JP5576613B2 - 着用時の保温性に優れた衣料用生地 - Google Patents

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本発明は、インナーウェアやスポーツウェア等の着用時に体にフィットする衣料用の生地であって、衣料として着用される際の保温性が最も高くなるように構成された生地に関するものである。
従来から衣料の着用快適性を得るために多くの検討が行われている。特に冬場に使用される衣料品においては、保温効果を高めることが要求されており、生地の厚みや織編組織の検討の他、中空繊維の採用等、各種の創意工夫によって、それなりの保温効果を得ている。ただし、これらは主に断熱効果を利用しており、人体の放熱を抑制することは可能であるが、低温環境下では充分な保温性能を維持することが難しい場合もある。また、吸湿発熱素材等の利用により保温効果を得ているものもあるが、発汗に伴う発熱保温性を利用しているため、発汗の起こらない状態では効果は弱く、持続性が不充分であった。
一方、太陽光や人体内から出る赤外線を利用して保温性を高めるために、蓄熱保温材としての酸化鉄を繊維中に練りこんだり(特許文献1)、赤外線吸収剤を生地表面に付着させた(特許文献2)技術が提案されている。しかしながら、これらの衣料品は、屋外における太陽光等の強い赤外線には効果を発揮するが、屋内環境等の強い赤外線が当たらない環境では保温性能が低下するという問題がある。
また、熱線反射効果の高い金属を蒸着したフィルムを生地に積層し、保温性を得る技術も提案されている(特許文献3)。しかしながら、この技術では蒸着フィルムを積層するものであるため、風合いが硬く、通気性が全く無く、着用快適性が非常に低い。
さらに、生地や不織布に直接、熱線反射効果の高い金属を蒸着する方法も提案されている(特許文献4)が、衣料に用いた場合、着用や洗濯の繰り返しによる金属面の劣化が問題になる場合が多かった。
特開平7−48709号公報 特開2003−96663号公報 特開2008−62594号公報 特開2001−115252号公報
上記従来技術では、未伸長の状態の衣料についての保温性を検討している。一方、インナーウェア等は、体にフィットさせるために、伸長状態で着用される。これまで、伸長状態で着用される衣料について、着用時の伸長率と保温率とを検討した試みはなかった。
そこで、本発明では、インナーウェアやスポーツウェア等の伸長状態で着用される衣料の伸長率と保温率との関係を見極め、着用状態での保温性に優れた生地を提供することを課題として掲げた。
本発明者等は、上記課題を達成するために鋭意検討した結果、本発明を完成するに到った。
本発明は、伸長状態で着用される衣料用の生地であって、この生地を伸長させながら保温率を測定したときに極大値を示す生地において、前記生地から得られる衣料の着用時の面積伸長率が未伸長状態の生地に対してX%であり、前記生地の保温率の極大値を示すときの面積伸長率が未伸長状態の生地に対してY%である場合に、X−20≦Y≦X+20となるように製造されたものであるところに特徴を有する着用時の保温性に優れた衣料用生地にかかるものである。
ここで、面積伸長率とは、未伸長状態の生地に対する面積比率の伸長率を意味し、未伸長状態の生地に対し、例えば、経方向に1.2倍に伸長し、緯方向に1.2倍に伸長した場合、面積伸長率は144%となる。面積伸長率においては、「100%」が未伸長状態である。
上記生地は、経方向または緯方向の少なくともいずれか一方が、未伸長状態の生地に対し、30%以上の伸長率および70%以上の伸長回復率を有することが好ましい。経方向、緯方向どちらか一方に伸びた場合の伸長率は、1倍(未伸長)を0%とし、例えば、経方向に1.3倍に伸長した場合は、30%の伸長率とする。また、伸長回復率は、伸長率測定後に、完全に元(未伸長)の長さに戻った状態を100%とする。伸長率および伸長回復率の詳細な測定方法は後述する。なお、「面積伸長率」ではなく、単に「伸長率」という場合は、一方向の伸長率を指すものとする。
上記X%は未伸長状態の生地に対する面積伸長率で220%以下であることが好ましい。
また、未伸長時の生地の通気度は、30〜350cc/cm2・sec、見掛け比重は0.10〜0.40g/m3であることが好ましい。
上記衣料用生地がトリコット編み地である場合、カバーファクターは1600〜3000であることが好ましく、上記衣料用生地がラッセル編み地である場合、カバーファクターが4000〜6000であることが好ましい。
上記生地を伸長させたときの保温率の極大値が、未伸長状態の生地の保温率の1.2倍以上であること、洗濯寸法変化率が−5%〜+2%であること、熱セットを2回以上受けたものであることは、いずれも本発明の好ましい実施態様である。
上記生地が保温率の極大値を示すときの面積伸長率が、未伸長状態の生地に対して110〜140%であるボディスーツに適した衣料用生地、上記生地が保温率の極大値を示すときの面積伸長率が、未伸長状態の生地に対して110〜140%であるキャミソールに適した衣料用生地、上記生地が保温率の極大値を示すときの面積伸長率が、未伸長状態の生地に対して110〜140%であるスポーツウェアに適した衣料用生地、上記生地が保温率の極大値を示すときの面積伸長率が、未伸長状態の生地に対して140〜180%であるガードルに適した衣料用生地、上記生地が保温率の極大値を示すときの面積伸長率が、未伸長状態の生地に対して160〜200%であるショーツに適した衣料用生地、ならびに、本発明の衣料用生地を用いて製造された衣料は、いずれも本発明に包含される。
本発明の生地は、着用時に最も保温率が高くなるように構成されているため、体にフィットする衣料に用いられる保温性素材として非常に有用である。
実施例1〜3で得られた生地の面積伸長率と保温率のグラフである。 実施例4と5で得られた生地の面積伸長率と保温率のグラフである。 比較例1と2で得られた生地の面積伸長率と保温率のグラフである。
以下、本発明を具体的に説明する。
本発明者等は、伸縮可能な生地の保温性について、面積伸長率との関連を検討した。伸縮性生地の面積伸長率を上げていく、つまり生地を伸ばしていくと、編目や織り目における糸と糸の間隙が大きくなっていくので、保温された空気が逃げて行き、保温率は低下すると考えられてきた。しかし、本発明者等が調べたところ、所定の特性を有する生地を伸長させていくと、保温率は次第に上昇し、ある面積伸長率のときに最大となり、その後は低下していく、すなわち極大値を示すことが見出された(図1、図2)。
この現象は、伸長によって生地(織編物)内の間隙に存在する暖かい空気層が増加するため、断熱保温効果が高まっていき、起こったのではないかと推察される。そして、保温率が上がっていき、極大値(ピーク)を示した後は、生地(織編物)の組織構造がルーズになって糸同士の間隙が大きくなり過ぎるので、生地内部での空気対流の発生や、生地より外側にある暖かくない気流の影響を受けて、保温率が下がっていくものと考えられる。
上記現象を考慮すると、衣料を着用した時の生地の面積伸長率が、保温率の極大値を示す際の面積伸長率と一致させれば、その生地の保温効果を最も有効に発揮させることができることとなる。
そこで本発明では、伸長状態で着用される衣料用の生地であって、この生地を伸長させながら保温率を測定したときに極大値を示すような生地であることを前提としている。そして、前記生地から得られる衣料の着用時の面積伸長率が未伸長状態の生地に対してX%であり、前記生地の保温率の極大値を示すときの面積伸長率が未伸長状態の生地に対してY%である場合に、X−20≦Y≦X+20となるように生地を製造するところに本発明のポイントがあり、本発明はこのようにして製造された生地に関するものである。
上記式は、保温率の極大値を示すときの面積伸長率Y%が例えば140%だとすると、120%〜160%で着用する衣料に適している生地となるという意味である。Y%が、X%より20%を超えて小さくても、X%より20%を超えて大きくても、保温率が極大値を示すゾーンから離れた状態で衣服を着用することとなるので、保温性が確保できないため好ましくない。Y%は、実際には220%程度が上限である。これ以上、面積伸長率の高い領域で保温率が極大値を取っても、実際の衣料には反映されず、生地の持つ保温効果を生かすことができない。より好ましいY%の上限は200%である。極大値における保温率は、未伸長状態の生地の保温率に対し、1.3倍以上であることが好ましく、1.4倍以上がより好ましい。実際の着用時に十分な保温性が確保できる。
後述するように、衣料の種類によって着用時の面積伸長率は異なっているため、着用した状態で保温率が極大となるように、生地を製造する必要がある。具体的には、ある条件下で生地を作って、面積伸長率と保温率との測定から極大保温率を示すときの面積伸長率と、そのときの生地密度(コース、ウェール)とを把握し、着用時の面積伸長率から逆算して、着用状態で保温率が極大値近傍となるように、生地設計を行う。例えば、極大保温率を示す面積伸長率が着用時の面積伸長率より小さかった場合は、生地密度をより高めにすればよく、また、極大保温率を示す面積伸長率が着用時の面積伸長率よりも大きい場合は、生地密度がより低くなるように、生地設計を行う。そして、生機(精練前の編織地)の製造条件および加工工程における熱セット(予備セット、仕上げセット等)の条件を変更調整して、上記生地設計通りに仕上げれば、着用した状態で保温率が極大値近傍となる生地を製造することができる。また、同時に、伸張性、伸長回復性、寸法変化率等の物性が、実用上問題のない範囲に入るように、生機の製造条件や熱セット(予備セット、仕上げセット等)の条件を調整する必要がある。
本発明の生地は、未伸長状態の生地に対し、経方向または横方向の少なくともいずれか一方に、30%以上の伸長率および70%以上の伸長回復率を有していることが好ましい。例えば、経方向または緯方向に1.3倍に伸びれば、30%の伸張性を有する生地となる。また伸ばした状態から7割戻れば、70%の回復率を有することとなる。伸長率が低い場合には、着用時の着圧が高くなり、不快感が生じることがあり、また、伸長による保温性の向上は見られるが、保温性のピークの領域に達する前に生地の伸長性限界に達するおそれがあり、好ましくない。一方、伸長回復率が70%より小さいと、着用時に生地の「わらい」が発生し、見かけ上好ましくない上、「わらい」による肌との空間が安定した保温空気層の確保を邪魔し、保温性が悪くなるおそれがある。
本発明の生地は、織物でも、丸編みや経編みのような編物(ニット)でも構わない。織物の場合は、薄く軽量でなおかつ強力や摩耗性に優れた生地を作ることができる。また、編物の場合は、伸長性やソフト風合いを兼ね備えた生地を作ることができる。保温性と伸長性のコントロールを安易に行える点や、高い面積伸長率を得られる点においては、編物の方が望ましい。編物としては、丸編みでも経編みでも良いが、経編みの方が生地の熱セットによるコントロールが行いやすく、寸法変化率の値もコントロールしやすいので、経編みがより望ましい。特に、トリコット編み地、またはラッセル編み地が好ましい。
本発明に用いる生地の素材としては特に限定されないが、生地の熱セットによるコントロールが行いやすい点から、合成繊維が用いられていることが好ましく、生地全体に対する合成繊維の混率は、40質量%以上あることが好ましい。より好ましい混率は50質量%以上、さらに好ましくは60質量%以上である。合成繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル繊維;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド繊維;アクリル繊維;ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン繊維;ポリウレタン繊維;ポリイミド繊維等が挙げられる。
また、本発明の生地(織編物)の素材の中には、弾性繊維が含まれていることが好ましい。この弾性繊維の効果により、生地に必要な伸長率・面積伸長率や伸長回復率を得ることができる。また生地内の空間が密になるため、伸長時の保温性のコントロールが行いやすくなる。弾性繊維の素材としては、ポリエーテル系ウレタン、ポリエステル系ウレタン、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、架橋型ポリオレフィン繊維等が挙げられるが、伸長性やセット性を考慮すると、ポリエーテル系ウレタンやポリエステル系ウレタンといったポリウレタン繊維が望ましい。これらの繊維は、異形断面糸や複合断面糸、捲縮加工糸等の形状にして、より高い伸長率・面積伸長率や伸長回復率を得るようにすることもできる。
弾性繊維は、生地(織編物)にベア(単独)で直接編み込んでもよいし、これらの弾性繊維から構成されるコアヤーンやカバリングヤーンを用いて生地を作成してもよい。前記した伸長率・面積伸長率や伸長回復率を確保し、伸長時の保温性のコントロールを行うことを考慮すれば、生地全体における弾性繊維の混率は5質量%以上が好ましい。しかし、50質量%を超えると、生地のセットが難しくなり、寸法変化率が悪くなるおそれがある。
本発明の生地は、未伸長時の通気度が30〜350cc/cm2・secであることが好ましい。30cc/cm2・secより通気度が小さいと、生地内の空間が密になり過ぎて、着用時の保温性が十分に高くならないおそれがある。より好ましい通気度の下限は40cc/cm2・secである。一方、350cc/cm2・secを超えると、生地内の空間が多くなり過ぎて、熱が逃げやすく、保温性が低下するおそれがある。より好ましい通気度の上限は300cc/cm2・secである。
本発明の生地の見掛け比重は、0.10〜0.40g/m3であることが好ましい。0.10g/m3より小さいと、生地内の空間が多くなり過ぎて、熱が逃げやすく、保温性が低下するおそれがある。より好ましい見掛け比重の下限は、0.13g/m3である。一方、見掛け比重が0.40g/m3を超えると、生地内の空間が密になり過ぎて、着用時の保温性が十分に高くならないおそれがある。より好ましい通気度の上限は0.38g/m3である。
また、本発明の生地のカバーファクターは、トリコット編み地の場合は、1600〜3000が好ましく、ラッセル編み地の場合は、4000〜6000が好ましい。カバーファクターがそれぞれの好適範囲の下限より小さいと、生地内の空間が多くなり過ぎて、熱が逃げやすく、保温性が低下するおそれがある。一方、カバーファクターがそれぞれの好適範囲の上限を超えると、生地内の空間が密になり過ぎて、着用時の保温性が十分に高くならないおそれがある。より好ましいカバーファクターの範囲は、トリコット編み地で1800〜2800、ラッセル編み地で4500〜5500である。
トリコット編み地はトリコット編み機で、ラッセル編み地はラッセル編み機で、公知の方法で製造することができる。また、織物の場合も公知の方法で製造することができる。
生機を製造した後は、精練、リラックス、予備セット、染色、仕上げセット、縫製等の各工程を適宜選択して行えばよい。本発明の生地の製造に当たっては、前記した伸長率、面積伸長率および伸長回復率を好ましい範囲に設定できるように、予備セットと、仕上げの熱セットというように、熱セット工程を2回以上行うことが好ましい。生地内の空間を設計通りにすることができ、安定性良好に生地の製造が行える。熱セットを2回以上行うことにより、洗濯寸法変化率を、−5%〜2%の範囲に抑制することができ、実際の使用に問題が生じなくなる。
本発明の生地は、伸長状態で着用される衣料用の生地である。伸長状態で着用される衣料とは、未着用の状態よりも着用状態の衣料の生地が伸長していることを意味し、体にフィットするように構成されている衣料が該当する。なお、衣料の一部が伸長しているような場合も、伸長状態で着用される衣料に含まれる。また、衣料の一部にのみ、本発明の生地を使用することもできる。このように部分的に生地を使用すると、保温すべき部分にのみ本発明の生地を利用でき、効率的である。部分的な保温領域の製造方法としては、縫製時の切り返しのパターンにより作製してもよいし、ジャカード織機等を用いても製造可能である。また、プリント機の利用や、オパール加工法の採用で、一つの生地の中に、着用時の保温性が高くなる部分と、それ以外の部分とを混在させてもよい。保温領域を柄状に配置したり、グラディエーション状に展開させることにより、一層、着用快適性に優れた生地を作ることも可能である。
本発明の生地は、伸長状態で着用される衣料用の生地であるが、このような衣料としては、ガードル、ボディスーツ、キャミソール、ショーツ、ブラジャー、体にフィットする態様のインナー(シャツ)等の女性用インナーウェア;タイツ、スパッツ、レギンス、ハイソックス、靴下等の下半身用の衣料;ボクサーショーツ、フィットタイプのブリーフ等の男性用インナーウェア;スポーツブラ、サポーター、ラッシュガード、アンダーアーマー(「UNDER ARMOURは登録商標」)、レオタード、水着等のスポーツウェア等が挙げられる。
本発明の生地をボディスーツに適用する場合、面積伸長率が110〜140%の領域で保温率の極大値を示すように生地を製造することが好ましい。ボディスーツの着用時の伸長率は、大体、110〜140%だからである。
また、体にフィットさせるタイプのキャミソールやスポーツウェアも、面積伸長率が110〜140%の領域で、保温率の極大値を示すように生地を製造することが好ましい。
ガードルの場合は、着用時の伸長率がより大きいので、140〜180%の面積伸長率の場合に、保温率の極大値が来るように、生地を製造することが好ましい。ショーツの着用時の面積伸長率はさらに大きいので、160〜200%の面積伸長率の場合に保温率の極大値が来るように、生地を製造することが好ましい。
本発明には上記のように面積伸長率と保温率が制御された生地を用いて製造された衣料、すなわち、ボディスーツ、キャミソール、ガードル、ショーツ、スポーツウェアや、これら以外の上記の衣料も含まれる。これらの衣料は、それぞれ公知の方法で製造される。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は、下記実施例によって限定されるものではなく、前・後記の趣旨に適合しうる範囲で適宜変更して実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
(1)伸長率、面積伸長率、伸長回復率
経または緯方向の伸長率の測定は、JIS L 1018の8.14.2に記載の定荷重時伸び率の測定方法に則って行った。試料の幅は2.5cmとし、チャックと荷重との距離を10cm、引張速度を30cm/min、荷重を22.1Nとして行った。伸長回復率は、荷重解放後、30秒後の値から計算した。
伸長率(%)は下式で求めた。
100×(伸長後の長さ−未伸長状態の長さ)/未伸長状態の長さ
伸長回復率(%)は下式で求めた。
100×(伸長後の長さ−回復後の長さ)/(伸長後の長さ−未伸長状態の長さ)
また、面積伸長率は下式で求めた。
{(経方向の伸長率(%)+100)/100}×{(緯方向の伸長率(%)+100)/100}
(2)保温率(%)
保温率測定は、カトーテック社製の精密迅速熱物理測定装置「サーモラボII型」を用いて行った。20℃、65%RHの室内で、生地を30℃に加熱した熱板に取付け、消費電力(W1)を測定した。また、生地を取り付けない状態での消費電力(W0)も同様にして測定し、下記式により保温率を算出した。
保温率(%)=100×(W1−W0)/W0
(3)伸長時の保温率(%)
生地を金型に取り付けて、経緯の両方向に伸長した状態で(2)の方法で保温率を測定した。生地には予めマーキングしておき、目的の面積伸長率になるように経緯方向へ伸長させて金型に取り付けた。生地の面積伸長率は、上式により求めた。実施例1〜5と比較例1〜2の面積伸長率と保温率との関係を図1〜3に示した。
(4)通気度
通気度(cc/cm2・sec)は、JIS L 1018に記載の方法で、フラジール形試験機を用いて行った。
(5)見掛比重
見掛比重(g/cm3)は、JIS L 1018に記載の方法で測定した。
(6)カバーファクター
織物の場合は下式で求めた。
経編みの場合は下式で求めた。
丸編みの場合は下式で求めた。
なお、密度とは、1inch(約2.54cm)当たりの糸本数または編目数のことである。
(7)洗濯寸法変化率
洗濯寸法変化率(%)は、JIS L 1018 G法(家庭用電気洗濯機法)に準じて測定し、洗い方はJIS L 0217の103法に従い、干し方は吊り干しとした。
実施例1
フロントおさ糸として、常法に従って製造された44dtex/40フィラメントの丸断面のセミダルナイロン仮撚り加工糸(酸化チタン添加率0.4質量%)をフルセットで配置し、バックおさ糸として、常法に従って製造された78dtexのポリエーテル系ポリウレタン糸をフルセットで配置し、28ゲージのトリコット編み機を使用し、ハーフ組織の2wayトリコット編み地を作製した。
このときの編組織とランナー条件(480コース編成に必要な糸送り量)は以下の通りである。
フロントおさ:10/23 ランナー:195cm/R
バックおさ :12/10 ランナー:135cm/R
なお、機上コースは38コース/inchとした。
次いで、連続精練(60℃〜95℃×60秒)−予備セット(190℃×40秒)−染色(液流染色90℃×30分)−仕上げセット(160℃×40秒)の条件で加工し、コース82本/inch、ウェール54本/inchのガードル向けのナイロン加工糸2wayトリコットの生地を得た。この生地の混率はナイロン62質量%、ポリウレタン38質量%、目付204g/m2、厚み0.71mmであった。
実施例2
実施例1と同様の方法で作製した編み地において、各工程における設定巾、密度を調整し、コース73本/inch、ウェール48本/inchのボディスーツ向けのナイロン加工糸2wayトリコット生地を得た。この時、予備セット条件を190℃×80秒にした以外は、実施例1と同じ条件で加工を行った。この生地の混率は、ナイロン62質量%、ポリウレタン38質量%、目付163g/m2、厚み0.66mmであった。
実施例3
フロントおさ糸として、常法に従って製造された33dtex/12フィラメントの丸断面のブライトナイロン糸をフルセットで配置し、ミドルおさ糸として、常法に従って製造された22dtexのポリエーテル系ポリウレタン糸をフルセットで配置し、バックオサの挿入糸として、綿カバード糸(80番手綿糸に17dtexのナイロン糸をカバリングしたもの;換算すると95dtexに相当する)を同様にフルセットで配置し、28ゲージのトリコット編み機を使用し、ハーフ組織の裏綿2wayトリコットの編み地を作製した。この時の編組織とランナー条件は以下の通りである。
フロントおさ:10/23 ランナー:165cm/R
ミドルおさ :12/10 ランナー: 85cm/R
バックおさ :11/00 ランナー: 30cm/R
なお、機上コースは48コース/inchとした
次いで、連続精練(60℃〜95℃×60秒)−予備セット(190℃×40秒)−過酸化水素によるサラシ−染色(液流染色90℃×30分)−仕上げセット(160℃×40秒)の条件で加工し、コース82本/inch、ウェール56本/inchのショーツ向けの裏綿2wayトリコットの生地を得た。この生地の混率は、ナイロン66質量%、綿24質量%、ポリウレタン10質量%、目付132g/m2、厚み0.74mmであった。
実施例4
実施例3と同様の方法で作成した編み地の染色加工工程を行うにあたり、各工程における設定巾、密度を調整し、コース75本/inch、ウェール51本/inchのガードル向けの裏綿2wayトリコット生地を得た。この時、予備セット条件を190℃×80秒にした以外は、実施例3と同じ条件で加工を行った。この生地の混率は、ナイロン66質量%、綿24質量%、ポリウレタン10質量%、目付110g/m2、厚み0.71mmであった。
実施例5
実施例3と同様の方法で作成した編み地の染色加工工程を行うにあたり、各工程における設定巾、密度を調整し、コース67本/inch、ウェール46本/inchのキャミソール向けの裏綿2wayトリコット生地を得た。この時、生機セット(190℃×30秒)−連続精練(60℃〜95℃×60秒)−予備セット(190℃×60秒)−過酸化水素によるサラシ−染色(液流染色90℃×30分)−仕上げセット(160℃×40秒)の条件で加工を行った。この生地の混率は、ナイロン66質量%、綿24質量%、ポリウレタン10質量%、目付88g/m2、厚み0.66mmであった。
実施例6
フロントおさ糸として、常法に従って製造された78dtex/48フィラメントの丸断面のセミダルナイロン糸(酸化チタン添加率0.4質量%)をフルセットで配置し、バックおさ糸として、常法に従って製造された44dtexのポリエーテル系ポリウレタン糸をフルセットで配置し、32ゲージのトリコット編み機を使用し、ハーフ組織の2wayトリコットの編み地を作製した。この時の編組織とランナー条件は以下の通りである。
フロントおさ:10/23 ランナー:157cm/R
バックおさ :12/10 ランナー: 87cm/R
なお、機上コースは50コース/inchとした。
次いで、連続精練(60℃〜95℃×60秒)−予備セット(190℃×60秒)−染色(液流染色90℃×30分)−仕上げセット(160℃×40秒)の条件で加工し、コース73本/inch、ウェール49本/inchのスポーツシャツ向けのナイロン2wayトリコットの生地を得た。この生地の混率は、ナイロン87質量%、ポリウレタン13質量%、目付157g/m2、厚み0.54mmであった。
実施例7
フロントおさ糸として、常法に従って製造された44dtex/34フィラメントの丸断面のセミダルナイロン糸(酸化チタン添加率0.4質量%)をフルセットで配置し、バックおさ糸として、常法に従って製造された44dtexのポリエーテル系ポリウレタン糸をフルセットで配置し、32ゲージのトリコット編み機を使用し、ハーフ組織の2wayトリコットの編み地を作製した。この時の編組織とランナー条件は以下の通りである。
フロントおさ:10/23 ランナー:147cm/R
バックおさ :12/10 ランナー: 85cm/R
なお、機上コースは70コース/inchとした。
次いで、連続精練(60℃〜95℃×60秒)−予備セット(190℃×40秒)−染色(液流染色90℃×30分)−仕上げセット(160℃×40秒)の条件で加工し、コース108本/inch、ウェール61本/inchのガードル向けのナイロン2wayトリコットの生地を得た。この生地の混率は、ナイロン79質量%、ポリウレタン21質量%、目付166g/m2、厚み0.57mmであった。
実施例8
フロントおさ糸1,2として、常法に従って製造された56dtex/36フィラメントの△断面のブライトポリエステル糸をハーフセットで配置し、バックおさ糸1,2として、常法に従って製造された310dtexのポリエーテル系ポリウレタン糸をハーフセットで配置し、28ゲージのラッセル編み機を使用し、6コースハーフパワーネット組織のガードル向けエステルハーフネットの編み地を作製した。この時の編組織とランナー条件は以下の通りである。
フロントおさ1:10/12/10/23/21/23 ランナー:113cm/R
フロントおさ2:23/21/23/10/12/10 ランナー:113cm/R
バックおさ1 :11/00/11/00/11/00 ランナー:9cm/R
バックおさ2 :00/11/00/11/00/11 ランナー:9cm/R
なお、機上コースは93コース/inchとした
次いで、連続精練(60℃〜95℃×60秒)−予備セット(195℃×40秒)−染色(液流染色130℃×30分)−仕上げセット(160℃×40秒)の条件で加工し、コース172本/inch、ウェール40本/inchのガードル向けのエステルハーフネットの生地を得た。この生地の混率は、ポリエステル76質量%、ポリウレタン24質量%、目付178g/m2、厚み0.48mmであった。
実施例9
フロントおさ糸およびミドルおさ糸1として、常法に従って製造された33dtex/6フィラメントの丸断面のセミダルナイロン糸(酸化チタン添加率0.4質量%)をフルセットで配置し、ミドルおさ糸2として、常法に従って製造された155dtexのポリエーテル系ポリウレタン糸をフルセットで配置し、バックの挿入糸として、綿カバード糸(60番手綿糸に17dtexのナイロン糸をカバリングしたもの;換算すると118dtexに相当する)をフルセットで配置し、28ゲージのラッセル編み機を使用し、2wayサテンネット組織のガードル向けナイロン綿混2wayサテンネットの編み地を作製した。この時の編組織とランナー条件は以下の通りである。
フロントおさ:11/12/11/11/10/11 ランナー:38cm/R
ミドルおさ1:12/12/12/10/10/10 ランナー:99cm/R
ミドルおさ2:33/11/22/00/22/11 ランナー:11cm/R
バックおさ :00/11/11/11/00/00 ランナー:20cm/R
なお、機上コースは93コース/inchとした。
次いで、連続精練(60℃〜95℃×60秒)−予備セット(190℃×80秒)−染色(液流染色90℃×30分)−仕上げセット(160℃×40秒)の条件で加工し、コース159本/inch、ウェル45本/inchのガードル向けのナイロン綿混2wayサテンネットの生地を得た。この生地の混率は、ナイロン60質量%、綿27質量%、ポリウレタン13質量%、目付169g/m2、厚み0.53mmであった。
実施例10
フロントおさ糸として、常法に従って製造された33dtex/24フィラメントの丸断面のフルダルナイロン糸(酸化チタン添加率2.0質量%)をフルセットで配置し、バックおさ糸として、常法に従って製造された22dtexのポリエーテル系ポリウレタン糸をフルセットで配置し、40ゲージのトリコット編み機を使用し、デンビー組織のナイロン2wayデンビートリコットの編み地を作製した。この時の編組織とランナー条件は以下の通りである。
フロントおさ:10/12 ランナー:85cm/R
バックおさ :12/10 ランナー:57cm/R
なお、機上コースは80コース/inchとした。
次いで、連続精練(60℃〜95℃×60秒)−予備セット(190℃×30秒)−染色(液流染色90℃×30分)−仕上げセット(160℃×30秒)の条件で加工し、コース150本/inch、ウェール85本/inchのショーツ向けの薄地ナイロン2wayデンビーの生地を得た。この生地の混率は、ナイロン81質量%、ポリウレタン19質量%、目付126g/m2、厚み0.28mmであった。
実施例11
フロントおさ糸として、常法に従って製造された28dtex/48フィラメントの丸断面のフルダルポリエステル糸(酸化チタン添加率2.0質量%)をフルセットで配置し、ミドルおさ糸、バックおさ糸として、常法に従って製造された44dtexのポリエーテル系ポリウレタン糸をハーフセットで配置し、32ゲージのトリコット編み機を使用し、メッシュ調2way組織のエステルメッシュ調2wayの編み地を作製した。この時の編組織とランナー条件は以下の通りである。
フロントおさ:10/23 ランナー:134cm/R
ミドルおさ :23/21/23/21/10/12/10/12 ランナー:70cm/R
バックおさ :10/12/10/12/23/21/23/21 ランナー:70cm/R
なお、機上コースは80コース/inchとした。
次いで、生機セット(190℃×30秒)−連続精練(60℃〜95℃×60秒)−予備セット(195℃×40秒)−染色(液流染色130℃×30分)−仕上げセット(160℃×40秒)の条件で加工し、コース134本/inch、ウェール60本/inchのキャミソール向けのポリエステルメッシュ調2wayの生地を得た。この生地の混率は、ポリエステル72質量%、ポリウレタン28質量%、目付136g/m2、厚み0.54mmであった。
比較例1
フロントおさ糸1,2として、常法に従って製造された78dtex/24フィラメントの丸断面のセミダルナイロン糸(酸化チタン添加率0.4質量%)をハーフセットで配置し、バックおさ糸1,2として、常法に従って製造された310dtexのポリエーテル系ポリウレタン糸をハーフセットで配置し、28ゲージのラッセル編み機を使用し、パワーネット組織のナイロンパワーネットの編み地を作製した。この時の編組織とランナー条件は以下の通りである。
フロントおさ1:10/12/21/23/21/12 ランナー:106cm/R
フロントおさ2:23/21/12/10/12/21 ランナー:106cm/R
バックおさ1 :11/00/11/00/11/00 ランナー:9cm/R
バックおさ2 :00/11/00/11/00/11 ランナー:9cm/R
なお、機上コースは93コース/inchとした。
次いで、連続精練(60℃〜95℃×60秒)−予備セット(190℃×30秒)−染色(液流染色90℃×30分)−仕上げセット(160℃×30秒)の条件で加工し、コース162本/inch、ウェール32本/inchのガードル向けのパワーネットの生地を得た。この生地の混率は、ナイロン83質量%、ポリウレタン17質量%、目付163g/m2、厚み0.43mmであった。
比較例2
実施例6と同様の方法で作製した編み地の染色加工工程を行うに当たり、連続精練(60℃〜95℃×60秒)−液流精練(液流染色機80℃×20分)−染色(液流染色90℃×30分)−仕上げセット(160℃×40秒)の条件で加工を行った。その結果、コース101本/inch、ウェール68本/inchのガードル向けナイロントリコット2wayの生地を得た。この生地の混率は、ナイロン87質量%、ポリウレタン13質量%、目付301g/m2、厚み0.71mmであった。
本発明の衣料用生地は、伸長状態で着用される衣料に適しており、保温性に優れている。従って、ガードル、ボディスーツ、キャミソール、ショーツ、ブラジャー、体にフィットする態様のインナー(シャツ)等の女性用インナーウェア;タイツ、スパッツ、レギンス、ハイソックス、靴下等の下半身用の衣料;ボクサーショーツ、フィットタイプのブリーフ等の男性用インナーウェア;スポーツブラ、サポーター、ラッシュガード、アンダーアーマー(「UNDER ARMOURは登録商標」)、レオタード、水着等のスポーツウェア等に最適である。

Claims (15)

  1. 見掛け比重が0.10〜0.40g/m 3 、未伸長時の通気度が40〜350cc/cm 2 ・sec、及び生地の経方向または緯方向の少なくともいずれか一方が未伸長状態の生地に対し30%以上の伸長率を有する生地であり、生地を伸長させながら保温率を測定したときに極大値を示す生地において、上記生地が保温率の極大値を示すときの面積伸長率が、未伸長状態の生地に対して110〜140%であることを特徴とするボディスーツ用生地。
  2. 見掛け比重が0.10〜0.40g/m 3 、未伸長時の通気度が40〜350cc/cm 2 ・sec、及び生地の経方向または緯方向の少なくともいずれか一方が未伸長状態の生地に対し30%以上の伸長率を有する生地であり、生地を伸長させながら保温率を測定したときに極大値を示す生地において、上記生地が保温率の極大値を示すときの面積伸長率が、未伸長状態の生地に対して110〜140%であることを特徴とするキャミソール用生地。
  3. 見掛け比重が0.10〜0.40g/m 3 、未伸長時の通気度が40〜350cc/cm 2 ・sec、及び生地の経方向または緯方向の少なくともいずれか一方が未伸長状態の生地に対し30%以上の伸長率を有する生地であり、生地を伸長させながら保温率を測定したときに極大値を示す生地において、上記生地が保温率の極大値を示すときの面積伸長率が、未伸長状態の生地に対して110〜140%であることを特徴とするスポーツウェア用生地。
  4. 見掛け比重が0.10〜0.40g/m 3 、未伸長時の通気度が40〜350cc/cm 2 ・sec、及び生地の経方向または緯方向の少なくともいずれか一方が未伸長状態の生地に対し30%以上の伸長率を有する生地であり、生地を伸長させながら保温率を測定したときに極大値を示す生地において、上記生地が保温率の極大値を示すときの面積伸長率が、未伸長状態の生地に対して140〜180%であることを特徴とするガードル用生地。
  5. 見掛け比重が0.10〜0.40g/m 3 、未伸長時の通気度が40〜350cc/cm 2 ・sec、及び生地の経方向または緯方向の少なくともいずれか一方が未伸長状態の生地に対し30%以上の伸長率を有する生地であり、生地を伸長させながら保温率を測定したときに極大値を示す生地において、上記生地が保温率の極大値を示すときの面積伸長率が、未伸長状態の生地に対して160〜200%であることを特徴とするショーツ用生地。
  6. 上記生地の経方向または緯方向の少なくともいずれか一方が、未伸長状態の生地に対し、70%以上の伸長回復率を有するものである請求項1〜5のいずれか1項に記載の衣料用生地。
  7. 衣料用生地が編物であり、前記編物のコース密度が67〜172本/inchであり、ウェール密度が40〜85本/inchである請求項1〜のいずれか1項に記載の衣料用生地。
  8. 前記編物は、
    ハーフ組織、メッシュ組織及びデンビー組織からなる群より選ばれる少なくとも1種の組織を有するトリコット編み地、又は
    パワーネット組織又はサテンネット組織の少なくとも1種の組織を有するラッセル編み地である請求項に記載の衣料用生地。
  9. 上記衣料用生地がトリコット編み地であり、カバーファクターが1600〜3000である請求項に記載の衣料用生地。
  10. 上記衣料用生地がラッセル編み地であり、カバーファクターが4000〜6000である請求項に記載の衣料用生地。
  11. 上記生地を伸長させたときの保温率の極大値が、未伸長状態の生地の保温率の1.2倍以上である請求項1〜10のいずれか1項に記載の衣料用生地。
  12. 洗濯寸法変化率が−5%〜+2%である請求項1〜11のいずれか1項に記載の衣料用生地。
  13. 熱セットを2回以上受けたものである請求項1〜12のいずれか1項に記載の衣料用生地。
  14. 上記衣料用生地は、合成繊維及び弾性繊維を含み、
    生地全体における合成繊維の混率は、40質量%以上であり、
    生地全体における弾性繊維の混率は、5質量%以上50質量%以下である請求項1〜13のいずれか1項に記載の衣料用生地。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の衣料用生地を用いて製造されたことを特徴とする衣料。
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