JP2003276089A - 樹脂部材の融着加工製品及びその製造方法並びに樹脂部材の融着方法 - Google Patents

樹脂部材の融着加工製品及びその製造方法並びに樹脂部材の融着方法

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    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】樹脂部材同士、特に、リング状又は円筒状の樹
脂部材同士を通電加熱により融着し、接合することによ
って製造される樹脂加工製品の製造方法として、カーボ
ンの発生及び内蔵する抵抗発熱体(発熱体)の通電中に
おけるショートのない、環境の温度にも左右され難い、
簡便に行うことのできる樹脂加工製品の製造方法を提供
する。 【解決手段】樹脂部材同士を接合するために、前記樹脂
部材同士を通電加熱により融着する際に、前記樹脂部材
の接合部に、抵抗発熱体として網目状又はパターン状に
した金属線2を配し、前記樹脂部材3,4同士をつき合
わせてそのつき合わせた状態を保持させ、前記金属線に
通電し融着するために十分な温度で発熱させて融着す
る。前記金属線を使用し、更に、前記金属線に通電、発
熱させて樹脂部材同士を融着することにより、樹脂部材
同士の接合面の強度を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂部材同士(樹
脂製の接合して製品となる二以上の部材)を通電加熱に
より融着し、接合することによって製造される樹脂加工
製品(樹脂部材の融着加工製品)の製造方法、樹脂部材
同士を通電加熱により融着する方法、及び樹脂部材同士
を通電加熱により融着する装置等に関する。更に、少な
くとも一方が樹脂製であるパイプ同士、特に樹脂製パイ
プと金属製パイプを接合することによって製造される樹
脂加工製品の製造方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から樹脂部材同士、特に熱可塑性樹
脂製パイプ同士を融着(接合)する方法として、EF
(Electric Fusion)技術が使用されている。この方法
では、樹脂部材同士、特に熱可塑性樹脂製パイプ同士を
融着(接合)する際に、専用継手、例えば、内部に円周
(コイル)状に巻いた金属線(抵抗発熱体)が埋め込ま
れた継手(ソケット)を使用し、この継手内部の金属線
に通電し(電流を流し)発熱させて、パイプ同士を融着
(接合)させる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平2-186193号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなEF技術では、各国における各種規格(JIS、ISO
等)に基づく樹脂製パイプに対して、専用継手(インジ
ェクション成型品)を用いることが一般的であり、前記
各種規格以外の製品に対する汎用性はない。従って、前
記各種規格の製品及び前記各種規格以外の製品に対して
専用継手(インジェクション成型品)以外の継手を製造
して使用する場合には、継手を樹脂ブロックから切出す
ために、この継手に対して正確に機能する金属線を取り
付ける(配設する)ことが難しい。また、樹脂部材同士
のクリアランスを一定に保つことが困難で内蔵する抵抗
発熱体(発熱体)によって空気量(樹脂部材同士の間
隙)が多い場所の樹脂からカーボンが発生する、内蔵す
る抵抗発熱体(発熱体)が通電加熱中に溶融した樹脂間
を移動し接触してショートする、樹脂部材と継手との隙
間に空気層ができるために、この間隙での温度(環境温
度)によって融着性能が左右され易いという課題があっ
た。
【0005】更に、前記各種規格においては管(パイ
プ)の製造に対して許容範囲があるために、同じ規格の
管であっても正確には一定の寸法ではなく(バラツキが
あり)、前記専用継手や、前記の如く樹脂ブロックから
切出した継手との整合性を保ち難いため、融着性能が安
定しない、EF技術は主に樹脂製のパイプを融着・接合
する技術であり、平面形状(板状)や多角形等の形状に
対して適用することが難しい、抵抗発熱体として使用す
る金属線には一般的に単一線が使用されており、金属線
の長さによって通電時間、電圧等の各種設定が複雑に変
わるために簡便に融着作業を行うことができない等の課
題もあった。
【0006】一方、少なくとも一方が樹脂製であるパイ
プ同士、特に樹脂製パイプと金属製パイプを接合するこ
とによって製造される樹脂加工製品の製造方法におい
て、その製品のスペック、特に、それ等のパイプ同士の
接合部における機械的強度(引っ張り強度等)は十分で
なかった。
【0007】このような情況下に、カーボンの発生及び
内蔵する抵抗発熱体(発熱体)の通電加熱中におけるシ
ョートのない、環境の温度にも左右され難い、如何なる
形状に対しても応用性のある、樹脂部材同士、及び樹脂
部材同士と継手の融着方法の開発が求められる。また、
少なくとも一方が樹脂製であるパイプ同士、特に樹脂製
パイプと金属製パイプを接合することによって製造され
る樹脂加工製品の製造において、その製品のスペック、
特に、それ等のパイプ同士の接合部の機械的強度が高
く、かつそれ等の接合を簡便に行うことができる製造方
法が求められる。
【0008】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、樹脂部材同士を通電加熱により融着し、接合するこ
とによって製造される樹脂加工製品の製造方法として、
カーボンの発生及び内蔵する抵抗発熱体(発熱体)の通
電中におけるショートのない、環境の温度にも左右され
難い、簡便に行うことのできる樹脂加工製品の製造方
法、樹脂部材同士の融着方法及びその融着装置を開発す
ること、更には、樹脂部材のための継手(樹脂継手)等
を開発することにある。また、少なくとも一方が樹脂製
であるパイプ同士、特に樹脂製パイプと金属製パイプを
接合することによって製造される樹脂加工製品の製造に
おいて、それ等の接合部の機械的強度が高く、かつそれ
等の接合を簡便に行うことができる製造方法等を開発す
ることにもある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、樹脂部材同士を接
合するために、前記樹脂部材同士を通電加熱により融着
する際に、前記樹脂部材の接合部(接合面又はその近
傍)に、抵抗発熱体として網目状又はパターン状にした
金属線を配して、前記樹脂部材同士をつき合わせ、その
つき合わせた状態を保持させ、前記金属線に通電し融着
するために十分な温度で発熱させて融着したときには、
樹脂部材同士の接合面の強度を向上させることができ、
上記課題が解決された樹脂加工製品の製造方法の供給を
することができることを見出した。更に、本発明者等
は、少なくとも一方が樹脂製であるパイプ同士を接合す
る場合に、先ず、一方の樹脂製パイプとの接合部に網目
状又はパターン状の開口を有する抵抗発熱体を介在させ
た樹脂部材を、前記樹脂製パイプの端部外周につけ合わ
せ、そのつけ合わせた状態を保持して、前記抵抗発熱体
に通電し発熱させ、前記樹脂製パイプと前記樹脂部材と
を融着し、次いで、他方のパイプ(接合すべきパイプ)
の端部外周にストッパーを設けるとともに、その端部内
周にOリングを配し、前記接合すべきパイプの内周に配
されたOリングが前記樹脂製パイプの端部外周に接する
ように、前記樹脂製パイプと前記他方のパイプとをつき
合わせ、そのつき合わせた状態を保持して、前記樹脂製
パイプに融着された樹脂部材及び前記接合すべきパイプ
の端部外周のストッパーをスリーブにより抱持したとき
には、樹脂製パイプと、接合すべきパイプとをそれ等の
接合部において高い機械的強度で接合することができる
ことを見出し、これ等の知見に基づいて本発明を完成す
るに到った。
【0010】即ち、本発明の第一の視点において、樹脂
部材同士を通電加熱により融着し、接合することによっ
て製造される樹脂加工製品の製造方法であって、下記工
程を含むことに特徴を有する樹脂加工製品の製造方法
(以下、「本発明の樹脂加工製品の製造方法」とも称す
る。)を提供することができる; a.前記樹脂部材の接合部に、網目状又はパターン状の
開口を有する抵抗発熱体を介在させて、前記樹脂部材同
士をつき合わせる工程、及び b.前記抵抗発熱体に通電し発熱させ、前記樹脂部材同
士を融着する工程。
【0011】また、本発明の樹脂加工製品の製造方法で
は、前記樹脂部材同士において、これ等に使用される樹
脂が、何れも熱可塑性樹脂、好ましくは何れも同一の熱
可塑性樹脂、より好ましくは何れもポリエチレン樹脂で
ある場合には、樹脂部材同士の融着をより簡便に行うこ
とができるだけでなく、樹脂部材同士の接合面の強度を
より向上させることができる。
【0012】特に、本発明の樹脂加工製品の製造方法で
は、前記樹脂部材の形状が、リング状及び円筒状から選
択される1以上であることが好ましい。この場合には、
樹脂部材同士の融着を更に簡便に行うことができる。
【0013】本発明の第二の視点において、樹脂部材同
士を接合するために、前記樹脂部材同士を通電加熱によ
り融着する方法であって、下記工程を含むことに特徴を
有する融着方法(以下、「本発明の融着方法」とも称す
る。)を提供することができる; a.前記樹脂部材の接合部に、抵抗発熱体として網目状
又はパターン状にした金属線を配して、前記樹脂部材同
士をつき合わせて、そのつき合わせた状態を保持する工
程、及び b.前記工程aにおいて配した前記網目状又はパターン
状にした金属線に通電し融着するために十分な温度で発
熱させる工程。
【0014】また、本発明の融着方法では、前記樹脂部
材同士において、これ等に使用される樹脂が、何れも熱
可塑性樹脂、好ましくは何れも同一の熱可塑性樹脂、よ
り好ましくは何れもポリエチレン樹脂である場合には、
樹脂部材同士の融着をより簡便に行うことができるだけ
でなく、樹脂部材同士の接合面の強度をより向上させる
ことができる。
【0015】特に、本発明の融着方法では、前記樹脂部
材の形状が、リング状及び円筒状から選択される1以上
であることが好ましい。この場合には、樹脂部材同士の
融着を更に簡便に行うことができる。
【0016】本発明の第三の視点において、樹脂部材同
士を接合するために、前記樹脂部材同士を通電加熱によ
り融着する装置であって、下記手段を含むことに特徴を
有する融着装置(以下、「本発明の融着装置」とも称す
る。)を提供することができる; a.前記樹脂部材同士を接合する際に、前記樹脂部材の
接合部に、抵抗発熱体として網目状又はパターン状にし
た金属線を介在させ、前記樹脂部材同士をつき合わせて
保持する手段、及び b.前記網目状又はパターン状にした金属線に通電し融
着するために十分な温度に発熱させる手段。
【0017】また、本発明の融着装置では、前記樹脂部
材が、何れも熱可塑性樹脂、好ましくは何れも同一の熱
可塑性樹脂、より好ましくは何れもポリエチレン樹脂で
ある場合には、樹脂部材同士の融着をより簡便に行うこ
とができるだけでなく、樹脂部材同士の接合面の強度を
より向上させることができる。
【0018】特に、本発明の融着装置では、前記樹脂部
材の形状が、リング状及び円筒状から選択される1以上
であることが好ましい。この場合には、樹脂部材同士の
融着を更に簡便に行うことができる。
【0019】本発明の第四の視点において、樹脂部材間
の接合部に介在する、網目状又はパターン状の開口を有
する抵抗発熱体に通電発熱させて成る、前記樹脂部材間
の前記開口を通して形成された融着層を有することに特
徴を有する樹脂加工製品(以下、「本発明の樹脂加工製
品」とも称する。)を提供することができる。
【0020】また、前記樹脂部材が、何れも熱可塑性樹
脂、好ましくは何れも同一の熱可塑性樹脂、より好まし
くは何れもポリエチレン樹脂である場合には、樹脂部材
同士の接合面の強度を高めることができる。
【0021】特に、本発明の樹脂加工製品では、その製
造に際して、前記樹脂部材の形状を、リング状、円筒状
又はこれ等の組み合わせにした場合には、樹脂部材同士
の融着を更に簡便に行うことができるので、容易に本発
明の樹脂加工製品を得ることができる。
【0022】本発明の第五の視点において、樹脂部材と
発熱体からなる、樹脂部材のための継手であって、前記
発熱体は網目状又はパターン状の開口を有することに特
徴を有する継手(以下、「本発明の継手」とも称す
る。)を提供することができる。
【0023】更に、本発明の継手では、前記樹脂部材
が、熱可塑性樹脂、好ましくはポリエチレン樹脂である
場合には、樹脂部材同士との融着をより簡便に行うこと
ができる。
【0024】特に、本発明の継手では、前記樹脂部材の
形状を、リング状又は円筒状にした場合には、樹脂部材
同士の融着を更に簡便に行うことができる。
【0025】尚、本発明の継手には、前記発熱体が、前
記樹脂部材との接合面に圧着されている(樹脂部材の接
合面に軽く押し付ける程度で、前記発熱体が、接合面又
はその近傍にある)継手、前記発熱体が、前記樹脂部材
との接合面に仮付けされている継手、更に、例えば、前
記発熱体が、前記樹脂部材との接合面に仮付けされ、更
に適当な樹脂(特に、樹脂の薄膜)でコーティングを施
されている継手、前記発熱体が、前記樹脂部材の成型の
際に、予め前記樹脂部材中に含まれるように成型された
継手等の、前記発熱体が、前記樹脂部材に埋設されてい
る継手を含めることができる。
【0026】本発明の第六の視点において、樹脂部材同
士を融着するための融着具であって、網目状又はパター
ン状の開口を有する発熱体であることに特徴を有する樹
脂融着用の融着具(以下、「本発明の融着具」とも称す
る。)を提供することができる。
【0027】本発明の第七の視点において、樹脂パイプ
同士を接合するために、前記樹脂パイプ同士を通電加熱
により融着する方法であって、下記工程を含むことに特
徴を有する融着方法(以下、「本発明の樹脂パイプの融
着方法」とも称する。)を提供することができる; a.前記樹脂パイプの接合部に、抵抗発熱体として網目
状又はパターン状にした金属線を配して、前記樹脂パイ
プ同士をつき合わせて、そのつき合わせた状態を保持す
る工程、及び b.前記工程aにおいて配した前記網目状又はパターン
状にした金属線に通電し融着するために十分な温度で発
熱させる工程。
【0028】また、本発明の樹脂パイプの融着方法で
は、前記樹脂パイプ同士において、これ等に使用される
樹脂が、何れも熱可塑性樹脂、好ましくは何れも同一の
熱可塑性樹脂、より好ましくは何れもポリエチレン樹脂
である場合には、樹脂パイプ同士の融着をより簡便に行
うことができるだけでなく、樹脂パイプ同士の接合面の
強度をより向上させることができる。
【0029】本発明の第八の視点において、少なくとも
一方が樹脂製であるパイプ同士を接合することによって
製造される樹脂加工製品の製造方法であって、下記工程
を含むことに特徴を有する樹脂加工製品の製造方法(以
下、「本発明のスリーブ付樹脂加工製品の製造方法」と
も称する。)を提供することができる; a.一方の樹脂製パイプとの接合部に網目状又はパター
ン状の開口を有する抵抗発熱体を介在させた樹脂部材
を、前記一方の樹脂製パイプの端部外周につけ合わせて
保持する工程、 b.前記抵抗発熱体に通電し発熱させ、前記一方の樹脂
製パイプと前記樹脂部材とを融着する工程、 c.前記一方の樹脂製パイプと接合すべきパイプの端部
外周にストッパーを設けるとともに、その端部内周にO
リングを配する工程、 d.前記接合すべきパイプの端部内周に配されたOリン
グが前記一方の樹脂製パイプの端部外周に接するよう
に、前記一方の樹脂製パイプと前記接合すべきパイプと
をつき合わせて保持する工程、及び e.前記一方の樹脂製パイプに融着された樹脂部材と、
前記接合すべきパイプの端部外周のストッパーとをスリ
ーブにより抱持する工程。
【0030】また、本発明のスリーブ付樹脂加工製品の
製造方法では、前記接合すべきパイプについては特に制
限は無く、樹脂製パイプや、金属製パイプ等のパイプを
使用することができ、前記接合すべきパイプと前記樹脂
製パイプとを簡便に接合することができるだけでなく、
前記接合すべきパイプと前記樹脂製パイプとの接合部の
強度をより向上させることができる。
【0031】本発明の第九の視点において、樹脂製パイ
プと樹脂部材間の接合部に介在する、網目状又はパター
ン状の開口を有する抵抗発熱体に通電発熱させて成る樹
脂製パイプと樹脂部材間の前記開口を通して形成された
融着層を有する樹脂加工部材と、端部外周にストッパー
が設けられた、前記樹脂製パイプと接合すべきパイプ
と、前記樹脂加工部材の端部外周及び前記接合すべきパ
イプの端部内周に接するように配されたOリングと、前
記樹脂パイプに融着された樹脂部材及び前記接合すべき
パイプの端部外周のストッパーを抱持するスリーブとか
ら成ることに特徴を有する樹脂加工製品(以下、「本発
明のスリーブ付樹脂加工製品」とも称する。)を提供す
ることができる。
【0032】また、本発明のスリーブ付樹脂加工製品で
は、前記接合すべきパイプについては特に制限は無く、
樹脂製パイプや、金属製パイプ等のパイプを使用するこ
とができ、前記接合すべきパイプと前記樹脂製パイプと
が簡便に接合され、前記接合すべきパイプと前記樹脂製
パイプとの接合部の強度がより向上された樹脂加工製品
を提供することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0034】本発明には幾つかの形態、即ち、樹脂部材
同士(樹脂製の接合して製品となる二以上の部材)を通
電加熱により融着、接合して製造される樹脂加工製品の
製造方法、樹脂部材同士を通電加熱により融着する方
法、樹脂部材同士を通電加熱により融着する装置等が含
まれる。尚、本発明の樹脂加工製品の製造方法、融着方
法及び融着装置を中心に説明するが、本発明はこれ等に
限定されるものではない。 (本発明の樹脂加工製品の製造方法)本発明の樹脂加工
製品の製造方法は、樹脂部材同士、特に好ましくは、リ
ング状又は円筒状の樹脂部材同士を通電加熱により融着
し、接合することによって製造される樹脂加工製品の製
造方法であって、下記工程を含む樹脂加工製品の製造方
法である; a.前記樹脂部材の接合部に、網目状又はパターン状の
開口を有する抵抗発熱体を介在させて、前記樹脂部材同
士をつき合わせる工程、及び b.前記抵抗発熱体に通電し発熱させ、前記樹脂部材同
士を融着する工程。
【0035】具体的に、一例として、先ず、融着(接
合)すべき樹脂部材同士の大きさ、形状等に合わせて網
目状又はパターン状の開口を有する抵抗発熱体を選択
し、前記樹脂部材の接合部に前記抵抗発熱体を介在させ
る(配する)。次いで、前記抵抗発熱体を介在させた樹
脂部材と融着すべき樹脂部材とをつけ合わせる。更に、
介在させた前記抵抗発熱体に通電、発熱させ、前記樹脂
部材同士を融着(接合)することができる。
【0036】ここで、前記樹脂部材の接合部には、前記
樹脂部材の接合面又はその近傍が含まれる。
【0037】また、本発明において、樹脂部材の接合部
に「介在させた」抵抗発熱体には、樹脂部材の接合面と
圧着された状態(樹脂部材の接合面に軽く押し付ける程
度で、接合面又はその近傍に抵抗発熱体がある状態)に
ある抵抗発熱体や、樹脂部材の接合面に仮付け(配設)
された状態にある抵抗発熱体、更には、例えば、樹脂部
材の接合面に抵抗発熱体を仮付けし、更に適当な樹脂
(特に、薄膜の樹脂)でコーティングを施す方法、樹脂
部材の成型の際に、予め前記樹脂部材中に抵抗発熱体が
含まれるように成型する方法等により樹脂部材中に埋設
された状態にある抵抗発熱体等を含めることができる。
尚、前記適当な樹脂については、使用する樹脂部材に合
わせて選択され、後記説明の本発明において使用する樹
脂部材用の樹脂を使用することができる。
【0038】この方法によれば、前記抵抗発熱体の形状
を自由に選択し、加工(融着すべき樹脂部材の形状に合
わせて加工(曲げ等))することができるので、樹脂部
材の形状は問わず、例えば、筒状(特に、リング状又は
円筒状等)、板状等、何れの形状に対しても容易に融着
(接合)することができる。また、このように一方の樹
脂部材の形状に合わせて容易に抵抗発熱体を追従するこ
とができるために、融着しようとする樹脂部材同士(樹
脂製の接合して製品となる二以上の部材)の間隙がなく
なるので環境温度に左右され難くなる。更に、前記抵抗
発熱体への通電により溶融した樹脂が前記網目状又はパ
ターン状の開口を有する抵抗発熱体の開口(孔部分)に
充填され、前記開口で前記抵抗発熱体への通電により溶
融した一方の樹脂部材と、同様に溶融した他方の樹脂部
材とが相溶(溶融混合し再構成(一体となって硬化))
するので、樹脂部材同士の接合面の強度を樹脂部材自体
の強度と同等にすることができる。尚、本発明の樹脂加
工製品の製造方法の一例が図1に示されている(図1参
照。)。
【0039】本発明において使用する樹脂部材について
は、特に制限は無く、熱により溶融し再構成(一体とな
って硬化)する樹脂であれば使用することができるが、
好ましくは熱可塑性樹脂が選択される。この熱可塑性樹
脂として、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン
等のビニル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリ
ル樹脂、ABS樹脂等を挙げることができ、より好ましく
はポリオレフィン系樹脂、更に好ましくはポリエチレン
樹脂が選択される。尚、前記樹脂部材を選択する際に
は、融着(接合)すべき樹脂部材同士として、前記樹脂
部材同士の融着を阻害しない範囲で、材質が互いに異な
る樹脂、例えば、ポリエチレン樹脂とポリプロピレン樹
脂を選択してもよいが、好ましくは互いに相溶性が良い
樹脂部材同士、より好ましくは何れも材質が同一である
樹脂部材同士が選択される。
【0040】前記抵抗発熱体については、通電ができ、
通電時に抵抗値を持つ、一般的に抵抗発熱体(発熱体)
として使用される金属及びそれ等の合金を材質とするも
のであれば特に制限は無く、例えば、鉄若しくは鉄鋼、
タングステン等の単体金属、又はこれ等を主体とするも
の(線材)、鉄−クロム、ニッケル−クロム等の合金を
材質とするものを挙げることができる。これ等の中では
汎用性と流通性の点から鉄若しくは鉄鋼、及び鉄−クロ
ムが好ましく選択される。
【0041】また、本発明において使用する網目状又は
パターン状の開口を有する抵抗発熱体については、抵抗
発熱体全体又は全面に一様に電流が流れ、かつ均一に発
熱するようなものであればよく、例えば、融着すべき樹
脂部材の形状、寸法及び性状(物性)等に応じて選択す
ればよい。例えば、ポリエチレン製の樹脂パイプ(外径
114mm(φ114))に適用する場合では、一例と
して、好ましくは前記抵抗発熱体の前記開口の寸法が1
〜3mm程度、より好ましくは前記抵抗発熱体の前記開
口の寸法が1〜3mm程度で前記抵抗発熱体に使用され
る金属線の太さが0.1〜0.5mm(φ0.1〜0.5)
程度、更に好ましくは前記抵抗発熱体の前記開口の寸法
が2mm程度で前記抵抗発熱体に使用される金属線の太
さがφ0.2程度である。
【0042】本発明において使用する網目状又はパター
ン状の開口を有する抵抗発熱体について、その入手方法
に困難は無く、金属線を網目状又はパターン状(例え
ば、格子状等)に加工したものを使用することができる
が、ホビー用ステンレスメッシュ等の市販の金属メッシ
ュを使用することもできる。ここで、網目状又はパター
ン状の開口を有する抵抗発熱体には、例えば、完全な網
目状又はパターン状の開口を有する抵抗発熱体でなくて
も、開口を有するものであれば、本発明において使用す
る網目状又はパターン状の開口を有する抵抗発熱体に含
まれる。
【0043】前記抵抗発熱体を樹脂部材に介在させる
(配する)方法については特に制限はなく、例えば、ハ
ンダゴテ等を使用して熱融着する方法等により介在させ
る(配設又は仮付けする)ことができ、また、前記抵抗
発熱体と同一の金属材料でコの字型の綴じ金具により仮
付けすることができる。更に、前記説明の如く、前記樹
脂部材の成型の際に、予め前記樹脂部材中に抵抗発熱体
が含まれるように成型することもできる。
【0044】本発明において、前記樹脂部材同士をつき
合わせる方法については特に制限はなく、必要により、
例えば、クランプ等の治具を使用して保持する方法や、
例えば、針金、ロープ、テープ等のひも状又はベルト状
等の仮止めのできる材料、好ましくはこれ等のうち耐熱
性のひも状又はベルト状等の材料を巻きつけて保持する
方法等、一般的な固定方法を使用することができる。
【0045】本発明において、抵抗発熱体(抵抗発熱体
に使用される金属線)のショートには注意が必要であ
り、例えば、抵抗発熱体の端部同士が接触又は接触の恐
れがある場合には、端部同士が接触しないように必要に
よりビニール、ゴム等の絶縁体等を介在させる。前記抵
抗発熱体への通電については、例えば、網目状又はパタ
ーン状の開口を有する抵抗発熱体の端部全体に電極端子
(通電プラグ)(例えば、金属クリップ、バッテリープ
ラグ等)を設置する等をして、前記抵抗発熱体の一方の
端部から他方の端部に向かって一方向に電流が流れるよ
うにする。但し、抵抗発熱体全体又は全面に一様に電流
が流れ、均一に発熱するように配慮することが好まし
い。
【0046】本発明における通電条件については、使用
する(融着すべき)樹脂部材を融着するために十分な温
度で前記抵抗発熱体を発熱させる条件であれば特に制限
は無く、使用する樹脂部材の種類や融点、及び前記抵抗
発熱体に使用される金属線の抵抗値に応じて適宜選択す
れば良い。好ましくは、前記樹脂部材の接合面において
前記抵抗発熱体と圧着されていない面上に生ずる空隙
に、溶解されたポリエチレン樹脂の存在が確認されるま
で通電する。これが確認された場合には、樹脂部材同士
は極めて高い機械的強度(引っ張り強度等)で融着、接
合される。例えば、ポリエチレン樹脂パイプ(外径φ1
14)、開口の寸法が2mmで抵抗発熱体に使用される
金属線の太さφ0.2の抵抗発熱体を使用する場合で
は、一例として、約15V、約120〜130秒間であ
る。
【0047】本発明において、樹脂部材同士を融着、接
合した後の前記抵抗発熱体について、その余分な部分
(樹脂部材からはみ出した部分)を、適当な手段(例え
ば、金切りバサミ等を使用して切断する等)により容易
に取り除くことができる。
【0048】尚、本発明の樹脂加工製品の製造方法を使
用して製造され、又は製造され得る樹脂加工製品も本発
明に含まれる。 (本発明の融着方法)本発明の融着方法は、樹脂部材同
士を接合するために、前記樹脂部材同士を通電加熱によ
り融着する方法であって、下記工程を含む; a.前記樹脂部材の接合部に、抵抗発熱体として網目状
又はパターン状にした金属線を配して、前記樹脂部材同
士をつき合わせて、そのつき合わせた状態を保持する工
程、及び b.前記工程aにおいて配した前記網目状又はパターン
状にした金属線に通電し融着するために十分な温度で発
熱させる工程。 従って、前記工程a及びb以外に必要な工程を付加して
本発明をより簡便に行うこともでき、このような方法も
本発明に含まれる。
【0049】先ず、前記工程aにおいて、適当な金属線
を選択し、前記樹脂部材の接合部に、前記金属線を、前
記説明の如く適当な方法により配して、前記樹脂部材同
士をつき合わせ、更にそのつき合わせた状態を保持す
る。次いで、前記工程bにおいて、前記工程aにおいて
配した前記金属線に、前記記載の適当な通電方法及び条
件により通電し、前記樹脂部材同士を融着するために十
分な温度で発熱させることで、容易に樹脂部材同士を融
着、接合することができる。
【0050】尚、前記金属線については、前記本発明の
樹脂加工製品の製造方法における抵抗発熱体に関する記
載が参考にされる。
【0051】更に、前記本発明の樹脂加工製品の製造方
法に記載された内容を参考にして容易に実施することが
できる。
【0052】ここで、本発明において、樹脂部材の接合
部に「配した」金属線には、前記同様、樹脂部材の接合
面と圧着された金属線や、樹脂部材の接合面に仮付け
(配設)された金属線、更には、樹脂部材中に埋設され
た金属線等を含めることができる。 (本発明の融着装置)本発明の融着装置は、樹脂部材同
士を接合するために、前記樹脂部材同士を通電加熱によ
り融着する装置であって、下記手段を含むものであれ
ば、全て本発明に含まれる; a.前記樹脂部材同士を接合する際に、前記樹脂部材の
接合部に、抵抗発熱体として網目状又はパターン状にし
た金属線を介在させ、前記樹脂部材同士をつき合わせて
保持する手段、及び b.前記網目状又はパターン状にした金属線に通電し融
着するために十分な温度に発熱させる手段。 尚、前記本発明の樹脂加工製品の製造方法や、前記本発
明の融着方法に記載された内容を参考にして容易に実施
することができる。また、本発明の融着装置(融着装置
例)の一例が図2〜6に示されている(図2〜6参
照。)。
【0053】ここで、樹脂部材の接合部に金属線を「介
在させる」手段には、前記同様、樹脂部材と金属線とを
圧着させる手段や、樹脂部材に金属線を仮付け(配設)
する手段、更には、樹脂部材に金属線を埋設する手段等
を含めることができる。
【0054】前記手段aにおいて、前記樹脂部材の接合
部に、前記金属線を介在させ、前記樹脂部材同士をつき
合わせて保持する手段については、特に制限は無く、そ
のつき合わせた状態は、前記記載の如く、一般的な固定
方法を使用して保持することができる。
【0055】また、前記手段bについては、前記記載の
如く、前記金属線に通電し、前記樹脂部材を融着するた
めに十分な温度に発熱させることで、容易に樹脂部材同
士を融着、接合することができる。 (本発明の樹脂加工製品)本発明の樹脂加工製品は、樹
脂部材間の接合部に介在する、網目状又はパターン状の
開口を有する抵抗発熱体に通電発熱させて成る、前記樹
脂部材間の前記開口を通して形成された融着層を有する
樹脂加工製品であり、このような樹脂加工製品は全て本
発明に含まれる。
【0056】ここで、「融着層」とは、前記開口で前記
抵抗発熱体の通電発熱により溶融した一方の樹脂部材
と、同様に溶融した他方の樹脂部材とが相溶(溶融混合
し再構成(一体となって硬化))して形成される層であ
る。
【0057】本発明の樹脂加工製品の一例が図7に示さ
れている(図7参照。)が、図7cにおいて一例として記
載されている本発明の樹脂加工製品の断面についての図
は模式図であり、実際には必ずしも明確な融着層が形成
されるとは限らない。
【0058】尚、実施方法等については、前記本発明の
樹脂加工製品の製造方法に記載された内容が参考にされ
る。 (本発明の継手)本発明の継手は、樹脂部材と発熱体か
らなる、樹脂部材のための継手であって、前記発熱体は
網目状又はパターン状の開口を有するものである。
【0059】具体的に、一例として、先ず、接合すべき
樹脂部材(接合して製品とすべき樹脂製の一又は二以上
の部材)の大きさ、形状等に合わせて、継手として使用
する樹脂部材を選択する。次いで、接合すべき樹脂部
材、及びこれ等と融着(接合)させる継手(継手として
使用する樹脂部材)の大きさ、形状等に合わせて網目状
又はパターン状の開口を有する発熱体を選択する。前記
発熱体を継手として使用する樹脂部材に配して継手と
し、前記接合すべき樹脂部材と前記継手をつき合わせ
る。更に、つき合わせた前記継手に配した発熱体を発熱
させ、前記接合すべき樹脂部材を前記継手と共に融着さ
せることができる。
【0060】ここで、本発明において、継手として使用
する樹脂部材に「配した」発熱体には、前記樹脂部材、
特にその内面と圧着された状態にある発熱体や、前記樹
脂部材、特にその内面に仮付け(配設)された状態にあ
る発熱体、更には、例えば、前記樹脂部材、特にその内
面に発熱体を仮付けし、更に適当な樹脂でコーティング
を施す方法、前記樹脂部材の成型の際に予め発熱体を取
り付けて成型する方法等により樹脂部材に埋設された状
態にある発熱体等を含めることができる。
【0061】本発明において使用する、継手として使用
する樹脂部材については、前記記載された樹脂部材と同
じものを使用することができ、前記本発明の樹脂加工製
品の製造方法において説明したとおりである。
【0062】尚、前記継手として使用する樹脂部材を選
択する際には、接合(融着)すべき樹脂部材の性状(物
性)、材質等に合わせ、接合すべき樹脂部材との融着を
阻害しない範囲で、樹脂部材を選択することができる。
従って、接合すべき樹脂部材、及び継手として使用する
樹脂部材として、材質が互いに異なる樹脂を選択しても
よいが(例えば、前記樹脂部材にはポリエチレン樹脂を
選択し、前記継手として使用する樹脂部材にはポリプロ
ピレン樹脂を選択する等)、好ましくは互いに相溶性が
良い樹脂、より好ましくは何れも材質が同一である樹脂
が選択される。
【0063】本発明の継手について、その形状は、融着
すべき樹脂部材に合わせて選択すればよく、特に制限は
ないが、選択された継手を、例えば、二分割、三分割
等、二以上に分割して用いることができる。例えば、融
着すべき樹脂部材の形状が円筒状である場合には、これ
等に合うリング状又は円筒状の継手を、例えば二分割に
して、即ち、半円状のものを二つ使用して接合すること
ができる。
【0064】前記発熱体については、前記本発明の樹脂
加工製品の製造方法における抵抗発熱体に関する記載を
参考にすることができる。
【0065】前記発熱体を、継手として使用する樹脂部
材に配する方法については、前記本発明の樹脂加工製品
の製造方法において記載された内容を参考にすることが
できる。尚、前記説明の如く、前記樹脂部材の成型の際
に、予め前記樹脂部材中に発熱体が含まれるように成型
して継手とすることもできる。
【0066】前記発熱体について、これを通電により発
熱させる場合の通電方法及びその条件等については、前
記本発明の樹脂加工製品の製造方法において記載された
内容を参考にすることができる。
【0067】前記継手をつけ合わせる方法については、
特に制限は無く、前記同様、一般的な固定方法を使用し
て保持することができる。
【0068】本発明において、接合すべき樹脂部材を融
着、接合した後の前記発熱体について、その余分な部分
(継手からはみ出した部分)については前記同様、容易
に取り除くことができる。
【0069】尚、本発明の継手を使用して製造され、又
は製造され得る樹脂加工製品も本発明に含まれる。 (本発明の融着具)本発明の融着具は、樹脂部材同士を
融着するための融着具であって、網目状又はパターン状
の開口を有する発熱体である。尚、実施方法等について
は、前記記載の網目状又はパターン状の開口を有する抵
抗発熱体に関する内容を参考にすることができる。 (本発明の樹脂パイプの融着方法)前記本発明の融着方
法は、接合すべき樹脂部材が好ましくは中空形状の樹脂
部材、より好ましくはリング状又は円筒状の樹脂部材、
更に好ましくは樹脂パイプの場合に適用される。尚、実
施方法等については、前記本発明の融着方法において説
明したとおりである。
【0070】(本発明のスリーブ付樹脂加工製品の製造
方法)本発明のスリーブ付樹脂加工製品の製造方法は、
少なくとも一方が樹脂製であるパイプ同士を接合するこ
とによって製造される樹脂加工製品の製造方法であっ
て、下記工程を含むことに特徴を有する樹脂加工製品の
製造方法である; a.一方の樹脂製パイプとの接合部に網目状又はパター
ン状の開口を有する抵抗発熱体を介在させた樹脂部材
を、前記一方の樹脂製パイプの端部外周につけ合わせて
保持する工程、 b.前記抵抗発熱体に通電し発熱させ、前記一方の樹脂
製パイプと前記樹脂部材とを融着する工程、 c.前記一方の樹脂製パイプと接合すべきパイプの端部
外周にストッパーを設けるとともに、その端部内周にO
リングを配する工程、 d.前記接合すべきパイプの端部内周に配されたOリン
グが前記一方の樹脂製パイプの端部外周に接するよう
に、前記一方の樹脂製パイプと前記接合すべきパイプと
をつき合わせて保持する工程、及び e.前記一方の樹脂製パイプに融着された樹脂部材と、
前記接合すべきパイプの端部外周のストッパーとをスリ
ーブにより抱持する工程。
【0071】具体的に、一例として、先ず、融着(接
合)すべき樹脂製パイプの大きさ、形状等に合わせて網
目状又はパターン状の開口を有する抵抗発熱体を選択
し、前記樹脂部材の接合部に前記抵抗発熱体を介在させ
る(配する)。次いで、前記抵抗発熱体を介在させた樹
脂部材と融着すべき樹脂パイプとをつけ合わせる。更
に、介在させた前記抵抗発熱体に通電、発熱させ、前記
樹脂部材と樹脂製パイプとを融着(接合)して、樹脂加
工部材を得る。前記樹脂製パイプと接合すべきパイプに
ついては、その端部外周にストッパーを設けるととも
に、その端部内周にOリングを配する。
【0072】ここで、前記「ストッパー」とは、スリー
ブ内面においてその内面に配された内方突出部と当接し
て、スリーブ内面において前記内方突出部と互いに係合
するように前記樹脂部材を前記スリーブの相手パイプに
対する軸方向の摺動を止めるもので、これを介して、前
記樹脂部材がスリーブ内に軸方向に拘束保持され、接合
すべき(典型的には挿入すべき)パイプに対しても軸方
向への相対移動に対してスリーブ内に確保される。
【0073】得られた樹脂加工部材とパイプとをつき合
わせ、そのつき合わせた状態を保持して、前記樹脂部材
及び前記ストッパーをスリーブで抱持することにより樹
脂製パイプとこれと接合すべきパイプとを接合すること
ができる。尚、本発明のスリーブ付樹脂加工製品の製造
方法の一例が図8に示されている(図8参照。)。尚、
前記抵抗発熱体を介在させた樹脂部材については、予め
樹脂部材中に抵抗発熱体が含まれるようにして成型した
ものを使用することができる。
【0074】本発明において使用する樹脂部材の材質に
ついては、前記説明のとおりである。
【0075】本発明において使用する樹脂部材の形状や
大きさ等の形態については、融着すべき樹脂製パイプの
形態、後記ストッパーの形態、及び後記スリーブの形態
に応じて選択される。例えば、樹脂製パイプの形態、後
記ストッパーの形態、及び後記スリーブに合わせてリン
グ状又は円筒状の樹脂部材を選択して、これを二分割、
三分割等、二以上に分割したものを用いることができ
る。
【0076】前記樹脂部材を前記樹脂製パイプにつけ合
わせる位置については、特に制限は無く、前記ストッパ
ーを設ける位置や前記スリーブの大きさ及び形状に応じ
て選択される。
【0077】本発明において使用する樹脂製パイプの材
質については、特に制限は無く、前記樹脂部材と熱によ
り溶融し再構成(一体となって硬化)する樹脂であれば
使用することができるが、好ましくは熱可塑性樹脂が選
択される。この熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ
塩化ビニル、ポリスチレン等のビニル系樹脂、ポリメタ
クリル酸メチル等のアクリル樹脂、ABS樹脂等を挙げる
ことができ、より好ましくはポリオレフィン系樹脂、更
に好ましくはポリエチレン樹脂が選択される。尚、前記
樹脂部材を選択する際には、融着(接合)すべき樹脂パ
イプと樹脂部材との融着を阻害しない範囲で、材質が互
いに異なる樹脂、例えば、ポリエチレン樹脂とポリプロ
ピレン樹脂を選択してもよいが、好ましくは互いに相溶
性が良い樹脂、より好ましくは何れも材質が同一である
樹脂が選択される。
【0078】前記抵抗発熱体については、前記説明のと
おりである。
【0079】尚、前記抵抗発熱体を介在させた樹脂部材
には、前記樹脂部材、特にその内面と圧着された状態に
ある抵抗発熱体や、前記樹脂部材、特にその内面に仮付
け(配設)された状態にある抵抗発熱体、更には、例え
ば、前記樹脂部材、特にその内面に抵抗発熱体を仮付け
し、更に適当な樹脂でコーティングを施す方法、前記樹
脂部材の成型の際に予め抵抗発熱体を取り付けて成型す
る方法等により樹脂部材に埋設された状態にある抵抗発
熱体等を含めることができる。
【0080】尚、前記抵抗発熱体の形状や大きさについ
ては特に制限は無く、抵抗発熱体全体又は全面に一様に
電流が流れ、かつ均一に発熱するようなものであればよ
い。具体的には、融着すべき樹脂部材の形状、寸法及び
性状(物性)等に応じて選択される。例えば、ポリエチ
レン製の樹脂リング(外径114mm(φ114)、幅
30mm)に適用する場合では、一例として、好ましく
は前記抵抗発熱体の前記開口の寸法が1〜3mm程度、
より好ましくは前記抵抗発熱体の前記開口の寸法が1〜
3mm程度で前記抵抗発熱体に使用される金属線の太さ
が0.1〜0.5mm(φ0.1〜0.5)程度、更に好ま
しくは前記抵抗発熱体の前記開口の寸法が2mm程度で
前記抵抗発熱体に使用される金属線の太さがφ0.2程
度で、幅20mm程度である。
【0081】前記樹脂製パイプとの接合部に網目状又は
パターン状の開口を有する抵抗発熱体を介在させた樹脂
部材を、前記樹脂製パイプの端部外周につけ合わせて保
持することについては、前記記載を参考にして容易に行
うことができる。
【0082】前記樹脂製パイプと前記樹脂部材とを融着
する方法については、前記説明のとおりである。
【0083】前記樹脂製パイプと接合すべきパイプにつ
いては、特に制限は無く、ポリエチレン樹脂パイプ、塩
化ビニルパイプ等の樹脂パイプや、鉄パイプ等の金属パ
イプ等を選択することができる。
【0084】前記樹脂製パイプと接合すべきパイプの端
部外周にストッパーを設ける場合には、特に制限は無
い。例えば、前記接合すべきパイプの端部外周上に溝を
作ることによってできる凸部分をストッパーとして使用
することができ、また、接合すべきパイプを所望のスト
ッパーを有するように予め成型しておくこともできる。
【0085】また、前記ストッパーの形態については、
特に制限は無く、接合すべきパイプ外周から所望の高さ
又は接合すべきパイプの端部外周上に設けた溝の底面か
ら所望の高さで、及び所望の幅で接合すべきパイプ外周
を連続して取り巻くようにリング状に配したものをスト
ッパーとしてもよいし、接合すべきパイプ外周から所望
の高さ又は接合すべきパイプの端部外周上に設けた溝の
底面から所望の高さ、所望の幅、及び長さを有するスト
ッパーを数ヶ所に点在させてもよい。例えば、接合すべ
きパイプ外周から高さ3mm程度、若しくは接合すべき
パイプの端部外周上に設けた溝の底面から高さ3mm程
度(即ち、溝の深さ3mm程度)、幅3mm程度で接合
すべきパイプ外周を連続して取り巻くようにリング状に
配することができ、又は、接合すべきパイプ外周からの
高さ3mm程度、若しくは接合すべきパイプの端部外周
上に設けた溝の底面から3mm程度(即ち、溝の深さ3
mm程度)、幅3mm程度、及び長さ5mm程度のもの
を点在させることができる。
【0086】前記ストッパーを設ける位置については、
特に制限は無く、前記樹脂部材を前記樹脂製パイプにつ
け合わせる位置や前記スリーブの大きさ、形状及び機能
に応じて選択される。
【0087】前記Oリングについては、特に制限は無
い。例えば、JIS規格、ARP規格、ISO規格等の
規格品から、大きさや硬度を、その機能に応じて選択し
たり、又は所望の大きさや硬度のものを成型することが
できる。
【0088】前記Oリングを前記接合すべきパイプの端
部内周に配する方法については、特に困難は無い。例え
ば、前記接合すべきパイプの端部内周に前記Oリングに
対応した溝を設け、その溝に当接するようにして配する
ことができる。
【0089】前記Oリングを配する位置については、特
に制限は無く、つき合せる樹脂製パイプに応じて選択す
ればよい。
【0090】本発明において、前記接合すべきパイプの
端部内周に配されたOリングが前記樹脂製パイプの端部
外周に接するように、前記樹脂製パイプと前記接合すべ
きパイプとをつき合わせて保持する方法については、前
記樹脂部材同士をつき合わせる方法を参考にすることに
より容易に実施することができる。
【0091】前記スリーブについて、その材質、形状、
及び大きさ等の形態には特に制限は無く、前記樹脂パイ
プに融着された樹脂部材及び前記接合すべきパイプの端
部外周のストッパーを抱持することができるものであれ
ばよい。
【0092】スリーブによる抱持方法については、特に
制限は無く、当該スリーブ内面においてその内面に配さ
れた内方突出部とストッパーが当接して、スリーブ内面
において前記内方突出部とストッパーとが互いに係合す
るように前記樹脂部材の前記スリーブの相手パイプに対
する軸方向の摺動を止め、これを介して、前記樹脂部材
がスリーブ内に軸方向に拘束保持され、接合すべき(典
型的には挿入すべき)パイプに対しても軸方向への相対
移動に対してスリーブ内に確保される方法であればよ
い。例えば、前記樹脂製パイプの形態、前記ストッパー
の形態に合わせて選択されたリング状又は円筒状スリー
ブを選択して、これを二分割、三分割等、二以上に分割
したものを用いて抱持することができる。尚、前記方法
により抱持した後には、それぞれの分割されたスリーブ
を溶接により接合したり、それぞれの分割されたスリー
ブの外周を針金等を用いて接合・固定したり、分割され
たスリーブについてその円周方向に穴をあけ、その穴に
針金等を通してそれぞれを接合・固定したりすることが
できる。
【0093】(本発明のスリーブ付樹脂加工製品)本発
明のスリーブ付樹脂加工製品は、樹脂製パイプと樹脂部
材間の接合部に介在する、網目状又はパターン状の開口
を有する抵抗発熱体に通電発熱させて成る樹脂製パイプ
と樹脂部材間の前記開口を通して形成された融着層を有
する樹脂加工部材と、端部外周にストッパーが設けられ
た、前記樹脂製パイプと接合すべきパイプと、前記樹脂
加工部材の端部外周及び前記接合すべきパイプの端部内
周に接するように配されたOリングと、前記樹脂パイプ
に融着された樹脂部材及び前記接合すべきパイプの端部
外周のストッパーを抱持するスリーブとから成ることに
特徴を有する樹脂加工製品である。
【0094】本発明のスリーブ付樹脂加工製品の実施方
法等については、本発明のスリーブ付樹脂加工製品の製
造方法に記載された内容が参考にされる。尚、本発明の
スリーブ付樹脂加工製品の製造方法により製造されるス
リーブ付樹脂加工製品の一例が図9に示されている(図
9参照。)。
【0095】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、この実施例により本発明は何等制限されるものでは
ない。
【0096】[実施例1] (樹脂部材の融着)外径114mm(φ114)、内径
φ103、肉厚5.5mmのポリエチレン樹脂パイプを
接合するために、これに対応するポリエチレン樹脂リン
グを半分に切り、それぞれに市販の金属メッシュ(SUS3
04:20メッシュ)をハンダゴテで熱融着させて取り付
けた。この二つの樹脂リングを接合すべきポリエチレン
樹脂パイプ同士の所定の位置(継ぎ目上)に取り付け、
金属メッシュの端部を完全に覆うように通電プラグ(バ
ッテリープラグ)を装着した。この金属メッシュに15
Vの電流を130秒間流し、樹脂リングをポリエチレン
樹脂パイプに融着させた。このとき、前記ポリエチレン
樹脂パイプと前記樹脂リングの接合面において前記金属
メッシュと圧着されていない面上に生ずる空隙に、溶解
されたポリエチレン樹脂の存在が確認された。
【0097】[実施例2] (樹脂部材の融着)外径114mm(φ114)、内径
φ103、肉厚5.5mmのポリエチレン樹脂パイプと
これに対応するポリエチレン樹脂リングに替えて、外径
φ140、内径φ127、肉厚6.5mmのポリエチレ
ン樹脂パイプとこれに対応するポリエチレン樹脂リング
を使用すること以外は、実施例1と同様の方法で樹脂リ
ングをポリエチレン樹脂パイプに融着させた。
【0098】[実施例3] (樹脂加工製品の評価)実施例1及び2で融着、接合し
た樹脂加工製品(試料1及び2)について、引っ張り試
験による評価をした。尚、引っ張り試験は、圧縮試験機
((株)東京衡機製造所製:TES-CB-10)を使用して引っ
張り方向に力を転換することによって行った。その際、
樹脂リングに治具を取り付け、引っ張り速度10mm/minで
行った。
【0099】
【表1】 引っ張り試験による評価(単位:kN)
【0100】以上の結果、本発明品(実施例1及び2)
については、何れも樹脂リングとポリエチレン樹脂パイ
プとの接合面に異常(樹脂リングのはがれ等)はなく、
ポリエチレン樹脂パイプ自体の引っ張り強度と同等であ
った。従って、本発明方法は、機械的強度(引っ張り強
度)に優れた樹脂加工製品を、極めて簡便に製造するこ
とができることが分かる。
【0101】[実施例4] (樹脂パイプと金属パイプの接合) (1)外径φ125、内径φ114、肉厚5.5mm、
幅30mmのポリエチレン樹脂リングを半分に切り、そ
れぞれに市販の金属メッシュ(SUS304:20メッシュ)
を長さ200mm、幅20mmをハンダゴテで熱融着さ
せて取り付けた。この二つの切断された樹脂リングを外
径114mm(φ114)、内径φ103、肉厚5.5
mmのポリエチレン樹脂パイプ外周の所定の位置(端
部)に取り付け、金属メッシュの端部を完全に覆うよう
に通電プラグ(バッテリープラグ)を装着した。この金
属メッシュに12Vの電流を180秒間流し、樹脂リン
グをポリエチレン樹脂パイプに融着した。このとき、前
記ポリエチレン樹脂パイプと前記樹脂リングの接合面に
おいて前記金属メッシュと圧着されていない面上に生ず
る空隙に、溶解されたポリエチレン樹脂の存在が確認さ
れた。 (2)外径φ133、内径φ114、肉厚9.5mmの
鉄パイプ(SS400)の内周にOリング(JIS規格:P11
2)を取り付けるため、所定の位置にこのOリングに対
応する大きさの溝を設けて、Oリングを取り付けた。更
に、前記鉄パイプの端部外周の所定の位置にこの外周と
同じ長さの溝(深さ3mm、幅7mm)を設けることに
より、ストッパー(前記溝の底面からの高さ3mm、幅
3mm)を設けた。 (3)(1)で得られたポリエチレン樹脂パイプを、そ
の端部が(2)で得られた金属パイプの端部内周のOリ
ングに接するようにつき合わせて保持した。 (4)前記ポリエチレン樹脂に融着された樹脂部材と、
前記鉄パイプの端部外周のストッパーとを、これ等に対
応した大きさ及び形状のスリーブにより抱持させた。そ
の際、当該スリーブを二分割し、この二つのスリーブの
それぞれの内面においてその内面に配された内方突出部
とストッパーが当接して、スリーブ内面において前記内
方突出部とストッパーとが互いに係合するように前記樹
脂部材の前記スリーブの相手パイプに対する軸方向の摺
動を止め、これを介して、前記樹脂部材がスリーブ内に
軸方向に拘束保持され、接合すべき(典型的には挿入す
べき)パイプに対しても軸方向への相対移動に対してス
リーブ内に確保されるようにした。その後、それぞれの
分割された二つのスリーブを溶接により接合した。
【0102】[実施例5] (樹脂加工製品の水圧試験による評価)実施例4で接合
した樹脂加工製品(試料3)について、水圧試験による
評価をした。尚、本試験は2回行った。
【0103】(試験方法) 実施例4で接合した樹脂加工製品(本発明品)の管内
に対し、2kgfの水圧をかけて、この状態を1分間維
持し、このときの樹脂加工製品の状態を確認した。 その後、本発明品の管内の水圧を、2kgf毎に水圧
を上げていき、前記同様にその都度その状態を1分間維
持し、このときの樹脂加工製品の状態を確認した。
【0104】(試験結果)本発明品については、下記表
2に示す水圧の値以下で、ポリエチレン樹脂−鉄接合パ
イプの接合部に水漏れ等の異常は無く、ポリエチレン樹
脂パイプの外周においても膨張は認められなかった。
【0105】
【表2】 水圧試験による評価(単位:kgf)
【0106】[実施例6] (樹脂加工製品の引っ張り試験による評価)実施例4で
接合した樹脂加工製品(試料3)について、引っ張り試
験による評価を下記方法により行った。尚、本試験は2
回行った。
【0107】(試験方法) 実施例4で接合した樹脂加工製品(本発明品)のポリ
エチレン樹脂パイプ側に固定治具を取り付けて、引っ張
り試験装置(実施例3と同様の引っ張り試験装置)にセ
ットすると共に、更にこれと前記試験装置の中間に測定
計器を取り付けた。 鉄パイプ側に固定治具を取り付け固定した。 前記試験装置により0.5kNの引張力をかけ、この
状態を1分間維持し、このときの樹脂加工製品の状態を
確認した。 その後、引張力を、0.5kN毎に上げていき、前記
同様にその都度その状態を1分間維持し、このときの樹
脂加工製品の状態を確認した。
【0108】(試験結果)本発明品については、下記表
3に示すように、下記引っ張り強度の値で、ポリチレン
樹脂−鉄接合パイプの接合部に異常は認められなかっ
た。また、従来のポリエチレン樹脂−鉄接合パイプより
も引っ張り強度において極めて優れていることが分かっ
た。
【0109】
【表3】 引っ張り試験による評価(単位:kN)
【0110】[実施例7] (樹脂加工製品の破壊試験による評価)実施例4で接合
した樹脂加工製品(試料3)について、破壊試験による
評価を下記方法により行った。
【0111】(試験方法) 実施例4で接合した樹脂加工製品(本発明品)のポリ
エチレン樹脂パイプ側に固定治具を取り付け、更にこれ
を破壊試験装置(実施例3と同様の引っ張り試験装置)
にセットした。 鉄パイプ側に固定治具を取り付け固定した。 前記引っ張り機により引張力をかけ、徐々に上げてい
き、このときの樹脂加工製品の状態を確認した。
【0112】(試験結果)ポリエチレン樹脂パイプが大
きく歪んだが、ポリチレン樹脂−鉄接合パイプの接合部
に異常は認められず、ポリチレン樹脂−鉄接合パイプの
接合部における破壊強度は35kN以上であることが分
かった。
【0113】以上の結果、本発明品(実施例4)につい
ては、ポリエチレン樹脂パイプと鉄パイプの接合部に異
常(樹脂リングのはがれ等)は無く、従来のポリエチレ
ン樹脂−鉄接合パイプよりも耐水圧、引っ張り強度及び
破壊強度において極めて優れていることは明らかであ
る。従って、本発明方法は、機械的強度(引っ張り強度
等)に優れた樹脂加工製品を、極めて簡便に製造するこ
とができることが分かる。
【0114】
【発明の効果】本発明では、前記説明のように網目状又
はパターン状にした金属線(抵抗発熱体)を通電発熱さ
せて樹脂部材同士を融着するので、カーボンの発生、内
蔵する抵抗発熱体(発熱体)の通電中におけるショート
もなく、環境温度による影響等も最小限にして、樹脂部
材同士を簡便に融着、接合させることができる。更に、
前記金属線の形状は自由に選択し、加工することができ
るので、樹脂部材の形状にはとらわれず、汎用性もあ
る。従って、樹脂部材同士を接合することによって製造
される樹脂加工製品、特に、樹脂部材同士を通電加熱に
より融着し、接合することによって製造される樹脂加工
製品を簡便に製造することができる。
【0115】環境温度による影響等も最小限で、極めて
簡便に樹脂部材同士を融着(接合)することができ、機
械的強度(引っ張り強度等)に優れた樹脂加工製品を提
供することができる。
【0116】更に、少なくとも一方が樹脂製であるパイ
プ同士、特に樹脂製パイプと金属製パイプを、それ等の
接合部において高い機械的強度で接合することによって
製造される樹脂加工製品を簡便に製造することができる
従って、本発明は工業的に極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の樹脂加工製品の製造方法の一
例を図示したものである。一例として、円筒状の樹脂部
材(樹脂パイプ)同士と、半円状の樹脂部材(継手)を
接合している。図中、aからfの順で本発明の樹脂加工
製品の製造が行われる。尚、この後、同様にして前記半
円状の樹脂部材と対となる樹脂部材を、前記半円状の樹
脂部材を接合させた位置と反対の位置に融着させること
もできる。
【図2】図2a〜2cは、本発明の融着装置の一例を図示し
たものである。一例として、板状の樹脂部材同士の接合
部に抵抗発熱体を介在させている。図2aは、当該融着装
置を正面から見たときの図を示したものである。図2b
は、当該融着装置の平面図(当該融着装置を上から見た
ときの図)を示したものである。図2cは、当該融着装置
に使用される抵抗発熱体を図示したものである。
【図3】図3a及び3bは、本発明の融着装置の一例を図示
したものである。一例として、円筒状の樹脂部材同士の
接合部に抵抗発熱体を介在させている。図3aは、当該融
着装置を正面から見たときの図を示したものである。図
3bは、当該融着装置について、図3aにおけるA-A'方向の
断面を見たときの図を示したものである。
【図4】図4a〜4cは、本発明の融着装置の一例を図示し
たものである。一例として、円筒状の樹脂部材(樹脂パ
イプ)同士の接合面の近傍(継ぎ目上)に、抵抗発熱体
が仮付けされた半円状の樹脂部材(継手)(リング状の
樹脂部材を二分割にし、この一方に抵抗発熱体を仮付け
したもの)をつけ合わせている。図4aは、当該融着装置
を正面から見たときの図を示したものである。図4bは、
当該融着装置について、図4aにおけるB-B'方向の断面を
見たときの図を示したものである。図4cは、当該融着装
置について、図4aにおけるL-L'方向の断面を見たときの
図を示したものである。
【図5】図5a〜5dは、本発明の融着装置の一例を図示し
たものである。一例として、円筒状の樹脂部材(樹脂パ
イプ)同士の接合面の近傍(継ぎ目上)に、抵抗発熱体
が仮付けされたリング状の樹脂部材(継手)をつけ合わ
せている。図5aは、当該融着装置を正面から見たときの
図を示したものである。図5bは、当該融着装置を上から
見たときの図を示したものである。図5cは、当該融着装
置について、図5aにおけるC-C'方向の断面を見たときの
図を示したものである。図5dは、当該融着装置につい
て、図5bにおけるM-M'方向の断面を見たときの図を示し
たものである。
【図6】図6a〜6cは、本発明の融着装置の一例を図示し
たものである。一例として、円筒状の樹脂部材(樹脂パ
イプ)同士の接合面の近傍(継ぎ目上)に、抵抗発熱体
が仮付けされた半円状の樹脂部材(継手)をつけ合わせ
ている。図6aは、当該融着装置を正面から見たときの図
を示したものである。図6bは、当該融着装置を上から見
たときの図を示したものである。図6cは、当該融着装置
について、図6aにおけるD-D'方向の断面を見たときの図
を示したものである。
【図7】図7a〜7cは、本発明の樹脂加工製品の一例を図
示したものである。図7aは、本発明の樹脂加工製品の一
例として、円筒状の樹脂部材(樹脂パイプ)同士とリン
グ状の樹脂部材(継手)を接合したものを図示したもの
である。図7bは、当該樹脂加工製品を正面から見たとき
の図を示したものである。図7cは、当該樹脂加工製品に
ついて、図7bにおけるE-E'方向の断面を見たときの図を
示したものである。樹脂部材同士(樹脂部材1及び2)
と継手(樹脂部材3)との接合部に、抵抗発熱体の通電
発熱により樹脂部材同士と継手とが溶融、融着(溶融混
合し再構成(一体となって硬化))して形成された融着
層がある。
【図8】図8は、本発明のスリーブ付樹脂加工製品の製
造方法の一例を図示したものである。一例として、樹脂
製パイプと、これと接合すべきパイプとがスリーブを用
いて接合されている。図中、aからfの順で本発明のス
リーブ付樹脂加工製品の製造が行われる。
【図9】図9a〜9dは、本発明のスリーブ付樹脂加工製品
の一例を図示したものである。一例として、ポリエチレ
ン樹脂パイプに融着されたポリエチレン樹脂部材と鉄パ
イプ外周のストッパーが、スリーブにより抱持されるこ
とによりポリエチレン樹脂パイプと鉄パイプが接合され
ている。図9aは、当該スリーブ付樹脂加工製品を正面か
ら見たときの図を示したものである。図9bは、当該スリ
ーブ付樹脂加工製品を上から見たときの図を示したもの
である。図9cは、当該スリーブ付樹脂加工製品につい
て、図9bにおけるF-F'方向の断面を見たときの図を示し
たものである。図9dは、当該スリーブ付樹脂加工製品に
ついて、図9cにおけるG-G'方向の断面を見たときの図を
示したものである。
【符号の説明】
1.樹脂部材1(継手) 2.抵抗発熱体(金属メッシュ) 3.樹脂部材2 4.樹脂部材3 5.通電プラグ(電極端子) 6.余分な抵抗発熱体 7.樹脂部材1 8.抵抗発熱体(金属メッシュ) 9.樹脂部材2 10.通電プラグ(電極端子) 11.樹脂部材1 12.抵抗発熱体(金属メッシュ) 13.樹脂部材2 14.通電プラグ(電極端子) 15.絶縁体 16.樹脂部材1 17.抵抗発熱体(金属メッシュ) 18.樹脂部材2 19.樹脂部材3(継手) 20.通電プラグ(電極端子) 21.つき合わせた樹脂部材(樹脂部材1及び2) 22.樹脂部材1 23.抵抗発熱体(金属メッシュ) 24.樹脂部材2 25.樹脂部材3(継手) 26.通電プラグ(電極端子) 27.つき合わせた樹脂部材(樹脂部材1及び2) 28.絶縁体 29.樹脂部材1 30.抵抗発熱体(金属メッシュ) 31.樹脂部材2 32.樹脂部材3(継手) 33.通電プラグ(電極端子) 34.つき合わせた樹脂部材(樹脂部材1及び2) 35.樹脂部材1 36.樹脂部材2 37.樹脂部材3(継手) 38.融着層 39.接合した樹脂部材(樹脂部材1及び2) 40.樹脂部材 41.抵抗発熱体 42.樹脂製パイプ 43.樹脂製パイプと接合すべきパイプ 44.ストッパー 45.スリーブ 46.ポリエチレン樹脂パイプ 47.ポリエチレン樹脂部材 48.鉄パイプ 49.Oリング 50.スリーブ 51.ストッパー 52.抵抗発熱体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 京谷 達也 神奈川県横浜市都筑区北山田3−8−8− 102 Fターム(参考) 3H019 GA02 3K034 AA02 AA24 HA07 JA09 4F211 AA04 AD12 AG08 AH11 AH43 TC02 TC06 TC08 TC11 TC14 TD07 TD11 TH06 TN31

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂部材同士を通電加熱により融着し、接
    合することによって製造される樹脂加工製品の製造方法
    であって、下記工程を含むことを特徴とする樹脂加工製
    品の製造方法; a.前記樹脂部材の接合部に、網目状又はパターン状の
    開口を有する抵抗発熱体を介在させて、前記樹脂部材同
    士をつき合わせる工程、及び b.前記抵抗発熱体に通電し発熱させ、前記樹脂部材同
    士を融着する工程。
  2. 【請求項2】前記樹脂部材が、何れも熱可塑性樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】前記樹脂部材が、何れもポリエチレン樹脂
    である請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】前記抵抗発熱体の前記開口の寸法が、1〜
    3mmである請求項1〜3の何れか一に記載の製造方
    法。
  5. 【請求項5】前記樹脂部材の形状が、リング状及び円筒
    状から選択される1以上である請求項1〜4の何れか一
    に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】樹脂部材同士を接合するために、前記樹脂
    部材同士を通電加熱により融着する方法であって、下記
    工程を含むことを特徴とする融着方法; a.前記樹脂部材の接合部に、抵抗発熱体として網目状
    又はパターン状にした金属線を配して、前記樹脂部材同
    士をつき合わせて、そのつき合わせた状態を保持する工
    程、及び b.前記工程aにおいて配した前記網目状又はパターン
    状にした金属線に通電し融着するために十分な温度で発
    熱させる工程。
  7. 【請求項7】前記樹脂部材が、何れも熱可塑性樹脂であ
    り、前記金属線の前記網目又は前記パターンの寸法が、
    1〜3mmである請求項6に記載の融着方法。
  8. 【請求項8】前記樹脂部材の形状が、リング状及び円筒
    状から選択される1以上である請求項6又は7に記載の
    融着方法。
  9. 【請求項9】樹脂部材同士を接合するために、前記樹脂
    部材同士を通電加熱により融着する装置であって、下記
    手段を含むことを特徴とする融着装置; a.前記樹脂部材同士を接合する際に、前記樹脂部材の
    接合部に、抵抗発熱体として網目状又はパターン状にし
    た金属線を介在させ、前記樹脂部材同士をつき合わせて
    保持する手段、及び b.前記網目状又はパターン状にした金属線に通電し融
    着するために十分な温度に発熱させる手段。
  10. 【請求項10】前記樹脂部材が、何れも熱可塑性樹脂で
    あり、前記金属線の前記網目又は前記パターンの寸法
    が、1〜3mmである請求項9に記載の融着装置。
  11. 【請求項11】前記樹脂部材の形状が、リング状及び円
    筒状から選択される1以上である請求項9又は10に記
    載の融着装置。
  12. 【請求項12】樹脂部材間の接合部に介在する、網目状
    又はパターン状の開口を有する抵抗発熱体に通電発熱さ
    せて成る前記樹脂部材間の前記開口を通して形成された
    融着層を有することを特徴とする樹脂加工製品。
  13. 【請求項13】前記樹脂部材が、何れも熱可塑性樹脂で
    あり、前記抵抗発熱体の前記開口の寸法が、1〜3mm
    である請求項12に記載の樹脂加工製品。
  14. 【請求項14】前記樹脂部材の形状が、リング状、円筒
    状又はこれ等の組み合わせである請求項12又は13に
    記載の樹脂加工製品。
  15. 【請求項15】樹脂部材と発熱体からなる、樹脂部材の
    ための継手であって、前記発熱体は網目状又はパターン
    状の開口を有することを特徴とする継手。
  16. 【請求項16】前記発熱体が、前記樹脂部材との接合面
    に圧着されている請求項15に記載の継手。
  17. 【請求項17】前記発熱体が、前記樹脂部材との接合面
    に仮付けされている請求項15に記載の継手。
  18. 【請求項18】前記発熱体が、前記樹脂部材との接合面
    に仮付けされ、更に適当な樹脂でコーティングを施され
    ている請求項15に記載の継手。
  19. 【請求項19】前記発熱体が、前記樹脂部材の成型の際
    に、予め前記樹脂部材中に含まれるように成型すること
    により樹脂部材に埋設されている請求項15に記載の継
    手。
  20. 【請求項20】前記樹脂部材が、熱可塑性樹脂である請
    求項15〜19の何れか一に記載の継手。
  21. 【請求項21】前記樹脂部材が、ポリエチレン樹脂であ
    り、前記樹脂部材の形状が、リング状又は円筒状である
    請求項15〜20の何れか一に記載の継手。
  22. 【請求項22】樹脂部材同士を融着するための融着具で
    あって、網目状又はパターン状の開口を有する発熱体で
    あることを特徴とする樹脂融着用の融着具。
  23. 【請求項23】前記発熱体の前記開口の寸法が、1〜3
    mmである請求項22に記載の融着具。
  24. 【請求項24】樹脂パイプ同士を接合するために、前記
    樹脂パイプ同士を通電加熱により融着する方法であっ
    て、下記工程を含むことを特徴とする融着方法; a.前記樹脂パイプの接合部に、抵抗発熱体として網目
    状又はパターン状にした金属線を配して、前記樹脂パイ
    プ同士をつき合わせて、そのつき合わせた状態を保持す
    る工程、及び b.前記工程aにおいて配した前記網目状又はパターン
    状にした金属線に通電し融着するために十分な温度で発
    熱させる工程。
  25. 【請求項25】前記樹脂パイプが、何れも熱可塑性樹脂
    であり、前記金属線の前記網目又は前記パターンの寸法
    が、1〜3mmである請求項24に記載の融着方法。
  26. 【請求項26】少なくとも一方が樹脂製であるパイプ同
    士を接合することによって製造される樹脂加工製品の製
    造方法であって、下記工程を含むことを特徴とする樹脂
    加工製品の製造方法; a.一方の樹脂製パイプとの接合部に網目状又はパター
    ン状の開口を有する抵抗発熱体を介在させた樹脂部材
    を、前記一方の樹脂製パイプの端部外周につけ合わせて
    保持する工程、 b.前記抵抗発熱体に通電し発熱させ、前記一方の樹脂
    製パイプと前記樹脂部材とを融着する工程、 c.前記一方の樹脂製パイプと接合すべきパイプの端部
    外周にストッパーを設けるとともに、その端部内周にO
    リングを配する工程、 d.前記接合すべきパイプの端部内周に配されたOリン
    グが前記一方の樹脂製パイプの端部外周に接するよう
    に、前記一方の樹脂製パイプと前記接合すべきパイプと
    をつき合わせて保持する工程、及び e.前記一方の樹脂製パイプに融着された樹脂部材と、
    前記接合すべきパイプの端部外周のストッパーとをスリ
    ーブにより抱持する工程。
  27. 【請求項27】前記他方のパイプが、金属製パイプであ
    る請求項26に記載の樹脂加工製品の製造方法。
  28. 【請求項28】樹脂製パイプと樹脂部材間の接合部に介
    在する、網目状又はパターン状の開口を有する抵抗発熱
    体に通電発熱させて成る樹脂製パイプと樹脂部材間の前
    記開口を通して形成された融着層を有する樹脂加工部材
    と、端部外周にストッパーが設けられた、前記樹脂製パ
    イプと接合すべきパイプと、前記樹脂加工部材の端部外
    周及び前記接合すべきパイプの端部内周に接するように
    配されたOリングと、前記樹脂パイプに融着された樹脂
    部材及び前記接合すべきパイプの端部外周のストッパー
    を抱持するスリーブとから成ることを特徴とする樹脂加
    工製品。
  29. 【請求項29】前記接合すべきパイプが、金属製パイプ
    である請求項28に記載の樹脂加工製品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011088212A (ja) * 2009-10-22 2011-05-06 Qinghua Univ 物の接合方法
WO2014017862A1 (ko) * 2012-07-27 2014-01-30 삼성중공업 주식회사 풍력 발전기 블레이드, 풍력발전기 블레이드용 스파 제조 장치 및 방법

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