JP5597444B2 - マスクブランク用基板の製造方法、インプリントモールド用マスクブランクの製造方法、及びインプリントモールドの製造方法 - Google Patents

マスクブランク用基板の製造方法、インプリントモールド用マスクブランクの製造方法、及びインプリントモールドの製造方法 Download PDF

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本発明は、モールドパターンが形成される表側の主表面に対向する裏側の主表面に凹部を形成するマスクブランク用基板の製造方法、このマスクブランク用基板の製造方法を用いたインプリントモールド用マスクブランクの製造方法、及びこのインプリントモールド用マスクブランクの製造方法を用いたインプリントモールドの製造方法に関する。
従来から、モールドパターンが形成される表側主表面に対向する裏側の主表面に凹部が形成されたインプリントモールドが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。基板の裏面に凹部を形成することにより、モールドパターンが形成されている領域の基板の厚さを薄くすることができる。これにより、ウェハ上の光硬化樹脂にモールドパターンを転写した後、モールドパターンが広がる方向に変形させ、モールドを剥離しやすくするようにできるという効果がある。このようなインプリントモールドを形成するためには、モールドパターンを形成する前のインプリントモールド用マスクブランクやマスクブランク用基板の段階において、それらの裏面に凹部が形成されていることが望まれている。
インプリントモールドを作製するためのマスクブランクに用いられるマスクブランク用基板は、モールドパターンを形成する表側の主表面に高い平坦度が求められている。また、裏側の主表面においても、作製されたインプリントモールドを転写装置(スタンパ装置)に設置する際の固定治具は、裏側の主表面にも当接する場合が多いことから、表側の主表面ほどではないが高い平坦度が求められる。このため、最初に、凹部を形成する前の基板の表側および裏側の主表面に対して研削および精密研磨を行い、表側および裏側の主表面の平坦度を各所定値以上にする。その後、基板の裏側の主表面に凹部を形成する。そして、マスクブランク用基板の裏側の主表面に凹部を形成する方法としては、例えば、研削装置の研削ヘッドを基板の裏側の主表面に押し当てて研削していく方法がある。
特表2009−536591号公報 特開2009−170773号公報
しかし、上記の方法で凹部を形成し、マスクブランク用基板を製造した場合、凹部を研削するときに凹部の底面に高い圧力が加わる等の要因により、表側の主表面が盛り上がってしまい、表側の主表面の平坦度が悪化するという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みて成されたものであり、その目的は、マスクブランク用基板の表側主表面の平坦度を高く維持するマスクブランク用基板の製造方法、インプリントモールド用マスクブランクの製造方法、及びインプリントモールドの製造方法を提供することである。
本発明の第1の特徴は、インプリントモールドを作製するためのマスクブランクに用いられるマスクブランク用基板の製造方法であって、対向する第1の主表面および第2の主表面を備える基板を準備し、前記第1の主表面および第2の主表面に対して精密研磨を行い、第1の主表面および第2の主表面がともに、基板の中心を基準とした132mm角内の領域での平坦度を0.3μm以下にし、かつ二乗平均平方根粗さRqを0.25nm以下にする工程と、前記精密研磨後の基板の第1の主表面に前記第2の主表面のモールドパターンが形成される領域を含む大きさを有する凹部を形成する工程と、前記凹部の底面に対して研磨を行い、前記底面の表面粗さを算術平均粗さRaで0.3nm以下にする平滑化工程と、をこの順に行うものである。ここで、前記凹部を形成する工程は、前記第1の主表面に小孔を形成する小孔形成工程と、前記小孔の底面近傍の側壁を切削して前記小孔の底面を広げる底面拡大工程と、広げられた底面の上にある前記小孔の側壁を除去する側壁除去工程と、を備える。
本発明の発明者は、基板の表側主表面(第2の主表面)の平坦度を精密研磨等によって高くしても、その後、裏側の主表面(第1の主表面)に凹部を形成すると、表側の主表面の平坦度が悪化してしまう要因について、鋭意研究を行った。その結果、研削によって凹部を形成する際に、凹部底面に掛かる大きな加工圧力等の影響で、凹部底面から基板内部(表側の主表面方向)に向かって所定の厚さで、残留応力が残ってしまうことを突き止めた。そして、凹部底面と第2の主表面との間の基板厚さが従来の凹部を形成していない基板よりも大幅に薄いことから、この残留応力が基板を変形させてしまう。その結果、第2の主表面の平坦度が悪化しているということを突き止めた。
すなわち、本発明の第1の特徴によれば、マスクブランク用基板の表側の主表面の平坦度を高い状態に維持することができる。また、凹部の底面の表面粗さを算術平均粗さRaで0.3nm以下にまで平滑化する平滑化工程を備えることで、マスクブランク用基板を用いて形成されたインプリントモールドを用いて、光硬化樹脂に対してパターン転写を行う場合、凹部の底面における光の散乱を抑制することができる。
また、凹部は、第2の主表面のモールドパターンが形成される領域を含む大きさの領域に形成されている。これにより、モールドパターンの総ての部分を変形させることができる。また、光硬化樹脂に対してパターン転写を行う場合、凹部と第1の主表面との境界部分がモールドパターン形成領域に掛からないため、第2の主表面のモールドパターン形成領域の全体に光が入射して、光硬化樹脂の全体を硬化させることができる。
また、凹部を形成する工程については、加工圧力が比較的低い底面拡大工程で小穴の底面を広げることにより、広げられた小孔の底面と第2の主表面(表側主表面)との間の基板部分(基板の内部領域)と、その後の側壁除去工程にて削り取られる基板部分とを分離することができる。よって、その後に行う側壁除去工程において、加工圧力が比較的高い切削加工を基板に対して行っても、その影響が広げられた小孔の底面から基板の第2の主表面までの間の基板部分に及ぶことを抑制できる。これにより、凹部底面の加工で凹部底面と第2の主表面との間の基板内部に生じる残留応力を大幅に低減できる。そして、第1の主表面(裏側主表面)に凹部を形成した後も、基板の第2の主表面の平坦度を高く維持することができ、平坦度の高い第2の主表面に微細な凹凸パターン(モールドパターン)を形成することができる。なお、底面拡大工程と側壁除去工程とを交互に実施すると好ましい。
本発明の第1の特徴において、凹部は、その凹部の底面と第2の主表面との間の距離(基板の厚さ)が0.5mm以上2.0mm以下となる深さであることが望ましい。2.0mmよりも小さいと、凹部底面と第2の主表面との間の基板の厚さが厚くなり過ぎ、第1の主表面に凹部を形成する目的であるモールド剥離時に行うモールドパターンの変形を行うのに大きな力が必要になってしまう。これによって、基板の薄い部分(凹部底面と第2の主表面との間の基板部分)が、変形後に元の形状に戻らなくなる恐れや、亀裂が入る恐れがある。また、0.5mmよりも大きいと、凹部底面と第2の主表面との間の基板の厚さが薄くなり過ぎ、基板の薄い部分の耐力が低く変形時に亀裂が入る恐れがある。なお、凹部の底面と第2の主表面との間の距離の下限値については、0.6mm以上であるとより好ましく、上限値については1.6mm以下であるとより好ましい。
また、平滑化工程は、前記底面に対し、磁性流体研磨、研磨スラリーを用いた研磨および化学機械研磨のうちいずれかの研磨を行うことが好ましい。さらに、基板は、石英ガラスまたはSiO −TiO 系低膨張ガラスからなることが望ましい。
底面拡大工程が、回転軸に固定された研削ディスクを小孔の中に挿入する段階と、研削ディスクを小孔の底面近傍の側壁に当てて、この底面近傍の側壁を研削する段階とを備え、側壁除去工程では、研削ディスクにより研削された部分よりも第1の主表面側にある側壁を除去してもよい。研削ディスクを用いた基板の加工は、側壁除去工程において行う加工に比べて、底面に掛かる加工圧力が低い加工である。よって、研削ディスクを用いて小孔の底面近傍の側壁を削り取ることにより、側壁除去工程を行う前に、小孔の底面と第2の主表面との間の基板部分と、その後の側壁除去工程にて削り取られる基板部分とを分離することができる。
さらに、底面拡大工程の後、側壁除去工程において、拡大された底面の外周縁に沿って、小径の研削ロッドによって、基板の内部領域と拡大された底面で分離されている基板部分(この段階で除去される部分)と、この段階で基板の内部領域と拡大された底面で分離されていない基板部分とを側壁側も分離して、除去される基板部分をする工程としてもよい。すなわち、除去される基板部分が底面側の切削と側壁側の切削でくり抜いて除去する側壁除去工程としてもよい。このような側壁除去工程では、除去される基板部分を一度に取り出すことができるので、凹部形成に要する時間を大きく短縮できる。また、側壁部分に掛かる力も小さくすることができるので、側壁部分の残留応力も低減でき、内部クラックの発生リスクも低減できる。
また、基板の第1の主表面に外周溝部を形成する工程と、外周溝部の内側に内周溝部を形成する工程とをさらに備え、小孔形成工程を、少なくとも外周溝部および内周溝部に掛かる大きさの底面を有する小孔を形成するものとし、底面拡大工程を、回転軸に固定された研削ディスクを前記小孔の中に挿入する段階と、前記研削ディスクを前記小孔の底面近傍の側壁に当てつつ、前記回転軸を前記内周溝部に沿って移動させ、この底面近傍の側壁を研削する段階とを備えるものとし、側壁除去工程を、外周溝、内周溝および広げられた小孔の底面に囲まれる基板部分を除去するようにしてもよい。このようなマスクブランク用基板の製造方法とすることにより、外周溝部と内周溝部と広げられた小孔の底面に囲まれる基板部分を一度に取り出すことができるので、凹部形成に要する時間を大きく短縮できる。基板内部に掛かる力が小さい小径の研削ロッドで外周溝部と内周溝部を形成するため、側壁部分の残留応力も低減でき、内部クラックの発生リスクも低減できる。
また、小孔形成工程において形成される小孔は、凹部の外周部分に形成してもよい。凹部の開口の中心は、第2の主表面におけるモールドパターン形成領域の中心近傍に一致させることが望ましい。また、最初に形成した小孔の底面に対向する第2の主表面の領域は加工圧力の影響を受ける場合がある。このため、最初に形成する小孔は、モールドパターン形成領域の中心から極力外れた(凹部の外周部分)に形成する。これにより、モールドパターン形成領域に与える加工応力の影響を小さく抑えることができる。
本発明の第2の特徴は、第1の特徴に係わるマスクブランク用基板の製造方法によって製造されたマスクブランク用基板の第2の主表面に、パターン形成用の薄膜を形成する成膜工程を備えるインプリントモールド用マスクブランクの製造方法であることを要旨とする。ここで、前記パターン形成用の薄膜は、クロムを含有する材料で形成されていることが好ましい。あるいは、前記パターン形成用の薄膜は、クロム単体、クロム窒化物、クロム炭化物、クロム炭化窒化物およびクロム酸化炭化窒化物のうちのいずれかの材料で形成されていることが望ましい。
本発明の第3の特徴は、第2の特徴に係わるインプリントモールド用マスクブランクの製造方法によって製造されたインプリントモールド用マスクブランクにおける薄膜及びマスクブランク用基板をエッチング加工するエッチング工程を備えるインプリントモールドの製造方法であることを要旨とする。
以上説明したように、本発明によれば、マスクブランク用基板の内部に残留する応力を低減し、マスクブランク用基板の表側の主表面の平坦度を高い状態に維持するマスクブランク用基板の製造方法、インプリントモールド用マスクブランクの製造方法、及びインプリントモールドの製造方法を提供することができる。
図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係わるマスクブランク用基板の製造方法によって製造されたマスクブランク用基板の構成を示す断面図であり、図1(b)は、マスクブランク用基板の第1の主表面SF1側から見た上面図である。 図2(a)〜図2(h)は、本発明の第1の実施の形態に係わるマスクブランク用基板5の製造方法を示す工程断面図である。 図3(a)〜図3(h)は、本発明の第2の実施の形態に係わるマスクブランク用基板5の製造方法を示す工程断面図である。 図4(a)〜図4(h)は、本発明の第3の実施の形態に係わるマスクブランク用基板5の製造方法の前半の工程を示す工程断面図である。 図5(a)〜図5(f)は、本発明の第3の実施の形態に係わるマスクブランク用基板5の製造方法の後半の工程を示す工程断面図である。 第4の実施の形態に係わるインプリントモールド用マスクブランクの製造方法により製造されたインプリントモールド用マスクブランク3の構成を示す断面図である。 図7(a)は、第5の実施の形態に係わるインプリントモールド2の製造方法により製造されたインプリントモールド2の構成を示す断面図であり、図7(b)は、図7(a)のインプリントモールド2の使用状態を説明するための概略断面図である。 図8(a)〜図8(g)は、第5の実施の形態に係わるインプリントモールド2の製造方法を示す工程断面図である。 比較例に係わる基板の第2の主表面の平坦度を示す鳥瞰図である。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
(第1の実施の形態)
図1(a)及び図1(b)を参照して、本発明の第1の実施の形態に係わるマスクブランク用基板の製造方法によって製造されたマスクブランク用基板5の構成を説明する。図1(a)は断面図であり、図1(b)は第1の主表面SF1側から見た上面図である。
マスクブランク用基板5は、インプリントモールドを作製するためのマスクブランクに用いられるマスクブランク用基板である。マスクブランク用基板5は、対向する第1の主表面SF1及び第2の主表面SF2を備える平板状の基板11の第1の主表面SF1に所定の大きさを有する凹部CVが形成されたものである。凹部CVは、第1の主表面SF1に平行な底面BFと、第1の主表面SF1と底面BFの間をほぼ垂直に繋ぐ側壁SDとにより規定される窪みである。凹部CVの底面BFと第2の主表面SF2との距離THは、例えば、1.5mmである。なお、側壁SDは必ずしも垂直である必要はなく、凹部CDがすり鉢状になるような傾斜した形状であってもよい。
このマスクブランク用基板5の第2の主表面SF2上にクロム等から成るパターン形成用の薄膜を成膜したものがマスクブランクである。そして、このマスクブランクの薄膜が成膜された側の基板11の主表面にモールドパターン(凹凸パターン)を形成したものがインプリントモールドである。
すなわち、マスクブランク用基板5は、モールドパターンが形成される予定の主表面(第2の主表面SF2)に対向する側の主表面(第1の主表面)に、凹部CVが形成された基板11からなる。
図1(b)に示すように、基板11は方形状の形状を有し、凹部CVは円形の形状を有する。もちろん、基板11の形状はこのような矩形状に限定されず、また凹部CVの形状もこのような円形状に限定されず、矩形状やその他の多角形状であってもよい。基板11及び凹部CVの形状は、インプリントモールドの用途、大きさなどに応じて適宜決定される。凹部CVの大きさは、円形状の場合では直径、矩形状の場合は短辺方向の長さで50mm以上あることが好ましく、60mm以上であると好適である。また、マスクブランク用基板5の剛性確保を考慮すると、マスクブランク用基板5の大きさが約152mm角である場合においては、凹部CVの直径または短辺方向の長さは、100mm以下であることが望ましく、90mm以下であると好適である。
基板11の中心と凹部CVの中心は一致していることが最も望ましく、少なくともそのずれが100μm以下、より好ましくは50μm以下であることが望ましい。第2の主表面SF2側においてモールドパターンが形成される領域MRの中心を基板11の中心と一致させることが一般的である。これは、転写対象物のレジスト膜へのインプリントモールドの押し付け時や剥離時の変形がモールドパターン(凹凸パターン)の中心から順次広がっていくようになるためである。凹部CVは真円形状の形状を有することが望ましい。転写装置にインプリントモールドを固定して転写する時の凹部CVと転写装置の固定装置とで形成される空間内の内圧が、第2の主表面SF2の変形に与える影響が同心円状の分布となり、調整しやすいためである。
基板11の材質としては、例えば、石英ガラスやSiO−TiO系低膨張ガラス、ソーダライムガラス、アルミノシリケートガラス、CaFガラス等のガラス素材、シリコン、ステンレス(SUS)、アルミニウム、銅、ニッケル等の金属素材、樹脂素材等が挙げられる。この中でも、ガラス素材は、精度の高い加工が可能であり、しかも平坦度及び平滑度に優れるため、インプリントモールドを使用してパターン転写を行う場合、転写パターンの歪みなどが生じにくい高精度のパターン転写を行える。また、ガラス素材は、残留応力の残りやすい脆性材料であるため、本発明の効果がより発揮される。光硬化性樹脂に対してパターン転写を行う場合、少なくとも基板11は、ガラス等の透光性を有する材質から成ることが望ましく、石英ガラスや石英ガラスやSiO−TiO系低膨張ガラスが好ましい。
凹部CVは、少なくとも基板11の外周部を除く領域に形成されている。凹部CVは、凹部CVを形成した第1の主表面SF1と反対側の第2の主表面SF2においてモールドパターン(凹凸パターン)が形成される領域(以後、「モールドパターン形成領域」という)MRを含む大きさの領域に形成される。凹部3が形成される領域がモールドパターン形成領域MRよりも小さいと、外側のモールドパターンにほとんど変形しない部分が発生し、外側に変形するモールドパターンと挟まれるレジスト膜が潰されてしまうおそれがあるからである。特に、光硬化樹脂に対してパターン転写を行う場合、凹部CVと第1の主表面SF1との境界部分が、第2の主表面SF2のモールドパターン形成領域MRに掛かってしまうと、光硬化樹脂を硬化させるための光の入射が正常に行うことができず、樹脂の硬化不良が起る可能性がある。
図2(a)〜図2(h)を参照して、本発明の第1の実施の形態に係わるマスクブランク用基板5の製造方法を説明する。
(イ)まず、平板状の基板11の対向する第1の主表面SF1および第2の主表面SF2に対して所定の研削および精密研磨を行い、高い平坦度および高い表面粗さの主表面SF1、SF2を有する基板11を準備する。主表面SF1、SF2の研削や精密研磨は、従来のマスクブランクの製造で用いられている製法を適用する。なお、第1の主表面SF1および第2の主表面SF2は、基板11の大きさが例えば152mm角の場合では、基板11の中心を基準とした132mm角内の領域で平坦度が0.3μm以下であることが好ましく、同じく132mm角内0.2μm以下であると好適である。また、第1の主表面SF1および第2の主表面SF2の表面粗さは、二乗平均平方根粗さRqで0.25nm以下(10μm角エリアでの平滑性)であることが好ましい。
(ロ)次に、図2(a)及び図2(b)に示すように、基板11の第1の主表面SF1に小孔SCVを形成する(小孔形成工程)。小孔SCVは、底面bf1と、底面bf1と第1の主表面とを繋ぐ側壁sd1とで規定される。小孔SCVは、第1の主表面SF1の法線方向から見て、凹部CVよりも小さい領域であって、凹部CVが形成される領域の内側に形成される。小孔SCVは、後述する研削ディスク21bが挿入可能な程度の大きさを有する。また、小孔SCVは、凹部CVと同じ深さを有する。これらを換言すると、小孔SCVの側壁sd1で囲まれた領域は、凹部CVの側壁SDで囲まれた領域よりも小さい領域であって、凹部CVの側壁SDで囲まれた領域の内側に形成される。また、小孔SCVの底面bf1は、凹部CVの底面BFと同じ位置に形成される。
なお、小孔形成工程において形成される小孔SCVは、第1の主表面SF1の法線方向から見て、モールドパターン形成領域MRの中心から極力離れた箇所に形成することが望ましい。最初に形成される小孔SCVの底面bf1の直径は、少なくも凹部CVの半径よりも小さくする必要がある。小孔SCVの形成に伴う残留応力の影響の排除を最優先とする場合、小孔SCVの直径を凹部CVの直径からモールドパターン形成領域の一辺の長さを差し引いた数値の1/2以下とするとよい。しかし、小孔SCVの底面bf1の面積は凹部CVの底面BFの面積よりも大幅に小さくなるため、残留応力の影響も小さくなる。これらのことを考慮すると、小孔SCVの底面bf1の直径は、凹部CVの底面BFの直径の1/7以上かつ1/2未満とすることが望ましい。なお、小孔SCVの底面bf1の直径の下限値は、凹部CVの底面BFの直径の1/6以上であると好ましく、1/5であるとより好ましい。また、小孔SCVの底面bf1の直径の上限値は、凹部CVの底面BFの直径の2/5以下であると好ましく、1/3であるとより好ましい。
例えば、直径70mmφの凹部CVを形成する場合、最初の小孔SCVの直径は、10mm〜35mm未満あることが望ましい。また、12mm〜28mmの範囲であることが好ましく、更に好ましくは、14mm〜23mmの範囲である。また、例えば、厚さ(第1の主表面SF1と第2の主表面SF2との間の距離)が6.25mmの基板11に凹部CVを形成する場合、小孔SCV及び凹部CVの深さは、4.25mm〜5.75mmであることが好ましく、4.7mm〜5.6mmの範囲であるとより好ましく、例えば5mm程度である。
具体的には、例えば、後述する、回転軸22aの先端に固定された回転可能な棒状の研削ロッド22bを用意する。研削ロッド22bを回転させながら、研削ロッド22bの先端を基板11の第1の主表面SF1のうち凹部CVの外周部分に押し当てて、基板11を研削する。そして、所定の深さまで研削ロッド22bを基板11の内部に挿入すればよい。なお、小孔形成工程では、研削の代りに、レーザー加工等によって小孔SCVを形成しても構わない。
(ハ)次に、図2(c)及び図2(d)に示すように、小孔SCVの底面bf1近傍の側壁sd1を切削して小孔SCVの底面bf1を広げる(底面拡大工程)。具体的には、先ず、回転軸21aの先端に固定された回転可能な研削ディスク21bを小孔SCVの中に挿入する。そして、回転する研削ディスク21bの外周を小孔SCVの底面bf1近傍の側壁sd1に当てて、この底面bf1近傍の側壁sd1を研削する。これにより、小孔SCVの底面が、図2(b)のbf1から図2(d)のbf2まで広げられる。ただし、側壁sd1は変化しない。
(ニ)次に、図2(e)及び図2(f)に示すように、広げられた底面bf2の上にある小孔SCVの側壁sd1を除去する(側壁除去工程)。この側壁除去工程では、研削ディスク21bにより研削された部分よりも第1の主表面SF1側にある側壁sd1を除去する。換言すれば、底面拡大工程において広げられた底面bf2と図2(c)の第1の主表面SF1との間にある基板11を、研削ロッド22bを用いて研削する。これにより、底面bf2の外周からほぼ垂直に側壁sd2が立ち上がる小孔SCVが形成される。なお、ここでは、側壁sd1に回転する研削ヘッド22bを押し当てて切削することで、側壁sd1を除去しているがこの方法に限らない。例えば、第1の主表面SF1側から研削ヘッドを押し当てることで、上側から切削して側壁sd1を除去しても、除去する側壁sd1は底面bf2と第2の主表面SF2との間の基板部分とは分離されているので残留応力の問題は特に生じない。また、この工程においても、研削の代りにレーザー加工等によって側壁sd1を除去しても構わない。
(ホ)図2(g)及び図2(h)に示すように、上記した、底面拡大工程と側壁除去工程とを交互に実施することにより、第1の主表面SF1に所定の大きさを有する凹部CVを形成する。具体的には、底面拡大工程と側壁除去工程とを交互にそれぞれN−1回実施する。Nは2以上の自然数である。これにより、小孔SCVの底面は、N−1回の底面拡大工程により底面bfNまで広げられ、小孔SCVの側面も、N−1回の側壁除去工程により側壁sdNまで広げられる。そして、小孔SCVの底面bfNを凹部CVの底面BFと等しくし、小孔SCVの側壁sdNを凹部CVの側壁SDと等しくする。このように、底面拡大工程と側壁除去工程とを交互に実施することにより、小孔SCVを凹部CVまで拡大する。
(ヘ)その後、小孔SCVの底面bfN及び側壁sdNを、磁性流体研磨(MRF)や研磨スラリーを用いた研磨加工、化学機械研磨(CMP)などの方法により研磨して鏡面に仕上げる(平滑化工程)。平滑化工程では、少なくとも、小孔SCVの底面bfNの表面粗さを算術平均粗さRaで0.3nm以下にまで平滑化することが望ましい。以上の工程により、図1(a)及び図1(b)に示したマスクブランク用基板5を製造することができる。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
加工圧力が比較的低い底面拡大工程により、小孔SCVの底面bfと第2の主面SF2との間の基板11部分と、その後の側壁除去工程にて削り取られる基板11部分とを分離することができる。よって、その後に行う側壁除去工程において、加工圧力が比較的高い加工を基板11に対して行っても、その影響が小孔SCVの底面bfから基板11の第2の主面SF2までの間の基板11部分に及ぶことを抑制できる。よって、第1の主面SF1に凹部CVを形成した後も、基板11の第2の主面SF2の平坦度を高く維持することができるので、平坦度の高い第2の主面SF2に微細な凹凸パターン(モールドパターン)を形成することができる。また、マスクブランク用基板5の第2の主表面SF2からマスクブランク用基板5の内部にかけて残留する応力を低減することができる。
研削ディスク21bを用いた基板11の加工は、側壁除去工程において行う加工に比べて、加工圧力の低い加工である。よって、研削ディスク21bを用いて小孔SCVの底面bf近傍の側壁sdを削り取ることにより、側壁除去工程を行う前に、小孔SCVの底面bfと第2の主面SF2との間の基板11部分と、その後の側壁除去工程にて削り取られる基板11部分とを分離することができる。
凹部CVの開口の中心は、第2の主面SF2におけるモールドパターン形成領域MRの中心に一致することが望ましい。また、最初に形成した小孔SCVの底面bf1に対向する第2の主面SF2の領域は加工圧力の影響を受ける場合がある。このため、最初の小孔SCVは、モールドパターン形成領域MRの中心から極力外れた(外周部分)に形成する。これにより、モールドパターン形成領域MRに与える加工応力の影響を小さく抑えることができる。
凹部CVの底面BFの表面粗さを算術平均粗さRaで0.3nm以下にまで平滑化する。マスクブランク用基板5を用いて形成されたインプリントモールドを用いて、光硬化樹脂に対してパターン転写を行う場合、凹部CVの底面BFにおける光の散乱を抑制することができる。
凹部CVは、第2の主表面SF2のモールドパターン形成領域MRを含む大きさの領域に形成されている。これにより、モールドパターンの総ての部分を変形させることができる。また、光硬化樹脂に対してパターン転写を行う場合、凹部CVと第1の主表面SF1との境界部分がモールドパターン形成領域MRに掛からないため、第2の主表面SF2のモールドパターン形成領域MRの全体に光が入射して、光硬化樹脂の全体を硬化させることができる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係わるマスクブランク用基板の製造方法は、側壁除去工程が異なること以外は、第1の実施の形態と概ね同じである。この第2の実施の形態に係わるマスクブランク用基板の製造方法で製造されるマスクブランク用基板は、第1の実施の形態に係わるマスクブランク用基板の製造方法で製造されたものとほぼ同一である。
図3(a)〜図3(h)は、第2の実施の形態に係わるマスクブランク用基板の製造方法を説明する図である。(イ)の基板を準備する工程、(ロ)小孔形成工程、(ハ)底面拡大工程、およびそれらの工程を説明する図3(a)、(b)、(c)、(d)は、第1の実施の形態に係わるマスクブランク用基板の製造方法と同じであるので、説明を省略する。
(ニ)の側壁除去工程は、第1の実施の形態に係わるマスクブランク用基板の製造方法とは異なる。図3(e)及び図2(f)に示すように、広げられた底面bf2の上にある除去すべき基板部分である除去部RM1を除去する。この側壁除去工程では、小径の研削ロッド23bを用い、底面拡大工程で底面bf2側が基板内部領域と既に切り離されている除去部RM1に対し、底面bf2の外周縁に沿う側壁側も切り離すことで、除去部RM1を一括除去する。具体的には以下の工程で行う。まず、底面bf2の外周縁の上方にあたる第1の主表面SF1から回転軸23aに固定された研削ロッド23bを押し当てて、底面bf2に向かって切削する。研削ロッド23bが底面bf2によってRM1が切り離されている深さまで達したら、研削ロッド23bを回転させたまま、今度は底面bf2の外周縁に沿って1周するまで基板を研削させながら移動させる。これにより、除去部RM1の側壁側を少なくともこの段階では除去しない基板部分と切り離すことができる。そして、切り離された除去部RM1を取り除くことで、底面bf2の外周からほぼ垂直に側壁sd2が立ち上がる小孔SCVが形成される。なお、ここでは、第1の主表面SF1の1箇所から研削ロッド23bを押し当てて、底面bf2の外周縁に沿って1周させて除去部RM1を切り離したが、2箇所以上の第1の主表面SF1から研削ロッド23bを押し当てて、側壁側の切り離し作業を分割して行ってもよい。また、研削ロッド23bの代りに、レーザー加工等によって側壁側との切り離し作業を行っても構わない。
(ホ)および(ヘ)の工程、図3(g)、(h)についても、第1の実施の形態に係わるマスクブランク用基板の製造方法と同じであるので、説明を省略する。以上説明したように、本発明の第2の実施の形態に係わるマスクブランク用基板の製造方法によれば、第1の実施の形態の製造方法の作用効果に加え、以下の作用効果がある。1回の側壁除去工程で除去される除去部RM1を一度にくり抜くように取り出すことができるので、凹部CVの形成に要する時間を大きく短縮できる。また、研削ロッド23bは小径であり、側壁sd2に係る力も小さくすることができるので、側壁sd2部分の残留応力もより低減でき、内部クラックの発生リスクもより低減できる。
(第3の実施の形態)
図4(a)〜図4(h)および図5(a)〜図5(f)を参照して、本発明の第3の実施の形態に係わるマスクブランク用基板の製造方法を説明する。なお、第1の実施の形態とは製造方法は異なるが、製造されるマスクブランク用基板はほぼ同一である。
最初に(イ)の基板を準備する工程を行うが、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
(ロ)次に、図4(a)及び図4(b)に示すように、基板11の第1の主表面SF1に外周溝部GV2を形成する。具体的には、最初に、回転軸23aに固定された小径の研削ロッド23bを第1の主表面SF1のうち凹部CVの外周に当たる部分に押し当て、凹部CVと概ね同じ深さまで切削する。さらに、凹部のCVの外周に沿って研削ロッド23bを周回させ、研削ロッド23bの側面と先端で切削していくことで、外周溝部GV2が形成される。外周溝部GV2は、小孔CVの深さから図4(g)に示す研削ディスク24bの厚さ(あるいは切削幅)を差し引いた深さよりも深いが、深くても小孔CVと同じとする。この場合では、外周溝部GV2の外周の側壁は、凹部CVの側壁SDに相当し、外周溝部GV2の底面は、凹部CVの底面BFと同じ深さに位置する。
(ハ)次に、図4(c)及び図4(d)に示すように、第1の主表面SF1における外周溝部GV2の内側に内周溝部GV3を形成する。内周溝部GV3の形成方法は、外周溝部GV2の場合と同様である。なお、外周溝部GV2が平面視円形状の場合、内周溝部GV3を外周溝部GV2と同心の円形状とすることが望ましい。また、内周溝部GV3と外周溝部GV2との間隔は、図4(g)に示す研削ディスク24bの回転軸24aを内周溝部GV3に挿入した場合において、研削ディスク24bの外周先端が、外周溝部GV2の内周側側壁まで到達するようにする。この場合では、内周溝部GV3の底面は、凹部CVの底面BFと同じ深さに位置する。
(ニ)次に、図4(e)及び図4(f)に示すように、第1の実施の形態における(ロ)の工程と同様に、第1の主表面SF1に小孔SCVを形成する(小孔形成工程)。ただし、小孔SCVは外周溝部GV2と内周溝部GV3がともに掛かる位置に形成する。
(ホ)次に、図4(g)及び図4(h)に示すように、小孔SCVの底面bf1近傍の側壁sd3,sd4を切削して小孔SCVの底面bf1を広げる(底面拡大工程)。具体的には、小孔SCVから回転軸24aの先端に固定された回転可能な研削ディスク24bを挿入する。そして、回転する研削ディスク24bの外周を底面bf1近傍の側壁sd3,sd4に当てつつ、回転軸24aを内周溝部GV3に沿う軌道で移動させる。これによって、外周溝部GV2と内周溝部GV3に挟まれる基板の領域(除去部RM2)が拡大された底面bf3によって基板内部領域から切り離される。これにより、基板内部領域から切り離された除去部RM2を一度に除去できる(側壁除去工程)。また、同時に、内周溝部GV3の内周側壁sd4の底面bf1近傍で所定距離(回転軸24aの外周から研削ディスク24bの外周端までの距離にほぼ相当)だけ内側まで底面bf3によって全周にわたって切り込みが入る。
(ト)次に、図5(a)及び図5(b)に示すように、底面bf3によって底面側が基板内部領域から既に切り離されている除去部RM3に対し、研削ロッド23bを用いて溝部GV4を形成して側壁側も切り離すことで、除去部RM3を取り除く。なお、外周溝部GV2、内周溝部GV3および溝部GV4は、研削ロッド23bの代りに、レーザー加工等によって側壁側との切り離し作業を行っても構わない。
(チ)さらに、図5(c)及び図5(d)に示すように、残る除去部RM4については、側壁sd5の底面bf3近傍に研削ディスク24bの外周を当てつつ周回軌道することで、基板内部領域から除去部RM4を切り離す。そして、切り離された除去部RM4を取り除き、凹部CVが形成される。除去部RM4が研削ディスク24bを周回軌道させただけでは、基板内部領域から切り離せない部分が残る場合においては、溝部GV4を形成する(ト)の工程とこの(チ)の工程を必要回数繰り返し、図5(e)及び図5(f)に示すように凹部CVを形成する。
(リ)凹部CVの底面BFや側壁SDを平滑化する平滑化工程については、第1の実施の形態における(ヘ)の工程と同様であるので説明は省略する。なお、外周溝部GV2を形成する(ロ)の工程、内周溝部GV3を形成する(ハ)の工程、小孔SCVを形成する(ニ)の工程は、どの順序で行っても凹部CVの形成することは可能である。
以上説明したように、本発明の第3の実施の形態に係わるマスクブランク用基板の製造方法によれば、第1の実施の形態や第2の実施の形態の製造方法の作用効果に加え、以下の作用効果がある。一度の側壁除去工程で除去される除去部RM2、RM3、RM4の大きさが大きく、研削ロッド23bや研削ディスク24bの使用回数をさらに少なくすることができる。このため、凹部CVの形成に要する時間もさらに短縮することができる。また、第2の実施の形態に比べて研削ロッド23bの使用回数も少ないため、基板にトータルで係る力をさらに小さくすることができ、凹部CVの底面BFに生じる残留応力もさらに低減することができる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、上記したマスクブランク用基板5を用いたインプリントモールド用マスクブランクの製造方法について説明する。
図6は、第4の実施の形態に係わるインプリントモールド用マスクブランクの製造方法により製造されたインプリントモールド用マスクブランク3の構成を示す断面図である。インプリントモールド用マスクブランク3は、マスクブランク用基板5の凹部CVが形成された第1の主表面SF1に対向する第2の主表面SF2に、パターン形成用の薄膜4(例えば、クロム膜)が形成されたものである。すなわち、モールドパターンが形成される側の主表面SF2に、パターン形成用の薄膜4が一様に成膜されたものである。
パターン形成用の薄膜4は、単層であっても複数層から成っても構わない。例えば、クロム系材料の単層膜よりなるマスクブランクが一例として挙げられる。また他の例として、薄膜4は、上層と下層の積層構造を有し、上層はクロム(Cr)系材料で形成され、下層がタンタル(Ta)を主成分とする材料で形成されたマスクブランクなどが挙げられる。クロム(Cr)系材料としては、Cr単体、またはCrの窒化物、炭化物、炭化窒化物などのCr化合物がある。クロム系材料の単層膜の場合、CrOCNが特に好ましい。また、タンタルを主成分とする材料としては、例えばTaHf、TaZr、TaHfZrなどのTa化合物、あるいはこれらのTa化合物をベース材料として、例えばB、Ge、Nb、Si、C、N等の副材料を加えた材料などがある。
パターン形成用の薄膜を形成する成膜工程について説明する。薄膜4の成膜工程では、例えば、スパッタリング成膜法を用いればよい。スパッタリング成膜法によれば、膜厚が均一な薄膜4を成膜することができる。スパッタリング成膜法によって、上記した下層としてTaHf膜を成膜する場合、スパッタターゲットとしてTaとHfの合金ターゲットを用い、チャンバー内に導入するスパッタガスは、アルゴンガスやヘリウムガスなどの不活性ガスを用いる。また、上記した上層として例えばCrN膜を成膜する場合、スパッタターゲットとしてCrターゲットを用い、チャンバー内に導入するスパッタガスは、アルゴンガスやヘリウムガスなどの不活性ガスに窒素を混合したものを用いる。
なお、インプリントモールド用マスクブランク3は、薄膜4の上にレジスト膜が更に成膜されたものであってもよい。
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態では、上記したインプリントモールド用マスクブランク3を用いたインプリントモールドの製造方法について説明する。
図7(a)は、第3の実施の形態に係わるインプリントモールド2の製造方法により製造されたインプリントモールド2の構成を示す断面図である。インプリントモールド2は、凹部CVが形成された第1の主表面SF1に対向する第2の主表面SF2にモールドパターン9(凹凸パターン)が形成されたものである。前述したように、凹部CVは、モールドパターン形成領域MRを含む大きさの領域に形成されている。
図7(b)は、図7(a)のインプリントモールド2の使用状態を説明するための概略断面図である。被転写体(転写対象物)30における、例えばシリコンウェハなどの被転写体構成層31上に塗布された、例えばUV硬化型樹脂や熱硬化型樹脂などのレジスト膜32に、インプリントモールド2のモールドパターン9を直接押し付ける。これにより、モールドパターン9をレジスト膜32に転写する。転写した後に、図7(b)のインプリントモールド2を被転写体30から剥離するときに、小さい力で容易に、モールドパターン9を変形させることができる。よって、被転写体30上に転写されたパターンの破損や、モールドパターン9の破損などを抑制することができる。
図8(a)〜図8(g)を参照して、第3の実施の形態に係わるインプリントモールド2の製造方法を説明する。図8(a)〜図8(g)は、図6のインプリントモールド用マスクブランク3の第2の主表面SF2にモールドパターン9を形成する主要な工程を示す断面図である。なお、図8(a)〜図8(e)は、モールドパターン9の詳細な加工工程を示すため、図6及び図7(a)の点線で囲んだ領域Gに相当する部分を拡大して示す。
(い)先ず、図8(a)に示すように、インプリントモールド用マスクブランク3の薄膜4の上に、例えば、電子線描画用のレジストを塗布し、所定のベーク処理を施す。これにより、インプリントモールド用マスクブランク3の第2の主表面SF2上に、レジスト膜35が形成される。
(ろ)次に、電子線描画装置などを用いて、レジスト膜35に所定のパターン(例えばラインアンドスペースパターン)を描画する。その後、図8(b)に示すように、レジスト膜35を現像してレジストパターン35aを形成する。なお、レジストパターン35aが残された部分は、後に形成されたモールドパターン9の凸部に相当し、レジスト膜35が除去され、薄膜4が表出していた部分は、後に形成されたモールドパターン9の凹部に相当する。
(は)レジストパターン35aを形成したインプリントモールド用マスクブランク3を、ドライエッチング装置内に導入する。そして、レジストパターン35aをマスクとして薄膜4をエッチング加工して、図8(c)に示すように、薄膜パターン4aを形成する(エッチング工程)。薄膜パターン4aの形状は、レジストパターン35aの形状に対応している。ここで、ドライエッチング装置からインプリントモールド用マスクブランク3を一旦取出して、図8(d)に示すように、残存するレジストパターン35aを除去してもよい。また、薄膜4の層構成及び材質によっては、複数段階のエッチング加工によって薄膜パターン4aを形成する場合がある。
(に)薄膜パターン4aをマスクとしてマスクブランク用基板5の第2の主表面SF2をエッチング加工して、図8(e)に示すように、マスクブランク用基板5の第2の主表面SF2に、モールドパターン9を形成する(エッチング工程)。モールドパターン9の形状は、薄膜パターン4aの形状に対応している。
(ほ)次に、図8(f)に示すように、モールドパターン9を形成したマスクブランク用基板5の第2の主表面SF2上に、台座構造用のレジストパターン7を形成する。ウェットエッチングなどの方法により、マスクブランク用基板5の第2の主表面SF2のうち、レジストパターン7で保護されている部分以外の薄膜4を除去し、更に、マスクブランク用基板5に対して、例えばウェットエッチングなどを行う。これにより、図8(g)に示すように、モールドパターン9の周囲がモールドパターン9の形成面よりも低い台座構造が得られる。
(へ)その後、レジストパターン7及び薄膜パターン4aを除去することにより、図7(a)に示したインプリントモールド2を製造することができる。
152mm角の基板11を用意し、この基板11の第1の主表面SF1に直径70mmφ、深さDP5mmの円形の凹部を形成して、図1(a)及び図1(b)に示したマスクブランク用基板5を製造した。凹部の形成は、図2を参照して説明した手順により行った。
上記したマスクブランク用基板5の第2の主表面SF2上にTaHf膜とCrN膜を積層した薄膜4を形成して、インプリントモールド用マスクブランク3を製造した。更に、薄膜4の上に、電子線描画用のレジスト(富士フィルムエレクトロニクスマテリアルズ PRL009)を50nmの厚みに塗布した。そして、所定のベーク処理を施して、インプリントモールド用マスクブランク3の上に、レジスト膜35を形成した。
次に、電子線描画機を用いて、上記のレジスト膜35にハーフピッチ20nmのラインアンドスペースパターンを描画した後、レジスト膜35を現像してレジストパターン35aを形成した。
次に、レジストパターン35aを作成したインプリントモールド用マスクブランク3を、ドライエッチング装置に導入し、酸素を含まない塩素ガスを用いたドライエッチングを行った。これにより、上記のレジストパターン35aをマスクとして、TaHf膜とCrN膜を積層した薄膜4をエッチング加工して、薄膜パターン4aを形成した。この時のエッチング終点は、反射光学式の終点検出器を用いることで判別した。
ここで、インプリントモールド用マスクブランク3を、ドライエッチング装置から一旦取り出して、残存するレジストパターン35aを硫酸過水溶液によって除去した。
そして、インプリントモールド用マスクブランク3を、再び、同じドライエッチング装置に導入し、フッ素系(CHF)ガスを用いたドライエッチングを行った。これにより、薄膜パターン4aをマスクとして合成石英ガラスからなる基板11をエッチング加工して、モールドパターン9としてのガラスパターン(ガラスの段差パターン)を形成した。
なお、ここでガラスパターンの断面形状を確認するため、上記と同様に作成した評価用のブランクを破断し、走査型電子顕微鏡によるパターン断面の観察を行った。その結果、ガラスパターンの幅が、上記の薄膜パターン4aの幅と同じであること、及びガラスパターンの深さが均一であることを確認した。
次に、上記のガラスパターンを作成したインプリントモールド用マスクブランク3上にフォトレジスト(東京応化社製 iP3500)を460nmの厚さに塗布し、紫外線による露光と現像を行い、台座構造用のレジストパターン7を形成した。
次に、上記の台座構造用のレジストパターン7を作成したインプリントモールド用マスクブランク3に対して、硝酸第2セリウムアンモニウム液によるウェットエッチングを行い、上記のレジストパターン7で保護されている部分以外の薄膜4を除去した。更に、フッ素系(CHF)ガスによるドライエッチングを行い、上記のレジストパターン7で保護されている部分以外の基板11の一部を除去した。更に、硫酸過水により上記のレジストパターン7を除去することにより、深さが15μm程度の台座構造を作成した。更に、上記のガラスパターンの上の薄膜パターン4aを硝酸第2セリウムアンモニウム液で除去した。これにより、図5(a)に示したインプリントモールド2を作製することができた。
(比較例)
図1(a)及び図1(b)の基板11に相当する152mm角の基板を用意し、この基板の第1の主表面SF1に直径70mmφ、深さ5mmの円形の凹部を形成した。凹部の形成は、座繰り加工(研削加工)を用いて行った。
凹部を形成した後に、第1の主表面SF1に対向する基板の第2の主表面SF2の平坦度を測定した。ここで、平坦度は、TIR(Total Indicated Reading)で示される表面の反り(変位量)を表す値であって、例えば、142mm角の領域において、基材表面を基準として最小二乗法で定められる平面を焦平面とし、この焦平面より上にある基材表面の最も高い位置と、焦表面より下にある基材表面の最も低い位置との高低差の絶対値とする。
図9に示すように、基板の第2の主表面SF2のうち、座繰り加工により形成された凹部に対向する領域が大きく盛り上がっている様子が分る。142mm角四方の平坦度を測定したところ、TIRが0.448μmであった。なお、図9において、平坦度の測定を行った142mm角四方の領域の中心に、凹部の中心がほぼ重なっている。なお、凹部の形成の前に凹部に対向する基板の第2の主表面SF2に対して、円形の研磨バフを用いた研磨処理を予め行っている。このため、142mm角四方の領域の四隅は、中央部に比べて研磨されにくく盛り上がってしまう。
以上説明した比較例の基板に比べて、本発明の第1の実施の形態によれば、マスクブランク用基板5の第2の主表面SF2の平坦度を、高くすることができる。
上記のように、本発明は、5つの実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
2 インプリントモールド
3 インプリントモールド用マスクブランク
4 薄膜
5 マスクブランク用基板
9 モールドパターン
11 基板
21a、22a、23a、24a 回転軸
21b、24b 研削ディスク
22b、23b 研削ロッド
BF、bf1〜bfN 底面
CV 凹部
MR モールドパターン形成領域
RM1、RM2、RM3、RM4 除去部
SCV 小孔
SD、sd1〜sdN 側壁
SF1 第1の主表面
SF2 第2の主表面

Claims (12)

  1. インプリントモールドを作製するためのマスクブランクに用いられるマスクブランク用基板の製造方法であって、
    対向する第1の主表面および第2の主表面を備える基板を準備し、前記第1の主表面および第2の主表面に対して精密研磨を行い、第1の主表面および第2の主表面がともに、基板の中心を基準とした132mm角内の領域での平坦度を0.3μm以下にし、かつ二乗平均平方根粗さRqを0.25nm以下にする工程と、
    前記精密研磨後の基板の第1の主表面に前記第2の主表面のモールドパターンが形成される領域を含む大きさを有する凹部を形成する工程と、
    前記凹部の底面に対して研磨を行い、前記底面の表面粗さを算術平均粗さRaで0.3nm以下にする平滑化工程と、
    をこの順に行うものであり、
    前記凹部を形成する工程は、
    前記第1の主表面に小孔を形成する小孔形成工程と、
    前記小孔の底面近傍の側壁を切削して前記小孔の底面を広げる底面拡大工程と、
    広げられた底面の上にある前記小孔の側壁を除去する側壁除去工程と、
    を備えることを特徴とするマスクブランク用基板の製造方法。
  2. 前記底面拡大工程と前記側壁除去工程とを交互に実施することを特徴とする請求項1に記載のマスクブランク用基板の製造方法。
  3. 前記底面拡大工程は、
    回転軸に固定された研削ディスクを前記小孔の中に挿入する段階と、
    前記研削ディスクを前記小孔の底面近傍の側壁に当てて、この底面近傍の側壁を研削する段階と、を備え、
    前記側壁除去工程では、前記研削ディスクにより研削された部分よりも第1の主表面側にある側壁を除去する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のマスクブランク用基板の製造方法。
  4. 前記基板の第1の主表面に外周溝部を形成する工程と、前記外周溝部の内側に内周溝部を形成する工程とをさらに備え、
    前記小孔形成工程は、少なくとも前記外周溝部および内周溝部に掛かる大きさの底面を有する小孔を形成するものであり、
    前記底面拡大工程は、回転軸に固定された研削ディスクを前記小孔の中に挿入する段階と、前記研削ディスクを前記小孔の底面近傍の側壁に当てつつ、前記回転軸を前記内周溝部に沿って移動させ、この底面近傍の側壁を研削する段階とを備え、
    前記側壁除去工程は、前記外周溝、内周溝および広げられた小孔の底面に囲まれる基板部分を除去するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載のマスクブランク用基板の製造方法。
  5. 前記小孔形成工程において形成される小孔は、前記凹部の外周部分に形成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のマスクブランク用基板の製造方法。
  6. 前記凹部は、当該凹部の底面と前記第2の主表面との間の距離が0.5mm以上2.0mm以下となる深さを有することを特徴とする請求項1に記載のマスクブランク用基板の製造方法。
  7. 前記平滑化工程は、底面に対し、磁性流体研磨、研磨スラリーを用いた研磨および化学機械研磨のうちのいずれかの研磨を行うことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のマスクブランク用基板の製造方法。
  8. 前記基板は、石英ガラスまたはSiO −TiO 系低熱膨張ガラスからなることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のマスクブランク用基板の製造方法。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のマスクブランク用基板の製造方法によって製造されたマスクブランク用基板の第2の主表面に、パターン形成用の薄膜を形成する成膜工程を備えることを特徴とするインプリントモールド用マスクブランクの製造方法。
  10. 前記パターン形成用の薄膜は、クロムを含有する材料で形成されていることを特徴とする請求項9に記載のインプリントモールド用マスクブランクの製造方法。
  11. 前記パターン形成用の薄膜は、クロム単体、クロム窒化物、クロム炭化物、クロム炭化窒化物およびクロム酸化炭化窒化物のうちのいずれかの材料で形成されていることを特徴とする請求項9に記載のインプリントモールド用マスクブランクの製造方法。
  12. 請求項9から11のいずれか一項に記載のインプリントモールド用マスクブランクの製造方法によって製造されたインプリントモールド用マスクブランクにおける前記薄膜およびマスクブランク用基板をエッチング加工するエッチング工程を備えることを特徴とするインプリントモールドの製造方法。
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