JP5587097B2 - 錠装置、並びに、当該錠装置を用いる現金収納庫及び現金取扱装置 - Google Patents
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例えば、収納庫としては、金融機関や流通機関に設置された自動取引装置(ATM)やキャッシュディスペンサ等の現金取扱装置に用いられている回収カセットがある。回収カセットは、紙幣や硬貨等の現金を回収するために現金取扱装置の内部に装着される現金収納庫である。なお、回収カセットは、現金の回収だけでなく、現金の補充にも利用できるように、現金の回収機能と補充機能とを兼ね備えた補充・回収カセットとして、利用される場合もある。錠装置は、その回収カセットの上蓋の施錠及び開錠を行う装置として用いられている。
筐体11には、開口部13とガイド溝15とが設けられており、さらに、上蓋21と閂31とが取り付けられている。
しかしながら、特許文献1に開示された錠装置は、閂に別の閂を掛ける構成となっているため、高度な部品精度及び高度な部品取付精度を必要とし、部品コストの高騰や製造の困難化を招く、という課題がある。また、特許文献1に開示された錠装置は、2つの部材(閂と別の閂)の移動方向が異なるため、設計がし難く、筐体の大型化を招く可能性がある、という課題がある。
また、特許文献2に開示された錠装置は、不正開錠が行われて、ロック部材(閂)が変形した場合に、仮に、収納庫が正規の人物のもとに戻されて、正規の人物が収納庫から収納物を取り出そうとしても、正規の開錠方法では開錠することができず、筐体又はロック部材(閂)を破壊しなければ収納物を取り出せないため、ユーザに非常な労力を強いる、という課題がある。
しかも、この錠装置は、構造が単純なため、特許文献1に開示された錠装置と異なり、高度な部品精度及び高度な部品取付精度を必要とせず、部品コストの高騰や製造の困難化を回避することができる。また、この錠装置は、内壁部材がロック部材の係合部に向けて移動する構造となっているため、特許文献1に開示された錠装置と異なり、2つの部材の移動方向が異なるようなことがなく、設計が容易で、かつ、筐体の大型化を回避することができる。
さらに、この錠装置は、不正開錠が行われて、開閉部材が閂の上に乗り上げた場合であっても、特許文献2に開示された錠装置と異なり、開閉部材を元の位置に戻せば、正規の開錠方法で開錠すること(すなわち、正規の方法でロック部材(閂)を下方向に移動させること)ができるため、筐体又はロック部材(閂)を破壊しなくても収納物を取り出すことができ、ユーザの労力を軽減することができる。
また、第3発明は、現金を取り扱う現金取扱装置であって、第2発明の現金収納庫を有する構成とする。
第2発明によれば、第1発明に係る錠装置を利用する現金収納庫を提供することができる。
第3発明によれば、第1発明に係る錠装置を利用する現金取扱装置を提供することができる。
<錠装置の構成>
以下、図1、並びに、図2A及び図2Bを参照して、本実施形態1に係る錠装置の構成につき説明する。なお、図1は、実施形態1に係る錠装置を用いる回収カセットの構成を示す図である。また、図2A及び図2Bは、それぞれ、実施形態1に係る錠装置の構成を示す図である。ここでは、本実施形態1に係る錠装置を、現金取扱装置の回収カセットに用いた場合を想定して説明する。
筐体11aには、開口部13aとガイド溝15とが設けられており、さらに、上蓋21aと突起付き閂31aとが取り付けられている。
以下、図3A及び図3Bを参照して、錠装置3aの動作につき説明する。図3A及び図3Bは、それぞれ、実施形態1に係る錠装置及び当該錠装置を用いる回収カセットの動作を示す図である。図3A及び図3Bは、それぞれ、回収カセット2aを現金処理装置1aに装着した状態を示している。なお、以下に説明する閂31aや上蓋21a等の移動動作は、図示せぬ駆動手段及び図示せぬ伝達手段が現金取扱装置(又は回収カセット2a)に内蔵されていて、駆動手段が駆動力を生成し、伝達手段が生成された駆動力を閂31aや上蓋21a等に伝達することによって行われる。
以下、図2A及び図2B、並びに、図4及び図5を参照して、錠装置3aの動作につき説明する。なお、図4及び図5は、それぞれ、実施形態1に係る錠装置の不正開錠時の動作を示す図である。図4及び図5は、それぞれ、悪意ある人物が、バール9等の工具を用いて、上蓋21aを不正にこじ開けている場面を示している。
これに対し、本実施形態1に係る錠装置3aは、突起付き閂31aの上端部33と上蓋21の係合部(穴)29との引っ掛かりに加え、たとえ、突起付き閂31aの上端部33が変形して、上蓋21aが上端部33の上を乗り越えた状態になったとしても、引っ掛け部23aの先端部24と突起付き閂31aの突起32aとの引っ掛かりで、上蓋21aの不正開錠を防止する構成になっている。この錠装置3aは、引っ掛け部23aと突起付き閂31aの係合部32aとが錠装置3aのロックを補強する補強部材として機能する。したがって、この錠装置3aは、従来の錠装置3よりも、上蓋21aの不正開錠を強固に防止することができる。
なお、引っ掛け部23aは、例えば、図6に示すように、形状を変更することができる。図6は、実施形態1に係る錠装置の変形例の構成を示す図である。図6に示す例では、回収カセット2bは、上蓋21aを施錠及び開錠するための機構として錠装置3bを搭載している。その錠装置3bは、引っ掛け部23aが、台形ブロック状に形成されている。以下、この台形ブロックによって形成された引っ掛け部23aを「引っ掛け部23b」と称する。
<錠装置の構成>
図7A及び図7Bに示すように、本実施形態2では、回収カセット2cは、上蓋21aを施錠及び開錠するための機構として錠装置3cを搭載している。なお、図7A及び図7Bは、それぞれ、実施形態2に係る錠装置の構成を示す図である。
錠装置3cの動作は、回収カセット2cの装着時の動作及び交換時の動作とも、実施形態1と同様である。そこで、ここでは、図8を参照して、悪意ある人物が、上蓋21aを不正開錠しようとした場合の錠装置3cの動作についてのみ説明する。なお、図8は、実施形態2に係る錠装置の不正開錠時の動作を示す図である。図8は、悪意ある人物が、バール9等の工具を用いて、上蓋21aを不正にこじ開けている場面を示している。
2a,2b,2c 回収カセット(現金収納庫)
3a,3b,3c 錠装置
4 現金処理部
6 収納物(現金)
9 工具(バール)
11,11a 筐体
12 側壁
13,13a 開口部
14 切り欠け
15 ガイド溝
21,21a 上蓋(開閉部材)
22 内壁面
23a,23b 引っ掛け部
23c 差込型引っ掛け部
24 先端部
24c 先端部(差込部)
25 傾斜面
26 切り欠け
28,38 接触部分
29 係合部(穴(孔又は溝))
31a 突起付き閂(ロック部材)
31c 穴あき閂(ロック部材)
32a 係合部(突起)
32c 係合部(穴(孔又は溝))
33 上端部
L1,L2,T1 引っ掛かり量
L3 接触部分間の距離
L4 スライド移動の許容距離
Claims (11)
- 内部に収納物を収納する収納庫に設けられ、スライド移動することにより当該収納庫の内部を露出状態又は隠蔽状態にする開閉部材と、当該開閉部材に対して垂直方向に移動し、所定の部位が当該開閉部材に設けられた穴に挿入されることにより当該開閉部材を施錠し、かつ、当該所定の部位が当該穴から外れることにより当該開閉部材を開錠するロック部材とを有する錠装置において、
前記開閉部材に突出して設けられている内壁部材と、
前記開閉部材の施錠時に、前記内壁部材の先端部に対向するように前記ロック部材に設けられ、かつ、前記開閉部材の不正開錠時に、前記内壁部材の先端部と係合することにより、前記ロック部材の移動及び前記開閉部材のスライド移動を規制する係合部とを有する
ことを特徴とする錠装置。 - 請求項1に記載の錠装置において、
前記内壁部材は、先端部が前記開閉部材の内壁面から離間するように屈曲された板材によって構成されており、
前記係合部は、前記開閉部材の不正開錠時に、先端部が、前記内壁部材の先端部の前記開閉部材の内壁面との間の傾斜面で、前記内壁部材の先端部と斜め方向に交差することにより、前記内壁部材の先端部に引っ掛かる突起として構成されている
ことを特徴とする錠装置。 - 請求項1に記載の錠装置において、
前記内壁部材は、先端部が前記開閉部材の内壁面から離間するように切り欠けられたブロック材によって構成されており、
前記係合部は、前記開閉部材の不正開錠時に、先端部が、前記内壁部材の先端部の前記開閉部材の内壁面との間の傾斜面で、前記内壁部材の先端部と斜め方向に交差することにより、前記内壁部材の先端部に引っ掛かる突起として構成されている
ことを特徴とする錠装置。 - 請求項2又は請求項3に記載の錠装置において、
前記内壁部材の先端部と前記突起の先端部とは、前記開閉部材の不正開錠時に、互いに引っ掛かる位置関係になっている
ことを特徴とする錠装置。 - 請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載の錠装置において、
前記開閉部材の不正開錠時の前記内壁部材の先端部と当該突起の先端部との引っ掛かり量は、前記開閉部材の施錠時の前記開閉部材と前記ロック部材との引っ掛かり量よりも大きい
ことを特徴とする錠装置。 - 内部に収納物を収納する収納庫に設けられ、スライド移動することにより当該収納庫の内部を露出状態又は隠蔽状態にする開閉部材と、当該開閉部材に対して垂直方向に移動し、所定の部位が当該開閉部材に設けられた穴に挿入されることにより当該開閉部材を施錠し、かつ、当該所定の部位が当該穴から外れることにより当該開閉部材を開錠するロック部材とを有する錠装置において、
前記開閉部材に突出して設けられている内壁部材と、
前記開閉部材の施錠時に、前記内壁部材の先端部に対向するように前記ロック部材に設けられ、かつ、前記開閉部材の不正開錠時に、前記内壁部材の先端部と当接することにより、前記ロック部材の移動及び前記開閉部材のスライド移動を規制する当接部とを有する
ことを特徴とする錠装置。 - 請求項6に記載の錠装置において、
前記当接部は、前記開放端として形成された前記内壁部材の先端部が刺さる穴として構成されている
ことを特徴とする錠装置。 - 請求項7に記載の錠装置において、
前記内壁部材の先端部と前記穴とは、前記開閉部材の不正開錠時に、互いに引っ掛かる位置関係になっている
ことを特徴とする錠装置。 - 請求項7又は請求項8に記載の錠装置において、
前記内壁部材は、前記先端部の周囲に、前記開閉部材の不正開錠時に前記ロック部材と接触する前記内壁部材側の接触部分を備えており、
前記ロック部材は、前記穴の周囲に、前記開閉部材の不正開錠時に前記内壁部材と接触する前記ロック部材側の接触部分を備えており、
前記開閉部材の施錠時の前記内壁部材側の接触部分から前記ロック部材側の接触部分までの距離は、前記開閉部材の不正開錠時に、前記収納庫の内部に収納された前記収納物を隠蔽することが可能な、前記開閉部材のスライド移動の許容距離以下である
ことを特徴とする錠装置。 - 内部に収納物として現金を収納する現金収納庫において、
請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の錠装置を、当該現金収納庫の蓋を施錠又は開錠する錠装置として有する
ことを特徴とする現金収納庫。 - 現金を取り扱う現金取扱装置において、
請求項10に記載の現金収納庫を有する
ことを特徴とする現金取扱装置。
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JP2010184647A JP5587097B2 (ja) | 2010-08-20 | 2010-08-20 | 錠装置、並びに、当該錠装置を用いる現金収納庫及び現金取扱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010184647A JP5587097B2 (ja) | 2010-08-20 | 2010-08-20 | 錠装置、並びに、当該錠装置を用いる現金収納庫及び現金取扱装置 |
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JP2012041758A JP2012041758A (ja) | 2012-03-01 |
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Family
ID=45898371
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JP2010184647A Active JP5587097B2 (ja) | 2010-08-20 | 2010-08-20 | 錠装置、並びに、当該錠装置を用いる現金収納庫及び現金取扱装置 |
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