JP5601011B2 - シート、シート用クッション体及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、クッション体が高密度の表層と低密度の充填層との2層構造から成るシート、シート用クッション体及びその製造方法に関する。
車両用シートでは、乗り心地を確保するためにクッション体として高密度の表層と低密度の充填層とを積層して成る2層構造の積層ウレタンクッションパッドが用いられたものがある。下記特許文献1には類似構造のクッション体を用いたシートが開示されている。かかる構造のシートでは、表層がSばねのように撓む、つまり部分的に撓まず全体的に撓むことで乗り心地を確保し、充填層はパッドに耐久性を付与すると共に、表層の撓み代を確保している。なお、Sばねとは、周知のように車両用シートにおいてウレタンパッドをシート骨格に対して支持するためにパッド下に設けられるばねで、鋼線がS字状に連続して折り曲げられたものである。
特許第2684919号公報 特開2008−302085号公報
しかし、上記車両用シートでは表層が高密度で硬いことから着座者の着座時、つまり着座者の体が表層を押したときに着座者に表層の硬さを感じさせる、所謂初期タッチ感が悪いという問題がある。
本発明は、このような問題に鑑み、着座者の着座時に表層を直ちに沈み込ませることにより初期タッチ感を改善することを課題とする。
本発明の第1発明は、クッション体が高密度の表層と低密度の充填層との2層構造から成るシートであって、着座域にある前記表層と前記充填層との間の全域に、着座者の体が表層を押したときに、前記表層や前記充填層が撓むのに先立って撓んで、前記表層を所定量沈み込ませる空気層を形成し、該空気層はクッション体の発泡成形時の気泡によって形成され、その気泡の大きさは前記充填層における気泡より大きくされていることを特徴とするシートである。
第1発明によれば、着座時に着座者の体により表層が押されると直ちに空気層が撓み表層が沈み込むため、着座者に表層の硬さを感じさせず、初期タッチ感を改善することができる。この発明で、着座域とは着座者が着座時に触れる領域である。
なお、上記特許文献2には、ベースとなる第1クッション体の上面に、より軟質の第2クッション体を積層して成る2層構造のクッション体において、着座者の座骨に対応する部分の第1クッション体に窪みを形成し、この窪みに空気層を形成したものが開示されている。これは、座骨部の座圧が部分的に高くなることを避け、座圧を分散させるための構成である。かかる構成は2層構造の層間に空気層を設けている点で第1発明と類似している。しかし、第1発明の構成は、着座者の着座時に表層の下面の空気層が素早く撓むことにより表層の硬さを着座者に感じさせないようにするもので、そのため、表層の下面には着座域の全域に渡って空気層が形成されている。そのため、着座者の着座時に比較的高密度で硬質の表層でも全体的に沈み込み易くなり、着座者の着座時に着座者に表層の硬さを感じさせない。上記特許文献2の構造では、空気層が座骨に対応して部分的に配置されているのみであるため、第2クッション体が全体に沈み込むことは無く、第2クッション体が比較的軟質であることもあって、座骨に対応する部分が部分的に沈むことになる。このように第1発明は、上記特許文献2に開示された発明では達成できない、着座者の着座時に所謂初期タッチ感が悪くなる問題を解決することができる。
本発明の第2発明は、高密度の表層と低密度の充填層との2層構造から成るシート用クッション体であって、着座域にある前記表層と前記充填層との間の全域に、着座者の体が表層を押したときに、前記表層や前記充填層が撓むのに先立って撓んで、前記表層を所定量沈み込ませる空気層を形成し、該空気層はクッション体の発泡成形時の気泡によって形成され、その気泡の大きさは前記充填層における気泡より大きくされていることを特徴とするシート用クッション体である。
第2発明によれば、上記第1発明と同様の作用効果を達成するクッション体を得ることができる。
本発明の第3発明は、高密度の表層と低密度の充填層との2層構造から成るシート用クッション体の製造方法であって、予め所定温度に加熱された発泡成形型内面に前記表層を成すウレタン原液を前記表層の形状に合わせて注入し、その表層の原液の上に水を散布し、更にその上に前記充填層を成すウレタン原液を注入して発泡成形することを特徴とするシート用クッション体の製造方法である。
第3発明によれば、2層構造のクッション体を製造する工程に水を散布する工程を追加するのみで容易に2層構造に空気層を含む3層構造のクッション体を製造することができる。
本発明の一実施形態である車両用シートの平面図である。 図1のII−II線断面図(クッションパッドと表皮のみを図示)である。 本発明の一実施形態におけるクッションパッドの部分破断斜視図である。 本発明の一実施形態におけるクッションパッドの製造方法を説明する図である。
ここでは本発明を車両用シートのシートクッション部に適用した場合について図に基づいて説明する。
車両用シート1は、周知のとおり主にシートクッション部2、シートバック部3から成り、シートバック部3の上部にはヘッドレスト4が設けられている。これも周知のとおりシートクッション部2はポリウレタン発泡体から成るクッションパッドに表皮24が被せられて成る。この実施形態におけるシートクッション部2のクッション体であるクッションパッドは高密度の表層22と低密度の充填層21から成っている。各図から明らかなように、充填層21はシートクッション部2の主要部を成し、表層22は充填層21の上面と側面の表面部に薄く配置されている。但し、表層22は着座者の大腿部に対応する部分には設けられていない。このようにクッションパッドを2層構造とすることにより、表層22がSばねのように撓む、つまり部分的に撓まず全体的に撓むことで乗り心地を確保し、充填層21はパッドに耐久性を付与すると共に、表層22の撓み代を確保している。シートクッション部2の側面に配置された表層22は、シートクッション部2の形状保持の機能を果たしている。
本発明の特徴として、着座域にある表層22と充填層21間の全域に空気層23が形成されている。ここで、着座域とは、着座者が着座時に触れる領域であり、図2に示されるように表層22のうち上方に面している領域に相当する。空気層23は着座者の体が表層22を押したときに表層22や充填層21が撓むのに先立って撓んで、表層22を所定量沈み込ませるように形成されている。
かかるクッションパッドは、図4に示されるように、予め所定温度に加熱された発泡成形型5の内面に表層22を成すウレタン原液22aを表層22の形状に合わせて注入し、その表層22の原液の上に霧吹き61により霧状にした水23aを散布し、更にその上に充填層21を成すウレタン原液21aを注入機62により注入して発泡成形される。成形後のクッションパッドは、外形が変化するように圧力を加えられてクラッシングされることにより、成形時にクッションパッドの各層に形成された炭酸ガスを含む気泡を破裂させて各層内に空気が自由に出入りできるようにする。水分を散布された空気層23には他の層に比べてより大きな気泡ができるため、空気層23はわずかな外力で撓むように形成される。
このように成形されたクッションパッドを採用された車両用シートは、着座時、着座者が表層22を押したときに、表層22や充填層21が撓むのに先立って空気層23が撓んで着座者に表層22の硬さを感じさせない。従って、初期タッチ感が良好となる。着座後は、着座者が全体として高密度の表層22によって体重を支持されるため、部分的にパッドが撓んでしまうことはなく、良好な乗り心地を確保できる。
脚部の大腿部に対応する部分は表層22がなく直接充填層21により支持されるため支持が軟らかく、脚部の上下動がスムーズに行える。そのため特に車両運転者はペダル操作が容易になる。
上記一実施形態では、車両用シートのシートクッション部に本発明を適用した場合について説明したが、シートバック部に適用しても良い。また、本発明は車両用以外のシートにも適用可能である。
その他、本発明は、その発明思想の範囲内で各種形態で実施可能である。
1 車両用シート
2 シートクッション部
3 シートバック部
21 クッションパッドの充填層
22 クッションパッドの表層
23 クッションパッドの空気層
5 発泡成形型
61 霧吹き
62 注入機
21a 充填層21を成すウレタン原液
22a 表層22を成すウレタン原液
23a 霧状の水

Claims (3)

  1. クッション体が高密度の表層と低密度の充填層との2層構造から成るシートであって、着座域にある前記表層と前記充填層との間の全域に、着座者の体が表層を押したときに、前記表層や前記充填層が撓むのに先立って撓んで、前記表層を所定量沈み込ませる空気層を形成し、該空気層はクッション体の発泡成形時の気泡によって形成され、その気泡の大きさは前記充填層における気泡より大きくされていることを特徴とするシート。
  2. 高密度の表層と低密度の充填層との2層構造から成るシート用クッション体であって、着座域にある前記表層と前記充填層との間の全域に、着座者の体が表層を押したときに、前記表層や前記充填層が撓むのに先立って撓んで、前記表層を所定量沈み込ませる空気層を形成し、該空気層はクッション体の発泡成形時の気泡によって形成され、その気泡の大きさは前記充填層における気泡より大きくされていることを特徴とするシート用クッション体。
  3. 高密度の表層と低密度の充填層との2層構造から成るシート用クッション体の製造方法であって、予め所定温度に加熱された発泡成形型内面に前記表層を成すウレタン原液を前記表層の形状に合わせて注入し、その表層の原液の上に水を散布し、更にその上に前記充填層を成すウレタン原液を注入して発泡成形することを特徴とするシート用クッション体の製造方法。
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