JP5000449B2 - 管部材用被覆材熱融着具 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、内管の外表面を保温材により被覆した空調配管などの保温材付き流体管においてその内管の長手方向の両側で分断した両保温材間を接合する際に利用する流体管用保温材熱融着具などの管部材用被覆材熱融着具に関するものである。
従来、空調機器では、運転時に管内を通る冷媒が雰囲気温度よりも急激に温度変化し、特に露点以下に温度低下すると、管の外表面に結露が生じることがある。この結露を防ぐために、円筒状の保温材により被覆された管を建物の構造に合わせて施工している。その施工の際、管同士を接続する場合があり、その接続時に保温材同士も接合している。例えば下記特許文献1では、断熱防水シート間の継ぎ目に継ぎ目シートを巻いている。一般に、結露防止手段を有する保温材付き流体管では、図8に示すように、発泡ポリエチレン等からなる保温材47により内管48の外表面48aを被覆し、内管48の長手方向の両側で分断した両保温材47の端面47a間の継ぎ目49には相対向する両端面47aの外周に粘着テープ50を巻いている。
特開2001−50481号公報
しかし、施工誤差や施工後の経時変化などが原因して、保温材47が収縮すると、粘着テープ50が剥がれて両保温材47間の継ぎ目49に隙間が生じ、その隙間で内管48の外表面48aが露出してそこに結露が生じることがあった。その結露水が建物に漏れると、漏水が発生する原因になっていた。
そこで、本出願人は、平成18年4月6日付け出願(特願2006−105376号)において、内管の長手方向の両側で分断した両保温材の相対向端面を加熱部材により互いに熱融着して接合した継ぎ目を設ける際に利用する流体管用保温材熱融着具を提供している。
この発明は、このような流体管用保温材熱融着具のほか、流体管以外の管部材の内管の外表面を被覆した被覆材のうち内管の長手方向の両側で分断した両被覆材間を接合する際に利用する各種の管部材用被覆材熱融着具において、融着作業時に作業者と被覆材付き管部材との位置関係に応じて加熱体の向きを変更することができるように改良して、管部材用被覆材熱融着具の使い勝手を良くすることを目的としている。
後記実施形態の図面(図1〜7)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかる流体管用保温材熱融着具等の管部材用被覆材熱融着具は、下記のように構成されている。
加熱体7,13を有する一対の加熱部材5,11を取付部1aに対し互いに開閉可能に支持し、この両加熱部材5,11を互いに閉じた閉状態Qにおいて両加熱体7,13間に形成される挿通孔43の外周で両加熱体7,13に形成した側面44には加熱手段45により発熱される加熱面を設け、この両加熱部材5,11を前記取付部1aに対し屈曲可能に支持して取付部1aに対する両加熱部材5,11の向きを変更可能にしている。例えば、この両加熱体7,13を互いに閉じた閉状態において取付部1aにおける回動中心線4aを中心とする回動方向Rで相対向するこの両加熱体7,13間の割縁部34には割孔35を形成するとともにその割孔35に挿通孔43を形成している。
請求項2の発明にかかる流体管用保温材熱融着具等の管部材用被覆材熱融着具は、下記のように構成されている。
取付部1aで相対回動可能に支持されて互いに開閉される両支持腕2,9,3,15と、加熱体7,13を屈曲腕8,14に支持した両加熱部材5,11とを備え、この両加熱部材5,11の屈曲腕8,14のうち一方の屈曲腕8を両支持腕2,9,3,15のうち一方の支持腕2,9に対し回動連結部21で回動可能に支持するとともに、この両加熱部材5,11の屈曲腕8,14のうち他方の屈曲腕14を両支持腕2,9,3,15のうち他方の支持腕3,15に対し回動連結部21で回動可能に支持して、この両支持腕2,9,3,15の開閉動に伴いこの両加熱部材5,11の加熱体7,13を両屈曲腕8,14とともに互いに開閉動させる。この両加熱部材5,11において両加熱体7,13を互いに閉じた閉状態Qで両加熱体7,13間に挿通孔43を形成し、この閉状態Qにある両加熱体7,13においてこの挿通孔43の中心線方向Yの両側でこの挿通孔43の外周に形成した両側面44のうち少なくとも一方の側面44には加熱手段45により発熱される加熱面を設けている。この両加熱体7,13間の挿通孔43の中心線方向Yの両側向きYL,YRのうち少なくとも一方の向きYL,YRへ前記両加熱部材5,11の屈曲腕8,14を加熱体7,13とともに前記両支持腕2,9,3,15に対し回動連結部21で回動させて屈曲可能にしている。
請求項1〜2の発明では、内管48の外表面48aを被覆材47により被覆した被覆材付き管部材M1,M2において分断した両被覆材47を互いに接合する際、両加熱部材5,11の閉状態Qで内管48を加熱体7,13の挿通孔43に嵌め込んで加熱体7,13の側面44を加熱面として被覆材47の端面47aに当てがってその端面47aを溶融させることができる。
特に、融着作業時には作業者と被覆材付き管部材M1,M2との位置関係に応じて加熱体7,13の向きを変更することができるので、融着作業が行い易くなる。
請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、前記両加熱部材5,11の屈曲腕8,14を加熱体7,13とともに一体的に屈曲させるように互いに係合するとともに互いに開閉動させるように相対動する連動部33(連動溝30と連動腕32)を例えば両加熱部材5,11の屈曲腕8,14間に設けている。請求項3の発明では、両加熱体7,13が閉状態Qや開状態Pで互いにずれることを防止して融着作業を行い易くすることができる。
請求項3の発明を前提とする請求項4の発明において、前記両加熱部材5,11の屈曲腕8,14の回動を阻止するように互いに係合するロック部28(ロック凹部24とロック爪27)を例えば前記屈曲腕14と支持腕3,15との間に設けている。請求項4の発明では、閉状態Qや開状態Pで両加熱体7,13の初期位置H0や屈曲位置H1,H2を維持して融着作業を行い易くすることができる。
請求項2または請求項3または請求項4の発明を前提とする請求項5の発明において、前記両回動連結部21の回動中心線21aを互いに一致させている。請求項5の発明では、屈曲腕8,14を加熱体7,13とともに一体的に回動させることができる。
請求項2から請求項5のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする請求項6の発明において、前記両加熱部材5,11の屈曲腕8,14のうち一方の屈曲腕8と両支持腕2,9,3,15のうち一方の支持腕2,9とを可撓腕10により互いに連結するとともに、前記両加熱部材5,11の屈曲腕8,14のうち他方の屈曲腕14と両支持腕2,9,3,15のうち他方の支持腕3,15とを可撓腕16により互いに連結している。請求項6の発明では、支持腕2,9,3,15内と屈曲腕8,14内とを通る電気配線等を可撓腕10,16により隠すことができる。
請求項2から請求項6のうちいずれか一つの請求項の発明を前提とする請求項7の発明において、前記取付部1aはホルダ1に設けられ、そのホルダ1には前記両支持腕2,9,3,15を互いに開閉動させる開閉操作手段36を設けている。請求項7の発明では、ホルダ1を把持して開閉操作手段36を操作すると、両加熱体7,13を互いに開閉させることができ、融着作業が行い易くなる。
本発明は、両被覆材47間の継ぎ目49に隙間が生じにくい管部材M1,M2を製造するために被覆材47の端面47aを容易に溶融させる管部材用被覆材熱融着具を提供することができるばかりではなく、融着作業時に作業者と被覆材付き管部材M1,M2との位置関係に応じて加熱体7,13の向きを変更することができるので、管部材用被覆材熱融着具の使い勝手を良くすることができる。
以下、本発明の一実施形態にかかる流体管用保温材熱融着具について図1〜7を参照して説明する。
図1,5に示すように、ホルダ1の頭部1a(取付部)内において、筒状の固定支持腕2(請求項にかかる支持腕の一部)が取着されて位置決めされているとともに、この固定支持腕2よりも上側で筒状の可動支持腕3(請求項にかかる支持腕の一部)が支軸4により上下方向Zへ回動可能に支持されている。図1,5に示す下側の加熱部材5において固定連結腕6は、固定加熱体7が支持された屈曲腕8と、前記固定支持腕2に対し着脱可能に連結された回動支点腕9(請求項にかかる支持腕の一部)と、この屈曲腕8と回動支点腕9との間に連結された可撓腕10とを備え、この屈曲腕8と回動支点腕9と可撓腕10とは筒状なして互いに連通している。図1,5に示す上側の加熱部材11において可動連結腕12は、可動加熱体13が支持された屈曲腕14と、前記可動支持腕3に対し着脱可能に連結された回動支点腕15(請求項にかかる支持腕の一部)と、この屈曲腕14と回動支点腕15との間に連結された可撓腕16とを備え、この屈曲腕14と回動支点腕15と可撓腕16とはそれぞれ筒状なして互いに連通している。これらの可撓腕10,16としては、屈曲し得る柔軟なものであればよく、例えば蛇腹筒を採用した。
前記固定連結腕6においては、図2〜4に示すように、回動支点腕9の下側から屈曲腕8に向けて延設された支持板部17に支持孔18が形成されているとともに、屈曲腕8の下側から回動支点腕9に向けて延設された回動板部19に支軸20が形成され、この支持孔18に支軸20が回動連結部21として回動可能に嵌合されている。前記可動連結腕12においては、図2〜4に示すように、回動支点腕15の上側から屈曲腕14に向けて延設された支持板部17に支持孔18が形成されているとともに、屈曲腕14の上側から回動支点腕15に向けて延設された回動板部19に支軸20が形成され、この支持孔18に支軸20が回動連結部21として回動可能に嵌合されている。これらの回動連結部21において回動中心線21aは互いに一致している。この支軸20の外周には複数の係止凹部22が回動中心線21aを中心とする周方向へ並設されているとともに、この支持孔18の内周には係止ばね23(板ばね)が嵌め込まれ、支軸20の回動に伴い係止ばね23が撓んでいずれかの係止凹部22に係入される。
前記可動連結腕12において、屈曲腕8の回動板部19の外周には複数のロック凹部24が回動中心線21aを中心とする周方向へ並設され、回動支点腕9の支持板部17に形成された膨出部25にはロックばね26(圧縮コイルばね)により付勢されたロック爪27が支持されている。このロックばね26の弾性力に抗してロック爪27を引いてロック凹部24から外したロック解除状態で回動板部19を回動させた後にロック爪27を離すと、ロックばね26の弾性力によりロック爪27がいずれかのロック凹部24にロック部28として係入されて回動板部19の回動が阻止されるロック状態となる。また、前記固定連結腕6において屈曲腕8の回動板部19の左右両側から延設された連動板部29には前記支軸4の回動中心線4aを中心とする円弧状に延びる連動溝30が形成されているとともに、前記可動連結腕12において屈曲腕14の回動板部19の左右両側から延設された連動板部31には前記支軸4の回動中心線4aを中心とする円弧状に延びる連動腕32が形成され、この連動腕32が連動溝30に対し連動部33として挿入されている。
ホルダ1の頭部1a(取付部)に対する前後方向Xの外側で、下側の加熱部材5はこの頭部1aから屈曲して下方へ延びる把持部1bの延設向き(下向き)側に配設された前記固定加熱体7を備え、上側の加熱部材11はその延設向きに対する反対向き(上向き)側に配設された前記可動加熱体13を備えている。この固定加熱体7と可動加熱体13とは、それぞれ、半円の外周縁を有する板状をなす。支軸4の回動中心線4aを中心とする回動方向Rで相対向する固定加熱体7及び可動加熱体13の割縁部34には半円状の割孔35が形成されている。
前記ホルダ1内に組み付けられた開閉操作手段36(リンク機構)においては、把持部1bに対しその外側で隣接する操作レバー37が支軸38を中心に回動可能に支持され、前記可動支持腕3で左右方向Yの両側に支持された連動軸39に連動リンク40が回動可能に支持されているとともに、この操作レバー37と一体的に回動する連動レバー41とこの連動リンク40とが連動軸42により互いに回動可能に連結されている。従って、この操作レバー37をばね38aの弾性力に抗して把持部1b側へ押すと、連動レバー41と連動リンク40とを介して可動支持腕3が支軸4の回動中心線4aを中心に上方へ回動し、可動連結腕12を介して可動加熱体13が固定加熱体7に対し上方へ回動して上下両加熱部材11,5が図5に示すように互いに開く開状態Pとなる。また、この操作レバー37を離すと、ばね38aの弾性力により操作レバー37が復帰して、連動レバー41と連動リンク40とを介して可動支持腕3が支軸4の回動中心線4aを中心に下方へ回動し、可動連結腕12を介して可動加熱体13が固定加熱体7に対し下方へ回動して上下両加熱部材11,5が図1に示すように互いに閉じる閉状態Qとなる。このような開閉動の際、固定連結腕6と可動連結腕12との間の連動部33において、連動腕32が連動溝30に沿って支軸4の回動中心線4aを中心に回動する。
この上下両加熱部材11,5の閉状態Qでは、固定加熱体7及び可動加熱体13が割縁部34で互いに重合されて円板状をなし、固定加熱体7と可動加熱体13との間の中央部で割縁部34の割孔35により環状(円形状)の挿通孔43が形成される。この固定加熱体7及び可動加熱体13においては、挿通孔43の中心線方向(左右方向Y)の両側で挿通孔43の外周全体に半円形状の側面44が加熱し易い金属等により形成されている。この両側面44には、図1(c)に示すように、フッ素樹脂やシリコーン樹脂など、被加熱面に対する分離性の良い樹脂をコーティングしたシート44aが貼着されている。また、フッ素樹脂やシリコーン樹脂など、被加熱面に対する分離性の良い樹脂をその両側面44にコーティングしてもよい。この固定加熱体7内及び可動加熱体13内には加熱手段としてのヒータ45が嵌め込まれ、そのヒータ45により両側面44が発熱して加熱面として機能する。前記固定支持腕2内並びに固定連結腕6の回動支点腕9内、可撓腕10内及び屈曲腕8内と、前記可動支持腕3内並びに可動連結腕12の回動支点腕15内、可撓腕16内及び屈曲腕14内とには、それぞれ、このヒータ45に接続された電気配線等(図示せず)が挿通されている。なお、前記ホルダ1の把持部1bにおいて操作レバー37に対する反対側にはスイッチ46aが取り付けられ、把持部1bを把持してそのスイッチ46aを手指で押すとヒータ45等がオンし、把持部1bをスイッチ46aとともに離すとスイッチ46aが切れてヒータ45等がオフになる。
前記上下両加熱部材11,5の開状態Pでは、固定加熱体7及び可動加熱体13の割縁部34が互いに離間するとともに、閉状態Qで前記挿通孔43を形成する割孔35も互いに離間し、この割縁部34間に挿脱許容空間Sを形成することができる。
次に、本実施形態にかかる流体管用保温材熱融着具を利用して接合した保温材付き流体管及びその接合手順について図2(a)及び図6,7を参照して説明する。ちなみに、図2(a)に示す熱融着具においては、図1に示す加熱体7,13がホルダ1の頭部1aに対しなす傾斜角度θ0を零にした初期位置H0で、前記ロック部28がロック状態に設定されている。
図6(a)に示すように、発泡ポリエチレン等の断熱材からなる円筒状の被覆材としての保温材47により、樹脂や銅等からなる内管48の外表面48aを被覆した管部材としての流体管M1,M2は、内管48の長手方向の両側で分断されている。内管48の外表面48aと保温材47の内周面との間に隙間Gをあけることにより、拡管部や曲がり部において内管48を保温材47に挿通し易くしている。これらの流体管M1,M2を互いに接続する際には、まず、図6(b)に示すように、内管48に対し保温材47を長手方向へ移動させて両保温材47の相対向する端面47aを互いに離すとともに、両保温材47間で露出した内管48を互いに連結する。次に、図5(a)(b)に示すように前記熱融着具の上下両加熱部材11,5を開状態Pにして固定加熱体7及び可動加熱体13の割縁部34間で挿脱許容空間Sに内管48を挿入した後、この上下両加熱部材11,5を図1(a)(b)に示すように閉状態Qにすると、内管48が挿通孔43に嵌め込まれる。その後、図6(c)に示すように、両保温材47を移動させて固定加熱体7及び可動加熱体13の両側面44(加熱面)にその両保温材47の端面47aを押し当てると、それらの端面47aが同時に加熱されて溶融される。次に、上下両加熱部材11,5を開状態Pにして固定加熱体7及び可動加熱体13の割縁部34間の挿脱許容空間Sから内管48を離脱させると、図6(d)に示すように、溶融状態にある両保温材47の端面47aが長手方向で相対向する。このようにして熱融着具の上下両加熱部材11,5を両保温材47の端面47aから取り外した後瞬時に、溶融状態にある両保温材47の端面47aを互いに押し当てると、図7に示すように、その両端面47aが互いに熱融着されて接合され、内管48の外周全体に熱融着による継ぎ目49が生じる。なお、前記ホルダ1の把持部1bにおいて操作レバー37に隣接する側には操作レバー37の操作時に手で押すことができる一対のスイッチ46bが左右方向Yへ並設され、融着作業の開始時に保温材47の厚みに応じていずれかのスイッチ46bを押すと、二種類の融着作業時間(例えば厚みの小さい場合には5秒または厚みの大きい場合には10秒)のうちいずれかの融着作業時間のカウントが開始された後に終了し、それを確認して融着作業を終える。
前記ロック部28をロック解除状態にして、屈曲腕8,14を連動部33で一体的に連動させながら加熱体7,13とともに回動連結部21で回動させた後に、ロック部28をロック状態に設定すると、例えば、図2(b)または図2(c)に示すように、屈曲腕8,14が加熱体7,13とともに挿通孔43の中心線方向Yの両側向きYL,YRへ屈曲して、加熱体7,13がホルダ1の頭部1aに対しなす傾斜角度θR,θL(45度や90度等)を複数段階に変更した屈曲位置H1,H2に設定される。その屈曲位置H1,H2に設定された流体管用保温材熱融着具を利用して、前述した場合と同様な接合手順で両保温材47の端面47aを互いに接合する。
本実施形態は下記の効果を有する。
* 例えば壁内に保温材付き流体管M1,M2が設置されている場合に壁内のスペースに制限があると、前記初期位置H0にある加熱体7,13を流体管M1,M2に対し直角に交差させることが難しくなって流体管M1,M2に対する融着作業に支障を来たすことがある。そのような場合、加熱体7,13を前記屈曲位置H1,H2すれば、流体管M1,M2に対する加熱体7,13の向きを変更することができるので、加熱体7,13を流体管M1,M2に対し直角に交差させることが容易になり、壁内のスペースに制限があっても融着作業が行い易なる。
* 連動部33(連動溝30と連動腕32)により両加熱体7,13を一体的に屈曲させることができるとともに、ロック部28(ロック凹部24とロック爪27)により両加熱体7,13を初期位置H0や屈曲位置H1,H2で保持することができるので、融着作業が行い易なる。
* 上記熱融着具を利用すれば、両保温材47の端面47aが互いに熱融着されて接合されるので、それらの端面47aが互いに分離しにくくなり、両保温材47間の継ぎ目49に隙間が生じにくくなる。従って、内管48の外表面48aに結露が生じにくくなって漏水の発生を防止することができる。その継ぎ目49においては、内管48の外周全体で両保温材47の端面47aが熱融着されるので、隙間がより一層生じにくくなる。
* 固定加熱体7及び可動加熱体13の閉状態Qで内管48を挿通孔43に嵌め込むので、固定加熱体7及び可動加熱体13を内管48に対し安定して保持した状態で、固定加熱体7及び可動加熱体13を両保温材47の端面47aに当てがってその端面47aを溶融させることができ、作業が行い易くなる。
* ホルダ1を把持して開閉操作手段36を操作すると、固定加熱体7及び可動加熱体13に直接的に触れることなく固定加熱体7及び可動加熱体13を互いに開閉させることができ、融着作業が行い易くなる。
前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
・ 前記実施形態において、ホルダ1は、加熱部材5,11を支持した取付部を有する頭部1aと、その頭部1aから屈曲して延びる把持部1bとを備え、加熱体は、その頭部1aの取付部で、回動不能に支持された固定加熱体7と、この固定加熱体7に対し開閉するように回動可能に支持された可動加熱体13とからなり、この固定加熱体7は把持部1bの延設向き側に配設され、この可動加熱体13はその延設向きに対する反対側に配設されている。この構成に代えて、上側加熱部材11の加熱体13を固定するとともに下側加熱部材5の加熱体7を回動させたり、それらの加熱体7,13を共に回動させたりしてもよい。
・ 加熱部材5,11に対する開閉操作手段36としては、前述したリンク機構に代えて、加熱体7,13を互いに開閉させることができる指当て摘みを設ける。
・ 前記実施形態では加熱部材5,11の加熱体7,13は180度の円周角度を有しているが、例えば加熱体7,13を90度の円周角度で形成してもよい。その場合、閉状態Qでこの加熱体7,13間に生じる挿通孔43は外側に開放された空間となり、その空間に挿入された内管48がこの加熱体7,13により挟まれる。この加熱体7,13の加熱面44を保温材47の端面47aに当てがった状態で加熱部材5,11を回動させてその端面47aを溶融させる。
・ 加熱部材5,11における加熱手段としては、熱線によるヒータ45に代えて、加熱体7,13の加熱面44を加熱することができるものであればよく、例えば、その加熱面44に形成した多数の小孔からガスによる熱風を噴出させたり、ヒータ45の電源を電池にしたりすることができる。また、タングステンやモリブデンの粉末をペースト状にしてアルミナの全面に略均一に印刷したものを上記熱線に代わる抵抗体として採用する。
・ 図6(a)に示すように円筒状の保温材47により内管48の外表面48aを被覆した流体管M1,M2は内管48の長手方向の両側で分断されているが、この内管48は長手方向で一連につながっていてもよく保温材47のみが長手方向の両側で分断されていてもよい。
(a)は本実施形態にかかる流体管用保温材熱融着具において上下両加熱部材の閉状態を示す右側面図であり、(b)は(a)の一部切欠き右側面図であり、(c)は(a)を正面側から見て上下両加熱部材のみを示す部分断面図である。 (a)(b)(c)はそれぞれ図1(a)の流体管用保温材熱融着具においてホルダに対する上下両加熱部材の傾斜角度を変更した閉状態を示す平面図である。 (a)は図1(a)の部分拡大平面図であり、(b)は図1(a)の部分拡大右側面図である。 (a)は図1(a)を右側面側から見た断面図であり、(b)は(a)のA−A線における部分断面図であり、(c)は(a)のB−B線における部分断面図である。 (a)は本実施形態にかかる流体管用保温材熱融着具において上下両加熱部材の開状態を示す右側面図であり、(b)は(a)の一部切欠き右側面図である。 (a)(b)(d)はそれぞれ分断された保温材付き流体管を本実施形態の流体管用保温材熱融着具を利用して互いに接合する過程を正面側から見て示す部分縦断面図であり、(c)は同じく部分平面図である。 本実施形態にかかる保温材付き流体管の一部を示す縦断面図である。 従来の保温材付き流体管の一部を示す縦断面図である。
符号の説明
1…ホルダ、1a…ホルダの取付部としての頭部、2…固定支持腕、3…可動支持腕、4a…上側加熱部材の回動中心線、5…下側加熱部材、7…固定加熱体、8…屈曲腕、6…固定連結腕、11…上側加熱部材、13…可動加熱体、12…可動連結腕、14…屈曲腕、21…回動連結部、21a…回動連結部の回動中心線、28…ロック部、33…連動部、34…割縁部、35…割孔、36…開閉操作手段、43…挿通孔、44…加熱体の側面(加熱面)、45…加熱手段としてのヒータ、P…両加熱体の開状態、Q…両加熱体の閉状態、Y…挿通孔の中心線方向、YL,YR…挿通孔の中心線方向の両側向き、R…上側加熱部材の回動方向。

Claims (7)

  1. 加熱体を有する一対の加熱部材を取付部に対し互いに開閉可能に支持し、この両加熱部材を互いに閉じた閉状態において両加熱体間に形成される挿通孔の外周で両加熱体に形成した側面には加熱手段により発熱される加熱面を設け、この両加熱部材を前記取付部に対し屈曲可能に支持して取付部に対する両加熱部材の向きを変更可能にしたことを特徴とする管部材用被覆材熱融着具。
  2. 取付部で相対回動可能に支持されて互いに開閉される両支持腕と、加熱体を屈曲腕に支持した両加熱部材とを備え、この両加熱部材の屈曲腕のうち一方の屈曲腕を両支持腕のうち一方の支持腕に対し回動連結部で回動可能に支持するとともに、この両加熱部材の屈曲腕のうち他方の屈曲腕を両支持腕のうち他方の支持腕に対し回動連結部で回動可能に支持して、この両支持腕の開閉動に伴いこの両加熱部材の加熱体を両屈曲腕とともに互いに開閉動させ、
    この両加熱部材において両加熱体を互いに閉じた閉状態で両加熱体間に挿通孔を形成し、この閉状態にある両加熱体においてこの挿通孔の中心線方向の両側でこの挿通孔の外周に形成した両側面のうち少なくとも一方の側面には加熱手段により発熱される加熱面を設け、
    この両加熱体間の挿通孔の中心線方向の両側向きのうち少なくとも一方の向きへ前記両加熱部材の屈曲腕を加熱体とともに前記両支持腕に対し回動連結部で回動させて屈曲可能にした
    ことを特徴とする管部材用被覆材熱融着具。
  3. 前記両加熱部材の屈曲腕を加熱体とともに一体的に屈曲させるように互いに係合するとともに互いに開閉動させるように相対動する連動部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の管部材用被覆材熱融着具。
  4. 前記両加熱部材の屈曲腕の回動を阻止するように互いに係合するロック部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の管部材用被覆材熱融着具。
  5. 前記両回動連結部の回動中心線を互いに一致させたことを特徴とする請求項2または請求項3または請求項4に記載の管部材用被覆材熱融着具。
  6. 前記両加熱部材の屈曲腕のうち一方の屈曲腕と両支持腕のうち一方の支持腕とを可撓腕により互いに連結するとともに、前記両加熱部材の屈曲腕のうち他方の屈曲腕と両支持腕のうち他方の支持腕とを可撓腕により互いに連結したことを特徴とする請求項2から請求項5のうちいずれか一つの請求項に記載の管部材用被覆材熱融着具。
  7. 前記取付部はホルダに設けられ、そのホルダには前記両支持腕を互いに開閉動させる開閉操作手段を設けたことを特徴とする請求項2から請求項6のうちいずれか一つの請求項に記載の管部材用被覆材熱融着具。
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