JP2000127240A - 樹脂成形品のレーザマーキング法 - Google Patents

樹脂成形品のレーザマーキング法

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JP2000127240A
JP2000127240A JP10306118A JP30611898A JP2000127240A JP 2000127240 A JP2000127240 A JP 2000127240A JP 10306118 A JP10306118 A JP 10306118A JP 30611898 A JP30611898 A JP 30611898A JP 2000127240 A JP2000127240 A JP 2000127240A
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resin molded
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直人 池川
Keiji Azuma
啓二 東
Sakuo Kamata
策雄 鎌田
Yuichi Uchida
雄一 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥離によるマークの脱落や欠損を防ぐことが
できると共に材料の無駄を少なくすることができる樹脂
成形品のレーザマーキング法を提供する。 【解決手段】 キャビティ5内に進退移動自在なコア型
6を設けた成形金型7を用い、キャビティ5に樹脂8を
供給することによって樹脂成形品1を成形すると共にキ
ャビティ5内に前進したコア型6によって樹脂成形品1
の表面の一部に凹部2を形成する。次に成形金型7内に
おいて樹脂成形品1の凹部2に着色した樹脂9を供給し
て凹部2内に成形層3を成形する。この後、成形層3に
レーザビームを照射してマーキングする。成形層3をコ
ア型6で成形される凹部2内に形成することができ、成
形層3は凹部2の底面の他に凹部2の内側面にも密着し
て剥離し難く、特に成形層3の端面は凹部2内にあって
露出していず、端面の露出する端部から剥離されるよう
なことを防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂成形品にレー
ザビームを照射して文字等のマークを形成するレーザマ
ーキング法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂成形品に文字などのマークを形成す
るには、例えばマークを印刷したシールを貼るというよ
うな簡便な方法もあるが、この場合には手間がかかった
り、表面に凹凸がある樹脂成形品の場合には貼ってもす
ぐに剥がれてしまうなどの欠点がある。
【0003】一方、別の方法として、樹脂成形品にレー
ザビームを照射して文字等のマークを形成するレーザマ
ーキング法がある。この方法では、樹脂成形品の表面に
レーザビームを照射することによってマークを形成する
ことができるが、この場合にはマーキングは単色にな
る。
【0004】そこで、特開昭62−203692号公報
に多色でマーキングを行なうことができるようにしたレ
ーザマーキング法が提供されている。このものは図14
に示すように、樹脂成形品1の表面に種々の異なる色の
塗料を複数層にコーティングすることによって、複数層
のコーティング層10a,10b,10c…を設け、こ
のコーティング層10a,10b,10c…にレーザビ
ームLを照射して、所望のパターンで所望のコーティン
グ層10a,10b,10c…まで貫通して除去するこ
とによって、貫通孔4の底に露出する色の違いで複数色
のマーキングを行なうことができるようにしたものであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この特開昭6
2−203692号公報のものでは、コーティング層1
0a,10b,10c…は樹脂成形品1の表面の全面に
設けられており、コーティング層10a,10b,10
c…の端部が樹脂成形品1の表面に露出している。従っ
てコーティング層10a,10b,10c…は端面が露
出している端部からめくられて、樹脂成形品1の表面か
ら剥離し易く、マークの脱落や欠損となってマークが認
識できなくなるおそれがあった。またコーティング層1
0a,10b,10c…はこのように樹脂成形品1の表
面の全面に設けられているために、マーキングを施す必
要のない部分にもコーティング層10a,10b,10
c…が存在し、材料の無駄が大きいという問題があっ
た。
【0006】また、多色のマーキングを行なう場合に
は、必要とする色数と同じ層数でコーティング層10
a,10b,10c…を形成する必要があり、コーティ
ング層10a,10b,10c…を形成する工数が増加
するという問題もあった。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、剥離によるマークの脱落や欠損を防ぐことができ
ると共に材料の無駄を少なくすることができる樹脂成形
品のレーザマーキング法を提供することを目的とするも
のであり、加えて少ない工数で多色のマーキングを行な
うことができる樹脂成形品のレーザマーキング法を提供
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
樹脂成形品のレーザマーキング法は、キャビティ5内に
進退移動自在なコア型6を設けた成形金型7を用い、キ
ャビティ5に樹脂8を供給することによって樹脂成形品
1を成形すると共にキャビティ5内に前進したコア型6
によって樹脂成形品1の表面の一部に凹部2を形成し、
成形金型7内において樹脂成形品1の凹部2に着色した
樹脂9を供給して凹部2内に成形層3を成形し、この
後、成形層3にレーザビームLを照射してマーキングす
ることを特徴とするものである。
【0009】また請求項2の発明は、キャビティ5内に
コア型6を前進させた状態でキャビティ5に樹脂8を供
給することによって、コア型6で凹部2を形成した樹脂
成形品1を成形し、次いでコア型6を後退させることに
よって形成される凹部2の空間に着色した樹脂9を供給
して凹部2内に成形層3を成形することを特徴とするも
のである。
【0010】また請求項3の発明は、キャビティ5内に
コア型6を前進させた状態でキャビティ5に樹脂8を供
給することによって、コア型6で凹部2を形成した樹脂
成形品1を成形し、次いでコア型6と凹部2の間に着色
した樹脂9を注入すると共にこの樹脂9の注入圧力でコ
ア型6を後退させることによって凹部2内に成形層3を
成形することを特徴とするものである。
【0011】また請求項4の発明は、キャビティ5内に
進退移動自在なコア型6を複数設けた成形金型7を用
い、複数のコア型6によって樹脂成形品1の表面に複数
の凹部2を形成すると共に各凹部2に異なる色に着色さ
れた樹脂9を供給して成形層3を成形することを特徴と
するものである。
【0012】また請求項5の発明は、成形金型7のキャ
ビティ5に成形された樹脂成形品1を保持させたまま、
成形層3にレーザビームLを照射してマーキングするこ
とを特徴とするものである。
【0013】また請求項6の発明は、成形層3に照射エ
ネルギーの異なる複数種のレーザビームLを照射するこ
とによって、成形層3の表面の一部を発泡あるいは変色
させることによるマーキングと、成形層3の一部を貫通
して除去することによるマーキングを行なうことを特徴
とするものである。
【0014】また請求項7の発明は、樹脂成形品1の凹
部2に異なる色に着色した樹脂9を複数回に分けて注入
することによって、色の異なる複数層に成形層3を成形
することを特徴とするものである。
【0015】また請求項8の発明は、成形層3に照射エ
ネルギーの異なる複数種のレーザビームLを照射するこ
とによって、成形層3の所定の層まで貫通して除去する
ことによるマーキングと、成形層3の所定の層や成形層
2の貫通除去で露出される樹脂成形品1の表面の一部を
発泡あるいは変色させることによるマーキングを行なう
ことを特徴とするものである。
【0016】本発明の請求項9に係る樹脂成形品のレー
ザマーキング法は、成形金型7のキャビティ5に樹脂8
を供給して表面の一部に凹部2を形成した樹脂成形品1
を成形し、この樹脂成形品1を成形金型7から脱型した
後、凹部2に着色した樹脂9を注入して凹部2内に成形
層3を成形し、この後、成形層3にレーザビームLを照
射してマーキングすることを特徴とするものである。
【0017】また請求項10の発明は、樹脂成形品1の
凹部2に異なる色に着色した樹脂8を複数回に分けて注
入することによって、色の異なる複数層に成形層3を成
形することを特徴とするものである。
【0018】また請求項11の発明は、成形層3を熱硬
化性樹脂の注入及び加熱によって成形することを特徴と
するものである。
【0019】また請求項12の発明は、成形層3を紫外
線硬化型樹脂の注入及び紫外線照射によって成形するこ
とを特徴とするものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0021】図1は請求項1の発明の実施の形態の一例
を示すものである。成形金型7は一対の型板12,13
によって形成してあり、一方の型板12には型板13に
対向する面においてキャビティ5となる凹所が設けてあ
る。この型板12にはキャビティ5に連通する樹脂注入
口14が設けてある。また他方の型板13には型板12
に対向する面において凹所15を設け、この凹所15内
に収容されるようにコア型6が配設してある。型板1
2,13を型締めした際に、コア型6はキャビティ5の
開口の一部に面するように配置されるものである。この
コア型6は型板13をスライド自在に貫通するシリンダ
ーロッド16の先端に取り付けてあり、型板13の背方
に配設されるシリンダー17を作動させてシリンダーロ
ッド16を進退駆動することによって、コア型6が型板
13の表面と面一になるように凹所15に収容される状
態と、キャビティ5内に突出する状態との間で、コア型
6を進退移動させることができるようにしてある。また
コア型6を背面から貫通してコア型6の表面に先端が臨
むようにインジェクター18が取り付けてある。このイ
ンジェクター18は型板13の背方に配設される樹脂タ
ンク20などに樹脂供給路19を介して接続してあり、
着色された樹脂9が供給されるようにしてある。
【0022】上記のように形成される成形装置にあっ
て、先ず図1(a)のように、成形金型7の型板12,
13を型締めし、コア型6を後退させてキャビティ5内
に突出しないように凹所15内に収容しておく。そして
樹脂注入口14に射出成形機などのノズル21から樹脂
8を射出注入して図1(b)のようにキャビティ5内に
樹脂8を供給する。次にキャビティ5内の樹脂8が硬化
乃至固化しないうちに図1(c)のようにコア型6を前
進させてキャビティ5内に突出させ、樹脂8によって成
形される樹脂成形品1の表面の一部に凹部2を形成す
る。樹脂8が硬化乃至固化した後にコア型6を後退させ
ると、図1(d)のように凹部2内に空間が形成される
ので、インジェクター18から顔料を含有して着色され
た樹脂9を図1(e)のように凹部2内に注入し、樹脂
9を硬化乃至固化させて凹部2内に成形層3を成形す
る。このように樹脂成形品1を成形すると共に凹部2内
に成形層3を成形した後に、成形金型7の型板12,1
3を開いて脱型することによって、図2(a)のような
成形層3を凹部2内に一体に設けた樹脂成形品1を得る
ことができるものである。
【0023】図2(a)の樹脂成形品1にあって、樹脂
成形品1のマーキングを施す必要のある一部において凹
部2が形成されているものであり、凹部2は樹脂成形品
1の端部に至らないように形成されるものである。そし
て凹部2内に成形された成形層3は凹部2の底面の他に
凹部2の内側面にも密着しており、密着面積が大きくて
剥離し難いものである。特に成形層3の端面は凹部2内
にあって露出していないので、端面の露出する端部から
剥離されるようなことを防ぐことができるものである。
そして、成形層3の表面にレーザビームLを図2(b)
のように照射すると共に所定のパターニングで走査させ
ることによって、図2(c)のように成形層3の表面に
文字などのマークMを施すことができるものである。例
えば、レーザビームLの照射によって成形層3の表面を
発泡させたり、変色させたりすることによって、マーク
Mを施すことができるものである。ここで、凹部2に設
けた成形層3は上記のように剥離され難いので、成形層
3の剥離によってマークMが脱落したり欠損したりする
ことがなくなり、マークMが認識できなくなるようなこ
とを防ぐことができるものである。またマーキングを施
す成形層3は樹脂成形品1の一部の凹部2においてのみ
設けられているので、樹脂成形品1の全面に設ける場合
のような材料の無駄がなくなるものである。
【0024】図3は請求項2の発明の実施の形態の一例
を示すものであり、成形装置として図1に示すものと同
じ構造のものを用いることができる。そしてこのもので
は、まず図3(a)のように、成形金型7の型板12,
13を型締めし、コア型6を前進させてキャビティ5内
に突出させておく。この状態で図3(b)のようにノズ
ル21から樹脂注入口14を通して射出注入してキャビ
ティ5内に樹脂8を供給する。樹脂8で形成される樹脂
成形品1の表面の一部にはコア型6によって凹部2が形
成されている。次にキャビティ5内の樹脂8が硬化乃至
固化した後、コア型6を後退させると、図3(c)のよ
うに凹部2内に空間が形成されるので、インジェクター
18から顔料を含有して着色された樹脂9を図3(d)
のように凹部2内に注入し、樹脂9を硬化乃至固化させ
て凹部2内に成形層3を成形する。このようにコア型6
を後退させて凹部2内に空間を形成した後に、凹部2に
着色された樹脂9を注入するようにしているので、凹部
2への樹脂9の注入を低圧で行なうことができるもので
ある。
【0025】上記のように樹脂成形品1を成形すると共
に凹部2内に成形層3を成形した後に、成形金型7の型
板12,13を開いて脱型することによって、既述の図
2(a)のような成形層3を凹部2内に一体に設けた樹
脂成形品1を得ることができるものである。そして、後
は既述の図2(b)(c)と同様にして成形層3の表面
にレーザビームLを照射すると共に所定のパターニング
で走査させることによって、成形層3の表面に文字など
のマークMを施すことができるものである。
【0026】図4は請求項3の発明の実施の形態の一例
を示すものであり、成形装置として図1に示すものと同
じ構造のものを用いることができる。そしてこのもので
は、まず図4(a)のように、成形金型7の型板12,
13を型締めし、コア型6を前進させてキャビティ5内
に突出させておく。この状態で図4(b)のようにノズ
ル21から樹脂注入口14を通して射出注入してキャビ
ティ5内に樹脂8を供給する。樹脂8で形成される樹脂
成形品1の表面の一部にはコア型6によって凹部2が形
成されている。次にキャビティ5内の樹脂8が硬化乃至
固化する前に、顔料を含有して着色された樹脂9をイン
ジェクター18から注入すると図4(c)のようにこの
樹脂9の注入圧力に押されてコア型6が序々に後退し、
コア型6が後退した凹部2内に樹脂9が図4(d)のよ
うに充填され、凹部2内に成形層3を形成することがで
きる。このように樹脂9の注入圧力でコア型6を後退さ
せながら樹脂9の供給を行なうことによって、樹脂成形
品1を形成する樹脂8が硬化乃至固化していない状態で
も凹部2の形状がくずれないように成形層3を形成する
樹脂9を供給することが可能になるものであり、硬化乃
至固化していない樹脂8,9同士の密着性によって、樹
脂成形品1に対する成形層3の密着性を強固なものとす
ることができるものである。
【0027】そして樹脂8,9を硬化乃至固化させて樹
脂成形品1を成形すると共に凹部2内に成形層3を成形
した後に、成形金型7の型板12,13を開いて脱型す
ることによって、既述の図2(a)のような成形層3を
凹部2内に一体に設けた樹脂成形品1を得ることができ
るものである。後は既述の図2(b)(c)と同様にし
て成形層3の表面にレーザビームLを照射すると共に所
定のパターニングで走査させることによって、成形層3
の表面に文字などのマークMを施すことができるもので
ある。
【0028】図5は請求項5の発明の実施の形態の一例
を示すものであり、成形金型7の型板13の型板12に
対向する面に複数箇所において凹所15を設け、各凹所
15にコア型6が配設してある。各コア型6は型板12
のキャビティ5の開口の範囲内に配置されているもので
ある。この各コア型6は図1のものと同様にシリンダー
ロッド16の先端に取り付けてあり、シリンダー17を
作動させてシリンダーロッド16を進退駆動することに
よって、各コア型6をキャビティ5内に進退移動させる
ことができるようにしてある。また図1のものと同様に
各コア型6にインジェクター18が設けてあり、各イン
ジェクター18はコア型6の進退移動に連動して進退移
動するようにしてある。この各インジェクター18から
はそれぞれ異なる色に顔料で着色された樹脂9が注入さ
れるようにしてある。その他の構成は図1のものと同じ
である。
【0029】このように形成される成形装置を用いて図
1、図3、図4と同様にして樹脂成形品1を成形するこ
とができる。すなわち、例えば図1(a)と同様に各コ
ア型6を後退させておき、この状態で図1(b)と同様
にキャビティ5内に樹脂8を供給し、キャビティ5内の
樹脂8が硬化乃至固化しないうちに図1(c)と同様に
して各コア型6を同時に前進させて複数箇所に凹部2を
形成し、樹脂8が硬化乃至固化した後に各コア型6を同
時に後退させて図1(d)と同様に各凹部2内に空間を
形成させ、各インジェクター18からそれぞれ異なる色
に顔料で着色された樹脂9を図1(e)と同様に各凹部
2内に注入して、図5(b)に示すように各凹部2内に
成形層3を成形する。このように樹脂成形品1を成形す
ると共に複数の凹部2内に成形層3を成形した後に、成
形金型7の型板12,13を開いて脱型することによっ
て、図6(a)のような異なる色の成形層3を複数の凹
部2内にそれぞれ一体に設けた樹脂成形品1を得ること
ができるものである。
【0030】また例えば図3(a)と同様に、図5
(a)に示すように各コア型6を同時に前進させてキャ
ビティ5内に突出させておく。この状態で図3(b)と
同様にキャビティ5内に樹脂8を供給し、各コア型6に
よって複数の凹部2を形成する。次にキャビティ5内の
樹脂8が硬化乃至固化した後、各コア型6を同時に後退
させて図3(c)と同様に各凹部2内に空間を形成さ
せ、各インジェクター18からそれぞれ異なる色に顔料
で着色された樹脂9を図3(d)と同様に各凹部2内に
注入して、図5(b)に示すように各凹部2内に成形層
3を成形する。このように樹脂成形品1を成形すると共
に複数の凹部2内に成形層3を成形した後に、成形金型
7の型板12,13を開いて脱型することによって、図
6(a)のような異なる色の成形層3を複数の凹部2内
にそれぞれ一体に設けた樹脂成形品1を得ることができ
るものである。
【0031】また例えば図4(a)と同様に、図5
(a)に示すように各コア型6を同時に前進させてキャ
ビティ5内に突出させておく。この状態で図4(b)と
同様にキャビティ5内に樹脂8を供給する。樹脂8で形
成される樹脂成形品1の表面の一部には各コア型6によ
って複数の凹部2が形成されている。次にキャビティ5
内の樹脂8が硬化乃至固化する前に、異なる色に顔料で
着色された樹脂9を各インジェクター18から注入し、
図4(c)と同様に各樹脂9の注入圧力で各コア型6を
序々に後退させ、各コア型6が後退した各凹部2内にそ
れぞれ樹脂9を図4(d)と同様に充填して、図5
(b)に示すように各凹部2内に成形層3を成形する。
このように樹脂成形品1を成形すると共に複数の凹部2
内に成形層3を成形した後に、成形金型7の型板12,
13を開いて脱型することによって、図6(a)のよう
な異なる色の成形層3を複数の凹部2内にそれぞれ一体
に設けた樹脂成形品1を得ることができるものである。
【0032】上記のようにして、樹脂成形品1の同一面
内に複数箇所において異なる色の複数の成形層3を設け
ることができるものである。そして、各成形層3の表面
にレーザビームLを図6(b)のように照射すると共に
所定のパターニングで走査させることによって、図6
(c)のように各成形層3の表面に文字などのマークM
を施すことができるものであり、異なる色の複数の成形
層3に複数色でマーキングを施すことができるものであ
る。
【0033】図7は請求項5の発明の実施の形態の一例
を示すものであり、成形層3を設けた樹脂成形品1の成
形は図1、図3、図4、図5と同様にして行なうことが
できる。そして図1(e)、図3(d)、図4(d)、
図5(b)のように成形金型7で成形層3を設けた樹脂
成形品1を成形した後、型板12,13を図7(a)の
ように開くが、樹脂成形品1は型板12のキャビティ5
から取り出さずキャビティ5内に保持させたまま、図7
(a)のように型板12,13の間に可動ミラー23を
挿入して配置し、レーザ発振器24から発振されたレー
ザビームLを可動ミラー23で反射させて樹脂成形品1
の成形層3の表面に照射する。可動ミラー23は所定角
度で回動駆動されるものであり、図7(b)のように可
動ミラー23を回動させて角度を変位させることによっ
て、成形層3の表面に沿ってレーザビームLを所定のパ
ターニングで走査させ、成形層3の表面に文字などのマ
ークMを施すことができる。このように、樹脂成形品1
を成形金型7のキャビティ5内に保持させたままレーザ
ビームLを照射することによって、樹脂成形品1を位置
決めする装置を用いる必要なく、成形金型7で樹脂成形
品1を位置決めした状態でレーザビームLの照射を行な
うことができるものである。また、レーザビームLの照
射エネルギーを調整して、照射部分の成形層3の表面を
発泡させるようにすると、この発泡部分は成形層3の色
よりも白っぽくなり、成形層3の色と白との中間明度色
でマークMを形成することができるものであり、また成
形層3を形成する樹脂に含有される顔料の選択によっ
て、成形層3の色と異なる色に変色させてマークMを形
成することもできるものである。
【0034】図8は請求項6に記載の発明の実施の形態
の一例を示すものであり、図2(b)、図6(b)、図
7(b)のように樹脂成形品1に設けた成形層3にレー
ザビームLを照射すると共に所定のパターニングで走査
させることによって、レーザマーキングを行なうにあた
って、照射エネルギーの異なる複数種のレーザビームL
を用いるようにしたものである。
【0035】すなわち、レーザビームLとしてエキシマ
レーザなどの波長の短い紫外線レーザビームLuを用い
ると、成形層3の照射部分は光化学的に分解され、マー
クMが形成されるが、このとき樹脂の成形層3の照射部
分には非熱加工によって分解除去が起こり、照射部分の
成形層3が削り取られて成形層3を貫通する貫通孔4が
形成される。この結果、貫通孔4の底面に樹脂成形品1
の表面が露出し、樹脂成形品1の色と成形層3の色違い
で、マークM2を形成することができるものである。樹
脂成形品1の色と成形層3の色をコントラスト差が大き
な組み合わせで選択すれば、大きなコントラストでマー
クM2を鮮明に形成することができるものである。
【0036】また、レーザビームLとして炭酸ガスレー
ザやYAGレーザなどの波長の長い赤外線レーザビーム
iを用いると、成形層3の表面は照射部分が局所的に
熱せられてマークMが形成されるが、このとき照射部分
はいわゆる熱加工により高温となって樹脂の成形層3の
表面が発泡し、小さな気泡を含んだ表面状態になる。こ
のように小さな気泡を含むと成形層3の非照射部分の色
よりも白っぽくなり、成形層3の他の部分と異なる色に
なってマークM1を形成することができるものである。
例えば成形層3が黒であれば、マークM1はグレー色
で、成形層3が赤色であればマークM1は淡赤色で形成
されるものであり、つまり成形層3の色と白色の中間明
度の色でマークM1を形成することができるものであ
る。また、成形層3を形成する樹脂に含有される顔料の
選択によって、赤外線レーザビームL iの照射によって
化学変化を誘発させ、成形層3の色と全く異なる色に変
色させてマークM1を形成することもできる。このよう
に、赤外線レーザビームLiを照射して成形層3の表面
の一部を発泡あるいは変色させることによって、成形層
3の色と異なる色でマーキングを行なうことができ、大
きなコントラストでマークM1を鮮明に形成することが
できるものである。
【0037】さらに、この赤外線レーザビームLiを貫
通孔4の底面に露出する樹脂成形品1の表面の一部に照
射すると共に所定のパターニングで走査させることによ
って、樹脂成形品1の表面の一部を発泡させるか変色さ
せてマークM3を形成することもできる。
【0038】このようにして、一層の成形層3を設ける
だけで、成形層3の表面の一部を発泡させるか変色させ
て形成されるマークM1と、成形層3の貫通孔4を通し
て樹脂成形品1の表面が露出することによって形成され
るマークM2と、貫通孔4の底面において樹脂成形品1
の表面の一部を発泡させるか変色させて形成されるマー
クM3の、最大3種類の色の複数色でマーキングを行な
うことができるものである。従って、成形層3を多層に
形成せずとも複数色でマーキングが可能になり、成形層
3の加工工数を低減することができるものである。
【0039】図9は請求項7の発明の実施の形態の一例
を示すものであり、成形装置として図1あるいは図5に
示すものと同じ構造のものを用いることができる。そし
てまず図1(a)(b)、図3(a)(b)、図4
(a)(b)と同様にして、図9(a)のように成形金
型7のキャビティ5内に樹脂成形品1を形成する樹脂8
を供給すると共にコア型6によって凹部2を形成する。
次に樹脂8が硬化乃至固化した後、凹部2の深さの数分
の1の距離だけコア型6を後退させ、コア型6の後退で
凹部2内に形成される空間に図9(b)のようにインジ
ェクター18から顔料で着色された樹脂9aを注入し、
凹部2内に着色層3aを成形する。さらに凹部2の深さ
の数分の1の距離だけコア型6を後退させ、コア型6の
後退で凹部2内に形成される空間に同様にインジェクタ
ー18から顔料で他の色に着色された樹脂9bを注入
し、凹部2内に着色層3bを成形する。この操作を繰り
返して凹部2内に異なる色に着色された複数の樹脂9
a,9b,9c…を複数回に分けて注入することによっ
て、複数層の着色層3a,3b,3c…を成形し、この
着色層3a,3b,3c…によって複数構成の成形層3
を形成することができるものである。
【0040】このとき、図4(b)(c)と同様な工法
で複数構成の成形層3を形成することもできる。すなわ
ち、図9(a)のように成形金型7のキャビティ5内に
樹脂成形品1を形成する樹脂9を供給すると共にコア型
6によって凹部2を形成した後、キャビティ5内の樹脂
8が硬化乃至固化する前に、顔料で着色された樹脂9a
をインジェクター18から注入し、樹脂9aの注入圧力
で凹部2の深さの数分の1の距離だけコア型6を後退さ
せ、さらに顔料で他の色に着色された樹脂9bを同様に
インジェクター18で注入して樹脂9bの注入圧力で凹
部2の深さの数分の1の距離だけコア型6を後退させ、
この操作を繰り返して凹部2内に異なる色に着色された
複数の樹脂9a,9b,9c…を複数回に分けて注入す
ることによって、複数層の着色層3a,3b,3c…を
成形し、この着色層3a,3b,3c…によって複数構
成の成形層3を形成することができるものである。
【0041】上記のように成形を行なった後に、成形金
型7の型板12,13を開いて脱型することによって、
図10(a)のような、異なる色の複数層の着色層3
a,3b,3c…からなる成形層3を凹部2内に一体に
設けた樹脂成形品1を得ることができるものである。そ
して紫外線レーザビームなどのレーザビームLを成形層
3の一部に照射すると共に所定のパターニングで走査さ
せるにあたって、レーザビームLの照射条件を変えて図
10(b)のように所定の着色層3a,3b,3c…ま
で到達するように照射することによって、図10(c)
のように成形層3の一部を所定の着色層3a,3b,3
c…まで貫通して除去する。レーザビームLのエネルギ
ー密度や走査速度、走査回数などの照射条件を変えるこ
とによって、所定の着色層3a,3b,3c…まで到達
するようにレーザビームLを照射することができるもの
であり、例えば、同じエネルギー密度、走査速度でレー
ザビームLを照射する場合、1回の照射では着色層3
a,3b,3c…の1層分の厚さより少し薄い深さまで
成形層3を除去できるとすると、1回の走査の照射によ
って最上段の着色層3cを除去する深さまでレーザビー
ムLは達して最上段の着色層3cの一部を除去すること
ができ、同じ場所の2回の走査の照射によって最上段の
着色層3c及びその下の着色層3bを除去する深さまで
レーザビームLは達して着色層3c,3bの一部を除去
することができ、同じ場所の3回の走査の照射によって
最上段の着色層3c及びその下の着色層3bとさらにそ
の下の着色層3aを除去する深さまでレーザビームLは
達して着色層3a,3b,3cの一部を除去することが
できる。
【0042】このように、最上段の着色層3cの一部を
除去して着色層3cを貫く貫通孔4を形成することによ
って、貫通孔4の底面にその下の着色層3bを露出させ
て着色層3cと着色層3bの色違いによるマークM21
形成することができ、最上段の着色層3cとその下の着
色層3bの一部を除去して着色層3c,3bを貫く貫通
孔4を形成することによって、貫通孔4の底面にさらに
その下の着色層3aを露出させて着色層3cと着色層3
aの色違いによるマークM22を形成することができ、最
上段の着色層3cとその下の着色層3b及びさらにその
下の着色層3aの一部を除去して着色層3c,3b,3
aを貫く貫通孔4を形成することによって、貫通孔4の
底面に樹脂成形品1を露出させて着色層3cと樹脂成形
品1の色違いによるマークM23を形成することができ、
成形層3を構成する着色層3a,3b,3cの層数の複
数色でマーキングを行なうことができるものである。
【0043】図11は請求項8の発明の実施の形態の一
例を示すものであり、図10のように異なる色の複数層
の着色層3a,3b,3c…からなる成形層3にレーザ
ビームLを照射してマーキングを行なうにあたって、着
色層3a,3b,3c…毎に照射エネルギーを変えた複
数種のレーザビームLを照射するようにしたものであ
る。すなわち、紫外線レーザビームLuを成形層3に照
射すると共に所定のパターニングで走査させてマーキン
グを行なうにあたって、図10(b)と同様に紫外線レ
ーザビームLuの照射条件を変えて所定の着色層3a,
3b,3c…まで到達するように照射することによっ
て、図10(c)と同様に成形層3の一部を所定の着色
層3a,3b,3c…まで貫通して除去し、所定の着色
層3a,3b,3c…まで貫く貫通孔4を形成してマー
キングを行なうことができる。また、赤外線レーザビー
ムLiを成形層3に照射すると共に所定のパターニング
で走査させてマーキングを行なうにあたって、最上段の
着色層3cの表面に、着色層3cに上記のように形成さ
れた貫通孔4を通して着色層3bの表面に、着色層3
c,3bを貫いて上記のように形成された貫通孔4を通
して着色層3aの表面に、着色層3c,3b,3aを貫
いて上記のように形成された貫通孔4を通して樹脂成形
品1の表面に、それぞれ赤外線レーザビームLiを照射
することによって、着色層3a,3b,3c…や樹脂成
形品1の表面の一部を発泡させるか変色させてマーキン
グを行なうことができる。
【0044】このようにして図11に示すように、最上
段の着色層3cの表面に発泡あるいは変色によって形成
されるマークM11、最上段の着色層3cを貫く貫通孔4
の底面に露出する着色層3bと着色層3cの色違いによ
って形成されるマークM21、最上段の着色層3cを貫く
貫通孔4の底面に露出する着色層3bの表面に発泡ある
いは変色によって形成されるマークM12、最上段の着色
層3cとその下の着色層3bを貫く貫通孔4の底面に露
出する着色層3aと着色層3cの色違いによって形成さ
れるマークM22、最上段の着色層3cとその下の着色層
3bを貫く貫通孔4の底面に露出する着色層3aの表面
に発泡あるいは変色によって形成されるマークM13、最
上段の着色層3cとその下の着色層3b及びさらにその
下の着色層3aを貫く貫通孔4の底面に露出する樹脂成
形品1と着色層3cの色違いによって形成されるマーク
23、最上段の着色層3cとその下の着色層3b及びさ
らにその下の着色層3aを貫く貫通孔4の底面に露出す
る樹脂成形品1の表面に発泡あるいは変色によって形成
されるマークM14をそれぞれマーキングすることができ
るものであり、紫外線レーザビームLuの照射による3
色と赤外線レーザビームLiの照射による4色の最大7
色でマーキングを行なうことができるものである。すな
わち成形層3を構成する着色層3a,3b,3c…の層
数をnとすると、最大で、n×2+1の色でマーキング
を行なうことができるものであり、着色層3a,3b,
3c…の層数を少なくしても多色でマーキングを行なう
ことができるものである。従って、成形層3を形成する
着色層3a,3b,3c…の層数を少なくしても多数色
でマーキングが可能になり、成形層3の加工工数を低減
することができるものである。
【0045】図12は請求項9に記載の発明の実施形態
の一例を示すものである。成形金型7は一対の型板1
2,13によって形成してあり、一方の型板12には型
板13に対向する面においてキャビティ5となる凹所が
設けてある。この型板12にはキャビティ5に連通する
樹脂注入口14が設けてある。また他方の型板13には
型板12に対向する面においてコア型6となる突部が突
設してある。型板12,13を型締めした際に、コア型
6はキャビティ5の開口の一部に面するように配置され
るものである。
【0046】上記のように形成される成形金型7にあっ
て、先ず型板12,13を型締めし、樹脂注入口14に
射出成形機などのノズル21から樹脂8を射出注入して
図12(a)のようにキャビティ5内に樹脂8を供給し
て充填し、樹脂成形品1を成形すると共にコア型6によ
って樹脂成形品1の表面の一部に凹部2を形成する。そ
して樹脂8が硬化乃至固化した後に成形金型7の型板1
2,13を開いて脱型することによって、図12(b)
のような凹部2を設けた樹脂成形品1を得ることができ
るものである。次に、この樹脂成形品1の凹部2内に注
入ノズル25から顔料を含有して着色された樹脂9を注
入し、樹脂9を硬化乃至固化させることによって、図1
2(c)のような成形層3を凹部2内に一体に設けた樹
脂成形品1を得ることができるものである。このように
凹部2を形成した樹脂成形品1を成形金型7で成形した
後に、凹部2に樹脂9を注入して成形層3を成形するよ
うにすれば、複雑な構造の成形金型7や注入設備を用い
る必要がなくなるので、低設備コストで樹脂成形品1や
成形層3の成形が可能になるものである。尚、樹脂成形
品1の複数箇所にマーキングを施す場合には、その複数
箇所に凹部2を形成すると共に凹部2内に成形層3を設
けるようにすればよく、凹部2や成形層3の数は制限さ
れるものではない。
【0047】そしてこの樹脂成形品1の成形層3の表面
に図2(b)、図6(b)、図8(a)と同様にレーザ
ビームLを照射すると共に所定のパターンニングで走査
させることによって、レーザマーキングを行なうことが
できるものである。
【0048】図13は請求項10に記載の発明の実施形
態の一例を示すものであり、図12(a)と同様に形成
される成形金型7を用い、先ず型板12,13を型締め
して樹脂注入口14に射出成形機などのノズル21から
樹脂8を射出注入し、図13(a)のようにキャビティ
5内に樹脂8を供給して充填することによって、樹脂成
形品1を成形すると共にコア型6によって樹脂成形品1
の表面の一部に凹部2を形成する。そして樹脂8が硬化
乃至固化した後に成形金型7の型板12,13を開いて
脱型することによって、図13(b)のような凹部2を
設けた樹脂成形品1を得ることができる。次に、この樹
脂成形品1の凹部2内に注入ノズル25から顔料を含有
して着色された樹脂9aを凹部2の深さの数分の1の厚
みで注入し、図13(c)のように凹部2内に着色層3
aを成形する。さらにこの上から凹部2の深さの数分の
1の厚みで注入ノズル25から顔料で他の色に着色され
た樹脂9bを注入し、着色層3aの上に着色層3bを成
形する。この操作を繰り返して凹部2内に異なる色に着
色された複数の樹脂9a,9b,9c…を複数回に分け
て注入することによって、複数層の着色層3a,3b,
3c…を成形し、この着色層3a,3b,3c…によっ
て凹部2内に複数構成の成形層3を形成することができ
るものである。このように凹部2を形成した樹脂成形品
1を成形金型7で成形した後に、凹部2に樹脂9を複数
回に分けて注入して多層構造の成形層3を成形するよう
にすれば、複雑な構造の成形金型7や注入設備を用いる
必要がなくなるので、低設備コストで樹脂成形品1や多
層構造の成形層3の成形が可能になるものである。尚、
樹脂成形品1の複数箇所にマーキングを施す場合には、
その複数箇所に凹部2を形成すると共に凹部2内に成形
層3を設けるようにすればよく、凹部2や成形層3の数
は制限されるものではない。
【0049】そしてこの樹脂成形品1の成形層3の表面
に図10(b)、図11と同様にレーザビームLを照射
すると共に所定のパターンニングで走査させることによ
って、レーザマーキングを行なうことができるものであ
る。
【0050】ここで、上記の各実施の形態のように、樹
脂成形品1の凹部2内に成形層3を形成するにあたっ
て、既述の特開昭62−203692号公報の場合のよ
うに塗料をコーティングして成形層3を形成する場合に
は、乾燥に時間を要して生産能率が悪くなる。特に図1
3(d)のように複数層の着色層3a,3b,3c…で
成形層3を形成する場合には、コーティングと乾燥を繰
り返して行なう必要があるために、生産能率が非常に悪
くなる。そこで請求項11の発明では、熱硬化性樹脂を
凹部2に注入して硬化を加熱により行なうことによっ
て、成形層3を形成するようにしてある。熱硬化性樹脂
はこのように成形工程で加熱を行なうことによって注入
と硬化を同時に行わせることができ、乾燥工程が不要に
なって、成形層3を短時間で生産能率良く形成すること
ができるものである。複数層の着色層3a,3b,3c
…で成形層3を形成する場合には一層有利になるもので
ある。この加熱は、熱風を吹き付けることによって行な
うようにしてもよいが、遠赤外線加熱やマイクロ波加熱
を行なえば、硬化に要する時間をさらに短縮することが
できるものである。
【0051】さらに請求項12の発明では、紫外線硬化
型の熱硬化性樹脂を凹部2に注入し、紫外線を照射して
硬化させる成形を行なうことによって、成形層3を形成
するようにしてある。紫外線硬化型樹脂は紫外線を照射
することによって非常に短時間で硬化させることがで
き、乾燥工程が不要であって、成形層3を短時間で生産
能率良く形成することができるものである。複数層の着
色層3a,3b,3c…で成形層3を形成する場合には
一層有利になるものである。
【0052】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1に係る樹
脂成形品のレーザマーキング法は、キャビティ内に進退
移動自在なコア型を設けた成形金型を用い、キャビティ
に樹脂を供給することによって樹脂成形品を成形すると
共にキャビティ内に前進したコア型によって樹脂成形品
の表面の一部に凹部を形成し、成形金型内において樹脂
成形品の凹部に着色した樹脂を供給して凹部内に成形層
を成形し、この後、成形層にレーザビームを照射してマ
ーキングするようにしたので、成形層をコア型で成形さ
れる凹部内に形成することができ、成形層は凹部の底面
の他に凹部の内側面にも密着して剥離し難く、特に成形
層の端面は凹部内にあって露出していず、端面の露出す
る端部から剥離されるようなことを防ぐことができるも
のであり、成形層の剥離によってマークが脱落したり欠
損したりすることを防止することができるものである。
しかも、成形層はマーキングを行なう箇所の凹部におい
てのみ設けられているものであり、材料の無駄を少なく
することができるものである。
【0053】また請求項2の発明は、キャビティ内にコ
ア型を前進させた状態でキャビティに樹脂を供給するこ
とによって、コア型で凹部を形成した樹脂成形品を成形
し、次いでコア型を後退させることによって形成される
凹部の空間に着色した樹脂を供給して凹部内に成形層を
成形するようにしたので、凹部への着色した樹脂の供給
はコア型を後退させて凹部内に形成される空間に対して
行なうことができ、凹部への樹脂の注入を低圧で行なう
ことができて、成形層の成形が容易になるものである。
【0054】また請求項3の発明は、キャビティ内にコ
ア型を前進させた状態でキャビティに樹脂を供給するこ
とによって、コア型で凹部を形成した樹脂成形品を成形
し、次いでコア型と凹部の間に着色した樹脂を注入する
と共にこの樹脂の注入圧力でコア型を後退させることに
よって凹部内に成形層を成形するようにしたので、樹脂
成形品を形成する樹脂が硬化乃至固化していない状態で
も成形層を形成する樹脂を凹部に供給することが可能に
なるものであり、硬化乃至固化していない樹脂同士の密
着性によって、樹脂成形品に対する成形層の密着性を強
固なものとすることができるものである。
【0055】また請求項4の発明は、キャビティ内に進
退移動自在なコア型を複数設けた成形金型を用い、複数
のコア型によって樹脂成形品の表面に複数の凹部を形成
すると共に各凹部に異なる色に着色された樹脂を供給し
て成形層を成形するようにしたので、樹脂成形品内に複
数箇所において異なる色の複数の成形層を設けることが
でき、異なる色の複数の成形層に複数色でマーキングを
施すことができるものである。
【0056】また請求項5の発明は、成形金型のキャビ
ティに成形された樹脂成形品を保持させたまま、成形層
にレーザビームを照射してマーキングするようにしたの
で、樹脂成形品を位置決めする装置を用いる必要なく、
成形金型で樹脂成形品を位置決めした状態でレーザビー
ムの照射を行なうことができ、レーザマーキングの設備
コストを低減することができるものである。
【0057】また請求項6の発明は、成形層に照射エネ
ルギーの異なる複数種のレーザビームを照射することに
よって、成形層の表面の一部を発泡あるいは変色させる
ことによるマーキングと、成形層の他の一部を貫通して
除去することによるマーキングを行なうようにしたの
で、一層の成形層を設けるだけで、成形層の表面の一部
を発泡させるか変色させて形成されるマークと、成形層
の貫通孔を通して樹脂成形品の表面が露出することによ
って形成されるマークと、さらに貫通孔の底面において
樹脂成形品の表面の一部を発泡させるか変色させて形成
されるマークの、最大3種類の色の複数色でマーキング
を行なうことができ、成形層を多層に形成せずとも複数
色でマーキングが可能になり、成形層の加工工数を低減
することができるものである。
【0058】また請求項7の発明は、樹脂成形品の凹部
に異なる色に着色した樹脂を複数回に分けて注入するこ
とによって、色の異なる複数層に成形層を成形するよう
にしたので、成形層を構成する着色層の層数の複数色で
マーキングを行なうことができるものである。
【0059】また請求項8の発明は、成形層に照射エネ
ルギーの異なる複数種のレーザビームを照射することに
よって、成形層の所定の層まで貫通して除去することに
よるマーキングと、成形層の所定の層や成形層の貫通除
去で露出される樹脂成形品の表面の一部を発泡あるいは
変色させることによるマーキングを行なうようにしたの
で、貫通孔の底面に各着色層や樹脂成形品を露出させて
マーキングを行なうことができると共に各着色層や樹脂
成形品の表面に発泡あるいは変色によるマーキングを行
なうことができ、成形層を構成する着色層の層数×2+
1の種類の色でマーキングを行なうことが可能になり、
着色層の層数を少なくしても多色でマーキングを行なう
ことができ、着色層を成形する工数を少なくすることが
できるものである。
【0060】また請求項9の発明は、成形金型のキャビ
ティに樹脂を供給して表面の一部に凹部を形成した樹脂
成形品を成形し、この樹脂成形品を成形金型から脱型し
た後、凹部に着色した樹脂を注入して凹部内に成形層を
成形し、この後、成形層にレーザビームを照射してマー
キングするようにしたので、凹部を形成した樹脂成形品
を成形金型で成形した後に凹部に樹脂を注入して成形層
を成形することができ、複雑な構造の成形金型や注入設
備を用いる必要なく、低設備コストで成形が可能になる
ものである。
【0061】また請求項10の発明は、樹脂成形品の凹
部に異なる色に着色した樹脂を複数回に分けて注入する
ことによって、色の異なる複数層に成形層を成形するよ
うにしたので、凹部を形成した樹脂成形品を成形金型で
成形した後に、凹部に樹脂を複数回に分けて注入して多
層構造の成形層を成形することができ、複雑な構造の成
形金型や注入設備を用いる必要なく、低設備コストで樹
脂成形品や多層構造の成形層の成形が可能になるもので
ある。
【0062】また請求項11の発明は、成形層を熱硬化
性樹脂の注入及び加熱によって成形するようにしたの
で、熱硬化性樹脂は成形工程で加熱を行なうことによっ
て注入と硬化を同時に行わせることができ、乾燥工程が
不要になって、成形層を短時間で生産能率良く成形する
ことができるものである。
【0063】また請求項12の発明は、成形層を紫外線
硬化型樹脂の注入及び紫外線照射によって成形するよう
にしたので、紫外線硬化型樹脂は紫外線を照射すること
によって非常に短時間で硬化させることができ、乾燥工
程が不要になって、成形層を短時間で生産能率良く成形
することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a)乃至(e)はそれぞれ成形工程の断面図
である。
【図2】請求項1の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a),(b)はマーキング工程の断面図、
(c)は平面図である。
【図3】請求項2の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a)乃至(d)はそれぞれ成形工程の断面図
である。
【図4】請求項3の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a)乃至(d)はそれぞれ成形工程の断面図
である。
【図5】請求項4の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a),(b)はそれぞれ成形工程の断面図で
ある。
【図6】請求項4の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a)乃至(c)はそれぞれマーキング工程の
断面図である。
【図7】請求項5の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a)は成形工程の断面図、(b)は一部の拡
大した断面図である。
【図8】請求項6の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a)はマーキング工程の断面図、(b)は平
面図である。
【図9】請求項7の発明の実施の形態の一例を示すもの
であり、(a)乃至(c)は成形工程の断面図である。
【図10】請求項7の発明の実施の形態の他の一例を示
すものであり、(a)乃至(c)はマーキング工程の断
面図である。
【図11】請求項8の発明の実施の形態の他の一例を示
すマーキング工程の断面図である。
【図12】請求項9の発明の実施の形態の一例を示すも
のであり、(a)乃至(d)は成形工程の断面図であ
る。
【図13】請求項10の発明の実施の形態の一例を示す
ものであり、(a)乃至(e)は成形工程の断面図であ
る。
【図14】従来例の成形工程の断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂成形品 2 凹部 3 成形層 3a,3b,3c 着色層 5 キャビティ 6 コア型 7 成形金型 8 樹脂 9 着色樹脂
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年12月28日(1998.12.
28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】図1は請求項1の発明の実施の形態の一例
を示すものである。成形金型7は一対の型板12,13
によって形成してあり、一方の型板12には型板13に
対向する面においてキャビティ5となる凹所が設けてあ
る。この型板12にはキャビティ5に連通する樹脂注入
口14が設けてある。また他方の型板13には型板12
に対向する面において凹所15を設け、この凹所15内
に収容されるようにコア型6が配設してある。型板1
2,13を型締めした際に、コア型6はキャビティ5の
開口の一部に面するように配置されるものである。この
コア型6は型板13をスライド自在に貫通するシリンダ
ーロッド16の先端に取り付けてあり、型板13の背方
に配設されるシリンダー17を作動させてシリンダーロ
ッド16を進退駆動することによって、コア型6が型板
13の表面と面一になるように凹所15に収容される状
態と、キャビティ5内に突出する状態との間で、コア型
6を進退移動させることができるようにしてある。また
コア型6を背面から貫通してコア型6の表面に先端が臨
むようにインジェクター18が取り付けてある。このイ
ンジェクター18は型板13の背方に配設される樹脂タ
ンク20などに樹脂供給路を介して接続してあり、着色
された樹脂9が供給されるようにしてある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鎌田 策雄 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 内田 雄一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4E068 AB01 CA01 DB07 4F206 AG28 AM32 JA07 JB25 JM04 JN12 JQ81 JW34 4F209 AF11 AG03 AG28 AM32 PA02 PA15 PB01 PC05 PG05 PN01 PW50

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビティ内に進退移動自在なコア型を
    設けた成形金型を用い、キャビティに樹脂を供給するこ
    とによって樹脂成形品を成形すると共にキャビティ内に
    前進したコア型によって樹脂成形品の表面の一部に凹部
    を形成し、成形金型内において樹脂成形品の凹部に着色
    した樹脂を供給して凹部内に成形層を成形し、この後、
    成形層にレーザビームを照射してマーキングすることを
    特徴とする樹脂成形品のレーザマーキング法。
  2. 【請求項2】 キャビティ内にコア型を前進させた状態
    でキャビティに樹脂を供給することによって、コア型で
    凹部を形成した樹脂成形品を成形し、次いでコア型を後
    退させることによって形成される凹部の空間に着色した
    樹脂を供給して凹部内に成形層を成形することを特徴と
    する請求項1に記載の樹脂成形品のレーザマーキング
    法。
  3. 【請求項3】 キャビティ内にコア型を前進させた状態
    でキャビティに樹脂を供給することによって、コア型で
    凹部を形成した樹脂成形品を成形し、次いでコア型と凹
    部の間に着色した樹脂を注入すると共にこの樹脂の注入
    圧力でコア型を後退させることによって凹部内に成形層
    を成形することを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形
    品のレーザマーキング法。
  4. 【請求項4】 キャビティ内に進退移動自在なコア型を
    複数設けた成形金型を用い、複数のコア型によって樹脂
    成形品の表面に複数の凹部を形成すると共に各凹部に異
    なる色に着色された樹脂を供給して成形層を成形するこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の樹脂
    成形品のレーザマーキング法。
  5. 【請求項5】 成形金型のキャビティに成形された樹脂
    成形品を保持させたまま、成形層にレーザビームを照射
    してマーキングすることを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれかに記載の樹脂成形品のレーザマーキング法。
  6. 【請求項6】 成形層に照射エネルギーの異なる複数種
    のレーザビームを照射することによって、成形層の表面
    の一部を発泡あるいは変色させることによるマーキング
    と、成形層の一部を貫通して除去することによるマーキ
    ングを行なうことを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    かに記載の樹脂成形品のレーザマーキング法。
  7. 【請求項7】 樹脂成形品の凹部に異なる色に着色した
    樹脂を複数回に分けて注入することによって、色の異な
    る複数層に成形層を成形することを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれかに記載の樹脂成形品のレーザマーキン
    グ法。
  8. 【請求項8】 成形層に照射エネルギーの異なる複数種
    のレーザビームを照射することによって、成形層の所定
    の層まで貫通して除去することによるマーキングと、成
    形層の所定の層や成形層の貫通除去で露出される樹脂成
    形品の表面の一部を発泡あるいは変色させることによる
    マーキングを行なうことを特徴とする請求項7に記載の
    樹脂成形品のレーザマーキング法。
  9. 【請求項9】 成形金型のキャビティに樹脂を供給して
    表面の一部に凹部を形成した樹脂成形品を成形し、この
    樹脂成形品を成形金型から脱型した後、凹部に着色した
    樹脂を注入して凹部内に成形層を成形し、この後、成形
    層にレーザビームを照射してマーキングすることを特徴
    とする樹脂成形品のレーザマーキング法。
  10. 【請求項10】 樹脂成形品の凹部に異なる色に着色し
    た樹脂を複数回に分けて注入することによって、色の異
    なる複数層に成形層を成形することを特徴とする請求項
    9に記載の樹脂成形品のレーザマーキング法。
  11. 【請求項11】 成形層を熱硬化性樹脂の注入及び加熱
    によって成形することを特徴とする請求項9又は10に
    記載の樹脂成形品のレーザマーキング法。
  12. 【請求項12】 成形層を紫外線硬化型樹脂の注入及び
    紫外線照射によって成形することを特徴とする請求項9
    又は10に記載の樹脂成形品のレーザマーキング法。
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