JP5589114B2 - クローラ式走行装置 - Google Patents
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このクローラ外れ防止部材のガイド部は、前後方向外方に向けて左右幅が徐々に細くなった先細り状に形成された前後端部と、この前後端部間の本体部分とから構成され、左右芯金突起間に位置する本体部分の左右両側面は芯金突起に摺動するガイド面とされ且つ該ガイド面は本体部分の全長にわたって形成されており、
前記3つの転輪の各隣り合う転輪間にクローラ外れ防止部材のガイド部をそれぞれ配置し、各ガイド部は、一つの支持脚部で前記揺動フレームの下面に取付固定され、前側のガイド部の先細り状の前端部は前端の転輪の後半部と側面視でオーバーラップしている点にある。
前記各ガイド部の前後端部は側面視で転輪とオーバーラップしていると共に、前側のクローラ外れ防止部材のガイド部の後端部と後側のクローラ外れ防止部材のガイド部の前端部とは転輪のクローラベルトに対する接当部分と側面視で近接しており、
クローラ外れ防止部材は、ガイド部の前後方向中途部から支持脚部が上方に突出した逆T字状を呈すると共に、支持脚部の上端部に設けられた取付板部が隣り合う転輪間で下方から揺動フレームの下面に取付られている点にある。
図2において、1は、左右一対の前後輪により走行可能とした4輪トラクタの後輪の替わりにセミクローラ形のクローラ式走行装置2を左右独立して取り付けた半履帯トラクタ(走行車輌)1である。
トラクタ1の車体1Aは、エンジン3の後部にフライホイールハウジングを介して動力伝達ケース4を取り付けて主構成され、動力伝達ケース4は、例えばクラッチハウジングの後部にミッションケースを連結してなり、エンジン3からの動力をクローラ式走行装置2を駆動する車軸5(後車軸)に伝達する動力伝達機構を内蔵している。
車体1Aの後部上に運転席11が配置され、運転席11の両側にクローラ式走行装置2の上方及び内側方を覆うフェンダ12が設けられ、運転席11の両側方及び上方に対応してロプス13が設けられている。ロプス13は左右一対の支柱14と一対の支柱14の上端間を連結する上連結杆15とを有している。
この駆動輪23の外周側には係合歯25が周方向に所定間隔をおいて設けられ、一方、クローラベルト24には、前記係合歯25が挿入されて係合する係合孔26がベルト長手方向に所定間隔をおいて形成され、駆動輪23をトラクタ1の後車軸5によって回転駆動することによりクローラベルト24が循環回走されるように構成されている。また、図4に示すように、クローラベルト24に芯金31がベルト長手方向に一定ピッチで埋設され、各芯金31間に前記係合孔26が設けられ、各芯金31のベルト幅方向中間部位からベルト内周面側に転輪案内用の左右一対の芯金突起32が突設されている。
また、前取付板27は該取付板27を貫通して後車軸ケース6のネジ孔に螺合された複数本(図例では2本)のボルト35によって後車軸ケース6に取付固定され、後取付板27は該取付板27を貫通して後車軸ケース6のネジ孔に螺合された複数本(図例では6本)のボルト36によって後車軸ケース6に取付固定され、左右支持板28は該左右支持板28を貫通して後車軸ケース6のネジ孔に螺合されたボルトによって後車軸ケース6に取付固定されている。
また、左右方向外方側の支持板28は左右方向内方側の支持板28よりも前方側に延設された延設部51を有する。
揺動フレーム19は、メインフレーム56と、このメインフレーム56の前後方向中途部上方に左右方向に配置された揺動軸57と、この揺動軸57とメインフレーム56の前側とを連結する前連結部材58と、揺動軸57とメインフレーム56の後側とを連結する後連結部材59と、前後の連結部材58,59の揺動軸57側とメインフレーム56の前後方向の中間部とを連結する中間連結部材60とから主構成されている。
前記メインフレーム56は、厚肉の帯板材で形成され且つ板厚方向が上下方向で帯長手方向が前後方向となるように配置されている。
防止部材63が設けられている。クローラ外れ防止部材63は前後一対設けられ、隣り合う転輪22間に配置されている。
シャフト66の左右方向の一方側に、外方から左右一対のベアリング81間に至るグリスの封入通路90が形成され、封入通路90(シャフト66)の外端部にグリスニップル91が設けられている。
ブラケット65の支持筒体69の内面にVカット加工による抜け止め溝88を形成することでオイルシール86の抜け止めを図ることができる。従って、オイルタイプの転輪の構造を一部加工で変更することにより、大きなコスト変動もなく、オイルタイプの転輪の素材をグリスアップタイプの転輪22として使用することができる。そして、従来のオイルタイプの転輪にカラー87を圧入することで、カラー87をオイルシール86の当たり面とすることが可能になり、グリスアップタイプのオイルシール86がシールの役目を十分に果たすことができるようになる。
図1、図3及び図11において、クローラ外れ防止部材63は取付板部95と支持脚部96と支持脚部96の下端から前後に突出したガイド部97とを有し、ガイド部97は前後に長く形成されて前後方向の両端部のみが左右幅が徐々に細くなった先細り状に形成されている。ガイド部97の左右両面がクローラベルト24の左右一対の芯金突起32間に配置されて、ガイド部97の左右両面が一対の芯金突起32の対向内面に摺動するようになっており、このガイド部97の前後の摺動長さが最大になるように構成されている。ガイド部97の前後方向の長さが長くなることで、クローラベルト24の芯金突起32に接当する面積が広くなり、クローラベルト24が外れにくくなると共に、ガイド幅を広げることでガイド部97の摩耗を減らすことができ、ガイド部97の摩耗が進むことによりガイド部97がクローラベルト24の芯金突起32を乗り越えて、脱輪に繋がるのを防ぐことができるし、ガイド部97が長くなることでクローラベルト24の芯金突起32がガイド部97を超えて脱輪するのを防ぐことができる。また、ガイド部97と芯金突起32との隙間を最小限確保してガイド部97の前後幅を最大限に大きくすることで、クローラベルト24のガタが少なくなり、転輪22及びクローラベルト24の芯金突起32への接触によるガイド部97の摩耗が均一となり、ガイド部97の偏摩耗が減って部品の交換も少なくて済む。
側(前部)に溶接により固着され、メインフレーム56の外端部(前端部)に外筒本体112が載置されて締結具115で固定されている。
外筒閉塞壁107の下端部に載置板117が突設されている。嵌合部113は、載置板117の左右両端部に上方突設された左右一対の側壁113aと一対の側壁113aの上端間を連結する上壁113bとを有する門型に形成されている。外筒本体112は角筒状に形成され、外筒本体112の基部(後端部)の底壁112aが切り欠かれて、外筒本体112の基部に、左右一対の側壁125aと一対の側壁125aの上端間を連結する上壁125bとを有する門型の外嵌部125が形成され、外嵌部125が嵌合部113に対して上方又は前側から挿脱自在に外嵌するように構成されている。
メインフレーム56の後端部上に、側面視L字形に形成された取付プレート143が溶接等により固着され、この取付プレート143に後支持ブラケット144が固着され、後支持ブラケット144の後面側に、ボルト固定された取付部材145に後アイドラ21が左右軸回りに回転自在に取り付けられている。
前連結部材58は、長手方向の一端側が揺動軸57の左右方向外端側に固着され、長手方向の他端側が外筒閉塞壁107の前記延出部分に固着されており、揺動軸57からメインフレーム56の前端部に向けて前下がり傾斜状とされている。
後連結部材59は、長手方向の一端側が揺動軸57の左右方向外端側に固着され、長手方向の他端側が取付プレート143に固着されており、揺動軸57からメインフレーム56の後端部に向けて後下がり傾斜状とされている。
本実施の形態では、中間連結部材60は左右方向外方側の外側部材148と、左右方向内方側の内側部材149との二部材から形成されている。
中間連結部材60の下部には、該中間連結部材60の外側面に固着された縦壁150aと、メインフレーム56の上面に固着された下壁150bとからL字形に形成された補強部材150が設けられている。
内側閉塞部材153には左右方向の軸心を有するネジ孔154が貫通形成されている。
この揺動軸57は、左右方向中途部から内端に至る部分がフレーム支持体18の軸受部材30に該軸受部材30の左右方向外端側から同心状に挿入されて該軸受部材30に左右方向の軸心回りに回動自在に支持されており、これによって揺動フレーム19がフレーム支持体18に揺動軸57回りに揺動自在に支持されている。
前記構成の揺動フレーム19にあっては、角パイプからなる前後の連結部材58,59によって揺動軸57とメインフレーム56の前部側と後部側とをつないでトラス構造とすることにより、強度確保が図られている。
前記実施の形態によれば、外筒体106はその外筒本体112と外筒閉塞壁107とが分離されてそれぞれ別体に構成され、外筒閉塞壁107が揺動フレーム19の外端側に立設固着され、外筒閉塞壁107に嵌合部113が突設され、外筒本体112の基部が嵌合部113に嵌合固定されると共に、外筒本体112が揺動フレーム19の外端部に載置されて締結具115で着脱自在に固定されているので、長期使用することにより、外筒体106と内筒体108とが摺動により摩耗を生じて、また、外筒体106と内筒体108との間に溜まった泥によって前記摺動摩耗が増長されて、外筒体106と内筒体108との間にガタが発生し、これにより前アイドラ20の動きに上下動が生じるようになったような場合、外筒体106と内筒体108との間に発生するガタを防止するために、締結具115を外すと共に外筒本体112の基部を嵌合部113から外して、外筒本体112のみを交換し又は外筒本体112及び内筒体108乃至前支持ブラケット105を交換すればよく、揺動フレーム19全体を交換する必要がなくなり、揺動フレーム19をそのまま使用することができるようになり、非常に経済的である。
1A 車体
5 車軸(後車軸)
18 フレーム支持体
19 揺動フレーム
20 前アイドラ
21 後アイドラ
22 転輪
23 駆動輪
24 クローラベルト
56 メインフレーム
57 揺動軸
58 前連結部材
104 テンション付与装置
106 外筒体
107 外筒閉塞壁
108 内筒体
109 内筒閉塞壁
110 バネ受け体
111 バネ
112 外筒本体
112a 底壁
113 嵌合部
113a 側壁
113b 上壁
115 締結具
125 外嵌部
125a 側壁
125b 上壁
Claims (2)
- 車体に設けられた車軸によって回転駆動される駆動輪と、前記車軸の下方に位置する揺動軸を介して前記車体に左右軸回りに揺動自在に支持された揺動フレームと、前記駆動輪の下方側に配置されると共に前記揺動フレームの前後端部にそれぞれ回転自在に取り付けられたアイドラと、これら前後アイドラ間に配置されていて揺動フレームに取付固定された3つの転輪と、これら駆動輪、アイドラ及び転輪にわたって巻掛けられるクローラベルトとを備え、前記車軸と前アイドラとの軸心間距離が、車軸と後アイドラとの軸心間距離よりも長く設定され、前記クローラベルトに芯金を長手方向に一定ピッチで埋設し、この芯金の左右一対の芯金突起間に位置する前後方向に長い形状のガイド部を有するクローラ外れ防止部材を備え、
このクローラ外れ防止部材のガイド部は、前後方向外方に向けて左右幅が徐々に細くなった先細り状に形成された前後端部と、この前後端部間の本体部分とから構成され、左右芯金突起間に位置する本体部分の左右両側面は芯金突起に摺動するガイド面とされ且つ該ガイド面は本体部分の全長にわたって形成されており、
前記3つの転輪の各隣り合う転輪間にクローラ外れ防止部材のガイド部をそれぞれ配置し、各ガイド部は、一つの支持脚部で前記揺動フレームの下面に取付固定され、前側のガイド部の先細り状の前端部は前端の転輪の後半部と側面視でオーバーラップしていることを特徴とするクローラ式走行装置。 - ガイド部の前後端部は、その前後方向外方側の端縁形状が前後方向外方に向かうに従って上方に移行する形状に形成された側面視船先形状とされ、且つ、その左右幅が、該前後端部の前後方向外方側の端縁から前記ガイド面の前後方向の端縁にかけて徐々に幅広となるように形成されており、
前記各ガイド部の前後端部は側面視で転輪とオーバーラップしていると共に、前側のクローラ外れ防止部材のガイド部の後端部と後側のクローラ外れ防止部材のガイド部の前端部とは転輪のクローラベルトに対する接当部分と側面視で近接しており、
クローラ外れ防止部材は、ガイド部の前後方向中途部から支持脚部が上方に突出した逆T字状を呈すると共に、支持脚部の上端部に設けられた取付板部が隣り合う転輪間で下方から揺動フレームの下面に取付られていることを特徴とする請求項1に記載のクローラ式走行装置。
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