JP5169100B2 - レーザーマーキング可能な包装材料および包装袋 - Google Patents
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Description
また、本発明の目的の第三は、外層から内層に向かって淡色インキ塗工層、銀インキ塗工層、プラスチック基材層、濃色インキ塗工層の順序で積層した積層体に、外層側からレーザー光を照射して、前記淡色インキ塗工層と銀インキ塗工層とを消失させ、前記濃色インキ塗工層が前記プラスチック基材層を透過することで、当該濃色インキ塗工層を現出させて印字情報を提供することを特徴とする、印字方法を提供するものである。
本発明の包装材料は、濃色インキ塗工層と同時にデザイン印刷層を形成することができ、印字情報の信頼性に優れると共に、高い意匠性を確保することができる。
本発明の包装材料は、更に中間基材層を積層することができ、機械的強度、ガスバリア性などの調整が容易である。
少なくとも一部に前記包装材料の外層から内層に向かって淡色インキ塗工層、銀インキ塗工層、前記プラスチック基材層、濃色インキ塗工層の順序で積層したレーザーマーキング領域を有し、前記濃色インキ塗工層側に前記熱融着性樹脂層を積層し、前記レーザーマーキング領域に外層側からレーザー光を照射して、前記淡色インキ塗工層と銀インキ塗工層とを消失させ、前記濃色インキ塗工層が前記プラスチック基材層を透過することで、当該濃色インキ塗工層を現出させることを特徴とするレーザーマーキング可能な包装材料である。また、外層から内層に向かって淡色インキ塗工層、銀インキ塗工層、プラスチック基材層、濃色インキ塗工層の順序で積層した積層体に、外層側からレーザー光を照射して、前記淡色インキ塗工層と銀インキ塗工層とを消失させ、前記濃色インキ塗工層が前記プラスチック基材層を透過することで、当該濃色インキ塗工層を現出させて印字情報を提供することを特徴とする、印字方法である。以下、本発明の包装材料および包装袋を詳細に説明する。
本発明におけるプラスチック基材層を構成するプラスチックは、特に限定するものではなく、従来、包装材料に使用される各種のプラスチックを使用することができる。例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィンフィルム;ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステルフィルム;6,6−ナイロン等のポリアミドフィルム;ポリカーボネートフィルム;ポリアクリロニトリルフィルム;ポリイミドフィルム等が用いられる。
本発明では上記プラスチック基材層に淡色インキ塗工層、銀インキ塗工層、濃色インキ塗工層を形成する。
熱融着性樹脂層は、熱によって溶融し相互に融着し得る各種の熱融着性を有するポリオレフィン系樹脂等を使用することができる。
熱融着性樹脂層の形成方法としては、上記樹脂からなるフィルムを、2液反応硬化型接着剤を用いて貼り合わせるドライラミネート法、無溶剤接着剤を用いて貼り合わせるノンソルベントラミネート法、上述した樹脂を加熱溶融させて押し出し貼り合わせるエキストルージョンラミネート法等いずれの公知の積層方法によって形成することができる。
本発明では、上記プラスチック基材層と熱融着性樹脂層との間に、更に中間基材層を設けることができる。中間基材層によって、耐熱性、防湿性、耐ピンホール性、耐突き刺し性などを向上させることができる。
本発明の包装材料は、前記プラスチック基材層の前記レーザーマーキング領域以外の内層または外層に、デザイン印刷層を有していてもよい。デザイン印刷層が、包装材料のプラスチック基材層の外層に形成される場合には、包装材料の外側からデザイン印刷層を認識することができる。また、プラスチック基材層の墨インキ塗工層以外に裏印刷によってデザイン印刷層が形成される場合でも、プラスチック基材層を通してデザイン印刷層を認識することができる。このようなデザイン印刷層は、前記したインキ塗工層を構成するインキ組成物を使用して形成することができる。なお、印刷方法としては、グラビア印刷、凸版印刷、スクリーン印刷、転写印刷、フレキソ印刷、その他の従来の印刷方式で形成することができる。本発明では、デザイン印刷層を、前記淡色インキ塗工層、銀インキ塗工層、墨インキ塗工層の形成と同時に行ってもよい。
本発明では、上記構成層以外に、更に他の層を含んでいてもよい。このような他の層としては、各層をドライラミネート積層法で積層するためのラミネート用接着剤層や、熱融着性樹脂層を溶融押出し法で積層する場合のプライマー層やアンカーコート層、その他、アンダーコート剤層や表面処理によって形成された表面処理層などがある。なお、表面処理層としては、コロナ放電処理、オゾン処理、酸素ガス若しくは窒素ガス等を用いた低温プラズマ処理、グロー放電処理、化学薬品等を用いて処理する酸化処理、その他等の前処理などがある。
本発明の印字方法は、外層から内層に向かって淡色インキ塗工層、銀インキ塗工層、プラスチック基材層、濃色インキ塗工層の順序で積層した積層体に、外層側からレーザー光を照射して、前記淡色インキ塗工層と銀インキ塗工層とを消失させ、前記濃色インキ塗工層が前記プラスチック基材層を透過することで、当該濃色インキ塗工層を現出させて印字情報を提供することを特徴とする。レーザー光を照射すると銀インキ塗工層がレーザー光のエネルギーを吸収して加熱蒸発し、プラスチック基材層を透過して濃色インキ塗工層が現出される。この際、淡色インキ塗工層が存在しないと、吸収エネルギーが強すぎるため下層にあるプラスチック基材層が溶融したり、シワやピンホールを形成する場合がある。このため、上記構成の包装材料にレーザー光を照射すると、包装材料がレーザー光の影響を受け、内容物の保護が十分でない場合がある。しかしながら、本発明の包装材料は、プラスチック基材層の上に淡色インキ塗工層と銀インキ塗工層とを積層することでレーザー光エネルギーを緩和することができ、このためプラスチック基材層に対するレーザー光の影響を制御し、溶融、破損、ピンホール、シワの発生を抑制することができる。このため、本発明の包装材料は、機械的強度やガスバリア性が要求される用途に好適に使用することができる。
本発明の包装材料は、少なくとも一部に上記構成からなるレーザーマーキング領域を有し、前記濃色インキ塗工層側に前記熱融着性樹脂層が積層されることを特徴とする。図1に示すように、プラスチック基材層(10)に、銀インキ塗工層(20)および淡色インキ塗工層(30)を順に形成し、前記プラスチック基材層(10)の他の面に濃色インキ塗工層(40)を形成し、濃色インキ塗工層(40)の側に、例えば接着剤層(50)を介して熱融着性樹脂層(60)を積層して調製することができる。また、プラスチック基材層(10)や墨インキ塗工層(40)と熱融着性樹脂層(60)との間に、更に中間基材層(70)を有していてもよく、例えば、図2に示すように接着剤層(50)を介して中間基材層(70)が積層されてもよい。
本発明の包装袋は、上記包装材料の熱融着性樹脂層を対向するように重ね合わせ、しかる後、その外周周辺の端部の三方を熱融着して熱融着部を形成すると共にその上部に開口部を形成して、三方シール型の包装袋を製造することができる。その他、本発明の包装袋の形状としては、ピロー包装形態、ガセット包装形態、スタンディング(自立性)パウチ包装形態、その他等の内容物に合った種々の形態からなる包装用袋を製造し得る。なお、熱融着の方法としては、例えば、バーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シール等の公知の方法で行うことができる。
実施例1
20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムに厚さ1.0μmの銀インキ塗工層を形成し、前記銀インキ塗工層の上層に厚さ1.0μmの白インキ塗工層を形成した。
12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムに厚さ1.0μmの銀インキ塗工層を形成し、前記銀インキ塗工層の上層に厚さ1.0μmの白インキ塗工層を形成した。
20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムに厚さ0.7μmの墨インキ塗工層を形成し、接着剤で厚さ25μmの未延伸ポリプロピレンフィルムを積層して包装材料を調製した。
20μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムに厚さ1.0μmの白インキ塗工層を形成し、前記白インキ塗工層の上層に厚さ1.0μmの銀インキ塗工層を形成し、更に、銀インキ塗工層の上層に厚さ0.7μmの墨インキ塗工層を形成し、接着剤で厚さ25μmの未延伸ポリプロピレンフィルムを積層して包装材料を調製した。
12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムに厚さ1.0μmの銀インキ塗工層を形成した。
20・・・銀インキ塗工層、
30・・・淡色インキ塗工層、
40・・・濃色インキ塗工層、
50・・・接着剤膜、
60・・・熱融着樹脂層、
70・・・中間基材層、
90・・・印刷層、
100・・・包装袋、
110・・・デザイン印刷領域、
120・・・レーザーマーキング領域。
Claims (5)
- プラスチック基材層と熱融着性樹脂層とを有する包装材料であって、
少なくとも一部に前記包装材料の外層から内層に向かって淡色インキ塗工層、銀インキ塗工層、前記プラスチック基材層、濃色インキ塗工層の順序で積層したレーザーマーキング領域を有し、
前記濃色インキ塗工層側に前記熱融着性樹脂層を積層し、
前記レーザーマーキング領域に外層側からレーザー光を照射して、前記淡色インキ塗工層と銀インキ塗工層とを消失させ、前記濃色インキ塗工層が前記プラスチック基材層を透過することで、当該濃色インキ塗工層を現出させることを特徴とするレーザーマーキング可能な包装材料。 - 前記プラスチック基材層の前記レーザーマーキング領域以外の内層または外層に、デザイン印刷層を有することを特徴とする、請求項1に記載のレーザーマーキング可能な包装材料。
- 前記淡色インキが白色インキであり、濃色インキが墨インキである、請求項1または2記載のレーザーマーキング可能な包装材料。
- 請求項1及び2に記載の包装材料を袋状に成型してなる包装袋。
- 外層から内層に向かって淡色インキ塗工層、銀インキ塗工層、プラスチック基材層、濃色インキ塗工層の順序で積層した積層体に、外層側からレーザー光を照射して、前記淡色インキ塗工層と銀インキ塗工層とを消失させ、前記濃色インキ塗工層が前記プラスチック基材層を透過することで、当該濃色インキ塗工層を現出させて印字情報を提供することを特徴とする、印字方法。
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