JP5599235B2 - 放熱板 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートパイプその他の熱搬送管から受け取った熱を外気に放出する放熱板に関する。
従来、ヒートパイプその他の熱搬送管から受け取った熱を外気に放出する放熱板が知られている。
このような放熱板には熱搬送管を貫装するための貫通孔が形成され、当該貫通孔に貫装された熱搬送管の外周面と貫通孔の内周面とが当接する。
熱搬送管が搬送する熱は、熱搬送管の外周面と放熱板に形成された貫通孔の内周面との当接部分を通じて熱搬送管から放熱板に伝わり、次いで放熱板の表面(主として板面)から当該表面に接触する外気に伝わることにより、外気に放出される。
このような放熱板の例としては、特許文献1から特許文献9に記載の放熱板が知られている。
近年、演算処理速度の高速化に伴い、ノートパソコンに搭載されるCPUの発熱量が増大している。
そこで、ノートパソコンのケースにヒートパイプと放熱板を組み合わせたもの(以下「ヒートシンク」という。)を組み込むことによりCPUを効率良く冷却することが検討されている。
近年はノートパソコンの小型化(薄型化)も進んでいるが、ノートパソコンの外形を形成するケースには、先に説明したCPUおよびヒートシンクの他、電源装置、冷却ファン、キーボード等の種々の部品が組み込まれるので、ノートパソコンのケースにおいてヒートシンクを収容するために割くことが可能なスペースは限られている。
また、他の部品の形状およびサイズによっては、ノートパソコンのケースにおいてヒートシンクを収容するためのスペースを「従来のヒートシンクが収まり易い形状(例えば、直方体形状)」に確保することが出来ず、他の部品群の隙間を縫うように曲がった形状のスペースにヒートシンクを収容しなければならない場合もある。
このようなスペースにヒートシンクを収容する場合、当該スペースの形状に応じてヒートシンクを構成するヒートパイプを適宜曲げる必要がある。
特許文献1および特許文献2に記載のフィン(放熱板)には複数の貫通孔が形成され、当該複数の貫通孔にはそれぞれヒートパイプが貫装される。フィンに形成された貫通孔の内周面はヒートパイプの外周面に当接する。
しかし、特許文献1および特許文献2に記載のフィンは、組み合わせられる対象である複数のヒートパイプが真っ直ぐ(直線状)であり、かつ、複数のヒートパイプの軸線方向(長手方向)が互いに平行となるように配置されることを前提としている。
従って、ヒートパイプを曲げて使用する場合には特許文献1および特許文献2に記載のフィンをヒートパイプの曲がった部分に取り付けることが出来ず、ひいては当該曲がっている部分からフィンを介して有効に熱を放出することが出来ない。
また、特許文献1および特許文献2に記載のフィンは、ノートパソコンのケースのような限られたスペースに収容する場合、予めヒートパイプをフィンの貫通孔に貫装してヒートシンクを組み立て、その後当該ヒートシンクをノートパソコンのケースに組み込まなければならず、先にヒートパイプをノートパソコンのケースに組み込み、その後フィンをヒートパイプに取り付ける(フィンをヒートパイプに後付けする)ことが出来ない。
特に、特許文献1および特許文献2に記載のフィンは複数のヒートパイプの一方の端部から貫装することにより複数のヒートパイプに取り付けられることを前提としているので、複数のヒートパイプの両端部が既に他の機器に固定されている場合には当該複数のヒートパイプが直線的であるか曲げられているかに関わらず、特許文献1および特許文献2に記載のフィンを複数のヒートパイプに取り付けることが出来ない。
特許文献3に記載の放熱フィン(放熱板)はU字形開口部および当該U字形開口部に沿って形成されるU字形受金具を備える。当該U字形開口部にヒートパイプを挿入するとともに、放熱フィンとは別部材となる圧着金具をU字形受金具に嵌合することにより、ヒートパイプが放熱フィンに圧着固定される。
しかし、特許文献3に記載の放熱フィンの圧着金具は直線状のヒートパイプの長手方向に延びた形状を有し、複数の放熱フィンをヒートパイプの長手方向に等間隔かつ放熱フィンの板面が互いに平行となるように圧着して固定するものである。
そのため、特許文献3に記載の放熱フィンをヒートパイプの曲がった部分に取り付けることが出来ない。
また、ノートパソコンのケースのような限られたスペースに予め収容されたヒートパイプに特許文献3に記載の放熱フィンを後付けする場合、先にヒートパイプとノートパソコンのケースの内周面との隙間に圧着金具を配置し、次いでヒートパイプを放熱フィンのU字形開口部に挿入しつつ圧着金具をU字形受金具に嵌合しなければならず、これら一連の作業は煩雑である。
特許文献4に記載のフィン(放熱板)にはヒートパイプを貫装するための空洞(貫通孔)および当該空洞からフィンの端縁まで延在する開口(溝)が形成される。
しかし、特許文献4に記載のフィンに形成される開口は空洞の内周面とヒートパイプの外周面との隙間にはんだを流し込んでフィンとヒートパイプとを固定するためのものであり、開口の幅はヒートパイプの外径よりも小さい。
特に、特許文献4に記載のフィンはヒートパイプの一方の端部から貫装することによりヒートパイプに取り付けられることを前提としているので、ヒートパイプの両端部が既に他の機器に固定されている場合には特許文献4に記載のフィンをヒートパイプに取り付けることが出来ない。
従って、先にヒートパイプをノートパソコンのケースに組み込み、その後に特許文献4に記載の放熱フィンをヒートパイプに取り付ける(フィンをヒートパイプに後付けする)ことが出来ない。
特許文献5に記載の放熱フィン(放熱板)には穿孔(貫通孔)が形成され、当該穿孔は開口(溝)により放熱フィンの側面に通じる(切り通されている)。
しかし、特許文献5に記載の放熱フィンに形成される開口の幅はヒートパイプの外径よりも小さい。
特に、特許文献5に記載の放熱フィンはヒートパイプの一方の端部から貫装することによりヒートパイプに取り付けられることを前提としているので、ヒートパイプの両端部が既に他の機器に固定されている場合には特許文献5に記載の放熱フィンをヒートパイプに取り付けることが出来ない。
従って、先にヒートパイプをノートパソコンのケースに組み込み、その後に特許文献5に記載の放熱フィンをヒートパイプに取り付ける(フィンをヒートパイプに後付けする)ことが出来ない。
特許文献6に記載の扇形フィン(放熱板)にはヒートパイプ挿入孔(貫通孔)が形成されるとともに上下端縁から延長屈曲させて設けられた扇形の折エッジが形成され、ヒートパイプの曲がった部分に取り付けることが出来る。
しかし、特許文献6に記載の扇形フィンはヒートパイプの一方の端部から貫装することによりヒートパイプに取り付けられることを前提としているので、ヒートパイプの両端部が既に他の機器に固定されている場合には特許文献6に記載の扇形フィンをヒートパイプに取り付けることが出来ない。
従って、特許文献6に記載の扇形フィンをノートパソコンのケースのような限られたスペースに収容する場合、予めヒートパイプを扇形フィンの貫通孔に貫装してヒートシンクを組み立て、その後当該ヒートシンクをノートパソコンのケースに組み込まなければならず、扇形フィンをヒートパイプに後付けすることが出来ない。
特許文献7に記載のヒートパイプ用冷却フィン装置は、円筒形状の芯金の外周面に複数の冷却フィン(放熱板)を嵌合配列し、はんだにより芯金と冷却フィンとをろう付けし、芯金の軸心線を通る平面で二等分割された二つの部材を有する。
特許文献7に記載のヒートパイプ用冷却フィン装置は、二等分割された二つの部材でヒートパイプを挟む(芯金にヒートパイプを収容する)ことによりヒートパイプに固定されるので、ヒートパイプの両端部が既に他の機器等に固定されている場合でもノートパソコンのケースのような限られたスペースに予め収容されたヒートパイプに後付けすることが出来る。
しかし、特許文献7に記載のヒートパイプ用冷却フィン装置は、より詳細には二等分割された二つの部材とは別部材となる締結金具およびネジによりヒートパイプに固定されるので、ヒートパイプ用冷却フィン装置をヒートパイプに固定する一連の作業に要する部品点数が多く、作業が煩雑になる。
また、特許文献7に記載のヒートパイプ用冷却フィン装置が固定されるヒートパイプの形状は真っ直ぐ(直線状)であることが前提となる。
従って、特許文献7に記載のヒートパイプ用冷却フィン装置をヒートパイプの曲がった部分に取り付けることが出来ない。
特許文献8に記載の放熱装置は複数の放熱片体(放熱板)および扁平形の放熱管とからなり、放熱片体の上方および下方にはそれぞれ上部延出部および下部延出部が折り曲げられて形成され、上部延出部の両端部および下部延出部の中央部には組み合わせ部が形成され、下部延出部の両端部には下方に延出された接続脚部が形成され、接続脚部に挟まれた部分が段差部(溝)を成す。
そして、複数の放熱片体を組み合わせ部により並列状態に連結したものを二つ(上部連結放熱片体および下部連結放熱片体)用意し、下部連結放熱片体を上部連結放熱片体に対して上下逆の姿勢とし、上部連結放熱片体を構成する複数の放熱片体の接続脚部と下部連結放熱片体を構成する複数の放熱片体の接続脚部とを溶接あるいは導熱ゲルで密着的に結合することにより上部連結放熱片体を構成する複数の放熱片体の段差部および下部連結放熱片体を構成する複数の放熱片体の段差部からなる扁平形の収納部(貫通孔)を形成し、当該収納部に扁平形の放熱管を貫装することにより、放熱装置が組み立てられる。
しかし、特許文献8に記載の放熱装置をノートパソコンのケースのような限られたスペースに収容する場合、先に扁平形の放熱管をノートパソコンのケースに組み込み、その後複数の放熱片体(特に下部連結放熱片体)を扁平形の放熱管に取り付ける(複数の放熱片体を扁平形の放熱管に後付けする)ことが出来ない。
また、特許文献8に記載の放熱装置は複数の放熱片体を組み合わせ部により並列状態に連結するため、複数の放熱片体の胴体部分は互いに平行である。
従って、特許文献8に記載の放熱装置における扁平形の放熱管の形状は長手方向に真っ直ぐ(直線状)であることが前提となり、扁平形の放熱管が曲がっている場合には当該曲がった部分に複数の放熱片体を取り付けることが出来ない。
特許文献9に記載のヒートシンクは、(a)作動液が封入され、密封された空洞部を有する扁平状ヒートパイプと、(b)上面部、垂直面部および下面部からなるコの字形板材からなり、垂直面部の最下部に形成された、扁平状ヒートパイプが嵌合されるコの字形開口部を有する板状フィンが複数枚並列配置されたフィン部と、を備える。
特許文献9に記載のヒートシンクの場合、先に扁平状ヒートパイプをノートパソコンのケースに組み込み、次いで扁平状ヒートパイプの上に複数の板状フィンを載置してフィン部を形成する(フィン部を扁平状ヒートパイプに後付けする)ことが可能である。
しかし、特許文献9に記載のヒートシンクにおけるフィン部は板状フィンが複数枚並列配置されたものであり、扁平状ヒートパイプの形状が長手方向に真っ直ぐ(直線状)であることが前提となるため、扁平状ヒートパイプが曲がっている場合には当該曲がった部分に複数のフィン部を形成することが出来ない。
また、特許文献9に記載のヒートシンクの場合、フィン部は実質的には扁平状ヒートパイプの上に載置されているだけであるため、フィン部を扁平状ヒートパイプに固定するためにはフィン部と扁平状ヒートパイプとの接触部位に別途接着剤等を塗布して固定する、あるいは、フィン部を周囲の構造体に固定するといった作業を別途要する。
特開平10−107192号公報 特開2007−43117号公報 実開昭59−195384号公報 特表2003−531480号公報 実用新案登録第3094974号公報 実用新案登録第3110866号公報 実開昭57−13970号公報 実用新案登録第3080759号公報 特開2001−274304号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものである。
すなわち、本発明が解決しようとする課題は、機器等に取り付けられた熱搬送管に後付けすることが可能であり、熱搬送管の曲がった部分にも固定することが可能であり、かつ、熱搬送管に特別な工具あるいは治具を用いることなく固定することが可能な放熱板を提供すること、である。
以下では、本発明の課題を解決するための手段について説明する。
即ち、請求項1においては、
一対の板面、連結端面、および外周端面を有する板状の胴体部を具備し、
前記胴体部には、熱搬送管を嵌合するために前記連結端面の中途部に開口する嵌合溝が形成され、
前記胴体部において前記嵌合溝により二つに分割された前記連結端面の一方である第一連結端面に対応する部分には第一係合突起および第一係合孔が形成され、
前記胴体部において前記嵌合溝により二つに分割された前記連結端面の他方である第二連結端面に対応する部分には第二係合突起および第二係合孔が形成され
前記胴体部の一対の板面に対して垂直な方向から見たときの前記嵌合溝の内周面の形状は円弧状であり、
前記外周端面の仮想中心および前記嵌合溝の内周面の仮想中心は一致し、
一対の板面を有し、一端部が前記胴体部に繋がり、前記胴体部の板面に対して直交する方向にやや長い長方形状に形成された複数枚の連結部を、前記胴体部の周縁部に繋がって具備し、
前記胴体部において前記連結部の一端部が繋がっている部分よりも前記嵌合溝に近い部分には、開口部の長手方向が前記連結部の一対の板面に対して平行かつ前記開口部の長手方向の大きさが前記連結部の幅よりも大きい複数個の嵌装長孔が、前記連結部に対応して形成され、
前記複数枚の連結部が、他の放熱板における前記複数個の嵌装長孔にそれぞれ嵌装されることにより、前記胴体部と他の放熱板の胴体部とが連結される放熱板である。
請求項2においては、
前記連結部には連結突起が形成される。
請求項3においては、
一端部が前記胴体部に繋がり、前記熱搬送管を前記嵌合溝に嵌合したときに前記熱搬送管の外周面に当接するスリーブ部を具備する。
請求項4においては、
一対の板面、連結端面、および外周端面を有する板状の胴体部を具備し、
前記胴体部には、熱搬送管を嵌合するために前記連結端面の中途部に開口する嵌合溝が形成され、
前記胴体部において前記嵌合溝により二つに分割された前記連結端面の一方である第一連結端面に対応する部分には係合突起が形成され、
前記胴体部において前記嵌合溝により二つに分割された前記連結端面の他方である第二連結端面に対応する部分には係合孔が形成され
前記胴体部の一対の板面に対して垂直な方向から見たときの前記嵌合溝の内周面の形状は円弧状であり、
前記外周端面の仮想中心および前記嵌合溝の内周面の仮想中心は一致し、
一対の板面を有し、一端部が前記胴体部に繋がり、前記胴体部の板面に対して直交する方向にやや長い長方形状に形成された複数枚の連結部を、前記胴体部の周縁部に繋がって具備し、
前記胴体部において前記連結部の一端部が繋がっている部分よりも前記嵌合溝に近い部分には、開口部の長手方向が前記連結部の一対の板面に対して平行かつ前記開口部の長手方向の大きさが前記連結部の幅よりも大きい複数個の嵌装長孔が、前記連結部に対応して形成され、
前記複数枚の連結部が、他の放熱板における前記複数個の嵌装長孔にそれぞれ嵌装されることにより、前記胴体部と他の放熱板の胴体部とが連結される放熱板である。
請求項5においては、
前記連結部には連結突起が形成される。
請求項6においては、
一端部が前記胴体部に繋がり、前記熱搬送管を前記嵌合溝に嵌合したときに前記熱搬送管の外周面に当接するスリーブ部を具備する。
本発明は、機器等に取り付けられた熱搬送管に後付けすることが可能であり、熱搬送管の曲がった部分にも固定することが可能であり、かつ、熱搬送管に特別な工具あるいは治具を用いることなく固定することが可能である、という効果を奏する。
本発明に係る放熱板の第一実施形態を示す斜視図。 同じく本発明に係る放熱板の第一実施形態を示す斜視図。 同じく本発明に係る放熱板の第一実施形態を示す斜視図。 (a)本発明に係る放熱板の第一実施形態を示す正面図、(b)本発明に係る放熱板の第一実施形態を示す背面図。 本発明に係る放熱板の第一実施形態がヒートパイプに固定された状態を示す斜視図。 本発明に係る放熱板の第一実施形態をヒートパイプに固定する手順を示す図。 同じく本発明に係る放熱板の第一実施形態をヒートパイプに固定する手順を示す図。 複数組の本発明に係る放熱板の第一実施形態が直線状のヒートパイプに固定されるとともに相互に連結された状態を示す左側面断面図。 複数組の本発明に係る放熱板の第一実施形態が直線状のヒートパイプに固定されるとともに相互に連結された状態を示す平面図。 複数の本発明に係る放熱板の第一実施形態が曲がったヒートパイプに固定されるとともに相互に連結された状態を示す平面図。 本発明に係る放熱板の第二実施形態を示す斜視図。 (a)本発明に係る放熱板の第二実施形態を示す正面図、(b)本発明に係る放熱板の第二実施形態を示す背面図。 本発明に係る放熱板の第二実施形態がヒートパイプに固定された状態を示す斜視図。 本発明に係る放熱板の第三実施形態を示す斜視図。 (a)本発明に係る放熱板の第三実施形態を示す正面図、(b)本発明に係る放熱板の第三実施形態を示す背面図。 本発明に係る放熱板の第三実施形態がヒートパイプに固定された状態を示す正面図。 本発明に係る放熱板の第四実施形態を示す斜視図。 (a)本発明に係る放熱板の第四実施形態を示す正面図、(b)本発明に係る放熱板の第四実施形態を示す背面図。 本発明に係る放熱板の第四実施形態がヒートパイプに固定された状態を示す斜視図。 本発明に係る放熱板の第五実施形態を示す斜視図。 (a)本発明に係る放熱板の第五実施形態を示す正面図、(b)本発明に係る放熱板の第五実施形態を示す背面図。 本発明に係る放熱板の第五実施形態がヒートパイプに固定された状態を示す斜視図。 本発明に係る放熱板の第六実施形態を示す斜視図。 (a)本発明に係る放熱板の第六実施形態を示す正面図、(b)本発明に係る放熱板の第六実施形態を示す背面図。 本発明に係る放熱板の第六実施形態がヒートパイプに固定された状態を示す正面図。
以下では図1から図10を用いて本発明に係る放熱板の第一実施形態である放熱板100について説明する。
図1に示す放熱板100はヒートパイプ1(図5参照)から受け取った熱を外気に放出するものである。
図5に示すヒートパイプ1は本発明に係る熱搬送管の実施の一形態である。
ヒートパイプ1は容器、ウィックおよび作動液を具備する。
ヒートパイプ1の容器は銅合金からなる筒状の部材である。
ヒートパイプ1のウィックは銅合金からなる網である。
ヒートパイプ1の作動液は揮発性の液体である。ヒートパイプ1の容器の内部空間を所定の真空度まで減圧した後で当該容器に収容される。
本実施形態のヒートパイプ1は、容器の内周面がウィックで覆われるようにウィックを容器に収容し、容器の内部を所定の真空度まで減圧し、作動液を容器に収容し、容器の両端部を閉塞する、という一連の作業を経て製造される。
ヒートパイプ1の一端部の温度がヒートパイプ1の他端部の温度よりも高いとき、ヒートパイプ1の一端部において作動液が周囲から熱を受け取って蒸発(気化)し、容器の内部空間を移動してヒートパイプ1の他端部に到達し、周囲に熱(潜熱)を受け渡して凝縮(液化)し、ウィックの毛細管作用により移動してヒートパイプ1の一端部に到達する、というサイクルにより、ヒートパイプ1はヒートパイプ1の一端部から他端部に向かって熱を伝達する。
図1に示す放熱板100はアルミニウム合金からなる板材を出発材とし、当該出発材にプレス成形を施すことにより製造される。
図1から図4に示す如く、放熱板100は胴体板110、第一連結板120、第二連結板130、第三連結板140およびスリーブ150を具備する。
胴体板110は本発明に係る胴体部の実施の一形態である。
胴体板110は板面111a(図1および図2参照)、板面111b(図3および図4の(b)参照)、第一連結端面112a(図2参照)、第二連結端面112b(図2参照)および外周端面113を有する板状の部分である。
板面111aおよび板面111bは本発明に係る胴体部の一対の板面の実施の一形態である。
以下では説明の便宜上、放熱板100は板面111aが前方を向き、板面111bが後方を向く姿勢で配置されているものとする。すなわち、以下の説明では一対の板面111a・板面111bに対して垂直な方向として、便宜上「前後方向」が定義される。
第一連結端面112aは本発明に係る第一連結端面の実施の一形態である。
第二連結端面112bは本発明に係る第二連結端面の実施の一形態である。
第一連結端面112aおよび第二連結端面112bを合わせたものは本発明に係る連結端面の実施の一形態である。
以下では説明の便宜上、放熱板100は第一連結端面112aおよび第二連結端面112bが下方を向く姿勢で配置されているものとする。
すなわち、以下の説明では、第一連結端面112aおよび第二連結端面112bに対して垂直な方向として、便宜上「上下方向」が定義される。また、先に定義された「前後方向」および「上下方向」に対して垂直な方向として、便宜上「左右方向」が定義される。
外周端面113は本発明に係る外周端面の実施の一形態である。
第一連結端面112a、第二連結端面112bおよび外周端面113を合わせたものは胴体板110の端面(一対の板面111a・111bを繋ぐ面)である。
図4に示す如く、胴体板110の正面視形状は概ね上に凸の半円形である。
外周端面113は胴体板110の端面のうち半円形の円弧に対応し、胴体板110の端面のうち第一連結端面112aは円弧の両端部を繋ぐ直線の左半部に対応し、第二連結端面112bは胴体板110の端面のうち円弧の両端部を繋ぐ直線の右半部に対応する。
図1から図4に示す如く、胴体板110には嵌合溝114が形成される。
嵌合溝114は本発明に係る嵌合溝の実施の一形態である。
嵌合溝114はヒートパイプ1(図5参照)を放熱板100に嵌合するための溝である。嵌合溝114は胴体板110の連結端面の中途部、より詳細には、第一連結端面112aおよび第二連結端面112bで挟まれる部分に開口するとともに、胴体板110の一対の板面111a・111bを貫通する。
言い換えれば、胴体板110の連結端面は嵌合溝114により二つに分割され、二つに分割された胴体板110の連結端面の一方(胴体板110の連結端面の左半部)が第一連結端面112aを成し、他方(胴体板110の連結端面の右半部)が第二連結端面112bを成す。
図4に示す如く、嵌合溝114の端面(内周面)の正面視形状は概ね上に凸の半円形(円弧状)である。
また、胴体板110の外周端面113の仮想中心102および嵌合溝114の端面(内周面)における円弧部分の仮想中心103は一致する。
なお、「仮想中心」とは、円弧の端部を当該円弧の曲率を保持しつつ延長することにより形成される円の中心を指す。
図4(a)に示す如く、本実施形態では、嵌合溝114の内周面の内径、すなわち仮想中心103から嵌合溝114の内周面までの距離の二倍はL0の二倍(=2×L0)である。
また、胴体板110の外径、すなわち外周端面113の仮想中心102から外周端面113までの距離の二倍はL1の二倍(=2×L1)である。
図1から図4に示す如く、胴体板110には第一係合突起115aが形成される。
第一係合突起115aは本発明に係る第一係合突起の実施の一形態である。
図4に示す如く、第一係合突起115aは胴体板110において第一連結端面112aに対応する部分(第一連結端面112aの近傍となる部分であり、本実施形態では胴体板110の左下部)に配置される。
より詳細には、第一係合突起115aは正面視で上下方向に長い板状の部分であり、第一係合突起115aの一端部(上端部)は胴体板110の第一連結端面112aの中途部に繋がっている。
胴体板110には第一係合孔116aが形成される。
第一係合孔116aは本発明に係る第一係合孔の実施の一形態である。
第一係合孔116aは胴体板110において第一連結端面112aに対応する部分(第一連結端面112aの近傍となる部分であり、本実施形態では胴体板110の左下部)、より詳細には第一係合突起115aの一端部(上端部)の上方となる位置に配置される。
第一係合孔116aは正面視で左右方向に延びた細長い長方形状の長孔であり、一対の板面111a・111bを貫通する。
図1から図4に示す如く、胴体板110には第二係合突起115bが形成される。
第二係合突起115bは本発明に係る第二係合突起の実施の一形態である。
図4の(a)に示す如く、第二係合突起115bは胴体板110において第二連結端面112bに対応する部分(第二連結端面112bの近傍となる部分であり、本実施形態では胴体板110の右下部)に配置される。
より詳細には、第二係合突起115bは正面視で上下方向に長い板状の部分であり、第二係合突起115bの一端部(上端部)は胴体板110の第二連結端面112bの中途部に繋がっている。
胴体板110には第二係合孔116bが形成される。
第二係合孔116bは本発明に係る第二係合孔の実施の一形態である。
第二係合孔116bは胴体板110において第二連結端面112bに対応する部分(第二連結端面112bの近傍となる部分であり、本実施形態では胴体板110の右下部)、より詳細には第二係合突起115bの一端部(上端部)の上方となる位置に配置される。
第二係合孔116bは正面視で左右方向に延びた細長い長方形状の長孔であり、一対の板面111a・111bを貫通する。
第一連結板120、第二連結板130および第三連結板140はいずれも本発明に係る連結部の実施の一形態である。
第一連結板120は一対の板面を有する板状の部分である。
第一連結板120の形状は第一連結板120の一対の板面に対して垂直な方向(本実施形態では、上下方向)から見て前後方向にやや長い長方形状である。
第一連結板120の一端部(後端部)は胴体板110の周縁部(外周端面113に対応する部分であり、外周端面113の近傍となる部分)において嵌合溝114の上方となる位置に繋がっている。
図2に示す如く、第一連結板120には連結突起121が形成される。
連結突起121は本発明に係る連結突起の実施の一形態である。
本実施形態では、第一連結板120の一対の板面を貫通するとともに前後方向に延びた一対の平行な切り込みおよび当該一対の切り込みの後端部を繋ぐ切り込みが形成され、第一連結板120においてこれら三つの切り込みで囲まれた部分が下方に折り曲げられ、当該下方に折り曲げられた部分が連結突起121を成す。
図2および図4の(a)に示す如く、胴体板110において第一連結板120の一端部が繋がっている部分よりも嵌合溝114に近い部分(本実施形態では、胴体板110において第一連結板120の一端部が繋がっている部分の下方となる部分)には、嵌装長孔117aが形成される。
嵌装長孔117aは本発明に係る嵌装長孔の実施の一形態である。
嵌装長孔117aは胴体板110の一対の板面111a・111bを貫通する長孔である。
嵌装長孔117aの開口部の正面視形状は細長い長方形状であり、嵌装長孔117aの開口部の長手方向(本実施形態では、左右方向)は第一連結板120の一対の板面に対して平行となる。
図4の(a)に示す如く、嵌装長孔117aの開口部の長手方向の大きさW21は、第一連結板120の幅W11よりも大きい(W21>W11)。
第二連結板130は一対の板面を有する板状の部分である。第二連結板130の形状は第二連結板130の一対の板面に対して垂直な方向から見て前後方向にやや長い長方形状である。
第二連結板130の一端部(後端部)は胴体板110の周縁部(外周端面113に対応する部分であり、外周端面113の近傍となる部分)において嵌合溝114の左上方となる位置に繋がっている。
図2および図4の(a)に示す如く、胴体板110において第二連結板130の一端部が繋がっている部分よりも嵌合溝114に近い部分(本実施形態では、胴体板110において第二連結板130の一端部が繋がっている部分の右下方となる部分)には、嵌装長孔117bが形成される。
嵌装長孔117bは本発明に係る嵌装長孔の実施の一形態である。
嵌装長孔117bは胴体板110の一対の板面111a・111bを貫通する長孔である。
嵌装長孔117bの開口部の正面視形状は細長い長方形状であり、嵌装長孔117bの開口部の長手方向は第二連結板130の一対の板面に対して平行となる。
図4の(a)に示す如く、嵌装長孔117bの開口部の長手方向の大きさW22は、第二連結板130の幅W12よりも大きい(W22>W12)。
第三連結板140は一対の板面を有する板状の部分である。第三連結板140の形状は第三連結板140の一対の板面に対して垂直な方向から見て前後方向にやや長い長方形状である。
第三連結板140の一端部(後端部)は胴体板110の周縁部(外周端面113に対応する部分であり、外周端面113の近傍となる部分)において嵌合溝114の右上方となる位置に繋がっている。
図2および図4の(a)に示す如く、胴体板110において第三連結板140の一端部が繋がっている部分よりも嵌合溝114に近い部分(本実施形態では、胴体板110において第三連結板140の一端部が繋がっている部分の左下方となる部分)には、嵌装長孔117cが形成される。
嵌装長孔117cは本発明に係る嵌装長孔の実施の一形態である。
嵌装長孔117cは胴体板110の一対の板面111a・111bを貫通する長孔である。
嵌装長孔117cの開口部の正面視形状は細長い長方形状であり、嵌装長孔117cの開口部の長手方向は第三連結板140の一対の板面に対して平行となる。
図4の(a)に示す如く、嵌装長孔117cの開口部の長手方向の大きさW23は、第三連結板140の幅W13よりも大きい(W23>W13)。
図1および図2に示すスリーブ150は本発明に係るスリーブ部の実施の一形態である。
本実施形態のスリーブ150は円筒を当該円筒の回転体としての中心を通る平面で二分割した形状であり、スリーブ150の一端部(後端部)は胴体板110の板面111aと嵌合溝114の内周面との境界部分に沿って繋がっている。
スリーブ150の内周面は嵌合溝114の内周面に繋がっている。
ヒートパイプ1を嵌合溝114に嵌合したとき、嵌合溝114の内周面およびスリーブ150の内周面はヒートパイプ1の外周面に当接する(図5および図9参照)。
以下では、図5、図6および図7を用いてノートパソコンのケース5に形成された溝6に予め収容されているヒートパイプ1に放熱板100を固定する手順について説明する。
図5および図7の(b)に示す如く、本実施形態の場合、二つの放熱板100・100が一組として用いられ、二つの放熱板100・100がヒートパイプ1を挟む形でヒートパイプ1に固定される。
図6の(a)に示す如く、溝6はケース5の上面に開口し、前後方向に延びた溝であり、一対の壁面6a・6bおよび底面6cを有する。
一対の壁面6a・6bは左右方向に対して垂直であり、底面6cは上下方向に対して垂直である。
溝6の幅(壁面6aから壁面6bまでの距離)はL2の二倍(=2×L2)であり、溝6の深さ(溝6の開口部から底面6cまでの距離)はL2の二倍(=2×L2)である。
説明の便宜上、図6および図7において溝6に予め収容されているヒートパイプ1は直線状である。
図6の(a)に示す如く、溝6に収容されているヒートパイプ1の長手方向(ヒートパイプ1の中心線1aの長手方向)は溝6の長手方向(本実施形態では、前後方向)に対して平行である。
また、溝6に収容されているヒートパイプ1は「ヒートパイプ1の中心線1aから壁面6aまでの距離(ヒートパイプ1の中心線1aから壁面6bまでの距離)がL2となり、かつヒートパイプ1の中心線1aから底面6cまでの距離(ヒートパイプ1の中心線1aから溝6の開口部までの距離)がL2となる位置」に配置される。
まず、図6の(a)に示す如く、二つの放熱板100・100のうち一方の放熱板100(以下の説明では、便宜上「第一の放熱板100」という。)が嵌合溝114の開口部を下方に向けた姿勢で溝6に収容され、第一の放熱板100の嵌合溝114がヒートパイプ1に嵌合される。
本実施形態ではヒートパイプ1の外径(直径)と嵌合溝114の内周面の内径(=2×L0)とはほぼ同じである(厳密には、ヒートパイプ1の外径は嵌合溝114の内周面の内径よりもわずかに小さい)ため、第一の放熱板100の嵌合溝114がヒートパイプ1に嵌合されたとき、嵌合溝114の内周面およびスリーブ150の内周面はヒートパイプ1の外周面に当接する。
外周端面113の仮想中心102から外周端面113までの距離L1はL2よりも小さい(L2>L1)ので、第一の放熱板100が溝6に収容されるときに第一の放熱板100が壁面6a・6bに干渉(接触)することは無い。
次に、図6の(b)に示す如く、第一の放熱板100の嵌合溝114がヒートパイプ1に嵌合された状態を保持しつつ、第一の放熱板100がヒートパイプ1を軸として180°回転される。
このとき、外周端面113の仮想中心102から外周端面113までの距離L1はL2よりも小さい(L2>L1)ので、第一の放熱板100が壁面6a・6bおよび底面6cに干渉(接触)することは無い。
続いて、図7の(a)に示す如く、二つの放熱板100・100のうち他方の放熱板100(以下の説明では、便宜上「第二の放熱板100」という。)が嵌合溝114の開口部を下方に向けた姿勢で溝6に収容され、第二の放熱板100の嵌合溝114がヒートパイプ1に嵌合される。
このとき、第二の放熱板100は第一の放熱板100よりも前後方向においてわずかに前方となる位置に配置され、「第二の放熱板100の胴体板110の板面111bのうち第一連結端面112aおよび第二連結端面112bの近傍となる部分」が「第一の放熱板100の胴体板110の板面111aのうち第一連結端面112aおよび第二連結端面112bの近傍となる部分」に当接する。
また、図7の(a)に示す如く第二の放熱板100の嵌合溝114がヒートパイプ1に嵌合されたとき、第一の放熱板100の第一係合突起115aはその中途部でやや前方に屈曲しつつ第二の放熱板100の第二係合孔116bに貫装される。
その結果、第一の放熱板100の第一係合突起115aの先端部は第二の放熱板100の胴体部110の板面111aよりも前方に突出する。
同様に、第一の放熱板100の第二係合突起115bはその中途部でやや前方に屈曲しつつ第二の放熱板100の第一係合孔116aに貫装される。
その結果、第一の放熱板100の第二係合突起115bの先端部は第二の放熱板100の胴体部110の板面111aよりも前方に突出する。
また、図7の(a)に示す如く第二の放熱板100の嵌合溝114がヒートパイプ1に嵌合されたとき、第二の放熱板100の第一係合突起115aはその中途部でやや後方に屈曲しつつ第一の放熱板100の第二係合孔116bに貫装される。
その結果、第二の放熱板100の第一係合突起115aの先端部は第一の放熱板100の胴体部110の板面111bよりも後方に突出する。
同様に、第二の放熱板100の第二係合突起115bはその中途部でやや後方に屈曲しつつ第一の放熱板100の第一係合孔116aに貫装される。
その結果、第二の放熱板100の第二係合突起115bの先端部は第一の放熱板100の胴体部110の板面111bよりも後方に突出する。
続いて、図7の(b)に示す如く、第一の放熱板100の第一係合突起115aの先端部および第一の放熱板100の第二係合突起115bの先端部は下方に折り曲げられ、第二の放熱板100の第一係合突起115aの先端部および第二の放熱板100の第二係合突起115bの先端部は上方に折り曲げられる。
その結果、第一の放熱板100の第一係合突起115aは第二の放熱板100の第二係合孔116bに係合し、第一の放熱板100の第二係合突起115bは第二の放熱板100の第一係合孔116aに係合し、第二の放熱板100の第一係合突起115aは第一の放熱板100の第二係合孔116bに係合し、第二の放熱板100の第二係合突起115bは第一の放熱板100の第一係合孔116aに係合し、第一の放熱板100および第二の放熱板100はヒートパイプ1を挟む形でヒートパイプ1に固定される。
このように、ヒートパイプ1の周囲に(L1−L0)よりも大きい隙間がある場合(図6の(a)参照)、二つの放熱板100・100を一組としてヒートパイプ1に後付けする(より厳密には、放熱板100をヒートパイプ1の端部からヒートパイプ1に貫装させずに、放熱板100をヒートパイプ1の半径方向(ヒートパイプ1の軸線方向に対して垂直な方向)からヒートパイプ1に接近させてヒートパイプ1の中途部に固定する)ことが可能である。
ヒートパイプ1に固定された放熱板100は、ヒートパイプ1の外周面から熱を受け取り、主として一対の板面111a・111b、第一連結板120の一対の板面、第二連結板130の一対の板面および第三連結板140の一対の板面から外気に熱を放出する(外気に熱を受け渡す)。
以上の如く、放熱板100は、
一対の板面111a・111b、連結端面(本実施形態では第一連結端面112aおよび第二連結端面112bを合わせたもの)、および外周端面113を有する板状の胴体板110を具備し、
胴体板110には、ヒートパイプ1を嵌合するために連結端面の中途部(本実施形態の場合、第一連結端面112aおよび第二連結端面112bで挟まれる部分)に開口する嵌合溝114が形成され、
胴体板110において第一連結端面112aに対応する部分には第一係合突起115aおよび第一係合孔116aが形成され、
胴体板110において第二連結端面112bに対応する部分には第二係合突起115bおよび第二係合孔116bが形成される。
このように構成することにより、二つの放熱板100・100を一組としてヒートパイプ1に後付けすることが可能である。
また、図5に示す如く、放熱板100の胴体板110の厚さはヒートパイプ1の外径よりも小さく、かつスリーブ150の前後方向における長さはヒートパイプ1の外径よりも小さいので、ヒートパイプ1の曲がった部分にも二つの放熱板100・100を一組としてヒートパイプ1に固定することが可能である。
また、作業者は第一係合突起115aおよび第二係合突起115bを手で曲げることが可能であることから、特別な工具あるいは治具を用いることなく二つの放熱板100・100を一組としてヒートパイプ1に固定することが可能である。
なお、スリーブ150の前後方向における長さがヒートパイプ1の外径よりも大きい場合であっても、スリーブ150の肉厚をヒートパイプ1の形状に応じて塑性変形可能な肉厚に設定することにより、二つの放熱板100・100を一組としてヒートパイプ1に後付けすることが可能である。
また、放熱板100の胴体部110の一対の板面111a・111bに対して垂直な方向(本実施形態の場合、前後方向)から見たときの外周端面113の形状および嵌合溝114の内周面の形状はいずれも円弧状であり、
外周端面113の仮想中心102および嵌合溝114の内周面の仮想中心103は一致する。
このように構成することにより、ヒートパイプ1の周囲に(L1−L0)よりも大きい隙間があれば、二つの放熱板100を一組としてヒートパイプ1に後付けすることが可能である。
また、放熱板100は、
一端部(後端部)が胴体板110に繋がり、ヒートパイプ1を嵌合溝114に嵌合したときにヒートパイプ1の外周面に当接するスリーブ150を具備する。
このように構成することにより、放熱板100がヒートパイプ1に固定されたときに放熱板100がヒートパイプ1の外周面に当接する面積を(スリーブ150を具備しない場合よりも)大きくすることが可能であり、ひいては放熱板100がヒートパイプ1から受け取る熱量を大きくすることが可能である。
以下では、図8、図9および図10を用いてヒートパイプ1に固定された放熱板100・100・・・を連結する手順について説明する。
図8および図9に示す如く、二つの放熱板100・100を一組としてヒートパイプ1に固定することを繰り返すことにより、複数組の「二つの放熱板100・100」がヒートパイプ1に固定される。
次に、一組の「二つの放熱板100・100」を別の組の「二つの放熱板100・100」に対して前方に移動させることにより、一組の「二つの放熱板100・100」における第一連結板120・120が別の組の「二つの放熱板100・100」における嵌装長孔117a・117aに嵌装され、一組の「二つの放熱板100・100」における第二連結板130・130が別の組の「二つの放熱板100・100」における嵌装長孔117b・117bに嵌装され(図2参照)、一組の「二つの放熱板100・100」における第三連結板140・140が別の組の「二つの放熱板100・100」における嵌装長孔117c・117cに嵌装される(図2参照)。
なお、一組の「二つの放熱板100・100」における第一連結板120・120が別の組の「二つの放熱板100・100」における嵌装長孔117a・117aに嵌装されたとき、第一連結板120・120に形成された連結突起121・121が嵌装長孔117a・117aの上下方向の幅に合わせて弾性変形することにより、連結突起121・121は第一連結板120・120とともに嵌装長孔117a・117aに嵌装される。
そして、連結突起121・121の後端部(先端部)が別の組の「二つの放熱板100・100」における板面111aよりも前方まで移動したとき、嵌装長孔117a・117aによる連結突起121・121の拘束が解かれ、連結突起121・121は元の形状(第一連結板120・120に対して折り曲げられた形状)に戻る。
その結果、一組の「二つの放熱板100・100」を別の組の「二つの放熱板100・100」に対して後方に移動させた場合には、連結突起121・121の後端部(先端部)が別の組の「二つの放熱板100・100」における板面111aにおいて嵌装長孔117a・117aよりも嵌合溝114寄りとなる位置に当接し、一組の「二つの放熱板100・100」における第一連結板120・120が別の組の「二つの放熱板100・100」における嵌装長孔117a・117aから脱落することが阻害される。
このようにして、一組の「二つの放熱板100・100」は別の組の「二つの放熱板100・100」に対して連結される。
また、図10に示す如く、複数組の「二つの放熱板100・100」がヒートパイプ1の曲がった部分に固定された場合、嵌装長孔117aの開口部の長手方向の大きさW21は第一連結板120の幅W11よりも大きく(W21>W11)、嵌装長孔117bの開口部の長手方向の大きさW22は第二連結板130の幅W12よりも大きく(W22>W12)、かつ嵌装長孔117cの開口部の長手方向の大きさW23は第三連結板140の幅W13よりも大きい(W23>W13)ので、第一連結板120、第二連結板130および第三連結板140をそれぞれ嵌装長孔117a、嵌装長孔117bおよび嵌装長孔117cに嵌装することが可能であり、図8および図9に示す場合と同様に一組の「二つの放熱板100・100」を別の組の「二つの放熱板100・100」に対して連結することが可能である。
二つの放熱板100・100はヒートパイプ1に固定されるが、本発明に係る熱搬送管はヒートパイプに限定されない。
すなわち、本発明に係る熱搬送管には「内部に空洞が形成され、当該空洞内を流体(気体、液体、気体と液体との混合物、液体と固体との混合物等)が移動することが可能な管状の部材であって、当該流体との間で熱伝導により熱の受け渡しが可能であるもの」が広く含まれる。
本発明に係る熱搬送管の具体例としては、ヒートパイプの他、冷媒を搬送する種々のパイプ等が挙げられる。
放熱板100を構成する材料はアルミニウム合金であるが、本発明に係る放熱板を構成する材料はこれに限定されない。
すなわち、本発明に係る放熱板を構成する材料は、熱搬送管から受け取った熱を外気に放出するという本発明の目的を達成する観点からは「当接している熱搬送管および外気との間で熱伝導により熱の受け渡しが可能な材料」であり、熱搬送管への固定を可能とする観点からは「少なくとも係合突起を構成する部分が塑性変形可能な材料」であれば良い。
ただし、外気に熱を放出する効率を極力大きくするためには本発明に係る放熱板を構成する材料の熱伝導度が極力大きいことが望ましい。
本発明に係る放熱板を構成する材料の他の具体例としては、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金、種々の鉄鋼材料、あるいはこれらの複合材料等が挙げられる。
本実施形態ではヒートパイプ1の外径(直径)と放熱板100の嵌合溝114の内周面の内径(=2×L0)とはほぼ同じであるが、放熱板100を嵌合溝114の内周面の内径よりも小さい熱搬送管にも固定することが可能である。
放熱板100を嵌合溝114の内周面の内径よりも小さい熱搬送管に固定する場合、例えば当該熱搬送管に熱伝導性の良い材料からなるシート状物(例えば、炭素繊維で編んだシート等)を巻回することにより、熱搬送管において放熱板100が固定される部分の見かけ上の外径を嵌合溝114の内周面の内径とほぼ同じにすれば良い。
以下では図11から図13を用いて本発明に係る放熱板の第二実施形態である放熱板200について説明する。
図11に示す放熱板200はヒートパイプ1(図13参照)から受け取った熱を外気に放出するものである。
図11に示す放熱板200はアルミニウム合金からなる板材を出発材とし、当該出発材にプレス成形を施すことにより製造される。
図11および図12に示す如く、放熱板200は胴体板210、第一連結板220、第二連結板230、第三連結板240およびスリーブ250を具備する。
胴体板210は本発明に係る胴体部の実施の一形態である。
胴体板210は板面211a、板面211b、第一連結端面212a、第二連結端面212bおよび外周端面213を有する板状の部分である。
板面211aおよび板面211bは本発明に係る胴体部の一対の板面の実施の一形態である。
第一連結端面212aは本発明に係る第一連結端面の実施の一形態である。
第二連結端面212bは本発明に係る第二連結端面の実施の一形態である。
第一連結端面212aおよび第二連結端面212bを合わせたものは本発明に係る連結端面の実施の一形態である。
外周端面213は本発明に係る外周端面の実施の一形態である。
図11および図12に示す如く、胴体板210には嵌合溝214が形成される。
嵌合溝214は本発明に係る嵌合溝の実施の一形態である。
胴体板210の外周端面213の仮想中心202および嵌合溝214の端面(内周面)における円弧部分の仮想中心203は一致する。
本実施形態では、板面211a、板面211b、第一連結端面212a、第二連結端面212b、外周端面213および嵌合溝214の形状は図1から図10に示す放熱板100における板面111a、板面111b、第一連結端面112a、第二連結端面112b、外周端面113および嵌合溝114の形状と概ね同じであるため、これらについての詳細な説明を省略する。
図11および図12に示す如く、胴体板210には第一係合突起215aが形成される。
第一係合突起215aは本発明に係る第一係合突起の実施の一形態である。
図12に示す如く、第一係合突起215aは胴体板210において第一連結端面212aに対応する部分(第一連結端面212aの近傍となる部分であり、本実施形態では胴体板210の左下部)に配置される。
より詳細には、胴体板210において第一連結端面212aに対応する部分のうち、嵌合溝214に近い位置に切り込みが形成される。当該切り込みは一対の板面211a・211bを貫通し、当該切り込みで囲まれる部分が第一係合突起215aを成す。
なお、本実施形態では当該切り込みの形状は正面視で下に凸である。
胴体板210には第一係合孔216aが形成される。
第一係合孔216aは本発明に係る第一係合孔の実施の一形態である。
第一係合孔216aは胴体板210において第一連結端面212aに対応する部分のうち、嵌合溝214から遠い位置(本実施形態では、第一係合突起215aの左側方)に配置される。
第一係合孔216aは正面視で左右方向に延びた細長い長方形状の長孔であり、一対の板面211a・211bを貫通する。
図11および図12に示す如く、胴体板210には第二係合突起215bが形成される。
第二係合突起215bは本発明に係る第二係合突起の実施の一形態である。
図12に示す如く、第二係合突起215bは胴体板210において第二連結端面212bに対応する部分(第二連結端面212bの近傍となる部分であり、本実施形態では胴体板210の右下部)に配置される。
より詳細には、胴体板210において第二連結端面212bに対応する部分のうち、嵌合溝214から遠い位置に切り込みが形成される。当該切り込みは一対の板面211a・211bを貫通し、当該切り込みで囲まれる部分が第二係合突起215bを成す。
なお、本実施形態では当該切り込みの形状は正面視で下に凸である。
胴体板210には第二係合孔216bが形成される。
第二係合孔216bは本発明に係る第二係合孔の実施の一形態である。
第二係合孔216bは胴体板210において第二連結端面212bに対応する部分のうち、嵌合溝214に近い位置(本実施形態では、第二係合突起215bの左側方)に配置される。
第二係合孔216bは正面視で左右方向に延びた細長い長方形状の長孔であり、一対の板面211a・211bを貫通する。
第一連結板220、第二連結板230および第三連結板240はいずれも本発明に係る連結部の実施の一形態である。
第一連結板220には連結突起221が形成される。
連結突起221は本発明に係る連結突起の実施の一形態である。
胴体板210には嵌装長孔217a・217b・217cが形成される。嵌装長孔217a・217b・217cは本発明に係る嵌装長孔の実施の一形態である。
スリーブ250は本発明に係るスリーブ部の実施の一形態である。
本実施形態では、第一連結板220、第二連結板230、第三連結板240、連結突起221、嵌装長孔217a・217b・217cおよびスリーブ250の形状は図1から図10に示す放熱板100における第一連結板120、第二連結板130、第三連結板140、連結突起121、嵌装長孔117a・117b・117cおよびスリーブ150の形状と概ね同じであるため、これらについての詳細な説明を省略する。
以下では図13を用いてヒートパイプ1に放熱板200を固定する手順について説明する。
まず、二つの放熱板200・200における嵌合溝214・214がヒートパイプ1に嵌合される。
次に、第一の放熱板200(図13における下側の放熱板200)の第一係合突起215aが第二の放熱板200(図13における上側の放熱板200)の第二係合孔216bに貫装され、第一の放熱板200の第二係合突起215bが第二の放熱板200の第一係合孔216aに貫装される。
同様に、第二の放熱板200の第一係合突起215aが第一の放熱板200の第二係合孔216bに貫装され、第二の放熱板200の第二係合突起215bが第一の放熱板200の第一係合孔216aに貫装される。
続いて、第一の放熱板200の第一係合突起215aの先端部および第二係合突起215bの先端部が下方に折り曲げられ、第二の放熱板200の第一係合突起215aの先端部および第二係合突起215bの先端部が上方に折り曲げられる。
その結果、第一の放熱板200の第一係合突起215aは第二の放熱板200の第二係合孔216bに係合し、第一の放熱板200の第二係合突起215bは第二の放熱板200の第一係合孔216aに係合し、第二の放熱板200の第一係合突起215aは第一の放熱板200の第二係合孔216bに係合し、第二の放熱板200の第二係合突起215bは第一の放熱板200の第一係合孔216aに係合し、第一の放熱板200および第二の放熱板200はヒートパイプ1を挟む形でヒートパイプ1に固定される。
ヒートパイプ1に固定された放熱板200は、ヒートパイプ1の外周面から熱を受け取り、主として一対の板面211a・211b、第一連結板220の一対の板面、第二連結板230の一対の板面および第三連結板240の一対の板面から外気に熱を放出する(外気に熱を受け渡す)。
以上の如く、放熱板200は、
一対の板面211a・211b、連結端面(本実施形態では第一連結端面212aおよび第二連結端面212bを合わせたもの)、および外周端面213を有する板状の胴体板210を具備し、
胴体板210には、ヒートパイプ1を嵌合するために連結端面の中途部(本実施形態の場合、第一連結端面212aおよび第二連結端面212bで挟まれる部分)に開口する嵌合溝214が形成され、
胴体板210において第一連結端面212aに対応する部分には第一係合突起215aおよび第一係合孔216aが形成され、
胴体板210において第二連結端面212bに対応する部分には第二係合突起215bおよび第二係合孔216bが形成される。
このように構成することにより、二つの放熱板200・200を一組としてヒートパイプ1に後付けすることが可能である。
また、ヒートパイプ1の曲がった部分にも二つの放熱板200・200を一組としてヒートパイプ1に固定することが可能である。
また、作業者は第一係合突起215aおよび第二係合突起215bを手で曲げることが可能であることから、特別な工具あるいは治具を用いることなく二つの放熱板200・200を一組としてヒートパイプ1に固定することが可能である。
以下では図14から図16を用いて本発明に係る放熱板の第三実施形態である放熱板300について説明する。
図14に示す放熱板300はヒートパイプ1(図16参照)から受け取った熱を外気に放出するものである。
図14に示す放熱板300はアルミニウム合金からなる板材を出発材とし、当該出発材にプレス成形を施すことにより製造される。
図14および図15に示す如く、放熱板300は胴体板310、第一連結板320、第二連結板330、第三連結板340およびスリーブ350を具備する。
胴体板310は本発明に係る胴体部の実施の一形態である。
胴体板310は板面311a、板面311b、第一連結端面312a、第二連結端面312bおよび外周端面313を有する板状の部分である。
板面311aおよび板面311bは本発明に係る胴体部の一対の板面の実施の一形態である。
第一連結端面312aは本発明に係る第一連結端面の実施の一形態である。
第二連結端面312bは本発明に係る第二連結端面の実施の一形態である。
第一連結端面312aおよび第二連結端面312bを合わせたものは本発明に係る連結端面の実施の一形態である。
外周端面313は本発明に係る外周端面の実施の一形態である。
図14および図15に示す如く、胴体板310には嵌合溝314が形成される。
嵌合溝314は本発明に係る嵌合溝の実施の一形態である。
図15に示す如く、胴体板310の正面視形状は概ね中心角が120°の扇形であり、胴体板310の外周端面313および嵌合溝314の端面(内周面)の正面視形状は概ね上に凸の円弧状である。
胴体板310の外周端面313の仮想中心302および嵌合溝314の端面(内周面)における円弧部分の仮想中心303は一致する。
図14および図15に示す如く、胴体板310には第一係合突起315aが形成される。
第一係合突起315aは本発明に係る第一係合突起の実施の一形態である。
図15に示す如く、第一係合突起315aは胴体板310において第一連結端面312aに対応する部分(第一連結端面312aの近傍となる部分であり、本実施形態では胴体板310の左下部)に配置される。
より詳細には、第一係合突起315aは右上方から左下方に向かって延びた長い板状の部分であり、第一係合突起315aの一端部(上端部)は胴体板310の第一連結端面312aの中途部に繋がっている。
胴体板310には第一係合孔316aが形成される。
第一係合孔316aは本発明に係る第一係合孔の実施の一形態である。
第一係合孔316aは胴体板310において第一連結端面312aに対応する部分(第一連結端面312aの近傍となる部分であり、本実施形態では胴体板310の左下部)、より詳細には第一係合突起315aの一端部(上端部)の右上方となる位置に配置される。
第一係合孔316aは右下方から左上方に向けて(一対の板面311a・311bに対して垂直かつ第一連結端面312aに対して平行な方向に)延びた細長い長方形状の長孔であり、一対の板面311a・311bを貫通する。
図14および図15に示す如く、胴体板310には第二係合突起315bが形成される。
第二係合突起315bは本発明に係る第二係合突起の実施の一形態である。
図15に示す如く、第二係合突起315bは胴体板310において第二連結端面312bに対応する部分(第二連結端面312bの近傍となる部分であり、本実施形態では胴体板310の右下部)に配置される。
より詳細には、第二係合突起315bは左上方から右下方に向かって延びた長い板状の部分であり、第二係合突起315bの一端部(上端部)は胴体板310の第二連結端面312bの中途部に繋がっている。
胴体板310には第二係合孔316bが形成される。
第二係合孔316bは本発明に係る第二係合孔の実施の一形態である。
第二係合孔316bは胴体板310において第二連結端面312bに対応する部分(第二連結端面312bの近傍となる部分であり、本実施形態では胴体板310の右下部)、より詳細には第二係合突起315bの一端部(上端部)の左上方となる位置に配置される。
第二係合孔316bは左下方から右上方に向けて(一対の板面311a・311bに対して垂直かつ第二連結端面312bに対して平行な方向に)延びた細長い長方形状の長孔であり、一対の板面311a・311bを貫通する。
第一連結板320、第二連結板330および第三連結板340はいずれも本発明に係る連結部の実施の一形態である。
第一連結板320には連結突起321が形成される。連結突起321は本発明に係る連結突起の実施の一形態である。
胴体板310には嵌装長孔317a・317b・317cが形成される。嵌装長孔317a・317b・317cは本発明に係る嵌装長孔の実施の一形態である。
本実施形態では、第一連結板320、第二連結板330、第三連結板340、連結突起321および嵌装長孔317a・317b・317cの形状は図1から図10に示す放熱板100における第一連結板120、第二連結板130、第三連結板140、連結突起121および嵌装長孔117a・117b・117cの形状と概ね同じであるため、これらについての詳細な説明を省略する。
図14および図15に示すスリーブ350は本発明に係るスリーブ部の実施の一形態である。
本実施形態のスリーブ350は円筒を当該円筒の回転体としての中心を通る二つの平面で中心角が概ね120°となるように分割した形状であり、スリーブ350の一端部(後端部)は胴体板310の板面311aと嵌合溝314の内周面との境界部分に沿って繋がっている。
スリーブ350の内周面は嵌合溝314の内周面に繋がっている。
ヒートパイプ1を嵌合溝314に嵌合したとき、嵌合溝314の内周面およびスリーブ350の内周面はヒートパイプ1の外周面に当接する(図16参照)。
以下では図16を用いてヒートパイプ1に放熱板300を固定する手順について説明する。
まず、三つの放熱板300・300・300における嵌合溝314・314・314がヒートパイプ1に嵌合される。
次に、第一の放熱板300(図16における上側の放熱板300)の第一係合突起315aが第二の放熱板300(図16における左下側の放熱板300)の第二係合孔316bに貫装され、第一の放熱板300の第二係合突起315bが第三の放熱板300(図16における右下側の放熱板300)の第一係合孔316aに貫装される。
同様に、第二の放熱板300の第一係合突起315aが第三の放熱板300の第二係合孔316bに貫装され、第二の放熱板300の第二係合突起315bが第一の放熱板300の第一係合孔316aに貫装される。
同様に、第三の放熱板300の第一係合突起315aが第一の放熱板300の第二係合孔316bに貫装され、第三の放熱板300の第二係合突起315bが第二の放熱板300の第一係合孔316aに貫装される。
続いて、第一の放熱板300の第一係合突起315aの先端部が右上方に折り曲げられ、第一の放熱板300の第二係合突起315bの先端部が左上方に折り曲げられる。
同様に、第二の放熱板300の第一係合突起315aの先端部が左側方に折り曲げられ、第二の放熱板300の第二係合突起315bの先端部が左下方に折り曲げられる。
同様に、第三の放熱板300の第一係合突起315aの先端部が右下方に折り曲げられ、第三の放熱板300の第二係合突起315bの先端部が右側方に折り曲げられる。
その結果、第一の放熱板300の第一係合突起315aは第二の放熱板300の第二係合孔316bに係合し、第一の放熱板300の第二係合突起315bは第三の放熱板300の第一係合孔316aに係合し、第二の放熱板300の第一係合突起315aは第三の放熱板300の第二係合孔316bに係合し、第二の放熱板300の第二係合突起315bは第一の放熱板300の第一係合孔316aに係合し、第三の放熱板300の第一係合突起315aは第一の放熱板300の第二係合孔316bに係合し、第三の放熱板300の第二係合突起315bは第二の放熱板300の第一係合孔316aに係合し、三つの放熱板300・300・300(第一の放熱板300、第二の放熱板300および第三の放熱板300)はヒートパイプ1を囲む形でヒートパイプ1に固定される。
ヒートパイプ1に固定された放熱板300は、ヒートパイプ1の外周面から熱を受け取り、主として一対の板面311a・311b、第一連結板320の一対の板面、第二連結板330の一対の板面および第三連結板340の一対の板面から外気に熱を放出する(外気に熱を受け渡す)。
以上の如く、放熱板300は、
一対の板面311a・311b、連結端面(本実施形態では第一連結端面312aおよび第二連結端面312bを合わせたもの)、および外周端面313を有する板状の胴体板310を具備し、
胴体板310には、ヒートパイプ1を嵌合するために連結端面の中途部(本実施形態の場合、第一連結端面312aおよび第二連結端面312bで挟まれる部分)に開口する嵌合溝314が形成され、
胴体板310において第一連結端面312aに対応する部分には第一係合突起315aおよび第一係合孔316aが形成され、
胴体板310において第二連結端面312bに対応する部分には第二係合突起315bおよび第二係合孔316bが形成される。
このように構成することにより、三つの放熱板300・300・300を一組としてヒートパイプ1に後付けすることが可能である。
また、ヒートパイプ1の曲がった部分にも三つの放熱板300・300・300を一組としてヒートパイプ1に固定することが可能である。
また、作業者は第一係合突起315aおよび第二係合突起315bを手で曲げることが可能であることから、特別な工具あるいは治具を用いることなく三つの放熱板300・300・300を一組としてヒートパイプ1に固定することが可能である。
このように、本発明に係る放熱板は二つの放熱板を一組として熱搬送管に固定されるものだけでなく、三つ以上の放熱板を一組として熱搬送管に固定されるものを含む。
以下では図17から図19を用いて本発明に係る放熱板の第四実施形態である放熱板400について説明する。
図17に示す放熱板400はヒートパイプ1(図19参照)から受け取った熱を外気に放出するものである。
図17に示す放熱板400はアルミニウム合金からなる板材を出発材とし、当該出発材にプレス成形を施すことにより製造される。
図17および図18に示す如く、放熱板400は胴体板410、第一連結板420、第二連結板430、第三連結板440およびスリーブ450を具備する。
胴体板410は本発明に係る胴体部の実施の一形態である。
胴体板410は板面411a、板面411b、第一連結端面412a、第二連結端面412bおよび外周端面413を有する板状の部分である。
板面411aおよび板面411bは本発明に係る胴体部の一対の板面の実施の一形態である。
第一連結端面412aは本発明に係る第一連結端面の実施の一形態である。
第二連結端面412bは本発明に係る第二連結端面の実施の一形態である。
第一連結端面412aおよび第二連結端面412bを合わせたものは本発明に係る連結端面の実施の一形態である。
外周端面413は本発明に係る外周端面の実施の一形態である。
図17および図18に示す如く、胴体板410には嵌合溝414が形成される。
嵌合溝414は本発明に係る嵌合溝の実施の一形態である。
胴体板410の外周端面413の仮想中心402および嵌合溝414の端面(内周面)における円弧部分の仮想中心403は一致する。
本実施形態では、板面411a、板面411b、第一連結端面412a、第二連結端面412b、外周端面413および嵌合溝414の形状は図1から図10に示す放熱板100における板面111a、板面111b、第一連結端面112a、第二連結端面112b、外周端面113および嵌合溝114の形状と概ね同じであるため、これらについての詳細な説明を省略する。
図17および図18に示す如く、胴体板410には係合突起415が形成される。
係合突起415は本発明に係る係合突起の実施の一形態である。
図17に示す如く、係合突起415は胴体板410において第一連結端面412aに対応する部分(第一連結端面412aの近傍となる部分であり、本実施形態では胴体板410の左下部)に配置される。
より詳細には、係合突起415は正面視で上下方向に長い板状の部分であり、係合突起415の一端部(上端部)は胴体板410の第一連結端面412aの中途部に繋がっている。
胴体板410には係合孔416が形成される。
係合孔416は本発明に係る係合孔の実施の一形態である。
係合孔416は胴体板410において第二連結端面412bに対応する部分(第二連結端面412bの近傍となる部分であり、本実施形態では胴体板410の右下部)に配置される。
係合孔416は正面視で左右方向に延びた細長い長方形状の長孔であり、一対の板面411a・411bを貫通する。
第一連結板420、第二連結板430および第三連結板440はいずれも本発明に係る連結部の実施の一形態である。
第一連結板420には連結突起421が形成される。
連結突起421は本発明に係る連結突起の実施の一形態である。
胴体板410には嵌装長孔417a・417b・417cが形成される。
嵌装長孔417a・417b・417cは本発明に係る嵌装長孔の実施の一形態である。
スリーブ450は本発明に係るスリーブ部の実施の一形態である。
本実施形態では、第一連結板420、第二連結板430、第三連結板440、連結突起421、嵌装長孔417a・417b・417cおよびスリーブ450の形状は図1から図10に示す放熱板100における第一連結板120、第二連結板130、第三連結板140、連結突起121、嵌装長孔117a・117b・117cおよびスリーブ150の形状と概ね同じであるため、これらについての詳細な説明を省略する。
以下では図19を用いてヒートパイプ1に放熱板400を固定する手順について説明する。
まず、二つの放熱板400・400における嵌合溝414・414がヒートパイプ1に嵌合される。
次に、第一の放熱板400(図19における下側の放熱板400)の係合突起415が第二の放熱板400(図19における上側の放熱板400)の係合孔416に貫装され、第二の放熱板400の係合突起415が第一の放熱板400の係合孔416に貫装される。
続いて、第一の放熱板400の係合突起415の先端部が下方に折り曲げられ、第二の放熱板400の係合突起415の先端部が上方に折り曲げられる。
その結果、第一の放熱板400の係合突起415は第二の放熱板400の係合孔416に係合し、第二の放熱板400の係合突起415は第一の放熱板400の係合孔416に係合し、第一の放熱板400および第二の放熱板400はヒートパイプ1を挟む形でヒートパイプ1に固定される。
ヒートパイプ1に固定された放熱板400は、ヒートパイプ1の外周面から熱を受け取り、主として一対の板面411a・411b、第一連結板420の一対の板面、第二連結板430の一対の板面および第三連結板440の一対の板面から外気に熱を放出する(外気に熱を受け渡す)。
以上の如く、放熱板400は、
一対の板面411a・411b、連結端面(本実施形態では第一連結端面412aおよび第二連結端面412bを合わせたもの)、および外周端面413を有する板状の胴体板410を具備し、
胴体板410には、ヒートパイプ1を嵌合するために連結端面の中途部(本実施形態の場合、第一連結端面412aおよび第二連結端面412bで挟まれる部分)に開口する嵌合溝414が形成され、
胴体板410において第一連結端面412aに対応する部分には係合突起415が形成され、
胴体板410において第二連結端面412bに対応する部分には係合孔416が形成される。
このように構成することにより、二つの放熱板400・400を一組としてヒートパイプ1に後付けすることが可能である。
また、ヒートパイプ1の曲がった部分にも二つの放熱板400・400を一組としてヒートパイプ1に固定することが可能である。
また、作業者は係合突起415を手で曲げることが可能であることから、特別な工具あるいは治具を用いることなく二つの放熱板400・400を一組としてヒートパイプ1に固定することが可能である。
以下では図20から図22を用いて本発明に係る放熱板の第五実施形態である放熱板500について説明する。
図20に示す放熱板500はヒートパイプ1(図22参照)から受け取った熱を外気に放出するものである。
図20に示す放熱板500はアルミニウム合金からなる板材を出発材とし、当該出発材にプレス成形を施すことにより製造される。
図20および図21に示す如く、放熱板500は胴体板510、第一連結板520、第二連結板530、第三連結板540およびスリーブ550を具備する。
胴体板510は本発明に係る胴体部の実施の一形態である。
胴体板510は板面511a、板面511b、第一連結端面512a、第二連結端面512bおよび外周端面513を有する板状の部分である。
板面511aおよび板面511bは本発明に係る胴体部の一対の板面の実施の一形態である。
第一連結端面512aは本発明に係る第一連結端面の実施の一形態である。
第二連結端面512bは本発明に係る第二連結端面の実施の一形態である。
第一連結端面512aおよび第二連結端面512bを合わせたものは本発明に係る連結端面の実施の一形態である。
外周端面513は本発明に係る外周端面の実施の一形態である。
図20および図21に示す如く、胴体板510には嵌合溝514が形成される。
嵌合溝514は本発明に係る嵌合溝の実施の一形態である。
胴体板510の外周端面513の仮想中心502および嵌合溝514の端面(内周面)における円弧部分の仮想中心503は一致する。
本実施形態では、板面511a、板面511b、第一連結端面512a、第二連結端面512b、外周端面513および嵌合溝514の形状は図1から図10に示す放熱板100における板面111a、板面111b、第一連結端面112a、第二連結端面112b、外周端面113および嵌合溝114の形状と概ね同じであるため、これらについての詳細な説明を省略する。
図20および図21に示す如く、胴体板510には係合突起515が形成される。
係合突起515は本発明に係る係合突起の実施の一形態である。
図21に示す如く、係合突起515は胴体板510において第一連結端面512aに対応する部分(第一連結端面512aの近傍となる部分であり、本実施形態では胴体板510の左下部)に配置される。
より詳細には、胴体板510において第一連結端面512aに対応する部分に切り込みが形成される。当該切り込みは一対の板面511a・511bを貫通し、当該切り込みで囲まれる部分が係合突起515を成す。
なお、本実施形態では当該切り込みの形状は正面視で下に凸である。
胴体板510には係合孔516が形成される。
係合孔516は本発明に係る係合孔の実施の一形態である。
係合孔516は胴体板510において第二連結端面512bに対応する部分に配置される。
係合孔516は正面視で左右方向に延びた細長い長方形状の長孔であり、一対の板面511a・511bを貫通する。
第一連結板520、第二連結板530および第三連結板540はいずれも本発明に係る連結部の実施の一形態である。
第一連結板520には連結突起521が形成される。
連結突起521は本発明に係る連結突起の実施の一形態である。
胴体板510には嵌装長孔517a・517b・517cが形成される。
嵌装長孔517a・517b・517cは本発明に係る嵌装長孔の実施の一形態である。
スリーブ550は本発明に係るスリーブ部の実施の一形態である。
本実施形態では、第一連結板520、第二連結板530、第三連結板540、連結突起521、嵌装長孔517a・517b・517cおよびスリーブ550の形状は図1から図10に示す放熱板100における第一連結板120、第二連結板130、第三連結板140、連結突起121、嵌装長孔117a・117b・117cおよびスリーブ150の形状と概ね同じであるため、これらについての詳細な説明を省略する。
以下では図22を用いてヒートパイプ1に放熱板500を固定する手順について説明する。
まず、二つの放熱板500・500における嵌合溝514・514がヒートパイプ1に嵌合される。
次に、第一の放熱板500(図22における下側の放熱板500)の係合突起515が第二の放熱板500(図22における上側の放熱板500)の係合孔516に貫装され、第二の放熱板500の係合突起515が第一の放熱板500の係合孔516に貫装される。
続いて、第一の放熱板500の係合突起515の先端部が下方に折り曲げられ、第二の放熱板500の係合突起515の先端部が上方に折り曲げられる。
その結果、第一の放熱板500の係合突起515は第二の放熱板500の係合孔516に係合し、第二の放熱板500の係合突起515は第一の放熱板500の係合孔516に係合し、第一の放熱板500および第二の放熱板500はヒートパイプ1を挟む形でヒートパイプ1に固定される。
ヒートパイプ1に固定された放熱板500は、ヒートパイプ1の外周面から熱を受け取り、主として一対の板面511a・511b、第一連結板520の一対の板面、第二連結板530の一対の板面および第三連結板540の一対の板面から外気に熱を放出する(外気に熱を受け渡す)。
以上の如く、放熱板500は、
一対の板面511a・511b、連結端面(本実施形態では第一連結端面512aおよび第二連結端面512bを合わせたもの)、および外周端面513を有する板状の胴体板510を具備し、
胴体板510には、ヒートパイプ1を嵌合するために連結端面の中途部(本実施形態の場合、第一連結端面512aおよび第二連結端面512bで挟まれる部分)に開口する嵌合溝514が形成され、
胴体板510において第一連結端面512aに対応する部分には係合突起515が形成され、
胴体板510において第二連結端面512bに対応する部分には係合孔516が形成される。
このように構成することにより、二つの放熱板500・500を一組としてヒートパイプ1に後付けすることが可能である。
また、ヒートパイプ1の曲がった部分にも二つの放熱板500・500を一組としてヒートパイプ1に固定することが可能である。
また、作業者は係合突起515を手で曲げることが可能であることから、特別な工具あるいは治具を用いることなく二つの放熱板500・500を一組としてヒートパイプ1に固定することが可能である。
以下では図23から図25を用いて本発明に係る放熱板の第六実施形態である放熱板600について説明する。
図23に示す放熱板600はヒートパイプ1(図25参照)から受け取った熱を外気に放出するものである。
図23に示す放熱板600はアルミニウム合金からなる板材を出発材とし、当該出発材にプレス成形を施すことにより製造される。
図23および図24に示す如く、放熱板600は胴体板610、第一連結板620、第二連結板630、第三連結板640およびスリーブ650を具備する。
胴体板610は本発明に係る胴体部の実施の一形態である。
胴体板610は板面611a、板面611b、第一連結端面612a、第二連結端面612bおよび外周端面613を有する板状の部分である。
板面611aおよび板面611bは本発明に係る胴体部の一対の板面の実施の一形態である。
第一連結端面612aは本発明に係る第一連結端面の実施の一形態である。
第二連結端面612bは本発明に係る第二連結端面の実施の一形態である。
第一連結端面612aおよび第二連結端面612bを合わせたものは本発明に係る連結端面の実施の一形態である。
外周端面613は本発明に係る外周端面の実施の一形態である。
図23および図24に示す如く、胴体板610には嵌合溝614が形成される。
嵌合溝614は本発明に係る嵌合溝の実施の一形態である。
図24に示す如く、胴体板610の正面視形状は概ね中心角が120°の扇形であり、胴体板610の外周端面613および嵌合溝614の端面(内周面)の正面視形状は概ね上に凸の円弧状である。
胴体板610の外周端面613の仮想中心602および嵌合溝614の端面(内周面)における円弧部分の仮想中心603は一致する。
図23および図24に示す如く、胴体板610には係合突起615が形成される。
係合突起615は本発明に係る係合突起の実施の一形態である。
図24に示す如く、係合突起615は胴体板610において第一連結端面612aに対応する部分(第一連結端面612aの近傍となる部分であり、本実施形態では胴体板610の左下部)に配置される。
より詳細には、係合突起615は右上方から左下方に向かって延びた長い板状の部分であり、係合突起615の一端部(上端部)は胴体板610の第一連結端面612aの中途部に繋がっている。
胴体板610には係合孔616が形成される。
係合孔616は本発明に係る係合孔の実施の一形態である。
係合孔616は胴体板610において第二連結端面612bに対応する部分(第二連結端面612bの近傍となる部分であり、本実施形態では胴体板610の右下部)に配置される。
係合孔616は左下方から右上方に向けて(一対の板面611a・611bに対して垂直かつ第二連結端面312bに対して平行な方向に)延びた細長い長方形状の長孔であり、一対の板面611a・611bを貫通する。
第一連結板620、第二連結板630および第三連結板640はいずれも本発明に係る連結部の実施の一形態である。
第一連結板620には連結突起621が形成される。
連結突起621は本発明に係る連結突起の実施の一形態である。
胴体板610には嵌装長孔617a・617b・617cが形成される。
嵌装長孔617a・617b・617cは本発明に係る嵌装長孔の実施の一形態である。
本実施形態では、第一連結板620、第二連結板630、第三連結板640、連結突起621および嵌装長孔617a・617b・617cの形状は図1から図10に示す放熱板100における第一連結板120、第二連結板130、第三連結板140、連結突起121および嵌装長孔117a・117b・117cの形状と概ね同じであるため、これらについての詳細な説明を省略する。
図23および図24に示すスリーブ650は本発明に係るスリーブ部の実施の一形態である。
本実施形態のスリーブ650は円筒を当該円筒の回転体としての中心を通る二つの平面で中心角が概ね120°となるように分割した形状であり、スリーブ650の一端部(後端部)は胴体板610の板面611aと嵌合溝614の内周面との境界部分に沿って繋がっている。
スリーブ650の内周面は嵌合溝614の内周面に繋がっている。
ヒートパイプ1を嵌合溝614に嵌合したとき、嵌合溝614の内周面およびスリーブ650の内周面はヒートパイプ1の外周面に当接する(図25参照)。
以下では図25を用いてヒートパイプ1に放熱板600を固定する手順について説明する。
まず、三つの放熱板600・600・600における嵌合溝614・614・614がヒートパイプ1に嵌合される。
次に、第一の放熱板600(図25における上側の放熱板600)の係合突起615が第二の放熱板600(図25における左下側の放熱板600)の係合孔616に貫装され、第二の放熱板600の係合突起615が第三の放熱板600(図25における右下側の放熱板600)の係合孔616に貫装され、第三の放熱板600の係合突起615が第一の放熱板600の係合孔616に貫装される。
続いて、第一の放熱板600の係合突起615の先端部が右上方に折り曲げられ、第二の放熱板600の係合突起615の先端部が左側方に折り曲げられ、第三の放熱板600の係合突起615の先端部が右下方に折り曲げられる。
その結果、第一の放熱板600の係合突起615は第二の放熱板600の係合孔616に係合し、第二の放熱板600の係合突起615は第三の放熱板600の係合孔616に係合し、第三の放熱板600の係合突起615は第一の放熱板600の係合孔616に係合し、三つの放熱板600・600・600(第一の放熱板600、第二の放熱板600および第三の放熱板600)はヒートパイプ1を囲む形でヒートパイプ1に固定される。
ヒートパイプ1に固定された放熱板600は、ヒートパイプ1の外周面から熱を受け取り、主として一対の板面611a・611b、第一連結板620の一対の板面、第二連結板630の一対の板面および第三連結板640の一対の板面から外気に熱を放出する(外気に熱を受け渡す)。
以上の如く、放熱板600は、
一対の板面611a・611b、連結端面(本実施形態では第一連結端面612aおよび第二連結端面612bを合わせたもの)、および外周端面613を有する板状の胴体板610を具備し、
胴体板610には、ヒートパイプ1を嵌合するために連結端面の中途部(本実施形態の場合、第一連結端面612aおよび第二連結端面612bで挟まれる部分)に開口する嵌合溝614が形成され、
胴体板610において第一連結端面612aに対応する部分には係合突起615が形成され、
胴体板610において第二連結端面612bに対応する部分には係合孔616が形成される。
このように構成することにより、三つの放熱板600・600・600を一組としてヒートパイプ1に後付けすることが可能である。
また、ヒートパイプ1の曲がった部分にも三つの放熱板600・600・600を一組としてヒートパイプ1に固定することが可能である。
また、作業者は係合突起615を手で曲げることが可能であることから、特別な工具あるいは治具を用いることなく三つの放熱板600・600・600を一組としてヒートパイプ1に固定することが可能である。
1 ヒートパイプ(熱搬送管)
100 放熱板(放熱板の第一実施形態)
110 胴体板(胴体部)
111a 板面
111b 板面
112a 第一連結端面
112b 第二連結端面
113 外周端面
114 嵌合溝
115a 第一係合突起
115b 第二係合突起
116a 第一係合孔
116b 第二係合孔
117a 嵌装長孔
117b 嵌装長孔
117c 嵌装長孔
120 第一連結板(連結部)
130 第二連結板(連結部)
140 第三連結板(連結部)
150 スリーブ(スリーブ部)

Claims (6)

  1. 一対の板面、連結端面、および外周端面を有する板状の胴体部を具備し、
    前記胴体部には、熱搬送管を嵌合するために前記連結端面の中途部に開口する嵌合溝が形成され、
    前記胴体部において前記嵌合溝により二つに分割された前記連結端面の一方である第一連結端面に対応する部分には第一係合突起および第一係合孔が形成され、
    前記胴体部において前記嵌合溝により二つに分割された前記連結端面の他方である第二連結端面に対応する部分には第二係合突起および第二係合孔が形成され
    前記胴体部の一対の板面に対して垂直な方向から見たときの前記嵌合溝の内周面の形状は円弧状であり、
    前記外周端面の仮想中心および前記嵌合溝の内周面の仮想中心は一致し、
    一対の板面を有し、一端部が前記胴体部に繋がり、前記胴体部の板面に対して直交する方向にやや長い長方形状に形成された複数枚の連結部を、前記胴体部の周縁部に繋がって具備し、
    前記胴体部において前記連結部の一端部が繋がっている部分よりも前記嵌合溝に近い部分には、開口部の長手方向が前記連結部の一対の板面に対して平行かつ前記開口部の長手方向の大きさが前記連結部の幅よりも大きい複数個の嵌装長孔が、前記連結部に対応して形成され、
    前記複数枚の連結部が、他の放熱板における前記複数個の嵌装長孔にそれぞれ嵌装されることにより、前記胴体部と他の放熱板の胴体部とが連結される、放熱板。
  2. 前記連結部には連結突起が形成される、
    請求項1に記載の放熱板。
  3. 一端部が前記胴体部に繋がり、前記熱搬送管を前記嵌合溝に嵌合したときに前記熱搬送管の外周面に当接するスリーブ部を具備する、
    請求項1又は請求項2に記載の放熱板。
  4. 一対の板面、連結端面、および外周端面を有する板状の胴体部を具備し、
    前記胴体部には、熱搬送管を嵌合するために前記連結端面の中途部に開口する嵌合溝が形成され、
    前記胴体部において前記嵌合溝により二つに分割された前記連結端面の一方である第一連結端面に対応する部分には係合突起が形成され、
    前記胴体部において前記嵌合溝により二つに分割された前記連結端面の他方である第二連結端面に対応する部分には係合孔が形成され
    前記胴体部の一対の板面に対して垂直な方向から見たときの前記嵌合溝の内周面の形状は円弧状であり、
    前記外周端面の仮想中心および前記嵌合溝の内周面の仮想中心は一致し、
    一対の板面を有し、一端部が前記胴体部に繋がり、前記胴体部の板面に対して直交する方向にやや長い長方形状に形成された複数枚の連結部を、前記胴体部の周縁部に繋がって具備し、
    前記胴体部において前記連結部の一端部が繋がっている部分よりも前記嵌合溝に近い部分には、開口部の長手方向が前記連結部の一対の板面に対して平行かつ前記開口部の長手方向の大きさが前記連結部の幅よりも大きい複数個の嵌装長孔が、前記連結部に対応して形成され、
    前記複数枚の連結部が、他の放熱板における前記複数個の嵌装長孔にそれぞれ嵌装されることにより、前記胴体部と他の放熱板の胴体部とが連結される、放熱板。
  5. 前記連結部には連結突起が形成される、
    請求項4に記載の放熱板。
  6. 一端部が前記胴体部に繋がり、前記熱搬送管を前記嵌合溝に嵌合したときに前記熱搬送管の外周面に当接するスリーブ部を具備する、
    請求項4又は請求項5に記載の放熱板。
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