JP5580698B2 - 加熱調理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、茹で機やフライヤー等の加熱調理装置に関し、特に加熱調理装置で発生する熱を遮断するための遮熱機構を有する加熱調理装置に関する。
従来から茹で機やフライヤー等の加熱調理装置として、筐体内にガスバーナーや電気ヒーター等の熱源と水又は油を貯溜する液槽を収納し、液槽を筐体上面に開口した構成の加熱調理装置が用いられている。又、このような加熱調理装置として、燃焼ガスや電気ヒーターで直接液槽を加熱する直接加熱式の装置と、液槽内に設けた管に燃焼ガスを送り該管から液槽内の水や油を加熱する中間加熱式の装置が用いられている。
そして、このような加熱調理装置として、直接加熱式であって、ガスバーナが燃焼し、油槽に直接加熱ガスを接触させる燃焼室から排出されるガスの排気通路を油槽に密着させて形成し、排気通路の油槽と反対側面の一部に断熱材を装着して、排気通路内部を通過する燃焼排気熱の油槽と反対側への放熱を防止している装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
又、中間加熱式の装置であって、熱源の周囲を下方を除いて断熱板で囲繞して燃焼室を形成している装置もある。そして、この装置においては、燃焼室で発生した燃焼ガスは、油槽内の燃焼管を通り、燃焼管につながるバックガード内の排気筒から排出される(特許文献2参照。)。
又、底部材と一体の胴部材の内部に、底にヒータが固定された鍋が設置され、鍋とマイコンが設置される底部材の間には、胴部材の内周面に固着された遮熱板が介在した電気フライヤーも提案されている(特許文献3参照。)。
特開2007−7272号公報 実開平7−24235号公報 実用新案登録第2552441号公報
特許文献1及び2に開示されている加熱調理装置では、油槽内の油を加熱した燃焼ガスは放熱機構により、即ち排気通路や排気筒を通り排気口から装置の外部に排出され、装置内で不要となった熱の一部は装置の外部に排出されている。
しかし、特許文献1に開示されている加熱調理装置では、燃焼ガスの排気通路の一部にのみ断熱材を装着しているに過ぎないため、燃焼室、油槽及び断熱材を装着していない排気通路からの放熱により、装置の筐体が内部から加熱されて高温となり、更に、加熱された筐体からの放熱により、装置の外部空気が加熱、高温化されてしまっていた。又、断熱材は、一定時間は排気通路からの放熱を防止することが出来るが、一定時間を過ぎると燃焼ガスと略同じ温度となり、加熱された断熱材から放熱するので、長時間の使用により、断熱材が装着された箇所からも、やはり装置の筐体が加熱されて高温となり、更に、加熱された筐体からの放熱により、装置の外部空気が加熱、高温化されてしまっていた。
又、特許文献2に開示されている加熱調理装置では、燃焼室が断熱板で形成されているものの、断熱板は、一定時間は燃焼室からの放熱を防止することが出来るが、一定時間を過ぎると燃焼ガスと略同じ温度となり、加熱された断熱板から放熱するので、長時間の使用により、加熱された断熱板、燃焼室からの放熱を防止することは出来ず、更には、油槽には断熱材や断熱板等の断熱機構が備えられていないので、燃焼室及び油槽の放熱により装置の筐体が加熱されて高温となり、更に、加熱された筐体からの放熱により、装置の外部空気が加熱、高温化されてしまっていた。
又、特許文献3に開示されている加熱調理装置では、鍋と胴部材との間には遮熱板がなく、又、ヒータからの熱は鍋に伝わると共に、鍋と遮熱板との間の空気を介して胴部材を加熱し、更には鍋と遮熱板との間の空気を介して遮熱板を加熱し、遮熱板は固着された胴部材を加熱する。このようにして装置の筐体(胴部材)が加熱されて高温となり、更に、加熱された筐体からの放熱により、装置の外部空気が加熱され、高温化されてしまっていた。
このように従来の加熱調理装置では、筐体が加熱されて高温となり、当該装置を用いる調理者が筐体に接触することで火傷をして危険であるという問題点があった。又、筐体から発する熱で加熱調理装置の外部空気が加熱され、加熱調理装置の近傍が高温となり、作業環境が悪化し、装置の近傍、特に装置の前面側で作業を行う調理者の身体的な負担が大きいという問題点があった。
そこで、本発明は、加熱調理装置において、筐体内部で発生する熱により、筐体、特に調理者が接触しやすい加熱調理装置の前面及び前方上面が加熱されて高温となることを防止することを目的とし、又、筐体からの放熱による装置の外部空気の高温化を防止することを目的とする。更に、加熱調理装置を使用した作業環境を向上させることを目的とする。
以上のような課題を解決するための手段としての本発明は、筐体内に熱発生器具と、前記熱発生器具により加熱ガスを発生させる加熱室と、前記加熱室に連通する加熱ガス通路と、前記筐体上面に開口した液槽を収納した液体加熱調理装置であって、前記筐体内部に、少なくとも前記加熱室及び前記加熱ガス通路の少なくとも前面及び側面を囲う遮熱枠体を設置し、前記遮熱枠体の上部開口部を前記液槽で塞いで、前記遮熱枠体と前記液槽で加熱空気流路を形成し、前記遮熱枠体の後端部の開口部は、排気口につながる加熱空気排気流路に連通していることを特徴とする液体加熱調理装置である。
又、上記液体加熱調理装置において、前記筐体の背面側に立設されたバックガードを備え、前記加熱空気排気流路は前記バックガードであり、前記遮熱枠体の後端部の開口部は、前記バックガード内に挿入されていることを特徴とする液体加熱調理装置である。
又、上記液体加熱調理装置において、前記遮熱枠体は、前記加熱室、前記液槽及び前記加熱ガス通路の少なくとも前面及び側面を囲うことを特徴とする液体加熱調理装置である。
又、上記液体加熱調理装置において、前記遮熱枠体は、少なくとも前記加熱室及び前記加熱ガス通路の前面、側面及び底面を囲うことを特徴とする液体加熱調理装置である。
又、上記液体加熱調理装置において、前記遮熱枠体は、前記加熱室、前記液槽及び前記加熱ガス通路の前面、側面及び底面を囲うことを特徴とする液体加熱調理装置である。
又、上記液体加熱調理装置において、前記遮熱枠体は、前記液槽に固定して設置したことを特徴とする液体加熱調理装置である。
又、上記液体加熱調理装置において、前記遮熱枠体の前記液槽への固定部分には、前記遮熱枠体と前記液槽との間に断熱材を設置したことを特徴とする液体加熱調理装置である。
又、上記液体加熱調理装置において、前記遮熱枠体の側面板の液体加熱調理装置の前後に伸びる上端辺は、液体加熱調理装置の前面側より背面側が高くなるように傾斜を設けて形成したことを特徴とする液体加熱調理装置である。
以上のような本発明によれば、加熱調理装置において、筐体内部で発生する熱により、直接筐体、特に調理者が接触しやすい加熱調理装置の前面及び前方上面が加熱されて高温となることを防止することが可能となった。又、筐体からの放熱による装置の外部空気の高温化を防止することが可能となった。更に、加熱調理装置を使用した作業環境を向上させることが可能となった。
本発明フライヤー第一実施例の斜視図 本発明フライヤー第一実施例の一部破断側面図 図2X−X断面図 本発明フライヤー第一実施例の一部分解斜視図 遮熱枠体一実施例の斜視図 本発明フライヤー第一実施例の一部斜視図 本発明フライヤー第二実施例の側面図 本発明フライヤー第三実施例の側面図 本発明中間加熱式の茹で麺機の側面図 本発明中間加熱式の茹で麺機の正面図 本発明フライヤー第一実施例の正面図(a)、上面図(b)、側面図(c)及び背面図(d)
以下本発明の実施の形態を図を参照して説明する。本発明の加熱調理装置は、筐体内に熱発生器具と、前記熱発生器具により加熱ガスを発生させる加熱室と、前記加熱室に連通する加熱ガス通路と、前記筐体上面に開口した液槽を収納した液体加熱調理装置であって、前記筐体内部に、少なくとも前記加熱室及び前記加熱ガス通路の少なくとも前面及び側面を囲う遮熱枠体を設置し、前記遮熱枠体の上部開口部を前記液槽で塞いで、前記遮熱枠体と前記液槽で加熱空気流路を形成し、前記遮熱枠体の後端部の開口部は、排気口につながる加熱空気排気流路に連通していることを特徴とする液体加熱調理装置である。
上記のような加熱調理装置1は、直接加熱式、中間加熱式を問わずに、液槽を有し、液槽内の水又は油を加熱する各種加熱調理装置として利用することが出来、加熱調理装置の一例として、油を加熱するフライヤーや水を加熱する茹で機、蒸し機等の液体加熱調理装置が挙げられる。又、熱発生器具は、ガスを用いたものでも、電気を用いたものでもよい。以下、加熱調理装置1の実施の形態を直接加熱式のフライヤーを例として説明する。
第一実施形態のフライヤー10は、図1〜図3に示すように、筐体2と筐体2の背面側(図2において右側)に立設された、加熱空気排気流路としての内部空洞のバックガード22を備え、更に、筐体2の底部には厨房等の床面に設置した図示しない架台等に設置するための脚部29を備えている。又、筐体2の前面にはフライヤー10を操作するための操作盤11が設けられ、又、液槽3から排油を行うための排油管13及び排油弁12が設けられている。
筐体2内部の上方には、食品を揚げるための油70を貯溜するための液槽3を筐体2の上方に開口させて設置し、筐体2内部であって液槽3の前方側(図2において左側)下部には、熱発生器具たるガスバーナー61により空気が加熱され、加熱ガスたる燃焼ガスを発生させる加熱室たる燃焼室62が設けられ、燃焼室62の下方にガスバーナー61が設置されている。燃焼室62は、上下開口の箱体69の上部開口部691を液槽3の底面31に対向させると共に、後述する加熱ガス通路たる燃焼ガス通路64に連通させて構成している。ガスバーナー61は箱体69内に挿入設置され、ガスバーナー61の上方が燃焼室62となっている。
又、液槽3の下側には、液槽3の底面31を上部壁として囲われ、液槽3の前方側から後方側(図2において右側)に延設されて内部を通過する燃焼ガスが液槽3を加熱する燃焼ガス通路64が設けられている。そして、燃焼室62の上方側は燃焼ガス通路64に接続し、燃焼ガス通路64は、筐体2の背面側に立設されたバックガード22内に設けられた排気路65に接続されている。このようにして、燃焼室62で発生した燃焼ガスは燃焼ガス通路64内で液槽3を介して液槽3内の油70と熱交換を行い、加熱し、排気路65を通り、バックガード22の上端部に設けた排気口66からフライヤー10の外部に排出される。
又、筐体2内部には、燃焼室62、液槽3及び燃焼ガス通路64から筐体2内部へ放熱される熱により直接筐体2が加熱されることを防止する遮熱枠体4が設置されている。
遮熱枠体4は、図4及び図5に示すように、排油管13を挿入する凹部419が形成された前面板41、側面板42、42及び底面板43を備えて、上方及び後方が開口した箱状に構成され、図1〜図3によく示すように、筐体2と燃焼室62、液槽3及び燃焼ガス通路64との間に設置されて、燃焼室62、液槽3及び燃焼ガス通路64を囲っている。そして、遮熱枠体4の上端部を前記液槽に接触させ、遮熱枠体4の上部開口部を液槽3で塞いでいる。即ち、前面板41及び側面板42、42の上端部は液槽3の外側面に接触して、遮熱枠体4の上方の気密性を持たせている。一方、前面板41及び側面板42、42の他の部分及び底面板43は、燃焼室62、液槽3及び燃焼ガス通路64から所定の距離をもって離間して設置されている。そして、遮熱枠体4と液槽3で画定されたこの離間した空間が燃焼室62、液槽3及び燃焼ガス通路64から筐体2内部への放熱により、加熱された加熱空気が流れる加熱空気流路100を形成している。
燃焼室62及び燃焼ガス通路64は、液槽3の後方側を除いて、遮熱枠体4及び液槽3により完全に囲われている。一方、液槽3は液槽3内に貯溜する所定の油面と略同一の高さまで囲っている。
遮熱枠体4は、図3及び図4によく示すように、夫々別体として形成した前面板41、側面板42、42及び底面板43を用いて、液槽3の外側面に設けたスタットボルト99を、側面板42の上部に設けたボルト孔97に挿入し、ナット98で側面板42を液槽3の外側面に固定し、前面板41及び底面板43は、前面板41、側面板42及び底面板43に設けたボルト孔97に図示しないボルトを挿入し、ナットを用いて固定して、夫々側面板42、42に固定して組み立てられ、液槽3に固定されている。
このように遮熱枠体4を液槽3に固定して設置することで、筐体2に固定した場合のように、遮熱枠体4と筐体2が接触する固定部から直接筐体2に熱が伝導してしまうことを防止することが出来る。
又、図2によく示すように、遮熱枠体4は上方を液槽3で封止され、後端部、ここでは後端側(図2において右側)の全面を開口した開口部49が形成され、開口部49は、排気口66につながるバックガード22内に挿入されて連通している。又、底面板43には、燃焼室62を構成する箱体69を挿入設置すると共に、加熱空気流路100に空気を取り入れるための空気取り入れ口432を形成する開口431が設けられている。
遮熱枠体4、即ち前面板41、側面板42、42及び底面板43の材質はステンレスが好ましいが、ステンレスに限定されることなく、他の材質を用いることもできる。又、遮熱枠体4は、前面板41、側面板42、42及び底面板43を夫々別体として形成するのではなく、一体成形してもよい。
又、側面板42の液槽3への固定部分、即ち接触部分には、側面板42と液槽3の外側面との間に断熱材89を設置することが好ましい。断熱材は特に限定されず公知の断熱材を用いることが出来、例えばガラス繊維製断熱材等を用いることが出来る。このような構成とすることで、側面板42と液槽3が直接接触するのを防止し、液槽3の熱を側面板42に伝わりにくくすることが出来、遮熱枠体4の効果を高めることが出来るからであり、更に、熱により歪み、変形が生じた側面板42と液槽3との間に生じる隙間を埋めるパッキンとしても作用し、加熱空気流路100の上部からの加熱空気の漏れを遮蔽して、筐体2への放熱を防止することが出来る。
又、前面板41、側面板42、42及び底面板43には、断熱材を設置しなくてもよいが、設置することにより、遮熱枠体4から筐体2への放熱をより抑制することが出来るので好ましい。特に、操作盤11保護のため、前面板41には断熱材88を設けることが好ましい。
側面板42のフライヤー10の前後に伸びる上端辺421は、図8に示すように、水平としてもよいが、図2及び図7に示すように、フライヤー10の前面側(図2及び図7において左側)より背面側(図2及び図7において右側)が高くなるように傾斜を設けて形成している。このような構成とすることで、加熱空気流路100内で遮熱枠体4の後端側の開口部49へ加熱空気が流れやすくなり、加熱空気の排気を促進させて、遮熱枠体4への伝熱を抑制させ、筐体2の加熱をより抑制させることが出来るからである。
側面板42の上端辺421を、フライヤー10の前面側より背面側が高くなるように形成するためには、図2に示すように、側面板42を長方形として、底面板43、そして遮熱枠体4をフライヤー10の背面側が高くなるように斜めに設置すればよい。又、図7に示すように、側面板42を、フライヤー10の前面側より背面側の側辺が長い台形に形成して、底面板43は水平に遮熱枠体4を設置する構成とすることも出来る。
次に、フライヤー10の作動、作用について主に図2を参照して説明する。液槽3に油70が貯溜された状態で、燃焼室62の下方でガスバーナー61を燃焼させると、矢印A0で示すように、箱体69の下部開口部692から流入した空気が燃焼室62内で加熱され、燃焼ガスとなって燃焼ガス通路64を通りながら(矢印A1)液槽3を加熱する。加熱された液槽3は、液槽3内の油70を加熱する。燃焼ガス通路64を通った燃焼ガスは熱を奪われ排気路65を通り(矢印A2)、排気口66からフライヤー10の外部へ排出される(矢印A3)。一方、液槽3、燃焼室62及び燃焼ガス通路64から液槽3の反対側の筐体2側、即ち加熱空気流路100内に放熱がなされ、矢印B0で示すように、空気取り入れ口432から加熱空気流路100内に流入した空気が加熱されて加熱空気となり、加熱空気流路100内をバックガード22方向に流れ(矢印B1)、バックガード22下部の空気孔220から流入する空気(矢印D1)と共に、遮熱枠体4の後端側の開口部49からバックガード22内に入り、排気路65とバックガード22の枠体222との間を上方に流れ(矢印B2)、バックガード22上端部にある排気口66から排出される(矢印B3)。
このようにして、遮熱枠体4は、液槽3、燃焼室62及び燃焼ガス通路64と筐体2を遮断して、筐体2に直接熱が伝わるのを防止していると共に、液槽3、燃焼室62及び燃焼ガス通路64から放熱される熱を筐体2の外部に排出させて筐体2内の温度を下げ、筐体2が加熱されることを抑制している。
本発明の液体加熱調理装置1は、以上で述べた第一の実施の形態の他、以下のように適宜に変更を加えた構成とすることも出来、又、これらの実施の形態を適宜組み合わせた構成とすることも出来る。
遮熱枠体4で液槽3を囲う場合、遮熱枠体4により液槽3の上端まで完全に被覆することが好ましいが、一部のみ、例えばこれに限定されないが、上述のように、液槽3内に貯溜する所定の油面と略同一の高さ或いは略同一の高さまで被覆することとしてもよい。これは、液槽3より燃焼室62及び燃焼ガス通路64の方が高温になること、又、油70が貯溜されている部分の温度が貯溜されていない部分の温度より高いことから、筐体2の加熱防止のためには燃焼室62及び燃焼ガス通路64のみの囲い或いは加えて液槽3の一部の囲いでも効果があるからである。
尚、同様の理由から、燃焼室62及び燃焼ガス通路64のみの被覆し、液槽3の前面及び側面を全く被覆しないこととしてもよい。又、加熱空気流路100内の加熱空気は、筐体2内の他の空間分の空気より軽いため、上昇しようとするので、遮熱枠体4を底面板を備えずに、前面板41、側面板42、42で構成し、上方、後方及び下方が開口した平面視コの字状の枠体状に構成し、後方及び下方を開口させたまま液槽3の側面、燃焼ガス通路64及び燃焼室62を囲った構成を採用することも出来る。
又、側面板42のフライヤー10の前後に伸びる上端辺421は、図2及び図7に示すように、フライヤー10の前面側より背面側が高くなるように傾斜を設けて形成することが、加熱空気の排出の点から好ましいが、図8に示すように、水平としてもよい。水平とすることで、遮熱枠体4が液槽3の上端まで囲うことが出来る。
又、遮熱枠体4の後端側の開口部49は遮熱枠体4の後端全面が開口しているが、遮熱枠体4の後端の一部のみ開口させてもよく、この場合には、液槽3の後方側も遮熱枠体4により囲われていることになる。更に、遮熱枠体4の後端部、即ち、後端或いは側面板42の後端側の一部を開口させた開口部に、加熱空気排気流路としての管等を接続して連通させ、該管を排気口66に直接つなげ、或いは該管をバックガード22内に挿入して排気口66につなげることとしてもよい。後者の場合には、管等とバックガード22で加熱空気排気流路を構成することになる。
又、上述の実施形態でのバックガードは、筐体の上面からさらに上部に立設しているが、筐体2の背面側に位置して、排気口を有すれば、筐体の上面からさらに上部に立ち上がっている必要はなく、筐体の上面と同等の高さとしてもよい。更に、液体加熱調理装置は、バックガードを備えないものでもよい。この場合には、遮熱枠体4の後端或いは側面板42の後端側の一部を開口させた開口部に、加熱空気排気流路としての管等を接続して連通させ、該管を筐体2の背面或いは側面の背面側に設けた排気口に接続する構成を採用することが出来る。
又、遮熱枠体4の開口部49を排気路65に接続し、排気路65に加熱空気排気流路を兼ねさせることも出来る。
又、以上の実施形態では、直接加熱式の加熱調理装置を説明したが、図9及び図10に示すように、中間加熱式の加熱調理装置1、例えば液槽3に水が貯溜される茹で麺機30の場合も上記の直接加熱式の加熱調理装置と同様に構成することが出来るが、燃焼ガス通路71は液槽3内に設けられているので、液槽3の底部はそれほど高温にはならない。そこで、中間加熱式の加熱調理装置1の場合には、遮熱枠体4は、底面板を設けずに、前面板401及び側面板402、402で構成し、上方、後方及び下方が開口した平面視コの字状の枠体状に構成し、液槽3の前面並びに側面及び燃焼室62を被覆した構成としている。もちろん、底面板を設ける構成を採用してもよい。
本発明の実施例として、前面板41、側面板42、42及び底面板43から構成される遮熱枠体4を備えた加熱調理装置1として、図1〜3及び図11に示し、上述した第一実施形態のフライヤー10の筐体2の各部の温度を測定した。尚、前面板41及び側面板42と液槽3の間にはガラス繊維製断熱材を設置した。フライヤー10はタニコー株式会社製の直接加熱式卓上ガスフライヤーDH−TGFL−40を使用し、遮熱枠体4は、図2によく示すように、側面板42を長方形として、底面板43、そして遮熱枠体4をフライヤー10の背面側が高くなるように斜めに設置した。水平面と側面板42の上端辺421との傾斜角度を5°とした。
そして、液槽3に6リットルのサラダ油を入れてフライヤー10の設定温度を180℃としてガスバーナーを2時間燃焼させ、図11で示す各部の平均温度及び最高温度を測定した。
又、比較例として、実施例で用いたガスフライヤーから遮熱枠体を取外して、実施例と同条件で図11で示す各部の2時間の平均温度及び最高温度を測定した。
実施例、比較例とも、同じ測定点であり、測定点は、図11において黒点で示し、3桁の識別数字を付した。結果を表1に示す。又、各部の平均温度の差を算出し、実施例の方が温度高い箇所には−(マイナス)の記号を付した。
Figure 0005580698
実施例の方が平均温度が高い箇所は、バックガード22の数箇所と筐体2においては、筐体2の上面のバックガード22側の1箇所(416)であり、筐体22の略全箇所において、実施例の方が温度が低いことが分かる。
この結果により、本発明の加熱調理装置1は、燃焼室62、液槽3及び燃焼ガス通路64からの放熱による熱が筐体22に直接伝導せずに、これらの放熱により加熱された加熱空気は、空間100を通り、バックガード22に送られ、排気口66から排出されることが明らかである。即ち、加熱空気は、筐体2を加熱せずに、バックガード22を加熱しつつ排出されることが明らかである。
尚、バックガード22は加熱調理装置1の背面側に設置されており、排気口66の上方には通常換気扇が設けられているので、排気口66からの加熱空気及びバックガード22からの放熱により加熱されたバックガード周りの空気は調理室外部に速やかに排出されるため、バックガード22が加熱されることは、筐体2からの放熱による加熱調理装置1の外部空気の高温化を防止すること、加熱調理装置1を使用した作業環境の向上には、悪影響を与えることはない。
又、バックガード22は加熱調理装置1の背面側に設置されているので、調理者からは離れており、調理者が作業中に接触することはないので火傷の危険性がなく、一方、調理者が接触しやすい筐体2、加熱調理装置1の前面及び前方上面は、遮熱枠体により直接加熱されることが防止され、温度を下げることが明らかになった。
本発明の加熱調理装置は、直接加熱式、中間加熱式を問わずに、液槽を有し、液槽内の水又は油を加熱する各種加熱調理装置、例えば、油を加熱するフライヤーや水を加熱する茹麺器等の液体加熱調理装置に好適に利用することが出来る。
1 加熱調理装置
10 フライヤー
100 加熱空気流路
2 筐体
22 バックガード
3 液槽
4 遮熱枠体
41 前面板
42 側面板
421 側面板の上端辺
43 底面板
49 後端側の開口部
61 ガスバーナー
62 燃焼室
64 燃焼ガス通路
65 排気路
66 排気口
70 油
89 断熱材

Claims (8)

  1. 筐体内に熱発生器具と、前記熱発生器具により加熱ガスを発生させる加熱室と、前記加熱室に連通する加熱ガス通路と、前記筐体上面に開口した液槽を収納した液体加熱調理装置であって、前記筐体内部に、少なくとも前記加熱室及び前記加熱ガス通路の少なくとも前面及び側面を囲う遮熱枠体を設置し、前記遮熱枠体の上部開口部を前記液槽で塞いで、前記遮熱枠体と前記液槽で加熱空気流路を形成し、前記遮熱枠体の後端部の開口部は、排気口につながる加熱空気排気流路に連通していることを特徴とする液体加熱調理装置。
  2. 前記筐体の背面側に立設されたバックガードを備え、前記加熱空気排気流路は前記バックガードであり、前記遮熱枠体の後端部の開口部は、前記バックガード内に挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の液体加熱調理装置。
  3. 前記遮熱枠体は、前記加熱室、前記液槽及び前記加熱ガス通路の少なくとも前面及び側面を囲うことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体加熱調理装置。
  4. 前記遮熱枠体は、少なくとも前記加熱室及び前記加熱ガス通路の前面、側面及び底面を囲うことを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の液体加熱調理装置。
  5. 前記遮熱枠体は、前記加熱室、前記液槽及び前記加熱ガス通路の前面、側面及び底面を囲うことを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項に記載の液体加熱調理装置。
  6. 前記遮熱枠体は、前記液槽に固定して設置したことを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項に記載の液体加熱調理装置。
  7. 前記遮熱枠体の前記液槽への固定部分には、前記遮熱枠体と前記液槽との間に断熱材を設置したことを特徴とする請求項6に記載の液体加熱調理装置。
  8. 前記遮熱枠体の側面板の液体加熱調理装置の前後に伸びる上端辺は、液体加熱調理装置の前面側より背面側が高くなるように傾斜を設けて形成したことを特徴とする請求項1から7のうちいずれか1項に記載の液体加熱調理装置。
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