JP2014130430A - 情報処理装置、印刷システムおよびプログラム - Google Patents

情報処理装置、印刷システムおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 プリンタで集約印刷を行い、プリンタドライバで反転印刷等の処理が実行される場合においても、ユーザが期待する印刷結果を得ることができる装置等を提供する。
【解決手段】 情報処理装置は、印刷対象物の複数の印刷データを画像形成装置に送信して、印刷設定で設定された集約数に基づき集約印刷を実行させる装置であり、画像形成装置の指定された1以上の機能を使用する設定が印刷設定において設定されているかどうかを判定する判定部40と、設定されていると判定された場合に、その機能に応じて、画像形成装置に複数の印刷データを送信する順序および印刷設定の設定内容の少なくとも一方を変更する変更部41とを含む。
【選択図】図8

Description

本発明は、印刷対象物の複数の印刷データを送信して、画像形成装置に集約印刷を実行させる情報処理装置、該情報処理装置と該画像形成装置とを含む印刷システム、およびその処理を実行させるためのコンピュータ可読なプログラムに関する。
環境問題に対する対策としての省資源化やコスト削減等に伴い、プリンタにより印刷を行う際、紙資源の節約が求められている。紙資源を節約するために、裏紙を使用することや、プリンタが備える集約機能や両面印刷機能を利用することが行われている。ここで、集約機能とは、複数ページを1枚の用紙に割り付けして印刷する機能であり、両面印刷機能とは、2ページを1枚の用紙の表裏に印刷する機能である。これらの機能は、プリンタを制御するためのプリンタドライバが提供する印刷設定画面において設定を行うことにより利用することができる。
印刷設定画面において設定された印刷設定情報は、プリンタドライバやプリントプロセッサ等により、プリンタが解釈可能なページ記述言語(PDL)で記述されたPDLコードへ変換され、プリンタへ送信される。通常、このPDLコードは、プリンタドライバ等により生成されるが、アプリケーション自身が直接生成し、プリンタドライバ経由でプリンタへ送信する処理系(パススルー系)が知られている。
例えば、図1(a)に示すような2ページ分の原稿があり、1枚の用紙に4ページ分を集約して印刷するように集約設定したとする。パススルー系では、特定のページで印刷属性が変わり、その印刷属性に対応させるためにプリンタドライバ等により、図1(b)に示すように、パススルーオブジェクト(2ページ目の人物の画像)以外に対して回転、縮小が実行される。これに対し、パススルーオブジェクトについては、プリンタドライバ等は何の処理も行わない。
このため、図1(a)に示す2ページ分の原稿を集約印刷すると、図1(b)に示すような人物の画像がない印刷結果となってしまう。これは、ユーザが意図した図1(c)に示すような回転および縮小した人物の画像を含む印刷結果とは異なるものである。このように、パススルー系では、ホスト(PC)が備えるプリンタドライバ等により集約処理を行うと、ユーザが期待した印刷結果を得ることができない。
そこで、プリンタで集約印刷を実行することで、パススルー系における上記問題を解決する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、用紙に割り付ける際、通常の出力に対して反転して貼り付ける180度回転技術や、反転画像を印刷する技術や、印刷結果を逆順で出力する技術が確立され、これらの技術と集約印刷等とを組み合わせて利用することも開示されている。
上記技術では、集約印刷に加えて、プリンタドライバで180度回転印刷や反転印刷等を行うと、1枚の用紙に複数ページを割り付ける集約処理を行った結果に対してではなく、集約処理前の画像に対して180度回転等の処理が行われる。
例えば、図2(a)に示すような各ページに「あ」、「い」、「う」、「え」の文字が描かれた4ページの文書があり、1枚の用紙に4ページを集約して印刷する集約設定がなされ、かつ反転印刷を行う設定になっている場合を考える。これを上記技術で印刷を実行すると、まず、各ページの文字が反転処理され、その後、集約処理されるため、図2(b)に示すような印刷結果となる。ちなみに、集約設定における配置順(集約順序)は、左上、右上、左下、右下の順である。一方、ユーザが期待する印刷結果は、集約処理し、用紙毎反転させた図2(c)に示すような結果である。
集約印刷と逆順印刷を行う場合についても考えてみる。例えば、図3(a)に示すような各ページに「あ」から「く」までの文字が描かれた8ページの文書があり、1枚の用紙に4ページを集約して印刷する集約設定がなされているものとする。上記技術では、先に逆順処理を行った後に、集約処理を行うので、図3(b)に示すような印刷結果となる。集約順序は、上記と同じである。一方、ユーザが期待する印刷結果は、集約処理し、その後に用紙毎逆順にした図3(c)に示すような結果である。
このため、上記技術では、集約印刷に加え、180度回転等の特定の機能を使用した印刷を行う場合、ユーザが期待する印刷結果を得ることはできないという問題があった。ちなみに、この技術が提案される前までは、集約処理がホスト側で行われていたため、このような問題は生じなかった。しかしながら、ホスト側で集約処理を行うと、パススルーデータに対して処理が行われないので、この場合も、ユーザが期待する結果を得ることはできない。
そこで、集約印刷に加え、180度回転印刷や反転印刷等を実施しても、ユーザが期待した印刷結果を得ることができる装置やプログラム等の提供が望まれていた。
本発明は、上記課題に鑑み、印刷対象物の複数の印刷データを画像形成装置に送信して、印刷設定で設定された集約数に基づき集約印刷を実行させる情報処理装置であって、指定された1以上の機能を使用する設定が印刷設定において設定されているかどうかを判定する判定部と、設定されていると判定された場合に、その機能に応じて、画像形成装置に複数の印刷データを送信する順序および印刷設定の設定内容の少なくとも一方を変更する変更部とを含む、情報処理装置が提供される。
本発明によれば、パススルー系で生じる問題を解決しつつ、集約機能と180度回転や画像反転や逆順等の機能とを組み合わせても、ユーザが期待する印刷結果を得ることが可能となる。
パススルーオブジェクトを有する用紙をホストで回転、縮小させ、集約印刷を実行した場合の印刷結果を示した図。 集約機能との組み合わせでユーザが期待する印刷結果にならない1つの例を示した図。 集約機能との組み合わせでユーザが期待する印刷結果にならない別の例を示した図。 本実施形態の印刷システムの概略構成を示した図。 図4に示した印刷システムが備える情報処理装置としてのPCのハードウェア構成の一例を示した図。 PCに実装されるソフトウェア構成の一例を示した図。 PCが実行する処理の流れを示したフローチャート。 プリントプロセッサの機能ブロック図。 図8に示したプリントプロセッサが実行するページ順序を変更する処理の流れを示したフローチャート。 図9に示したページ順序を変更する第1処理の具体例を示した図。 ページブレイクを考慮せず、ページセットを生成し、ページ順序を変更する処理の具体例を示した図。 図9に示したページ順序を変更する第2処理の具体例を示した図。 図9に示したページ順序を変更する第3処理の具体例を示した図。
図4は、印刷を実行するための印刷システムの概略構成を示した図である。この印刷システムは、印刷を実行する画像形成装置としてのプリンタ10と、プリンタ10に対して印刷対象物の複数の印刷データを送信する情報処理装置としてのPC11とを含み、プリンタ10とPC11とがネットワーク12を介して接続されている。
ここでは、画像形成装置としてプリンタ10を例示したが、印刷機能、スキャナ機能、コピー機能、ファックス機能を備えるMFP(Multi Function Peripheral)であってもよい。また、プリンタ10は、インクジェットプリンタであってもよいし、レーザプリンタであってもよい。情報処理装置としては、PC10以外に、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、ワークステーション、サーバ装置等を用いることも可能である。
また、プリンタ10とPC11とは、ネットワーク12を介して接続されるものに限らず、直接ケーブルにより接続されたものであってもよい。ケーブルとしては、USB(Universal Serial Bus)ケーブルやIEEE1394ケーブル等を挙げることができる。ネットワーク12は、有線ネットワーク、無線ネットワークのいずれであってもよく、LAN(Local Area Network)やインターネット等を利用することができる。
また、図4では、プリンタ10とPC11とを1台ずつ備える構成とされているが、2台以上のプリンタおよびPCを含んでいてもよい。複数のPCを備える場合には、プリンタを共有することができるように制御を行うプリンタサーバを設けることができる。
プリンタ10は、PC11から印刷データを受けて印刷を実行する。プリンタ10は、受け取った印刷データに基づき、印刷を実行するエンジンと、そのエンジンを制御するコントローラと、ネットワーク12に接続するためのネットワークI/Fとを含んで構成される。このプリンタ10は、集約印刷を実行することができる装置とされている。
集約印刷は、後述するプリンタドライバによって提供される印刷設定画面上で、ユーザが設定を行うことにより利用することができる。ユーザは、1枚の用紙に何ページを割り付けるかを選択することにより設定することができる。この1枚の用紙に割り付けるページ数は、集約数と呼ばれる。このとき、ユーザは、どのような順にページを配置するかという集約順序も設定することができる。プリンタ10は、この設定で設定された集約数および集約順序に基づき、順に送信されてきた印刷データを順に割り付け、集約印刷を実行する。
プリンタ10は、例えば、レーザプリンタであれば、その他のハードウェアとして、給紙トレイ、搬送ローラ、露光装置、帯電ユニット、現像ユニット、感光体ドラム、転写ユニット、定着ユニット、排紙トレイ等を備える。給紙トレイは、用紙を積載して収容し、搬送ローラは、その用紙を転写ユニットへ向けて搬送する。感光体ドラムは、一定方向に回転し、帯電ユニットにより帯電され、露光装置により光が照射され、表面に見えない潜像が形成される。現像ユニットは、感光体ドラムの表面にトナーを付着させ、目で見えるようにその潜像を顕像化し、トナー像を形成する。転写ユニットは、そのトナー像を搬送ローラによって搬送された用紙に転写し、定着ユニットは、トナー像を用紙に定着させ、排紙トレイへ排紙する。
図5を参照して、情報処理装置としてのPC11のハードウェア構成について説明する。PC11は、ソフトウェアとして、印刷すべき文書等を作成するためのアプリケーションと、プリンタ10を制御するためのプリンタドライバと、PC11全体の制御を行うOS(Operating System)とを実装する。
PC11は、記憶装置としてROM20、RAM21、HDD22と、ソフトウェアを実行するCPU23とを備える。ROM20は、PC11の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)等のプログラムを記憶する。RAM21は、CPU23が作業を行うために必要とされる記憶領域を提供する。HDD22は、アプリケーション、プリンタドライバ、OS、それらに関連するデータ等を記憶する。
ソフトウェアは、ネットワーク12を介して、または記録媒体24を介して提供され、HDD22に格納される。PC11は、この記録媒体24を接続可能にするために外部記憶装置I/F25を備える。記録媒体24としては、CD−ROM、DVD、SDカード等を挙げることができ、外部記憶装置I/F25としては、これらを読み書き可能にするCDドライブ、DVDドライブ、SDカードスロット等を挙げることができる。
CPU23は、PC11内の各装置を制御し、データの演算や加工を行う。CPU23は、入力装置28からデータ等を受け取り、また、HDD22からデータ等を読み出し、演算や加工を行い、それをネットワーク12上や表示装置27へ出力し、また、HDD22に記憶させる処理を実行する。
PC11は、電源が投入されると、ROM20からBIOSを取り出して実行し、HDD22、表示装置27や入力装置28等が使用できることをチェックした後、HDD22からOSをRAM21に読み出し、実行することにより起動する。PC11は、その後、OSによる制御の下、アプリケーションやプリンタドライバ等のソフトウェアを実行し、所望の処理を実現する。
また、PC11は、ネットワーク12に接続し、ネットワーク12を介した通信を行うことを可能にするネットワークI/F26を備える。さらに、PC11は、作成した文書等を表示するための表示装置27と、文字等の入力を行うキーボードや表示装置27の画面上に表示されたアイコン等を選択するマウスといった入力装置28とを備える。PC11は、表示装置27と入力装置28とがこのように別々のハードウェアで構成されていてもよいし、タッチパネル等のこれらを組み合わせた装置を用いることも可能である。
これらの各装置は、データ等の伝送路としてのバス29に接続され、バス29を介して互いにデータ等のやりとりを可能にしている。ここでは、ネットワークI/F26のみを備える構成としているが、ケーブルにより直接接続する場合を考慮し、USB接続インタフェース等のケーブルを接続可能なインタフェースを備えることができる。
図6を参照して、PC11のソフトウェア構成およびそのソフトウェアにより実行される処理の流れについて説明する。図6には、印刷設定を行い、印刷命令により印刷を指示するユーザ100、および印刷を実行するプリンタ10も示されている。PC11は、アプリケーション30と、プリンタドライバ31と、GDI(Graphic Device Interface)32と、スプーラ33と、プリントプロセッサ34と、グラフィックドライバ35とを含んで構成される。
アプリケーション30は、文書作成アプリケーション等であり、ユーザ100から印刷命令を受け付ける。印刷命令は、例えば、ユーザが印刷開始ボタンを押下することにより出力される。アプリケーション30は、プリンタ10の環境に関する情報を格納するDEVMODE(またはDEVMODE構造体)を有し、プリンタドライバ31へDEVMODEを渡す。
DEVMODEは、プリンタドライバ31がサポートするプリンタ10のプリンタ名、プリンタドライバ31のバージョン情報、用紙向き、用紙サイズ、印刷部数、解像度、品質、拡大/縮小率、集約数、集約順序等の項目を含む。また、DEVMODEは、各項目に対して予め設定されたデフォルト値等の情報も含む。
プリンタドライバ31は、ユーザ100に対して印刷設定画面を提供する。ユーザ100は、その画面に対し、用紙サイズの選択、印刷部数の設定等の印刷設定を行う。その印刷設定で設定された情報は、例えば、用紙サイズ「A4」、印刷部数「10」、集約数「4」等の情報である。また、プリンタドライバ31は、パススルーデータの変更をするかしないかの選択を行うことも可能にする。パススルーデータは、アプリケーション30自身により直接生成されたPDLコードである。
プリンタドライバ31は、アプリケーション30から受け取ったDEVMODEに、ユーザ100により入力された印刷設定情報を反映させる。たとえば、プリンタドライバ31は、印刷設定情報をDEVMODEに書き込むことにより反映させることができる。そして、プリンタドライバ31は、印刷設定情報を反映させたDEVMODEをアプリケーション30へ戻す。
アプリケーション30は、GDI32へプリンタドライバ31から受け取ったDEVMODを用いて描画データを生成し、GDI32に対し、印刷対象物である文書の描画命令であるGDIコールを用いてその描画データを渡す。このとき、アプリケーション30は、その文書にパススルーオブジェクトが含まれる場合は、そのパススリーオブジェクトに対してパススルーデータも生成し、GDIコールとともにパススルーデータもGDI32へ渡す。
GDI32は、OSがもつ描画部であり、アプリケーション30からGDIコールを受け取り、描画データを中間データとしてのEMF(Enhanced Meta File)データに変換する。そして、GDI32は、そのEMFデータをスプーラ33に渡す。このとき、パススルーデータは処理されない。EMFデータは、印刷データの一種である。
スプーラ33は、EMFデータをスプールし、スプールしたEMFデータおよびパススルーデータからなるスプールファイルをプリントプロセッサ34へ渡す。プリントプロセッサ34は、スプールファイルを受け取り、文書中の原稿の順番を編集し、GDI32に対して、編集されたスプールファイルにおけるEMFデータを、描画データとしてGDIコールを用いて渡す。プリントプロセッサ34は、各EMFデータに対し、180度回転印刷や反転印刷等がONに設定されている場合、180度回転や反転等の処理を実施する。
GDI32は、GDIコールを受け取り、描画データをDDI(Device Driver Interface)コールへ変換し、このDDIコールをグラフィックドライバ35に渡す。このときも、パススルーデータは処理されない。
グラフィックドライバ35は、DDIコールにより受け取った描画データを、プリンタ10が解釈可能なPDLで記述された印刷データ(RAWデータ)に変換し、スプーラ33に渡す。スプーラ33は、その印刷データをプリンタ10へ送信する。プリンタ10は、印刷データを受け取り、印刷データに基づいて印刷を実行する。なお、プリンタ10では、集約設定がなされている場合、順に送られてきた印刷データに対し、回転や縮小等の処理を行い、集約順序に従って割り付け、用紙に印刷して出力する。
このようにプリンタ10で集約印刷を実行するので、PC11においてパススルーデータに対して処理が実行されない場合においても、ユーザが期待する集約印刷結果を得ることができる。また、プリントプロセッサ34において、原稿の順番を適切な順番に編集するので、180度回転や反転等の処理を実行させたとしても、ユーザが期待する印刷結果を得ることができる。
この処理の流れを、図7に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。ユーザは、アプリケーション30を使用して、文書等を作成し、それを印刷するために印刷設定画面を表示させることにより、ステップ700からこの処理を開始する。印刷設定画面は、ユーザが、例えば「印刷」という項目を選択することにより、プリンタドライバ31によって提供される。ステップ705では、プリンタドライバ31が、ユーザによってその印刷設定画面に入力された印刷設定情報を受け付け、それを保持する。印刷設定情報は、上述した集約数「4」等の情報である。
ステップ710では、ユーザが印刷開始ボタンを押下することにより、アプリケーション30が印刷命令を受け付ける。ステップ715では、アプリケーション30は、プリンタドライバ31に対してDEVMODEを渡し、プリンタドライバ31が印刷設定情報をDEVMODEに反映させ、印刷設定情報を反映させたDEVMODEをアプリケーション30に渡す。そして、アプリケーション30は、DEVMODEを用いて描画データを生成し、GDI32に対し、その描画データをGDIコールにより渡す。
ステップ720では、GDI32が、受け取った描画データをEMFデータへ変換し、スプーラ33へ渡す。ステップ725では、スプーラ33は、受け取ったEMFデータをスプールし、スプールしたスプールファイルをプリントプロセッサ34へ渡す。スプールファイル内には、複数のEMFデータが蓄積されていて、各EMFデータは、文書中の各原稿に対応し、1ページ目から順に並んでいる。
ステップ730では、プリントプロセッサ34が、スプールファイルを受け取り、ステップ735で、文書中の原稿の順番を編集し、GDI32に対して順序を編集したEMFデータを描画データとしてGDIコールにより渡す。例えば、ページ順を、2、1、4、3、…というように並び替え、並び替えたEMFデータを描画データとして順にGDI32に渡す。このとき、プリントプロセッサ34は、各EMFデータに対し、180度回転印刷や反転印刷等がONに設定されている場合、180度回転や反転等の処理を施す。
ステップ740では、GDI32が、受け取った描画データをDDIコールへ変換し、グラフィックドライバ35へ渡す。DDIコールにより呼び出されるDDIは、描画関数群である。ステップ745では、グラフィックドライバ35が、DDIコールによりDDIを呼び出し、呼び出したDDIに基づき、プリンタ10が解釈可能なPDLの印刷データ(RAWデータ)へ変換し、スプーラ33へその印刷データを渡す。
ステップ750では、スプーラ33が、受け取った印刷データをプリンタ10へ送信し、ステップ755でこの処理を終了する。プリンタ10は、スプーラ33から受け取った印刷データに基づき、集約印刷を実行する。
図8は、プリントプロセッサ34の機能ブロック図である。プリントプロセッサ34は、文書の原稿の順番を編集するために、以下の各機能部を備える。プリントプロセッサ34は、指定された1以上の機能を使用する設定が印刷設定において設定されているかどうかを判定する判定部40を備える。指定された1以上の機能は、180度回転させて印刷する機能、反転させて印刷する機能、逆順に印刷する機能等の印刷に影響を与える機能である。その機能を使用する設定とは、180度回転印刷、反転印刷、逆順印刷等の印刷設定がONに設定されていることを意味する。
判定部40は、例えば、アプリケーション30が受け取ったDEVMODEを参照し、その中の180度回転印刷等の設定がONになっているかどうかにより、設定されているかどうかを判定することができる。
プリントプロセッサ34は、判定部40において設定されていると判定された場合に、上記の指定された機能に応じて、プリンタ10に複数の印刷データを送信する順序および印刷設定の設定内容の少なくとも一方を変更する変更部41を備える。変更部41は、判定部40から設定されている旨の通知を受け、ONに設定されている機能に応じて、1ページから順に並んでいるEMFデータの順序を並び替え、また、集約設定の設定内容である集約順序等を変更する。これらの処理は、機能に応じて、いずれか一方またはその両方が実行される。その具体的な処理については後述する。
プリントプロセッサ34は、上記の判定部40と変更部41の2つのみを備えるものであってもよいが、さらに、複数の印刷データを集約数に基づき1以上の印刷データの組に分ける組分け部42をさらに含むことができる。組分け部42は、1ページから順に並んでいるEMFデータを、集約数毎に区切り、組分けする。例えば、集約数が4であれば、1〜4ページ、5〜8ページ、9〜12ページ、・・・というように、4つ区切りで組分けする。この組は、ページセットとも呼ばれる。
この組分け部42も、判定部40と同様、例えば、アプリケーション30が受け取ったDEVMODEを参照し、全体のページ数、集約数という設定内容を基に、組分けを実行することができる。
変更部41は、組分け部42が実行した組分け結果を用い、機能に応じて、各組の順序を変更し、変更した各組の順序、または各組内の印刷データの順序を変更し、変更した各組内の印刷データの順序に基づき、複数の印刷データの順序を変更する。変更部41は、これらの順序の両方に基づき、複数の印刷データの順序を変更することもできる。
一例として、1〜4ページを第1ページセットとし、5〜8ページを第2ページセットとし、9〜12ページを第3ページセットとする。各組の順序を変更とは、現状、第1、第2、第3ページセットの順になっているものを、第2、第3、第1ページセットの順等に変更することである。各組内の印刷データの順序を変更とは、第1ページセット内の1、2、3、4ページの順に並ぶページ順を、2、1、4、3ページの順に並ぶページ順に並び替えることである。
ここでは、上記の3つの機能部のみを挙げたが、それ以外の機能部も必要に応じて設けることができる。その他の機能部としては、後述する制約情報取得部、機器情報取得部、集約処理部等を挙げることができる。
ステップ735で行われる編集処理について、図9に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。プリントプロセッサ34が、スプールファイルを受け取ったことに応答して、ステップ900からこの処理を開始する。ステップ905では、集約設定がされているかどうかを判断する。例えば、集約数が2、4、6、8、16のいずれかに設定され、集約順序が選択されているかどうかにより判断する。
集約設定がされている場合、ステップ910へ進み、集約処理によって各用紙に対して割り付けるページの組、すなわち用紙毎のページセットを生成する。例えば、文書が7ページまであり、集約数が4に設定されている場合、第1の紙には1〜4ページを、第2の紙には5〜7ページを割り付けるようにページセット([1,2,3,4]、[5,6,7])を生成する。
次にステップ915で、集約印刷する場合に印刷結果に影響を与える設定の1つである180度回転設定がONに設定されているかどうかを判断する。ONに設定されている場合、ステップ920へ進み、各ページセット内においてページ順の並び替えを行う。すなわち、1つのページセットが[1,2,3,4]であれば、[2,1,4,3]のように、そのページセット内でのページ順の並び替えを行う。
ステップ920での並び替え後、ステップ915でOFFに設定されている場合のいずれもステップ925へ進み、同じく印刷結果に影響を与える設定の1つである逆順設定がONに設定されているかどうかを判断する。ONに設定されている場合、ステップ930へ進み、ページセット単位で並び替えを行う。ステップ920で並び替えが行われていたとしても、その並び替えた後のものに対し、さらに並び替えを行う。
ステップ930での並び替え後、ステップ925でOFFに設定されている場合のいずれもステップ945へ進み、この処理を終了する。
ステップ905で集約設定されていない場合、ステップ935へ進み、逆順設定がONに設定されているかどうかを判断する。ここで、上記の180度回転設定を判断しないのは、集約設定されていない場合、印刷結果に影響を与えないからである。ONに設定されている場合、ステップ940へ進み、ページ順の並び替えを行う。全ページが7ページであれば、1、2、…、7という順序を、逆順の7、6、…、1という順序に並び替える。
ステップ940での並び替え後、ステップ935でOFFに設定されている場合のいずれもステップ945へ進み、この処理を終了する。この図9では、集約印刷する場合に印刷結果に影響を与える設定として、180度回転設定と逆順設定のみを挙げたが、反転設定等、これら以外の設定も判断し、ページ順の並び替えを行うことができるものである。ステップ905、915、925、935における判断は、図8に示した判定部40により、ステップ920、930、940における変更は、変更部41により、ステップ910における生成は、組分け部42により行うことができる。
図10は、図9に示したページ順序を変更する第1処理の具体例を示した図である。この例では、各ページに「あ」から「く」の文字が描かれた8ページからなる文書とされ、1枚の用紙に4ページを集約して印刷する設定とされ、逆順設定および180度回転設定がONにされているものとする。
図9に示すステップ910で「あ」から「え」の文字が描かれた4ページが1つのページセットとされ、「お」から「く」の文字が描かれた4ページがもう1つのページセットとされる。図10には、各ページセットが枠で囲まれているのが示されている。枠で囲まれた1つのページセットが、1枚の用紙に集約すべきページの組である。向かって右側には、この時点で印刷した場合の結果を示している。この時点では、集約処理のみであるため、通常の集約印刷を行ったときの結果となっている。
逆順設定に対しては、各ページを逆順にするのではなく、ページセット単位で逆順にする。向かって右側には、この時点で印刷した場合の結果も示している。この時点では、ページセット単位で逆順になっただけであるため、左右を入れ替えただけの結果となっている。
180度回転設定に対しては、各ページセット内のページ順を並び替える。実際に集約印刷はプリンタ10により、180度回転させる処理はその後にプリントプロセッサ34により各ページにつき行われる。このため、ここでは上記の逆順にして印刷した結果(図10の真ん中の印刷結果)を、各用紙につき180度回転させた結果(図10下の印刷結果)となるように、ページ順が並び替えられる。
図10に示す例では、集約設定における集約順序が上左、上右、下左、下右の順となっているため、図10下の印刷結果になるように、1つのページセットについては「く」、「き」、「か」、「お」の順に並べ替えられる。もう1つのページセットについては「え」、「う」、「い」、「あ」の順に並び替えられる。
ここでは、集約印刷と、逆順印刷および180度回転印刷とを組み合わせたものの例について説明した。これに限定されるものでなく、逆順印刷または180度回転印刷に代えて反転印刷を行う場合や、逆順印刷および180度回転印刷に加えて反転印刷を行う場合等も同様にして、ユーザが期待する印刷結果となるようにページ順を並び替えることができる。
プリンタ10によっては、用紙サイズが異なる場合に、サイズが変更されたところで、集約がページブレイクし、新しい用紙への印刷となるような制約を持ったものが存在する。図11は、ページブレイクを考慮せずに、ページセットを生成し、ページ順序を制御する処理の具体例を示し、図12は、ページブレイクを考慮してページセットを生成し、ページ順序を変更する第2処理の具体例を示した図である。
図11および図12に示す例では、文書が5つのページからなり、4、5ページ目が1〜3ページ目よりも大きいサイズとされている。これらの例では、集約印刷と逆順印刷を行うように設定されている。また、集約設定における集約数は4に設定されている。
図11に示す例では、集約数が4であるため、単純に1〜4ページで1つのページセットが生成され、5ページのみで1つのページセットが生成される。逆順設定に対しては、ページセット単位で逆順にするので、ページ数が5、1、2、3、4の順序に並べ替えられ、この順にプリンタ10へ送信される。
プリンタ10は、制約をもつことから、集約がサイズ変更時にページブレイクし、新しい用紙への印刷となる。このため、5ページを印刷すると、次の用紙への印刷となり、次の用紙には1、2、3ページが集約印刷され、4ページはさらに次の用紙へ印刷される。したがって、3枚の用紙に印刷が実行される。
これでは、用紙を十分に節約することができないので、図11に示すようにページセットを生成する。これを実現するために、プリンタ10が保持する集約印刷に関する制約情報を取得する制約情報取得部をさらに備えることができる。組分け部42は、制約情報取得部により取得された制約情報に基づき、図12に示す例のように、ページブレイクを考慮してページセットを生成する。
ページセットは、1〜4ページと、5ページの2組ではなく、同じサイズの1〜3ページと、同じサイズの4、5ページの2組が生成される。変更部41は、ページ数が4、5、1、2、3の順序になるように並べ替える。そして、この順にプリンタ10へ送信する。
プリンタ10は、1枚の用紙に4、5ページを集約印刷し、次の用紙に1〜3ページを集約印刷して終了する。1枚の用紙に集約するページ数が、設定された集約数に満たないが、このように並び替えることにより、印刷が2枚の用紙で済み、ユーザが期待する印刷結果を得ることができる。
これまで、プリントプロセッサ34が、ユーザが期待する印刷結果となるように、ページ順を並び替える処理を行うことについて説明してきた。しかしながら、この方法は一例であり、ページ順に並び替えなくともユーザが期待する印刷結果を得ることができる方法がある。その方法について以下に説明する。
図13は、図9に示したページ順序を変更する第3処理の具体例を示した図である。図13は、各ページに「あ」、「い」、「う」、「え」という文字が描かれた4ページからなる文書を1枚の用紙に集約印刷および反転印刷する例を示している。
図13の上段は、従来の反転処理を行った後に、集約印刷を実行した結果を示している。「あ」、「い」、「う」、「え」の順に各ページがプリンタ10へ送信され、プリンタ10では、各ページが反転され、その後、集約設定において設定された集約順序、ここでは左上、右上、左下、右下の順に各ページが割り付けられ、印刷されている。
図13の中段は、これまでに説明してきたページ順を並べ替える方法により、集約処理および反転処理を行い、印刷を実行した結果を示している。プリントプロセッサ34によりページ順の並べ替えが実施され、「い」、「あ」、「う」、「え」の順に各ページがプリンタ10へ送信される。プリンタ10では、上記と同様に、各ページが反転され、その後、集約設定において設定された順に各ページが割り付けられ、印刷される。この例では、プリントプロセッサ34によってページ順の並べ替えが実施されているので、4つのページが集約した結果を反転させて得られる、向かって右側に示すような、ユーザが期待した印刷結果を得ることができる。
図13の下段は、これまでとは異なる集約設定における集約順序の設定を変更する方法により、集約処理および反転処理を行い、印刷を実行した結果を示す。この場合、プリントプロセッサ34は、ページ順の並べ替えは実施せず、集約設定における集約順序の設定を変更する。これまでの設定では、左上、右上、左下、右下の順に各ページを割り付けるような設定とされていたが、ここでは、右上、左上、右下、左下の順に各ページを割り付けるような設定へ変更する。
この設定に従って印刷を実行すると、図13の中段に示す結果と同様の結果が得られ、ページを並べ替えるより簡単にユーザが期待した印刷結果を得ることができる。
いずれの方法でも同様な結果を得ることができるが、ページ順を並べ替える方法では、プリンタ10へ送信する先頭ページが得られるまでPC11側でページを保持しておく必要があるが、設定を変更する方法では、ページを保持する必要はない。このため、設定変更によって対応可能な場合は、処理が軽い、印刷設定の変更のみで対応する方が効率的に処理を行うことができる。ただし、印刷設定の変更のみでは、180度回転を行う場合等、ユーザが期待する印刷結果を得ることができないものもあるため、ページ順の並べ替えと組み合わせて行うことも必要である。
これまでの実施形態では、プリンタ10で集約が利用可能な場合についてのみ説明してきた。しかしながら、プリンタ10で集約が利用不能な場合もあり得る。そこで、プリントプロセッサ34は、印刷データの送信先のプリンタのプリンタ情報を確認し、集約が利用可能であるか否かを判断し、利用可能である場合にのみ、データ順の並べ替えを実施することができる。これにより、出来る限りユーザが期待する印刷結果を得ることができるようにすることができる。
このために、例えば、プリンタ10が保持するプリンタ10の機器情報を取得する機器情報取得部と、集約数に基づき集約処理を実行する集約処理部とをさらに備えることができる。この集約処理部は、機器情報が、集約印刷の実行が不可であることを示す場合、集約処理した後の印刷データをプリンタ10へ送信することができる。
これまで本発明の情報処理装置、情報処理装置を含む印刷システムおよびコンピュータ可読なプログラムについて図面に示した実施形態を参照しながら詳細に説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。したがって、他の実施形態や、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
10…プリンタ、11…PC、12…ネットワーク、20…ROM、21…RAM、22…HDD、23…CPU、24…記録媒体、25…外部記憶装置I/F、26…ネットワークI/F、27…表示装置、28…入力装置、29…バス、30…アプリケーション、31…プリンタドライバ、32…GDI、33…スプーラ、34…プリントプロセッサ、35…グラフィックドライバ、40…判定部、41…変更部、42…組分け部、100…ユーザ
特開平11−099722号公報

Claims (10)

  1. 印刷対象物の複数の印刷データを画像形成装置に送信して、印刷設定で設定された集約数に基づき集約印刷を実行させる情報処理装置であって、
    指定された1以上の機能を使用する設定が前記印刷設定において設定されているかどうかを判定する判定部と、
    設定されていると判定された場合に、前記機能に応じて、前記画像形成装置に前記複数の印刷データを送信する順序および前記印刷設定の設定内容の少なくとも一方を変更する変更部とを含む、情報処理装置。
  2. 前記複数の印刷データを前記集約数に基づき1以上の印刷データの組に分ける組分け部をさらに含み、
    前記変更部は、各前記組の順序を変更し、変更した前記各組の順序、もしくは前記各組内の印刷データの順序を変更し、変更した前記各組内の印刷データの順序、またはその両方に基づき、前記複数の印刷データの順序を変更する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記画像形成装置が保持する前記集約印刷に関する制約情報を取得する制約情報取得部をさらに含み、
    前記変更部は、前記制約情報に基づき、前記複数の印刷データの順序を変更する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記画像形成装置が保持する該画像形成装置の機器情報を取得する機器情報取得部と、前記集約数に基づき集約処理を実行する集約処理部とを含み、
    前記機器情報が、集約印刷の実行が不可であることを示す場合、前記集約処理部により集約処理した後の印刷データを前記画像形成装置へ送信する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  5. 前記指定された機能は、180度回転させて印刷する機能と、反転させて印刷する機能と、逆順に印刷する機能とを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置と、印刷を実行する画像形成装置とを含む、印刷システム。
  7. 印刷対象物の複数の印刷データを画像形成装置に送信して、印刷設定で設定された集約数に基づき集約印刷を実行させる処理を実行するためのコンピュータ可読なプログラムであって、
    指定された1以上の機能を使用する設定が前記印刷設定において設定されているかどうかを判定するステップと、
    設定されていると判定された場合に、前記機能に応じて、前記画像形成装置に前記複数の印刷データを送信する順序および前記印刷設定の設定内容の少なくとも一方を変更するステップとをコンピュータに実行させる、プログラム。
  8. 前記複数の印刷データを前記集約数に基づき1以上の印刷データの組に分けるステップをさらに実行させ、
    前記変更するステップでは、各前記組の順序を変更し、変更した前記各組の順序、もしくは前記各組内の印刷データの順序を変更し、変更した前記各組内の印刷データの順序、またはその両方に基づき、前記複数の印刷データの順序を変更する、請求項7に記載のプログラム。
  9. 前記画像形成装置が保持する前記集約印刷に関する制約情報を取得するステップをさらに実行させ、
    前記変更するステップでは、前記制約情報に基づき、前記複数の印刷データの順序を変更する、請求項7または8に記載のプログラム。
  10. 前記画像形成装置が保持する該画像形成装置の機器情報を取得するステップと、前記機器情報が、集約印刷の実行が不可であることを示す場合、前記集約数に基づき集約処理を実行するステップと、集約処理した後の印刷データを前記画像形成装置へ送信するステップとを実行させる、請求項7または8に記載のプログラム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10136025B2 (en) 2015-09-16 2018-11-20 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus capable of generating image, method of controlling the same, and storage medium

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