JP2003153773A - クッション体及びその製造方法 - Google Patents

クッション体及びその製造方法

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JP2003153773A
JP2003153773A JP2001354968A JP2001354968A JP2003153773A JP 2003153773 A JP2003153773 A JP 2003153773A JP 2001354968 A JP2001354968 A JP 2001354968A JP 2001354968 A JP2001354968 A JP 2001354968A JP 2003153773 A JP2003153773 A JP 2003153773A
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plate
central portion
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cushion
cavity
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JP2001354968A
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Inventor
Tetsuya Kobayashi
哲也 小林
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Tokai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたクッション性能を保持したまま,薄肉
のクッション体を形成することができるクッション体及
びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 クッション体1は,人体の大腿部付近か
らの荷重を受ける第1中央部11と第1中央部11に隣
接すると共に人体の臀部付近からの荷重を受ける第2中
央部12とを有する本体部10と,第2中央部12の表
面側121に配設した板状体15とを有する。本体部1
0は軟質のポリウレタン発泡体よりなり,板状体15は
本体部10よりも硬度が高い非発泡のソリッド状ポリウ
レタンよりなる。また,板状体15の厚みは,この板状
体15と第2中央部12とを合わせた全体の厚みの1/
3以下である。そして,クッション体1においては,板
状体15と本体部10とが一体的に結合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,室内で使用するソファー,車
両,航空機,船舶等のシートにおける座部又は背もたれ
部に使用するクッション体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,自動車等のシートにおいては,
内部に用いるクッション体を柔軟なウレタン発泡体を用
いて形成している。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来のク
ッション体を用いたシートの座部に着座したときには,
上記クッション体においては,着座する人の臀部におけ
る坐骨結節付近の荷重を集中して受ける左右2箇所の部
分が局所的に大きく沈み込む。そのため,上記クッショ
ン体において,着座時に圧縮されない部分の厚み,すな
わちクッション体全体のクッション性能を発現する部分
の厚みを十分に確保することが困難となり,クッション
体全体のクッション性能が低下してしまう。特に,クッ
ション体の厚みを薄肉化していくと,上記不具合が顕著
に現れてしまう。
【0004】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,肉薄であっても所望のクッション性能を
有するクッション体及びその製造方法を提供しようとす
るものである。
【0005】
【課題の解決手段】第1の発明は,ポリウレタン発泡体
からなる本体部を有するクッション体であって,上記本
体部は,上記クッション体に着座する人体の大腿部付近
からの荷重を受ける第1中央部と,該第1中央部に隣接
すると共に人体の臀部付近からの荷重を受ける第2中央
部とを有していると共に,該第2中央部の表面側には板
状体を配設しており,上記本体部は柔軟なポリウレタン
発泡体よりなり,上記板状体は上記本体部よりも硬度が
高い非繊維状の材料よりなり,上記板状体の厚みは,該
板状体と上記第2中央部とを合わせた全体の厚みの1/
3以下であり,上記板状体と上記本体部とは一体的に結
合していることを特徴とするクッション体にある(請求
項1)。
【0006】本発明のクッション体は,上記本体部が柔
軟なポリウレタン発泡体よりなり,上記板状体が上記本
体部よりも硬度が高い非繊維状の材料よりなる。そし
て,上記本体部及び板状体を有するクッション体を用い
て構成したシートの座部に着座したときには,上記第1
中央部は人体の大腿部付近からの荷重を受け,上記板状
体及び第2中央部は人体の臀部付近からの荷重を受け
る。
【0007】このとき,上記シートの座部は,上記本体
部よりも硬度が高い板状体によって上記臀部付近から加
わる局所的な荷重を受けることができる。つまり,上記
板状体は上記本体部に比べて硬度が高く,同一荷重では
本体部よりも弾性変形をする量が少ないため,上記臀部
付近より加わる局所的な荷重を上記板状体の全体に渡っ
て分散させることができる。
【0008】そのため,上記板状体の裏面側に位置する
第2中央部には,板状体によって分散され,単位面積当
たりで小さくなった荷重が加わることになる。これによ
り,上記第2中央部が局所的に大きく沈み込むことを防
止し,クッション性能を発現する部分の厚みを十分に確
保することができる。そのため,クッション体全体が肉
薄であっても所望のクッション性能を維持したクッショ
ン体を得ることができる。
【0009】また,上記板状体の厚みは,この板状体と
上記第2中央部とを合わせた全体の厚みの1/3以下で
ある。そのため,第2中央部のポリウレタン発泡体の厚
みが全体の厚みの2/3を下回ることがなく,上記第2
中央部のポリウレタン発泡体によるクッション性能を低
下させてしまうことを防止することができる。
【0010】第2の発明は,ポリウレタン発泡体からな
る本体部を有するクッション体であって,上記本体部
は,上記クッション体にもたれかかる人体の第3腰椎付
近からの荷重を受ける第1中央部と,該第1中央部に隣
接すると共に人体の肩甲骨付近からの荷重を受ける第2
中央部とを有していると共に,該第2中央部の表面側に
は板状体を配設しており,上記本体部は柔軟なポリウレ
タン発泡体よりなり,上記板状体は上記本体部よりも硬
度が高い非繊維状の材料よりなり,上記板状体の厚み
は,該板状体と上記第2中央部とを合わせた全体の厚み
の1/3以下であり,上記板状体と上記本体部とは一体
的に結合していることを特徴とするクッション体にある
(請求項2)。
【0011】本発明のクッション体を用いて構成したシ
ートの背もたれ部にもたれたときには,上記第1中央部
は人体の第3腰椎付近からの荷重を受け,上記第2中央
部は人体の肩甲骨付近からの荷重を受ける。このとき,
上記シートの背もたれ部は,上記本体部よりも硬度が高
い板状体によって上記第3腰椎付近から加わる局所的な
荷重を受けることができる。そのため,上記板状体の裏
面側に位置する第2中央部には,板状体によって分散さ
れ,単位面積当たりで小さくなった荷重が加わることに
なる。そのため,上記第2中央部が局所的に大きく沈み
込むことを防止し,クッション性能を発現する部分の厚
みを十分に確保することができる。
【0012】そして,本発明のクッション体によって
も,上記第1の発明と同様にして,クッション体全体が
肉薄であっても所望のクッション性能を維持したクッシ
ョン体を得ることができる。その他,上記第1の発明と
同様の作用効果を得ることができる。
【0013】第3の発明は,着座する人体の大腿部付近
又は第3腰椎付近からの荷重を受ける第1中央部と,該
第1中央部に隣接し,人体の臀部付近又は肩甲骨付近か
らの荷重を受ける第2中央部とがポリウレタン発泡体か
らなる本体部を有するクッション体を製造する方法であ
って,下型と上型との一対の型からなり,該一対の型を
閉じたときに内部に上記クッション体を成形するための
キャビティが形成される成形型を用い,上記下型には,
上記第1中央部を形成するための第1キャビティと,上
記第2中央部を形成するための第2キャビティとを設け
ると共に,該第2キャビティには,その底部に上記上型
側に向けて突出する仕切により周囲を区画された略箱状
の凹部を設け,該凹部内には,硬化したときに,所定の
硬度を呈し上記第2中央部の形成位置におけるクッショ
ン体の全体の厚みの1/3以下の厚みとなる板状体を形
成する第1原料を所定量注入し,上記第2キャビティ又
は上記キャビティにおける上記第2キャビティ以外の部
分の少なくともいずれかには,発泡性を有し,液状のポ
リオール原料とイソシアネート原料とを混合してなると
共に,硬化したときに,上記第1原料よりなる板状体よ
りも硬度が低くかつ柔軟なポリウレタン発泡体を形成す
る第2原料を注入し,その後,上記一対の型を閉じた状
態で,上記第1原料を硬化又は固化させて上記凹部内に
上記板状体を形成すると共に,上記第2原料を上記キャ
ビティ内に発泡流動させて充填並びに硬化させ,上記ポ
リウレタン発泡体からなる上記クッション体の本体部を
形成し,上記板状体と上記本体部とを一体的に結合させ
ることを特徴とするクッション体の製造方法にある(請
求項9)。
【0014】本発明においては,上記第1,第2の発明
に示したクッション体を成形するに当たり,上記下型及
び上型を用いて発泡成形を行う。そして,上記凹部には
上記板状体を形成するための第1原料を注入し,上記第
2キャビティ又は上記キャビティにおける上記第2キャ
ビティ以外の部分の少なくともいずれかには,上記本体
部を形成するための,発泡性を有する第2原料を注入す
る。このとき,上記第1原料は上記凹部内で流動し,上
記第2原料は,上記第1キャビティ内を発泡流動すると
共に上記第2キャビティにおいては上記第1原料の上部
に重なるようにして発泡流動する。
【0015】その後,上記一対の型を閉じた状態で,上
記第1原料を硬化又は固化させると共に,上記第2原料
を上記キャビティ内に発泡流動させて充填並びに硬化さ
せて,上記第1原料と上記第2原料とを一体的に結合さ
せる。そして,上記凹部には上記第1原料からなる上記
板状体を形成する。また,上記第2原料により,上記第
2キャビティにおいて上記板状体が位置する以外の部分
には第2中央部を,上記第1キャビティには上記第1中
央部を形成する。
【0016】このようにして,ポリウレタン発泡体より
なる第1中央部及び第2中央部を有する本体部と,第2
中央部の表面側に配設された板状体とが一体的に結合し
たクッション体を成形することができる。また,上記成
形の際には,上記第2原料による発泡反応及び硬化反応
と,上記第1原料による硬化反応又は固化反応とが同時
に進行する。そのため,これらによって形成した本体部
と板状体との界面において結合反応が起き易く,成形完
了時には両者の接着強度が高いクッション体を得ること
ができる。
【0017】第4の発明は,着座する人体の大腿部付近
又は第3腰椎付近からの荷重を受ける第1中央部と,該
第1中央部に隣接し,人体の臀部付近又は肩甲骨付近か
らの荷重を受ける第2中央部とがポリウレタン発泡体か
らなる本体部を有するクッション体を製造する方法であ
って,下型と上型との一対の型からなり,該一対の型を
閉じたときに内部に上記クッション体を成形するための
キャビティが形成される成形型を用い,上記下型には,
上記第1中央部を形成するための第1キャビティと,上
記第2中央部を形成するための第2キャビティとを設
け,上記第2キャビティには,所定の硬度を呈すると共
に上記第2中央部の形成位置におけるクッション体の全
体の厚みの1/3以下の厚みとなるよう別途に形成した
板状体を固定し,上記第2キャビティ又は上記キャビテ
ィにおける上記第2キャビティ以外の部分の少なくとも
いずれかには,発泡性を有し,液状のポリオール原料と
イソシアネート原料とを混合してなると共に,硬化した
ときに,上記板状体よりも硬度が低くかつ柔軟なポリウ
レタン発泡体を形成する原料を注入し,その後,上記一
対の型を閉じた状態で,上記原料を上記キャビティ内に
発泡流動させて充填並びに硬化させ,上記クッション体
の本体部を形成し,上記板状体と上記本体部とを一体的
に結合させることを特徴とするクッション体の製造方法
にある(請求項11)。
【0018】本発明においては,上記クッション体の発
泡成形を行うに当っては,まず,予め成形した上記板状
体を上記第2キャビティに固定する。そして,上記第2
キャビティ又は上記キャビティにおける上記第2キャビ
ティ以外の部分の少なくともいずれかには,上記本体部
を形成するための,発泡性を有する原料を注入する。こ
のとき,この原料は,上記第1キャビティ内を発泡流動
すると共に,上記第2キャビティにおいては上記板状体
の上部に重なるようにして発泡流動する。
【0019】その後,上記一対の型を閉じた状態で,上
記原料を上記キャビティ内に発泡流動させて充填並びに
硬化させると共にこの原料と上記板状体とを一体的に結
合させる。そして,上記原料により,上記第2キャビテ
ィにおいて上記板状体が位置する以外の部分には第2中
央部を,上記第1キャビティには上記第1中央部を成形
する。このようにして,ポリウレタン発泡体よりなる第
1中央部及び第2中央部を有する本体部と,第2中央部
の表面側に配設された板状体とが一体的に結合したクッ
ション体を成形することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】上述した本発明における好ましい
実施の形態につき説明する。上記第1,第2の発明にお
いて,上記板状体は,非発泡のソリッド状ポリウレタン
よりなることが好ましい(請求項3)。この場合,上記
板状体及び上記本体部のいずれもが,ポリウレタンを基
にした材料よりなる。そのため,上記板状体と上記本体
部とが化学結合を行うことができ,これらの接合性が高
い。
【0021】また,上記板状体は,金属成形体よりなる
こともできる(請求項4)。この場合,上記板状体の厚
み当たりの剛性を高くすることができる。そのため,板
状体の厚みを薄く抑えることができる。そのため,所望
のクッション性能を発現し得るだけの本体部の厚みを確
保することが容易となる。また,板状体の剛性が高く,
着座時の変形が少ないため,上記本体部のポリウレタン
発泡体によるクッション性能を,クッション体の全体に
一層効果的に反映することができる。また,上記金属成
形体は経時的な変形及び劣化が少なく,耐久性が高い。
そのため,上記板状体の耐久性を向上させることができ
る。
【0022】また,上記板状体は,上記本体部よりも硬
度が高い合成樹脂成形体よりなることもできる(請求項
5)。この場合,上記板状体の重量をあまり増大させる
ことなく,板状体に適度な剛性を持たせることができ
る。そのため,重量と剛性との適度なバランスを保って
上記板状体を形成することができる。
【0023】また,上記板状体は,上記本体部よりも密
度が高いことが好ましい(請求項6)。この場合,上記
本体部よりも硬度が高い板状体を容易に形成することが
できる。
【0024】また,上記板状体は,上記本体部よりも硬
度が高い半硬質ポリウレタン発泡体より形成することも
できる(請求項7)。この場合も,上記板状体及び上記
本体部のいずれもが,ポリウレタンを基にした材料より
なるため,上記板状体と上記本体部との接合性が高い。
また,この場合,上記板状体は発泡体であるため,上記
非発泡のソリッド状ポリウレタンよりも密度が低い。そ
のため,上記板状体の重量増加を抑制することができ
る。そのため,全体の重量をあまり増加させることなく
上記クッション体を形成することができる。
【0025】また,上記本体部の左右両側には,ポリウ
レタン発泡体よりなり,上記板状体が凹部となるように
該板状体を超えて突出するサイド部を有していることが
好ましい(請求項8)。この場合,上記サイド部を有す
るクッション体を用いて構成したシートに着座している
ときに,上記サイド部によりシートの利用者の人体を安
定して支えることができる。
【0026】また,上記第3の発明においては,上記第
1原料は,発泡性を有し,硬化したときに上記本体部の
発泡体よりも密度が高い発泡体となる原料であることが
好ましい(請求項10)。この場合,上記本体部よりも
硬度が高い板状体を容易に形成することができる。
【0027】また,上記第4の発明においては,上記板
状体は非繊維状の材料よりなることが好ましい。この場
合,上記板状体は,従来のようなパームロックなどの繊
維材料より形成されたものではなく,非繊維状の材料か
らなるため,従来のように上記原料が上記繊維材料に浸
み込んだいわゆる含浸層が形成されることがない。言い
替えれば,上記非繊維状の材料により,上記板状体の上
部に上記原料が発泡流動した際に,板状体に原料が浸透
してしまうことを防止することができる。それ故,この
場合,上記含浸層に阻害されることなく所望のクッショ
ン性能を有するクッション体を成形することができる。
【0028】
【実施例】以下に,図面を用いて本発明の実施例につき
説明する。 (実施例1)図1〜図3に示すごとく,本例のクッショ
ン体1は,このクッション体1に着座する人体の大腿部
及びその付近からの荷重を受ける第1中央部11と該第
1中央部11に隣接すると共に人体の臀部付近からの荷
重を受ける第2中央部12とを有する本体部10と,上
記第2中央部12の表面側121に配設した板状体15
とを有する。上記本体部10は柔軟なポリウレタン発泡
体よりなり,上記板状体15は上記本体部10よりも硬
度が高い非繊維状の弾性変形可能な材料よりなる。ここ
で,本例においては,上記板状体15は,非発泡のソリ
ッド状ポリウレタンよりなる。
【0029】また,上記板状体15の厚みt1は,この
板状体15と上記第2中央部12とを合わせた全体の厚
みt2の1/3以下である。そして,上記クッション体
1においては,上記板状体15と上記本体部10とが一
体的に結合している。
【0030】以下に,これを詳説する。図1〜図3に示
すごとく,本例においては,上記クッション体1は,上
記第2中央部12に隣接する第3中央部13を有してい
る。また,上記クッション体1は,上記第1中央部1
1,第2中央部12及び第3中央部13の左右両側に,
柔軟なポリウレタン発泡体よりなり,板状体15が凹部
となるように板状体15の位置を超えて上側に突出する
サイド部14を有している。そして,上記第1中央部1
1,第2中央部12,第3中央部13及びサイド部14
は,いずれも同じ材質の柔軟なポリウレタン発泡体より
なる。
【0031】本例のクッション体1は,自動車のシート
の座部(シートクッション)に用いられる。そして,上
記第1中央部11はフロント部として,上記第2中央部
12はセンター部として,上記第3中央部13はリア部
として,上記シートクッションの各部を構成する。ま
た,上記板状体15は,溝部16によって上記第1中央
部11,第3中央部13及びサイド部14のそれぞれか
ら分離されている。なお,この溝部16には,上記シー
トの座部を形成する際に,クッション体1の表面に被せ
る表皮の縫合部又は表皮をクッション体1に取り付ける
ためのワイヤー等を配置することができる。
【0032】本例のクッション体1をシートの座部とし
て使用する際には,上記クッション体1はシートフレー
ム7の上に載置され,このシートフレーム7によって支
持される。このシートフレーム7は,図2,図3に示す
ごとく,上記第1中央部11,第3中央部13及び上記
サイド部14を支持するために鉄板を所定形状にプレス
加工したフレーム部71を有している。一方,上記第2
中央部12はフレーム部71同士を橋架け状に連結する
複数個のS字スプリング72によって支持される。
【0033】上記のように,上記第2中央部12は,S
字スプリング72と接する部分だけで支持されるが,第
2中央部12の上側には板状体15が設けられ,この板
状体15によって集中荷重が広い範囲に分散されるの
で,S字スプリング72との接触部分だけで第2中央部
12が支持される。これにより,本例のシートの座部に
よれば,クッション体1の裏面全面をフレーム部71に
よって支持するタイプのものに比べてシートフレーム7
の軽量化を図ることができる。
【0034】本例においては,上記第1中央部11と,
上記板状体15を配設した第2中央部12とが,クッシ
ョン体1の前後方向において成人の人体の各部の平均的
測定値に基づいて大体同じ長さを有する。これにより,
不特定多数の成人に対して,上記第1中央部11と上記
板状体15を配設した第2中央部12とがバランスよく
対応したクッション体1を形成することができる。
【0035】また,本例においては,上記板状体15の
硬度は,JIS規格のJISK6253に従い,タイプ
Aのデュロメータ硬さ試験の値で示し,この硬さ試験に
よる上記板状体15の硬さは48度である。また,本例
においては,上記クッション体1は,上記板状体15の
厚みt1が8mmとなっており,上記本体部10におい
て人体の臀部の荷重を受ける部位の厚みt2−t1が約
70〜120mmとなっている。
【0036】次に,上記本体部10及び上記板状体15
の厚み及び硬度につき説明する。上記本体部10は軟質
のポリウレタン発泡体よりなることが好ましい。具体的
には,上記本体部10の硬度は,98.1〜245.2
N/314cm(10〜25kgf/314cm
の範囲にあることが好ましい。これにより,人体からの
荷重を軟らかく受けることができる。
【0037】なお,上記硬度は,直径20cmの円盤を
上記ポリウレタン発泡体からなるサンプル体に押し付け
て,このサンプル体を元の厚みに対して25%撓ませた
ときの圧縮荷重として表す。また,当業界においては,
この硬度のことを「25%硬さ」と呼ぶこともある。ま
た,上記軟質のポリウレタン発泡体は,ソリッド状ポリ
ウレタンに対して十数倍から数十倍の体積になるまで発
泡して,その密度は,35〜55kg/m程度であ
る。
【0038】また,上記のごとく,上記板状体15にソ
リッド状ポリウレタンを用いた場合には,この板状体1
5の硬度としては,タイプAデュロメータ硬さ試験(J
IS規格のJISK6253)による硬度が5〜50度
であることが好ましい。上記硬度が5度以上であること
によって,板状体15の適度な硬さを保って,上記第2
中央部12の局所的な深い沈み込みを防止することがで
きる。また,ソリッド状ポリウレタンでは,上記硬度が
50度以上である成形体を得ることは困難である。
【0039】なお,軟質のポリウレタン発泡体と板状体
15のそれぞれの硬さは,測定方法及び測定に用いる単
位が異なる。そこで,参考として,上記軟質のポリウレ
タン発泡体の硬度を上記板状体15の硬度測定に用いる
のと同一のタイプAデュロメータ硬さ試験によって測定
したところ,結果は針が動かず0度であった。これによ
り,軟質のポリウレタン発泡体の硬度は,タイプAデュ
ロメータ硬さ試験によって測定できるいずれの材料より
も硬度が低いことがわかった。
【0040】また,上記ソリッド状ポリウレタンによる
板状体15の厚みt1は,この板状体15と上記第2中
央部12とを合わせた全体の厚みt2に対して7〜30
%の割合の厚みを有することが好ましい。上記厚みt1
の割合が7%よりも小さいと,板状体15全体の剛性が
低下して局所的な変形量が大きくなるため,荷重の分散
が不十分となる。一方,上記厚みt1の割合が30%よ
りも大きいと,本体部10の割合が少なくなってしま
い,所望のクッション性能を発現させ得るだけの本体部
10の厚みの確保が困難となる。
【0041】また,上記ソリッド状ポリウレタンによる
板状体15の厚みt1は,上記全体の厚みt2の15%
以下であることが好ましく,さらに10%以下であるこ
とが好ましい。上記範囲にあることにより,上記板状体
15に加わる局所的な荷重を板状体15の全体に分散
し,クッション体1のクッション性能を保つことができ
る。上記ソリッド状ポリウレタンからなる板状体15の
密度は,750〜820kg/mである。また,板状
体15としては,ソリッド状ポリウレタンに対して数倍
程度の体積になるまで発泡し,密度が170〜200k
g/m程度になった発泡ポリウレタンも使用すること
ができる。
【0042】また,上記板状体15は,半硬質のポリウ
レタン発泡体より構成することもできる。この場合の板
状体15の硬度は,上記25%硬さで,490.3〜6
86.5N/314cm(50〜70kgf/314
cm)であることが好ましい。これにより,板状体1
5の適度な硬さを保って,上記第2中央部12の局所的
な深い沈み込みを防止することができる。
【0043】また,上記半硬質のポリウレタン発泡体よ
りなる板状体15と上記本体部10との間には,ある程
度の硬度の差があることが好ましく,具体的には,24
5.2〜588.4N/314cm(25〜60kg
f/314cm)の硬度差があることが好ましい。こ
れにより,上記半硬質のポリウレタン発泡体による局所
的な深い沈み込みの抑制効果を発現させることができる
ため,上記軟質のポリウレタン発泡体による低反発弾性
等の所望のクッション性能を有するクッション体を得る
ことができる。
【0044】また,上記半硬質のポリウレタン発泡体に
よる板状体15の厚みt1は,この板状体15と上記第
2中央部12とを合わせた全体の厚みt2に対して,2
0〜30%の範囲にあることが好ましい。これにより,
上記板状体15に加わる局所的な荷重を板状体15の全
体に分散し,クッション体1のクッション性能を保つこ
とができる。
【0045】なお,上記ソリッド状ポリウレタン又は半
硬質のポリウレタン発泡体を板状体15とする場合に
は,必ずしも別途の板状体15を用意する必要はない。
つまり,上記板状体15は,上記本体部10を発泡成形
するときに同一の成形型を用いて成形することができ
る。そして,この成形型において,本体部10及び板状
体15を形成するためのそれぞれのキャビティに異なる
原料を注入するだけで,本体部10と板状体15とを一
体的に形成することができる。また,上記板状体15及
び上記本体部10のいずれもが,ポリウレタンを基にし
た材料よりなるため,上記板状体15と上記本体部10
との接合性が高くなる。
【0046】また,上記半硬質のポリウレタン発泡体を
板状体15とする場合には,この板状体15は発泡体で
あるためその密度が低く,比重も小さい。そのため,上
記板状体15の重量が,ソリッド状ポリウレタンの場合
に比べて小さくて済み,上記クッション体1の全体の重
量を大幅に増加させることがない。
【0047】また,上記板状体15は,金属成形体より
構成することもできる。この金属成形体は,鉄,アルミ
等の剛性の高い材質とすることができる。また,金属成
形体には,厚みを0.2〜3mmとした金属板成形体を
用いることができる。この場合,上記金属成形体の高い
硬度を利用して,上記板状体15の剛性を高く保ったま
ま,板状体15の厚みt1をより一層薄く抑えることが
でき,そのため,上記本体部10のポリウレタン発泡体
によるクッション性能を,クッション体1の全体に一層
効果的に反映することができる。
【0048】また,金属成形体による板状体15の厚み
t1は,この板状体15と上記第2中央部12とを合わ
せた全体の厚みt2に対して,約0.25%〜4%の範
囲にあることが好ましい。これにより,本体部10の割
合が多くなるため,所望のクッション性能をクッション
体1の全体に反映し易くなる。さらに,一層薄肉のクッ
ション体1を形成することが可能となる。
【0049】また,上記金属成形体は経時的な変形及び
劣化が少なく,耐久性が高い。そのため,上記板状体1
5の耐久性を向上させることができ,クッション体1の
全体の耐久性も向上させることができる。なお,金属板
成形体を用いる場合には,人体の臀部の形状に浅く倣っ
た断面形状に予め形成しておくことが好ましい。
【0050】また,上記板状体15は,本体部10より
も硬度が高い合成樹脂成形体より構成することもでき
る。この場合の板状体15としては,タイプAデュロメ
ータ硬さ試験(JIS規格のJISK6253)による
硬度が5〜100度であるものが適用できる。これによ
り,板状体15の適度な硬さを保って,上記第2中央部
12の局所的な深い沈み込みを防止することができる。
また,上記合成樹脂成形体による板状体15の厚みt1
は,この板状体15と上記第2中央部12とを合わせた
全体の厚みt2に対して,5〜15%の範囲にあること
が好ましい。これにより,クッション体1の適度な剛性
を保って,上記板状体15に加わる局所的な荷重を板状
体15の全体に分散することができる。
【0051】上記合成樹脂成形体を板状体15に用いた
場合,金属よりも比重が小さく上記本体部10のポリウ
レタン材料よりも剛性が高い。そのため,上記板状体1
5の重量をあまり増大させることなく,板状体15に適
度な剛性を持たせることができる。そのため,重量と剛
性との適度なバランスを保って上記板状体15を有する
クッション体1を形成することができる。上記板状体1
5として使用可能な合成樹脂としては,ABS,ポリプ
ロピレン,ナイロン,塩化ビニル,ポリスチレン等が挙
げられる。
【0052】本例におけるクッション体1を用いて構成
したシートの座部に着座したときには,上記第1中央部
11は人体の大腿部付近からの荷重を受け,上記第2中
央部12は人体の臀部付近からの荷重を受ける。このと
き,上記シートの座部は,本体部10よりも上記硬度が
高い板状体15によって上記臀部付近から加わる局所的
な荷重を受ける。また,このとき,上記板状体15は,
上記本体部10よりも硬度が高く,かつ弾性変形をする
量が少ない。そのため,上記臀部付近より加わる局所的
な荷重を上記板状体15の全体に分散させることができ
る。
【0053】そのため,上記板状体15の裏面側に位置
する第2中央部12に加わる荷重は,板状体15によっ
て分散された分散荷重に変換され,単位面積当たりの荷
重が,板状体15がないときに比べて小さくなる。その
ため,上記第2中央部12が局所的に大きく沈み込むこ
とを防止することができる。これにより,上記第2中央
部12における着座時の圧縮量が低減されるため,クッ
ション性能の低下を抑制することができる。さらに,所
望のクッション性能を維持できる範囲で第2中央部12
の厚みを小さくすることができる。
【0054】また,上記板状体15の厚みt1は,この
板状体15と上記第2中央部12とを合わせた全体の厚
みt2の1/3以下である。そのため,薄肉のクッショ
ン体1を形成する際に,上記全体の厚みt2のうち2/
3以上の厚みを軟質の発泡ポリウレタン体からなる第2
中央部12として使用することができる。そのため,ク
ッション体1の全体の厚みを薄くする必要があるときで
も,クッション性能を低下させてしまうことを防止する
ことができる。そのため,上記クッション体1によれ
ば,ポリウレタン発泡体による所望のクッション性能を
有した薄肉のクッション体1を形成することができる。
【0055】また,上記第1中央部11は,板状体15
よりも硬度が小さく,柔軟なポリウレタン発泡体よりな
り,上記大腿部からの荷重を軟らかく受けることができ
る。そのため,上記クッション体1を用いたシートに着
座した利用者は,人体を大腿部から足元にかけて動かし
易くなり,例えば,自動車の走行時にペダル類の操作性
を良好に保つことができる。
【0056】そして,上記板状体15及び第2中央部1
2によって,上記シートに着座する利用者の上半身から
の大部分の荷重を受け,分散させる。そのため,上記本
体部10に必要な硬度は,その厚みが同じであれば板状
体15がない場合よりも低くなるので,本体部10,言
い替えれば第1中央部11を,より軟質の材料から形成
することができ,上記大腿部からの荷重をより軟らかく
受けることができる。そのため,大腿部の圧迫が軽減さ
れ,シートに着座する利用者の疲労感を低減することが
できる。
【0057】また,上記のごとく,上記第2中央部12
の局所的な深い沈み込みを抑制することができる。その
ため,上述したごとく,上記クッション体1を下方から
支持するシートフレーム7のフレーム部71を第2中央
部12の下方まで支持する構造にしなくても,上記第2
中央部12の下方の部分を着座時に落ち込ませることな
くS字スプリング72で支持することができるので,シ
ートフレーム7の軽量化にも寄与する。
【0058】なお,本例においては,上記クッション体
1を用いて自動車のシートの座部を形成した。これに対
し,上記クッション体1によって,自動車のシートの背
もたれ部(シートバック)を形成してもよい。この場合
には,上記クッション体1は上記第1中央部11が位置
する側を下側にして使用され,上記第1中央部11は人
体の第3腰椎付近からの荷重を受け,板状体15は人体
の肩甲骨付近からの荷重を受ける。
【0059】そして,この場合にも,硬度が高い板状体
15によって上記肩甲骨付近から加わる局所的な荷重を
分散させることができる。そのため,この場合にも,上
記クッション体1によってシートの座部を形成した場合
と同様の作用効果を得ることができる。
【0060】(実施例2)本例は,下型2と上型3とよ
りなる成形型6によって,板状体15を備えたクッショ
ン体1を製造する方法である。なお,本例においては,
上記板状体15として,非発泡のソリッド状ポリウレタ
ンからなる板状体15を例に挙げて説明する。ここで,
以下の説明において,前後方向とは,クッション体1の
第1中央部11側又は第1キャビティ21側を前方,ク
ッション体1の第3中央部13側又は第3キャビティ2
3側を後方とした方向である。左右方向とは,クッショ
ン体1の両サイド部14側の方向である。また,上下方
向とは,クッション体1を車体に取り付けた状態におい
ては車体の上下方向,クッション体1の成形時において
は重力方向である。
【0061】図4〜図7に示すごとく,上記下型2に
は,上記第1中央部11を形成するための第1キャビテ
ィ21と,上記第2中央部12を形成するための第2キ
ャビティ22と,上記第3中央部13を形成するための
第3キャビティ23と,上記左右一対のサイド部14を
形成するためのサイドキャビティ24とが設けてある。
また,第2キャビティ22には,その底部225に上型
3側に向けて突出する仕切としての仕切り板26によ
り,上記第1中央部11,第3中央部13及びサイド部
14から区画した略箱状の凹部としての板状体形成用凹
部221が設けてある。仕切り板26は,上記凹部22
1内に注入した後述する第1原料41を上記凹部221
内にせき止める堰としての役割を果たす。
【0062】また,上記下型2には,上記クッション体
1における表面側101を成形する表面側成形面20が
形成されており,上記上型3には,クッション体1にお
ける裏面側102を成形する裏面側成形面30が形成さ
れている。そして,上記下型2と上型3とを閉じたとき
には,下型2の表面側成形面20と上型3の裏面側成形
面30との間にクッション体1を成形するためのキャビ
ティを形成する。また,上記クッション体1の成形にお
いては,上記板状体15を形成するための第1原料4
1,上記本体部10を形成するための第2原料42を使
用する。
【0063】上記第1原料41は,上記非発泡のソリッ
ド状ポリウレタンを形成する原料である。第1原料41
は,代表的には,TDI(トリレンジイソシアネー
ト),MDI(4.4−ジフェニルエタンジイソシアネ
ート)を主成分とするイソシアネート原料と,PPG
(ポリプロピレングリコール),POP(ポリマーポリ
オール)を主成分とし,発泡剤としての水を含まないポ
リオール原料とを混合した混合原料とする。また,この
混合原料を作る際の混合比率は,概ね,ポリオール原料
が100重量部に対してイソシアネート原料が10重量
部とする。そして,これに架橋剤等適宜の添加剤を必要
量混合して上記混合原料とする。
【0064】一方,上記第2原料42は,発泡性を有す
る原料であり,上記ポリウレタン発泡体を形成する原料
である。第2原料42は,代表的には,ポリオール原料
とイソシアネート原料とを混合した混合原料であり,こ
れに発泡剤としての水を含むものとする。また,この混
合原料を作る際の混合比率は,概ね,ポリオール原料1
00重量部に対してイソシアネート原料は35重量部と
し,発泡剤としての水はポリオール原料に対して2〜3
重量部とする。
【0065】なお,第1原料41,第2原料42ともポ
リオールには,PPGの分子量が3000〜7000で
ある軟質系ポリオールを用いる。以下,このような軟質
系ポリオールを原料の一部に用いた発泡体を軟質ポリウ
レタン(体)と呼称する。
【0066】また,上記第1原料41及び第2原料42
は,ロボット等のアームに保持させた注入部5を移動さ
せて,又は第1原料41用と第2原料42用とに区別し
た複数の注入部5を使って,各キャビティにそれぞれ予
め定めた量を注入する。
【0067】そして,図8に示すごとく,上記クッショ
ン体1を成形するに当たっては,まず,上記板状体形成
用凹部221に上記注入部5から上記第1原料41を注
入する。このとき,上記第1原料41は,上記凹部22
1から溢れ出ず,凹部221の全域を覆い,かつ予め定
めた厚み,すなわち第2中央部12の形成位置における
クッション体1の全体の厚みの1/3以下の厚みの板状
体15を形成するのに必要な量を注入し,板状体形成用
凹部221内で流動させ,行き渡らせる。この時点で,
第1原料41は,上記凹部221内でポリオール原料と
イソシアネート原料が反応して,硬化反応を開始する。
【0068】次いで,図9,図10に示すごとく,上記
サイドキャビティ24の後方部分及び上記第3キャビテ
ィ23に,上記注入部5を移動させながら上記第2原料
42を注入する。このとき,この第2原料42は,上記
第3キャビティ23に広がると共に,上記サイドキャビ
ティ24の前方部分に向けて発泡流動を開始する。
【0069】また,図11,図12に示すごとく,上記
注入部5を移動させて,上記第2原料42を上記第1キ
ャビティ21にも注入する。このとき,この第2原料4
2は,上記第1キャビティ21に広がると共に発泡流動
を開始し,その後,上記仕切り板26を越えて第2キャ
ビティ22の範囲内に入り込む。そして,第2原料42
は,上記凹部221内に広がりながら硬化反応を開始し
ている第1原料41の上に被さって,発泡流動すると共
に上記サイドキャビティ24に向けて発泡流動する。
【0070】また,サイドキャビティ24の後方部分及
び上記第3キャビティ23に注入した第2原料42も,
上記仕切り板26を越えて上記第2キャビティ22の上
記凹部221を覆うように発泡流動を続ける。このよう
にして,複数箇所で注入された上記第2原料42は,上
記第2キャビティ22においては上記第1原料41の上
部に重なるようにして,発泡流動を続ける。
【0071】そして,上記第1原料41及び第2原料4
2を注入した後,図13に示すごとく,上記下型2と上
記上型3とを閉じた状態で,上記第1原料41を硬化さ
せると共に,上記第2原料42を発泡流動させて各キャ
ビティ内の全てに充填させ,上記第1原料41と上記第
2原料42とを一体的にウレタン結合させる。そして,
上記板状体形成用凹部221には,上記第1原料41が
硬化することにより,非発泡の軟質ポリウレタン体から
なる上記板状体15が成形される。
【0072】また,上記第1キャビティ21では上記第
1中央部11,上記第2キャビティ22において上記板
状体15を除く部分では上記第2中央部12,上記第3
キャビティ23では上記第3中央部13,上記サイドキ
ャビティ24では上記サイド部14として,上記第2原
料42の硬化により発泡した軟質のポリウレタン体が成
形される。こうして,ポリウレタン発泡体よりなる本体
部10と,上記本体部10よりも硬度が高い非発泡の軟
質ポリウレタンよりなる板状体15とが一体的に結合し
たクッション体1を成形することができる。
【0073】また,上記成形の際には,本体部10の発
泡反応と板状体15の硬化反応が同時に進行するため,
両者の界面において結合反応が起き易く,成形完了時に
は両者の接着強度が高いクッション体1を得ることがで
きる。
【0074】本実施例では,シートの座部及び背もたれ
のいずれにも使用されるクッション体1の板状体15と
して,軟質ポリウレタン発泡体の本体部10よりも硬度
が高い非発泡の軟質ポリウレタン体からなるものについ
て説明した。これに対し,上記板状体15は,上記非発
泡の軟質ポリウレタン体に代えて,上記同様の原料に水
を0.1〜1重量部添加してわずかに発泡させた軟質発
泡ポリウレタン体,あるいは発泡性を有すると共に本体
部10よりも硬度及び密度が高い半硬質のポリウレタン
発泡体としてもよい。
【0075】上記半硬質のポリウレタン発泡体は,上記
第1原料41として以下に示す,成形後半硬質ポリウレ
タン発泡体となる原料(以下半硬質用混合原料と呼称す
る)を用いることにより形成する。すなわち,半硬質用
の混合原料を作る際に,まずは,ポリオール原料とし
て,分子量が3000〜8000程度の軟質系PPG
と,分子量が400〜800程度の硬質系PPGとを,
上記軟質系PPGが上記硬質系PPGよりも幾分多めに
なるように混合して混合ポリオール原料を作る。
【0076】そして,この混合ポリオール原料と,上述
したイソシアネート原料よりMDI比率の高いイソシア
ネート原料とを,混合ポリオール原料100重量部に対
してイソシアネート原料を20〜50重量部の比率で混
合する。そして,これに発泡剤としての水を,混合ポリ
オール原料100重量部に対して0.1〜3重量部の比
率で混入し,半硬質用混合原料とする。そして,この半
硬質用混合原料を使用することにより,硬度及び密度
が,上記本体部10を構成する軟質ポリウレタン発泡体
よりも高い半硬質ポリウレタン発泡体を形成することが
できる。
【0077】なお,上記水の量を調節することにより,
発泡性の異なる半硬質用の混合原料を作ることができ,
これにより発泡率の異なる半硬質ポリウレタン発泡体を
形成することができる。すなわち,上記水を,混合ポリ
オール原料に対して0.1〜3重量部の比率で混入した
半硬質用の混合原料を用いて半硬質ポリウレタン発泡体
を形成した場合には,発泡率が本体部10の軟質ポリウ
レタン発泡体よりも小さい板状体15を形成することが
できる。
【0078】一方,上記水を,混合ポリオール原料に対
して0.1〜1重量部未満の比率で混入した半硬質用の
混合原料を用いて半硬質ポリウレタン発泡体を形成した
場合には,発泡率が本体部10の軟質ポリウレタン発泡
体よりも一層小さい板状体15を形成することができ
る。また,水を混合しない場合には,非発泡の軟質ポリ
ウレタン体よりも硬度の高い非発泡の半硬質ポリウレタ
ン体が得られる。
【0079】このように,上記半硬質用混合原料を第1
原料41とし,第2原料42には上記と同一の原料を用
いて,上記と同一の方法で成形することにより,板状体
15が半硬質のポリウレタン発泡体よりなるクッション
体1を成形することができる。なお,上記第1原料41
には,注型成形可能なエポキシ樹脂,シリコンゴム,ポ
リエステル樹脂等を成形するための原料を用いることも
可能である。
【0080】(実施例3)本例は,図14に示すごと
く,上記板状体15を成形型6を用いて本体部10と同
時に成形するのではなく,上記板状体15を予め形成し
ておき,成形型6内に板状体15を配置した後に本体部
10を,上記実施例2の場合と同様に一体成形する例で
ある。
【0081】本例においては,上記下型2には,上記第
1中央部11を形成するための第1キャビティ21と,
上記第2中央部12を形成するための第2キャビティ2
2と,上記第3中央部13を形成するための第3キャビ
ティ23と,上記一対のサイド部14を形成するための
一対のサイドキャビティ24とが設けてある。また,上
記第2キャビティ22には,上記板状体15を固定する
固定具27が設けてある。本例では,この固定具27は
第2キャビティ22より立設させた針状の突起を設け,
一方の板状体15には針又はピンが入り込む孔を形成し
ておくものとしている。
【0082】上記固定具27は,板状体15が第2キャ
ビティ22の所定位置から動いてしまわない機能を有し
ていればよく,例えば,上記実施例2における仕切り板
26のような板状の部材であってもよい。また,板状体
15が,鉄板などの磁性材料からなるときには,上記固
定具27は磁石でもよい。この場合,板状体15に固定
のための孔を予め形成しておく必要がなくなる。
【0083】図15に示すごとく,本例においては,上
記クッション体1の成形を行うに当っては,予め成形し
た上記板状体15を上記第2キャビティ22の底部22
5に上記固定具27により固定する。そして,上記各キ
ャビティに上記実施例2の第2原料42と同様の組成を
有する成形原料を注入すると共に発泡流動させる。その
後,上記実施例2におけるクッション体1の製造方法と
同様にして,クッション体1を成形する。
【0084】なお,上記板状体15と本体部10とが,
接合し難い材質の組合せであるとき,例えば,板状体1
5に接着性に乏しいポリプロピレン樹脂を使用した場合
では,板状体15に予めプライマ層を形成しておくこ
と,あるいはプラズマ処理等の前処理をしておくことで
良好な接合が得られる。その他は上記実施例2と同様で
ある。
【0085】本例のクッション体1の製造方法において
は,予め成形された板状体15を上記本体部10で覆う
ようにインサート成形するため,板状体15の厚みにバ
ラツキを生じることがない。そのため,安定した品質の
クッション体1を容易に成形することができる。
【0086】また,本例の板状体15は,上記実施例2
の第1原料41として示したように非繊維状の原料より
形成したものである。そのため,上記板状体15の上部
に上記成形原料が発泡流動した際に,板状体15に成形
原料が浸透して,いわゆる含浸層が形成されてしまうこ
とを防止することができる。そのため,上記板状体15
による局所的な深い沈み込みを抑制するなどといった板
状体15の所望の作用効果が阻害されることなく,優れ
たクッション体1を成形することができる。
【0087】また,上記のごとく,上記板状体15は予
め成形しておくため,板状体15と本体部10との境界
部分は平坦形状に限定されない種々の形状にすることが
できる。すなわち,例えば,上記境界部分の形状は湾曲
形状にすることもでき,境界部分の形状選択の自由度が
大きくなる。これにより,クッション体1の性能を最適
化するのが容易となる。その他,上記実施例2と同様の
作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,クッション体を示す斜視
図。
【図2】実施例1における,図1のクッション体におけ
るA−A線断面図。
【図3】実施例1における,図1のクッション体におけ
るB−B線断面図。
【図4】実施例2における,クッション体を成形する成
形型を示す平面図。
【図5】実施例2における,図4におけるA−A線断面
図。
【図6】実施例2における,図4におけるB−B線断面
図。
【図7】実施例2における,図4におけるC−C線断面
図。
【図8】実施例2における,第1原料を注入した状態の
成形型を示す図で,図4におけるA−A線相当の断面
図。
【図9】実施例2における,第2原料を第3キャビティ
及びサイドキャビティに注入した状態の成形型を示す平
面図。
【図10】実施例2における,図9におけるA−A線断
面図。
【図11】実施例2における,第2原料を第1キャビテ
ィに注入した状態の成形型を示す平面図。
【図12】実施例2における,図11におけるA−A線
断面図。
【図13】実施例2における,成形型にクッション体を
成形した状態を示す図で,図11におけるA−A線相当
の断面図。
【図14】実施例3における,クッション体を成形する
成形型を示す平面図。
【図15】実施例3における,成形型に板状体を配置し
た状態を示す図で,図14におけるA−A線相当の断面
図。
【符号の説明】
1...クッション体, 10...本体部, 11...第1中央部(フロント部), 12...第2中央部(センター部), 13...第3中央部(リア部), 14...サイド部, 15...板状体, 2...下型, 21...第1キャビティ, 22...第2キャビティ, 221...板状体形成用凹部, 23...第3キャビティ, 24...サイドキャビティ, 3...上型, 41...第1原料, 42...第2原料, 6...成形型,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 75:00 B29K 75:00 105:04 105:04 B29L 31:58 B29L 31:58 Fターム(参考) 3B096 AB07 AB11 AD04 4F202 AA31 AB02 AC05 AD05 AD08 AG03 AG20 AH26 CA01 CB02 CB16 CB22 CK23 CK41 CQ01 CQ05 4F204 AA42 AD03 AD05 AG20 AH26 AR12 EA01 EA04 EB01 EB12 EB25 EK17

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリウレタン発泡体からなる本体部を有
    するクッション体であって,上記本体部は,上記クッシ
    ョン体に着座する人体の大腿部付近からの荷重を受ける
    第1中央部と,該第1中央部に隣接すると共に人体の臀
    部付近からの荷重を受ける第2中央部とを有していると
    共に,該第2中央部の表面側には板状体を配設してお
    り,上記本体部は柔軟なポリウレタン発泡体よりなり,
    上記板状体は上記本体部よりも硬度が高い非繊維状の材
    料よりなり,上記板状体の厚みは,該板状体と上記第2
    中央部とを合わせた全体の厚みの1/3以下であり,上
    記板状体と上記本体部とは一体的に結合していることを
    特徴とするクッション体。
  2. 【請求項2】 ポリウレタン発泡体からなる本体部を有
    するクッション体であって,上記本体部は,上記クッシ
    ョン体にもたれかかる人体の第3腰椎付近からの荷重を
    受ける第1中央部と,該第1中央部に隣接すると共に人
    体の肩甲骨付近からの荷重を受ける第2中央部とを有し
    ていると共に,該第2中央部の表面側には板状体を配設
    しており,上記本体部は柔軟なポリウレタン発泡体より
    なり,上記板状体は上記本体部よりも硬度が高い非繊維
    状の材料よりなり,上記板状体の厚みは,該板状体と上
    記第2中央部とを合わせた全体の厚みの1/3以下であ
    り,上記板状体と上記本体部とは一体的に結合している
    ことを特徴とするクッション体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記板状体
    は,非発泡のソリッド状ポリウレタンよりなることを特
    徴とするクッション体。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において,上記板状体
    は,金属成形体よりなることを特徴とするクッション
    体。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2において,上記板状体
    は,上記本体部よりも硬度が高い合成樹脂成形体よりな
    ることを特徴とするクッション体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記板状体は,上記本体部よりも密度が高いことを特徴
    とするクッション体。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2において,上記板状体
    は,上記本体部よりも硬度が高い半硬質ポリウレタン発
    泡体よりなることを特徴とするクッション体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項において,
    上記本体部の左右両側には,ポリウレタン発泡体よりな
    り,上記板状体が凹部となるように該板状体を超えて突
    出するサイド部を有していることを特徴とするクッショ
    ン体。
  9. 【請求項9】 着座する人体の大腿部付近又は第3腰椎
    付近からの荷重を受ける第1中央部と,該第1中央部に
    隣接し,人体の臀部付近又は肩甲骨付近からの荷重を受
    ける第2中央部とがポリウレタン発泡体からなる本体部
    を有するクッション体を製造する方法であって,下型と
    上型との一対の型からなり,該一対の型を閉じたときに
    内部に上記クッション体を成形するためのキャビティが
    形成される成形型を用い,上記下型には,上記第1中央
    部を形成するための第1キャビティと,上記第2中央部
    を形成するための第2キャビティとを設けると共に,該
    第2キャビティには,その底部に上記上型側に向けて突
    出する仕切により周囲を区画された略箱状の凹部を設
    け,該凹部内には,硬化したときに,所定の硬度を呈し
    上記第2中央部の形成位置におけるクッション体の全体
    の厚みの1/3以下の厚みとなる板状体を形成する第1
    原料を所定量注入し,上記第2キャビティ又は上記キャ
    ビティにおける上記第2キャビティ以外の部分の少なく
    ともいずれかには,発泡性を有し,液状のポリオール原
    料とイソシアネート原料とを混合してなると共に,硬化
    したときに,上記第1原料よりなる板状体よりも硬度が
    低くかつ柔軟なポリウレタン発泡体を形成する第2原料
    を注入し,その後,上記一対の型を閉じた状態で,上記
    第1原料を硬化又は固化させて上記凹部内に上記板状体
    を形成すると共に,上記第2原料を上記キャビティ内に
    発泡流動させて充填並びに硬化させ,上記ポリウレタン
    発泡体からなる上記クッション体の本体部を形成し,上
    記板状体と上記本体部とを一体的に結合させることを特
    徴とするクッション体の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において,上記第1原料は,
    発泡性を有し,硬化したときに上記本体部の発泡体より
    も密度が高い発泡体となる原料であることを特徴とする
    クッション体の製造方法。
  11. 【請求項11】 着座する人体の大腿部付近又は第3腰
    椎付近からの荷重を受ける第1中央部と,該第1中央部
    に隣接し,人体の臀部付近又は肩甲骨付近からの荷重を
    受ける第2中央部とがポリウレタン発泡体からなる本体
    部を有するクッション体を製造する方法であって,下型
    と上型との一対の型からなり,該一対の型を閉じたとき
    に内部に上記クッション体を成形するためのキャビティ
    が形成される成形型を用い,上記下型には,上記第1中
    央部を形成するための第1キャビティと,上記第2中央
    部を形成するための第2キャビティとを設け,上記第2
    キャビティには,所定の硬度を呈すると共に上記第2中
    央部の形成位置におけるクッション体の全体の厚みの1
    /3以下の厚みとなるよう別途に形成した板状体を固定
    し,上記第2キャビティ又は上記キャビティにおける上
    記第2キャビティ以外の部分の少なくともいずれかに
    は,発泡性を有し,液状のポリオール原料とイソシアネ
    ート原料とを混合してなると共に,硬化したときに,上
    記板状体よりも硬度が低くかつ柔軟なポリウレタン発泡
    体を形成する原料を注入し,その後,上記一対の型を閉
    じた状態で,上記原料を上記キャビティ内に発泡流動さ
    せて充填並びに硬化させ,上記クッション体の本体部を
    形成し,上記板状体と上記本体部とを一体的に結合させ
    ることを特徴とするクッション体の製造方法。
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