JP2008056051A - ワイパアーム - Google Patents

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Abstract

【課題】アーム部に十分な付勢力を付与しつつも薄型にすることができるワイパアームを提供する。
【解決手段】アーム部20内に設けられた付勢機構30は、ロッド42及びレバー41からなるリンク機構31と、引張コイルスプリング32とを備える。引張コイルスプリング32はリテーナ21の係止ピン22に係止され、その係止部分を起点として引っ張り力F0が生じており、この引っ張り力F0がリテーナ21の支軸23に回動可能に軸支されたレバー41のトルクTとなっている。そして、このトルクTは、一端がレバー41の先端に連結され他端がアームヘッド10に回動可能に連結されたロッド42により、該アームヘッド10に伝達されて、アーム部20の払拭面4a方向への付勢力に変換されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ワイパのワイパアームに関するものである。
従来、車両用ワイパのワイパアームでは、両端がアームヘッドとアーム部とに係止されたコイルスプリング等の弾性部材によりアーム部が払拭面方向に付勢されているものがある(例えば特許文献1参照)。このようなワイパアームでは、コイルスプリングの径の大きさ及びワイパアームの基端を支持するピボット軸の軸直交平面を基準としたコイルスプリングの払拭面側への傾き角(コイルスプリングのアーム部側係止位置に対してアームヘッド側係止位置を払拭面側へ位置させることによるコイルスプリングの傾き姿勢の角度)により、アーム部に付与される付勢力の大きさが設定されている。
特開2004−196016号公報
ところで、車両用ワイパにおいて、払拭面の適切な払拭を行うためにはアーム部に十分な大きさの付勢力を付与する必要がある。そのために、特許文献1に記載のワイパアームでは、コイルスプリングの径を大きくするか若しくはコイルスプリングの前記傾き角を大きく設定しなければならない。従って、コイルスプリングが収容されたワイパアームの厚み(払拭面に対して垂直方向の寸法)が厚くなり、車室内からの視点位置によっては、ワイパアームが運転者の前方視界を妨げる虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、アーム部に十分な付勢力を付与しつつも薄型にすることができるワイパアームを提供することにある。
上記課題を解決するために、車両のピボット軸に固定され、ワイパモータの駆動により回動されるアームヘッドと、先端に払拭面を払拭するワイパブレードが装着され、前記払拭面と接離する方向に回動可能となるように基端が前記アームヘッドに回動軸にて連結されるアーム部と、前記アームヘッドと前記アーム部との間に設けられ、前記アーム部先端を前記払拭面方向に付勢するための付勢機構とを備えたワイパアームであって、前記付勢機構は、前記アーム部及び前記アームヘッドのいずれか一方に係止され、その係止部分を起点として弾性力を生じさせる弾性部材と、基端が前記アーム部及び前記アームヘッドのいずれか一方に回動可能に軸支され先端が前記弾性部材の弾性力に基づいて回転力を得るレバーと、そのレバーの先端に一端が回動可能に連結されるとともに他端が前記アーム部及び前記アームヘッドのいずれか他方に回動可能に連結され、前記レバーの回転力をその他方側の部材に伝達して前記アーム部先端の前記払拭面方向への付勢力に変換するロッドとを有するリンク機構とを備えることをその要旨とする。
この発明では、アームヘッドとアーム部との間に設けられた付勢機構は、弾性部材と、レバー及びロッドを有するリンク機構とを備える。この弾性部材はアーム部及びアームヘッドのいずれか一方に係止されており、その係止部分を起点として弾性力が生じている。この弾性力は、基端がアーム部及びアームヘッドのいずれか一方に回動可能に軸支されたレバーの回転力となっている。そして、このレバーの回転力は、一端が該レバーの先端に回動可能に連結され他端がアーム部及びアームヘッドのいずれか他方に回動可能に連結されたロッドにより、その他方側の部材に伝達されてアーム部先端の払拭面方向への付勢力に変換されている。この構成により、アーム部に十分な付勢力を付与するために、ピボット軸の軸直交平面を基準とした払拭面側への弾性部材の傾き角を大きくとる必要がなく、付勢機構を配置する際のレイアウトの制限も少ないので、付勢機構の厚さ(払拭面に対する垂直方向の寸法)を薄くすることができる。このため、アーム部に十分な付勢力を付与しつつも薄型にすることができる。
請求項2に記載の発明は、車両のピボット軸に固定され、ワイパモータの駆動により回動されるアームヘッドと、先端に払拭面を払拭するワイパブレードが装着され、前記払拭面と接離する方向に回動可能となるように基端が前記アームヘッドに回動軸にて連結されるアーム部と、前記アームヘッドと前記アーム部との間に設けられ、前記アーム部先端を前記払拭面方向に付勢するための付勢機構とを備えたワイパアームであって、前記付勢機構は、前記アーム部及び前記アームヘッドのいずれか一方に係止され、その係止部分を起点として弾性力を生じさせる弾性部材と、基端が前記アーム部に回動可能に軸支され先端が前記弾性部材の弾性力に基づいて回転力を得るレバーと、そのレバーの先端に一端が回動可能に連結されるとともに他端が前記アームヘッドに回動可能に連結され、前記レバーの回転力を前記アームヘッドに伝達して前記アーム部先端の前記払拭面方向への付勢力に変換するロッドとを有するリンク機構とを備えることをその要旨とする。
この発明では、アームヘッドとアーム部との間に設けられた付勢機構は、弾性部材と、レバー及びロッドを有するリンク機構とを備える。この弾性部材はアーム部及びアームヘッドのいずれか一方に係止されており、その係止部分を起点として弾性力が生じており、この弾性力は、基端がアーム部に回動可能に軸支されたレバーの回転力となっている。そして、このレバーの回転力は、一端が該レバーの先端に回動可能に連結され他端がアームヘッドに回動可能に連結されたロッドにより該アームヘッドに伝達されて、アーム部先端の払拭面方向への付勢力に変換されている。この構成により、アーム部に十分な付勢力を付与するために、ピボット軸の軸直交平面を基準とした払拭面側への弾性部材の傾き角を大きくとる必要がなく、付勢機構を配置する際のレイアウトの制限も少ないので、付勢機構の厚さを薄くすることができる。このため、アーム部に十分な付勢力を付与しつつも薄型にすることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のワイパアームにおいて、前記付勢機構は、前記レバーと前記ロッドとの連結部分のなす角が90°〜180°の範囲内で作動するように構成されたことをその要旨とする。
この発明では、付勢機構は、レバーとロッドとの連結部分のなす角が90°〜180°の範囲内で作動するように構成されているため、ロッドからアームヘッド又はアーム部に伝達されるレバーの回転力を増幅させることができる。そのため、アーム部により十分な付勢力を付与することができるとともに、弾性部材を小型にすることができる。その結果、ワイパアームの薄型化に貢献することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイパアームにおいて、前記レバーには、前記弾性部材の弾性力を略直角に受けるべく前記弾性部材と係止する係止部が設けられていることをその要旨とする。
この発明では、レバーにおける弾性部材と係止された部位である係止部は、その弾性部材の弾性力を略直角に受けるべく設けられているため、より効率的に弾性部材の弾性力をレバーの回転力とさせることができる。これにより、アーム部により十分な付勢力を付与することができるとともに、弾性部材を小型にすることができる。その結果、ワイパアームの薄型化により貢献することができる。
従って、上記記載の発明によれば、アーム部に十分な付勢力を付与しつつもワイパアームを薄型にすることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のワイパアーム1を示す。ワイパアーム1は、ワイパモータ(図示略)の駆動により回動されるピボット軸2に基端が固定されるアームヘッド10と、基端が該アームヘッド10の先端に連結されるとともに先端にフロントガラス4の払拭面4aの払拭を行うワイパブレード(図示略)が装着されるアーム部20とを備える。このアーム部20は、アームヘッド10に連結されるリテーナ21と、該リテーナ21の先端に固着され、先端にワイパブレードが装着されるアームピース(図示略)とからなる。
アームヘッド10の基端に設けられた挿通孔11にピボット軸2の先端が挿通されるとともに、ピボット軸2先端に締め付けられるナット3によりアームヘッド10はピボット軸2に固定されている。アームヘッド10の先端には、リテーナ21の基端部が回動軸12により連結され、リテーナ21の先端部が払拭面4aと接離する方向に回動可能になっている。また、アームヘッド10の先端における回動軸12の中心軸線よりも上側(反払拭面4a側)には、互いに同軸である2つの支軸13(図1では1つのみ図示)が回動軸12の中心軸と平行になるように設けられている。
基端がアームヘッド10と回動可能に連結されたリテーナ21は、その先端に向かって延びる上壁21aと、上壁21aの両側から払拭面4a側に向かって延びる側壁21bとにより断面コ字状をなしている。側壁21b間には、付勢機構30が設けられている。付勢機構30は、リンク機構31と、そのリンク機構31及び各側壁21b間に掛け渡された係止ピン22にそれぞれ両端が係止された弾性部材としての引張コイルスプリング32とを備える。
リンク機構31は、基端がリテーナ21の各側壁21b間に掛け渡された支軸23にて回動可能に軸支されたレバー41と、そのレバー41の先端に一端が回動可能に連結されるとともに他端が前記アームヘッド10の各支軸13にてそれぞれ回動可能に連結された2つのロッド42とからなる。
図2に示すように、レバー41は、支軸23が挿通された筒状のベース部41aを備えている。ベース部41aの両端から延びる加圧部41bは、その先端が2つの連結軸43にてそれぞれ前記各ロッド42の一端に回動可能に連結されている。この場合、各ロッド42は、リテーナ21の上壁21aに略平行になるように配置されている。また、図1に示すように、リンク機構31は、ロッド42と加圧部41bとの連結部分のなす角θ1が90°〜180°の範囲内で作動するように構成されている。
ベース部41aの中央部には、先端に引張コイルスプリング32を係止するための係止部41cが上方に向かって突出形成されている。引張コイルスプリング32は、その両端に引っ掛け部32a,32bを有しており、一方の引っ掛け部32aがリテーナ21における該係止部41cよりも基端側に設けられた係止ピン22と係止されるとともに、他方の引っ掛け部32bがレバー41の係止部41cの先端に係止されている。引張コイルスプリング32と係止部41cとの係止部分がなす角θ2は、係止部41cが引張コイルスプリング32の引っ張り力F0を略直角に受けるべく設定されている。
このように構成されたワイパアーム1では、係止ピン22と引張コイルスプリング32の引っ掛け部32aとの係止部分を起点としてレバー41の係止部41c先端を引っ張る引っ張り力F0が生じている。この引張コイルスプリング32の引っ張り力F0に基づいて、レバー41に対して支軸23を軸に図1の反時計回り方向(矢印T方向)のトルクTが発生しており、このトルクTがレバー41の加圧部41b先端にかかる払拭面4a方向への力F1となっている。この力F1は、加圧部41bとロッド42とが回動可能に連結されているために、ロッド42の先端から基端に向かう方向に発生する分力F2と、加圧部41b先端からその基端に向かう方向への分力F3とに分離される。この場合、ロッド42と加圧部41bとのなす角θ1が90°〜180°の範囲内で作動するように構成して、分力F2を引っ張り力F0に比べ増幅させている。分力F2は、加圧部41b先端からロッド42に伝達されるとともにロッド42を軸支する各支軸13にそれぞれ付与されている。また、分力F3は加圧部41bを通じて支軸23に付与されている。そして、分力F2と分力F3とにより、アーム部20は回動軸12を支点として払拭面4a方向に付勢されるとともに、アーム部20先端に装着されたワイパブレードが払拭面4aに押圧されるようになっている。
次に、本実施形態のワイパアーム1の特徴的な作用効果を記載する。
(1)アーム部20内に設けられた付勢機構30は、ロッド42及びレバー41からなるリンク機構31と、引張コイルスプリング32とを備える。引張コイルスプリング32はリテーナ21の係止ピン22に係止され、その係止部分を起点として引っ張り力F0が生じており、この引っ張り力F0がリテーナ21の支軸23に回動可能に軸支されたレバー41のトルクTとなっている。そして、このトルクTは、一端がレバー41の先端に連結されるとともに他端がアームヘッド10に回動可能に連結されたロッド42により、該アームヘッド10に伝達されて、アーム部20の払拭面4a方向への付勢力に変換されている。この構成により、アーム部20に十分な付勢力を付与するために、ピボット軸2の軸直交平面を基準とした引張コイルスプリング32の払拭面4a側への傾き角を大きくする必要がなく、付勢機構30を配置する際のレイアウトの制限も少ないので、付勢機構30の厚さ(払拭面4aに対する垂直方向の寸法)を薄くすることができる。このため、アーム部20に十分な付勢力を付与しつつもワイパアーム1を薄型にすることができる。
(2)付勢機構30は、レバー41とロッド42との連結部分のなす角θ1が90°〜180°の範囲内で作動するように構成されているため、ロッド42からアームヘッド10に伝達されるレバー41のトルクTを増幅させることができる。そのため、アーム部20により十分な付勢力を付与することができるとともに、弾性部材としての引張コイルスプリング32を小型にすることができる。その結果、ワイパアーム1の薄型化に貢献することができる。
(3)レバー41の係止部41cは、引張コイルスプリング32の引っ張り力F0を略直角に受けるべく設けられているため、より効率的に該引っ張り力F0をレバー41のトルクTとさせることができる。これにより、アーム部20により十分な付勢力を付与することができるとともに、弾性部材としての引張コイルスプリング32を小型にすることができる。その結果、ワイパアーム1の薄型化に貢献することができる。
(4)付勢機構30の弾性部材には引張コイルスプリング32が用いられている。これにより、アーム部20を払拭面4aに対して起立保持させる所謂ロックバックを可能としつつも、回動軸12の払拭面4a側に突出して設けられるフック等が不要となるため、ワイパアーム1の薄型化に貢献することができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。
本実施形態のワイパアーム1aは、前記第1実施形態のワイパアーム1と比べて、付勢機構50の構成が中心に変更されている。従って、以下には、付勢機構50を中心に説明し、前記第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図3に示すように、リテーナ21の側壁21b間には、付勢機構50が設けられている。付勢機構50は、リンク機構51と、弾性部材としての圧縮コイルスプリング52とを備える。リンク機構51は、基端がリテーナ21の各側壁21b間に掛け渡された支軸23にて回動可能に軸支されたレバー53と、そのレバー53の先端に一端が回動可能に連結され他端がアームヘッド10の各支軸13にてそれぞれ回動可能に連結された2つのロッド54とからなる。
レバー53は支軸23が挿通された筒状のベース部53aを備えている。ベース部53aの両端から延びる加圧部53bは、その先端が2つの連結軸43にてそれぞれ各ロッド54の一端に回動可能に連結されている。この場合、各ロッド54は、リテーナ21の上壁21aに略平行になるように配置されている。また、前記第1実施形態と同様に、リンク機構51は、ロッド54と加圧部53bとの連結部分のなす角θ1が90°〜180°の範囲内で作動するように構成されている。
ベース部53aの中央部には、係止部53cが上方に向かって突出形成されている。この係止部53cと、リテーナ21内において該係止部53cよりも先端側に設けられた支持部55とにより、前記圧縮コイルスプリング52が圧縮状態で保持されている。圧縮コイルスプリング52と係止部53cとがなす角θ2は、係止部53cが圧縮コイルスプリング52の押圧力F0を略直角に受けるべく設定されている。
このように構成されたワイパアーム1aでは、支持部55とレバー53の係止部53cとの係止部分を起点として該係止部53cを押圧する押圧力F0が生じている。この圧縮コイルスプリング52の押圧力F0に基づいて、レバー53に対して支軸23を軸に図3の反時計回り方向(矢印T方向)のトルクTが発生している。そして、前記第1実施形態と同様に、このトルクTが、レバー53の加圧部53b先端にかかる払拭面4a方向への力F1となり、加圧部53b先端にかかる分力F2及びF3がアームヘッド10とアーム部20との間に作用することによりアーム部20は回動軸12を軸として払拭面4a方向に付勢される。
本実施形態のワイパアーム1aは、前記第1実施形態のワイパアーム1と比べて若干の変更点はあるが、前記第1実施形態で記載した作用効果(1)〜(3)を有している。
(第3実施形態)
以下、本発明を具体化した第3実施形態を図面に従って説明する。
本実施形態のワイパアーム1bは、前記第1実施形態のワイパアーム1と比べて、弾性部材としての引張コイルスプリング32の引っ掛け部32aが係止される係止ピン61を設けた位置が変更されているので、前記第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図4に示すように、アームヘッド10の先端における2つの支軸13より下側(払拭面4a側)には、引張コイルスプリング32の引っ掛け部32aと係止するための係止ピン61が設けられている。また、引張コイルスプリング32の引っ掛け部32bは、レバー41の係止部41cの先端に係止されている。そして、前記第1実施形態と同様に、引張コイルスプリング32の引っ張り力F0に基づいて、レバー41に対して支軸23を軸に図1の反時計回り方向(矢印T方向)のトルクTが発生しており、このトルクTが、ロッド42によりアームヘッド10に伝達されて、アーム部20の払拭面4a方向への付勢力に変換されている。
このような構成の本実施形態のワイパアーム1bは、前記第1実施形態のワイパアーム1と比べて若干の変更点はあるが、前記第1実施形態で記載した作用効果(1)〜(4)を有している。
(第4実施形態)
以下、本発明を具体化した第4実施形態を図面に従って説明する。
本実施形態のワイパアーム1cは、前記第3実施形態のワイパアーム1bと比べて、付勢機構70の構成が中心に変更されている。従って、以下には、付勢機構70を中心に説明し、前記第3実施形態と同様の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図5に示すように、リテーナ21の側壁21b間には、リンク機構71と、弾性部材としての引張コイルスプリング72とからなる付勢機構70が設けられている。リンク機構71は、基端がリテーナ21の各側壁21b間に掛け渡された支軸23にて回動可能に軸支されたレバー73と、そのレバー73の先端に一端が回動可能に連結され他端がアームヘッド10の各支軸13にてそれぞれ回動可能に連結された2つのロッド74とからなる。
レバー73は、前記第3実施形態におけるレバー41から引張コイルスプリング32の引っ掛け部32bと係止するための係止部41cが省略された形状をなしている。レバー73は支軸23が挿通された筒状のベース部73aを備え、そのベース部73aの両端からは加圧部73bがそれぞれ形成されている。
各加圧部73bの先端及び各ロッド74の一端には、加圧部73bとロッド74とは回動可能に連結するための長尺の挿通軸75が挿通されている。この挿通軸75は引張コイルスプリング72を係止するための係止部としての役割も兼ねており、挿通軸75の長手方向中央部には、引張コイルスプリング72の引っ掛け部72bが係止されている。また、引張コイルスプリング72の引っ掛け部72aは、アームヘッド10の係止ピン61に係止されている。また、前記第3実施形態と同様に、リンク機構71は、ロッド74と加圧部73bとの連結部分のなす角θ1が90°〜180°の範囲内で作動するように構成されている。
このように構成されたワイパアーム1cでは、係止ピン61と引張コイルスプリング72の引っ掛け部72aとの係止部分を起点としてリンク機構71の挿通軸75を引っ張る引っ張り力F0が生じている。この引張コイルスプリング72の引っ張り力F0に基づいて、レバー73に対して支軸23を軸に図1の反時計回り方向(矢印T方向)のトルクTが発生している。このトルクTは、前記第3実施形態と同様に、アームヘッド10に回動可能に連結されたロッド74により該アームヘッド10に伝達されて、アーム部20の払拭面4a方向への付勢力に変換されている。
本実施形態のワイパアーム1cは、前記第3実施形態のワイパアーム1bと比べて若干の変更点はあるが、前記第3実施形態で記載した作用効果(1)〜(4)を有している。これに加え、本実施形態では、レバー73がベース部73aと加圧部73bとからなるため、付勢機構70における払拭面4aに対する垂直方向の寸法をより小さくすることができる。その結果、ワイパアーム1cの薄型化に貢献することができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、ロッド42,54,74がアームヘッド10に軸支され、レバー41,53,73がアーム部20に軸支されたが、ロッド42,54,74がアーム部20に軸支され、レバー41,53,73がアームヘッド10に軸支された構成としてもよい。
・上記各実施形態では、ロッド42,54,74が軸支された支軸13はアームヘッド10における回動軸12よりも上側に設けられており、力F1の分力F2及びF3をアームヘッド10とアーム部20とに作用させることで、アーム部20が払拭面4a方向に付勢されている。しかし、この構成以外に、支軸13をアームヘッド10における回動軸12よりも下側に設け、力F1の分力F2及びF3がアームヘッド10とアーム部20とを引っ張ろうと作用させることで、アーム部20が払拭面4a方向に付勢される構成としてもよい。
・上記第2実施形態では、ロッド54及び加圧部53bはそれぞれ2つ設けられたが、それぞれ1つのみの構成としてもよい。
次に、上記各実施形態から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ) 請求項1〜4のいずれか1項に記載のワイパアームにおいて、
前記弾性部材は、引張コイルバネであることを特徴とするワイパアーム。
これにより、前記アーム部を前記払拭面に対して起立保持させる所謂ロックバックを可能としつつも、前記回動軸の払拭面側に突出して設けられるフック等が不要となるため、ワイパアームの薄型化に貢献することができる。
第1実施形態におけるワイパアームを示す断面図である。 ワイパアーム内部の付勢機構を示す斜視図である。 第2実施形態におけるワイパアームを示す断面図である。 第3実施形態におけるワイパアームを示す断面図である。 第4実施形態におけるワイパアームを示す断面図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c…ワイパアーム、2…ピボット軸、4a…払拭面、10…アームヘッド、12…回動軸、13,23…支軸、20…アーム部、21…リテーナ、21b…側壁、22,61…係止ピン、30,50,70…付勢機構、31,51,71…リンク機構、32,72…弾性部材としての引張コイルスプリング、41,53,73…レバー、41a,53a,73a…ベース部、41b,53b,73b…加圧部、41c,53c…係止部、42,54,74…ロッド、52…弾性部材としての圧縮コイルスプリング、θ1,θ2…角、F0〜F3…力。

Claims (4)

  1. 車両のピボット軸に固定され、ワイパモータの駆動により回動されるアームヘッドと、
    先端に払拭面を払拭するワイパブレードが装着され、前記払拭面と接離する方向に回動可能となるように基端が前記アームヘッドに回動軸にて連結されるアーム部と、
    前記アームヘッドと前記アーム部との間に設けられ、前記アーム部先端を前記払拭面方向に付勢するための付勢機構と
    を備えたワイパアームであって、
    前記付勢機構は、
    前記アーム部及び前記アームヘッドのいずれか一方に係止され、その係止部分を起点として弾性力を生じさせる弾性部材と、
    基端が前記アーム部及び前記アームヘッドのいずれか一方に回動可能に軸支され先端が前記弾性部材の弾性力に基づいて回転力を得るレバーと、そのレバーの先端に一端が回動可能に連結されるとともに他端が前記アーム部及び前記アームヘッドのいずれか他方に回動可能に連結され、前記レバーの回転力をその他方側の部材に伝達して前記アーム部先端の前記払拭面方向への付勢力に変換するロッドとを有するリンク機構と
    を備えることを特徴とするワイパアーム。
  2. 車両のピボット軸に固定され、ワイパモータの駆動により回動されるアームヘッドと、
    先端に払拭面を払拭するワイパブレードが装着され、前記払拭面と接離する方向に回動可能となるように基端が前記アームヘッドに回動軸にて連結されるアーム部と、
    前記アームヘッドと前記アーム部との間に設けられ、前記アーム部先端を前記払拭面方向に付勢するための付勢機構と
    を備えたワイパアームであって、
    前記付勢機構は、
    前記アーム部及び前記アームヘッドのいずれか一方に係止され、その係止部分を起点として弾性力を生じさせる弾性部材と、
    基端が前記アーム部に回動可能に軸支され先端が前記弾性部材の弾性力に基づいて回転力を得るレバーと、そのレバーの先端に一端が回動可能に連結されるとともに他端が前記アームヘッドに回動可能に連結され、前記レバーの回転力を前記アームヘッドに伝達して前記アーム部先端の前記払拭面方向への付勢力に変換するロッドとを有するリンク機構と
    を備えることを特徴とするワイパアーム。
  3. 請求項1又は2に記載のワイパアームにおいて、
    前記付勢機構は、前記レバーと前記ロッドとの連結部分のなす角が90°〜180°の範囲内で作動するように構成されたことを特徴とするワイパアーム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイパアームにおいて、
    前記レバーには、前記弾性部材の弾性力を略直角に受けるべく前記弾性部材と係止する係止部が設けられていることを特徴とするワイパアーム。
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