JP5589407B2 - 包装材料、及びそれを用いた包装体 - Google Patents
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Description
従って、レーザ印字できる発明包装材料は、レーザ照射によって基材が劣化したり変色しないこと、レーザ印字の濃度差が大きく判読しやすいこと、少ない層構成で安価に製造できること、などが求められている。
また、明瞭、かつ、鮮明なパタ─ン画像を形成し得ることができ、偽造防止等に有用な印字機能を有するレーザ印字用多層積層フィルムとしては、プラスチック基材、金属箔また金属蒸着樹脂フィルム、および、黒色顔料を含む樹脂組成物による黒色着色樹脂層とを順次に積層した多層積層体が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、基材の安定性に優れ、印字識別性に優れるレーザマーキング可能な包装材料としては、淡色インキ塗工層30、銀インキ塗工層20、前記基材層10、濃色インキ塗工層40が積層されたレーザマーキング領域120を有し、前記プラスチック基材層10または前記濃色インキ塗工層40側に前記熱融着性樹脂層60が積層されるものも知られている(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、特許文献1〜3のいずれでも、金属も含めて複数色を使用しており、使用する材料も多く、製造工程も煩雑で高コストでありるという問題点がある。
特許文献2〜3は本出願人の出願によるもので、さらに発展させて、新規課題も解消したものである。
請求項2の発明に係わる包装材料は、請求項1において、走査する上記レーザ光のエネルギが2〜5Wであり、上記白インキ層が少なくとも酸化チタン系顔料とバインダからなり、酸化チタン系顔料とバインダの質量配合比が酸化チタン系顔料:バインダ=2〜10:1で、かつ、酸化チタン系顔料の塗布量が2.5g/m2以上であるように、したものである。
請求項3の発明に係わる包装材料は、請求項1〜2において、上記レーザ印字されてなる上記模様が、バーコードリーダーで論理情報として読み取れるように、したものである。
請求項4の発明に係わる包装体は、請求項1〜3のいずれかに記載の包装材料を用いて、レーザ印字されてなる上記模様が可変情報であるように、したものである。
請求項2の本発明によれば、白インキ層を限定することで、レーザ光照射による印字のより濃度差が大きく判読しやすい効果を奏する。
請求項3の本発明によれば、レーザ印字の濃度差が大きく、バーコードリーダーなどの機械でも読み取れる効果を奏する。
請求項4の本発明によれば、レーザ印字によって、可変情報が印字された包装体を供給できる効果を奏する。
とができる。しかも、基材11がポリエステル系樹脂フィルムはらなり、レーザ光の走査を受けた後でも表面に変形が生じないので、レーザ印字後でも外観に優れている。また、層間にはレーザ印字に影響のない範囲で他の層を設けてもよい。
40以上とし、しかも基材11の表面にも変形が生じなくできる。しかも、レーザ印字された模様はバーコードリーダーで論理情報として読み取ることもできる。レーザ印字される模様はバーコードなどの論理情報に限らず、特に限定されるものではなく、例えば、商品名、意匠性デザイン、数字など任意な模様でよい。
JIS−X−0501では共通商品用バーコードシンボルとして必要な最小PCS値を白バーの反射率の関数として規定しており、またJIS−X−0502では物流商品用バーコードシンボルとして、白バーが段ボール等の下地の色となりうるため、JIS−X−0501よりもゆるい規格として、必要な最小PCS値を一定値の0.75と規定しているので、PCS値が0.75以上が好ましい。
該白インキ層13面へ、ポリオレフィン系樹脂層15として厚さが50μmのLLDPEフィルムを、2液ポリウレタン系接着剤を用いてドライラミネート法で積層して、参考例1の包装材料10を得た。
・<白インキ組成物>大日精化製、商品名、ラミックFB701白(D)
・<白インキ組成物>大日精化製、商品名、NT−ハイラミックMC白(D)
・<白インキ組成物>大日精化製、商品名、NT−ハイラミックHC白(D)
・<メジウムインキ組成物>大日精化製、商品名、NT−ハイラミックRメジウムM3
・<白インキ組成物>大日精化製、商品名、ラミックFB701白(D)
・<白インキ組成物>大日精化製、商品名、NT−ハイラミックHC白(D)と、メジューム(大日精化製、商品名、NT−ハイラミックRメジウムM3とを1:1で混合した。
・<白インキ組成物>大日精化製、商品名、NT−ハイラミックHC白(D)と、メジューム(大日精化製、商品名、NT−ハイラミックRメジウムM3とを1:2で混合した。
・<白インキ組成物>大日精化製、商品名、NT−ハイラミックHC白(D)
・<白インキ組成物>大日精化製、商品名、ラミックFB701白(D)
・<白インキ組成物>大日精化製、商品名、ラミックFB701白(D)
・<白インキ組成物>大日精化製、商品名、NT−ハイラミックHC白(D)
・<白インキ組成物>大日精化製、商品名、NT−ハイラミックHC白(D)
・<白インキ組成物>大日精化製、商品名、NT−ハイラミックHC白(D)
なお、大日精化製の、商品名ラミックFB701白(D)と、NT−ハイラミックHC白(D)は汎用の白インキである。
・<白インキ組成物>レーザ印字用インキ(東洋インキ製、商品名、Elbima Z117)
a*b*表色系及びL*u*v*表色系)に準拠して、測定機としてSpectroEye(GretagMacbeth社製、商品名)を用いて測定を行った。
測定は、下部に基準白色紙を敷いた状態で、白ベタのみの印刷部を基準として、印字部の色調差(L*、a*、b*)を測定した。Lスター(L*)は明度、aスター(a*)は赤味、bスター(b*)値は黄味を表し、色差ΔEは(L*)2+(a*)2+(b*
)2の平方根で算出される。結果を、表1に記載する。
外で、顔料塗布量も不足し、色差ΔEが40以下である。比較例1では、白顔料ではなく
、色素系顔料で黄味がかっており、印字の色差ΔEも40以下であった。
実施例1、2、3のいずれも、顔料:バインダ比が範囲内で、顔料塗布量も限度以上あり、色差ΔEも40以上と良好な印字ができ、また、いずれの基材11表面も溶融、破損
、ピンホール、シワの発生がなく、さらに、ポリオレフィン系樹脂層15も溶融したり、シワやピンホールの発生はなかった。
11:包装材料
13:白インキ層
15:ポリオレフィン系樹脂層
Claims (4)
- レーザの走査で色差に優れる印字ができ、かつ、外観に優れる包装材料であって、
該包装材料は、少なくとも基材と、該基材の1方の面へ白インキ層、及びポリオレフィン系樹脂層が順に積層されてなり、
更に、前記白インキ層は、少なくとも酸化チタン系顔料とバインダからなり、酸化チタン系顔料とバインダの質量配合比が酸化チタン系顔料:バインダ=2〜10:1であり、かつ、酸化チタン系顔料の塗布量が、2.5g/m 2 以上であることから構成され、
そして、前記基材側から、レーザ光のエネルギが2〜5Wであるレーザ光を走査することで模様を印字でき、
かつ、該印字の色差ΔEが、40以上であり、
更に、基材がポリエステル系樹脂フィルムで、レーザ光の走査を受けた後でも表面に変形が生じないこと
を特徴とする包装材料。 - 上記白インキ層が、白インキ組成物を2回重ね刷りされて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装材料。
- 上記レーザ印字されてなる上記模様が、バーコードリーダーで論理情報として読み取れることを特徴とする請求項1〜2に記載の包装材料。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の包装材料を用いて、レーザ印字されてなる上記模様が可変情報であることを特徴とする包装体。
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