JP2008114383A - インクフィルムデータ消去装置、印刷装置、ファクシミリ装置およびインクフィルムデータ消去方法 - Google Patents

インクフィルムデータ消去装置、印刷装置、ファクシミリ装置およびインクフィルムデータ消去方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 使用済みインクフィルムに残存する印字跡を、少ない電力によって短時間で消去できるインクフィルムデータ消去装置およびその消去方法を提供する。さらに、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去する機能を有する印刷装置およびファクシミリ装置を提供する。
【解決手段】 使用済みインクフィルム11に残存する印字跡の消去時に、使用済みインクフィルム11を原稿画像複写時およびファクシミリ受信時とは反対方向に巻取りつつ、読取装置80が印字跡を読取り、読取られた印字跡の画像データに基づいて制御装置21が印字データを作成し、サーマルヘッド50およびプラテン70が、作成された印字データを補助記録紙31に印字するようにする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去する機能を有するインクフィルムデータ消去装置、印刷装置およびファクシミリ装置、ならびにインクフィルムデータ消去方法に関する。
従来の熱転写記録装置、たとえば、ファクシミリ装置では、画像信号から得られた情報に応じて、サーマルヘッドによりインクフィルム上のインクが選択的に溶融または昇華され、この溶融または昇華されたインクを記録紙に転写することによって得られた情報を印字する。したがって、使用済のインクフィルムには、印字された情報がネガ状態で白抜きされた反転画像として残存し、この使用済みインクフィルムに残存した印字跡から印字された情報、たとえば個人情報や公的情報などの情報漏洩の防止を必要とする情報を容易に判読できてしまう。そのため、情報漏洩を防止するためには、使用済みインクフィルムを廃棄する際に埋め立てたり焼却処理したりするなど手間とコストをかけなければならず、情報漏洩防止を徹底することが困難である。
また、近年では情報化社会がますます高度化するにともない、情報漏洩防止に関心が高まっており、インクフィルムに残存する情報を第三者に判読不能の状態にして廃棄できるようにすることが望まれている。
たとえば、特許文献1,2では、情報秘匿の指示に従って、印刷終了後にインクフィルムの印刷に使用された部分を巻き戻して全黒印刷を実施することにより、インクフィルム上の残像を消去している。
また特許文献3では、格子状の細かな模様が刻みつけられた残留文字消去印字手段が印字ヘッド近傍に設けられ、この残留文字消去印字手段により印字した直後のインクフィルム部分に残留文字消去パターンを印字することで、使用済のインクフィルム上の印字内容を判別不可能にできるプリンタ装置について開示されている。
また特許文献4では、使用済み熱転写リボンのインキ面を加熱してインキを融解させると共に、融解させたインキをならすことによってインキを平坦化し、インキ面に残存する印字跡を消去できる情報消去装置について開示されている。
また特許文献5では、使用された転写インクフィルム上に残存しているインクを部分的にあるいは全部を補助熱記録ヘッドによって均等に加熱し、補助記録媒体に転写することにより、転写インクフィルム上の印刷原稿の情報を読取不能な状態にできる感熱転写記録装置について開示されている。
また特許文献6では、複数回印字可能であり、転写痕跡が重畳するため判別困難となるマルチタイムインクリボンを使用した熱転写プリンタについて開示されている。
特開平4−49770号公報 特開平10−86424号公報 特開昭61−228980号公報 特開2004−34317号公報 特開昭63−64781号公報 特開平5−177913号公報
特許文献1,2では、サーマルヘッドによりインクフィルム全体に熱を加えてインクフィルム全体を白抜きにする全黒印刷を行っている。しかし、サーマルヘッドはその特性上、加熱し過ぎるとサーマルプロテクトが働き、温度が下がるまで動作が停止してしまうため、上記のように全黒印刷を行う場合、インクフィルム上の残像を全て消去するまでにはかなりの時間を要してしまう。
また、特許文献3〜5のようにインクフィルムに残存する印字跡の消去を行うと、サーマルヘッドによりインクフィルムの印字跡近傍以外のインクにも熱を加えることになるため必要以上に多くの電力を消費してしまう。
また、特許文献6のようにマルチタイムインクリボンを使用した場合には、使用回数の間違いを防ぐために、たとえば、インクリボンの終端を検出する手段や検出回数を記憶する手段などの多くの手段を設けなければならず、多くの手間とコストがかかる。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を、少ない電力によって短時間で消去できるインクフィルムデータ消去装置およびその消去方法を提供することである。
さらに、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を、多くの手間やコストをかけることなく、少ない電力によって短時間で消去できる機能を有する印刷装置およびファクシミリ装置を提供することである。
本発明は、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去するための装置であって、
前記使用済みインクフィルムを巻取る巻取り手段と、
前記使用済みインクフィルムに残存する印字跡を読取る読取手段と、
前記使用済みインクフィルムの巻取り速度の制御および印字する画像データである印字データの作成を行う制御手段と、
前記印字データに基づいて前記使用済みインクフィルム上のインクを転写する印字手段と、
前記印字手段によって前記印字データを被転写物に転写するための転写手段とを具備し、
前記読取手段によって読取られた印字跡の画像データに基づいて印字データが作成されることを特徴とするインクフィルムデータ消去装置である。
また本発明のインクフィルムデータ消去装置は、前記制御手段は、前記読取手段による読取の時機と前記印字手段による印字の時機とを前記読取手段と前記印字手段との距離および前記使用済みインクフィルムの巻取り速度に基づいて決定することを特徴とする。
また本発明のインクフィルムデータ消去装置は、前記使用済みインクフィルムは、前記読取手段を通過した後に前記印字手段を通過して巻取られるように配置されることを特徴とする。
また本発明のインクフィルムデータ消去装置は、前記制御手段は、前記読取手段によって読取られた印字跡の画像データから印字跡を検出し、検出された前記印字跡とその近傍とを含む領域を印字するように前記印字データを作成することを特徴とする。
また本発明のインクフィルムデータ消去装置は、前記印字手段と前記転写手段との間に前記使用済みインクフィルムに重なるように前記被転写物が配置され、前記印字データが転写されるときに、前記被転写物が固定されることを特徴とする。
また本発明は、原稿画像を読取り、読取った原稿画像を複写する装置であって、
原稿画像を読取る読取手段と、
インクフィルムを巻取り、巻取り方向を変更可能な巻取り手段と、
前記インクフィルムの巻取り速度および巻取り方向の制御ならびに印字する画像データである印字データの作成を行う制御手段と、
前記印字データに基づいて前記インクフィルム上のインクを転写する印字手段と、
前記印字手段によって前記印字データを被転写物に転写するための転写手段とを具備し、
原稿画像複写時には、前記読取手段が原稿画像を読取り、読取られた原稿画像データに基づいて前記制御手段が印字データを作成し、前記巻取り手段が前記インクフィルムを一方方向に巻取りつつ、前記印字手段および前記転写手段が作成された前記印字データを前記被転写物に転写し、
印字跡消去時には、前記巻取り手段が使用済みインクフィルムを原稿画像複写時とは反対方向に巻き取りつつ、前記読取手段が使用済みインクフィルム上に残存する印字跡を読取り、読取られた印字跡の画像データに基づいて前記制御手段が印字データを作成し、前記印字手段および前記転写手段が作成された前記印字データを被転写物に転写することを特徴とする印刷装置である。
また本発明は、原稿画像の読取りと読取った原稿画像の複写およびファクシミリ送受信が可能な装置であって、
電話回線から到来する画像信号を受信し、読取った原稿画像の画像信号を電話回線に乗せて送信する通信手段と、
原稿画像を読取る読取手段と、
インクフィルムを巻取り、巻取り方向を変更可能な巻取り手段と、
前記インクフィルムの巻取り速度および巻取り方向の制御ならびに印字する画像データである印字データの作成を行う制御手段と、
前記印字データに基づいて前記インクフィルム上のインクを転写する印字手段と、
前記印字手段によって前記印字データを被転写物に転写するための転写手段とを具備し、
原稿画像複写時には、前記読取手段が原稿画像を読取り、読取られた原稿画像データに基づいて前記制御手段が印字データを作成し、前記巻取り手段が前記インクフィルムを一方方向に巻取りつつ、前記印字手段および前記転写手段が作成された前記印字データを被転写物に転写し、
ファクシミリ受信時には、電話回線から到来する画像信号を通信手段が受信し、受信した前記画像信号に基づいて前記制御手段が印字データを作成し、前記巻取り手段が前記インクフィルムを原稿画像複写時と同じ方向に巻取りつつ、前記印字手段および前記転写手段が作成された前記印字データを被転写物に転写し、
印字跡消去時には、前記巻取り手段が使用済みインクフィルムを原稿画像複写時とは反対方向に巻取りつつ、前記読取手段が前記使用済みインクフィルムに残存する印字跡を読取り、読取られた印字跡の画像データに基づいて前記制御手段が印字データを作成し、前記印字手段および前記転写手段が作成された前記印字データを被転写物に転写することを特徴とするファクシミリ装置である。
また本発明は、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去するための方法であって、巻取り速度を制御しながら前記使用済みインクフィルムを巻取りつつ、前記使用済みインクフィルムに残存する印字跡を読取り、読取られた印字跡の画像データに基づいて印字データを作成し、作成された前記印字データに基づいて、前記使用済みインクフィルム上のインクを転写することを特徴とするインクフィルムデータ消去方法である。
本発明によれば、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去するための装置において、巻取り手段が使用済みインクフィルムを巻取りつつ、読取手段が使用済みインクフィルムに残存する印字跡を読取り、読取られた印字跡の画像データに基づいて、制御手段が印字する画像データである印字データを作成する。そして、作成された印字データに基づいて、印字手段および転写手段が使用済みインクフィルム上のインクを被転写物に転写する。このように読取り手段によって読取られた印字跡の画像データに基づいて印字データが作成されることにより、全黒印刷などを行う場合と比較して、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去するために加熱する部分を少なくすることができ、印字手段にかかる負荷を少なくすることができる。したがって、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を少ない電力によって短時間で消去することができる。
また、制御手段が巻取り速度の制御を行うことにより、読取り手段による読取の時機と印字手段による印字の時機とがずれるのを防ぐことができ、確実に使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去することができる。
また本発明によれば、制御手段は、読取手段による読取の時機と印字手段による印字の時機とを、読取手段と印字手段との距離および使用済みインクフィルムの巻取り速度に基づいて決定することにより、より精度よく読取手段による読取の時機と印字手段による印字の時機とを対応させて正確な位置に印字データを印字することができ、より確実に使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去することができる。
また本発明によれば、使用済みインクフィルムが、読取手段を通過した後に印字手段を通過して巻取られるように配置されることによって、読取手段による読取から印字手段による印字までの一連の動作をより円滑に行うことができる。
また本発明によれば、制御手段は、読取手段によって読取られた印字跡の画像データから印字跡を検出し、検出された印字跡とその近傍とを含む領域を印字するように印字データを作成することによって、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去するために加熱する部分を最低限に抑えることができ、印字手段にかかる負荷をより少なくすることができる。したがって、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を、より少ない電力によってより短時間で消去することができる。
また本発明によれば、印字手段と転写手段との間に使用済みインクフィルムに重なるように被転写物が配置され、印字データが転写されるときにはその被転写物が固定されることにより、印字データが重ねて印字されるため、被転写物に印字される情報を判別不能にできる。また、被転写物の数を削減できる。
また本発明によれば、原稿画像を読取り、読取った原稿画像を複写する装置において、原稿画像複写時には、読取手段が原稿画像を読取り、読取られた原稿画像データに基づいて制御手段が印字データを作成し、巻取り手段がインクフィルムを一方方向に巻取りつつ、作成された印字データを印字手段および転写手段が被転写物に転写する。そして、印字跡消去時には、巻取り手段が使用済みインクフィルムを原稿画像複写時とは反対方向に巻取りつつ、読取手段が使用済みインクフィルムに残存する印字跡を読取り、読取られた印字跡の画像データに基づいて制御手段が印字データを作成し、作成された印字データを印字手段および転写手段が被転写物に転写する。これにより、原稿画像複写に用いる各手段を再利用して、使用済みインクフィルムに残存する印字跡の消去ができるため、多くの手間やコストをかけることなく使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去することができる。
また、読取り手段によって読取られた印字跡の画像データに基づいて印字データが作成されることにより、全黒印刷などを行う場合と比較して、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去するために加熱する部分を少なくすることができ、印字手段にかかる負荷を少なくすることができる。したがって、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を少ない電力によって短時間で消去することができる。
さらに、制御手段が巻取り速度の制御を行うことにより、読取り手段による読取の時機と印字手段による印字の時機とがずれるのを防ぐことができ、確実に使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去することができる。
また本発明によれば、原稿画像の読取りと読取った原稿画像の複写およびファクシミリ送受信が可能な装置において、原稿画像複写時には、読取手段が原稿画像を読取り、読取られた原稿画像データに基づいて制御手段が印字データを作成し、巻取り手段がインクフィルムを一方方向に巻取りつつ、作成された印字データを印字手段および転写手段が被転写物に転写する。そして、ファクシミリ受信時には、電話回線から到来する画像信号を通信手段が受信し、受信した画像信号に基づいて制御手段が印字データを作成し、巻取り手段がインクフィルムを原稿画像複写時と同じ方向に巻取りつつ、作成された印字データを印字手段および転写手段が被転写物に転写する。さらに、印字跡消去時には、巻取り手段が使用済みインクフィルムを原稿画像複写時とは反対方向に巻取りつつ、読取手段が使用済みインクフィルムに残存する印字跡を読取り、読取られた印字跡の画像データに基づいて制御手段が印字データを作成し、作成された印字データを印字手段および転写手段が被転写物に転写する。これにより、原稿画像複写およびファクシミリ送受信に用いる各手段を再利用して、使用済みインクフィルムに残存する印字跡の消去ができるため、多くの手間やコストをかけることなく使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去することができる。
また、読取り手段によって読取られた印字跡の画像データに基づいて印字データが作成されることにより、全黒印刷などを行う場合と比較して、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去するために加熱する部分を少なくすることができ、印字手段にかかる負荷を少なくすることができる。したがって、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を少ない電力によって短時間で消去することができる。
さらに、制御手段が巻取り速度の制御を行うことにより、読取り手段による読取の時機と印字手段による印字の時機とがずれるのを防ぐことができ、確実に使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去することができる。
また本発明によれば、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去するための方法において、巻取り速度を制御しながら使用済みインクフィルムを巻取りつつ、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を読取り、読取られた印字跡の画像データに基づいて印字データを作成し、作成された印字データに基づいて、使用済みインクフィルム上のインクを転写する。このように、読取られた印字跡の画像データに基づいて印字データを作成することにより、全黒印刷などを行う場合と比較して、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去するために加熱する部分を少なくすることができ、印字手段にかかる負荷を少なくすることができる。したがって、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を少ない電力によって短時間で消去することができる。
また、巻取り速度の制御を行うことにより、読取り手段による読取の時機と印字手段による印字の時機とがずれるのを防ぐことができ、確実に使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去することができる。
以下に実施の形態を挙げ、本発明を具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り特に限定されるものではない。
本発明のインクフィルムデータ消去装置は、熱転写記録装置などにおいて使用されたインクフィルムに残存する印字跡を消去するための装置であって、使用済みインクフィルムを巻取る巻取り手段と、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を読取る読取手段と、使用済みインクフィルムの巻取り速度の制御および印字する画像データである印字データの作成を行う制御手段と、印字データに基づいて使用済みインクフィルム上のインクを転写する印字手段と、印字手段によって印字データを被転写物に転写するための転写手段とから構成されている。
上記の各手段から構成されることによって、本発明のインクフィルムデータ消去装置は、巻取り速度を制御しながら使用済みインクフィルムを巻取りつつ、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を読取り、読取られた印字跡の画像データに基づいて印字データを作成し、作成された印字データに基づいて使用済みインクフィルム上のインクを転写する。このように、読取られた印字跡の画像データに基づいて印字データを作成することにより、全黒印刷などを行う場合と比較して、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去するために加熱する部分を少なくすることができ、印字手段にかかる負荷を少なくすることができる。したがって、使用済みインクフィルムに残存する印字跡を少ない電力によって短時間で消去することができる。
また、巻取り速度の制御を行うことにより、読取り手段による読取の時機と印字手段による印字の時機とがずれるのを防ぐことができ、確実に印字跡を消去することができる。
以下に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施の形態におけるファクシミリ装置1を概略的に示す側面図であり、図2は図1に示すファクシミリ装置1の内部の構成を示すブロック図である。
本発明の一実施の形態におけるファクシミリ装置1は、原稿画像の読取りと読取った原稿画像の複写およびファクシミリ送受信が可能であり、さらに本発明の使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去する機能を有する。
(装置構成)
以下に、ファクシミリ装置1の装置構成について説明する。
ファクシミリ装置1は、ファクシミリ通信によって電話回線から到来する画像信号を受信し、読取った原稿画像の画像信号を電話回線に乗せて送信する通信部90と、原稿画像を読取る読取装置80と、インクフィルムを巻取り、巻取り方向を変更可能な送出しローラ20および巻取りローラ30と、インクフィルムの巻取り速度および巻取り方向の制御ならびに印字する画像データである印字データの作成を行う制御装置21と、印字データに基づいてインクフィルム上のインクを転写するサーマルヘッド50と、サーマルヘッド50によって印字データを転写するためのプラテン70とから構成される。
ファクシミリ装置1は、図1に示すように、インクフィルム10が巻かれた送出しローラ20が、印字されて使用済みとなった使用済みインクフィルム11を巻取る巻取りローラ30と対向するように設置される。送出しローラ20および巻取りローラ30は、インクフィルムを巻取り、巻取り方向を変更可能な巻取り手段である。インクフィルム10としては、特に限定されるものではなく熱転写記録装置において一般的に使用されるものであればよいが、たとえば、ポリエステルフィルムにカーボンブラックが塗布されたものなどが挙げられる。送出しローラ20および巻取りローラ30としては、特に限定されるものではなく熱転写記録装置で一般的に使用されるものであればよいが、たとえば、合成樹脂製の円筒状の部材などが挙げられる。
送出しローラ20と巻取りローラ30との間には、印字データに基づいてインクフィルム10上のインクを転写するために加熱して溶融させる印字手段であるサーマルヘッド50が設置される。サーマルヘッド50としては、特に限定されるものではなく熱転写記録装置において一般的に使用されるものであればよい。
そして、記録紙60がインクフィルム10のインクが塗布されている面に重なるように、図示しない給紙機構によって供給され、矢符Aで示す送出し方向(以下、送出し方向Aと記す。)、すなわち送出しローラ20から巻取りローラ30に向かう方向に移動して、排紙される。
インクフィルム10および記録紙60を挟んでサーマルヘッド50の反対側には、インクフィルム10と記録紙60とを重ねてサーマルヘッド50に押付けて、印字データを記録紙60に転写する転写手段であるプラテン70が設置されている。プラテン70としては、特に限定されるものではなく熱転写記録装置で一般的に使用されるものであればよいが、たとえば、ゴムなどからなるロール状の部材などが挙げられる。
原稿画像を読取る読取手段である読取装置80は、送出し方向Aに向って、サーマルヘッド50、巻取りローラ30、読取装置80の順になるように設置される。読取装置80としては、特に限定されるものではなくファクシミリ装置で一般的に使用されるものであればよいが、たとえば、CIS(Contact Image Sensor)方式のスキャナやCCD(Charge Coupled Device)方式のスキャナなどが挙げられる。
インクフィルム10は、送出し方向Aに向って移動して、サーマルヘッド50により印字された後、使用済みインクフィルム11となって巻取りローラ30に巻き取られる。またプラテン70は、記録紙60が送出し方向Aに向って送られるように、すなわち矢符Bに示す方向に回転する。
そして、図2に示すように、電話回線から到来する画像信号を受信し、読取った原稿画像の画像信号を電話回線に乗せて送信する通信手段である通信部90および送出しローラ20および巻取りローラ30と接続され、これらを回転駆動するモーター40が設けられる。モーター40、サーマルヘッド50、読取装置80および通信部90は、インクフィルムの巻取り速度および巻取り方向の制御ならびに印字する画像データである印字データの作成などを行う制御手段である制御装置21と接続されている。
(装置動作)
以下に、ファクシミリ装置1の原稿画像複写時、ファクシミリ受信時および使用済みインクフィルム11に残存する印字跡消去時における動作について説明する。
原稿画像複写時には、読取装置80が原稿画像を読取り、読取られた原稿画像データに基づいて制御装置21が印字データを作成する。
一方、ファクシミリ受信時には、電話回線から到来する画像信号を通信部90が受信すると、受信した画像信号に基づいて制御手段21が印字データを作成する。
そして、巻取りローラ30がモーター40により回転駆動され、インクフィルム10が送出し方向Aに向って移動し始めると、サーマルヘッド50は、作成された印字データに基づいてインクフィルム10を加熱し、インクフィルム10上のインクを溶融する。加熱されたインクフィルム10は、プラテン70によって記録紙60に押し付けられ、溶融されたインクが記録紙60に転写されることによって目的の画像が記録紙60に印字される。このとき、記録紙60は送出し方向Aに向って送られ、プラテン70は矢符Bで示す方向に回転する。インクフィルム10は、サーマルヘッド50により印字された後、使用済みインクフィルム11となって巻取りローラ30に巻き取られる。
次いで、使用済みインクフィルム11に残存する印字跡消去時におけるファクシミリ装置1の動作について図3〜図5を用いて説明する。
図3は、図1に示すファクシミリ装置1における巻取りローラ30の移動前後の構成を概略的に示す側面図であり、図4は、使用済みインクフィルム11に残存する印字跡の一例を示す平面図であり、図5は使用済みインクフィルム11に残存する印字跡の消去動作を示すフローチャートである。
原稿画像複写時およびファクシミリ受信時における動作によって使用済みとなったインクフィルム11が巻取りローラ30に全て巻き取られたら、図3の矢符Dに示すように、巻取りローラ30を、原稿画像複写時およびファクシミリ受信時における位置、すなわち読取装置80とサーマルヘッド50との間から手動により移動させる。そして、矢符Cで示す巻戻し方向(以下、巻戻し方向Cと記す。)、すなわち巻取りローラ30から送出しローラ20へ向う方向に、巻取りローラ30、読取装置80、サーマルヘッド50、送出しローラ20の順になるように配置する。
このように、巻戻し方向Cに向って移動する使用済みインクフィルム11が読取装置80を通過した後に、サーマルヘッド50を通過して巻取られるように巻取りローラ30が配置されることによって、読取装置80による印字跡の読取からサーマルヘッド50およびプラテン70による印字データの印字までの一連の動作をより円滑に行うことができる。
次いで、補助記録紙31が使用済みインクフィルム11のインクが塗布されている面に重なるように設置される。補助記録紙31は、一般的に用いられる記録紙であればよいが、特に白紙である必要はなく、たとえば、模様が印刷されていたり、着色されていてもよい。
このとき、使用済みインクフィルム11には、図4(a)〜(c)に示すように、印字跡が白抜きされた反転画像として残存している。
そして、たとえば、ユーザーによって印字跡消去の指示が入力されるなどの開始指示がなされると、図5に示すようなステップS1からステップS6の印字跡消去動作が開始される。
ステップS1では、モーター40が送出しローラ20を回転駆動し、使用済みインクフィルム11を巻戻し方向Cに向って移動させ送出しローラ20に巻取り始める。
ステップS2では、読取装置80が使用済みインクフィルム11に残存する印字跡を読み取る。
ステップS3では、制御装置21が読取装置80によって読取られた印字跡の画像データに基づいて、所定の印字データ作成方法に従って、あらかじめ定められた一定範囲の印字データを作成する。たとえば、1ライン分の印字領域の高さが約0.13mmであるサーマルヘッド50を使用した場合、あらかじめ定められた一定範囲である使用済みインクフィルム11の長さ方向1mm分、すなわち約8ライン分の印字データを作成する。
以下に、上述の所定の印字データ作成方法について図6〜図8を用いて説明する。図6は印字跡消去時における印字データ作成動作を示すフローチャートであり、図7は用いられる消去領域の種類を示す平面図であり、図8は印字跡消去後の使用済みインクフィルム11に印字された印字データの状態を示す平面図である。
使用済みインクフィルム11に残存する印字跡が読取装置80によって読取られると、図6に示すようなステップS11からステップS15の印字データ作成動作が開始される。
ステップS11において、制御装置21は、消去領域を決定する。すなわち、実際に読取られた画像はドットの集まりであり、文字などのように形を成すものではないため、消去領域を用いて印字跡の消去を行う。印字跡消去に用いられる消去領域としては、図7に示すように高さが1画素分の約0.26mm、幅1mm〜3mmの3種類の長方形があり、このうちの1種類をランダムに選択する。このように消去領域をランダムに選択する理由としては、たとえば消去領域をランダムに選択しない場合には「1」や「I」などの印字跡においては消去領域が均一となり、このような消去領域から元の印字データが判読可能になるおそれがあるためである。
ステップS12では、読取装置80によって読取られた印字跡の画像データのうち、先に読取られた方から後に読取られた方に向かって印字跡、すなわち白抜き部分を探索していく。
そしてステップS13で白抜き部分が検出されると、ステップS14に進み、以下の方法により印字データを決定する。すなわち、図8(a)に示すように、最初に検出された白抜き部分の位置41を中心として、その左右にステップS11で選択した消去領域を並べる。そして、左側消去領域51および右側消去領域61を並べた範囲のうち白抜き部分を含まない範囲を印字データとして決定する。なお、図8では、消去領域と白抜き部分との関係を判りやすくするために、白抜き部分を黒字によって表示している。
ステップS15では、あらかじめ定められた一定範囲の印字データが全て決定されたか否かの判断がなされ、一定範囲の印字データが全て決定されるまで上記動作が繰り返される。
そして、あらかじめ定められた一定範囲である使用済みインクフィルム11の長さ方向1mm分の印字データが全て決定されると、印字データ作成動作が終了する。
上記の印字データ作成動作によって、たとえば、図4(a)〜(c)に示した使用済みインクフィルム11上の印字跡を読取った画像データに基づいて、図8(a)〜(c)に示すような印字データが決定される。
図8(a)では、白抜き部分が水平方向に連続しており、1回の印字データ作成動作により印字跡は全て消去できる。また、図8(b)のように白抜き部分が水平方向に不連続であっても、1回の印字データ作成動作により印字跡が全て消去できる場合がある。
一方、図8(c)に示すように、1回の印字データ作成動作により全ての印字跡を消去できない場合は、2回目の印字データ作成動作が行われる。この際、1回目の印字データ作成動作により作成された印字データと2回目の印字データ作成動作により作成された印字データとが水平方向に重複する場合も有り得る。
このように、検出された印字跡とその近傍とを含む領域を印字するように印字データを作成することによって、使用済みインクフィルム11に残存する印字跡を消去するために加熱する部分を最低限に抑えることができるため、サーマルヘッド50にかかる負荷をより少なくすることができる。したがって、使用済みインクフィルム11に残存する印字跡を、より少ない電力によってより短時間で消去することができる。
ステップS4では、作成された印字データの印字が開始される。すなわち、サーマルヘッド50は、印字データに基づいて、使用済みインクフィルム11を加熱し、使用済みインクフィルム11上のインクを溶融する。加熱された使用済みインクフィルム11は、プラテン70によって補助記録紙31に押し付けられ、溶融されたインクが補助記録紙31に転写されることによって目的の画像が補助記録紙31に印字される。これにより、使用済みインクフィルム11上のあらかじめ定められた一定範囲の印字跡が消去されて判別不能になる。このとき、補助記録紙31は動かないように固定され、プラテン70も回転しない。このように、補助記録紙31が固定されることによって、補助記録紙31に印字データが重ねて印字されるため、補助記録紙31に印字される情報を判別不能にできる。また、補助記録紙31の枚数を削減できる。
なお、プラテン70は、印字データの印字時にはサーマルヘッド50と圧接しているが、印字時以外、たとえば印字跡を読取るために使用済みインクフィルム11を巻取るときや、使用済みインクフィルム11の印字跡がある部分を印字位置まで巻取るときなどには若干上方へ移動し、プラテン70とサーマルヘッド50との間隔を広げることによりサーマルヘッド50との圧接を弱め摩擦力を軽減し、インクフィルム11を円滑に巻き取れるようにする構成であることが好ましい。
ステップS5において印字データの印字が終了すると、ステップS6に進み、使用済みインクフィルム11上の全範囲の印字跡が消去されたか否かの判断がなされ、全範囲の印字跡が消去されるまで上記動作が繰り返される。そして、送出しローラ20に使用済みインクフィルム11が全て巻取られると、使用済みインクフィルム11上の全範囲の印字跡が消去されたとみなされ、印字跡消去動作が終了する。
全範囲の残存データの消去が終了した後、補助記録紙31は、補助記録紙31を取り出すためのカバーを開け手動により引っ張り抜くことにより記録紙60の自動排紙経路とは異なる経路で排出される。このように補助記録紙31を排出することにより、ファクシミリ装置1内部が補助記録紙31上に重ねて転写されたインクにより汚れることを防ぐことができる。
上記印字跡消去動作において制御装置21は、印字跡の読取りの時機と印字データの印字の時機とを、読取装置80とサーマルヘッド50との距離および使用済みインクフィルム11の巻取り速度に基づいて、印字の読取りから印字データの印刷までの時間を算出し、それに基づいて正しい位置に印字データが印刷されるように決定する。これにより、より精度よく印字跡の読取りの時機と印字データの印字の時機とを対応させて正確な位置に印字データを印字することができ、より確実に使用済みインクフィルム11に残存する印字跡を消去することができる。また、印字データの作成範囲も、上記のように決定された印字跡の読取りの時機と印字データの印字の時機とに基づいて、正しい位置に印字データが印刷されるように最適な範囲が決定される。
以上に説明したように、本発明の一実施の形態におけるファクシミリ装置1は、原稿画像複写時には、読取装置80が原稿画像を読取り、読取られた原稿画像データに基づいて制御装置21が印字データを作成する。また、ファクシミリ受信時には、電話回線から到来する画像信号を通信部90が受信し、受信した画像信号に基づいて制御装置21が印字データを作成する。そして、モーター40により巻取りローラ30がインクフィルムを一方方向に巻取りつつ、サーマルヘッド50およびプラテン70が、作成された印字データを記録紙60に印字する。
一方、使用済みのインクフィルム11に残存する印字跡消去時には、モーター40により送出しローラ20が使用済みのインクフィルム11を原稿画像複写時およびファクシミリ受信時とは反対方向に巻取りつつ、読取装置80が印字跡を読取り、読取られた印字跡の画像データに基づいて制御装置21が印字データを作成し、作成された印字データを上記と同様の手段によって、補助記録紙31に印字する。
これにより、原稿画像複写およびファクシミリ送受信に用いる各手段を再利用して、使用済みのインクフィルム11に残存する印字跡の消去ができるため、多くの手間やコストをかけることなく印字跡を消去することができる。
また、読取装置80によって読取られた印字跡の画像データに基づいて印字データが作成されることにより、全黒印刷などを行う場合と比較して、印字跡を消去するために加熱する部分を少なくすることができ、サーマルヘッド50にかかる負荷を少なくすることができる。したがって、印字跡を少ない電力によって短時間で消去することができる。
さらに、制御装置21がインクフィルムの巻取り速度の制御を行うことにより、印字跡の読取の時機と印字データの印字の時機とがずれるのを防ぐことができ、確実に印字跡を消去することができる。
なお、上記の実施形態の説明において、本発明のインクフィルムに残存する印字跡を消去する機能を有する装置としてファクシミリ装置1を挙げたが、特にこれに限定されるものではなく、たとえば原稿画像を読取る読取手段を有し、読取った原稿画像を複写する印刷装置であってもよい。
本発明の一実施の形態におけるファクシミリ装置を概略的に示す側面図である。 図1に示すファクシミリ装置の内部の構成を示すブロック図である。 図1に示すファクシミリ装置における巻取りローラの移動前後の構成を概略的に示す側面図である。 使用済みインクフィルムに残存する印字跡の一例を示す平面図である。 使用済みインクフィルムに残存する印字跡の消去動作を示すフローチャートである。 印字跡消去時における印字データ作成動作を示すフローチャートである。 用いられる消去領域の種類を示す平面図である。 印字跡消去後の使用済みインクフィルムに印字された印字データの状態を示す平面図である。
符号の説明
1 ファクシミリ装置
10 インクフィルム
20 送出しローラ
30 巻取りローラ
40 モーター
50 サーマルヘッド
60 記録紙
70 プラテン
80 読取装置
90 通信部
11 使用済みインクフィルム
21 制御装置
31 補助記録紙
41 白抜き部分
51 左側消去領域
61 右側消去領域

Claims (8)

  1. 使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去するための装置であって、
    前記使用済みインクフィルムを巻取る巻取り手段と、
    前記使用済みインクフィルムに残存する印字跡を読取る読取手段と、
    前記使用済みインクフィルムの巻取り速度の制御および印字する画像データである印字データの作成を行う制御手段と、
    前記印字データに基づいて前記使用済みインクフィルム上のインクを転写する印字手段と、
    前記印字手段によって前記印字データを被転写物に転写するための転写手段とを具備し、
    前記読取手段によって読取られた印字跡の画像データに基づいて印字データが作成されることを特徴とするインクフィルムデータ消去装置。
  2. 前記制御手段は、前記読取手段による読取の時機と前記印字手段による印字の時機とを前記読取手段と前記印字手段との距離および前記使用済みインクフィルムの巻取り速度に基づいて決定することを特徴とする請求項1に記載のインクフィルムデータ消去装置。
  3. 前記使用済みインクフィルムは、前記読取手段を通過した後に前記印字手段を通過して巻取られるように配置されることを特徴とする請求項1または2に記載のインクフィルムデータ消去装置。
  4. 前記制御手段は、前記読取手段によって読取られた印字跡の画像データから印字跡を検出し、検出された前記印字跡とその近傍とを含む領域を印字するように前記印字データを作成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のインクフィルムデータ消去装置。
  5. 前記印字手段と前記転写手段との間に前記使用済みインクフィルムに重なるように前記被転写物が配置され、前記印字データが転写されるときに、前記被転写物が固定されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のインクフィルムデータ消去装置。
  6. 原稿画像を読取り、読取った原稿画像を複写する装置であって、
    原稿画像を読取る読取手段と、
    インクフィルムを巻取り、巻取り方向を変更可能な巻取り手段と、
    前記インクフィルムの巻取り速度および巻取り方向の制御ならびに印字する画像データである印字データの作成を行う制御手段と、
    前記印字データに基づいて前記インクフィルム上のインクを転写する印字手段と、
    前記印字手段によって前記印字データを被転写物に転写するための転写手段とを具備し、
    原稿画像複写時には、前記読取手段が原稿画像を読取り、読取られた原稿画像データに基づいて前記制御手段が印字データを作成し、前記巻取り手段が前記インクフィルムを一方方向に巻取りつつ、前記印字手段および前記転写手段が作成された前記印字データを前記被転写物に転写し、
    印字跡消去時には、前記巻取り手段が使用済みインクフィルムを原稿画像複写時とは反対方向に巻き取りつつ、前記読取手段が使用済みインクフィルム上に残存する印字跡を読取り、読取られた印字跡の画像データに基づいて前記制御手段が印字データを作成し、前記印字手段および前記転写手段が作成された前記印字データを被転写物に転写することを特徴とする印刷装置。
  7. 原稿画像の読取りと読取った原稿画像の複写およびファクシミリ送受信が可能な装置であって、
    電話回線から到来する画像信号を受信し、読取った原稿画像の画像信号を電話回線に乗せて送信する通信手段と、
    原稿画像を読取る読取手段と、
    インクフィルムを巻取り、巻取り方向を変更可能な巻取り手段と、
    前記インクフィルムの巻取り速度および巻取り方向の制御ならびに印字する画像データである印字データの作成を行う制御手段と、
    前記印字データに基づいて前記インクフィルム上のインクを転写する印字手段と、
    前記印字手段によって前記印字データを被転写物に転写するための転写手段とを具備し、
    原稿画像複写時には、前記読取手段が原稿画像を読取り、読取られた原稿画像データに基づいて前記制御手段が印字データを作成し、前記巻取り手段が前記インクフィルムを一方方向に巻取りつつ、前記印字手段および前記転写手段が作成された前記印字データを被転写物に転写し、
    ファクシミリ受信時には、電話回線から到来する画像信号を通信手段が受信し、受信した前記画像信号に基づいて前記制御手段が印字データを作成し、前記巻取り手段が前記インクフィルムを原稿画像複写時と同じ方向に巻取りつつ、前記印字手段および前記転写手段が作成された前記印字データを被転写物に転写し、
    印字跡消去時には、前記巻取り手段が使用済みインクフィルムを原稿画像複写時とは反対方向に巻取りつつ、前記読取手段が前記使用済みインクフィルムに残存する印字跡を読取り、読取られた印字跡の画像データに基づいて前記制御手段が印字データを作成し、前記印字手段および前記転写手段が作成された前記印字データを被転写物に転写することを特徴とするファクシミリ装置。
  8. 使用済みインクフィルムに残存する印字跡を消去するための方法であって、巻取り速度を制御しながら前記使用済みインクフィルムを巻取りつつ、前記使用済みインクフィルムに残存する印字跡を読取り、読取られた印字跡の画像データに基づいて印字データを作成し、作成された前記印字データに基づいて、前記使用済みインクフィルム上のインクを転写することを特徴とするインクフィルムデータ消去方法。
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