JP5582533B2 - 密閉型電池 - Google Patents

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Description

本発明は、外装缶の開口を覆う蓋部を端子が貫通するように構成された密閉型電池に関する。
従来より、外装缶の開口を覆う蓋部を端子が貫通するように構成された密閉型電池が知られている。このような密閉型電池では、例えば特許文献1に開示されるように、鉄やステンレスなどの金属製の蓋部に端子が貫通している。この蓋部は、外装缶を介して電気的に接続される電極体の一方の極性(正極)の電位を有する。一方、端子は、該電極体の他方の極性(負極)の電位を有する。したがって、上述の特許文献1の構成では、蓋部と端子との間に、両者を電気的に絶縁するための絶縁部が設けられている。
特開2005−235531号公報
ところで、上述の特許文献1のように蓋部に端子を貫通させた構成の場合、水分等によって、該蓋部と端子との間で短絡が生じたり、該蓋部及び端子に電解腐食が発生したりする可能性がある。
一方、上述の特許文献1のように、蓋部を端子が貫通していて該蓋部と端子との間に絶縁部が配置された構成の場合、該特許文献1には開示されていないが、絶縁部を蓋部の穴部内に両側から挿入可能なように該絶縁部を2つの部材に分ける必要がある。そのため、部品点数が多くなって、蓋部及び端子の組み立て作業が煩雑になる。
本発明の目的は、電極体を収納する外装缶の開口を覆う蓋部に端子が貫通するように構成された密閉型電池において、該蓋部と端子との間をより確実に電気的に絶縁することができ、且つ、容易に形成可能な構成を得ることにある。
本発明の一実施形態にかかる密閉型電池は、電極体が収納される金属製の有底筒状の外装缶と、該外装缶の開口を塞ぐ金属製の蓋部と、該蓋部を貫通する端子とを有し、該端子と該端子が貫通する前記蓋部との間には、絶縁部が設けられていて、前記蓋部の外表面上には、該蓋部と前記端子とを電気的に絶縁するための絶縁被覆部が、平面視で、少なくとも該蓋部に設けられた電解液注入口よりも蓋部外周側の範囲まで形成されていて、前記絶縁部及び前記絶縁被覆部は、一体形成されている(第1の構成)。
この構成により、蓋部の外表面を広範囲に亘って絶縁被覆部によって覆うことができるため、該蓋部と端子との間をより確実に電気的に絶縁することができる。ここで、蓋部には、該蓋部及び外装缶によって形成される空間内に電解液を注入するための注入口が設けられている。一般的に、平面視で蓋部の中央には端子が設けられるため、前記注入口は、該端子よりも蓋部外周側に設けられる。そして、上述の構成のように、平面視で注入口よりも蓋部外周側まで絶縁被覆部を形成することによって、該絶縁被覆部によって蓋部を広範囲に亘って覆うことができる。このような構成にすることで、水分等によって、蓋部と端子との間で短絡が発生したり、該蓋部及び端子が電解腐食を生じたりするのを防止できる。
前記第1の構成において、前記絶縁被覆部は、樹脂材料によって構成されているとともに、前記蓋部の電解液注入口の内周面上にも形成されていて、前記電解液注入口は、樹脂材料からなる封止部材によって封止されるのが好ましい(第2の構成)。
これにより、絶縁被覆部が平面視で注入口よりも蓋部外周側まで形成される第1の構成において、該注入口を封止栓によってより確実に封止することができる。すなわち、注入口の内周面を絶縁被覆部によって覆い、該注入口を樹脂製の封止部材によって封止することで、それぞれ樹脂材料からなる注入口の内周面の絶縁被覆部と封止部材とをより確実に接合することができる。
前記第1または第2の構成において、前記蓋部には、貫通穴が形成されていて、前記絶縁被覆部の一部によって、前記貫通穴内に、前記外装缶及び前記蓋によって形成される空間の圧力が所定値以上になると開裂するベント部が構成されるのが好ましい(第3の構成)。
こうすることで、金属製の蓋部とは別にベント部を形成することができる。そのため、プレス加工によってベント部を形成する場合に比べて、容易にベント部を形成することができるとともに、該ベント部のプレス加工によって加工硬化が生じるのを防止できる。よって、加工硬化したベント部が動作可能になるように焼きなまし等を行う工程が不要になるため、密閉型電池の製造工程を簡略化することができる。
しかも、ベント部は、上述の絶縁被覆部の一部によって構成されるため、該絶縁被覆部及びベント部を、別々に形成する場合に比べて容易に形成することができる。
また、上述の構成により、ベント部を含めて蓋部の全体を覆うように絶縁被覆部を形成することができるため、該蓋部と端子とをより確実に電気的に絶縁することができる。
前記第1から第3の構成のうちいずれか一つの構成において、前記絶縁部及び前記絶縁被覆部は、表面処理によって表面に凹凸が形成された前記蓋部及び前記端子の表面上に形成された樹脂からなるのが好ましい(第4の構成)。
これにより、絶縁部及び絶縁被覆部を、蓋部及び端子に対して強固に接合することができる。したがって、絶縁部及び絶縁被覆部が、蓋部及び端子から剥離するのを防止でき、該絶縁部及び絶縁被覆部の機能が損なわれるのを防止できる。特に、絶縁被覆部の一部が注入口の内周面を覆っている場合には、該内周面から絶縁被覆部が剥離すると、注入口を塞ぐ可能性があるが、上述のように、絶縁被覆部を蓋部に対して強固に接合することで、該絶縁被覆部が剥離して注入口を塞ぐのを防止できる。
本発明の一実施形態にかかる密閉型電池によれば、電極体を収納する外装缶の開口を塞ぐ金属製の蓋部に、平面視で、少なくとも該蓋部に設けられた電解液注入口よりも蓋部外周側まで覆うように絶縁被覆部を設けた。これにより、蓋部をより広い範囲に亘って絶縁被覆部によって覆うことができ、該蓋部と端子とをより確実に電気的に絶縁することができる。したがって、水分等によって、蓋部と端子とが短絡したり、該蓋部及び端子が電解腐食を生じたりするのを防止できる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる密閉型電池の概略構成を示す断面図である。 図2は、封口体を上面から見た場合の平面図である。 図3は、ベント部を拡大して示す拡大断面図である。 図4は、注入口及び封止栓を拡大して示す拡大断面図である。 図5は、密閉型電池の製造工程において形成された蓋板の断面を示す断面図である。 図6は、蓋板及び端子に対して絶縁体を形成する様子を示す断面図である。 図7は、封口体の断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
(全体構成)
図1は、本発明の一実施形態である密閉型電池1の概略構成を示す図である。この密閉型電池1は、内部に電極体30が収納された有底筒状の外装缶10の開口側に封口体20が取り付けられたものである。すなわち、密閉型電池1は、外装缶10と、封口体20と、該外装缶10及び封口体20によって形成される空間内に収納される電極体30とを備えている。外装缶10と封口体20との間に形成される空間内には、電極体30以外に、非水電解液(図示省略)も封入されている。
外装缶10は、例えば鉄やステンレスなどの金属材料からなり、プレス成形によって有底円筒状に形成されている。すなわち、外装缶10は、円形状の底部11と、円筒状の周壁部12とが一体形成されてなる。この外装缶10の周壁部12には、後述する電極体30の最外周部分が周壁部12の内周面の周方向全体に亘って接触している。詳しくは後述するように、電極体30の最外周部分には負極が位置しているため、外装缶10は負極の電位を有する。
封口体20は、外装缶10の周壁部12の開口端部に固定される略円盤状の蓋板21(蓋部)と、平面視で該蓋板21の中央部に設けられた挿通口21a内に配置される端子22と、該蓋板21の外表面を覆うとともに端子22と蓋板21との間に設けられる絶縁体23とを備えている。この絶縁体23は、蓋板21及び端子22の各表面に密着して設けられている。詳しくは、絶縁体23は、蓋板21及び端子22の各表面を、例えば特開2005−342895号公報に開示されている表面処理方法によって表面処理した後、該蓋板21及び端子22の表面に射出成形によって形成される。絶縁体23は、例えばPPS(ポリフェニレンサルファイド樹脂)等の樹脂によって構成される。蓋板21及び端子22は、外装缶10と同様、鉄やステンレスなどの金属材料によって構成される。なお、絶縁体23は、絶縁性を有する他の種類の樹脂であってもよい。
封口体20の詳しい構成については、後で説明する。
端子22の電池内方側には、絶縁板24が配置されている。この絶縁板24は、円盤状の底部の外周部分が折れ曲がった有底円筒状に形成されていて、該底部の平面視で中央部分にはガス通気口24aが設けられている。蓋板21は、絶縁板23の開口端部によって支えられた状態で、外装缶10の周壁部12の開口端部に、レーザ溶接等によって固定される。
電極体30は、特に図示しないが、シート状の正極31及び負極36がセパレータを介して厚み方向に積層された状態で、渦巻状に捲回されたものである。電極体30は、正極31が正極活物質を有する一方、負極36が負極活物質を有する。
正極31は、帯状の正極集電体32と、該正極集電体32を挟みこむように設けられていて、同一の厚み寸法を有する帯状の2枚の正極シート33とを有する。正極シート33は、正極活物質層を構成している。この正極シート33は、例えば、正極活物質に導電助剤やバインダを配合し、必要に応じて水等を添加してなる正極合剤をロール等で圧延し、これを乾燥及び粉砕した後、再度圧延してシート状に成形することによって得られる。なお、正極活物質としては、二酸化マンガン、フッ化カーボン、リチウムコバルト複合酸化物またはスピネル型リチウム複合酸化物等を挙げることができる。また、導電助剤としては、黒鉛、カーボンブラック、アセチレンブラックまたはケッチェンブラック等から選択される一種または二種以上の複合物を挙げることができる。さらに、バインダとしては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)またはゴム系バインダを用いることができる。正極集電体32としては、ステンレス鋼からなる平織り金網、エキスパンドメタル、ラス鋼、パンチングメタルまたは金属箔等を用いることができる。
正極シート33は、幅方向寸法(図1における密閉型電池1の長手方向)が正極集電体32の幅方向寸法よりも大きくなるように形成されている。また、図1に示すように、電極体30の正極31と端子22の下面とは、正極リード15によって接続されている。これにより、端子22は正極の電位を有する。すなわち、端子22は、正極側の端子として機能している。
負極36は、帯状の負極集電体37と、該負極集電体37を挟み込むように設けられていて、同一の厚み寸法を有する帯状の2枚の負極シート38とを有する。負極シート38は、金属リチウムをシート状に形成してなる。負極集電体37としては、銅、ニッケル、鉄またはステンレス等からなる金属箔を用いることができる。負極集電体37は、幅方向寸法(図1における密閉型電池1の長手方向)が負極シート38の幅方向寸法よりも大きくなるように形成されている。
電極体30は、図1に示すように、負極36の負極集電体37が外周側に露出するように、正極31及び負極36を重ね合わせた状態で巻回されてなる。これにより、電極体30の最外周面と接触する外装缶10の周壁部12は、負極36の負極集電体37と電気的に接続されて、負極となる。すなわち、本実施形態の密閉型電池1では、外装缶10が負極側の端子として機能する。
また、円筒状に巻回された電極体30において、軸線方向の両端部及び正極31と負極36との間に、セパレータ35が配置されている。詳しい説明を省略するが、このセパレータ35は、不織布と微孔性フィルムとを重ね合わせることによって構成されている。
(封口体)
封口体20は、既述のとおり、円盤状の蓋板21と、該蓋板21を貫通する端子22と、該蓋板21の外表面上に形成された絶縁体23とを有する。
図2に示すように、蓋板21には、端子22が挿通する挿通口21a以外に、密閉型電池1の内圧が上昇したときに開裂するベント部が形成されるベント口21b(貫通穴)と、蓋板21及び外装缶10によって形成される空間内に非水電解液を注入するための注入口21c(電解液注入口)とが形成されている。ベント口21bは、図2に示すように、円盤状の蓋板21の周方向に延びる円弧状に形成されている。これらのベント口21b及び注入口21cは、図2に示すように、蓋板21の挿通口21aを挟んで互いに反対側に形成されている。
端子22は、図1に示すように、軸部22aの一端側にフランジ部22bが一体形成されたものであり、蓋板21に対して、該軸部22aが蓋板21に形成された挿通口21aを挿通するように配置される。すなわち、端子22は、軸部22aのフランジ部22bとは反対側が蓋板21の挿通口21aを挿通していて、該フランジ部22bが蓋板21の電池外方に位置付けられている。また、後述するように、端子22は、蓋板21の挿通口21aを挿通した状態で、軸部22aのフランジ部22bとは反対側の先端部分22cが突出している(図1参照)。この突出した先端部分22cに、電極体30の正極31に一端側が接続された正極リード15の他端側が接続されている。
絶縁体23は、図1に示すように、蓋板21の外表面を覆う絶縁被覆部23aと、一部が該蓋板21と端子22との間に位置する絶縁部23bとを備えている。絶縁体23は、後述するように、端子22や蓋板21と一体化されることで、該端子22を蓋板21に対して保持している。絶縁被覆部23aは、蓋板21に形成されたベント口21b内や注入口21c内にも設けられている。すなわち、絶縁被覆部23aの一部は、ベント口21b内でベント部40を構成している。さらに、絶縁被覆部23aは、その一部が注入口21cの内壁を覆うように設けられている。なお、図1及び図2に示すように、絶縁被覆部23aは、蓋板21における外装缶10との溶接部分(蓋板21の外周端部)には設けられていない。
このように、蓋板21の外表面に絶縁被覆部23aを設けることで、該蓋板21と端子22とを電気的に絶縁することができ、水分等によって、蓋板21と端子22との間で短絡が生じたり、該蓋板21及び端子22で電解腐食が生じたりするのを防止できる。
また、絶縁被覆部23aは、後述するように、表面に凹凸が形成されるように表面処理された蓋板21及び端子22に対し、該蓋板21及び端子22と一体になるように形成された樹脂材料によって構成される。これにより、絶縁被覆部23aを蓋板21及び端子22に対して強固に接合することができ、該絶縁被覆部23aが蓋板21や端子22から剥離するのを防止できる。
ベント部40は、図3に拡大して示すように、蓋板21のベント口21b内に形成された絶縁被覆部23aの一部が薄肉に形成されることによって構成される。すなわち、ベント口21b内に位置する絶縁被覆部23aは、該ベント口21bの幅方向中央部分で薄肉に形成されている。
詳しくは、ベント部40では、図2に示すような円弧状のベント口21bに対応して、ベント口21b内の絶縁被覆部23aに蓋板21の両面側から平面視で円弧状の溝が形成されている(図2及び図3参照)。そして、これにより形成された第1薄肉部41の電池内方側には、図3に示すように、その幅方向中央部分に円弧状の溝が形成されていて、該溝底部分に第1薄肉部41よりもさらに薄肉の第2薄肉部42が形成されている。これにより、密閉型電池1内の圧力が所定値以上になると、ベント部40の第2薄肉部42が開裂して、該開裂した部分から密閉型電池1内のガスを外部へ放出する。
このように、蓋板21に形成した絶縁被覆部23aの一部によってベント部40を構成することで、金属製の蓋板をプレス加工してベントを形成する従来の構成に比べて、ベント部40を容易に形成することができる。すなわち、ベント部40を形成する際に、精度の高いプレス加工が不要になる。また、プレス加工による加工硬化も生じなくなるため、焼きなましなどの工程も不要になる。しかも、絶縁被覆部23aを形成する際に、ベント部40も同時に形成されるため、該ベント部40を容易に形成することができる。
また、詳しくは後述するように、ベント部40は、表面に凹凸が形成されるように表面処理された蓋板21のベント口21bの内周面上に該蓋板21と一体になるように強固に接合されている。これにより、ベント部40がベント口21bの内周面から剥離するのを防止できる。したがって、ベント部40のベントとしての機能が損なわれるのを防止できる。
上述のとおり、蓋板21に形成された注入口21cは、その内壁を絶縁被覆部23aによって覆われている(図1及び図4参照)。この注入口21cから外装缶10と蓋板21とによって形成された空間内に非水電解液が注入された後、該注入口21c内には、図4に示すように、樹脂製の封止栓25(封止部材)が嵌入される。注入口21c内に嵌入された封止栓25は、電池外方(図4の上面)且つ外周部分で、蓋板21を覆う絶縁被覆部23aに溶接されている。
このように、蓋板21の注入口21cの内壁を絶縁被覆部23aによって覆うとともに、該注入口21cを樹脂製の封止栓25によって塞ぐことで、蓋板21の外表面全体を隙間なく絶縁被覆部23aによって覆うことができるとともに、注入口21cをより確実に封止することができる。すなわち、樹脂材料からなる絶縁被覆部23aによって覆われた注入口21cを金属製の封止栓によって封止しようとすると、該封止栓と絶縁被覆部23aとを強固に接合するのは難しいが、封止栓を樹脂製にすることで、封止栓25と絶縁被覆部23aとを強固に接合することができる。したがって、上述の構成により、注入口21cを封止栓25によってより確実に封止することができる。
また、蓋板21の注入口21cの内面も、後述するように、表面に凹凸が形成されるように表面処理されている。これにより、該注入口21cの内面上に形成される絶縁被覆部23aは、該注入口21cの内面に対して強固に接合されている。こうすることで、蓋板21の注入口21cの内面から絶縁被覆部23aが剥離して該注入口21cを塞ぐのを防止できる。
絶縁部23bは、図1に示すように、一部が蓋板21と端子22との間に形成されている。具体的には、絶縁部23bは、蓋板21と端子22のフランジ部22bとの間、該蓋板21の挿通口21aの内周面と端子22の軸部22aとの間、及び、蓋板21と端子22の先端部分22cとの間に形成されている。また、絶縁部23bは、蓋板21の電池内方側で、該蓋板21の径方向外方に延びるとともに、その外周縁部から電池内方に向かって密閉型電池1の軸線方向に延びている。すなわち、絶縁部23bは、蓋板21の電池内方側で、端子22の先端部分22cを囲むように形成されている。
絶縁部23bは、絶縁被覆部23aと一体形成されている。また、この絶縁部23bも、上述の絶縁被覆部23aと同様、表面に凹凸が形成されるように表面処理された蓋板21及び端子22に対して該蓋板21及び端子22と一体になるように形成された樹脂材料によって構成される。これにより、絶縁部23bは、蓋板21及び端子22に対して強固に接合されるため、該蓋板21や端子22から剥離するのを防止できる。
(封口体の製造方法)
次に、上述のような構成を有する封口体20の製造方法について図5から図7に基づいて説明する。
まず、図5に示すように、円盤状の部材に挿通口21a、ベント口21b及び注入口21cをそれぞれ設けて、蓋板21を形成する。また、図6に示すような形状の端子22を用意する。すなわち、端子22を、軸部22aの一端側にフランジ部22bが形成されている形状とする。そして、これらの蓋板21及び端子22の表面に、微細な凹凸が形成されるように、例えば特開2005−342895号公報に開示されている方法によってエッチングなどの表面処理を施す。
次に、蓋板21の挿通口21a内に端子22の軸部22aを挿通させた状態で、該蓋板21及び端子22を成形型51〜53によって保持する。具体的には、図6に示すように、成形型51と成形型52とによって蓋板21を保持するとともに、成形型51と成形型53とによって端子22を保持する。成形型52には、成形型53を内部に配置可能な穴部が形成されている。成形型53は、成形型52の穴部内に配置可能な大きさ及び形状に形成されているとともに、上面の中央部分には、端子22の先端部分22cを保持可能な円柱状の穴部53aが設けられている。すなわち、成形型53は、端子22の先端部分22cを穴部53a内で保持している。これにより、端子22を、蓋板21に対して位置決めした状態で、成形型51〜53によって保持することができる。
ここで、成形型51〜53は、成形型51と蓋板21との間、成形型53と蓋板21との間、及び、成形型52と成形型53との間に、それぞれ、絶縁体23を形成するための隙間54が形成されるような形状を有している。なお、成形型51には、隙間54内に樹脂を注入するための注入口51aが形成されている。
そして、上述のように蓋板21及び端子22を成形型51〜53によって保持した状態で、成形型51の注入口51aから樹脂を注入して、絶縁体23を蓋板21及び端子22に一体に形成する。蓋板21及び端子22には、上述のとおり、表面に微細な凹凸が形成されているため、該蓋板21及び端子22の表面上に樹脂を射出成形することによって、該蓋板21及び端子22と樹脂との接合強度が高められる。
また、成形型51,52には、ベント部40を形成可能な突部51b,52aがそれぞれ設けられている。具体的には、成形型51,52において、突部51b,52aは、互いに対向する位置に設けられていて、該突部51b,52a同士の間に形成される隙間によって、図3に示すような第1薄肉部41及び第2薄肉部42が形成される。これにより、樹脂の射出成形によって絶縁体23を形成する際に、ベント部40も同時に形成される。したがって、上述の製造方法によって、ベント部40を容易に形成することができる。
さらに、絶縁体23は、蓋板21と端子22との間にも形成されるため、該絶縁体23によって端子22を蓋板21に対して固定することができる。しかも、上述の製造方法によって、密閉型電池1に組み立てた状態での蓋板21の外表面上に形成される絶縁被覆部23aと、該蓋板21と端子22との間に形成される絶縁部23bとが一体に形成されるため、絶縁被覆部23a及び絶縁部23bを容易に形成することができる。
そして、上述のように絶縁体23を形成した後、絶縁被覆部23aの注入口21cに対応する部分に貫通穴を形成する。これにより、図7に示すような封口体20が得られる。このような構成の封口体20では、端子22と蓋板21とを絶縁体23によって強固に接合することができるため、端子22の先端部分22cを潰す必要がなくなる。
(実施形態の効果)
以上の構成より、本実施形態では、密閉型電池1の蓋板21と端子22との間に位置する絶縁部23bと、該蓋板21の外表面を覆う絶縁被覆部23aとを一体形成した。これにより、絶縁部23b及び絶縁被覆部23aを容易に形成することができる。しかも、該絶縁被覆部23aを、平面視で、注入口21cよりも蓋板外周側まで設けることにより、水分等によって、蓋板21と端子22との間で短絡が生じたり、該蓋板21及び端子22が電解腐食を生じたりするのを防止できる。
しかも、上述の実施形態では、絶縁被覆部23aは、蓋板21に設けられた注入口21cの内周面にも形成した。そして、該絶縁被覆部23aによって覆われた注入口21cに対して、樹脂製の封止栓25を嵌入し、該封止栓25と注入口21cの内周面を覆う絶縁被覆部23aとを溶接した。これにより、封止栓25と絶縁被覆部23aとを強固に接合することができ、封止栓25によって注入口21cをより確実に封止することができる。
したがって、上述の構成により、蓋板21の外表面を広範囲に亘って絶縁被覆部23aによって覆いつつ、該蓋板21に形成された注入口21cを樹脂製の封止栓25によってより確実に封止することができる。
また、絶縁体23は、表面に凹凸が形成されるように表面処理された蓋板21及び端子22に対して、該蓋板21及び端子22と一体になるように形成された樹脂材料によって構成される。これにより、絶縁体23を蓋板21及び端子22に対して強固に接合することができ、該絶縁体23が蓋板23及び端子22から剥離するのを防止できる。
さらに、注入口21cの内面にも上述のような表面処理を施して、該注入口21cの表面上に絶縁被覆部23aの一部を形成することで、該絶縁被覆部23aが注入口21cの内面から容易に剥離するのを防止できる。これにより、絶縁被覆部23aが注入口21cの内面から剥離して該注入口21cを塞ぐのを防止することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態では、蓋板21及び端子22を特開2005−342895号公報に開示されているような表面処理を行った後に樹脂を射出成形することによって、絶縁体23を形成している。しかしながら、蓋板21及び端子22に対して絶縁体23が形成される方法であれば、どのような形成方法であってもよい。
前記実施形態では、絶縁体23の一部によってベント部40を構成している。しかしながら、ベント部40を絶縁体23とは別に形成してもよい。例えば、ベント部を蓋板21と一体に形成してもよい。
前記実施形態では、端子22に正極31を接続する一方、外装缶10に負極36を接続している。しかしながら、端子22に負極36を接続するとともに、外装缶10に正極31を接続してもよい。
本発明による密閉型電池は、蓋板に対して端子が貫通するように構成されている密閉型電池に利用可能である。
1 密閉型電池、10 外装缶、20 封口体、21 蓋板(蓋部)、21b ベント口(貫通穴)、21c 注入口、22 端子、23 絶縁体、23a 絶縁被覆部、23b 絶縁部、25 封止栓(封止部材)、30 電極体、40 ベント部

Claims (4)

  1. 電極体が収納される金属製の有底筒状の外装缶と、
    前記外装缶の開口を塞ぐ金属製の蓋部と、
    前記蓋部を貫通する端子とを有し、
    前記端子と該端子が貫通する前記蓋部との間には、絶縁部が設けられていて、
    前記蓋部の外表面上には、該蓋部と前記端子とを電気的に絶縁するための絶縁被覆部が、平面視で、少なくとも該蓋部に設けられた電解液注入口よりも蓋部外周側の範囲まで形成されていて、
    前記絶縁部及び前記絶縁被覆部は、一体形成されている、密閉型電池。
  2. 請求項1に記載の密閉型電池において、
    前記絶縁被覆部は、樹脂材料によって構成されているとともに、前記蓋部の電解液注入口の内周面上にも形成されていて、
    前記電解液注入口は、樹脂材料からなる封止部材によって封止される、密閉型電池。
  3. 請求項1または2に記載の密閉型電池において、
    前記蓋部には、貫通穴が形成されていて、
    前記絶縁被覆部の一部によって、前記貫通穴内に、前記外装缶及び前記蓋部によって形成される空間の圧力が所定値以上になると開裂するベント部が構成される、密閉型電池。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の密閉型電池において、
    前記絶縁部及び前記絶縁被覆部は、表面処理によって表面に凹凸が形成された前記蓋部及び前記端子の表面上に形成された樹脂からなる、密閉型電池。
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