以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(コンテンツ管理制御:2つの管理方式の記録フォーマットにより管理が可能なコンテンツについてその管理対象を優先順位に基づいて変更する例)
2.変形例
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の構成例]
図1は、本発明の第1の実施の形態における撮像装置100の機能構成例を示すブロック図である。撮像装置100は、操作受付部110と、制御部120と、コンテンツ入力部130と、撮像部140と、記録制御部150と、優先コンテンツ設定部160と、表示制御部170と、表示部180と、記録媒体200とを備える。
操作受付部110は、ユーザによって操作された操作内容を受け付ける操作受付部であり、受け付けられた操作内容に応じた操作信号を制御部120に供給する。操作受付部110は、例えば、シャッターボタン等の操作部材やタッチパネルに対応する。このタッチパネルは、例えば、表示部180の画面を透過するように表示部180に重ねて配置され、表示面に接触する物体を検出することによりユーザからの操作入力を受け付ける。すなわち、タッチパネルは、表示部180における表示面において、ユーザが指を触れる等して所望の位置を押下すると、この押下位置の座標を検出し、この検出された座標に対応する操作信号を制御部120に出力する。そして、制御部120は、その操作信号を取得すると、取得された操作信号に基づいて所定の処理を実行する。操作受付部110として、例えば、専用の感知装置を用いて表示面における接触を電気信号に変換し、この変換された電気信号を制御部120に出力するタッチパネルを用いることができる。また、操作受付部110として、例えば、表示面に近接または接触する物体(例えば、ユーザの指)を検出することが可能な光センサ方式のタッチパネルを用いるようにしてもよい。
制御部120は、操作受付部110からの操作内容に基づいて、撮像装置100の各部を制御するものである。例えば、制御部120は、操作受付部110により操作入力が受け付けられた際にその操作入力が特定操作に係る操作入力であるか否かを判定する。そして、制御部120は、その操作入力が特定操作に係る操作入力である場合には、記録媒体200に記憶されている各コンテンツについて、その管理対象となるコンテンツ管理フォーマット(記録フォーマット)を変更する制御を行う。すなわち、複数のコンテンツ管理フォーマット(例えば、図2等に示す管理方式AおよびB)について、一定条件を満たす場合に、各コンテンツの管理対象となるコンテンツ管理フォーマットが変更される。この変更処理については、記録制御部150により行われる。ここで、特定操作は、例えば、撮影やコピー等のコンテンツの追加を伴う処理や、削除や編集等のコンテンツの減少を伴う処理を行うための操作、優先順位を変更する操作を意味する。
具体的には、制御部120は、その操作入力が特定操作に係る操作入力である場合には、特定コンテンツ管理フォーマット(例えば、図2等に示す管理方式A)により優先コンテンツが管理されるように優先コンテンツの管理対象を変更する。この優先コンテンツについては、優先コンテンツ設定部160により設定される。また、例えば、優先コンテンツの管理対象となるコンテンツ管理フォーマットを特定コンテンツ管理フォーマットに変更する場合に、特定記録フォーマットの管理対象となっているコンテンツの数が、その上限数に達している場合を想定する。この場合には、制御部120は、優先コンテンツとして設定されていないコンテンツについては、その管理対象を特定コンテンツ管理フォーマットから他のコンテンツ管理フォーマットに変更する制御を行う。これらの制御内容については、図8乃至図17等を参照して詳細に説明する。
コンテンツ入力部130は、外部装置から出力されたコンテンツ(動画コンテンツ等)を入力するものであり、このコンテンツが記録制御部150に供給される。
撮像部140は、制御部120の制御に基づいて、被写体を撮像して撮像画像を生成するものであり、生成された撮像画像を記録制御部150に供給する。例えば、撮像部140は、操作受付部110により動画記録の指示操作(例えば、録画ボタンの押下操作)が受け付けられた場合には、所定のフレームレートで撮像画像(フレーム)を順次生成する。具体的には、撮像部140は、レンズを介して入射された被写体の光を電気信号に変換する撮像素子と、この撮像素子の出力信号を処理してデジタルの画像信号(画像データ)を生成する信号処理部とを備える。すなわち、撮像部140において、レンズを介して入射された被写体の光学像が撮像素子の撮像面に結像され、この状態で撮像素子が撮像動作を行い、信号処理部が撮像信号に対して信号処理を行うことにより、デジタルの画像信号が生成される。そして、その生成された画像信号(デジタル画像信号)に対して、補間処理やホワイトバランス等の色・階調処理等の各種画像処理が行われ、記録対象となる画像データ(撮像画像)が生成される。なお、撮像素子として、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いることができる。
記録制御部150は、制御部120の制御に基づいて、撮像部140から出力された撮像画像を画像ファイル(画像コンテンツ)として記録媒体200に記録させるものである。例えば、記録制御部150は、操作受付部110により動画記録の指示操作が受け付けられた場合には、撮像部140から所定のフレームレートで出力される撮像画像を動画ファイル(動画コンテンツ)として記録媒体200に記録させる。なお、動画記録の指示操作は、例えば、録画ボタンの押下操作により行われる。また、記録制御部150は、制御部120の制御に基づいて、コンテンツ入力部130から出力されたコンテンツを記録媒体200に記録させる。
また、記録制御部150は、制御部120の制御に基づいて、複数のコンテンツ管理フォーマット(記録フォーマット)により記録媒体200に記憶されているコンテンツを管理する。例えば、記録制御部150は、複数のコンテンツ管理フォーマット(例えば、図2等に示す管理方式AおよびB)について、一定条件を満たす場合に、各コンテンツの管理対象となるコンテンツ管理フォーマットを変更する。具体的には、記録制御部150は、特定コンテンツ管理フォーマット(例えば、図2等に示す管理方式A)により優先コンテンツが管理されるように優先コンテンツの管理対象を変更する。また、例えば、優先コンテンツの管理対象となるコンテンツ管理フォーマットを特定コンテンツ管理フォーマットに変更する場合に、特定記録フォーマットの管理対象となっているコンテンツの数が、その上限数に達している場合を想定する。この場合には、記録制御部150は、優先コンテンツとして設定されていないコンテンツについては、その管理対象を特定コンテンツ管理フォーマットから他のコンテンツ管理フォーマットに変更する。これらの変更処理については、図8乃至図17等を参照して詳細に説明する。
優先コンテンツ設定部160は、記録媒体200への記録対象となる複数のコンテンツについて、これらの各コンテンツのうちの少なくとも1つのコンテンツを優先コンテンツとしてユーザ選択または所定規則に基づいて設定するものである。例えば、優先コンテンツ設定部160は、記録媒体200に記憶されているコンテンツの中から、ユーザにより選択されたコンテンツを優先コンテンツとして設定する。また、例えば、優先コンテンツ設定部160は、所定規則(例えば、被写体に含まれる顔の数が多い順に一定数を優先コンテンツとする)に基づいて優先コンテンツを設定する。この所定規則については、予め設定された規則を用いるようにしてもよく、ユーザ操作により適宜変更するようにしてもよい。また、優先コンテンツ設定部160は、例えば、記録媒体200に記憶されている各コンテンツ間における優先順位を、各コンテンツに関する属性に基づいて決定し、その優先順位に基づいて優先コンテンツを設定する。この場合には、例えば、優先コンテンツを設定するためのコンテンツに関する属性を指定する指定操作を受け付けつけると、この指定された属性に基づいて優先順位が決定される。これらの優先順位の決定および優先コンテンツの設定については、図4乃至図7を参照して詳細に説明する。
表示制御部170は、制御部120の制御に基づいて、記録媒体200に記憶されている画像コンテンツまたは撮像部140により生成された画像コンテンツを表示部180に表示させるものである。また、例えば、表示制御部170は、各種設定画面(例えば、図4(a)に示す設定画面500や図5に示す設定画面530)やモニタリング画像(いわゆる、スルー画像)を表示部180に表示させる。
表示部180は、表示制御部170の制御に基づいて、各種画像を表示する表示部である。表示部180として、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)パネル等を用いることができる。
記録媒体200は、記録制御部150の制御に基づいて、撮像部140により生成された画像データ(撮像画像)を画像ファイル(画像コンテンツ(静止画コンテンツまたは動画コンテンツ))として記憶するものである。また、記録媒体200は、記録制御部150の制御に基づいて、コンテンツ入力部130から入力されたコンテンツを記憶する。また、記録媒体200は、記憶されている画像コンテンツを表示制御部170に供給する。具体的には、記録媒体200には、管理することができるコンテンツ数の上限が異なる2つのコンテンツ管理フォーマットにより管理されているコンテンツが記憶され、これらの各コンテンツの実データファイルの一部または全部が共有されている。ここでいう実データファイルとは、動画像や静止画像の圧縮データそのもののファイルや、圧縮データと関連する付随データ(属性情報等)を格納したファイルを意味するものとする。
なお、記録媒体200として、例えば、DVD(Digital Versatile Disk)等のディスクやメモリカード等の半導体メモリ等のリムーバブルな1または複数の記録媒体を用いることができる。また、これらの記録媒体は、撮像装置100に内蔵するようにしてもよく、撮像装置100から着脱可能とするようにしてもよい。なお。記録媒体200に記憶されているコンテンツのファイル構成については、図2および図3を参照して詳細に説明する。
[コンテンツ管理フォーマットのデータ構造例および管理方式例]
図2は、本発明の第1の実施の形態における記録媒体200に記憶されている画像コンテンツのファイル構成の一例を示す図である。図2に示す例では、管理可能なコンテンツ数の上限が異なる2つのコンテンツ管理フォーマット(管理方式Aおよび管理方式B)により管理されている画像コンテンツが1つの記録媒体に記憶されている例を示す。なお、図2(a)には、管理方式Aにより管理されている画像コンテンツのファイル構成の一例を示す。また、図2(b)には、管理方式Bにより管理されている画像コンテンツのファイル構成の一例を示す。なお、図2(a)および(b)に示すファイル構成については、図3を参照して詳細に説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態における記録媒体200に記憶されている画像コンテンツを管理するためのコンテンツ管理フォーマットの管理方式と、リンク情報を記録したリンクファイルとを概略的に示す図である。図3(a)では、記録媒体200に記憶されている画像コンテンツを管理するためのコンテンツ管理フォーマットの管理方式201として、管理方式A(図2(a)に示す)および管理方式B(図2(b)に示す)を例にして説明する。
管理方式Aは、管理仕様202に示すように、AVCHD規格に従ったコンテンツ管理フォーマットである。具体的には、管理方式Aは、AVCHD規格に従ってMPEG(Moving Picture Experts Group)−TS(トランスポートストリーム)のAVC動画コンテンツを管理する管理方式である。
管理方式Bは、管理仕様202に示すように、DCF(Design rule for Camera File system)規格に従った独自のコンテンツ管理フォーマットである。具体的には、管理方式Bは、DCF規格の拡張画像ファイルとしてMPEG−TSのAVC動画コンテンツ(AVCのストリームファイル)をDCFオブジェクトとしてグループ化して管理する管理方式である。同様に、管理方式Bは、他のDCFファイルとしてAVCHD規格のクリップインフォメーションファイルをDCFオブジェクトとしてグループ化して管理する管理方式である。
図3(b)には、実データファイルを別のコンテンツ管理フォーマット(管理方式A)により管理する場合に、管理方式Bに記録されるリンクファイルを概略的に示す。図3(b)に示すリンクファイルは、図2(b)に示すファイル「LINK0101.DAT」323に対応するものである。
このように、管理方式Bでは、実データファイルを別のコンテンツ管理フォーマット(管理方式A)により管理する場合には、DCFオブジェクトとしてリンク情報を記録したリンクファイルを記録し、ファイルの関連性を記述する。すなわち、実データファイルが管理方式Aにより管理されているコンテンツについては、管理方式Aおよび管理方式Bにより共有して管理される。
また、ストリーム管理数上限値203は、管理方式Aが「4000」であるのに対し、管理方式Bが「8999100」である。また、再生機との互換性204は、管理方式Aが「高い」のに対し、管理方式Bが「低い」である。
このように、管理方式Aは、ストリーム管理数の上限値が低いが、再生機(プレイヤー)との再生互換性が高いという特徴を有する。これに対して、管理方式Bは、ストリーム管理数の上限値が高いが、再生機との再生互換性が低いという特徴を有する。
このため、ユーザにより再生される可能性が高い画像コンテンツについては、管理方式Aにより管理することが好ましい。しかしながら、管理方式Aは、管理方式Bよりもストリーム管理数の上限値が低いため、全ての画像コンテンツを管理方式Aにより管理することができないことも想定される。そこで、本発明の第1の実施の形態では、各画像コンテンツに優先順位を付与し、優先順位が高い画像コンテンツについては、管理方式Aにより優先的に管理する。
次に、図2を参照して、管理方式AおよびBにより管理されている画像コンテンツのファイル構成について説明する。
記録媒体200のルートディレクトリの下には、図2(a)に示すディレクトリ「AVCHD」300と、図2(b)に示すディレクトリ「DCIM」320とが配置される。また、ディレクトリ「AVCHD」300の下には、ディレクトリ「BDMV」301が配置される。
図2(a)に示すディレクトリ「BDMV」301は、動画映像記録アプリケーションフォーマットで規定されたフォルダおよびファイルが属するディレクトリである。
ディレクトリ「BDMV」301の直下には、ファイル「INDEX.BDM」302およびファイル「MOVIEOBJ.BDM」303が配置される。また、ディレクトリ「BDMV」301の下には、ディレクトリ「PLAYLIST」304、ディレクトリ「CLIPINF」306およびディレクトリ「STREAM」309が配置される。
ファイル「INDEX.BDM」302は、ディレクトリ「BDMV」301の内容を格納するインデックスファイルであり、動画ファイル(チャプタ)を登録管理するファイルである。また、ファイル「MOVIEOBJ.BDM」303は、アプリケーション記録フォーマットで決められたファイルであり、ムービーオブジェクトの情報を格納する。
ディレクトリ「PLAYLIST」304は、プレイリストのデータベースが配置されるディレクトリである。このディレクトリ「PLAYLIST」304は、例えば、プレイリストに関するファイル(例えば、ファイル「00000.MPL」305)を含む。なお、ディレクトリ「PLAYLIST」304におけるファイルのファイル名は、5桁の数字と拡張子からなる。また、このファイルの拡張子としては「.MPL」が用いられる。また、ディレクトリ「PLAYLIST」304におけるファイルは、動画ファイル(チャプタ)へのコンテンツ毎のアクセスを登録する単位であり、開始点(IN点)および終了点(OUT点)が論理時刻指定で管理される。
ディレクトリ「CLIPINF」306は、クリップのデータベースが置かれるディレクトリである。ディレクトリ「CLIPINF」306は、例えば、クリップAVストリームファイルのそれぞれに対するクリップインフォメーションファイル(例えば、ファイル「00000.CPI」307、「00001.CPI」308)を含む。なお、ディレクトリ「CLIPINF」306におけるファイルのファイル名は、5桁の数字と拡張子からなる。このファイルの拡張子としては「.CPI」が用いられる。また、ディレクトリ「CLIPINF」306におけるファイルは、動画ファイル(チャプタ)に対応するAVストリームへのアクセスを管理するファイルである。
ディレクトリ「STREAM」309は、実体としてのAVストリームファイルが置かれるディレクトリである。ディレクトリ「STREAM」309は、例えば、クリップインフォメーションファイルのそれぞれに対応するクリップAVストリームファイル(例えば、ファイル「00000.MTS」310、「00001.MTS」311)を含む。また、ディレクトリ「STREAM」309におけるファイルは、MPEG−2のトランスポートストリームからなり、ファイル名は、5桁の数字と拡張子からなる。ここで、ファイル名5桁の数字の部分は、対応するクリップインフォメーションファイルと同一にすることにより、クリップインフォメーションファイルとこのクリップAVストリームファイルとの対応関係を示す。また、各ファイルの拡張子としては「.MTS」が用いられる。また、ディレクトリ「STREAM」309におけるファイルは、1つのチャプタについて1ファイルとされる。
ディレクトリ「DCIM」320は、静止画記録アプリケーションフォーマットで規定されたフォルダや、静止画ファイルが属するディレクトリである。また、ディレクトリ「DCIM」320の直下には、DCFディレクトリ(例えば、ディレクトリ「100AVCHD」321)が配置される。また、DCFディレクトリの下には、リンクファイル(例えば、ファイル「LINK0100.DAT」322、「LINK0101.DAT」323)が配置される。さらに、DCFディレクトリの下には、DCFファイル(ファイル「AVC00102.CPI」324、「AVC00102.MTS」325)が配置される。
リンクファイル「LINK0100.DAT」322および「LINK0101.DAT」323)は、DCFオブジェクトとしてリンク情報が記録されたリンクファイルである。すなわち、これらの各リンクファイルは、実データファイルを別のコンテンツ管理フォーマット(管理方式A)により管理する場合に、DCFオブジェクトとしてリンク情報が記録されたリンクファイルである。これらの各リンクファイルの自由文字として「LINK」が用いられ、拡張子として「.DAT」が用いられる。また、これらの各リンクファイルに対応するリンク先を、各リンクファイルに対応する矩形を囲む点線の矩形326および327からの矢印312および313で指し示す。
ファイル「AVC00102.CPI」324は、AVCHD規格のクリップインフォメーションファイルがDCFオブジェクトとされたDCFファイルである。また、「AVC00102.MTS」325は、DCF規格の拡張画像ファイルとしてMPEG−TSのAVC動画コンテンツ(AVCのストリームファイル)がDCFオブジェクトとされたDCFファイルである。
また、管理方式Bでは、これらの各ファイル(ファイル「AVC00102.CPI」324および「AVC00102.MTS」325)をDCFオブジェクトとして1コンテンツをグループ化して管理する。このグループ化されたDCFオブジェクトを点線の矩形328により囲んで示す。
[コンテンツの属性に基づく優先順位の設定例]
図4および図5は、本発明の第1の実施の形態における優先コンテンツ設定部160による優先コンテンツの設定例およびその設定内容例を示す図である。図4(a)には、優先コンテンツ設定部160による優先コンテンツの設定時に表示部180に表示される設定画面の一例(設定画面500)を示す。設定画面500は、例えば、ユーザ操作に基づいて表示制御部170が表示部180に表示させる。また、図4(a)では、コンテンツの属性に基づいて、ユーザの好みに応じた優先順位を設定する例を示す。
設定画面500は、コンテンツ属性選択ボタン501乃至504と、決定ボタン505とが設けられている。コンテンツ属性選択ボタン501乃至504は、ユーザが優先コンテンツとして所望するコンテンツの属性を選択する際に押下されるボタンである。
例えば、コンテンツ属性選択ボタン501は、撮影日時が新しいコンテンツ(チャプタ)の優先順位を高くする場合に押下されるボタンである。また、コンテンツ属性選択ボタン502は、顔を多く含むコンテンツ(チャプタ)の優先順位を高くする場合に押下されるボタンである。また、コンテンツ属性選択ボタン503は、笑い声を多く含むコンテンツ(チャプタ)の優先順位を高くする場合に押下されるボタンである。また、コンテンツ属性選択ボタン504は、プレイリストに登録されているコンテンツ(チャプタ)の優先順位を高くする場合に押下されるボタンである。
決定ボタン505は、ユーザが優先コンテンツとして所望するコンテンツの属性を選択する選択操作(コンテンツ属性選択ボタン501乃至504の押下操作)が行われた後に、その選択を決定する際に押下されるボタンである。
このように、コンテンツの属性の選択操作が行われた後に、決定ボタン505の押下操作が行われた場合には、制御部120が、その選択されたコンテンツ属性選択ボタンに応じた制御信号を優先コンテンツ設定部160に出力する。その制御信号を受け付けた場合には、優先コンテンツ設定部160は、その選択されたコンテンツ属性選択ボタンに対応するコンテンツの属性に基づいて、記録媒体200に記憶されているコンテンツの優先順位を設定する。具体的には、優先コンテンツ設定部160は、記録媒体200に記憶されている各コンテンツに関連付けて記録されている属性情報(コンテンツ属性情報)を取得し、この取得された各属性情報を用いて各コンテンツの優先順位を設定する。このコンテンツ属性情報は、例えば、画像コンテンツ(画像ファイル)内や、コンテンツ管理情報としてコンテンツ管理ファイル等に記録されている。また、優先順位の設定内容については、図4(b)および図5に示す。
また、このように設定された優先順位については、コンテンツ属性情報として記録される。このコンテンツ属性情報は、例えば、画像コンテンツ(画像ファイル)内に記録するようにしてもよく、コンテンツ管理情報としてコンテンツ管理ファイル等に記録するようにしてもよい。
図4(b)および図5には、図4(a)に示す設定画面500において設定された優先順位の設定内容の一例を模式的に示す。図4(b)には、図4(a)に示すように、ユーザの指510により、コンテンツ属性選択ボタン502の押下操作が行われた後に、決定ボタン505の押下操作が行われた場合における優先順位の設定内容を示す。また、図4(b)では、コンテンツ属性情報として、コンテンツ識別情報521と、作成日時522と、顔の数523と、笑い声評価値524と、プレイリスト登録の有無525と、優先順位526とを関連付けて示す。
コンテンツ識別情報521は、記録媒体200に記憶されているコンテンツを識別するための識別情報である。図4(b)では、コンテンツ識別情報521として、コンテンツ#1乃至#9のコンテンツ識別情報(#1乃至#9)が格納されている場合を例にして示す。例えば、各コンテンツには、撮影日時の順序で、コンテンツ識別情報が付与される。
作成日時522は、記録媒体200に記憶されているコンテンツが作成された日時(撮影日時)である。
顔の数523は、記録媒体200に記憶されているコンテンツに含まれる顔の数である。例えば、コンテンツの撮像動作時において、顔検出部(図示せず)により顔検出処理が行われる。この顔検出処理により検出された顔に関する顔情報(例えば、顔の画像における位置およびサイズ)が、検出対象となったフレームに関連付けて記録される。このように記録された顔情報に基づいてコンテンツ毎の顔の数が算出され、顔の数523として記録される。
笑い声評価値524は、記録媒体200に記憶されているコンテンツに含まれる笑い声に関する評価値(笑い声評価値)である。例えば、コンテンツの撮像動作時において、コンテンツを構成する音声データが時系列に解析され、この音声データの解析結果に基づいて音声データの特徴量が時系列に抽出される。なお、音声データの解析方法の詳細については、公知の各種解析方法を用いることができる。そして、このように抽出された音声データの特徴量に基づいて、笑い声評価値が算出され、笑い声評価値524として記録される。
プレイリスト登録の有無525は、記録媒体200に記憶されているコンテンツが、プレイリストに登録されているか否かを示す情報である。このプレイリストは、例えば、AVCHD規格におけるプレイリスト(例えば、図2(a)に示すファイル「00000.MPL」305)である。AVCHD規格におけるプレイリストは、再生するクリップと、そのクリップの開始点および終了点の対に関する情報等から構成される。
優先順位526は、優先コンテンツ設定部160により設定された優先順位である。図4(b)に示す例は、コンテンツ属性選択ボタン502の押下操作が行われた後に、決定ボタン505の押下操作が行われた場合における優先順位の設定内容であるため、顔の数523の大小に応じて、優先順位が決定される。すなわち、顔の数523に格納されている数が最も大きいコンテンツ(コンテンツ識別情報521の「#6」)の優先順位が1位と決定される。一方、顔の数523に格納されている数が最も小さいコンテンツ(コンテンツ識別情報521の「#3」)の優先順位が最下位(9位)と決定される。また、他のコンテンツについても、顔の数523に格納されている数の大小に応じてその優先順位が決定される。
図5(a)には、コンテンツ属性選択ボタン503の押下操作が行われた後に、決定ボタン505の押下操作が行われた場合における優先順位の設定内容を示す。なお、図5(a)に示すコンテンツ属性情報は、優先順位526の内容が異なる以外は、図4(b)に示す例と同様である。
図5(a)に示す例は、コンテンツ属性選択ボタン503の押下操作が行われた後に、決定ボタン505の押下操作が行われた場合における優先順位の設定内容であるため、笑い声評価値524の大小に応じて、優先順位が決定される。すなわち、笑い声評価値524に格納されている数が最も大きいコンテンツ(コンテンツ識別情報521の「#6」)の優先順位が1位と決定される。一方、笑い声評価値524に格納されている数が最も小さいコンテンツ(コンテンツ識別情報521の「#3」)の優先順位が最下位(9位)と決定される。また、他のコンテンツについても、笑い声評価値524に格納されている数の大小に応じてその優先順位が決定される。
図5(b)には、コンテンツ属性選択ボタン504の押下操作が行われた後に、決定ボタン505の押下操作が行われた場合における優先順位の設定内容を示す。なお、図5(b)に示すコンテンツ属性情報は、優先順位526の内容が異なる以外は、図4(b)に示す例と同様である。
図5(b)に示す例は、コンテンツ属性選択ボタン504の押下操作が行われた後に、決定ボタン505の押下操作が行われた場合における優先順位の設定内容であるため、プレイリスト登録の有無525の内容に応じて、優先順位が決定される。すなわち、プレイリスト登録の有無525に「有」が格納されているコンテンツ(コンテンツ識別情報521の「#1」、「#3」、「#7」乃至「#9」)の優先順位が1位と決定される。一方、プレイリスト登録の有無525に「無」が格納されているコンテンツ(コンテンツ識別情報521の「#2」、「#4」乃至「#6」)の優先順位が最下位(6位)と決定される。
なお、コンテンツ属性選択ボタン501の押下操作が行われた後に、決定ボタン505の押下操作が行われた場合における優先順位の設定についても、同様に行うことができる。この場合には、作成日時522の内容(作成日時の新古)に応じて、優先順位が決定される。
また、このように決定された優先順位に基づいて優先コンテンツが設定される。すなわち、その決定された優先順位が、管理方式Aの管理対象となるコンテンツの数(上限数)の範囲内となるコンテンツが優先コンテンツとして設定される。
以上では、コンテンツの属性として、4種類の属性(コンテンツの撮影日時、コンテンツに含まれる顔の数、コンテンツに含まれる笑い声、コンテンツのプレイリスト登録の有無)を用いて優先順位を決定する例を示した。ただし、他の条件を用いて優先順位を決定するようにしてもよい。例えば、一連の連写撮影により複数のコンテンツ(静止画コンテンツ)が生成され、これらの複数のコンテンツがグループ化されている場合に、このグループ化されている各コンテンツのうち代表画像の優先順位を高くする条件を用いることができる。
また、複数のコンテンツの属性に基づいて優先順位を決定するようにしてもよい。例えば、第1優先のコンテンツの属性と第2優先のコンテンツの属性とを指定して、これらの各属性に基づいて優先順位を決定することができる。例えば、第1優先のコンテンツの属性をプレイリスト登録の有無とし、第2優先のコンテンツの属性を顔の数とする。この場合には、プレイリスト登録の有無525に基づいて、優先順位「1位」のコンテンツ(#1、#3、#7乃至#9)と、優先順位「6位」のコンテンツ(#2、#4乃至#6)とが決定される。そして、優先順位「1位」の各コンテンツについては、顔の数523に基づいて優先順位(1位乃至5位)が決定され、優先順位「6位」の各コンテンツについては、顔の数523に基づいて優先順位(6位乃至9位)が決定される。
図4および図5では、ユーザ操作により選択されたコンテンツの属性に基づいて各コンテンツの優先順位を決定する例を示したが、ユーザ操作により所望のコンテンツを選択するようにしてもよい。
[ユーザ選択に基づく優先コンテンツの設定例]
図6は、本発明の第1の実施の形態における優先コンテンツ設定部160による優先コンテンツの設定時に表示部180に表示される設定画面の表示遷移例を示す図である。図6(a)および(b)に示す設定画面530は、例えば、ユーザ操作に基づいて表示制御部170が表示部180に表示させる。
図6(a)に示す設定画面530には、コンテンツ一覧表示領域531および決定ボタン532が設けられている。コンテンツ一覧表示領域531には、記録媒体200に記憶されているコンテンツを表す画像(例えば、代表画像)の一覧が表示されている。なお、図6では、内部にコンテンツ識別情報を付した矩形により、コンテンツを表す画像を簡略化して示す。また、コンテンツを表す画像の左上隅には、ユーザによる選択操作が行われたか否かを表すチェック欄が設けられている。すなわち、ユーザによる選択操作が行われたコンテンツを表す画像のチェック欄には、チェック印が付される。図6(a)に示す例では、コンテンツ#1、#3、#4、#8、#9について、ユーザによる選択操作が行われた状態を示す。
決定ボタン532は、ユーザにより優先コンテンツを選択する押下操作がされた後に、その選択を決定する際に押下されるボタンである。
例えば、図6(a)に示す設定画面530において、ユーザの指540によりコンテンツ#6に対応する矩形領域を押下する押下操作が行われた場合を想定する。この場合には、図6(b)に示すように、設定画面530におけるコンテンツ#6を表す画像のチェック欄にチェック印が付される。すなわち、図6(b)では、既に選択されているコンテンツ#1、#3、#4、#8、#9とともに、コンテンツ#6が選択された状態を示す。この状態で、決定ボタン532が押下されると、チェック欄にチェック印が付されたコンテンツ#1、#3、#4、#6、#8、#9が優先コンテンツとして決定される。
図7は、本発明の第1の実施の形態における優先コンテンツ設定部160による優先コンテンツの設定内容例を示す図である。図7には、図6(b)に示す設定画面530の状態で、決定ボタン532が押下された場合における優先順位の設定内容を示す。なお、図7に示すコンテンツ属性情報は、優先順位526の内容が異なる以外は、図4(b)に示す例と同様である。
図7に示す例は、図6(b)に示す設定画面530の状態で、決定ボタン532が押下された場合における優先順位の設定内容であるため、選択操作がされたか否かに応じて、優先順位が決定される。すなわち、設定画面530において選択操作がされたコンテンツ(#1、#3、#4、#6、#8、#9)の優先順位が1位と決定される。一方、設定画面530において選択操作がされなかったコンテンツ(#2、#5、#7)の優先順位が7位と決定される。
また、図4(a)に示す設定画面500と、図6に示す設定画面530とにおいて優先順位の決定操作が行われた場合には、例えば、図6に示す設定画面530において決定された優先順位を第1優先として優先順位を決定することができる。
また、このように決定された優先順位に基づいて優先コンテンツが設定される。例えば、その決定された優先順位が、管理方式Aの管理対象となるコンテンツの数(上限数)の範囲内となるコンテンツが優先コンテンツとして設定される。
このように、本発明の第1の実施の形態では、記録媒体200に記憶されている各コンテンツに関する優先順位および優先コンテンツを設定する。これにより、優先度の高いコンテンツから、管理することができるコンテンツ数の上限までの間で、共有するコンテンツをユーザの好みに応じて容易に選定することができる。
[コンテンツ追加による管理方式の変更例]
図8乃至図11は、本発明の第1の実施の形態における記録制御部150によりコンテンツの管理方式を変更する場合における流れを模式的に示す図である。図8乃至図11では、記録媒体200に画像コンテンツが追加された場合に、優先順位に基づいて、その追加された画像コンテンツの管理方式を順次決定する例を示す。また、図8乃至図11では、コンテンツの作成日時が新しいコンテンツの優先順位が高く設定されている例を示す。この場合に、追加対象となるコンテンツの優先順位は1位であるものとする。また、図8乃至図11に示す例では、説明の容易のため、管理方式A(AVCHD規格)の管理可能なコンテンツ数の上限を2として説明する。
図8には、1つの画像コンテンツを新規に記録する場合を示す。このように画像コンテンツを新規に記録する場合は、例えば、撮像部140により生成された動画コンテンツを記録媒体200に記録させる場合である。なお、図8では、図2に示す例と共通する部分には、同一の符号を付して説明する。具体的には、図8(a)に示すように、ディレクトリ「CLIPINF」306の下にクリップインフォメーションファイル(ファイル「00000.CPI」307)が記録される。また、ディレクトリ「STREAM」309の下にクリップAVストリームファイル(ファイル「00000.MTS」310)が記録される。
また、図8(b)に示すように、ディレクトリ「100AVCHD」321の下にリンクファイル(ファイル「LINK0001.DAT」331)が記録される。なお、このリンクファイルに対応するリンク先を、リンクファイルに対応する矩形を囲む点線の矩形332からの矢印335で指し示す。
このように、図8に示す例では、新規に記録される画像コンテンツが1つであるため、管理方式Aのコンテンツ数の上限値に達していない。このため、管理方式Aの管理下には、新規に追加された画像コンテンツが記録され、管理方式Bにはリンクファイルのみが記録される。
図9には、1つの画像コンテンツが記録された後に(図8に示す)、さらに1つの画像コンテンツを新規に記録する場合を示す。なお、図9では、図8に示す例と共通する部分には、同一の符号を付して説明する。具体的には、図9(a)に示すように、ディレクトリ「CLIPINF」306の下にクリップインフォメーションファイル(ファイル「00001.CPI」308)が記録される。また、ディレクトリ「STREAM」309の下にクリップAVストリームファイル(ファイル「00001.MTS」311)が記録される。
また、図9(b)に示すように、ディレクトリ「100AVCHD」321の下にリンクファイル(ファイル「LINK0002.DAT」333)が記録される。なお、このリンクファイルに対応するリンク先を、リンクファイルに対応する矩形を囲む点線の矩形334からの矢印336で指し示す。
このように、図9に示す例では、既に記録されている画像コンテンツが1つであり、新規に記録される画像コンテンツが1つであるため、管理対象となるコンテンツの数は2である。このように管理対象となるコンテンツの数が2であるため、管理方式Aのコンテンツ数の上限値の範囲内である。このため、管理方式Aの管理下には、新規に追加された画像コンテンツが記録され、管理方式Bにはリンクファイルのみが記録される。
図10には、2つの画像コンテンツが記録された後に(図9に示す)、さらに1つの画像コンテンツを新規に記録する場合を示す。なお、図10では、図9に示す例と共通する部分には、同一の符号を付して説明する。
ここで、図10に示す例では、既に記録されている画像コンテンツが2つであり、新規に記録される画像コンテンツが1つであるため、管理対象となるコンテンツの数は3となる。このように管理対象となるコンテンツの数が3となるため、管理方式Aのコンテンツ数の上限値を超えている。このため、管理方式Aの管理下に記録されている画像コンテンツのうち、優先順位に従って、管理方式Aから管理方式Bの管理下へ移動すべき画像コンテンツが決定される。
具体的には、優先順位が低い画像コンテンツ(作成日時が最も古いコンテンツ)が、管理方式Aから管理方式Bの管理下へ移動すべき画像コンテンツとして決定される。そして、白抜きの矢印354に示すように、その決定された画像コンテンツが管理方式Aから管理方式Bの管理下に移動される。すなわち、管理方式Aの管理下に記録されている画像コンテンツ(AVストリームファイル(MTS)およびクリップインフォメーションファイル(CPI))が、管理方式Bの管理下に移動される。具体的には、管理方式Aの管理下に記録されている画像コンテンツ(ファイル「00000.CPI」307およびファイル「00000.MTS」310)が移動してディレクトリ「100AVCHD」321の下に記録される。この場合に、ディレクトリ「100AVCHD」321の下に、画像コンテンツ(ファイル「AVC00001.CPI」351およびファイル「AVC00001.MTS」352)が記録される。この移動処理後には、管理方式Aの管理下に記録されていた画像コンテンツ(ファイル「00000.CPI」307およびファイル「00000.MTS」310)が削除される。
また、新規に追加された画像コンテンツについては、管理方式Aの管理下に記録される。具体的には、図10(a)に示すように、ディレクトリ「CLIPINF」306の下にクリップインフォメーションファイル(ファイル「00002.CPI」341)が記録される。また、ディレクトリ「STREAM」309の下にクリップAVストリームファイル(ファイル「00002.MTS」342)が記録される。
また、図10(b)に示すように、ディレクトリ「100AVCHD」321の下にリンクファイル(ファイル「LINK0003.DAT」361)が記録される。なお、このリンクファイルに対応するリンク先を、リンクファイルに対応する矩形を囲む点線の矩形362からの矢印363で指し示す。このように記録処理が行われた後における記録例を図11に示す。なお、図10(b)に示すように、ディレクトリ「100AVCHD」321の下に記録されていたリンクファイル(図8(b)および図9(b)に示すファイル「LINK0001.DAT」331)については削除される。
図11には、3つの画像コンテンツが記録された後(図10に示す)における記録例を示す。なお、図11では、図10に示す例と共通する部分には、同一の符号を付して示す。
[優先順位変更による管理方式の変更例]
図12乃至図14は、本発明の第1の実施の形態における記録制御部150によりコンテンツの管理方式を変更する場合における流れを模式的に示す図である。図12乃至図14では、優先コンテンツ設定部160により優先順位が変更された場合に、変更後の優先順位に基づいて、記録媒体200に記憶されている画像コンテンツの管理方式を変更する例を示す。また、図12乃至図14では、記録媒体200に記憶されている画像コンテンツの優先順位については、対応する矩形内に括弧書きで示す。また、図12乃至図14に示す例では、説明の容易のため、管理方式A(AVCHD規格)の管理可能なコンテンツ数の上限を2として説明する。
図12には、3つの画像コンテンツが記録された後における記録例を示す。なお、図12は、図11に示す例において、優先順位が変更された点以外は、図11と同様である。このため、図12では、図11に示す例と共通する部分には、同一の符号を付して示す。
図12に示すように、優先コンテンツ設定部160により優先順位が変更された場合には、変更後の優先順位に基づいて画像コンテンツの管理方式が変更される。例えば、管理方式Aの管理下で最も優先順位が低いコンテンツと、管理方式Bの管理下で最も優先順位が高いコンテンツとが比較される。具体的には、管理方式Aの管理下で最も優先順位が低いコンテンツとして、画像コンテンツ(ファイル「00001.CPI」308およびファイル「00001.MTS」311)が比較対象となる。また、管理方式Bの管理下で最も優先順位が高いコンテンツとして、画像コンテンツ(ファイル「AVC00001.CPI」351およびファイル「AVC00001.MTS」352)が比較対象となる。
なお、管理方式Aの管理下の全てのコンテンツの優先順位が、管理方式Bの管理下の全てのコンテンツの優先順位よりも低くない場合には、優先順位変更による管理方式の変更が行われない。すなわち、管理方式Aの管理下の全ての優先順位が管理方式Bの管理下の全ての優先順位よりも高い場合、または、両者(比較対象となるコンテンツ同士)の優先順位が同じ場合には、優先順位変更による管理方式の変更が行われない。
ここで、図12に示す例では、比較対象となる管理方式Aの管理下のコンテンツの優先順位(3位)が、管理方式Bの管理下のコンテンツの優先順位(1位)よりも低い。このため、優先順位変更による管理方式の変更が行われる。この管理方式の変更例を図13に示す。
図13には、優先順位が変更された後に(図12に示す)、優先順位変更による管理方式の変更を行う場合を示す。なお、図13では、図12に示す例と共通する部分には、同一の符号を付して説明する。具体的には、白抜きの矢印370に示すように、比較対象となる管理方式Aの管理下のコンテンツと、管理方式Bの管理下のコンテンツとを入れ替える処理が行われる。すなわち、優先度(優先順位)の逆転が発生していた場合には、それらのコンテンツの管理方式を入れ替える処理が行われる。
図14には、比較対象となる管理方式Aの管理下のコンテンツと、管理方式Bの管理下のコンテンツとの入替処理後における記録例を示す。なお、図14では、図13に示す例と共通する部分には、同一の符号を付して示す。
例えば、入替対象となる管理方式Aの管理下のコンテンツに対応するリンクファイル(ファイル「LINK0002.DAT」333)が管理方式Bの管理下から削除される。
また、入替対象となるコンテンツの実データファイルが、管理方式Aの管理下から管理方式Bの管理下へ移動される。具体的には、管理方式Aの管理下に記録されている画像コンテンツ(ファイル「00001.CPI」308およびファイル「00001.MTS」311)が移動して、ディレクトリ「100AVCHD」321の下に記録される。この場合に、ディレクトリ「100AVCHD」321の下に、画像コンテンツ(図14(b)に示すファイル「AVC00002.CPI」381およびファイル「AVC00002.MTS」382)が記録される。この移動処理後には、管理方式Aの管理下に記録されていた画像コンテンツ(ファイル「00001.CPI」308およびファイル「00001.MTS」311)が削除される。この場合に、入替対象となるコンテンツに関するコンテンツ情報についても管理方式Aの管理下から削除される。すなわち、管理方式Aの管理下で、入替対象となるコンテンツに関するコンテンツ情報の登録抹消処理が行われる。また、この登録抹消処理では、AVCHD規格における他のファイル(MPLやBDM)を整合させるためのメンテナンス処理が行われる。
また、入替対象となるコンテンツの実データファイルが、管理方式Bの管理下から管理方式Aの管理下へ移動される。すなわち、入替対象となるコンテンツ(AVストリームファイル(MTS)およびクリップインフォメーションファイル(CPI))が、管理方式Bの管理下から管理方式Aの管理下に移動される。具体的には、管理方式Bの管理下に記録されている画像コンテンツ(「AVC00001.CPI」351)が移動して、ディレクトリ「CLIPINF」306の下にクリップインフォメーションファイル(ファイル「00003.CPI」371)が記録される。また、管理方式Bの管理下に記録されている画像コンテンツ(ファイル「AVC00001.MTS」352)が移動して、ディレクトリ「STREAM」309の下にクリップAVストリームファイル(ファイル「00003.MTS」372)が記録される。なお、ファイル「00003.CPI」371およびファイル「00003.MTS」372については、図14(a)に示す。続いて、管理方式Aの管理下で、入替対象となるコンテンツに関するコンテンツ情報の登録処理が行われる。この登録処理では、AVCHD規格における他のファイル(MPLやBDM)を整合させるためのメンテナンス処理が行われる。
また、入替対象となるコンテンツのリンク情報が記述されたリンクファイルが、管理方式Bの管理下に記録される。具体的には、ディレクトリ「100AVCHD」321の下にリンクファイル(ファイル「LINK0004.DAT」384)が記録される。このように記録処理が行われた後における記録例を図14に示す。また、このリンクファイルに対応するリンク先を、リンクファイルに対応する矩形を囲む点線の矩形385からの矢印386で指し示す。
なお、入替対象となるコンテンツの組み合わせが複数存在する場合には、これらの複数の各組について、管理方式の変更処理が順次行われる。
[コンテンツ減少による管理方式の変更例]
図15乃至図17は、本発明の第1の実施の形態における記録制御部150によりコンテンツの管理方式を変更する場合における流れを模式的に示す図である。図15乃至図17では、記録媒体200に記憶されている画像コンテンツが減少する場合に、優先順位に基づいて、減少対象となっていない画像コンテンツの管理方式を変更する例を示す。また、図15乃至図17では、記録媒体200に記憶されている画像コンテンツの優先順位については、対応する矩形内に括弧書きで示す。また、図15乃至図17に示す例では、説明の容易のため、管理方式A(AVCHD規格)の管理可能なコンテンツ数の上限を2として説明する。
図15には、4つの画像コンテンツが記録された後における記録例を示す。なお、図15は、図14に示す例において、1つの画像コンテンツ(矩形393内に示す)が追加され、管理方式Bの管理下におけるコンテンツの優先順位(矩形383および393内に示す)が変更された点以外は、図14と同様である。このため、図15では、図14に示す例と共通する部分には、同一の符号を付して示す。
ここで、図15(a)では、コンテンツ減少操作による減少対象となるコンテンツについては、対応する矩形を点線により示す。具体的には、画像コンテンツ(ファイル「00002.CPI」341およびファイル「00002.MTS」342)をコンテンツ減少操作による減少対象となるコンテンツとする。なお、この例では、コンテンツの減少を伴う処理が行なわれた場合には、管理方式Aおよび管理方式Bの何れにおいても、整合性を保った状態でメンテナンスされていることを想定して説明する。例えば、リンクファイルにより指し示されている管理方式Aの管理下のコンテンツが削除される場合には、管理方式Bの管理下のリンクファイルも併せて削除されるものとする。
このように、記録媒体200に記憶されているコンテンツがコンテンツ減少操作により減少する場合には、変更後の優先順位に基づいて、減少対象となっていないコンテンツの管理方式が変更される。すなわち、ユーザ操作によりコンテンツの減少を伴う処理が行われた場合には、コンテンツの管理方式の変更処理が行われる。具体的には、コンテンツ減少操作による減少対象となるコンテンツが、管理方式Aの管理下に記録されている場合には、減少対象となっていない画像コンテンツの管理方式が変更される。一方、コンテンツ減少操作による減少対象となるコンテンツが、管理方式Bの管理下に記録されている場合には、管理方式の変更が行われない。
図15に示す例では、コンテンツ減少操作による減少対象となるコンテンツ(ファイル「00002.CPI」341およびファイル「00002.MTS」342)が、管理方式Aの管理下に記録されている。このため、減少対象となっていない画像コンテンツの管理方式が変更される。この管理方式の変更例を図16に示す。
図16には、コンテンツ減少操作が行われた後に(図15に示す)、コンテンツ減少による管理方式の変更を行う場合を示す。なお、図16では、図15に示す例と共通する部分には、同一の符号を付して説明する。具体的には、白抜きの矢印390に示すように、管理方式Bの管理下のコンテンツを移動させる処理が行われる。
図17には、管理方式Bの管理下のコンテンツの移動処理後における記録例を示す。なお、図17では、図16に示す例と共通する部分には、同一の符号を付して示す。
例えば、管理方式Bの管理下で最も優先順位が高いコンテンツが選択される。具体的には、管理方式Bの管理下で最も優先順位が高い画像コンテンツ(ファイル「AVC00003.CPI」391およびファイル「AVC00003.MTS」392)が選択される。続いて、選択されたコンテンツの実データファイルが、管理方式Bの管理下から管理方式Aの管理下へ移動される。すなわち、選択されたコンテンツ(AVストリームファイル(MTS)およびクリップインフォメーションファイル(CPI))が、管理方式Bの管理下から管理方式Aの管理下に移動される。具体的には、管理方式Bの管理下に記録されている画像コンテンツ(ファイル「AVC00003.CPI」391)が移動して、ディレクトリ「CLIPINF」306の下にクリップインフォメーションファイルが記録される。このクリップインフォメーションファイルは、ファイル「00004.CPI」394である。また、管理方式Bの管理下に記録されている画像コンテンツ(ファイル「AVC00003.MTS」392)が移動して、ディレクトリ「STREAM」309の下にクリップAVストリームファイル(ファイル「00004.MTS」395)が記録される。なお、ファイル「00004.CPI」394およびファイル「00004.MTS」395については、図17(a)に示す。続いて、管理方式Aの管理下で、移動対象となるコンテンツに関するコンテンツ情報の登録処理が行われる。この登録処理では、AVCHD規格における他のファイル(MPLやBDM)を整合させるためのメンテナンス処理が行われる。
また、選択されたコンテンツのリンク情報が記述されたリンクファイルが、管理方式Bの管理下に記録される。具体的には、ディレクトリ「100AVCHD」321の下にリンクファイル(ファイル「LINK0005.DAT」396)が記録される。なお、このリンクファイルに対応するリンク先を、リンクファイルに対応する矩形を囲む点線の矩形397からの矢印398で指し示す。このように記録処理が行われた後における記録例を図17に示す。また、コンテンツ減少操作によりコンテンツが減少しているため、減少対象となったコンテンツよりも優先順位が低い各コンテンツの優先順位が変更される。例えば、移動対象となったコンテンツの優先順位が3位から2位となり、管理方式Bの管理下に記録されているコンテンツの優先順位が4位から3位となる。
なお、減少対象となるコンテンツが複数存在する場合には、これらの複数のコンテンツについて、管理方式の変更処理が順次行われる。
このように、ユーザの特定操作に応じて、2つのコンテンツ管理フォーマット間で共有されるコンテンツを自動的に迅速に更新することができる。ここで、特定操作は、例えば、撮影やコピー等のコンテンツの追加を伴う処理や、削除や編集等のコンテンツの減少を伴う処理を行うための操作を意味する。また、特定操作は、例えば、優先順位を変更する操作を意味する。このように、コンテンツが増減しない場合であっても、共有するコンテンツを変更するようにしてもよい。
[撮像装置の動作例]
図18は、本発明の第1の実施の形態における撮像装置100によるコンテンツ管理方式変更処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
最初に、ユーザによる操作入力が操作受付部110により受け付けられたか否かが判断され(ステップS901)、操作入力が受け付けられていない場合には監視を継続して行う。一方、操作入力が受け付けられた場合には(ステップS901)、その操作入力が特定操作に係る操作入力であるか否かが判断される(ステップS902乃至S904)。
すなわち、その操作入力がコンテンツ追加操作であるか否かが判断され(ステップS902)、その操作入力がコンテンツ追加操作である場合には、コンテンツ追加による管理方式変更処理が行われる(ステップS910)。この管理方式変更処理については、図19を参照して詳細に説明する。ここで、コンテンツ追加操作は、例えば、画像コンテンツ(静止画コンテンツまたは動画コンテンツ)を記録するための記録指示操作(例えば、撮影開始操作)、外部装置からコンテンツを入力するための操作(例えば、ダビング操作)である。
また、その操作入力が優先順位変更操作であるか否かが判断され(ステップS903)、その操作入力が優先順位変更操作である場合には、優先順位変更による管理方式変更処理が行われる(ステップS930)。この管理方式変更処理については、図20を参照して詳細に説明する。ここで、優先順位変更操作は、例えば、図4(a)に示す設定画面500における決定操作、図6に示す設定画面530における決定操作である。
また、その操作入力がコンテンツ減少操作であるか否かが判断され(ステップS904)、その操作入力がコンテンツ減少操作である場合には、コンテンツ減少による管理方式変更処理が行われる(ステップS930)。この管理方式変更処理については、図21を参照して詳細に説明する。ここで、コンテンツ減少操作は、例えば、記録媒体200に記憶されているコンテンツの削除や編集によりコンテンツを減少させる操作である。
なお、その操作入力が特定操作に係る操作入力でない場合には(ステップS902乃至S904)、その操作入力に応じた処理が行われ(ステップS905)、コンテンツ管理方式変更処理の動作を終了する。なお、ステップS910、S930、S950は、特許請求の範囲に記載の制御手順の一例である。
図19は、本発明の第1の実施の形態における撮像装置100によるコンテンツ管理方式変更処理の処理手順のうちのコンテンツ追加による管理方式変更処理(図18に示すステップS910の処理手順)の一例を示すフローチャートである。
最初に、コンテンツ追加操作による追加処理後のコンテンツ数(記録媒体200に記憶されているコンテンツ数)は、管理方式Aにより管理することができるコンテンツ数の上限値を超えているか否かが判断される(ステップS911)。その追加処理後のコンテンツ数が、管理方式Aにより管理することができるコンテンツ数の上限値を超えていない場合には(ステップS911)、コンテンツ追加操作により追加対象となるコンテンツが、管理方式Aの管理下に記録される(ステップS918)。続いて、コンテンツ追加操作により追加対象となるコンテンツのリンク情報が記述されたリンクファイルが、管理方式Bの管理下に記録される(ステップS919)。
一方、その追加処理後のコンテンツ数が、管理方式Aにより管理することができるコンテンツ数の上限値を超えている場合には(ステップS911)、追加対象となるコンテンツを含む各コンテンツの優先順位が比較される(ステップS912)。すなわち、コンテンツ追加操作により追加対象となるコンテンツと、管理方式Aの管理下の各コンテンツとについて、優先順位が比較される。ここで、例えば、撮影日時を新しいものを優先する旨が設定されている場合において、コンテンツ追加操作として撮影開始操作が行われた場合には、追加対象となるコンテンツの優先順位が最も高くなる(すなわち、優先順位1位)。
続いて、各コンテンツの優先順位の比較の結果、追加対象となるコンテンツよりも優先順位の低いコンテンツが、管理方式Aの管理下に記録されているか否かが判断される(ステップS913)。追加対象となるコンテンツよりも優先順位の低いコンテンツが、管理方式Aの管理下に記録されていない場合には(ステップS913)、追加対象となるコンテンツが、管理方式Bの管理下に記録される(ステップS914)。
一方、追加対象となるコンテンツよりも優先順位の低いコンテンツが、管理方式Aの管理下に記録されている場合には(ステップS913)、管理方式Aの管理下で最も優先順位が低いコンテンツが特定される。そして、この特定されたコンテンツに対応するリンクファイルが管理方式Bの管理下から削除される(ステップS915)。続いて、その特定されたコンテンツの実データファイルが、管理方式Aの管理下から管理方式Bの管理下へ移動される(ステップS916)。すなわち、その特定されたコンテンツ(AVストリームファイル(MTS)およびクリップインフォメーションファイル(CPI))が、管理方式Aの管理下から管理方式Bの管理下に移動される。
続いて、その特定されたコンテンツに関するコンテンツ情報が管理方式Aの管理下から削除される(ステップS917)。すなわち、管理方式Aの管理下で、その特定されたコンテンツに関するコンテンツ情報の登録抹消処理が行われる。また、この登録抹消処理では、AVCHD規格における他のファイル(MPLやBDM)を整合させるためのメンテナンス処理が行われる。
続いて、コンテンツ追加操作により追加対象となるコンテンツが、管理方式Aの管理下に記録される(ステップS918)。続いて、コンテンツ追加操作により追加対象となるコンテンツのリンク情報が記述されたリンクファイルが、管理方式Bの管理下に記録される(ステップS919)。
図20は、本発明の第1の実施の形態における撮像装置100によるコンテンツ管理方式変更処理の処理手順のうちの優先順位変更による管理方式変更処理(図18に示すステップS930の処理手順)の一例を示すフローチャートである。
最初に、管理方式Aの管理下で最も優先順位が低いコンテンツ(以下では、第1コンテンツと称する。)と、管理方式Bの管理下で最も優先順位が高いコンテンツ(以下では、第2コンテンツと称する。)とが比較される(ステップS931)。この比較の結果、第1コンテンツの優先順位が、第2コンテンツの優先順位よりも低いか否かが判断される(ステップS932)。そして、第1コンテンツの優先順位が第2コンテンツの優先順位よりも低くない場合には(ステップS932)、優先順位変更による管理方式変更処理の動作を終了する。すなわち、第1コンテンツの優先順位が第2コンテンツの優先順位よりも高い場合、または、両者の優先順位が同じ場合には、優先順位変更による管理方式変更を行わない。
一方、第1コンテンツの優先順位が第2コンテンツの優先順位よりも低い場合には(ステップS932)、第1コンテンツに対応するリンクファイルが管理方式Bの管理下から削除される(ステップS933)。続いて、第1コンテンツの実データファイルが、管理方式Aの管理下から管理方式Bの管理下へ移動される(ステップS934)。すなわち、第1コンテンツ(AVストリームファイル(MTS)およびクリップインフォメーションファイル(CPI))が、管理方式Aの管理下から管理方式Bの管理下に移動される。
続いて、第1コンテンツに関するコンテンツ情報が管理方式Aの管理下から削除される(ステップS935)。すなわち、管理方式Aの管理下で、第1コンテンツに関するコンテンツ情報の登録抹消処理が行われる。また、この登録抹消処理では、AVCHD規格における他のファイル(MPLやBDM)を整合させるためのメンテナンス処理が行われる。
続いて、第2コンテンツの実データファイルが、管理方式Bの管理下から管理方式Aの管理下へ移動される(ステップS936)。すなわち、第2コンテンツ(AVストリームファイル(MTS)およびクリップインフォメーションファイル(CPI))が、管理方式Bの管理下から管理方式Aの管理下に移動される。
続いて、管理方式Aの管理下で、第2コンテンツに関するコンテンツ情報の登録処理が行われる(ステップS937)。また、この登録処理では、AVCHD規格における他のファイル(MPLやBDM)を整合させるためのメンテナンス処理が行われる。続いて、第2コンテンツのリンク情報が記述されたリンクファイルが、管理方式Bの管理下に記録される(ステップS938)。
続いて、管理方式Aの管理下に記録されているコンテンツと、管理方式Bの管理下に記録されているコンテンツとの全ての組み合わせについて比較処理が終了したか否かが判断される(ステップS939)。そして、その比較処理が終了してない場合には(ステップS939)、ステップS931に戻り、その比較処理が終了した場合には(ステップS939)、優先順位変更による管理方式変更処理の動作を終了する。
図21は、本発明の第1の実施の形態における撮像装置100によるコンテンツ管理方式変更処理の処理手順のうちのコンテンツ減少による管理方式変更処理(図18に示すステップS950の処理手順)の一例を示すフローチャートである。
最初に、コンテンツ減少操作による減少対象となるコンテンツは、管理方式Aの管理下に記録されているか否かが判断される(ステップS951)。減少対象となるコンテンツが管理方式Aの管理下に記録されていない場合には(ステップS951)、コンテンツ減少による管理方式変更処理の動作を終了する。一方、減少対象となるコンテンツが管理方式Aの管理下に記録されている場合には(ステップS951)、管理方式Bの管理下で最も優先順位が高いコンテンツ(以下では、第1コンテンツと称する。)が選択される(ステップS952)。
続いて、第1コンテンツの実データファイルが、管理方式Bの管理下から管理方式Aの管理下へ移動される(ステップS953)。すなわち、第1コンテンツ(AVストリームファイル(MTS)およびクリップインフォメーションファイル(CPI))が、管理方式Bの管理下から管理方式Aの管理下に移動される。
続いて、管理方式Aの管理下で、第1コンテンツに関するコンテンツ情報の登録処理が行われる(ステップS954)。また、この登録処理では、AVCHD規格における他のファイル(MPLやBDM)を整合させるためのメンテナンス処理が行われる。
続いて、第1コンテンツのリンク情報が記述されたリンクファイルが、管理方式Bの管理下に記録される(ステップS955)。
続いて、管理方式Aの管理下における全ての減少対象となるコンテンツの数だけ、管理方式変更処理が終了したか否かが判断され(ステップS956)、その管理方式変更処理が終了してない場合には、ステップS952に戻る。一方、その管理方式変更処理が終了した場合には(ステップS956)、コンテンツ減少による管理方式変更処理の動作を終了する。すなわち、コンテンツ減少操作では、複数のコンテンツについて同時に削除処理等が行われることがあるため、これらの複数のコンテンツについて、管理方式変更処理が行われる。
<2.変形例>
以上では、管理方式Bの管理下に記録されるリンクファイルを、管理方式Aの管理下におけるコンテンツ毎に作成して記録する例を示した。この変形例では、リンクファイルをDCFディレクトリ内での固定ファイルとして管理方式Bの管理下に記録する例と、管理方式Bの管理下にリンク情報を記録しない例とを示す。なお、撮像装置100の構成等については、リンク情報に関する記録が異なる点以外は、本発明の第1の実施の形態と同様である。このため、以下では、本発明の第1の実施の形態と異なる点を中心にして説明し、共通する部分の説明の一部を省略する。
[コンテンツ管理フォーマットのデータ構造例および管理方式例]
図22は、本発明の第1の実施の形態の変形例における記録媒体200に記憶されている画像コンテンツのファイル構成の一例を示す図である。図22(a)には、管理方式Aにより管理されている画像コンテンツのファイル構成の一例を示す。また、図22(b)には、管理方式Bにより管理されている画像コンテンツのファイル構成の一例を示す。なお、図22に示す例は、図2の変形例であり、リンクファイルをDCFディレクトリ内での固定ファイルとして管理方式Bの管理下に記録する点が図2に示す例とは異なる。このため、図2と共通する部分には同一の符号を付して、これらの説明の一部を省略し、以下では、異なる点を中心に説明する。
リンクファイル「LINKLIST.DAT」800は、実データファイルを別の管理フォーマット(管理方式A)により管理する場合に、リンク情報が記録されているリンクファイル(DCFディレクトリ内での固定ファイル)である。このリンクファイルのファイル名として固定ファイル名「LINKLIST」が用いられ、拡張子として「.DAT」が用いられる。また、このリンクファイルに対応するリンク先を、このリンクファイルに対応する矩形を囲む点線の矩形801からの矢印802で指し示す。このように、リンクファイル「LINKLIST.DAT」800には、DCFディレクトリ内の全てのリンク情報が集約されて記録されている。
図23は、本発明の第1の実施の形態の変形例における記録媒体200に記憶されているリンクファイルを概略的に示す図である。なお、図23に示す例は、図3(b)の変形例であり、管理方式Bの管理下に記録されるリンクファイルを、DCFオブジェクトとして記録する代わりに、DCFディレクトリ内での固定ファイルとして記録する例である。すなわち、図23には、実データファイルを別の管理フォーマット(管理方式A)により管理する場合に、管理方式Bに記録されるリンクファイルを概略的に示す。
また、図23に示す例は、図22(b)に示すファイル「LINKLIST.DAT」800に対応するリンクファイルである。
このように、管理方式Bでは、実データファイルを別の管理フォーマット(管理方式A)により管理する場合には、DCFディレクトリ内での固定ファイルにリンク情報を記録したリンクファイルを記録し、ファイルの関連性を記述する。
ここで、本発明の第1の実施の形態で示したリンクファイルの作成または削除について説明する。本発明の第1の実施の形態では、管理方式変更処理(コンテンツ追加による管理方式変更処理等)において、DCFオブジェクトとして記録されるリンクファイルの作成または削除を行う場合がある。しかしながら、この変形例では、リンクファイルがDCFディレクトリ内での固定ファイルとして記録されるため、リンクファイルの作成または削除を行う必要がない。そこで、この変形例では、本発明の第1の実施の形態におけるリンクファイルの作成の代わりに、リンクファイル(固定ファイル)へのリンク情報の追加を行う。同様に、この変形例では、本発明の第1の実施の形態におけるリンクファイルの削除の代わりに、リンクファイル(固定ファイル)におけるリンク情報の削除を行う。このように、DCFディレクトリ内での固定ファイルにDCFディレクトリ内の全てのリンク情報が集約されている場合でも、管理方式変更処理を適切に行うことができる。
また、管理方式Bの管理下にリンク情報を記録しない場合についても、本発明の第1の実施の形態を適用することができる。この例を図24に示す。
[コンテンツ管理フォーマットのデータ構造例および管理方式例]
図24は、本発明の第1の実施の形態の変形例における記録媒体200に記憶されている画像コンテンツのファイル構成の一例を示す図である。図24(a)には、管理方式Aにより管理されている画像コンテンツのファイル構成の一例を示す。また、図24(b)には、管理方式Bにより管理されている画像コンテンツのファイル構成の一例を示す。なお、図24に示す例は、図2の変形例であり、管理方式Bの管理下にリンク情報を記録しない点が図2に示す例とは異なる。このため、図2と共通する部分には同一の符号を付して、これらの説明の一部を省略し、以下では、異なる点を中心に説明する。
ここで、本発明の第1の実施の形態で示したリンクファイルの作成または削除について説明する。本発明の第1の実施の形態では、管理方式変更処理(コンテンツ追加による管理方式変更処理等)において、DCFオブジェクトとして記録されるリンクファイルの作成または削除を行う場合がある。しかしながら、この変形例では、リンク情報を記録しないため、リンクファイルの作成または削除を行う必要がない。そこで、この変形例では、本発明の第1の実施の形態におけるリンクファイルの作成および削除に関する処理を省略することにより、管理方式変更処理を適切に行うことができる。
このように、本発明の実施の形態では、互換性の高いコンテンツ管理フォーマット(管理方式A)と、コンテンツ管理数の上限が多いコンテンツ管理フォーマット(管理方式B)との2種類のコンテンツ管理フォーマットを共存させることができる。この場合に、重要なコンテンツ(すなわち、ユーザ好みのコンテンツ(優先順位の高いコンテンツ))については、管理方式Aにより管理されるため、他機との互換性(例えば、再生機器での再生互換性)を高めることができる。また、重要度が低いコンテンツ(優先順位の低いコンテンツ)については、コンテンツ管理数の上限が多い管理方式Bにより管理されるため、メディア容量を有効に活用することができる。すなわち、複数の管理方式によりコンテンツ管理を行うことが可能なハイブリッド記録を行う場合に、メディア容量を有効に活用することができる。また、複数の管理方式によりコンテンツ管理を行う場合に、ユーザ好みのコンテンツを適切に管理することができる。
なお、本発明の実施の形態では、異なる2つのコンテンツ管理フォーマット(管理方式Aおよび管理方式B)によりコンテンツを管理する例を示した。ただし、3以上のコンテンツ管理フォーマットによりコンテンツを管理する場合についても本発明の実施の形態を適用するようにしてもよい。この場合には、例えば、互換性が最も高いコンテンツ管理フォーマットを、優先順位の高いコンテンツ(優先コンテンツ)を管理する管理方式とすることができる。
また、本発明の実施の形態では、異なる2つのコンテンツ管理フォーマットとして、AVCHD規格に従ったコンテンツ管理フォーマットと、DCF規格に従った独自のコンテンツ管理フォーマットとを例にして説明した。ただし、他のコンテンツ管理フォーマットを用いる場合についても本発明の実施の形態を適用することができる。
なお、本発明の実施の形態では、撮像装置を例にして説明したが、記録媒体に記憶されているコンテンツを管理することが可能なコンテンツ管理装置やパーソナルコンピュータ等の情報処理装置に本発明の実施の形態を適用することができる。これらの情報処理装置として、コンテンツを記憶する記録媒体を内蔵する情報処理装置やその記録媒体を装着可能とする情報処理装置に適用することができる。
なお、本発明の実施の形態は本発明を具現化するための一例を示したものであり、本発明の実施の形態において明示したように、本発明の実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本発明の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本発明は実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、本発明の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc(登録商標))等を用いることができる。