JP2008069880A - 溶着装置および樹脂継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】樹脂継手と樹脂チューブ材を溶着する際に、樹脂継手がずれないように固定できるようにした樹脂継手の溶着装置を提供する。
【解決手段】溶着装置1は、外周に位置決め突出部110を形成した樹脂継手100と樹脂チューブ材200との接合部Jを両側から挟んで加熱する溶着ヘッド10を備え、溶着ヘッド10は、樹脂継手100を位置決め保持可能なクランパ30と、接合部Jを加熱する加熱部40とを有し、クランパ30は、樹脂継手100の位置決め突出部110に嵌合する継手保持部31を有して継手保持部31が位置決め突出部110と嵌合するように閉じた閉じ位置と、その嵌合を解除可能に開いた開き位置との間を揺動可能に支持され、加熱部40は、閉じ位置で接合部Jを囲むように配設され、継手保持部31によって樹脂継手100を位置決めした状態に保持しながら加熱部40によって接合部Jを加熱して溶着する。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱溶着性の樹脂継手と加熱溶着性の樹脂チューブ材との接合部を加熱することによって該接合部を溶着する溶着装置、および外周に位置決め突出部を有し、前記溶着装置によって好適に溶着できる加熱溶着性の樹脂継手に関する。
従来、この種の樹脂製品の溶着装置としては、例えば本願出願人が提案した樹脂チューブの溶着装置(特許文献1)がある。
すなわち、溶着しようとする樹脂チューブ材同士の接合部を固定するための一対のクランパと、接合部を加熱して溶着させるための一対のヒータとを具備した溶着ヘッドを備えた溶着装置である。その一対のクランパは、互いに開いた開き位置と閉じた閉じ位置とに揺動可能であり、開き位置にあるときに樹脂チューブ材同士の接合部を一方のクランパの所定の位置に載置して、もう一方のクランパを閉じ位置まで揺動させて樹脂チューブ材を挟むことにより、固定することができる。
この後、ヒータで接合部を加熱することにより、接合部を溶かして溶着することができる。
特開2004−195887号公報
しかしながら、このような従来の技術では、クランパを閉じ位置にして樹脂チューブを挟んでも、樹脂チューブは、その延びる方向、すなわち、樹脂チューブがクランパから抜ける方向にずれてしまうことが起こり得るという問題点があった。
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、樹脂継手と樹脂チューブ材を溶着する際に、樹脂継手がずれないように固定できるようにした樹脂継手の溶着装置を提供することを目的としている。
さらに、該樹脂継手の溶着装置によって好適に溶着可能な加熱溶着性の樹脂継手を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] 外周に位置決め突出部(110,110a,110b)を形成した加熱溶着性の樹脂継手(100,100A)と加熱溶着性の樹脂チューブ材(200)との接合部(J)を加熱することによって該接合部(J)を溶着する樹脂継手(100,100A)の溶着装置(1)であって、
前記樹脂継手(100,100A)を保持しながら前記接合部(J)を両側から挟んで加熱する溶着ヘッド(10)を備え、
前記溶着ヘッド(10)は、前記樹脂継手(100,100A)を位置決めした状態に保持可能な一対のクランパ(30,30A)と、前記接合部(J)を挟んで加熱するための一対の加熱部(40)とを有し、
前記一対のクランパ(30,30A)は、前記樹脂継手(100,100A)の位置決め突出部(110,110a,110b)に嵌合する継手保持部(31)を有し、該一対の継手保持部(31)が前記位置決め突出部(110,110a,110b)と嵌合するように閉じた閉じ位置と、前記一対の継手保持部(31)と前記位置決め突出部(110,110a,110b)との嵌合を解除可能に開いた開き位置との間を揺動可能に支持され、
前記一対の加熱部(40)は、前記閉じ位置で前記接合部(J)を囲むように配設され、
前記継手保持部(31)によって前記樹脂継手(100,100A)を位置決めした状態に保持しながら前記加熱部(40)によって前記接合部(J)を加熱して溶着することを特徴とする樹脂継手(100,100A)の溶着装置(1)。
[2] 前記継手保持部(31)は、前記位置決め突出部(110)が嵌まる嵌合溝(31b)を有することを特徴とする[1]に記載の樹脂継手(100)の溶着装置(1)。
[3] 前記樹脂継手(100A)は、前記位置決め突出部(110a,110b)を複数有し、
前記継手保持部(31)は、前記複数の位置決め突出部(110a,110b)の間に嵌まる嵌入部(32)を有することを特徴とする[1]に記載の樹脂継手(100A)の溶着装置(1)。
[4] 前記樹脂チューブ材(200)は、樹脂継手であることを特徴とする[1]、[2]または[3]に記載の樹脂継手(100,100A)の溶着装置(1)。
[5] 加熱溶着性の樹脂チューブ材(200)との接合部(J)を樹脂継手(100,100A)の溶着装置(1)によって加熱して前記接合部(J)を溶着可能な加熱溶着性の樹脂継手(100,100A)において、
前記樹脂継手(100,100A)の溶着装置(1)側と嵌合して位置決めされた状態に保持される位置決め突出部(110,110a,110b)を備え、
前記位置決め突出部(110,110a,110b)は、外周面(101)から半径方向外側に突出し、かつ、外周面(101)を巡る方向に延びたことを特徴とする加熱溶着性の樹脂継手(100,100A)。
[6] 前記位置決め突出部(110,110a,110b)は、複数が並行に形成されたことを特徴とする[5]に記載の樹脂継手(100,100A)。
[7] 前記位置決め突出部(110,110a,110b)は、周縁(111)が円弧部と弦部とから形成されたことを特徴とする[5]または[6]に記載の樹脂継手(100,100A)。
前記本発明は次のように作用する。
外周に位置決め突出部(110,110a,110b)を形成した加熱溶着性の樹脂継手(100,100A)と加熱溶着性の樹脂チューブ材(200)とをそれらの接合部(J)を加熱することによって溶着するには、加熱の前にクランパ(30,30A)で樹脂継手(100,100A)を所定位置に不動に保持する。クランパ(30,30A)で樹脂継手(100,100A)を保持するためには、先ず、開き位置まで揺動させてある一対のクランパ(30,30A)のうち一方クランパ(30,30A)に樹脂継手(100,100A)を載置する。
このとき、位置決め突出部(110)が1本だけ形成された樹脂継手(100)の場合には、クランパ(30)の継手保持部(31)の嵌合溝(31b)に樹脂継手(100)の位置決め突出部(110)が嵌合するように樹脂継手(100)を配置する。また、複数の位置決め突出部(110a,110b)が形成された樹脂継手(100A)の場合には、クランパ(30A)の継手保持部(31)の嵌入部(32)が樹脂継手(100A)の位置決め突出部(110a,110b)の間に嵌合するように樹脂継手(100A)を配置する。
位置決め突出部(110,110a,110b)は、樹脂継手(100,100A)の外周面(101)から半径方向外側に突出し、かつ、外周面(101)を巡るように沿って形成されている。したがって、継手保持部(31)の嵌合溝(31b)に樹脂継手(100)の位置決め突出部(110)を嵌合させることや継手保持部(31)の嵌入部(32)を樹脂継手(100A)の位置決め突出部(110a,110b)に嵌合させることが容易にできる。
次に、開き位置にあるもう一方のクランパ(30,30A)を閉じ位置まで揺動させると、このクランパ(30,30A)も継手保持部(31)の嵌合溝(31b)に樹脂継手(100)の位置決め突出部(110)が嵌合する。または、継手保持部(31)の嵌入部(32)が樹脂継手(100A)の位置決め突出部(110a,110b)に嵌合する。これにより、樹脂継手(100,100A)はクランパ(30,30A)によって両側から挟まれるようにして保持される。
このようにクランパ(30,30A)によって保持されている樹脂継手(100,100A)は、前記のように形成された位置決め突出部(110,110a,110b)が継手保持部(31)の嵌合溝(31b)または嵌入部(32)と嵌合しているので、クランパ(30,30A)から抜ける方向に力が加わってもずれることがなく、確実に位置決めされた状態を維持することができる。
この一対のクランパ(30,30A)とともに溶着ヘッド(10)に設けられた一対の加熱部(40)は、一対のクランパ(30,30A)が閉じ位置にあるときに樹脂継手(100,100A)と樹脂チューブ材(200)との接合部(J)を囲むように配設されており、クランパ(30,30A)の外部から電力を供給することができる。加熱部(40)は、例えば板状の抵抗発熱材によって形成されたヒータである。クランパ(30,30A)が閉じ位置で樹脂継手(100,100A)を保持している状態で加熱部(40)に電力を供給すると、加熱された接合部(J)が溶けるので樹脂継手(100,100A)と樹脂チューブ材(200)とを溶着することができる。
加熱溶着の後は、一対のクランパ(30,30A)を閉じ位置から開き位置まで揺動すると、樹脂継手(100,100A)の位置決め突出部(110,110a,110b)とクランパ(30,30A)の嵌合溝(31b)または嵌入部(32)との嵌合が解除されるので、溶着した樹脂継手(100,100A)および樹脂チューブ材(200)を簡単にクランパ(30,30A)から取り外すことができる。
樹脂継手(100,100A)の位置決め突出部(110,110a,110b)の周縁(111)は円周状でよいが、円弧部と弦部とをつなげた形成にしてもよい。この場合には、周縁(111)が円周の一部を直線状に切り欠いた形状となるので転がり難くなり、加工や取付け等の作業中における取り扱い易さが向上する。
なお、樹脂継手(100,100A)の位置決め突出部(110,110a,110b)の周縁(111)は、一部が途切れた形状に形成してもよいし、多角形の形状に形成してもよい。いずれの場合にも転がり難くなるので、前記の場合と同様に加工や取付け等の作業中における取り扱い易さが向上する。
また、樹脂継手(100,100A)に溶着する樹脂チューブ材(200)は、樹脂継手であってもよい。したがって、加熱溶着性の樹脂継手同士を溶着することができる。
本発明にかかる樹脂継手の溶着装置によれば、加熱溶着性の樹脂継手を溶着するときに一対のクランパを閉じ位置にすると、一対のクランパの継手保持部が樹脂継手の外周の位置決め突出部と嵌合することができるので、樹脂継手がずれないように容易に固定することができる。
樹脂継手に溶着する樹脂チューブ材を樹脂継手にすることにより、樹脂継手同士を溶着することができる。
本発明にかかる加熱溶着性の樹脂継手によれば、外周面から半径方向外側に突出し、かつ、外周面を巡る方向に延びた位置決め突出部を有しているので、該位置決め突出部を溶着装置側と嵌合させることにより、溶着中にずれることがなくなる。
また、位置決め突出部の周縁は、円弧部と弦部とから形成されている、すなわち、円から一部を直線状に切り欠いた形状をしているので、樹脂継手は転がり難く、加工や取付け等の作業中の取り扱いが容易である。
以下、図面に基づき本発明の好適な各種の実施の形態を説明する。
図1から図9までは本発明の第1の実施の形態を示している。
本実施の形態に係る溶着装置1は、加熱溶着性の樹脂継手100および加熱溶着性の樹脂チューブ材200(以下、樹脂チューブ200)同士の接合部Jを加熱して、該接合部Jを溶着するものである。
溶着装置1によって溶着する樹脂継手100は、外周に位置決め突出部110が形成されたものである。この位置決め突出部110は、溶着の際に溶着装置1のクランパ30と嵌合して位置決めされるものである。位置決め突出部110は、接合部Jの近傍に形成されている。
図9に示すように、位置決め突出部110は、樹脂継手100の外周面101から半径方向外側に突出しており、外周面101を巡る方向に一周に亘って形成されている。この位置決め突出部110の周縁111は、円周状に形成されている。この位置決め突出部110によって樹脂継手100を後述する溶着ヘッド10のクランパ30に不動に保持することが容易にできる。
本実施の形態においては、接合部Jは、樹脂チューブ200を樹脂継手100に嵌合し、さらにその嵌合した部位に耐熱筒体であるハウジングHを外嵌してある。加熱溶着性の樹脂チューブ200および樹脂継手100は、PFA(テトラフルオロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)等のフッ素樹脂材によってそれぞれ形成されている。また、ハウジングHは、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂材によって形成されている。なお、ハウジングHは、フッ素樹脂材以外の樹脂材でもよい。
溶着装置1は、接合部Jを両側から挟んで該接合部Jを加熱するための溶着ヘッド10と、該溶着ヘッド10を支持する支持ヘッド50とを具備している。図1〜図4に示すように、溶着ヘッド10は、一対の熱伝導用部材20と、一対のクランパ30と、一対のヒータ40(加熱部)とを備えている。一対の熱伝導用部材20は、接合部Jを間にして互いに向かい合うように配されている。
溶着ヘッド10は、支持ヘッド50を介して電源から溶着ヘッド10側へ電力を供給するための不図示の加熱回路を備えている。支持ヘッド50は、一対のクランパ30を閉じ位置と開き位置とに揺動可能に支持している。支持ヘッド50は、一対をなす支持ブロック51と支持ブロック52とを枢軸53により回動可能に支持したものである。一対のクランパ30は、一対の支持ブロック51、52に不図示の止めねじでそれぞれ固設される。
溶着ヘッド10が備える熱伝導用部材20は、熱伝導性のセラミック材により半円筒形に形成されている。熱伝導用部材20は、略1.2mmの筒厚を有している。熱伝導用部材20の内周面および外周面は切削され、表面が滑らかに形成されている。
一対のクランパ30は、一対の熱伝導用部材20を介して接合部Jを両側から挟むようにした閉じ位置と、一対の熱伝導用部材20の間の間隔を広げた開き位置とに揺動可能に支持されている。一方のクランパ30にはクランプ金具81およびハンドル部材82が設けられ、他方のクランパ30には被係止部材83が設けられている。クランプ金具81は、ハンドル部材82の操作によって被係止部材83に係止して、一対のクランパ30を閉じ位置に拘束することができ、また、ハンドル部材82の操作によって被係止部材83から外れて、一対のクランパ30を拘束解除することができる。これにより、クランパ30は、図5および図8に示す閉じ位置から図1,2,6,7に示す開き位置に揺動することができる。
図2,3に示すように、クランパ30は、ヒータ40および熱伝導用部材20を収容するための収容凹部35と、排気孔36とを備えている。収容凹部35の周壁とヒータ40の外周面との間にはヒータ冷却用の隙間37が形成されている。排気孔36は、図示しないポンプによって支持ヘッド50を介して溶着ヘッド10のヒータ冷却用の隙間37に送り込まれた冷却用の空気を溶着ヘッド10の外へ排出するためのものである。ポンプは、溶着装置1本体に電源などと一緒に内装されている。
一対のクランパ30は、対向面38と収容凹部35とを備え、対向面38は、一対のクランパ30が閉じ位置にあるとき互いに対向する面であり、ここには耐熱・絶縁性を有する素材からなる断熱部材71、例えばセラミック製の断熱部材71が配されている。収容凹部35は、対向面38に凹設され、ヒータ40および熱伝導用部材20を収容するものである。
一対のクランパ30には、それぞれ樹脂継手100の位置決め突出部110と互いに嵌合して位置決め突出部110を不動に位置決めするための継手保持部31が形成されている。それぞれの継手保持部31は、ほぼ半円状の円周面31aを有しており、この円周面31aには、該円周面31aを一周する嵌合溝31bが形成されている。開き状態にある一対のクランパ30のうち一方のクランパ30の嵌合溝31bに樹脂継手100の位置決め突出部110が嵌まるように位置決め突出部110を載置し、その後、もう一方のクランパ30を揺動させて閉じ位置にすると、嵌合溝31bは、位置決め突出部110のほぼ全周にわたって嵌合することができる。
一対のヒータ40は、板状の抵抗発熱材によって一対の熱伝導用部材20に沿うようにそれぞれ形成され、一対の熱伝導用部材20を介して接合部Jを加熱するものである。抵抗発熱材としては、ニクロム材、クローム−Al材等が用いられている。ヒータ40は、略0.2mmの板厚を有していて、ステンレス製等の線材によって、熱伝導用部材20に止着されている。
ヒータ40は略Ω形断面形状に形成され、中央部41と、その中央部41の両端からそれぞれ延びる両端部45とを備えている。ヒータ40の中央部41は、クランパ30の収容凹部35内にあって熱伝導用部材20に沿うように形成されている。ヒータ40の両端部45は、クランパ30の収容凹部35からクランパ30の対向面38側に延ばされ、断熱部材71によって支持されている。これにより、一対のヒータ40は、クランパ30が閉じ位置にあるときに接合部Jを囲むように配置される。これにより、溶着の際は一対のヒータ40から発生する熱量が同じになって、熱伝導用部材20を介して接合部Jを両側からほぼ均一に加熱することができ、接合部Jを適正に溶着することができる。
次に作用を説明する。
接合部Jを溶着するには、支持ヘッド50の枢軸53を中心にして、一対のクランパ30を閉じ位置から開き位置に揺動し、一対の熱伝導用部材20の間の間隔を広げ、その一対の熱伝導用部材20の間に接合部Jを配置する。このとき、一対の熱伝導用部材20は、接合部Jを間にして互いに向かい合うようになっている。熱伝導用部材20の間に接合部Jを配置するには、一方のクランパ30(図面上では下方のクランパ30)の継手保持部31の嵌合溝31bに樹脂継手100の位置決め突出部110が嵌合するように樹脂継手100を配置すればよい。
次に、一方のクランパ30(図面上では上方のクランパ30)を閉じ位置まで揺動させると、このクランパ30も継手保持部31の嵌合溝31bに樹脂継手100の位置決め突出部110が嵌合する。これにより、樹脂継手100を一対のクランパ30によって両側から挟むようにして保持することができる。このとき、接合部Jは、一対の熱伝導用部材20によって両側から挟まれる。
このようにクランパ30によって保持されている樹脂継手100は、前記のように形成された位置決め突出部110が継手保持部31の嵌合溝31bに嵌合しているので、クランパ30から抜ける方向に力が加わってもずれることがなく、確実に位置決めされた状態を維持することができる。
クランパ30が閉じ位置で樹脂継手100を保持している状態でヒータ40に電力を供給すると、ヒータ40の発熱によって熱伝導用部材20を介し接合部Jが加熱されて溶けるので樹脂継手100と樹脂チューブ200とを溶着することができる。ヒータ40の発熱時、ヒータ冷却用の隙間37は、断熱層になっていて、ヒータ40の熱がクランパ30に伝わり難くなっている。
接合部Jの加熱が終了した後、ヒータ40を冷却する必要がある。このため支持ヘッド50を介して溶着ヘッド10のヒータ冷却用の隙間37に空気を送り込むことができるようになっている。送り込まれる空気によって、ヒータ40から熱が急速に奪われ、ヒータ40を短時間に冷却することができ、それによって、接合部Jを冷やすことができる。ヒータ冷却用の隙間37内に送り込まれた空気は、排気孔36を通って溶着ヘッド10の外へ排出される。
このようにして接合部Jを溶着した後に、一対のクランパ30を閉じ位置から開き位置まで揺動し、一対の熱伝導用部材20の間の間隔を広げるようにすると、樹脂継手100の位置決め突出部110とクランパ30の嵌合溝31bとの嵌合が解除される。これにより、一対のクランパ30の間から樹脂継手100を取り出すことができる。
このように、一対のクランパ30を揺動することで、樹脂継手100を簡単に挟んで樹脂継手100がずれないように容易に固定することができ、また、樹脂継手100を簡単に取り出すことができる。
図10から図15までは本発明の第2の実施の形態を示している。図2および図3は、本実施の形態においても共通である。
なお、第1の実施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明を省略する。
本実施の形態では、溶着装置1は、2本の位置決め突出部110aおよび位置決め突出部110bが並行に形成された樹脂継手100Aに対応したクランパ30Aを備えていることを特徴としている。
クランパ30Aは、第1の実施の形態に係るクランパ30の継手保持部31の嵌合溝31bに代えて位置決め突出部110aと位置決め突出部110bとの間に嵌まるように突出した嵌入部32が形成されている。
樹脂継手100Aをクランパ30Aによって位置決め保持して溶着し、その後、樹脂継手100Aをクランパ30Aから取り出すには、第1の実施の形態と同様にすればよいのでその説明は省略する。
この場合にも継手保持部31に保持された樹脂継手100Aは、クランパ30Aから抜ける方向に力が加わってもずれることがなく、確実に位置決めされた状態が維持される。
なお、樹脂継手100,100Aの位置決め突出部110,110a,110bの周縁111は円周を描く形状でよいが、円弧部と弦部とをつなげるように形成してもよい。この場合には、周縁111に円周の一部を直線状に切り欠いた部分を有するので樹脂継手100,100Aは転がり難くなり、加工や取付け等の作業中における取り扱い易さが向上する。
また、樹脂継手100,100Aの位置決め突出部110,110a,110bの周縁111は、一部が途切れた形状に形成してもよいし、多角形の形状に形成してもよい。いずれの場合にも転がり難くなるので、前記の場合と同様に加工や取付け等の作業中における取り扱い易さが向上する。周縁111の形状をこのようにしたときには、クランパ30,30Aの継手保持部31の嵌合溝31bや嵌入部32もそれに合うように形成することが好ましい。
また、樹脂継手100,100Aに溶着する樹脂チューブ200は、樹脂継手であってもよい。この場合、加熱溶着性の樹脂継手同士を溶着することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る溶着装置のクランパが開き位置にあり、樹脂継手が載置された状態を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る溶着装置を示す側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る溶着装置の溶着ヘッドの要部を示す断面図である。 図3の溶着ヘッドに樹脂継手を載置した状態を示す平面図である。 閉じ位置にあるクランパを示す斜視図である。 開き位置にあるクランパを示す斜視図である。 開き位置にあるクランパと樹脂継手を示す斜視図である。 クランパが閉じ位置で樹脂継手を固定している状態を示す斜視図である。 クランパによる樹脂継手の固定を説明する部分拡大平面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る溶着装置のクランパが開き位置にあり、樹脂継手が載置された状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る溶着装置における閉じ位置にあるクランパを示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る溶着装置における開き位置にあるクランパを示す斜視図である。 図12の開き位置にあるクランパと樹脂継手を示す斜視図である。 クランパが閉じ位置で樹脂継手を固定している状態を示す斜視図である。 クランパによる樹脂継手の固定を説明する部分拡大平面図である。
符号の説明
H…ハウジング
J…接合部
1…溶着装置
10…溶着ヘッド
20…熱伝導用部材
30…クランパ
30A…クランパ
31…継手保持部
31a…円周面
31b…嵌合溝
32…嵌入部
35…収容凹部
36…排気孔
37…隙間
38…対向面
40…ヒータ
41…中央部
45…両端部
50…支持ヘッド
51…支持ブロック
52…支持ブロック
53…枢軸
71…断熱部材
81…クランプ金具
82…ハンドル部材
83…被係止部材
100…樹脂継手
100A…樹脂継手
101…外周面
110…位置決め突出部
110a…位置決め突出部
110b…位置決め突出部
111…周縁
200…樹脂チューブ

Claims (7)

  1. 外周に位置決め突出部を形成した加熱溶着性の樹脂継手と加熱溶着性の樹脂チューブ材との接合部を加熱することによって該接合部を溶着する樹脂継手の溶着装置であって、
    前記樹脂継手を保持しながら前記接合部を両側から挟んで加熱する溶着ヘッドを備え、
    前記溶着ヘッドは、前記樹脂継手を位置決めした状態に保持可能な一対のクランパと、前記接合部を挟んで加熱するための一対の加熱部とを有し、
    前記一対のクランパは、前記樹脂継手の位置決め突出部に嵌合する継手保持部を有し、該一対の継手保持部が前記位置決め突出部と嵌合するように閉じた閉じ位置と、前記一対の継手保持部と前記位置決め突出部との嵌合を解除可能に開いた開き位置との間を揺動可能に支持され、
    前記一対の加熱部は、前記閉じ位置で前記接合部を挟むように配設され、
    前記継手保持部によって前記樹脂継手を位置決めした状態に保持しながら前記加熱部によって前記接合部を加熱して溶着することを特徴とする樹脂継手の溶着装置。
  2. 前記継手保持部は、前記位置決め突出部が嵌まる嵌合溝を有することを特徴とする請求項1に記載の樹脂継手の溶着装置。
  3. 前記樹脂継手は、前記位置決め突出部を複数有し、
    前記継手保持部は、前記複数の位置決め突出部の間に嵌まる嵌入部を有することを特徴とする請求項1に記載の樹脂継手の溶着装置。
  4. 前記樹脂チューブ材は、樹脂継手であることを特徴とする請求項1、2または3に記載の樹脂継手の溶着装置。
  5. 加熱溶着性の樹脂チューブ材との接合部を樹脂継手の溶着装置によって加熱して前記接合部を溶着可能な加熱溶着性の樹脂継手において、
    前記樹脂継手の溶着装置側と嵌合して位置決めされた状態に保持される位置決め突出部を備え、
    前記位置決め突出部は、外周面から半径方向外側に突出し、かつ、外周面を巡る方向に延びたことを特徴とする加熱溶着性の樹脂継手。
  6. 前記位置決め突出部は、複数が並行に形成されたことを特徴とする請求項5に記載の樹脂継手。
  7. 前記位置決め突出部は、周縁が円弧部と弦部とから形成されたことを特徴とする請求項5または6に記載の樹脂継手。
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