JP7370692B2 - 包装体、包装袋およびそれらのマーキング方法 - Google Patents
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Description
実施例・比較例で得られた包装体のマーキング部分(印字部分)の視認性を、目視によって下記の4段階で官能評価した。
◎:印字濃度が非常に高く、視認性がきわめて良好である。
○:印字濃度が高く、視認性が良好である。
△:印字濃度が若干低い、あるいは、視認性が若干不良である。
×:印字濃度が低い、あるいは、視認性が不良である。
実施例・比較例で得られた包装体のレーザーマーキング部分(印字部分)の表面状態(外観)を、ルーペ(拡大率10倍)を用いて観察し、その状態を下記の3段階で官能評価した。
○:レーザー照射面にキズがまったくない。
△:レーザー照射面にキズがわずかに見られる。
×:レーザー照射面にキズが多く見られる。
実施例・比較例で得られた包装体のレーザーマーキング後のアルミニウム層あるいはアルミニウム蒸着層の損傷状態を、ルーペ(拡大率10倍)を用いて観察し、その状態を下記の3段階で官能評価した。
○:アルミ層・アルミ蒸着層に抜け(欠損部分)がまったくない。
△:アルミ層・アルミ蒸着層に抜けがわずかに見られる。
×:アルミ層・アルミ蒸着層に抜けが多く見られる。
実施例・比較例で得られた包装袋によって食品(マヨネーズ)を包装して長期間(約6ヶ月間)に亘って保存した後の内容物の状態の変化によって、下記の2段階で官能評価した。
○:内容物の状態に変化が見られなかった。
△:内容物の色、味の変化、腐敗が見られた。
<積層フィルムの作製>
厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルムの上に、ウレタン樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂とを有機溶媒(酢酸エチル・イソプロピルアルコール・酢酸プロピル・n-プロピルアルコール)に溶解させてなるバインダー中に酸化チタンを顔料として添加したインク(白色)を、通常のグラビア印刷によって塗布して乾燥させた後に、そのインク塗布面の上に、接着剤(エステル系)を利用して、厚さ50μmのポリエチレンフィルムを積層することによって、下記の層構成を有する積層フィルムを作製した。
・基材層:厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルム
・インク層:バインダー樹脂(ウレタン樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂との混合樹脂)中に顔料(酸化チタン)を添加したインクからなる厚さ約2.0μmの層
・熱接着層:厚さ50μmのポリエチレンフィルム
上記の如く作製された積層フィルムに、紫外線レーザー照射器(キーエンス社製 UVレーザーマーカー MD-Uシリーズ)を利用して、積層フィルムの基材層側から40Hzのパルス波状の紫外線レーザー光線を2.0Wの出力で10,000mm/秒のスキャンスピードで照射することによりフォントサイズ10.5にて製造年月日(実験の年月日)を印字することによって実施例1の包装体(包装フィルム)を得た。そして、そのマーキング処理が施された包装体(包装フィルム)を用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1に示す。
さらに、上記の如く作製した包装フィルムを、熱接着層同士が内側になるように長手方向に沿って二つ折りして、その二つ折りした包装フィルムに、長手方向に沿って所定の間隔で、長手方向に対して直交するように所定の幅(前後幅)でヒートシールするとともに、そのヒートシール部分の中間(前後の中間)を裁断することによって三方袋を連続的に作製した。そして、得られた包装袋を食品(マヨネーズ)の包装に用いたところ、何らの問題を生じさせることなく長期間(約6ヶ月間)の保存が可能であった。
積層フィルムの作製時における基材層上へ塗布するインクを下記のレーザーマーキング専用インクに変更した。そして、それ以外は実施例1と同様にして、実施例2の包装体(包装フィルム)および包装袋を作製した。そして、そのマーキング処理が施された包装体を用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1に示す。
・レーザーマーキング専用インク:レーザー発色剤を含有したインク(東洋インキ株式会社製 Elbima Z117)
また、得られた包装袋を用いて、実施例1と同様な食品の保存試験を実施したところ良好な長期保存性を示した。
<積層フィルムの作製>
厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルムの上に、実施例1と同様なインク(ウレタン樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂とを有機溶媒(酢酸エチル・イソプロピルアルコール・酢酸プロピル・n‐プロピルアルコール)に溶解させてなるバインダー中に酸化チタンを顔料として添加したもの)を、通常のグラビア印刷によって塗布して乾燥させた後に、そのインク塗布面の上に、接着剤(エステル系)を利用して、厚さ12μmの表面にアルミニウムを蒸着したPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム(アルミ蒸着層の厚さ=約600Å)を、アルミニウム蒸着層が外側になるように積層し、さらに、アルミニウム蒸着PETフィルム上に、接着剤(エステル系)を利用して、厚さ45μmのポリエチレンフィルムを積層することによって、下記の層構成を有する積層フィルムを作製した。
・基材層:厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルム
・インク層:バインダー樹脂(ウレタン樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂との混合樹脂)中に顔料(酸化チタン)を添加したインクからなる厚さ約2.0μmの層
・中間層( ガスバリア層):厚さ12μmのアルミ蒸着PETフィルム
・熱接着層:厚さ45μmのポリエチレンフィルム
上記の如く作製した積層フィルムに、実施例1と同様な方法で製造年月日を印字することによって実施例3の包装体(包装フィルム)を得た。そして、そのマーキング処理が施された包装フィルムを用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態、レーザーマーキング後の金属部分の状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1 に示す。また、実施例3の包装フィルムを用いて、実施例1と同様にして包装袋を作製し、実施例1と同様な食品の保存試験を実施したところ良好な長期保存性を示した。
<積層フィルムの作製>
厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルムの上に、実施例1 と同様なインク(ウレタン樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂とを有機溶媒(酢酸プロピル・メチルエチルケトン・イソプロピルアルコール)に溶解させてなるバインダー中に酸化チタンを顔料として添加したもの)を、通常のグラビア印刷によって塗布して乾燥させた後に、そのインク塗布面の上に、接着剤(エステル系)を利用して、厚さ15μmのEVOH(エチレンービニルアルコール共重合体)フィルムを積層し、さらに、そのEVOHフィルム上に、接着剤(エステル系)を利用して、厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルムを積層し、なおかつ、そのナイロンフィルム上に、接着剤(エステル系)を利用して、厚さ100μmのポリエチレンフィルムを積層することによって、下記の層構成を有する積層フィルムを作製した。
・基材層:厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルム
・インク層:バインダー樹脂(ウレタン樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂との混合樹脂)中に顔料(酸化チタン)を添加したインクからなる厚さ約2.0μm の層
・第一中間層:厚さ12μmのEVOHフィルム
・第二中間層:厚さ15μmのナイロンフィルム
・熱接着層:厚さ100μmのポリエチレンフィルム
上記の如く作製した積層フィルムに、実施例1と同様な方法で製造年月日を印字することによって実施例4の包装体(包装フィルム)を得た。そして、そのマーキング処理が施された包装フィルムを用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1 に示す。また、実施例4の包装フィルムを用いて、実施例1と同様にして包装袋を作製し、実施例1と同様な食品の保存試験を実施したところ良好な長期保存性を示した。
<積層フィルムの作製>
厚さ12μmの二軸延伸PETフィルムの上に、実施例1と同様なインク(ウレタン樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂とを有機溶媒(酢酸プロピル・酢酸エチル・イソプロピルアルコール・1プロパノール)に溶解させてなるバインダー中に酸化チタンを顔料として添加したもの)を、通常のグラビア印刷によって塗布して乾燥させた後に、そのインク塗布面の上に、接着剤(エステル系)を利用して、厚さ7μmのアルミニウム箔を積層し、さらに、そのアルミニウム箔上に、接着剤(エステル系)を利用して、厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルムを積層し、なおかつ、そのナイロンフィルム上に、接着剤(エステル系)を利用して、厚さ60μmのCPP(無延伸ポリプロピレン)フィルムを積層することによって、下記の層構成を有する積層フィルムを作製した。
・基材層:厚さ12μmの二軸延伸PETフィルム
・インク層:バインダー樹脂(ウレタン樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂との混合樹脂)中に顔料(酸化チタン)を添加したインクからなる厚さ約2.0μmの層
・ガスバリア層:厚さ7μmのアルミニウム箔
・中間層: 厚さ15μmのナイロンフィルム
・熱接着層:厚さ60μmのCPPフィルム
上記の如く作製した積層フィルムに、実施例1と同様な紫外線レーザー照射器を用いて、積層フィルムの基材層側から40Hzのパルス波状の紫外線レーザー光線を2,5Wの出力で12,000mm/秒のスキャンスピードで照射することによりフォントサイズ10.5にて製造年月日を印字することによって実施例5の包装体(包装フィルム)を得た。そして、そのマーキング処理が施された包装フィルムを用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態、レーザーマーキング後の金属部分の状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1 に示す。また、実施例5の包装フィルムを用いて、実施例1と同様にして包装袋を作製し、実施例1と同様な食品の保存試験を実施したところ良好な長期保存性を示した。
<積層フィルムの作製>
厚さ12μmの二軸延伸PETフィルムの上に、ウレタン樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂とを有機溶媒(トルエン・メチルエチルケトン・酢酸エチル)に溶解させてなるバインダー中にカーボンブラックを顔料として添加したインク(黒色)を、通常のグラビア印刷によって塗布して乾燥させた後に、そのインク塗布面の上に、接着剤(エステル系)を利用して、厚さ7μmのアルミニウム箔を積層し、さらに、そのアルミニウム箔上に、接着剤(エステル系)を利用して、厚さ70μmのCPP(無延伸ポリプロピレン)フィルムを積層することによって、下記の層構成を有する積層フィルムを作製した。
・基材層:厚さ12μmの二軸延伸PETフィルム
・インク層:バインダー樹脂(ウレタン樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂との混合樹脂)中に顔料(カーボンブラック)を添加したインクからなる厚さ約2.0μmの層
・ガスバリア層:厚さ7μmのアルミニウム箔
・熱接着層:厚さ70μmのCPPフィルム
上記の如く作製した積層フィルムに実施例5と同様な方法で製造年月日を印字することによって実施例6の包装体(包装フィルム)を得た。そして、そのマーキング処理が施された包装フィルムを用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態、レーザーマーキング後の金属部分の状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1 に示す。また、実施例6の包装フィルムを用いて、実施例1と同様にして包装袋を作製し、実施例1と同様な食品の保存試験を実施したところ良好な長期保存性を示した。
積層フィルムの作製時における基材層上へ塗布するインクを下記のグラビア印刷用インクに変更した以外は実施例6と同様にして、実施例7の包装体(包装フィルム)および包装袋を作製した。そして、そのマーキング処理が施された包装体を用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態、レーザーマーキング後の金属部分の状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1に示す。
・ウレタン樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂とを有機溶媒(トルエン・メチルエチルケトン・酢酸エチル)に溶解させてなるバインダー中に酸化チタンを顔料として添加したインク(白色)
また、得られた包装袋を用いて、実施例1と同様な食品の保存試験を実施したところ良好な長期保存性を示した。
<積層フィルムの作製>
厚さ12μmの二軸延伸PETフィルムの上に、ウレタン樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂とを有機溶媒(トルエン・メチルエチルケトン・酢酸エチル)に溶解させてなるバインダー中に酸化チタンを顔料として添加したインク(黒色)を、通常のグラビア印刷によって塗布して乾燥させた後に、そのインク塗布面の上に、接着剤(エステル系)を利用して、厚さ9μmのアルミニウム箔を積層し、さらに、そのアルミニウム箔上に、接着剤(エステル系)を利用して、厚さ12μmのPETフィルムを積層し、なおかつ、そのPETフィルム上に、接着剤(エステル系)を利用して、厚さ50μmのポリエチレンフィルムを積層することによって、下記の層構成を有する積層フィルムを作製した。
・基材層:厚さ12μmの二軸延伸PETフィルム
・インク層:バインダー樹脂(ウレタン樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂との混合樹脂)中に顔料(カーボンブラック)を添加したインクからなる厚さ約2.0μmの層
・ガスバリア層:厚さ9μmのアルミニウム箔
・中間層:厚さ12μmのPETフィルム
・熱接着層:厚さ50μmのPEフィルム
上記の如く作製した積層フィルムに実施例5と同様な方法で製造年月日を印字することによって実施例8の包装体(包装フィルム)を得た。そして、そのマーキング処理が施された包装フィルムを用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態、レーザーマーキング後の金属部分の状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1 に示す。また、実施例8の包装フィルムを用いて、実施例1と同様にして包装袋を作製し、実施例1と同様な食品の保存試験を実施したところ良好な長期保存性を示した。
実施例1と同様にして作製された積層フィルムの表面に、YAGレーザー照射器(パナソニック デバイス SUNX社製FAYbレーザーマーカー)を利用して、積層フィルムの基材層側から30kHzのパルス波状のYAGレーザーを20Wの出力で10,000mm/秒のスキャンスピードで照射することによりフォントサイズ1 0 . 5 にて製造年月日をマーキングすることによって比較例1 の包装体(包装フィルム)を得た。そして、そのマーキング処理が施された包装体を用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1 に示す。
実施例2と同様にして作製された積層フィルムの表面に、比較例1と同様な方法で製造年月日をマーキングすることによって比較例2の包装体(包装フィルム)を得た。そして、そのマーキング処理が施された包装体を用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1に示す。
実施例3と同様にして作製された積層フィルムの表面に、比較例1と同様な方法で製造年月日をマーキングすることによって比較例3の包装体(包装フィルム)を得た。そして、そのマーキング処理が施された包装体を用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態、レーザーマーキング後の金属部分の状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1 に示す。また、比較例3の包装フィルムを用いて、実施例1と同様にして包装袋を作製し、実施例1と同様な食品の保存試験を実施したところ、長期間保存後(6ヶ月保存後)の内容物に品質の低下が見られた。
実施例4と同様にして作製された積層フィルムの表面に、比較例1と同様な方法で製造年月日をマーキングすることによって比較例4の包装体(包装フィルム)を得た。そして、そのマーキング処理が施された包装体を用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1 に示す。
実施例5と同様にして作製された積層フィルムの表面に、比較例1と同様なYAGレーザー照射器を用いて、積層フィルムの基材層側から30kHzのパルス波状のYAGレーザーを25Wの出力で12,000mm/秒のスキャンスピードで照射することによりフォントサイズ10.5 にて製造年月日をマーキングすることによって比較例5の包装体(包装フィルム)を得た。そして、そのマーキング処理が施された包装体を用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態、レーザーマーキング後の金属部分の状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1 に示す。
実施例6と同様にして作製された積層フィルムの表面に、比較例5と同様な方法で製造年月日を印字することによって比較例6の包装体(包装フィルム)を得た。そして、そのマーキング処理が施された包装フィルムを用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態、レーザーマーキング後の金属部分の状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1 に示す。
実施例7と同様にして作製された積層フィルムの表面に、比較例5と同様な方法で製造年月日を印字することによって比較例7の包装体(包装フィルム)を得た。そして、そのマーキング処理が施された包装フィルムを用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態、レーザーマーキング後の金属部分の状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1 に示す。
実施例8と同様にして作製された積層フィルムの表面に、比較例5と同様な方法で製造年月日を印字することによって比較例8の包装体(包装フィルム)を得た。そして、そのマーキング処理が施された包装フィルムを用いて、上記した方法によってレーザーマーキング部分の視認性・表面状態、レーザーマーキング後の金属部分の状態を評価した。評価結果を、包装体(包装フィルム)の性状とともに表1 に示す。
本発明に係る包装体および包装袋の構成は、上記した各実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、構成材料である合成樹脂フィルムの基材層、金属蒸着層、中間層、熱接着層の材質、積層構成等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更することが可能である。
3・・基材層
2・・インク層
1・・熱接着層
α・・マーキング部分
Claims (2)
- 各種の物品を包装・収納するための合成樹脂フィルムからなる包装袋であって、
前記合成樹脂フィルムが、
二軸延伸ナイロンフィルムからなる基材層の上に、インク層を積層し、そのインク層の上に、エステル系の接着剤を介在させて、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムを、アルミニウム蒸着層が外側になるように積層されており、さらに、そのアルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる金属蒸着層の上に、エステル系の接着剤を介在させて、ポリエチレンフィルムからなる熱接着層を積層してなる積層フィルム、あるいは、
二軸延伸PETフィルムからなる基材層の上に、インク層を積層し、そのインク層の上に、エステル系の接着剤を介在させて、アルミニウム箔を積層し、さらに、そのアルミニウム箔層の上に、エステル系の接着剤を介在させて、二軸延伸ナイロンフィルムを積層し、さらに、そのナイロンフィルム上に、無延伸ポリプロピレンフィルムからなる熱接着層を積層してなる積層フィルム、もしくは、
二軸延伸PETフィルムからなる基材層の上に、インク層を積層し、そのインク層の上に、エステル系の接着剤を介在させて、アルミニウム箔を積層し、さらに、そのアルミニウム箔層の上に、、エステル系の接着剤を介在させて、無延伸ポリプロピレンフィルムからなる熱接着層を積層してなる積層フィルムであり、
前記インク層が、ウレタン樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂との混合樹脂からなるバインダー中に、二酸化チタンを顔料として添加したものであり、
紫外線レーザーによるマーキング処理が施されており、かつ、
そのマーキング処理が、前記基材層の外側から紫外線レーザーを照射することによって前記インク層を変化させたものであることを特徴とするガスバリア性を有する包装袋。 - 各種の物品を包装・収納するための合成樹脂フィルムからなる包装袋のマーキング方法であって、
前記合成樹脂フィルムが、
二軸延伸ナイロンフィルムからなる基材層の上に、インク層を積層し、そのインク層の上に、エステル系の接着剤を介在させて、アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムを、アルミニウム蒸着層が外側になるように積層されており、さらに、そのアルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる金属蒸着層の上に、エステル系の接着剤を介在させて、ポリエチレンフィルムからなる熱接着層を積層してなる積層フィルム、あるいは、
二軸延伸PETフィルムからなる基材層の上に、インク層を積層し、そのインク層の上に、エステル系の接着剤を介在させて、アルミニウム箔を積層し、さらに、そのアルミニウム箔層の上に、エステル系の接着剤を介在させて、二軸延伸ナイロンフィルムを積層し、さらに、そのナイロンフィルム上に、無延伸ポリプロピレンフィルムからなる熱接着層を積層してなる積層フィルム、もしくは、
二軸延伸PETフィルムからなる基材層の上に、インク層を積層し、そのインク層の上に、エステル系の接着剤を介在させて、アルミニウム箔を積層し、さらに、そのアルミニウム箔層の上に、、エステル系の接着剤を介在させて、無延伸ポリプロピレンフィルムからなる熱接着層を積層してなる積層フィルムであり、
前記インク層が、ウレタン樹脂と塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂との混合樹脂からなるバインダー中に、二酸化チタンを顔料として添加したものであり、
その合成樹脂フィルムの前記基材層の外側から紫外線レーザーを照射することによって前記インク層を変化させることによってマーキングを行うことを特徴とするガスバリア性を有する包装袋のマーキング方法。
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