JP2022122539A - 高周波誘導加熱ヘッドと、それを用いた高周波誘導加熱装置 - Google Patents

高周波誘導加熱ヘッドと、それを用いた高周波誘導加熱装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高周波誘導加熱ヘッドによるはんだ付け作業の多様性を図ることを目的とする。【解決手段】本発明に係る高周波誘導加熱ヘッドは、一部に磁気ギャップ部27Aが形成されたループ形状のコア体4Aと、前記コア体4Aに磁束を供給するコイル5とを備えている。前記コア体4Aは、前記磁気ギャップ部27A両側に、対として配置された磁気ギャップ端面25aと磁気ギャップ端面26aを有している。磁気ギャップ端面25a、26aの一方は、他方よりも、前記ループ形状の外周方向に延長された位置に有する形状とした。【選択図】 図16

Description

本発明は、高周波誘導加熱ヘッドと、それを用いた高周波誘導加熱装置に関するものである。
高周波誘導加熱ヘッドは、例えば、特許文献1に示すように回路基板のパッド部分に、電子部品を、はんだ付けするものとして活用されている。
前記高周波誘導加熱ヘッドは、加熱部となる磁気ギャップを有するコア体と、このコア体に磁束を供給するコイルと、を備えた構成となっている。
すなわち、回路基板のパッド部に、電子部品の端子部を、はんだ付けする場合には、先ず、回路基板のパッド部に、電子部品の端子部が配置され、次に、前記パッド部と端子部のはんだ付け部に、糸はんだが供給される。
この時、前記回路基板のパッド部、電子部品の端子部、糸はんだは、コア体の磁気ギャップ部内に配置された状態となっており、前記磁気ギャップ部に生ずる磁束によって、前記回路基板のパッド部、電子部品の端子部、糸はんだが誘導加熱され、はんだ付けが行われる。
特開2014-120649号公報
上記特許文献1において、高周波磁気ヘッドは、その一部に磁気ギャップが形成されたコア体と、このコア体に磁束を供給する磁気コイルとを備えた構成となっている。
しかし、同公報に開示するコア体は、その磁気ギャップ部において、第1の磁気ギャップ端面と、第2の磁気ギャップ端面とが左右対称形状に配置されている。
このように磁気ギャップ部において、第1、第2の磁気ギャップ端面を左右対称形状にしてあると、はんだ付け出来る被加熱体が限定され、はんだ付け作業の多様性に応えられない場合がある。
この点を、さらに説明すると、例えば、先行文献の様に、線状のリード端子を基板上のパッド部にはんだ付けする場合は、磁気ギャップ内に、前記リード端子、基板上のパッド部、糸はんだを配置することができる場合には、磁気ギャップ間に集中する磁束によって前記リード端子、基板上のパッド部、糸はんだを効率的に加熱することが出来るものの、半田付けすべき物品(例えばリード端子等)が、磁気ギャップよりも大きな場合、この物品を磁気ギャップ部間に配置することが出来ず、結論としてはんだ付け作業を行うことが出来ない。
勿論、その場合には、磁気ギャップ部を広げれば良いとの考えもあるが、磁気ギャップ部を広げると、この磁気ギャップ部における磁束密度が低下し、各部の発熱不足が生じ、結果的に、はんだ付けは出来なくなる。
結論として、磁気ギャップ間に、はんだ付けすべき物品を配置できるものにしか、はんだ付け作業が出来ず、はんだ付け作業の多様性に応えることが出来ない。
そこで、本発明は、はんだ付け作業の多様性に応えることを目的とするものである。
そしてこの目的を達成するために本発明に係る高周波誘導加熱ヘッドは、一部に磁気ギャップ部が形成されたループ形状のコア体と、前記コア体に磁束を供給するコイルとを備え、前記コア体は、前記磁気ギャップ部両側に、対として配置された第1の磁気ギャップ端面と、第2の磁気ギャップ端面とを有し、前記第1、第2の磁気ギャップ端面のうち一方は、他方よりも、前記ループ形状の外周方向に延長された位置に構成されていることを特徴とする。
ここで、第1の磁気ギャップ端面と、第2の磁気ギャップ端面の方向が前記ループ形状のコア体の外周方向に向けて配置されていてもよい。
また、本発明において、第1の磁気ギャップ端面と、第2の磁気ギャップ端面の断面積は、コア体の他の部分の断面積より小さく構成されていてもよい。
さらに、本発明の高周波誘導加熱装置は、上記高周波誘導加熱ヘッドと、この高周波誘導加熱ヘッドの磁気ギャップ部に配置される被加熱体を保持する保持手段と、を備えたことを特徴とする。
被加熱体の例としては、回路基板、各種電子部品、コネクター等の多くの物が例として挙げられる。
以上のように本発明に係る高周波誘導加熱ヘッドは、コア体に形成した第1の磁気ギャップ端面と第2の磁気ギャップ端面のうち、一方が他方よりもループ形状の外周方向に延長された位置に有している点に特徴がある。
以上の構成とすると、磁気ギャップ部において、第1の磁気ギャップ端面から第2の磁気ギャップ端面へ、または第2の磁気ギャップ端面から第1の磁気ギャップ端面へと流れる磁束は、第1、第2の磁気ギャップ端面が対向しているものに比較し、ループ状コア体のループ状外周方向に延長された経路を介して他方の磁気ギャップ端面へと到達する状態となる。
つまり、磁気ギャップ部において、ループ状コア体のループ状外周方向(例えば、これを縦方向と表現する)へと広がった磁束経路が形成される。
また、第1、第2の磁気ギャップ端面が左右対称に対向しているものに比較し、磁気ギャップ方向に直交する方向(例えば、これを横方向と表現する)にも、広がった磁束経路を形成することもできる。
その結果、従来では困難であった被加熱体のはんだ付けが行えるようになり、はんだ付けの多様性に応えること出来る。
本発明の各実施形態を説明するために用いた高周波誘導加熱装置の、高周波誘導加熱ヘッド部分を示す斜視図である。 同、高周波誘導加熱ヘッド部分の正面図である。 同、高周波誘導加熱ヘッド部分の側面図である。 同、高周波誘導加熱ヘッド部分側面図である。 同、高周波誘導加熱ヘッド部分の一部を取り除いた斜視図である。 同、高周波誘導加熱ヘッド部分の分解斜視図である。 同、高周波誘導加熱ヘッド部分の分解斜視図である。 同、高周波誘導加熱ヘッド部分の一部拡大斜視図である。 同、高周波誘導加熱ヘッド部分の一部拡大分解斜視図である。 同、高周波誘導加熱ヘッド部分の一部拡大分解斜視図である。 本発明の高周波誘導加熱ヘッド部分の一実施形態を示す斜視図である。 同、高周波誘導加熱ヘッド部分の斜視図である。 同、高周波誘導加熱ヘッド部分の正面図である。 同、高周波誘導加熱ヘッドのコア体を示す正面図である。 同、高周波誘導加熱ヘッド部分の一部拡大斜視図である。 同、高周波誘導加熱ヘッド部分の一部拡大正面図である。 同、高周波誘導加熱ヘッドの作用を示す一部拡大斜視図である。 本発明の高周波誘導加熱ヘッド部分の他の実施形態を示す斜視図である。 同、高周波誘導加熱ヘッド部分の斜視図である。 同、高周波誘導加熱ヘッドを用いてはんだ付け作業を行う例を示す正面図である。 同、はんだ付け作業を行う被加熱体例を示す斜視図である。 同、高周波誘導加熱ヘッドのコア体の斜視図である。 同、高周波誘導加熱ヘッドのコア体の斜視図である。 同、高周波誘導加熱ヘッドのコア体の正面図である。 同、高周波誘導加熱ヘッドのコア体の側面図である。 同、高周波誘導加熱ヘッドの作用を示す一部拡大断面図である。
以下、本発明の一実施形態を、添付図面を用いて説明する。
(基本構成の説明)
本発明は、高周波誘導加熱ヘッドと、それを用いた高周波誘導加熱装置において、特にコア体の形状に特徴を有するものである。
したがって、先ずは、図1~図10を用い、コア体を備えた高周波誘導加熱ヘッドと、それを用いた高周波誘導加熱装置について、その基本構成について説明した後に、図11~図26を用いて、本発明に係るコア体の特徴について詳細に説明する。
なお、本明細書において、高周波誘導加熱ヘッドは、コア体と、コア体に磁束を供給するコイルと、を備えたものである。
また、高周波誘導加熱装置とは、前記高周波誘導加熱ヘッドと、この高周波誘導加熱ヘッドによって、はんだ付けされる被加熱体を保持する保持手段とを備えたものである。
図1~図4において、高周波誘導加熱ヘッド1は、箱状の本体ケース2を備えている。
本体ケース2の上面2a、下面2b、4枚の外周面2cの、合計六面は、何れも樹脂で形成され、この本体ケース2の上面2aには、IH出力接続コネクター2Aと、2個の冷却水接続コネクター3が設けられている。
また、本体ケース2の下方には、コア体4と、このコア体4に磁束を供給するコイル5が配置されている。
本体ケース2の内部には、図5~図7に示すようにコンデンサ6が配置され、このコンデンサ6の両側には、それぞれ、コンデンサ6側から外方に向けて、電気水路接続体7、8が設けられている。
これらの電気水路接続体7、8はいずれも銅材によって形成され、当接する物品との電気的な導通が図れる構成となっている。
先ず、電気水路接続体8は、全体的な形状としてはビル状で、その内部には、上下方向に延びる水路(図示せず)が形成され、この水路の上端には、電気水路接続体8の上面において、冷却水接続コネクター3が結合されている。
また、電気水路接続体8内の水路の下端は、図7に示すように、電気水路接続体8の下部で、コンデンサ6側において水路結合部9となっている。
次に、電気水路接続体7は、全体的な形状としては板状であるが、下部の基台部10の内部には、電気水路接続体8側への横方向から、その後、下方へと延びる水路(図示せず)が形成されている。
そして、電気水路接続体7の水路で、電気水路接続体8側への端部は、図6に示すように水路結合部11となっている。
また、電気水路接続体7の水路で、下端側への端部は、図7に示すように水路結合部12となっている。
以上のような構成で、図6、図7に示す金属製のねじ13、14を用いて、左右の電気水路接続体7、8ともコンデンサ6の固定部にねじ止めすると、図5に示すように、コンデンサ6の両側に、それぞれ、電気水路接続体7、8が一体化された構成となる。
また、この一体化作業により、左右の電気水路接続体7、8とも、それぞれ、冷却水接続コネクター3、電気水路接続体8内の水路、その水路結合部9、電気水路接続体7の水路結合部11、電気水路接続体7の水路、水路結合部12への連続した水路が形成される。
前記コンデンサ6、電気水路接続体7、8の一体化物は、本体ケース2内において、図5の様に下面2b上に保持された状態となっており、冷却水接続コネクター3は、本体ケース2の上面2aの貫通孔A上に引き出された状態となっている。
また、二つの電気水路接続体7の基台部10の下面は、本体ケース2の下面2bの貫通孔B部に位置し、それによって、基台部10の下面の水路結合部12は、貫通孔Bを介して本体ケース2外に臨んだ状態となっている。
そして、二つの基台部10の下面に、図6、図7のねじ16で、コア体4と、コイル5が図5の様に結合されている。
具体的に説明すると、先ず、コイル5は、内部に水路が形成された銅パイプによってU字状に形成され、その一端側と、他端は、それぞれ、銅材製の前、後のコイルベース17、18に結合されている。
前、後のコイルベース17、18は、それぞれの上辺に、ねじ16を貫通させる貫通孔が形成された水平方向のフランジ17a、18aが形成され、このフランジ17a、18aの貫通孔に、下方からねじ16を貫通させ、このねじ16を、電気水路接続体7の基台部10の下面のねじ穴に螺合させることで、前、後のコイルベース17、18は、電気水路接続体7の基台部10に結合される。
また、コイルベース17、18には、それぞれ、上下方向への水路(図示せず)が形成され、コイルベース17の水路の下端には、コイル5の一端側の水路結合部(図示せず)が連結され、コイルベース18の水路の下端には、コイル5の他端側の水路結合部(図示せず)が連結されている。
また、コイルベース17の水路の上端のフランジ17aには、図6のごとく水路結合部19が形成され、コイルベース18の水路の上端のフランジ18aには、図6のごとく水路結合部20が形成されている。
このため、二つの基台部10の下面に、図6、図7の金属製のねじ16で、コイルベース17、18を固定すると、二つの基台部10の下面の水路結合部12に、コイルベース17、18の水路結合部19、20が、それぞれ、別々にゴムパッキン15を介して連結されることになる。
なお、水路結合部9、11間にも、例えば、図7に示すようなゴムパッキン15が介在され、水漏れを防ぐ構造となっている。
以上の構成とすることで、一方の冷却水接続コネクター3から、例えば、25℃の冷却水を流し込むと、その冷却水は、一方の電気水路接続体8内の水路、水路結合部9、一方の電気水路接続体7の水路結合部11、一方の電気水路接続体7内の水路、水路結合部12、コイルベース17の水路結合部19、コイルベース17の水路、コイル5の一端側の水路結合部、コイル5の水路、コイル5の他端側の水路結合部、コイルベース18の水路、コイルベース18の水路結合部20、他方の電気水路接続体7の水路結合部12、他方の電気水路接続体7の水路、他方の電気水路接続体8内の水路、他方の冷却水接続コネクター3へと流れて、そのご、本体ケース2外の冷却部で冷却され、再び、上記一方の冷却水接続コネクター3へと循環される。
なお、コイルベース17、18間は、樹脂製の絶縁板21を介して重ね合わせ、しかも、これら両者を結合するねじ22は樹脂製で、絶縁性であるので、コイルベース17、18間における短絡的な電気的導通は起きない。
また、図5に示す、IH出力接続コネクター2Aの一端子と、一方の電気水路接続体8の端子部23は配線(図面の煩雑化を避けるために図示せず)で接続され、また、IH出力接続コネクター2Aの他端子と、他方の電気水路接続体8の端子部24は配線(図面の煩雑化を避けるために図示せず)で接続されている。
また、コンデンサ6と電気水路接続体7、8も上記金属製のねじ13、14による一体化で、電気的に接続された状態となっている。
さらに、コンデンサ6、電気水路接続体7、8、コイルベース17、18、コイル5も、電気的に接続された状態となっている。
つまり、IH出力接続コネクター2Aからの電源供給を行うと、コンデンサ6とコイル5による共振が発生し、この共振電流が、コイル5に供給され、磁束が発生する状態となる。
次に、この磁束による加熱を行うコア体4について説明する。
コア体4は、図8~図10に示すように、Cの字状の第1のサブコア体25と、逆Cの字状の第2のサブコア体26の、それぞれの一端側(上端側)を重ね合わせ、前記サブコア体25、26の他端側(下端側)間に、隙間による磁気ギャップ27を形成した構成としている。
つまり、前記コア体4は、Cの字状のサブコア体25と、逆Cの字状のサブコア体26の、それぞれの一端側(上端側)を重ね合わせることで、正面視の状態で、リング状で、リングの一部に、前記磁気ギャップ27を形成する隙間が形成された構成としている。
そして、リング状のコア体4の内部空間に、コイル5が直線状に貫通した状態となっており、これにより、コイル5で発生した磁束が、コア体4、磁気ギャップ27に流れる構成となっている。
また、前記サブコア体25、26の一端側における重合部には、サブコア体25、26を貫通する貫通孔28を設け、この貫通孔28に貫通軸として金属製のねじ29を貫通させ、このねじ29を開閉軸として、前記磁気ギャップ27の大きさを可変する構成としている。
また、前記コア体4は、正面視の状態で、外径寸法よりも、表裏方向の板厚寸法が小さい板状とし、この板状のコア体4の表面と、裏面には、それぞれ保護板30、31を配置している。
保護板30は、Cの字状の第1のサブ保護板32と、逆Cの字状の第2のサブ保護板33の一端側(上部側)を重ね合わせるとともに、これらサブ保護板32、33の重合部には、サブ保護板32、33を貫通す貫通孔34を設け、この貫通孔34には、前記貫通軸として金属製のねじ29が貫通する。
また、保護板31は、Cの字状の第1のサブ保護板35と、逆Cの字状の第2のサブ保護板36の一端側(上部側)を重ね合わせるとともに、これらサブ保護板35、36の重合部には、サブ保護板35、36を貫通す貫通孔37を設け、この貫通孔37には、前記貫通軸として金属製のねじ29が貫通する。
つまり、貫通軸として金属製のねじ29は、サブ保護板32、33の貫通孔34、次に、サブコア体25、26の貫通孔28、その後、サブ保護板35、36の貫通孔37を貫通し、U字状の熱伝導部材38のねじ穴39にねじ込まれることになる。
そして、この構成により、コア体4は、表面も裏面も、熱伝導が可能な状態で、保護板30、31で覆われた状態となっている。
また、サブ保護板32、33の上部には、サブコア体25、26の上面を覆う様に、後方への折り曲部40が形成され、そこにねじ穴41を形成している。
さらに、サブ保護板35、36の上部には、サブ保護板32、33上部の後方への折り曲げ部を覆う様に、前方への折り曲部42が形成され、そこに貫通孔43を形成している。
また、サブ保護板35、36の上部には外方への取り付け部44を設け、そこに貫通孔45を設けている。
貫通孔43は前後方向への長孔、貫通孔45は外周方向への長孔となっている。
このような構成で、保護板31、コア体4、保護板30を重ね、熱伝導部材38に保持、固定するのであるが、その方法は、一例として、先ず、保護板31、コア体4、保護板30を重ね、貫通孔34、貫通孔28、貫通孔37に棒状の治具(図示せず)を貫通させて、軸合わせをする。
次に、保護板31の上方からねじ46を、貫通孔43を介して保護板30のねじ穴41に螺合させ、これによって、コア体4を前後から、保護板30、31で挟んだ状態とする。
そして、この様に仮のユニット化されたコア体4、保護板30、31から上記棒状の治具を抜き取り、次に、図9の熱伝導部材38の保持部38aに配置し、保護板31、コア体4、保護板30の貫通孔34、貫通孔28、貫通孔37にねじ29を貫通させ、このねじ29を熱伝導部材38のねじ穴39にねじ込む。
また、ねじ47は保護板31の貫通孔45を貫通させ、熱伝導部材38のねじ穴48にねじ込む。
この状態で、磁気ギャップ27の大きさを調整し、最終的に、上記ねじ29、47を強く締め付け、これによって保護板31、コア体4、保護板30の熱伝導部材38への保持、固定が完了する。
以上の構成とすれば、熱伝導部材38に、保護板31のコア体4とは反対側の面が当接され、熱伝導部材38と保護板31間の熱伝導が行いやすい状態となる。
つまり、コイルベース18が、コイル5を冷却する冷却水で冷却されると、その低温は、銅材製の熱伝導部材38、銅材製の保護板31を介して、フェライト材よりなるコア体4の冷却にも活用されることになり、本実施形態では、連続24時間の稼働をさせても、コア体4の温度を100℃程度に抑制できることとなった。
本実施形態の高周波誘導加熱ヘッド1は、磁気ギャップ27部分において、回路基板のパッドに、電子部品の端子部をはんだ付けするものであり、このような、はんだ付け作業が24時間連続で行えるという事は、生産性を飛躍的に高めることが出来るものとなる。
なお、このような高周波誘導加熱ヘッド1においては、良く知られているように、回路基板のパッド、電子部品の端子部、はんだ等が、被加熱体となるものであり、高周波誘導加熱ヘッド1を用いた高周波誘導加熱装置としては、前記回路基板などを保持する保持手段を設ける必要が有る。
また、本実施形態では、保護板30、31は、前記コア体4よりも比透磁率が低く、かつ、前記コア体4よりも電気抵抗値が低い金属材によって構成した。
具体的には、コア体4はフェライト材により形成し、前記保護板30、31は銅材、あるいはアルミニウム材により形成した。
コア体4を構成するフェライト材の比透磁率が50~5000であるのに対して、保護板30、31を銅材やアルミニウム材で構成した場合は、その比透磁率は略1であるので、コア体4を流れる磁束は、専らコア体4内を流れ、保護板30、31へと漏洩することは少ない。
しかしながら、本実施形態では、コイル5に100A程度の大きな高周波電流を流すので、漏れ磁束が磁気ギャップ27を流れる磁束量に比較して十分に少なくても、コア体4近傍の構成体を十分に加熱、高温化させてしまうこともある。
これに対して本実施形態では、コア体4から漏れ出した磁束は、前記コア体4よりも比透磁率が低い保護板30、31を通過し、また、この保護板30、31は、前記コア体4よりも電気抵抗値が低い金属材によって構成したものであるので、前記磁束の通過により、渦電流が流れ、この渦電流で、前記保護板30、31を通過する磁束とは反対方向の磁束を発生させ、その結果として、前記コア体4から保護板30、31を介して漏れ出す磁束量が減少し、これによって、近傍の他の構成体を不用意に加熱することが無くなる。
実験によれば、磁気ギャップ27から4mm離れた位置における不用意な加熱を20%減少、8mm離れた位置における不用意な加熱を40%減少させることが出来た。
これにより、本来は加熱するものではない物品が、コア体4からの磁束で不用意に加熱され、それが劣化することが無くなる。
また、磁気ギャップ27近傍で、本来は加熱する予定の無い物品が、磁束によって不用意に加熱されないので、加熱作業の自由度が向上し、生産性も高まる。
また、漏れ磁束が減少するという事は、磁気ギャップ27の磁束が増加するという事でもあり、加熱効率を高めることもできる。
なお、保護板30、31を銅材で形成した場合、その電気抵抗値は、1.68×10-8Ωm、また、保護板30、31をアルミニウム材で形成した場合、その電気抵抗値は、2.83×10-8Ωmで、フェライト材が略絶縁性であるのに対して、極めての電気抵抗値が小さいものである。
また、前記コア体4の外形と、前記保護板30、31の外形を、略同一として、このコア体4の正面と、裏面を保護板30、31で覆ったので、コア体4に、直接的に、他の物品が衝突するのを保護板30、31で保護することが出来、この結果として、コア体4の損傷を抑制することが出来る。
つまり、コア体4は、フェライトで構成されるので、他の物品の衝突や、コア体4自身の落下により損傷を受けやすいものであるが、前記コア体4の外形と、前記保護板30、31の外形を、略同一として、このコア体4の正面と、裏面を保護板30、31で覆えば、コア体4に、直接的に、他の物品が衝突するのを保護板30、31で保護することが出来、この結果として、コア体4の損傷を抑制することが出来るのである。
また、前記保護板31を銅材で形成した場合の熱伝導は、403W/m・K、アルミニウム材により形成した場合の熱伝導は、236W/m・Kと熱伝導度の良いものであるので、上記コイル5を冷却水で冷却すると、保護板31を介してコア体4を十分に冷却することが出来るが、コア体4と前記保護板31間には、例えばシリコーン系グリス等の熱伝導性グリスを介在させると、さらに冷却効果を高めることができる。
なお、上記実施形態では、コア体4を水冷する例を示したが、コア体4を空冷する構成としても良い。
例えば、熱伝導部材38、保護板30、31に空冷用の送風を行っても良い。
また、そのために熱伝導部材38、保護板30、31に放熱フィンを設けても良い。
(実施の形態1)
図11~図17は、本発明の特徴である一実施形態を示すものであり、特に、高周波誘導加熱ヘッド1のコア体について説明をするためのものである。
本実施形態は、図1~図10のコア体4の形状を、図11~図17のコア体4Aに変更したことに特徴を有するものである。
つまり、図1~図10のコア体4を、図11~図17のコア体4Aに取り換えれば、図1~図10に示すような高周波誘導加熱ヘッド1と、それを用いた高周波誘導加熱装置が構成できるのである。
先ず、上記図1~図10では、Cの字状のサブコア体25と、逆Cの字状のサブコア体26を組み合わせてのコア体4を構成したが、本実施形態では、Cの字状のサブコア体25Aと、逆Cの字状のサブコア体26Aを組み合わせてコア体4Aを構成している。
Cの字状のサブコア体25Aと、逆Cの字状のサブコア体26Aはフェライト材により形成され、これを組み合わせることで図14に示すようにリング状のコア体4Aが構成されている。
また、リング状のコア体4Aの一部には、磁気ギャップ部27Aが形成されている。
そして、この磁気ギャップ部27Aにおいて、サブコア体25Aの磁気ギャップ端面25aと、サブコア体26Aの磁気ギャップ端面26aは、ループ形状のコア体4A外周方向に向けて配置している。
また、図14に示すように、サブコア体26Aの磁気ギャップ端面26aは、サブコア体25Aの磁気ギャップ端面25aよりも、ループ形状のコア体4A外周方向に延長された形状としている。
そして、このような構成においてコア体4Aのループ内には図11の様に、コイル5が直線状に貫通した状態となっており、これにより、コイル5で発生した磁束が、コア体4A、磁気ギャップ部27Aに流れる構成となっている。
なお、コア体4Aの保持は、図1~図10と同じ構成となっている。
図11~図17は、上記コア体4A、コイル5等を用いて、回路基板49上に、被加熱体の一例として用いたパワートランジスタ50を、はんだ付けする例を示している。
なお、回路基板49は、一般的な保持手段によって保持された状態となっている。
つまり、このパワートランジスタ50の接続端子51は従来と同じように、回路基板49のスルーホールに、はんだ付けされているものであるが、本実施形態で特徴的なのは、パワートランジスタ50の放熱フィン52を、回路基板49の表面側に設けた放熱パターン53に、はんだ付けすることである。
なお、放熱フィン52と放熱パターン53は、はんだ付け性を高めること、熱伝導性を高めることから、例えば銅製となっている。
すなわち、従来は、パワートランジスタ50を、放熱フィン52に設けた貫通孔54を介し、ねじによって放熱パターン53部分に固定していたが、本実施形態では、パワートランジスタ50の放熱フィン52を、回路基板49の表面側に設けた放熱パターン53に、はんだ付けするものである。
具体的には、パワートランジスタ50の放熱フィン52が覆う放熱パターン53表面に、クリームはんだを塗布し、その上にパワートランジスタ50を載せ、この状態で、上記コア体4A、コイル5等を用いて、回路基板49の放熱パターン53上に、パワートランジスタ50の放熱フィン52をはんだ付けする。
この時、図13、図15、図16に示すように、サブコア体25Aの磁気ギャップ端面25aは放熱フィン52の上方、サブコア体26Aの磁気ギャップ端面26aは放熱フィン52の端面52aの側方(つまり、放熱フィン52外)で、この放熱フィン52の端面52a近傍の放熱パターン53上方に、それぞれ配置された状態となっている。
この状態でコイル5に通電すると、図16に示すように、磁気ギャップ部27Aにおいて、サブコア体25Aの磁気ギャップ端面25aとサブコア体26Aの磁気ギャップ端面26a間に磁束が流れる(コイル5には高周波電流が供給されるので、次の瞬間には、図16に示す矢印方向は逆になる)。
特徴的なのは、図16に示すように、磁気ギャップ部27Aにおいて、サブコア体25Aの磁気ギャップ端面25aとサブコア体26Aの磁気ギャップ端面26a間に流れる磁束が、放熱フィン52だけでなく、その下方のクリームはんだ、放熱パターン53にも流れるという事である。
本実施形態では、上述のごとく、リング状のコア体4Aを構成するサブコア体25Aの磁気ギャップ端面25aと、サブコア体26Aの磁気ギャップ端面26aは、磁気ギャップ部27Aにおいて、ループ形状のコア体4A外周方向に向けて配置している。
また、図14に示すように、サブコア体26Aの磁気ギャップ端面26aは、サブコア体25Aの磁気ギャップ端面25aよりも、ループ形状のコア体4A外周方向に延長された形状としている。
この結果、サブコア体25Aの磁気ギャップ端面25aとサブコア体26Aの磁気ギャップ端面26a間に磁束経路は、放熱フィン52の厚み方向(これを縦方向と表現する)に延びた状態となり、これにより、磁気ギャップ部27Aにおいて、サブコア体25Aの磁気ギャップ端面25aとサブコア体26Aの磁気ギャップ端面26a間に流れる磁束が、放熱フィン52だけでなく、その下方のクリームはんだ、放熱パターン53にも流れるのである。
図17は磁束の流れによって形成される渦電流を示している(コイル5には高周波電流が供給されるので、次の瞬間には、図17に示す矢印方向は逆になる)。
この図17において理解されるように、放熱フィン52の上面で、端面52a側には大きな渦電流が流れ、また、放熱フィン52の端面52aにも大きな渦電流が流れ、さらに、放熱フィン52の端面52a近傍の放熱パターン53にも大きな渦電流が流れ、その結果、これらの部分は急激に温度上昇し、クリームはんだを溶融させ、これによって、パワートランジスタ50の放熱フィン52を、回路基板49の表面側に設けた放熱パターン53に、はんだ付けすることもできるのである。
また、このような、はんだ付け時において、上記放熱フィン52の上面で、端面52a側、放熱フィン52の端面52a、放熱フィン52の端面52a近傍の放熱パターン53が温度上昇すると、放熱フィン52、放熱パターン53を熱伝導性の良い銅製としたことで、特に、放熱フィン52、放熱パターン53が重なった広い部分が急激に温度上昇し、この広いエリアのクリームはんだを溶融させることが出来る。
その結果として、パワートランジスタ50の放熱フィン52を、回路基板49の表面側に設けた放熱パターン53に、はんだ付けすることもできるのである。
また、本実施形態のサブコア体25Aの磁気ギャップ端面25a、およびサブコア体26Aの磁気ギャップ端面26aの幅(図15の上下方向)は、パワートランジスタ50の放熱フィン52の幅(図15の上下方向)よりも小さいが、磁束経路を縦方向に伸ばした結果、磁気ギャップ端面25a、26aを対向させた場合に比較して、磁束経路が横方向(図15の上下方向)にも広がることとなり、このことが、図17に示すように縦方向だけでなく、横方向にも広がる渦電流を生じさせることにつながり、その結果として、パワー半導体50の広い放熱フィン52を、回路基板49の表面側に設けた放熱パターン53に、はんだ付けすることもできることとなったのである。
以上のごとく本実施形態では、従来では困難であった半田付け作業、例えば、パワートランジスタ50の放熱フィン52を、回路基板49の表面側に設けた放熱パターン53に、はんだ付けすることもでき、はんだ付けの多様性に応えることが出来るようになる。
(実施の形態2)
図18~図26は、本発明の他の実施形態を示すものである。
本実施形態は、図1~図10のコア体4の形状を、図18~図26のコア体4Bに変更したことに特徴を有するものである。つまり、図1~図10のコア体4を、図18~図26のコア体4Bに取り換えれば、図1~図10に示すような高周波誘導加熱ヘッド1と、それを用いた高周波誘導加熱装置が構成できるのである。
コア体4B以外の構成は、図1~図10と同じ構成となっているので、コア体4B分を中心に説明を行う事で、説明の煩雑化を避け、説明の理解を助ける手法をとる。
先ず、上記図1~図10では、Cの字状のサブコア体25と、逆Cの字状のサブコア体26を組み合わせてのコア体4を構成したが、本実施形態では、Cの字状のサブコア体25Bと、逆Cの字状のサブコア体26Bを組み合わせてのコア体4Bを構成している。
Cの字状のサブコア体25Bと、逆Cの字状のサブコア体26Bはフェライト材により形成され、これを組み合わせることで図24に示すようにリング状のコア体4Bが構成されている。
また、リング状のコア体4Bの一部には、磁気ギャップ部27Bが形成されている。
そして、この磁気ギャップ部27Bにおいて、サブコア体25Bの磁気ギャップ端面25bと、サブコア体26Bの磁気ギャップ端面26bは、ループ形状のコア体4B外周方向に向けて配置している。
また、図24に示すように、サブコア体26Bの磁気ギャップ端面26bは、サブコア体25Bの磁気ギャップ端面25bよりも、ループ形状のコア体4B外周方向に延長された形状としている。
そして、このような構成においてコア体4Bのループ内には図18の様に、コイル5が直線状に貫通した状態となっており、これにより、コイル5で発生した磁束が、コア体4B、磁気ギャップ部27Bに流れる構成となっている。
また、図22~図25に示すように、前記サブコア体25Bの磁気ギャップ端面25bは、このサブコア体25Bの磁気ギャップ部27B以外の部分よりも断面積が小さい状態(細い状態)としている。
同じように、前記サブコア体26Bの磁気ギャップ端面26bは、このサブコア体26Bの磁気ギャップ部27B以外の部分よりも断面積が小さい状態(細い状態)としている。
なお、コア体4Aの保持は、図1~図10と同じ構成となっている。
次に、図18~図26において、55はレセプタクルコネクタで、このレセプタクルコネクタ55のケース56は、図20に示すように回路基板57の一面側に配置されている。
また、レセプタクルコネクタ55の接続端子58は、図26に示すように回路基板57に設けたスルーホール59を介し、回路基板57の他面側に突出されている。
なお、レセプタクルコネクタ55は、良く知られているように、回路基板57の一面側において、ケース56に、ピンヘッダー(図示せず)が、着脱自在に結合されるようになっている。
このような使い方をされるレセプタクルコネクタ55は、その接続端子58が、回路基板57のスルーホール59部分に、はんだ付けされており、このはんだ付けが、本実施形態のコア体4Bを用いて行われる。
また、接続端子58を回路基板57のスルーホール59部分に、はんだ付けすることで、回路基板57の回路パターン(図示せず)と接続端子58の電気的な接続も行われる。
さて、このようなレセプタクルコネクタ55には、図19~図21に示すように、複数の接続端子58が例えば、二列に並べて配置され、しかも、列間の間隔58aが狭いので、先行文献のように、対向配置されたコア体の端部で接続端子58を挟んだ状態とすることが出来ない。
そこで本実施形態では図26に示すように、先ずは、一列目の一本の接続端子58ごとに、はんだ付けを行い、次に、二列目の一本の接続端子58ごとに、はんだ付けを行う事とした。
具体的には、図26に示すように、サブコア体25Bの磁気ギャップ端面25bは、二列構成の列間の間隔58a上に配置し、サブコア体26Bの磁気ギャップ端面26bは、はんだ付けする接続端子58の前記間隔58aとは反対側で、回路基板57から突出する接続端子58の根元側(回路基板57はんだ面側)に配置し、この状態で、先行文献と同じように、糸はんだ装置(図示せず)から糸はんだを、はんだ付けしようとする接続端子58に当てるように供給する。
次に、コイル5に通電すると、図26に示すように、サブコア体25Bの磁気ギャップ端面25bと、サブコア体26Bの磁気ギャップ端面26b間を流れる磁束によって、はんだ付けしようとする接続端子58、そこに供給されている糸はんだ、はんだ付けしようとする接続端子58が貫通するスルーホール59が加熱され、前記糸はんだが溶融し、スルーホール59内へと流入し、これによって、接続端子58がスルーホール59に、はんだによって固定される。
特徴的なのは、図26に示すように、サブコア体25Bの磁気ギャップ端面25bは、二列構成の列間の間隔58a上に配置し、サブコア体26Bの磁気ギャップ端面26bは、はんだ付けする接続端子58の前記間隔58aとは反対側で、回路基板57から突出する接続端子58の根元側(回路基板57はんだ面側)に配置していることである。
つまり、本実施形態では、ループ状コア体4Bの磁気ギャップ部27Bにおいて、サブコア体26Bの磁気ギャップ端面26bを、サブコア体25Bの磁気ギャップ端面25bよりも、ループ状の外周方向へと延長した構成としているので、図26のような配置関係にすることが出来るのである。
このため、図26に示すようにサブコア体26Bの磁気ギャップ端面26bと、サブコア体25Bの磁気ギャップ端面25b間に流れる磁束は、はんだ付けしようとする接続端子58、そこに供給されている糸はんだ、はんだ付けしようとする接続端子58が貫通するスルーホール59へと流れ、それらが加熱され、糸はんだを溶融させ、スルーホール59内へと流入させ、これによって、接続端子58をスルーホール59に、はんだによって固定することが出来る(コイル5には高周波電流が供給されるので、次の瞬間には、図26に示す矢印方向は逆になる)。
つまり、本実施形態では、二列の接続端子58が狭い間隔58aで並んだ状態でも、はんだ付けしようとする接続端子58、そこに供給されている糸はんだ、はんだ付けしようとする接続端子58が貫通するスルーホール59方向(例えば、これを縦方向と表現する)へと広がった磁束経路が形成することができるので、接続端子58をスルーホール59に、はんだによって、簡単に電気的に、機械的に接続することが出来るのである。
また、本実施形態でも、磁気ギャップ端面25b、26bが対向しているものに比較し、磁気ギャップ方向に直交する方向(例えば、これを横方向と表現する)にも、広がった磁束経路が形成されるが、この横方向の磁束の広がりを抑えるために、本実施形態では、前記サブコア体25Bの磁気ギャップ端面25bは、このサブコア体25Bの磁気ギャップ部27B以外の部分よりも断面積を小さい状態(細い状態)としている。
同じように、前記サブコア体26Bの磁気ギャップ端面26bは、このサブコア体26Bの磁気ギャップ部27B以外の部分よりも断面積を小さい状態(細い状態)としている。
この様にして、先ずは一列目の1本の接続端子58のはんだ付けが終わると、回路基板57を保持した基台(保持手段の一例)を移動させ、次の、接続端子58が磁気ギャップ部27Bに配置された状態とし、これにて次の、はんだ付けが行われる。
そして、一列目の接続端子58のはんだ付けが全て終了すると、次は、基台を回転させ、二列目の接続端子58のはんだ付けが順次行われ、すべての接続端子58の、はんだ付けが全て終了する。
つまり、レセプタクルコネクタ55を回路基板57に、はんだ付けにより実装することが出来るのである。
このように、本実施形態では、従来では困難であった半田付け作業、例えば、複数の接続端子が二列で並び、しかも列間の間隔58aが狭いレセプタクルコネクタ55を回路基板57に、はんだ付けで実装することが出来、はんだ付けの多様性に応えることが出来るのである。
本発明に係る、高周波誘導加熱ヘッドと、それを用いた高周波誘導加熱装置は特定の部位を非接触で加熱できるので、はんだ付け装置などに活用することが出来る。
1 高周波誘導加熱ヘッド
2 本体ケース
2a 上面
2b 下面
2c 外周面
2A IH出力接続コネクター
3 冷却水接続コネクター
4 コア体
4A コア体
4B コア体
5 コイル
6 コンデンサ
7 電気水路接続体
8 電気水路接続体
9 水路結合部
10 基台部
11 水路結合部
12 水路結合部
13 ねじ
14 ねじ
15 ゴムパッキン
16 ねじ
17 コイルベース
18 コイルベース
19 水路結合部
20 水路結合部
21 絶縁板
22 ねじ
23 端子部
24 端子部
25 サブコア体
25A サブコア体
25a 磁気ギャップ端面
25B サブコア体
25b 磁気ギャップ端面
26 サブコア体
26A サブコア体
26a 磁気ギャップ端面
26B サブコア体
26b 磁気ギャップ端面
27 磁気ギャップ
27A 磁気ギャップ部
27B 磁気ギャップ部
28 貫通孔
29 ねじ
30 保護板
31 保護板
32 サブ保護板
33 サブ保護板
34 貫通孔
35 サブ保護板
36 サブ保護板
37 貫通孔
38 熱伝導部材
39 ねじ穴
40 折り曲部
41 ねじ穴
42 折り曲部
43 貫通孔
44 取り付け部
45 貫通孔
46 ねじ
47 ねじ
48 ねじ穴
49 回路基板
50 パワートランジスタ
51 接続端子
52 放熱フィン
52a 端面
53 放熱パターン
54 貫通孔
55 レセプタクルコネクタ
56 ケース
57 回路基板
58 接続端子
58a 間隔
59 スルーホール

Claims (4)

  1. 一部に磁気ギャップ部が形成されたループ形状のコア体と、前記コア体に磁束を供給するコイルとを備え、
    前記コア体は、前記磁気ギャップ部両側に、対として配置された第1の磁気ギャップ端面と、第2の磁気ギャップ端面とを有し、
    前記第1、第2の磁気ギャップ端面のうち一方は、他方よりも、前記ループ形状の外周方向に延長された位置に構成されていることを特徴とする高周波誘導加熱ヘッド。
  2. 前記第1の磁気ギャップ端面と、第2の磁気ギャップ端面の方向が前記ループ形状のコア体の外周方向に向けて配置されていることを特徴とする請求項1に記載の高周波誘導加熱ヘッド。
  3. 前記第1の磁気ギャップ端面と、第2の磁気ギャップ端面の断面積は、コア体の他の部分の断面積より小さく構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の高周波誘導加熱ヘッド。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の高周波誘導加熱ヘッドと、この高周波誘導加熱ヘッドの磁気ギャップ部に配置される被加熱体を保持する保持手段と、を備えたことを特徴とする高周波誘導加熱装置。
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