JP2017167641A - 画像処理装置、および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的に情報処理装置側から出力されたディスプレイデータからプリンタ出力データを生成し、入出力する。
【解決手段】画像処理を行うIPUボードと、装置全体を制御するコントローラボードとを有した画像処理装置であって、コントローラボードは、情報処理装置から出力されたプリンタ印刷用画像から、処理可能なサイズに分割したプリンタ印刷用分割画像を生成するグラフィック処理部を備え、IPUボードは、コントローラボードから受け取ったプリンタ印刷用分割画像からプリンタ印刷用画像に再構築する処理部を備え、コントローラボードとIPUボードとは、プリンタ印刷用分割画像を、情報処理装置側で用いられる所定の規格で定められたインタフェースを介して入出力する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置、および画像処理方法に関する。
MFP(Multi-Function Peripheral)やLP(Line Printer)等の画像処理装置では、出力機器の解像度に応じた最高画質で画像を出力することができるように、ベクトル形式での記述をベースとしたページ記述言語で、PC(Personal Computer)との間で、出力画像を入出力する。画像処理装置のコントローラでは、ページ記述言語の内容を解釈し、ディスプレイデータを、ページ記述言語の内容に応じたイメージデータに変換する必要があり、その処理能力がプリンタ出力の生産性に大きく関与する。このため、上記コントローラに高性能なCPU(Central Processing Unit)を搭載することが行われている(例えば、特許文献1)。
従来のMFPやLPのコントローラに搭載しているSoC(System-on-a-chip)等のCPUには、GPU(Graphics Processing Unit)やデジタル・ディスプレイ・インタフェース(具体的な例としては、HDMI(登録商標)/DisplayPort/DVI)やディスプレイコントローラが、同一チップ上に搭載されていたり、チップセットとして用意されていた。しかし、MFPやLPのコントローラ側では、PC等の情報処理装置側から出力されたプリンタ印刷用画像を含むディスプレイデータからプリンタ出力データを生成したり、そのプリンタ出力データを入出力する場合、効率的ではなかった。
すなわち、画像処理装置が対応可能なプリンタ出力データとPCが対応可能な上記ディスプレイデータとでは、(1)出力画像サイズ、(2)動画を対象としたものであるか、という2つの点で決定的な差異がある。例えば、前者の場合、A4サイズ(210mm x 297mm)のプリンタ印刷用画像は、600dpiの解像度で7016x4960画素から構成される。一方、後者の場合、2013年9月策定のHDMI2.0の規格では最大画素数が4096x2160であり、2014年9月策定のDisplayPort1.3の規格では最大画素数が5120x2880となっている。したがって、PCが出力可能なディスプレイデータは、最大でも5120x2880画素程度であるため、A4サイズで600dpiの解像度となるプリンタ出力データに対応することができない。更には、上記プリンタ印刷用画像では、A4以上のサイズや、長さが1260mmの長尺サイズに対応することが望まれる場合もある。
また、別の課題として、後者の場合、動画を対象としたものであるため、1秒間に60枚程度の周期で、1枚ごとに、その内容が異なる画像データを入出力することを前提としている。そのため、静止画を対象としたプリンタ印刷用画像を考慮してインタフェースの仕様が作成されていない。上記プリンタ印刷用画像を考慮するために、例えば、SoC等のCPUを補佐するためのASIC(Application Specific Integrated Circuit)を開発し、そのASIC内に、プロッタエンジン側とビデオデータを入出力するためのビデオ出力コントローラを持たせる必要があった。そして、上記プリンタ印刷用画像の生成時にCPUでは負荷が重く処理に時間がかかる部分をハードウエア化し、処理の高速化を図っていた。
上記特許文献1では、パフォーマンス向上のため、複合機に特化した専用のASICを開発し、画像表示用画像処理を実行するグラフィック処理部分(GPU部分)を、プリンタ印刷用の処理の一部に利用している。しかし、このような構成とした場合、バグ(設計不具合)の発生によるASICの作り直しを完全に回避することができない。また、ユーザインタフェースの改良等に伴う画像処理機能の追加や変更が容易ではない。また、上記GPU部分は、ASICを再作成することなくバグや機能改良に対応することを目的とするものであり、PC側で出力されたディスプレイデータを高速に処理するものではない。このように、従来の画像処理装置では、PCが出力したディスプレイデータから効率よくプリンタ出力データを生成したり、そのプリンタ出力データを効率よく入出力することができていないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、効率的に情報処理装置側から出力されたディスプレイデータからプリンタ出力データを生成し、入出力することが可能な画像処理装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる画像処理装置は、画像処理を行うIPUボードと、装置全体を制御するコントローラボードとを有した画像処理装置であって、前記コントローラボードは、情報処理装置から出力されたプリンタ印刷用画像から、処理可能なサイズに分割したプリンタ印刷用分割画像を生成するグラフィック処理部を備え、前記IPUボードは、前記コントローラボードから受け取った前記プリンタ印刷用分割画像から前記プリンタ印刷用画像に再構築する処理部を備え、前記コントローラボードと前記IPUボードとは、前記プリンタ印刷用分割画像を、情報処理装置側で用いられる所定の規格で定められたインタフェースを介して入出力する、ことを特徴とする画像処理装置である。
本発明によれば、効率的に情報処理装置側から出力されたディスプレイデータからプリンタ出力データを生成し、入出力することができる。
本実施形態に係る複合機の構成を模式的に示すブロック図である。 複合機全体の機能構成を示す図である。 複合機が処理するプリンタデータの流れを示す図である。 PCが出力したディスプレイデータをクリッピング処理にて複数領域に分割して描画処理を実施するまでの手順を示す図である。 図4に示した描画処理の処理手順を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる画像処理装置、および画像処理方法の実施の形態を詳細に説明する。本発明にかかる画像処理装置、および画像処理方法を、電子写真方式の複合機(MFP)に適用した場合について説明する。尚、画像形成装置は複合機でなくとも良く、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の様々な画像処理装置に適用することができる。
図1は、本実施形態に係る複合機100の構成を模式的に示すブロック図である。複合機100は、画像を形成して出力する際にレンダリングデータを生成し、コントローラとプロッタエンジンとの入出力において特徴的な処理を実行するものである。図1では、主要部のみ図示し、その他の一般的な構成については省略している。図1に示すように、複合機100は、スキャナ部801とレーザ記録部802とを有し、これらが実行する処理により、画像を形成し、その画像を用紙に印字する。また、複合機100は、後処理部803を有し、印字した出力用紙を揃え、ステープル、パンチ穴をあける処理を実行する。
図1に示すように、スキャナ部801は、透明ガラス体の原稿台804と、その原稿台804の上面に原稿を給送する自動両面原稿送り装置(RADF:Recirculating Automatic Document Feeder)805と、原稿台804の上面に載置された原稿の画像を読み取るスキャナユニット806とを有して構成されている。スキャナ部801が読み取った画像データは、レーザ記録部802に出力される。
RADF805は、図示を省略した原稿トレイから原稿台804を経由して、同じく図示を省略した排出トレイに至る片面原稿給送路、スキャナユニット806による片面の画像の読み取りが完了した原稿の表裏面を反転して再度原稿台に導く両面原稿給送路を有する。このような構成により、片面、両面の原稿どちらの原稿にも対応可能となっている。
スキャナユニット806は、原稿に対して半導体レーザ光を照射し、レンズ、ミラー等の反射部材を介して得られた原稿の反射光を、光電変換素子の受光面に結像させる。光電変換素子は、原稿の画像面における反射光を電気信号に変換し、後述するIPU(Image Processing Unit)ボード927に出力する。
レーザ記録部802は、用紙を搬送する用紙搬送部807と、レーザ書込ユニット808と、電子写真プロセス部(画像形成部)809とを有して構成されている。
用紙搬送部807は、用紙の両面に画像を形成する両面複写モード時に、定着ローラを通過した用紙を、表裏面を反転して再度電子写真プロセス部809に導く副搬送路を備えている。
レーザ書込ユニット808は、画像処理を実行するIPUボード927から供給される画像データに基づいてレーザ光を照射する半導体レーザを有し、半導体レーザから照射された光をミラーやレンズ等の反射部材を通して電子写真プロセス部809の感光体ドラムの表面に配光する。感光ドラム表面には静電潜像が形成され、現像装置からトナーが供給されることにより、トナー画像に顕在化される。
トナー画像は、用紙搬送部807から導かれた用紙上に転写される。その後、転写されたトナー画像は、定着ローラにより加熱及び加圧され、トナー画像が溶融して用紙の表面に定着する。このようにして、用紙に画像の書き込みが終了した後、後処理部803は、一部分の出力用紙が揃えられ、ステープル、パンチ穴の処理が行われ、トレイに排出される。
次に、複合機100全体の機能構成について図2を参照して説明する。図2に示すように、複合機100の制御構成は、大きく分けて、IPUボード927と、マシンコントロールボード907と、オペレーションパネルボード917と、CCD(Charge Coupled Device)ボード922と、書き込み制御ボード925と、複合機全体の命令を行うコントローラ・ボード929とにより構成される。
マシンコントロールボード907は、複合機100内のプロセス部903、読取スキャナ部902、両面ユニット901を含む各機器を管理する。マシンコントロールボード907に含まれるCPU911は、プロセス部903等の機器を制御するための制御用プログラムを、作業領域であるRAM(Random Access Memory)910に読み出す。読み出された制御用プログラムが実行されることにより、各機器が制御される。
オペレーションパネルボード917は、複合機100の上面に設けられたLCD(Liquid Crystal Display)912と操作キー913とを含む操作パネル914の動作を制御する。オペレーションパネルボード917に含まれるCPU915は、操作パネル914の制御用プログラムを、作業領域であるRAM916に読み出す。読み出された制御用プログラムが実行されることにより、操作パネル914が制御される。
CCDボード922は、スキャナユニット806を構成するための光電変換素子であるCCD921と、CCD921を制御するCCD制御部920と、CCD921が出力したアナログ信号を処理するアナログ回路918と、アナログ回路918によって処理されたアナログ信号をデジタル信号に変換してIPUボード927に入力するA/D変換部919とが搭載されたハードウェアである。
IPUボード927のIPUASIC925は、スキャナからの入力信号の色変換や濃度変換等の画像処理や、プリンタへの出力信号の階調変換等の画像処理といった画像処理に関する制御を行うASICである。IPUボード927には、RAM928が搭載され、コントローラ・ボード929から受け取ったプロッタデータを並び替える。
書き込み制御ボード925は、IPUボード927から供給される画像データに基づいてレーザ光を照射する半導体レーザを有するレーザ書込部924と、半導体レーザから照射された光をミラーやレンズ等の反射部材を通して感光体ドラムの表面に配光するレーザコントロール部923とを有して構成されている。
コントローラ・ボード929は、PC等の情報処理装置から、ネットワークを介して入力された印刷ジョブの描画処理や、オペレーションパネルボード917から入力されたコピー実行の命令等に基づき、複合機全体の命令を行うものである。以下では、PCが上記命令を出力する場合について説明しているが、PCと同様のインタフェースを有する他の情報処理装置についても同様に考えることができる。
IPUボード927は、上記印刷ジョブや、オペレーションパネルボード917から入力されたコピー実行の命令等の情報をコントローラ・ボード929から受け取り、上記のような画像処理を実行する。上記IPUボード927およびコントローラ・ボード929の具体的な構成については、図3を用いて後述する。
次に、複合機100が処理するプリンタデータの流れについて、図3を参照して説明する。図3に示すように、コントローラ・ボード929は、CPU9291と、DDR(Double-Data-Rate)メモリ9292とを有する。CPU9291は、上記のとおり複合機全体の命令を行う。DDRメモリ9292は、処理リスト、スプールデータ、クリッピング画像データを含む各種情報を記憶する。
CPU9291は、PCとのインタフェースとなるNIC(Network Interface Card)930と、DDRメモリ9292へのアクセスを制御するDDRC(DDRコントローラ)931と、IPUボード927との間で、スキャナデータ、割り込み情報、レジスタアクセスを入出力するPCIeデバイス(PCIe root)932と、スプールデータを読み出して処理リストを生成するCPUCore933と、クリッピング画像データを生成するGPU934と、IPUボード927との間でクリッピング画像データを含むプロッタデータを入出力するDDI(Digital Display Interface)935と、外部接続されたHDD(Hard Disk Drive)との間でデータを入出力するSATA(Serial ATA)936と、オペレーションパネルボード917との間でコピー実行の命令等の情報を入出力するUSB937とを有している。
また、IPUボード927は、コントローラ・ボード929から出力されたクリッピング画像データを含むプロッタデータを記憶するDDRメモリ940と、DDRメモリ940へのアクセスを制御するDDRC941と、コントローラ・ボード929との間でクリッピング画像データを含むプロッタデータを入出力するDDI942と、コントローラ・ボード929との間で、スキャナデータ、割り込み情報、レジスタアクセスを入出力するPCIeデバイス(PCIe EndP)943と、DDRメモリ940に記憶されているクリッピング画像データを含むプロッタデータを読み出してプロッタに出力する処理部であるビデオコントローラ(VideoC)944とを有している。以下、具体的に説明する。
まず、PCが、ページ記述言語プリントコマンドとともにプリンタ印刷用画像を含むディスプレイデータが出力されると、NIC930がそのプリントデータを受け取る(1)。NIC930が受け取ったディスプレイデータは、DDRメモリ9292上にスプールデータとして蓄積される(2)。スプールデータには、1または複数のプリンタ印刷用画像が含まれる。
CPUCore933は、DDRメモリ9292に蓄積されたスプールデータを読み出して、プリンタコマンドを解釈する(3)。
さらに、上記CPUCore933は、プリンタコマンドを解釈し、読み出したスプールデータに含まれる上記プリンタ印刷用画像ごとに、閉領域の塗りつぶしの集まりの要求に変換する。変換された要求は、DDRメモリ9292上に処理リストとして蓄積される(4)。上記処理リストは、スプールデータに含まれるそれぞれの上記プリンタ印刷用画像について、上記要求を処理する順序を記載したリストである。なお、読み出したスプールデータを閉領域の塗りつぶしの集まりの要求に変換する処理は一例であり、他の手法を用いて処理リストを生成してもよい。
GPU934は、DDRメモリ9292に蓄積された上記処理リストを読み出し、ハードウエア(GPU部分)が1度に扱えるサイズにクリッピング処理を実行しながら、描画処理を実行する(5)。その結果は、描画対象領域に応じて、(6)、(7)、(8)、(9)に示すようにP2−11〜P2−22のいずれかのプリンタ印刷用分割画像として、DDR9292に書き込まれる。ここでは、P2−11が2ページ目の左上、P2−12が2ページ目の右上、P2−21が2ページ目の左下、P2−22が2ページ目の右下を意味している。このため、(6)、(7)、(8)、(9)に示す各プリンタ印刷用分割画像全部を合わせて、プリンタ出力の1ページ分のプリンタ印刷用画像となる。
一方、既に、描画が完了し、DDR9292には、(10)、(11)、(12)、(13)に示すようにP1−11〜P1−22としてデータが書き込まれている。これらの書き込み済みのプリンタ印刷用画像は、DDI(Digital Display Interface)935により、IPUボード927側のDDI942を介して、(16)、(17)、(18)、(19)に示すようなP1−11〜P1−22として、IPUボード927側のDDR940に蓄積される(14、15)。なお、上記DDI935、DDI942は、例えば、HDMIやDisplayPort、DVI等のインタフェースである。
IPUボード927のVideoC(ビデオコントローラ)944は、DDRC941を介して、上記P1−11〜P1−22を読み出す。具体的には、VideoC944は、P1-11が1 ページ目の左上、P1-12が1ページ目の右上、P1-21が1 ページ目の左下、P1-22が1ページ目の右下となる順序で読み出す。VideoC944は、読み出したこれらのプリンタ印刷用分割画像を再構築してプロッタに出力する。プロッタは、プリンタ印刷用分割画像から再構築されたプリンタ印刷用画像をプロッタデータとして印字出力する。一方、スキャナデータや割込み、レジスタアクセスは、コントローラ・ボード929およびIPUボード927のPCIeデバイスを介して受け渡しされる。
図4は、PCが出力したディスプレイデータをクリッピング処理にて複数領域に分割して描画処理を実施するまでの手順を示す図である。図4(a)は、ユーザがPCから要求したプリンタ印刷用画像を示している。図4(a)に示すように、プリンタ印刷用画像では、プリンタ印刷用画像を構成する各領域に跨った描画画像が含まれている。GPU934は、図4(b)に示すように、上記描画画像の各領域に含まれる閉領域の塗りつぶしデータに変換する。上記閉領域は、描画画像の頂点座標を直線で結び、2次元座標上にプロットしたときに囲まれる領域である。従って、GPU934は、これらのプリンタ印刷用分割画像について、クリッピング処理を実行し、図4(c)に示すような上記閉領域を塗りつぶすことにより、ユーザが要求した描画画像を構成するプリンタ印刷用分割画像を得ることができる。なお、本例では説明のために曲線を直線で近似しているため、頂点座標を細かく取るほど、ユーザ要求の描画画像に近いものが得られることになる。
図5は、図4に示した描画処理の処理手順を示すフローチャートである。図5に示すように、CPU9291は、NIC930を介してページ記述言語プリントコマンドとともに受け取ったディスプレイデータに含まれるプリンタ印刷用画像の1ページ分のデータの処理が終了したか否かを判定する(ステップS101)。CPU9291が1ページ分のデータの処理が終了していないと判定した場合(ステップS101;No)、ページ記述言語プリントコマンドを解釈して、CPUCore933は、DDRメモリ9292に蓄積されたスプールデータを読み出して、プリンタコマンドを解釈し、読み出したスプールデータに含まれる上記プリンタ印刷用画像に含まれる1つの閉領域の塗りつぶしの集まりの要求に変換する(ステップS102)。
GPU934は、その1つの閉領域以外の閉領域に頂点座標が含まれるか否かを判定し(ステップS103)、その1つの閉領域以外の閉領域に頂点座標が含まれると判定した場合(ステップS103;Yes)、図4(c)に示したクリッピング処理を実行する(ステップS104)。一方、GPU934は、その1つの閉領域以外の閉領域に頂点座標が含まれないと判定した場合(ステップS103;No)、ステップS105に進む。
GPU934は、ステップS102で処理した閉領域に含まれる頂点座標を処理リストに書き込み(ステップS105)、上記1つの閉領域分のすべての頂点座標を処理リストに書き込んだか否かを判定する(ステップS106)。
GPU934は、上記1つの閉領域分のすべての頂点座標を処理リストに書き込んでいないと判定した場合(ステップS106;No)、ステップS102に戻り、以降の処理を繰り返す。一方、GPU934は、上記1つの閉領域分のすべての頂点座標を処理リストに書き込んだと判定した場合(ステップS106;Yes)、上記1つの閉領域分の塗りつぶし色を、処理リストに書き込む(ステップS107)。ステップS107の処理が終了すると、ステップS101に戻って、以降の処理を繰り返す。
一方、ステップS101において、CPU9291が1ページ分のデータの処理が終了したと判定した場合(ステップS101;Yes)、GPU934は、1ページ分のページ記述言語プリントコマンドの処理終了を処理リストに書き込む(ステップS108)。CPU9291は、GPU934が1ページ分のページ記述言語プリントコマンドの処理終了を処理リストに書き込むと、次のページのコマンドの有無を判定し(ステップS109)、次のページのコマンドがあると判定した場合(ステップS109;Yes)、ステップS101に戻って、以降の処理を続ける。
このように、本実施例では、上記のような処理を実行するので、PC側で出力されたディスプレイデータを高速に作成するためのGPUや、そのディスプレイデータを入出力するためのデジタル・ディスプレイ・インタフェースやディスプレイコントローラを、MFPやLP側でプリンタ出力データの生成やインタフェースに有効活用することができる。従来は、DDIを介したデータの入出力は、分割前の1枚の画像データであったため、入出力のレスポンスや受け入れに制限があったが、本実施例では分割後のデータを、DDIを介して、コントローラ・ボード929とIPUボード927との間で入出力するので、DDIを最大限有効活用できる。
PCで2次元/3次元動画をリアルタイムに生成するGPUや、ディスプレイデータと物理的に入出力するためのデジタル・ディスプレイ・インタフェースやディスプレーコントローラは、MFP/LPのコントローラに搭載しているCPU(SoC)にも標準搭載されている場合が多い。したがって、これらのデバイスを使用することで、描画処理性能の向上や、ビデオコントローラなどの別個に設けていたハード資産の削減、ひいては、描画処理性能の向上に伴うCPUスペックをダウンさせることができる。したがって、コストダウンの効果を発揮させることができる。
すなわち、本実施例に示したように、PCからプリンタ印刷用画像(あるいは、プリンタ印刷用画像を1フレームとした動画データ)を取り込んでGPUで処理可能なサイズのプリンタ印刷用分割画像を生成し、プリンタ印刷用画像に再構築する手段を備えているため、PCでのディスプレーデータとプリンタ印刷用画像との決定的な差異が吸収できる。更には、デジタル・ディスプレー・インタフェースやディスプレーコントローラのみの出力サイズの不足だけでなく、グラフィック処理部分(GPU部分)の出力サイズに不足が発生した場合でも、PCから受け取ったコマンドの解釈時に、1つの領域がグラフィック処理部分(GPU部分)の対応サイズ以内である複数の閉領域に分割するクリッピング処理を実行し、複数のフレーム分のデータとして画像生成することができる。このため、PCでのディスプレーデータを高速に作成するためのGPUや、ディスプレーデータと物理的にインタフェースするためのデジタル・ディスプレー・インタフェースやディスプレーコントローラを、MFPやLP側でプリンタ出力データの生成やインタフェースに有効活用することができる。
また、コントローラ・ボード929とIPUボード927との間では、HDMI、DisplayPort、DVIのいずれかで定められた規格でプリンタ印刷用分割画像を入出力されるので、これらの規格で処理を実行することができる。
また、プリンタ印刷用分割画像は、コントローラボード929が有するグラフィック処理部であるGPU934により生成されるので、上記したように、描画性能の向上が可能となるとともに、その性能向上に伴い、CPUのスペックをダウンさせることができ、コストダウンが可能となる。
また、GPU934は、1ページのプリンタ印刷用画像から自身が処理可能なサイズに分割したプリンタ印刷用分割画像を生成し、複数ページある場合には、そのページ数だけ繰り返し実行するので、プリンタ印刷用画像のサイズ制約を受けず、処理を実行することができる。
また、GPU934は、複数ページから構成される動画データについてプリンタ印刷用分割画像を生成するので、上記同様、プリンタ印刷用画像のサイズ制約を受けず、処理を実行することができる。
801 スキャナ部
802 レーザ記録部
803 後処理部
804 原稿台
805 自動両面原稿送り装置
806 スキャナユニット
特開2009−207014号公報

Claims (6)

  1. 画像処理を行うIPUボードと、装置全体を制御するコントローラボードとを有した画像処理装置であって、
    前記コントローラボードは、情報処理装置から出力されたプリンタ印刷用画像から、処理可能なサイズに分割したプリンタ印刷用分割画像を生成するグラフィック処理部を備え、
    前記IPUボードは、前記コントローラボードから受け取った前記プリンタ印刷用分割画像から前記プリンタ印刷用画像に再構築する処理部を備え、
    前記コントローラボードと前記IPUボードとは、前記プリンタ印刷用分割画像を、情報処理装置側で用いられる所定の規格で定められたインタフェースを介して入出力する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記インタフェースは、HDMI、DisplayPort、DVIのいずれかで定められた前記所定の規格で前記プリンタ印刷用分割画像を入出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記プリンタ印刷用分割画像は、前記コントローラボードが有するグラフィック処理部により生成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記グラフィック処理部は、1ページのプリンタ印刷用画像から前記処理可能なサイズに分割した前記プリンタ印刷用分割画像を生成し、複数ページ繰り返し実行する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記グラフィック処理部は、前記複数ページから構成される動画データについて前記プリンタ印刷用分割画像を生成する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 画像処理を行うIPUボードと、装置全体を制御するコントローラボードとを有した画像処理装置で行われる画像形成方法であって、
    前記コントローラボードが、情報処理装置から出力されたプリンタ印刷用画像から、グラフィック処理部が処理可能なサイズに分割したプリンタ印刷用分割画像を生成し、
    前記プリンタ印刷用分割画像を、情報処理装置側で用いられる所定の規格で定められたインタフェースを介して入出力し、
    前記IPUボードの処理部が、前記コントローラボードから受け取った前記プリンタ印刷用分割画像から前記プリンタ印刷用画像に再構築する、
    ことを特徴とする画像処理方法。




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