JP5580859B2 - マーク形成装置、画像形成装置、マーク形成方法 - Google Patents

マーク形成装置、画像形成装置、マーク形成方法 Download PDF

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Description

この明細書に記載の実施形態は、リユースによるシートの劣化を使用者に確認させる技術に関する。
一定温度以上で加熱することで消色する色材があり、この色材を消色トナーとして用い、シートに印刷する画像形成装置がある。また、使用済みのシートについては、上記一定温度以上でシートを加熱することでシートのリユースを図る消色装置がある。これらの装置により、シート使用による環境負荷を削減することができる。
シートは、繰り返し使用されることにより劣化するが、この蓄積されるシートの劣化を管理する画像形成装置もある。
関連する技術として、以下の文献が開示されている。
特開2007−178527号公報
しかしながら、従来の技術では特定の機器を用いないと使用者がシートの劣化度合いを判別できない。
本実施形態は上述した問題点を解決するためになされたものであり、シート劣化についての情報を使用者に容易に提供でき、使用者も容易に確認することが可能となる技術を提供することを目的とする。
本実施形態のマーク形成装置は、画像取得部と、演算部と、検出部と、形成部とを有する。画像取得部は、シートに形成されている画像を、スキャンして取得する。演算部は、画像取得部により取得される画像から、画像の色材付着量を算出する。検出部は、シートに既に形成されている所定マークを検出する。形成部は、演算部により算出される色材付着量に応じた形状の所定マークを、検出部により検出される既存の所定マークに追加してシートに形成する。
本実施形態の画像形成装置は、画像取得部と、演算部と、形成部とを有する。画像取得部は、シートに形成する画像を取得する。演算部は、画像取得部により取得される画像から、画像の色材付着量を算出する。形成部は、演算部により算出される色材付着量を示す情報を、シートに形成する。
記録媒体再生装置の構成例を示す図である。 記録媒体再生装置が形成する劣化マーク(所定マーク)の形状を矢印とした場合の一例を示す図である。 第1実施形態の構成例を示すブロック図である。 第1実施形態の動作例を示すフローチャートである(その1)。 第1実施形態の動作例を示すフローチャートである(その2)。 第1実施形態の動作例を示すフローチャートである(その3)。 第1実施形態の動作例を示すフローチャートである(その4)。 (A)は、各ユニットの配置例を示す図である(直列配置)。(B)は、各ユニットの配置例を示す図である(センサ流用)。 マークの射影の一例を示す図である。 劣化マーク(所定マーク)の形状を円マークとする場合の一例を示す図である。 表面、裏面の劣化マークを一方面に形成した場合の一例を示す図である。 劣化マークをホールパンチとする場合のブロック図を示す図である。 劣化マークをホールパンチとする場合のマーク形成の一例を示す図である。 第2実施形態の構成例を示すブロック図である。 第2実施形態の動作例を示すフローチャートである(その1)。 第2実施形態の動作例を示すフローチャートである(その2)。 (A)は、アローヘッドのパターン画像の一例を示す図である(上向き矢印)。(B)は、アローヘッドのパターン画像の一例を示す図である(下向き矢印)。 劣化マークの射影の一例を示す図である。 第3実施形態の動作例を示すフローチャートである(その1)。 第3実施形態の動作例を示すフローチャートである(その2)。 第3実施形態の動作例を示すフローチャートである(その3)。 第3実施形態の動作例を示すフローチャートである(その4)。 第3実施形態のシートを複数領域に分割して処理するときの分割例と劣化マークの形成例を示す図である。 (A)は、第4実施形態の構成例を示す図である(排出先切り替え)。(B)は、第4実施形態の構成例を示す図である(シート面反転)。 (A)は、第5実施形態の劣化マーク形成例を示す図である(×印)。(B)は、第5実施形態の劣化マーク形成例を示す図である(文字列)。 第5実施形態の劣化マーク形成例を示す図である(一部不形成)。 表示部が表示する設定画面の一例を示す図である。 画像形成装置の構成例を示す図である。 (A)は、第7実施形態の画像形成装置が像形成する一例を示す図である(原画像)。(B)は、第7実施形態の画像形成装置が像形成する一例を示す図である(数字重畳)。(C)は、第7実施形態の画像形成装置が像形成する一例を示す図である(QRコード重畳)。
以下の各実施形態の装置は、シートの劣化度合いを使用者が特別な機器を使用しなくても確認することができ、シートの劣化度合いからリユースの限度を知ることができる。また以下の各実施形態では、主に消色装置で動作する実装例について説明するが、消色機能付きの画像形成装置が行うものとしてもよい。
一つの態様として、装置は、消去前にシートをスキャンして、スキャン画像の画素値に基づき、現在形成されている像のトナー付着量(色材付着量)を算出する。装置は、シートをスキャンして、シート劣化度合いを示すマークを検出し、前回の印刷・消去までに蓄積されたシート劣化度合い(色材付着の累積量)を算出する。
トナー付着量は、現在シート上にある像を形成することによって生じたシート劣化量とすることができる。
装置は、像消去後に、算出したトナー付着量(すなわちシート劣化量)に応じた形状のマークをシートに形成する。既にマークが形成されている場合は、新規マークはその既存マークに追加するように形成される。
また一つの態様として、装置は、画像のスキャンを消去前に行うが、マークを検出するためのスキャンは消去後に行う。マーク以外は消去されているため、マークの検出が容易となる。また別の態様として、装置は、消去前のスキャンで取得した画像で、トナー付着量の算出とマーク検出の両方を行う。すなわち、画像のスキャンとマークの検出を一つのスキャンユニットで行う。この態様により消去後のスキャンが不要となる。この場合、印刷内容とマークとを判別するために、消去可能トナーとシート劣化マークの色の違いを利用する。また印刷内容とマークとを判別するために、シート劣化を示すマークの印刷位置を限定する。
一つの態様として、シート劣化を表すマークの形状は、印刷回数と、1回当たりのシート劣化度合いと、蓄積されたシート劣化度合いが見た目でわかるようにする。例えばマークの形状は矢印形状であり、本装置は、1回消去するたびに、算出されるトナー付着量に応じた長さの矢印を既存のマークに追加で形成する。矢印マークは、既存の矢印マークの終端位置(矢印のアローヘッド)に、新設の矢印マークの始端がくるように、また既存の矢印マークの向きと新設の矢印マークとが同じ向きとなるように形成される。これにより、矢印の本数(マーク形状は累積的に連続した形状となるが、本数は、形成されるアローヘッドが区切り印となることから求められる)でリユース回数を示すことができ、矢印の長さ(総長さ)でトナー付着の累積量を示すことが可能となる。また別の例として、本装置は、マークを同心円で表現し、算出されるトナー付着量に応じて円の半径を大きくする。装置は、新規の円マークの半径を、既存の円マークの最外郭の半径長にトナー付着量に応じた長さを加えた長さにし、また同心円(中心が既存の円マークと一致)となるように新規の円マークを形成する。これにより、円周の数でリユース回数を示すことができ、円の大きさでシート劣化の累積量を示すことが可能となる。さらなる例として、マークの代わりにシートに穴を空け、トナー付着量に応じて穴同士の間隔を広げる、という実装も可能である。穴の数でリユース回数を示すことができ、穴の位置でトナー付着量を示すことが可能となる。
一つの態様として、装置は、シートの両面にシート劣化を表すマークを印刷する。また一方で、使用者にシートの裏表を意識してシート供給させる運用の場合には、シート両面のシート劣化度合いを示すマークを、片面のみに印刷する。
一つの態様として、装置は、累積されたシート劣化度合いからシートの排出先を切り替える。また装置は、シート裏表の劣化度量の大小を比較し、劣化度量の小さい面が、次回の印刷面となるよう上に向くようにシートを反転させて排出する。
さらに、一つの態様として、装置は、リユースの限界に達した場合は、その旨を示すマークをシート上に印刷する。これにより使用者は、本シートはこれ以上は再利用に不適切であると確認することができる。また一つの態様として、装置は、劣化度検出を調整するユーザインターフェイスを提供する。
ここで、各実施形態の概要を説明する。
第1実施形態:消去前にスキャンしてトナー付着量を把握し、消去後のスキャンで矢印を検出する実装例を説明する。また、シートの右端にトナー付着量に応じた長さの矢印を追記していき、裏表両面のトナー付着量をそれぞれの面に記録する実装例を説明する。また検出対象のマークとして矢印ではなく同心円を印刷する例、および裏表両面のトナー付着量を片面に印刷する例、穿孔を開ける例についても説明する。
第2実施形態:矢印の検出も消去前に実行する実装例を説明する。これにより、スキャン回数を1回に減らすことができる。第2実施形態では、消色トナーと矢印との色の違いを利用する実装例と、マークを予め決められた位置に打つことで消去前でも矢印を検出することが可能な実装例を説明する。
第3実施形態:シート全体を任意の領域に分け、領域ごとにトナー付着量を記録する実装例を説明する。
第4実施形態:トナー付着の累積量に応じて排出先トレイを切り替え、裏表の劣化度の差を検出して上面が劣化度の少ない面となるようシートを反転させて排出する実装例を説明する。
第5実施形態:シートがリユース限界となったことを利用者に示す実装例を説明する。第5実施形態では、限界を超えた時には×印や”利用不可”と印刷する実装例や、限界を超えた時には回数マーク(例:矢印)がシートをはみ出させて印刷する実装例を説明する。
第6実施形態:劣化度検出を調整するユーザインターフェイスを提供する。一例として、回数のみ/劣化度の切り替え設定や、劣化度の閾値調整を行うことが可能なユーザインターフェイスについて説明する。
第7実施形態:画像形成装置側で、消色トナーで劣化マークを印刷する実装例を説明する。印刷時に劣化度合いを記録するため、劣化度合いがより正確になる。
(装置構成)
図1は各実施形態における記録媒体再生装置(消色装置)のハードウェア概略構成を示すブロック図である。
画像形成された記録媒体(シート)上の画像を消去してリユース可能な状態にする記録媒体再生装置において、記録媒体再生装置100は、画像消去を行いたいシートをセットするリユースシート供給カセット10、供給されたシートの厚さや異物などを検出する消去可否判定部5、一定温度以上に加熱して消去処理を行う消去部6、消去後のシートがリユース可能な状態かどうかを判定するリユース判定部7を有する。
また記録媒体再生装置100は、消去後にリユース可能と判定されたシートをスタックしておくリユースシートスタックカセット11、消去可否判定部5で消去不可と判定されたシートやリユース判定部7でリユース不可と判定されたシートをスタックしておくリジェクトシートスタックカセット12を有している。さらに記録媒体再生装置100は、使用者が選択可能なジョブのモードや、設定値等を使用者から取得するための画面を表示しておく表示部4、表示されたジョブのモード等、使用者からの入力を受け付けるタッチパネル式操作部2、ボタン操作が可能なボタン式操作部3、ユーザの個人認証を行うICカードリーダ1を有している。
記録媒体再生装置100は、シートを、像消去前、消去後にスキャンする1つまたは複数のスキャナセンサ9を有する。スキャナセンサ9から取得されるスキャンデータに基づき、リユース判定部7はリユースの判定を行う。またスキャナセンサ9は、消色部6では消去不可能な色材で印刷するマーク印刷部9Aを具備している。
記録媒体再生装置100内の各デバイスは、制御部14にて制御されている。制御部14は、ジョブ履歴、消去枚数、リジェクト枚数などのデータを、ユーザ単位・部門単位・曜日単位・週単位・月単位など、さまざまな単位で記録しておくことができる記憶部13(メモリやハードディスクドライブ等)を具備している。また制御部14は、記憶部13に予め導入されているプログラムを演算実行するプロセッサ8を具備している。記憶部13やプロセッサ8は、制御部14の盤上に設けられている。また制御部14は、例えばLAN回線などを通じてネットワークサーバや画像形成装置などの外部装置20との情報送受信を行うことができる。
上記装置構成を踏まえ、以下に、各実施形態について説明する。尚、上記装置構成以外の構成については、各実施形態の中で説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態では、シート劣化の度合いとしてシートに累積されたトナー付着量を算出し、シートに印刷することで使用者が特別な機器などを使用しなくてもシート劣化がわかるようにする。尚、トナー付着量が多くなると、当該リユースシートに再度印刷する際、画像形成装置本体でジャムが発生する場合があり、また印刷時に転写不良、定着不良が生じる場合がある。このようなリユースシートに起因する不具合も、第1実施形態の態様により緩和させることができる。
また、第1実施形態では、1回当たりのトナー付着量を矢印の長さで表現し、シートに印刷する。記録媒体再生装置100は、矢印が上向きになる方向を順方向とし、当該ページの右端に、印刷や消去が繰り返されるたびに上方向に矢印を追加で印刷する。
図2に具体的な印刷例を示す。記録媒体再生装置100は、シート右端の余白部に矢印を印刷する。各矢印の長さは、各回のトナー付着量に応じて決定される。図2に示すように、記録媒体再生装置100のマーク印刷部9Aは、シートのリユース限界を明示する線や、シート劣化度合いの進捗の目安を示す目盛を印刷してもよい。リユース限界を示す線は、例えば予め決められた値や計算式により位置決めされる。
第1実施形態の動作の例を図3のブロック図、および図4〜図7のフローチャートを用いて説明する。
まず、シートから画像を消去する前に、その内容を保存するために、第1の画像読取部31がシートの両面を読み取る。第1の画像読取部31の具体的な例として、CISセンサ(あるいはCCDセンサ)をシート搬送路内にてシートを挟むように配置する。まずACT001にて第1の画像読取部31が表ページを読み取り、第1の画像信号を入力し、ACT002にて第1の画像読取部31が第1の画像信号を記憶部13へ転送する。
次にACT003にて第1の画像読取部31が裏ページの画像を読み取り、第2の画像信号を入力し、ACT004にて第2の画像信号を記憶部13へ転送する。
次に、ACT005にて画像劣化検出部33が第1の画像信号から表ページのトナー付着量を算出する。尚、画像劣化検出部33は、プロセッサがプログラムを演算実行することで実現される。
まず画像劣化検出部33は、第1の画像信号の各画素のRGB信号と輝度閾値thR、thG、thBとを比較し、下式に当てはまる画素を非白画素として抽出する。
(R<thR)or(G<thG)or(B<thB)
ここでR、G、Bは各画素のRGB信号値、thR、thG、thBは予め決められたRGBの輝度閾値である。
次に、画像劣化検出部33は、抽出した非白画素数Nbをカウントし、総画素数Ntとの比(Rate1)をトナー付着量として算出する。
Rate1=Nb÷Nt×100[%]
ACT006にて画像劣化検出部33が第2の画像信号に対しても同様の処理を行い、裏ページのトナー付着量Rate2を算出する。
次に、ACT007にて消去部6がシート上のトナーを消色する。消去部6は、例えばヒートローラ2つにより構成され、この2つのローラを配置し、シートがそのローラ間を通ることでシート両面のトナーを消色することが可能である。
次に、第2の画像読取部32が消去後のシート媒体の両面を読み取る。第2の画像読取部32は、第1の画像読取部31と同様にCISセンサ(あるいはCCDセンサ)をシート搬送路内にてシートを挟むように配置する構成となる。第1の画像読取部31と同様に、ACT008、ACT009にて第2の画像読取部32が消去後のシートの表ページを読み取り、第3の画像信号を入力し、記憶部13へ転送する。さらに、ACT010、ACT011にて第2の画像読取部32が消去後のシートの裏ページを読み取り、第4の画像信号を入力し、記憶部13へ転送する。尚、第2の画像読取部32と第1の画像読取部31とは同じセンサを用いても良いし、異なるセンサを用いても良い。具体的には、図8Aに示すように、第1の画像読取部31と消去部6と第2の画像読取部32とを直線的に配置して、第1の画像読取部31と第2の画像読取部32は別々のセンサとする構成でも良い。あるいは、図8Bに示すように、シートが第1の画像読取部31と消去部6に搬出された後に、第1の画像読取部31の入力側へ戻るようなシート搬送路を設計し、第1の画像読取部31と第2の画像読取部32とを同じセンサとする構成でも良い。
次に、ACT012にて劣化マーク検出部34(プロセッサ8がプログラムを演算実行することで実現)が、第3の画像信号から既存のシート劣化マークを検出する。具体的な検出方法を以下に記す。
まず、第3の画像信号の左右のシート端領域の各画素のRGB信号と、輝度閾値thR、thG、thBとを比較し、下式に当てはまる画素を非白画素として抽出する。
(R<thR)or(G<thG)or(B<thB)
ここでR、G、Bは各画素のRGB信号値であり、thR、thG、thBは予め決められたRGBの輝度閾値である。
ここで、シート端領域からのみ非白画素を抽出した理由は、本例では矢印はシート右端に印刷されるとしていたためであり、左右の両端から非白画素を抽出した理由は、シートが上下逆さまに挿入される機会が十分にあるため、これを考慮するためである。
次に、左右両端の領域において主走査方向に非白画素の射影をとる(具体的には、各副走査ラインにおいて、主走査方向に非白画素の数をカウントする)。印刷されていた矢印と射影との関係を図9に示す。図9に示した通り、射影の値がX方向0の箇所は白画素のみが存在する。またX方向に小さな正の値をとる箇所は矢印が存在することを示している。また、ピークはアローヘッドを示しているので、ピークの数と位置を求めることで、矢印の数と位置とを特定することが可能となる。また、ピークの位置が矢印の上端部分にあれば、シートが順方向に挿入されて矢印が上向きであることを示しており、反対に、ピークの位置が矢印の下端部分にあれば、シートが逆方向に挿入されて矢印が下向きとなっていることを示している。また、射影のX方向の値が全て0の場合は、矢印がないことを示しており、左右両方の領域で矢印が検出されなかった場合は、そのシートが新規シートであるとみなすことができる。
以上の方法により、劣化マーク検出部34は、ACT013にて劣化マークの有無判定を行い、劣化マークがある場合(ACT013、Yes)、次工程の劣化マーク印刷のために、ACT014にて既存の劣化マークである矢印の向きと、既存の劣化マークの終端座標(x0, y0)を検出する。同様にして、第4の画像信号からも劣化マークを検出し、既存の劣化マークの矢印の向きと終端座標を検出する(ACT015〜ACT017)。
最後に、劣化マーク記録部35にてシート劣化マークを追加記録する。劣化マーク記録部35の具体的な実装例としては、ドキュメントスキャナ(図1のスキャナセンサ9)のオプションとして一般に広く使用されているサーマルインクジェット(図1のマーク印刷部9A)などを使用することができる。このサーマルインクジェットを、図8A、図8Bに示すようにシート搬送路の両面から挟むように配置することで、シート両面に印刷することが可能となる。まず、表ページに対して、画像劣化検出部33により得られたトナー付着量Rate1[%]から矢印の長さを計算する。ここは単純に予め決めておいた1%辺りの画素数lenとの掛け算から矢印の長さ(画素数)Lを計算する
L=Rate1×len[画素]
ACT018にて、表ページに劣化マークがある場合、劣化マーク記録部35は、ACT019にて、劣化マーク検出部34にて得られた既存の劣化マークの位置情報から追記する位置を決定して印刷する。例えば、劣化マークの終端が(x0,y0)であり、上方向の矢印であった場合、劣化マーク記録部35は(x0,y0)と(x0,y0−L)の間に線分を印刷し、さらに(x0,y0−L)と(x0−α,y0−L+α)および(x0+α,y0−L+α)を頂点とする三角形の内側を塗りつぶすことでアローヘッド部分を印刷する(ここでαは予め決められた長さ)。反対に、下方向の矢印であった場合は、劣化マーク記録部35は、(x0,y0)と(x0,y0+L)との間に線分を印刷し、(x0,y0+L)と(x0−α,y0+L−α)および(x0+α,y0+L−α)を頂点とする三角形の内側を塗りつぶすことで追加した矢印を印刷する。尚、ここでの印刷は、消去不可能なトナーで印刷するものとする。裏ページに対しても同様の処理を行うことで劣化マークを追加で印刷することが可能となる(ACT021−Yes、ACT022)。
また、ACT018にて劣化マーク検出部34で矢印が検出されなかった場合(すなわち、当該ページに印刷された履歴がなかった場合)、ACT020にて予め決められていた位置(ここでは(x0,y0)とする)を始点とする長さLの上向きの矢印を印刷する。更に、リユースに耐えられる累積トナー付着量の最大値Rmax[%]を予め求め、例えば(x0−β,y0−Rmax×len)と(x0+β,y0−Rmax×len)の間に線分を引くことで、シートリユースの限度を使用者に分かりやすく表示することが可能となる(図2参照)。
同様の処理をシート裏面にも施すことで裏表両面のシート劣化度合いを示すことが可能となる(ACT021−No、ACT023)。
また、ここまではシートの劣化度合いを示すマークとして矢印を用い、矢印の本数と長さでシートの劣化度合いを示す例を示した。他の例としては、例えば図10に示すように、マークとして同心円を使用することも考えられる。すなわち、シートの劣化度合いの累積量を半径とすることで、円周の数が印刷回数を表し、最外郭の円周の半径が劣化度合いの累積量を示すこととなる。
劣化マーク記録部35は、今回記録する円マークの半径が、既存の円マークの最外郭の半径長にトナー付着量に応じた長さを加えた長さとなるように円マークを形成する。また劣化マーク記録部35は、同心円(中心が既存の円マークと一致)となるように新規の円マークを形成する。
なお、ここまではシートの劣化度合いを示すマークを裏表両面に記録する例、すなわち、表面の劣化度合いは表面にマークし、裏面の劣化度合いは裏面にマークする例を説明した。しかし、図11に示すように、劣化マークの印刷を一方面のみとし、使用者に対して、劣化マークが記録された面を決められた向き(例えば上向き)にして、リユースシート供給カセット10に配置することを求めれば、シート片面に処理を施すことのみで、シート両面の劣化度合いを管理することが可能である。
具体的には、劣化マーク記録部35は、シートの下端を劣化マークの始点とし、上方向の矢印を追加で記録していく。シートの右端を表面のシート劣化を表す領域とし、左端を裏面のシート劣化を表す領域とする。劣化マーク検出部34が上向きの矢印を検出した場合には、シートは順方向にセットされたと判定できるので、シート右端領域で矢印を検出し、劣化マーク記録部35が既存のマークの上方向に、表面のシート劣化度を示す長さの上向き矢印を追加で記録する。また劣化マーク検出部34がシート左端領域で矢印を検出し、劣化マーク記録部35が既存のマークの上方向に裏面のシート劣化度を示す長さの上向き矢印を追加で記録する。反対に、劣化マーク検出部34が下向きの矢印を検出した場合には、シートが上下さかさまにセットされたと判定できるので、劣化マーク検出部34がシート左端領域において矢印を検出し、劣化マーク記録部35が既存のマークの下方向に表面のシート劣化度を示す長さの下向き矢印を追加で記録する。また劣化マーク検出部34がシート右端領域において矢印を検出し、劣化マーク記録部35が既存のマークの下方向に裏面のシート劣化度を示す長さの下向き矢印を追加する。このようにすることで、図12に示すように、第2の画像読取部32、劣化マーク記録部35(マーク印刷部9A)をシート両面ではなくシート片面のみに配置させるが可能となり、裏表両面のシート劣化度合いを管理することが可能となる。
さらに、劣化マークとしてシートに印刷するのではなく、穿孔を開けることも考えられる。例えば図13に示すように、シートの下端を始点とし、シートの右側に当該面のシート劣化を示す穿孔(ホールパンチ)を開け、シートの左側に反対面のシート劣化を示す穿孔を開ける。前述までの矢印の長さの代わりに穿孔同士の間隔によりシート劣化度合いが示される。ここで、劣化マーク検出部34により検出された穿孔がシート上端を始点としていた場合、上下逆さまにシートが供給されたと判定できるので、左側の穿孔をシート表面の劣化を示すマークとみなし、右側の穿孔をシート裏面の劣化を示すマークとみなすことができる。更に、このように穴を開ける領域を決めておくと、シートのどちらの面に注目した場合においても、常に注目面のシート劣化を表す穿孔はシート右端であり、裏面のシート劣化を表す穿孔はシート左端である。以上で説明した通り、穿孔を用いることで、使用者はシートをリユースシート供給カセット10にセットする際に、シートの表裏を意識する必要がなく、かつ、第2の画像読取部32、劣化マーク記録部35をシート片面のみに設置することで、裏表両面のシート劣化度合いを管理することが可能である(配置例は図12と同様)。尚、この場合の劣化マーク記録部35は、ホールパンチユニットとなる。
また、シート劣化を示すマークの印刷や穿孔は、シートの搬送方向に沿って行われることが好ましい。このようにすることで、劣化マーク記録部35やホールパンチユニットを記録媒体再生装置100に固定して取り付ける(図示しない)ことができ、劣化マーク記録部35やホールパンチユニットを移動させる機構が不要となる。
以上のような構成をとることにより、シートの劣化度合いを示すマークをシート上に記録することが可能となり、使用者が特別な機器を使用せずにシートの劣化度合いを判定することが可能となる。
(第2実施形態)
第2実施形態の実装例を図14のブロック図と図15〜図16のフローチャートを用いて説明する。第2実施形態と第1実施形態とで大きく異なる点は、シート劣化度合いを検出するための第1の画像信号を用いて、劣化マークの検出も行う点である。この違いにより、第2実施形態では、劣化マークを読み取るための第2の画像読取部32を有さない点と、劣化マーク検出部34が消去部6と並列(消去部6の前でもよい)の構成となる。
第2実施形態の第1の態様として、消去可能トナーと劣化マークの色が異なる実装例について説明する。具体的には、消去可能トナーは青色であり、劣化マークが黒色で印刷されるものとする。
まず、第1実施形態と同様に、ACT101〜ACT104にて、第1の画像読取部31がシート両面を読み取り、第1の画像信号、第2の画像信号を入力し、記憶部13に転送する。
次に、ACT105にて画像劣化検出部33が第1の画像信号から表面のトナー付着量を算出する。ここで、消去可能トナーは青色であることから、たとえば下式の条件全てに当てはまる画素を青色画素として抽出する。
B−R>thBR
B−G>thBG
R<thR
G<thG
ここで、R、G、Bは画素のRGB値であり、thBR、thBGは予め決められている十分に大きな値である。また、thR、thGは予め決められている0に近い正の値である。
次に、抽出した青画素数Nbをカウントし、総画素数Ntとの比(Rate1)をトナー付着量として算出する。
Rate1=Nb÷Nt×100[%]
同様にして、ACT106にて画像劣化検出部33が第2の画像信号から裏面のトナー付着量Rate2[%]を算出する。
次に、ACT107にて劣化マーク検出部34が第1の画像信号から表面に記録されている劣化マークを検出する。ここで、劣化マークが黒色で記録されていることから、例えば下式全てに当てはまる画素を黒画素として抽出する。
R+G+B<thRGB
|R−G|<thRG
|G−B|<thGB
|B−R|<thBR
ここで、R、G、Bは画素のRGB値。「|」は絶対値を表す記号である。またthRGB、thRG、thGB、thBRは予め決められた、十分小さな正の値とする。
ACT108にて劣化マークの有無が判定され、劣化マークがある場合、ACT109にて、第1実施形態における劣化マーク検出部34と同様に表面の既存の劣化マークの向きと終端座標を検出する。またシートの裏面に対しても第2の画像信号に対して上記劣化マーク検出処理を施すことで、既存の劣化マークの向きと終端座標を検出することができる(ACT110〜ACT112)。
ACT111−No、またはACT112以降は、消去部6および劣化マーク記録部35の動作であるが、第1実施形態のACT018〜ACT023と同様動作であるため説明は割愛する(図7参照)。
以上で説明したとおり、シート消去後に画像読み取りを行わずに累積されたシート劣化を示すマークをシートに記録することが可能となる。
引き続き、第2実施形態の第2の態様として、原稿が印刷される領域の外側(シートの端)を特定領域とし、この位置に劣化マークを記録する例を説明する。
まず、第1実施形態と同様に、第1の画像読取部31によりシート両面を読み取り、第1の画像信号、第2の画像信号を入力する。
次に、第1の実施形態と同様に画像劣化検出部33が第1の画像信号から表面のトナー付着量Rate1[%]を、第2の画像信号から裏面のトナー付着量Rate2[%]を算出する。
次に、劣化マーク検出部34が既存の劣化マークの向きと終端座標を検出する。劣化マーク検出部34は、まずは第1の画像信号の各画素のRGB信号と輝度閾値thR、thG、thBとを比較し、下式に当てはまる画素を黒画素、そうでない画素を白画素とする2値画像を抽出する。
(R<thR)or(G<thG)or(B<thB)
ここで、R、G、Bは各画素のRGB信号値であり、thR、thG、thBは予め決めておいたRGBの輝度閾値である。
次に劣化マーク検出部34は、予め劣化マークを記録すると決められている領域(上記の特定領域)に対して、劣化マークの検出を行う。この第2の態様では、図17Aに示すアローヘッドのテンプレート画像を事前に準備し、記憶部13に記憶させておく。劣化マーク検出部34は、抽出した2値画像の劣化マークが記録された特定領域で、テンプレート画像を1画素ずつずらしてマッチングをとる。具体的には、2値画像の画素をPb、テンプレート画像の画素をPtとおいたときに、劣化マーク検出部34は下式を計算する。
Σ!EXOR(Pb,Pt)
ここで、白画素を0、黒画素を1とする。また、「!」は否定を示し、EXORはExclusive ORを示す論理式とする。
劣化マーク検出部34は、テンプレートの位置ごとの上記マッチングの値の分布を取得することで、そのピークの位置がアローヘッドの位置と特定することができる。また、図17Aの例で示した上向きのアローヘッドのマッチング結果を取得することで、ピークが存在する場合は上向きの矢印が存在するとみなせるため、これにより矢印の向きを特定することができる。また、先に特定できているアローヘッドの位置のうち、最も上側に配置されているアローヘッドの座標が既存の劣化マークの終端座標と特定できる。当然、シートが上下逆さまにカセットにセットされた場合には上向き矢印は検出されない。このときは図17Bに示す下向きのアローヘッドのテンプレート画像を準備し、同様の手順でアローヘッドの位置を特定する。この場合、終端座標は最も下側に配置されているアローヘッドの位置となる。
尚、このままでは劣化マークの始点の座標を知ることができないため、本態様では、図18に示すように、特定領域において、矢印の向きに沿った方向に射影をとる。ここで射影のピークの値は、矢印の長さの総和と一致するため、終点座標とこの矢印の長さの総和から始点座標も算出できる。
以降の消去部6および劣化マーク記録部35の動作は、第1実施形態と同様動作であるため説明は割愛する。
なお、第2実施形態の上記第2態様の劣化マーク検出部34は、第1実施形態と比較して計算コストが高いテンプレートマッチングを採用している。これは、原稿が印刷されにくいシートの端部を劣化マークの記録領域と決めてはいるが、第1実施形態と異なり消去可能トナーが未だ消色されていないため、この端部領域に原稿の印刷部分が混入される場合も多いと考えられるためである。その場合、第1実施形態で説明したように単純に射影をとるだけでは劣化マークを検出できないため、テンプレートマッチングにて検出するものとした。当然、第1実施形態でもテンプレートマッチンクで行ってもよいし、また第2実施形態の第1態様でも行ってもよい。
以上のような構成をとることにより、消去済みシートのスキャンを行わずに、シートの劣化度合いを示すマークをシート上に記録することが可能となり、使用者が特別な機器を使用せずにシートの劣化度合いを判断することが可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態の動作例を、図19〜図22のフローチャートを用いて説明する。尚、ブロック図は第1実施形態と同様である(図3参照)。第3実施形態では、シート劣化マークはシート全体のシート劣化を表すのではなく、シートを領域に分割して各領域についてシート劣化を表現する。これは、例えば一部が高濃度で、他の領域は白紙であるような原稿をコピー(あるいはプリント)した場合、シート全体ではトナー付着量が少ないが、ある特定の箇所でトナー付着量が多くなる。トナー付着量が多い箇所ではシートカールなどが生じる場合がある。第3実施形態は、この状況を緩和するための実装例である。
領域分割の一例を図23に示す。図23の例は、シート全体を4つの領域R1〜R4に区分した図である。左右両端に記録される矢印は、それぞれの領域に対応した矢印となる。
具体的な動作の手順を示す。まず、第1実施形態と同様に、ACT201〜ACT204にて第1の画像読取部31がシートの表面を第1の画像信号、裏面を第2の画像信号として入力する。
次に、ACT205にて、画像劣化検出部33が各領域のトナー付着量を第1の画像信号に基づき算出する。
まず、画像劣化検出部33は第1の画像信号の全領域に対して画素のRGB信号と輝度閾値thR、thG、thBとを比較し、下式に当てはまる画素を非白画素として抽出する。
(R<thR)or(G<thG)or(B<thB)
ここで、R、G、Bは各画素のRGB信号値であり、thR、thG、thBは予め決めておいたRGBの輝度閾値である。
次に画像劣化検出部33は、領域R1から非白画素数Nb1をカウントし、領域R1の総画素数Nt1から領域R1のトナー付着量Rate11を下式により算出する。
Rate11=Nb1÷Nt1×100[%]
他の領域についても同様に、画像劣化検出部33はトナー付着量Rate12、Rate13、Rate14を求め、さらに、ACT206にて、シート裏面に関しても同様にRate21、Rate22、Rate23、Rate24を求める。
次に、ACT207にて、第1実施形態と同様に消去部6がシート上のトナーを消色する。また第1実施形態と同様に、ACT208〜ACT211にて第2の画像読取部32がシートの表面画像を第3の画像信号、裏面を第4の画像信号として入力する。
次に、ACT212にて、劣化マーク検出部34が領域ごとに記録されている劣化マークを検出し、その有無を判定する。まず、第3の画像信号の全領域に対して画素のRGB信号と輝度閾値thR、thG、thBとを比較し、下式に当てはまる画素を非白画素として抽出する。
(R<thR)or(G<thG)or(B<thB)
ここで、R、G、Bは各画素のRGB信号値であり、thR、thG、thBは予め決めておいたRGBの輝度閾値である。次に劣化マーク検出部34は、劣化マークが有る場合、ACT214にて第1実施形態と同様に各領域に決められた箇所に対する射影をとることで劣化マークの向きと終端座標を検出する。決められた箇所とは、例えば当該領域のシート端に沿った箇所であり、具体的には第1領域の左上と右下の頂点座標がそれぞれ(0,0)と(X0,Y0)である場合、決められた箇所は、(X1,Y1)と(X2,Y2)をそれぞれ左上と右下の頂点の座標とする長方形の箇所とする(領域内の左上端を原点座標とする場合、X1、Y1は十分に小さな正の値、X2はX1<X2<X0を満たす小さめの正の値、Y2はY1<Y2<Y0を満たす十分大きな正の値である。
同様にして、劣化マーク検出部34は、第2領域、第3領域、第4領域に対しても劣化マークの検出、および向きと終端座標を検出する(ACT215−No、ACT220、ACT212のループ処理)。また、表シートと同様にして、劣化マーク検出部34は、第4の画像信号を用いて、シート裏面の各領域から劣化マークの検出、劣化マークが有る場合は劣化マークの向きと終端座標を検出する(ACT216〜ACT219、ACT221)。
次に、劣化マーク記録部35は、各領域にそれぞれのトナー付着量Rate11[%]、Rate12[%]、Rate13[%]、Rate14[%]に対応する長さの矢印を記録する。領域が分割されていること、および各領域に対して矢印を記録すること以外は、第1実施形態と同様なので説明は割愛する。すなわち、ACT222〜ACT224は、図7のACT018〜ACT020の処理を領域単位で行う処理であり、ACT226〜ACT228は、図7のACT021〜ACT023の処理を領域単位で行う処理である。領域ごとに処理を行う制御として、表ページについてはACT225、ACT230の動作があり、裏ページについてはACT229、ACT231の動作がある。
以上で説明した通り、シート全体ではなく領域に分割してシート劣化度合いを示すマークを記録することで、さらに正確にシートの劣化度合いを示すことが可能となる。
また、上記例では、シート全体で一様な閾値を用いて、非白画素を検出する動作の説明をした。しかし、シートカールに着目すると、全体的に一様なカールよりもシート端だけで極端にカーブしているカールの方が画像形成装置本体でのトラブル(シート切れ、破れ。シート詰まりなど)を起しやすい。そこで、例えば、シート端からの距離が予め決められた長さL以内の画素については、シートの内側に使用される閾値よりも大きな値であるthR’(>thR)、thG’(>thG)、thB’(>thB)を用いることで、シート端を非白画素として抽出しやすくすることも考えられる。また、トナー付着量を計算する際、上記例では単純に非白画素数を数えているだけである。しかし、例えばシート端からの距離がL以内の画素については、非白画素1つにつき重み係数w(>1)を加算することも考えられる。このような処理を施すことで、シート内部に印刷されるよりも、シート端に印刷される方がよりシート劣化が進んだことを示すことが可能となる。
(第4実施形態)
第4実施形態の動作例を説明する。第4実施形態はシート劣化を示すマークを検出した後のシート排出に関しての実装例である。
第4実施形態では、劣化マークを記録した後、マークの累積劣化度合いに応じてシートの排出トレイを切り替える。これは、次にシートを再利用して印刷する際に使用者が用途に応じてシートを使い分けることがありうるからである。例えば、テキスト中心の画像を印刷するのであれば、トナー付着量の増加は少ないので、環境負荷軽減の観点から劣化が進んでいるシートを積極的に使用することが考えられる。反対に、プレゼン資料や写真など、トナー付着量が多い画像を印刷するのであれば、使用者はジャムや転写不良、定着不良を防ぐために劣化が少ないシートを使用するということが考えられる。
上記各実施形態で説明したように、劣化マーク検出部34により、例えば記録された矢印の長さの総和(既存のマークと新設マークとの合算)から蓄積されたシートの劣化度合いを知ることができる。そこで、例えば矢印の総和長さL(既存のマークと今回形成するマークとの合算長さ)と予め決めておいた長さの基準値thL1、thL2(thL1<thL2)との比較結果から、次の3通りに排出トレイを切り替えることが考えられる。なお、裏表両面で矢印の長さは当然異なるので、この場合は長いほうの総和Lが用いられる。また、第3実施形態のようにシートを領域に分割した場合には、全領域の中で一番長い矢印の総和をLとして用いられる。
L<thL1の場合: 比較的劣化が軽微なリユースシートを集めるカセットに排出する。
thL1<L<thL2の場合: リユースは可能だが劣化が進んでいるシートを集めるカセットに排出する。
thL2<Lの場合: リユースできない(リユース不適合)のカセットに排出する。
具体的には、上記各実施形態に記載した記録媒体再生装置100のシート搬送路の最後尾に、図24Aに示すように排出先として3種類のカセットを配置する。すなわち第4実施形態では、比較的劣化が軽微なシートを集めるリユースシートスタックカセット11A、劣化が進んでいるシートを集めるリユースシートスタックカセット11B、および使用不可能なシートを集めるリジェクトシートスタックカセット12を配置する。
またシート搬送路にはゲート爪を配置し、ソレノイドの通電(オン)、非通電(オフ)でゲート爪の角度を制御する。ソレノイドへの通電/非通電は上記した通り、矢印の長さの総和Lと基準値thL1、thL2との関係により制御される。図24Aでは、ソレノイドがオフの時のゲート爪は点線の角度であり、オンのときは実線の角度であるとする。すなわち、第4実施形態では、制御部14は排出先カセットを選択するために、矢印の長さをもとに下記の通りソレノイドの通電を制御する。
L<thL1の場合: ソレノイド1、ソレノイド2ともにオン(実線)とする。
thL1<L<thL2の場合: ソレノイド1をオフ(点線)、ソレノイド2をオン(実線)とする。
thL2<Lの場合: ソレノイド1、ソレノイド2をともにオフ(点線)とする。
また、この実装例の別形態として、シートの表面と裏面のシート劣化度(既存のマークと新設マークとの合算値)を比較し、シート劣化が軽微な方を常に上側にして(シート劣化が軽微な面が同じ向きとなるようにして)トレイに排出する、とする実装も可能である。これは、次回の印刷はシート劣化が軽微な面に印刷されやすくするためであり、シートカールを小さく押さえるためである。シートカールは、シートが過熱後冷却されることでトナーが収縮し、そのトナーにシートが引っ張られることが発生要因の一つである。また、シートの両面のトナー付着量が同程度であれば、シートは両面から同じ力で引っ張られるため、シートカールは軽減する。そこで、次の印刷を累積トナー付着量が少ない面に行うことで、シート両面のトナー付着量の差をできるだけ小さくすることでシートカールを抑えることができる。
上記各実施形態で説明した通り、例えば記録された矢印の長さの総和から、裏表いずれの面でシート劣化が進んでいるかを知ることができる。そこで、図24Bに示すように、表面のシート劣化が軽微の場合にはシートをそのままトレイに排出する。裏面のシート劣化が軽微の場合には、シートをスイッチバックする機構を設けて、表裏をひっくり返してトレイに排出する。図24Bの例では、1つだけ記したソレノイドがオフの時のゲート爪は点線の角度であり、オンのとき実線の角度であるとする。また、図24Bに1つだけ記したシート搬送ローラは、順方向と逆方向へ回転方向を制御できるものとする。たとえば、表面のシート劣化が軽微な場合はソレノイドをオン(実線)とし、直線的にトレイに排出する。一方、裏面のシート劣化が軽微な場合には、まずソレノイドをオフ(点線)にしてシートを上方向に搬送させる。その際、制御部14からの信号に応じて、デフォルトでは反時計回りに回転しているシート搬送ローラを、シートの後端がゲート爪を通過したところで時計回りに回転するよう回転方向を逆転させる。これにより、シートの裏表を反転させてトレイに排出することが可能となる。
以上で説明した通り、第4実施形態で説明した方法で排出先トレイを切り替える、あるいは、シート劣化度に応じてシート裏表を揃えて排出することが可能となる。
(第5実施形態)
第5実施形態では、使用者が劣化度合いの限界に達したことを視認しやすいように、マークを印刷する実装例について説明する。尚、ブロック図は第1実施形態と同様である(図3参照)。
最初に第5実施形態の第1の態様について説明する。まずは、上記各実施形態と同様にしてシートの劣化度を検出する。劣化度合いがあらかじめ決めていた劣化閾値を超えていた場合には、劣化マーク記録部35は、ユーザが直感的に利用不可とわかるマークを印刷する。具体的には図25A、図25Bに示すように、第1実施形態〜第4実施形態で次の矢印マークを印刷していた位置に、“×”マーク、あるいは、“再利用不可”という文字を印刷して、これ以上再利用できないことを示す。
第2の態様について説明する。この態様では、図26に示すように、累積した劣化度合いが再利用の限界を超えた場合に劣化度合いを示す矢印マークがシート外へはみ出させる。図26には、はみ出した部分についても示されているが、当該はみ出し箇所については、当然シート上に印刷されない。これによりユーザが直感的に当該シートが再利用の限界を超えたことを理解できる。そのための劣化度合いを示す矢印マークの長さLaは下記式より算出される。この演算は制御部14(プロセッサ8)が行う。
La=Pt×Lp/Thr
ここで、Ptは検出したトナー付着率、Lpはシート長さ、Thrは累積トナー付着率の再利用不可基準値を示す。
具体例を示す。シートがA4サイズ(シート長さ=297mm)、累積トナー付着率の再利用不可基準値を100%、今回検出したトナー付着率を20%とすると、今回印刷すべき矢印の長さLaは
La=20[%]×297[mm]/100[%]=59.4[mm]
と求まる。例えば、それぞれの印刷時においてトナー付着率20%、25%、20%、25%、15%で印刷された場合、図26に示すように5回目の矢印がシートをはみ出してしまい、ユーザも直感的に再利用できないことを理解できる。
以上で説明したとおり、第5実施形態によれば、使用者が特別な機器を使用せずにより直感的にシートが再利用できるか否かを判断することが可能となる。
(第6実施形態)
第4実施形態において、シート劣化度によりシートの排出先を切り替える実装例を説明した。しかし、ユーザによって、許容できる劣化度合いが異なることが考えられる。また、ユーザによっては単に利用回数だけで判断したいということもありうる。
そこで、第6実施形態では、ユーザが再利用不可の判定基準を調整できるユーザインターフェイスを提供する。図27に、表示部4での表示例(判定基準調整画面)を示す。判定基準調整画面には、判定基準切り替えボタンD1があり、本例ではこのラジオボタンにより、単純に繰り返し回数のみで再利用可能か否かを判定するか、あるいは、累積トナー付着量などを考慮したシート劣化度により、再利用可能か否かを判定するかを切り替えることが可能となる。
判定基準切り替えボタンD1により、繰り返し回数を判定基準とした場合、ユーザは更に調整部D2により何回印刷、消去を繰り返したシートを再利用不可とするか調整することが可能である。ここで調整した値は表示領域D3に表示される。第1実施形態と同様動作により求められるシートに印刷されている劣化マークの個数と、入力される再利用不可の繰り返し回数とを制御部14が比較し、当該シートが再利用可能か否かを判定する。
判定基準切り替えボタンD1により、シート劣化度を判定基準とした場合、ユーザは更に調整部D4によりシート劣化度を用いた再利用可能か不可能かの判定基準を調整することが可能である。第1実施形態と同様動作により求められる、シートに印刷されている矢印の長さの総和からシート劣化度を導き、このシート劣化度と入力される再利用不可と判定する基準のシート劣化度とを制御部14が比較して、当該シートが再利用可能か否かを判定することが可能である。
(第7実施形態)
第1実施形態から第6実施形態では、シート劣化度はシートに印刷された状態をスキャナセンサ9で読み込み、制御部14(プロセッサ8)で計算することで求めている。すなわち、記録媒体再生装置100がシート上に印刷された情報に基づきシート劣化度を計算している。しかし、シート種類、印刷時の温度・湿度、スキャナの色むら、個体差など様々な要因により求められるシート劣化度に誤差が生じる場合がある。
第7実施形態では、画像形成装置が、印刷する前の電子データからトナー付着量を算出し、その付着量をシート劣化度として消色トナーを用いて印刷する。付着量の表し方としては数字で示しても良いし、バーコード・QRコードなどの機械読み取りが可能なコードマークを用いても良い。
図28に第7実施形態の画像形成装置の一例を示す。画像形成装置500は、原稿シートを読み取る原稿読取部R、原稿読取部Rで読み取られる原稿像や、他の機器より受信する画像データをシートに形成する像形成部Pを有する。また、画像形成装置500は、装置内の各ハードウェアを統括制御する制御ボード110を有し、制御ボード110は、演算処理装置であるプロセッサ111、不揮発性記憶装置や揮発性記憶装置であるメモリ112を具備する。
ここで、複写動作にしても印刷動作にしても入力画像信号に対して種々の画像処理を制御ボード110で施した後に、誤差拡散などに代表される階調処理を施した画像信号が生成され、像形成部Pに送信される。この階調処理後の画像に対して、制御ボード110は、下式を当てはめることでトナー付着量Rを算出する。
R=Σ(αC+βM+γY+δK)
ここで、C、M、Y、Kはそれぞれ階調処理後の画像の各画素のCMYK値、α、β、γ、δは予め決めておいた重み定数とする。Σにより画像全面画素の総和を求める。
ここで求めたトナー付着量を、制御ボード110はシート劣化度として階調処理後の画像に重畳してから像形成部Pに送信する。重畳の具体例を図29A〜図29Cに示す。図29Aが原画像である。図29Bが数値を直接埋め込む例であり、制御ボード110が数字を記載する箇所を予め白く塗りつぶした後に数値を重畳する。図29Cが数値をコード化してから埋め込んだ例であり、制御ボード110がコード画像を印刷する箇所を白く塗りつぶした後にコード画像を描画する。
なお、第7実施形態においては数値を直接書き込む場合も、コード画像を書き込む場合も、原画像の内容を考慮せず固定位置に書き込んでいる。しかし、公知の技術を用いて、原画像内の空白領域を探索して、その空白領域に印刷するようにしても良い。
図29B、図29Cで示した、画像劣化度が印刷されているシートが記録媒体再生装置に入力された場合は、第1実施形態〜第6実施形態で説明したように、第1、第2の画像読取部31、32により読み取った画像信号から制御部14(プロセッサ8)によりシート劣化度を算出するのではなく、シートに直接書き込まれている数値やQRコードからシート劣化度を取得して、そのシート劣化度を示すマークを消去不可能なトナーで改めて印刷する。なお、図29Bで示したように画像劣化度が数値で直接記載されている場合はOCR技術を用い、また図29Cで示したように画像劣化度がコード画像で記載されている場合にはコード画像のデコード技術を用いることで画像劣化度を正確に読み取ることが可能である。OCR技術もコード画像のデコード技術も公知の技術であるのでここでは詳細説明は割愛する。
上記例では、シート劣化の度合いを数値やQRコードで当該シート上に印刷する実装例について説明したが、画像形成装置500が上記第1実施形態〜第6実施形態で説明した矢印や同心円で印刷する実装でもよい。この場合は、マークは消色されないトナーで印刷される。
以上で説明したとおり、第7実施形態によれば、シート劣化度をスキャナで読み取った画像からプロセッサで計算して求めるのではなく、予め画像形成装置にて正確に算出され、記録されたシート劣化度を読み取ることにより、より高精度にシート劣化度を再利用シートに記録することが可能である。
第1実施形態の記録媒体再生装置によれば、使用者が特定の機器を用いずにシートの劣化度合いを判別することができる。また、第2実施形態の記録媒体再生装置によれば、第1実施形態では必要であった消去後の画像読取を実施せずに、使用者が特定の機器を用いずにシートの劣化度合いを判別することができる。また、第3実施形態の記録媒体再生装置によれば、シートを領域に分割して領域ごとのシート劣化度合いを示すことができるので、より正確に使用者がシートの劣化度合いを判別することができる。
第4実施形態の記録媒体再生装置によれば、シートの劣化度合いにより排出先トレイを切り替えたり、また、常に同じ方向にシート劣化の軽微な面を向かせてトレイに排出したりすることが可能である。よって、使用者が次に印刷する際に、用途に応じて再利用シート、あるいは、再利用面を簡単に選択することが可能となる。
また第5実施形態により、印刷、消去を繰り返したシートが再利用可能か否かを、使用者が何の機器も使用せずに、更に直感的に理解することが可能となる。第6実施形態により、ユーザが再利用可能か否かの判定基準を調整することが可能となる。第7実施形態により、画像形成時の情報をシートの印刷時に埋め込んでおくことで、より正確に劣化度合いを記録することが可能となる。
また上記各実施形態では、記録媒体再生装置(消色装置)、画像形成装置に実装する例を説明したが、各実施形態で説明した機能を有するマーク形成装置として提供されてもよい。このようなマーク形成装置は、ハードウェアとして、制御部14(プロセッサ8、記録部13)や制御ボード110(プロセッサ111、メモリ112)などの制御ユニット、マーク印刷部9Aや像形成部Pなどのプリンタユニット、スキャナセンサ9や原稿読取部Rのようなスキャンユニットを少なくとも有し、上記各実施形態で説明した機能ブロックを実現する。
上記各実施形態で説明した実装を、互いに複数組み合わせて、記録媒体再生装置(消色装置)、画像形成装置、マーク形成装置として提供されてもよい。
上記各実施形態で示した数式等は、あくまで一例であり、様々な実装が可能である。
上記各実施形態では、色材付着量に応じた形状の所定マークを形成する例を説明し、形状の一例として、矢印や円のマークを示した。また、色材付着量に応じた形状の一例として、矢印の長さ(色材付着量に応じて長さが異なる)や円の半径長さ(色材付着量に応じて半径長が異なる)を示した。
以上に詳述したように、この明細書に記載の技術によれば、複数回使用によるシートの劣化度合いを、使用者が用いるシートの上に印刷することが可能となるため、シート劣化についての情報を使用者に容易に提供でき、使用者も容易に確認することが可能となる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
1 ICカードリーダ、2 タッチパネル式操作部、3 ボタン式操作部、4 表示部、5 消去可否判定部、6 消去部、7 リユース判定部、8 プロセッサ、9 スキャナセンサ、9A マーク印刷部、10 リユースシート供給カセット、11 リユースシートスタックカセット、12 リジェクトシートスタックカセット、13 記憶部、14 制御部、20 外部装置、31 第1の画像読取部、32 第2の画像読取部、33 画像劣化検出部、34 劣化マーク検出部、35 劣化マーク記録部、100 記録媒体再生装置。

Claims (6)

  1. シートに形成されている画像を、スキャンして取得する画像取得部と、
    前記画像取得部により取得される画像から、該画像の色材付着量を算出する演算部と、
    前記シートに既に形成されている矢印形状の所定マークを検出する検出部と、
    前記演算部により算出される色材付着量に応じた長さの矢印形状の所定マークを、前記検出部により検出される既存マークの矢印先端位置に矢印終端がくるように、且つ前記既存マークと同じ方向となるように追加して前記シートに形成する形成部と、
    を有するマーク形成装置。
  2. 請求項1に記載のマーク形成装置において、
    前記シートに形成されている画像は、消色器で消色することができる色材で形成されており、前記所定マークは、前記消色器で消色されない色材で形成されている
    マーク形成装置。
  3. 請求項2に記載のマーク形成装置において、
    前記画像取得部は、前記消色器での消色前に前記画像を取得し、
    前記検出部は、前記消色器での消色後に、前記シートに形成されている既存の所定マークを検出し、
    前記形成部は、前記消色器での消色後のシートに、前記所定マークを形成する
    マーク形成装置。
  4. 請求項2に記載のマーク形成装置において、
    前記画像取得部は、前記消色器での消色前に前記画像を取得し、
    前記検出部は、前記消色器での消色前に、前記シートに形成されている既存の所定マークを検出し、
    前記形成部は、前記消色器での消色後のシートに、前記所定マークを形成する
    マーク形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のマーク形成装置において、
    前記画像取得部は、前記シートの表面、裏面に形成されている画像を取得し、
    前記演算部は、前記表面、前記裏面の画像それぞれの色材付着量を算出し、
    前記検出部は、前記表面、前記裏面ごとに、既存の所定マークを検出し、
    前記形成部は、前記表面、前記裏面それぞれのシート面に、その面に対応した所定マークを形成する
    マーク形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のマーク形成装置において、
    前記画像取得部は、前記シートの表面、裏面に形成されている画像を取得し、
    前記演算部は、前記表面、前記裏面の画像それぞれのシート劣化量を算出し、
    前記検出部は、前記表面、前記裏面のうち一方の面に形成されている、前記表面、前記裏面の所定マークを検出し、
    前記形成部は、前記検出部により検出される前記表面の所定マークに、前記表面の色材付着量に応じた形状の所定マークを前記一方の面に追加で形成し、前記裏面の所定マークに、前記裏面の色材付着量に応じた形状の所定マークを、前記一方の面に追加で形成する
    マーク形成装置。
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