JP6511357B2 - ガスフライヤー - Google Patents

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Description

この発明は、調理油を貯留する油槽と、前記油槽の外側を囲むと共に、内部に連通空間が画成されている外装筺とを備え、ガスバーナーでのガス燃焼により発生した燃焼ガスが前記連通空間を通過するよう構成したガスフライヤーの熱対策に関するものである。
飲食店等の外食産業では、厨房に業務用フライヤーが配備されている。このフライヤーは、所定量の調理油を貯留する油槽と、該油槽内の調理油を加熱する加熱手段とを備えている。前記加熱手段としては、油槽の外側に配設されるガスバーナーや、油槽の調理油中に浸漬される電気ヒータ等がある。本発明は、前記加熱手段としてガスバーナーを使用するガスフライヤーに関するもので、前記ガスバーナーを採用したガスフライヤーは、特許文献1に開示されている。
図11は、従来のガスフライヤー10の要部概略を示す縦断側面図である。このガスフライヤー10は、箱型形状をなすキャビネット本体11と、上方へ開口してキャビネット本体11に配設される油槽12と、キャビネット本体11内において油槽12の前側下方に設置されたガスバーナー13とを備えている。前記油槽12には、該油槽12を四方から囲う外装筺21が配設され、該油槽12と外装筺21との間に、連通空間14が画成されている。この連通空間14には、ガスバーナー13で生じた燃焼ガスが移動する燃焼室CRが存在し、またキャビネット本体11の後部(油槽12の後側)には、該連通空間14と連通する排気ダクト15が立設されている。そして、前記ガスバーナー13でのガス燃焼により発生した高温の燃焼ガスは、連通空間14を移動する際に前記油槽12との間で熱交換を行うことで該油槽12を加熱し、最終的に排気ダクト15内を上昇して外部へ排出される。
前記油槽12は、図11に示すように、上方へ開口する箱状容器として形成されており、下方に位置する第1ゾーン12aと、この第1ゾーン12aの上側に該第1ゾーン12aに連なって設けた第2ゾーン12bとを備えている。第2ゾーン12bは、第1ゾーン12aよりも開口面積が大きく設定されている。また、前記外装筺21は、図11および図12に示すように、前記第1ゾーン12aを囲む矩形の筺状に形成されている。すなわち、外装筺21は、油槽12の第1ゾーン12aの前側に位置する前壁100と、該第1ゾーン12aの左側に位置する左側壁101および右側に位置する右側壁102と、該第1ゾーン12aの後側に位置する後壁103と、該該第1ゾーン12aの下方に位置する底壁104とから構成されている。そして、前述した各壁は耐熱性を有する金属性の板材105と、該板材105の連通空間14側に裏打ちされた断熱部材110とから構成されている。従って、外装筺21は、前記ガスバーナー13の稼働により発生した高熱の燃焼ガスが前記連通空間14を流通する際に、該燃焼ガスの熱が外部へ逃出する損失を抑制し得る。このように、油槽12の外側に外装筺21を備えたガスフライヤーは、特許文献1に開示されている。
特開平2011−58680号公報
前記外装筺21の各壁100〜104を構成する板材105は、図13および図14に示すように、折曲形成した保持片96を端縁に備え、該保持片106により前記断熱部材110を保持するようになっている。そして、隣接する一方の壁における板材105を、他方の壁における板材106に対しネジ等の手段で締結することにより、各壁100〜104を連結する。ここで、前記板材105の保持片96は、前記断熱部材110を保持するため鈎状に形成されており、図12に示すように、その一部は前記連通空間14へ露出している。また、前記保持片96は、図13および図14に示す如く、板材105の端縁に沿う長尺板状に形成されているので、前記連通空間14内を移動する高温の燃焼ガスは常に該保持片96に接触する。このように、前記保持片96が加熱されると、該保持片96が形成された板材105も熱伝達を受けて加熱されて来る。このため、加熱された前記保持片106が高温酸化するだけでなく、前記板材105も熱影響で変色したり劣化してしまう問題がある。また、燃焼ガスの熱が、前記保持片96を介して前記板材105へ移動して外装筺21の外側へ逃出して損失するため、ガスフライヤー10の加熱性能が低下する問題もある。
本発明は、従来のガスフライヤーに内在している前記問題を好適に解決するべく提案されたものであって、油槽の外側に配設された外装筺の変色や劣化を防止すると共に、加熱性能の低下を防止し得るガスフライヤーを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、調理油を貯留する油槽と、前記油槽の外側を囲むと共に、内部に連通空間が画成されている外装筺とを備え、ガスバーナーでのガス燃焼により発生した燃焼ガスが前記連通空間を通過するよう構成したガスフライヤーにおいて、
前記外装筺は、耐熱性を有する金属性の複数の板材を連結して筺状に構成されると共に、前記板材の前記連通空間側に断熱部材が配設され、
前記板材の端縁部には、前記連通空間側へ折曲して前記断熱部材を保持する保持片を備え、
前記保持片は、前記板材の端縁部に沿って所要間隔で離間するよう形成した複数の板片から構成されていることを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、外装筺の各壁を構成する板材の端縁部に備えられて断熱部材を保持する保持片が、該板材の端縁部に沿って所要間隔で離間する複数の板片から構成されているので、該保持片の実質的な幅が小さくなっている。これにより、連通空間を流動する高温の燃焼ガスにより保持片が加熱されても、該保持片が形成された板材は熱伝達を受け難いので、熱影響による該板材の変色や熱劣化を抑制することができる。また、燃焼ガスの熱が板材へ伝わり難いので、該燃焼ガスの熱が保持片を介して外装筺の外側へ逃出して損失が生じることも抑制され、ガスフライヤーの加熱性能が低下することを防止し得る。
請求項2に記載の発明では、前記断熱部材は、圧縮変形が可能なシート状材料であって、前記板材の外形寸法よりも大きい外形寸法に形成され、
前記断熱部材は、前記板材に連結される他方の板材に圧縮されて変形した状態で当接することを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、断熱部材が、板材に連結される他方の板材に圧縮されて変形した状態で当接するので、互いに連結される壁の気密性が高められて、壁の連結部から燃焼ガスが漏出したり熱が逃出することを防止し得る。
請求項3に記載の発明では、前記断熱部材は、外縁部近傍を折り返した折返し部を備え、
前記折返し部は、前記断熱部材が当接する各種部材に対し圧縮状態で密着することを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、断熱部材に形成された折返し部が、該断熱部材が当接する各種部材に対し圧縮状態で密着するので、パッキン等の別部材が不要となって製造コストを低減し得る。
本発明に係るガスフライヤーによれば、油槽の外側に配設された外装筺の変色や劣化を防止し得ると共に、加熱性能の低下を防止し得る。
本発明の実施例に係るガスフライヤーの斜視図である。 図1のII−II線縦断面図である。 図2のIII−III線縦断面図である。 図2のIV−IV線縦断面図である。 外装筺を構成する右側壁の斜視図である。 右側壁を構成する板材および断熱部材を分離させた状態で示す斜視図である。 右側壁を油槽に装着する際に、断熱部材に形成した折返し部が圧縮変形して該油槽の板部に密着している状態を示す説明図である。 (a)は、油切りトレーを斜め上方から見た斜視図、(b)は、油切りトレーを斜め下方から見た斜視図である。 (a)は、油切りトレーを、油槽の開口部に装着した状態および背面パネルに装着した状態を同時に示す正面図、(b)は、油切りトレーを、油槽の開口部に装着した状態および背面パネルに装着した状態を同時に示す側面図である。 (a)は、油貯留タンクの斜視図、(b)は、(a)のXb−Xb線断面図である。 従来のガスフライヤーの概略構成を示す縦断側面図である。 図11のXII-XII線断面図である。 従来の外装筺を構成する右側壁の斜視図である。 右側壁を構成する板材および断熱部材を分離させた状態の斜視図である。
次に、本発明に係るガスフライヤーにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。
(ガスフライヤー10の概略構成)
実施例のガスフライヤー10は、図1〜図3に示すように、箱型形状をなすキャビネット本体11と、調理油を貯留すると共にキャビネット本体11に配設された油槽12と、油槽12の下部前側に設置されたガス燃焼手段としてのガスバーナー13とを備えている。前記油槽12は、揚げ調理用の食材(図示せず)を出し入れし得るよう上方に開口した箱状に形成されている。油槽12には、外装筺21が該油槽12の外側を囲むように配設されていて、図4に示すように、該油槽12の外周面と該外装筺21との間に、ガスバーナー13の稼働により発生した燃焼ガスが流通可能な連通空間14が画成されている。連通空間14は、油槽12の前側に画成された燃焼室CRの左部から油槽12の左外側面に沿って後方へ延在する第1連通空間14aと、該燃焼室CRの右部から該油槽12の右外側面に沿って後方へ延在する第2連通空間14bとからなり、第1連通空間14aおよび第2連通空間14bは、油槽12の後側で合流している。また、油槽12の後側(キャビネット本体11の後部)には、上部に排気口16が形成された排気ダクト15が立設されており、該排気ダクト15の下部と前記連通空間14とが空間的に連通している。
このようなガスフライヤー10は、ガスバーナー13の稼働により発生した燃焼ガスが、燃焼室CRから排気ダクト15に向けて連通空間14の第1連通空間14aおよび第2連通空間14bを流通する際に、該燃焼ガスと油槽12との間で熱交換が行われて該油槽12が加熱され、加熱された油槽12内の調理油を所定の調理温度まで昇温させるようになっている。そして、連通空間14を流通した燃焼ガスは、排気ダクト15内へ移動すると共に該排気ダクト15内を上昇して、排気ダクト15の上部に開口した排気口16から外部へ排出されるよう構成されている。ここで、燃焼ガスが排気ダクト15内を上昇することでドラフト効果が生じ、ガスバーナー13での燃焼に使用される燃焼用空気が、キャビネット本体11内に取込まれるようになっている。
(操作盤33について)
図1に示すように、前記キャビネット本体11の前部には、正面パネル17が配設されている。この正面パネル17の前面には、操作盤33が配設されている。この操作盤33には、電源のON、OFF操作を行う運転ボタン、調理油の油温設定ボタン、調理時間設定ボタン、油温表示パネル、調理時間表示パネル等が設けられている。また、正面パネル17内には、図2に示すように、ガスバーナー13の燃焼制御を行うガス制御手段であるガスコントローラ基板30や、ガスコントローラ基板30と通信可能で該ガスコントローラ基板30へ指示信号を送信する第2の制御手段である表示基板31や、当該ガスフライヤー10への電源供給を遮断するブレーカ32等が配設されている。
(油槽12について)
前記油槽12は、図1、図2および図4に示すように、上方へ開口すると共に下方へ凸となる箱状に形成されている。油槽12は、下方に位置する第1ゾーン12aと、この第1ゾーン12aの上側に該第1ゾーン12aに連なって設けられた第2ゾーン12bとを備え、第1ゾーン12aよりも第2ゾーン12bの開口面積が大きく設定されていて、所定量の調理油が貯留可能に構成されている。油槽12は、調理油が第1ゾーン12aに充満すると共に第2ゾーン12bの深さの約1/2まで充満した状態が、該調理油の規定量とされている(図2に一点鎖線にて表示)。油槽12の後板部28にはセンサ取付部18が設けられており、該油槽12に貯留された油槽12に貯留された調理油の温度(油温)を検知する油温制御用サーミスタ(油温検知手段)19が、該センサ取付部18に取付けられている。すなわち、センサ取付部18は、油槽12における燃焼室CRから最も離れた位置に設けられており、油温制御用サーミスタ19が検知する油温は、調理油において低い部分の温度である。また、油槽12の底部には、該油槽12内に貯留した調理油を排出するドレンパイプ20が設けられている(図2参照)。
(油量マーク55について)
前記油槽12には、図1に示すように、該油槽12に貯留した調理油の適正な貯留量の目印となる油量マーク55が設けられている。実施例では、油槽12の後板部28に油量マーク55が設けられている。そして、後板部28には、上下に離間した2つの油量マーク55(55a,55b)が設けられている。ここで、下側に設けられた第1油量マーク55aは、冷めた常温状態(例えば20℃)の調理油を貯留した際に、規定の貯留量である場合の油面の位置に設けられている。従って、常温の調理油を油槽12に貯留する場合には、該調理油の油面を第1油量マーク55aに一致させることで、該油槽12に規定量の調理油が貯留される。
また、図1に示すように、前記第1油量マーク55aの上方に設けられた第2油量マーク55bは、常温状態において第1油量マーク55aに油面が一致した調理油を200℃に加熱した場合に、当該調理油の油面の位置に設けられている。すなわち、調理油は、常温から200℃に加熱した場合に体積が15%前後増加することから、規定量の常温の調理油を200℃に加熱した場合に、該加熱した調理油の油面が第2油量マーク55bに一致するようになっている。
実施例では、図1に示すように、第1油量マーク55aおよび第2油量マーク55bが、後板部28の板面から突出した複数の凸部56が、左右方向へ所要間隔毎に整列した状態で形成されている。各凸部56は、後板部28に対してエンボス加工によって形成したものである。なお、第1油量マーク55aおよび第2油量マーク55bは、複数の凸部56から形成されたものに限らず、水平な直線に延在するラインであってもよいし、その他の形状であってもよい。また、第1油量マーク55aおよび第2油量マーク55bは、後板部28の板面から凹んだ凹部であってもよい。また、第1油量マーク55aおよび第2油量マーク55bは、調理作業者から容易に視認可能な位置に設けてあればよく、油槽12の後板部28以外に左右の側板部に設けてもよい。
従って、実施例のガスフライヤー10は、油槽12に第1油量マーク55aおよび第2油量マーク55bを設けたことで、調理作業中に調理油の貯留量を確認することが可能である。そして、調理油の油面が第1油量マーク55aより下がった場合には、調理油が規定量以下になっていることが認識され、適正なタイミングで調理油の補給を行うことを可能とする。また、第1油量マーク55aおよび第2油量マーク55bの間に油面が位置するように調理油を油槽12に補給することで、規定量以上に調理油を補給して該調理油を油槽12から溢してしまうことを回避し得る。
(油温制御用サーミスタ19について)
前記油温制御用サーミスタ19は、細長の丸棒状に形成された温度検知部を備えており、油槽12内へ延出した状態でセンサ取付部18に固定されて、油槽12内に貯留した調理油に浸漬され得るようになっている。そして、油温制御用サーミスタ19は、調理油に浸漬した状態で調理油の油温を検知すると共に、検知した油温データを表示基板31へ送信するよう構成されている。なお、油温制御用サーミスタ19は、燃焼ガスの影響を受け難いモールドタイプのものが採用されている。
(外装筺21について)
前記油槽12には、図2および図3に示すように、第1ゾーン12aを外側から囲んで覆う外装筺21が配設されている。外装筺21は、第1ゾーン12aの外周面から離間して配設されており、該油槽12の外周面との間に、燃焼ガス排出構造を構成する前記連通空間14を画成する。そして、外装筺21の底壁54には、連通空間14の前側部分を構成する燃焼室CRに臨む位置に、ガスバーナー13を配設する開口部22が開設されている。
前記外装筺21は、図2および図4に示すように、油槽12の第1ゾーン12aの前側に位置する前壁50と、該第1ゾーン12aの左側に位置する左側壁51と、該第1ゾーン12aの右側に位置する右側壁52と、該第1ゾーン12aの後側に位置する後壁53と、該第1ゾーン12aの下側に位置する底壁54から構成されている。実施例の外装筺21は、前壁50、左側壁51、右側壁52、後壁53および底壁54が夫々別体に形成されており、隣接する一方の壁の端部を他方の壁の端部に連結することで、油槽12の第1ゾーン12aを囲む箱状に形成されている。そして、外装筺21は、前壁50、左側壁51、右側壁52、後壁53の夫々の上端部を、油槽12の第2ゾーン12bを画成する板部に固定することで、該油槽12に取付けられて前記連通空間14を画成する。ここで、各壁50〜54は、形状や寸法が異なるものの、基本構成は同じである。従って、以降では、右側壁52を例示して説明し、該右側壁52以外の壁については、同一部材、部分は同一の符号で指示して説明は省略する。
(板材60について)
図5〜図7に示す右側壁52は、外装筺21の外側に露出する板材60と、該板材60における連通空間14側に裏打ちされて外側に露出しない断熱部材70とを重ね合わせて構成されている。前記前壁50、左側壁51、後壁53および底壁54も、前記右側壁52と同様に、板材60および断熱部材70を重ね合わせて構成されている。板材60は、耐熱性を有する金属性の板金部材であり、外装筺21の外面をなす板本体61と、該板本体61の端縁に設けられ、前記断熱部材70を保持する保持片62とを備えている。各壁50〜54の板材60は、板本体61が略平坦な矩形に形成されており、該板本体61の連通空間14側の全面に、前記断熱部材70が接触する。
(保持片62について)
前記板材60に設けられた保持片62は、図5〜図7に示すように、板本体61の端縁部から折曲して、該板本体61の面方向と交差する向きに延出している。この保持片62は、断熱部材70の外縁に外側から当接可能となっており、板本体61に重ねた該断熱部材70が該板本体61の面方向へずれるのを規制するようになっている。そして、保持片62の形状や、板本体61の端縁部に沿う方向の長さは、壁50〜54毎に異なっている。実施例の外装筺21は、図4に示すように、左右に離間した左側壁51および右側壁52の前端に対して前壁50が当接した状態で、該前壁50が該左側壁51および右側壁52に連結される。また、左側壁51および右側壁52の後端に後壁53が当接した状態で、該後壁53が該左側壁51および右側壁52に連結されるように構成されている。すなわち、前壁50の断熱部材70および後壁53の断熱部材70に、左側壁51および右側壁52が当接するようになるので、該断熱部材70が板材60の板本体61から離間することが規制されるようになっている。従って、後壁53および前壁50の板材60に設けられた保持片62は、断熱部材70の厚みより板本体61からの延出長が長くなっている(図4参照)。そして、前壁50の保持片62および後壁53の保持片62は、左側壁51または右側壁52の板本体61にネジ68により固定されるようになっている。
そして、前記壁50〜54の板材60に設けられた前記保持片62については、一部の保持片62が、前記連通空間14に露出するようになっている。実施例では、図4に示すように、前記左側壁51および右側壁52の板材60における前端縁部および後端縁部に設けられた保持片(以降、縦保持片62A)が、連通空間14に露出するようになっている。すなわち、前壁50および後壁53は、左側壁51の断熱部材70および右側壁52の断熱部材70に当接するようになり、該前壁50の断熱部材70および後壁53の断熱部材70は、板材60の板本体61から離間することが規制されている。これに対し、左側壁51の断熱部材70および右側壁52の断熱部材70は、前壁50および後壁53によって板材60の板本体61から離間することが規制されない。これにより、左側壁51および右側壁52の板材60における前端縁および後端縁に設けられた縦保持片62Aは、断熱部材70が板材60の板本体61から離間することを規制し得るように、連通空間14に露出するようになる。
連通空間14に露出する保持片62(62A)については、次のように構成されている。すなわち、縦保持片62Aは、図4〜図6に示すように、板材60に対して断熱部材70を接触した状態に保持するために、板本体61から該板本体61の外面と交差するように立ち上がった立上がり部63と、この立上がり部63の延出端から該立上がり部63の立上がり方向と交差する方向へ延出した係止部64とから構成されている。すなわち、縦保持片62Aは、短手方向で破断した形状がL形になっている。立上がり部63は、板本体61からの立上がり幅が、断熱部材70の厚みと同じに設定されている。また、係止部64は、断熱部材70の厚みと同じ間隔で板本体61と対向している。これにより、縦保持片62Aは、板本体61と係止部64とで断熱部材70を厚み方向で挟むようになり、該係止部64が連通空間14に露出するようになる(図4参照)。
そして、連通空間14に係止部64が露出する前記縦保持片62Aについては、図5〜図7に示すように、立上がり部63が、板本体61の端縁に沿う方向(上下方向)に所要間隔で離間する複数(実施例では5つ)の連結部(板片)63aで構成されている。すなわち、縦保持片62Aの立上がり部63には、板材60の板本体61の端縁に沿う方向へ所要間隔毎に複数(実施例では4つ)の開口65が形成されており、該開口65に隣接して前記連結部63aが位置している。すなわち、縦保持片62Aは、5つの連結部63aにおいてのみ板本体61に連なっている。
従って、前記複数の開口65が形成された実施例の縦保持片62は、図13および図14に示す従来の板材60における保持片62と比較して、板本体61との連設幅が短くなっている。これにより、係止部64が連通空間14に露出して高温の燃焼ガスに接触することで縦保持片62が加熱された場合には、該縦保持片62の熱は、各連結部63aからのみ板本体61に伝達されることとなる。すなわち、実施例の板材60は、図13および図14に示す従来の板材60と比較すると、前記保持片62から板本体61へ移動する熱伝達量が減少するようになっており、板本体61の加熱が抑制されるように構成されている。これにより、板本体61の温度上昇が抑えられるので、該板材60の変色や熱劣化を抑制することが可能となっている。また、燃焼ガスの熱が縦保持片62を介して板本体61へ伝達することが抑制されるので、該燃焼ガスの熱が外装筺21の外側へ逃出することも抑制されて、ガスフライヤー10の加熱性能が低下することを防止し得る。
(断熱部材70について)
前記各壁50,51,52,53,54における断熱部材70は、軽量で柔軟性を有すると共に圧縮変形が可能に構成されている。実施例では、断熱部材70として、セラミックファイバーを層状に積層し、ニードル加工して複雑に絡ませて形成されたシート状のブランケットタイプの耐火断熱材が採用されている。前記セラミックファイバーは、アルミナ(Al2O3)とシリカ(SiO2)を主成分とした人工鉱物繊維であり、1000℃以上の高温域でも使用できる耐火材・断熱材となる。また、セラミックファイバーの熱伝導率は、耐火レンガの1/10、断熱レンガと比較しても1/2と小さい。そして、セラミックファイバーには、アルミナ含有量が40〜60%の非晶質のリフラクトリーセラミックファイバー(ROF)や、アルミナ含有量が70%以上の結晶質のアルミナ繊維などの種類がある。
前記セラミックファイバーからなるシート状の断熱部材70は、柔軟性を有していることで折曲げや折返しが可能であると共に、圧縮変形が可能である。従って、各壁50〜54の断熱部材70は、板材60の板本体61よりも一回り大きい外形寸法に裁断したものが採用されている。すなわち、外装筺21に組立てる前の各壁50〜54においては、断熱部材70の外端部が板材60の端縁部からはみ出て延出した状態で、該断熱部材70が板材60に配設されるように構成されている。そして、各壁50〜54を連結して外装筺21を形成する際には、断熱部材70における板材60から延出した部分が圧縮変形することで、他方の壁における板材60に隙間なく密着するようになっている。
前記セラミックファイバーからなるシート状の断熱部材70は、トムソン刃を備えたトムソン型で加工が可能であるので、所要の形状、寸法に簡単に成形し得ると共に、安価に成形可能であることから製造コストが抑えられる。
また、セラミックファイバーからなるシート状の断熱部材70は、前述したように、折曲げや折返しが可能である。従って、図5〜図7に示すように、前記壁50,51,52,53,54では、板材60に保持した断熱部材70に折返し部71を設けることが可能である。この折返し部71は、断熱部材70の厚みの2倍の厚みとなることから、板材60の保持片62の先端よりも外装筺21の内側方向へ突出した状態となる。そして、折返し部71は、壁50〜54が取付けられる各種部材に圧縮した状態で密着することで、所謂パッキンとしての機能を発揮するように構成されている。
図7は、右側壁52における断熱部材70に設けた折返し部71を示している。この折返し部71は、右側壁52を油槽12に取付ける前においては、板材60の上横保持片62の先端よりも突出している。そして、板材60の上縁に設けられた保持片62を油槽12の板部にネジにより固定した際に、該板部と板本体61とにより厚み方向で挟まれて圧縮変形して該板部および板本体61に夫々密着するようになる。すなわち、断熱部材70の折返し部71がパッキンとして機能することで、油槽12と右側壁52の板材60との間の隙間を埋めるための別のパッキンを使用することなく、該油槽12の板部と板本体61との間をシールすることが可能となっている。
実施例では、前壁50、左側壁51、右側壁52および後壁53における断熱部材70の上部に、前記折返し部71が設けられている。これにより、外装筺21を油槽12に固定した際には、該外装筺21の上縁全周において折返し部71が油槽12の板部の外面に密着するようになっている。従って、外装筺21と油槽12とのシール状態が形成され、連通空間14を移動する燃焼ガスの熱を、外装筺21と油槽12との間から外部へ逃出することを防止し得る。
(ガスバーナー13について)
前記ガスバーナー13は、ガスの流れにより無加圧の一次空気を吸込む構造をなす所謂ブンゼンバーナが採用されている。ガスバーナー13は、図2〜図4に示すように、上部および下部が開口すると共に左右方向が長手となる矩形箱状に形成されたケース体40内に、該ケース体40の長手方向へ延在すると共にガス供給管25が連結されたガス分配管41が配設されている。そして、ガス分配管41の上部に、複数の燃焼ノズル42が列をなして設けられており、該燃焼ノズル42が、ケース体40の上部開口40bから上方へ突出している。ケース体40は、下部開口である空気取入れ口40aから、燃焼ノズル42でのガス燃焼に使用される1次空気が取込まれるようになっている。これによりガスバーナー13は、ガス分配管41から供給されたガスと、空気取入れ口40aを介してケース体40内に取込まれた1次空気とが混合することで、各燃焼ノズル42でのガス燃焼が可能となると共に、該燃焼ノズル42において2次空気が取込まれることで連続燃焼が可能となっている。なお、開口部22に配設されたガスバーナー13は、油槽12の第1ゾーン12aから前側へ適宜間隔をおいて配置され、燃焼ノズル42での火炎が第1ゾーン12aの前側外面に接触して不完全燃焼となることを防止するようになっている。
(ガス供給管25について)
前記ガスバーナー13には、図3に示すように、外部のガス供給源(図示せず)に接続されるガス供給管25が接続され、燃焼用のガス(都市ガスやプロパンガス等)が、該ガス供給管25を介してガス分配管41に供給されるようになっている。ガス供給管25の中途にはバルブユニット36が配設されており、当該ガス供給管25は、図示省略したガス供給源に接続されるガス取込み部37およびバルブユニット36の流入側の夫々に接続される1次ガス供給管25aと、バルブユニット36の流出側およびガスバーナー13のガス分配管41の夫々に接続される2次ガス供給管25bとから構成されている。
(バルブユニット36について)
前記バルブユニット36は、1次ガス供給管25aの出口側に接続される開閉弁である前記第1電磁弁26と、該第1電磁弁26の出口側に接続される開閉弁である第2電磁弁27とを備えている。第1電磁弁26および第2電磁弁27は、前記ガスコントローラ基板30により開閉制御される。また、実施例のバルブユニット36は、第2電磁弁27の出口側に、ガスコントローラ基板30により開閉制御される比例弁35を備えている。これら第1電磁弁26、第2電磁弁27および比例弁35は、ユニット本体45aに配設されてユニット化されている。1次ガス供給管25a内に供給されたガスは、第1電磁弁26→第2電磁弁27→比例弁35の順で移動して、2次ガス供給管25bを介してガスバーナー13に供給されるようになっている。ここで、前記第1電磁弁26および第2電磁弁27は、ユニット本体45a内に形成されたガス通路を開放する開放位置および閉鎖する閉成位置に変位する2位置タイプの遮断弁である。そして、ガスコントローラ基板30により、第1電磁弁26および第2電磁弁27を閉成状態に制御することで1次ガス供給管25aからガスバーナー13へのガスの供給を遮断し、第1電磁弁26および第2電磁弁27を開放状態に制御することで、1次ガス供給管25aからガスバーナー13へのガスの供給を許容する。
前記比例弁35は、ガスコントローラ基板30による開閉制御に基づいて弁開度を調整可能となっており、ガスバーナー13へのガス供給量(流量)を増減調整可能なガス供給量調整手段である。そして、比例弁35の弁開度に比例して2次ガス供給管25b内のガス2次圧が増減変化するようになり、該比例弁35は、2次ガス供給管25b内のガス2次圧を増減変化させる2次圧調整手段でもある。比例弁35は、ガスコントローラ基板30によるPWM(Pulse Width Modulation)制御および表示基板31のPD(比例微分)制御に基づいて、該比例弁35に印加される電流値を可変制御することで弁の開閉が行われる。そして比例弁35は、ガスコントローラ基板30から印加される電流値に比例して、弁開度を0〜100%の間で無段階に調整可能となっており、ガスバーナー13へのガス供給量およびガス2次圧を無段階で調整し得るよう構成されている。
(油切りトレー75について)
実施例のガスフライヤー10は、図8および図9に示すように、調理温度に加熱した調理油により調理した食材を一時的に載せて、該食材の油切りを行うための油切りトレー75を備えている。この油切りトレー75は、油槽12の開口部に対し着脱可能に装着し得ると共に、キャビネット本体11の背面パネル11aに対し着脱可能に装着し得るように構成されている。すなわち、実施例の油切りトレー75は、調理作業者の好みに応じて、2種類の装着態様を選択可能に構成されている。
前記油切りトレー75は、図8および図9に示すように、食材を載置可能なトレー部76と、該トレー部76に設けられ、当該油切りトレー75を前記油槽12の開口部に着脱可能に装着するための第1装着手段77と、該トレー部76に設けられ、当該油切りトレー75を前記背面パネル11aに着脱可能に装着するための第2装着手段78とを備えている。前記トレー部76は、矩形状の底板部76aと、該底板部76aの外縁から立ち上がると共に該底板部76aを囲む側板部76bとからなる。トレー部76は、第1装着手段77により油槽12の開口部に装着した状態(図9(a)に実線で表示、図9(b)に2点鎖線で表示)では、底板部76aが油槽12側に向け下方傾斜するように構成されている。また、第2装着手段78により背面パネル11aに装着した状態(図9(a)に2点鎖線で表示、図9(b)に実線で表示)では、底板部76aが背面パネル11aに向け下方傾斜するように構成されている。トレー部76の底板部76aにおいて、最も低くなる端縁部には、該端縁部に沿って所要間隔毎に複数の油切り孔76cが形成されており、食材から底板部76aの上面に落下して該底板部76a上を移動した調理油が、該油切り孔76cを介して油槽12内へ落下させ得るように構成されている。なお、トレー部76には、図示省略した網状の油切り部材が着脱可能に載置されるようになっている。
(第1装着手段77について)
前記第1装着手段77は、図8および図9(a)に示すように、トレー部76の底板部76aの下面に配設され、油槽12の内面およびキャビネット本体11の外面を挟み込むように構成されている。すなわち、第1装着手段77は、トレー部76の底板部76aから延出して油槽12の内面に接触する第1支持板77aと、該底板部76aから延出してキャビネット本体11の外面に接触する第2支持板77bとを備えている。第1支持板77aと第2支持板77bとは、平行に延在している。そして、第1支持板77aおよび第2支持板77bは、底板部76aに対して所要角度で斜めに延出している。これにより、油槽12の垂直な内面およびキャビネット本体11の垂直な外面に該第1支持板77aおよび第2支持板77bが接触することで、底板部76aが油槽12に向けて下方傾斜するようにトレー部76を支持する。
前記油切りトレー75は、図9(a)に示すように、油切りトレー75の前後向きを逆にすることで、第1装着手段77により、油槽12の開口部における左縁および右縁の両方に着脱可能に装着し得るようになっている。なお、油槽12の開口部における左縁に装着した場合に、油切りトレー75は、トレー部76がキャビネット本体11の左方へ延出した姿勢となり、油槽12の開口部における右縁に装着した場合に、該油切りトレー75は、トレー部76がキャビネット本体11の右方へ延出した姿勢となる。
(第2装着手段78について)
前記第2装着手段78は、図8に示すように、トレー部76の側板部76bに設けられ、キャビネット本体11の背面パネル11aに設けられたフック79(図9参照)に係止するように構成されている。すなわち、第2装着手段78は、トレー部76の側板部76bに開設された開口であり、前記フック79が挿通可能な大口部78aと、該大口部78aの上側に連なって形成され、該フック79が挿通不能な小口部78bとからなる。第2装着手段78は、前記フックが複数(実施例では2つ)配設されていることに伴い、各フック79,79に対応して2つ形成されている。このような第2装着手段78は、トレー部76の側板部76bを背面パネル11aに対向させて、大口部78aにおいてフック79を挿通させた後、油切りトレー75を下方へ移動させて小口部78bを該フック79に位置させることで各フック79に係止され、油切りトレー75を背面パネル11aに装着することを可能とする。
図9(b)に示すように、前記第2装着手段78によって油切りトレー75を前記背面パネル11aに装着した状態では、前記第1装着手段77の第1支持板77aの下端が該背面パネル11aに当接するようになり、これにより油切りトレー75が背面パネル11aに安定的に支持されるようになっている。ここで、前記第1支持板77aの長手方向の幅(油切りトレー75を背面パネル11aに装着した状態における左右方向の幅)は、油槽12における第2ゾーン12bの左右開口幅よりも、短く設定されている。これにより、トレー部76の油切り孔76cから落下した調理油が、第1支持板77aで受け止められて、該第1支持板77aの左端または右端まで移動して該左端または該右端から落下した場合に、該調理油が油槽12内に回収されるように構成されている。
また、図8(b)に示すように、前記第1装着手段77の第1支持板77aの下端には、長手方向へ所要間隔で複数(実施例では5つ)の切り欠き77cが設けられている。各切り欠き77cは、第1支持板77aの下端に開口すると共に該第1支持板77aの厚み方向に開口した凹部である。これにより、前記第2装着手段78によって油切りトレー75を前記背面パネル11aに装着して、第1支持板77aの下端が該背面パネル11aに当接した際には、各切り欠き77cが形成された部位が、該背面パネル11aから離間して隙間が形成されるようになっている(図9(a)参照)。従って、トレー部76の油切り孔76cから落下して第1支持板77aで受け止められた調理油は、切り欠き77cにより形成された隙間から下方へ落下して、油槽12内に回収されるように構成されている。
従って、実施例のガスフライヤー10は、単一の油切りトレー75を、油槽12の開口部に着脱可能に装着したり(図9(a))、背面パネル11aに着脱可能に装着することが可能であるから、調理作業者が好みに合わせて装着態様を選択することが可能である。また、夫々の装着態様に応じて2種類の油切りトレー75を準備する必要がないので、製造コストを抑えることができる。そして、何れの装着態様においても、トレー部76から落下した調理油が油槽12に回収されるようになっており、該調理油がガスフライヤー10の外側へ零れることがない。
(油槽内の調理油の排出について)
前記油槽12の底部に配設されたドレンパイプ20には、図2に示すように、該ドレンパイプ20内を連通状態および非連通状態とするバルブ80が配設されている。このバルブ80は、キャビネット本体11の前側下部に配設された排油レバー81により開閉されるようになっている。すなわち、排油レバー81は、前後に延在する連結バー82によりバルブ80に連結されており、該排油レバー81を回動させて連結バー82が軸回りに回動することで、バルブ80が開放状態および閉成状態に変位するように構成されている。
前記キャビネット本体11の下部には、図2および図3に示すように、ドレンパイプ20を介して排出される油槽12内の調理油を受け入れる油貯留タンク85が収容される収容空間83が画成されている。すなわち、油槽12内の調理油を排出する際には、油貯留タンク85を収容空間83内に位置させたもとで、ドレンパイプ20から該油貯留タンク85内へ調理油を直接排出するようになっている。
(油貯留タンク85について)
前記油貯留タンク85は、図2、図3および図10に示すように、調理油を貯留可能に上部開口したタンク部材86と、該タンク部材86の上部開口を覆蓋する蓋部材87とを備えている。前記蓋部材87には、油貯留タンク85を前記収容空間83にセットした状態において前記ドレンパイプ20の真下となる位置に、該ドレンパイプ20から落下した調理油の通過を許容する油受入れ口88が開設されている。この油受入れ口88は、ドレンパイプ20の下部開口より適宜大きい開口サイズの開口であり、実施例では、該ドレンパイプ20の下部開口の直径の1.5〜2倍程度の直径の円形開口である。これにより、ドレンパイプ20から落下する調理油が、蓋部材87の上面にかかり難くなっている。なお、油貯留タンク85は、タンク部材86の底部に複数のタイヤ89が配設されており、該油貯留タンク85はタイヤ89の回転により床面を移動可能となっている。
また、前記油貯留タンク85の蓋部材87には、前記油受入れ口88を開閉する開閉部材90が配設されている。この開閉部材90は、蓋部材87の上面に対し支軸91を介して開閉可能に支持されると共に、油受入れ口88よりも大きいサイズに形成されている。従って、開閉部材90を蓋部材87に閉成した状態では、該開閉部材90により油受入れ口88が完全に覆蓋される。
前述のように構成された油貯留タンク85は、前記開閉部材90を開放させて前記収容空間83の所定位置にセットする。そして、ガスフライヤー10の前記排油レバー81を回動操作してバルブ80を開放状態とすることで、前記油槽12に貯留された調理油が、ドレンパイプ20から放出されて油貯留タンク85のタンク部材86内へ落下する。このとき、タンク部材86内に落下した調理油が該タンク部材86内で上方へ跳ね上がった際には、該調理油が前記蓋部材87により受け止められ、タンク部材86の外へ飛散することが防止されるようになっている。このため、排油レバー81によりバルブ80を全開に開放させて、調理油を勢いよく排出することが可能である。従って、調理油の跳ね返りを回避するため、バルブ80を半開状態として排出の勢いを低減させる必要がないので、該バルブ80に設けられたパッキンの劣化を防止することができる。
また、前記油貯留タンク85は、タンク部材86の上部開口が蓋部材87により塞がれると共に、油受入れ口88が開閉部材90により塞がれるので、タンク部材86内に調理油を保管した状態において、該タンク部材86内に塵埃、ゴミおよび虫等が侵入することを防止し得る。更に、油貯留タンク85を移動させる際の振動により、タンク部材86内の調理油が外部へ零れることも防止し得る。
(変更例)
本発明は、前述の実施例の構成に限定されず、以下のようにも変更することも可能である。
(1)外装筺を構成する前壁、左右側壁、後壁および底壁の板材に形成される保持片は、実施例に例示した形状に限るものではなく、様々に変更が可能である。例えば、保持片の係止部は、各板片毎に分離した形態であってもよい。すなわち、係止部は、各板片の幅と同じ幅で形成され、開口が係止部の延出端に開口した形態であってもよい。
(2)断熱部材は、弾性変形が可能なシート状の断熱材料であれば、セラミックファイバー以外の材料から形成されたものであってもよい。
(3)断熱部材に形成した折返し部は、圧縮率が高い材料であれば、複数回折返すようにしてもよい。
(4)実施例では、制御手段であるガスコントローラ基板と第2の制御手段である表示基板とを個別に備えた構成を例示したが、ガスコントローラ基板および表示基板を単一の制御手段として構成して、ガスコントローラ基板の機能および表示基板の機能を該単一の制御手段が備えるようにしてもよい。
12 油槽,13 ガスバーナ,14 連通空間,21 外装筺,60 板材
70 断熱部材,62 保持片,63a 連結部(板片),71 折返し部

Claims (3)

  1. 調理油を貯留する油槽(12)と、前記油槽(12)の外側を囲むと共に、内部に連通空間(14)が画成されている外装筺(21)とを備え、ガスバーナー(13)でのガス燃焼により発生した燃焼ガスが前記連通空間(14)を通過するよう構成したガスフライヤーにおいて、
    前記外装筺(21)は、耐熱性を有する金属性の複数の板材(60)を連結して筺状に構成されると共に、前記板材(60)の前記連通空間(14)側に断熱部材(70)が配設され、
    前記板材(60)の端縁部には、前記連通空間(14)側へ折曲して前記断熱部材(70)を保持する保持片(62)を備え、
    前記保持片(62)は、前記板材(60)の端縁部に沿って所要間隔で離間するよう形成した複数の板片(63a)から構成されている
    ことを特徴とするガスフライヤー。
  2. 前記断熱部材(70)は、圧縮変形が可能なシート状材料であって、前記板材(60)の外形寸法よりも大きい外形寸法に形成され、
    前記断熱部材(70)は、前記板材(60)に連結される他方の板材(60)に圧縮されて変形した状態で当接する請求項1記載のガスフライヤー。
  3. 前記断熱部材(70)は、外縁部近傍を折り返した折返し部(71)を備え、
    前記折返し部(71)は、前記断熱部材(70)が当接する各種部材に対し圧縮状態で密着する請求項2記載のガスフライヤー。
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