JP2000190569A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP2000190569A
JP2000190569A JP10372021A JP37202198A JP2000190569A JP 2000190569 A JP2000190569 A JP 2000190569A JP 10372021 A JP10372021 A JP 10372021A JP 37202198 A JP37202198 A JP 37202198A JP 2000190569 A JP2000190569 A JP 2000190569A
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JP10372021A
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Masayo Adachi
聖代 足立
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多数のセンサや複雑な画像認識技術を用いる
ことなく、印刷中断後に印刷再開する場合、所定位置へ
印字する場合、用紙搬送トラブル等が発生しても、印刷
位置を確実に規定し、高品位の印刷動作を行なえる印刷
装置を提供すること 【解決手段】 用紙4には、印字行と平行又は直交する
方向に一定間隔毎に設けられた複数のマーキング部が設
けられており、印刷装置には、マーキング部の位置を検
出するようキャリッジ上の印刷ヘッド1近傍に配設され
た光センサ5と、光センサ5の検出結果を記憶するRA
M8、不揮発性メモリ9と、これら記憶手段に記憶され
た位置情報に基づき、基点位置からマーキング部までの
移動距離を演算するCPU10と、記憶手段の位置情報
とCPUの演算結果に基づき、印刷ヘッド1を移動させ
る印刷ヘッド移動24とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷する記録媒体
上に予め付されたマーキングを利用して、印刷位置の制
御を行なう印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタなどの印
刷用ヘッドを用紙等の記録媒体(以下、用紙と総称す
る)上に走査することにより画像を形成する印刷装置に
おいては、印刷を中断した後、改めて再開する場合に、
印刷再開位置を厳密に規定することができず、形成され
た画像の品位が低下するという問題点を招来していた。
【0003】そこで、上記問題点を解消するための技術
として、例えば、特開平1−101174号公報に開示
されているドットマトリクスプリンタが挙げられる。同
公報に記載の技術では、印刷の中断位置から印刷を再開
させるのに際し、印刷を中断した位置を所定の記憶手段
で記憶し、その位置から印刷を再開する際に、印刷を数
ドットだけ重ねている。これによって、印刷ヘッドの機
械的精度の影響等から、印刷再開位置を厳密に規定でき
ずに画像に隙間が生じることを防止できる。
【0004】また、特開平4−135780号公報に開
示されている技術では、光電変換素子等の光学センサに
より、用紙の端部に形成されている枠などを検知するこ
とにより、前記枠内に印刷を行なうことができる。従っ
て、枠の印刷位置や用紙セットされる位置がずれたとし
ても、枠を認識して印刷位置を決定しているので、所定
の枠内での印刷が可能となっている。
【0005】さらに特開平9−54666号公報に開示
の技術によれば、規定用紙上に印刷されている様式を読
み取って画像データに変換した後、イメージデータを認
識処理する画像認識技術を用いることによって、用紙上
への印刷開始位置を決定している。従って、規定用紙の
所定項目の位置に対し、正確に印刷することが可能とな
り、上記認識処理によって検出された用紙の傾きに応じ
て、画像データや印刷位置を補正することが可能とな
る。
【0006】また従来はカラー印刷を行なう場合に、用
紙の色を判定し、用紙上に同様の画像が形成されること
を防止することが試みられている。当該技術としては例
えば、特開昭64−86167号公報に開示されている
技術が挙げられる。すなわち、複写機の給紙部に複写用
の用紙の色を検出するセンサを設け、複写用紙の色と異
なる顕像剤を収納した現像器が装置に装着されていない
場合に警告する構成となっている。このように構成する
ことで、用紙と同系の色で印刷することによる不鮮明な
画像形成を防止することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平1−101174号公報、特開平4−1357
80号公報に記載の技術によれば、印刷を中断した位置
や用紙の枠の位置などの位置情報、又はセンサで検出さ
れた信号により、印刷開始(再開)位置を算出している
ものの、当該位置まで印刷ヘッドが移動したことを確認
する手段を有しておらず、上述した位置判定は、印刷ヘ
ッドを移動させる機構の機械的な精度に頼らざるを得
ず、機械的精度を越えて厳密な位置を規定することがで
きない問題があった。
【0008】また、特開平9−54666号公報に開示
された技術によれば、画像認識技術を駆使して用紙の様
式を判別して印刷位置情報を得ているが、同様にして、
所定の位置から印刷が開始されているかを確認する手段
を備えなければ、厳密な位置を規定することができな
い。さらに傾きの補正については、検出した傾きに合わ
せて画像データを補正しているので、数値演算での誤差
等により、画質の劣化を招く恐れがある。
【0009】さらに、特開昭64−86167号公報に
記載された技術では、用紙のサイズや色と形成される画
像とが一致しないので、印刷ミスの発生を回避すること
ができるが、従来用いられる印刷装置と比較した場合、
用紙サイズや色を検出するためのセンサ等の検出手段と
その検出手段用の回路、配線、基板等が必要となり、部
材点数の増加や製造コストの増大とを招来することにな
る。
【0010】本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、多
数のセンサや複雑な画像認識技術を用いることなく、印
刷中断後に印刷再開する場合や所定位置へ印字する場合
や用紙の搬送トラブル等が発生した場合等であっても、
印刷位置を確実に規定し、高品位の印刷動作を行なえる
印刷装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、記録媒体を搬送するための搬送手段と、記録媒体の
印字行に沿って移動するキャリッジ上に載置された印刷
ヘッドと、前記印刷ヘッドによる印字動作を制御する制
御部と、印字データ及び印字位置を記憶するための記憶
手段と、を備えた印刷装置において、記録媒体には、印
字行と平行又は直交する方向に一定間隔毎に設けられた
複数のマーキング部が設けられ、前記マーキング部の位
置を検出するよう前記キャリッジ上の前記印刷ヘッド近
傍に配設されたマーキング検出手段と、前記マーキング
検出手段の検出結果を記憶する第2の記憶手段と、前記
第2記憶手段に記憶された位置情報に基づき、基点位置
から前記マーキング部までの移動距離を演算する移動距
離演算手段と、前記第2記憶手段の位置情報と前記移動
距離演算手段の演算結果に基づき、前記印刷ヘッドを移
動させる印刷ヘッド移動手段とを備えたことを特徴とす
る印刷装置である。
【0012】請求項2に記載の発明は、印刷動作を中断
したことを検出する中断検出手段と、印刷動作が再開可
能であることを検出する再開検出手段と、前記中断検出
手段の検出結果に基づき、中断した時点の上記印刷ヘッ
ド位置と上記印刷データの未印刷部分に対応したデータ
を格納する第3の記憶手段を備え、上記制御手段は、さ
らに前記第3記憶手段に格納された前記データに基づ
き、中断後の印刷動作を再開することを特徴とする請求
項1に記載の印刷装置である。
【0013】請求項3に記載の発明は、印刷装置の負荷
に電力を供給する第1の電源手段と、前記第1電源手段
が電源供給不能のときに電源を供給可能な第2の電源手
段と、電源供給を前記第1電源手段と前記第2電源手段
の間で切り換え可能な電源切換手段とを備え、上記制御
手段は、上記中断検出手段が前記第1電源手段の電源供
給不能状態を検出すると、印刷動作を中断し、上記印刷
ヘッド位置と上記印刷データの未印刷部分に対応した上
記データを上記第3記憶手段に格納し、前記第1電源手
段の復旧後に前記電源切換手段が電源供給を前記第1電
源手段に切り換えると、前記第3記憶手段に格納された
前記データに基づき、中断後の印刷動作を再開すること
を特徴とする請求項2に記載の印刷装置である。
【0014】請求項4に記載の発明は、装置の使用者に
対し、異常事態を報知するための報知手段を備え、上記
制御手段は、上記マーキング検出手段の検出結果に異常
が認められると、前記報知手段から使用者に異常事態を
報知することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷
装置である。
【0015】請求項5に記載の発明は、記録媒体の搬送
方向及び又は上記印字ヘッドの移動方向は、上記マーキ
ング部の配設方向に沿って移動するよう構成され、上記
制御手段は、上記マーキング検出手段が検出した前記マ
ーキング部の位置が前記移動方向と合致しないことを検
出すると、上記報知手段から使用者へ報知させることを
特徴とする請求項4に記載の印刷装置である。
【0016】請求項6に記載の発明は、記録媒体の搬送
方向及び又は上記印字ヘッドの移動方向は、上記マーキ
ングの配設方向に沿って移動するよう構成され、記録媒
体の搬送方向を補正するための搬送方向補正手段を備
え、上記制御手段は、上記マーキング検出手段が検出し
た前記マーキング部の位置が前記移動方向と合致しない
ことを検出すると、前記搬送方向補正手段により搬送方
向を補正することを特徴とする請求項4に記載の印刷装
置である。
【0017】請求項7に記載の発明は、上記マーキング
部はさらに、記録媒体の種類に応じて形成された第2の
マーキング部を含み、上記マーキング検出手段が前記第
2マーキング部の検出結果を記憶する第4の記憶手段と
を備え、上記制御手段は、前記第4記憶手段に記憶され
た検出結果に基づき、印刷動作を制御することを特徴と
する請求項1又は2に記載の印刷装置である。
【0018】請求項8に記載の発明は、上記マーキング
部はさらに、記録媒体の種類に応じて形成された第3の
マーキング部を含み、上記マーキング検出手段が前記第
3マーキング部の検出結果を記憶する第4の記憶手段
と、装置の使用者に対し、記録媒体の種類を報知するた
めの第2の報知手段を備え、上記制御手段は、前記第4
記憶手段に記憶された検出結果に基づき、前記第2報知
手段から記録媒体の種類を報知することを特徴とする請
求項1又は2に記載の印刷装置である。
【0019】請求項9に記載の発明は、前回印刷時の印
刷データと上記マーキング検出手段による上記マーキン
グ部の位置情報の対比データを記憶するための第5の記
憶手段を備え、印刷後の記録媒体に再度追加印刷する
際、上記制御部は、前記第5記憶手段に記憶された前記
対比データに基づき、上記移動距離演算手段が追加する
印刷データの位置が一致する前記マーキング部の位置を
決定することにより、上記印刷ヘッドの移動距離を演算
し、上記印刷ヘッド移動制御手段により前記印刷ヘッド
を演算された前記移動距離だけ移動させて追加印刷する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置であ
る。
【0020】請求項10に記載の発明は、上記マーキン
グ部は記録媒体の両面に互いの面のマーキング位置が対
応するよう形成され、上記制御手段は、一方の面に印刷
した印刷データの位置を第6の記憶手段に記憶し、他方
の面を印刷する際、前記第6記憶手段に記憶された印刷
位置情報に基づいて、印刷ヘッド移動制御手段を動作さ
せることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置
である。
【0021】
【発明の実施の形態】(本発明の第1の実施形態)本発
明に係る印刷装置は、例えばインクジェット方式、サー
マル方式などのように、用紙の所定位置に印刷ヘッド
(印字ヘッド)を移動させる形式のものがあり、上記印
刷装置に用いられる印刷ヘッドとしては、例えば図1に
示しているように、キャリッジに設けられる形態が挙げ
られる。そして、当該印字ヘッド1を備えているキャリ
ッジには、例えば光センサ発光素子2及び光センサ受光
素子3を備えてなる光センサ5(2次元センサ、検知手
段)が一体化され配設されている。
【0022】そして印字ヘッド1は、用紙4上のどの位
置を移動しているかを検知するための印刷位置確認手段
として上記光センサ5を備えているので、印字ヘッド1
と光センサ5とは同一のキャリッジに設けられることと
なる。
【0023】上記光センサ5は、用紙4上に形成された
マーキングを検出して、印字ヘッドの印刷位置を検出す
ることとなる。このマーキングが図2で示すように、所
定の間隔で互いに直交するようマトリックス状に配列さ
れた複数のドットで形成される。或いは図3に示すよう
に、所定の間隔で互いに直交する直線から形成するよう
にしても良い。
【0024】尚、上記マーキングの配置するピッチにつ
いては、印字可能な最小ピッチとすることで、任意の印
字可能な位置を認識することが可能となるが、近年の高
解像度化ともあいまって処理量が増加することになる。
従って、許容できる重複可能な印字幅と、処理速度の関
係等からマーキングのピッチ幅を設定すれば、当該ピッ
チ幅を印字可能な最小ピッチの整数倍とすることができ
るので、画像品位を確保しながら印字位置の検出回数を
低減することができる。
【0025】上記マーキングは、用紙4上において、光
センサ5に2次元センサを用いて印字ヘッド1の2次元
位置を検出できるように形成しても良く、例えば用紙4
上での位置を2次元の座標情報として、(x,y)と表
わすことができるようなマーキングであれば、用紙4上
における任意の位置で位置確認することが可能となるこ
とから好適なものである。
【0026】また例えば、印字する用紙が定型文書であ
る場合には、用紙中の印刷位置は予め決まっていること
から、印刷する部分近傍にのみマーキングを設ければ、
用紙の製造コストを低減でき、印刷位置の検出処理を低
減できる。この場合には、マーキング自体を定型文書の
印刷位置近傍に予め印刷されている枠やマークと併用す
るように構成しても良い。このように構成することで、
用紙上に位置検出のためだけのマーキングをわざわざ設
けなくても、定型文書の枠体やマークのみを印刷した用
紙を使用するだけで位置検出を行なえ、用紙の製造コス
トを最低限に抑え、広範に使用できるという利点があ
る。
【0027】マーキングには、可視領域内(可視)のイ
ンク(顕像液、顕像方法)を用いても良いが、上述のよ
うにグリッド状のマーキングを用いる場合には、一般的
に可視領域外(不可視)のインクを用いるのが望まし
い。
【0028】さらに本実施形態では、不可視のインクを
用いた場合について説明しているが、例えばインクとし
て磁性体を含むものとし、センサ部を磁気センサを用い
て構成しても良く、光センサを用いる場合に比べ、顕像
剤の飛散や紙粉等の汚れによる誤検知が減少し、清掃等
のメンテナンスが少なくて済むという新たな効果も期待
できる。
【0029】本実施形態では、図2に示すようなドット
パターンが、不可視のマーキングとして用紙の縦横に夫
々一定間隔となるように形成されており、通常の条件下
では使用者には認識されないが、光センサ5によって検
出可能に形成されていれば特に限定されるものではな
い。
【0030】ここで、不可視のマーキングとしては、赤
外線吸収インクを所定のピッチで印刷しておく方法があ
り、赤外線吸収インクとしては、例えば特開平7−68
983号公報に開示されているN、N、N’、N’−テ
トラキス(p−ジ−ブチルアミノ)pフェニレンジアミ
ニウム塩系の赤外線吸収物質を挙げることができるが、
特に限定されるものではない。その他の方法としては、
極めて小さく印刷する方法や極めて薄く印刷する方法等
が挙げられ、要は光センサ5では検出できるが使用者の
肉眼では認識できないレベルで印刷しておけば良い。
【0031】尚、上述のように絶対位置情報として検出
する以外に、絶対的な印刷位置ではなく精度が低下する
恐れがあるが、所定のスタート位置からマーキングを検
出した時点までの時間情報として処理しても良く、比較
的高価な2次元センサを用いずに、例えば制御回路部分
の基本タイマと、受発光素子を用いることで実施するこ
とも可能である。
【0032】また、印刷ヘッド1は一般的に印刷速度向
上等の理由から、主走査方向や副走査方向に対し同時に
複数の画素を印刷する場合があり、その場合には主走査
方向と副走査方向に対しそれぞれ間引き処理をする(又
はマーキングのピッチを大きくする)ことで、印刷位置
の検知動作を少なくして処理量を減らすことも可能であ
る。
【0033】またこの場合、例えば印刷を中断した際
に、印字ヘッド1の副走査方向の用紙搬送を停止する構
成とし、印刷再開時までその状態を保持し、印刷ヘッド
1のみを印刷を中断した位置まで移動させる場合には、
印字ヘッド1の走査方向のみ検出できれば良いこととな
るので、マーキング自体は用紙上の印刷可能領域に設け
る必要があるものの、印刷位置を検知する処理量が少な
く好適な実施態様である。
【0034】さて上記赤外線インクによりマーキングを
形成した場合、マーキングを検出する光センサ5は、図
1に示したような光センサ発光素子2及び光センサ受光
素子3の組み合わせを挙げることができるが、光センサ
発光素子2は赤外線を含む可視光を発光する素子であ
り、光センサ受光素子3は赤外線を受光する素子であ
る。
【0035】尚、光センサ発光素子2が発光する光のス
ペクトルは、迷光により他の装置へ悪影響を及ぼすこと
を防止するため、バンドパスフィルタ等を用いて帯域を
制限したり、発光素子そのものをスペクトル帯域の制限
されたものを用いるのが好適である。また光センサ受光
素子3の受光帯域を制限するために、バンドパスフィル
タを設ける構成でも良い。
【0036】光センサ発光素子2から発光される光をマ
ーキングに照射されると、マーキングが紫外線吸収イン
クから形成されている場合、光に含まれる赤外線のみを
吸収し、可視光は用紙4の表面で反射される。従って、
反射光には赤外線は含まれておらず可視光のみとなって
おり、光センサ受光素子3で受光した光が可視光のみで
あれば、マーキングが形成されている位置であると判断
できる。一方、光センサ受光素子3で光に赤外線が含ま
れていれば、マーキングが形成されていない位置である
と判定できる。
【0037】尚、光センサ発光素子2から発せられる光
としては、赤外線を含む可視光のみに限定されるもので
はなく、他の部材に影響を与えたり他から影響を受けに
くい光の帯域や強さであれば良く、趣旨を逸脱しない範
囲で種々の応用が可能である。また他からの迷光により
誤検知しないように、発光素子を所定周波数でパルス駆
動して発光した光をマーキングに照射し、受光後に上記
周波数のみをバンドパスフィルタ回路で抽出して検出す
るように構成しても良い。
【0038】上記光センサ5は2次元センサである場合
には、光センサ発光素子2が発光し、光センサ受光素子
3がその反射光を受光する用紙4上の範囲、すなわち、
光センサの光の照射範囲(スポット径)は、図2の場合
では少なくともマーキングが4つのドットを含む範囲、
図3の場合ではラインの交点を少なくとも4つ含む範囲
であることが好ましい。
【0039】すなわち、光センサの光の照射範囲が上記
範囲よりも小さい場合、検知可能なマーキングが2次元
の広がりを有さないこととなるため、光センサ発光素子
2と光センサ受光素子3を備える光センサが2次元セン
サとして機能しなくなるからである。
【0040】ここで光の照射範囲内にあるマーキングに
対し、例えば所定の不等間隔を有するマーキングを追加
形成することで、後述する用紙情報などの他の情報を光
センサ5で読み取ることが可能となり、それゆえ、上記
光の照射範囲が広がることで、当該範囲内に追加形成す
る不等間隔のマーキングの自由度、選択度が向上し、マ
ーキングが有する情報量を増大させることができる。
【0041】しかしながら、あまり光の照射範囲を広げ
すぎると、図1に示したように、用紙4とキャリッジの
間隔(用紙4と光センサ5の間隔)を大きくとる必要が
生じたり、スポット径の大きな発光素子を用いる必要が
生じ、装置の大型化や部品選定の自由度が低下する等の
弊害がある。
【0042】上記印字ヘッド1及び光センサ5を制御す
る制御部6として、図4に示すように、プログラムRO
M(Read Only Memory)7、RAM(Random Access Me
mory)、不揮発性メモリ9、CPU(Central Processi
ng Unit)10、エンジンコントロールI/F(Interfa
ce)11、ホストI/F12を介して、印字ヘッド1、
光センサとしての2次元センサ5、予備充電池15、電
源17が、ホスト16に接続され、ホスト16は電源管
理や画像処理、画像形成処理を含め印刷装置全般の制御
を行なう。
【0043】上記プログラムROM7、RAM8は記憶
部を構成しており、CPU10は用紙上における2次元
センサ5の位置を計算する演算部となっている。記憶部
及び演算部により計算された光センサ5の位置(すなわ
ち印字ヘッド1、13)は適宜RAM8に記憶される。
また、不揮発性メモリ9は、電源が遮断された場合に、
展開した印刷データを待避するのに用いられる。
【0044】上記印刷ヘッド1及び2次元センサ5と共
に、制御部6に接続されている予備充電池15は、印刷
装置の稼働中に電源が遮断された際に装置へ電源を供給
するよう機能する予備電源であり、ここでは充電池とし
ているが、電源を供給できるようなバッテリ等であって
も構わない。
【0045】図5を用いて上記制御部6の動作について
説明すると、印字ヘッド1と一体化されている光センサ
5(2次元センサ)が用紙上のマーキングを検知する
と、制御部に含まれているCPU10の移動距離演算部
21が光センサ5のある印字ヘッド1の移動距離を計算
し、用紙上における光センサ5の現在位置22が得られ
る。
【0046】制御部6は、求められた現在位置22と、
用紙上で印刷を開始する位置23とから、印字ヘッド1
の移動制御を行ない、印字ヘッド移動部24により印字
ヘッド1が移動され、用紙送り部25により用紙を搬送
する。尚、移動部24や用紙送り部25の構成として
は、従来のインクジェットプリンタやインクリボン式プ
リンタなどに用いられる機構を挙げることができ、これ
ら機構は公知であるので、これ以上の説明は省略する。
【0047】また図示していないが、制御部6は、画像
形成動作(印刷)中に電源が落ちた場合に、印刷するた
めのデータを待避させる制御を行なう。具体的に説明す
れば、制御部6のCPUがロジックレベルに変換された
アナログ電圧をアナログポートに入力したり、他の回路
で形成された電源通電遮断に対応したロジック信号を入
力することで、電源電圧や電源電流等に対応した信号を
モニタしておき、前記信号に基づき、印刷中に電源が遮
断されたり所定値以下に低下したことを検出すると、エ
ンジンコントロールI/F11を介して、接続されてい
た電源17から予備充電池15に電源を切換ると共に、
ロジック部分の電圧レベルが下がる前に、印刷のために
展開した印刷データを不揮発性メモリ9に待避させる。
【0048】電源部分を切り換える方法としては、フォ
トカプラやフォトトライアック等のスイッチング素子で
電源供給ラインそのものを切り換えても良いし、並列に
電源17と予備充電池15を制御部6に接続しておき、
電源が遮断されると、予備充電池が通電されるように構
成しても良い。
【0049】その後、電源を通電した際には、不揮発性
メモリ9に待避させていた印刷データを読み込み、印字
ヘッド移動部24を介して印字ヘッド1を中断した位置
まで移動させ、中断した部分以降の印刷データを印刷さ
せる。
【0050】次に制御部6で行なわれる具体的な制御内
容について説明する。制御部6によって行なう制御と
は、用紙上のマーキング位置を光センサで検知すると共
に、用紙の端位置を基点として、当該端位置から所定の
マーキング位置までの距離(位置)を光センサと印字ヘ
ッドの移動距離としてCPUにより計算し、求められた
移動距離を基に印刷すべき位置を決定するものであり、
印刷動作が中断し再開したときに、用紙の適切な位置か
ら印刷を再開させることが可能となる。
【0051】図6は印刷中断時における制御内容を示し
たフローチャートであり、まずステップS11(以降、
S11というように略す)にて、用紙の端部等の基点と
なるような用紙上の所定位置を光センサ5で検知し、続
いてS11にて用紙上のマーキングを検出し、CPU1
0により光センサ5(印字ヘッド1)の用紙上での現在
位置を計算する(S13)。
【0052】次いで、S14で前段で計算された現在位
置が頁の終了位置か否かを計算し、仮に計算された現在
位置が終了位置であれば、そのまま印刷を終了させる。
一方、計算結果の現在位置がページの終了位置でなけれ
ば、S15で印刷を中断するか否かを判定し、中断しな
い場合はS12に処理が戻り、中断する場合はS16に
処理が移行して、電源が落ちているか(但し電源はまだ
正常に動作する電圧、電流を確保している状態)否かを
入力されたアナログ信号や電源遮断通電に係る信号で判
定し、電源が落ちていればS17で予備充電池を稼動さ
せて電源を供給し、S18へ処理が移行する。
【0053】そしてS18、S19で中断した位置情報
と場合によっては印刷情報を記憶部に格納又は保持し、
S20で印刷の中断を解除するか否かを判定し、解除し
ない場合はこの処理を繰り返し行ない、解除すると記憶
部に格納された中断位置情報と印刷データとに基づき、
S21で印字ヘッド1を印字ヘッド移動部24を駆動す
ることで印刷開始位置(印刷開始位置)まで駆動させ
て、S22で印刷を再開させ、S12へ処理が戻る。
【0054】本発明に係る印刷装置には、装置又は用紙
に関する情報を使用者に報知する報知手段を備えている
ことが好ましい。この報知手段の具体的な構成は特に限
定されるものではないが、予め装置又は用紙の情報につ
いての所定の選択肢を設けておき、情報を通知する必要
が生じると、CPU10に接続され制御される装置の操
作部等に設けられた選択肢部分のランプが点燈したり、
液晶表示装置などの表示装置を設け、通知すべき情報を
文や画像で通知するような構成を挙げることができる。
【0055】上記報知手段を設けた場合におけるマーキ
ング検知状況の報知制御について図7のフローチャート
に基づき説明を行なう。まずS31で上述した図6のS
11と同様にして光センサ5を用紙上で一定区間走査さ
せ、S32で用紙上でマーキングが検知されたか否かを
判定し、検知されれば、S35にて通常の印刷処理(例
えば図6のフローチャートのような印刷処理)を行な
う。一方、検知されない場合は、S33にて、操作部の
表示ランプを点燈させたり、液晶表示部にその旨表示さ
せたりして、報知手段により使用者に通知する。
【0056】このとき、用紙上でマーキングを検出でき
ない理由としては、マーキングの付加された所定の用紙
を使用していないか、マーキングの形成されていない裏
面をセンサの対向面(印刷面)としてセットしている
か、或いはセットの仕方そのものに問題があるか等が考
えられ、その旨を液晶表示部にて具体的に表示するよう
に構成しても良い。次いで、S34で例えば適切な用紙
をセットしてS31に処理が戻る。
【0057】上記報知手段により報知される情報として
は、マーキングが検知されないという情報の他に、検知
した複数のマーキングの位置が所定の位置からずれてい
ることを判定して、用紙の搬送方向がずれているという
情報が挙げられる。
【0058】具体的には図8に示すように、S41で用
紙をセットし、S42で印字ヘッド1と光センサ5を走
査させ、S43でマーキングを検知した後に、S44で
検出したマーキング位置を解析し、S45でマーキング
位置を記憶部に記憶させ、S46で所定の方向、位置に
マーキングが並んでいるか否かを比較する。
【0059】例えば図9に示すように、印字ヘッド1及
び光センサ5を移動させた場合、正しく用紙がセットさ
れていれば、図中破線l−l’の方向に一直線にマーキ
ングが並んでいる筈であるが、用紙が傾いてセットされ
ていれば、図中一点鎖線m−m’の方向すなわち破線の
方向から見て傾いた状態でマーキングが並んでいること
になる。そこで、CPU10により検知したマーキング
から上記のような傾きが生じているか否かを計算する。
【0060】ここで比較する方法としては、予め用紙の
サイズ等の種類に応じて、基準とするマーキング位置の
情報が記憶手段8、9等に記憶したルックアップテーブ
ルを設けておき、上述した比較時には、記憶されている
基準位置と検出したマーキング位置とを比較する方法
や、工場出荷時、設置時、メンテナンス時等に基準チャ
ートとしてマーキング入りの用紙を搬送して基準のマー
キング位置を記憶しておき、その後は記憶された位置情
報を基準位置として活用するように構成しても良い。そ
して、直線l−l’にて位置情報の差が搬送する筈が、
直線m−m’に従って、概略一定量ずつ増加したり、減
少したりすることを検出すれば、用紙が傾いて搬送され
ているのか否かが判定できる。
【0061】尚、用紙は可撓性を有しており、用紙搬送
時やセンサの取付バラツキ等のメカ的誤差等からも、マ
ーキングの読み取り位置については、所定の誤差範囲を
設定し運用すると良い。また上述した基準位置の設定や
ルックアップテーブルでの値についても、所定回数だけ
読み取りを行なったときの平均値や偏差を考慮したバラ
ツキを許容するようにすれば、少しでも検出位置がずれ
て、報知が行なわれ、装置の稼働率を低下させるといっ
た問題を解消できる。
【0062】また、用紙の斜め搬送を検出するだけでな
く、例えば、マーキングのうちの一部だけが検出されな
い場合に、用紙のマーキングに一部不具合がある場合を
検出したり、逆に光センサ5や印字ヘッド、及びこれら
の走査状況等に不具合がないかを基準チャートを使用し
て判定することも可能である。
【0063】このようにして比較した結果、S47とし
てマーキングの位置がずれていれば、報知手段により使
用者に警告する。一方、マーキングの位置がずれていな
ければ、S48として光センサ5の走査を終了するか否
かを判定し、走査を終了するのであれば印刷を開始する
が、走査を終了しないのであれば、S49で次のマーキ
ングを検知させ、S44に処理が戻って再びマーキング
位置の解析に戻る。
【0064】上述した位置ずれの判定では、位置ずれを
使用者に警告するのみであったが、例えば用紙搬送方向
を補正するための搬送ローラ(用紙搬送方向補正手段)
を設け、このローラにより自動的に用紙の搬送方向を補
正する構成を採っても良い。尚、補正手段はローラに限
定されず、搬送方向を補正するためであれば、他の部材
でも可能である。
【0065】例えば、図9に図示した用紙の斜め搬送を
補正するには、用紙搬送方向に直交する方向に並設され
た補正ローラのうち、図中l’、m’側の搬送ローラに
駆動力を伝達して向かって反時計回りに回転するように
搬送させたり、普段は用紙から離間されている補正ロー
ラにソレノイド等の付勢部材を設けて、l’m’側の補
正ローラのみを用紙に当接し、lm側の搬送ローラを離
間したままとして搬送駆動させれば良い。さらに、用紙
の非画像形成部に直接付勢する手段を搬送方向に直交す
る方向に並設し、lm側の付勢部材で用紙の非画像形成
部を保持させ、反時計回りに回転するように搬送しても
良い。
【0066】図10は自動的に用紙の搬送方向を補正す
る制御の一例を示しており、内容は図9と類似してお
り、図10のS51〜59までは図9のS41〜S49
までと同様に処理を行なうが、図10ではS57で位置
ずれがあると判定された場合には、S60にてローラに
より用紙の傾きを補正させ、その後S52に反りが戻
る。
【0067】(本発明の第2の実施形態)本実施形態で
は、一度印刷した用紙に対し、さらに印刷を追加する場
合について説明を行なう。まず図11において、まずS
61として制御部6は印刷データを受信し、S62で印
刷データの解析を行ない、S63で印刷データがフォー
マットデータであるのか否かを判定し、フォーマットデ
ータでなければ、通常の印刷データで良いので、上述し
てきた通常の印刷処置を行なう(S74)。
【0068】一方、フォーマットデータであれば、S6
4としてデータの印刷を開始し、S65でマーキングを
検出し、S66で追加印刷が必要な位置であるか否かを
判定し、追加印刷を行なうべき位置であることが判定さ
れると、S67でCPU10でマーキング位置から移動
距離を計算させ、S68として追加印刷位置を記憶さ
せ、S69で印刷終了するか否かを判定し、一方、追加
印刷位置でなければ、そのままS69に進む。上記追加
印刷位置の数としては特に限定されるものではなく、例
えば図12に示すように複数の追加印刷位置を有する場
合であっても良い。
【0069】印刷を終了しないときは、S65に処理が
戻り、印刷を終了する場合にはS70に進み、印刷の完
了している用紙を再度セットする。そしてS71として
追加データを制御部で受信し、S72で上記追加位置ま
で印字ヘッド1を移動させ、S73で印刷処理を実行さ
せる。
【0070】上記追加印刷を行なう場合には、制御部6
は、最初の印刷時の印刷データと、光センサ5で検出さ
れた用紙上のマーキング位置との待避データとを記憶部
に記憶させた後に、その対比データに基づいて、追加す
る印刷データが一致するマーキングの位置を決定して印
字ヘッド1を稼動させる構成としても良い。また、印刷
する文書が定型フォーマットの定型文書であれば、例え
ば装置の記憶部に予め記憶又は登録しておき、定型文書
の種類に応じて操作部から文書を選択して実行するよう
に構成することも可能である。
【0071】この場合の制御は、図13に示すように、
基本的には図11のフローチャートと同様である。すな
わち、印刷データとマーキング位置を対比させるS87
と、対比データを記憶させるS88と、対比データから
印刷開始位置を計算するS92とが異なる他は、S81
乃至S95は、図11のS61乃至S74と同様であ
る。
【0072】尚、この制御において、最初に印刷する印
刷位置としては、図14に示すように、基本的に図12
と同様であるが、対比データを得るために、印刷データ
全体を印刷した場合の範囲となる位置も記憶しておく。
【0073】(本発明の第3の実施形態)本実施形態で
は、用紙として両面にマーキングが形成され、且つ各面
のマーキング位置は互いに対応しているものを用い、用
紙の両面に印刷を行なう場合について説明する。
【0074】本実施形態での用紙は、両面に形成された
マーキング位置が互いに対応しているので、両面印刷を
行なっても、印刷の位置がずれることがないという顕著
な効果を奏し得る。そして、このとき形成されるマーキ
ングは、上記第1実施形態で説明した図2や図3に示す
ようなパターンを挙げることができる。
【0075】用紙の両面にマーキングが形成された場合
の印刷制御について図15のフローチャートに基づいて
説明すると、まずS101〜S104までの印刷位置に
関する制御は、上述してきた印刷制御と同様の処理を行
なうので重複する説明は省略する。
【0076】次いでS105にて、最初に画像形成され
た面(表面と称する)の印刷を終了するか否かを判定
し、終了しない場合にはS102に処理が移行してS1
02〜S104までの処理を繰り返し、終了する場合に
はS106にて、表面から見て裏側の面(裏面と称す
る)に印刷するか否かを判定し、裏面の印刷を行なわな
い場合には、そのまま印刷を終了するが、裏面の印刷を
行なう場合には、S107に移りS107〜S111の
制御を行なう。尚、S107〜S111の制御は実質的
にS101〜S104の制御と同等であるので、その説
明は省略する。この場合S107〜S111のフローを
S101〜S104のフローと共通にして、例えばフラ
グ等により表面と裏面の区別をして処理させても良い。
【0077】またここでは、裏面印刷を行なうか否か、
表面印刷が終了したか等の判定を行なっているが、裏面
印刷するか否かは、予め装置の操作部等から使用者が両
面印刷する旨の作をしたか否かで判定すれば良く、表面
印刷が終了したか否かも、マーキング部のカウント数や
印字ヘッド1の主走査副走査方向の移動量と用紙サイズ
の関係から判断しても良い。
【0078】(本発明の第4の実施形態)上述した実施
形態1で説明したように、用紙にマーキングが形成され
ているか否か、或いは用紙の搬送方向が正しいか否かを
判定するために、印刷前に用紙の一部を光センサ5で走
査してマーキングを検知しているが、本実施形態では、
これを利用して、走査される用紙の最初の部分等の特定
の部分に、形成間ターンの異なるマーキングを設け、当
該マーキングを光センサ5や別途設けた専用の検出手段
で読み取ることにより、用紙の種類(サイズ、厚み、
色、ラベル紙、和紙、OHP用紙、封筒等)を判定し、
検出された用紙の種類に応じて印刷動作を制御してい
る。
【0079】例えば、用紙のサイズを判定するには、図
16(a)〜(c)に示すように、例えば用紙の端部に
一定間隔で設けられているドット状(ライン状でも良
い)のマーキングのうち、端から6つのマーキングの間
をそれぞれ(1)〜(5)の規格に係る数字(例えばA
4用紙なら4)を示すものとし、この方向に直交する方
向に形成されているマーキングのうち、端から4つのマ
ーキングの間にA系列(A3、A4、・・・、のA)、
B系列(B4、B5、・・・、のB)、Inch系(レ
ター、ダブルレター、・・・、のInch)と用紙の規
格の種類を示すものとし、用紙サイズに応じて各位置に
マーキングを設けるように構成する。
【0080】例えば、図16(a)の場合であれば、数
字部分が(4)、系列が(A)の部分にパターンの異な
るマーキングが付加されているので、用紙サイズとして
はA4を表わすこととなる。同様にして図13(b)の
場合であれば、(5)、(B)の位置にパターンの異な
るマーキングが付加されているので、用紙サイズとして
B5を表わす。さらに(Inch系)にマーキングを設
ければ、例えば(3)の位置が(letter)を示す
ものとすれば、用紙サイズの判定できる種類が増加す
る。
【0081】尚、用紙サイズを示すマーキングの設けか
たはこれに限定されるものではなく、上記例では2次元
的に系列と数字を検出して用紙サイズを検出している
が、例えばドットの付加された位置と用紙サイズの関係
を予めルックアップデーブルとして記憶又は設定してお
き、付加された単一のドットを検出することで用紙サイ
ズを判定するように構成しても良い。また用紙サイズ以
外の項目(厚みや色等)についても同様にして構成する
ことができる。
【0082】次に用紙の種類を用紙サイズとした場合の
用紙サイズの判定と、その判定結果を使用者に通知する
制御について、図17のフローチャートを基に説明を行
なう。まずS121で印字ヘッド1と光センサ5を走査
させ、S122で上述した用紙サイズ別のマーキングを
検出する。検知された用紙サイズが要求された用紙サイ
ズか否かをS123で判定し(要求された用紙サイズは
図示しない印刷装置の操作部等から適宜入力される)、
両者が一致すればS126に進んで通常の印刷処理を行
ない、一方合致しない場合は、S124で使用者にその
旨を前述した報知手段等により報知し、S125にて合
致する用紙がセットされ、S121に処理が戻り、用紙
サイズが合致すると、S126で通常印刷が行なわれ
る。
【0083】上述した図17では用紙サイズを検出する
実施形態について説明したが、用紙の種類としては他に
用紙の色が挙げられる。そこで例えば、図15(a)〜
(c)に示すように、ドット状のマーキングのうち、端
から4或いは5つのマーキングの間をそれぞれ、(C:
シアン)、(M:マゼンダ)、(Y:イエロー)或いは
左記3つに(B:ブラック)を加えた色の種類を表わす
ようにし、この方向に直交する方向に形成されているマ
ーキングのうち、端から4つのマーキング間に(lev
el1)、(level2)、(level3)と色の
濃さを表わすものとして、用紙の色に応じて各位置にマ
ーキングを設けるようにする。
【0084】上述した用紙種類を検出する場合、数字を
表わす部位と規格を表わす部位とにそれぞれマーキング
を設けていたが、図18(a)〜(c)に示すように、
色の種類を表わす間と濃さを表わす間とが重なる位置の
みにマーキングを設けるような構成でも良い。また用紙
の種類を表わすマーキングを単に付加するのではなく、
新たなマーキングを追加するのではなく、規則的に並ん
でいるマーキングの少なくとも1つのマーキングの濃度
やドット径を変更し、光センサ5にて受光する濃度の変
化として検出するように構成しても良い。
【0085】図18(a)では、どこにも新たなマーキ
ングが付加されていないので、用紙の色が白であること
を表わし、図15(b)では(Y)と(level1)
を表わす間に共通するようにマーキングが1つ設けられ
ているので、薄い黄色を示し、図18(c)では
(C)、(Y)、(level3)とを表わす間に共通
するようにしてマーキングが2つ設けられているので濃
い緑を示している。
【0086】この色の種類の判定とその判定結果を使用
者に通知する制御方法について、図19のフローチャー
トに基づいて説明する。まずS131にて印字ヘッド1
と光センサ5を走査し、S132で色別のマーキングを
検知し、S133で検知された色を前述した報知手段に
より使用者へ通知する。
【0087】ここで、用紙の色で印刷を実行した場合、
例えば用紙の色に印刷画像の色が重なって見にくくなる
場合が予想されるので、印刷動作を続行しても良いか否
かをS134で判定(使用者に確認)し、続行しても良
ければS136で通常の印刷処理を行ない、続行しない
場合にはS135で印刷の色にあった色など、所望の色
の用紙を選択してセットし、その後S132に処理が戻
る。
【0088】上述した制御では、印刷の色を固定し、用
紙の色を必要に応じて変更する(セットする)というも
のであったが、逆に用紙の色に応じて印刷の色を変更す
るような制御を行なっても良い。例えば、図20のフロ
ーチャートに示すように、S141〜S143では図1
9のS131〜S133と同様の制御を行ない、S14
4にて用紙と印刷データの色との組み合わせに問題がな
いか否かを判定する。問題がなければS146にて通常
の印刷処理を実行するが、問題のある場合にはS145
で印刷データの色を変えて(或いは使用者が選択して)
S146で通常の処理を行なう。
【0089】上述した実施形態では、用紙の種類とし
て、用紙のサイズと用紙の色に関する場合について説明
を行なっているが、本発明はこれらのみに限定されるも
のではなく、その他として、用紙表面のなめらかさや、
和紙と洋紙、用紙の厚さなどの情報を挙げることができ
る。
【0090】上述した用紙のマーキングについては、用
紙の種類に応じてデータを加える場合には、各マーキン
グの間の個数を増やして情報量を多くしたり、逆に記憶
部中にルックアップテーブルを設けて、マーキング位置
と種類の関係について予め記憶させたり、装置の操作部
等から設定できるようにして、情報量を増やしても良
い。また、適宜、図16、図18に示したマーキングの
数を増やしたり、前述のように濃さを変えたりすること
も可能である。
【0091】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、記録媒
体には、印字行と平行又は直交する方向に一定間隔毎に
設けられた複数のマーキング部が設けられ、マーキング
部の位置を検出するようキャリッジ上の印刷ヘッド近傍
に配設されたマーキング検出手段と、マーキング検出手
段の検出結果を記憶する第2の記憶手段と、第2記憶手
段に記憶された位置情報に基づき、基点位置からマーキ
ング部までの移動距離を演算する移動距離演算手段と、
第2記憶手段の位置情報と移動距離演算手段の演算結果
に基づき、印刷ヘッドを移動させる印刷ヘッド移動手段
とを備えたことを特徴とする印刷装置である。
【0092】従って、マーキングが印刷された用紙に対
して、検知されたマーキング位置に基づいて印刷を行な
うので、印刷ヘッドの位置を高精度で制御することがで
き、高品位で印刷することが可能となる。尚、マーキン
グに不可視性のものを用いることで、マーキングを見え
ないようにし、画像品位を低下させることがないという
新たな効果も期待できる。
【0093】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
において、印刷動作を中断したことを検出する中断検出
手段と印刷動作が再開可能であることを検出する再開検
出手段と、中断検出手段の検出結果に基づき、中断した
時点の印刷ヘッド位置と印刷データの未印刷部分に対応
したデータを格納する第3の記憶手段を備え、制御手段
は、さらに第3記憶手段に格納されたデータに基づき、
中断後の印刷動作を再開することを特徴とするので、印
刷を中断した際に中断位置を記憶しておき、当該位置か
ら印刷を再開し、改めて印刷し直したりする手間を省く
ことができ、印刷が諸般の事情で中断した場合であって
も、高品位で且つ高速に印刷することが可能となる。
【0094】尚、ここで未印刷部分に対応したデータと
しては、印刷されていない中断時点以降の印刷データ全
てでも良いし、もともとの記憶部分に印刷用データは保
存されているので、中断時点が判明するための中断位置
情報であっても良く、後者の方が第3記憶手段の記憶容
量を小さくできるメリットがあり、前者の方は処理が楽
になる効果がある。
【0095】請求項3に記載の発明は、請求項2におい
て、印刷装置の負荷に電力を供給する第1の電源手段
と、前記第1電源手段が電源供給不能のときに電源を供
給可能な第2の電源手段と、電源供給を前記第1電源手
段と前記第2電源手段の間で切り換え可能な電源切換手
段とを備え、上記制御手段は、上記中断検出手段が前記
第1電源手段の電源供給不能状態を検出すると、印刷動
作を中断し、上記印刷ヘッド位置と上記印刷データの未
印刷部分に対応した上記データを上記第3記憶手段に格
納し、前記第1電源手段の復旧後に前記電源切換手段が
電源供給を前記第1電源手段に切り換えると、前記第3
記憶手段に格納された前記データに基づき、中断後の印
刷動作を再開することを特徴とするので、印刷中断時や
印刷再開後に、記憶手段に印刷すべき位置情報や印刷情
報を待避しておくので、不意に電源が落ちた場合であっ
ても、一旦充電電池等に電源を切換、再度電源が通電さ
れたときに、中断されていた印刷位置から確実に印刷を
再開することができる。
【0096】請求項4に記載の発明は、請求項1又は2
において、装置の使用者に対し、異常事態を報知するた
めの報知手段を備え、制御手段は、マーキング検出手段
の検出結果に異常が認められると、報知手段から使用者
に異常事態を報知することを特徴とするので、印刷に際
しての用紙の状況や用紙に発生している問題点等の情報
を把握し、使用者に報知して適切に対応することができ
る。
【0097】印刷ヘッドと光センサを走査し、マーキン
グが検出されない場合に報知手段で警告することも可能
であり、この場合、使用している用紙がマーキングされ
ていなかったり、マーキングしている面とは反対側の面
を用いている等のトラブル情報を使用者に知らせること
ができ、適切に対応することができる。
【0098】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、記録媒体の搬送方向及び又は印字ヘッドの移動方向
は、マーキング部の配設方向に沿って移動するよう構成
され、制御手段は、マーキング検出手段が検出したマー
キング部の位置が移動方向と合致しないことを検出する
と、報知手段から使用者へ報知させることを特徴とする
ので、改めて用紙の傾き検出用のセンサ等を設けること
なく、確実に傾きを検出して、正しく搬送されていなけ
れば、その状況を使用者に知らせることができ、適切に
対処することができる。
【0099】請求項6に記載の発明は、請求項4におい
て、記録媒体の搬送方向及び又は印字ヘッドの移動方向
は、マーキングの配設方向に沿って移動するよう構成さ
れ、記録媒体の搬送方向を補正するための搬送方向補正
手段を備え、制御手段は、マーキング検出手段が検出し
たマーキング部の位置が移動方向と合致しないことを検
出すると、搬送方向補正手段により搬送方向を補正する
ことを特徴とするので、用紙の傾きを自動的に補正し
て、印刷のずれを回避することができる。
【0100】請求項7に記載の発明は、請求項1又は2
において、マーキング部はさらに、記録媒体の種類に応
じて形成された第2のマーキング部を含み、マーキング
検出手段が第2マーキング部の検出結果を記憶する第4
の記憶手段とを備え、制御手段は、第4記憶手段に記憶
された検出結果に基づき、印刷動作を制御することを特
徴とするので、用紙上に施されたマーキングのパターン
を検出することによって、用紙の種類を判定するので、
用紙の種類を判定するために改めて他のセンサ等を設け
る必要がなく、用紙の種類を容易に確認することができ
る。
【0101】色の判定の結果、その色に合わせて印刷の
色を変化させることも可能であり、例えば用紙の色に応
じた色合いで印刷することが可能となり、より一層、見
やすい印刷を行なうことができる。
【0102】請求項8に記載の発明は、請求項1又は2
において、マーキング部はさらに、記録媒体の種類に応
じて形成された第3のマーキング部を含み、マーキング
検出手段が第3マーキング部の検出結果を記憶する第4
の記憶手段と、装置の使用者に対し、記録媒体の種類を
報知するための第2の報知手段を備え、制御手段は、第
4記憶手段に記憶された検出結果に基づき、第2報知手
段から記録媒体の種類を報知することを特徴とするの
で、用紙サイズ毎に施されたマーキングを検出すること
で、改めて他のセンサ類を設けることなく確実に用紙の
サイズを確認し、所望のサイズの場位置唖を確実に印刷
することができる。
【0103】また用紙の色毎に施されたマーキングを検
出するようにすれば、改めてセンサ類を設けることな
く、確実に用紙の色を確認し、使用者が印刷したデータ
の色の組み合わせが適切か否かを確認することができ
る。
【0104】請求項9に記載の発明は、請求項1又は2
において、前回印刷時の印刷データとマーキング検出手
段によるマーキング部の位置情報の対比データを記憶す
るための第5の記憶手段を備え、印刷後の記録媒体に再
度追加印刷する際、制御部は、第5記憶手段に記憶され
た対比データに基づき、移動距離演算手段が追加する印
刷データの位置が一致するマーキング部の位置を決定す
ることにより、印刷ヘッドの移動距離を演算し、印刷ヘ
ッド移動制御手段により印刷ヘッドを演算された移動距
離だけ移動させて追加印刷することを特徴とするので、
初期の印刷時に、追加印刷が必要な位置を記憶しておく
ことができ、最初の書類フォーマットなどに対して、印
刷後に内容を追加印刷することができ、その場合の印刷
位置を正確に決定することができる。
【0105】請求項10に記載の発明は、請求項1又は
2において、マーキング部は記録媒体の両面に互いの面
のマーキング位置が対応するよう形成され、制御手段
は、一方の面に印刷した印刷データの位置を第6の記憶
手段に記憶し、他方の面を印刷する際、第6記憶手段に
記憶された印刷位置情報に基づいて、印刷ヘッド移動制
御手段を動作させることを特徴とするので、両面印刷を
行なう際に、一方の面に印刷を行なったときに印刷内容
と対応したマーキングの位置を記憶させるので、他方の
面を印刷する場合に、一方の面の印刷内容に対応した正
確な位置に所望の印刷を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る印字ヘッドと用紙、光
センサの関係を表わす説明図である。
【図2】本発明の実施形態に係るマーキングを表わす説
明図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係るマーキングを表わ
す説明図である。
【図4】本発明の実施形態に係るホスト、制御部、印刷
装置の機能ブロックとその接続状況を説明するためのブ
ロック図である。
【図5】本発明の実施形態に係る光センサ、制御部、印
字ヘッド移動部、用紙送り部等の関係を表わすブロック
図である。
【図6】本発明の実施形態に係る印刷制御のフローチャ
ートである。
【図7】本発明の他の実施形態に係る印刷制御のフロー
チャートである。
【図8】本発明の他の実施形態に係る印刷制御のフロー
チャートである。
【図9】本発明の実施形態に係り、用紙上のマーキング
と用紙が斜め搬送された場合の両者の関係を説明するた
めの図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係る印刷制御のフロ
ーチャートである。
【図11】本発明の他の実施形態に係る印刷制御のフロ
ーチャートである。
【図12】本発明の他の実施形態に係るマーキングを表
わす説明図である。
【図13】本発明の他の実施形態に係る印刷制御のフロ
ーチャートである。
【図14】本発明の他の実施形態に係るマーキングを表
わす説明図である。
【図15】本発明の他の実施形態に係る印刷制御のフロ
ーチャートである。
【図16】本発明の他の実施形態に係るマーキングを表
わす説明図である。
【図17】本発明の他の実施形態に係る印刷制御のフロ
ーチャートである。
【図18】本発明の他の実施形態に係るマーキングを表
わす説明図である。
【図19】本発明の他の実施形態に係る印刷制御のフロ
ーチャートである。
【図20】本発明の他の実施形態に係る印刷制御のフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 印刷ヘッド(印字ヘッド) 2 光センサ発光素子 3 光センサ受光素子 4 用紙 5 光センサ(2次元センサ) 6 制御部 7 プログラムROM 8 RAM 9 不揮発性メモリ 10 CPU 11 エンジンコントロールI/F 12 ホストI/F 15 予備充電池 16 ホスト 17 電源 21 移動距離演算部 22 現在位置 23 印刷開始位置 24 印字ヘッド移動部 25 用紙送り部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を搬送するための搬送手段と、
    記録媒体の印字行に沿って移動するキャリッジ上に載置
    された印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドによる印字動作を
    制御する制御部と、印字データ及び印字位置を記憶する
    ための記憶手段と、を備えた印刷装置において、 記録媒体には、印字行と平行又は直交する方向に一定間
    隔毎に設けられた複数のマーキング部が設けられ、前記
    マーキング部の位置を検出するよう前記キャリッジ上の
    前記印刷ヘッド近傍に配設されたマーキング検出手段
    と、前記マーキング検出手段の検出結果を記憶する第2
    の記憶手段と、前記第2記憶手段に記憶された位置情報
    に基づき、基点位置から前記マーキング部までの移動距
    離を演算する移動距離演算手段と、前記第2記憶手段の
    位置情報と前記移動距離演算手段の演算結果に基づき、
    前記印刷ヘッドを移動させる印刷ヘッド移動手段とを備
    えたことを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 印刷動作を中断したことを検出する中断
    検出手段と、印刷動作が再開可能であることを検出する
    再開検出手段と、前記中断検出手段の検出結果に基づ
    き、中断した時点の上記印刷ヘッド位置と上記印刷デー
    タの未印刷部分に対応したデータを格納する第3の記憶
    手段を備え、 上記制御手段は、さらに前記第3記憶手段に格納された
    前記データに基づき、中断後の印刷動作を再開すること
    を特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 印刷装置の負荷に電力を供給する第1の
    電源手段と、前記第1電源手段が電源供給不能のときに
    電源を供給可能な第2の電源手段と、電源供給を前記第
    1電源手段と前記第2電源手段の間で切り換え可能な電
    源切換手段とを備え、 上記制御手段は、上記中断検出手段が前記第1電源手段
    の電源供給不能状態を検出すると、印刷動作を中断し、
    上記印刷ヘッド位置と上記印刷データの未印刷部分に対
    応した上記データを上記第3記憶手段に格納し、前記第
    1電源手段の復旧後に前記電源切換手段が電源供給を前
    記第1電源手段に切り換えると、前記第3記憶手段に格
    納された前記データに基づき、中断後の印刷動作を再開
    することを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 装置の使用者に対し、異常事態を報知す
    るための報知手段を備え、上記制御手段は、上記マーキ
    ング検出手段の検出結果に異常が認められると、前記報
    知手段から使用者に異常事態を報知することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体の搬送方向及び又は上記印字ヘ
    ッドの移動方向は、上記マーキング部の配設方向に沿っ
    て移動するよう構成され、 上記制御手段は、上記マーキング検出手段が検出した前
    記マーキング部の位置が前記移動方向と合致しないこと
    を検出すると、上記報知手段から使用者へ報知させるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 記録媒体の搬送方向及び又は上記印字ヘ
    ッドの移動方向は、上記マーキングの配設方向に沿って
    移動するよう構成され、 記録媒体の搬送方向を補正するための搬送方向補正手段
    を備え、 上記制御手段は、上記マーキング検出手段が検出した前
    記マーキング部の位置が前記移動方向と合致しないこと
    を検出すると、前記搬送方向補正手段により搬送方向を
    補正することを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
  7. 【請求項7】 上記マーキング部はさらに、記録媒体の
    種類に応じて形成された第2のマーキング部を含み、上
    記マーキング検出手段が前記第2マーキング部の検出結
    果を記憶する第4の記憶手段とを備え、 上記制御手段は、前記第4記憶手段に記憶された検出結
    果に基づき、印刷動作を制御することを特徴とする請求
    項1又は2に記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】 上記マーキング部はさらに、記録媒体の
    種類に応じて形成された第3のマーキング部を含み、上
    記マーキング検出手段が前記第3マーキング部の検出結
    果を記憶する第4の記憶手段と、装置の使用者に対し、
    記録媒体の種類を報知するための第2の報知手段を備
    え、 上記制御手段は、前記第4記憶手段に記憶された検出結
    果に基づき、前記第2報知手段から記録媒体の種類を報
    知することを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装
    置。
  9. 【請求項9】 前回印刷時の印刷データと上記マーキン
    グ検出手段による上記マーキング部の位置情報の対比デ
    ータを記憶するための第5の記憶手段を備え、 印刷後の記録媒体に再度追加印刷する際、上記制御部
    は、前記第5記憶手段に記憶された前記対比データに基
    づき、上記移動距離演算手段が追加する印刷データの位
    置が一致する前記マーキング部の位置を決定することに
    より、上記印刷ヘッドの移動距離を演算し、上記印刷ヘ
    ッド移動制御手段により前記印刷ヘッドを演算された前
    記移動距離だけ移動させて追加印刷することを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の印刷装置。
  10. 【請求項10】 上記マーキング部は記録媒体の両面に
    互いの面のマーキング位置が対応するよう形成され、 上記制御手段は、一方の面に印刷した印刷データの位置
    を第6の記憶手段に記憶し、他方の面を印刷する際、前
    記第6記憶手段に記憶された印刷位置情報に基づいて、
    印刷ヘッド移動制御手段を動作させることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の印刷装置。
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