JP6365266B2 - ワイパアーム付勢部材及び車両用ワイパ装置 - Google Patents

ワイパアーム付勢部材及び車両用ワイパ装置 Download PDF

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本発明は、ワイパアーム付勢部材、及びワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置に関するものである。
従来、車両用ワイパ装置としては、ワイパアームを固定するためのワイパ固定軸自体を往復回動される駆動軸部に対して傾動可能とし、該ワイパ固定軸を付勢部材の付勢力によって付勢することでワイパアームの先端側(ワイパブレード)を払拭面側に付勢させるワイパアーム付勢部材を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−54883号公報
しかしながら、上記ワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置では、ワイパ固定軸にワイパアームを固定する前にワイパアーム付勢部材が車両に対して固定されると、ワイパアームを固定する際にワイパ固定軸が付勢終端位置まで付勢されて駆動軸部に対して傾斜した状態となっており、ワイパアームの組み付け性が悪いという問題がある。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ワイパアームの組み付け性を良好とすることができるワイパアーム付勢部材及び車両用ワイパ装置を提供することにある。
上記課題を解決するワイパアーム付勢部材は、駆動装置にて往復回動される駆動軸部と一体回動可能に設けられる揺動部材と、前記駆動軸部の回動軸と交差またはねじれの位置関係にある傾動軸中心で傾動可能に支持され、ワイパアームを固定するためのワイパ固定軸が設けられた傾動部材と、一端が前記揺動部材に支持され前記傾動部材に付勢力を付与する付勢部材とを有したワイパアーム付勢部材であって、前記付勢部材が前記傾動部材を付勢している状態で、その付勢終端位置よりも手前の保持位置で前記傾動部材の傾動角度を保持可能な角度保持部材を備える。
同構成によれば、付勢部材が傾動部材を付勢している状態で、その付勢終端位置よりも手前の保持位置で傾動部材の傾動角度を保持可能な角度保持部材を備えるため、ワイパアームを固定する際に傾動部材と共にワイパ固定軸を付勢終端位置よりも手前の位置で、例えば駆動軸部と一直線状となる姿勢で保持させておくことができる。よって、ワイパアームの組み付け性を良好とすることができる。
上記ワイパアーム付勢部材において、前記角度保持部材は、前記傾動部材が前記付勢部材の付勢力に抗して傾動操作されると、前記保持位置での保持を解除して前記保持位置よりも前記付勢終端位置側への傾動を許容することが好ましい。
同構成によれば、角度保持部材は、傾動部材が付勢部材の付勢力に抗して傾動操作されると、前記保持位置での保持を解除して保持位置よりも付勢終端位置側への傾動を許容するため、ワイパアームを固定した後に該ワイパアームを持ち上げる簡単な作業で前記保持位置での保持を解除してワイパブレードを払拭面に押圧接触させることができる。
上記ワイパアーム付勢部材において、前記角度保持部材は、前記保持位置で自身の弾性エネルギーを蓄えた状態で前記傾動部材と係合して該傾動部材の傾動角度を保持し、前記傾動部材が前記付勢部材の付勢力に抗して傾動操作されると、蓄えた前記弾性エネルギーによって前記傾動部材と非係合となるように変形もしくは変位して前記保持位置での保持を解除するばね保持部材であることが好ましい。
同構成によれば、角度保持部材は、傾動部材が付勢部材の付勢力に抗して傾動操作されると、蓄えた弾性エネルギーによって傾動部材と非係合となるように変形もしくは変位して前記保持位置での保持を解除するばね保持部材であるため、例えば、解除後もワイパアーム付勢部材に支持させておき必要なときに再度利用することができる。
上記ワイパアーム付勢部材において、前記角度保持部材は、前記傾動部材が前記付勢部材の付勢力に抗して傾動操作されると、自然落下することで前記保持位置での保持を解除する落下保持部材であることが好ましい。
同構成によれば、角度保持部材は、傾動部材が付勢部材の付勢力に抗して傾動操作されると、自然落下することで前記保持位置での保持を解除する落下保持部材であるため、単純な部品とすることができる。
上記ワイパアーム付勢部材において、前記角度保持部材は、前記傾動部材の傾動角度を保持していない状態で、前記傾動部材の傾動範囲を制限しない状態となることが好ましい。
同構成によれば、角度保持部材は、傾動部材の傾動角度を保持していない状態で、傾動部材の傾動範囲を制限しない状態となるため、角度保持部材によって傾動部材とともにワイパ固定軸の傾動範囲が制限されることがない。
上記課題を解決する車両用ワイパ装置は、上記ワイパアーム付勢部材と、前記駆動装置とを備える。
同構成によれば、ワイパアーム付勢部材と駆動装置とを備えた車両用ワイパ装置において、上記効果を得ることができる。
本発明のワイパアーム付勢部材及び車両用ワイパ装置では、ワイパアームの組み付け性を良好とすることができる。
一実施形態における車両用ワイパ装置の配設状態を示す模式図。 一実施形態におけるワイパアーム付勢部材の斜視図。 (a)は一実施形態における通常付勢状態を示す側面図。(b)は一実施形態における起立付勢状態を示す側面図。 (a)は一実施形態における傾動部材が保持された状態を示す一部拡大図。(b)は、一実施形態における傾動部材の保持が解除された状態を示す一部拡大図。 (a),(b)は一実施形態における傾動部材の傾動範囲を示す一部拡大図。 別例におけるワイパアーム付勢部材の斜視図。 (a)は別例における傾動部材が保持された状態を示す一部拡大図。(b)は、別例における傾動部材の保持が解除された状態を示す一部拡大図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、車両用ワイパ装置は、駆動源としてのモータ1とリンク機構2とからなる駆動装置Kとワイパアーム付勢部材Fとを備えている。そして、本実施形態の車両用ワイパ装置は、駆動装置K及びワイパアーム付勢部材Fが、払拭面としてのフロントウィンド3の下方における車両幅方向両端部側にそれぞれ設けられるとともに、それらに連結されたワイパ4(その先端側)が停止位置(最下端位置)において払拭方向に重なるように配置されている。即ち、本実施形態の車両用ワイパ装置は、運転席側(図1中、左側)のワイパ4と助手席側(図1中、右側)のワイパ4とが車両幅方向の中心に対して略対称に配置され、運転席側(図1中、左側)のワイパ4の払拭範囲F1と助手席側(図1中、右側)のワイパ4の払拭範囲F2とが中央部分で重なるように設けられている。なお、ワイパ4は、ワイパアーム付勢部材Fに基端側が連結されるワイパアーム31と、該ワイパアーム31の先端部に連結されてフロントウィンド3を払拭するワイパブレードを有している。
駆動装置Kは、モータ1の回転力がリンク機構2に伝達されてその出力軸を往復回動させるものであって、リンク機構2の出力軸に基端部(下端部)が連結された駆動軸部11(図2及び図3参照)を例えば約90°の範囲で往復回動させる。尚、本実施形態の駆動軸部11は、その中間部が駆動装置Kに設けられた筒状のピボットホルダ12に挿通されて回動可能に支持されている。また、ピボットホルダ12は、リンク機構2を収容するリンクケース(不図示)に一体に形成されて駆動装置Kの固定により車体へ固定されている。
図2及び図3に示すように、ワイパアーム付勢部材Fは、前記駆動軸部11に固定される固定用部材21と、該固定用部材21に固定される揺動部材22とを備える。又、ワイパアーム付勢部材Fは、揺動部材22に前記駆動軸部11の回動軸A1とねじれの位置関係にある傾動軸B1中心で傾動可能に支持される傾動部材24と、揺動部材22に一端が支持され傾動部材24に付勢力を付与する付勢部材としての圧縮コイルばね25とを有する。
詳述すると、固定用部材21は、板状であって、駆動軸部11の回動軸A1方向から見て該回動軸A1の外側(回動軸A1を挟んだ2箇所)に突出する一対の被固定部21aを有し、ピボットホルダ12の外部に突出した駆動軸部11の先端部(上端部)に該駆動軸部11と一体回動可能に固定されている。
図2に示すように、揺動部材22は、前記被固定部21aに締結固定される2つの固定部22aと、前記回動軸A1方向から見てコ字状に形成され2つの固定部22a同士を連結する連結部22bと、該連結部22bの両側から斜め下方に延びる一対の平行な腕部22cと、それら腕部22cの先端部同士を連結する腕連結部22dとを有する。又、連結部22bの両側(前記傾動軸B1と対応した位置)には、傾動ピン挿通孔22e(図3参照)が形成され、該傾動ピン挿通孔22eには、ピン26が挿通されて支持される。
腕連結部22dは、その両端が腕部22cの先端部に接続される板状に形成され、その中央部には、圧縮コイルばね25の一端を支持するための回動支持部材27が回動可能に設けられている。詳しくは、腕連結部22dの中央部には、板厚方向(略上下方向)に貫通する収容孔22f(図2参照)が形成されている。又、腕連結部22dには、前記収容孔22fを横切るように、前記傾動軸B1と平行な平行軸B2(図3参照)方向に沿ったピン28が設けられ、該ピン28に回動支持部材27が回動可能に支持されている。
前記傾動部材24は、前記ピン26に回動可能に支持される傾動中心部24aと、該傾動中心部24aから上方であって後述するワイパ固定軸32に固定されるワイパアーム31が延出する方向に延設された上延部24bと、傾動中心部24aから下方であってワイパアーム31が延出する方向とは反対側に延設された下延部24cとを備える。
又、上延部24bの先端(上端)には、前記ワイパ4のワイパアーム31を固定するためのワイパ固定軸32が固定されている。又、下延部24cの先端(下端)には、前記圧縮コイルばね25からの付勢力が付与される被付勢連結孔24d(図3参照)が前記傾動軸B1と平行な平行軸B3方向に貫通するように形成されている。
そして、傾動部材24には、圧縮コイルばね25の他端からの付勢力を受けるための被付勢回動部材33が前記平行軸B3中心で回動可能に設けられている。詳しくは、下延部24cの先端(下端)には、図2に示すように、上方に切り欠かれたスリット24eが前記被付勢連結孔24dを分断するように形成されている。図3に示すように、被付勢回動部材33は、板状であって、直接圧縮コイルばね25の他端が当接されるべく幅が圧縮コイルばね25の外径と略同じに形成された大幅基端部33aと、該大幅基端部33aから圧縮コイルばね25の内径よりも小さい幅で延びる延設部33bとを有する。又、延設部33bの先端には、基端側に延びるスリット33cが形成されている。そして、被付勢回動部材33は、その大幅基端部33aが前記下延部24cのスリット24e(図2参照)内に配置され、前記被付勢連結孔24dに挿通されるピン34が自身の孔(図示略)にも挿通されることにより、傾動部材24に対して前記平行軸B3中心で回動可能に支持されている。又、この際、延設部33bの先端は、前記回動支持部材27に形成された孔(図示略)を貫通し、スリット33c内に前記ピン28が配置されるように組み付けられる。又、この際、前記回動支持部材27と被付勢回動部材33の大幅基端部33a間には圧縮コイルばね25が圧縮された状態で配置される。
これにより、圧縮コイルばね25は、揺動部材22の回動支持部材27に一端が支持され、被付勢回動部材33の大幅基端部33a及び被付勢連結孔24dを介して傾動部材24に付勢力を付与する。この圧縮コイルばね25の付勢方向は、揺動部材22に対する傾動部材24の傾動角度に応じてワイパアーム31(ワイパ4)を払拭面(前記フロントウィンド3)側に付勢する通常付勢状態(図3(a)参照)とワイパアーム31を起立側に付勢する起立付勢状態(図3(b)参照)とのいずれかに切り替わる。詳しくは、まずワイパアーム31は、前記通常付勢状態(図3(a)参照)において、ワイパ固定軸32を中心として、前記ワイパアーム付勢部材Fを構成する各部材(揺動部材22、傾動部材24及び圧縮コイルばね25)が配置される側とは、反対側に延びるようにワイパ固定軸32にその基端部が固定される。そして、図3(a)に示すように、圧縮コイルばね25の支持端部側である前記平行軸B2から前記平行軸B3に向かう付勢力Faが、前記平行軸B2と前記傾動軸B1とを通る直線Lよりも外方に向かう状態では、ワイパアーム31を払拭面側に付勢する方向(図3(a)中、時計回り方向)に傾動部材24を付勢する。又、図3(b)に示すように、圧縮コイルばね25の支持端部側である前記平行軸B2から前記平行軸B3に向かう付勢力Fbが、前記平行軸B2と前記傾動軸B1とを通る直線Lよりも内方に向かう状態では、ワイパアーム31を起立側に付勢する方向(図3(b)中、反時計回り方向)に傾動部材24を付勢する。
又、ここで、図3(b)に示すように、傾動部材24には、圧縮コイルばね25がワイパアーム31を起立側に付勢する起立付勢状態で予め設定した傾動角度で自身(傾動部24)のそれ以上の傾動を規制する規制部24fが形成されている。本実施形態の規制部24fは、前記固定用部材21に当接してそれ以上の傾動を規制可能に形成されている。尚、本実施形態の規制部24fは、図3(b)に示すように、ワイパ固定軸32が駆動軸部11の回動軸A1に対して約45°傾動した角度で傾動部材24の傾動を規制するように設定されている。
そして、図3に示すように、車両用ワイパ装置(ワイパアーム付勢部材F)は、その機構の大部分が車両のルーバー35より内側に配置されるとともに、前記ワイパ固定軸32がルーバー35に形成された略円形の導出孔35aを通って外部に露出するように配置されている。
ここで、本実施形態のワイパアーム付勢部材Fは、圧縮コイルばね25が(ワイパアーム31の先端側をフロントウィンド3側に付勢する方向に)傾動部材24を付勢している状態で、その付勢終端位置よりも手前の保持位置で傾動部材24の傾動角度を保持可能な角度保持部材及びばね保持部材としての線ばね41を備えている。
線ばね41は、前記連結部22bの両側に支持され相対向する側に延びる一対のばね支持部41aと、各ばね支持部41aから上方に延びて先端が連結部22bの中間部に当接支持される上延支点部41bと、各上延支点部41bの先端から折り返されて下方に延びる下延部41cと、下延部41cの先端同士を連結する変位部41dとを有する。
一方、傾動部材24の傾動中心部24aには、前記保持位置で前記変位部41dが係合可能な係合凹部24gが形成されている。
線ばね41は、その変位部41dが傾動部材24(係合凹部24g)と非係合の状態(保持していない状態)で揺動部材22における連結部22bの中間部に押圧接触するように設定され組み付けられている。
そして、図4(a)に示すように、線ばね41は、その変位部41dが連結部22bに押圧接触された状態から外力(作業者の操作)によって傾動部材24の係合凹部24gに嵌って係合する位置に変位されて傾動部材24を保持位置に保持する。この際、変位部41dは、傾動部材24が圧縮コイルばね25に付勢される力Fzによって元の(連結部22bと当接する)位置に復帰することなく保持される。即ち、線ばね41は、前記保持位置で自身の弾性エネルギーを蓄えた状態(上延支点部41bの先端を支点として下延部41cが撓められた状態)で変位部41dが傾動部材24の係合凹部24gと係合して該傾動部材24の傾動角度を保持する。尚、本実施形態の保持位置は、ワイパ固定軸32が駆動軸部11(前記回動軸A1)と一直線状となる位置に設定されている。又、ワイパアーム31は、この状態でワイパ固定軸32に固定されることになる。
そして、図4(b)に示すように、線ばね41は、傾動部材24が圧縮コイルばね25の付勢力に抗して傾動操作されると、蓄えた前記弾性エネルギーによって変位部41dが傾動部材24の係合凹部24gと非係合となる位置であって揺動部材22における連結部22bの中間部に押圧接触するように変形して前記保持位置での保持を解除する。即ち、このとき、線ばね41は、傾動部材24が前記保持位置よりも前記付勢終端位置側へ傾動することを許容する。そして、前記傾動操作をやめると(作業者による外力が加えられなくなると)、傾動部材24が圧縮コイルばね25に付勢され、ワイパアーム31の先端部に連結されたワイパブレードがフロントウィンド3に押圧接触されることになる。
又、本実施形態の線ばね41は、傾動部材24の傾動角度を保持していない状態では、傾動部材24の傾動範囲を制限しない状態となるように設定されている。詳しくは、まず図5(a)に示すように、線ばね41は、傾動部材24の規制部24fが固定用部材21に当接した状態(ロックバック状態)でも傾動部材24に接触しない。又、図5(b)に示すように、線ばね41は、傾動部材24が(ワイパアーム31の先端側をフロントウィンド3側に付勢する方向の)付勢終端位置まで傾動した状態でも傾動部材24に接触しない。
次に上記のように構成された車両用ワイパ装置(ワイパアーム付勢部材F)の作用について説明する。
上記ワイパアーム付勢部材Fは、例えば、駆動装置Kと組み付けられ、ワイパ4が組み付けられていない状態であって、線ばね41によって傾動部材24の傾動角度が付勢終端位置よりも手前の前記保持位置(ワイパ固定軸32が駆動軸部11(回動軸A1)と一直線状となった位置)で保持された状態で車両に対して組み付けられる。
そして、ワイパ固定軸32にワイパ4のワイパアーム31が固定され、作業者がワイパ4(ワイパアーム31)を持ち上げることで傾動部材24が圧縮コイルばね25の付勢力に抗して傾動操作されると、線ばね41による前記保持位置での保持が解除され、傾動部材24の保持位置よりも付勢終端位置側への傾動が許容される。これにより、ワイパ4のワイパブレードがフロントウィンド3に押圧接触される。
そして、例えば、モータ1が駆動されると、駆動軸部11と共にワイパアーム付勢部材F及びワイパ4(ワイパアーム31)が約90°の回動角度範囲で一体的に往復回動され、払拭動作が行われる。
又、このとき、図3(a)に示すように、圧縮コイルばね25の支持端部側である前記平行軸B2から前記平行軸B3に向かう付勢力Faが、前記平行軸B2と前記傾動軸B1とを通る直線Lよりも外方に向かう状態では、ワイパアーム31を払拭面側に付勢する方向(図3(a)中、時計回り方向)に傾動部材24が付勢される。よって、上記のようにワイパ4(ワイパアーム31)が約90°の回動角度範囲で往復回動されるときワイパ4が払拭面形状に倣って僅かに上下動しても、ワイパ4は払拭面に適切に押圧されて良好に払拭動作が行われる。
そして、例えば、モータ1の停止状態において作業者等がワイパ4(ワイパアーム31)を持ち上げると、図3(b)に示すように、前記圧縮コイルばね25の付勢力Fbが前記直線Lよりも内方に向かう状態に切り替わり(節度点を越えて)、ワイパアーム31を起立側に付勢する方向(図3(b)中、反時計回り方向)に傾動部材24が付勢される。そして、規制部24fが、固定用部材21に当接してそれ以上の傾動が規制されることで、その傾動角度でワイパ4(ワイパアーム31)の起立した(ロックバック)状態が保持される。
次に、上記実施形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)圧縮コイルばね25が傾動部材24を付勢している状態で、その付勢終端位置よりも手前の保持位置で傾動部材24の傾動角度を保持可能な線ばね41を備える。よって、ワイパアーム31を固定する際に傾動部材24と共にワイパ固定軸32を付勢終端位置よりも手前の位置(本実施形態ではワイパ固定軸32が駆動軸部11と一直線状となる姿勢)に保持させておくことができる。よって、ワイパアーム31の組み付け性を良好とすることができる。
(2)線ばね41は、傾動部材24が圧縮コイルばね25の付勢力に抗して傾動操作されると、前記保持位置での保持を解除して保持位置よりも付勢終端位置側への傾動を許容する。よって、ワイパアーム31を固定した後に該ワイパアーム31を持ち上げる簡単な作業で、前記保持位置での保持を解除してワイパブレードをフロントウィンド3に押圧接触させることができる。
(3)線ばね41は、前記保持位置で自身の弾性エネルギーを蓄えた状態で傾動部材24と係合して該傾動部材24の傾動角度を保持し、傾動部材24が圧縮コイルばね25の付勢力に抗して傾動操作されると、蓄えた弾性エネルギーによって傾動部材24と非係合となるように変形もしくは変位して前記保持位置での保持を解除するばね保持部材である。よって、例えば、解除後もワイパアーム付勢部材F(揺動部材22)に支持させておき、ワイパアーム31の交換時等、必要なときに再度利用することができる。又、ばね保持部材を線ばね41としたため、単純な部品とすることができる。
(4)線ばね41は、傾動部材24の傾動角度を保持していない状態で、傾動部材24の傾動範囲を制限しない状態となるため、線ばね41によって傾動部材24とともにワイパ固定軸32やワイパアーム31の傾動範囲が制限されることがない。
(5)線ばね41は、傾動部材24が圧縮コイルばね25の付勢力に抗して傾動操作されると、蓄えた弾性エネルギーによって傾動部材24と非係合となるとともに変位部41dが揺動部材22(連結部22b)に押圧接触するように変形するため、例えば、解除後にがたつき音が発生することを抑えることができる。
(6)線ばね41は、揺動部材22の2つの固定部22a同士を連結する連結部22bに支持されるため、容易に大きな力を受け止めることが可能となり、傾動部材24の傾動角度を安定して保持することが可能となる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の揺動部材22の連結部22bに、図6に示すように、外部から線ばね41を弾性変形させるための操作用スリット22gを形成してもよい。このようにすると、外部から線ばね41を容易に弾性変形させることが可能となる。よって、線ばね41を、弾性エネルギーを蓄えた状態で傾動部材24と係合させる作業、即ち傾動部材24の傾動角度を保持させる作業が容易となる。
・上記実施形態では、角度保持部材として線ばね41を用いたが、保持位置で傾動部材24の傾動角度を保持可能であれば、他の角度保持部材に変更してもよい。
例えば、図7(a)及び図7(b)に示すように、角度保持部材を、傾動部材24が圧縮コイルばね25の付勢力に抗して傾動操作されると、自然落下することで前記保持位置での保持を解除する落下保持部材51としてもよい。尚、図7(a)は、落下保持部材51が挟持されることによって、傾動部材24が保持位置に保持された状態を図示し、図7(b)は、傾動部材24が圧縮コイルばね25の付勢力に抗して傾動操作され、傾動部材24の前記保持位置での保持が解除され落下保持部材51が落下している状態を図示している。このようにすると、角度保持部材をより単純な部品とすることができる。
又、例えば、角度保持部材を、線ばね41以外のばねからなるばね保持部材に変更してもよい。
又、線ばね41は、傾動部材24が圧縮コイルばね25の付勢力に抗して傾動操作されると、前記保持位置での保持を解除して保持位置よりも付勢終端位置側への傾動を許容するとしたが、これに限定されず、他の操作で保持位置での保持を解除して保持位置よりも付勢終端位置側への傾動を許容する角度保持部材に変更してもよい。
又、線ばね41は、傾動部材24の傾動角度を保持していない状態で、傾動部材24の傾動範囲を制限しない状態となるとしたが、傾動部材24の傾動角度を保持していない状態でも傾動部材24の傾動範囲を制限する角度保持部材に変更してもよい。
又、線ばね41は、傾動部材24が圧縮コイルばね25の付勢力に抗して傾動操作されると、蓄えた弾性エネルギーによって傾動部材24と非係合となるとともに変位部41dが揺動部材22に押圧接触するように変形するとしたが、揺動部材22に押圧接触しない角度保持部材に変更してもよい。
又、線ばね41は、揺動部材22の2つの固定部22a同士を連結する連結部22bに支持されるとしたが、他の部材に支持される角度保持部材に変更してもよい。
・上記実施形態では、付勢部材として圧縮コイルばね25を用いたが、例えば、板状のばね線材を竹の子状に巻いた竹の子ばねを圧縮して用いるなど、他の圧縮ばねを用いてもよい。
・上記実施形態では、揺動部材22に対する傾動部材24の傾動角度に応じて圧縮コイルばね25の付勢方向が通常付勢状態と起立付勢状態とのいずれかに切り替わるように構成されたワイパアーム付勢部材Fとしたが、これに限定されず、常にワイパアーム31の先端側を払拭面側に付勢するワイパアーム付勢部材としてもよい。
・上記実施形態では、駆動軸部11の回動軸A1と傾動部材24の傾動軸B1とはねじれの位置関係にある構成としたが、これに限定されず、直交(交差)する位置関係の構成に変更してもよい。
・上記実施形態では、駆動装置Kがフロントウィンド3の下方における車両幅方向両端部側にそれぞれ設けられるとともに、ワイパ4が停止位置において払拭方向に重なって配置されるものであるとしたが、これに限定されず、他の型の車両用ワイパ装置としてもよい。例えば、一方のワイパ4と他方のワイパ4とが互いに同一方向に往復揺動してフロントウィンド3を払拭する、所謂タンデム型(又は平行連動型)の車両用ワイパ装置に適用して具体化してもよい。
上記各実施形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項3に記載のワイパアーム付勢部材において、前記ばね保持部材は、線ばねであることを特徴とするワイパアーム付勢部材。
同構成によれば、ばね保持部材は、線ばねであるため、単純な部品とすることができる。
(ロ)請求項3又は上記(イ)に記載のワイパアーム付勢部材において、前記ばね保持部材は、前記傾動部材が前記付勢部材の付勢力に抗して傾動操作されると、蓄えた前記弾性エネルギーによって前記傾動部材と非係合となるとともに前記揺動部材に押圧接触するように変形することを特徴とするワイパアーム付勢部材。
同構成によれば、前記ばね保持部材は、傾動部材が付勢部材の付勢力に抗して傾動操作されると、蓄えた弾性エネルギーによって傾動部材と非係合となるとともに揺動部材に押圧接触するように変形するため、例えば、解除後にがたつき音が発生することを抑えることができる。
(ハ)請求項1乃至5、(イ)及び(ロ)のいずれか1つに記載のワイパアーム付勢部材において、前記揺動部材は、前記駆動軸部の回動軸を挟んだ2箇所に該駆動軸部に対する固定部を有し、前記角度保持部材は、前記揺動部材の2つの固定部同士を連結する連結部に支持されつつ前記傾動部材と係合して該傾動部材の傾動角度を保持することを特徴とするワイパアーム付勢部材。
同構成によれば、角度保持部材は、揺動部材の2つの固定部同士を連結する連結部に支持されるため、容易に大きな力を受け止めることが可能となり、傾動部材の傾動角度を安定して保持することが可能となる。
(ニ)上記(イ)に従属する(ハ)に記載のワイパアーム付勢部材において、
前記連結部には、外部から前記線ばねを弾性変形させるための操作用スリットが形成されたことを特徴とするワイパアーム付勢部材。
同構成によれば、前記連結部には、外部から前記線ばねを弾性変形させるための操作用スリットが形成されるため、外部から線ばねを容易に弾性変形させることが可能となる。よって、線ばねを、弾性エネルギーを蓄えた状態で傾動部材と係合させる作業、即ち傾動部材の傾動角度を保持させる作業が容易となる。
11…駆動軸部、22…揺動部材、24…傾動部材、25…圧縮コイルばね(付勢部材)、31…ワイパアーム、32…ワイパ固定軸、41…線ばね(角度保持部材及びばね保持部材)、51…落下保持部材(角度保持部材)、K…駆動装置、A1…回動軸、B1…傾動軸。

Claims (6)

  1. 駆動装置にて往復回動される駆動軸部と一体回動可能に設けられる揺動部材と、
    前記駆動軸部の回動軸と交差またはねじれの位置関係にある傾動軸中心で傾動可能に支持され、ワイパアームを固定するためのワイパ固定軸が設けられた傾動部材と、
    一端が前記揺動部材に支持され前記傾動部材に付勢力を付与する付勢部材と
    を有したワイパアーム付勢部材であって、
    前記付勢部材が前記傾動部材を付勢している状態で、その付勢終端位置よりも手前の保持位置で前記傾動部材の傾動角度を保持可能な角度保持部材を備えたことを特徴とするワイパアーム付勢部材。
  2. 請求項1に記載のワイパアーム付勢部材において、
    前記角度保持部材は、前記傾動部材が前記付勢部材の付勢力に抗して傾動操作されると、前記保持位置での保持を解除して前記保持位置よりも前記付勢終端位置側への傾動を許容することを特徴とするワイパアーム付勢部材。
  3. 請求項2に記載のワイパアーム付勢部材において、
    前記角度保持部材は、前記保持位置で自身の弾性エネルギーを蓄えた状態で前記傾動部材と係合して該傾動部材の傾動角度を保持し、前記傾動部材が前記付勢部材の付勢力に抗して傾動操作されると、蓄えた前記弾性エネルギーによって前記傾動部材と非係合となるように変形もしくは変位して前記保持位置での保持を解除するばね保持部材であることを特徴とするワイパアーム付勢部材。
  4. 請求項2に記載のワイパアーム付勢部材において、
    前記角度保持部材は、前記傾動部材が前記付勢部材の付勢力に抗して傾動操作されると、自然落下することで前記保持位置での保持を解除する落下保持部材であることを特徴とするワイパアーム付勢部材。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のワイパアーム付勢部材において、
    前記角度保持部材は、前記傾動部材の傾動角度を保持していない状態で、前記傾動部材の傾動範囲を制限しない状態となることを特徴とするワイパアーム付勢部材。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のワイパアーム付勢部材と、前記駆動装置とを備えたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
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