JP2014165022A - 誘導加熱装置 - Google Patents

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JP2014165022A JP2013035110A JP2013035110A JP2014165022A JP 2014165022 A JP2014165022 A JP 2014165022A JP 2013035110 A JP2013035110 A JP 2013035110A JP 2013035110 A JP2013035110 A JP 2013035110A JP 2014165022 A JP2014165022 A JP 2014165022A
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Takao Hirose
隆雄 広瀬
Tomomi Nakahara
知己 中原
Naoto Takase
尚登 高瀬
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Abstract

【課題】電気コネクタにおける端子と電線との半田接続作業に用いて、簡易且つ確実な半田接続を行うことができる誘導加熱装置を提供する。
【解決手段】交流電源41と、それぞれ1巻きのコイルから構成される第1加熱コイル23L、第2加熱コイル23Rとを有し、加熱コイル23L,23Rが互いに平行に位置し、交流電源41により同一方向に流れる交流電流が印加されるように構成された加熱ユニットと、コネクタ72を保持するコネクタ保持台を有して移動可能に構成され、コネクタ72の取付けおよび取外しを行う待機位置、取り外し位置と、加熱ユニットにおける加熱位置との間を移動可能なケーブル保持装置とから構成され、交流電源41により加熱コイル23L,23Rに同一方向に流れる交流電流が印加されたときに、加熱コイルに囲まれた空間内においてコイル形成面に略直交する方向に発生する磁束をコネクタ72が受ける位置に加熱位置が設定される。
【選択図】図2

Description

本発明は、導電性材料からなる加熱対象に渦電流を発生させることにより加熱対象を加
熱する誘導加熱装置に関する。
従来、電気コネクタにおける端子と電線との半田接続や、電子部品等の半田付けを行う
方法として、半田ごてを用いて手作業で半田を溶かして半田接続を行う方法や、半田接続
部にホットバーを押し付けて加熱することで半田を溶かして半田接続を行う方法が広く知
られている。特許文献1の図1には、半田ごてを用いて半田接続を行う例が開示されてお
り、コンタクト11のテール部11bに芯線13aを接触させておき、この状態で半田ご
てを用いてテール部11bに芯線13aを半田接続する構成が開示されている。一方、特
許文献2には、ホットバーを用いて半田接続を行う例が開示されており、外部引き出し用
リード14の一端をリード端子11に当接させておき、この状態でホットバー1を外部引
き出し用リード14に圧接させて、外部引き出し用リード14の一端をリード端子11に
半田接続する構成が開示されている。
特開2008−243725号公報 特開平6−140460号公報
ところで、特許文献1のように半田ごてを用いて手作業でコンタクト11のテール部1
1bに芯線13aを半田接続する場合、作業者の熟練度が要求されたり、一つずつ手作業
で行うために手間がかかり作業が煩雑になるという問題があった。また、特許文献2のよ
うにホットバーを用いて半田接続する場合、ホットバーが斜めに傾いた状態で押し付けら
れると接続不良が発生することがあるという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、例えば電気コネクタにおける
端子と電線との半田接続作業に用いて、簡易且つ確実な半田接続を行うことができる誘導
加熱装置を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る誘導加熱装置は、交流電源と、それぞれ1巻
きのコイルから構成される複数の加熱コイル(例えば、実施形態における第1加熱コイル
23L、第2加熱コイル23R)とを有し、前記複数の加熱コイルはコイル形成面が所定
間隔を有して互いに平行に位置し、前記交流電源により前記複数の加熱コイルに同一方向
に流れる交流電流が印加されるように構成された加熱ユニットと、加熱対象物(例えば、
実施形態におけるコネクタ72)を保持する保持部(例えば、実施形態におけるコネクタ
保持台62)を有して移動可能に構成され、前記保持部を、前記加熱ユニットから離れて
前記保持部への加熱対象物の取付けおよび取外しを行う着脱位置(例えば、実施形態にお
ける待機位置A、取り外し位置C)と、前記加熱ユニットにおける加熱位置との間で移動
可能とした保持装置(例えば、実施形態におけるケーブル保持装置60)とから構成され
、前記交流電源により前記複数の加熱コイルに同一方向に流れる交流電流が印加されたと
きに、前記加熱コイルに囲まれた空間(例えば、実施形態における加熱領域2)内におい
て前記コイル形成面に略直交する方向に発生する磁束を、前記保持部に保持された加熱対
象物が受ける位置に前記加熱位置が設定されることを特徴とする。
上述の誘導加熱装置において、前記加熱位置が、前記複数の加熱コイルの間に設定され
た構成が好ましく、この構成の場合に、前記加熱位置を囲む前記加熱コイルが、加熱対象
物の形状に対応して湾曲して形成されていることが好ましい。
上述の誘導加熱装置において、前記加熱位置が、前記複数の加熱コイルのうちの最も外
側の加熱コイルの外側近傍に設定された構成も好ましく、この構成の場合に、前記最も外
側の加熱コイルが、加熱対象物の形状に対応して湾曲して形成されていることが好ましい
上述の誘導加熱装置において、前記保持部により保持された加熱対象物が前記加熱位置
に移動された状態で、前記交流電源により前記複数の加熱コイルに交流電流が印加されて
前記加熱位置に発生する磁束を受けて前記加熱対象物に発生する渦電流により前記加熱対
象物が加熱されるように構成されたことが好ましい。
また、前記複数の加熱コイルが、それぞれ内部空間を有するパイプ状の導電部材から構
成され、前記複数の加熱コイルの内部空間が直列に連通されており、このように直列に連
通された前記内部空間に冷却流体を流して前記複数の加熱コイルの冷却を行うように構成
されたことが好ましい。
上記冷却構成では、前記直列に連通された内部空間において、前記交流電源により電流
が印加される一端側と他端側とを繋ぐ部分が絶縁性を有した部材(例えば、実施形態にお
ける接続チューブ28)から構成されたことが好ましい。
本発明に係る誘導加熱装置は、加熱対象物が加熱されるときの加熱位置が、加熱コイル
に囲まれた空間内をコイル形成面に略直交する方向に発生する磁束を加熱対象物が受ける
位置に設定されている。ここで、加熱コイルに交流電流が印加されると、電流の流れる向
きに応じた磁界が加熱コイルの周囲に発生するが、特に加熱コイルに囲まれた空間内をコ
イル形成面に略直交する方向に発生する磁束は磁束密度が高く、その強度が高い。このた
め、この強度の高い磁束を受ける位置を加熱位置に設定して、この加熱位置に例えば電気
コネクタ(電気コネクタのうちの半田接続される端子および電線)を位置させると効率良
く半田に渦電流を発生させて半田を加熱して溶融できるので、簡易且つ確実に半田接続を
行うことができる。
上述の誘導加熱装置において、加熱位置が複数の加熱コイルの間に設定された構成が好
ましい。交流電流が印加されてコイル形成面に略直交する方向に発生する磁束は、特に複
数の加熱コイルの間においてその強度が高いので、この複数の加熱コイルの間に加熱位置
を設定すれば効率良く半田(加熱対象部)を加熱して半田接続を行うことができる。
また、この構成の場合に、加熱位置を囲む加熱コイルが加熱対象物の形状に対応して湾
曲した構成が好ましい。このように構成すれば、加熱対象物のうちで加熱されにくい部分
が受ける磁束に対して、加熱されやすい部分が受ける磁束の強度を下げることができ、加
熱対象部を均一に加熱することができる。
一方、加熱位置が複数の加熱コイルのうちの最も外側の加熱コイルの外側近傍に設定さ
れた構成も好ましい。このように構成した場合、複数の加熱コイルの間に加熱位置を設定
した場合と同程度の強度の磁束を加熱対象物が受けることになるので、効率良く半田(加
熱対象部)を加熱して半田接続を行うことができる。
また、この構成の場合に、最も外側の加熱コイルが加熱対象物の形状に対応して湾曲し
た構成が好ましい。このように構成すれば、加熱位置を複数の加熱コイルの間に設定する
場合と同様に、加熱対象部を均一に加熱することができる。
上述の誘導加熱装置において、加熱対象物を加熱位置に移動させた状態で、複数の加熱
コイルに交流電流が印加されて加熱位置に発生する磁束を受けて加熱対象物に発生する渦
電流により加熱対象物が加熱される構成が好ましい。このように構成すれば、加熱対象部
に接触することなく非接触で加熱対象部を加熱することができるので、例えば電気コネク
タの半田接続作業に用いれば、簡易且つ確実に半田接続を行うことができる。
また、複数の加熱コイルの内部空間が直列に連通され、この連通された内部空間に冷却
流体を流して複数の加熱コイルの冷却が行われる構成が好ましい。この構成の場合には、
複数の加熱コイルを冷却するための経路を一本に纏めることができ、これによって複数の
加熱コイルを互いに同一温度となるように冷却することができる。
上記冷却構成の直列に連通された内部空間において、交流電源により電流が印加される
一端側と他端側とが絶縁性を有した部材によって繋がれた構成が好ましい。このように構
成した上で、この縁性を有した部材に冷却流体を流せば、加熱コイルの一端側と他端側と
の絶縁性を確保しつつ、加熱コイルの一端側と他端側とを互いに同一温度となるように冷
却することができる。
本発明を適用した一例としての誘導加熱装置の斜視図を示す。 上記誘導加熱装置を構成する加熱ヘッドの斜視図を示す。 コネクタ付ケーブルを保持したケーブル保持装置の斜視図を示す。 コネクタ付ケーブルの端部を示す斜視図である。 押し当て部材および挟持部材が装着されたコネクタ付ケーブルの端部を示す斜視図である。 コネクタが半田接続されるときの状態を示す斜視図である。 図6中のVII−VII部分の断面図である。 図6中のVIII−VIII部分の断面で発生する磁界を模式的に示した図である。 変形例に係る加熱ヘッドを示す斜視図である。 図9中のX−X部分の断面で発生する磁界を模式的に示した図である。
以下、図面を参照して本発明に係る誘導加熱装置の好ましい実施形態について説明する
。誘導加熱装置は一般に、導電性材料により形成された加熱対象部を非接触で加熱するこ
とが可能であり、以下の実施形態においては、半田を加熱して溶かしてコネクタ端子にケ
ーブルを半田接続するための誘導加熱装置1を例示して説明する。なお、以降においては
説明の便宜のために、図面に付記する矢印方向で左右、前後および上下を定義して説明を
行う。
まず、本発明に係る誘導加熱装置1の全体構成について、図1〜図5を参照しながら説
明する。図1には誘導加熱装置1の斜視図を示しており、この図1に示すように、誘導加
熱装置1は、略平板状に形成されたベーステーブル10と、ベーステーブル10に左右に
並んで取り付けられた一対の加熱ヘッド20,20、および各加熱ヘッド20に電気接続
されて各加熱ヘッド20に所定周波数の交流電流を流す交流電源41からなる加熱ユニッ
ト40と、各加熱ヘッド20に冷却水を循環させて各加熱ヘッド20を冷却する冷却装置
50と、加熱対象であるコネクタ付ケーブル70を保持するケーブル保持装置60とを備
えて構成される。なお、本実施形態では、一対の加熱ヘッド20,20を設けた構成例を
示しているが、このように構成すれば、後述するようにケーブル71の両端部にコネクタ
72を同時に半田接続することができる。
ベーステーブル10は、平坦に形成されたテーブル本体11と、テーブル本体11上面
に前後に延びて形成された左右一対のスライドガイド12,12と、各スライドガイド1
2の前端部同士を繋いで左右に延びるストッパ13とから構成される。
各加熱ヘッド20は、図1および図2に示すように、交流電源41および冷却装置50
に接続された電極部21と、電極部21の後側に前後に延びて設けられた加熱コイル部2
2とから構成される。
電極部21は、図2に示すように、板材をそれぞれ断面視L字状に折曲されて形成され
所定隙間をおいて上下に対向する上側ベース電極24U、下側ベース電極24Lと、上側
ベース電極24Uの後端部に取り付けられた上側後端電極25Uと、下側ベース電極24
Lの後端部に取り付けられた下側後端電極25Lと、中空パイプ状部材を用いて形成され
前端部が上側ベース部材24Uの起立部に接続されて上側ベース電極24Uの上側を前後
方向に延びて後端部が上側後端電極25Uに接続された上側水路形成部材26Uと、中空
パイプ状部材を用いて形成され前端部が下側ベース部材24Lの起立部に接続されて下側
ベース電極24Lの下側を前後方向に延びて後端部が下側後端電極25Lに接続された下
側水路形成部材26Lと、上側後端電極25Uの右側部に取り付けられた上側継手27U
と、下側後端電極25Lの右側部に取り付けられた下側継手27Lと、上側継手27Uお
よび下側継手27Lに接続された接続チューブ28とを備えて構成される。
なお、上側ベース電極24U、下側ベース電極24L、上側後端電極25Uおよび下側
後端電極25Lは導電性材料を用いて構成され、一方、接続チューブ28は絶縁性材料を
用いて構成される。また、上側水路形成部材26U、下側水路形成部材26L、上側継手
27Uおよび下側継手27Lは、導電性材料および絶縁性材料のどちらを用いて構成して
も良い。また、上側ベース電極24Uと下側ベース電極24Lとの間にシート状の絶縁部
材を挟持させて、これらが接触しないように構成しても良い。
加熱コイル部22は、一本の中空パイプ状の導電性部材を用いて構成されており、上側
後端電極25Uに接続されるとともに上側後端電極25Uから後方に延びる第1往路部3
1と、第1往路部31の後端部に繋がって前方に向けて折り返されるとともに、左方に拡
がるように折曲された第1後端折り返し部32と、第1後端折り返し部32から第1往路
部31に略平行となるように下側後端電極25Lに向かって延びる第1復路部33と、上
側後端電極25Uに接続されるとともに上側後端電極25Uから第1往路部31と略平行
となるように後方に延びる第2往路部34と、第2往路部34の後端部に繋がって前方に
向けて折り返されるとともに、右方に拡がるように折曲された第2後端折り返し部35と
、第2後端折り返し部35から第2往路部34に略平行となるように下側先端電極25L
に向かって延びる第2復路部36と、第1復路部33と第2復路部36との前端部同士を
接続するとともに下側後端電極25Lに接続された前端折り返し部37とから構成される
加熱コイル部22は、第1往路部31、第1復路部33、第2往路部34および第2復
路部36の前後方向における略中央部に、後述するコネクタ72の形状に対応して左右外
側に向けて凸となるように湾曲した第1往路加熱部31a、第1復路加熱部33a、第2
往路加熱部34aおよび第2復路加熱部36aが形成されている。加熱コイル部22は、
第1往路部31、第1後端折り返し部32および第1復路部33から構成される第1加熱
コイル23Lと、第2往路部34、第2後端折り返し部35および第2復路部36から構
成される第2加熱コイル23Rとを備える。
このように、第1加熱コイル23Lおよび第2加熱コイル部25Rの一端がそれぞれ上
側後端電極25Uに接続され、且つ、第1加熱コイル23Lおよび第2加熱コイル部25
Rの他端がそれぞれ下側後端電極25Lに接続されているので、交流電源41により加熱
ヘッド20(電極部21)に所定周波数の交流電流が入力されると、第1加熱コイル23
Lおよび第2加熱コイル部25Rを側面視において同一方向に流れる交流電流が印加され
る。
上側後端電極25Uの内部には、上側水路形成部材26Uの内部空間と第1往路部31
の内部空間とを繋ぐ第1内部水路(図示せず)と、第2往路部34の内部空間と上側継手
27Uの内部空間とを繋ぐ第2内部水路(図示せず)とが形成されている。また、下側後
端電極25Lの内部には、上側継手27Uの内部空間と下側水路形成部材26Lの内部空
間とを繋ぐ第3内部水路(図示せず)が形成されている。このため、上側水路形成部材2
6Uの内部空間は、第1内部水路、第1往路部31の内部空間、第1後端折り返し部32
の内部空間、第1復路部33の内部空間、前端折り返し部37の内部空間、第2復路部3
6の内部空間、第2後端折り返し部35の内部空間、第2往路部34の内部空間、第2内
部水路、接続チューブ28の内部空間および第3内部水路を介して、下側水路形成部材2
6Lの内部空間に繋がっている。
なお、上側ベース電極24Uにおける上側水路形成部材26Uの前端部と対向する部分
に、前後に貫通した上側水路孔(図示せず)が形成されており、この上側水路孔を介して
上側水路形成部材26Uの内部空間が冷却装置50と繋がっている。また、下側ベース電
極24Lにおける下側水路形成部材26Lの前端部と対向する部分に、前後に貫通した下
側水路孔(図示せず)が形成されており、この下側水路孔を介して下側水路形成部材26
Lの内部空間が冷却装置50と繋がっている。
ケーブル保持装置60は、本発明に係る誘導加熱装置1によって半田接続されるコネク
タ付ケーブル70を保持するための装置であり、このケーブル保持装置60について説明
する前に、コネクタ付ケーブル70の構造について図3および図4を参照しながら説明す
る。
図3にはケーブル保持装置60に保持されたコネクタ付ケーブル70を示しており、図
4にはコネクタ付ケーブル70の端部の拡大図を示している。コネクタ付ケーブル70は
、図3および図4に示すように、複数の電線71aが束ねられて被覆されて構成されたケ
ーブル71と、このケーブル71の両端部に半田接続により取り付けられるコネクタ72
とを備えて構成される。コネクタ72は、図4に示すように、図示しない接続対象機器に
嵌合接続されるコネクタ本体部材73と、電線71aを保持した状態でコネクタ本体部材
73に取り付けられる電線保持部材74とを有して構成される。コネクタ本体部材73は
、絶縁性材料を用いて形成されたハウジング75と、導電性材料を用いて形成されてハウ
ジング75に保持された複数のコンタクト76とを有して構成される。電線保持部材74
は、絶縁性材料を用いて形成され、電線71aを保持するための複数の保持溝77を有す
る。なお、コネクタ本体部材73は、図4に示す状態における裏面にも複数のコンタクト
76を備える。
このコネクタ付ケーブル70を組み立てる際には、まず、電線71a先端の被覆を剥が
して芯線71bを露出させて、この芯線71bに半田を塗布する。続いて、電線71aの
端部近傍を電線保持部材74の保持溝77に嵌めて保持させる(図4参照)。次に、電線
71aを保持した電線保持部材74をコネクタ本体部材73に取り付けて、芯線71bを
対応するコンタクト76に接触させた状態にしておき、この状態で芯線71bと対応する
コンタクト76とを半田接続してコネクタ付ケーブル70が構成される。本発明に係る誘
導加熱装置1は、上述したコネクタ付ケーブル70の組立工程のうち、芯線71bとコン
タクト76とを半田接続する工程において用いられるものである。
ケーブル保持装置60は、図3に示すように、平板状のスライドプレート61と、コネ
クタ72の先端部を受容保持するコネクタ受容部(図示せず)が形成された左右一対のコ
ネクタ保持台62,62と、二股状に形成されてコネクタ72から上方に延びるケーブル
71を把持するケーブル把持部63と、リング状に束ねられたケーブル71を収容保持す
るためのケーブル収容部64とを備えて構成される。コネクタ72の先端部をコネクタ受
容部に受容させるとともにケーブル71をケーブル把持部63に把持させ、ケーブル71
の残りの部分を束ねてケーブル収容部64に収容すれば、ケーブル保持装置60にコネク
タ付ケーブル70を保持させることができる。
コネクタ付ケーブル70の半田接続は、上述のようにしてケーブル保持装置60にコネ
クタ付ケーブル70を保持させた後、このケーブル保持装置60をテーブル本体11上に
おいてスライド移動させ、図1に示す加熱位置Bに位置させて行われる。このとき、一対
のスライドガイド12,12によってケーブル保持装置60が左右にガイドされた状態で
、ケーブル保持装置60がストッパ13に突き当たるまでケーブル保持装置60を前方に
スライド移動させて、加熱位置Bに位置させる。このスライド移動によりコネクタ72が
第1加熱コイル23Lと第2加熱コイル23Rとの隙間に後方から挿入されて、コネクタ
72の半田接続部分が第1往路加熱部31a、第1復路加熱部33a、第2往路加熱部3
4aおよび第2復路加熱部36aによって囲まれる加熱領域2内(図6および図7参照)
に位置するように、スライドプレート61に対してコネクタ保持台62が取り付けられて
いる。
芯線71bとコンタクト76との接触状態を維持して確実に半田接続させるため、図5
に示すように、コネクタ72に、左右一対の押し当て部材80と、この押し当て部材80
を左右から挟持する前後一対の挟持部材85とが取り付けられて半田接続が行われる。押
し当て部材80は、溶融半田に接触しても変形しない耐熱性および絶縁性を有した材料を
用いて形成されており、断面視コの字状となって前後に延びる押し当て本体部81(図7
も参照)と、この押し当て本体部81の前後両端に設けられた係合部82とを備える。挟
持部材85は、弾性変形可能な絶縁性材料を用いて形成され、平板状の基部86と、基部
86から二股状に分かれて前後方向に延びる二股部87と、二股部87の先端部において
左右内側に延びる押圧部88(図7も参照)とを備える。
コネクタ72に、押し当て部材80および挟持部材85を取り付ける際には、まず、芯
線71bおよびコンタクト76を覆うように左右両側から押し当て部材80を取り付けて
、左右の押し当て部材80の係合部82同士を係合させる。次に、挟持部材85の二股部
87を弾性的に拡げておいて、押圧部88を押し当て部材80の溝部に嵌めることで、挟
持部材85の弾性力により芯線71bをコンタクト76に押し付けた状態が維持される。
なお、これら押し当て部材80および挟持部材85は、半田接続時に治具として用いられ
るものであり、半田接続後はコネクタ72から取り外されて、次の半田接続のために用い
られる。
以上、誘導加熱装置1の構成について説明した。次に、コネクタ付ケーブル70の組立
作業について、図6〜図8を追加参照しながら、特に誘導加熱装置1を用いてコネクタ付
ケーブル70を半田接続する工程を中心に説明する。
まず、コネクタ付ケーブル70に対して前処理を行う。具体的には、ケーブル71端部
の電線71aの先端被覆を剥がして芯線71bを露出させ、この芯線71bに半田を例え
ば半田ディップにより塗布する。なお、芯線71bが接続される相手となるコンタクト7
6の表面に半田(クリーム半田)を塗布しても良い。このようにして半田が塗布された電
線71aの端部近傍を、電線保持部材74の保持溝77に嵌めて保持させた後、この電線
保持部材74をコネクタ本体部材73に取り付けて、芯線71bを対応するコンタクト7
6に接触させる。この状態でコネクタ本体部材73のコンタクト76を覆うように左右か
ら押し当て部材80を取り付けて、これらの押し当て部材80の係合部82同士を係合さ
せる。続いて、挟持部材85の二股部87を拡げておいて、押し当て部材80の溝部に押
圧部88を嵌めることで、挟持部材85により芯線71bをコンタクト76に弾性的に押
し付ける。
次に、上述のようにして前処理が行われたコネクタ付ケーブル70を、ケーブル保持装
置60に取り付ける。このとき、例えば図1に示すように、ベーステーブル10の後端左
側の待機位置Aにケーブル保持装置60を位置させておき、この位置でコネクタ付ケーブ
ル70の取付作業を行う。この取付作業を具体的に説明すると、まず、コネクタ72の先
端部をコネクタ保持台62のコネクタ受容部に受容させるとともに、コネクタ72近傍の
ケーブル71をケーブル把持部63に把持させる。続いて、ケーブル71の残りの部分を
束ねてケーブル収容部64に収容させれば、コネクタ付ケーブル70の取付作業が完了す
る。
次に、コネクタ付ケーブル70を保持したケーブル保持装置60をベーステーブル10
上でスライドさせて、待機位置Aから加熱位置Bに移動させる。このとき、ベーステーブ
ル10に一対のスライドガイド12,12およびストッパ13が設けられているので、こ
れらに沿うようにケーブル保持装置60をスライドさせれば、簡単且つ確実にケーブル保
持装置60を加熱位置B(コネクタ72の半田接続部分を加熱領域2)に位置させること
ができる。また、加熱コイル部22の第1後端折り返し部32および第2後端折り返し部
35が左右に拡がるように折曲しているので、挟持部材85等を加熱コイル部22に接触
させないように挿入することができる。
続いて、コネクタ72が加熱領域2内に挿入された状態で、交流電源41により加熱ヘ
ッド20に所定周波数の交流電流が入力される。このとき、加熱ヘッド20に入力される
電流の向きは周波数に応じて変化するが、このときの電流印加により発生する磁界の状態
を、図8に模式的に示している。図8には、第1加熱コイル23Lにおいて第1往路部3
1から第1後端折り返し部32を経て第1復路部33に向かう方向に電流が流れるととも
に、第2加熱コイル23Rにおいて第2往路部34から第2後端折り返し部35を経て第
2復路部36に向かう方向に電流が流れる場合に発生する磁界を示している。この図8か
ら分かるように、各加熱部31a,33a,34a,36aの周囲には、これらを取り巻
くように電流の向きに対応した磁界31b,33b,34b,36bが発生する。
ここで、第1往路加熱部31aと第2往路加熱部34aとの間においては磁界31bと
磁界34bとが発生するが、これらにおける互いに対向する部分においては互いに反対向
きなので打ち消され、また、第1復路加熱部33aと第2復路加熱部36aとの間におい
ては磁界33bと磁界36bとが発生するが、これらにおける互いに対向する部分におい
ては互いに反対向きなので打ち消される。一方、加熱領域2においては、この領域を左右
に横切って加熱コイル部22の外部に出て、加熱コイル部22の上方または下方を回って
左右反対側から加熱領域2内に入り込む閉じられた磁束3が発生する。また、加熱コイル
部22は側面視においてコイル状に形成されているので、加熱コイル部22の外部に発生
する磁束3よりも加熱コイル22の内部(加熱領域2)に発生する磁束3の方が密集して
磁束密度が高く、その磁束密度が高い分だけ磁束3の強度が高い。
加熱ヘッド20に入力される電流の向きが周波数に応じて変化すると、電流の向きに応
じて加熱コイル部22で発生する磁界の向きが反対になり、その結果磁束3の向きが変化
する。このように、加熱コイル部22を流れる電流の向きが変化する毎に磁束3の向きが
変化し、この磁束3の向きが変化することにより、磁束3が横切る位置に配置された導電
体内部に渦電流が発生する。このときに、磁束密度が高く磁束3の強度の高い加熱領域2
内にコネクタ72を位置させれば、効率良く渦電流を発生させて加熱することができる。
加熱領域2内に位置するコネクタ72を磁束3が横切ると、加熱領域2内に位置する導電
体、すなわち、芯線71bに塗布された半田、芯線71bおよびコンタクト76の内部に
渦電流が発生してこれらが加熱される。コネクタ72のように半田接続する部分が左右両
面に存在する場合、第1加熱コイル23Lと第2加熱コイル23Rとの間にコネクタ72
を位置させて加熱すれば、左右に向きを変えて発生する磁束3によって左右両面の半田接
続部を均一に加熱することができる。
ここで、誘導加熱装置1は、芯線71bに塗布された半田、芯線71bおよびコンタク
ト76のうちで最も融点の低い半田のみが溶けるように、交流電流を流す時間および交流
電流の周波数が設定されている。このため、コネクタ72を加熱領域2内に位置させて、
設定された時間だけ所定周波数の交流電流を印加すれば、芯線71bおよびコンタクト7
6を溶かすことなく半田のみを溶かし、この溶けた半田によって芯線71bとコンタクト
76とを半田接続することができる。このとき、押し当て部材80および挟持部材85に
より、半田接続の前後において芯線71bとコンタクト76との接触状態が維持されてい
るので、これらを確実に半田接続することができる。なお、加熱ヘッド20に電流を印加
すると、加熱領域2内に位置するハウジング75、電線保持部材74、押し当て部材80
および挟持部材85に対しても磁束3が左右に横切るが、これらは絶縁性材料を用いて形
成されているので内部に渦電流が発生せず、熱変形が生じない。
このようにして半田接続を行う際、前後に並んだ芯線71bおよびコンタクト76のう
ちで、前後方向における中央部よりも前後端部の方が渦電流によって生じた熱が周囲に逃
げやすい。このため、例えば前後に並んだ芯線71bおよびコンタクト76に対して均一
な強度の磁束を横切らせた場合、前後中央部に対して前後端部の方が昇温されにくいとい
う現象が生じる。そこで、本発明に係る誘導加熱装置1においては、各加熱部31a,3
3a,34a,36aを、コネクタ72の前後幅に対応させて左右外側に向けて凸となる
ように湾曲させている。このように湾曲させると、前後端部の芯線71bおよびコンタク
ト76を横切る磁束に対して、前後中央部の芯線71bおよびコンタクト76を横切る磁
束の強度を弱めることができ、前後に並んだ芯線71bおよびコンタクト76を均一に加
熱して半田接続することができる。
次に、加熱コイル部22に所定時間だけ交流電流を流して芯線71bとコンタクト76
とを半田接続させた後、図1に示すように、ケーブル保持装置60を加熱位置Bからベー
ステーブル10の後端右側の取り外しCにスライド移動させる。この取り外し位置Cに移
動させておいて、ケーブル保持装置60から、ケーブル71にコネクタ72が半田接続さ
れたコネクタ付ケーブル70を取り外す。以上のように、待機位置Aにおいてケーブル保
持装置60にコネクタ付ケーブル70を保持させ、待機位置Aから加熱位置Bに移動させ
て半田接続を行い、加熱位置Bから取り外し位置Cに移動させてケーブル保持装置60か
らコネクタ付ケーブル70を取り外して、コネクタ付ケーブル70の組立作業が完了する
以上、コネクタ付ケーブル70の組立作業について、誘導加熱装置1を用いてコネクタ
付ケーブル70を半田接続する工程を中心に説明した。このように加熱ヘッド20に交流
電流を入力してコネクタ付ケーブル70の半田接続を行うと、電流印加によって加熱コイ
ル部22自身が発熱して損傷する虞がある。このため、誘導加熱装置1には、加熱ヘッド
20に冷却水を循環させて冷却する冷却装置50が設けられている。次に、この冷却装置
50により加熱ヘッド20を冷却する構成について説明する。なお、以下においては、冷
却装置50により冷却水を上側水路形成部材26Uに供給して下側水路形成部材26Lか
ら排出させる例について説明するが、これとは反対方向に冷却水を循環させても良い。
冷却装置50によって上側水路形成部材26Uに供給された冷却水は、上側後端電極2
5U内に形成された第1内部水路を通って第1往路部31の前端部に供給される。第1往
路部31の前端部に供給された冷却水は、第1往路部31、第1後端折り返し部32およ
び第1復路部33の内部空間をこの順序で通過して前端折り返し部37に至り、この前端
折り返し部37から、第2復路部36、第2後端折り返し部35および第2往路部34の
内部空間をこの順序で通過して上側後端電極25Uに到達する。上側後端電極25Uに到
達した冷却水は、上側後端電極25U内に形成された第2内部水路を通って上側継手27
Uに到達し、接続チューブ28および下側継手27Lの内部空間を通過して、下側後端電
極25Lに到達する。下側後端電極25Lに到達した冷却水は、下側後端電極25L内に
形成された第3内部水路を通って下側水路形成部材26Lに至り、この下側水路形成部材
26Lを通って冷却装置50に戻される。
上述したように、加熱コイル部22を一本のパイプ状の導電性部材を用いて構成するこ
とで、加熱コイル部22を冷却するための水路を連続した単一水路とすることができる。
このため、例えば第1加熱コイル23Lおよび第2加熱コイル23Rを別々の水路により
冷却する構成と比較して、冷却水の複雑な温度管理および流量管理が不要となり、簡単な
構成でありながら加熱コイル部22全体を均一温度に冷却することができる。また、上側
後端電極25Uと下側後端電極25Lとを絶縁性材料からなる接続チューブ28を用いて
接続することで、接続チューブ28を介して上側後端電極25Uと下側後端電極25Lと
の間で電流が流れるのを防止しつつ、上側後端電極25Uおよび下側後端電極25Lを加
熱コイル部22と同一温度になるように冷却することができる。なお、冷却水は純水では
なく、水道水等を用いているためある程度の導電性を有しているが、その導電性は加熱コ
イル部22の導電性と比べてはるかに小さいため、加熱領域2に発生する磁束3の強度に
影響を与えない。このことから、冷却水に代えて絶縁性を有する液体、例えば油を用いて
も良い。
以上、冷却装置50により加熱ヘッド20を冷却する構成について説明した。次に、加
熱ヘッド20の変形例について、図9および図10を参照しながら説明する。図9には、
変形例としての加熱ヘッド120の斜視図を示しており、この加熱ヘッド120は、加熱
ヘッド20と同一構成の電極部21と、加熱コイル部122とから構成される。以下にお
いては、加熱ヘッド20と同一構成の電極部21についての説明を省略し、加熱コイル部
122についての説明を中心に行う。
加熱コイル部122について説明する前に、この加熱ヘッド120によって半田接続さ
れるコネクタ付ケーブル170について説明する。コネクタ付ケーブル170は、図9に
示すように、複数の電線171aが束ねられて被覆されて構成されたケーブル171と、
このケーブル171の端部に半田接続により取り付けられるコネクタ172とを備えて構
成される。コネクタ172は、図10に示すように、絶縁性材料を用いて形成されたハウ
ジング173と、導電性材料を用いて形成されてハウジング173の片面(図10におけ
る上面)に保持された複数のコンタクト174とを有して構成される。この場合において
も、電線171aの芯線171b(図10参照)に半田を塗布し、この芯線171bをコ
ンタクト174と接触させておいて、この状態で加熱ヘッド120により半田を溶かして
芯線171bとコンタクト174とが半田接続される。この加熱ヘッド120では、4つ
のコネクタ172(2本のケーブル170)を同時に半田接続できるように構成されてい
る。
加熱コイル部122は、上述の加熱コイル部22と同様に一本の中空パイプ状の導電性
部材を用いて構成されており、第1往路部131、第1後端折り返し部132および第1
復路部133から構成される第1加熱コイル123Lと、第2往路部134、第2後端折
り返し部135および第2復路部136から構成される第2加熱コイル123Rと、第1
復路部133と第2復路部136との前端部同士を接続するとともに下側後端電極25L
に接続された前端折り返し部137とを備える。
この加熱コイル部122は、第1往路部131、第1復路部133、第2往路部134
および第2復路部136に、コネクタ172の形状に対応して上方に向けて凸となるよう
に湾曲した第1往路加熱部131a、第1復路加熱部133a、第2往路加熱部134a
および第2復路加熱部136aが形成されている。このように加熱コイル部122を湾曲
させることで、上述の加熱コイル部22と同様の効果を得ることができる。以上説明した
ように、加熱ヘッド120は、接続チューブ28が上方に向けて延びるように略90度回
転されて配置されたことと、各加熱部131a,133a,134a,136aの形状と
を除いては、上述した加熱ヘッド20と同一構成となっている。このため、加熱ヘッド1
20においては、交流電源41によって加熱ヘッド20と同一経路で電流が印加され、ま
た、冷却装置50によって加熱ヘッド20と同一経路で冷却水が循環される。
この加熱ヘッド120において、電流印加により発生する磁界の状態を図10に模式的
に示している。図10には、第1復路部133から第1後端折り返し部132を経て第1
往路部131に向かう方向に電流が流れるとともに、第2復路部136から第2後端折り
返し部135を経て第2往路部134に向かう方向に電流が流れる場合に発生する磁界を
示している。この場合、加熱領域4においては、図8を参照して説明した磁界の発生原理
によって、この加熱領域4を上下に横切って加熱コイル部122の外部に出て、加熱コイ
ル部122の左方または右方を回って上側から加熱領域4内に入り込む閉じられた磁束5
が発生する。
この図10に示す場合においても、加熱コイル部122の外部に発生する磁束5よりも
加熱コイル122の内部(加熱領域4)に発生する磁束5の方が密集して磁束密度が高く
、磁束5の強度が高い。このため、例えば加熱領域4の外部であっても、加熱コイル部1
22の下方であって加熱領域4と同程度の磁束密度で磁束5が横切る位置にコネクタ17
2を配置すれば、磁束5により効率良く渦電流を発生させて加熱し、半田接続を行うこと
ができる。
上述の実施形態では、第1加熱コイル23Lおよび第2加熱コイル23Rからなる2重
の加熱コイル部22を例示して説明したが、3重以上のコイル(第1コイル、第2コイル
、第3コイル、…)からなる加熱コイル部により加熱ヘッドを構成しても良い。
上述の実施形態においては、冷却装置50により冷却水を循環させる構成例について説
明したが、これに代えて例えば冷却気体(空気)を循環させる構成としても良い。
上述の実施形態では、本発明を半田接続用の誘導加熱装置1に適用した例について説明
したが、本発明はこの用途の誘導加熱装置に限定して適用されるものではなく、導電性材
料で形成された部分に渦電流を発生させて加熱するために用いられる誘導加熱装置全般に
適用可能である。
1 誘導加熱装置
2 加熱領域(加熱コイルに囲まれた空間)
3 磁束
23L 第1加熱コイル(加熱コイル)
23R 第2加熱コイル(加熱コイル)
28 接続チューブ(絶縁性を有した部材)
40 加熱ユニット
41 交流電源
60 ケーブル保持装置(保持装置)
62 コネクタ保持台(保持部)
72 コネクタ(加熱対象物)
A 待機位置(着脱位置)
B 加熱位置
C 取り外し位置(着脱位置)

Claims (8)

  1. 交流電源と、それぞれ1巻きのコイルから構成される複数の加熱コイルとを有し、前記
    複数の加熱コイルはコイル形成面が所定間隔を有して互いに平行に位置し、前記交流電源
    により前記複数の加熱コイルに同一方向に流れる交流電流が印加されるように構成された
    加熱ユニットと、
    加熱対象物を保持する保持部を有して移動可能に構成され、前記保持部を、前記加熱ユ
    ニットから離れて前記保持部への加熱対象物の取付けおよび取外しを行う着脱位置と、前
    記加熱ユニットにおける加熱位置との間で移動可能とした保持装置とから構成され、
    前記交流電源により前記複数の加熱コイルに同一方向に流れる交流電流が印加されたと
    きに、前記加熱コイルに囲まれた空間内において前記コイル形成面に略直交する方向に発
    生する磁束を、前記保持部に保持された加熱対象物が受ける位置に前記加熱位置が設定さ
    れることを特徴とする誘導加熱装置。
  2. 前記加熱位置が、前記複数の加熱コイルの間に設定されることを特徴とする請求項1に
    記載の誘導加熱装置。
  3. 前記加熱位置を囲む前記加熱コイルが、加熱対象物の形状に対応して湾曲して形成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載の誘導加熱装置。
  4. 前記加熱位置が、前記複数の加熱コイルのうちの最も外側の加熱コイルの外側近傍に設
    定されることを特徴とする請求項1に記載の誘導加熱装置。
  5. 前記最も外側の加熱コイルが、加熱対象物の形状に対応して湾曲して形成されているこ
    とを特徴とする請求項4に記載の誘導加熱装置。
  6. 前記保持部により保持された加熱対象物が前記加熱位置に移動された状態で、前記交流
    電源により前記複数の加熱コイルに交流電流が印加されて前記加熱位置に発生する磁束を
    受けて前記加熱対象物に発生する渦電流により前記加熱対象物が加熱されるように構成さ
    れたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の誘導加熱装置。
  7. 前記複数の加熱コイルが、それぞれ内部空間を有するパイプ状の導電部材から構成され
    、前記複数の加熱コイルの内部空間が直列に連通されており、このように直列に連通され
    た前記内部空間に冷却流体を流して前記複数の加熱コイルの冷却を行うように構成された
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の誘導加熱装置。
  8. 前記直列に連通された内部空間において、前記交流電源により電流が印加される一端側
    と他端側とを繋ぐ部分が絶縁性を有した部材から構成されたことを特徴とする請求項7に
    記載の誘導加熱装置。
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