JP5601011B2 - シート、シート用クッション体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、このような問題に鑑み、着座者の着座時に表層を直ちに沈み込ませることにより初期タッチ感を改善することを課題とする。
第1発明によれば、着座時に着座者の体により表層が押されると直ちに空気層が撓み表層が沈み込むため、着座者に表層の硬さを感じさせず、初期タッチ感を改善することができる。この発明で、着座域とは着座者が着座時に触れる領域である。
なお、上記特許文献2には、ベースとなる第1クッション体の上面に、より軟質の第2クッション体を積層して成る2層構造のクッション体において、着座者の座骨に対応する部分の第1クッション体に窪みを形成し、この窪みに空気層を形成したものが開示されている。これは、座骨部の座圧が部分的に高くなることを避け、座圧を分散させるための構成である。かかる構成は2層構造の層間に空気層を設けている点で第1発明と類似している。しかし、第1発明の構成は、着座者の着座時に表層の下面の空気層が素早く撓むことにより表層の硬さを着座者に感じさせないようにするもので、そのため、表層の下面には着座域の全域に渡って空気層が形成されている。そのため、着座者の着座時に比較的高密度で硬質の表層でも全体的に沈み込み易くなり、着座者の着座時に着座者に表層の硬さを感じさせない。上記特許文献2の構造では、空気層が座骨に対応して部分的に配置されているのみであるため、第2クッション体が全体に沈み込むことは無く、第2クッション体が比較的軟質であることもあって、座骨に対応する部分が部分的に沈むことになる。このように第1発明は、上記特許文献2に開示された発明では達成できない、着座者の着座時に所謂初期タッチ感が悪くなる問題を解決することができる。
第2発明によれば、上記第1発明と同様の作用効果を達成するクッション体を得ることができる。
第3発明によれば、2層構造のクッション体を製造する工程に水を散布する工程を追加するのみで容易に2層構造に空気層を含む3層構造のクッション体を製造することができる。
車両用シート1は、周知のとおり主にシートクッション部2、シートバック部3から成り、シートバック部3の上部にはヘッドレスト4が設けられている。これも周知のとおりシートクッション部2はポリウレタン発泡体から成るクッションパッドに表皮24が被せられて成る。この実施形態におけるシートクッション部2のクッション体であるクッションパッドは高密度の表層22と低密度の充填層21から成っている。各図から明らかなように、充填層21はシートクッション部2の主要部を成し、表層22は充填層21の上面と側面の表面部に薄く配置されている。但し、表層22は着座者の大腿部に対応する部分には設けられていない。このようにクッションパッドを2層構造とすることにより、表層22がSばねのように撓む、つまり部分的に撓まず全体的に撓むことで乗り心地を確保し、充填層21はパッドに耐久性を付与すると共に、表層22の撓み代を確保している。シートクッション部2の側面に配置された表層22は、シートクッション部2の形状保持の機能を果たしている。
本発明の特徴として、着座域にある表層22と充填層21間の全域に空気層23が形成されている。ここで、着座域とは、着座者が着座時に触れる領域であり、図2に示されるように表層22のうち上方に面している領域に相当する。空気層23は着座者の体が表層22を押したときに表層22や充填層21が撓むのに先立って撓んで、表層22を所定量沈み込ませるように形成されている。
脚部の大腿部に対応する部分は表層22がなく直接充填層21により支持されるため支持が軟らかく、脚部の上下動がスムーズに行える。そのため特に車両運転者はペダル操作が容易になる。
その他、本発明は、その発明思想の範囲内で各種形態で実施可能である。
2 シートクッション部
3 シートバック部
21 クッションパッドの充填層
22 クッションパッドの表層
23 クッションパッドの空気層
5 発泡成形型
61 霧吹き
62 注入機
21a 充填層21を成すウレタン原液
22a 表層22を成すウレタン原液
23a 霧状の水
Claims (3)
- クッション体が高密度の表層と低密度の充填層との2層構造から成るシートであって、着座域にある前記表層と前記充填層との間の全域に、着座者の体が表層を押したときに、前記表層や前記充填層が撓むのに先立って撓んで、前記表層を所定量沈み込ませる空気層を形成し、該空気層はクッション体の発泡成形時の気泡によって形成され、その気泡の大きさは前記充填層における気泡より大きくされていることを特徴とするシート。
- 高密度の表層と低密度の充填層との2層構造から成るシート用クッション体であって、着座域にある前記表層と前記充填層との間の全域に、着座者の体が表層を押したときに、前記表層や前記充填層が撓むのに先立って撓んで、前記表層を所定量沈み込ませる空気層を形成し、該空気層はクッション体の発泡成形時の気泡によって形成され、その気泡の大きさは前記充填層における気泡より大きくされていることを特徴とするシート用クッション体。
- 高密度の表層と低密度の充填層との2層構造から成るシート用クッション体の製造方法であって、予め所定温度に加熱された発泡成形型内面に前記表層を成すウレタン原液を前記表層の形状に合わせて注入し、その表層の原液の上に水を散布し、更にその上に前記充填層を成すウレタン原液を注入して発泡成形することを特徴とするシート用クッション体の製造方法。
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JP2010098727A JP5601011B2 (ja) | 2010-04-22 | 2010-04-22 | シート、シート用クッション体及びその製造方法 |
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