JP4796005B2 - ワイパ装置 - Google Patents
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Description
この発明では、アーム部材はベース部材に対して着脱可能に取り付けられるため、アーム部材の交換等が容易で安価に行うことが可能となる。
また、ワイパアーム又は揺動部材と付勢部材との間に介在され、付勢部材の付勢力をワイパアーム又は揺動部材に間接的に伝達する伝達部材が用いられる。つまり、付勢部材は、ワイパアーム、揺動部材及びピボット軸と一体的に移動することから比較的大きな占有スペースを必要とするために周囲の部材への干渉を懸念する必要があるが、伝達部材の構成を工夫することにより付勢部材の配置の自由度が高くなるため周囲の部材への干渉を回避でき、ワイパ装置の車両への搭載性が向上する。
また、伝達部材はワイパアームの両側に対で配置されその両側で該アームに連結されるため、ワイパアームを付勢するのに必要な付勢力を伝達部材を介してバランスよく付与できる。
この発明では、1個の付勢部材としつつその付勢力を伝達する伝達部材がワイパアームの両側で連結されるため、ワイパアームを付勢するのに必要な付勢力をバランスよく付与しながら、部品点数を少なく構成できる。
この発明では、伝達部材はワイパアームの幅方向中央に連結されるため、ワイパアームを付勢するのに必要な付勢力を伝達部材を介してバランスよく付与できる。
また、付勢部材はワイパアームの両側に対で配置されその両側で該アームに係止されるため、ワイパアームを付勢するのに必要な付勢力をバランスよく付与できる。また、付勢部材が対となることから必要な付勢力を各付勢部材それぞれで分担できるため、個々の付勢部材にコイルバネを用いるとその線径を細く外径を小型に構成できる等、ワイパ装置の小型化に貢献できる。
また、付勢部材の付勢力が、ワイパアームの両側に作用するように構成されるため、ワイパアームを付勢するのに必要な付勢力をバランスよく付与できる。
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1(a)(b)は、本実施形態のワイパ装置10aを示す。本実施形態のワイパ装置10aは、車両のウインドガラス表面(払拭面)を払拭するワイパ装置である。
(1)本実施形態では、ワイパアーム14の先端側が払拭面に対して接離するようにそのワイパアーム14基端部のベース部材15がピボット軸12の先端に回動可能に連結され、そのピボット軸12の基端には揺動レバー13が固定されている。そして、付勢部材であるコイルバネ18は、ワイパアーム14のベース部材15と揺動レバー13とに係止されて、両部材間にその付勢力が作用するように取り付けられている。つまり、このようにコイルバネ18をワイパアーム14の外に配置してワイパアーム14、揺動レバー13及びピボット軸12と一体的に移動しつつ、ワイパアーム14を払拭面側に付勢することができる。これにより、ワイパアーム14における付勢部材(コイルバネ18)の収容を考慮しなくて済むため、ワイパアーム14の形状、この場合、アーム部材16を比較的自由に設定することができる。
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。尚、本実施形態では、ワイパアームの先端側を払拭面側に付勢する付勢部材をワイパアームと揺動レバーとの間に配置するという構成は前記第1実施形態と同じであるが、その付勢部材として圧縮バネを一対用いている点が本実施形態の特有の構成である。
(1)本実施形態では、ワイパアーム24の先端側が払拭面に対して接離するようにそのワイパアーム24基端部のベース部材25がピボット軸22の先端に回動可能に連結され、そのピボット軸22の基端には揺動レバー23が固定されている。そして、付勢部材であるコイルバネ28は、ワイパアーム24のベース部材25と揺動レバー23とにガイド部材29を介して係止されて、両部材間にその付勢力が作用するように取り付けられている。つまり、このようにコイルバネ28及びそれに付随するガイド部材29をワイパアーム24の外に配置してワイパアーム24、揺動レバー23及びピボット軸22と一体的に移動しつつ、ワイパアーム24を払拭面側に付勢することができる。これにより、ワイパアーム24における付勢部材(コイルバネ28)の収容を考慮しなくて済むため、ワイパアーム24の形状、この場合、アーム部材26を比較的自由に設定することができる。
以下、本発明を具体化した第3実施形態を図面に従って説明する。尚、本実施形態では、ワイパアームの先端側を払拭面側に付勢する付勢部材をワイパアームと揺動レバーとの間に配置するという構成は前記第1,第2実施形態と同じであるが、その付勢部材として圧縮バネを1個用いるとともにそのバネを揺動レバーに沿って配置している点が本実施形態の特有の構成である。
(1)本実施形態では、ワイパアーム34の先端側が払拭面に対して接離するようにそのワイパアーム34基端部のベース部材35がピボット軸32の先端に回動可能に連結され、そのピボット軸32の基端には揺動レバー33が固定されている。そして、付勢部材であるコイルバネ38は、ワイパアーム34のベース部材35と揺動レバー33とにガイド部材39を介して係止されて、両部材間にその付勢力が作用するように取り付けられている。つまり、このようにコイルバネ38及びそれに付随するガイド部材39をワイパアーム34の外に配置してワイパアーム34、揺動レバー33及びピボット軸32と一体的に移動しつつ、ワイパアーム34を払拭面側に付勢することができる。これにより、ワイパアーム34における付勢部材(コイルバネ38)の収容を考慮しなくて済むため、ワイパアーム34の形状、この場合、アーム部材36を比較的自由に設定することができる。
以下、本発明を具体化した第4実施形態を図面に従って説明する。尚、本実施形態では、ワイパアームの先端側を払拭面側に付勢する付勢部材をワイパアームと揺動レバーとの間に配置するという構成は前記第1〜第3実施形態と同じであるが、その付勢部材として引っ張りバネを1個用いるとともにそのバネを揺動レバーに沿って配置している点が本実施形態の特有の構成である。
(1)本実施形態では、ワイパアーム44の先端側が払拭面に対して接離するようにそのワイパアーム44基端部のベース部材45がピボット軸42の先端に回動可能に連結され、そのピボット軸42の基端には揺動レバー43が固定されている。そして、付勢部材であるコイルバネ53は、ワイパアーム44のベース部材45と揺動レバー43とに各レバー48,50を介して係止されて、両部材間にその付勢力が作用するように取り付けられている。つまり、このようにコイルバネ53及びそれに付随する各レバー48,50をワイパアーム44の外に配置してワイパアーム44、揺動レバー43及びピボット軸42と一体的に移動しつつ、ワイパアーム44を払拭面側に付勢することができる。これにより、ワイパアーム44における付勢部材(コイルバネ53)の収容を考慮しなくて済むため、ワイパアーム44の形状、この場合、アーム部材46を比較的自由に設定することができる。
以下、本発明を具体化した第5実施形態を図面に従って説明する。尚、本実施形態では、ワイパアームの先端側を払拭面側に付勢する付勢部材をワイパアームと揺動レバーとの間に配置するという構成は前記第1〜第4実施形態と同じであり、更に第4実施形態のように付勢部材としての1個の引っ張りバネを第1,第2レバーにてワイパアームに連結しているが、本実施形態では各レバーの構成を工夫している。
(1)本実施形態では、ワイパアーム64の先端側が払拭面に対して接離するようにそのワイパアーム64基端部のベース部材65がピボット軸62の先端に回動可能に連結され、そのピボット軸62の基端には揺動レバー63が固定されている。そして、付勢部材であるコイルバネ73は、ワイパアーム64のベース部材65と揺動レバー63とに各レバー68,70を介して係止されて、両部材間にその付勢力が作用するように取り付けられている。つまり、このようにコイルバネ73及びそれに付随する各レバー68,70をワイパアーム64の外に配置してワイパアーム64、揺動レバー63及びピボット軸62と一体的に移動しつつ、ワイパアーム64を払拭面側に付勢することができる。これにより、ワイパアーム64における付勢部材(コイルバネ73)の収容を考慮しなくて済むため、ワイパアーム64の形状、この場合、アーム部材66を比較的自由に設定することができる。
・上記各実施形態の構成(部品形状、部品数、部品配置等)を適宜変更してもよく、また各実施形態の構成を適宜組み合わせてもよい。また、付勢部材としてコイルバネ18,28,38,53,73を用いたが、これ以外のバネを用いて構成してもよい。
Claims (11)
- 車体に取り付けられるピボットホルダに回動可能に支持されたピボット軸には、揺動部材が固定されるとともに該ピボット軸の先端にワイパアームが連結され、該ワイパアームが前記揺動部材及び前記ピボット軸と一体的に回動されるワイパ装置であって、
前記ワイパアームは、先端側が払拭面に対して接離するように基端部が前記ピボット軸の先端に回動可能に連結され、
前記ワイパアームは、前記ピボット軸に連結されるベース部材と、該ベース部材に取り付けられる長尺のアーム部材とで構成され、前記ベース部材には、前記ワイパアームを主として払拭面側に付勢するためのバネよりなる付勢部材の一方が直接又は間接的に係止され、
前記付勢部材が、前記ベース部材と前記揺動部材とに直接又は間接的に係止されたことを特徴とするワイパ装置。 - 請求項1に記載のワイパ装置において、
前記アーム部材は、前記ベース部材に対して着脱可能に取り付けられたことを特徴とするワイパ装置。 - 請求項1又は2に記載のワイパ装置において、
前記ベース部材は、前記ピボット軸と平行な固定軸を有し、
前記アーム部材は、前記固定軸周りに位置調整可能にその固定軸に対して取り付けられたことを特徴とするワイパ装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイパ装置において、
前記付勢部材の付勢力が、前記ベース部材の両側若しくは幅方向中央に作用するように構成されたことを特徴とするワイパ装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイパ装置において、
前記ベース部材又は前記揺動部材と前記付勢部材との間に介在し、前記付勢部材の付勢力を前記ベース部材又は前記揺動部材に間接的に伝達する伝達部材を用いて構成されたことを特徴とするワイパ装置。 - 車体に取り付けられるピボットホルダに回動可能に支持されたピボット軸には、揺動部材が固定されるとともに該ピボット軸の先端にワイパアームが連結され、該ワイパアームが前記揺動部材及び前記ピボット軸と一体的に回動されるワイパ装置であって、
前記ワイパアームは、先端側が払拭面に対して接離するように基端部が前記ピボット軸の先端に回動可能に連結され、
前記ワイパアームを主として払拭面側に付勢するためのバネよりなる付勢部材が、前記ワイパアームと前記揺動部材とに直接又は間接的に係止され、
前記ワイパアーム又は前記揺動部材と前記付勢部材との間に介在し、前記付勢部材の付勢力を前記ワイパアーム又は前記揺動部材に間接的に伝達する伝達部材を用いて構成され、
前記伝達部材は、前記ワイパアームの両側に対で配置されその両側で前記ワイパアームに連結されたことを特徴とするワイパ装置。 - 請求項6に記載のワイパ装置において、
前記付勢部材は、1個であることを特徴とするワイパ装置。 - 請求項5又は6に記載のワイパ装置において、
前記伝達部材は、前記ワイパアームの幅方向中央に連結されたことを特徴とするワイパ装置。 - 車体に取り付けられるピボットホルダに回動可能に支持されたピボット軸には、揺動部材が固定されるとともに該ピボット軸の先端にワイパアームが連結され、該ワイパアームが前記揺動部材及び前記ピボット軸と一体的に回動されるワイパ装置であって、
前記ワイパアームは、先端側が払拭面に対して接離するように基端部が前記ピボット軸の先端に回動可能に連結され、
前記ワイパアームを主として払拭面側に付勢するためのバネよりなる付勢部材が、前記ワイパアームと前記揺動部材とに直接又は間接的に係止され、
前記付勢部材は、前記ワイパアームの両側に対で配置されその両側で前記ワイパアームに係止され、前記付勢部材の付勢力が、前記ワイパアームの両側に作用するように構成されたことを特徴とするワイパ装置。 - 請求項1〜9のいずれか1項に記載のワイパ装置において、
前記揺動部材は、平板状に形成されその平面方向が前記ピボット軸の軸直交方向に沿うように設けられるものであり、
前記付勢部材は、前記揺動部材の平面方向に沿うように配置されたことを特徴とするワイパ装置。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載のワイパ装置において、
前記ピボット軸に対する前記ワイパアームの回動に伴って、前記付勢部材の付勢力が前記ワイパアームの払拭面側への付勢と前記ワイパアームの起立側への付勢とのいずれかに切り替わるように構成されたことを特徴とするワイパ装置。
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