JP5594627B2 - 熱処理ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、加熱コイルをワークの被熱処理部に相対的に近接し加熱コイルに交番電流を流して被熱処理部を誘導加熱する熱処理ヘッドに関する。
ワークの被熱処理部に対して焼入れ、焼戻しなどの熱処理を行う場合、銅管製の加熱コイルをワークの被熱処理部に近接し、加熱コイルに交番電流を流して被熱処理部を誘導加熱し、加熱後に冷却する。加熱コイルは、交番電流を流す際、加熱コイルを構成する銅管に冷却水を通すことにより、加熱コイルそれ自体が熔けないようにしている。そのため、加熱コイルを備えた熱処理ヘッドは、加熱コイルの各端部にそれぞれ被給電端子と冷却水接続口とを備えており、冷却水接続口が加熱コイルの内部通路に連通している。
従来において、被給電端子及び冷却水接続口の加熱コイルへの接続構造については、特許文献1〜3に開示されている。
特許文献1に開示されている加熱コイルは、少なくとも中空パイプの各端部がそれぞれ第1及び第2給電導体部となるようL字状に折曲してなる導体部と、第1及び第2の給電導体部に挟まれるように第1及び第2の給電導体部にそれぞれ固定された第1及び第2の取付板部と、第1及び第2の取付板部に挟まれた絶縁板部と、を有している。
特許文献2に開示されている加熱コイルは、特許文献1と略同一の構造を有している。すなわち、加熱導体に給電を行う給電導体として一対のL形リード部を備え、各L形リード部の一端部が加熱導体に接続され、各L形リード部の他端部が絶縁材を介して重ね合わせた給電用の端子板に接合されると共に、各L形リード部の他端部が通水用の口金と接続されている。
特許文献3に開示されている加熱コイルでは、その一端部から延びた下端部に流路を流れる冷却液の注入口が取り付けられ、その他端部から延びた下端部に流路を流れる冷却液の排出口が取り付けられ、一端部と下端部との間、他端部と下端部との間にはそれぞれリードが接続されており、このリードを介して高周波電源に接続されている。
特開平8−53708号公報(図1、段落[0015]) 特開平8−143947号公報(図1、段落[0020]、[0024]) 特開平11−26150号公報(図1、段落[0017])
特許文献1,2,3に開示されているように、従来の加熱コイルでは、取付板部、端子板又はリード部と呼ばれる被給電端子を電源部に接続された給電端子で挟持固定すると共に、ホース口、口金又は注入口及び排出口と呼ばれる冷却水接続口に冷却水源に接続されたホースを接続している。
さらに、従来、熱処理ヘッドを熱処理ヘッド固定手段に固定する場合、ワークを冷却するための冷却ジャケットの水路接続作業と加熱コイル用冷却水路の接続作業とは、別々に行わなければならなかった。
従って、或る種類のワークを熱処理した後に別の種類のワークを熱処理する場合、熱処理ヘッドの交換、ワークをハンドリングするハンドリングツールのティーチング等のメンテナンスを行う必要があり、その際、熱処理ヘッドの冷却水接続口に対するホースの取外しと再接続に手間や時間がかかり、交換作業が面倒で煩わしかった。
本発明は、上述した点に鑑み、加熱コイル側の被給電端子対と電源に接続される給電端子対との間における電気的接続と水路接続とを同時に達成することができる熱処理ヘッドを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、加熱コイルの一端及び他端に一方及び他方の被給電端子がそれぞれ備えられ、電源に接続される一方及び他方の給電端子に一方及び他方の被給電端子が密着して配置されて加熱コイルに一方及び他方の給電端子を介在して給電される熱処理ヘッドであって、一方及び他方の被給電端子が何れも中空部を備えており、一方の被給電端子における中空部が、加熱コイルのコイル内通路と連通して一方の給電端子における冷却水供給口に接続される冷却水入口を有し、他方の被給電端子における中空部が、加熱コイルのコイル内通路と連通して他方の給電端子における冷却水排出口に接続される冷却水出口を有することを特徴とする。
上記構成によれば、一方及び他方の被給電端子をそれぞれ一方及び他方の給電端子に接続するだけで、加熱コイルに給電可能な状態となると同時に、加熱コイルの内部通路に冷却水を通水可能な状態となる。よって、電源から一方の給電端子及び一方の被給電端子と他方の被給電端子及び他方の給電端子とを経由して加熱コイルに交番電流が流れる。冷却水は、一方の給電端子における冷却水供給口から一方の被給電端子における冷却水入口を通って一方の被給電端子内の中空部に流入し、さらに加熱コイルのコイル内通路に流れ、その後、他方の被給電端子における中空部に流入し、他方の被給電端子における冷却水出口を通って他方の給電端子における冷却水排出口より流れ出る。即ち、冷却水が加熱コイルのコイル内通路に供給されて排出されるので、加熱コイルへの通電による発熱で加熱コイルの温度が上昇するのを防ぐことができる。
また本発明では、加熱コイルの一端及び他端に一方及び他方の被給電端子がそれぞれ備えられ、電源に接続される一方及び他方の給電端子に一方及び他方の被給電端子が密着して配置されて加熱コイルに一方及び他方の給電端子を介在して給電される熱処理ヘッドであって、一方及び他方の被給電端子が何れも中空部を備えており、一方の被給電端子における中空部が、加熱コイルのコイル内通路と連通して一方の給電端子における冷却水供給口に接続される冷却水入口を有し、他方の被給電端子にはこの他方の被給電端子における中空部に連通する排水管が備えられていてもよい。
上記構成によれば、一方及び他方の被給電端子をそれぞれ一方及び他方の給電端子に接続するだけで、加熱コイルに給電可能な状態となると同時に、加熱コイルの内部通路に冷却水を供給可能な状態となる。よって、電源から一方の給電端子及び一方の被給電端子と他方の被給電端子及び他方の給電端子とを介在して加熱コイルに交番電流が流れる。冷却水は、一方の給電端子における冷却水供給口から一方の被給電端子における冷却水入口を通って一方の被給電端子内の中空部に流入し、さらに加熱コイルのコイル内通路に流れ、その後、他方の被給電端子に備えた放水管より流れ出る。即ち、冷却水が加熱コイルのコイル内通路に供給されて排出されるので、加熱コイルへの通電による発熱で加熱コイルの温度が上昇するのを防ぐことができる。
本発明では、一方の被給電端子と他方の被給電端子とが絶縁板を挟んで上下方向又は左右方向に積層されていることが好ましい。一方及び他方の被給電端子に接続される電源及び冷却水源系としては、一方及び他方の給電端子を一方及び他方の被給電端子の積層方向に応じて上下方向又は左右方向に対向配置して構成し、一方の給電端子と他方の給電端子との間の隙間を一方及び他方の被給電端子の積層方向の厚さ寸法より僅かに大きくして少なくとも一方の給電端子を他方の給電端子側に移動させるクランプ構造を採用し、一方の給電端子に給水手段を付設し他方の給電端子に排水手段を付設すればよい。本発明では、一方及び他方の被給電端子が絶縁板を挟んで積層される必要は必ずしもなく、一方の被給電端子と他方の被給電端子が互いに離隔した状態に設けられていてもよい。
本発明では、さらに、冷却水ジャケットを備えていることが好ましい。本発明における熱処理ヘッドは、加熱機能のみならず冷却機能を備えていてもよい。加熱コイルと冷却水ジャケットとは一体の組立体を構成してもよい。これにより、例えば、ワークの内面を加熱し次いで冷却するという熱処理を行ったり、ワークの内面又は外面を加熱しながら相対移動すると共に加熱に追随して冷却する移動熱処理を行ったりすることができる。
本発明は、さらに、適宜の固定ベースに載置されてトグルクランプにより押圧固定されかつ加熱コイルと冷却ジャケットとを支持する取付基板を備え、取付基板には、上下に貫通するワーク冷却水入口が設けられ、ワーク冷却水入口に冷却ジャケットが接続されていることが好ましい。
ここで、固定ベースはワーク冷却水入口に対応して通水口を上下に貫通して備え、この通水口にワーク冷却水供給管が接続されている。また、固定ベースにはトグルクランプが取り付けられている。このような固定ベースに、上記熱処理ヘッドの取付基板を載置しかつトグルクランプで取付基板を押圧して固定すると、冷却ジャケットへの給水路をカプラレスにて接続することができる。
この構成の熱処理ヘッドによれば、熱処理ヘッドを迅速かつ簡単に取り付けることが実現できると同時に、熱処理ヘッドの取り付けによって冷却ジャケットへの給水路をカプラレス接続にて形成することができる。
本発明によれば、熱処理ヘッドにおける被給電端子対を給電端子対に接続すれば、加熱コイルに給電可能でありかつ加熱コイルの内部通路へ冷却水を供給し得る状態となる。即ち、加熱コイル側の被給電端子対と電源側に接続される給電端子対との間の電気的接続と水路接続とを同時に達成することができる。
本発明の第1の実施形態に係る熱処理ヘッドに関し、(a)は右上から見た斜視図、(b)は左上から見た斜視図、(c)は給電部との接続を示す平面図である。 本発明の第2の実施形態に係る熱処理ヘッドに関し、(a)は右上から見た斜視図、(b)は左上から見た斜視図、(c)は給電部との接続を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る熱処理ヘッドを右上から見た斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る熱処理ヘッドを装着した熱処理装置の正面図である。 本発明の第4の実施形態に係る熱処理ヘッドに関し、(a)はa−a線に沿う断面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は一対の被給電端子を一対の給電端子でクランプした状態の要部拡大平面図である。
以下、本発明の幾つかの実施形態について図面を参照して説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は本発明の第1の実施形態に係る熱処理ヘッドに係り、(a)は右上から見た斜視図、(b)は左上から見た斜視図、(c)は給電部との接続を示す平面図である。
本発明の第1の実施形態に係る熱処理ヘッド1は、加熱コイル10と、加熱コイル10の一端に備えられた一方の被給電端子20と、加熱コイル10の他端に備えられた他方の被給電端子30と、を有してなる。
加熱コイル10は、銅製の中空パイプの折り曲げなどにより作製される。加熱コイル10の形状については、ワークの形状と熱処理すべき領域等により決定され、図1に示す態様に限定されない。即ち、加熱コイル10は、図示しないワークの被熱処理部位、即ち被加熱部位に対して近接しうる形状を部分的に有する。この形状の部位に交番電流が流れることによりワークの被熱処理部位にうず電流を誘導し被熱処理部位を加熱する。
被給電端子20,30は、それぞれ銅板材から矩形板状に形成されていて、絶縁板40を挟んで水平方向に積層されている。給電端子50,60は、何れも例えば銅板製であり図示しない高周波電源に接続される。被給電端子20,30の対が図1(c)に示すように給電端子50,60の対によって挟持された状態において、高周波電源から給電端子50,60及び被給電端子20,30を介在して加熱コイル10に給電される。なお、被給電端子20,30の対は積層されておらず互いに離間されてもよい。この場合は、被給電端子20,30は、離間して設置される給電端子50,60により給電される。
被給電端子20と被給電端子30との間に絶縁板40が挟まれて被給電端子20,30と絶縁板40とは三層の積層構造を有している。平板状の被給電端子20,30のうち絶縁板40側の各密着面にはシール剤が塗布され、被給電端子20,30及び絶縁板40が一体的に構成されている。第1の実施形態では、被給電端子20,30には、絶縁板40との重ね合わせ面に凹部が形成され、この凹部が絶縁板40で密閉されてなる中空部21,31を備えている。なお、中空部21,31は別の方法で形成してもよい。例えば、平板状の被給電端子20,30を、平板状の給電端子50,60と平行な何れかの表面より凹んだ凹部を有する端子本体と、この端子本体に積層されて凹部を閉じる蓋と、から構成することで、中空部21,31が形成されてもよい。
被給電端子20,30の外面、即ち絶縁板40との重ね合わせ面と逆側の面には、中空部21,31に連通する小さな孔22,32が設けられている。加熱コイル10の一端部及び他端部は、端面部を閉じられ、側面部で被給電端子20,30を挟んでかつ被給電端子20,30と固定されている。ここで、側面部とは、被給電端子20,30にほぼ平行に延びる部位をいい、端面部とは、加熱コイル10の一端部及び他端部において、側面部と交差するように設けられた部位を意味する。
そして、加熱コイル10における側面部と被給電端子20とにそれぞれ開けられた孔22を通して加熱コイル10のコイル内通路と被給電端子20の中空部21とが連通している。加熱コイル10における側面部と被給電端子30とにそれぞれ開孔された孔32を介して、加熱コイル10のコイル内通路と被給電端子30の中空部31とが連通している。孔22は、加熱コイル10の一方の側面部と被給電端子20の中空部21とを内部で連通して冷却液が流れる程度の小さな寸法を有する。また、孔32は、加熱コイル10の他方の側面部と被給電端子30の中空部31とを内部で連通して冷却液が流れる程度の小さな寸法を有する。図示しないシール部材が、孔22,32の周りを周状に囲むように、加熱コイル10における側面部と被給電端子20,30とが密着する面側に備えられているのが好ましい。
被給電端子20,30は、それぞれ、給電端子50,60と密着する面に冷却水入口23,冷却水出口33を有しており、冷却水入口23,冷却水出口33により中空部21,31に連通する。
給電端子50は、中空部51と、被給電端子20と密着する面に開孔され中空部51に連通する冷却水供給口52と、中空部51に連通する管状の冷却水取込管53と、を有する。
給電端子60は、中空部61と、被給電端子30と密着する面に開孔され中空部61に連通する冷却水排出口62と、中空部61に連通する管状の冷却水排出管63と、を有する。
被給電端子20,30の対を給電端子50,60の対で挟持すると、冷却水入口23と冷却水供給口52とが連通し、冷却水出口33と冷却水排出口62とが連通する。
上記のように構成された熱処理ヘッド1によれば、加熱コイル10の一端及び他端にそれぞれ設けられた被給電端子20,30の対を給電端子50,60の対で挟圧して電気的に接続すると、加熱コイル10に給電可能でかつ加熱コイル10の内部通路に冷却水を通水可能になる。即ち、給電端子50の冷却水供給口52と被給電端子20の冷却水入口23とが連通し、被給電端子20の開口22と加熱コイル10のコイル内通路とが連通して、冷却水取込管53から加熱コイル10のコイル内通路に到るまでの流入側の流路が形成される。一方、加熱コイル10のコイル内通路と被給電端子30の開口32とが連通し、被給電端子30の冷却水出口33と給電端子60の冷却水排出口62とが連通して、加熱コイル10のコイル内通路から冷却水排出管63に到るまでの流出側の流路が形成される。
よって、冷却水は、給電端子50の冷却水取込管53から中空部51に流入し、冷却水供給口52から、被給電端子20の冷却水入口23を通って中空部21に流入する。冷却水は、さらに加熱コイル10のコイル内通路を通流する。冷却水は、被給電端子30の中空部31に流入し冷却水出口33を通って給電端子60の冷却水排出口62を経て中空部61に流入し、冷却水排出管63から外部へ放出される。このように、冷却水が加熱コイル10内に流れるため、加熱コイル10への通電による発熱で加熱コイル10の温度が上昇するのを防ぐことができる。なお、冷却水の流れる向きは上記構成と逆でもよい。
〔第2の実施形態〕
図2は本発明の第2の実施形態に係る熱処理ヘッド1Aを示し、(a)は右上から見た斜視図、(b)は左上から見た斜視図、(c)は給電部との接続を示す平面図である。熱処理ヘッド1Aは、加熱コイル10と被給電端子20,30Aの対とを含んで構成される。加熱コイル10の一端に被給電端子20が備えられ、加熱コイル10の他端に被給電端子30が備えられる。
被給電端子20は、第1の実施形態と同一に構成されており、中空部21と孔22と冷却水入口23とを有する。被給電端子30Aは、第1の実施形態に係る被給電端子30の構成とは相違している。第1の実施形態に係る被給電端子30は、中空部31と孔32と冷却水出口33とを有しているが、第2の実施形態に係る被給電端子30Aは、中空部31と孔32と冷却水出口33とを備えていない。その代わりに、平板状の被給電端子30Aは、加熱コイル10の端部より適当な長さの放水管70を備えている。被給電端子30Aが加熱コイル10の端部に固定されている構成については、第1の実施形態と同一である。給水側の給電端子50は第1の実施形態と同一の構成であるが、排水側の給電端子60は、第1の実施形態と異なり通路の一部及び冷却水取込管を備えていない。
上記構成によれば、被給電端子20,30Aの対を給電端子50,60の対で挟圧すると、第1の実施形態と同様に、給電端子50,60を介して図示しない電源から加熱コイル10に給電可能な状態となり、同時に加熱コイル10の内部通路に冷却水を通水可能な状態となる。冷却水は、給電端子50の中空部51から被給電端子30Aの中空部31を通り加熱コイル10のコイル内通路を流れる(図2(c)参照)。そして、冷却水は、被給電端子30Aに設けた放水管70より流れ出る。
〔第3の実施形態〕
図3は本発明の第3の実施形態に係る熱処理ヘッド1Bを右上から見た斜視図である。熱処理ヘッド1Bは、加熱コイル10と、加熱コイル10の一端及び他端にそれぞれ備えられた被給電端子20,30と、を有してなる。被給電端子20,30の対は、絶縁板40を挟んで垂直方向に積層されている。このため、図1(c)に示す給電端子50,60が上下に配置され被給電端子20,30の対に上下方向からクランプすることになる。加熱コイル10の一端及び他端にそれぞれ設けた被給電端子20,30の対を給電端子50,60の対で挟圧して電気的に接続するという一つの作業で、被給電端子20,30と図1(c)に示す給電端子50,60との給電接続と水路接続とを第1の実施形態の場合と同様、同時に行うことができる。このため、加熱コイル10に対する給電及び冷却水の供給も、第1の実施形態に係る熱処理ヘッド1の場合と変わらない。
〔第4の実施形態〕
図4は本発明の第4の実施形態に係る熱処理ヘッド1Cを装着した熱処理装置100の正面図であり、図5は図4に示す熱処理ヘッド1Cに関し、(a)はa−a線に沿う断面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は一対の被給電端子を一対の給電端子でクランプした状態の要部拡大平面図である。第4の実施形態に係る熱処理ヘッド1Cは、次のような熱処理装置100に適用される。即ち、熱処理装置100は、熱処理ヘッド1Cと外面冷却ジャケット102と熱処理ヘッド固定手段103と給電クランプ104とを含んで構成される。図5(c)に示すように、ワークWはユニバーサルジョイントのアウタレースであり、熱処理装置100は、アウタレースにおけるカップ部内面の熱処理に適用される。
図5(a)〜(c)に示すように、熱処理ヘッド1Cは、取付基板81と、カップ内面を移動焼きする加熱コイル82と、加熱コイル82に追随して冷却するための内面用冷却ジャケット83と、加熱処理終了後にカップ内の全面を冷却するための噴射ジャケット84と、を有してなる。加熱コイル82、内面用冷却ジャケット83及び噴射ジャケット84は取付基板81によって支持されている。内面用冷却ジャケット83の下端及び噴射ジャケット84の下端は、それぞれ取付基板81に上下に貫通して開孔されたワーク冷却水入口に接続されている。
そして、加熱コイル82は、両端が後方に延びていて絶縁板87を挟んで積層された被給電端子85,86を備えている。被給電端子85,86は、第1の実施形態に係る熱処理ヘッド1における被給電端子20,30の対と同様に、加熱コイル82の内部通路と連通する中空部85a,86aを備えている。図5(d)において、104eは冷却水取込管、104fは冷却水排出管、104gはクランプを構成する可動フランジ、104hはクランプを構成する固定フランジ、104iは可動フランジ104gと固定フランジ104hを連結しているC形アームである。
従って、この熱処理ヘッド1Cによれば、図5(c)に示すように、加熱コイル82の両端に備えた被給電端子85,86の対を図1に示す給電端子50,60の対と同等に構成された給電端子104a,104bの対で挟圧すると、被給電端子85,86の中空部85a,86aと、給電端子104a,104bの中空部104c,104dとが連通するので、加熱コイル82に給電可能になると同時に、加熱コイル82の内部通路に冷却水を通水可能になる。すなわち、冷却水取込管104eと冷却水排出管104fには常時配管を接続しておくことができ、従来において給電接続とは別に行っていた冷却水の通路接続の作業が無くなるので、熱処理ヘッド1Cを交換する段取りが容易になる。
図4に示す熱処理ヘッド固定手段103は、固定ベース103aにトグルクランプ103bを備え、かつ、図示していないが、固定ベース103aにワーク冷却水入口に対応する上下に貫通して開孔された通水口を備え、この通水口にワーク冷却水供給管が接続されてなる。
従って、熱処理ヘッド1Cの取付基板81を固定ベース103aに載置しかつトグルクランプ103bで押圧固定することで、内面用冷却ジャケット83及び噴射ジャケット84へ給水する給水路をカプラレス接続できる。
〔その他の実施形態〕
本発明は上記の実施形態に限定されるものでなく、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々、設計変更した形態が含まれる。
1,1A,1B,1C:熱処理ヘッド
10,82:加熱コイル
20,30,30A,85,86:被給電端子
21,31,85a,86b:中空部
22,32:孔(貫通孔)
23:冷却水入口
33:冷却水出口
40:絶縁板
50,60,104a,104b:給電端子
51,61:中空部
52:冷却水供給口
53:冷却水取込管
62:冷却水排出口
63:冷却水排出管
70:放水管
81:取付基板
83:内面用冷却ジャケット
84:噴射ジャケット
100:熱処理装置
102:外面冷却ジャケット
103:熱処理ヘッド固定手段
103a:固定ベース
103b:トグルクランプ
W:ワーク

Claims (3)

  1. ワークのカップ部内面を熱処理するための熱処理ヘッドにおいて、
    加熱コイルと、上記カップ部を冷却する冷却ジャケットと、上記加熱コイル及び上記冷却ジャケットを支持して固定ベースに固定される取付基板と、を備え、
    上記取付基板には、上記冷却ジャケットのワーク冷却水入口が設けられ、
    上記固定ベースには、上記ワーク冷却水入口に対応するように上下に貫通して通水口が備えられ、該通水口にはワーク冷却水供給管が接続されており、
    上記熱処理ヘッドが、上記固定ベースに載置されてトグルクランプにより押圧固定されることで、上記通水口と上記ワーク冷却水入口がカプラレスで接続され、
    上記加熱コイルの一端及び他端に一方及び他方の被給電端子備え電源に接続された一方の給電端子及び他方の給電端子上記一方の被給電端子及び他方の被給電端子が密着して配置されることで上記加熱コイルに上記一方及び他方の給電端子を介在して給電される構造を有し
    上記一方及び他方の被給電端子が何れも中空部を備え
    上記一方の被給電端子における中空部が、上記加熱コイルのコイル内通路と連通して上記一方の給電端子における冷却水供給口に接続される冷却水入口を有し、
    上記他方の被給電端子における中空部が、上記加熱コイルのコイル内通路と連通して上記他方の給電端子における冷却水排出口に接続される冷却水出口を有することを特徴とする、熱処理ヘッド。
  2. 前記ワークのカップ部は、ユニバーサルジョイントのアウターレースにおけるカップ部である、請求項1に記載の熱処理ヘッド。
  3. 前記冷却ジャケットが、前記加熱コイルに追随して冷却するための内面用冷却ジャケットと、加熱終了後にカップ内の全面を冷却するための噴射ジャケットとからなる、請求項1又は2に記載の熱処理ヘッド。
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