JP5576587B2

JP5576587B2 - 液晶表示装置

Info

Publication number: JP5576587B2
Application number: JP2007267144A
Authority: JP
Inventors: 誠司宮部
Original assignee: Funai Electric Co Ltd
Current assignee: Funai Electric Co Ltd
Priority date: 2007-10-12
Filing date: 2007-10-12
Publication date: 2014-08-20
Anticipated expiration: 2027-10-12
Also published as: EP2048650A3; US8421731B2; JP2009098219A; US20090096777A1; EP2048650A2

Description

本発明は、液晶表示装置に関する。

例えば、液晶表示装置としての液晶テレビジョン受像機１００（以下、液晶テレビという）は、図３に示されるように、チューナを含む受信部１０１から出力された映像信号ＶＳが信号処理部１０２によって所定の処理を施され、データドライバ１０３、及びゲートドライバ１０４を介して液晶パネル１０５へ供給される。

また、液晶テレビ１００は、通常、ユーザがリモコンの電源ボタンを押下操作してパワーオフしたときに待機モードに移行し、パワーオフ期間中の電力消費を抑えると共に、次回のパワーオン時の液晶パネル１０５の画面の立ち上がり時間が短縮されるように構成されている。具体的には、待機モードへの移行時に、信号処理部１０２からデータドライバ１０３へと出力される画像データのパワー（電圧）が通常モード時よりも小さいパワー（低電圧）に切替えられる。

一方、従来の液晶テレビ１００では、ユーザがパワーオフ操作をしたときに、図４に示されるように、液晶パネル１０５の画面に縦方向の明るい線Ｌが一瞬だけ現れる場合があり、見苦しい上にユーザによっては製品不良であると判断する可能性があった。

テレビジョン受像機の画面にノイズが現れないようにする方法としては、画像データを黒データとする方法が知られている（例えば、特許文献１参照）。
特開平１１−１７７８９５号公報

従って、液晶テレビにおける上記の不具合（パワーオフ時に線状のノイズが現れる）を解消するために、パワーオフ時に画像データを黒データに切替えるように構成することも考えられるが、その場合には黒データを出力するためのパワーが必要になることから、画像データ分の出力をゼロにする場合に比べて電力消費の抑制効果が減殺される。

そこで、本発明の発明者は、液晶テレビにおける上記問題について研究し、線状のノイズが発生する原因を突き止め、得られた知見に基づいて、本発明を完成するに至った。

本発明は、画像データがデータドライバを介して所定の間隔で液晶パネルへ出力され、パワーオフ操作による待機モードへの移行時には画像データのデータドライバへの出力がローパワーへ切替えられる液晶表示装置において、待機モード時の電力消費を充分に抑制することができ、かつ、パワーオフ時に線状のノイズが発生することを防止することができる液晶表示装置を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、請求項１の発明は、液晶パネルへ画像データを出力するデータドライバと、前記データドライバへタイミング信号を供給して所定の間隔で画像データを出力させるタイミング信号出力手段と、チューナ等の画像データ源からの画像データを、液晶パネルに映像を表示しない待機モード用のローパワーと液晶パネルに映像を表示する通常モード用のハイパワーとに出力電圧を切替えて前記データドライバへ出力する画像データ出力手段と、ユーザによってパワーオフが選択されたときに、前記タイミング信号出力手段に停止信号を出力してタイミング信号の供給を停止させると共に、前記画像データ出力手段にパワー切替え信号を出力して画像データの出力電圧を待機モード用のローパワーへと切替えさせるパワーオフ制御手段と、を備える液晶表示装置において、前記パワーオフ制御手段は、前記停止信号を出力してから所定時間経過後に前記パワー切替え信号を出力することにより、前記タイミング信号出力手段によるタイミング信号の供給が停止した後に、前記画像データ出力手段による画像データの出力電圧のローパワーへの切替えを行わせることを特徴とする。

請求項２の発明は、請求項１の液晶表示装置において、前記タイミング信号が立上がりと立下りを有するパルス信号であって、前記パワーオフ制御手段が前記停止信号を出力してから前記パワー切替え信号を出力するまでの時間は、前記画像データ出力手段による画像データの出力電圧のローパワーへの切替えを、前記タイミング信号出力手段によって出力される最後のタイミング信号の立下りよりも後にするのに充分な時間であることを特徴とする。

請求項３の発明は、請求項２の液晶表示装置において、前記パワーオフ制御手段が前記停止信号を出力してから前記パワー切替え信号を出力するまでの時間は、前記タイミング信号出力手段が出力するタイミング信号の間隔よりも小であることを特徴とする。

本発明によれば、データドライバに画像データの出力タイミングを与えるタイミング信号の供給が停止した後に、画像データの出力のローパワーへの切替えが行われるので、パワーオフ時に線状のノイズが発生することを確実に防止することができ、かつ、待機モード時の電力消費を充分に抑制することができる。

本発明の一実施形態に係る液晶表示装置について、図１、及び図２（ａ）〜（ｄ）を参照して説明する。本実施形態の液晶表示装置は液晶テレビ１として構成される。図１は、本実施形態の液晶テレビ１の構成のうち、液晶パネル２に画像データＰＤを出力するデータドライバ３と該データドライバ３に接続される主要な回路のみを示し、液晶パネル２へ走査タイミング信号ＳＳを供給するゲートドライバ、該ゲートドライバに接続されるタイミング信号の供給回路、液晶パネルのバックライト、及び電源回路等は省略されている。

データドライバ３にはマイクロプロセッサから構成されるドライバコントローラ４（タイミング信号出力手段、画像データ出力手段）が接続される。ドライバコントローラ４は、チューナを含む受信部５から出力され信号処理部６を介して入力される画像データＰＤを、待機モード用のローパワーと通常モード用のハイパワーとに出力電圧を切替えてデータドライバ３へ出力する。具体的には、画像データＰＤは、ドライバコントローラ４の入出力ポートＡからデータドライバ３へ出力される。

また、ドライバコントローラ４は、データドライバ３に対して、画像データＰＤの液晶パネル２への出力タイミングを与えるタイミング信号ＴＳを出力する。タイミング信号ＴＳは、立上がりと立下りを有するパルス信号（図２（ｂ）参照）であって、ドライバコントローラ４の出力ポートＢからデータドライバ３へ出力される。

さらに、ドライバコントローラ４には、マイクロプロセッサから構成されるメインコントローラ７（パワーオフ制御手段）が接続される。メインコントローラ７は、ユーザがリモコン８の電源キー９を押下して液晶テレビ１のパワーオフを選択したときに、ドライバコントローラ４に対してタイミング信号ＴＳの停止信号と、画像データＰＤの出力をローパワーへ切替えを行わせるパワー切替え信号とを出力する。なお、リモコン８から出力されるパワーオフ指令信号ＰＦＳ等の赤外線信号は、受光部１１によって受光され、制御信号ＣＳとしてメインコントローラ７へ入力されるように構成されている。

次に、ドライバコントローラ４が出力するタイミング信号ＴＳ、ドライバコントローラ４がデータドライバ３に対して出力する画像データＰＤのハイパワーからローパワーへの切替えタイミング、メインコントローラ７が出力するタイミング信号ＴＳの停止信号Ｓｓ、画像データＰＤの出力をローパワーへ切替えを行わせるパワー切替え信号Ｓｃ、及び制御信号ＣＳの態様について、図２（ａ）〜（ｅ）を参照して説明する。

いま、液晶テレビ１が通常モードに切替えられていて、液晶パネル２には受信部５によって受信された映像が表示されている状態では、ドライバコントローラ４は、データドライバ３に対してハイパワー（高い電圧）で画像データＰＤを出力し（図２（ｄ））、一定の間隔ｔでタイミング信号ＴＳを出力している（図２（ｂ））。なお、図２（ｄ）の画像データＰＤにおける斜線部分は、ＲＧＢの色毎の個別のデータ出力を統合して表わす。

上記の液晶パネル２に映像が表示されている状態では、データドライバ３は、ドライバコントローラ４からのタイミング信号ＴＳの立下りをトリガとして一定の間隔ｔで画像データＰＤを液晶パネル２に出力すると共に、同じ画像データＰＤをドライバコントローラ４へも返信出力する。ドライバコントローラ４は、データドライバ３から返信されてくる画像データＰＤによって正常に動作しているか否かを確認する。

そして、ユーザがパワーオフを選択したときに、メインコントローラ７は、パワーオフを示す制御信号ＣＳを受信し（図２（ｅ））、該制御信号ＣＳに応じてドライバコントローラ４に対して、まずタイミング信号ＴＳの停止信号Ｓｓを出力し（図２（ａ））、所定時間ｄ経過後に、画像データＰＤの出力をローパワーへ切替えを行わせるパワー切替え信号Ｓｃを出力する（図２（ｃ））。

ドライバコントローラ４は、タイミング信号ＴＳの停止信号Ｓｓを受信することによってタイミング信号ＴＳの出力を停止し（図２（ｂ））、パワー切替え信号Ｓｃを受信することによって画像データＰＤの出力電圧をローパワー（低い電圧）へ切替える（図２（ｄ））。図２（ｂ）において、右端のタイミング信号ＴＳが最後に出力されたタイミング信号ＴＳｒである。

上記のように、タイミング信号ＴＳの停止信号Ｓｓが出力され、所定時間ｄ経過後に、パワー切替え信号Ｓｃが出力されるので、必ず、最後のタイミング信号ＴＳｒが出力された後に画像データＰＤの出力がローパワーへ切替えられる。従って、データドライバ３がドライバコントローラ４から受信する最後のタイミング信号ＴＳｒの立下りをトリガとして液晶パネル２へ画像データＰＤを出力するとき（ｔ１）には、画像データＰＤの出力は、ハイパワーのままであるので、パワーオフ時に液晶パネル２の画面に、画像データＰＤがローパワーであることに起因する中間の明るさの線状のノイズＬ（図４参照）が現れることがない。

本実施形態の液晶テレビ１において線状のノイズＬが現れない理由について、線状のノイズＬが現れる可能性がある従来装置の場合を対比的に説明することによって補足する。いま、パワーオフを示す制御信号ＣＳを受信したメインコントローラ７が、ドライバコントローラ４に対してタイミング信号ＴＳの停止信号Ｓｓ１（図２（ａ）の二点鎖線）と、パワー切替え信号Ｓｃとを時刻ｔ２において同時に出力する場合（従来装置）を想定する。

そして、メインコントローラ７がタイミング信号ＴＳの停止信号Ｓｓ１と、パワー切替え信号Ｓｃとを出力する時刻ｔ２が、一定間隔ｔで生成されているタイミング信号ＴＳのパルスが立上がる直前（又は同時）であった場合には、停止信号Ｓｓ１が出力された直後に最後のタイミング信号ＴＳｒ１が出力され（図２（ｂ）の二点鎖線）、ほぼ同時に画像データＰＤの出力がローパワーに切替えられる。従って、最後のタイミング信号ＴＳｒ１を受信したデータドライバ３は、最後のタイミング信号ＴＳｒ１の立下りをトリガとして、その時点でドライバコントローラ４から出力されているローパワーに切替えられた後の画像データＰＤを液晶パネル２へ出力する。ローパワーで出力された画像データＰＤは、液晶パネル２の画面上に線状のノイズＬとなって現れる。

以上のように、本実施形態の液晶テレビ１では、メインコントローラ７が、パワーオフを示す制御信号ＣＳを受信したときに、ドライバコントローラ４へタイミング信号ＴＳの停止信号Ｓｓを出力し、所定時間ｄ経過後にパワー切替え信号Ｓｃを出力するので、タイミング信号ＴＳのデータドライバ３への供給が完全に停止された後に画像データＰＤの出力がローパワーへ切替えられる。従って、従来の液晶テレビのように、データドライバ３が最後のタイミング信号ＴＳｒの立下りをトリガとして画像データＰＤを液晶パネル２へ出力するときには、画像データＰＤはまだローパワーに切替えられておらず、液晶パネル２の画面に中間の明るさの線状のノイズＬが現れることがない。

また、データドライバ３に供給される画像データＰＤは、ユーザのパワーオフ操作によってローパワーに切替えられるので、パワーオフ期間中の電力消費が抑制される。

なお、上記所定時間ｄの具体的な値は、ドライバコントローラ４がタイミング信号ＴＳの停止信号Ｓｓを受信して実際にタイミング信号ＴＳの供給を停止するまでに要する時間、ドライバコントローラ４がパワー切替え信号Ｓｃを受信して実際に画像データの出力電圧をローパワーへ切替えるまでに要する時間、及びデータドライバ３が最後のタイミング信号ＴＳｒを受信して実際に液晶パネル２へ画像データＰＤの出力を開始するまでに要する時間に応じてミクロ的に変動するが、ドライバコントローラ４が、タイミング信号ＴＳの停止信号Ｓｓと、所定時間ｄ後にパワー切替え信号Ｓｃとを受信したときに、ドライバコントローラ４が行う画像データＰＤのローパワーへの切替えを、最後に生成するタイミング信号ＴＳｒの立下りよりも後にするのに充分な時間であればよい。

例えば、上記所定時間ｄは、ドライバコントローラ４が生成するタイミング信号ＴＳの間隔ｔよりも僅かに短い時間であってもよく、標準的な液晶テレビの場合には３０ｍｓ程度であればよい。

本発明の一実施形態に係る液晶テレビの要部のブロック図。（ａ）は同液晶テレビにおけるメインコントローラが出力するタイミング信号の停止信号を示す図、（ｂ）は同液晶テレビにおけるドライバコントローラが出力するタイミング信号を示す図、（ｃ）は同液晶テレビにおけるメインコントローラが出力するパワー切替え信号を示す図、（ｄ）は同液晶テレビにおけるドライバコントローラが出力する画像データを示す図、（ｅ）は同液晶テレビにおけるメインコントローラが受信するパワーオフを指示する制御信号を示す図。従来の液晶テレビの概略構成を示すブロック図。従来の液晶テレビにおいてパワーオフ操作時に現れるノイズを示す図。

符号の説明

１液晶テレビ（液晶表示装置）
２液晶パネル
３データドライバ
４ドライバコントローラ（タイミング信号出力手段、画像データ出力手段）
７メインコントローラ（パワーオフ制御手段）
ＰＤ画像データ
ＴＳタイミング信号
ＴＳｒ最後のタイミング信号
ＰＦＳパワーオフ指令信号
Ｓｓタイミング信号の停止信号
Ｓｃパワー切替え信号
ｄ所定時間
ｔ所定間隔

Claims

液晶パネルへ画像データを出力するデータドライバと、
前記データドライバへタイミング信号を供給して所定の間隔で画像データを出力させるタイミング信号出力手段と、
チューナ等の画像データ源からの画像データを、液晶パネルに映像を表示しない待機モード用のローパワーと液晶パネルに映像を表示する通常モード用のハイパワーとに出力電圧を切替えて前記データドライバへ出力する画像データ出力手段と、
ユーザによってパワーオフが選択されたときに、前記タイミング信号出力手段に停止信号を出力してタイミング信号の供給を停止させると共に、前記画像データ出力手段にパワー切替え信号を出力して画像データの出力電圧を待機モード用のローパワーへと切替えさせるパワーオフ制御手段と、を備える液晶表示装置において、
前記パワーオフ制御手段は、前記停止信号を出力してから所定時間経過後に前記パワー切替え信号を出力することにより、前記タイミング信号出力手段によるタイミング信号の供給が停止した後に、前記画像データ出力手段による画像データの出力電圧のローパワーへの切替えを行わせることを特徴とする液晶表示装置。
前記タイミング信号が立上がりと立下りを有するパルス信号であって、
前記パワーオフ制御手段が前記停止信号を出力してから前記パワー切替え信号を出力するまでの時間は、前記画像データ出力手段による画像データの出力電圧のローパワーへの切替えを、前記タイミング信号出力手段によって出力される最後のタイミング信号の立下りよりも後にするのに充分な時間であることを特徴とする請求項１に記載に液晶表示装置。
前記パワーオフ制御手段が前記停止信号を出力してから前記パワー切替え信号を出力するまでの時間は、前記タイミング信号出力手段が出力するタイミング信号の間隔よりも小であることを特徴とする請求項２に記載の液晶表示装置。