JP5956164B2 - 包装フィルムへのレーザマーキング方法、包装フィルム、及び包装体、並びにそれを容器とした容器詰め食品 - Google Patents
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Description
図1に包装体に用いられる包装フィルムの代表的な構成を表した。すなわち、本発明に係る一実施例の包装フィルムは少なくとも表層、印刷層、シール層から構成され、印刷層は表層の内側に印刷されている包装フィルムで本発明を説明する。
この印字方法は所謂塗り潰しに近く、ラインスピードの速い包装用フィルムの印字には対応が難しい文字が生じる恐れがある。そこで図3に一例を示すようにずらした文字(A)、又は袋文字(B)のフォントを用いることによりラインスピードに印字装置のスキャンスピードが対応できるものである。
図2に示す文字を構成する黒変したラインで構成する文字と図3に示すずらし文字(A)、又は袋文字(B)を構成する黒変したラインは同じ太さではあるが文字を読み取る際に文字の輪郭を認識して判読することになり、見た目に読み取りやすくなっている。
また、包装用フィルムの白色印刷層にレーザ光が黒変箇所に再照射しないずらし文字のフォントを図3の一例をもとに説明する。
さらに説明すると
(A)は、ずらし文字の数字の「2」は主となる「2」と従となる「2」の重なりをなくすために右上の交差位置を切り離し、左下の交差部も切り離している。数字の「2」は書き出しと書き終わりは次に説明する袋文字のように連続させることもできる。「3」、「5」も同様に右下にずらし、交点部は切り離している。(B)は、袋文字の数字の「2」を示している。連続しているため書き出し位置と書き終わりの位置が重なってしまうので、書き出し位置と書き終わりの位置をわずかに離すことにより解決させることができる。
他の文字、数字、記号はこれらを組み合わせて重なりや重複を防止するフォントを作成することによりフィルムのスピードに追従できる見た目のよい(文字)マーキングを提供することが可能とできる。これらのフォントはマーキング装置にて記憶させておくことで対応が可能である。
図4は包装機にレーザ装置を設置した実施例の一例を示したものである。
ロールのフィルムが搬送中にレーザ装置50で所定の位置に印字した後にフォーマー20で被包装体31を包む込み、背シール21で筒状に成形され、その後エンドシール22により上下がシールされ、そのシール上を切断することにより個別の包装体30を製造することを説明している。
印刷層10は表層11の内面にレーザ印字箇所を含み文字、絵柄印刷後に文字、絵柄を目立たせるように酸化チタンを着色剤として含有した白インキにより印刷されたフィルムを使用した。
文字の大きさ:高さ3mm 幅2.5mm
ワーク間距離:310mm
出力設定 :30〜45%
スキャンスピード:1200mm/s
フイルムスピード:4m/s
マーキング内容:賞味期限、製造所略号
4 レーザ光軌跡
5 ずらした文字
6 袋文字
10 印刷層
11 表層
12 シール層
20 フォーマー
21 背シール
22 エンドシール
30 包装体
31 被包装体
50 レーザ装置
Claims (6)
- 少なくとも表層及びシール層が積層してなる包装フィルムに、レーザマーキングする方法において、
前記包装フィルムは、表層フィルムとシール層フィルムでサンドイッチされた酸化チタンを着色剤に用いた白色インキ層を有し、
前記白色インキ層に接する前記シール層フィルムの主成分は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、あるいは無延伸ポリプロピレン(CPP)であり、
前記白色インキ層の塗工量は0.1〜5g/m2であり、
フィルムとフィルムでサンドイッチされた酸化チタンを着色剤に用いた白色インキ層にレーザ光を照射して黒変させ、もとの文字と斜め方向にずらした文字とで構成され、且つ、レーザ光がもとの文字の黒変箇所に再照射しない形状からなるフォントを用いることを特徴とする包装フィルムへのレーザマーキング方法。 - 少なくとも表層及びシール層が積層してなる包装フィルムに、レーザマーキングする方法において、
前記包装フィルムは、表層フィルムとシール層フィルムでサンドイッチされた酸化チタンを着色剤に用いた白色インキ層を有し、
前記白色インキ層に接する前記シール層フィルムの主成分は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、あるいは無延伸ポリプロピレン(CPP)であり、
前記白色インキ層の塗工量は0.1〜5g/m2であり、
フィルムとフィルムでサンドイッチされた酸化チタンを着色剤に用いた白色インキ層にレーザ光を照射して黒変させ、袋文字で構成され、且つ、レーザ照射時に黒変箇所を再照射されない形状からなるフォントを用いることを特徴とする包装フィルムへのレーザマーキング方法。 - 少なくとも表層及びシール層が積層してなる包装フィルムであって、
前記包装フィルムは、酸化チタンを着色剤に用い、表層フィルムとシール層フィルムでサンドイッチされた白色インキ層を有し、
前記白色インキ層に接する前記シール層フィルムの主成分は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、あるいは無延伸ポリプロピレン(CPP)であり、
前記白色インキ層の塗工量は0.1〜5g/m2であり、
前記白色インキ層が、もとの文字と斜め方向にずらした文字とで構成され、且つ、レーザ照射時に黒変箇所を再照射されない形状からなるフォントを用いたレーザマーキング文字による情報表示を有することを特徴とする包装フィルム。 - 少なくとも表層及びシール層が積層してなる包装フィルムであって、
前記包装フィルムは、酸化チタンを着色剤に用い、表層フィルムとシール層フィルムでサンドイッチされた白色インキ層を有し、
前記白色インキ層に接する前記シール層フィルムの主成分は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、あるいは無延伸ポリプロピレン(CPP)であり、
前記白色インキ層の塗工量は0.1〜5g/m2であり、
前記白色インキ層が、袋文字で構成され、且つ、レーザ照射時に黒変箇所を再照射されない形状からなるフォントを用いたレーザーマーキング文字による情報表示を有することを特徴とする包装フィルム。 - 請求項3又は4に記載の包装フィルムを含む包装体。
- 請求項5に記載の包装体を容器とした容器詰め食品。
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