JP5581159B2 - 溶着継手、溶着装置、及び溶着方法 - Google Patents

溶着継手、溶着装置、及び溶着方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5581159B2
JP5581159B2 JP2010214097A JP2010214097A JP5581159B2 JP 5581159 B2 JP5581159 B2 JP 5581159B2 JP 2010214097 A JP2010214097 A JP 2010214097A JP 2010214097 A JP2010214097 A JP 2010214097A JP 5581159 B2 JP5581159 B2 JP 5581159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
outer peripheral
clamp
tube
welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010214097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012067864A (ja
Inventor
勝 三崎
真照 山田
昭宏 増田
岳寛 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Original Assignee
Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pillar Packing Co Ltd filed Critical Nippon Pillar Packing Co Ltd
Priority to JP2010214097A priority Critical patent/JP5581159B2/ja
Publication of JP2012067864A publication Critical patent/JP2012067864A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5581159B2 publication Critical patent/JP5581159B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Branch Pipes, Bends, And The Like (AREA)

Description

本発明は、合成樹脂製の溶着継手、合成樹脂製溶着継手と合成樹脂製チューブとを溶着一体化させる溶着装置、及び合成樹脂製溶着継手と合成樹脂製チューブとを溶着装置を用いて溶着一体化させる溶着方法に関するものである。
この種の溶着継手、溶着装置、及び溶着方法としては、特許文献1において開示されたものが知られている。即ち、合成樹脂製の溶着継手である樹脂継手(100)、樹脂継手(100)と樹脂チューブ(200)とが嵌合して成る接合部を加熱溶融して溶着一体化させる溶着装置(1)、並びに溶着装置(1)を用いて樹脂継手(100)と樹脂チューブ(200)とを溶着一体化させる溶着方法、のそれぞれが特許文献1において開示されている。
つまり、樹脂継手(100)を位置決め保持可能なクランパ(30)と、接合部(J)を加熱する加熱部(40)とを備える溶着ヘッド(10)を有し、クランパ(30)は、樹脂継手(100)の位置決め突出部(110)に嵌合する継手保持部(31)を有して継手保持部(31)が位置決め突出部(110)と嵌合するように閉じた閉じ位置と、その嵌合を解除可能に開いた開き位置との間を揺動可能に支持されている。そして、加熱部(40)は、閉じ位置で接合部(J)を囲むように配設され、継手保持部(31)によって樹脂継手(100)を位置決めした状態に保持しながら加熱部(40)によって接合部(J)を加熱して溶着するものである。
上述の溶着装置及び方法を簡略化して説明すると、図14に示すように、溶着装置Aは、溶着継手24を外囲保持する継手保持部25と、チューブ31を外囲保持するチューブ保持部26とを有しており、溶着継手24の管端部24Aに外装されるホルダ34に外嵌される状態の発熱手段(ヒータ)27が、それら両保持部25,26の間に配置されている。なお、継手保持部25、チューブ保持部26、及び発熱手段27のそれぞれは、下部構造体25k,26k,27kと、上部構造体25j,26j,27jとが枢支連結されて成り、それら三者25,26,27が一体的に揺動開閉する公知の構造に構成されている。
溶着継手24とチューブ31との接合部sを溶融させて溶着するには、まず、溶着継手24におけるホルダ34の外装されている管端部24Aにチューブ31の端部31Aを差し込む(内嵌合させる)挿入工程を行う。次いで、そのチューブ31を伴っている溶着継手24を、その環状凸条(位置決め環リブ)24Bが継手保持部25の下部構造体25kの半環状凹溝38に嵌め入れられる状態で下部構造体25k,26k,27kに位置決め載置するセット工程を行う。
そして、チューブ31を、その先端面である端面31tが管端部24Aの段差側面24cに当接するまで溶着継手1に差し込む確認挿入工程を行い、その後に上部構造体25j,26j,27jを下降揺動させて下部構造体25k,26k,27kに係止結合させ、継手保持部25で溶着継手24を、かつ、チューブ保持部26でチューブ31をそれぞれ挟持保持させる装着工程を行う。それから、発熱手段7を動作させて接合部sを溶融させて、溶着継手24の管端部24Aとチューブ31の端部31Aとが溶着一体化する溶着工程を行う、という具合になる。
ところで、溶着継手は、その両管端部のそれぞれにチューブを溶着させてそれらチューブどうしを連通接続させる手段として用いられること多いが、例えば、工場における予め定められた経路を通す配管設備等において、エルボ管等の曲げ加工されている屈曲チューブどうし、或いは軸心方向視での方向性を有する直管チューブと屈曲チューブとを、決められた相対確度を付けて溶着一体化させることもしばしば行われる。このような場合、従来では、まず一方のチューブと溶着継手とを溶着させる第1溶着を行い、次に、その一方のチューブが一体化されている溶着継手と他方のチューブを所望の相対確度を付けて溶着する、というやり方が採られる。
この場合、相対確度を付けるには、例えば、他方のチューブの溶着継手や溶着装置に対する確度を測定器で図りながら装着するとか、曲がりのあるチューブはうごかさずに溶着継手の溶着装置に対する確度を図りながら装着するという、面倒でやり難い手段しかなかった。そのため、溶着施工には時間が掛かって生産性に劣るとともに、溶着後の製品(溶着継手で一対のチューブが一体化されたもの)としての角度にバラツキが生じ易いものであった。
特開2008−069880号公報
本発明の目的は、溶着継手とチューブとを予め定められた相対角度でもって溶着一体化させることが操作簡単で正確に行え、生産性や品質の向上が図れるように改善される溶着継手、溶着装置、及び溶着方法を開発し、提供する点にある。
請求項1に係る発明は、溶着装置Aのクランプ部5に外囲把持される継手本体部4Cと、合成樹脂製チューブ11のチューブ端部11Aとの嵌合が可能な管端部4Aとを有し、前記チューブ端部11Aと前記管端部4Aとの嵌合で成る接合部sを加熱溶融すべく前記管端部4Aが前記溶着装置Aの発熱部7で外囲され、かつ、前記継手本体部4Cが前記クランプ部5で外囲把持されるクランプ状態で前記溶着装置Aへ装着可能に構成されている合成樹脂製の溶着継手において、
前記継手本体部4Cに、前記クランプ部5の内周部に形成されている内周凹凸部5Aに嵌合する外周凹凸部4Bを設けて、前記クランプ状態であるときには、前記内周凹凸部5Aと前記外周凹凸部4Bとが嵌合して前記管端部4Aの軸心Y回りにおける前記継手本体部4Cの前記クランプ部5に対する角度位置が定まるように構成され
前記外周凹凸部4Bは、前記内周凹凸部5Aを構成する環状周溝18に内嵌して前記軸心Y方向での位置が定められる外周フランジ21により構成されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の溶着継手において、前記外周凹凸部4Bが、前記軸心Yに関する径方向に伸びる係入突部23を有する前記環状周溝18に内嵌する前記外周フランジ21と、前記係入突部23に嵌合すべく前記外周フランジ21に設けられる切欠き22とで構成されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、合成樹脂製溶着継手4の管端部4Aと合成樹脂製チューブ11のチューブ端部11Aとが嵌合されて成る接合部sに外囲する発熱部7と、前記溶着継手4を外囲しての把持が可能なクランプ部5とを有し、前記クランプ部5で前記溶着継手4が把持されているクランプ状態での前記発熱部7の発熱により、前記接合部sを加熱溶融して前記管端部4Aと前記チューブ端部11Aとの溶着が可能に構成されている樹脂管溶着装置において、
前記溶着継手4の外周部に形成される外周フランジ21を有する外周凹凸部4Bと、前記外周フランジ21を内嵌する環状周溝18を有して前記クランプ部5に形成される内周凹凸部5Aとを設け、
前記クランプ状態であるときには、前記外周凹凸部4Bが前記環状周溝18に嵌り込んで前記クランプ部5と前記溶着継手4との前記管端部4Aの軸心Y方向での位置を定める位置定め機構Cが構成されるとともに、前記外周フランジ21が前記環状周溝18に嵌り込んでの前記外周凹凸部4Bと前記内周凹凸部5Aとの嵌合により、前記軸心Y回りにおける前記クランプ部5の前記溶着継手4に対する角度位置が定まる相対角度定め機構Eが構成されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の溶着装置において、前記内周凹凸部5Aが、前記軸心Yに関する径方向に伸びる切欠き22を有する前記外周フランジ21に外嵌する前記環状周溝18と、前記切欠き22に嵌合すべく前記環状周溝18に設けられる係入突部23とで構成されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、合成樹脂製溶着継手4の管端部4Aと合成樹脂製チューブ11のチューブ端部11Aとが嵌合されて成る接合部sに外囲する発熱部7と、前記溶着継手4を外囲しての把持が可能なクランプ部5とを有し、前記クランプ部5で前記溶着継手4が把持されているクランプ状態での前記発熱部7の発熱により、前記接合部sを加熱溶融して前記管端部4Aと前記チューブ端部11Aとの溶着が可能な溶着装置Aを用いて、前記管端部4Aと前記チューブ端部11Aとを溶着する溶着方法において、
前記クランプ部5の内周部に環状周溝18を有する内周凹凸部5Aを、かつ、前記溶着継手4の外周部に外周フランジ21を有する外周凹凸部4Bをそれぞれ設けておき、
前記クランプ状態においては、前記外周凹凸部4Bが前記環状周溝18に嵌り込んで前記クランプ部5と前記溶着継手4との前記管端部4Aの軸心Y方向での位置を定めるとともに、前記外周フランジ21が前記環状周溝18に嵌り込む状態で前記内周凹凸部5Aと前記外周凹凸部4Bとを嵌合させて前記軸心Y回りにおける前記溶着継手4と前記クランプ部5との相対角度位置を定めることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の溶着方法において、前記外周凹凸部4Bとして、前記軸心Yに関する径方向に伸びる切欠き22を有する前記外周フランジ21を用いるとともに、前記内周凹凸部5Aとして、前記切欠き22に嵌合する係入突部23を有して前記外周フランジ21に外嵌可能な前記環状周溝18を用いることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、詳しくは実施形態の項にて述べるが、内周凹凸部と外周凹凸部との嵌合によって継手本体部とクランプ部との、すなわち、溶着継手と溶着装置との軸心に関する相対角度位置を定めることができ、それによって溶着継手の一端に溶着されるチューブと他端に溶着されるチューブとの相対角度を定めることが可能になる。そのための操作としては、内周凹凸部と外周凹凸部とを嵌合させるという簡単なもので済む。その結果、溶着継手とチューブとを予め定められた相対角度でもって溶着一体化させることが操作簡単で正確に行え、生産性や品質の向上が図れるように改善される溶着継手を提供することができる。
請求項2の発明によれば、外周凹凸部を、係入突部を有する環状周溝に内嵌する外周フランジと、係入突部に嵌合する切欠きとによる簡単構造によって経済的に請求項1の構成による前記効果を得ることができる。
請求項3の発明によれば、請求項1の構成による前記効果と同等の効果を得る溶着装置を提供することができる。
請求項4の発明によれば、請求項2の構成による前記効果と同等の効果を得る溶着装置を提供することができる。
請求項5の発明によれば、請求項1の構成による前記効果と同等の効果を得る溶着方法を提供することができる。
請求項6の発明によれば、請求項2の構成による前記効果と同等の効果を得る溶着方法を提供することができる。
溶着継手を示し、(a)は正面図、(b)は側面図 樹脂管溶着装置の正面図 互いに分離されている装置本体及びチューブ保持具それぞれの斜視図 溶着工程における溶着装置の要部を示す概略の断面図 (a)クランプ工程を示す作用図、(b)外嵌工程を示す作用図 セット工程を示す作用図 一方のチューブにおける継手把持及び角度合せ工程を示す作用図 他方のチューブにおける継手把持及び角度合せ工程を示す作用図 種々の溶着継手を示し、(a)は異径配管用溶着継手、(b)はエルボ型溶着継手、(c)はチーズ型溶着継手 外周フランジの種々の凹入形状を示し、(a)は円弧溝、(b)は四角溝、(c)は台形溝、(d)は三角溝 外周フランジの種々の突起形状を示し、(a)は円弧凸、(b)は四角凸、(c)は台形凸、(d)は三角凸 外周フランジの種々の角度間隔を示し、(a)は90度、(b)は45度、(c)は30度 図7とは別構造によるクランプ部の継手把持状況を示す作用図 従来の溶着工程及びその状態で溶着装置の要部を示す概略の断面図
以下に、本発明による溶着継手、溶着装置、及び溶着方法の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
〔実施例1〕
溶着装置Aは、図2〜図4に示すように、脚部3を備える下部構造体1Kと、これに横向きの軸心Pで枢支される上部構造体1Jとを有する溶着装置本体1、及びこれとは別体のクランプ(チューブ保持具)2とから構成されている。この溶着装置Aは、溶着継手4の端部とチューブ11の端部とを互いに差し込まれて部分である接合部sを加熱して溶融一体化させるものである。溶着装置本体1は、チューブ11を外囲係止(把持)するクランプ2と、チューブ11に差し込まれている溶着継手4とを挟み込んで支持するものに構成されている(図4参照)。
溶着装置本体1は、図2〜図4に示すように、溶着継手4を挟んで係止する継手保持部(クランプ部の一例)5、クランプ2をチューブ長手方向の相対位置が定まる状態で係止可能なクランプ保持部6、継手保持部5とクランプ保持部6との間に配置される発熱部(加熱手段)7、上部構造体1Jを下降揺動させた閉じ位置にて係止保持するためのバックル8等を有して構成されている。下部構造体1Kの軸心P側には、各種リード線e等が取り出される装置基部1Aが設けられ、揺動端(反軸心P側)には、バックル8を係止させる係止片8aが装備されている。
継手保持部5、クランプ保持部(係止部の一例)6、及び発熱部7のそれぞれは、下部構造体1Kに組み込まれる半割り下部5a,6a,7aと、上部構造体1Jに組み込まれる半割り上部5b,6b,7bとから成っている。図2,4は、上部構造体1Jが下降揺動してバックル8で下部構造体1Kに係止された溶着作用状態を示し、図3は、上部構造体1Jが上昇揺動した開放待機状態を示している。開放待機状態(図3)は、溶着継手4やクランプ2を溶着装置本体1に対して脱着を行う開き姿勢であり、溶着作用状態(図2)は、接合部sを加熱して溶着させる閉じ姿勢である。
継手保持部5は、図4,図7,図8に示すように、断面矩形形状を呈する環状周溝18と、環状周溝18に形成される1箇所の係入突部23とで成る内周凹凸部5Aを備えて構成されている。環状周溝18は、一対の側周面18a,18aと内周面18bとを有する断面矩形形状の溝であり、溝幅(軸心Y方向寸法)は環状突起4B(後述)の幅より若干大きい。そして、係入突部23は、全溝幅に亘って内周面18bから軸心Y方向視で略半円状に径内側に突出する部分であり、環状周溝18の最下端に形成されている。
つまり、溶着継手4の外周部に形成されている環状突起4Bに嵌合する内周凹凸部5Aを設けて、継手保持部5で継手本体部4Cを把持するクランプ状態であるときには、環状突起4Bと内周凹凸部5Aとが嵌合して管端部4Aの軸心Y回りにおける継手保持部5の溶着継手4に対する角度位置が定まるように、即ち、後述する相対角度定め機構Eが構成されている。そして、内周凹凸部5Aが、軸心Yに関する径方向に伸びる切欠き22を有する状態で溶着継手4に形成される外周フランジ21に外嵌する環状周溝18と、切欠きに嵌合すべく環状周溝18に設けられる係入突部23とで構成されている。
クランプ2は、図2〜図5に示すように、軸心Xで揺動開閉可能な上下の半割り保持片2A,2Bから成る。下半割り保持片2Bにおける軸心Xの反対側端部には、クランプ2を閉じ状態に維持するための係止レバー9が枢支連結されており、上半割り保持片2Aにおける軸心Xの反対側端部には、係止レバー9の胴部9aを挿入させてそれより大径の頭部9bを係止させるための縦溝10が形成されている。また、両半割り保持片2A,2Bには、チューブ11を外囲して保持する把持部12を形成する半割り内周面12A,12B、及び環状凸条13(後述)を形成する半割り凸条13A,13Bが形成されている。
図2,5は、上半割り保持片2Aが下降揺動して係止レバー9で下半割り保持片2Bに係止された把持作用状態であり、図3は、上半割り保持片2Aが上昇揺動した連結開放状態を示している。連結開放状態(図3)は、チューブ11をクランプ2に対して脱着を行う開き姿勢であり、把持作用状態(図2)は、チューブ11を把持部12で外囲係止(把持)する閉じ姿勢である。なお、各保持片2A,2Bにおける本体部分と環状凸条13との間の部分は、軸心T方向で若干の距離を持つ環状のクリアランス溝13Cに形成されている。
実施例1による溶着継手4は、図1、及び図4〜6に示すように、両端部のそれぞれに形成される管端部4A、軸心Y方向で中央に位置する環状突起4Bを備える継手本体部4C、直線状の内部流路4aを有するフッ素樹脂(合成樹脂の一例)製の筒状体(ユニオン)である。各管端部4Aは、チューブ11を内嵌させる差込内周部15、及びホルダ(後述)14を外装させる装着外周面16を備えている。装着外周面16の径は、継手本体部4Cの外周面20の径より若干小さい。ホルダ14は、図4〜6に示すように、一端に径外側に突出した環状の厚肉端部14Aを有する基本薄肉でフッ素樹脂製の筒状部材であり、溶着継手4の装着外周面16に外嵌装着されて使用される。
環状突起4Bは、図1(a),(b)に示すように、角ばった外周フランジ21と、これに軸心Yに関する45度の均等角度毎の計8箇所に形成される切欠き22湾曲凹みとで成る外周凹凸部として構成されている。切欠き22は、外周フランジ21の外周面21aから軸心Y方向視で末拡がり湾曲状(円弧状)に凹入する形状のものであり、外周フランジ21の径方向寸法の約半分程度の深さを有している。尚、図1,7,8,13は、ホルダ14が装備されない溶着継手4単品の状態を描いてある。
つまり、継手本体部4Cに、クランプ部(継手保持部)5の内周部に形成されている内周凹凸部5Aに嵌合する外周凹凸部4Bを設けて、継手保持部5で継手本体部4Cを把持するクランプ状態であるときには、環状周溝18と外周凹凸部4Bとが嵌合して管端部4Aの軸心Y回りにおける継手本体部4Cの継手保持部5に対する角度位置が定まるように、即ち、後述する相対角度定め機構Eが構成されている。そして、外周凹凸部4Bが、軸心Yに関する径方向に伸びる係入突部23を有する状態で溶着装置Aに形成される環状周溝18に内嵌する外周フランジ21と、係入突部23に嵌合すべく外周フランジ21に設けられる切欠き22とで構成されている。
チューブ11は、図4〜6に示すように、溶着継手4の内部流路4aと同径の内部流路11aを有するフッ素樹脂製(合成樹脂の一例)の管状体である。その溶着継手4への挿入側となるチューブ端部11Aの端面11tは、予めの切削加工等により、チューブ軸心Tに対して丁度90度を呈する垂面に形成されている。チューブ端部11Aと、これが差し込まれている管端部4Aとにより、これら両者11A,4Aが溶着によって一体化されるべく接合部sを構成している。
溶着装置Aは、チューブ11をその端から所定距離r離された箇所にて外囲係止可能なクランプ2と、クランプ2をチューブ11の長手方向の相対位置が定まる状態で係止可能な溶着装置本体1と、これら両者2,1の相対位置を定める位置決め手段Bとを有しており、合成樹脂製溶着継手4の管端部4Aと合成樹脂製チューブ11のチューブ端部11Aとが嵌合されて成る接合部sに外囲する発熱部7を有し、発熱部7の発熱によって接合部sを加熱溶融させて管端部4Aとチューブ端部11Aとの溶着一体化が可能に構成されている。
クランプ2と溶着装置本体1とを相対係止させるクランプ保持部6におけるクランプ2と溶着装置本体1との軸心T方向(チューブ長手方向)の相対位置を定める位置決め手段Bは、互いに嵌合可能な環状凸条13と環状凹溝17とをクランプ2と溶着装置本体1とに振分け配備することで構成されている。クランプ2に側方突出状態で環状凸条13が、そして溶着装置本体1のクランプ保持部6に環状凹溝17がそれぞれ形成されて位置決め手段Bが構成されている。例えば、溶着装置本体1にそこから側方突出状態で環状凸条を設け、かつ、クランプ2に環状凹溝を設ける手段も可能であるが、その場合には、図4,6に示す構造のものに比べて、装置Aとしての幅寸法の肥大化を招き易き易い。
図3,図4に示すように、溶着継手4をその軸心Y方向での位置が定まる状態で溶着装置本体1で外囲保持させる位置定め機構Cが装備されている。即ち、位置定め機構Cは、溶着継手4に形成されている環状突起4Bと、溶着装置本体1の継手保持部5に形成されている環状溝18とで構成されている。つまり、環状突起4Bが環状溝18に嵌り込んでいれば、環状突起4Bの内奥側側周面4bと管端面4tとの軸心Y方向間隔dが定まるようになっている。
次に、溶着装置Aを用いての溶着方法について説明する。まず、開き姿勢又は閉じ姿勢から若干開けた姿勢のクランプ2にチューブ11を通してから、上半割り保持片2Aを下降揺動させるとともに、係止レバー9を縦溝10に入れ込み、図5(a)に示すように、クランプ2でチューブ11を外囲係止(把持)する把持工程を行う。このとき、環状凸条13の端面13aとチューブ端面11tとの軸心T方向間隔が所定の値nとなるようにする寸法セット工程も行われる。環状凸条13の幅寸法(軸心T方向寸法)はgに設定されているので、環状凸条13の内側側面13sとチューブ端面11との間隔寸法(軸心T方向寸法)はn+gとなる。
寸法セット工程は、例えば、図5(a)に参考として示すように、設定治具19を用いれば好都合であり、チューブ端面11tが第1当接面19aに当接し、かつ、端面13aが第2当接面19bに当接させてチューブ11をクランプすれば、クランプ2でチューブ11をその突出量が所定値nとなる状態で外囲係止(把持)することが容易に行える。なお、図示は省略するが、環状凸条13の内側側面13sとチューブ端面11tとの間隔(n+g)を直接測定する治具を用いて寸法セット工程を行う方法でも良い。
次に、チューブ11における環状凸条13からの突出端部に、既にホルダ14が外装されている溶着継手4を差し込んで外嵌させ、図5(b)に示すように、管端部4Aがチューブ端部11Aに外装されて溶着継手4とチューブ11とを嵌合して仮連結させる継手差込工程を行う。このとき、一応、管端部4A内部の段差側面4cにチューブ11の端面11tが当接するまで差し込んでおく。この端面11tと段差側面4cとが当接する状態での溶着継手4とチューブ11との嵌合長はfである。
仮連結が済んだら、図6に示すように、溶着継手4の環状突起4Bを継手保持部5の半割り下部5aの環状周溝18に嵌め入れ、かつ、クランプ2の環状凸条13(下半割り凸条13B)をクランプ保持部6の半割り下部6aに嵌め入れる状態で、クランプ2を伴うチューブ11と溶着継手4との仮連結体を下部構造体1kに載置保持させる装填工程を行う。
ここで、環状周溝18の遠い側の側周面18aと環状凹溝17の外側周面17aとの間隔(軸心Y方向寸法)hは、端面11tと段差側面4cとが当接する正規の挿入状態(換言すれば、環状凸条13からのチューブ端部11Aの突出量がnの状態)であるときの環状突起4Bの内奥側側周面4bと環状凸条13の内側側面13sとの間隔寸法〔軸心Y(T)方向の寸法〕に等しく、或いは極わずかに小さく設定されている。つまり、寸法h=寸法d+寸法n+寸法g−寸法fに設定されている。
そして、装填工程の次には、上昇揺動して開き姿勢にある上部構造体1Jを下降揺動移動させるとともにバックル8を係止動作させ、図4に示すように、溶着装置本体1にクランプ2で外囲保持されているチューブ11及び溶着継手4を装着させて溶着可能状態とする装着工程を行う。それから、ホルダ14に外嵌された状態となっている発熱部7に通電して発熱させ、ホルダ14を介して接合部sを加熱して溶融させ、チューブ端部11Aと管端部4Aとを溶着一体化する溶着工程を行うのである。
つまり、チューブ11を外囲固定可能なクランプ2、及びクランプ2をチューブ11の長手方向の相対位置が定まる状態で係止可能な溶着装置本体1を用意し、チューブ11をその端(端面11t)から所定距離(n)離された箇所にてクランプ2で外囲係止させ、チューブ11が把持されているクランプ2を溶着装置本体1に係止させた状態で接合部sを加熱溶着させる樹脂管溶着方法である。本溶着Y方法においては、把持工程(寸法セット工程を含む)→継手差込工程→装填工程→装着工程→溶着工程となる。
もちろん、溶着工程が済めば、上部構造体1Jを上昇揺動してクランプ2を伴う継手一体品(互いに溶着された溶着継手4とチューブ11)を取り出す取出工程、及び継手一体品からクランプ2を外すクランプ外し工程とが行われる。これらの取出工程及びクランプ外し工程は、特に説明しなければ理解できないという複雑な工程ではないので、この程度の記載とする。
次に、溶着継手4とチューブ11とを予め定められた相対角度でもって溶着一体化させる方法等について説明する。本発明による溶着継手4、溶着装置A、溶着方法においては、相対角度定め機構Eにより、例えば、L字形状等に屈曲形成されている第1チューブ11W(チューブ11)と、Z字形状等に屈曲形成されている第2チューブ11Z(チューブ11)とを、溶着継手4を介して溶着一体化する際に、予め定められている軸心Y回りの相対角度θを簡単で確実に設けることができるように工夫されている。
まず、相対角度定め機構Eは、図7,図8に示すように、溶着装置本体1の内周凹凸部5Aと、溶着継手4の環状突起4Bとによって構成されるものであり、継手保持部5で継手本体部4Cが把持される前述のクランプ状態においては、内周凹凸部5Aと外周凹凸部である環状突起4Bとを嵌合させて管端部4Aの軸心Y回りにおける溶着継手4とクランプ部である継手保持部5との相対角度位置を定めるものである。つまり、溶着継手4を、そのいずれかの切欠き22と係入突起23とを嵌合させて環状突起4Bを内周凹凸部5Aに嵌め入れることにより、第1チューブ11Wと第2チューブ11Zとを、軸心Y周りに所定角度を設けた状態に設定することができる。
相対角度の付け方の一例について説明する。チューブ11と溶着継手4とを軸心Yに関して所定の相対角度を付ける角度設定工程は、前述の装填工程に含まれている。ここで、所定の相対角度θの例として、第1チューブ11Wと第2チューブ11Zとを45度の相対角度を持って連結させるものとする。
まず、L字屈曲形状の第1チューブ11Wと溶着継手4とに関する装填工程においては、図7に示すように、溶着装置Aのクランプ(図示せず)側に置かれた治具28の水平な載置面28aに第1チューブ11Wを載せ付けた状態とし、かつ、いずれかの切欠き22と係入突起23とが嵌合させた状態とする。それから、上部構造体1Jを下降揺動させて把持することによって第1角度設定工程が行われる。これにより、溶着継手4の軸心Yと第1チューブ11Wの屈曲部軸心wとには、その状態での係入突起23を基準とした場合には、軸心Y方向で45度の整数倍の角度(0度,45度,90度,135度…等)が付く状態で溶着一体化される。
次に、第1チューブ11Wが一体化されている溶着継手4と第2チューブ11Zとに関する装填工程においては、図8に示すように操作する。即ち、第1チューブ付溶着継手4をひっくり返し、1回目の装填工程のときとは溶着装置Aに関して第1チューブ11Wが反対側に位置する状態で配置する。なお、1回目の装填工程のときに相対角度定め機構Eとして使用された切欠き22を、便宜上で先切欠き22Aとして示すものとする。そして、1回目の装填工程において使用した管端部4Aとは反対側の管端部4Aに第2チューブ11Zのチューブ端部11Aを嵌合させる。
次いで、第1チューブ11Wが軸心Yに関してほぼ45度傾く姿勢としながら外周フランジ21を環状周溝18に挿入し、ほぼその姿勢で係入突起23に嵌る切欠き22を探して嵌合させ、環状突起4Bを内周凹凸部5Aに嵌め入れる。それとともに、第2チューブ11Zを治具28の載置面28aに載せ付け、それから、上部構造体1Jを下降揺動させて把持することによって第2角度設定工程が行われる。治具28に載置される第2チューブ11Zの屈曲部軸心zは水平方向であるから、第1チューブ11Wと第2チューブ11Zとは、屈曲部軸心wと屈曲部軸心zとに相対角度θ(=45度)が付けられた状態で溶着継手4を介して溶着一体化される。この2回目の装填工程での相対角度定め機構Eとして使用された切欠き22を便宜上で後切欠き22Bとすれば、先切欠き22Aと後切欠き22Bとは8箇所の切欠き22のうちの隣り合う2箇所の切欠きである。
つまり、合成樹脂製溶着継手4の管端部4Aと合成樹脂製チューブ11のチューブ端部11Aとが嵌合されて成る接合部sに外囲する発熱部7と、溶着継手4を外囲しての把持が可能なクランプ部5とを有し、クランプ部5で溶着継手4が把持されているクランプ状態での発熱部7の発熱により、接合部sを加熱溶融して管端部4Aとチューブ端部11Aとの溶着が可能な溶着装置Aを用いて、管端部4Aとチューブ端部11Aとを溶着する溶着方法において、クランプ部5の内周部に内周凹凸部5Aを、かつ、溶着継手4の外周部に外周凹凸部4Bをそれぞれ設けておき、クランプ状態においては、内周凹凸部5Aと外周凹凸部4Bとを嵌合させて管端部4Aの軸心Y回りにおける溶着継手4とクランプ部5との相対角度位置を定める、という溶着方法である。
このように、治具28を設ける等して溶着時には第1及び第2チューブ11W,11Zを共に同姿勢とすることで、切欠き22と係入突起23とが嵌る状態で溶着継手4を溶着装置1に装填して把持させて溶着させるという作業を行うだけで、第1チューブ11Wと第2チューブ11Zとを予め定められた所定の相対角度が付いた状態で溶着一体化させることができる。これにより、従来のような相対角度を測りながらの面倒で煩わしい作業が不要になり、しかも誰が行っても正確な相対角度に設定することができる優れた溶着継手4、溶着装置A、及び溶着方法が実現できる。
〔別実施例〕
(1)例えば、先端に管軸心に沿う施工用スリットが設けらて方向性のある直管状の第1チューブ11Wとエルボ形状の第2チューブ11Zとを、所定の相対角度θを付けた状態で溶着継手4を用いて溶着一体化させる場合にも、本発明による溶着継手4、溶着装置A、及び溶着方法を用いることができる。
(2)溶着継手4としては、図9(a)〜(c)に示すものでも良い。図9(a)に示すものは、互いに径の異なるチューブどうしの連結に好適な異径配管用で、大小2箇所の外周凹凸部4Bを有する溶着継手4である。図9(b)に示すものは、90度異なる軸心を持つエルボ形で、2箇所の外周凹凸部4Bを有する溶着継手4である。図9(c)に示すものは、90度の角度で枝分かれして3箇所の管端部4A、及び3箇所の外周凹凸部4Bを有するチーズ形の溶着継手4である。
(3)外周凹凸部4Bの切欠き22としては、図10(a)〜(d)に示すものでも良い。図10(a)に示すものは、上述した円弧状の切欠き(円弧溝)22である。図10(b)に示すものは、軸心Y方向視の形状が矩形を呈する矩形状の切欠き(四角溝)22である。図10(c)に示すものは、軸心Y方向視の形状が外拡がりの台形を呈する台形状の切欠き(台形溝)22である。図10(d)に示すものは、軸心Y方向視の形状が外拡がりの三角形を呈する三角状の切欠き(三角溝)22である。
(4)外周凹凸部4Bに形成される前述の係合突起22としては、図11(a)〜(d)に示すものでも良い。図11(a)に示すものは、軸心Y方向視の形状が鉢伏状(円弧状)の突起に形成された係合突起(円弧凸)22である。図11(b)に示すものは、軸心Y方向視の形状が矩形を呈する矩形状の係合突起(四角凸)22である。図11(c)に示すものは、軸心Y方向視の形状が外狭まりの台形を呈する台形状の係合突起(台形凸)22である。図11(d)に示すものは、軸心Y方向視の形状が外狭まりの三角形を呈する三角状の係合突起(三角凸)22である。
(5)外周凹凸部4Bの切欠き22の個数、即ち、所定角度θは、図12(a)〜(c)に示すものでも良い。図12(a)に示すものは、切欠き22が軸心Yに関して90度毎に計4箇所形成される構造(90°毎)である。図12(b)に示すものは、前述の実施例のように、切欠き22が軸心Yに関して45度毎に計8箇所形成される構造(45°毎)である。図12(c)に示すものは、切欠き22が軸心Yに関して30度毎に計12箇所形成される構造(30°毎)である。
(6)外周凹凸部4Bに、図11(a)〜(d)に示すような係合突起22が形成されている場合の相対角度定め機構Eは、図13に示す構造が可能である。即ち、環状周溝18の径を各係合突起22の頂部を繋ぐ径のものとし、係合突起22に係合する係合凹部23を形成すべく一対の小突起23a,23aが環状周溝18に一体形成する。
4 溶着継手
4A 管端部
4B 外周凹凸部
4C 継手本体部
5 クランプ部
5A 内周凹凸部
7 発熱部
11 チューブ
11A チューブ端部
18 環状周溝
21 外周フランジ
22 切欠き
23 係入突部
A 溶着装置
C 位置定め機構
E 相対角度定め機構
Y 軸心
s 接合部

Claims (6)

  1. 溶着装置のクランプ部に外囲把持される継手本体部と、合成樹脂製チューブのチューブ端部との嵌合が可能な管端部とを有し、前記チューブ端部と前記管端部との嵌合で成る接合部を加熱溶融すべく前記管端部が前記溶着装置の発熱部で外囲され、かつ、前記継手本体部が前記クランプ部で外囲把持されるクランプ状態で前記溶着装置へ装着可能に構成されている合成樹脂製の溶着継手であって、
    体部が前記クランプ部で外囲把持されるクランプ状態で前記溶着装置へ装着可能に構成されている合成樹脂製の溶着継手であって、
    前記継手本体部に、前記クランプ部の内周部に形成されている内周凹凸部に嵌合する外周凹凸部を設けて、前記クランプ状態であるときには、前記内周凹凸部と前記外周凹凸部とが嵌合して前記管端部の軸心回りにおける前記継手本体部の前記クランプ部に対する角度位置が定まるように構成され
    前記外周凹凸部は、前記内周凹凸部を構成する環状周溝に内嵌して前記軸心方向での位置が定められる外周フランジにより構成されている溶着継手。
  2. 前記外周凹凸部が、前記軸心に関する径方向に伸びる係入突部を有する前記環状周溝に内嵌する前記外周フランジと、前記係入突部に嵌合すべく前記外周フランジに設けられる切欠きとで構成されている請求項1に記載の溶着継手。
  3. 合成樹脂製溶着継手の管端部と合成樹脂製チューブのチューブ端部とが嵌合されて成る接合部に外囲する発熱部と、前記溶着継手を外囲しての把持が可能なクランプ部とを有し、前記クランプ部で前記溶着継手が把持されているクランプ状態での前記発熱部の発熱により、前記接合部を加熱溶融して前記管端部と前記チューブ端部との溶着が可能に構成されている樹脂管溶着装置であって、
    前記溶着継手の外周部に形成される外周フランジを有する外周凹凸部と、前記外周フランジを内嵌する環状周溝を有して前記クランプ部に形成される内周凹凸部とを設け、
    前記クランプ状態であるときには、前記外周凹凸部が前記環状周溝に嵌り込んで前記クランプ部と前記溶着継手との前記管端部の軸心方向での位置を定める位置定め機構が構成されるとともに、前記外周フランジが前記環状周溝に嵌り込んでの前記外周凹凸部と前記内周凹凸部との嵌合により、前記軸心回りにおける前記クランプ部の前記溶着継手に対する角度位置が定まる相対角度定め機構が構成されている溶着装置。
  4. 前記内周凹凸部が、前記軸心に関する径方向に伸びる切欠きを有する前記外周フランジ21に外嵌する前記環状周溝と、前記切欠きに嵌合すべく前記環状周溝に設けられる係入突部とで構成されている請求項3に記載の溶着装置。
  5. 合成樹脂製溶着継手の管端部と合成樹脂製チューブのチューブ端部とが嵌合されて成る接合部に外囲する発熱部と、前記溶着継手を外囲しての把持が可能なクランプ部とを有し、前記クランプ部で前記溶着継手が把持されているクランプ状態での前記発熱部の発熱により、前記接合部を加熱溶融して前記管端部と前記チューブ端部との溶着が可能な溶着装置を用いて、前記管端部と前記チューブ端部とを溶着する溶着方法であって、
    前記クランプ部の内周部に環状周溝を有する内周凹凸部を、かつ、前記溶着継手の外周部に外周フランジを有する外周凹凸部をそれぞれ設けておき、
    前記クランプ状態においては、前記外周凹凸部が前記環状周溝に嵌り込んで前記クランプ部と前記溶着継手との前記管端部の軸心方向での位置を定めるとともに、前記外周フランジが前記環状周溝に嵌り込む状態で前記内周凹凸部と前記外周凹凸部とを嵌合させて前記軸心回りにおける前記溶着継手と前記クランプ部との相対角度位置を定める溶着方法。
    記外周フランジに外嵌可能な前記環状周溝を用いる請求項5に記載の溶着方法。
  6. 前記外周凹凸部として、前記軸心に関する径方向に伸びる切欠きを有する前記外周フランジを用いるとともに、前記内周凹凸部として、前記切欠きに嵌合する係入突部を有して前記外周フランジに外嵌可能な前記環状周溝を用いる請求項5に記載の溶着方法。
JP2010214097A 2010-09-24 2010-09-24 溶着継手、溶着装置、及び溶着方法 Active JP5581159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010214097A JP5581159B2 (ja) 2010-09-24 2010-09-24 溶着継手、溶着装置、及び溶着方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010214097A JP5581159B2 (ja) 2010-09-24 2010-09-24 溶着継手、溶着装置、及び溶着方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012067864A JP2012067864A (ja) 2012-04-05
JP5581159B2 true JP5581159B2 (ja) 2014-08-27

Family

ID=46165361

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010214097A Active JP5581159B2 (ja) 2010-09-24 2010-09-24 溶着継手、溶着装置、及び溶着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5581159B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5963964B2 (ja) * 2013-07-22 2016-08-03 ミライアル株式会社 溶着継手
WO2016063361A1 (ja) * 2014-10-21 2016-04-28 ミライアル株式会社 樹脂製管継手及びクランプ治具
WO2017056204A1 (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 ミライアル株式会社 樹脂製チューブ部材、配管及び、配管の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07156276A (ja) * 1993-12-09 1995-06-20 Sekisui Chem Co Ltd 管材の接続方法および管材の接続装置ならびに配管材
JP2008069880A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Flowell Corp 溶着装置および樹脂継手

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012067864A (ja) 2012-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2011132519A1 (ja) 溶着継手及びその溶着方法、溶着装置、溶着継手、樹脂管溶着装置及び溶着方法
JP5710450B2 (ja) 樹脂製端面突合せ継手とその継手の溶着方法並びに配管器材
JP5581159B2 (ja) 溶着継手、溶着装置、及び溶着方法
US8801278B2 (en) Temperature sensor having a flow path for a brazing filler to flow between an outer surface of the tube and an inner surface of the mounting structure
JP5656700B2 (ja) 樹脂管溶着装置及び溶着方法
TW201520458A (zh) 熔著接頭
WO2003059604A1 (fr) Produit travaille par fusion d'elements en resine, procede de production de ce dernier et procede de fusion des elements en resine
JP6448657B2 (ja) 樹脂製管継手及びクランプ治具
EP3463743B1 (en) Method of forming a brazed joint
CN100391681C (zh) 用来制造物位测量器的方法、焊接设备及焊接添加料
JP2011117563A (ja) 電気融着継手
JP5312291B2 (ja) 分割フレーム構造及びその組立方法
JP2007105774A (ja) 管部材と相手部材とのろう付け方法
JP2005131689A (ja) 曲管用溶接治具
JP5000617B2 (ja) 配管の計測器の取付構造
JP2013028081A (ja) 三層管と管継手の接続端部加熱用鏝とその鏝を用いた加熱装置及び加熱方法
KR101650540B1 (ko) 폴리에틸렌 파이프 열융착 시 접합 면 사이의 거리 측정 오차 보정 장치
JP6799459B2 (ja) サドルクランプ装置
JP2018202779A (ja) 合成樹脂製管体の溶着装置
JP2007229726A (ja) スタッド溶接用オフセットガン
JP2003276089A (ja) 樹脂部材の融着加工製品及びその製造方法並びに樹脂部材の融着方法
JP4890061B2 (ja) インサート部材及びそれを用いた突合せアーク溶接方法
JP2023157452A (ja) 採血管ホルダ及びその製造方法
KR20150001755U (ko) 트레일링 지그의 가이드 레일
JPS5932456Y2 (ja) 管切断用火口倣い治具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140422

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140708

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5581159

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150