JP2000276012A - 複合機群開発方法 - Google Patents

複合機群開発方法

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JP2000276012A JP11077468A JP7746899A JP2000276012A JP 2000276012 A JP2000276012 A JP 2000276012A JP 11077468 A JP11077468 A JP 11077468A JP 7746899 A JP7746899 A JP 7746899A JP 2000276012 A JP2000276012 A JP 2000276012A
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Yoshihiro Yamauchi
嘉博 山内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる機種よりなる一系列の複合機群を省資
源及び省エネルギー、且つ開発期間の短縮化が図れるよ
うに開発する方法を提供する。 【解決手段】 共通アプリケーション機能群2Fの1機
能として共通I/F部25を設けることによりプリンタ
コントローラ31や周辺機制御機能32を含む個別アプ
リケーション機能群3Fをコピー機能とプリンタ機能の
双方に共通した機能を持つ共通アプリケーション機能群
2Fから分離し、共通アプリケーション機能群2Fとエ
ンジンコントローラ機能群1Fとがシステム動作制御部
11を共通の開発対象として協調して開発を進める一方
で、個別アプリケーション機能群3Fは独立に開発可能
とする。個別アプリケーションで機能の加除を、共通ア
プリケーションとエンジンコントローラで性能の選択を
することにより複合機シリーズの開発を効率良く行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合機の開発方法
に関し、より詳細には、異なる機種よりなる一系列の複
合機群を開発する場合に、複合機群全体を省資源及び省
エネルギー、且つ開発期間の短縮化が図れるように開発
する複合機群開発方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル複写機の開発が活発に行
われるようになり、画像情報をデジタルのデータとして
取り扱うことの利点を生かして、コピー機能の他にプリ
ンタ機能などのアプリケーションを備えた複合機能複写
機も開発されている。また、複合機能複写機の開発にあ
たり、複合した機能の種類或いはその性能を異なる組み
合わせにすることにより複数の異なる機種の一系列(シ
リーズ)の複合機群を開発することが要求され、そのた
めに多くの資源やエネルギーを投入している。ここで、
従来の複合機能複写機(マルチファンクションデジタル
コピー機)の1例を挙げ、その装置構成と該装置の開発
形態について、図18を参照して説明する。なお、図1
8は機能構成図を示すもので、図中の太い矢印は画像情
報の流れを、細い矢印は制御情報の流れを示す。
【0003】図18に例示する複合機能複写機における
コピー出力の動作の流れについて、先ず説明をする。画
像読取の機能をもつ画像読取部24にて読み取られた原
稿画像は太い矢印に従って画像処理部21に送られて適
切な画像処理を施された後、必要に応じて一旦画像蓄積
部22へ蓄積される。その後、この画像は取り出され、
画像書込み部12、転写部13、定着部14へと進み、
印刷物として出力される。この一連の流れはシステム動
作制御部11から出力される制御信号(細い矢印)で制
御される。また、転写紙の流れも操作部23からの指示
や各種センサ16からの情報に基づいてシステム動作制
御部11が通紙制御部15に指示を与えて制御する。さ
らに、ソーターや大量給紙装置等の周辺機器32が接続
されている場合には、それらの動作もシステム制御部1
1が制御する。
【0004】次に、複合機能のもう一方のプリンタ画像
出力の動作の流れを説明すると、プリンタコントローラ
31は本体のシステム動作制御部11と情報のやり取り
(細い矢印)を行いつつ、画像を画像処理部21に送る
(太い矢印)。その後の流れはコピー動作と同様である
が、プリンタ画像についての出力枚数や、拡大/縮小等
の制御情報を所持しているのはプリンタコントローラ3
1であるため、本体のシステム動作制御部11を間接的
に介する形ではあるが、プリンタ出力動作の制御は、周
辺機器の動作制御も含めてプリンタコントローラ31が
行っている。なお、プリンタの機能構成に言及するとプ
リンタの場合は、図18において画像読取部24が削除
され、プリンタコントローラ31の部分が標準装備され
ているものとみなすことができる。
【0005】以上の動作を踏まえて、コピー動作の制
御、プリンタ動作の制御、、周辺機器の制御、および画
像出力プロセスの機能部分のそれぞれのブロックがどの
様な機能部分に密接に関係しているかが、図18にコピ
ー機アプリケーション2B、プリンタアプリケーション
3B、周辺機器アプリケーション4B、エンジンコント
ローラ1Bの各ブロック領域を示す線により示されてい
る。図18に示すように、従来の複合機能複写機におけ
るコピー機能やプリンタ機能等のアプリケーション及び
エンジンコントローラは、いくつかの機能部分を共有し
て複雑にからみあった機能群からなり、その開発にあた
って、共有する部分を含め上記した各ブロック1B,2
B,3B,4B毎にそれぞれで開発を進めるという方法
を採っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の開発方法を採る
場合、特に、複合機能複写機のプリンタアプリケーショ
ン3Bの開発では、複写機本体の動作制御を行っている
システム動作制御部11を介して通紙制御部15にも開
発の手を入れる必要があり、エンジンコントローラ1B
のシステム動作制御部11における複雑なシステム制御
ロジックと係わるかなりの部分について調整、整合をは
かる必要があり、このことが複合機能複写機におけるプ
リンタ機能の開発を困難なものにしており、プリンタコ
ントローラ部分のOEM開発を依頼する際にも、大きな
障害となっていた。従来の開発方法におけるこうした問
題点は、複合される機能の種類或いはその性能を異なる
組み合わせにして構成される一系列(シリーズ)の複合
機群を開発する場合にも顕著に現れ、効率良く、即ち資
源及びエネルギーを無駄に費やすことなく複合機群を開
発する方法として上記した従来方法は満足できるもので
はない。本発明はこのような従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、その目的は、異なる機種よりなる一系
列(シリーズ)の複合機群を開発する際に、複合機群全
体を省資源及び省エネルギーで、且つ開発期間の短縮化
が図れるように開発する複合機の開発方法を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、異な
る機種よりなる一系列の複合機群を開発する方法であっ
て、前記複合機群に含まれる各複合機を機能毎に分割
し、分割した機能を各機種に共通する機能と個別の機能
とに切り分け、切り分けた両機能をそれぞれ分離して開
発するとともに、前記共通する機能を共用可能なリソー
スとして実現するように開発することを特徴とする複合
機群開発方法を構成する。
【0008】請求項2の発明は、請求項1記載の複合機
群開発方法において、前記複合機群が複合機能複写機群
であり、前記共通する機能を印刷エンジンとし、前記個
別の機能をアプリケーション機能とするとともに、該ア
プリケーション機能の開発を前記印刷エンジンに同期し
た開発が必要なアプリケーション機能と、印刷エンジン
とは非同期に開発が可能なアプリケーション機能とに分
離して行うことを特徴とするものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1記載の複合機
群開発方法において、前記複合機群が複合機能複写機群
であり、前記共通する機能を印刷エンジンとし、前記個
別の機能をプリンタ機能を一部とするアプリケーション
機能とするとともに、前記個別の機能をなすアプリケー
ション機能の開発を前記印刷エンジンに同期した開発が
必要なアプリケーション機能として複合機能複写機とプ
リンタの双方に共通な機能を持つアプリケーションと、
印刷エンジンとは非同期に開発が可能なアプリケーショ
ン機能とに分離して行うことを特徴とするものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1乃至3のいず
れかに記載の複合機群開発方法において、切り分けた前
記機能のそれぞれにおいて、機能間のインターフェース
を固定したままで性能の異なる複数の機能を開発するこ
とを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明を添付する図面を参照して
記述される以下の実施形態にもとづき説明する。本発明
では、複合機能複写機の機能全体を、画像の出力プロセ
スを制御する「エンジンコントローラ」の機能群と、コ
ピー機能やプリンタ機能等のアプリケーション機能を制
御する機能群に大別し、さらにアプリケーション機能群
はコピー機能とプリンタ機能の双方に共通した機能を持
つ「共通アプリケーション」機能群と、コピー機能やプ
リンタ機能のそれぞれ独特の機能を「個別アプリケーシ
ョン」機能として分離し、分離することによって、プリ
ンタコントローラ等を個別アプリケーション機能群の一
つとし、エンジンコントローラや共通アプリケーション
といった共通機能群と別に開発を行うようにして従来技
術の開発上の問題点を解決している。図1は本発明の開
発方法を適用する複合機能複写機(マルチファンクショ
ンデジタルコピー機)の機能構成図を示すもので、同図
を参照して本複合機の装置構成と装置開発の実施形態に
ついて以下に説明する。なお、図1に示す装置は、個別
アプリケーション機能群3Fを構成することを可能とす
るためにプリンタコントローラ部31や周辺機器制御部
32等の個別アプリケーションに共通に機能する共通I
/F部25が付加されている点以外、機能構成としては
図18に示した従来例と基本的に相違しないので、ここ
では、各機能それぞれについて重複する説明はしない。
【0012】本実施形態においては、図1に示すよう
に、エンジンコントローラ機能群1Fに対する機能群と
して大別されたアプリケーション機能群の一つとして分
離されている個別アプリケーション機能群3Fの機能と
してプリンタコントローラ31以外に周辺機器の制御機
能32もその中に含まれている。そして、複合機本体の
内部には、個別アプリケーション機能群3Fとのインタ
ーフェースとして機能する共通I/F部25を含めてコ
ピー機能部分が共通アプリケーション機能群2Fとして
設定されており、ここには、プリンタ等の個別アプリケ
ーション機能群3Fから要求される通紙制御機能等も肩
代わりして制御するロジックが含まれている。このよう
に、個別アプリケーション機能群3Fに含まれる各機能
は、従来例のようにシステム動作制御部11と直接制御
情報のやりとりを行うための機能を必要とすることはな
く、共通I/F部25との間で一般的な制御情報の交信
を行う機能が有ればよい。従って、個別アプリケーショ
ン機能群3Fは、共通I/F部25の仕様さえ分かって
いればエンジンコントローラ機能群1Fや共通アプリケ
ーション機能群2Fから独立に開発が可能となる。
【0013】一方、アプリケーション機能群のうちコピ
ー機能とプリンタ機能の双方に共通した機能を持つ機能
群として分離された共通アプリケーション機能群2F
は、エンジンコントローラ機能群1Fとはシステム動作
制御部11を共通の機能として密接に関係する。従っ
て、共通アプリケーション機能群2Fとエンジンコント
ローラ機能群1Fとはシステム動作制御部11を共通の
開発対象として協調して両者の開発を進める必要があ
る。つまり、エンジンコントローラ機能群1Fと共通ア
プリケーション機能群2Fとは同期した開発が必要であ
る。これに対し、個別アプリケーション機能3Fは、共
通アプリケーション機能群2F及びエンジンコントロー
ラ機能群1Fとは非同期に、即ち機能群1F,2Fの開
発が完了してから開発を始めるといったことや或いは調
整を図りながら開発を行うことがなく、並行に開発が可
能な機能群であり、並行に各々の計画に従い開発を行う
ことにより全体としての開発期間の短縮化を図ることが
出来る。
【0014】次に、本実施形態の複合機能複写機(図
1)の開発において、機能の種類及び/又は性能を具体
的に異なる組み合わせにして複数の機種の複合機能複写
機群をシリーズ開発する場合について、その実施例を以
下に示す。下記[表1]は、異なるバリエーションを持
った複合機能複写機のシリーズの展開例を示す。[表
1]では、C1からC6までの6つのシリーズバリエー
ションモデルを対象とし、各モデルが本発明の方法に従
って開発が進められる各機能群単位、すなわちエンジン
コントローラ機能群、共通アプリケーション機能群及び
個別アプリケーション機能群が選択した機能(タイプも
しくは装備する機能)により整理されている。なお、各
機能群単位、すなわちエンジンコントローラ機能群(書
き込み、転写、定着等プロセス制御、通紙制御、電源制
御などの機能を含む)、共通アプリケーション機能群
(操作部表示制御、エンジンコントローラとの画像転
送、画像処理、画像蓄積などの機能を含む)及び個別ア
プリケーション機能群(個別アプリケーションの制御と
外部接続装置の制御などの機能を含む)の内容は、選択
するタイプもしくは装備する機能の種類を指定すること
により示される。また、図2乃至7は、[表1]に挙げ
た6つのモデルC1〜C6それぞれの機能構成を示すブ
ロック図である。
【0015】
【表1】
【0016】モデルC1(図2)は低速のエンジンコン
トローラ(タイプA)1F(A)とローコストの共有アプ
リケーションコントローラ(タイプA)2F(A)を組
み合わせた低価格版のデジタルコピー機である。モデル
C2(図3)は中高速エンジンコントローラ(タイプ
B)1F(B)に置き換えてエンジン速度を高速化したモ
デルである。なお、共有アプリケーションコントローラ
2F(A)はタイプAのままであり、モデルC1に採用さ
れたものをそのまま流用可能である。さらに、この例で
は個別アプリケーションとして周辺機器制御機能3F-1
を追加して高機能化を図っている。モデルC3(図4)
は共有アプリケーションコントローラをタイプBとして
コピー動作(画像処理等)も性能を向上させたモデルで
ある。モデルC3はモデルC2に対して共有アプリケー
ションコントローラをタイプAからタイプBに置き換え
ただけでありモデルC2をベースにして効率的な開発が
可能である。モデルC4(図5)は個別アプリケーショ
ンコントローラとしてプリンタ制御機能3F-2を追加し
たマルチファンクションデジタルコピー機である。エン
ジンコントローラや共有アプリケーションコントローラ
は、モデルC1、C2、C3のものと同一でよい。モデ
ルC5(図6)は個別アプリケーションコントローラと
して周辺機器制御機能3F-1とプリンタ制御機能3F-2
の2つを装備した例である。この場合、二つの個別アプ
リケーションの動作の調停を行うためにアービタが追加
されている。モデルC6(図7)はモデルC5よりもプ
リンタの性能を向上させるために、プリンタ専用の共通
アプリケーションコントローラ2F'(B)を装備した例で
ある。この追加されたコントローラはコピー機制御を行
っている共通アプリケーションコントローラ2F(B)と
同一の設計のものであっても良く(それゆえに共通アプ
リケーションコントローラと呼ばれる)、このような高
速、高機能モデルの開発も効率的に行うことができる。
なお、この例では2つの共通アプリケーションコントロ
ーラの調停を行う位置にアービタが追加されている。
【0017】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
図8は本発明の開発方法を適用する複合機能複写機(マ
ルチファンクションデジタルコピー機)の機能構成図を
示すもので、同図を参照して本複合機の装置構成と装置
開発の他の実施形態について以下に説明する。なお、図
8に示す本実施形態の装置は、コピー機能に独特の機能
(スキャナ装置の制御等)はコピー機コントローラとし
て個別アプリケーションの機能群3Fに入れている。従
って、個別アプリケーション機能群3Fを構成すること
を可能とするための条件としてコピー機コントローラ3
0、プリンタコントローラ31及び周辺機器制御部32
等の個別アプリケーションに共通に機能する共通I/F
部25が付加されている点以外、機能構成としては図1
8に示した従来例と基本的に相違しないので、ここでは
各機能それぞれについて重複する説明はしない。
【0018】本実施形態においては、図8に示すよう
に、エンジンコントローラ機能群1Fに対する機能群と
して大別されたアプリケーション機能群の一つとして分
離されている個別アプリケーション機能群3Fの機能と
してプリンタコントローラ31や周辺機器の制御機能3
2以外にコピー機コントローラ30も含まれている。そ
して、複合機本体の内部には、個別アプリケーション機
能群3Fとのインターフェースとして機能する共通I/
F部25を含めてコピー機能部分が共通アプリケーショ
ン機能群2Fとして設定されており、ここには、プリン
タ等の個別アプリケーション機能群3Fから要求される
通紙制御機能等も肩代わりして制御するロジックが含ま
れている。このように、個別アプリケーション機能群3
Fに含まれる各機能は、従来例のようにシステム動作制
御部11と直接制御情報のやりとりを行うための特殊な
機能を必要とすることはなく、共通I/F部25との間
で一般的な制御情報の交信を行う機能が有ればよい。従
って、個別アプリケーション機能群3Fは、共通I/F
部25の仕様さえ分かっていればエンジンコントローラ
機能群1Fや共通アプリケーション機能群2Fから独立
に開発が可能となる。
【0019】一方、アプリケーション機能群のうちコピ
ー機能とプリンタ機能の双方に共通した機能を持つ機能
群として分離された共通アプリケーション機能群2F
は、エンジンコントローラ機能群1Fとはシステム動作
制御部11を共通の機能として密接に関係する。従っ
て、共通アプリケーション機能群2Fとエンジンコント
ローラ機能群1Fとはシステム動作制御部11を共通の
開発対象として協調して両者の開発を進める必要があ
る。つまり、エンジンコントローラ機能群1Fと共通ア
プリケーション機能群2Fとは同期した開発が必要であ
る。これに対し、個別アプリケーション機能3Fは、共
通アプリケーション機能群2F及びエンジンコントロー
ラ機能群1Fとは非同期に開発が可能な機能群であり、
機能群1F,2Fと並行に開発が可能であり、並行に開
発を行うことにより開発期間の短縮化を図ることが出来
る。
【0020】次に、本実施形態による複合機能複写機
(図8)の開発において、機能の種類及び/又は性能を
具体的に異なる組み合わせにして複数の機種の複合機能
複写機群をシリーズ開発する場合について、その実施例
を以下に示す。下記[表2]は、異なるバリエーション
を持った複合機能複写機のシリーズの展開例を示す。
[表2]では、S1からS6までの6つのシリーズバリ
エーションモデルを対象とし、各モデルが本発明の方法
に従って開発が進められる各機能群単位、すなわちエン
ジンコントローラ機能群(書き込み、転写、定着等プロ
セス制御、通紙制御、電源制御などの機能を含む)と共
通アプリケーション機能群(操作部表示制御、エンジン
コントローラとの画像転送、画像処理、画像蓄積などの
機能を含む)及び個別アプリケーション機能群(個別ア
プリケーションの制御と外部接続装置の制御などの機能
を含む)のタイプもしくは装備する機能の種類によって
整理されている。また、図9乃至14は、[表2]に挙
げた6つのモデルS1〜S6それぞれの機能構成を示す
ブロック図である。
【0021】
【表2】
【0022】モデルS1(図9)は低速エンジンコント
ローラ(タイプA)1F(A)とローコストの共通アプリ
ケーションコントローラ(タイプA)2F(A)を組み合
わせた低価格版のデジタルコピー機である。コピー機コ
ントローラ3F-3は個別アプリケーションとして設定さ
れており、スキャナ装置24'を制御する。モデルS2
(図10)は中高速エンジンコントローラ(タイプB)
1F(B)に置き換えてエンジン速度を高速化したモデル
である。なお、共有アプリケーションコントローラはタ
イプAのままであり、モデルS1のものをそのまま流用
可能である。さらにこの例では個別アプリケーションと
して周辺機制御部3F-1を追加して高機能化を図ってい
る。また、2つの個別アプリケーションの動作の調停を
行うためにアービタが追加されている。モデルS3(図
11)は共通アプリケーションコントローラをタイプB
としてコピー動作(画像処理等)も性能を向上させたモ
デルである。モデルS3はS2に対して共通アプリケー
ションコントローラを置き換えるだけであり、モデルS
2をベースにして効率的な開発が可能である。モデルS
4(図12)は個別アプリケーションとしてプリンタコ
ントローラ3F-2を追加したマルチファンクションデジ
タルコピー機である。エンジンコントローラや共有アプ
リケーションコントローラは、モデルS1、S2、S3
のものと同一でよい。モデルS5(図13)は個別アプ
リケーションとして周辺機制御部3F-1を追加した例で
ある。モデルS6(図14)はモデルS5よりもプリン
タの性能を向上するために、プリンタ専用の共通アプリ
ケーションコントローラ2F'(B)を装備した例である。
この追加されたコントローラはコピー機制御を行ってい
るコントローラと同一の設計の物であっても良く(それ
ゆえに共通アプリケーションコントローラと呼ばれ
る)、このような高速、高機能モデルの開発も効率的に
行うことができる。なお、この例では2つの共通アプリ
ケーションコントローラの調停を行う位置にアービタが
追加されている。
【0023】次に、上記した複合機能複写機(図8)の
画像読取スキャナ装置24'及びコピー機コントローラ
30を不要として構成されるレーザプリンタをシリーズ
の一部とし、その機能の種類及び/又は性能を具体的に
異なる組み合わせにして複数の機種のレーザープリンタ
群を加えたシリーズを開発する場合の他の実施形態を以
下に示す。下記[表3]は、異なるバリエーションを持
ったレーザープリンタのシリーズの展開例を示す。[表
3]では、P1からP3までの3つのシリーズバリエー
ションモデルを対象とし、各モデルが本発明の方法に従
って開発が進められる各機能群単位すなわちエンジンコ
ントローラ機能群(書き込み、転写、定着等プロセス制
御、通紙制御、電源制御などの機能を含む)と共通アプ
リケーション機能群(操作部表示制御、エンジンコント
ローラとの画像転送、画像処理、画像蓄積などの機能を
含む)及び個別アプリケーション機能群(個別アプリケ
ーションの制御と外部接続装置の制御などの機能を含
む)のタイプもしくは装備する機能の種類によって整理
されている。また、図15乃至17は、[表3]に挙げ
た3つのモデルP1〜P3それぞれの機能構成を示すブ
ロック図である。
【0024】
【表3】
【0025】モデルP1(図15)はモデルS1(図
9)のコピー機コントローラ3F-3の部分をプリンタコ
ントローラ3F-2に置き換えた構成になっている。この
様に個別アプリケーションの部分を置き換えるだけで、
容易に複合機能複写機とレーザープリンタの双方を並行
に開発することができる。同様に、モデルP2(図1
6)はモデルS2(図10)の、モデルP3(図17)
はモデルS3(図11)のそれぞれの個別アプリケーシ
ョン部分におけるコピー機コントローラ3F-3の部分を
プリンタコントローラ3F-2へ置き換える構成になって
いる。
【0026】
【発明の効果】本発明によると、大規模かつ複雑な装置
のシリーズ開発において、各シリーズ間で共通する機能
を共用可能なリソースの形で開発するので、重複する機
能の開発を1本化することによる省資源、省エネルギー
化が図られ効率の良い開発が可能となる。また、本発明
による開発方法では、共通の機能から切り分けた個別の
機能の開発を独立に独自の開発サイクルで行うことがで
き、場合によっては両者を並行して開発することができ
るので、開発期間を短縮化することも可能となる。さら
に、上記した開発方法を採用することによって作られる
開発体制の利点として、一定のマンパワーを有効に配分
するが可能となることから、実際の開発期間の短縮化や
弾力化に大きく貢献し、また、個別アプリケーションの
一部機能のOEM開発を他に依頼する場合にも、共通の
機能部分の情報の流出を最小限にすることを可能とす
る。
【0027】複合機能複写機を開発する場合において
は、印刷エンジンの開発に同期した開発が必要な機能
と、非同期に開発が可能な機能を分離することにより比
較的に開発期間の長い印刷エンジンや共通アプリケーシ
ョンの進捗状況に影響されることなく、プリンタコント
ローラ等の開発を進めることができ、効率的なシリーズ
展開が可能となる。
【0028】複合機全体を機能別に分割し、各機能間の
インターフェースを固定したままで各機能部分の性能の
みを変えたいくつかの機能部分を開発することができる
ので、性能の異なる各機能部分を組み替えるだけで、効
率的に装置のシリーズ展開を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開発方法を適用する複合機能複写機の
1機能構成を示すブロック図である。
【図2】表1のシリーズバリエーションモデルC1の機
能構成を示すブロック図である。
【図3】表1のシリーズバリエーションモデルC2の機
能構成を示すブロック図である。
【図4】表1のシリーズバリエーションモデルC3の機
能構成を示すブロック図である。
【図5】表1のシリーズバリエーションモデルC4の機
能構成を示すブロック図である。
【図6】表1のシリーズバリエーションモデルC5の機
能構成を示すブロック図である。
【図7】表1のシリーズバリエーションモデルC6の機
能構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の開発方法を適用する複合機能複写機の
他の機能構成を示すブロック図である。
【図9】表2のシリーズバリエーションモデルS1の機
能構成を示すブロック図である。
【図10】表2のシリーズバリエーションモデルS2の
機能構成を示すブロック図である。
【図11】表2のシリーズバリエーションモデルS3の
機能構成を示すブロック図である。
【図12】表2のシリーズバリエーションモデルS4の
機能構成を示すブロック図である。
【図13】表2のシリーズバリエーションモデルS5の
機能構成を示すブロック図である。
【図14】表2のシリーズバリエーションモデルS6の
機能構成を示すブロック図である。
【図15】表3のシリーズバリエーションモデルP1の
機能構成を示すブロック図である。
【図16】表3のシリーズバリエーションモデルP2の
機能構成を示すブロック図である。
【図17】表3のシリーズバリエーションモデルP3の
機能構成を示すブロック図である。
【図18】従来のの開発方法を適用する複合機能複写機
の機能構成の1例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1F…エンジンコントローラ機能群、 2F…共通ア
プリケーション機能群、3F…個別アプリケーション機
能群、 1B…エンジンコントローラ機能群、2B…
コピー機アプリケーション機能群、3B…プリンタアプ
リケーション機能群、4B…周辺機器アプリケーション
機能群、11…システム動作制御部、 12
…画像書込部、13…転写部、
14…定着部、15…通紙制御部、
16…各種センサ、21…画像処理部、
22…画像蓄積部、23…操作部、
24…画像読取部、24'…画像読取
・スキャナ装置、 25…共通I/F部、30…
コピー機コントローラ、 31…プリンタコン
トローラ、32…周辺機器制御部、 3
3…ホストパソコン等、1F(A)…エンジンコントロー
ラ(タイプA)、1F(B)…エンジンコントローラ(タ
イプB)、2F(A)…共通アプリケーションコントロー
ラ(タイプA)、2F(B),2F'(B)…共通アプリケー
ションコントローラ(タイプB)、3Fー1…個別アプリ
ケーション周辺機器制御部、3Fー2…個別アプリケーシ
ョンプリンタコントローラ、3Fー3…個別アプリケーシ
ョンコピー機コントローラ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる機種よりなる一系列の複合機群を
    開発する方法であって、前記複合機群に含まれる各複合
    機を機能毎に分割し、分割した機能を各機種に共通する
    機能と個別の機能とに切り分け、切り分けた両機能をそ
    れぞれ分離して開発するとともに、前記共通する機能を
    共用可能なリソースとして実現するように開発すること
    を特徴とする複合機群開発方法。
  2. 【請求項2】 前記複合機群が複合機能複写機群であ
    り、前記共通する機能を印刷エンジンとし、前記個別の
    機能をアプリケーション機能とするとともに、該アプリ
    ケーション機能の開発を前記印刷エンジンに同期した開
    発が必要なアプリケーション機能と、印刷エンジンとは
    非同期に開発が可能なアプリケーション機能とに分離し
    て行うことを特徴とする請求項1記載の複合機群開発方
    法。
  3. 【請求項3】 前記複合機群が複合機能複写機群であ
    り、前記共通する機能を印刷エンジンとし、前記個別の
    機能をプリンタ機能を一部とするアプリケーション機能
    とするとともに、前記個別の機能をなすアプリケーショ
    ン機能の開発を前記印刷エンジンに同期した開発が必要
    なアプリケーション機能として複合機能複写機とプリン
    タの双方に共通な機能を持つアプリケーションと、印刷
    エンジンとは非同期に開発が可能なアプリケーション機
    能とに分離して行うことを特徴とする請求項1記載の複
    合機群開発方法。
  4. 【請求項4】 切り分けた前記機能のそれぞれにおい
    て、機能間のインターフェースを固定したままで性能の
    異なる複数の機能を開発することを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の複合機群開発方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007174068A (ja) * 2005-12-20 2007-07-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2008236127A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JP2008262185A (ja) * 2007-03-16 2008-10-30 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、制御装置、トナーカートリッジ、現像カートリッジおよびプロセスカートリッジ

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