JP6344760B2 - 車両用ワイパ装置 - Google Patents

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本発明は、車両用ワイパ装置に関するものである。
従来、車両用ワイパ装置としては、車体にピボット軸を回動可能に支持するピボットホルダが固定され、ピボットホルダの下端から突出するピボット軸の基端部に揺動レバーの基端部が固定され、ピボットホルダの上端から突出するピボット軸の先端部にワイパアームの基端部(傾動部材)が連結されるものがある。揺動レバーは、その先端部がワイパモータにより作動するリンク機構のリンクに連結されて駆動力が入力されることで所定角度で揺動し、それと共にピボット軸が回動してワイパアームの払拭動作が行われる。
このような車両用ワイパ装置において、特許文献1では、ワイパアームの先端側が払拭面に対して接離可能となるようにワイパアームの基端部(傾動部材)がピボット軸の先端部に回動(傾動)可能に連結され、ワイパアームと揺動レバーとに直接又は間接的に(伝達部材を介して)付勢部材が係止されたものが開示されている。
この車両用ワイパ装置では、ワイパアームと揺動レバーとの間に介在される付勢部材の付勢力によって、ワイパアームを払拭面側に付勢することができるので、ワイパアームの一部を断面コ字状として付勢部材を収容する必要が無く、ワイパアームの形状の自由度を向上させることができる。
特開2008−273239号公報
しかしながら、上記した車両用ワイパ装置では、防水構造が検討されておらず、特に傾動部材(ワイパアームの基端部)が連結される連結部分が被水してしまうと、該連結部分が錆びてしまう虞があった。このことは、ワイパアームに連結されるワイパブレードの払拭面への追従性が損なわれる原因となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、傾動部材の連結部分が被水してしまうことを良好に抑えることができる車両用ワイパ装置を提供することにある。
上記課題を解決する車両用ワイパ装置は、駆動源にて往復回動される駆動軸部と一体回動可能に設けられる揺動部材と、前記駆動軸部の回動軸と交差またはねじれの位置関係にある傾動軸中心で前記揺動部材に傾動可能に支持され、ワイパアームを固定するためのワイパ固定部が設けられた傾動部材と、一端が前記揺動部材に支持され前記傾動部材に付勢力を付与する付勢部材とを有したワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置であって、前記傾動部材及び前記揺動部材の少なくとも一方に対して装着され、少なくとも前記揺動部材と前記傾動部材との連結部分の上部を覆い前記傾動部材の傾動を許容するカバーを備え、前記ワイパ固定部はワイパ固定軸であって、前記カバーは、駆動軸部一体回動部材又は不動部材に固定される樹脂製のカバー本体部と、前記カバー本体部に固定されるとともに前記ワイパ固定軸が貫通されることで該ワイパ固定軸周りに密着されつつ前記傾動部材の傾動を許容する弾性カバー部とを有する。
同構成によれば、傾動部材及び揺動部材の少なくとも一方に対して装着され、少なくとも揺動部材と傾動部材との連結部分の上部を覆うカバーを備えるため、揺動部材と傾動部材との連結部分が被水してしまうことを防止できる。又、カバーは、傾動部材の傾動を許容するため、揺動部材に対する傾動部材の傾動が妨げられてしまうことが防止できる。
同構成によれば、カバーは、揺動部材又は不動部材に固定される樹脂製のカバー本体部と、カバー本体部に固定されるとともにワイパ固定軸が貫通されることで該ワイパ固定軸周りに密着されつつ傾動部材の傾動を許容する弾性カバー部とを有するため、カバー本体部にて剛性を得ながら弾性カバー部にて傾動部材の傾動を許容することができる。即ち、例えば、前記傾動部材の傾動を許容すべく全体が弾性部材よりなるゴム弾性カバーとすると、全体剛性が低くなるため固定部位での固定強度も弱くなり、剛性を高くするために肉厚を厚く(重量化)する必要が生じたりするが、それを回避することができる。よって、揺動部材と傾動部材との連結部分(摺動部位)が被水してしまうことを良好に防止することができる。
上記課題を解決する車両用ワイパ装置駆動源にて往復回動される駆動軸部と一体回動可能に設けられる揺動部材と、前記駆動軸部の回動軸と交差またはねじれの位置関係にある傾動軸中心で前記揺動部材に傾動可能に支持され、ワイパアームを固定するためのワイパ固定部が設けられた傾動部材と、一端が前記揺動部材に支持され前記傾動部材に付勢力を付与する付勢部材とを有したワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置であって、前記傾動部材及び前記揺動部材の少なくとも一方に対して装着され、少なくとも前記揺動部材と前記傾動部材との連結部分の上部を覆い前記傾動部材の傾動を許容するカバーを備え、前記カバーは、前記揺動部材と一体回動可能に設けられるものであって、前記カバーは上面から上方に延設される環状の壁部と、該壁部の内側で下方に筒状に延びる排水部とを有する。
同構成によれば、傾動部材及び揺動部材の少なくとも一方に対して装着され、少なくとも揺動部材と傾動部材との連結部分の上部を覆うカバーを備えるため、揺動部材と傾動部材との連結部分が被水してしまうことを防止できる。又、カバーは、傾動部材の傾動を許容するため、揺動部材に対する傾動部材の傾動が妨げられてしまうことが防止できる。
同構成によれば、カバーは上面から上方に延設される環状の壁部と、該壁部の内側で下方に筒状に延びる排水部とを有するため、回動した際に上面から遠心力で液体が飛散してしまうことが防止され、液体は排水部の下方から排水されることになる。よって、隣接する他の部材が被水することを防止できるとともに、他の部材から跳ね返った液体にてワイパアーム付勢部材が被水することも防止できる。
上記課題を解決する車両用ワイパ装置駆動源にて往復回動される駆動軸部と一体回動可能に設けられる揺動部材と、前記駆動軸部の回動軸と交差またはねじれの位置関係にある傾動軸中心で前記揺動部材に傾動可能に支持され、ワイパアームを固定するためのワイパ固定部が設けられた傾動部材と、一端が前記揺動部材に支持され前記傾動部材に付勢力を付与する付勢部材とを有したワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置であって、前記傾動部材及び前記揺動部材の少なくとも一方に対して装着され、少なくとも前記揺動部材と前記傾動部材との連結部分の上部を覆い前記傾動部材の傾動を許容するカバーを備え、前記カバーは、全体が弾性部材よりなるゴム弾性カバーであり、前記ワイパ固定部はワイパ固定軸であって、前記ゴム弾性カバーは、前記ワイパ固定軸が貫通されることで該ワイパ固定軸周りに固定される。
同構成によれば、傾動部材及び揺動部材の少なくとも一方に対して装着され、少なくとも揺動部材と傾動部材との連結部分の上部を覆うカバーを備えるため、揺動部材と傾動部材との連結部分が被水してしまうことを防止できる。又、カバーは、傾動部材の傾動を許容するため、揺動部材に対する傾動部材の傾動が妨げられてしまうことが防止できる。
又、前記カバーは、全体が弾性部材よりなるゴム弾性カバーであるため、弾性変形及び復元が可能であり、揺動部材に対する傾動部材の傾動が妨げられることはなく、しかも全体を弾性材料にて一体に成形でき比較的容易に製造できる。
同構成によれば、ゴム弾性カバーは、ワイパ固定軸が貫通されることで該ワイパ固定軸周りに液密に固定されるため、簡単な構成及び簡単な方法で脱落し難くゴム弾性カバーを組み付けることができる。
上記課題を解決する車両用ワイパ装置駆動源にて往復回動される駆動軸部と一体回動可能に設けられる揺動部材と、前記駆動軸部の回動軸と交差またはねじれの位置関係にある傾動軸中心で前記揺動部材に傾動可能に支持され、ワイパアームを固定するためのワイパ固定部が設けられた傾動部材と、一端が前記揺動部材に支持され前記傾動部材に付勢力を付与する付勢部材とを有したワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置であって、前記傾動部材及び前記揺動部材の少なくとも一方に対して装着され、少なくとも前記揺動部材と前記傾動部材との連結部分の上部を覆い前記傾動部材の傾動を許容するカバーを備え、前記傾動部材には、前記傾動軸よりも前記ワイパアームの延出側に延びた引き込み部が設けられ、前記ワイパアーム付勢部材は、基端側が前記傾動軸と平行な平行軸中心で前記引き込み部に回動可能に支持されたロッド部材を有し、前記付勢部材は、一端が前記揺動部材に支持され、他端が前記ロッド部材の先端側に付勢力を付与することで、前記ワイパアームの先端側を払拭面側に付勢すべく前記引き込み部を引き込むように作用する圧縮ばねとされ、前記カバーは、前記引き込み部と前記ロッド部材との連結部分の上部を覆う引き込み連結カバー部を有する。
同構成によれば、傾動部材及び揺動部材の少なくとも一方に対して装着され、少なくとも揺動部材と傾動部材との連結部分の上部を覆うカバーを備えるため、揺動部材と傾動部材との連結部分が被水してしまうことを防止できる。又、カバーは、傾動部材の傾動を許容するため、揺動部材に対する傾動部材の傾動が妨げられてしまうことが防止できる。
同構成によれば、ワイパアームの先端側を払拭面側に引き込む構成としながらも、付勢部材が引っ張りばねではなく、圧縮ばねを用いた構成であるため、付勢部材にフックが不要であり付勢部材を短くすることができ、ひいては、装置の小型化を図ることができる。そして、カバーは、引き込み部とロッド部材との連結部分の上部を覆う引き込み連結カバー部を有するため、引き込み部とロッド部材との連結部分(摺動部位)が被水してしまうことを防止できる。
上記車両用ワイパ装置において、前記カバーは、全体が弾性部材よりなるゴム弾性カバーであることが好ましい。
同構成によれば、前記カバーは、全体が弾性部材よりなるゴム弾性カバーであるため、弾性変形及び復元が可能であり、揺動部材に対する傾動部材の傾動が妨げられることはなく、しかも全体を弾性材料にて一体に成形でき比較的容易に製造できる。
上記車両用ワイパ装置において、前記傾動部材には、前記傾動軸よりも前記ワイパアームの延出側に延びた引き込み部が設けられ、前記ワイパアーム付勢部材は、基端側が前記傾動軸と平行な平行軸中心で前記引き込み部に回動可能に支持されたロッド部材を有し、前記付勢部材は、一端が前記揺動部材に支持され、他端が前記ロッド部材の先端側に付勢力を付与することで、前記ワイパアームの先端側を払拭面側に付勢すべく前記引き込み部を引き込むように作用する圧縮ばねとされ、前記カバーは、前記引き込み部と前記ロッド部材との連結部分の上部を覆う引き込み連結カバー部を有し、前記排水部は、前記駆動軸部に対して前記ワイパアームの延出側の反対側に設けられることが好ましい。
同構成によれば、ワイパアームの先端側を払拭面側に引き込む構成としながらも、付勢部材が引っ張りばねではなく、圧縮ばねを用いた構成であるため、付勢部材にフックが不要であり付勢部材を短くすることができ、ひいては、装置の小型化を図ることができる。そして、カバーは、引き込み部とロッド部材との連結部分の上部を覆う引き込み連結カバー部を有するため、引き込み部とロッド部材との連結部分(摺動部位)が被水してしまうことを防止できる。
又、排水部は、駆動軸部に対してワイパアームの延出側の反対側に設けられるため、駆動軸部から大きく径方向に離すことなく排水部を設けることができ、駆動軸部を中心とした径方向の大型化を抑制できる。即ち、排水部を駆動軸部に対してワイパアームの延出側に設けようとすると、前記引き込み部や圧縮ばねを避けるために駆動軸部から大きく径方向に離す必要が生じるがこれを回避して設けることができ、遠心力による排水の飛散を抑制できる。尚、排水部は、駆動軸部を中心として回動する部材であるため、その回動時を考慮すると、その専有スペースを大幅に小さくすることができる。しかも、駆動軸部に対してワイパアームの延出側の反対側は、車両に固定されてワイパが駆動された際に駆動軸部と直交する平面上で下方に来るため、液体を重力で容易に排水部に導くことができる。
本発明の車両用ワイパ装置では、傾動部材の連結部分が被水してしまうことを良好に抑えることができる。
一実施形態における車両用ワイパ装置の概略構成図。 一実施形態における車両用ワイパ装置の一部断面図。 一実施形態における車両用ワイパ装置の斜視図。 一実施形態における車両用ワイパ装置の斜視図。 一実施形態における車両用ワイパ装置の斜視図。 一実施形態におけるゴム弾性カバーの斜視図。 一実施形態におけるワイパアームの一部斜視図。 一実施形態におけるヘッド部材の斜視図。 一実施形態におけるヘッド部材の底面図。 一実施形態におけるアーム部材の斜視図。 別例における車両用ワイパ装置の一部断面図。 別例における車両用ワイパ装置の一部断面図。 別例における車両用ワイパ装置の一部断面図。
以下、車両用ワイパ装置の一実施形態を図1〜図10に従って説明する。
図1に示すように、車両用ワイパ装置は、2つのピボットホルダ4(図1中、左側の運転席側のピボットホルダと、図1中、右側の助手席側のピボットホルダ)と、中空フレームXと、駆動源としてのワイパモータMと、駆動源側リンクロッドR1及び同期リンクロッドR2とを備える。
中空フレームXの中間部には、駆動源としてのワイパモータMが固定され、中空フレームXの両端部には、それぞれピボットホルダ4が固定されている。そして、本実施形態の2つのピボットホルダ4、中空フレームX及びワイパモータM等からなる一体物は、ワイパモータMに設けられた支持部Maが車体の図示しない嵌着孔に嵌着されて支持されることと、各ピボットホルダ4に設けられた固定片4aが車体の図示しない締結部に締結固定されることで、車体に対して3点支持されている。
ワイパモータMの出力軸には、該出力軸と一体回転するクランクアームMbが固定され、クランクアームMbの先端部には、駆動源側リンクロッドR1の基端部が回動可能に駆動連結されている。そして、駆動源側リンクロッドR1の先端部には、一方(図1中、左側)のピボットホルダ4側の後述する揺動レバー2が回動可能に連結されている。又、両方のピボットホルダ4に対してそれぞれ回動可能に設けられる後述する揺動レバー2は、同期リンクロッドR2にて駆動連結されて、同期して駆動(揺動)することになる。
図2及び図3に示すように、車両用ワイパ装置は、前記ワイパモータMからの動力が(前記駆動源側リンクロッドR1及び同期リンクロッドR2を介して)入力されることで駆動軸部1の回動軸A1中心で揺動する揺動レバー2と、該駆動軸部1及び揺動レバー2と一体回動可能に設けられるワイパアーム付勢部材Fと、該ワイパアーム付勢部材Fに固定されるワイパ3とを備える。
駆動軸部1は、略筒状のピボットホルダ4によって回動軸A1中心で回転可能に支持され、ピボットホルダ4から上方に突出した先端部に揺動レバー2の基端部がかしめ固定されている。詳しくは、本実施形態の揺動レバー2は、板状のレバーであって、その基端部にレバー固定孔2aが形成されている。そして、揺動レバー2は、レバー固定孔2aに駆動軸部1の先端部が貫通されその先端部がかしめられることで駆動軸部1と一体回動するように回り止め状態とされて固定されている。
前記揺動レバー2は、リンク機構の一部であって、その先端部がワイパモータMに連結されたリンク(前記駆動源側リンクロッドR1)及び同期リンクロッドR2に連結され、該リンクから動力が入力されることで駆動軸部1の軸中心(回動軸A1)で所定角度で揺動する。
又、図4に示すように、揺動レバー2の基端部において、前記レバー固定孔2aの近傍位置には、その貫通方向から見て該レバー固定孔2aを挟むように一対の締結孔2b(図4中、一つのみ図示している)が形成されている。そして、揺動レバー2の締結孔2bが形成された部位には、ワイパアーム付勢部材Fの揺動部材5が固定されている。
図2、図4及び図5に示すように、ワイパアーム付勢部材Fは、前記揺動レバー2に固定される揺動部材5、揺動部材5に前記駆動軸部1の回動軸A1とねじれの位置関係にある傾動軸B1中心で傾動可能に支持される傾動部材6と、揺動部材5に一端が支持され傾動部材6に付勢力を付与する付勢部材としての圧縮ばね(詳しくは、圧縮コイルばね)7とを有する。
詳述すると、揺動部材5は、板材からなり、挿通孔5aが形成された略四角形の板状の挿通板部5bと、該挿通板部5bの両側で折曲されて立設されるとともに該挿通板部5bの平面に沿って平行に延びる一対の側壁部5cと、各側壁部5cの先端側で互いに離間する方向に折曲され、その中央に締結孔5dが形成された固定部5eとを有する。尚、挿通孔5aは、挿通板部5bから下方に突出する筒部が形成されるようにバーリング加工により形成されている。そして、揺動部材5は、固定手段としての固定部5eの締結孔5dと揺動レバー2の締結孔2bとを貫通してナット8に螺合されるねじ9によって、揺動レバー2の締結孔2bが形成された部位に締結固定されている。
そして、一対の側壁部5cにおける中間部には、軸ピン10が両側壁部5cに渡るように固定され、該軸ピン10には傾動部材6の中央部6aが前記傾動軸B1中心で傾動(回動)可能に支持されている。
傾動部材6には、前記中央部6aから前記傾動軸B1の直交方向の一方に延びる傾動部6bが設けられ、該傾動部6bにはワイパ固定部としてのワイパ固定軸6cが立設されている。本実施形態のワイパ固定軸6cは、前記駆動軸部1と同軸状に設けられている。尚、ここで言う同軸状とは、傾動部材6の傾動角度によっては、駆動軸部1の回動軸(軸中心)A1とワイパ固定軸6cの軸中心A2とが一直線上に並ぶということである。そして、ワイパ固定軸6cにはワイパ3の基端側を構成する後述するワイパアーム11の基端部が固定される。尚、ワイパ3は、ワイパアーム11とその先端側に連結されるワイパブレードWB(図1参照)とを備えている。
又、傾動部材6には、前記中央部6aから前記傾動部6bの反対側であって、固定された前記ワイパアーム11の延出側に延びた引き込み部6dが形成されている。そして、引き込み部6dには、ロッド部材12の基端部が前記傾動軸B1と平行な平行軸B2中心で回動可能に支持されている。このロッド部材12は、前記挿通板部5bの挿通孔5aを挿通して下方に延びるように配置されている。又、ロッド部材12の先端部には、その延びる方向の直交方向に突出した一対の被付勢部12aが形成されている。
そして、前記圧縮ばね7は、圧縮した状態で、一端(上端)が前記挿通板部5bの下面に支持され、他端(下端)が前記被付勢部12aに平ワッシャ13を介して当接して該ロッド部材12の先端側に下方に向かう付勢力を付与することで、ワイパアーム11の先端側を払拭面側(下側)に付勢すべく引き込み部6dを引き込むように作用する。
又、前記揺動部材5には、前記圧縮ばね7の圧縮直交方向における前記駆動軸部1と対向しない側を覆うばねカバー部5fが設けられている。詳しくは、ばねカバー部5fは、前記挿通板部5bにおける前記駆動軸部1から最も離間した位置から下方に折曲された外カバー部5gと、該外カバー部5gの両側から前記圧縮ばね7を囲うように前記駆動軸部1側に折曲された側カバー部5hとを有する。即ちばねカバー部5fの断面は前記駆動軸部1側が開口した略コ字状に形成され、その内側に前記圧縮ばね7が略収容されている。
又、一対の側カバー部5hにおける先端側(下端側)には、規制部としてのピン14が両側カバー部5hに掛け渡されて固定されている。又、前記ロッド部材12の先端部には、ロッド部材12の長手方向に延びて先端が開放されたスリット12bが形成され、該スリット12bにピン14が挿通されることで、ロッド部材12の先端部の引き込み方向(下方向)の移動が許容されるとともにロッド部材12の平行軸B2周りの自由な回動が規制されている。このピン14の位置は、前記挿通孔5aの貫通方向から見て該挿通孔5aの中心位置と一致する位置であって、ロッド部材12は駆動軸部1と略平行な軸に沿った移動が許容され、圧縮ばね7は圧縮方向が駆動軸部1と平行となるように設けられている。
又、図2に示すように、本実施形態の傾動部材6には、揺動部材5と傾動部材6との連結部分(中央部6aの部分)の上部を覆い傾動部材6の傾動を許容するカバーとしてのゴム弾性カバー15が装着されている。
詳しくは、図2、図3及び図6に示すように、ゴム弾性カバー15は、全体が弾性部材よりなり、中央に固定孔15aが形成された略円盤状の円盤部15bと、該円盤部15bの上面の外縁から上方に延設された環状の壁部15cと、前記壁部15cの内側の前記円盤部15bの一部から下方に筒状に貫通して延びる排水部15dとを有する。
図2に示すように、固定孔15aの内周面には、環状で貫通方向に複数の圧接凸部15eが形成されている。そして、ゴム弾性カバー15は、固定孔15aにワイパ固定軸6cが貫通されることで該ワイパ固定軸6c周りに液密に密着されて装着される。この際、前記圧接凸部15eは、ワイパ固定軸6cに圧接することで、ゴム弾性カバー15がワイパ固定軸6cに装着されるとともに、ワイパ固定軸6cを伝って下方に液体が浸入することが抑制されている。そして、前記円盤部15bによって揺動部材5と傾動部材6との連結部分の上部が覆われている。又、本実施形態の排水部15dは、前記ピボットホルダ4の略中間位置まで延びて形成されている。又、排水部15dは、前記駆動軸部1に対して前記ワイパアーム11の延出側(引き込み部6dや圧縮ばね7が設けられる側であって、図2中、右側)の反対側(図2中、左側)に設けられている。
又、本実施形態のゴム弾性カバー15は、円盤部15bの外縁から延出して前記引き込み部6dと前記ロッド部材12との連結部分の上部を覆う引き込み連結カバー部15fを有している。本実施形態の引き込み連結カバー部15fは、前記挿通板部5bを上方から覆い隠すように形成され、前記挿通孔5aをも覆っている。
又、図2及び図7に示すように、本実施形態のワイパアーム11は、ヘッド部材21とアーム部材22とを備えている。
図2、図8及び図9に示すように、ヘッド部材21は、アルミ合金よりなり、ワイパ固定軸6cが貫通される貫通孔21aが形成され該ワイパ固定軸6cに固定される軸固定部21bと該軸固定部21bから軸直交方向に延びるヘッド延設部21cとを有する。軸固定部21bは、中央に貫通孔21aが形成された略円盤状に形成され、その下面の外縁から下方に突出する筒部21dを有している。又、軸固定部21bの貫通孔21aは、ワイパ固定軸6cの中間部に形成された縮径部6fに応じた形状であって、上方に向かうほど径が小さくなる縮径部21eを有している。そして、ヘッド部材21は、貫通孔21aにワイパ固定軸6cが貫通され、貫通孔21aから突出したワイパ固定軸6cの先端に図示しないナットが締め付けられることで、ワイパ固定軸6cに対して回り止め状態で固定される。
又、ヘッド延設部21cは、軸固定部21bの外縁の片側(略180°の範囲)から軸直交方向に延びるとともに上方への厚みが大きくされた略四角柱形状に形成されている。ヘッド延設部21cの各側面には、ヘッド延設部21cが延びる方向に一対の側面凸部21fが形成されている。又、ヘッド延設部21cの上面の四隅には、上面凸部21gが形成されている。
又、軸固定部21bにおいて、前記貫通孔21aに対して前記ヘッド延設部21cの延びる側とは反対側には、後述するアーム部材22と軸方向に係合可能な反対側係合部21hが形成されている。本実施形態の反対側係合部21hは、軸固定部21bの外縁の一部から軸直交方向に一定の突出量で突出している。
図2及び図7に示すように、アーム部材22は、金属性(鉄製)の板材からなり、前記ヘッド部材21の上面及び側面を覆う被覆部22aと、その被覆部22aからヘッド延設部21cの延びる方向に更に延びる(先にワイパブレードWBが連結される)アーム部22bと、被覆部22aから延びてヘッド延設部21cの下面を抱える腕部22cとを有する。図7及び図10に示すように、本実施形態の腕部22cは、被覆部22aの両側部から一対形成されている。そして、腕部22cが被覆部22aの側部から折曲されていない状態で被覆部22a内にヘッド部材21が収容され、その後、腕部22cが内側に折曲されることでヘッド延設部21cの下面が抱えられてアーム部材22がヘッド部材21に固定されている。尚、この際、前記側面凸部21f及び前記上面凸部21gは前記被覆部22aの内面に圧接される。
又、アーム部材22において、前記反対側係合部21hと対向した位置には、切り欠き部22dが形成され、反対側係合部21hは切り欠き部22dに嵌ることになる。これにより、例えば、アーム部22bを起こす力が掛かった際には、アーム部材22の切り欠き部22dと反対側係合部21hとが軸方向に係合して、ヘッド延設部21c及び腕部22c側でない側でも上記力がヘッド部材21で受け止められることになる。
又、アーム部材22の被覆部22aにおける前記貫通孔21aと対応した位置には、開口22eが形成され、該開口22eには、ワイパアーム11がワイパ固定軸6cに固定された後に、図示しないキャップが嵌着され開口22eが閉塞されることになる。
次に、上記のように構成された車両用ワイパ装置の作用について説明する。
ワイパモータMが駆動されると、駆動軸部1及び揺動レバー2と共にワイパアーム付勢部材Fが一体的に往復回動され、ワイパアーム付勢部材Fに固定されたワイパ3にて払拭面の払拭動作が行われる。
このとき、ワイパ3のワイパアーム11自体には、ワイパブレードWBを払拭面側に押圧接触させるための付勢部材が設けられていないが、ワイパアーム付勢部材Fの作用によりワイパ3全体が付勢され、ワイパブレードWBが払拭面に押圧接触される。これにより、払拭面に沿った良好な払拭動作が行われる。
次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)傾動部材6に対して装着され、揺動部材5と傾動部材6との連結部分(軸連結されて摺動する部分)の上部を覆うゴム弾性カバー15を備えるため、揺動部材5と傾動部材6との連結部分が被水してしまうことを防止できる。又、ゴム弾性カバー15は、全体が弾性部材よりなり、弾性変形及び復元が可能であるため、揺動部材5に対する傾動部材6の傾動動作が妨げられることがないので、ワイパ3の押圧力の低下を防止でき、ひいては、ワイパ3による良好な払拭動作を長期間維持することができる。また、ゴム弾性カバー15は全体を弾性材料にて一体に成形でき比較的容易に製造できる。
(2)ゴム弾性カバー15は円盤部15bの上面から上方に延設される環状の壁部15cと、該壁部15cの内側で下方に筒状に延びる排水部15dとを有するため、回動した際に上面から遠心力で液体が飛散してしまうことが防止され、液体は排水部15dの下方から排水されることになる。よって、隣接する他の部材が被水することを防止できるとともに、他の部材から跳ね返った液体にてワイパアーム付勢部材Fの上方の部分が被水することも防止できる。
(3)ゴム弾性カバー15は、固定孔15aにワイパ固定軸6cが貫通されることで該ワイパ固定軸6c周りに液密に密着して装着されるため、簡単な構成及び簡単な方法で脱落し難くゴム弾性カバー15を組み付けることができる。
(4)ワイパアーム11の先端側を払拭面側に引き込む構成としながらも、付勢部材が引っ張りばねではなく、圧縮ばね7を用いた構成であるため、付勢部材にフックが必要になることなく付勢部材を短くすることができ、ひいては、装置の小型化を図ることができる。そして、ゴム弾性カバー15は、引き込み部6dとロッド部材12との連結部分の上部を覆う引き込み連結カバー部15fを有するため、引き込み部6dとロッド部材12との連結部分が被水してしまうことを防止できる。
(5)排水部15dは、駆動軸部1に対してワイパアーム11の延出側(引き込み部6dや圧縮ばね7が設けられる側であって、図2中、右側)の反対側に設けられるため、駆動軸部1から大きく径方向に離すことなく排水部15dを設けることができ、駆動軸部1を中心とした径方向の大型化を抑制できる。即ち、排水部15dを駆動軸部1に対してワイパアーム11の延出側に設けようとすると、前記引き込み部6dや圧縮ばね7を避けるために駆動軸部1から大きく径方向に離す必要が生じるがこれを回避して設けることができ、遠心力による排水の飛散を抑制できる。尚、排水部15dは、駆動軸部1を中心として回動する部材であるため、その回動時を考慮すると、その専有スペースを大幅に小さくすることができる。しかも、駆動軸部1に対してワイパアーム11の延出側の反対側は、車両に固定されてワイパが駆動された際に駆動軸部1と直交する平面上で下方に来るため、液体を重力で容易に排水部15dに導くことができる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、ゴム弾性カバー15は、ゴム材を成形して形成したものであるが、これに限定されず、ゴム弾性(外力で一時的に形状が変形されても弾性によって撓み、外力から解放されて形状が復元される性質)を有するものであれば、エラストマー材やその他の材料から形成されても良い。
・上記実施形態では、ゴム弾性カバー15は円盤部15bの上面から上方に延設される環状の壁部15cと、該壁部15cの内側で下方に筒状に延びる排水部15dとを有するとしたが、これに限定されず、少なくとも揺動部材5と傾動部材6との連結部分の上部を覆うことができれば、壁部15cと排水部15dを有していないゴム弾性カバーとしてもよい。
・上記実施形態では、ゴム弾性カバー15は、固定孔15aにワイパ固定軸6cが貫通されることで該ワイパ固定軸6c周りに液密に固定されるものとしたが、これに限定されず、他の構成及び方法で傾動部材6及び揺動部材5の少なくとも一方に対して固定されるものとしてもよい。
・上記実施形態では、ワイパアーム11の先端側を払拭面側に引き込む構成としながらも、圧縮ばね7を用いた構成としたが、これに限定されず、ワイパアーム11の先端側を払拭面側に付勢できれば他の構成にしてもよいし、引っ張りばねを用いた構成としてもよい。又、ゴム弾性カバー15は、引き込み部6dとロッド部材12との連結部分の上部を覆う引き込み連結カバー部15fを有するとしたが、これに限定されず、引き込み連結カバー部15fを有していない構成としてもよい。
・上記実施形態では、排水部15dは、駆動軸部1に対してワイパアーム11の延出側(引き込み部6dや圧縮ばね7が設けられる側であって、図2中、右側)の反対側に設けられるとしたが、これに限定されず、他の位置に設けてもよい。
・上記実施形態では、カバーを全体が弾性部材よりなるゴム弾性カバー15としたが、これに限定されず、傾動部材6及び揺動部材5の少なくとも一方に対して密着され、少なくとも揺動部材5と傾動部材6との連結部分(摺動部位)の上部を覆い傾動部材6の傾動を許容する他のカバーに変更してもよい。
例えば、カバーは、駆動軸部一体回動部材(揺動レバー2や揺動部材5)又は不動部材(ピボットホルダ4や車両ルーバ)に固定される樹脂製のカバー本体部と、カバー本体部に固定されるとともにワイパ固定軸6cが貫通されることで該ワイパ固定軸6c周りに密着されつつ傾動部材6の傾動を許容する弾性カバー部とを有するものとしてもよい。
具体的には、例えば、図11に示すように、駆動軸部一体回動部材としての揺動レバー2に固定される樹脂製のカバー本体部31と、カバー本体部31に固定されるとともにワイパ固定軸6cが貫通されることで該ワイパ固定軸6c周りに密着されつつ傾動部材6の傾動を許容する弾性カバー部32とを有するカバー33に変更してもよい。詳しくは、この例(図11参照)のカバー33のカバー本体部31は、上記実施形態のゴム弾性カバー15と略同様に、略円盤状の円盤部31aと、該円盤部31aの上面の外縁から上方に延設された環状の壁部31bと、前記壁部31bの内側の前記円盤部31aの一部から下方に筒状に貫通して延びる排水部31cとを有する。そして、排水部31cには、揺動レバー2に設けられたレバー固定部2cに嵌着される嵌着部31dが設けられ、該嵌着部31dがレバー固定部2cに嵌着されることでカバー33が揺動レバー2に固定されている。又、カバー本体部31における円盤部31aの中央部には、弾性カバー部32が2色成形(カバー本体部31の樹脂材と弾性カバー部32の弾性材との2色成形)により一体的に設けられている。弾性カバー部32は、カバー本体部31の中央に向かいつつ蛇腹状に形成された蛇腹部32aを有し、その中央に固定孔32bが形成されている。固定孔32bの内周面には、環状で貫通方向に複数の圧接凸部32cが形成されている。そして、弾性カバー部32は、固定孔32bにワイパ固定軸6cが貫通されることで該ワイパ固定軸6c周りに液密に密着されて装着される。この際、前記圧接凸部32cは、ワイパ固定軸6cに圧接することで、弾性カバー部32がワイパ固定軸6cに装着されるとともに、ワイパ固定軸6cを伝って下方に液体が浸入することが抑制されている。尚、この例では、2色成形する際の相性を考慮して、カバー本体部31はポリプロピレン(PP)からなり、弾性カバー部32は熱可塑性エラストマー(TPO)からなる。
又、例えば、図12に示すように、不動部材としてのピボットホルダ4に固定される樹脂製のカバー本体部41と、カバー本体部41に固定されるとともにワイパ固定軸6cが貫通されることで該ワイパ固定軸6c周りに密着されつつ傾動部材6の傾動を許容する弾性カバー部42とを有するカバー43に変更してもよい。詳しくは、この例(図12参照)のカバー43のカバー本体部41は、上記実施形態のゴム弾性カバー15と略同様に、略円盤状の円盤部41aと、該円盤部41aの上面の外縁から上方に延設された環状の壁部41bと、前記壁部41bの内側の前記円盤部41aの一部から下方に筒状に貫通して延びる排水部41cとを有する。そして、排水部41cには、ピボットホルダ4に設けられたホルダ固定部4bに嵌着される嵌着部41dが設けられ、該嵌着部41dがホルダ固定部4bに嵌着されることでカバー43がピボットホルダ4に固定されている。又、カバー本体部41における円盤部41aの中央部には、弾性カバー部42が2色成形により一体的に設けられている。弾性カバー部42は、カバー本体部41の中央に向かいつつ蛇腹状に形成された蛇腹部42aを有し、その中央に固定孔42bが形成されている。固定孔42bの内周面には、環状で貫通方向に複数の圧接凸部42cが形成されている。そして、弾性カバー部42は、固定孔42bにワイパ固定軸6cが貫通されることで該ワイパ固定軸6c周りに液密に密着されて装着される。この際、前記圧接凸部42cは、ワイパ固定軸6cに圧接することで、弾性カバー部42がワイパ固定軸6cに装着されるとともに、ワイパ固定軸6cを伝って下方に液体が浸入することが抑制されている。尚、この例では、2色成形する際の相性を考慮して、カバー本体部31はポリプロピレン(PP)からなり、弾性カバー部32は熱可塑性エラストマー(TPO)からなる。
又、例えば、図13に示すように、不動部材としての車両ルーバSに固定される樹脂製のカバー本体部51と、カバー本体部51に固定されるとともにワイパ固定軸6cが貫通されることで該ワイパ固定軸6c周りに密着されつつ傾動部材6の傾動を許容する弾性カバー部52とを有するカバー53に変更してもよい。詳しくは、この例(図13参照)のカバー53のカバー本体部51は、上記実施形態のゴム弾性カバー15と略同様に、略円盤状の円盤部51aと、該円盤部51aの上面の外縁から上方に延設された環状の壁部51bと、前記壁部51bの内側の前記円盤部51aの一部から下方に筒状に貫通して延びる排水部51cとを有する。そして、壁部51bには、車両ルーバSに設けられたルーバ固定部Saに締結固定される締結部51dが設けられ、該締結部51dがルーバ固定部Saに締結部材Tにより締結固定されることでカバー53が車両ルーバSに固定されている。又、カバー本体部51における円盤部51aの中央部には、弾性カバー部52が嵌着されて固定されている。弾性カバー部52は、カバー本体部51の中央に向かいつつ蛇腹状に形成された蛇腹部52aを有し、その中央に固定孔52bが形成されている。固定孔52bの内周面には、環状で貫通方向に複数の圧接凸部52cが形成されている。そして、弾性カバー部52は、固定孔52bにワイパ固定軸6cが貫通されることで該ワイパ固定軸6c周りに液密に密着されて装着される。この際、前記圧接凸部52cは、ワイパ固定軸6cに圧接することで、弾性カバー部52がワイパ固定軸6cに装着されるとともに、ワイパ固定軸6cを伝って下方に液体が浸入することが抑制されている。尚、この例では、2色成形する際の相性を考慮する必要がないため、例えば、弾性カバー部52は天然ゴムよりなるものとしてもよい。
これら(図11〜図13参照)のようにすると、カバー本体部31,41,51にて剛性を得ながら弾性カバー部32,42,52にて傾動部材6の傾動を許容することができる。即ち、樹脂製のカバー本体部31,41,51は、比較的剛性があって形状安定性があるので揺動部材5又は不動部材(ピボットホルダ4、車両ルーバS)への固定強度も向上し、所定の取付姿勢を維持できるので揺動部材5と傾動部材6との連結部分(摺動部位)が被水してしまうことを良好に防止することができる。さらに、弾性材料からなる弾性カバー部32,42,52がカバー本体部31,41,51に固定されてワイパ固定軸6cに貫通されているので、該ワイパ固定軸6c周りに密着されつつ傾動部材6の傾動動作が妨げられることなく許容される。
1…駆動軸部、2…揺動レバー(駆動軸部一体回動部材)、4…ピボットホルダ(不動部材)、5…揺動部材、6…傾動部材、6c…ワイパ固定軸(ワイパ固定部)、6d…引き込み部、7…圧縮ばね(付勢部材)、9…ねじ、11…ワイパアーム、12…ロッド部材、15…ゴム弾性カバー(カバー)、15c,31b…壁部、15d,31c…排水部、15f…引き込み連結カバー部、31,41,51…カバー本体部、32,42,52…弾性カバー部、33,43,53…カバー、F…ワイパアーム付勢部材、A1…回動軸、B1…傾動軸、B2…平行軸、S…車両ルーバ(不動部材)。

Claims (6)

  1. 駆動源にて往復回動される駆動軸部と一体回動可能に設けられる揺動部材と、
    前記駆動軸部の回動軸と交差またはねじれの位置関係にある傾動軸中心で前記揺動部材に傾動可能に支持され、ワイパアームを固定するためのワイパ固定部が設けられた傾動部材と、
    一端が前記揺動部材に支持され前記傾動部材に付勢力を付与する付勢部材と
    を有したワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置であって、
    前記傾動部材及び前記揺動部材の少なくとも一方に対して装着され、少なくとも前記揺動部材と前記傾動部材との連結部分の上部を覆い前記傾動部材の傾動を許容するカバーを備え
    前記ワイパ固定部はワイパ固定軸であって、
    前記カバーは、駆動軸部一体回動部材又は不動部材に固定される樹脂製のカバー本体部と、前記カバー本体部に固定されるとともに前記ワイパ固定軸が貫通されることで該ワイパ固定軸周りに密着されつつ前記傾動部材の傾動を許容する弾性カバー部とを有することを特徴とする車両用ワイパ装置。
  2. 駆動源にて往復回動される駆動軸部と一体回動可能に設けられる揺動部材と、
    前記駆動軸部の回動軸と交差またはねじれの位置関係にある傾動軸中心で前記揺動部材に傾動可能に支持され、ワイパアームを固定するためのワイパ固定部が設けられた傾動部材と、
    一端が前記揺動部材に支持され前記傾動部材に付勢力を付与する付勢部材と
    を有したワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置であって、
    前記傾動部材及び前記揺動部材の少なくとも一方に対して装着され、少なくとも前記揺動部材と前記傾動部材との連結部分の上部を覆い前記傾動部材の傾動を許容するカバーを備え、
    前記カバーは、前記揺動部材と一体回動可能に設けられるものであって、
    前記カバーは上面から上方に延設される環状の壁部と、該壁部の内側で下方に筒状に延びる排水部とを有することを特徴とする車両用ワイパ装置。
  3. 駆動源にて往復回動される駆動軸部と一体回動可能に設けられる揺動部材と、
    前記駆動軸部の回動軸と交差またはねじれの位置関係にある傾動軸中心で前記揺動部材に傾動可能に支持され、ワイパアームを固定するためのワイパ固定部が設けられた傾動部材と、
    一端が前記揺動部材に支持され前記傾動部材に付勢力を付与する付勢部材と
    を有したワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置であって、
    前記傾動部材及び前記揺動部材の少なくとも一方に対して装着され、少なくとも前記揺動部材と前記傾動部材との連結部分の上部を覆い前記傾動部材の傾動を許容するカバーを備え、
    前記カバーは、全体が弾性部材よりなるゴム弾性カバーであり、
    前記ワイパ固定部はワイパ固定軸であって、
    前記ゴム弾性カバーは、前記ワイパ固定軸が貫通されることで該ワイパ固定軸周りに固定されることを特徴とする車両用ワイパ装置。
  4. 駆動源にて往復回動される駆動軸部と一体回動可能に設けられる揺動部材と、
    前記駆動軸部の回動軸と交差またはねじれの位置関係にある傾動軸中心で前記揺動部材に傾動可能に支持され、ワイパアームを固定するためのワイパ固定部が設けられた傾動部材と、
    一端が前記揺動部材に支持され前記傾動部材に付勢力を付与する付勢部材と
    を有したワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置であって、
    前記傾動部材及び前記揺動部材の少なくとも一方に対して装着され、少なくとも前記揺動部材と前記傾動部材との連結部分の上部を覆い前記傾動部材の傾動を許容するカバーを備え、
    前記傾動部材には、前記傾動軸よりも前記ワイパアームの延出側に延びた引き込み部が設けられ、
    前記ワイパアーム付勢部材は、
    基端側が前記傾動軸と平行な平行軸中心で前記引き込み部に回動可能に支持されたロッド部材を有し、
    前記付勢部材は、一端が前記揺動部材に支持され、他端が前記ロッド部材の先端側に付勢力を付与することで、前記ワイパアームの先端側を払拭面側に付勢すべく前記引き込み部を引き込むように作用する圧縮ばねとされ、
    前記カバーは、前記引き込み部と前記ロッド部材との連結部分の上部を覆う引き込み連結カバー部を有することを特徴とする車両用ワイパ装置。
  5. 請求項1、請求項2、及び請求項4のいずれか1項に記載の車両用ワイパ装置において、
    前記カバーは、全体が弾性部材よりなるゴム弾性カバーであることを特徴とする車両用ワイパ装置。
  6. 請求項に記載の車両用ワイパ装置において、
    前記傾動部材には、前記傾動軸よりも前記ワイパアームの延出側に延びた引き込み部が設けられ、
    前記ワイパアーム付勢部材は、
    基端側が前記傾動軸と平行な平行軸中心で前記引き込み部に回動可能に支持されたロッド部材を有し、
    前記付勢部材は、一端が前記揺動部材に支持され、他端が前記ロッド部材の先端側に付勢力を付与することで、前記ワイパアームの先端側を払拭面側に付勢すべく前記引き込み部を引き込むように作用する圧縮ばねとされ、
    前記カバーは、前記引き込み部と前記ロッド部材との連結部分の上部を覆う引き込み連結カバー部を有し、
    前記排水部は、前記駆動軸部に対して前記ワイパアームの延出側の反対側に設けられたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
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