JPH11237767A - 負摩擦帯電性のトナーおよび現像方法 - Google Patents
負摩擦帯電性のトナーおよび現像方法Info
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- JPH11237767A JPH11237767A JP34580698A JP34580698A JPH11237767A JP H11237767 A JPH11237767 A JP H11237767A JP 34580698 A JP34580698 A JP 34580698A JP 34580698 A JP34580698 A JP 34580698A JP H11237767 A JPH11237767 A JP H11237767A
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Abstract
い画像品質が安定して得られ、経時において画像欠陥を
生じない負摩擦帯電性のトナーを提供することにある。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂、着色剤及び有機金
属化合物を有する負摩擦帯電性のトナーであり、有機金
属化合物がジルコニウムと、芳香族ジオール,芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸、芳香族モノカルボン酸及び芳香族
ポリカルボン酸からなるグループから選択される芳香族
化合物とが配位又は/及び結合している有機ジルコニウ
ム化合物であることを特徴とする。
Description
録のような画像形成方法における静電荷像を現像するた
めの負摩擦帯電性のトナー又はトナージェット方式の画
像形成方法に使用される負摩擦帯電性のトナーおよび現
像方法に関する。
び現像方法(ノーマル現像又は反転現像)に応じて、正
または負の電荷を有する必要がある。
ナーの成分である樹脂の摩擦帯電性を利用することもで
きるが、この方法ではトナーの帯電が安定しないので、
濃度の立ち上がりが遅く、カブリ易い。そこで、所望の
摩擦帯電性をトナーに付与するために帯電制御剤を添加
することが行われている。
御剤としては、負摩擦帯電性帯電制御剤として、モノア
ゾ染料の金属錯塩、ヒドロキシカルボン酸、ジカルボン
酸、芳香族ジオールの如き金属錯塩、酸成分を含む樹脂
が知られている。正摩擦帯電性帯電制御剤として、ニグ
ロシン染料、アジン染料、トリフェニルメタン系染顔
料、4級アンモニウム塩、4級アンモニウム塩を側鎖に
有するポリマー等が知られている。
んどは、有色でありカラートナーには使えないものが多
い。そして、カラートナーに適用可能な、無色、白色あ
るいは淡色のものは、性能的に改善すべき点がある。そ
れらはハイライト部の均一性が得られにくかったり、耐
久試験での画像濃度の変動が大きい等の改善すべき点を
有する。
カブリのバランスが取りにくい、高湿環境で、十分な画
像濃度を得にくい、樹脂への分散性が悪い、保存安定
性、定着性、耐オフセット性に悪影響を与えるという点
が挙げられる。
金属塩は、特開昭53−127726号公報、特開昭5
7−111541号公報、特開昭57−124357号
公報、特開昭57−104940号公報、特開昭61−
69073号公報、特開昭61−73963号公報、特
開昭61−267058号公報、特開昭62−1051
56号公報、特開昭62−145255号公報、特開昭
62−163061号公報、特開昭63−208865
号公報、特開平3−276166号公報、特開平4−8
4141号公報、特開平8−160668号公報に提案
されている。しかしながら、これらの公報に提案されて
いるのは、摩擦帯電付与という観点からはいずれも優れ
たものであるが、簡易な現像器構成で環境変動、経時、
使用状況に関わらず、安定した現像性の得られるものは
少ない。また、高速機において長期耐久時おいても安定
した現像性が得られるものも少ない。更に、他の原材料
の影響があり、他の原材料への制約が発生するものも多
い。
問題点を解消した負摩擦帯電性のトナーを提供すること
にある。
湿下で使用しても高い画像品質が安定して得られ、経時
において画像欠陥を生じない負摩擦帯電性のトナーおよ
び該トナーを使用する現像方法を提供することにある。
ートリッジタイプの現像器のいずれにおいても劣化した
トナーが発生しにくく、優れた現像性の得られる負摩擦
帯電性のトナーおよび該トナーを使用する現像方法を提
供することにある。
忠実な画像を得続けることのできる負摩擦帯電性のトナ
ーおよび該トナーを使用する現像方法を提供することに
ある。
着樹脂、着色剤及び有機金属化合物を有する負摩擦帯電
性のトナーであり、有機金属化合物がジルコニウムと、
芳香族ジオール,芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族
モノカルボン酸及び芳香族ポリカルボン酸からなるグル
ープから選択される芳香族化合物とが配位又は/及び結
合している有機ジルコニウム化合物であることを特徴と
する負摩擦帯電性のトナーに関する。
像剤層厚規制手段によって負の摩擦電荷を有する一成分
系現像剤の層厚を規制して一成分系現像剤の薄層を形成
し、静電荷像保持体上の静電荷像を、該静電荷像保持体
と対向して配置された該現像剤担持体に担持されている
該一成分系現像剤で現像する現像方法であり、該一成分
系現像剤は負摩擦帯電性のトナーを有し、負摩擦帯電性
のトナーは、少なくとも結着樹脂,着色剤および有機金
属塩化合物を有し、該有機金属化合物がジルコニウム
と、芳香族ジオール,芳香族ヒドロキシカルボン酸,芳
香族モノカルボン酸及び芳香族ポリカルボン酸からなる
グループから選択される芳香族化合物とが配位又は/及
び結合している有機ジルコニウム化合物であることを特
徴とする現像方法に関する。
芳香族モノカルボン酸、芳香族ポリカルボン酸又は/及
び芳香族ヒドロキシカルボン酸とジルコニウム化合物と
が反応した有機ジルコニウム化合物(例えば、有機ジル
コニウム錯化合物又は有機ジルコニウム塩)を用いるこ
とにより、立ち上がりの良さを保持しつつ、高湿環境に
おいても高い帯電量を得、低湿環境においても帯電過剰
となることのないトナー得ることができることを見い出
した。また、本発明で使用する有機ジルコニウム化合物
は透明性に優れ、カラートナーにとっても、鮮明な色彩
画像が得られるので好ましい。また、本発明の有機ジル
コニウム化合物は、ジルコニウム元素基準でハフニウム
元素を20wt%未満で含んでいても良い。
金属元素としてジルコニウムを有し、配位子として芳香
族ジオール、芳香族ヒドロキシカルボン酸又は芳香族ポ
リカルボン酸を配位しているジルコニウム錯体;(i
i)金属元素としてジルコニウムを有し、配位子として
芳香族ジオール、芳香族ヒドロキシカルボン酸又は芳香
族ポリカルボン酸を配位しているジルコニウム錯塩;又
は(iii)金属イオンとしてジルコニウムイオンを有
し、酸イオンとして芳香族カルボン酸イオン、芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸イオン又は芳香族ポリカルボン酸イ
オンを有しているカルボン酸ジルコニウム塩が挙げられ
る。
ドロキシカルボン酸、芳香族ポリカルボン酸を1〜4個
キレート形成しているジルコニウム錯体あるいはジルコ
ニウム錯塩が好ましい。また、これらジルコニウム錯体
又は錯塩に、芳香族ヒドロキシカルボン酸、芳香族カル
ボン酸又は芳香族ポリカルボン酸のカルボキシアニオン
を1〜6個配位させても良い。
ボン酸イオン、芳香族ヒドロキシカルボン酸イオン、芳
香族ポリカルボン酸イオンを1〜4個有しているものが
好ましく、更には1〜3個有しているものが好ましい。
またキレート形成数の異なる錯体,錯塩あるいは配位子
の異なる錯体,錯塩の混合物であってもよい。また酸イ
オンの数の異なる塩の混合物であってもよい。
ルコニウム錯化合物と有機ジルコニウム塩との混合物で
あっても良い。
を含有する磁性トナーに使用したり、あるいは有機ジル
コニウム化合物を有するトナーを一成分系現像方法に適
用することにより、優れた現像性が得られることを見い
だした。すなわち、少ない摩擦帯電機会で素速い帯電の
立ち上がりと、高い帯電量を必要とする磁性トナーや一
成分現像用トナーにとって、本発明で使用する有機ジル
コニウム化合物はこれらの要件を満たす好適な負帯電制
御剤となるのである。非磁性一成分現像方法に用いられ
る非磁性トナーにも最適である。
結着樹脂と共に用いると、トナーの構成成分が保有する
水分子の持つ極性を利用し、帯電が強調される効果の寄
与を大きいものとすることができる。また、融点の異な
るワックスあるいは組成成分の異なるワックスを二種類
以上と用いることで非常に分散性を良好にすることがで
き、耐久性や帯電均一性を向上させることができる。
は、低湿又は高湿環境での帯電量が十分になるだけでな
く、長期の耐久での濃度低下も抑えられる。有機ジルコ
ニウム化合物の使用は、特に種々の異種元素を有する磁
性酸化鉄を含有する磁性トナーにとって最適になる。異
種元素の酸化物、水酸化物、異種元素を取り込んだ酸化
鉄、異種元素を混晶させた酸化鉄が、水分子を吸着し、
水分子の極性を利用した帯電の向上及び安定化を効果的
に行うことができる。また酸価を有する結着樹脂と共に
用いると一層効果的に帯電の向上及び安定化を行うこと
ができる。
は、ジルコニウムイオンが八配位をとりやすくカルボキ
シル基又は水酸基の酸素を配位又は結合し易い。結着樹
脂として官能基にカルボキシル基を有するスチレン系樹
脂又はポリエステル系樹脂の如き酸価を有する結着樹脂
と用いると、結着樹脂中へのなじみがよく分散性に優
れ、トナー粒子中からの脱落を防ぎ、帯電均一化と帯電
の耐久安定性が得られる。更には、有機ジルコニウム化
合物はトナーの透明性への影響が小さく、鮮やかな色彩
を表現するカラートナーを形成するのに好ましいものと
なる。また、結着樹脂のカルボキシル基、水酸基のジル
コニウムイオンヘの配位を介し、ポリマー鎖の架橋を施
すことができるため、結着樹脂をゴム弾性の大きいもの
とすることができ、離型性に優れ、定着部材の汚れを効
果的に防止できる。従って、THF不溶分を結着樹脂が
有する程度に架橋しているのが良い。また、トナー製造
時の溶融混練時に混練物にシェアをかけることができ、
磁性体、顔料、染料の分散を向上させることができ、着
色力の高い、色味の鮮明なトナーとすることができる。
は、摩擦帯電能力にすぐれ、高い帯電量が得られるの
で、高い帯電量を必要とする磁性トナーにとって好適な
荷電制御剤となるのである。さらに、有機ジルコニウム
化合物自体の良好な結着樹脂への分散性に加え、結着樹
脂に酸価を有するものを用いると磁性体の分散性向上に
働くので、耐久性、帯電均一性が得られるようになるの
である。
化合物は、トナーに用いる結着樹脂の表面張力に何らか
の影響を及ぼし、複数種のワックスと用いると、非常に
離型性に優れることが見いだされた。このことから耐オ
フセット性に優れ、定着部材汚れ防止に効果のあるトナ
ーを形成することができる。また、酸価を有する結着樹
脂と共に用いると特にこの効果は顕著である。
は、放置によるトナーの現像性の低下が小さいことが特
徴的である。例えば、高湿下で使用した後、休止してし
ばらく放置した後、再び使用し始めた際に、画像濃度の
低下を少ないものとすることができる。
は、帯電量不良トナー粒子の発生が少なく、飛散するト
ナー粒子が少ないことが特徴的である。例えば、磁性ト
ナーにおいては凝集力の低下する低湿下では飛散が多く
なり、コロナ帯電方式では、飛散トナーが帯電ワイヤー
に付着し、放電異常を生じ、一次帯電においては静電像
の帯電異常から筋状の画像異常が発生したり、転写帯電
においては筋状の転写不良を発生しやすくなるが、本発
明のトナーではこれらの現象を低減することができる。
接触帯電方式においては、接触転写部で飛散トナーによ
る汚れが転写紙等に転移し、裏汚れを生じることがある
が、本発明のトナーはこれらの現象も低減できる。
いては、静電気力のみでトナー担持体に拘束されている
ので高湿下の方が顕著となるが、この飛散現象も本発明
のトナーは低減することができ、機内飛散等による画像
汚れを減少させることができる。また、非磁性トナーは
低湿下で帯電不良粒子の発生の影響で、ハーフトーンな
どに濃度ムラが発生することがあるが、この現象も本発
明のトナーは低減させることができる。
族ヒドロキシカルボン酸又は芳香族ポリカルボン酸のジ
ルコニウム錯体あるいはジルコニウム錯塩又は有機ジル
コニウム塩の如き有機ジルコニウム化合物を以下により
具体的に説明する。
ニウム錯体あるいは錯塩を示す。
基、アリール基、アルアルキル基、シクロアルキル基、
アルケニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、水酸
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アシル基、アシルオキシ基、カルボキシル基、ハ
ロゲン、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミド基又は
カルバモイル基を有していてもよい芳香族残基を表わ
し、X及びYは−O−、−CO−O−を表わし、X及び
Yは同じであっても異なっていてもよく、Lは中性配位
子、水、アルコール、アンモニア、アルキルアミン又は
ピリジンを表わし、C1は1価のカチオン、水素、1価
の金属イオン、アンモニウム又はアルキルアンモニウム
を表わし、C2は2価のカチオン又は2価の金属イオン
を表し、nは2,3又は4を表わし、mは0,2又は4
を表わす。各錯体または各錯塩において配位子となる芳
香族カルボン酸類、芳香族ジオール類は同じものであっ
ても異なるものであってもよく、またn又は/及びmの
数の異なる錯化合物の混合物であっても良い。対イオン
のC1及びC2が異なる錯塩の混合物であっても良い。結
着樹脂中への錯体又は錯塩の分散性向上の観点あるいは
帯電性向上の観点から、芳香族残基(Ar)としては、
ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環又はフェナ
ントレン環が好ましく、置換基としてはアルキル基、カ
ルボキシル基又は水酸基が好ましく、Lとしては水が好
ましく、C1としては水素、ナトリウム、カリウム、ア
ンモニウム、アルキルアンモニウムが好ましい。
基、アリール基、アルアルキル基、シクロアルキル基、
アルケニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、水酸
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アシル基、アシルオキシ基、カルボキシル基、ハ
ロゲン、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、アミド基又は
カルバモイル基を有していてもよい芳香族残基を表わ
し、X及びYは−O−、−CO−O−を表わし、X及び
Yは同じであっても異なっていてもよく、Lは中性配位
子、水、アルコール、アンモニア、アルキルアミン又は
ピリジンを表わし、Aは、アニオン、ハロゲン、水酸イ
オン、カルボン酸イオン、炭酸イオン、硝酸イオン、硫
酸イオン、シアンイオン又はチオシアンイオンを表わ
し、Aは相互に異なるイオンを有していても良く、C1
は1価のカチオン、水素、1価の金属イオン、アンモニ
ウム又はアルキルアンモニウムを表わし、C2は2価の
カチオン又は2価の金属イオンを表し、nは1,2,3
又は4を表わし、kは1,2,3,4,5又は6を表わ
し、mは0,1,2,3又は4を表わす。各錯体または
各錯塩において配位子となるアニオンA、芳香族カルボ
ン酸類及び芳香族ジオール類は同じものであっても異な
るものであってもよく、またn又は/及びmの数の異な
る錯化合物の混合物であっても良い。対イオンのC1及
びC2が異なる錯塩の混合物であっても良い。結着樹脂
中への錯体又は錯塩の分散性向上の観点あるいは帯電性
向上の観点から、芳香族残基(Ar)としては、ベンゼ
ン環、ナフタレン環、アントラセン環又はフェナントレ
ン環が好ましく、置換基としてはアルキル基、カルボキ
シル基又は水酸基が好ましく、Lとしては水が好まし
く、C1としては水素、ナトリウム、カリウム、アンモ
ニウム、アルキルアンモニウムが好ましく、Aとしては
水酸イオン又はカルボン酸イオンが好ましい。
塩を一般式(3),(4),(5),(6),(7)及
び(8)に示す。
アルキル基、アリール基、アルアルキル基、シクロアル
キル基、アルケニル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、水酸基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、カルボキ
シル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ基又はカルバモイ
ル基を表わし、相互に連結して脂肪族環、芳香環あるい
は複素環を形成しても良く、この場合この環に置換基R
を有していても良く、置換基Rを1乃至8個持っていて
もよく、それぞれ同じであっても、異なっていてもよ
く、C1は1価のカチオン、水素、アルカリ金属、アン
モニウム又はアルキルアンモニウムを表わし、lは1〜
8の整数を表わし、nは2,3又は4を表わし、mは
0,2又は4を表わし、各錯体または錯塩において配位
子となる芳香族カルボン酸類又は芳香族ジオール類は同
じものであっても異なるものであってもよく、またn又
は/及びmの数の異なる錯化合物の混合物であっても良
い。また、対イオンのC1が異なる錯塩の混合物であっ
ても良い。結着樹脂中への錯体又は錯塩の分散性向上の
観点あるいは帯電性向上の観点から、置換基Rとしては
アルキル基、アルケニル基、カルボキシル基又は水酸基
が好ましく、C1としては水素、ナトリウム、カリウ
ム、アンモニウム又はアルキルアンモニウムが好まし
い。
れる錯化合物あるいはカウンターイオンを有さない、一
般式(3),(4)又は(5)においてn=2の場合の
ジルコニウム中性錯体であり、優れた環境安定性が得ら
れ、結着樹脂中への分散性にも優れ、良好な耐久性が得
られる。
アルキル基、アリール基、アルアルキル基、シクロアル
キル基、アルケニル基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、水酸基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、カルボキ
シル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ基又はカルバモイ
ル基を表わし、相互に連結して脂肪族環、芳香環あるい
は複素環を形成しても良く、この場合この環に置換基R
を有していても良く、置換基Rを1乃至8個持っていて
もよく、それぞれ同じであっても、異なっていてもよ
く、Aは、アニオン、ハロゲン、水酸イオン、カルボン
酸イオン、炭酸イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、シア
ンイオン又はチオシアンイオンを表わし、Aは相互に異
なるイオンを有していても良く、C1は1価のカチオ
ン、水素、1価の金属イオン、アンモニウム又はアルキ
ルアンモニウムを表わし、nは1,2,3又は4を表わ
し、kは1,2,3,4,5又は6を表わし、mは0,
1,2,3又は4を表わす。各錯体または各錯塩におい
て配位子となる芳香族カルボン酸類、芳香族ジオール類
は同じものであっても異なるものであってもよく、また
n又は/及びmの数の異なる錯化合物の混合物であって
も良い。カチオンC1又は/及びアニオンAが異なる2
種以上の錯化合物の混合物であっても良い。
上の観点あるいは帯電性向上の観点から、置換基Rとし
ては、アルキル基、アルケニル基、カルボキシル基、水
酸基が好ましく、C1としては水素、ナトリウム、カリ
ウム、アンモニウム、アルキルアンモニウムが好まし
く、Aとしては水酸イオン又はカルボン酸イオンが好ま
しい。
れる錯化合物あるいは、カウンターイオンを有さない、
一般式においてn=2の場合のジルコニウム中性錯体で
あり、優れた環境安定性が得られ、結着樹脂中への分散
性にも優れ、良好な耐久性が得られる。
いは錯塩は、六配位または八配位の錯化合物で、八配位
の中には、配位子が橋かけした複核錯化合物となり示性
式上六配位となる錯化合物があり、また、水酸基などの
配位子が橋かけし、次々と錯化合物を重合した複核錯化
合物などもある。
を、以下の一般化学式(9)〜(29)でその構造を例
示する。以下の構造の中には配位子Lを持たないものも
包含する。
基が異なるジルコニウムに配位した構造を有する錯化合
物であってもよく、例えば部分構造として式(30)に
示されるものである。
2以上の整数を表わし、式(31)ではアニオン配位
子、中性配位子及び対カチオンは省略してある。
ン酸のジルコニウム塩を一般式(32)及び(33)に
示す。
してアルキル基、アリール基、アルアルキル基、シクロ
アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、水酸基、アシルオキシ基、アルコキシカルボニ
ル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、カルボ
キシル基、ハロゲン、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、
アミド基又はカルバモイル基を有していてもよい芳香族
残基を表わし、A1は1価のアニオン、ハロゲンイオ
ン、水酸イオン、硝酸イオン又はカルボン酸イオンを表
わし、A2は2価のアニオン、硫酸イオン、リン酸水素
イオン又は炭酸イオンを表わし、nは1,2,3又は4
を表わす。各金属塩においてアニオンA1、アニオン
A2、酸イオンとなる芳香族カルボン酸類及び芳香族ヒ
ドロキシカルボン酸は同じものであっても異なるもので
あってもよい。また、nの数が異なる塩の混合物であっ
ても良い。結着樹脂中への金属塩の分散性向上の観点あ
るいは帯電性向上の観点から、芳香族残基としては、ベ
ンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環又はフェナン
トレン環が好ましく、置換基としてはアルキル基、カル
ボキシル基、水酸基又はアシルオキシ基が好ましい。
(35)で表わせるジルコニウム塩である。
キル基、アリール基、アルアルキル基、シクロアルキル
基、アルケニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
水酸基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、アシルオキシ基、アシル基、カルボキシル
基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ基、アミド基又はカル
バモイル基を表わし、相互に連結して脂肪族環、芳香環
あるいは複素環を形成しても良く、この場合この環に置
換基Rを有していても良く、置換基Rを1乃至8個持っ
ていてもよく、それぞれ同じであっても、異なっていて
もよく、A1は1価のアニオン、ハロゲンイオン、水酸
イオン、硝酸イオン又はカルボン酸イオンを表わし、A
2は2価のアニオン、硫酸イオン、リン酸水素イオン又
は炭酸イオンを表し、1は1〜8の整数を表わし、nは
2、3又は4を表わす。各金属塩においてアニオン
A1、アニオンA2及び酸イオンとなる芳香族カルボン酸
類は同じものであっても異なるものであってもよい。ま
た、nの数が異なる塩の混合物であっても良い。結着樹
脂中への金属塩の分散性向上の観点あるいは帯電性向上
の観点から、置換基としてはアルキル基、アルケニル
基、カルボキシル基、水酸基又はアシルオキシ基が好ま
しく、優れた環境安定性が得られ、結着樹脂中への分散
性にも優れ、優れた耐久性が得られる。
(37)で表わせるジルコニウム塩である。
キル基、アリール基、アルアルキル基、シクロアルキル
基、アルケニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
水酸基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、アシルオキシ基、アシル基、カルボキシル
基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ基、アミド基又はカル
バモイル基を表わし、相互に連結して脂肪族環、芳香環
あるいは複素環を形成しても良く、この場合この環に置
換基Rを有していても良く、置換基Rは1から8個持っ
ていてもよく、それぞれ同じであっても、異なっていて
もよく、A1は1価のアニオン、ハロゲンイオン、水酸
イオン、硝酸イオン又はカルボン酸イオンを表わし、A
2は2価のアニオン、硫酸イオン、リン酸水素イオン又
は炭酸イオンを表し、lは1〜7の整数を表わし、nは
1,2,3又は4を表わす。各金属塩においてアニオン
A1、アニオンA2、酸イオンとなる芳香族カルボン酸
類及び芳香族ジオール類は同じものであっても異なるも
のであってもよい。また、nの数が異なる塩の混合物で
あっても良い。結着樹脂中への金属塩の分散性向上の観
点あるいは帯電性向上の観点から、置換基としてはアル
キル基、アルケニル基、カルボキシル基、水酸基又はア
シルオキシ基が好ましく、優れた環境安定性が得られ、
結着樹脂中への分散性にも優れ、優れた耐久性が得られ
る。
酸化ジルコニウム、硫酸ジルコニウム、有機酸ジルコニ
ウムなどのジルコニウム化合物を水、アルコール、アル
コール水溶液に溶解し、芳香族カルボン酸、芳香族ジオ
ールおよびこれらのアルカリ金属塩を添加するか、ある
いは芳香族カルボン酸、芳香族ジオールとアルカリ剤を
添加することにより合成される。これらの有機ジルコニ
ウム化合物は、アルコール水溶液などで再結晶し、アル
コール洗浄で精製する。また、錯塩の場合は、生成物を
鉱酸、アルカリ剤、アミン剤で処理することにより種々
のカウンターイオンを持つ錯塩が得られる。本発明にお
いては、ジルコニウム錯塩のカウンターイオンに水素イ
オン、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオンなど複
数種有しているものも含む。
ウム化合物の具体例を挙げるが、ここでは、示性式を示
す。水分子を2〜4個配位しているものも含まれるが、
ここでは水分子の記載を省略する。また、カウンターイ
オンは複数種有するものも含むが、ここでは一番多いカ
ウンターイオンのみを記載する。
をトナーに添加する方法としては、トナー粒子の内部に
添加する方法とトナー粒子に外添する方法がある。トナ
ー粒子に内添する場合の好ましい添加量としては結着樹
脂100重量部に対して0.1〜10重量部、より好ま
しくは、0.5〜5重量部の範囲で用いられる。また、
トナー粒子に外添する場合は、0.01〜5重量部が好
ましく、特にメカノケミカル的にトナー粒子表面に固着
させるのが好ましい。
合物は、従来の技術で述べたような公知の電荷制御剤と
組み合わせて使用することもできる。例えば、他の電荷
制御剤として有機金属錯体、金属塩又はキレート化合物
が挙げられる。具体的には、モノアゾ金属錯体、アセチ
ルアセトン金属錯体、ヒドロキシカルボン酸金属錯体、
ポリカルボン酸金属錯体、ポリオール金属錯体などがあ
げられる。そのほかには、カルボン酸の金属塩、カルボ
ン酸無水物、エステル類などのカルボン酸誘導体や芳香
族系化合物の縮合体などもあげられる。またビスフェノ
ール類、カリックスアレーンの如きフェノール誘導体が
挙げられる。
は、スチレン系樹脂、スチレン系共重合樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリオール樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、フェ
ノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マ
レイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリ酢
酸ビニール、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
アミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹
脂、ポリビニルブチラール、テルペン樹脂、クマロンイ
ンデン樹脂、石油系樹脂が挙げられる。
対するコモノマーとしては、ビニルトルエンの如きスチ
レン誘導体;アクリル酸;アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、ア
クリル酸オクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、ア
クリル酸フェニルの如きアクリル酸エステル;メタクリ
ル酸;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチルの如きメタクリ
ル酸エステル;マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイ
ン酸メチル、マレイン酸ジメチルの如き二重結合を有す
るジカルボン酸;アクリルアミド、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、ブタジエン;塩化ビニル;酢酸ビ
ニル、安息香酸ビニルの如きビニルエステル;エチレ
ン、プロピレン、ブチレンの如きエチレン系オレフィ
ン;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトンの如き
ビニルケトン;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエ
ーテル、ビニルイソブチルエーテルの如きビニルエーテ
ルが挙げられる。これらのビニル系単量体が単独もしく
は2つ以上用いられる。
合、樹脂成分のTHF可溶分のGPCによる分子量分布
で、分子量3千〜5万の領域に少なくとも1つピークが
存在し、分子量10万以上の領域に少なくとも1つピー
クが存在するのが好ましい。また、THF可溶分は、分
子量分布10万以下の成分が50〜90%となるような
結着樹脂も好ましい。
の領域に、最も好ましくは5000〜2万の領域にメイ
ンピークを有するのが良い。また、分子量105〜108
の領域(より好ましくは、分子量105〜107の領域)
にサブピークを有するのが良い。
樹脂成分のTHF可溶成分の分子量分布で、分子量3千
〜5万の領域に少なくとも1つピークが存在するのが好
ましい。また、THF可溶分は、分子量10万以下の成
分が60〜100%となるような結着樹脂も好ましい。
さらに好ましくは、分子量5千〜2万の領域に少なくと
も1つピークが存在するのが良い。
する結着樹脂で構成されるトナーは、定着性、耐オフセ
ット性及び保存性がバランス良く保たれる。
含有したトナーは、高湿あるいは低湿環境下においても
帯電特性の変動が少なく、安定した現像特性を保持でき
ると同時に、酸価を有する結着樹脂を用いた場合、分散
性が非常によい上、トナーからの該有機ジルコニウム化
合物の欠落が少ない為、耐久安定性に優れる。
酸基のジルコニウムへの配位を介したポリマー鎖の架橋
により、トナーの結着樹脂成分にゴム弾性を発現させる
ことができる。
とができ、耐オフセット性に優れるばかりでなく、定着
部材の汚染を防止するとともに、定着部での分離不良に
よる転写材のつまり(ジャム)を防ぐことができる。
ができ現像の耐久安定性が得られ、またクリーニング部
での破砕を防止しクリーニング性が安定する。また、ト
ナーの流動性を向上させ、その変化も小さくなるので現
像及びクリーニングの安定化の向上に寄与する。
変動を小さくできる。また、定着画像も強靭になるので
定着安定性が向上し、両面複写,多重複写やドキュメン
トフィーダーを利用した際にも、各部材を汚すことが少
なくなるので、画像への汚れの発生を減少させることが
できる。本発明ではこの架橋がTHF不溶分が生じる程
度になると、より効果的である。
(結着樹脂基準)、更に好ましくは5〜60wt%(結
着樹脂基準)であるとき上記効果が十分に発揮される。
70wt%を超えると定着性に低下し始めるので注意が
必要である。
/及び水酸基の架橋構造は、ジルコニウム原子が大きい
こと、酸素原子と結合をつくりやすいことなどから他の
アルミニウム,クロム,鉄又は亜鉛が形成した架橋構造
より強固でありながら柔軟性富んだものとなる。
面、定着性が低下しにくい。同量の架橋成分やTHF不
溶分を含んでいてもその添加効果は大きく、バランスが
よい。
でもその効果は大きく、多くなってもその弊害は小さな
ものとすることができる。
の摩擦帯電プロセスにおいて、優れた帯電付与能力を示
すことが明らかになった。すなわち、酸価を有する結着
樹脂と有機ジルコニウム化合物を含有したトナーについ
て、現像剤担持体材質との帯電能力をみると、現像剤担
持体表面との少ない接触でも大きな帯電量が発生するこ
とがわかった。
mgKOH/g乃至100mgKOH/gであることが
好ましく、1mgKOH/g乃至70mgKOH/gが
さらに良く、更に好ましくは1mgKOH/g乃至50
mgKOH/gが良く、特には2mgKOH/g乃至4
0mgKOH/gであることが好ましい。結着樹脂の酸
価が1mgKOH/g未満の場合は、有機ジルコニウム
化合物との相互作用による現像安定性や耐久安定効果を
十分に発揮しきれなかったり、架橋効果が現れにくい。
一方、100mgKOH/gを超える場合は結着樹脂の
吸湿性が強くなり、画像濃度が低下し、カブリが増加す
る傾向がある。
成分の酸価は、以下の方法により求める。
070に準ずる。 1)試料は予め結着樹脂(重合体成分)以外の添加物を
除去して使用するか、結着樹脂及び架橋された結着樹脂
以外の成分の酸価及び含有量を予め求めておく。試料の
粉砕品0.5〜2.0(g)を精秤し、重合体成分の重
さをW(g)とする。例えば、トナーから結着樹脂の酸
価を測定する場合は、着色剤又は磁性体等の酸価及び含
有量を別途測定しておき、計算により結着樹脂の酸価を
求める。 2)300(ml)のビーカーに試料を入れ、トルエン
/エタノール(4/1)の混合液150(ml)を加え
溶解する。 3)0.1mol/lのKOHのエタノール溶液を用い
て、電位差滴定装置を用いて滴定する(例えば、京都電
子株式会社製の電位差滴定装置AT−400(win
workstation)とABP−410電動ビュレ
ットを用いての自動滴定が利用できる)。 4)この時のKOH溶液の使用量をS(ml)とし、同
時にブランクを測定し、この時のKOH溶液の使用量を
B(ml)とする。 5)次式により酸価を計算する。fはKOHのファクタ
ーである。
f×5.61}/W
着樹脂のTHF(テトラハイドロフラン)を溶媒とした
GPCによる分子量分布は次の条件で測定される。
定化させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてTH
Fを毎分1mlの流速で流し、THF試料溶液を約10
0μl注入して測定する。試料の分子量測定にあたって
は試料の有する分子量分布を、数種の単分散ポリスチレ
ン標準試料により作成された検量線の対数値とカウント
値との関係から算出した。検量線作成用の標準ポリスチ
レン試料としては、例えば東ソー社製あるいは昭和電工
社製の分子量が102〜107程度のものを用い、少なく
とも10点程度の標準ポリスチレン試料を用いるのが適
当である。また、検出器にはRI(屈折率)検出器を用
いる。なお、カラムをしては、市販のポリスチレンジェ
ルカラムを複数本組み合わせるのが良く、例えば昭和電
工社製のshodex GPC KF−801、80
2、803、804、805、806、807、800
Pの組み合わせや、東ソー社製のTSKgel G10
00H(HXL)、G2000H(HXL)、G3000H
(HXL)、G4000H(HXL)、G5000H
(HXL)、G6000H(HXL)、G7000H
(HXL)、TSKgurd columnの組み合わせ
を挙げることができる。
後、十分振とうしTHFとよく混ぜ(試料の合一体が無
くなるまで)、更に12時間以上静置する。その時TH
F中への放置時間が24時間以上となるようにする。そ
の後、サンプル処理フィルター(ポアサイズ0.2〜
0.5μm、例えばマイショリディスクH−25−2
(東ソー社製)などが使用できる。)を通過させたもの
をGPCの試料とする。また、試料濃度は、樹脂成分
が、0.5〜5mg/mlとなるように調整する。
ナーの結着樹脂中のTHF不溶分は以下のようにして測
定される。
(W1g)、円筒濾紙(例えば東洋濾紙社製No.86
R)を入れてソックスレー抽出器にかけ、溶媒としてT
HF200mlを用いて10時間抽出し、溶媒によって
抽出された可溶成分溶液をエバポレートした後、100
℃で数時間真空乾燥し、THF可溶樹脂成分量を秤量す
る(W2g)。トナー中の樹脂成分以外の重さを求める
(W3g)。THF不溶分は下記式から求められる。
THF不溶分を下記式から求めてもよい。
は、アクリル酸、メタクリル酸、α−エチルアクリル
酸、クロトン酸、ケイヒ酸、ビニル酢酸、イソクロトン
酸、アンゲリカ酸などのアクリル酸及びそのα−或いは
β−アルキル誘導体;フマル酸、マレイン酸、シトラコ
ン酸、アルケニルコハク酸、イタコン酸、メサコン酸、
ジメチルマレイン酸、ジメチルフマル酸の如き不飽和ジ
カルボン酸及びそのモノエステル誘導体又は無水物が挙
げられる。このようなモノマーは単独、或いは混合し
て、他のモノマーと共重合させることにより所望の結着
樹脂を作ることができる。この中でも、特に不飽和ジカ
ルボン酸のモノエステル誘導体を用いることが酸価値を
コントロールする上で好ましい。
酸モノエチル、マレイン酸モノブチル、マレイン酸モノ
オクチル、マレイン酸モノアリル、マレイン酸モノフェ
ニル、フマル酸モノメチル、フマル酸モノエチル、フマ
ル酸モノブチル、フマル酸モノフェニルなどのような
α,β−不飽和ジカルボン酸のモノエステル類;n−ブ
テニルコハク酸モノブチル、n−オクテニルコハク酸モ
ノメチル、n−ブテニルマロン酸モノエチル、n−ドデ
セニルグルタル酸モノメチル、n−ブテニルアジピン酸
モノブチルのようなアルケニルジカルボン酸のモノエス
テル類などが挙げられる。
は、結着樹脂を構成するための全モノマー100重量部
に対し0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜15重
量部添加すればよい。
モノマーが選択される理由としては、水系の懸濁液に対
して溶解度が低く、一方、有機溶媒や他のモノマーへの
溶解度の高いエステルの形で用いるのが好ましいからで
ある。
れた共重合体中のカルボン酸基及びカルボン酸エステル
部位はアルカリ処理を行い、ケン化させても良い。即
ち、アルカリのカチオン成分と反応させて、カルボン酸
基或いはカルボン酸エステル部位を極性官能基に変化さ
せても良い。
合時に使用した溶媒中にアルカリ水溶液として投入し、
撹拌しながら行なえばよい。本発明に用いることのでき
るアルカリとしては、Na,K,Ca,Li,Mg,B
aの如きアルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化
物;Zn,Ag,Pb,Niの如き遷移金属の水酸化
物;アンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、ピリジ
ウム塩の如き4級アンモニウム塩の水酸化物が挙げられ
る。特に好ましい例として、NaOHやKOHが挙げら
れる。
体中のカルボン酸基及びカルボン酸エステル部位の全て
に渡って行われる必要はなく、部分的にケン化反応が進
行し、極性官能基に変わっていればよい。
は、結着樹脂中の極性基の種類、分散方法、構成モノマ
ーの種類などにより一概に決定し難いのであるが、結着
樹脂の酸価の0.02〜5倍当量であればよい。0.0
2倍当量より少ない場合はケン化反応が十分でなく、反
応によって生じる極性官能基の数が少なくなり、結果と
して後のケン化による架橋反応が不十分となる。逆に5
倍当量を超える場合は、カルボン酸エステル部位などの
官能基に対し、エステルの加水分解、ケン化反応による
塩の生成などによって官能基に悪影響を及ぼす。
を施した時は、処理後の残存カチオン濃度が5〜100
0ppmの間に含まれ、アルカリの量を規定するのに好
ましく用いることができる。
物は、トナーの保存性の観点から、ガラス転移温度(T
g)が45〜75℃、好ましくは50〜70℃である。
Tgが45℃より低いと高温雰囲気下でトナーが劣化し
やすく、また定着時にオフセットが発生しやすくなる。
また、Tgが75℃を超えると、定着性が低下する傾向
にある。
に用いることの出来る重合法として、溶液重合法、乳化
重合法や懸濁重合法が挙げられる。
溶の単量体(モノマー)を乳化剤で小さい粒子として水
相中に分散させ、水溶性の重合開始剤を用いて重合を行
う方法である。この方法では反応熱の調節が容易であ
り、重合の行われる相(重合体と単量体からなる油相)
と水相とが別であるから停止反応速度が小さく、その結
果重合速度が大きく、高重合度のものが得られる。更
に、重合プロセスが比較的簡単であること、及び重合生
成物が微細粒子であるために、トナーの製造において、
着色剤及び荷電制御剤その他の添加物との混合が容易で
あること等の理由から、トナー用バインダー樹脂の製造
方法として有利な点がある。
が不純になり易く、重合体を取り出すには塩析などの操
作が必要で、この不便を避けるためには懸濁重合が好都
合である。
部に対して、モノマー100重量部以下(好ましくは1
0〜90重量部)で行うのが良い。使用可能な分散剤と
しては、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール
部分ケン化物、リン酸カルシウム等が用いられ、一般に
水系溶媒100重量部に対して0.05〜1重量部使用
される。重合温度は50〜95℃が適当であるが、使用
する重合開始剤、生成するポリマーによって適宜選択さ
れる。
示する様な多官能性重合開始剤単独あるいは単官能性重
合開始剤と併用して生成することが好ましい。
具体例としては、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,3−ビス
−(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、
2,5−ジメチル−2,5−(t−ブチルパーオキシ)
ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン、トリス−(t−ブチルパーオ
キシ)トリアジン、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ
シクロヘキサン、2,2−ジ−t−ブチルパーオキシブ
タン、4,4−ジ−t−ブチルパーオキシバレリックア
シッド−n−ブチルエステル、ジ−t−ブチルパーオキ
シヘキサハイドロテレフタレート、ジ−t−ブチルパー
オキシアゼレート、ジ−t−ブチルパーオキシトリメチ
ルアジペート、2,2−ビス−(4,4−ジ−t−ブチ
ルパーオキシシクロヘキシル)プロパン及び2,2−t
−ブチルパーオキシオクタンの如き1分子内に2つ以上
のパーオキサイド基の如き重合開始機能を有する官能基
を有する多官能性重合開始剤;及びジアリルパーオキシ
ジカーボネート、t−ブチルパーオキシマレイン酸、t
−ブチルパーオキシアリルカーボネート及びt−ブチル
パーオキシイソプロピルフマレートの如き1分子内に、
パーオキサイド基の如き重合開始機能を有する官能基と
重合性不飽和基の両方を有する多官能性重合開始剤が挙
げられる。
−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシシ
クロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサハイド
ロテレフタレート、ジ−t−ブチルパーオキシアゼレー
ト及び2,2−ビス−(4,4−ジ−t−ブチルパーオ
キシシクロヘキシル)プロパン、及びt−ブチルパーオ
キシアリルカーボネートである。
結着樹脂として要求される種々の性能を満足する為に
は、単官能性重合開始剤と併用されることが好ましい。
特に該多官能性重合開始剤の半減期10時間を得る為の
分解温度よりも低い半減期10時間を有する重合開始剤
と併用することが好ましい。
1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−ト
リメチルシクロヘキサン、n−ブチル−4,4−ジ(t
−ブチルパーオキシ)バレレート、ジクミルパーオキシ
ド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシジイソプロ
ピル)ベンゼン、t−ブチルパーオキシクメン、ジ−t
−ブチルパーオキシドの如き有機過酸化物、アゾビスイ
ソブチロニトリル、ジアゾアミノアゾベンゼンの如きア
ゾおよびジアゾ化合物が挙げられる。
能性重合開始剤と同時にモノマー中に添加しても良い
が、該多官能性重合開始剤の効率を適正に保つ為には、
重合工程において該多官能性重合開始剤の示す半減期を
経過した後に添加するのが好ましい。
100重量部に対し0.05〜2重量部で用いるのが好
ましい。
ることも好ましい。
の重合可能な二重結合を有するモノマーが用いらる。具
体例としては、芳香族ジビニル化合物(例えば、ジビニ
ルベンゼン、ジビニルナフタレン等);アルキル鎖で結
ばれたジアクリレート化合物類(例えば、エチレングリ
コールジアクリレート、1,3−ブチレングリコールジ
アクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレー
ト、1,5−ペンタンジオールジアクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリ
コールジアクリレート、及び以上の化合物のアクリレー
トをメタクリレートに代えたもの);エーテル結合を含
むアルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類(例え
ば、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレ
ングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコー
ルジアクリレート、ポリエチレングリコール#400ジ
アクリレート、ポリエチレングリコール#600ジアク
リレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、及
び以上の化合物のアクリレートをメタクリレートに代え
たもの);芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で結ばれ
たジアクリレート化合物類(例えば、ポリオキシエチレ
ン(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパンジアクリレート、ポリオキシエチレン(4)−
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジア
クリレート、及び、以上の化合物のアクリレートをメタ
クリレートに代えたもの);ポリエステル型ジアクリレ
ート化合物類(例えば、商品名MANDA(日本化
薬))が挙げられる。多官能の架橋剤としては、ペンタ
エリスリトールアクリレート、トリメチロールエタント
リアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレ
ート、テトラメチロールプロパントリアクリレート、テ
トラメチロールメタンテトラアクリレート、オリゴエス
テルアクリレート、及び以上の化合物のアクリレートを
メタアクリレートに代えたもの;トリアリルシアヌレー
ト、トリアリルトリメリテートが挙げられる。
0重量部に対して、0.0001〜1重量部、好ましく
は0.001〜0.5重量部の範囲で用いることが好ま
しい。
定着性,耐オフセット性の点から好適に用いられるもの
として、芳香族ジビニル化合物(特にジビニルベンゼ
ン)、芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で結ばれたジ
アクリレート化合物類が挙げられる。
法、溶液重合方法を用いることが出来る。しかしなが
ら、塊状重合法では、高温で重合させて停止反応速度を
速めることで、任意の重合体を得ることができるが、反
応をコントロールしにくい問題点がある。その点、溶液
重合法では、溶媒によるラジカルの連鎖移動の差を利用
して、また、開始剤量や反応温度を調整することで低分
子量重合体を温和な条件で容易に得ることができ、本発
明で用いる樹脂組成物中の低分子量体を得るには好まし
い。特に、開始剤使用量を最小限に抑え、開始剤が残留
することによる影響を極力抑えるという点で、加圧条件
下での溶液重合法も好ましい。
ては、次のようなものが挙げられる。
ルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレ
ン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3,
4−ジクロルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−
ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−te
rt−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p
−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p
−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレンの如
きスチレン誘導体;エチレン、プロピレン、ブチレン、
イソブチレンの如きエチレン不飽和モノオレフィン;ブ
タジエン、イソプレンの如き不飽和ポリエン;塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、沸化ビニルの如きハ
ロゲン化ビニル;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベ
ンゾエ酸ビニルの如きビニルエステル;メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メ
タクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタ
クリル酸n−オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタク
リル酸(2−エチルヘキシル)、メタクリル酸ステアリ
ル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミ
ノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチルの如きα
−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル;アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、ア
クリル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸
n−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸(2−
エチルヘキシル)、アクリル酸ステアリル、アクリル酸
(2−クロルエチル)、アクリル酸フェニルの如きアク
リル酸エステル;ビニルメチルエーテル、ビニルエチル
エーテル、ビニルイソブチルエーテルの如きビニルエー
テル;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メ
チルイソプロペニルケトンの如きビニルケトン;N−ビ
ニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルイ
ンドール、N−ビニルピロリドンの如きN−ビニル化合
物;ビニルナフタリン;アクリロニトリル、メタクリロ
ニトリル、アクリルアミドの如きアクリル酸誘導体もし
くはメタクリル酸誘導体が挙げられる。これらのビニル
系モノマーは単独もしくは2つ以上のモノマーを混合し
て用いられる。
レンアクリル系共重合体となるようなモノマーの組み合
わせが好ましい。
チレン系重合体成分又はスチレン系共重合体成分を65
重量部以上含有することが有機ジルコニウム化合物との
混合性の点で好ましい。
法により高分子量重合体と低分子量重合体を別々に合成
した後にこれらを溶液状態で混合し、次いで脱溶剤する
溶液ブレンド法、また、押出機等により溶融混練するド
ライブレンド法、溶液重合法等により得られた低分子量
重合体を溶解した高分子量重合体を構成するモノマーに
溶解し、懸濁重合を行い、水洗・乾燥し、樹脂組成物を
得る二段階重合法等も挙げられる。しかしながら、ドラ
イブレンド法では、均一な分散、相溶の点で問題があ
り、また、二段階重合法だと均一な分散性等に利点が多
いものの、低分子量分を高分子量分以上に増量すること
が困難であり、低分子量重合体成分の存在下では、分子
量の大きい高分子量重合体の合成が困難であるだけでな
く、不必要な低分子量重合体が副生成する等の問題があ
ることから、該溶液ブレンド法が最も好適である。ま
た、低分子量重合体成分に所定の酸価を導入する方法と
しては、水系の重合法に比べて酸価の設定が容易である
溶液重合が好ましい。
ことが好ましく、ポリエステル樹脂の組成について以下
に説明する。
グリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジ
オール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−
ヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、また式
(A)で表わされるビスフェノール及びその誘導体が挙
げられる。
yはそれぞれ0以上の整数であり、かつ、x+yの平均
値は0〜10である。)。
(B)で示されるジオール
+y′の平均値は0〜10である。)が挙げられる。
タル酸、イソフタル酸、無水フタル酸などのベンゼンジ
カルボン酸又はその無水物、低級アルキルエステル;こ
はく酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸の如き
アルキルジカルボン酸又はその無水物又はその低級アル
キルエステル;n−ドデセニルコハク酸、n−ドデシル
コハク酸の如きアルケニルコハク酸もしくはアルキルコ
ハク酸、又はその無水物又はその低級アルキルエステ
ル;フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸
などの不飽和ジカルボン酸又はその無水物又はその低級
アルキルエステル等のジカルボン酸及びその誘導体が挙
げられる。
ルコール成分と3価以上の酸成分を併用することが好ま
しい。
ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、
1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタ
エリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,
4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオー
ル、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2
−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−ト
リヒドロキシベンゼン等が挙げられる。
ては、トリメリット酸、ピロメリット酸、1,2,4−
ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカ
ルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、
1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−
ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカル
ボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メ
チレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキ
シル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボ
ン酸、エンポール三量体酸、及びこれらの無水物、低級
アルキルエステル;次式
数1〜30のアルキレン基又はアルケニレン基)で表わ
されるテトラカルボン酸及びこれらの無水物及びそれら
の低級アルキルエステルの如き多価カルボン酸類及びそ
の誘導体が挙げられる。
%、好ましくは45〜55mol%、酸成分としては6
0〜40mol%、好ましくは55〜45mol%であ
ることが好ましい。
1〜60mol%であることも好ましい。
いる縮重合によって得られる。
ネタイト、マグヘマイト、フェライト等の酸化鉄;鉄、
コバルト、ニッケルのような金属或いはこれらの金属と
アルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、錫、
亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カドミウ
ム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タングス
テン、バナジウムのような金属の合金及びその混合物が
用いられ、その磁性体表面或いは内部に非鉄元素を含有
するものが好ましい。
含有するマグネタイト、マグヘマイト、フェライト等の
磁性酸化鉄及びその混合物が好ましく用いられる。
グネシウム、アルミニウム、シリコン、リン、イオウ、
ゲルマニウム、チタン、ジルコニウム、錫、鉛、亜鉛、
カルシウム、バリウム、スカンジウム、バナジウム、ク
ロム、マンガン、コバルト、銅、ニッケル、ガリウム、
インジウム、銀、パラジウム、金、白金、タングステ
ン、モリブデン、ニオブ、オスミウム、ストロンチウ
ム、イットリウム、テクネチウム、ルテニウム、ロジウ
ム、ビスマスから選ばれる少なくとも一つ以上の元素を
含有する磁性酸化鉄であることが好ましい。特にリチウ
ム、ベリリウム、ボロン、マグネシウム、アルミニウ
ム、シリコン、リン、ゲルマニウム、ジルコニウム、
錫、イオウ、カルシウム、スカンジウム、チタン、バナ
ジウム、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、
亜鉛及びガリウムが好ましい。最も好ましくは、異種元
素としてマグネシウム、アルミニウム、シリコン、リン
及びジルコニウムからなるグループから選択される元素
を含む磁性酸化鉄である。これらの元素は酸化鉄結晶格
子の中に取り込まれても良いし、酸化物として酸化鉄中
に取り込まれていても良いし、表面に酸化物あるいは水
酸化物として存在しても良い。また、酸化物として含有
されているのが好ましい形態である。
素の塩を混在させpH調整により、粒子中に取り込むこ
とが出来る。また、磁性体粒子生成後にpH調整、ある
いは各々の元素の塩を添加しpH調整することにより粒
子表面に析出させることが出来る。
に対し馴染みが良く、非常に分散性が良い。更にこの分
散性のよさが、本発明で用いられる有機ジルコニウム化
合物の分散性を向上することができ、本発明の有機ジル
コニウム化合物の効果を十分に発揮することが出来る。
磁性体が分散メディアとして働き、有機ジルコニウム化
合物の分散を磁性体の分散性の良さが援助し、有機ジル
コニウム化合物の分散性を向上させる。また、これらの
磁性体は水分子を吸着し、有機ジルコニウム化合物が、
水分子による帯電に強調を発揮しやすくする効果を持っ
ている。この効果は酸価を有する結着樹脂と共に用いる
と一層効果的に発揮できる。
その結着樹脂中への分散性とあいまって、トナーの帯電
性を安定化することが出来る。また近年はトナー粒径の
小径化が進んできており、重量平均粒径2.5乃至10
μmのような場合でも、帯電均一性が促進され、トナー
の凝集性も軽減され、画像濃度の向上、カブリの改善等
現像性が向上する。特に重量平均粒径2.5乃至6.0
μmのトナーにおいてはその効果は顕著であり、極めて
高精細な画像が得られる。重量平均粒径は2.5μm以
上である方が十分な画像濃度が得られて好ましい。一方
でトナーの小粒径化が進むとジルコニウム化合物の遊離
も生じやすくなるが、本発明のトナーは帯電均一性に優
れているので多少のジルコニウム化合物が存在してもス
リーブ汚染の影響を受けにくくなる。磁性トナーは、重
量平均粒径が好ましくは2.5乃至10μm(より好ま
しくは、2.5乃至6.0μm)が良い。非磁性トナー
の場合でも、重量平均粒径は2.5〜10μmより好ま
しくは2.5乃至6.0μmが良い。
ルターカウンター法を用いて行なうが、例えばコールタ
ーマルチサイザー(コールター社製)を用いることが可
能である。電解液は1級塩化ナトリウムを用いて1%N
aCl水溶液を調製する。例えばISOTON R−I
I(コールターサイエンティフィックジャパン社製)が
使用できる。測定法としては、前記電解水溶液100〜
150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはア
ルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加
え、更に測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁し
た電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行
い、前記測定装置によりアパーチャーとして100μm
アパーチャーを用いて、2.00μm以上のトナー粒子
の体積,個数を測定して体積分布と個数分布とを算出す
る。それから本発明に係る体積分布から求めた重量基準
の重量平均粒径(D4)を算出する。
μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜
4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.
04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未
満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜1
2.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;
16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.
40μm未満;25.40〜32.00μm未満;3
2.00〜40.30μm未満の13チャンネルを用い
る。
の鉄元素を基準として0.05〜10重量%であること
が好ましい。更に好ましくは0.1〜7重量%であり、
特に好ましくは0.2〜5重量%、更には0.3〜4重
量%である。0.05重量%より少ないと、これら元素
の含有効果が得られなく、良好な分散性、帯電均一性が
得られなくなる。10重量%より多くなると、電荷の放
出が多くなり帯電不足を生じ、画像濃度が低くなった
り、カブリが増加することがある。
て、磁性体の表面に近い方に多く存在しているものが好
ましい。たとえば、酸化鉄の鉄元素の溶解率が20%の
ときの異種元素の溶解率が、全異種元素の存在量の20
%〜100%が好ましい。さらには25%〜100%が
よく、30%〜100%が特に好ましい。表面存在量を
多くすることにより分散効果や電気的拡散効果を、より
向上させることができる。
〜1.0μmが好ましく、さらには0.1〜0.5μm
のものが好ましい。磁性体はBET比表面積は2〜40
m2/g(より好ましくは、4〜20m2/g)のものが
好ましく用いられる。形状には特に制限はなく、任意の
形状のものが用いられる。磁気特性としては、磁場79
5.8kA/m下で飽和磁化が10〜200Am2/k
g(より好ましくは、70〜100Am2/kg)、残
留磁化が1〜100Am2/kg(より好ましくは、2
〜20Am2/kg)、抗磁力が1〜30kA/m(よ
り好ましくは、2〜15kA/m)であるものが好まし
く用いられる。これらの磁性体は結着樹脂100重量部
に対し、20〜200重量部で用いられる。
置SYSTEM3080(理学電機工業(株)社製)を
使用し、JIS K0119蛍光X線分析通則に従っ
て、蛍光X線分析を行なうことにより測定することがで
きる。元素分布については、塩酸又はフッ酸溶解しなが
らの元素量をプラズマ発光分光(ICP)により測定定
量し、各元素の全溶時の濃度に対する各溶解時の各元素
濃度からその溶解率を求めることにより得られる。
拡大撮影した写真をデジタイザー等で測定することによ
り求めることが出来る。磁性体の磁気特性は、「振動試
料型磁力計VSM−3S−15」(東英工業社製)を用
いて外部磁場795.8kA/mの下で測定した値であ
る。比表面積は、BET法に従って、比表面積測定装置
オートソープ1(湯浅アイオニクス社製)を用いて試科
表面に窒素ガスを吸着させ、BET多点法を用いて比表
面積を算出する。
なものがある。例えば低分子量ポリエチレン、低分子量
ポリプロピレン、ポリオレフィン共重合物、ポリオレフ
ィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフ
ィンワックス、サゾールワックスの如き脂肪族炭化水素
系ワックス;酸化ポリエチレンワックスの如き脂肪族炭
化水素系ワックスの酸化物;または、それらのブロック
共重合物;キャンデリラワックス、カルナバワックス、
木ろう、ホホバろうの如き植物系ワックス;みつろう、
ラノリン、鯨ろうの如き動物系ワックス;オゾケライ
ト、セレシン、ペトロラタムの如き鉱物系ワックス;モ
ンタン酸エステルワックス、カスターワックスの如き脂
肪酸エステルを主成分とするワックス類;脱酸カルナバ
ワックスの如き脂肪酸エステルを一部または全部を脱酸
化したものが挙げられる。さらに、パルミチン酸、ステ
アリン酸、モンタン酸、あるいは更に長鎖のアルキル基
を有する長鎖アルキルカルボン酸類の如き飽和直鎖脂肪
酸;ブランジン酸、エレオステアリン酸、バリナリン酸
の如き不飽和脂肪酸;ステアリルアルコール、エイコシ
ルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナウビルアル
コール、セリルアルコール、メリシルアルコール、ある
いは更に長鎖のアルキル基を有する長鎖アルキルアルコ
ールの如き飽和アルコール;ソルビトールの如き多価ア
ルコール;リノール酸アミド、オレイン酸アミド、ラウ
リン酸アミドの如き脂肪酸アミド;メチレンビスステア
リン酸アミド、エチレンビスカプリン酸アミド、エチレ
ンビスラウリン酸アミド、ヘキサメチレンビスステアリ
ン酸アミドの如き飽和脂肪酸ビスアミド;エチレンビス
オレイン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミ
ド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N’
−ジオレイルセバシン酸アミドの如き不飽和脂肪酸アミ
ド類;m−キシレンビスステアリン酸アミド、N,N’
−ジステアリルイソフタル酸アミドの如き芳香族系ビス
アミド;ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムの如
き脂肪酸金属塩(一般に金属石けんといわれているも
の);脂肪族炭化水素系ワックスにスチレンやアクリル
酸の如きビニル系モノマーを用いてグラフト化させたワ
ックス;ベヘニン酸モノグリセリドの如き脂肪酸と多価
アルコールの部分エステル化物;植物性油脂を水素添加
することによって得られるヒドロキシル基を有するメチ
ルエステル化合物が挙げられる。
レフィンを高圧下でラジカル重合したポリオレフィン;
高分子量ポリオレフィン重合時にえられる低分子量副生
成物を精製したポリオレフィン;低圧下でチーグラー触
媒、メタロセン触媒の如き触媒を用いて重合したポリオ
レフィン;放射線、電磁波又は光を利用して重合したポ
リオレフィン;高分子量ポリオレフィンを熱分解して得
られる低分子量ポリオレフィン;パラフィンワックス、
マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシ
ュワックス;ジントール法、ヒドロコール法、アーゲ法
等により合成される合成炭化水素ワックス;炭素数1個
の化合物をモノマーとする合成ワックス、水酸基又はカ
ルボキシル基の如き官能基を有する炭化水素系ワック
ス;炭化水素系ワックスと官能基を有する炭化水素系ワ
ックスとの混合物;これらのワックスを母体としてスチ
レン、マレイン酸エステル、アクリレート、メタクリレ
ート、無水マレイン酸の如きビニルモノマーでグラフト
変性したワックスが挙げられる。
法、溶剤法、再結晶法、真空蒸留法、超臨界ガス抽出法
又は融液晶析法を用いて分子量分布をシャープにしたも
のや低分子量固形脂肪酸、低分子量固形アルコール、低
分子量固形化合物、その他の不純物を除去したものも好
ましく用いられる。
オフセット性のバランスを取る為に融点が70〜140
℃であることが好ましく、更には70〜120℃である
ことが好ましい。70℃未満では耐ブロッキング性が低
下し、140℃を超えると耐オフセット効果が発現しに
くくなる。
クス総含有量は、結着樹脂100重量部に対し、0.2
〜20重量部で用いられ、好ましくは0.5〜10重量
部で用いるのが効果的である。
において測定されるワックスの吸熱ピークの最大ピーク
のピークトップの温度をもってワックスの融点とする。
走査熱量計によるDSC測定では、高精度の内熱式入力
補償型の示差走査熱量計で測定することが好ましい。例
えば、パーキンエルマー社製のDSC−7が利用でき
る。
に準じて行う。本発明に用いられるDSC曲線は、1回
昇温,降温させ前履歴を取った後、温度速度10℃/m
inで、昇温させた時に測定されるDSC曲線を用い
る。
は、2種類以上の異なるワックスと用いると、更に優れ
た効果が得られる。ワックスには、トナーに対して、可
塑化作用と離型作用を発揮し、同時に用いるとどちらか
の作用が強調されるようになる。有機ジルコニウム化合
物が存在すると、これらの効果が際だって現れるように
なり、それぞれのワックスを単独に用いたときよりもそ
の作用が効果的に働くようになる。ワックスにより可塑
化されると、有機ジルコニウム化合物の分散が良くな
り、それにつれてもう一つのワックスの離型性がより鮮
明に現れるようになる。この時、酸価を有する結着樹脂
と共に用いるとなお一層効果的である。
様構造のワックスの場合は、相対的に、融点の低いワッ
クスが可塑化作用を発揮し、融点の高いワックスが離型
作用を発揮する。この時、融点の差が10℃〜100℃
の場合に、機能分離が効果的に発現する。10℃未満で
は機能分離効果が表れにくく、100℃を超える場合に
は相互作用による機能の強調が行われにくい。
点が好ましくは70〜120℃(更には好ましくは70
〜100℃)であることが、機能分離効果を発揮しやす
くなるので良い。
基の如き極性基を有するものや主成分とは異なる成分で
変成されたものが可塑作用を発揮し、より直鎖構造のも
のや官能基を有さない無極性のものや未変成のストレー
トなものが離型作用を発揮する。好ましい組み合わせと
しては、エチレンを主成分とするポリエチレンホモポリ
マー又はコポリマーとエチレン以外のオレフィンを主成
分とするポリオレフィンホモポリマー又はコポリマーの
組み合わせ;ポリオレフィンとグラフト変成ポリオレフ
ィンの組み合わせ;アルコールワックス,脂肪酸ワック
ス又はエステルワックスと炭化水素系ワックスの組み合
わせ;フイシャートロプシュワックス又はポリオレフィ
ンワックスとパラフィンワックス又はマイクロクリスタ
リンワックスの組み合わせ;フイッシャートロプシュワ
ックスとポリオレフィンワックスの組み合わせ;パラフ
ィンワックスとマイクロクリスタリンワックスの組み合
わせ;カルナバワックス,キャンデリラワックス,ライ
スワックス又はモンタンワックスと炭化水素系ワックス
の組み合わせが挙げられる。
定において観測される吸熱ピークにおいて70〜120
℃の領域に最大ピークのピークトップ温度があることが
好ましく、更には好ましくは70〜110℃の領域に最
大ピークを有しているのが良い。このことにより、トナ
ーの保存性と定着性のバランスをとりやすくなる。
は、任意の適当な顔料又は染料が挙げられる。例えば顔
料として、カーボンブラック、アニリンブラック、アセ
チレンブラック、ナフトールイエロー、ハンザイエロ
ー、ローダミンレーキ、アリザリンレーキ、ベンガラ、
フタロシアニンブルー、インダンスレンブルー等があ
る。これらは定着画像の光学濃度を維持するために必要
な量が用いられ、結着樹脂100重量部に対し0.1〜
20重量部、好ましくは0.2〜10重量部の添加量が
良い。また、同様の目的で、更に染料が用いられる。例
えば、アゾ系染料、アントラキノン系染料、キサンテン
系染料、メチン系染料があり、結着樹脂100重量部に
対し0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜10重量
部の添加量が良い。
化チタンの如き無機酸化物や、カーボンブラック、フッ
化カーボンの如き粒径の細かい粒子の無機微粉体をトナ
ー粒子に外添することが好ましい。
タン微粉体は、トナー粒子表面に分散させた時に細かい
粒子となる方が流動性付与性が高くなるので好ましい。
個数平均粒径としては5〜100nmになるものが良
く、さらに好ましくは5〜50nmが良い。BET法で
測定した窒素吸着による比表面積では30m2/g以上
(特に60〜400m2/g)の範囲のものが母体微粉
体として好ましく、表面処理された微粉体としては、2
0m2/g以上(特に40〜300m2/g)の範囲のも
のが好ましい。
00重量部に対して、0.03〜5重量部添加した時に
適切な表面被覆率になる。
ては、メタノールウエッタビリティーで30%以上の値
を示すのが好ましく、更に好ましくは50%以上であ
る。疎水化処理剤としては、含ケイ素表面処理剤である
シラン化合物とシリコーンオイルが好ましい。
メチルエトキシシラン、ブチルトリメトキシシランの如
きアルキルアルコキシシラン;ジメチルジクロルシラ
ン、トリメチルクロルシラン、アリルジメチルクロルシ
ラン、ヘキサメチルジシラザン、アリルフェニルジクロ
ルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ビニルトリ
エトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ジビニル
クロルシラン、ジメチルビニルクロルシランの如きシラ
ンカップリング剤を用いることができる。
成分現像剤として使用しても良い。キャリアの抵抗値
は、キャリア表面の凹凸度合い、被覆する樹脂の量を調
整して106〜1010Ω・cmにするのが良い。
チレン−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタ
クリル酸エステル共重合体、アクリル酸エステル共重合
体、メタクリル酸エステル共重合体、シリコーン樹脂、
フッ素含有樹脂、ポリアミド樹脂、アイオノマー樹脂、
ポリフェニレンサルファイド樹脂或いは、これらの混合
物を用いることができる。
イト、鉄過剰型フェライト、マグネタイト、γ−酸化鉄
等の酸化物や、鉄、コバルト、ニッケルのような金属或
いはこれらの合金を用いることができる。また、これら
の磁性材料に含まれる元素としては、鉄、コバルト、ニ
ッケル、アルミニウム、銅、鉛、マグネシウム、スズ、
亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カルシウ
ム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジ
ウムが挙げられる。
した添加剤としては、例えば、以下のようなものが用い
られる。
ロンチウム,酸化セリウム,酸化アルミニウム,酸化マ
グネシウム,酸化クロムなど)、窒化物(窒化ケイ素な
ど)・炭化物(炭化ケイ素など)、金属塩(硫酸カルシ
ウム,硫酸バリウム,炭酸カルシウム)など。
化ビニリデン,ポリテトラフルオロエチレンなど)、脂
肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸カルシウ
ムなど)など。
錫,酸化チタン,酸化亜鉛,酸化ケイ素,酸化アルミニ
ウムなど)、カーボンブラック、樹脂微粒子など。
に対し、0.05〜10重量部が用いられ、好ましく
は、0.1〜5重量部が用いられる。これら添加剤は、
単独で用いても、また、複数併用しても良い。
物あるいは金属酸化物の微粉体を用いることが現像の耐
久安定性、放置後の現像安定性を得る上で好ましい。非
磁性一成分現像方法の場合は、酸化チタン又はアルミナ
を用いることが流動性向上、画像均一性を得る為に好ま
しい。
上述したようなトナー構成材料をボールミルその他の混
合機により十分混合した後、熱ロールニーダー、エクス
トルーダーの如き熱混練機を用いて良く混練し、冷却固
化後、機械的に粉砕し、粉砕粉を分級することによって
トナーを得る方法が好ましい。他には、結着樹脂を構成
すべき単量体に所定の材料を混合して乳化懸濁液とした
後に、重合させてトナーを得る重合法トナー製造法;コ
ア材及びシェル材から成るいわゆるマイクロカプセルト
ナーにおいて、コア材あるいはシェル材、あるいはこれ
らの両方に所定の材料を含有させる方法;結着樹脂溶液
中に構成材料を分散した後、噴霧乾燥することによりト
ナーを得る方法が挙げられる。さらに必要に応じ所望の
添加剤とトナー粒子とをヘンシェルミキサーの如き混合
機により十分に混合し、本発明のトナーを製造すること
ができる。
現像方法について説明する。
された静電荷像を担持する像保持体、例えば電子写真感
光ドラム7は、矢印B方向に回転される。現像剤担持体
としての現像スリーブ14は、ホッパー9から供給され
た一成分現像剤としてのトナー10を担持して、矢印A
方法に回転することにより、現像スリーブ14と感光ド
ラム7とが対向した現像部Dにトナー10を搬送する。
現像スリーブ14内には、トナー10が磁性トナーであ
る場合には、現像スリーブ14上に磁気的に吸引及び保
持するために、磁石11が配置されている。トナー10
は現像スリーブ14との摩擦により、感光ドラム7上の
静電荷像を現像可能な摩擦帯電電荷を得る。
規制するために、磁性トナーである場合には強磁性金属
からなる規制磁性ブレード8が、現像スリーブ14の表
面から約200〜300μmのギャップ幅を持って現像
スリーブ14に臨むように、ホッパー9から垂下されて
いる。磁石11の磁極N1からの磁力線がブレード8に
集中することにより、現像スリーブ14上にトナー10
の薄層が形成される。ブレード8としては非磁性ブレー
ドを使用することもできる。また、トナー10が非磁性
トナーである場合には、ウレタンゴム、シリコーンゴ
ム、チップブレードなどの弾性ブレードが用いられる。
0の薄層の厚みは、現像部Dにおける現像スリーブ14
と感光ドラム7との間の最小間隙よりも更に薄いもので
あることが好ましい。このようなトナー薄層により静電
荷像を現像する方式の現像装置(即ち非接触型現像装
置)に、本発明の現像方法は特に有効である。しかし、
現像部において、トナー層の厚みが現像スリーブ14と
感光ドラム7との間の最小間隙以上の厚みである現像装
置(即ち接触型現像装置)にも、本発明の現像方法は適
用することができる。
れた一成分現像剤であるトナー10を飛翔させるため
に、電源15により現像バイアス電圧が印加される。こ
の現像バイアス電圧として直流電圧を使用するときは、
静電荷像の画像部(トナー10が付着して可視化される
領域)の電位と背景部の電位との間の値の電圧が、現像
スリーブ14に印加されることが好ましい。一方、現像
画像の濃度を高め或は階調性を向上するために、現像ス
リーブ14に交番バイアス電圧を印加して、現像部Dに
向きが交互に反転する振動電界を形成してもよい。この
場合、上記画像部の電位と背景部の電位の間の値を有す
る直流電圧成分が重畳された交番バイアス電圧を現像ス
リーブ14に印加することが好ましい。
像の高電位部にトナーを付着させて可視化する、いわゆ
る正規現像では、静電荷像の極性と逆極性に帯電するト
ナーを使用し、一方、静電荷像の低電位部にトナーを付
着させて可視化する、反転現像では、トナーは静電荷像
の極性と同極性に帯電するトナーを使用する。高電位と
低電位というのは、絶対値による表現である。いずれに
しても、トナー10は現像スリーブ14との摩擦により
静電荷像を現像するための極性に帯電する。
のトナー10の層厚を規制する部材として、ウレタンゴ
ム,シリコーンゴムの如きゴム弾性を有する材料、或は
リン青銅,ステンレス鋼の如き金属弾性を有する材料で
形成された弾性板17を使用し、この弾性板17を現像
スリーブ14に圧接させていることが特徴である。この
ような現像装置では、現像スリーブ8上に更に薄いトナ
ー層を形成することができる。図2の現像装置のその他
の構成は、図1に示した現像装置と基本的に同じで、図
2において図1に付した符号と同一の符号は同一の部材
を示す。
ナー層を形成する図2に示すような現像装置は、弾性板
17によりトナーを現像スリーブ14上に擦りつけるた
め、トナーの摩擦帯電量も多くなり、画像濃度の向上が
図られる。また、非磁性一成分トナーにおいては、この
ような現像装置が用いられる。
リーブは、円筒状基体と、該基体表面を被覆する被膜層
(樹脂層)を有することも好ましい。その構成は図3に
示したようなものである。該樹脂層1は、結着樹脂4、
場合によっては導電性物質2、充填剤3、固体潤滑剤5
等を含有し、円筒状基体6上に被覆されている。導電性
物質2が含有されている場合、樹脂層1は導電性なので
トナーの過剰帯電が防止できる。また充填剤3が含有さ
れている場合には、トナーによる該樹脂層1の摩耗を防
ぎ、更に充填剤3の帯電付与性により、トナーの帯電も
好適にコントロールできる。また、固体潤滑剤5が含有
される場合には、トナーとスリーブとの離型性が向上さ
れ、その結果トナーのスリーブ上への融着が防止でき
る。
性物質を含有させる場合、該樹脂層の体積抵抗が106
Ω・cm以下、好ましくは103Ω・cm以下であるも
のがよい。樹脂層の体積抵抗が106Ω・cmを超える
場合には、トナーのチャージアップが発生しやすくな
り、ブロッチの発生や現像特性の劣化を引き起こすこと
がある。
線平均粗さ(Ra)で0.2〜3.5μmの範囲にある
ことが好ましい。Raが0.2μm未満ではスリーブ近
傍のトナーの帯電量が高くなりすぎ、鏡映力によりトナ
ーがスリーブ上に引きつけられ、新たなトナーがスリー
ブから帯電付与を受けられず、現像性が低下する。Ra
が3.5μmを超えると、スリーブ上のトナーコート量
が増加しすぎてトナーが十分な帯電量を得られず、かつ
不均一な帯電となり、画像濃度の低下や濃度ムラの原因
となる。
説明する。
ばアルミニウム、銅、ニッケル、銀の如き金属粉体;酸
化アンチモン、酸化インジウム、酸化スズの如き金属酸
化物;カーボンファイバー、カーボンブラック、グラフ
ァイトの如き炭素同素体が挙げられる。このうちカーボ
ンブラックは特に電気伝導性に優れ、高分子材料に充填
して導電性を付与したり、添加量のコントロールで、あ
る程度任意の導電度を得ることができるために好適に用
いられる。本発明に使用するカーボンブラックの個数平
均粒径は0.001〜1.0μm、好ましくは0.01
μm〜0.8μmのものが良い。カーボンブラックの個
数平均粒径が1μmを超える場合には、樹脂層の体積抵
抗を制御しづらくなり好ましくない。
00重量部に対して、好ましくは0.1〜300重量部
であり、より好ましくは1〜100重量部である。
用ネガ帯電性荷電制御剤、あるいはポジ帯電性荷電制御
剤を添加しても良い。このほかの物質として、例えばア
ルミナ、アスベスト、ガラス繊維、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、シリ
カ、ケイ酸カルシウムの如き無機化合物;フェノール樹
脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、シリコーン樹脂、P
MMA、メタクリレートのターポリマー(例えばポリス
チレン/n−ブチルメタクリレート/シランターポリマ
ー)、スチレン−ブタジエン系共重合体、ポリカプロラ
クトン;ポリカプロラクタム、ポリビニルピリジン、ポ
リアミドの如き含窒素化合物;ポリフッ化ビニリデン、
ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリテ
トラクロロフルオロエチレン、ペルフルオロアルコキシ
ル化エチレン、ポリテトラフルオロアルコキシエチレ
ン、フッ素化エチレンプロピレン−ポリテトラフルオロ
エチレン共重合体、トリフルオロクロロエチレン−塩化
ビニル共重合体といった高度にハロゲン化された重合
体;ポリカーボネート、ポリエステルが挙げられる。こ
のうちシリカ及びアルミナが、それ自身の硬さ及びトナ
ーに対する帯電制御性を有するので好ましく用いられ
る。
重量部に対して、好ましくは0.1〜500重量部、よ
り好ましくは1〜200重量部である。
ブデン、窒化硼素、グラファイト、フッ化グラファイ
ト、銀−セレン化ニオブ、塩化カルシウム−グラファイ
ト、滑石が挙げられる。このうちグラファイトは潤滑性
と共に導電性を有し、高すぎる電荷を有するトナーを減
少させ、現像に好適な帯電量を持たせる働きがあること
から好適に用いられる。
00重量部に対して、好ましくは0.1〜300重量部
であり、より好ましくは1〜150重量部である。
剤3や固体潤滑剤5が分散される結着樹脂4としては、
フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポ
リオレフィン系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹
脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂の如き樹脂が用い
られる。特に熱硬化性もしくは光硬化性の樹脂が好まし
い。
中の導電性物質、或いは充填剤や固体潤滑剤を表面に好
適に露出させるために、または、表面を平滑化処理して
均一な凹凸表面を作るために、後述の磨き加工等の手段
により表面を平滑化処理することにより、さらに好まし
い性能を付与することが可能である。特に、ベタ黒やハ
ーフトーン画像に発生する縦スジ現象や初期の画像濃度
の立上がりに効果があり、特に高温高湿下での効果が大
きい。フェルトや砥粒の付着した帯状研磨材での磨き加
工を施すことで、スリーブの表面凹凸を均一に仕上げる
ことができるので、スリーブ上のトナーコート量が均一
化し、その結果スリーブとの摩擦帯電を受けたトナーの
みが現像領域に搬送されるようになる。従って、上記効
果が得られるものと考えられる。
ート層表面はJIS B 0601におけるRaで0.
2〜3.5μmの範囲の凹凸を保持していることが好ま
しく、より好ましくは0.3〜2.5μm程度である。
理由は前記と同様である。
樹脂円筒が好ましく用いられ、例えば、ステンレス円筒
管、アルミニウム円筒管、銅合金円筒管等の非磁性の円
筒管が用いられる。円筒管を作製する方法としては、引
き抜き法や押し出し法があり、更に円筒管自体の寸法精
度を上げる場合には、切削や研磨を施して所定の寸法精
度とする。円筒管の真直度は30μm以下であることが
好ましく、さらには20μm以下が好ましく良好な画像
が得られる。また必要に応じて適度な凹凸を表面に付与
するためにサンドブラストや研磨により粗面を形成して
もよい。ブラストに用いられる砥粒は定形粒子でも不定
形粒子でも構わない。
形成方法を、図4に概略的に示す接触帯電手段及び接触
転写手段を有する画像形成装置を参照しながら説明す
る。本発明の現像方法は、コロナ帯電方式及び/又はコ
ロナ転写方式を使用する画像形成方法にも適用できる。
を有する回転ドラム型の感光体801は、図面上時計の
針の回転方向に所定の周速(プロセススピード)で回転
される。導電性弾性層802a及び芯金802bを有し
ている帯電ローラ802は、帯電バイアス電源803に
よりバイアスが印加されている。帯電ローラ802は、
感光体801に押圧力により圧接されており、感光体8
01の回転に伴い従動回転する。
れることで感光体801の表面が所定の極性・電位に帯
電される。次いで画像露光804によって静電荷像が形
成され、現像手段805によりトナー画像として順次可
視化されていく。
は、現像バイアス印加手段813よりバイアスV1が印
加される。現像により潜像保持体上に形成されたトナー
像は、転写バイアス電源807により転写バイアスV3
が印加された転写材808を感光体801に押圧する当
接転写手段としての転写ローラー806(導電性弾性層
806a,芯金806b)により転写材808に静電転
写され、転写材上のトナー像は、加熱ローラ811a及
び加圧ローラ811bを有する加熱加圧手段811によ
り加熱加圧定着される。トナー画像転写後の感光体80
1面では転写残りトナーの如き付着汚染物質を、感光体
801にカウンター方向に圧接した弾性クリーニングブ
レードを具備したクリーニング装置809で清浄面化さ
れ、更に除電露光装置810により除電されて、繰り返
して作像される。
帯電手段として帯電ローラー802を用いて説明した
が、帯電ブレード、帯電ブラシの如き接触帯電手段でも
よく、更に、非接触のコロナ帯電手段でもよい。接触帯
電手段の方が帯電工程におけるオゾンの発生が少ない。
転写手段としては、以上のごとく転写ローラー806を
用いて説明したが転写ブレード又は転写ベルトの如き接
触帯電手段でもよく、更に非接触のコロナ転写手段でも
よい。当接転写手段の方が転写工程におけるオゾンの発
生が少ない。
明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではな
い。
スを表2に、磁性体を表3に記す。スチレン系樹脂は溶
液重合法により合成し、ポリエステル樹脂は脱水縮合法
により合成した。磁性体はマグネタイト生成時に内部に
存在する元素の塩を添加しpHを調整しながら、マグネ
タイト粒子を生成させ、磁性体1〜5を得た。磁性体1
は珪酸塩を、磁性体2は珪酸塩とアルミニウム塩を、磁
性体3は燐酸塩を、磁性体4はマグネシウム塩を添加し
てマグネタイト粒子を製造した。磁性体5は亜鉛塩を添
加して、マグネタイト粒子の核を生成させた後、珪酸塩
を添加しpHを調整して、磁性体を得た。磁性体6は燐
酸塩を添加して、マグネタイト粒子の核を生成させた
後、珪酸塩を添加しpHを調整して、磁性体を得た。特
に塩を添加せずにマグネタイト粒子を生成させ、磁性体
8を得た。磁性体8生成後、ジルコニウム塩を添加して
pH調整しマグネタイト粒子表面に、ジルコニアを析出
させて磁性体7を得た。
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によっ
て、溶融混練した。溶融混練時に徐々に混練物の粘度が
上昇したことから、新たな架橋が形成されたことが確認
された。
粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕
し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した多分
割分級機を用いて分級し、重量平均粒径7.5μmの磁
性トナーを得た。磁性トナー100重量部に対し、シリ
カ微粉体100重量部に対してヘキサメチルジシラザン
20重量部で疎水化処理したメタノールウエッタビリテ
ィ65%,BET比表面積260m2/gの疎水性シリ
カ微粉体を1.0重量部とチタン酸ストロンチウム微粉
体3.0重量部とを外添混合して磁性トナーNo.1を
調製した。磁性トナーNo.1は重量平均粒径が7.5
μmであった。磁性トナーNo.1の物性を表5に示
す。
手段を有する電子写真複写機(NP−6085,キヤノ
ン社製)の改造機(フェノール樹脂:グラファイト=
3:1の樹脂層を現像スリーブの基体上に有する現像ス
リーブ装着)を用いて、温度23℃,湿度5%RHの環
境に引き続き30℃,80%RHの環境で各々50,0
00枚、計100,000枚の複写試験を行った。この
際、定着ローラーのクリーニングウエッブを取り除き複
写試験を行った。現像スリーブ上のトナーはマイナスの
摩擦電荷を有していた。その結果、両環境で画像濃度が
高くカブリのない高精細な画像が得られた。結果を表6
及び7に記す。別途、常温常湿環境下において、5万枚
の耐久試験をおこなった。結果を表8に示す。
製)でSPIフィルターを使用して、反射濃度を測定を
行い、直径5mmの円形画像を測定した。カブリは、反
射濃度計(リフレクトメーターモデル TC−6DS
東京電色社製)を用いて行い、画像形成後の白地部反射
濃度最悪値をDs、画像形成前の転写材の反射平均濃度
をDrとし、Ds−Drをカブリ量としてカブリの評価
を行った。数値の少ない方がカブリ抑制が良い。画質の
評価としては、画像比率が5〜100%の5%毎の20
階調の網点画像を複写し、何階調表現できるかで評価し
た。階調数が多いほど高精細に複写できたことになる。
定着部材の汚れは、次に基準で評価した。 A:定着部材に汚れ無し B:定着部材に少し汚れあり C:定着部材が汚れているが、画像には影響なし D:定着部材が汚れ、画像にもオフセットが発生
久では、5万枚耐久終了後この環境に3日間放置したの
ち画像を出し、画像濃度を測定した。
では、ワイヤー汚れによる画像欠陥がないか調査し、次
の基準で評価した。 A:画像欠陥なし B:ハーフトーン画像で欠陥が認められる C:ベタ画像で欠陥が認められる D:通常画像でも欠陥が認められる
o.2〜14を作製し、同様の試験をした。各磁性トナ
ーの物性を表5に示し、評価結果を表6,7及び8に記
す。
亜鉛化合物(172),有機化合物(173),有機ア
ルミニウム化合物(174)又は有機クロム化合物(1
75)を使用することを除いて実施例1と同様にして磁
性トナーNo.15〜18を調製し、実施例1と同様に
して評価した。各磁性トナーの処方及び物性を表4及び
5に示し、評価結果を表6,7及び8に示す。
は、配位している水分子を省略して記載した。
亜鉛化合物(172),有機鉄化合物(173),有機
アルミニウム化合物(174)又は有機クロム化合物
(175)を使用することを除いて実施例8と同様にし
て磁性トナーNo.19〜22を調製し、実施例8と同
様にして評価した。各磁性トナーの処方及び物性を表4
及び5に示し、評価結果を表6,7及び8に示す。
度領域は、下記評価方法で測定した。
P6085(キヤノン(株)社製)の定着器を外部へ取
り外し、複写機外でも動作し、定着温度を任意に設定可
能にし、プロセススピードを500mm/secとなる
ように改造した外部定着器を用い、80g/m2紙を用
いた未定着画像を通紙することにより定着性を評価し
た。150〜200℃の温度範囲で5℃おきに温調し
て、各々の温度で未定着画像の定着を行い、得られた画
像を4.9kPaの加重をかけたシルボン紙で往復5回
摺擦し、摺擦前後の画像濃度低下率が10%以下になる
点を定着開始温度とした。この温度が低いほど定着性に
優れている。
0mm/secとなるようにした外部定着器を用い、6
0g/m2紙を用いた未定着画像を通紙することにより
耐オフセット性を評価した。評価に際して、190〜2
40℃の温度範囲で5℃おきに温調して、オフセットの
様子を観察し、オフセットの発生しない最高温度をもっ
て評価した。この温度が高いほど耐オフセット性に優れ
ている。(評価環境:常温/常湿(23℃,60%R
H))
温度の差を定着温度領域とした。この温度領域が広いほ
ど定着性能の高いトナーである。評価試験では、定着温
度領域最低温度の設定条件と定着温度領域最高温度の測
定条件が異なりより厳しい設定になっているので、実製
品上では更に広い定着温度領域を持つことになる。
た後、130℃に設定した二軸混練押し出し機によっ
て、溶融混練した。溶融混練時に混練物の粘度が徐々に
上昇したことが確認された。
粗粉砕した後、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕
し、得られた微粉砕粉末をコアンダ効果を利用した多分
割分級機を用いて分級し、重量平均粒径6.5μmの磁
性トナーを得た。磁性トナー100重量部に対し、シリ
カ微粉体100重量部に対しヘキサメチルジシラザン1
0重量部とジメチルシリコーン10重量部で疎水化処理
したメタノールウエッタビリティ80%,BET比表面
積120m2/gの疎水性シリカ微粉体1.2重量部を
外添混合して磁性トナーNo.23を調製した。磁性ト
ナーNo.23は重量平均粒径が6.5μmであった。
磁性トナーの物性を表10に示す。
ラを使用する接触帯電方式のLBPプリンター(LBP
−430,キヤノン社製)を用いて、23℃,5%RH
の環境と30℃,80%RHの各環境下でおのおの4,
000枚のプリント試験を行った。現像スリーブ上のト
ナーはマイナスの摩擦電荷を有していた。その結果、両
環境で画像濃度が高くカブリのない高精細な画像が得ら
れた。評価結果を表11及び12に示す。さらに、常温
常湿環境下での4000枚の耐久試験をおこなった。評
価結果を表13に示す。
μmの大きさのドット)を100個画像形成し、確実に
ドットを現像しているドット数を計測し、100個のう
ち何ドット(ドット面積の約60%以上にトナーがのっ
ているドットの数)あるかによって評価した。このドッ
ト画像をA4サイズ縦送りで手前,中央及び奥の3ケ所
に設け、各像でドット数を計測し、その平均値を求め
た。このドット数の多い方が高画質といえるものであ
る。
00枚耐久終了後この環境に3日間放置したのち画像を
出し、画像濃度を測定した。
よる画像裏汚れがないか調査し、次の基準で評価した。 A:裏汚れなし B:まれに、わずかな汚れがみられる C:時々、わずかな汚れがある D:汚れの程度の多いものがある
4〜33を作製し、同様の試験をした。結果を表11,
12及び13に記す。
亜鉛化合物(172),有機鉄化合物(173),有機
アルミニウム化合物(174)又は有機クロム化合物
(175)を使用することを除いて実施例15と同様に
して磁性トナーNo.34〜37を調製し、実施例15
と同様にして評価した。各磁性トナーの処方及び物性を
表9及び10に示し、評価結果を表11,12及び13
に示す。
亜鉛化合物(172),有機鉄化合物(173),有機
アルミニウム化合物(174)又は有機クロム化合物
(175)を使用することを除いて実施例22と同様に
して磁性トナーNo.38〜41を調製し、実施例22
と同様にして評価した。各磁性トナーの処方及び物性を
表9及び10に示し、評価結果を表11,12及び13
に示す。
亜鉛化合物(172),有機鉄化合物(173),有機
アルミニウム化合物(174)又は有機クロム化合物
(175)を使用することを除いて実施例23と同様に
して磁性トナーNo.42〜45を調製し、実施例23
と同様にして評価した。各磁性トナーの処方及び物性を
表9及び10に示し、評価結果を表11,12及び13
に示す。
着温度領域は、下記評価方法で測定した。
リンターLBP−430(キヤノン(株)社製)の定着
器を外部へ取り外し、プリンター外でも動作し、定着温
度を任意に設定可能にし、プロセススピードを500m
m/secとなるように改造した外部定着器を用い、8
0g/m2紙を用いた未定着画像を通紙することにより
定着性を評価した。120〜200℃の温度範囲で5℃
おきに温調して、各々の温度で未定着画像の定着を行
い、得られた画像を4.9kPaの加重をかけたシルボ
ン紙で往復5回摺擦し、摺擦前後の画像濃度低下率が1
0%以下になる点を定着開始温度とした。この温度が低
いほど定着性に優れている。
トの発生しない最高温度をもって評価した。この温度が
高いほど耐オフセット性に優れている。(評価環境:常
温/常湿(23℃,60%RH))
温度の差を定着温度領域とした。この温度領域が広いほ
ど定着性能の高いトナーである。
した後、100℃に設定した二軸混練押し出し機にて混
練した。溶融混練時に混練物の粘度が徐々に上昇するの
が確認された。
粗粉砕した後、ジェット気流を用いた粉砕機を用いて微
粉砕し、コアンダ効果を利用した多分割分級機を用いて
分級し、重量平均粒径8.5μmの非磁性のシアントナ
ーを得た。得られたシアントナー100重量部に、硫酸
法で製造されたアナターゼ型チタニア微粉体100重量
部にイソブチルトリメトキシシラン10重量部とジメチ
ルシリコーン10重量部で処理した疎水性チタニア微粉
体(メタノールウエッタビリティ65%、BET比表面
積75m2/g)1.5重量部を外添混合してシアント
ナーNo.1を調製した。シアントナーNo.1は重量
平均粒径が8.5μmであった。シアントナーNo.1
の物性を表14に示す。
次に示す各評価試験を行った。
触帯電方式の市販のカラープリンター(LBP−203
0,キヤノン社製)を下記の如く改造したものを用い、
低温低湿下(温度15℃,湿度10%RH)および高温
高湿下(温度30℃,湿度80%RH)の各環境下にお
いてそれぞれ3000枚プリントを行い、画像濃度、カ
ブリを評価した。現像スリーブ上のトナーはマイナスの
摩擦電荷を有していた。さらに、常温常湿環境下でも3
000枚の耐久試験をおこなった。
厚0.8mmのアルミニウム円筒管の表面を研磨加工し
て、円筒管の振れが10μm以下、表面粗さがRz表記
で4μm以下にして用いた。このスリーブを垂直に立て
て、一定速度で回転させるとともに上下端部にマスキン
グを施し、スプレーガンを一定速度で下降させながら塗
料(フェノール樹脂中間体125重量部、カーボンブラ
ック5重量部、結晶性グラファイト45重量部、メタノ
ール41重量部、イソプロピルアルコール284重量
部)を塗布した。スリーブ両端のマスキング幅は3mm
に設定した。これを乾燥炉にて160℃で20分間乾燥
硬化させた後、導電性樹脂コートスリーブ表面に、帯状
のフェルトを39.2N(4kgf)の押しあて荷重を
もって摺擦させ表面磨き加工を行い、膜厚の均一な導電
性樹脂層コートスリーブを得た。
粗さRaは6点平均で0.87μmであり、更に鉛筆硬
度を測定したところ、2Hであった。このスリーブに両
端にフランジを取り付けて現像スリーブとした。
クベス社製)を用いて測定した。カブリは、「反射濃度
計」(東京電色技術センター社製)を用いて、転写紙の
反射濃度と、ベタ白をコピーした後の転写紙の反射濃度
とを測定し、その差分をカブリ値とし、その値が小さい
方がカブリ抑制が良い。カブリの測定は、画像形成前の
転写材、及び画像形成後の白地部について、反射濃度計
(リフレクトメーターモデル TC−6DS 東京電色
社製)を用いて反射濃度を測定し、平均値を求める。画
像形成前後での反射濃度の差をカブリの評価とする。
100個のうち何ドット表すことできたかによって評価
する。ドット再現数が多い方が高画質といえるものであ
る。
μmの大きさのドット)を100個画像形成し、確実に
ドットを現像しているドット数を計測し、100個のう
ち何ドット(ドット面積の約60%以上にトナーがのっ
ているドットの数)あるかによって評価した。このドッ
ト画像をA4サイズ縦送りで手前,中央及び奥の3ケ所
にそれぞれ設け、各像でドット数を計測し、その平均値
を求めた。このドット数の多い方が高画質といえるもの
である。
00枚耐久終了後この環境に3日間放置したのち画像を
出し、画像濃度を測定した。
し、次の基準で評価した。 A:裏汚れなし B:まれに、わずかな汚れがみられる C:時々、わずかな汚れがある D:汚れの程度の多いものがある
ーン部に画像濃度ムラないか調査し、次の基準で評価し
た。 A:発生なし B:まれにわずかに発生する C:時々わずかに発生する D:ムラ発生時に発生面積が広範囲に及ぶ
亜鉛化合物(172),有機鉄化合物(173)又は有
機アルミニウム化合物(174)を使用することを除い
て実施例26と同様にしてシアントナーNo.2〜4を
調製し、実施例26と同様にして評価した。各シアント
ナーの処方及び物性を表14に示し、評価結果を表1
5,16及び17に示す。有機クロム化合物(175)
は、濃い紫色であり、シアントナーに使用する荷電制御
剤としては不適当であった。
に後述する実施例27乃至29及び比較例24乃至34
の定着温度領域は、下記評価方法で測定した。
LC−800(キヤノン(株)社製)の定着器を外部へ
取り外し、複写機外でも動作し、定着温度を任意に設定
可能にし、プロセススピードを100mm/secとな
るように改造した外部定着器を用い、80g/m2紙を
用いた未定着画像を通紙することにより定着性を評価し
た。120〜200℃の温度範囲で5℃おきに温調し
て、各々の温度で未定着画像の定着を行い、得られた画
像を4.9kPaの加重をかけたシルボン紙で往復5回
摺擦し、摺擦前後の画像濃度低下率が10%以下になる
点を定着開始温度とした。この温度が低いほど定着性に
優れている。
トの発生しない最高温度をもって評価した。この温度が
高いほど耐オフセット性に優れている。(評価環境:常
温/常湿(23℃,60%RH))
温度の差を定着温度領域とした。この温度領域が広いほ
ど定着性能の高いトナーである。
した後、100℃に設定した二軸混練押し出し機にて混
練した。溶融混練時に混練物の粘度が徐々に上昇するの
が確認された。
粉砕した後、ジェット気流を用いた粉砕機を用いて微粉
砕し、コアンダ効果を利用した多分割分級機を用いて分
級し、重量平均粒径8.5μmの非磁性のマゼンタトナ
ーを得た。熱分解法で製造されたγ型アルミナ微粉体1
00重量部にn−ブチルトリメトキシシラン10重量
部、ジメチルシリコーン5重量部で処理した疎水性アル
ミナ微粉体(メタノールウエッタビリティ70%、BE
T比表面積82m2/g)1.5重量部を、マゼンタト
ナー100重量部に加え外添混合してマゼンタトナーN
o.1を調製した。マゼンタトナーの物性を表18に示
す。
6と同様のランニング試験を行った。画像濃度、カブ
リ、画質等の現像性評価結果を表19,20及び21に
示す。現像スリーブ上のトナーはマイナスの摩擦電荷を
有していた。
亜鉛化合物(172),有機鉄化合物(173)又は有
機アルミニウム化合物(174)を使用することを除い
て実施例27と同様にしてマゼンタトナーNo.2〜4
を調製し、実施例27と同様にして評価した。各トナー
の物性を表18に示し、評価結果を表19,20及び2
1に示す。有機クロム化合物(175)は、濃い紫色の
ため、マゼンタトナーに使用する荷電制御剤としては不
適当であった。
した後、100℃に設定した二軸混練押し出し機にて混
練した。溶融混練時に混練物の粘度が徐々に上昇するの
が確認された。
粉砕した後、ジェット気流を用いた粉砕機を用いて微粉
砕し、コアンダ効果を利用した多分割分級機を用いて分
級し、重量平均粒径8.5μmの非磁性のイエロートナ
ーを得た。火焔分解法で製造されたδ型アルミナ微粉体
100重量部にn−ブチルトリメトキシシラン10重量
部及びジメチルシリコーン5重量部で処理した疎水性ア
ルミナ微粉体(メタノールウエッタビリティ75%、B
ET比表面積77m2/g)1.5重量部を、イエロー
トナー100重量部に加え外添混合してイエロートナー
No.1を調製した。イエロートナーNo.1の物性を
表22に示す。
6と同様のランニング試験を行った。画像濃度、カブ
リ、画質等の現像性評価結果を表23,24及び25に
示す。現像スリーブ上のイエロートナーはマイナスの摩
擦電荷を有していた。
亜鉛化合物(172),有機鉄化合物(173)又は有
機アルミニウム化合物(174)を使用することを除い
て実施例28と同様にしてイエロートナーNo.2〜4
を調製し、実施例28と同様にして評価した。各イエロ
ートナーの物性を表22に示し、評価結果を表23,2
4及び25に示す。有機クロム化合物は濃い紫色のた
め、イエロートナーに使用する荷電制御剤としては不適
当であった。
した後、100℃に設定した二軸混練押し出し機にて混
練した。溶融混練時に混練物の粘度が徐々に上昇するの
が確認された。
粉砕した後、ジェット気流を用いた粉砕機を用いて微粉
砕し、コアンダ効果を利用した多分割分級機を用いて分
級し、重量平均粒径8.5μmの非磁性のブラックトナ
ーを得た。ブラックトナーNo.1の物性を表26に示
す。
硫酸法で製造されたルチル型チタニア微粉体100重量
部にイソブチルトリメトキシシラン10重量部とジメチ
ルシリコーン10重量部で処理した疎水性チタニア微粉
体(メタノールウエッタビリティ70%、BET比表面
積59m2/g)1.5重量部を外添混合してブラック
トナーNo.1を調製した。
6と同様のランニング試験を行った。画像濃度、カブ
リ、画質等の現像性評価結果を表27,28及び29に
示す。現像スリーブ上のブラックトナーはマイナスの摩
擦電荷を有していた。
亜鉛化合物(172),有機鉄化合物(173),有機
アルミニウム化合物(174),有機クロム化合物(1
75)又は下記有機ケイ素化合物(176)を使用する
ことを除いて実施例29と同様にしてトナーNo.2〜
6を調製し、実施例29と同様にして評価した。各トナ
ーの物性を表26に示し、評価結果を表27,28及び
29に示す。
モードや低速機、高速機等のプロセススピードや補給タ
イプ、使い切りカートリッジタイプ等の使用形態に関わ
らず、優れた現像性が得られるトナーおよび現像方法で
ある。また、本発明はどのような電子写真出力装置にお
いても、定着部材からの画像汚れの発生を抑制するトナ
ーおよび現像方法である。更に本発明は、使用環境によ
らず高画質の得られるトナーであって、経時よっても変
化せず、長期にわたり潜像に忠実な画像の得られるトナ
ーおよび現像方法である。
組み込まれる現像剤補給系現像装置の一例(規制部材に
磁性ブレードを使用)を示す概略図である。
組み込まれる現像剤補給系現像装置の一例(規制部材に
弾性ブレードを使用)を示す概略図である。
一部分の断面の概略図である。
概略的説明図である。
アルアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、
アシルオキシ基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アミド基又はカルバモイル基
を有していてもよい芳香族残基を表わし、X及びYは−
O−、−CO−O−を表わし、X及びYは同じであって
も異なっていてもよく、Lは中性配位子、水、アルコー
ル、アンモニア、アルキルアミン又はピリジンを表わ
し、C1は1価のカチオン、水素、1価の金属イオン、
アンモニウム又はアルキルアンモニウムを表わし、C2
は2価のカチオン又は2価の金属イオンを表し、nは
2,3又は4を表わし、mは0,2又は4を表わし、各
錯体または各錯塩において配位子となる芳香族カルボン
酸類、芳香族ジオール類は同じものであっても異なるも
のであってもよく、またn又は/及びmの数の異なる錯
化合物の混合物であっても良く、対イオンのC1及びC2
が異なる錯塩の混合物であっても良い。〕
アルアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、
アシルオキシ基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アミド基又はカルバモイル基
を有していてもよい芳香族残基を表わし、X及びYは−
O−、−CO−O−を表わし、X及びYは同じであって
も異なっていてもよく、Lは中性配位子、水、アルコー
ル、アンモニア、アルキルアミン又はピリジンを表わ
し、Aはアニオン、ハロゲン、水酸イオン、カルボン酸
イオン、炭酸イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、シアン
イオン又はチオシアンイオンを表わし、Aは相互に異な
るイオンを有していても良く、C1は1価のカチオン、
水素、1価の金属イオン、アンモニウム又はアルキルア
ンモニウムを表わし、C2は2価のカチオン又は2価の
金属イオンを表し、nは1,2,3又は4を表わし、k
は1,2,3,4,5又は6を表わし、mは0,1,
2,3又は4を表わし、各錯体または各錯塩において配
位子となるアニオンA、芳香族カルボン酸類及び芳香族
ジオール類は同じものであっても異なるものであっても
よく、またn又は/及びmの数の異なる錯化合物の混合
物であっても良く、対イオンのC1及びC2が異なる錯塩
の混合物であっても良い。〕
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アシルオキシ基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結して脂肪族
環、芳香環あるいは複素環を形成しても良く、この場合
この環に置換基Rを有していても良く、置換基Rを1乃
至8個持っていてもよく、それぞれ同じであっても、異
なっていてもよく、C1は1価のカチオン、水素、アル
カリ金属、アンモニウム又はアルキルアンモニウムを表
わし、lは1〜8の整数を表わし、nは2,3又は4を
表わし、mは0,2又は4を表わし、各錯体または錯塩
において配位子となる芳香族カルボン酸類又は芳香族ジ
オール類は同じものであっても異なるものであってもよ
く、またn又は/及びmの数の異なる錯化合物の混合物
であっても良く、また対イオンのC1が異なる錯塩の混
合物であっても良い。〕
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アシルオキシ基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結して脂肪族
環、芳香環あるいは複素環を形成しても良く、この場合
この環に置換基Rを有していても良く、置換基Rを1乃
至8個持っていてもよく、それぞれ同じであっても、異
なっていてもよく、Aはアニオン、ハロゲン、水酸イオ
ン、カルボン酸イオン、炭酸イオン、硝酸イオン、硫酸
イオン、シアンイオン又はチオシアンイオンを表わし、
Aは相互に異なるイオンを有していても良く、C1は1
価のカチオン、水素、1価の金属イオン、アンモニウム
又はアルキルアンモニウムを表わし、nは、1,2,3
又は4を表わし、kは、1,2,3,4,5又は6を表
わし、mは0,1,2,3又は4を表わし、各錯体また
は各錯塩において配位子となる芳香族カルボン酸類、芳
香族ジオール類は同じものであっても異なるものであっ
てもよく、またn又は/及びmの数の異なる錯化合物の
混合物であっても良く、カチオンC1又は/及びアニオ
ンAが異なる2種以上の錯化合物の混合物であっても良
い。〕
アルアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、水酸基、アシルオキシ
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アシル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アミド基又はカルバモイル基
を有していてもよい芳香族残基を表わし、A1は1価の
アニオン、ハロゲンイオン、水酸イオン、硝酸イオン又
はカルボン酸イオンを表わし、A2は2価のアニオン、
硫酸イオン、リン酸水素イオン又は炭酸イオンを表わ
し、nは1,2,3又は4を表わし、各金属塩において
アニオンA1、アニオンA2、酸イオンとなる芳香族カル
ボン酸類及び芳香族ヒドロキシカルボン酸は同じもので
あっても異なるものであってもよく、また、nの数が異
なる塩の混合物であっても良い。〕
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基、アミド基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結
して脂肪族環、芳香環あるいは複素環を形成しても良
く、この場合この環に置換基Rを有していても良く、置
換基Rを1乃至8個持っていてもよく、それぞれ同じで
あっても、異なっていてもよく、A1は1価のアニオ
ン、ハロゲンイオン、水酸イオン、硝酸イオン又はカル
ボン酸イオンを表わし、A2は2価のアニオン、硫酸イ
オン、リン酸水素イオン又は炭酸イオンを表し、lは1
〜8の整数を表わし、nは1,2,3又は4を表わし、
各金属塩においてアニオンA1、アニオンA2及び酸イオ
ンとなる芳香族カルボン酸類は同じものであっても異な
るものであってもよく、また、nの数が異なる塩の混合
物であっても良い。〕
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基、アミド基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結
して脂肪族環、芳香環あるいは複素環を形成しても良
く、この場合この環に置換基Rを有していても良く、置
換基Rを1乃至8個持っていてもよく、それぞれ同じで
あっても、異なっていてもよく、A1は1価のアニオ
ン、ハロゲンイオン、水酸イオン、硝酸イオン又はカル
ボン酸イオンを表わし、A2は2価のアニオン、硫酸イ
オン、リン酸水素イオン又は炭酸イオンを表し、lは1
〜7の整数を表わし、nは1,2,3,4を表し、各金
属塩においてアニオンA1、アニオンA2 及び酸イオンと
なる芳香族カルボン酸類は同じものであっても異なるも
のであってもよく、また、nの数が異なる塩の混合物で
あっても良い。〕
アルアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、
アシルオキシ基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アミド基又はカルバモイル基
を有していてもよい芳香族残基を表わし、X及びYは−
O−、−CO−O−を表わし、X及びYは同じであって
も異なっていてもよく、Lは中性配位子、水、アルコー
ル、アンモニア、アルキルアミン又はピリジンを表わ
し、C1は1価のカチオン、水素、1価の金属イオン、
アンモニウム又はアルキルアンモニウムを表わし、C2
は2価のカチオン又は2価の金属イオンを表し、nは
2,3又は4を表わし、mは0,2又は4を表わし、各
錯体または各錯塩において配位子となる芳香族カルボン
酸類、芳香族ジオール類は同じものであっても異なるも
のであってもよく、またn又は/及びmの数の異なる錯
化合物の混合物であっても良く、対イオンのC1及びC2
が異なる錯塩の混合物であっても良い。〕
アルアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、
アシルオキシ基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アミド基又はカルバモイル基
を有していてもよい芳香族残基を表わし、X及びYは−
O−、−CO−O−を表わし、X及びYは同じであって
も異なっていてもよく、Lは中性配位子、水、アルコー
ル、アンモニア、アルキルアミン又はピリジンを表わ
し、Aはアニオン、ハロゲン、水酸イオン、カルボン酸
イオン、炭酸イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、シアン
イオン又はチオシアンイオンを表わし、Aは相互に異な
るイオンを有していても良く、C1は1価のカチオン、
水素、1価の金属イオン、アンモニウム又はアルキルア
ンモニウムを表わし、C2は2価のカチオン又は2価の
金属イオンを表し、nは1,2,3又は4を表わし、k
は1,2,3,4,5又は6を表わし、mは0,1,
2,3又は4を表わし、各錯体または各錯塩において配
位子となるアニオンA、芳香族カルボン酸類、芳香族ジ
オール類は同じものであっても異なるものであってもよ
く、またn又は/及びmの数の異なる錯化合物の混合物
であっても良く、対イオンのC1及びC2が異なる錯塩の
混合物であっても良い。〕
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アシルオキシ基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結して脂肪族
環、芳香環あるいは複素環を形成しても良く、この場合
この環に置換基Rを有していても良く、置換基Rを1乃
至8個持っていてもよく、それぞれ同じであっても、異
なっていてもよく、C1は1価のカチオン、水素、アル
カリ金属、アンモニウム又はアルキルアンモニウムを表
わし、lは1〜8の整数を表わし、nは2,3又は4を
表わし、mは0,2又は4を表わし、各錯体または錯塩
において配位子となる芳香族カルボン酸類又は芳香族ジ
オール類は同じものであっても異なるものであってもよ
く、またn又は/及びmの数の異なる錯化合物の混合物
であっても良く、また対イオンのC1が異なる錯塩の混
合物であっても良い。〕
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アシルオキシ基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結して脂肪族
環、芳香環あるいは複素環を形成しても良く、この場合
この環に置換基Rを有していても良く、置換基Rを1乃
至8個持っていてもよく、それぞれ同じであっても、異
なっていてもよく、Aはアニオン、ハロゲン、水酸イオ
ン、カルボン酸イオン、炭酸イオン、硝酸イオン、硫酸
イオン、シアンイオン又はチオシアンイオンを表わし、
Aは相互に異なるイオンを有していても良く、C1は1
価のカチオン、水素、1価の金属イオン、アンモニウム
又はアルキルアンモニウムを表わし、nは、1,2,3
又は4を表わし、kは、1,2,3,4,5又は6を表
わし、mは0,1,2,3又は4を表わし、各錯体また
は各錯塩において配位子となる芳香族カルボン酸類、芳
香族ジオール類は同じものであっても異なるものであっ
てもよく、またn又は/及びmの数の異なる錯化合物の
混合物であっても良く、カチオンC1又は/及びアニオ
ンAが異なる2種以上の錯化合物の混合物であっても良
い。〕
アルアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、水酸基、アシルオキシ
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アシル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アミド基又はカルバモイル基
を有していてもよい芳香族残基を表わし、A1は1価の
アニオン、ハロゲンイオン、水酸イオン、硝酸イオン又
はカルボン酸イオンを表わし、A2は2価のアニオン、
硫酸イオン、リン酸水素イオン又は炭酸イオンを表わ
し、nは1,2,3又は4を表わし、各金属塩において
アニオンA1、アニオンA2、酸イオンとなる芳香族カル
ボン酸類及び芳香族ヒドロキシカルボン酸は同じもので
あっても異なるものであってもよく、また、nの数が異
なる塩の混合物であっても良い。〕
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基、アミド基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結
して脂肪族環、芳香環あるいは複素環を形成しても良
く、この場合この環に置換基Rを有していても良く、置
換基Rを1乃至8個持っていてもよく、それぞれ同じで
あっても、異なっていてもよく、A1は1価のアニオ
ン、ハロゲンイオン、水酸イオン、硝酸イオン又はカル
ボン酸イオンを表わし、A2は2価のアニオン、硫酸イ
オン、リン酸水素イオン又は炭酸イオンを表し、lは1
〜8の整数を表わし、nは1,2,3又は4を表わし、
各金属塩においてアニオンA1、アニオンA2及び酸イオ
ンとなる芳香族カルボン酸類は同じものであっても異な
るものであってもよく、また、nの数が異なる塩の混合
物であっても良い。〕
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基、アミド基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結
して脂肪族環、芳香環あるいは複素環を形成しても良
く、この場合この環に置換基Rを有していても良く、置
換基Rを1乃至8個持っていてもよく、それぞれ同じで
あっても、異なっていてもよく、A1は1価のアニオ
ン、ハロゲンイオン、水酸イオン、硝酸イオン又はカル
ボン酸イオンを表わし、A2は2価のアニオン、硫酸イ
オン、リン酸水素イオン又は炭酸イオンを表し、lは1
〜7の整数を表わし、nは1,2,3,4を表し、各金
属塩においてアニオンA1、アニオンA2及び酸イオン
となる芳香族カルボン酸類は同じものであっても異なる
ものであってもよく、また、nの数が異なる塩の混合物
であっても良い。〕
像剤層厚規制手段によって負の摩擦電荷を有する一成分
系現像剤の層厚を規制して一成分系現像剤の薄層を形成
し、静電荷像保持体上の静電荷像を、該静電荷像保持体
と対向して配置された該現像剤担持体に担持されている
該一成分系現像剤で現像する現像方法であり、該一成分
系現像剤は負摩擦帯電性のトナーを有し、負摩擦帯電性
のトナーは、少なくとも結着樹脂,着色剤および有機金
属化合物を有し、該有機金属化合物がジルコニウムと、
芳香族ジオール,芳香族ヒドロキシカルボン酸,芳香族
モノカルボン酸及び芳香族ポリカルボン酸からなるグル
ープから選択される芳香族化合物とが配位又は/及び結
合している有機ジルコニウム化合物であることを特徴と
する現像方法に関する。
キル基、アリール基、アルアルキル基、シクロアルキル
基、アルケニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
水酸基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、アシルオキシ基、アシル基、カルボキシル
基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ基、アミド基又はカル
バモイル基を表わし、相互に連結して脂肪族環、芳香環
あるいは複素環を形成しても良く、この場合この環に置
換基Rを有していても良く、置換基Rを1乃至8個持っ
ていてもよく、それぞれ同じであっても、異なっていて
もよく、A1は1価のアニオン、ハロゲンイオン、水酸
イオン、硝酸イオン又はカルボン酸イオンを表わし、A
2は2価のアニオン、硫酸イオン、リン酸水素イオン又
は炭酸イオンを表し、1は1〜8の整数を表わし、nは
1、2、3又は4を表わす。各金属塩においてアニオン
A1、アニオンA2及び酸イオンとなる芳香族カルボン酸
類は同じものであっても異なるものであってもよい。ま
た、nの数が異なる塩の混合物であっても良い。結着樹
脂中への金属塩の分散性向上の観点あるいは帯電性向上
の観点から、置換基としてはアルキル基、アルケニル
基、カルボキシル基、水酸基又はアシルオキシ基が好ま
しく、優れた環境安定性が得られ、結着樹脂中への分散
性にも優れ、優れた耐久性が得られる。更に好ましい金
属塩は一般式(36)及び(37)で表わせるジルコニ
ウム塩である。
キル基、アリール基、アルアルキル基、シクロアルキル
基、アルケニル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
水酸基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカル
ボニル基、アシルオキシ基、アシル基、カルボキシル
基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ基、アミド基又はカル
バモイル基を表わし、相互に連結して脂肪族環、芳香環
あるいは複素環を形成しても良く、この場合この環に置
換基Rを有していても良く、置換基Rは1から8個持っ
ていてもよく、それぞれ同じであっても、異なっていて
もよく、A1は1価のアニオン、ハロゲンイオン、水酸
イオン、硝酸イオン又はカルボン酸イオンを表わし、A
2は2価のアニオン、硫酸イオン、リン酸水素イオン又
は炭酸イオンを表し、lは1〜7の整数を表わし、nは
1,2,3又は4を表わす。各金属塩においてアニオン
A1、アニオンA2及び酸イオンとなる芳香族カルボン
酸類は同じものであっても異なるものであってもよい。
また、nの数が異なる塩の混合物であっても良い。結着
樹脂中への金属塩の分散性向上の観点あるいは帯電性向
上の観点から、置換基としてはアルキル基、アルケニル
基、カルボキシル基、水酸基又はアシルオキシ基が好ま
しく、優れた環境安定性が得られ、結着樹脂中への分散
性にも優れ、優れた耐久性が得られる。
リンターLBP−430(キヤノン(株)社製,プロセ
ススピード:50.4mm/sec)の定着器を外部へ
取り外し、プリンター外でも動作し、定着温度を任意に
設定可能にし、定着スピードを50.0mm/secと
なるように改造した外部定着器を用い、80g/m2紙
を用いた未定着画像を通紙することにより定着性を評価
した。120〜200℃の温度範囲で5℃おきに温調し
て、各々の温度で未定着画像の定着を行い、得られた画
像を4.9kPaの加重をかけたシルボン紙で往復5回
摺擦し、摺擦前後の画像濃度低下率が10%以下になる
点を定着開始温度とした。この温度が低いほど定着性に
優れている。
Claims (107)
- 【請求項1】 少なくとも結着樹脂、着色剤及び有機金
属化合物を有する負摩擦帯電性のトナーであり、 有機金属化合物がジルコニウムと、芳香族ジオール,芳
香族ヒドロキシカルボン酸,芳香族モノカルボン酸及び
芳香族ポリカルボン酸からなるグループから選択される
芳香族化合物とが配位又は/及び結合している有機ジル
コニウム化合物であることを特徴とする負摩擦帯電性の
トナー。 - 【請求項2】 有機ジルコニウム化合物が、芳香族ジオ
ール、芳香族ヒドロキシカルボン酸又は芳香族ポリカル
ボン酸を配位しているジルコニウム錯体である請求項1
に記載のトナー。 - 【請求項3】 有機ジルコニウム化合物が、芳香族ジオ
ール、芳香族ヒドロキシカルボン酸又は芳香族ポリカル
ボン酸を配位しているジルコニウム錯塩である請求項1
に記載のトナー。 - 【請求項4】 有機ジルコニウム化合物が、芳香族カル
ボン酸、芳香族ヒドロキシカルボン酸又は芳香族ポリカ
ルボン酸を有している芳香族カルボン酸ジルコニウム塩
である請求項1に記載のトナー。 - 【請求項5】 有機ジルコニウム化合物が下記式(1)
で示される構造を有している請求項1に記載のトナー。 【化1】 〔式中、Arは置換基としてアルキル基、アリール基、
アルアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、
アシルオキシ基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アミド基又はカルバモイル基
を有していてもよい芳香族残基を表わし、X及びYは−
O−、−CO−O−を表わし、X及びYは同じであって
も異なっていてもよく、Lは中性配位子、水、アルコー
ル、アンモニア、アルキルアミン又はピリジンを表わ
し、C1は1価のカチオン、水素、1価の金属イオン、
アンモニウム又はアルキルアンモニウムを表わし、C2
は2価のカチオン又は2価の金属イオンを表し、nは
2,3又は4を表わし、mは0,2又は4を表わし、各
錯体または各錯塩において配位子となる芳香族カルボン
酸類、芳香族ジオール類は同じものであっても異なるも
のであってもよく、またn又は/及びmの数の異なる錯
化合物の混合物であっても良く、対イオンのC1及びC2
が異なる錯塩の混合物であっても良い。〕 - 【請求項6】 有機ジルコニウム化合物が下記式(2)
で示される構造を有している請求項1に記載のトナー。 【化2】 〔式中、Arは置換基としてアルキル基、アリール基、
アルアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、
アシルオキシ基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アミド基又はカルバモイル基
を有していてもよい芳香族残基を表わし、X及びYは−
O−、−CO−O−を表わし、X及びYは同じであって
も異なっていてもよく、Lは中性配位子、水、アルコー
ル、アンモニア、アルキルアミン又はピリジンを表わ
し、Aはアニオン、ハロゲン、水酸イオン、カルボン酸
イオン、炭酸イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、シアン
イオン又はチオシアンイオンを表わし、Aは相互に異な
るイオンを有していても良く、C1は1価のカチオン、
水素、1価の金属イオン、アンモニウム又はアルキルア
ンモニウムを表わし、C2は2価のカチオン又は2価の
金属イオンを表し、nは1,2,3又は4を表わし、k
は1,2,3,4,5又は6を表わし、mは0,1,
2,3又は4を表わし、各錯体または各錯塩において配
位子となるアニオンA、芳香族カルボン酸類及び芳香族
ジオール類は同じものであっても異なるものであっても
よく、またn又は/及びmの数の異なる錯化合物の混合
物であっても良く、対イオンのC1及びC2が異なる錯塩
の混合物であっても良い。〕 - 【請求項7】 有機ジルコニウム化合物は、下記式
(3),(4)又は(5)で示される構造を有している
請求項1に記載のトナー。 【化3】 〔式中、Rは水素、アルキル基、アリール基、アルアル
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アシルオキシ基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結して脂肪族
環、芳香環あるいは複素環を形成しても良く、この場合
この環に置換基Rを有していても良く、置換基Rを1乃
至8個持っていてもよく、それぞれ同じであっても、異
なっていてもよく、C1は1価のカチオン、水素、アル
カリ金属、アンモニウム又はアルキルアンモニウムを表
わし、lは1〜8の整数を表わし、nは2,3又は4を
表わし、mは0,2又は4を表わし、各錯体または錯塩
において配位子となる芳香族カルボン酸類又は芳香族ジ
オール類は同じものであっても異なるものであってもよ
く、またn又は/及びmの数の異なる錯化合物の混合物
であっても良く、また対イオンのC1が異なる錯塩の混
合物であっても良い。〕 - 【請求項8】 有機ジルコニウム化合物は、下記式
(6),(7)又は(8)で示される構造を有している
請求項1に記載のトナー。 【化4】 〔式中、Rは水素、アルキル基、アリール基、アルアル
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アシルオキシ基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結して脂肪族
環、芳香環あるいは複素環を形成しても良く、この場合
この環に置換基Rを有していても良く、置換基Rを1乃
至8個持っていてもよく、それぞれ同じであっても、異
なっていてもよく、Aはアニオン、ハロゲン、水酸イオ
ン、カルボン酸イオン、炭酸イオン、硝酸イオン、硫酸
イオン、シアンイオン又はチオシアンイオンを表わし、
Aは相互に異なるイオンを有していても良く、C1は1
価のカチオン、水素、1価の金属イオン、アンモニウム
又はアルキルアンモニウムを表わし、nは、1,2,3
又は4を表わし、kは、1,2,3,4,5又は6を表
わし、mは0,1,2,3又は4を表わし、各錯体また
は各錯塩において配位子となる芳香族カルボン酸類、芳
香族ジオール類は同じものであっても異なるものであっ
てもよく、またn又は/及びmの数の異なる錯化合物の
混合物であっても良く、カチオンC1又は/及びアニオ
ンAが異なる2種以上の錯化合物の混合物であっても良
い。〕 - 【請求項9】 有機ジルコニウム化合物が下記式(3
2)又は(33)で示される構造を有している請求項1
に記載のトナー。 【化5】 〔式中、Arは置換基としてアルキル基、アリール基、
アルアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、水酸基、アシルオキシ
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アシル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アミド基又はカルバモイル基
を有していてもよい芳香族残基を表わし、A1は1価の
アニオン、ハロゲンイオン、水酸イオン、硝酸イオン又
はカルボン酸イオンを表わし、A2は2価のアニオン、
硫酸イオン、リン酸水素イオン又は炭酸イオンを表わ
し、nは1,2,3又は4を表わし、各金属塩において
アニオンA1、アニオンA2、酸イオンとなる芳香族カル
ボン酸類及び芳香族ヒドロキシカルボン酸は同じもので
あっても異なるものであってもよく、また、nの数が異
なる塩の混合物であっても良い。〕 - 【請求項10】 有機ジルコニウム化合物が下記式(3
4)又は(35)で示される構造を有している請求項1
に記載のトナー。 【化6】 〔式中、Rは水素、アルキル基、アリール基、アルアル
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基、アミド基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結
して脂肪族環、芳香環あるいは複素環を形成しても良
く、この場合この環に置換基Rを有していても良く、置
換基Rを1乃至8個持っていてもよく、それぞれ同じで
あっても、異なっていてもよく、A1は1価のアニオ
ン、ハロゲンイオン、水酸イオン、硝酸イオン又はカル
ボン酸イオンを表わし、A2は2価のアニオン、硫酸イ
オン、リン酸水素イオン又は炭酸イオンを表し、lは1
〜8の整数を表わし、nは2,3又は4を表わし、各金
属塩においてアニオンA1、アニオンA2及び酸イオンと
なる芳香族カルボン酸類は同じものであっても異なるも
のであってもよく、また、nの数が異なる塩の混合物で
あっても良い。〕 - 【請求項11】 有機ジルコニウム化合物が下記式(3
6)又は(37)で示される構造を有している請求項1
に記載のトナー。 【化7】 〔式中、Rは水素、アルキル基、アリール基、アルアル
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基、アミド基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結
して脂肪族環、芳香環あるいは複素環を形成しても良
く、この場合この環に置換基Rを有していても良く、置
換基Rを1乃至8個持っていてもよく、それぞれ同じで
あっても、異なっていてもよく、A1は1価のアニオ
ン、ハロゲンイオン、水酸イオン、硝酸イオン又はカル
ボン酸イオンを表わし、A2は2価のアニオン、硫酸イ
オン、リン酸水素イオン又は炭酸イオンを表し、lは1
〜7の整数を表わし、nは1,2,3,4を表し、各金
属塩においてアニオンA1、アニオンA2、酸イオンとな
る芳香族カルボン酸類及び芳香族ジオール類は同じもの
であっても異なるものであってもよく、また、nの数が
異なる塩の混合物であっても良い。〕 - 【請求項12】 有機ジルコニウム化合物が結着樹脂1
00重量部当り0.1〜10重量部トナー粒子に内添さ
れている請求項1乃至11のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項13】 有機ジルコニウム化合物が結着樹脂1
00重量部当り0.5〜5重量部トナー粒子に内添され
ている請求項1乃至11のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項14】 有機ジルコニウム化合物が結着樹脂1
00重量部当り0.01〜5重量部トナー粒子に外添さ
れている請求項1乃至11のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項15】 結着樹脂は、酸価が1乃至100mg
KOH/gである請求項1乃至14のいずれかに記載の
トナー。 - 【請求項16】 結着樹脂がカルボキシル基又は酸無水
物基を有している請求項1乃至15のいずれかに記載の
トナー。 - 【請求項17】 着色剤が磁性酸化鉄である請求項1乃
至16のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項18】 磁性酸化鉄は、鉄元素基準で異種元素
を0.05乃至10重量%で含有している磁性酸化鉄微
粒子である請求項17に記載のトナー。 - 【請求項19】 ワックスがさらに含有されている請求
項1乃至18のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項20】 ワックスは、ワックスAとワックスB
を少なくとも含有しており、ワックスAとワックスBと
は融点が相違している請求項19に記載のトナー。 - 【請求項21】 ワックスAとワックスBとは、融点が
10乃至100℃相違している請求項20に記載のトナ
ー。 - 【請求項22】 ワックスは、ワックスCとワックスD
を少なくとも含有しており、ワックスCとワックスDと
は組成成分が相違している請求項19に記載のトナー。 - 【請求項23】 ワックスCとワックスDとは融点が相
違している請求項22に記載のトナー。 - 【請求項24】 ワックスCとワックスDとは、融点が
10乃至100℃相違している請求項23に記載のトナ
ー。 - 【請求項25】 トナーは、重量平均粒径が2.5乃至
10μmである請求項1乃至24のいずれかに記載のト
ナー。 - 【請求項26】 トナーは、重量平均粒径が2.5乃至
6μmである請求項1乃至24のいずれかに記載のトナ
ー。 - 【請求項27】 異種元素が、リチウム、ベリリウム、
ボロン、マグネシウム、アルミニウム、シリコン、リ
ン、イオウ、ゲルマニウム、チタン、ジルコニウム、
錫、鉛、亜鉛、カルシウム、バリウム、スカンジウム、
バナジウム、クロム、マンガン、コバルト、銅、ニッケ
ル、ガリウム、インジウム、銀、パラジウム、金、白
金、タングステン、モリブデン、ニオブ、オスミウム、
ストロンチウム、イットリウム、テクネチウム、ルテニ
ウム、ロジウム及びビスマスからなるグループから選択
される元素である請求項18に記載のトナー。 - 【請求項28】 異種元素が、リチウム、ベリリウム、
ボロン、マグネシウム、アルミニウム、シリコン、リ
ン、ゲルマニウム、ジルコニウム、錫、イオウ、カルシ
ウム、スカンジウム、チタン、バナジウム、クロム、マ
ンガン、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛及びガリウムか
らなるグループから選択される元素である請求項18に
記載のトナー。 - 【請求項29】 異種元素がマグネシウム、アルミニウ
ム、シリコン、リン及びジルコニウムからなるグループ
から選択される元素である請求項18に記載のトナー。 - 【請求項30】 トナーに含まれる結着樹脂は、テトラ
ヒドロフラン(THF)不溶分を含有している請求項1
乃至29のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項31】 結着樹脂は、THF不溶分を1〜70
wt%(結着樹脂基準)含有している請求項30に記載
のトナー。 - 【請求項32】 結着樹脂は、THF不溶分を5〜60
wt%(結着樹脂基準)含有している請求項30に記載
のトナー。 - 【請求項33】 結着樹脂は、酸価が1乃至100mg
KOH/gである請求項30乃至32のいずれかに記載
のトナー。 - 【請求項34】 結着樹脂は、酸価が1乃至70mgK
OH/gである請求項30乃至32のいずれかに記載の
トナー。 - 【請求項35】 結着樹脂は、酸価が1乃至50mgK
OH/gである請求項30乃至32のいずれかに記載の
トナー。 - 【請求項36】 結着樹脂は、酸価が2乃至40mgK
OH/gである請求項30乃至32のいずれかに記載の
トナー。 - 【請求項37】 結着樹脂は、スチレン−アクリル樹脂
であり、THF可溶分のゲルパーミエーションクロマト
グラフィー(GPC)のクロマトグラムにおいて、分子
量3000〜5万の領域に少なくとも1つのピークが存
在し、分子量10万以上の領域に少なくとも1つのピー
クが存在する請求項1乃至36のいずれかに記載のトナ
ー。 - 【請求項38】 結着樹脂は、分子量5000〜3万の
領域にメインピークを有する請求項37に記載のトナ
ー。 - 【請求項39】 結着樹脂は、分子量5000〜2万の
領域にメインピークを有する請求項37に記載のトナ
ー。 - 【請求項40】 結着樹脂は、ポリエステル樹脂であ
り、THF可溶分のGPCのクロマトグラムにおいて、
分子量3000〜5万の領域に少なくとも1つのピーク
を有する請求項1乃至36のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項41】 結着樹脂は、ガラス転移点(Tg)が
45〜75℃である請求項1乃至40のいずれかに記載
のトナー。 - 【請求項42】 結着樹脂は、ガラス転移点が50〜7
0℃である請求項1乃至40のいずれかに記載のトナ
ー。 - 【請求項43】 ワックスは、融点が70〜140℃で
ある請求項19に記載のトナー。 - 【請求項44】 ワックスは、融点が70〜120℃で
ある請求項19に記載のトナー。 - 【請求項45】 ワックスは、結着樹脂100重量部当
り0.2〜20重量部含有されている請求項19、43
及び44のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項46】 ワックスは、結着樹脂100重量部当
り0.5〜10重量部含有されている請求項19、43
及び44のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項47】 ワックスA又はワックスBは、融点が
70〜120℃である請求項21に記載のトナー。 - 【請求項48】 ワックスA又はワックスBは、融点が
70〜100℃である請求項21に記載のトナー。 - 【請求項49】 トナーは、DSCの吸熱曲線において
温度70〜120℃の領域に吸熱の最大ピークを有する
請求項1乃至48のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項50】 トナーは、DSCの吸熱曲線において
温度70〜110℃の領域に吸熱の最大ピークを有する
請求項1乃至48のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項51】 磁性酸化鉄は、結着樹脂100重量部
当り20〜200重量部含有されている請求項17に記
載のトナー。 - 【請求項52】 着色剤は、非磁性の着色剤であり、結
着樹脂100重量部当り0.1〜20重量部含有されて
いる請求項1乃至16のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項53】 現像剤担持体上に、現像剤層厚規制手
段によって負の摩擦電荷を有する一成分系現像剤の層厚
を規制して一成分系現像剤の薄層を形成し、静電荷像保
持体上の静電荷像を、該静電荷像保持体と対向して配置
された該現像剤担持体に担持されている該一成分系現像
剤で現像する現像方法であり、 該一成分系現像剤は負摩擦帯電性のトナーを有し、 負摩擦帯電性のトナーは、少なくとも結着樹脂、着色剤
及び有機金属塩化合物を有し、 該有機金属化合物がジルコニウムと、芳香族ジオール,
芳香族ヒドロキシカルボン酸,芳香族モノカルボン酸及
び芳香族ポリカルボン酸からなるグループから選択され
る芳香族化合物とが配位又は/及び結合している有機ジ
ルコニウム化合物であることを特徴とする現像方法。 - 【請求項54】 現像剤担持体は、基体上に導電性物質
を含有している樹脂層を有している請求項53に記載の
現像方法。 - 【請求項55】 一成分系現像剤が負の摩擦電荷を有す
る磁性トナーを有する請求項53又は54に記載の現像
方法。 - 【請求項56】 一成分系現像剤が負の摩擦電荷を有す
る非磁性トナーを有する請求項53又は54に記載の現
像方法。 - 【請求項57】 有機ジルコニウム化合物が、芳香族ジ
オール、芳香族ヒドロキシカルボン酸又は芳香族ポリカ
ルボン酸を配位しているジルコニウム錯体である請求項
53乃至56のいずれかに記載の現像方法。 - 【請求項58】 有機ジルコニウム化合物が、芳香族ジ
オール、芳香族ヒドロキシカルボン酸又は芳香族ポリカ
ルボン酸を配位しているジルコニウム錯塩である請求項
53乃至56のいずれかに記載の現像方法。 - 【請求項59】 有機ジルコニウム化合物が、芳香族カ
ルボン酸、芳香族ヒドロキシカルボン酸又は芳香族ポリ
カルボン酸を有している芳香族カルボン酸ジルコニウム
塩である請求項53乃至56のいずれかに記載の現像方
法。 - 【請求項60】 有機ジルコニウム化合物が下記式
(1)で示される構造を有している請求項53乃至56
のいずれかに記載の現像方法。 【化8】 〔式中、Arは置換基としてアルキル基、アリール基、
アルアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、
アシルオキシ基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アミド基又はカルバモイル基
を有していてもよい芳香族残基を表わし、X及びYは−
O−、−CO−O−を表わし、X及びYは同じであって
も異なっていてもよく、Lは中性配位子、水、アルコー
ル、アンモニア、アルキルアミン又はピリジンを表わ
し、C1は1価のカチオン、水素、1価の金属イオン、
アンモニウム又はアルキルアンモニウムを表わし、C2
は2価のカチオン又は2価の金属イオンを表し、nは
2,3又は4を表わし、mは0,2又は4を表わし、各
錯体または各錯塩において配位子となる芳香族カルボン
酸類、芳香族ジオール類は同じものであっても異なるも
のであってもよく、またn又は/及びmの数の異なる錯
化合物の混合物であっても良く、対イオンのC1及びC2
が異なる錯塩の混合物であっても良い。〕 - 【請求項61】 有機ジルコニウム化合物が下記式
(2)で示される構造を有している請求項53乃至56
のいずれかに記載の現像方法。 【化9】 〔式中、Arは置換基としてアルキル基、アリール基、
アルアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、
アシルオキシ基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アミド基又はカルバモイル基
を有していてもよい芳香族残基を表わし、X及びYは−
O−、−CO−O−を表わし、X及びYは同じであって
も異なっていてもよく、Lは中性配位子、水、アルコー
ル、アンモニア、アルキルアミン又はピリジンを表わ
し、Aはアニオン、ハロゲン、水酸イオン、カルボン酸
イオン、炭酸イオン、硝酸イオン、硫酸イオン、シアン
イオン又はチオシアンイオンを表わし、Aは相互に異な
るイオンを有していても良く、C1は1価のカチオン、
水素、1価の金属イオン、アンモニウム又はアルキルア
ンモニウムを表わし、C2は2価のカチオン又は2価の
金属イオンを表し、nは1,2,3又は4を表わし、k
は1,2,3,4,5又は6を表わし、mは0,1,
2,3又は4を表わし、各錯体または各錯塩において配
位子となるアニオンA、芳香族カルボン酸類、芳香族ジ
オール類は同じものであっても異なるものであってもよ
く、またn又は/及びmの数の異なる錯化合物の混合物
であっても良く、対イオンのC1及びC2が異なる錯塩の
混合物であっても良い。〕 - 【請求項62】 有機ジルコニウム化合物は、下記式
(3),(4)又は(5)で示される構造を有している
請求項53乃至56のいずれかに記載の現像方法。 【化10】 〔式中、Rは水素、アルキル基、アリール基、アルアル
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アシルオキシ基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結して脂肪族
環、芳香環あるいは複素環を形成しても良く、この場合
この環に置換基Rを有していても良く、置換基Rを1乃
至8個持っていてもよく、それぞれ同じであっても、異
なっていてもよく、C1は1価のカチオン、水素、アル
カリ金属、アンモニウム又はアルキルアンモニウムを表
わし、lは1〜8の整数を表わし、nは2,3又は4を
表わし、mは0,2又は4を表わし、各錯体または錯塩
において配位子となる芳香族カルボン酸類又は芳香族ジ
オール類は同じものであっても異なるものであってもよ
く、またn又は/及びmの数の異なる錯化合物の混合物
であっても良く、また対イオンのC1が異なる錯塩の混
合物であっても良い。〕 - 【請求項63】 有機ジルコニウム化合物は、下記式
(6),(7)又は(8)で示される構造を有している
請求項53乃至56のいずれかに記載の現像方法。 【化11】 〔式中、Rは水素、アルキル基、アリール基、アルアル
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アシルオキシ基、アル
コキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結して脂肪族
環、芳香環あるいは複素環を形成しても良く、この場合
この環に置換基Rを有していても良く、置換基Rを1乃
至8個持っていてもよく、それぞれ同じであっても、異
なっていてもよく、Aはアニオン、ハロゲン、水酸イオ
ン、カルボン酸イオン、炭酸イオン、硝酸イオン、硫酸
イオン、シアンイオン又はチオシアンイオンを表わし、
Aは相互に異なるイオンを有していても良く、C1は1
価のカチオン、水素、1価の金属イオン、アンモニウム
又はアルキルアンモニウムを表わし、nは、1,2,3
又は4を表わし、kは、1,2,3,4,5又は6を表
わし、mは0,1,2,3又は4を表わし、各錯体また
は各錯塩において配位子となる芳香族カルボン酸類、芳
香族ジオール類は同じものであっても異なるものであっ
てもよく、またn又は/及びmの数の異なる錯化合物の
混合物であっても良く、カチオンC1又は/及びアニオ
ンAが異なる2種以上の錯化合物の混合物であっても良
い。〕 - 【請求項64】 有機ジルコニウム化合物が下記式(3
2)又は(33)で示される構造を有している請求項5
3乃至56のいずれかに記載の現像方法。 【化12】 〔式中、Arは置換基としてアルキル基、アリール基、
アルアルキル基、シクロアルキル基、アルケニル基、ア
ルコキシ基、アリールオキシ基、水酸基、アシルオキシ
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アシル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ
基、シアノ基、アミノ基、アミド基又はカルバモイル基
を有していてもよい芳香族残基を表わし、A1は1価の
アニオン、ハロゲンイオン、水酸イオン、硝酸イオン又
はカルボン酸イオンを表わし、A2は2価のアニオン、
硫酸イオン、リン酸水素イオン又は炭酸イオンを表わ
し、nは1,2,3又は4を表わし、各金属塩において
アニオンA1、アニオンA2、酸イオンとなる芳香族カル
ボン酸類及び芳香族ヒドロキシカルボン酸は同じもので
あっても異なるものであってもよく、また、nの数が異
なる塩の混合物であっても良い。〕 - 【請求項65】 有機ジルコニウム化合物が下記式(3
4)又は(35)で示される構造を有している請求項5
3乃至56のいずれかに記載の現像方法。 【化13】 〔式中、Rは水素、アルキル基、アリール基、アルアル
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基、アミド基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結
して脂肪族環、芳香環あるいは複素環を形成しても良
く、この場合この環に置換基Rを有していても良く、置
換基Rを1乃至8個持っていてもよく、それぞれ同じで
あっても、異なっていてもよく、A1は1価のアニオ
ン、ハロゲンイオン、水酸イオン、硝酸イオン又はカル
ボン酸イオンを表わし、A2は2価のアニオン、硫酸イ
オン、リン酸水素イオン又は炭酸イオンを表し、lは1
〜8の整数を表わし、nは2,3又は4を表わし、各金
属塩においてアニオンA1、アニオンA2及び酸イオンと
なる芳香族カルボン酸類は同じものであっても異なるも
のであってもよく、また、nの数が異なる塩の混合物で
あっても良い。〕 - 【請求項66】 有機ジルコニウム化合物が下記式(3
6)又は(37)で示される構造を有している請求項5
3乃至56のいずれかに記載の現像方法。 【化14】 〔式中、Rは水素、アルキル基、アリール基、アルアル
キル基、シクロアルキル基、アルケニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、水酸基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシルオキシ基、ア
シル基、カルボキシル基、ハロゲン、ニトロ基、アミノ
基、アミド基又はカルバモイル基を表わし、相互に連結
して脂肪族環、芳香環あるいは複素環を形成しても良
く、この場合この環に置換基Rを有していても良く、置
換基Rを1乃至8個持っていてもよく、それぞれ同じで
あっても、異なっていてもよく、A1は1価のアニオ
ン、ハロゲンイオン、水酸イオン、硝酸イオン又はカル
ボン酸イオンを表わし、A2は2価のアニオン、硫酸イ
オン、リン酸水素イオン又は炭酸イオンを表し、lは1
〜7の整数を表わし、nは1,2,3,4を表し、各金
属塩においてアニオンA1、アニオンA2、酸イオンと
なる芳香族カルボン酸類及び芳香族ジオール類は同じも
のであっても異なるものであってもよく、また、nの数
が異なる塩の混合物であっても良い。〕 - 【請求項67】 有機ジルコニウム化合物が結着樹脂1
00重量部当り0.1〜10重量部トナー粒子に内添さ
れている請求項53乃至66のいずれかに記載の現像方
法。 - 【請求項68】 有機ジルコニウム化合物が結着樹脂1
00重量部当り0.5〜5重量部トナー粒子に内添され
ている請求項53乃至66のいずれかに記載の現像方
法。 - 【請求項69】 有機ジルコニウム化合物が結着樹脂1
00重量部当り0.01〜5重量部トナー粒子に外添さ
れている請求項53乃至66のいずれかに記載の現像方
法。 - 【請求項70】 結着樹脂は、酸価が1乃至100mg
KOH/gである請求項53乃至69のいずれかに記載
の現像方法。 - 【請求項71】 結着樹脂がカルボキシル基又は酸無水
物基を有している請求項53乃至70のいずれかに記載
の現像方法。 - 【請求項72】 着色剤が磁性酸化鉄である請求項53
乃至55及び57乃至71のいずれかに記載の現像方
法。 - 【請求項73】 磁性酸化鉄は、鉄元素基準で異種元素
を0.05乃至10重量%で含有している磁性酸化鉄微
粒子である請求項72に記載の現像方法。 - 【請求項74】 ワックスがさらに含有されている請求
項53乃至73のいずれかに記載の現像方法。 - 【請求項75】 ワックスは、ワックスAとワックスB
を少なくとも含有しており、ワックスAとワックスBと
は融点が相違している請求項74に記載の現像方法。 - 【請求項76】 ワックスAとワックスBとは、融点が
10乃至100℃相違している請求項75に記載の現像
方法。 - 【請求項77】 ワックスは、ワックスCとワックスD
を少なくとも含有しており、ワックスCとワックスDと
は組成成分が相違している請求項74に記載の現像方
法。 - 【請求項78】 ワックスCとワックスDとは融点が相
違している請求項77に記載の現像方法。 - 【請求項79】 ワックスCとワックスDとは、融点が
10乃至100℃相違している請求項78に記載の現像
方法。 - 【請求項80】 トナーは、重量平均粒径が2.5乃至
10μmである請求項53乃至79のいずれかに記載の
現像方法。 - 【請求項81】 トナーは、重量平均粒径が2.5乃至
6μmである請求項53乃至79のいずれかに記載の現
像方法。 - 【請求項82】 異種元素が、リチウム、ベリリウム、
ボロン、マグネシウム、アルミニウム、シリコン、リ
ン、イオウ、ゲルマニウム、チタン、ジルコニウム、
錫、鉛、亜鉛、カルシウム、バリウム、スカンジウム、
バナジウム、クロム、マンガン、コバルト、銅、ニッケ
ル、ガリウム、インジウム、銀、パラジウム、金、白
金、タングステン、モリブデン、ニオブ、オスミウム、
ストロンチウム、イットリウム、テクネチウム、ルテニ
ウム、ロジウム及びビスマスからなるグループから選択
される元素である請求項73に記載の現像方法。 - 【請求項83】 異種元素が、リチウム、ベリリウム、
ボロン、マグネシウム、アルミニウム、シリコン、リ
ン、ゲルマニウム、ジルコニウム、錫、イオウ、カルシ
ウム、スカンジウム、チタン、バナジウム、クロム、マ
ンガン、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛及びガリウムか
らなるグループから選択される元素である請求項73に
記載の現像方法。 - 【請求項84】 異種元素がマグネシウム、アルミニウ
ム、シリコン、リン及びジルコニウムからなるグループ
から選択される元素である請求項73に記載の現像方
法。 - 【請求項85】 トナーに含まれる結着樹脂は、テトラ
ヒドロフラン(THF)不溶分を含有している請求項5
3乃至84のいずれかに記載の現像方法。 - 【請求項86】 結着樹脂は、THF不溶分を1〜70
wt%(結着樹脂基準)含有している請求項85に記載
の現像方法。 - 【請求項87】 結着樹脂は、THF不溶分を5〜60
wt%(結着樹脂基準)含有している請求項85に記載
の現像方法。 - 【請求項88】 結着樹脂は、酸価が1乃至100mg
KOH/gである請求項85乃至87のいずれかに記載
の現像方法。 - 【請求項89】 結着樹脂は、酸価が1乃至70mgK
OH/gである請求項85乃至87のいずれかに記載の
現像方法。 - 【請求項90】 結着樹脂は、酸価が1乃至50mgK
OH/gである請求項85乃至87のいずれかに記載の
現像方法。 - 【請求項91】 結着樹脂は、酸価が2乃至40mgK
OH/gである請求項85乃至87のいずれかに記載の
現像方法。 - 【請求項92】 結着樹脂は、スチレン−アクリル樹脂
であり、THF可溶分のゲルパーミエーションクロマト
グラフィー(GPC)のクロマトグラムにおいて、分子
量3000〜5万の領域に少なくとも1つのピークが存
在し、分子量10万以上の領域に少なくとも1つのピー
クが存在する請求項53乃至91のいずれかに記載の現
像方法。 - 【請求項93】 結着樹脂は、分子量5000〜3万の
領域にメインピークを有する請求項92に記載の現像方
法。 - 【請求項94】 結着樹脂は、分子量5000〜2万の
領域にメインピークを有する請求項92に記載の現像方
法。 - 【請求項95】 結着樹脂は、ポリエステル樹脂であ
り、THF可溶分のGPCのクロマトグラムにおいて、
分子量3000〜5万の領域に少なくとも1つのピーク
を有する請求項53乃至91のいずれかに記載の現像方
法。 - 【請求項96】 結着樹脂は、ガラス転移点(Tg)が
45〜75℃である請求項53乃至95のいずれかに記
載の現像方法。 - 【請求項97】 結着樹脂は、ガラス転移点が50〜7
0℃である請求項53乃至95のいずれかに記載の現像
方法。 - 【請求項98】 ワックスは、融点が70〜140℃で
ある請求項74に記載の現像方法。 - 【請求項99】 ワックスは、融点が70〜120℃で
ある請求項74に記載の現像方法。 - 【請求項100】 ワックスは、結着樹脂100重量部
当り0.2〜20重量部含有されている請求項74、9
8及び99のいずれかに記載の現像方法。 - 【請求項101】 ワックスは、結着樹脂100重量部
当り0.5〜10重量部含有されている請求項74、9
8及び99のいずれかに記載の現像方法。 - 【請求項102】 ワックスA又はワックスBは、融点
が70〜120℃である請求項76に記載の現像方法。 - 【請求項103】 ワックスA又はワックスBは、融点
が70〜100℃である請求項76に記載の現像方法。 - 【請求項104】 トナーは、DSCの吸熱曲線におい
て温度70〜120℃の領域に吸熱の最大ピークを有す
る請求項53乃至103のいずれかに記載の現像方法。 - 【請求項105】 トナーは、DSCの吸熱曲線におい
て温度70〜110℃の領域に吸熱の最大ピークを有す
る請求項53乃至103のいずれかに記載の現像方法。 - 【請求項106】 磁性酸化鉄は、結着樹脂100重量
部当り20〜200重量部含有されている請求項72に
記載の現像方法。 - 【請求項107】 着色剤は、非磁性の着色剤であり、
結着樹脂100重量部当り0.1〜20重量部含有され
ている請求項53乃至71のいずれかに記載の現像方
法。
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