JP7260099B2 - レーザ描画用積層体及びその作製方法 - Google Patents
レーザ描画用積層体及びその作製方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7260099B2 JP7260099B2 JP2020057000A JP2020057000A JP7260099B2 JP 7260099 B2 JP7260099 B2 JP 7260099B2 JP 2020057000 A JP2020057000 A JP 2020057000A JP 2020057000 A JP2020057000 A JP 2020057000A JP 7260099 B2 JP7260099 B2 JP 7260099B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- laser
- layer
- laminate
- information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
(レーザ描画用積層体)
図1に、本発明のレーザ描画用積層体(A1)を示す。本第一の実施形態は、レーザ描画用積層体(A1)をカードとして形成した例である。図1(a)は、レーザ描画用積層体(A1)の平面図であり、第一の画像(1)と第二の画像(3)により情報画像(5)を形成した一例である。図1(b)は、レーザ描画用積層体(A1)のAA´断面図であり、図1(b)に示すように、レーザ描画用積層体(A1)は、基材層(2)に形成された顔画像である第一の画像(1)と、基材層(2)上に積層されたレーザ発色層(4)に形成された文字情報である第二の画像(3)を有し、第一の画像(1)と第二の画像(3)により情報画像(5)が形成される。
基材層(2)は、350~370nmの紫外線領域に吸収波長域を有し、黒色系に発色する紫外線吸収材料を含有する熱可塑性樹脂層又はインキ層により形成されてなる。紫外線吸収材料としては、例えばサリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、置換アクリロニトリル系、トリアジン系の有機系化合物、カーボンナノチューブ、酸化亜鉛、アルミニウムドープ酸化亜鉛、ガリウムドープ酸化亜鉛、酸化チタン化合物、酸化セリウム、二酸化チタン微粒子を酸化鉄で複合化処理してなるハイブリッド無機粉体および酸化セリウム微粒子の表面を非結晶性シリカでコーティングしてなるハイブリッド無機粉体等の公知の材料を使用することができる。
図2に、基材層(2)に形成された第一の画像(1)の平面図と断面図を示す。図2(b)は、基材層(2)として二酸化チタン(白色チタン)を含有する白色のポリカーボネートを用い、紫外線レーザ(以下、「UVレーザ」という。)により350~370nmの紫外線を照射して、黒色系の第一の画像(1)を基材層(2)の表層に形成した例である。また、第一の画像(1)は、UVレーザの焦点を調整することによって、図2(c)に示すように、基材層(2)の表層から裏層にかけて形成してもよく、図2(d)に示すように下層又は図2(e)に示すように中間に形成してもよい。あるいは、図2(f)に示すように、紙等の基体(9)上に紫外線吸収インキを印刷又は塗工により形成した基材層(2)にUVレーザを照射して第一の画像(1)を形成してもよい。
レーザ発色層(4)は、700nm~1000nmの赤外線を吸収する赤外線吸収材料を含有し、透明性を有する熱可塑性樹脂層又はインキ層であれば特に限定されず、単層又は複数の熱可塑性樹脂シートを積層して構成してもよい。レーザ発色層(4)に透明性が求められるのは、基材層(2)に形成された第一の画像(1)と第二の画像(3)を重ね合わせて視認できるようにするためである。
図3に、レーザ発色層(4)に形成された第二の画像(3)の平面図と断面図を示す。第二の画像(3)の色彩は、第一の画像(1)と同様に黒色系である。図3(b)は、レーザ発色層(4)として透明性を有する赤外レーザ発色シートを用い、赤外線レーザ(以下、「IRレーザ」という。)により700nm~1000nmの赤外線を照射して、レーザ発色層(4)の表層に黒色系の第二の画像(3)を形成した例である。第二の画像(3)は、図3(c)に示すように、レーザ発色層(4)の表層から裏層にかけて形成してもよく、図3(d)に示すように、レーザ発色層(4)の中層に形成してもよい。また、図3(e)に示すように、表層、中層又は下層を組み合わせて形成してもよい。あるいは、図3(f)に示すように、紙等の基体(9)上に前述の黒色系に発色する赤外線吸収インキを印刷又は塗工により形成したレーザ発色層(4)が設けられ、レーザ発色層(4)にIRレーザを照射して第二の画像(3)を形成してもよい。
本第一の実施形態では、図1に示すように情報画像(5)は、第一の画像(1)と第二の画像(3)が一部重複して成るが、情報画像(5)は、第一の画像(1)と第二の画像(3)の少なくとも一部を近接又は隣接して形成してもよい。近接又は隣接する構成は後述するが、本発明において、近接及び隣接とは、第一の画像(1)と第二の画像(3)の一端が接しているものを隣接、第一の画像(1)と第二の画像(3)の一端が接していないものを近接という。
次に、レーザ描画用積層体(A1)の作製方法について、図5により説明する。本発明のレーザ描画用積層体(A1)の作製方法は、第一の画像作製工程(S1)と、情報画像作製工程(S2)を少なくとも有する。
情報画像作製工程(S2)は、第二の画像(3)を形成する基となる第二の画像データを画像処理機器により作成又は外部から入力し、第二の画像データを得る。次に、レーザ発色層(4)に第二のレーザ(7)として、IRレーザの焦点を合わせて照射して、第二の画像データを基に黒色系の第二の画像(3)を第一の画像(1)に重畳、近接又は隣接する位置に形成する。IRレーザは、レーザ発色層(4)を発色させる限りにおいて、公知のIRレーザを使用することができる。例えば、IRレーザとしては、例えば、CO2レーザ、ファイバーレーザ、YAGレーザ、近赤外レーザ、半導体レーザ等を用いることができる。
次に、第二の実施形態として、第一の画像(1)と第二の画像(3)を隣接して形成した情報画像(5)を有するレーザ描画用積層体(A2)について、図6により説明する。なお、第一の実施形態と同様な記載は省略し、異なる箇所のみ説明する。
次に、図8に示すように、第三の実施形態として、基材層(2´´)とレーザ発色層(4´´)の間に透明性中間層(8)を積層した形態であって、パララックスバリア方式により情報画像(5´´)が立体的に視認できるレーザ描画用積層体(A3)の構成について説明する。なお、説明の便宜上、第一の実施形態と第二の実施形態が重複する部分は省略し、異なる箇所のみ説明する。
本発明の実施例について、前述の実施の形態と同様に図を用いて説明をする。なお、本発明の内容は、これらの実施例の範囲に限定されるものではない。
1、 1´、1´´ 第一の画像
2、2´、2´´ 基材層
3、3´、3´´ 第二の画像
4、4´、4´´ レーザ発色層
5、5´、5´´ 情報画像
6 第一のレーザ
7 第二のレーザ
8 透明性中間層
9 基体
10 基画像データ
Claims (3)
- 紫外線領域の波長のレーザ光により発色する材料を含有する基材層と、
前記基材層上に積層された赤外線領域の波長のレーザ光により発色する材料を含有するレーザ発色層を少なくとも有し、
前記紫外線領域の波長のレーザ光により前記基材層に形成された第一の画像と、前記赤外線領域の波長のレーザ光により前記レーザ発色層に前記第一の画像と少なくとも一部が重畳、隣接又は近接して形成された第二の画像から成る情報画像を有することを特徴とするレーザ描画用積層体。 - 前記紫外線領域の波長のレーザ光により発色する前記基材層の材料が二酸化チタンであることを特徴とする請求項1記載のレーザ描画用積層体。
- 請求項1又は請求項2記載の前記レーザ描画用積層体の作製方法であって、
前記基材層上に前記レーザ発色層を積層し、前記基材層に第一のレーザである紫外線レーザ光の焦点を合わせて前記第一の画像を作製する第一の画像作製工程と、
前記レーザ発色層の前記第一の画像と重畳、隣接又は近接する位置に、第二のレーザである赤外線レーザ光の焦点を合わせて前記第二の画像を形成して前記情報画像を作製する情報画像作製工程を少なくとも備えることを特徴とするレーザ描画用積層体の作製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020057000A JP7260099B2 (ja) | 2020-03-27 | 2020-03-27 | レーザ描画用積層体及びその作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020057000A JP7260099B2 (ja) | 2020-03-27 | 2020-03-27 | レーザ描画用積層体及びその作製方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021154597A JP2021154597A (ja) | 2021-10-07 |
JP7260099B2 true JP7260099B2 (ja) | 2023-04-18 |
Family
ID=77916619
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020057000A Active JP7260099B2 (ja) | 2020-03-27 | 2020-03-27 | レーザ描画用積層体及びその作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7260099B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000127240A (ja) | 1998-10-27 | 2000-05-09 | Matsushita Electric Works Ltd | 樹脂成形品のレーザマーキング法 |
JP2005205882A (ja) | 2003-12-25 | 2005-08-04 | Sony Corp | 感熱記録媒体 |
JP2019214392A (ja) | 2018-06-11 | 2019-12-19 | フジモリプラケミカル株式会社 | 包装体、包装袋およびそれらのマーキング方法 |
-
2020
- 2020-03-27 JP JP2020057000A patent/JP7260099B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000127240A (ja) | 1998-10-27 | 2000-05-09 | Matsushita Electric Works Ltd | 樹脂成形品のレーザマーキング法 |
JP2005205882A (ja) | 2003-12-25 | 2005-08-04 | Sony Corp | 感熱記録媒体 |
JP2019214392A (ja) | 2018-06-11 | 2019-12-19 | フジモリプラケミカル株式会社 | 包装体、包装袋およびそれらのマーキング方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021154597A (ja) | 2021-10-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10173452B2 (en) | Information recording media and method for printing on information storage media | |
US9390363B1 (en) | Cards with special texture and color | |
CN101535056B (zh) | 生成数据载体的方法以及由此生成的数据载体 | |
US10675904B2 (en) | Identification document with tactile feature | |
US10363768B2 (en) | Identification document with contoured surface image | |
US7075725B2 (en) | Lenticular card and processes for making | |
US20140285612A1 (en) | Method of Producing Security Document | |
WO2015030575A1 (en) | Identification assembly for an identity document | |
JP7260099B2 (ja) | レーザ描画用積層体及びその作製方法 | |
US11400748B2 (en) | Security element comprising a lenticular image | |
JP6575307B2 (ja) | 印刷物及びその製造方法 | |
JP2021154596A (ja) | カラー画像積層体及びその作製方法 | |
JP2015189154A (ja) | 情報記録媒体および情報記録媒体の製造方法 | |
JP2013018229A (ja) | 発色性積層体 | |
WO2022102751A1 (ja) | 積層体、冊子体、及び積層体を用いる方法 | |
KR102009895B1 (ko) | 힌지가 포함된 보안용 시트 | |
JP2021137968A (ja) | 積層体 | |
JP6233802B2 (ja) | 透過画像形成体及びその作製方法 | |
JP2021012281A (ja) | 真贋判定用積層体とその製造方法 | |
JP2005202896A (ja) | 偽造防止部材およびコードマーク読取システム | |
JP2013001058A (ja) | カード表示体及びその認識方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220627 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230322 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230323 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230327 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7260099 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |