JP5593588B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
なお、特許文献1、2記載の技術では、画質に関して、サプライとして異なるトナーを使用したときのプロセス調整を以下のように行っている。すなわち、特許文献1記載の技術では、ドット径に対してキャリア径、トナー径、感光体膜厚の関係を規定している。特許文献2記載の技術では、現像剤カートリッジに現像剤情報を記録し、画像形成条件に反映することにより、トナー製造ロットばらつきの影響を調整している。
すなわち、近年進んでいる画像形成装置・機械の小型化、大量出力や低コストを望むユーザ向けにトナー大容量化およびユーザの操作性改善等の理由により、現像ユニット(装置本体に対して着脱可能な現像装置を意味する)とトナーカートリッジとの配置位置の自由度確保のために、現像ユニットとトナーカートリッジとが離れているものが多い。その場合、現像ユニットとトナーカートリッジとだけを別のものに変えても、その間に配設されているトナー搬送経路が古いまま(古いトナー平均粒径のまま)になってしまうという問題点がある。
さらに、現像ユニットとトナーカートリッジとが別体の場合であっても、経時でも使用したいトナー(トナー収納手段)をユーザが自由に選択することが可能な画像形成装置を提供することを第2の目的とする。
請求項1記載の発明は、像担持体と、この像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記像担持体上の潜像をトナーを含む現像剤で現像する現像手段とを有する画像形成装置において、トナー平均粒径が異なる複数種のトナー収納手段をセット可能であり、前記潜像形成手段は、前記像担持体上に露光エネルギーを付与することにより潜像を形成する露光手段を有し、異なるトナー平均粒径毎の作像条件として、前記異なるトナー平均粒径毎の前記露光エネルギーとドット径との関数を記憶した記憶手段と、セットされた前記トナー収納手段の特定のトナー平均粒径に基づいて、前記記憶手段から対応する前記関数を選択し、その関数に基づいて前記露光エネルギーを調整して前記ドット径を制御する制御手段とを備えた制御装置が搭載されており、前記トナー収納手段は、該トナー収納手段に充填されているトナー平均粒径に関する情報が記録され、画像形成装置本体側の前記制御装置と通信可能な情報記録媒体を有し、前記制御装置は、前記情報記録媒体からの前記情報に基づいて、前記制御を実行し、前記トナー収納手段は、前記現像手段に対して着脱自在なトナーカートリッジを構成しており、新たにセットした前記トナーカートリッジ内のトナーのトナー平均粒径が、交換前の前記トナーカートリッジ内のトナーのそれと異なる場合に、前記交換前のトナーカートリッジ内のトナーを前記現像手段と前記トナーカートリッジとの間に配設されたトナー補給経路内から排出するトナー排出モードを自動的に実行し、その後に、前記新たにセットしたトナーカートリッジ内のトナーを前記トナー補給経路内へと補給可能な状態にするトナー入れ替えモードが自動的に実行可能であり、前記現像手段は、画像形成装置本体に対して着脱自在な現像ユニットを構成しており、前記制御装置は、前記現像ユニットを交換した後に、前記新たにセットしたトナーカートリッジからのトナーと前記交換後の現像ユニット内のトナーとが同じであるか否かを判断し、同じである場合には前記交換後の現像ユニットと前記トナー補給経路へ平均粒径が同じであるトナーを補給するトナー補給モードを自動的に実行し、同じでない場合にはユーザが別の前記現像ユニットに交換するよう操作部に配設されている表示手段に表示することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、前記構成により、トナー平均粒径が異なるトナーでも、そのトナー粒径に応じた最適な作像条件を設定して使用することができるとともに、現像ユニットとトナーカートリッジとが別々に交換可能な場合であっても、経時でも使用したいトナー(例えば高画質トナーまたは低コストトナー)をユーザが自由に選択することができる。
以下、「発明を実施するための最良の形態」欄において、第1の実施形態を「参考例」と、第1の実施形態の変形例1を「参考変形例1」と、第1の実施形態の変形例2を「参考変形例2」と、第1の実施形態の変形例3を「参考変形例3」と、第1の実施形態の変形例4を「参考変形例4」と、第2の実施形態を「第1の実施形態」と、それぞれ読み替えることとする。
レーザダイオード4、スキャナモータ5、ポリゴンミラー6、Fθレンズ7、折り返しミラー等は、像担持体としての感光体表面に潜像を形成する潜像形成手段のうちで露光手段・露光装置を構成している。
現像器8は、感光体ドラム1に対向して配置され、2成分現像方式の場合ではトナーTとトナーTを保持するキャリア(図示せず)とを含む二成分現像剤を担持し、該現像剤を感光体ドラム1との間に形成される現像領域に搬送し、内部に磁石(図示せず)を有する現像剤担持体としての現像スリーブ9(現像ローラ)を備え、感光体ドラム1の表面上に形成される静電潜像を現像スリーブ9から供給されるトナーTで現像する構成を具備している。現像器8は、上記現像スリーブ9の他に、図示しない攪拌ローラ等と、現像器8のハウジング側壁に固着され現像スリーブ9の外周面上に担持された現像剤を所定の層厚に規制する現像剤層厚規制部材としてのドクターブレード12等とから主に構成されている。現像器8は、図1以外の図においてはドクターブレード12等を省略し簡略的に示す。
上記確認試験結果のグラフを図4に示し、その写真を図5に示す。この図5の写真において、ほぼ丸状の黒い部位がトナーが付着された1ドットを示しており、背景の白黒の濃淡模様は色付きの写真のために表われたものであって、トナーのドットとは無関係であることを付記しておく。
これをドット画像の潜像、現像形成で説明する。光スポットで露光して形成される感光体表面の静電潜像と現像バイアスによりポテンシャルが決まり、図2(a)に示すようにドットの潜像はA1の大きさになる。露光エネルギーを下げると、図2(b)に示すように潜像部のドット径がA3部→A2部→A1部と小さくなる。
トナーはドット潜像部内のA1部に現像されるため、大きな粒径のトナーTでは図3(a)に示すように、現像後のドットエッジ部に隙間ができ、ドット径C1は小さくなる(図3(a)のB1部が、潜像A1より小さくなる)。これに対し、図3(a)に示したトナーTと比較して、図3(b)に示すようにトナーTの粒径が半分に小さくなると、現像後のドットエッジ部は隙間が少なくなり、トナーのドット径C2は大きくなる(図3(b)のB2部が、潜像A1より小さく、B1部より大きくなる)。すなわち、C1<C2である。以上説明した確認試験により得られた結果を、以下の実施形態等に反映した。
図6〜図8を参照して、第1の実施形態を説明する。
図6に括弧を付して示すように、印字速度(1分当りのコピー枚数:cpp)や画像形成装置の機械内部レイアウト形状が異なるコピー機種:X1、Y1、Z1に対応して、トナー収納手段としてのトナーカートリッジ27(X1)、27(Y1)、27(Z1)が用いられる。以下、それぞれのコピー機種:X1、Y1、Z1に対応したトナーカートリッジであることが判別できるときには、括弧を省略してトナーカートリッジ27ともいう(後述の変形例等でも同様)。これらコピー機種:X1、Y1、Z1では、トナーカートリッジ27の形状も異なっているが、図7に示すように、このX1シリーズの画像形成装置本体側は何れのコピー機種:X1、Y1、Z1のトナーカートリッジ27も搭載可能に構成されている。すなわち、図6および図7に示すように、コピー機種:X1、Y1、Z1に対応したトナーカートリッジ27は、その何れもが画像形成装置本体側に配設されたトナー補給装置を構成するトナーカートリッジ受け部25に対して着脱自在に構成されている。
情報記録媒体30および情報認識手段31の具体例としては、例えば特開2003−186354号公報の段落「0018」〜「0020」に記載されているタグメモリ(50)およびアンテナ基板(60)等や、共振回路を利用したものなどが挙げられるが、公知の全てのものを対象にコスト等を勘案して用いてもよい。
前記CPUは、上記入力ポートおよび入力回路等を介して、情報認識手段31と電気的に接続されている。また前記CPUは、前記出力ポートを介して、露光エネルギーを調整するため(前記レーザダイオードの点灯時間を調整するため)、図示しないレーザダイオード駆動回路に、また画像形成装置を構成する上記図示しない各装置部の制御対象駆動部分にそれぞれ電気的に接続されていて、これらに指令信号を送信する。前記RAMは、前記CPUでの計算結果を一時記憶する他、信号の入出力を行う。
前記CPUは、セットされたトナーカートリッジ27(トナー収納手段)の特定のトナー平均粒径に基づいて、前記ROMから対応する作像条件としてのドット径制御関数(関数(モード))を呼び出して選択し、その作像条件に応じた画像形成を実行させる、より詳しくはその関数で設定される露光エネルギーを調整して潜像部に形成されるドット径を制御する第1の制御手段としての機能を有する。
本実施形態例では、図8に示すように、作像条件をドット径制御関数:f(x)とする。ドット径制御関数:f(x)は、図4に示したような露光エネルギーと1ドット径の関数式で表される。
図8の図表に示すように、トナー種Mのときはドット径制御関数f(1)を、トナー種Nのときはドット径制御関数f(2)を、トナー種Oのときはドット径制御関数f(3)を、トナー種Pのときはドット径制御関数f(4)を、トナー種Qのときはドット径制御関数f(5)を選び設定する。前回と同じトナーカートリッジの場合は、ドット径制御関数の設定は前回のままである。トナー種M、N、O、P、Qは、例えばトナー体積平均粒径が順に7、6、5、4、3μmである。
また、単一の制御装置37に複数種のトナーに対応可能なドット径制御関数(制御モード)を備えているので、単一の画像形成装置において複数種のトナー平均粒径に対応して最適の画像形成制御ができると共に複数機種に同一の制御装置37を用いることができる。
図9を参照して、第1の実施形態の変形例1を説明する。変形例1は、制御装置は、同一シリーズの画像形成装置の機種に搭載可能となっていることを特徴としている。
同一シリーズのコピー機種X1、X2、X3の場合、図9に示すように、画像形成装置の機械内部レイアウトやトナーカートリッジ27の形状が同じであるが、トナーカートリッジ27に充填されているトナーが異なる場合がある。これは高画質を望む市場要求が多く、トナー製造技術や低コスト技術が向上し、粉砕トナーから重合トナーへとトナー小粒径化が進むからである。
例えば、既に市場に出ているシリーズ機のうちで旧型タイプ(X1機)でも、シリーズ機の新機種(X3機)でも、トナーカートリッジ27毎に貼着されている情報記録媒体30に記録してあるトナー種情報に基づき、図7に示したと同様の制御装置構成によってドット径制御関数値を設定する。これにより、上述の効果を奏する。
図10を参照して、第1の実施形態の変形例2を説明する。変形例2は、異なるトナー平均粒径のトナーを収納した複数種のトナー収納手段を種類毎に互換可能にセット可能であることを特徴としている。
カラー機であれば、トナーカートリッジ27を色の種類毎に互換可能にセット可能にするものである。トナーの色が異なる場合は、トナーカートリッジ27を非互換にする。また、トナー種が粉砕トナーの場合は、粉砕トナーだけがセットできるように互換性を持たせる。例えば、図10に示すように、トナー種Mが粉砕トナーでその粒径が7μm、トナー種Nが粉砕トナーでその粒径が6μmというようにする。
変形例2においても、トナーカートリッジ27毎に貼着されている情報記録媒体(図示せず)に記録してあるトナー種情報に基づき、図7に示したと同様の制御装置構成によってドット径制御関数値を設定する。これにより、上述の効果を奏する。
図11を参照して、第1の実施形態の変形例3を説明する。変形例3は、異なるトナー平均粒径のトナーを収納した複数種のトナー収納手段を同時に使用可能なセット部を有することを特徴としている。
図11に示すように、3種類のトナー(例えばトナー粒径4、5、6μm)が個別に充填されたトナーカートリッジ27a、27b、27cが画像形成装置本体に配設されたセット部としてのトナーカートリッジ受け部25にセット可能であり、それぞれのトナーカートリッジ27a、27b、27cからトナー補給タンク部26に3種類の異なるトナーを補給可能であり、使用時は切り替えて補給タンク部26、現像器8に補給するものである。
図11に示したトナーカートリッジ27a、27b、27cに貼着されている情報記録媒体30に記録されているトナー種情報に基づき、図7に示したと同様の制御装置構成によってドット径制御関数値を設定する。これにより、上述の効果を奏する。
図12および図13を参照して、第1の実施形態の変形例4を説明する。
図12および図13に示すように、本発明は、カラー機にも応用・適用できる。両図に示す画像形成装置は、フルカラー画像形成装置であり、4色のイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色毎に像担持体としての感光体ドラム、現像手段としての現像装置等を具備し、各色のトナー像をシート状記録媒体の一例としての転写材(記録紙)に順次転写することにより、フルカラー画像を形成するタンデム方式の装置構成である。
イエロー(Y)の画像形成部は、感光体ドラム1Yと、この感光体ドラム1Yの周りに配設されイエロー(Y)画像を繰り返し形成するための帯電手段としての帯電装置(図示せず)、図示を省略した露光装置から照射される光ビーム3Y、現像手段としての現像器8Y、クリーニング手段としてのクリーニング装置(図示せず)等から構成されている。
感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bkの配置位置の両図において下方には、転写材の一例としての記録紙を吸着し搬送する搬送転写手段としての搬送転写ベルト15が対向して張設されている。搬送転写ベルト15は、駆動ローラ16と従動ローラ17との間に掛け渡されて図中矢印方向(反時計回り)に走行搬送するようになっている。
図示しない操作パネルのキー操作等によりフルカラー画像形成の信号が送信されると、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各画像形成部が所定のタイミングでそれぞれ作動して、各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Bk上に各色のトナー像が形成される。これをイエロー(Y)の画像形成部で例示すると、感光体ドラム1Yが両図中矢印方向に回転するとともに、その外表面が図示しない帯電装置により一様に帯電された後、LDから画像信号に応じてレーザ光3Yが照射され、図示しないポリゴンミラーにより走査されつつ感光体ドラム1Y上に露光・結像されて、静電潜像が形成される。そして、静電潜像が形成された感光体ドラム1Yが現像装置8Yに対向すると、現像器8Y内の現像スリーブ9Yにより現像器8Y内の現像剤が感光体ドラム1Yと対向する現像ニップ領域へ搬送されることで、現像剤中のトナーが感光体ドラム1Yの表面に形成された静電潜像に供給・付着されて現像され、感光体ドラム1Y上にイエロー(Y)の顕像化されたトナー像が形成される。他色の画像形成部でも、イエロー(Y)の画像形成部と同様にしてトナー像が形成される。
一色目のイエロー(Y)のトナー像転写位置において、転写装置10Yにより形成される電界の作用で、イエロー(Y)のトナー像が記録紙に転写され、その転写が行われると同時に、記録紙は搬送転写ベルト15に静電吸着されて搬送転写ベルト15により搬送される。このようにしてイエロー(Y)のトナー像が転写された記録紙は、各色毎に順に設けられた転写装置10M、10C、10Bkと各感光体ドラム1M、1C、1Bkとの間の転写位置に順次搬送され、各感光体ドラム1M、1C、1Bk上に形成されたシアン(C)のトナー像、マゼンタ(M)のトナー像、ブラック(Bk)のトナー像が記録紙上に順次転写される。こうして全ての色のトナー像が記録紙上に転写されることでフルカラーのトナー像が記録紙上に形成される。
一方、図示しないクリーニング装置では、記録紙に転写し切れずに感光体ドラム1Y表面に残った残留トナー等をクリーニングブレードにより除去される。クリーニング装置を通過した感光体ドラム1Yの表面は、その後、前記イエロー(Y)の帯電装置により表面を一様に帯電され、次の画像形成工程を繰返す。これと同様の動作が、残りの各画像形成部でも同様に行われる。
現像カートリッジ28やプロセスカートリッジ29を用いると、ユーザによる操作が容易になる。そして、現像カートリッジ28やプロセスカートリッジ29においても、それらに情報記録媒体を設けることにより、これに記録されているトナー種情報に基づき、図7に示したと同様の制御装置構成によってドット径制御関数値を設定し、単一の制御装置で、トナー粒径毎の最適な制御が実行できること、および上述の効果を奏することは無論である。
(a)メカ条件
現像スリーブ9と感光体ドラム1のギャップGP:0.2〜0.6mm
現像スリーブ9とドクターブレード12のギャップGD:0.2〜0.8mm
現像スリーブ9の径:10〜30φ(mm)
感光体ドラム1の線速度:60〜350mm/sec
感光体ドラム1の線速度に対する現像ローラ9の線速比:1.0〜2.5
(b)現像剤仕様
キャリア:フェライト製で平均20〜70μm
トナー:ポリオール系樹脂、ポリエステル系樹脂製で、平均粒径3〜7μm
添加剤量:0.5〜3.0wt%
キャリア被覆率:20〜100%
帯電量(Q/M):10〜50μC/g
図16および図17を参照して、第2の実施形態を説明する。
第2の実施形態は、第1の実施形態と比較して、図16に示すように、現像器8とトナーカートリッジ27との間に配設されたトナー補給経路43内のトナー(図示せず)を入れ替える「補給経路のトナー入れ替えモード」を有する点、すなわち「補給経路のトナー入れ替えモード」を自動的に実行させる制御構成を有すると共に、この制御構成により図17に示すフローチャートに係る「補給経路のトナー入れ替えモード」が自動的に実行可能に構成されている点が主に相違する。これら相違点以外の構成および動作については、第2の実施形態は第1の実施形態と同様である。
以下、第1の実施形態と相違する点を中心に第2の実施形態の制御構成について説明する。
図16に簡略的かつ誇張して示すように、トナーカートリッジ受け部25の下部には、トナーカートリッジ27の最下部に形成されたトナー排出口から排出されるトナー(図示せず)をトナー補給経路43に導入するのを遮断するトナー遮断手段としてのトナー搬送経路シャッター45が回転可能に配設されている。同図において、42はトナーカートリッジ受け部25の下部に形成されトナー搬送経路シャッター45を保持すると排出口を構成する口金受け部分であり、46はトナーが外部に流出するのを防止するためのシール材であり、47はトナー搬送経路シャッター45を回転させる駆動モータである。トナー搬送経路シャッター45は、トナーカートリッジ受け部25の口金部に回転可能に支持されている。トナー搬送経路シャッター45における図において紙面の奥側には、図示しない歯車が固着されていて、この歯車と噛み合う駆動歯車をその出力軸に固定された駆動モータ47によって、回転駆動される。駆動モータ47は、例えばステッピングモータからなる。
トナー搬送経路シャッター45周りの細部は、例えば特開2005−37470号公報の図1〜図3に示されている回転シャッター(16)周りの機構と同様である。トナー遮断手段は、上述したものに限らず、例えば特開2007−101903号公報の図2および図3に開示されているエア吸引方式のトナー供給シャッター(171)、(172)周りの構成からなるものでもよいし、またバネとソレノイド等との組み合わせによってトナー遮断部材を開閉する機構等でもよい。
制御装置37の前記CPUは、前記入力ポートおよび入力回路等を介して、情報認識手段31、操作パネル48の前記ボタンやキー、各種センサと電気的に接続されている。また前記CPUは、前記出力ポートを介して、第1の実施形態と同様に露光エネルギーを調整するため図示しないレーザダイオード駆動回路に、図示しないモータ駆動回路を介して駆動モータ47に、図示しない液晶駆動回路を介して操作パネル48の液晶表示部49に、また画像形成装置を構成する図示しない各装置部の制御対象駆動部分にそれぞれ電気的に接続されていて、これらに指令信号を送信する。
また、制御装置37の前記CPUは、現像ユニット(図14に示した現像カートリッジ28または図15に示したプロセスカートリッジ29)を交換した後に、交換後の現像ユニットとトナー補給経路43へ平均粒径が同じであるトナーを補給する「トナー補給モード」を自動的に実行するように、現像器8の制御対象駆動手段(搬送スクリュー等を駆動するモータ等)および駆動モータ47を制御する制御手段としても機能する。さらに、制御装置37の前記CPUは、新たにセットしたトナーカートリッジ27(トナー収納手段)によるトナーの「トナー補給モード」実行後、濃度調整モードを自動的に実行するように、関連する制御対象駆動手段を制御する制御手段としても機能する。
先ず、ユーザが使用したいトナー種類(トナーサイズ)のトナーを収納した図16に示すトナーカートリッジ27の何れかを画像形成装置本体側のトナーカートリッジ受け部25にセット・装着すると(ステップS1)、第1の実施形態と同様に情報認識手段31によってトナーカートリッジ27の情報記録媒体30に記録されている情報記録が読み取られる。そして、制御装置37からの指令によって、トナーカートリッジ27のトナー種類を操作パネル48の液晶表示部49に表示する。次いで、ステップS3に進み、前回のトナーカートリッジ27と同じトナーカートリッジ27か否か、すなわち前回のトナー種類と同じか否かを判断する。同じ場合は終了し、通常に使用可能とする。異なる場合はトナー入れ替えモードを行うこととなる。
その後、「トナー排出モード」をA秒実行する(ステップS5)。このA秒の時間は、トナー搬送経路43内の古いトナー(トナーカートリッジ27交換前のトナー)が搬出終了する時間である。
「トナー排出モード」A秒実行後、「トナー排出モード」が終了する(ステップS6)。この後、トナーカートリッジ27内のトナーがトナー補給経路43に供給・導入されるようにすべく駆動モータ47を所定ステップ数駆動すると、トナー搬送経路シャッター45がオフしてトナーカートリッジ27の下部排出口とトナー補給経路43とのトナー導入経路が開放・導通することにより(ステップS7)、セットされた新しいトナーカートリッジ27のトナーを補給可能な状態にする。
ユーザは液晶表示部49に表示された内容を視認して、現像ユニットを交換する(ステップS9)。次いで、新しいトナーカートリッジ27からの補給トナーが交換された現像ユニットに用いられるトナーと同じか否かを判断し(ステップS10)、同じトナーの場合は「トナー補給モード」を行う(ステップS11)。その後、濃度調整モードを行い、画像濃度や現像γ特性等を調整し(ステップS12)、搬送経路のトナー入れ替えモードを終了することとなる。
電位設定値調整処理では、中間転写ベルト上に形成した階調パターン像(例えば各色についてそれぞれ10階調パターン)における各基準パッチを光学センサユニットによって検知し、各基準パッチに対応する出カ電圧値に基づいて適切な現像γを算出する。そして、その算出結果に基づいて、狙いの画像濃度を得ることができる感光体一様帯電電位、現像バイアス、光書込強度を特定して、それぞれを設定値とする。
また、中間調光書込γ補正処理では、各基準パッチに対応する光学センサユニットからの出力電圧値と、狙いとする階調特性とのずれ量に基づいて、各階調に対応する光書込強度の設定値である書込γをそれぞれ補正することにより、狙いの階調特性が得られるようにする。
また、「トナー排出モード」を自動的に実行することにより、ユーザの操作を減らすことができる。好きな時に好きなトナー(例えば高画質トナーまたは低コストトナー)を供給するトナーカートリッジをセットすれば、自動的にトナーを使用できる状態にすることができる。
また、前回と異なるトナーカートリッジをセットし、トナー補給経路を清掃した後に、補給トナーと同じトナーの現像ユニットをセットした後にトナーを補給することで、補給経路内のトナーを有効利用できる。
さらに、トナーを入れ替えた直後でも、安定した画像濃度となり、良好な画像品質となる。
3、3Bk、3Y、3M、3C レーザ光(潜像形成手段・露光手段)
4 レーザダイオード(光源)
8 現像器、現像装置(現像手段)
25 トナーカートリッジ受け部(セット部)
27 トナーカートリッジ(トナー収納手段)
28 現像カートリッジ
29 プロセスカートリッジ
30 情報記録媒体
31 情報認識手段
37 制御装置(第1および第2の制御手段)
48 操作パネル(操作部)
49 液晶表示部(報知・表示手段)
T トナー
Claims (6)
- 像担持体と、この像担持体上に潜像を形成する潜像形成手段と、前記像担持体上の潜像をトナーを含む現像剤で現像する現像手段とを有する画像形成装置において、
トナー平均粒径が異なる複数種のトナー収納手段をセット可能であり、
前記潜像形成手段は、前記像担持体上に露光エネルギーを付与することにより潜像を形成する露光手段を有し、
異なるトナー平均粒径毎の作像条件として、前記異なるトナー平均粒径毎の前記露光エネルギーとドット径との関数を記憶した記憶手段と、セットされた前記トナー収納手段の特定のトナー平均粒径に基づいて、前記記憶手段から対応する前記関数を選択し、その関数に基づいて前記露光エネルギーを調整して前記ドット径を制御する制御手段とを備えた制御装置が搭載されており、
前記トナー収納手段は、該トナー収納手段に充填されているトナー平均粒径に関する情報が記録され、画像形成装置本体側の前記制御装置と通信可能な情報記録媒体を有し、
前記制御装置は、前記情報記録媒体からの前記情報に基づいて、前記制御を実行し、
前記トナー収納手段は、前記現像手段に対して着脱自在なトナーカートリッジを構成しており、
新たにセットした前記トナーカートリッジ内のトナーのトナー平均粒径が、交換前の前記トナーカートリッジ内のトナーのそれと異なる場合に、前記交換前のトナーカートリッジ内のトナーを前記現像手段と前記トナーカートリッジとの間に配設されたトナー補給経路内から排出するトナー排出モードを自動的に実行し、その後に、前記新たにセットしたトナーカートリッジ内のトナーを前記トナー補給経路内へと補給可能な状態にするトナー入れ替えモードが自動的に実行可能であり、
前記現像手段は、画像形成装置本体に対して着脱自在な現像ユニットを構成しており、
前記制御装置は、前記現像ユニットを交換した後に、前記新たにセットしたトナーカートリッジからのトナーと前記交換後の現像ユニット内のトナーとが同じであるか否かを判断し、同じである場合には前記交換後の現像ユニットと前記トナー補給経路へ平均粒径が同じであるトナーを補給するトナー補給モードを自動的に実行し、同じでない場合にはユーザが別の前記現像ユニットに交換するよう操作部に配設されている表示手段に表示することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記トナー補給モード実行後、濃度調整モードを自動的に実行することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2記載の画像形成装置において、
前記トナーカートリッジには、前記トナーの他、キャリアが含まれていることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2記載の画像形成装置において、
前記現像ユニットは、前記画像形成装置本体に対して着脱自在な現像カートリッジ、または少なくとも前記像担持体と前記現像手段とが一体化され、前記画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスカートリッジを含むことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2記載の画像形成装置において、
異なるトナー平均粒径のトナーを収納した複数種のトナーカートリッジを種類毎に互換可能にセット可能であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2記載の画像形成装置において、
異なるトナー平均粒径のトナーを収納した複数種のトナーカートリッジを同時に使用可能なセット部を有することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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