JP2009149172A - ワイパアーム及び車両用ワイパ - Google Patents

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Abstract

【課題】アーム部材を払拭面側に付勢するコイルスプリングを複数設けることで薄型化を可能としつつも、幅方向寸法を抑えて小型化できるワイパアーム及び車両用ワイパを提供する。
【解決手段】付勢機構14は、アームヘッド12側に設けられた基端ストッパ部材21とアーム部材13に設けられた先端ストッパ部材22との間に圧縮コイルスプリング23が設けられ、アームヘッド12に連結ピン25にて回動可能に支持されたガイド部材20に設けられ先端ストッパ部材22よりもアーム部材13先端側に位置するガイド側係止部20cと支持ピン26との間に引張コイルスプリング24が設けられる。そして、圧縮コイルスプリング23と引張コイルスプリング24とがアーム部材13の長手方向に沿って直列配置され、その圧縮力及び引っ張り力をともに支持ピン26に作用させてアーム部材13の払拭面側への付勢力とするように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、アーム部材の先端部を払拭面側に付勢する複数のコイルスプリングを備えたワイパアーム及びそのワイパアームを備えた車両用ワイパに関するものである。
従来、ワイパアームは、車両のピボット軸に固定されるアームヘッドと該アームヘッドに連結されたアーム部材とを備え、該アーム部材の基端部がアームヘッドに対してヒンジ軸にて連結されて、先端部が払拭面に対して接離する方向に回動可能に構成されている。このようなワイパアームにおいて、例えば特許文献1に示すものでは、ワイパアームの幅方向に並設された2つのコイルスプリング(引張コイルスプリング)をアーム部材内に備えている。各コイルスプリングは、その一端がアームヘッドに係止されるとともに他端がアーム部材に係止され、2つのコイルスプリング各々の引っ張り力によりアーム部材が払拭面側に付勢されるようになっている。このようなワイパアームでは、各コイルスプリングの線径やコイル部径を小さくしてもアーム部材に十分な付勢力を付与することが可能となるため、ワイパアームの高さ寸法(払拭面に対する垂直方向の寸法)を抑えて薄型にする点で有利である。
独国特許出願公開第3837193号明細書
しかしながら、上記のようなワイパアームでは、複数のコイルスプリングを幅方向に並設させる構成を採用しているため、ワイパアームが幅方向に大型化してしまう。そのため、車室内からの視点位置によっては、ワイパアームが運転者の前方視界を妨げる虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、アーム部材を払拭面側に付勢するコイルスプリングを複数設けることで薄型化を可能としつつも、幅方向寸法を抑えて小型化することができるワイパアーム及び車両用ワイパを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両のピボット軸に固定されるアームヘッドにアーム部材の基端部が回動可能に連結され、ワイパブレードが連結される前記アーム部材の先端部をその回動軸周りに払拭面側に付勢する付勢機構を備えてなるワイパアームであって、前記付勢機構は、前記アームヘッド側に設けられたヘッド側係止部と、前記アーム部材側に設けられたアーム側係止部との間に圧縮コイルスプリングが介在され、前記ヘッド側係止部に回動可能に連結されたガイド部材に設けられ前記アーム側係止部よりも前記アーム部材先端側に位置するガイド側係止部と、前記アーム側係止部との間に引張コイルスプリングが介在され、前記圧縮コイルスプリングと前記引張コイルスプリングとが前記アーム部材の長手方向に沿って直列配置され、その圧縮力及び引っ張り力をともに前記アーム側係止部に作用させて前記払拭面側への付勢力とするように構成されたことをその要旨とする。
この発明では、アーム部材の先端部を回動軸周りに払拭面側に付勢する付勢機構は、アームヘッド側、即ち、アームヘッドに一体又は連結をして設けられたヘッド側係止部と、アーム部材側、即ち、アーム部材に一体又は連結をして設けられたアーム側係止部との間に圧縮コイルスプリングが介在され、ヘッド側係止部に回動可能に連結されたガイド部材に設けられアーム側係止部よりもアーム部材先端側に位置するガイド側係止部と、アーム側係止部との間に引張コイルスプリングが介在される。そして、圧縮コイルスプリングと引張コイルスプリングとがアーム部材の長手方向に沿って直列配置され、その圧縮力及び引っ張り力をともにアーム側係止部に作用させて前記払拭面側への付勢力とするように構成される。これにより、従来のように2つのコイルスプリングをワイパアームの幅方向に並設した場合と同様な強さの付勢力でアーム部材を付勢することができる。従って、アーム部材を払拭面側に付勢するコイルスプリングを複数設けることで薄型化を可能としつつも、幅方向寸法を抑えて小型化することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のワイパアームにおいて、前記アーム側係止部は、前記圧縮コイルスプリングの先端と係止する先端ストッパ部材を有し、その先端ストッパ部材は前記アーム部材に回動可能に連結されたことをその要旨とする。
この発明では、アーム側係止部は圧縮コイルスプリングの一端と係止する先端ストッパ部材を有し、その先端ストッパ部材はアーム部材に回動可能に連結される。そのため、例えばアーム部材を反払拭面側に回動させて起立状態で保持する所謂ロックバック状態とする時に、先端ストッパ部材が圧縮コイルスプリングの傾きに追従して回動するので、圧縮コイルスプリングの脱落を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のワイパアームにおいて、前記先端ストッパ部材は、前記ガイド部材が挿通される挿通部を有することをその要旨とする。
この発明では、先端ストッパ部材はガイド部材が挿通される挿通部を有するため、付勢機構を小型化することが可能であり、ひいてはワイパアームの小型化に寄与できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイパアームにおいて、前記ガイド部材は、前記ガイド側係止部と、そのガイド側係止部から前記各コイルスプリングの両側を通るように延びて前記ヘッド側係止部に連結される一対の延設部とが一体的に形成された1つの部材からなることをその要旨とする。
この発明では、ガイド部材は、ガイド側係止部と、そのガイド側係止部から各コイルスプリングの両側を通るように延びてヘッド側係止部に連結される一対の延設部とが一体的に形成された1つの部材からなる。そのため、部品点数の増加を抑えることができ、また、引張コイルスプリングの付勢力をアーム側係止部にバランス良く作用させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイパアームにおいて、前記ヘッド側係止部は、前記圧縮コイルスプリングの基端と係止する基端ストッパ部材が前記ガイド部材に設けられてなることをその要旨とする。
この発明では、ヘッド側係止部は、圧縮コイルスプリングの基端と係止する基端ストッパ部材がガイド部材に設けられてなる。これにより、ガイド部材がヘッド側係止部とガイド側係止部の両方を構成するため、付勢機構を簡素化できる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のワイパアームの先端に、払拭面を払拭するためのワイパブレードを連結して構成された車両用ワイパであることをその要旨とする。
この発明では、請求項1〜5のいずれか1項に記載のワイパアームを用いることから、薄型であり、且つ幅方向に小型の車両用ワイパを提供できる。
従って、上記記載の発明によれば、アーム部材を払拭面側に付勢するコイルスプリングを複数設けることで薄型化を可能としつつも、幅方向寸法を抑えて小型化できるワイパアーム及び車両用ワイパを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1〜図3に示すように、本実施形態の車両用ワイパ1は、車両のピボット軸2にその基端部が固定されるワイパアーム11と、該ワイパアーム11の先端部に回動可能に連結されるワイパブレード(図示略)とから構成され、ワイパモータの駆動によるピボット軸2の往復揺動にて、フロントガラス表面(払拭面)を払拭するものである。
ワイパアーム11は、アームヘッド12と、基端部がアームヘッド12に回動可能に連結されるアーム部材13と、そのアーム部材13内に配置されアーム部材13の先端部を払拭面側に付勢する付勢機構14とを備えてなる。
アームヘッド12は、基端部においてピボット軸2に固定するための固定孔12aを有しており、その固定孔12aにピボット軸2の先端部が嵌挿されてネジ止めされることにより、ピボット軸2とともに一体回動するように固定される。アームヘッド12の先端部には、払拭面と略平行な回動軸(連結ピン15)にてアーム部材13が回動可能に連結されている。
アーム部材13は、上壁部13aと該上壁部13aの両側から下方に延びる一対の側壁部13bとを有した下方(払拭面側)が開口する断面コ字状をなしている(図2参照)。アーム部材13の基端部は、各側壁部13b間にアームヘッド12の先端部が挿入され、その先端部を挿通するように各側壁部13b間に連結ピン15が装着されている。
アーム部材13内には、該アーム部材13とアームヘッド12の先端部とにそれぞれ連結された付勢機構14が収容されている。付勢機構14は、ガイド部材20と、該ガイド部材20の基端部に設けられた基端ストッパ部材21と、アーム側係止部を構成する先端ストッパ部材22と、アーム部材13の長手方向に沿って直列配置された圧縮コイルスプリング23及び引張コイルスプリング24とを備えている。
ガイド部材20は、長尺板状の1つの部材から形成されてなり、アームヘッド12の先端部に回動可能に連結されてその連結部20aからアーム部材13の長手方向に延びる一対の延設部20bと、その各延設部20bの先端を繋ぐガイド側係止部20cとを有している。各延設部20b基端の連結部20aは、アームヘッド12の先端部を幅方向に貫通する連結ピン25により該アームヘッド12に回動可能に連結されている。尚、このアームヘッド12と延設部20bとの連結軸(連結ピン25)は、アームヘッド12とアーム部材13との連結軸(連結ピン15)と平行をなすとともに、該連結ピン15よりも先端側、且つ上側(反払拭面側)に設けられている。
延設部20bは、図2に示すように、その基端の連結部20aから段差状の当接部20dを経て斜め下方に一旦延びるとともに、そこから長手方向中央付近にかけてその上端が下方に湾曲するように延びている。また、図3に示すように、延設部20bはその長手方向中央から先端にかけては上方に若干湾曲するように延びており、ガイド部材20先端のガイド側係止部20cはアーム部材13の高さ方向略中央に位置している。尚、各延設部20bの先端部は、アーム部材13の各側壁部13b下端から幅方向内側に突出するように屈曲形成された一対の支持爪13c(図2では1つのみ図示)により支持されるようになっている。また、ガイド側係止部20cは平面視でM字状をなすようにアーム部材13の基端側に窪んで形成され、ガイド側係止部20cの窪み先端部分はその高さ寸法(払拭面に対する垂直方向の寸法)が延設部20bよりも小さく形成されている。
ガイド部材20の基端部には、前記基端ストッパ部材21が各延設部20bの当接部20dとアーム部材13の長手方向に当接するように取り付けられている。基端ストッパ部材21には、その下端から上方に向かって切り欠き形成された一対のスリット21aが形成され、そのスリット21aに延設部20bがそれぞれ挿通される(図2参照)。また、基端ストッパ部材21における各スリット21a間には、アーム部材13の先端側に突出する保持凸部21bが形成されている(図3参照)。この基端ストッパ部材21、ガイド部材20及び連結ピン25がヘッド側係止部を構成しており、該ヘッド側係止部はガイド部材20にてアームヘッド12に回動可能に連結されている。
ガイド部材20の長手方向中央部分において、アーム部材13の各側壁部13bにはガイド部材20の上側(反払拭面側)を通る支持ピン26が挿通固定され、該支持ピン26には前記先端ストッパ部材22が回動可能に支持されている。この支持ピン26と先端ストッパ部材22とはアーム側係止部を構成し、該アーム側係止部は支持ピン26にてアーム部材13に連結されている。先端ストッパ部材22は、支持ピン26が挿通される一対の側部22aと、各側部22a基端を繋ぐストッパ部22bとを有している。このストッパ部22bは基端ストッパ部材21と対向するとともに、該ストッパ部22bの中央部にはアーム部材13の基端側に突出する保持凸部22cが形成されている。また、ストッパ部22bと各側部22aとの間にはガイド部材20の各延設部20bがアーム部材13の長手方向に挿通される挿通部22dが形成されており、該挿通部22d及び基端ストッパ部材21のスリット21aは各延設部20bの間隔を保持している。
上記のようなガイド部材20の各延設部20b間において、先端ストッパ部材22の基端側に圧縮コイルスプリング23が、先端ストッパ部材22の先端側に引張コイルスプリング24がそれぞれ配設されている。
圧縮コイルスプリング23は螺旋状をなし、その軸線がアーム部材13の長手方向に沿うように設けられている。圧縮コイルスプリング23は、その両端部が基端ストッパ部材21及び先端ストッパ部材22のストッパ部22bとそれぞれ当接しており、該基端ストッパ部材21及び先端ストッパ部材22によってアーム部材13の長手方向に圧縮された状態で保持されている。また、圧縮コイルスプリング23の両端部には基端ストッパ部材21及び先端ストッパ部材22の各保持凸部21b,22cが挿入されて圧縮コイルスプリング23の脱落が抑制されている。尚、先端ストッパ部材22は、圧縮コイルスプリング23の軸線に対して若干下方にオフセットされた位置で支持ピン26により支持されている。そのため、先端ストッパ部材22は、圧縮コイルスプリング23によりストッパ部22bがアーム部材13の上壁部13aに向かう方向(図3において右回り)に付勢されるようになっている。
一方、引張コイルスプリング24は、螺旋状のコイル部24aと、該コイル部24aの両端にそれぞれ設けられたフック状の引っ掛け部24b,24cとを有している。そして、この引張コイルスプリング24は、アーム部材13の長手方向に引っ張られた状態で、一方の引っ掛け部24bが前記支持ピン26に係止されるとともに、他方の引っ掛け部24cがガイド部材20先端のガイド側係止部20cに係止されている。尚、引張コイルスプリング24は前記圧縮コイルスプリング23と同軸上に配置されるとともに、それら各コイルスプリング23,24は互いに略同径のものが用いられている。
上記のような構成のワイパアーム11では、圧縮コイルスプリング23はその弾性力によりアームヘッド12とガイド部材20との連結軸(連結ピン25)を起点として、先端ストッパ部材22を支持する支持ピン26をアーム部材13の先端側に押圧する。また、引張コイルスプリング24もその弾性力により連結ピン25を起点として支持ピン26をアーム部材13の先端側に引っ張る。即ち、圧縮コイルスプリング23及び引張コイルスプリング24の圧縮力及び引っ張り力がともに支持ピン26に作用し、これにより、アーム部材13の先端部が払拭面側に押圧されるようになっている。
従って、本実施形態のワイパアーム11では、各コイルスプリング23,24をワイパアーム11の長手方向に沿って直列配置する構成としながらも、各コイルスプリング23,24各々の付勢力によりアーム部材13の先端部を払拭面側に付勢できる。そのため、ワイパアーム11の幅方向寸法を抑えて小型化が可能であるとともに、各コイルスプリング23,24の線径、又はそれらのコイル径を小さくしても十分な付勢力を得ることができ、ワイパアーム11を薄型化に寄与できるようになっている。
また、アーム部材13の基端側に圧縮コイルスプリング23を、先端側に引張コイルスプリング24を配置したことで、引張コイルスプリング24を連結ピン15の払拭面側に迂回させてアームヘッド12に係止させる構成とする必要がなくなり、ワイパアーム11のより一層の薄型化に寄与できるようになっている。
また、本実施形態のワイパアーム11では、各コイルスプリング23,24による付勢力に抗してアーム部材13を払拭面と離間する方向に回動させて、図4に示すように、アーム部材13を起立状態で保持する所謂ロックバック状態とすることが可能となっている。
次に、本実施形態の特徴的な作用効果を記載する。
(1)本実施形態のワイパアーム11では、アーム部材13の先端部を回動軸周りに払拭面側に付勢する付勢機構14は、アームヘッド12側、即ち、アームヘッド12に連結をして設けられたヘッド側係止部(基端ストッパ部材21)と、アーム部材13側、即ち、アーム部材13に連結をして設けられたアーム側係止部(先端ストッパ部材22)との間に圧縮コイルスプリング23が介在され、アームヘッド12に連結ピン25にて回動可能に支持されたガイド部材20に設けられ先端ストッパ部材22よりもアーム部材13先端側に位置するガイド側係止部20cと支持ピン26との間に引張コイルスプリング24が介在される。そして、圧縮コイルスプリング23と引張コイルスプリング24とがアーム部材13の長手方向に沿って直列配置され、その圧縮力及び引っ張り力をともに支持ピン26に作用させてアーム部材13の払拭面側への付勢力とするように構成される。これにより、従来のように2つのコイルスプリングをワイパアームの幅方向に並設した場合と同様な強さの付勢力でアーム部材13を付勢することができる。つまり、支持ピン26と連結ピン25との間の各コイルスプリングの接続を、配置は直列ではあるが接続は並列であることにより、単純に引張コイルスプリング24と圧縮コイルスプリング23とを直列配置しただけでなく並列接続と同等のアーム圧を得ることができる。従って、アーム部材13を払拭面側に付勢する各コイルスプリング23,24を複数設けることでワイパアーム11の薄型化を可能としつつも、幅方向寸法を抑えて小型化することができ、薄型、且つ幅方向に小型の車両用ワイパ1として構成することができる。
(2)本実施形態では、アーム側係止部は圧縮コイルスプリング23の一端と係止する先端ストッパ部材22を有し、その先端ストッパ部材22はアーム部材13に回動可能に連結される。そのため、例えばアーム部材13を反払拭面側に回動させて起立状態で保持する所謂ロックバック状態とする時に、先端ストッパ部材22が圧縮コイルスプリング23の傾きに追従して回動するので、圧縮コイルスプリング23の脱落を抑制することができる。
(3)本実施形態では、先端ストッパ部材22はガイド部材20が挿通される挿通部22dを有するため、付勢機構14を小型化でき、ひいてはワイパアーム11の小型化に寄与できる。
(4)本実施形態では、ガイド部材20は、ガイド側係止部20cと、そのガイド側係止部20cから各コイルスプリング23,24の両側を通るように延びてアームヘッド12に連結される一対の延設部20bとが一体的に形成された1つの部材からなる。そのため、部品点数の増加を抑えることができ、また、引張コイルスプリング24の付勢力をアーム部材13にバランス良く作用させることができる。
(5)本実施形態では、ヘッド側係止部は、ガイド部材20に基端ストッパ部材21が設けられてなる。ガイド部材20がヘッド側係止部及びガイド側係止部20cの両方を構成するため、付勢機構14を簡素化できる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、圧縮コイルスプリング23の基端は、ガイド部材20の基端部に設けられた基端ストッパ部材21に係止されたが、特にこれに限定されるものではなく、図5に示すようなガイド部材20とは別に設けられた基端ストッパ部材30に係止するように構成してもよい。基端ストッパ部材30は、ガイド部材20の各延設部20b間に配置されるとともに、その基端部の連結部30aが連結ピン25によりアームヘッド12に回動可能に連結される。また、基端ストッパ部材30には、連結部30aから鍔状のストッパ部30bを経てアーム部材13の長手方向に延びるガイド部30cが形成されている。そのガイド部30cは圧縮コイルスプリング23に挿通され、該圧縮コイルスプリング23の基端はストッパ部30bと当接されるようになっている。この基端ストッパ部材30と連結ピン25とがヘッド側係止部を構成している。
また、圧縮コイルスプリング23の先端が当接される先端ストッパ部材22のストッパ部40には、その上端から下方に延びるスリット40aが形成されており、該スリット40aに基端ストッパ部材30のガイド部30cが挿通されている。これにより、ガイド部30cはスリット40aの下端により下方への移動が規制されるようになっている。このような構成によれば、基端ストッパ部材30のガイド部30cが圧縮コイルスプリング23に挿通されるため、該スプリング23の脱落を抑制できる。
・上記実施形態では、ヘッド側係止部はガイド部材20にてアームヘッド12に連結されたが、アームヘッド12に一体に設けてもよい。その場合、アームヘッド12にヘッド側係止部としての保持凹部を形成し、該保持凹部にて圧縮コイルスプリング23の基端を保持する構成としてもよい。
・上記実施形態では、先端ストッパ部材22はアーム部材13に固定された支持ピン26により回動可能に支持され、その支持ピン26に引張コイルスプリング24が係止される構成としたが、かしめ等によりアーム部材13に直接固定された先端ストッパ部材に支持ピンを一体形成し、その支持ピンに引張コイルスプリング24を係止してもよい。
・上記実施形態において、ガイド部材20のガイド側係止部20cをアーム部材13先端に凸となるように湾曲させて、引張コイルスプリング24の引っ掛け部24cと点接触するようにしてもよい。この構成によれば、ガイド側係止部20cと引っ掛け部24cとのきしみによる騒音を低減することができる。
・上記実施形態では、アーム側係止部は支持ピン26にてアーム部材13と連結されたが、アーム部材13に一体に設けてもよい。
・上記実施形態では、ガイド部材20は各延設部20bとガイド側係止部20cとが一体形成された1つの部材から構成されたが、特にこれに限定されるものではなく、例えばガイド側係止部20cをガイド部材20に別部材として設けてもよい。
本実施形態における車両用ワイパのワイパアームの斜視図である。 ワイパアームの分解斜視図である。 ワイパアームの断面図である。 ロックバック状態とした時のワイパアームの側面図である。 別例におけるワイパアームの分解斜視図である。
符号の説明
1…車両用ワイパ、2…ピボット軸、11…ワイパアーム、12…アームヘッド、13…アーム部材、14…付勢機構、20…ガイド部材、20a…連結部、20b…延設部、20c…ガイド側係止部、21,30…ヘッド側係止部を構成する基端ストッパ部材、22…アーム側係止部を構成する先端ストッパ部材、22d…挿通部、23…圧縮コイルスプリング、24…引張コイルスプリング、25…ヘッド側係止部を構成する連結ピン、26…アーム側係止部を構成する支持ピン。

Claims (6)

  1. 車両のピボット軸に固定されるアームヘッドにアーム部材の基端部が回動可能に連結され、ワイパブレードが連結される前記アーム部材の先端部をその回動軸周りに払拭面側に付勢する付勢機構を備えてなるワイパアームであって、
    前記付勢機構は、
    前記アームヘッド側に設けられたヘッド側係止部と、前記アーム部材側に設けられたアーム側係止部との間に圧縮コイルスプリングが介在され、
    前記ヘッド側係止部に回動可能に連結されたガイド部材に設けられ前記アーム側係止部よりも前記アーム部材先端側に位置するガイド側係止部と、前記アーム側係止部との間に引張コイルスプリングが介在され、
    前記圧縮コイルスプリングと前記引張コイルスプリングとが前記アーム部材の長手方向に沿って直列配置され、その圧縮力及び引っ張り力をともに前記アーム側係止部に作用させて前記払拭面側への付勢力とするように構成されたことを特徴とするワイパアーム。
  2. 請求項1に記載のワイパアームにおいて、
    前記アーム側係止部は、前記圧縮コイルスプリングの先端と係止する先端ストッパ部材を有し、その先端ストッパ部材は前記アーム部材に回動可能に連結されたことを特徴とするワイパアーム。
  3. 請求項2に記載のワイパアームにおいて、
    前記先端ストッパ部材は、前記ガイド部材が挿通される挿通部を有することを特徴とするワイパアーム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイパアームにおいて、
    前記ガイド部材は、前記ガイド側係止部と、そのガイド側係止部から前記各コイルスプリングの両側を通るように延びて前記ヘッド側係止部に連結される一対の延設部とが一体的に形成された1つの部材からなることを特徴とするワイパアーム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイパアームにおいて、
    前記ヘッド側係止部は、前記圧縮コイルスプリングの基端と係止する基端ストッパ部材が前記ガイド部材に設けられてなることを特徴とするワイパアーム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のワイパアームの先端に、払拭面を払拭するためのワイパブレードを連結して構成されたことを特徴とする車両用ワイパ。
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JP (1) JP2009149172A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106347305A (zh) * 2016-10-27 2017-01-25 奇瑞汽车股份有限公司 一种刮臂压紧力可自动调节的雨刮器

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