JP4894718B2 - データ変換方法、およびデータ変換装置、データ記録装置、データ再生装置、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

データ変換方法、およびデータ変換装置、データ記録装置、データ再生装置、並びにコンピュータ・プログラム Download PDF

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Description

本発明は、データ変換方法、およびデータ変換装置、データ記録装置、データ再生装置、並びにコンピュータ・プログラムに関する。さらに、詳細には、例えばAVCHDフォーマットやBDAVフォーマットデータなど各種のフォーマットデータに含まれるクリップを結合(マージ)して複数クリップを1つのクリップに設定する処理を行うデータ変換方法、およびデータ変換装置、データ記録装置、データ再生装置、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
ビデオカメラにおけるデータ記録フォーマットとして、AVCHD(Advanced Video Codec High Definition)が知られている。
ビデオカメラで撮影した動画像ストリームをAVCHDフォーマットに従ってメディアに記録する場合の処理は、撮影動画像データをMPEG4−AVCストリーム(例えばH.264/AVCストリーム)に符号化するとともに、インデックス(index)、ムービーオブジェクト(MovieObject)、プレイリスト(PlayList)、クリップ情報(ClipInformation)、ストリーム(Stream)の各ファイルを生成してハードディスクやフラッシュメモリなどのメディアに記録する。なお、具体的フォーマット構成については後述する。
一方、高密度のデータ記録可能な記録メディアとしてBlu−ray Disc(登録商標)が知られている。以下、Blu−ray Disc(登録商標)をBDと呼ぶ。BDにおいてデータ再記録を許容するリライタブルディスクに対応するデータ記録フォーマットとして[BDAV(Blu−ray Disc Audio Visual)フォーマット(BD−RE2.1)]がある。
BDAVフォーマット(BD−RE2.1)に従ったデータ記録では、動画像データをMPEG2−TSストリームやMPEG4−AVCストリーム(例えばH.264/AVCストリーム)に符号化したストリーム(Stream)ファイルの他、管理情報(Info)、プレイリスト(PlayList)、クリップ情報(ClipInformation)、これらの再生制御情報ファイルがメディアに記録される。BDAVフォーマットについては、例えば特許文献1(特開2006−319954号公報)に記載されている。
AVCHDフォーマット、BDAVフォーマットのいずれにおいても、動画像データを格納したストリーム(Stream)ファイルと、そのストリームファイルの属性情報を格納したクリップ情報(ClipInformation)ファイルの1組のデータをクリップと呼ぶ。図1にクリップ構成例を示す。図1に示す例では、
クリップ情報ファイル21とAVストリームファイル31を[クリップ1(Clip1)]、
クリップ情報ファイル22とAVストリームファイル32を[クリップ2(Clip2)]、
クリップ情報ファイル23とAVストリームファイル33を[クリップ3(Clip3)]、
として示している。
クリップの再生を行う場合、プレイリストファイル内に構成されるプレイアイテムが利用される。プレイアイテムは、AVストリームの再生単位を指定するために利用され、プレイリストファイルの上位のインデックスや管理情報を利用してユーザが指定するタイトルに従って特定のプレイアイテムが選択され、選択されたプレイアイテムによってクリッフ内の特定の再生区間が指定されて、再生区間に対応するクリップ情報ファイルとAVストリームファイルを利用して再生処理が実行される。
なお、プレイリストは、ユーザによって指定可能な1つの再生シーケンスであり、1つ以上のプレイアイテムによって構成される。図1には2つのプレイリスト11,12を示している。図1に示す例において、プレイリスト11は3つのプレイアイテムによって構成され、プレイリスト12は1つのプレイアイテムによって構成されている。
あるフォーマットでメディアに記録されたデータを他のメディアにコピー(ダビング)する場合の処理例について図2を参照して説明する。図2には、
(a)ダビング元(コピー元)のメディアにおけるプレイアイテムとクリップとの対応関係、
(b)ダビング先(コピー先)のメディアにおけるプレイアイテムとクリップとの対応関係、
を示している。
図2に示す例は、(a)ダビング元(コピー元)のメディアに記録されたクリップ1(Clip1)、クリップ2(Clip2)の2つのクリップを他のメディアにダビング(コピー)する場合の例である。これまでの一般的なコピー処理においては、プレイアイテム(図2に示すItem)単位でのコピー処理が実行され、この際、コピー単位としてのプリイアイテム単位で、クリップを設定したコピー処理が行われていた。
図2に示す例において、図2(b)に示すステップ1〜3(Step1〜3)の手順でコピー処理が行われる。
まず、ステップ1において、ダビング元のプレイアイテム#0(Item#0)とプレイアイテム#0(Item#0)に対応付けられたクリップ1の一部区間(AB)が読み出され、このクリップ区間ABがダビング先(コピー先)のメディアにおいて独立した1つのクリップA(ClipA)として設定されて記録される。
次に、ステップ2において、ダビング元のプレイアイテム#1(Item#1)とプレイアイテム#1(Item#1)に対応付けられたクリップ1の一部区間(BC)が読み出され、このクリップ区間BCがダビング先(コピー先)のメディアにおいて独立した1つのクリップB(ClipB)として設定されて記録される。
次に、ステップ3において、ダビング元のプレイアイテム#2(Item#2)とプレイアイテム#2(Item#2)に対応付けられたクリップ2が読み出され、このクリップ2がダビング先(コピー先)のメディアにおいて独立した1つのクリップC(ClipC)として設定されて記録される。
このように、クリップを規定したフォーマットデータの従来の一般的なコピー処理においては、ダビング元のプレイリストファイル内のプレイアイテム単位で、クリップを読み出して、ダビング先のメディアにプレイアイテム単位のクリップを作成して記録するという処理が実行される。この結果、ダビング先のメディアにおけるクリップの数は、ダビング元のクリップの数以上の数となる。図2に示す例では、
ダビング元のクリップの数=2、
ダビング先のクリップの数=3、
となっている。
しかし、上述したAVCHDフォーマット、BDAVフォーマットのいずれにおいても、1つのメディアに記録可能なクリップ数は各フォーマットにおいて規定されている。具体的にはAVCHDフォーマットでは1つの記録メディアに記録可能なクリップ数の上限が4000として規定され、BDAVフォーマットでは、1つの記録メディアに記録可能なクリップの上限が200として規定されている。
従って、図2を参照して説明したようなクリップ数の増加を伴うコピー処理が実行されると、クリップ数がフォーマットで規定されたクリップ数の上限に到達する可能性が高くなり、その後、そのメディアに対するデータコピーができなくなってしまうという問題がある。
特開2006−319954号公報
本発明は、例えば上述の問題点に鑑みてなされたものであり、例えばAVCHDフォーマット、BDAVフォーマットのようにクリップの定義されたフォーマットデータのコピー処理に際して、クリップ数の増加を防止あるいはクリップ数を削減して記録する処理を可能としたデータ変換方法、およびデータ変換装置、データ記録装置、データ再生装置、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
本発明の第1の側面は、
情報処理装置において、再生区間データを含むクリップの定義されたフォーマットデータのコピー処理を実行するデータ変換方法であり、
データ入力部がコピー元データを入力するデータ入力ステップと、
クリップ調整部が、前記コピー元データから、コピー対象のストリームデータを含むコピー元クリップ構成データを取得するステップと、
前記クリップ調整部が、コピー元フォーマットにおいて定義されるプレイリストファイル内のプレイアイテム対応のコピー元クリップ構成データを複数含む1つのクリップを、コピー先クリップとして設定するクリップ設定ステップと、
を有することを特徴とするデータ変換方法にある。
さらに、本発明のデータ変換方法の一実施態様において、前記データ変換方法は、さらに、データ記録部が、前記クリップ設定ステップにおいて設定したコピー先クリップを含むデータをメディアに記録するデータ記録ステップを有することを特徴とする。
さらに、本発明のデータ変換方法の一実施態様において、前記クリップ設定ステップは、複数のコピー元クリップ構成データが、コピー元フォーマットにおいて同一のプレイリストファイルに含まれるプレイアイテム対応のクリップ構成データである場合に、該複数のコピー元クリップ構成データを含む1つのコピー先クリップを設定することを特徴とする。
さらに、本発明のデータ変換方法の一実施態様において、前記クリップ設定ステップは、複数のコピー元クリップ構成データが、コピー元フォーマットにおいて異なるクリップの構成データとして設定されている場合においても、前記複数のコピー元クリップ構成データがコピー元フォーマットにおいて同一のプレイリストファイルに含まれるプレイアイテム対応のクリップ構成データである場合に、前記複数のコピー元クリップ構成データを含む1つのコピー先クリップを設定することを特徴とする。
さらに、本発明のデータ変換方法の一実施態様において、前記クリップの定義されたフォーマットデータは、AVCHD(Advanced Video Codec High Definition)フォーマットデータ、または、BDAV(Blu−ray Disc Audio Visual)フォーマットデータのいずれかであることを特徴とする。
さらに、本発明のデータ変換方法の一実施態様において、前記クリップ調整部は、さらに、前記コピー元データのフォーマット変換を行い、記録データとしてコピー元と異なるフォーマットデータを生成するフォーマット変換ステップを実行することを特徴とする。
さらに、本発明のデータ変換方法の一実施態様において、前記フォーマット変換ステップは、AVCHD(Advanced Video Codec High Definition)フォーマットからBDAV(Blu−ray Disc Audio Visual)フォーマットへのフォーマット変換処理を実行するステップであることを特徴とする。
さらに、本発明のデータ変換方法の一実施態様において、前記フォーマット変換ステップは、AVCHDフォーマットデータに含まれる再生制御情報ファイルとして、インデックスファイルと、プレイリストファイルと、クリップ情報ファイルを変換対象ファイルとして選択し、選択ファイルのフォーマット変換により、BDAVフォーマットに従った管理情報ファイルと、プレイリストファイルと、クリップ情報ファイルを生成する処理を実行するステップを含むことを特徴とする。
さらに、本発明のデータ変換方法の一実施態様において、前記フォーマット変換ステップは、クリップ情報ファイル識別子と、プレイアイテム識別子と、STC識別子については、AVCHDフォーマットデータに含まれる識別子を利用することなくBDAVフォーマットデータにおいて新たな識別子を設定する処理を行うステップを含むことを特徴とする。
さらに、本発明の第2の側面は、
再生区間データを含むクリップの定義されたフォーマットデータのコピー用データを生成するデータ変換装置であり、
コピー元データを入力するデータ入力部と、
前記コピー元データからコピー対象のストリームデータを含むコピー元クリップ構成データを取得し、コピー元フォーマットにおいて定義されるプレイリストファイル内のプレイアイテム対応のコピー元クリップ構成データを複数含む1つのクリップを、コピー先クリップとして設定するクリップ調整部と、
を有することを特徴とするデータ変換装置にある。
さらに、本発明の第3の側面は、
再生区間データを含むクリップの定義されたフォーマットデータのコピー記録処理を実行するデータ記録装置であり、
コピー元データを入力するデータ入力部と、
前記コピー元データからコピー対象のストリームデータを含むコピー元クリップ構成データを取得し、コピー元フォーマットにおいて定義されるプレイリストファイル内のプレイアイテム対応のコピー元クリップ構成データを複数含む1つのクリップを、コピー先クリップとして設定するクリップ調整部と、
前記クリップ設定ステップにおいて設定したコピー先クリップを含むデータをメディアに記録するデータ記録部と、
を有することを特徴とするデータ記録装置にある。
さらに、本発明の第4の側面は、
再生区間データを含むクリップの定義されたフォーマットデータをメディアから再生し、コピー用データを出力するデータ再生装置であり、
クリップの定義されたフォーマットデータを記録したメディアからデータ再生を実行するデータ再生部と、
前記データ再生部の再生データから、コピー対象のストリームデータを含むコピー元クリップ構成データを取得し、コピー元フォーマットにおいて定義されるプレイリストファイル内のプレイアイテム対応のコピー元クリップ構成データを複数含む1つのクリップを、コピー先クリップとして設定するクリップ調整部と、
前記クリップ設定ステップにおいて設定したコピー先クリップを含むデータをコピー用データとして出力するデータ出力部と、
を有することを特徴とするデータ再生装置にある。
さらに、本発明の第5の側面は、
情報処理装置において、再生区間データを含むクリップの定義されたフォーマットデータのコピー処理を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
データ入力部にコピー元データを入力させるデータ入力ステップと、
クリップ調整部に、前記コピー元データからコピー対象のストリームデータを含むコピー元クリップ構成データを取得させるステップと、
前記クリップ調整部に、コピー元フォーマットにおいて定義されるプレイリストファイル内のプレイアイテム対応のコピー元クリップ構成データを複数含む1つのクリップを、コピー先クリップとして設定させるクリップ設定ステップと、
データ記録部に、前記クリップ設定ステップにおいて設定したコピー先クリップを含むデータをメディアに記録させるデータ記録ステップと、
を有することを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
本発明の一実施例構成によれば、再生区間データを含むクリップの定義されたフォーマットデータのコピー用データを生成する構成において、コピー対象のストリームデータを含むコピー元クリップ構成データを取得し、コピー元のフォーマット中のプレイリストファイル内に設定されたプレイアイテム対応のコピー元クリップ構成データを複数含む1つのクリップを、コピー先クリップとして設定するクリップ調整処理を行う。本構成により、コピー先クリップの数をコピー元クリップの数より増大させることのないコピー記録が可能となる。従って、メディアに記録するクリップ数の上限が規定されている各種のフォーマット、例えば、AVCHDフォーマットやBDAVフォーマットでのコピー記録処理に際して、フォーマット規定のクリップ数上限を超えずに多くのデータを記録することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明のデータ変換方法、およびデータ変換装置、データ記録装置、データ再生装置、並びにコンピュータ・プログラムの詳細について説明する。
本発明は、例えば、ビデオカメラにおけるデータ記録フォーマットとして知られるAVCHD(Advanced Video Codec High Definition)フォーマットや、BD[Blu−ray Disc(登録商標)]のデータ記録フォーマットであるBDAV(Blu−ray Disc Audio Visual)フォーマットなど、AVストリームおよびクリップ情報ファイルの1組のデータからなるクリップが定義されたフォーマットデータのコピー(ダビング)処理に際して、クリップ数の増加を防止あるいはクリップ数を削減することを可能としたものである。
なお、本発明は、コピー処理に際して、コピー元とコピー先が同一のフォーマットデータである場合、例えばBDAVフォーマットデータをBDAVフォーマットデータとしてコピーする場合や、AVCHDフォーマットデータをAVCHDフォーマットデータとしてコピーする場合のみならず、コピー元とコピー先が異なるフォーマットデータ、すなわち、コピー処理に際してフォーマット変換を実行する場合にも適用可能である。
例えば、コピー元、コピー先が、異なるフォーマットデータ、例えばAVCHDフォーマットデータをBDフォーマットデータにフォーマット変換してコピーを行う場合などにも適用可能である。
すなわち、本発明は、
(a)コピー元、コピー先双方とも同一のフォーマットデータ、例えばBDフォーマットデータをコピー元から読み出してBDフォーマットデータとしてコピー先に記録する場合、
(b)コピー元、コピー先双方とも同一のフォーマットデータ、例えばAVCHDフォーマットデータをコピー元から読み出してAVCHDフォーマットデータとしてコピー先に記録する場合、
(c)コピー元、コピー先が、異なるフォーマットデータ、例えばAVCHDフォーマットデータとBDフォーマットデータのフォーマット変換を実行してコピーを行う場合、
これらのすべての態様において適用可能である。
さらに、例えばAVCHDフォーマット間、あるいは、BDフォーマット間の複数の異なるフォーマット、例えばBD−RE3.0フォーマットとBD−RE2.1フォーマットなどのフォーマット間のフォーマット変更を行う場合などにも適用可能である。
前述したように、AVCHDフォーマットでは1つの記録メディア内に記録可能なクリップ数の上限が4000として規定され、BDAVフォーマットでは、1つの記録メディア内に記録可能なクリップの上限が200として規定されている。従って、コピー元のメディアがAVCHDフォーマットデータであり、このAVCHDフォーマットデータを、フォーマット変換を行ってBDフォーマットデータに変換してコピー先のメディアに記録する場合、コピー先のメディアには200までしかクリップを記録することができないことになり、クリップ数の削減を行わないと記録可能なデータが極端に減少してしまうという問題が発生する。
しかし、本発明に従ったクリップ数の調整を行うことで、AVCHDフォーマットデータをBDフォーマットデータに変換してメディア間コピーを行う場合、クリップ数がBDフォーマットにおいて規定された上限(200)に達する可能性を低減することが可能となり、より多くのデータコピーが可能となる。
以下、説明する実施例では、
コピー元のメディア記録データがAVCHDフォーマットで記録されたデータであり、このAVCHDフォーマットデータを読み出してクリップ設定処理を伴うフォーマット変換を実行して、BDフォーマットデータを生成してコピー先のメディアにBDフォーマットデータとして記録するフォーマット変換を伴うコピー処理例について説明する。なお、前述したように、本発明は、フォーマット変換を伴わないコピー処理においても適用可能である。
図3を参照して、本発明に従った処理を実行する構成例について説明する。図3に示すように、ビデオカメラ110において撮影された画像は、AVCHDフォーマットでメディア115に記録される。この記録メディア115に記録されたAVCHDフォーマットデータを例えばUSBケーブル130を介してBDレコーダ120に出力し、BDレコーダ120において、
AVCHDフォーマットからBDAVフォーマットへのクリップ調整処理を伴うフォーマット変換、
を実行して、記録メディア125に記録する。
BDレコーダ120はBDAVフォーマットに従って記録されたデータを再生可能なレコーダであり、フォーマット変換によって記録メディア125に記録されたビデオ撮影画像は、フォーマット変換によってBDレコーダ120において再生可能となる。
なお、図3に示す例では、クリップ調整処理を伴うフォーマット変換を実行する装置をBDレコーダ120としており、以下において説明する実施例もBDレコーダ120がクリップ調整処理を伴うフォーマット変換を行う構成例を説明するが、例えば図4に示すように、クリップ調整部の設定態様としては以下のような様々な設定が可能である。
(a)記録装置側にクリップ調整部(本実施例ではフォーマット変換も併せて実行)を設定する構成、
(b)再生装置側にクリップ調整部(本実施例ではフォーマット変換も併せて実行)を設定する構成、
(c)独立したクリップ調整装置(本実施例ではフォーマット変換も併せて実行)を設定する構成、
これらのいずれの構成も可能であり、本発明に係るクリップ調整処理は様々な装置において実行可能である。
次に、図5以下を参照してAVCHDフォーマット、およびBDAVフォーマットの概要を説明する。図5は、
(A)AVCHDフォーマットにおいて設定されるファイル、
(B)BDAVフォーマット(BD−RE2.1)において設定されるファイル、
を示している。
AVCHDフォーマット、BDAVフォーマットとも、
撮影データなどのコンテンツ実体部は、ストリームファイル(nnnnn.m2ts)に格納される。このストリームファイル自体は例えばMPEG4−AVCストリーム(例えばH.264/AVCストリーム)符号化データであり、同一形式のデータとなる。
さらに、コンテンツ実体データ以外の再生制御情報として、
(A)AVCHDフォーマットでは、
(1)インデックス(index.bdmv)ファイル、
(2)ムービーオブジェクト(MovieObject.bdmv)ファイル、
(3)プレイリスト(PlayList)ファイル、
(4)クリップ情報(ClipInformation)ファイル、
が記録され、
(B)BDAVフォーマット(BD−RE2.1)では、
(1)管理情報(info.bdav)ファイル、
(2)プレイリスト(PlayList)ファイル、
(3)クリップ情報(ClipInformation)ファイル、
これらのデータが記録されることになる。
AVCHDフォーマットにおける再生制御情報と、BDAVフォーマットにおける再生制御情報は、類似するデータであるが、同一ではない。
図6に各フォーマット対応のディレクトリ構成を示す。図6には、
(A)AVCHDフォーマットのディレクトリ構成、
(B)BDAVフォーマット(BD−RE2.1)のディレクトリ構成、
両フォーマットのディレクトリ構成を示している。
ディレクトリ構成に示すように、プレイリストファイル、クリップ情報ファイル、ストリームファイルは、複数設定されることになる。
(A)AVCHDフォーマットのディレクトリ構成について説明する。
ディレクトリ[BDMV]の直下には、インデックスファイル[Index.bdmv]およびムービーオブジェクトファイル[MovieObject.bdmv]の2つのみを置くことができる。また、BDMVディレクトリ[BDMV]の下に、プレイリストディレクトリ[PLAYLIST]、クリップ情報ディレクトリ[CLIPINF]、ストリームディレクトリ[STREAM]が置かれる。
インデックスファイル[Index.bdmv]は、ディレクトリBDMVの内容について記述される。また、ムービーオブジェクトファイル[MovieObject.bdmv]は、1つ以上のムービーオブジェクトの情報が格納される。
プレイリストディレクトリ[PLAYLIST]は、ムービープレイリストに関するファイルであるプレイリストファイル[nnnnn.mpls]を含む。プレイリストファイル[nnnnn.mpls]は、ムービープレイリストのそれぞれに対して作成されるファイルである。ファイル名において、[.](ピリオド)の前の[nnnnn]は、5桁の数字とされ、ピリオドの後ろの[mpls]は、このタイプのファイルに固定的とされた拡張子である。
クリップ情報ディレクトリ[CLIPINF]は、AVストリームファイルのそれぞれに対するクリップ情報ファイル[nnnnn.clpi]を含む。ファイル名において、[.](ピリオド)の前の[nnnnn]は、5桁の数字とされ、ピリオドの後ろの[clpi]は、このタイプのファイルに固定的とされた拡張子である。
ストリームディレクトリ[STREAM]は、実体としてのAVストリームファイルが置かれるディレクトリである。すなわち、ストリームディレクトリ[STREAM]は、クリップ情報ファイルのそれぞれに対応するクリップAVストリームファイルを含む。AVストリームファイルは、MPEG4−AVC(例えばH.264/AVC)のトランスポートストリーム(AVC−TS)からなり、ファイル名が[nnnnn.m2ts]とされる。ファイル名において、ピリオドの前の[nnnnn]は、対応するクリップ情報ファイルと同一することで、クリップ情報ファイルとこのクリップAVストリームファイルとの対応関係を容易に把握することができる。
次に、
(B)BDAVフォーマットのディレクトリ構成について説明する。
ディレクトリ[BDAV]の直下には、管理情報ファイル[index.bdav]が置かれる。また、BDAVディレクトリ[BDAV]の下に、プレイリストディレクトリ[PLAYLIST]、クリップ情報ディレクトリ[CLIPINF]、ストリームディレクトリ[STREAM]が置かれる。
管理情報ファイル[info.bdav]は、ディレクトリBDAVの内容について記述される。
プレイリストディレクトリ[PLAYLIST]は、ムービープレイリストに関するファイルであるプレイリストファイル[nnnnn.rpls]を含む。プレイリストファイル[nnnnn.rpls]は、ムービープレイリストのそれぞれに対して作成されるファイルである。ファイル名において、[.](ピリオド)の前の[nnnnn]は、5桁の数字とされ、ピリオドの後ろの[rpls]は、このタイプのファイルに固定的とされた拡張子である。
クリップ情報ディレクトリ[CLIPINF]は、AVストリームファイルのそれぞれに対するクリップ情報ファイル[nnnnn.clpi]を含む。ファイル名において、[.](ピリオド)の前の[nnnnn]は、5桁の数字とされ、ピリオドの後ろの[clpi]は、このタイプのファイルに固定的とされた拡張子である。
ストリームディレクトリ[STREAM]は、実体としてのAVストリームファイルが置かれるディレクトリである。すなわち、ストリームディレクトリ[STREAM]は、クリップ情報ファイルのそれぞれに対応するAVストリームファイルを含む。AVストリームファイルは、MPEG2(Moving Pictures Experts Group 2)やMPEG4−AVCストリーム(例えばH.264/AVCストリーム)などのトランスポートストリーム(MPEG2−TSやAVC−TS)からなり、ファイル名が[nnnnn.m2ts]とされる。ファイル名において、ピリオドの前の[nnnnn]は、対応するクリップ情報ファイルと同一とすることで、クリップ情報ファイルとこのクリップAVストリームファイルとの対応関係を容易に把握することができる。
図7、図8を参照してAVCHDフォーマット、およびBDAVフォーマットの各ファイルの役割について説明する。
図7は、AVCHDフォーマットに従ったデータ記録構成について説明する図である。AVCHDフォーマットに従ったデータ記録処理においては、
(1)インデックス(Index)ファイル、
(2)ムービーオブジェクト(MovieObject)ファイル、
(3)プレイリスト(PlayList)ファイル、
(4)クリップ情報(ClipInformation)ファイル、
(5)ストリーム(AVStream)ファイル、
これらの各ファイルが生成され記録される。
以下、各ファイルの詳細について説明する。
(1)インデックス(Index)ファイル
メディア全体を管理する管理ファイルであり、コンテンツの再生時にユーザが指定可能なユーザに見せるタイトルを管理しており、再生プログラムに相当するMovieObjectの対応関係を管理しているファイルである。
(2)ムービーオブジェクト(MovieObject)ファイル
再生プログラムに相当するファイルであり、ユーザによって選択されたタイトルに応じて利用され、再生に利用するプレイリストを指定するファイルである。
(3)プレイリスト(PlayList)ファイル
少なくとも1以上のプレイアイテムで構成される。各プレイアイテムは、クリップに対する再生開始点(IN点)と再生終了点(OUT点)を持つことで、その再生区間を指定している。プレイリスト内で複数のプレイアイテムを時間軸上に並べることで、それぞれの再生区間の再生順序を指定することができる。なおプレイリストファイルには、再生コンテンツのある時間的位置を示すマーク(Mark)が設定される。一般的にマークとマークの間をチャプタという。
なお、プレイリストにはリアルプレイリストとバーチャルプレイリストがある。
リアルプレイリストは、オリジナル・タイトル用のプレイリスト。録画・再生した映像が記録順に登録される。
バーチャルプレイリストは、編集によりユーザ定義の再生リストを作成するためのプレイリストである。
(4)クリップ情報(ClipInformation)ファイル
実際のストリームを再生する上で必要なストリームに関する情報が記載されている。AVストリームと1対1で対応し、対応するAVストリームの属性を定義するファイルである。例えば、coding,size,時間→アドレス変換、再生管理情報、タイムマップ等が含まれている。
(5)ストリーム(AVStream)ファイル
ビデオカメラにおいて撮影された動画像データから生成されるMPEG4−AVCストリーム(例えばH.264/AVCストリーム)が格納されているファイル。
なお、1つのクリップ情報(ClipInformation)ファイルと、そのクリップ情報(ClipInformation)ファイルによって指定されるストリームファイルとの組をクリップ[Clip]と呼ぶ。図に示す例では、クリップ#00001(Clip#00001)、クリップ#00125(Clip#00125)、クリップ#00028(Clip#00028)、クリップ#00002(Clip#00002)を示している。
次に、図8を参照してBDAVフォーマットに従ったデータ記録構成について説明する。BDAVフォーマットに従ったデータ記録処理においては、
(1)管理情報(Info)ファイル、
(2)プレイリスト(PlayList)ファイル、
(3)クリップ情報(ClipInformation)ファイル、
(4)ストリーム(AVStream)ファイル、
これらの各ファイルが生成され記録される。
各ファイルの詳細について説明する。
(1)管理情報(Info)ファイル
管理情報(Info)ファイルは、AVCHDフォーマットにおけるインデックス(Index)ファイルに対応するファイルであり、ユーザに見せるタイトルを管理している。ただし、AVCHDフォーマットにはMovieObjectファイルが存在せず、管理情報(Info)ファイルがユーザによって選択されたタイトルに応じて利用され、再生に利用するプレイリストを指定する。
(2)プレイリスト(PlayList)ファイル
プレイリスト(PlayList)ファイルは、AVCHDフォーマットにおけるプレイリスト(PlayList)ファイルに対応し、少なくとも1以上のプレイアイテムで構成される。
(3)クリップ情報(ClipInformation)ファイル
クリップ情報(ClipInformation)ファイルは、AVCHDフォーマットにおけるクリップ情報(ClipInformation)ファイルに対応し、実際のストリームを再生する上で必要なストリームに関する情報が記載されている。
(4)ストリーム(AVStream)ファイル
ストリーム(AVStream)ファイルは、AVCHDフォーマットにおけるストリーム(AVStream)ファイルと同じであり、動画像データから生成されるMPEG2−TSやMPEG4−AVCストリーム(例えばH.264/AVCストリーム)が格納されているファイルである。
なお、AVCHDフォーマットと同様、BDAVフォーマットにおいても1つのクリップ情報(ClipInformation)ファイルと、そのクリップ情報(ClipInformation)ファイルによって指定されるストリームファイルとの組をクリップ[Clip]と呼ぶ。図に示す例では、クリップ#00001(Clip#00001)、クリップ#00002(Clip#00002)、クリップ#00003(Clip#00003)を示している。
図7、図8に示すようにAVCHDフォーマットにおいて設定されるファイルとBDAVフォーマットにおいて設定されるファイルは多くのファイルがほぼ共通している。コンテンツの実体データを格納するストリームファイル(nnnnn.m2ts)は、AVCHDフォーマット、BDAVフォーマット、いずれのフォーマットとも同一形式の例えばMPEG4−AVCストリーム(例えばH.264/AVCストリーム)データであり、変換する必要がないが、その他の再生制御情報については完全同一ではなくフォーマット変換を行うことが必要となる。
すなわち、
(A)AVCHDフォーマットにおける再生制御情報、
(1)インデックス(index.bdmv)ファイル、
(2)ムービーオブジェクト(MovieObject.bdmv)ファイル、
(3)プレイリスト(PlayList)ファイル、
(4)クリップ情報(ClipInformation)ファイル、
これらの再生制御情報と、
(B)BDAVフォーマット(BD−RE2.1)における再生制御情報、
(1)管理情報(info.bdav)ファイル、
(2)プレイリスト(PlayList)ファイル、
(3)クリップ情報(ClipInformation)ファイル、
これらの再生制御情報とは、同一ではないためこれらの再生制御情報についてのフォーマット変換を行うことが必要となる。
クリップ調整部123がフォーマット変換を実行する場合、図9に示すように、ストリームデータ以外の再生制御情報のみをフォーマット変換の対象とし、ストリームデータについては変換を行うことなくファイルコピー処理を実行する。
図10にディレクトリ構成における変換対象ファイルとコピー対象ファイルについて示す。
AVCHDフォーマットにおいて設定されるファイルについて変換対象となるファイルは、
(1)インデックス(Index)ファイル、
(2)プレイリスト(PlayList)ファイル、
(3)クリップ情報(ClipInformation)ファイル、
これらの再生制御情報ファイルである。
また、
(4)ストリーム(AVStream)ファイル、
については変換することなくコピー処理がなされる。
ムービーオブジェクトファイルについては、BDAVフォーマットにおいては利用されないので、変換、コピー処理、いずれの処理も行わない。
図11に、本発明の一実施例に係るBDレコーダ120の構成例を示す。このBDレコーダ120は図3に示すBDレコーダ120に対応する。BDレコーダ120は、データ入力部122において、ビデオカメラ110(図3参照)の出力するAVCHDフォーマットデータをコピー元データとして入力する。
データ入力部122の入力したコピー元データであるAVCHDフォーマットデータは、クリップ調整部123に入力され、クリップ調整部123が後述するクリップ生成処理を伴うフォーマット変換を実行する。フォーマット変換においては、再生制御情報、すなわち、
(1)インデックス(Index)ファイル、
(2)プレイリスト(PlayList)ファイル、
(3)クリップ情報(ClipInformation)ファイル、
これらのデータの変換処理が行われる。
(4)ストリーム(AVStream)ファイル、
については変換することなくコピー処理がなされる。
クリップ調整部123は、データ入力部122の入力したコピー元データから、コピー対象のストリームデータを含むコピー元クリップ構成データを取得して、コピー元フォーマットにおいて定義されるプレイリストファイル内のプレイアイテム対応のコピー元クリップ構成データを複数含む1つのクリップを、コピー先クリップとして設定する。すなわち、クリップの結合処理(マージ)を実行する。
クリップの結合処理(マージ)および変換処理、コピー処理などにより、AVCHDフォーマットデータはBDAVフォーマットデータに変換され、データ記録部124に入力される。すなわち、クリップ調整部123は、フォーマット変換により、BDAVフォーマットに従った再生制御情報として、
(1)管理情報(info.bdav)ファイル、
(2)プレイリスト(PlayList)ファイル、
(3)クリップ情報(ClipInformation)ファイル、
これらの再生制御情報を生成し、
(4)ストリーム(AVStream)ファイル、
については変換することなくコピー処理を行い、この結果データをデータ記録部124に出力する。
データ記録部124は、BDAVフォーマットデータをメディア(Blu−ray Disc)125に記録する。すなわち、クリップ調整部123において設定されたコピー先クリップを含むデータをメディアに記録する。なお、制御部121は、これら一連の処理についての制御を実行する。なお、この一連の処理は図示しないメモリに格納されたプログラムに従って実行される。
クリップ調整部123は、AVCHDフォーマットデータに含まれるクリップの数を増加させることのないようにBDフォーマットデータにおけるクリップ設定処理を実行する。クリップ調整部123が実行するクリップ設定処理の具体例について、図12を参照して説明する。
図12には、
(a)ダビング元(コピー元)のメディアにおけるプレイアイテムとクリップとの対応関係(本実施例ではAVCHDフォーマット)、
(b)ダビング先(コピー先)のメディアにおけるプレイアイテムとクリップとの対応関係(本実施例ではBDAVフォーマット)、
を示している。
なお、プレイリストは、ユーザによって指定可能な1つの再生シーケンスであり、1つ以上のプレイアイテムによって構成される。図12(a)にはコピー対象となるAVストリームに対応付けられた3つのプレイアイテム(Item#0〜#2)を含むプレイリストを示している。
図12に示す例は、(a)ダビング元(コピー元)のメディアに記録されたクリップ1(Clip1)、クリップ2(Clip2)の2つのクリップを他のメディアにダビング(コピー)する場合の例である。これまでの一般的なコピー処理においては、先に図2を参照して説明したように、プレイアイテム(図2に示すItem)単位で、クリップを設定しながらコピー処理が実行され、結果として、コピー先メディアにおけるクリップ数が増加してしまうという問題があった。
本発明に従ったクリップ設定処理では、コピー元メディアにおけるクリップ数を増加させることなく、減少させるようにコピー先メディアでのクリップ設定を行う。図12に示す例において、図12(b)に示すステップ11〜13の手順でコピー処理が行われる。
まず、ステップ11において、ダビング元のプレイアイテム#0(Item#0)とプレイアイテム#0(Item#0)に対応付けられたクリップ1(Clip1)の一部区間(AB)が読み出され、このクリップ区間ABがダビング先(コピー先)のメディアにおいて独立した1つのクリップA(ClipA)として設定されて記録される。この処理は、先に図2を参照して説明した従来の処理ステップ(図2に示すステップ1)と同様の処理となる。
次に、ステップ12において、ダビング元のプレイアイテム#1(Item#1)とプレイアイテム#1(Item#1)に対応付けられたクリップ1(Clip1)の一部区間(BC)が読み出され、このクリップ区間BCをステップ11で生成したクリップA(ClipA)に追記する。すなわち、ダビング元のプレイアイテム#0(Item#0)の対応クリップデータとプレイアイテム#0(Item#0)の対応クリップデータは、コピー先メディアにおいて同一の1つのクリップとして設定して記録する。
次に、ステップ13において、ダビング元のプレイアイテム#2(Item#2)とプレイアイテム#2(Item#2)に対応付けられたクリップ2(Clip2)が読み出され、このクリップ2(Clip2)をステップ11で生成したクリップA(ClipA)に追記する。すなわち、ダビング元のプレイアイテム#0(Item#0)〜プレイアイテム#2(Item#2)の対応クリップデータは、コピー先メディアにおいて同一の1つのクリップとして設定して記録する。この場合、コピー元では、クリップ1(Clip1)、クリップ2(Clip1)と2つの異なるクリップとして設定されていても、コピー先では、1つのクリップA(ClipA)として設定される。
すなわち、クリップ調整部123は、複数のコピー元クリップ構成データが、コピー元フォーマットにおいて異なるクリップとして設定されている場合においても、これらの複数のコピー元クリップ構成データがコピー元フォーマットにおいて同一のプレイリストファイルに含まれるプレイアイテム対応のクリップデータである場合は、これら複数のコピー元クリップ構成データを含む1つのコピー先クリップを設定する処理を行う。
このように、本発明に従ったコピー処理においては、ダビング元のプレイリストファイル内のプレイアイテム単位でクリップを設定することなく、少なくとも同一のプレイリストに含まれるプレイアイテム、特に連続するプレイアイテムに対応するクリップについては、コピー先メディアにおいて、1つのクリップとして設定して記録を行う。
この結果、ダビング先のメディアにおけるクリップの数は、ダビング元のクリップの数以下の数となる。図12に示す例では、
ダビング元のクリップの数=2、
ダビング先のクリップの数=1、
となっている。
このように、クリップ調整部123は、複数のコピー元クリップデータが、コピー元フォーマットにおいて同一のプレイリストファイルに含まれるプレイアイテム対応のクリップデータである場合に、これらの複数のコピー元クリップデータを含む1つのコピー先クリップを設定する。
この様なクリップ調整処理を行うことで、クリップ数の上限が規定されている各フォーマットの規格を遵守して多くのデータについてコピー(ダビング)を行うことが可能となる。AVCHDフォーマットでは1つの記録メディアに記録可能なクリップ数の上限が4000として規定され、BDAVフォーマットでは、1つの記録メディアに記録可能なクリップの上限が200として規定されているが、図12を参照して説明したクリップ設定処理を行うことで、例えば図3に示すようにAVCHDフォーマットに従ってデータが記録されたメディアからAVCHDフォーマットデータを読み出して、BDAVフォーマットデータに変換して、他のメディアに記録する処理を行う場合でも、BDAVフォーマットのクリップ数制限(200)以下で多くのフォーマット変換データをコピーすることが可能となる。
なお、前述したように、本発明のクリップ調整処理は、上述したフォーマット変換を伴うメディア間コピー処理のみならず、フォーマット変換を伴わない同一フォーマット間、例えばAVCHD→AVCHD、あるいはBD→BDフォーマットでのコピー処理に際しても適用可能であり、コピー先メディアにおけるクリップ数の低減に有効な効果をもたらす。
次に、図13に示すフローチャートを参照して、クリップ調整部の実行するクリップ設定処理のシーケンスについて説明する。
まず、ステップS101において、コピー元から、コピー対象のクリップに対応するプレイリストを選択し、プレイリスト内に含まれるプレイアイテム、および対応クリップ(またはクリップ構成部)を取得する。
次にステップS102において、コピー元からの取得クリップ(またはクリップ構成部)を、コピー先メディアに対する記録メディア対応クリップとして新規作成する。
次にステップS103において、コピー対象のストリームに対するクリップ設定処理を全て終了したか否かを判定する。終了である場合は、処理を終了する。未処理のクリップデータがある場合は、ステップS104に進む。
ステップS104では、コピー処理を実行したプレイアイテムを持つ同一プレイリスト内にコピー対象のクリップに対応する連続するプレイアイテムが含まれるか否かを判定する。連続するプレイアイテムが含まれる場合は、ステップS105に進む。
ステップS105では、同一プレイリスト内に含まれる連続プレイアイテム、および対応クリップ(またはクリップ構成部)を取得し、ステップS106において、コピー元からの取得クリップ(またはクリップ構成部)を、ステップS102において生成した記録メディア対応クリップに追加する。この処理は、図12(b)を参照して説明したステップ12またはステップ13の処理に対応する。
一方、ステップS104において、コピー処理を実行したプレイアイテムを持つ同一プレイリスト内にコピー対象のクリップに対応する連続するプレイアイテムが含まれないと判定した場合は、ステップS101に戻り、コピー元メディアから次のコピー対象となるクリップに対応付けられた新たなプレイリストを取得して、ステップS101以下の処理を実行する。すなわち、コピー元において、プレイリストが異なる場合は、ステップS102でコピー先メディアにおいても異なるクリップを設定する。
以上、説明したように、本発明に従ったクリップ設定処理では、1つのプレイリストに含まれるプレイアイテム対応のクリップについては、プレイアイテムが異なっても1つのクリップに順次追加するようにクリップを作成する。この処理によって、コピー先メディアにおけるクリップ数は、コピー元メディアにおけるコピー対象のクリップ数より増加することなく、多くの場合、削減されて記録される。
従って、1つのメディアにおけるクリップ数上限が4000として規定されたAVCHDフォーマットデータを、1つのメディアにおけるクリップ数上限が200として規定されたBDフォーマットデータに変換してコピーを行うような場合でも、多くのデータをクリップ数の上限値以下で記録することが可能となる。
[クリップの結合処理の具体例]、
次に、図14、図15を参照して、AVCHDフォーマットデータをBDAVフォーマットに変換するフォーマット変換を伴うクリップマージ処理を行う場合の各種の識別子設定処理例について説明する。先に説明したように、AVCHDフォーマットでは1つの記録メディア内に記録可能なクリップ数の上限が4000として規定されているが、BDAVフォーマットでは、1つの記録メディア内に記録可能なクリップの上限が200として規定されている。
このため、AVCHDフォーマットからBDAVフォーマットの変換処理に際して上述したクリップの結合(マージ)処理を実行し、AVCHDフォーマットにおいて設定された複数のクリップをBDAVフォーマットの1つのクリップにまとめる処理を行う。
また、ビデオカメラのメディアに記録されたAVCHDフォーマットデータから一部のデータのみを選択してBDAVフォーマットデータに変換してBDレコーダのメディアに記録するといった編集処理を伴うような選択的なデータ変換処理が行われる場合がある。
このようにクリップマージを伴うフォーマット変換を行う場合、コピー元のフォーマットデータに設定されていたクリップや、プレイアイテムなどの識別子(番号)をコピー先のBDフォーマットデータを生成する際、新たに設定することが好ましい。
具体的には、
(1)クリップ情報ファイル名、
(2)プレイアイテムID、
(3)STC−ID
これらの識別子(ID)については、AVCHDフォーマットデータの識別子を承継することなく、フォーマット変換後のBDフォーマットデータにおいて、新たな識別子を設定することが好ましい。なお、STC−IDは、クリップ情報ファイル中のタイムスタンプの連続性の保証されるデータ領域識別子情報である。
クリップ調整部123は、クリップ情報ファイル識別子と、プレイアイテム識別子と、STC識別子については、AVCHDフォーマットデータに含まれる識別子を利用することなくBDAVフォーマットデータにおいて新たな識別子を設定する処理を行う。
識別子設定の具体的処理は以下の通りである。
BDAVフォーマットデータに含まれるクリップ情報ファイルの識別子については、BDAVフォーマットデータを記録するメディアにおいて利用されていない識別子とする識別子設定処理を行う。
また、プレイリストID(識別子)については、BDAVフォーマットデータに含まれる1つのプレイリスト内に設定する複数のプレイアイテムについて、1つずつインクリメントした数値からなるプレイリスト識別子を設定する処理を行う。
STC−ID(識別子)については、BDAVフォーマットデータに含まれる1つのクリップ情報ファイル内に設定する複数のSTCについて、1つずつインクリメントした数値からなるSTC識別子を設定する処理を行う。
これらの識別子設定例について、図14、図15を参照して説明する。
図14は、(a)AVCHDフォーマットデータ中に設定されるプレイリストファイル内の複数のプレイアイテムから一部のみを選択して、フォーマット変換を実行して(b)BDAVフォーマットとする処理を示している。すなわちデータ編集を伴うフォーマット変換処理である。
変換元データの(a)AVCHDフォーマットデータの1つのプレイリスト内には複数のプレイアイテムが含まれ、これらのプレイアイテムには、プレイアイテムIDとして#0,#1,#2,#3・・・#nというように#0から1つずつインクリメントされたID(識別子)が設定されている。それぞれのプレイアイテムは、撮影データに相当するAVストリームに対応して設定されるクリップ情報ファイルのいずれかに関連付けられている。図に示すクリップ情報ファイル[(00000.clpi),(00001.clpi),(00002.clpi),・・・(xxxxx.clpi)]である。なお、プレイアイテムとクリップは、クリップ情報ファイル名[ClipInformationFileName]によって関連付けがなされている。
例えば編集処理を伴うフォーマット変換を行う場合に、AVCHDフォーマットデータのプレイリストに含まれる3つのプレイアイテム、すなわち、
プレイアイテム#0(PlayItem#0)、
プレイアイテム#1(PlayItem#1)、
プレイアイテム#n(PlayItem#n)、
この3つのプレイアイテムおよびその対応クリッブのみを選択してフォーマット変換を実行して記録する場合、図の下段(B)BDAVフォーマットに示すように、クリップのマージ処理により1つのクリップを設定する。この1つのクリップに対応するクリップ情報ファイル名[yyyyy.clpi]は、先に説明したように、フォーマット変換後のデータを記録するメデイアにおいて利用されていないクリップ情報ファイル名を設定する。
さらに、BDAVフォーマットに設定されるフォーマット変換後のプレイリスト内には、変換処理のなされたプレイアイテムが設定されるが、この識別子は、AVCHDフォーマットにおいて利用されていた識別子[#1,#2,#n]ではなく、新たに[#0,#1,#2]として設定する。このようにBDAVフォーマットにおいて生成するプレイリストに設定されるプレイアイテムの識別子は、AVCHDフォーマットデータ中において利用されていたプレイアイテム識別子[#1,#2,#n]を引き継ぐことなく、新たに設定する。
図15は、フォーマット変換に伴う参照STC−ID(識別子)[ref_to_STC_id]の設定処理の具体例を説明する図である。AVCHDの複数のクリップをBDAVの1つのクリップにマージする場合の、クリップ情報ファイル中に設定されているSTCシーケンス[STC_Sequence]、プログラムシーケンス[ProgramSequence]の識別子(ID)についても、AVCHDフォーマット上の識別子をそのままBDAVフォーマットデータにおいて使用するのではなく、図に示すように、新たに#0,#1,#2・・・と、1つずつインクリメントされるように設定する。このような設定を行うことで、BDプレーヤにおいて再生処理を正しく実行することが可能となる。
なお、上述の実施例では、図11に示すデータ記録処理を行うデータ記録装置にクリップ調整部を設定して、データ記録装置においてクリップ調整処理やフォーマット変換を実行する構成として説明したが、先に図4を参照して説明したように、クリップ調整処理やフォーマット変換は、記録装置以外において実行する構成としてもよい。すなわち、
(a)記録装置側にクリップ調整処理部を設定する構成
(b)再生装置側にクリップ調整処理部を設定する構成
(c)独立したクリップ調整装置を設定する構成
これらのいずれの構成も可能であり、本発明に係るクリップ調整処理は様々な装置において実行可能である。
例えば、ビデオカメラなどのデータ再生装置にクリップ調整処理部を構成する場合、データ再生装置の構成は、以下のような構成となる。
クリップの定義されたフォーマットデータを記録したメディアからデータ再生を実行するデータ再生部と、
データ再生部の再生データから、コピー対象のストリームデータを含むコピー元クリップ構成データを取得し、コピー元フォーマットにおいて定義されるプレイリストファイル内のプレイアイテム対応のコピー元クリップ構成データを複数含む1つのクリップを、コピー先クリップとして設定するクリップ調整部と、
クリップ設定ステップにおいて設定したコピー先クリップを含むデータをコピー用データとして出力するデータ出力部、
これらの処理部を有する構成となる。
なお、先にも説明したように、本発明は、
(a)コピー元、コピー先双方とも同一のフォーマットデータ、例えばBDフォーマットデータをコピー元から読み出してBDフォーマットデータとしてコピー先に記録する場合、
(b)コピー元、コピー先双方とも同一のフォーマットデータ、例えばAVCHDフォーマットデータをコピー元から読み出してAVCHDフォーマットデータとしてコピー先に記録する場合、
(c)コピー元、コピー先が、異なるフォーマットデータ、例えばAVCHDフォーマットデータとBDフォーマットデータのフォーマット変換を実行してコピーを行う場合、
これらのすべての態様において適用可能であり、さらに、例えばAVCHDフォーマット間、あるいは、BDフォーマット間の複数の異なるフォーマット、例えばBD−RE3.0フォーマットとBD−RE2.1フォーマットなどのフォーマット間のフォーマット変更を行う場合などにも適用可能である。
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本発明の一実施例構成によれば、再生区間データを含むクリップの定義されたフォーマットデータのコピー用データを生成する構成において、コピー対象のストリームデータを含むコピー元クリップ構成データを取得し、コピー元のフォーマット中のプレイリストファイル内に設定されたプレイアイテム対応のコピー元クリップ構成データを複数含む1つのクリップを、コピー先クリップとして設定するクリップ調整処理を行う。本構成により、コピー先クリップの数をコピー元クリップの数より増大させることのないコピー記録が可能となる。従って、メディアに記録するクリップ数の上限が規定されている各種のフォーマット、例えば、AVCHDフォーマットやBDAVフォーマットでのコピー記録処理に際して、フォーマット規定のクリップ数上限を超えずに多くのデータを記録することが可能となる。
クリップの規定されたフォーマットについて説明する図である。 クリップの規定されたフォーマットデータのコピー処理例について説明する図である。 本発明の一実施例に係る構成および処理の概要について説明する図である。 本発明の処理を実行する構成例について説明する図である。 AVCHDフォーマットとBDフォーマットについて説明する図である。 AVCHDフォーマットとBDフォーマットのディレクトリ構成について説明する図である。 AVCHDフォーマットにおいて設定される各ファイルの対応関係について説明する図である。 BDAVフォーマットにおいて設定される各ファイルの対応関係について説明する図である。 本発明において実行するAVCHDフォーマットからBDフォーマットへのフォーマット変換処理の概要について説明する図である。 本発明において実行するAVCHDフォーマットからBDフォーマットへの変換処理の対象となるファイルについて説明する図である。 本発明の一実施例に係るクリップ調整処理を実行する情報処理装置の構成例について説明する図である。 本発明の一実施例に係るクリップ調整処理の具体例について説明する図である。 本発明の一実施例に係るクリップ調整処理のシーケンスについて説明するフローチャートを示す図である。 本発明の一実施例に係るフォーマット変換処理における各識別子の再設定処理例について説明する図である。 本発明の一実施例に係るフォーマット変換処理における各識別子の再設定処理例について説明する図である。
符号の説明
11,12 プレイリスト
21,22,23 クリップ情報ファイル
31,32,33 ストリームファイル
110 ビデオカメラ
115 記録メディア
120 BDレコーダ
121 制御部
122 データ入力部
123 クリップ調整部
124 データ記録部
125 記録メディア

Claims (13)

  1. 情報処理装置において、再生区間データを含むクリップの定義されたフォーマットデータのコピー用データを生成するデータ変換方法であり、
    データ入力部がコピー元データを入力するデータ入力ステップと、
    クリップ調整部が、前記コピー元データから、コピー対象のストリームデータを含むコピー元クリップ構成データを取得するステップと、
    前記クリップ調整部が、コピー元フォーマットにおいて定義されるプレイリストファイル内のプレイアイテム対応のコピー元クリップ構成データを複数含む1つのクリップを、コピー先クリップとして設定し、コピー先メディアにおけるクリップ数をコピー元メディアにおけるコピー対象のクリップ数以下に制御するクリップ設定ステップと、
    を有することを特徴とするデータ変換方法。
  2. 前記データ変換方法は、さらに、
    データ記録部が、前記クリップ設定ステップにおいて設定したコピー先クリップを含むデータをメディアに記録するデータ記録ステップを有することを特徴とする請求項1に記載のデータ変換方法。
  3. 前記クリップ設定ステップは、
    複数のコピー元クリップ構成データが、コピー元フォーマットにおいて同一のプレイリストファイルに含まれるプレイアイテム対応のクリップ構成データである場合に、該複数のコピー元クリップ構成データを含む1つのコピー先クリップを設定することを特徴とする請求項1に記載のデータ変換方法。
  4. 前記クリップ設定ステップは、
    複数のコピー元クリップ構成データが、コピー元フォーマットにおいて異なるクリップの構成データとして設定されている場合においても、前記複数のコピー元クリップ構成データがコピー元フォーマットにおいて同一のプレイリストファイルに含まれるプレイアイテム対応のクリップ構成データである場合に、前記複数のコピー元クリップ構成データを含む1つのコピー先クリップを設定することを特徴とする請求項1に記載のデータ変換方法。
  5. 前記クリップの定義されたフォーマットデータは、AVCHD(Advanced Video Codec High Definition)フォーマットデータ、または、BDAV(Blu−ray Disc Audio Visual)フォーマットデータのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のデータ変換方法。
  6. 前記クリップ調整部は、さらに、前記コピー元データのフォーマット変換を行い、記録データとしてコピー元と異なるフォーマットデータを生成するフォーマット変換ステップを実行することを特徴とする請求項1に記載のデータ変換方法。
  7. 前記フォーマット変換ステップは、
    AVCHD(Advanced Video Codec High Definition)フォーマットからBDAV(Blu−ray Disc Audio Visual)フォーマットへのフォーマット変換処理を実行するステップであることを特徴とする請求項6に記載のデータ変換方法。
  8. 前記フォーマット変換ステップは、
    AVCHDフォーマットデータに含まれる再生制御情報ファイルとして、インデックスファイルと、プレイリストファイルと、クリップ情報ファイルを変換対象ファイルとして選択し、選択ファイルのフォーマット変換により、BDAVフォーマットに従った管理情報ファイルと、プレイリストファイルと、クリップ情報ファイルを生成する処理を実行するステップを含むことを特徴とする請求項6に記載のデータ変換方法。
  9. 前記フォーマット変換ステップは、
    クリップ情報ファイル識別子と、プレイアイテム識別子と、STC識別子については、AVCHDフォーマットデータに含まれる識別子を利用することなくBDAVフォーマットデータにおいて新たな識別子を設定する処理を行うステップを含むことを特徴とする請求項6に記載のデータ変換方法。
  10. 再生区間データを含むクリップの定義されたフォーマットデータのコピー用データを生成するデータ変換装置であり、
    コピー元データを入力するデータ入力部と、
    前記コピー元データからコピー対象のストリームデータを含むコピー元クリップ構成データを取得し、コピー元フォーマットにおいて定義されるプレイリストファイル内のプレイアイテム対応のコピー元クリップ構成データを複数含む1つのクリップを、コピー先クリップとして設定し、コピー先メディアにおけるクリップ数をコピー元メディアにおけるコピー対象のクリップ数以下に制御するクリップ調整部と、
    を有することを特徴とするデータ変換装置。
  11. 再生区間データを含むクリップの定義されたフォーマットデータのコピー記録処理を実行するデータ記録装置であり、
    コピー元データを入力するデータ入力部と、
    前記コピー元データからコピー対象のストリームデータを含むコピー元クリップ構成データを取得し、コピー元フォーマットにおいて定義されるプレイリストファイル内のプレイアイテム対応のコピー元クリップ構成データを複数含む1つのクリップを、コピー先クリップとして設定し、コピー先メディアにおけるクリップ数をコピー元メディアにおけるコピー対象のクリップ数以下に制御するクリップ調整部と、
    前記クリップ調整部において設定したコピー先クリップを含むデータをメディアに記録するデータ記録部と、
    を有することを特徴とするデータ記録装置。
  12. 再生区間データを含むクリップの定義されたフォーマットデータをメディアから再生し、コピー用データを出力するデータ再生装置であり、
    クリップの定義されたフォーマットデータを記録したメディアからデータ再生を実行するデータ再生部と、
    前記データ再生部の再生データから、コピー対象のストリームデータを含むコピー元クリップ構成データを取得し、コピー元フォーマットにおいて定義されるプレイリストファイル内のプレイアイテム対応のコピー元クリップ構成データを複数含む1つのクリップを、コピー先クリップとして設定し、コピー先メディアにおけるクリップ数をコピー元メディアにおけるコピー対象のクリップ数以下に制御するクリップ調整部と、
    前記クリップ調整部において設定したコピー先クリップを含むデータをコピー用データとして出力するデータ出力部と、
    を有することを特徴とするデータ再生装置。
  13. 情報処理装置において、再生区間データを含むクリップの定義されたフォーマットデータのコピー処理を実行させるコンピュータ・プログラムであり、
    データ入力部にコピー元データを入力させるデータ入力ステップと、
    クリップ調整部に、前記コピー元データからコピー対象のストリームデータを含むコピー元クリップ構成データを取得させるステップと、
    前記クリップ調整部に、コピー元フォーマットにおいて定義されるプレイリストファイル内のプレイアイテム対応のコピー元クリップ構成データを複数含む1つのクリップを、コピー先クリップとして設定し、コピー先メディアにおけるクリップ数をコピー元メディアにおけるコピー対象のクリップ数以下に制御させるクリップ設定ステップと、
    データ記録部に、前記クリップ設定ステップにおいて設定したコピー先クリップを含むデータをメディアに記録させるデータ記録ステップと、
    を有することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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