JP3567385B2 - 画像形成方法と静電像現像用トナー補給キット - Google Patents
画像形成方法と静電像現像用トナー補給キット Download PDFInfo
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、静電像現像用現像剤及び画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真等の静電像画像形成法には、ほとんど熱ローラ定着が用いられている。この熱ローラ定着を始めとする接触加熱定着方式における最大の問題は熱ローラへのトナーオフセットである。トナーオフセット問題の解決策として特開昭49−65231号、特開昭50−28840号のようにトナー中にポリプロピレン、パラフィンワックス等離型剤を含有する技術が代表的なものといえる。
【0003】
トナー中にポリプロピレン、パラフィンワックス等離型剤を含有する技術のマイナス面であるキャリアや現像スリーブへのトナースペントについては、特開平2−158748号にみられるように2種類の離型剤量の異なるトナーをもちいる画像形成法が提案されている。この技術は小粒径トナーの離型剤量を少なくし大粒径トナーの離型剤量を多くすることによって、小粒径トナーの機械内での粉砕を防止しかつ不足する離型効果を大粒径トナーでおぎなうというものである。二成分現像剤でこの技術を採用すると確かにキャリアへのトナースペントも低減されかつ定着性、オフセット性も良好であるが、特に低温低湿下にてコピーを行うと帯電量が極度に低いトナーが発生し、かぶりや解像度低下がおこりやすいという問題がある。
【0004】
また、一成分現像剤にこの技術を採用するとかぶりや解像度低下はもっと大きな問題となって現れる。さらに、一成分現像剤でこの技術を用いた時のもう一つの大きな問題は(1)オフセットが予想外に改良されないこと(2)逆に定着性(トナーと転写紙の接着力)低下が起こることが挙げられる。従って、未だ技術が確立していないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
(1)低温低湿環境下にてかぶり発生や解像度低下のない画像形成方法を提供することにある。
【0006】
(2)特に一成分現像剤において2種類の離型剤量の異なるトナーを用いる場合、定着オフセットが発生せずかつ定着性の良好なトナーを提供することにある。
【0007】
(3)特に高温高湿環境にて、キャリアや現像スリーブ等の摩擦帯電付与部材への離型剤の汚染を防止し、長期にわたってトナー飛散のないトナーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は、下記何れかの構成を採ることによって達成される。
【0009】
(1)少なくとも結着樹脂及び離型剤を含有する静電荷像現像用トナーを収容した第一の補給ユニットと、前記トナーに含有される離型剤量と異なる量の離型剤を含有する静電荷像現像用トナーを収容した第二の補給ユニットから、それぞれのトナーを現像器へ供給し、混合、帯電し、感光体の静電荷像を顕像化する画像形成方法であって、該第一の補給ユニット及び第二の補給ユニットに収容される2種類のトナーは、それぞれの平均粒径が異なり、平均粒径の大きいトナー中の離型剤の含有量は、平均粒径の小さいトナー中の離型剤の含有量より少ないことを特徴とする画像形成方法。
【0011】
(2)現像器には、さらに静電荷像現像用キャリアを収容していることを特徴とする(1)に記載の画像形成方法。
【0013】
(3)2種類の静電荷像現像用トナーは一成分現像用トナーであることを特徴とする(1)又は(2)に記載の画像形成方法。
【0015】
(4)前記(1)記載の画像形成方法に用いる静電像現像用トナー補給キットであって、それぞれの補給ユニットに収容されたそれぞれのトナーの平均粒径が異なり、且つそれぞれのトナーに含有される離型剤量が異なることを特徴とする静電像現像用トナー補給キット。
【0017】
(5)前記(4)記載の静電像現像用トナー補給キットであって、それぞれの補給ユニットから同一の現像器へ補給して画像形成する一成分現像方法に用いるトナー補給キットであり、且つ、それぞれの補給ユニットに収容されたそれぞれのトナーの平均粒径が異なり、且つ離型剤量が大きい平均粒径トナーに少なく、小さい平均粒径トナーに多く含有させてなることを特徴とする静電像現像用トナー補給キット。
【0018】
特開平2−158748号の技術を詳しく検討した結果、かぶりや解像度の低下が発生する原因は2種類のトナーをヘンシェルミキサー等で混合したのち機械へ投入しているためであることが判明した。この現象は離型剤量の異なる2種類のトナーは表面に露出している離型剤量が異なり、そのためヘンシェルミキサー等での混合時にトナー間の摩擦帯電が発生しやすくなり、このトナー間の摩擦帯電が本来あるべきトナー/キャリア間の摩擦帯電を妨げているものと理解できる。低温低湿下では、なおさらトナー間の摩擦帯電が促進されたものと思われ、これらの知見より、2種類の離型剤量の異なるトナー同志はなるべく接触する回数を減らすことが重要であることがわかる。
【0019】
一方、一成分現像剤で特開平2ー158748号の技術を用いた時の大きな問題である(1)オフセット問題が予想外に改良されない(2)逆に定着性(トナーと転写紙の接着力)低下が起こる、の2点の原因を分析したところ、おそらく以下のような現象でないかと推定される。一成分現像剤ではトナー粒径が小さい程トナー1個あたりの磁化が小さく、それ故現像時に粒径の小さなトナーから選択的に現像される。よって潜像担持体3上に現像されたトナーの配列は図1のようなモデルであると予想される。このトナーを転写紙4に転写した後の配列は図1をひっくりかえした図2のようなモデルで表されると考えられる。この状態で熱ローラ定着器へ挿入すると、熱ローラと接する小粒径トナー1には離型剤が少なく、加えて転写紙と接する大粒径トナー2には離型剤が多いため、オフセットが発生しやすくかつトナーと転写紙4との接着力(定着性)も低下するものと考えられる。よって、特に一成分トナーの場合は二成分トナーと違って、トナー粒径と離型剤量の関係を逆にしなくてはならないことがわかる。
【0020】
【作用】
本発明に用いる離型剤としては、ポリプロピレン、パラフィンワックス、ポリアルキレン脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、脂肪酸ケン化エステル、高級脂肪酸、高級アルコール、多価アルコールエステル、脂肪酸アミド等を用いるのが良い。また、キャリアへのスペントや現像スリーブへの汚染をさらに防止するために、グラフト変性ポリオレフィンを用いても良い。グラフト変成ポリオレフィンとしては、不飽和脂肪酸、スチレン誘導体或いは、不飽和脂肪酸エステルによりグラフト変成されたポリオレフィンワックス等が挙げられる。
【0021】
ポリオレフィンワックスとしては1−ブテン、1−ヘキセン、1−デセン、4−メチル−1−ペンテンなどのα−オレフィンの単独重合体又は2種以上のα−オレフィンの共重合体である。更にはポリオレフィンの酸化物も含まれる。
【0022】
グラフト変成ポリオレフィンを合成するために使用される不飽和脂肪酸或いは不飽和脂肪酸エステルとしては、メタクリル酸及びメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、n−オクチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル、2,2,2−トリフルオロエチルタメタクリレート、メタクリル酸グリシジル等のメタクリレート類、アクリル酸及びメチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、n−オクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリルアクリレート、ドデシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、フェニルアクリレート、2−クロルエチルアクリレート、アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、シクロヘキシルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジブチルアミノエチルアクリレート、2−エトキシアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、などのアクリレート類、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸及びモノエチルマレート、ジエチルマレート、モノプロピルマレート、ジプロピルマレート、モノブチルマレート、ジブチルマレート、ジ−2−エチルヘキシルマレート、モノエチルフマレート、ジエチルフマレート、ジブチルフマレート、ジ−2−エチルヘキシルフマレート、モノエチルイタコネート、ジエチルイタコネート、モノエチルシトラコネート、ジエチルシトラコネートなどの不飽和二塩基酸エステルなどをあげることができ、これらの1種或いは2種以上を同時に用いることができる。
【0023】
また芳香族ビニルモノマーとしてはスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−エチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−フチルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン等を挙げることができ、これらの1種又は2種以上を同時に用いることができる。
【0024】
グラフト変成する方法としては、従来公知の方法を用いることができる。例えば前記ポリオレフィンと、芳香族ビニルモノマー及び不飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸エステルを溶液状態或いは溶融状態で大気下又は加圧下でラジカル開始剤の存在下で加熱して反応させることによりグラフト変成ポリオレフィンが得られる。芳香族ビニルモノマー及び不飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸エステルによるグラフト化は、両者を同時に行うことも良く、個々に行うことも良い。
【0025】
グラフト化反応に用いる開始剤としては、例えばベンゾイルパーオキサイド、ジクロルベンゾイルパーオキサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、tert−ブチルパーフェニルアセテート、クミンパーピバレート、アゾビス−イソブチロニトリル、ジメチルアゾイソブチレート、ジクミルパーオキサイド等を挙げることができる。
【0026】
グラフトする場合、ポリオレフィンに対するグラフト化剤の割合は、ポリオレフィン100重量部に対し0.1〜100重量部が好ましく、より好ましくは1〜50重量部である。0.1重量部未満ではグラフト化の効果がほとんど発揮されず、又100重量部を超えるとポリオレフィンが本来持ちあわせている有利な性質を失うこともありうる。
【0027】
トナーの離型剤量の好適な範囲は0.05〜10重量部さらに好ましくは0.5〜5重量部である。
【0028】
2種類のトナーの離型剤量の差は、現像器内でのトナー間の摩擦帯電を防止しかつ定着でのオフセット防止、定着性向上を考えると0.2重量%〜5重量%が好ましく、さらに好ましくは0.5重量部〜2.8重量部である。
【0029】
トナー中の離型剤量の測定方法は、蛍光X線分析や示差走査熱量分析などの方法で求めることが出来る。
【0030】
トナー粒径は大粒径のものが体積平均粒径で5〜10μm、小粒径トナーは3〜8μmであり、2種類のトナーの体積平均粒径の差は、過度の選択現像を防止しつつ、かつ定着でのオフセット性防止、定着性向上を考えると0.5μm〜5μmが好ましい。
【0031】
体積平均粒径の測定方法は、レーザ回折方式の粒径測定装置などで行うことが出来る。
【0032】
本発明における静電荷像現像用トナーに用いることのできる結着樹脂としては、ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂等が挙げられるが、この中でも特にビニル系樹脂やポリエステル系樹脂が好ましい。
【0033】
ビニル系樹脂において用いることのできるカルボン酸含有モノマーとしては、特にジカルボン酸の半エステルモノマーが好ましく、例えばマレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノブチル、マレイン酸モノオクチル、マレイン酸モノアリル、マレイン酸モノフェニル、フマル酸モノメチル、フマル酸モノエチル、フマル酸モノブチル、フマル酸モノフェニルなどのようなα,β−不飽和ジカルボン酸の半エステル類;n−ブテニルコハク酸モノブチル、n−オクテニルコハク酸モノメチル、n−ブテニルマロン酸モノエチル、n−ドデセニルグルタル酸モノメチル、n−ブテニルアジピン酸モノブチルなどのようなアルケニルジカルボン酸の半エステル類;フタル酸モノメチルエステル、フタル酸モノエチルエステル、フタル酸モノブチルエステルなどのような芳香族ジカルボン酸の半エステル類;などがあげられる。
【0034】
本発明に用いることのできるビニル系樹脂を得るためのジカルボン酸の半エステルモノマー以外のコモノマーとしては、次のようなものがあげられる。
【0035】
例えばスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン等のスチレンおよびその誘導体;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどのエチレン不飽和モノオレフィン類;ブタジエン等の不飽和ポリエン類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、弗化ビニルなどのハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニルなどのビニルエステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルなどのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニルなどのアクリル酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビニルケトン類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化合物;ビニルナフタリン類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどのアクリル酸もしくはメタクリル酸誘導体;のビニル系モノマーが単独もしくは2つ以上で用いられる。
【0036】
これらの中でもスチレン系共重合体、スチレン/アクリル系共重合体となるようなモノマーの組み合わせが好ましい。
【0037】
また架橋性モノマーとしては主として2個以上の重合可能な二重結合を有するモノマーが用いられる。
【0038】
本発明に用いることのできるビニル系重合体は、以下に例示する様な架橋性モノマーで架橋された重合体であっても良い。
【0039】
芳香族ジビニル化合物、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン等;アルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類、例えば、エチレングリコールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、及び以上の化合物のアクリレートをメタアクリレートに代えたもの;エーテル結合を含むアルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類、例えば、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール#400ジアクリレート、ポリエチレングリコール#600ジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、及び以上の化合物のアクリレートをメタアクリレートに代えたもの;芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で結ばれたジアクリレート化合物類、例えば、ポリオキシエチレン(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジアクリレート、ポリオキシエチレン(4)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジアクリレート、及び、以上の化合物のアクリレートをメタアクリレートに代えたもの;更には、ポリエステル型ジアクリレート化合物類、例えば、商品名MANDA(日本化薬)が挙げられる。多官能の架橋剤としては、ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、オリゴエステルアクリレート、及び以上の化合物のアクリレートをメタアクリレートに代えたもの;トリアリルシアヌレート、トリアリルトリメリテート;等が挙げられる。
【0040】
これらの架橋剤は、他のモノマー成分100重量%に対して、0.01〜5重量%程度(更には0.03〜3重量%程度)用いることが好ましい。
【0041】
これらの架橋性モノマーのうち、トナー用樹脂に、定着性、耐オフセット性の点から好適に用いられるものとして、芳香族ジビニル化合物(特にジビニルベンゼン)、芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で結ばれたジアクリレート化合物類が挙げられる。
【0042】
また、ポリエステル樹脂としては、多塩基酸成分および多価アルコール成分の縮重合体よりなるポリエステル樹脂が好ましい。
【0043】
本発明に用いることのできるポリエステル樹脂の組成は以下の通りである。
【0044】
2価のアルコール成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、又(A)式で表されるビスフェノール及びその誘導体;
【0045】
【化1】
【0046】
(式中Rはエチレン又はプロピレン基であり、x,yはそれぞれ0以上の整数であり、かつ、x+yの平均値は0〜10である。)又(B)式で示されるジオール類;
【0047】
【化2】
【0048】
等のジオール類、が挙げられる。
【0049】
2価の酸成分としては、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸などのベンゼンジカルボン酸類又はその無水物、低級アルキルエステル;こはく酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸などのアルキルジカルボン酸類又はその無水物、低級アルキルエステル;n−ドデセニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸等のアルケニルコハク酸もしくはアルキルコハク酸、又はその酸の無水物、低級アルキルエステル;フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸などの不飽和ジカルボン酸又はその無水物、低級アルキルエステル等のジカルボン酸類及びその誘導体が挙げられる。
【0050】
また、架橋成分としても働く3価以上のアルコール成分と3価以上の酸成分を併用することができる。
【0051】
本発明における3価以上の多価アルコール成分としては、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン、等の3価以上の多価アルコール類が挙げられる。
【0052】
又、本発明における3価以上の多価カルボン酸成分としては、トリメリット酸、ピロメリット酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、エンポール三量体酸、及びこれらの無水物、低級アルキルエステル、次式
【0053】
【化3】
【0054】
(式中Xは炭素数3以上の側鎖を1個以上有する炭素数5〜30のアルキレン基又はアルケニレン基を示す。)で表されるテトラカルボン酸等、及びこれらの無水物、低級アルキルエステル等の多価カルボン酸類及びその誘導体が挙げられる。
【0055】
本発明に於いて好ましいポリエステル樹脂のアルコール成分としては、前記(A)式で示されるビスフェノール誘導体であり、酸成分としては、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸又はその無水物;こはく酸、n−ドデセニルコハク酸又はその無水物、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸等のジカルボン酸類、トリメリット酸又その無水物のトリカルボン酸類が挙げられる。
【0056】
これは、これらの酸、アルコールで得られたポリエステル樹脂がシャープな溶融特性を示す、熱ローラー定着用トナーとして定着性が良好で、耐オフセット性に優れているからである。
【0057】
さらに、ここで得られたポリエステル樹脂のガラス転移温度は、50〜70℃好ましくは55〜65℃、さらに数平均分子量Mn1,500〜10,000好ましくは2,000〜7,000、重量平均分子量Mw6,000〜200,000好ましくは10,000〜150,000であることが望ましい。
【0058】
またその酸価は、100以下好ましくは50以下、水酸基価は、60以下好ましくは30以下であることが望ましい。これは、分子鎖の末端基数が増えるとトナーにしたとき、トナーの帯電特性に於いて環境依存性が大きくなる為である。
【0059】
ここで、酸価及び水酸基価の測定は、JIS K−0070に基づいて行った。
【0060】
本発明に用いるトナーは(1)トナーと定着熱ローラとの接触面積をさらに低減する(2)定着後の画像の力学的強度をさらに向上するという目的で、無機微粒子や有機微粒子のような外添剤を添加することが好ましい。
【0061】
無機微粒子として好適なものはシリカ微粉末である。
【0062】
本発明に用いられるシリカ微粉末は、BET法で測定した窒素吸着による比表面積が30m2/g以上(特に50〜400m2/g)の範囲内のものが良好な結果を与える。トナー100重量部に対してシリカ微粉体0.01〜8重量部、好ましくは0.1〜5重量部使用するのが良い。
【0063】
又、本発明に用いられるシリカ微粉末は、必要に応じ、疎水化、帯電性コントロール、などの目的でシリコーンワニス、各種変性シリコーンワニス、シリコーンオイル、各種変性シリコーンオイル、シランカップリング剤、官能基を有するシランカップリング剤、その他の有機ケイ素化合物等の処理剤で、あるいは種々の処理剤で併用して処理されていることも好ましい。
【0064】
他の添加剤としては、例えばテフロン、ステアリン酸亜鉛、ポリ弗化ビニリデンの如き滑剤、中でもポリ弗化ビニリデンが好ましい。あるいは酸化セリウム、炭化ケイ素、チタン酸ストロンチウム等の研磨剤、中でもチタン酸ストロンチウムが好ましい。あるいは例えば酸化チタン、酸化アルミニウム等の流動性付与剤、中でも特に疎水性のものが好ましい。ケーキング防止剤、あるいは例えばカーボンブラック、酸化亜鉛、酸化アンチモン、酸化スズ等の導電性付与剤、また逆極性の白色微粒子及び黒色微粒子を現像性向上剤として少量用いることもできる。
【0065】
さらに本発明のトナーは更に磁性材料を含有させ磁性トナーとしても使用できる。この場合、磁性材料は着色剤の役割をかねている。本発明の磁性トナー中に含まれる磁性材料としては、マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の酸化鉄;鉄、コバルト、ニッケルのような金属或いはこれらの金属のアルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジウムのような金属の合金およびその混合物等が挙げられる。
【0066】
これらの強磁性体は平均粒子が0.1〜2μm、好ましくは0.1〜0.5μm程度のものが好ましく、トナー中に含有させる量としては樹脂成分100重量部に対し約20〜200重量部、特に好ましくは樹脂成分100重量部に対し40〜150重量部が良い。
【0067】
また、10kエルステッド印加での磁気特性が抗磁力20〜150エルステッド、飽和磁化50〜200emu/g、残留磁化2〜20emu/gのものが望ましい。
【0068】
本発明のトナーに使用し得る着色剤としては、任意の適当な顔料または染料があげられる。トナー着色剤は周知であって、例えば顔料としてカーボンブラック、アニリンブラック、アセチレンブラック、ナフトールイエロー、ハンザイエロー、ローダミンレーキ、アリザリンレーキ、ベンガラ、フタロシアニンブルー、インダンスレンブルー等がある。これらは定着画像の光学濃度を維持するのに必要充分な量が用いられ、樹脂100重量部に対し0.1〜20重量部、好ましくは2〜10重量部の添加量が良い。また同様の目的で、さらに染料が用いられる。例えばアゾ系染料、アントラキノン系染料、キサンテン系染料、メチン系染料等があり樹脂100重量部に対し、0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜3重量部の添加量が良い。又、前記現像に用いる静電像現像用トナー補給キットとは、粒径、離型剤量等の異なる2種以上の現像用トナーを別々に補給するために、一セットにしてキット化されているものをいう。
【0069】
尚、2種類のトナー(もしくは現像剤)の補給は下記方法で行うが、2種類のトナー(もしくは現像剤)の混合比は30〜70wt%の範囲におさめるのが、トナー(もしくは現像剤)の相互摩擦を防止するという意味では好ましい。
【0070】
2種類のトナーを補給する方法の例を図3、図4を用いて説明する。図3は現像器20の上部に2つの補給ユニット31.33を設置したもので、図4は2つ以上の補給ユニットを一セットにした補給タイプのものである。
【0071】
2種類のトナーは図4のように補給ユニット下端で合流して現像器20へ供給されても良いが、よりトナー間の相互摩擦を防止するためには図3のように現像器の入口までは別々が好ましい。ここで現像器の入口とは、必ずしも現像装置のトナー補給口をいうのではなく、現像器内にある現像剤の静置状態での上面25と定義する。
【0072】
2成分磁性現像を行う場合の静電荷像現像用キャリアとしては、先に磁性トナーに用いたごとき磁性材料を用いて同様に作製したものを用いてもよい。但し、その場合は着色剤、離型剤等は用いず基本的には磁性材料と結着樹脂により作製される。又粒径は重量平均粒径で20〜100μm、好ましくは30〜80μm程度がよい。
【0073】
しかし、さらに望ましくは重量平均粒径10〜90μm程度の磁性材料を用い(材料組成は前記磁性トナーと同様のものでよい。)、この上に樹脂コーティングを行ったいわゆるコーティングキャリアがよい。
【0074】
樹脂組成としては、フッ素系樹脂、スチレン/アクリル系樹脂、シリコン系樹脂等公知の材料を用い、溶液コーティング(湿式コーティング)や乾式コーティング法を用いて作製される。
【0075】
現像剤として用いる場合のトナーとキャリアの混合比は重量比にて、キャリアに対しトナーを2〜9%、より好ましくは3〜7%がよい。
【0076】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明の態様はこれに限定されない。尚、「部」とは特にことわらない限り「重量部」を表す。
【0077】
<樹脂合成例1>
上記各成分を、ポリビニルアルコール部分ケン化物0.8部を溶解させた水300部中に懸濁分散させ、重合温度80℃にて15時間重合させ、ゲル成分を含むパール状の樹脂組成物を得た。樹脂のTgは58.5℃、ゲル分は30%、テトラヒドロフラン可溶分のメインピークは重量平均分子量(Mw)35000であり、酸価は17.2であった。この樹脂組成物をB1とする。
【0078】
<樹脂合成例2>
ビスフェノールA、テレフタル酸、n−ドデセニルコハク酸、トリメリット酸、ジエチレングリコールをモル比で20:38:10:5:27の割合で縮合させ、ポリエステル樹脂(樹脂組成物B2)を得た。Mw50,000Tgは5900であった。
【0079】
<離型剤例1>
数平均分子量(Mn)=2270、Mw=8600、Mw/Mn=3.8、
融点Tm=140℃のポリプロピレン(W1とする)
<離型剤例2>
融点Tm=84℃の精製カルナウバワックスNo.1(野田ワックス社製)(W2とする)
実施例1
(現像剤1−1)
樹脂組成物B1を100部、0.3μmのマグネタイトを80部、サリチル酸クロム錯体を2部、離型剤W1を3部秤量し、これらをヘンシエルミキサーで前混合した後、120℃で2軸混練押出機によって溶融混練を行った。混練物を放冷後、カッターミルで粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機を用いて粉砕し、さらに風力分級機を用いて分級し、重量平均粒径8.7μmの黒色微粉体(トナー)を得た。
【0080】
離型剤量を測定したところ、3.0部であった
上記トナー100部に対し、疎水化処理をした負帯電性シリカ微粉末0.6部を加え乾式混合し、現像剤とした。
【0081】
(現像剤1−2)
離型剤仕込量を3.7部にして、トナー体積平均粒径を7.3μmにした他は現像剤1−1と同じ。離型剤量を測定したところ3.6部であった。
【0082】
これら2つの現像剤を現像剤補給ユニットを2つ設置するように改造した(図3)キャノン(株)社製複写機NP5060(アモルファスシリコン感光体使用)に、それぞれ投入し画像評価をおこなった(温湿度条件30℃、80%)。2種の現像剤の混合比が(現像剤1−2)/(現像剤1−1)=30〜70%におさまるように補給制御を行なった。
【0083】
10万枚時のかぶりは0.002で、解像度は8本/mmであり、画像濃度も1.35と高い値が得られた。定着オフセットは、クリーニング機構をはずして何枚の複写で画像が汚れるか、ローラが汚れるかということを耐複写枚数で評価したが10万枚まで問題はなかった。
【0084】
定着性はコニカ(株)社のKBM紙を用い、熱ローラ温度170℃、下ローラ50℃の条件にて面圧2kgf/cm2、ニップ通過時間25msecの条件で定着した画像をサンプルとし、このサンプルをさらし布にて15往復摩擦したときの反射濃度の維持率(%)で評価した。その結果、90%と良好であった。
【0085】
実施例2
下記のごとき現像剤を作製し、実施例1と同様な性能評価を行った。変更した部分についてのみ下記に示す。
【0086】
(現像剤2−1)
樹脂:B2 100部
離型剤:W1 4部
トナー体積平均粒径:7.6μm
離型剤量:3.8重量部
(現像剤2−2)
樹脂:B2 100部
離型剤:W1 6部
トナー体積平均粒径:6.6μm
離型剤量:5.6重量部
実施例1と同様の評価をした結果、10万枚コピー後のかぶりは0.006であり、画像濃度は1.33、改造度は8本/mmでありオフセットによる汚れはなかった。又は定着性は93%であった。
【0087】
比較例1
現像剤1−1と同様に作製したが、離型剤量は3.6重量部にした現像剤1−1′と現像剤1−2と同様に作製したが、離型剤量は3.0重量部にした現像剤1−2′ヘンシェルミキサーにて40m/sec3分間混合したものを使用。
【0088】
現像剤補給装置が1つであるキォノン(株)製複写機NP5060(アモルファスシリコン感光体使用)を用いた他は、実施例1と同様のテストを行った。
【0089】
結果は、下表1に示す。2種のトナーを予め混合して用いると、トナー同志の摩擦帯電でかぶりが発生しやすく、又、現像効率も悪い。又、離型剤量が大粒径トナー側に多く、小粒径トナー側に少ないため、ホットオフセットも発生しやすく、定着率も悪いという結果となった。
【0090】
【表1】
【0091】
実施例3
実施例1のトナー組成及び現像剤の作製法を下記のごとく変更して、この二成分現像剤を作製した。
【0092】
(トナー3−1)
樹脂B2 100部
カーボンブラック 8部
ニグロシン染料 1部
離型剤W2 5部
トナー粒径 7.2μm
離型剤量 4.9部
アミノ変性シリコーンオイル処理した正帯電性シリカ微粉末 0.8部添加
(トナー3−2)
樹脂B2 100部
カーボンブラック 8部
ニグロシン染料 1部
離型剤W2 3部
トナー粒径 5.5μm
離型剤量 2.9部
アミノ変性シリコーンオイル処理した正帯電性シリカ微粉末 0.8部添加これら2つのトナーをトナー補給ユニットを2つ設置するように改造した(図3)コニカ製複写機Konica U−BIX4045(有機感光体使用)に、それぞれ投入し画像評価をおこなった(温湿度条件10℃、15%)。2種のトナーの混合比は(トナー3−2)/(トナー3−2)=30〜70%になるようにトナー補給制御を行った。尚キャリアは、シリコーン樹脂被覆したフェライト(50μm)を用い、キャリアに対するトナーの混合比を7重量%とした。
【0093】
10万枚コピー時のかぶりは0.001で、解像度は8本/mmであり、画像濃度も1.36と高い値が得られた。定着オフセットは、クリーニング機構をはずして何枚の複写で画像が汚れるか、ローラが汚れるかを耐複写枚数で評価したが10万枚まで問題なかった。定着性はコニカ(株)社のKBM紙を用い、熱ローラ温度170℃、下ローラ50℃の条件にて面圧2kgf/cm2、ニップ通過時間25msecの条件で定着した画像をサンプルとし、このサンプルをさらし布にて15往復摩擦したときの反射濃度の維持率(%)で評価した。その結果、95%と良好であった。
【0094】
比較例2
(比較トナー2−1)
樹脂B2 100部
カーボンブラック 8部
ニグロシン染料 1部
離型剤W2 5部
トナー粒径 15μm
離型剤量 4.9部
外添剤は実施例3と同じ
(比較トナー2−2)
樹脂B2 100部
カーボンブラック 8部
ニグロシン染料 1部
離型剤W2 2部
トナー粒径 5μm
離型剤量 1.9部
外添剤は実施例3と同じ
比較トナー2−1と比較トナー2−2を重量比で3:7の割合でヘンシェルミキサーへ投入し40m/sec3分間混合したものを比較トナー2とし評価した。
【0095】
結果は表2に示す。
【0096】
【表2】
【0097】
この結果から明らかなごとく、2種の離型剤の異なるトナーを用いる場合は予め混合して用いるのではなく、2つの異なるトナー補給装置からトナーを補給するのが好ましいことがわかる。
【0098】
【発明の効果】
本発明により、下記効果が得られる。
【0099】
(1)2種類の離型剤量の異なるトナーを用いる二成分現像法の場合に、特に低温低湿環境にてかぶり発生や解像度低下のない画像形成方法を提供することが出来る。
【0100】
(2)特に一成分現像剤において2種類の離型剤量の異なるトナーを用いる場合、定着オフセットが発生せずかつ定着性の良好なトナーを提供することが出来る。
【0101】
(3)特に高温高湿環境にてキャリアや現像スリーブ等の摩擦帯電付与部材への離型剤の汚染を防止し、長期にわたってトナー飛散のないトナーを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の目的を説明する図。
【図2】本発明の目的を説明する図。
【図3】2種類のトナーを補給するための補給ユニット概念図。
【図4】2種類のトナーを補給するための補給ユニット概念図。
【符号の説明】
1 小粒径トナー
2 大粒径トナー
3 潜像担持体(感光体)
4 転写紙
10 感光体(潜像担持体)
20 現像器
21 現像剤
22 撹拌部材
23 現像剤供給ローラー
24 現像スリーブ
25 現像器の入口(現像剤の上面)
30 トナー補給装置
31 第1の補給ユニット
32 第1のトナー
33 第2の補給ユニット
34 第2のトナー
Claims (5)
- 少なくとも結着樹脂及び離型剤を含有する静電荷像現像用トナーを収容した第一の補給ユニットと、前記トナーに含有される離型剤量と異なる量の離型剤を含有する静電荷像現像用トナーを収容した第二の補給ユニットから、それぞれのトナーを現像器へ供給し、混合、帯電し、感光体の静電荷像を顕像化する画像形成方法であって、該第一の補給ユニット及び第二の補給ユニットに収容される2種類のトナーは、それぞれの平均粒径が異なり、平均粒径の大きいトナー中の離型剤の含有量は、平均粒径の小さいトナー中の離型剤の含有量より少ないことを特徴とする画像形成方法。
- 現像器には、さらに静電荷像現像用キャリアを収容していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
- 2種類の静電荷像現像用トナーは一成分現像用トナーであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成方法。
- 請求項1記載の画像形成方法に用いる静電像現像用トナー補給キットであって、それぞれの補給ユニットに収容されたそれぞれのトナーの平均粒径が異なり、且つそれぞれのトナーに含有される離型剤量が異なることを特徴とする静電像現像用トナー補給キット。
- 請求項4記載の静電像現像用トナー補給キットであって、それぞれの補給ユニットから同一の現像器へ補給して画像形成する一成分現像方法に用いるトナー補給キットであり、且つ、それぞれの補給ユニットに収容されたそれぞれのトナーの平均粒径が異なり、且つ離型剤量が大きい平均粒径トナーに少なく、小さい平均粒径トナーに多く含有させてなることを特徴とする静電像現像用トナー補給キット。
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-
1994
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