JP2007229726A - スタッド溶接用オフセットガン - Google Patents
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Abstract
【課題】スタッド溶接用ガン本体の軸心から、所要のスタッドを取り付けるようにしたチャックアダプタの軸心を所定量偏心させるとともに、溶接面に対してスタッドを溶接が完了するまで所定の溶接角度にて安定して押圧保持して、狭小な溝形鋼空間内でも簡易に正確にスタッドを溶接できるようにしたスタッド溶接用オフセットガンを提供すること。
【解決手段】スタッド溶接用ガン本体1に突設したジョイントアダプタ2の軸心と、所要のスタッド10を取り付けるようにしたチャックアダプタ6の軸心とを、スタッド溶接用ガン本体1に突設したレグ3に取り付けるフート本体4及びジョイントアダプタ2に取り付けるオフセットバー5を用いて偏心させたスタッド溶接用オフセットガンにおいて、フート本体4にスタッド10を溶接する母材Wの奥行き位置を定めるための調節ボルト8を突設するとともに、母材Wにスタッド溶接用ガン本体1をあてがってスタッド溶接用ガン本体1の位置決めをするための仮設ガイド12を配設する。
【選択図】図1
【解決手段】スタッド溶接用ガン本体1に突設したジョイントアダプタ2の軸心と、所要のスタッド10を取り付けるようにしたチャックアダプタ6の軸心とを、スタッド溶接用ガン本体1に突設したレグ3に取り付けるフート本体4及びジョイントアダプタ2に取り付けるオフセットバー5を用いて偏心させたスタッド溶接用オフセットガンにおいて、フート本体4にスタッド10を溶接する母材Wの奥行き位置を定めるための調節ボルト8を突設するとともに、母材Wにスタッド溶接用ガン本体1をあてがってスタッド溶接用ガン本体1の位置決めをするための仮設ガイド12を配設する。
【選択図】図1
Description
本発明は、スタッド溶接用オフセットガンに関し、特に、H形鋼、溝形鋼(C形鋼)の外側面にスタッド溶接用オフセットガンを安定して保持することで、H形鋼、溝形鋼等の溝内に、その端縁から予め設定した溝の内側位置に、スタッド(スタッドを含む)を所定の角度にて確実に、かつ簡易に溶接できるようにしたスタッド溶接用オフセットガンに関するものである。
従来、スタッド溶接用ガンは、スタッド溶接用ガン本体の軸心に沿ってチャックアダプタ(スタッド保持体)を突設し、このチャックアダプタの先端にフェルールグリップを取付可能としたチャックを取り付けるとともに、チャックアダプタ内に、所要のスタッド及びフェルールを取り付けた後、スタッドを母材の所定位置に押圧しつつ、母材とスタッド間に電気アークを発生させて溶接するようにしている。
したがって、従来のスタッド溶接用ガンは、スタッド溶接用ガン本体に突設するようにしたチャックにスタッド及びフェルールを、スタッド溶接用ガン本体の軸心と一直線上に配設するようにし、かつスタッド溶接用ガン本体を母材側に押圧した状態でアークを発生するようにすることにより、母材表面に少なくともスタッド溶接位置が平面的で、かつその表面上方にスタッド溶接用ガン本体を自由に扱える空間を有する場合のみ、スタッド溶接は従来のスタッド溶接用ガンを用いて行うことができる。
しかしながら、スタッド溶接をする母材が、特に限定されるものではないが、例えば、図1に示すように、溝形鋼(C形鋼)で、かつその内側の溝内で、その端縁から少し進入した位置に、例えば、端縁から20mm程度入った位置にスタッドを溶接する場合、溝形鋼内の空間は狭小であるので、スタッド溶接用ガン本体を溝形鋼空間内に挿入して自由に扱うことができず、従来のスタッド溶接用ガンを用いてはスタッド溶接を行うことができない。
この問題点に対処するため、スタッド溶接用ガン本体に突出したチャックとスタッド保持体とを、スタッド溶接用ガン本体側に取り付ける支持部材、支持板及びスタッド保持体に取り付けるようにした位置設定手段を介して所定の偏心量だけ偏心させるようにして、かつ母材側にスタッドを押圧するようにすることにより、チャックに保持されたスタッドを溝形鋼空間内に挿入でき、かつスタッド溶接用ガン本体を溝形鋼の外側にあっても、チャックに保持されたスタッドを溝形鋼内所定位置におけるスタッドの溶接を可能としたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このスタッド溶接用ガンは、スタッド溶接用ガン本体軸心よりスタッド保持体を偏心させて取り付けるため、H形鋼、溝形鋼等の溝内において、その所定位置にスタッドを溶接することができる利点を有する反面、スタッド溶接用ガン本体をスタッド溶接面に対して直角に保持し、安定させる手段がなく、作業者がスタッド溶接用ガン本体のハンドル部を手で持ち、しっかりと保持しつつ母材に押圧して行う必要があった。
このため、スタッドを溝形鋼(C形鋼)の内側で、かつその溶接面に押し当てる際、スタッド溶接用ガン本体に偏荷重が働き易く、特に作業者の握力が弱かったり、疲れによりスタッド溶接用ガン本体をしっかり保持できない場合、スタッドに振れが発生して正確な角度を保持してスタッドを溶接することが困難となり、さらには溶接不良が生じ易くなるという問題があった。
特開平8−309541号公報
このスタッド溶接用ガンは、スタッド溶接用ガン本体軸心よりスタッド保持体を偏心させて取り付けるため、H形鋼、溝形鋼等の溝内において、その所定位置にスタッドを溶接することができる利点を有する反面、スタッド溶接用ガン本体をスタッド溶接面に対して直角に保持し、安定させる手段がなく、作業者がスタッド溶接用ガン本体のハンドル部を手で持ち、しっかりと保持しつつ母材に押圧して行う必要があった。
このため、スタッドを溝形鋼(C形鋼)の内側で、かつその溶接面に押し当てる際、スタッド溶接用ガン本体に偏荷重が働き易く、特に作業者の握力が弱かったり、疲れによりスタッド溶接用ガン本体をしっかり保持できない場合、スタッドに振れが発生して正確な角度を保持してスタッドを溶接することが困難となり、さらには溶接不良が生じ易くなるという問題があった。
本発明は、スタッド溶接用ガンの有する問題点に鑑み、スタッド溶接用ガン本体の軸心から、所要のスタッドを取り付けるようにしたチャックアダプタの軸心を所定量偏心(オフセット)させるとともに、溶接面に対してスタッドを溶接が完了するまで所定の溶接角度にて安定して押圧保持して、狭小な溝形鋼空間内でも簡易に正確にスタッドを溶接できるようにしたスタッド溶接用オフセットガンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のスタッド溶接用オフセットガンは、スタッド溶接用ガン本体に突設したジョイントアダプタの軸心と、所要のスタッドを取り付けるようにしたチャックアダプタの軸心とを、スタッド溶接用ガン本体に突設したレグに取り付けるフート本体及びジョイントアダプタに取り付けるオフセットバーを用いて偏心させたスタッド溶接用オフセットガンにおいて、フート本体にスタッドを溶接する母材の奥行き位置を定めるための調節ボルトを突設するとともに、母材にスタッド溶接用ガン本体をあてがってスタッド溶接用ガン本体の位置決めをするための仮設ガイドを配設したことを特徴とする。
この場合において、フート本体に2本の調節ボルトを突設し、該2本の調節ボルトと、仮設ガイドとにより、スタッド溶接用オフセットガン本体を母材の溶接面に対するスタッドの溶接位置及びその角度を3点にて保持するようにすることができる。
また、調節ボルトに、同じ長さのものを2本使用し、かつその突出長さを調整可能とし、2本の調節ボルトを互いに所定の間隔をあけて対向してフート本体に突設することができる。
また、ジョイントアダプタの軸心とチャックアダプタの軸心とによる偏心量を、フート本体及びオフセットバーを交換することで調整できるようにすることができる。
また、仮設ガイドをアングル材とし、その一片をスタッドを溶接する母材の外側面に沿って配設し、締結具にて固定するようにすることができる。
本発明のスタッド溶接用オフセットガンによれば、スタッド溶接用ガン本体に突設したジョイントアダプタの軸心と、所要のスタッドを取り付けるようにしたチャックアダプタの軸心とを、スタッド溶接用ガン本体に突設したレグに取り付けるフート本体及びジョイントアダプタに取り付けるオフセットバーを用いて偏心させたスタッド溶接用オフセットガンにおいて、フート本体にスタッドを溶接する母材の奥行き位置を定めるための調節ボルトを突設するとともに、母材にスタッド溶接用ガン本体をあてがってスタッド溶接用ガン本体の位置決めをするための仮設ガイドを配設することにより、スタッド溶接用ガン本体をフート本体に突設した調節ボルトと仮設ガイドとにあてがうだけで安定して正確に保持できるので、スタッド溶接が簡易に、正確に行うことができる。
また、フート本体に2本の調節ボルトを突設し、該2本の調節ボルトと、仮設ガイドとにより、スタッド溶接用オフセットガン本体を母材の溶接面に対するスタッドの溶接位置及びその角度を3点にて保持するようにすることにより、重いスタッド溶接用ガン本体でも、母材に対する溶接角度を安定して保持して押圧着することができるので、握力の弱い作業者でもスタッドの溶接が正確に、容易に行うことができる。
また、調節ボルトに、同じ長さのものを2本使用し、かつその突出長さを調整可能とし、2本の調節ボルトを互いに所定の間隔をあけて対向してフート本体に突設固定することにより、調節ボルト長を調整するだけで、溝形鋼空間内の所定位置に正確にスタッド溶接を行うことができる。
また、ジョイントアダプタの軸心とチャックアダプタの軸心とによる偏心量を、フート本体及びオフセットバーを交換することで調整できるようにすることにより、溝形鋼の大きさに合わせて或いは溝形鋼空間内の予め定めた位置に簡易にスタッド溶接を正確に行うことができる。
また、仮設ガイドをアングル材とし、その一片をスタッドを溶接する母材の外側面に沿って配設し、締結具にて固定することにより、スタッド溶接後不要になった仮設ガイドを簡易に取り外し、次の母材に使用することができる。
以下、本発明のスタッド溶接用オフセットガンの実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1〜図7に、本発明のスタッド溶接用オフセットガンの一実施例を示す。
このスタッド溶接用オフセットガンGは、スタッド溶接用ガン本体1の端部に作業者が手で持ち作業できるようハンドルHを備えた、特に限定されるものではないが、例えば、ピストル形とし、このスタッド溶接用ガン本体1の軸心外方にジョイントアダプタ2を突出するとともに、このジョイントアダプタ2の軸心と平行するようにして、かつジョイントアダプタ2の下方位置にて平行する2本のレグ3、3をスタッド溶接用ガン本体1より突設し、このレグ3、3にフート本体4を取り付け、このフート本体4と、ジョイントアダプタ2に取り付けるオフセットバー5とを介してスタッドチャック7を装脱着可能にしたチャックアダプタ6を取り付け、かつこのチャックアダプタ6の軸心と、ジョイントアダプタ2の軸心とが所定の偏心量Lとなるように配設する。
このスタッド溶接用オフセットガンGは、スタッド溶接用ガン本体1の端部に作業者が手で持ち作業できるようハンドルHを備えた、特に限定されるものではないが、例えば、ピストル形とし、このスタッド溶接用ガン本体1の軸心外方にジョイントアダプタ2を突出するとともに、このジョイントアダプタ2の軸心と平行するようにして、かつジョイントアダプタ2の下方位置にて平行する2本のレグ3、3をスタッド溶接用ガン本体1より突設し、このレグ3、3にフート本体4を取り付け、このフート本体4と、ジョイントアダプタ2に取り付けるオフセットバー5とを介してスタッドチャック7を装脱着可能にしたチャックアダプタ6を取り付け、かつこのチャックアダプタ6の軸心と、ジョイントアダプタ2の軸心とが所定の偏心量Lとなるように配設する。
また、図5に示すジョイントアダプタ2に、図6に示すオフセットバー5を取り付ける際、ジョイントアダプタ2の先端面中央部に突出するピン軸21に嵌合するようにしてオフセットバー5の下部位置にピン軸嵌合孔51を穿設し、この外周部に三日月形に穿設した3つのボルト孔52、52、52より、それぞれ取付ボルト53、53、53を挿通してジョイントアダプタ2の先端面部に穿設したボルト孔22、22、22に螺合し、これによりオフセットバー5を固定する。
このジョイントアダプタ2の左側面図を図5(A)に、一部断面した正面図を図5(B)に、側面図を図5(C)にそれぞれ示す。
この場合、ジョイントアダプタ2に対してオフセットバー5は、特に限定されるものではないが、例えば、90度の取付角を有するものとする。
このジョイントアダプタ2の左側面図を図5(A)に、一部断面した正面図を図5(B)に、側面図を図5(C)にそれぞれ示す。
この場合、ジョイントアダプタ2に対してオフセットバー5は、特に限定されるものではないが、例えば、90度の取付角を有するものとする。
さらに、このオフセットバー5には、図6に示すように、上端部に長孔54を穿設し、この長孔54内にチャックアダプタ6を貫通するようにし、取付ボルト61にて固定し保持すると共に、このオフセットバー5の長さが異なるもの、詳しくはピン軸嵌合孔51の軸心と長孔54の軸心との間隔Lが、大なるものから小なるものまでの異なるものを複数種準備するものとし、この長さの異なるものと交換することで、簡易に溝形鋼空間内の所定位置に、即ち溝形鋼空間内の浅い位置から深い位置まで、任意位置において正確にスタッド溶接を行うことができるようにする。
この場合、ピン軸嵌合孔51の軸心と長孔54の軸心との間隔Lが、チャックアダプタ6の軸心とジョイントアダプタ2の軸心とにおける偏心量Lと同じになるようにする。
この場合、ピン軸嵌合孔51の軸心と長孔54の軸心との間隔Lが、チャックアダプタ6の軸心とジョイントアダプタ2の軸心とにおける偏心量Lと同じになるようにする。
フート本体4は、図3〜図4に示すように、下部位置に2本のレグ3、3を挿通するためのレグ挿通孔41、41を穿設し、上部位置中央部にはフェルールアダプタを保持するためのフェルールアダプタ保持孔42を穿設し、さらには頂面の少なくとも2カ所に2本の調節ボルト8、8を突設する。
この2本の調節ボルト8、8は、同じ長さのもの2本を使用し、かつその突出長さを調整可能として固定ボルト81、81にてフート本体4に固定する。この2本の調節ボルト8、8は所定の間隔L2をあけて互いに対向して突設固定する。
これにより、各調節ボルト8、8の突出長を調整するだけで、溝形鋼空間内の所定位置に調節ボルト先端面を当接することができ、スタッド溶接用オフセットガンGを、母材に、特に限定されるものではないが、例えば、H形鋼や溝形鋼等スタッド溶接母材に正確に位置決めして沿わせることができ、スタッド溶接位置を容易に決定することができる。
この調節ボルト8の突出長さにより溝形鋼内奥面から端縁までの距離L3となるように設定し、これによりスタッド溶接位置が決定される。
この2本の調節ボルト8、8は、同じ長さのもの2本を使用し、かつその突出長さを調整可能として固定ボルト81、81にてフート本体4に固定する。この2本の調節ボルト8、8は所定の間隔L2をあけて互いに対向して突設固定する。
これにより、各調節ボルト8、8の突出長を調整するだけで、溝形鋼空間内の所定位置に調節ボルト先端面を当接することができ、スタッド溶接用オフセットガンGを、母材に、特に限定されるものではないが、例えば、H形鋼や溝形鋼等スタッド溶接母材に正確に位置決めして沿わせることができ、スタッド溶接位置を容易に決定することができる。
この調節ボルト8の突出長さにより溝形鋼内奥面から端縁までの距離L3となるように設定し、これによりスタッド溶接位置が決定される。
また、フート本体4もオフセットバー5と同じようにしてその長さが異なるもの、詳しくはレグ挿通孔41の軸心とフェルールアダプタ保持孔42の軸心との間隔Lが異なるものを複数種準備するものとし、この長さの異なるものと交換することで、簡易に溝形鋼空間内の所定位置に、即ち溝形鋼空間内の浅い位置から深い位置まで、任意位置において正確にスタッド溶接を行うことができるようにする。
この場合、フート本体4のレグ挿通孔41の軸心とフェルールアダプタ保持孔42の軸心との間隔Lと、オフセットバー5のピン軸嵌合孔51の軸心と長孔54の軸心との間隔Lとは同じ長さを有するものをそれぞれ使用するようにする。
この場合、フート本体4のレグ挿通孔41の軸心とフェルールアダプタ保持孔42の軸心との間隔Lと、オフセットバー5のピン軸嵌合孔51の軸心と長孔54の軸心との間隔Lとは同じ長さを有するものをそれぞれ使用するようにする。
また、オフセットバー5に取付ボルト61にて取り付けるチャックアダプタ6には、スタッド10を保持するためのスタッドチャック7を保持し、かつスタッドチャック7をフート本体4のフェルールアダプタ保持孔42内を貫通するようにする。このスタッドチャック7は、またオフセットバー5に保持するフェルールアダプタ9内をも貫通するようにする。
スタッドチャック7にはスタッド10を着脱可能にして保持するとともに、このスタッド10の外周囲に、フート本体4のフェルールアダプタ9に保持されたフェルール11を配設するようにする。
スタッドチャック7にはスタッド10を着脱可能にして保持するとともに、このスタッド10の外周囲に、フート本体4のフェルールアダプタ9に保持されたフェルール11を配設するようにする。
また、スタッド溶接母材Wとなる溝形鋼には、図1に示すように、スタッド溶接用ガン本体1の保持位置及び保持角度を保ち易くするための仮設ガイド12を、スタッド溶接母材Wの外側面に沿うようにして配設する。この仮設ガイド12とスタッド溶接母材Wとはクランプ等の締結具(図示省略)にて必要時のみ固定し、スタッド溶接後は簡易に仮設ガイド12を取り外すことができるようにする。
この仮設ガイド12は、特に限定されるものではないが、例えば、アングル材により形成することができる。
この仮設ガイド12は、特に限定されるものではないが、例えば、アングル材により形成することができる。
次に、本発明のスタッド溶接用オフセットガンの作用について説明する。
ジョイントアダプタ2の先端部にオフセットバー5を取付ボルト53、53、53を介して固定するとともに、このオフセットバー5の先端にチャックアダプタ6を取付ボルト61にて取り付ける。このチャックアダプタ6の先端にはスタッドチャック7を取り付けてこの先端部にスタッド10を嵌合して装着する。
一方、レグ3、3の先端部にはフート本体4を取り付ける。このフート本体4のフェルールアダプタ保持孔42にはフェルールアダプタ9を装着するとともに、これに所要のフェルール11を取り付ける。この場合、フェルールアダプタ9及びフェルール11の中心軸に沿ってスタッドチャック7が挿入されるようにし、かつスタッドチャック7に装着されたスタッド10が嵌合されるようになる。
ジョイントアダプタ2の先端部にオフセットバー5を取付ボルト53、53、53を介して固定するとともに、このオフセットバー5の先端にチャックアダプタ6を取付ボルト61にて取り付ける。このチャックアダプタ6の先端にはスタッドチャック7を取り付けてこの先端部にスタッド10を嵌合して装着する。
一方、レグ3、3の先端部にはフート本体4を取り付ける。このフート本体4のフェルールアダプタ保持孔42にはフェルールアダプタ9を装着するとともに、これに所要のフェルール11を取り付ける。この場合、フェルールアダプタ9及びフェルール11の中心軸に沿ってスタッドチャック7が挿入されるようにし、かつスタッドチャック7に装着されたスタッド10が嵌合されるようになる。
このフート本体4及びオフセットバー5を、レグ3及びジョイントアダプタ2に取り付ける場合、フート本体4のフェルールアダプタ保持孔42の軸心とレグ挿通孔41の軸心との間隔Lと、オフセットバー5のピン軸嵌合孔51の軸心と長孔54の軸心との間隔Lとが一致するものを選定して使用する。この間隔Lが予め設定した偏心量Lとなるようにする。
このフート本体4の頂部には、所要の間隔L2をあけて2本の同じ長さの調節ボルト8、8を、かつその突出長さを調整可能として固定ボルト81、81にて固定する。
また、スタッド溶接母材Wとなる溝形鋼の外側面に沿うようにして仮設ガイド12を配設し、かつこの仮設ガイド12とスタッド溶接母材Wとなる溝形鋼とをクランプ等の締結具(図示省略)にて固定する。
このフート本体4の頂部には、所要の間隔L2をあけて2本の同じ長さの調節ボルト8、8を、かつその突出長さを調整可能として固定ボルト81、81にて固定する。
また、スタッド溶接母材Wとなる溝形鋼の外側面に沿うようにして仮設ガイド12を配設し、かつこの仮設ガイド12とスタッド溶接母材Wとなる溝形鋼とをクランプ等の締結具(図示省略)にて固定する。
次に、フェルールアダプタ9にフェルール11を装着し、スタッドチャック7にスタッド10を嵌合装着した後、スタッド溶接用オフセットガンGの本体1、詳しくはスタッド溶接用ガン本体1の頂部を仮設ガイド12にあてがい、かつフート本体4の頂部に突設した2本の調節ボルト8、8をスタッド溶接母材Wとなる溝形鋼の内面にあてがうようにしてスタッド溶接用オフセットガンGを保持する。これにより、スタッド溶接用オフセットガンGは、スタッド溶接用ガン本体1の頂部と2本の調節ボルト8、8とにより3点にて支持されるようになり、スタッド溶接用オフセットガンGを安定してかつ正確にスタッド溶接母材Wとなる溝形鋼に沿わせることができるとともに、溶接面に対するスタッドの溶接位置及びその角度を正確に、簡易に保持することができるものとなる。
この状態で、スタッド溶接用オフセットガンGをスタッド溶接母材Wとなる溝形鋼の溶接面に押し当て通電することで、スタッド溶接母材Wとなる溝形鋼とスタッド10との間でアークが発生する。このアーク発生後、スタッド溶接用オフセットガンGをスタッド溶接母材Wとなる溝形鋼の溶接面よりゆっくりと引き離すようにすることで、スタッド10の先端部が溶融してスタッド溶接母材Wとなる溝形鋼の溶接面に溶接されるようになる。
なお、本発明によれば、偏心量Lを変更するには、フート本体4及びオフセットバー5を、所要の軸間を有するものと交換することで簡易に変更することができる。
また、スタッド溶接用オフセットガンGをスタッド溶接母材Wとなる溝形鋼の長手方向に移動するだけで、スタッド溶接母材Wとなる溝形鋼の所定位置に複数のスタッド10を簡易、迅速に溶接することができる。
また、スタッド溶接用オフセットガンGをスタッド溶接母材Wとなる溝形鋼の長手方向に移動するだけで、スタッド溶接母材Wとなる溝形鋼の所定位置に複数のスタッド10を簡易、迅速に溶接することができる。
以上、本発明のスタッド溶接用オフセットガンについて、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
本発明のスタッド溶接用オフセットガンは、スタッド溶接用ガン本体の軸心から、所要のスタッドを取り付けるようにしたチャックアダプタの軸心を所定量偏心させるとともに、溶接面に対してスタッドを溶接が完了するまで所定の溶接角度にて安定して押圧保持して、狭小な溝形鋼空間内でも簡易に正確にスタッドを溶接できることから、溝形鋼等のスタッド溶接母材の内側面にスタッドを溶接する用途に好適に用いることができる。
G スタッド溶接用オフセットガン
L 偏心量(オセット間隔)
W スタッド溶接母材
1 スタッド溶接用ガン本体
2 ジョイントアダプタ
3 レグ
4 フート本体
41 レグ挿通孔
42 フェルールアダプタ保持孔
5 オフセットバー
51 ピン軸嵌合孔
52 ボルト孔
53 取付ボルト
54 長孔
6 チャックアダプタ
61 取付ボルト
7 スタッドチャック
8 調節ボルト
81 固定ボルト
9 フェルールアダプタ
10 スタッド
11 フェルール
12 仮設ガイド
L 偏心量(オセット間隔)
W スタッド溶接母材
1 スタッド溶接用ガン本体
2 ジョイントアダプタ
3 レグ
4 フート本体
41 レグ挿通孔
42 フェルールアダプタ保持孔
5 オフセットバー
51 ピン軸嵌合孔
52 ボルト孔
53 取付ボルト
54 長孔
6 チャックアダプタ
61 取付ボルト
7 スタッドチャック
8 調節ボルト
81 固定ボルト
9 フェルールアダプタ
10 スタッド
11 フェルール
12 仮設ガイド
Claims (5)
- スタッド溶接用ガン本体に突設したジョイントアダプタの軸心と、所要のスタッドを取り付けるようにしたチャックアダプタの軸心とを、スタッド溶接用ガン本体に突設したレグに取り付けるフート本体及びジョイントアダプタに取り付けるオフセットバーを用いて偏心させたスタッド溶接用オフセットガンにおいて、フート本体にスタッドを溶接する母材の奥行き位置を定めるための調節ボルトを突設するとともに、母材にスタッド溶接用ガン本体をあてがってスタッド溶接用ガン本体の位置決めをするための仮設ガイドを配設したことを特徴とするスタッド溶接用オフセットガン。
- フート本体に2本の調節ボルトを突設し、該2本の調節ボルトと、仮設ガイドとにより、スタッド溶接用オフセットガン本体を母材の溶接面に対するスタッドの溶接位置及びその角度を3点にて保持するようにしたことを特徴とする請求項1記載のスタッド溶接用オフセットガン。
- 調節ボルトに、同じ長さのものを2本使用し、かつその突出長さを調整可能とし、2本の調節ボルトを互いに所定の間隔をあけて対向してフート本体に突設したことを特徴とする請求項1又は2記載のスタッド溶接用オフセットガン。
- ジョイントアダプタの軸心とチャックアダプタの軸心とによる偏心量を、フート本体及びオフセットバーを交換することで調整できるようにしたことを特徴とする請求項1、2又は3記載のスタッド溶接用オフセットガン。
- 仮設ガイドをアングル材とし、その一片をスタッドを溶接する母材の外側面に沿って配設し、締結具にて固定するようにしたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のスタッド溶接用オフセットガン。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016112586A (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | 日本ドライブイット株式会社 | アークスタッド溶接装置 |
WO2018011240A1 (en) * | 2016-07-13 | 2018-01-18 | Newfrey Llc | Joining head and joining device with reduced interfering contour |
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2006
- 2006-02-28 JP JP2006051516A patent/JP2007229726A/ja active Pending
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