JP2004096136A - 映像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電源オフ時刻をタイマー設定するためのオフタイマー手段を備えた映像表示装置であって、前記電源オフ時刻t2から遡った所定期間内において、映像表示形態を時間経過に伴い可変制御する制御手段12を設けたものである。制御手段12の指示を受けて、映像処理部2では、入力映像信号の輝度、色を可変する。また、光源駆動部7では、バックライト輝度を可変する。さらに、映像処理部22では、入力映像信号の大きさ、駒落とし数を可変する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受像機等の電源オフ時刻をタイマー設定するためのオフタイマー手段を備えた映像表示装置に関するものであり、特にオフタイマー時刻の到来を視聴者に報知することが可能な映像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、オフタイマーの機能を持つテレビジョン受像機が一般的に知られている。オフタイマー機能というのは、あらかじめリモコン等を用いてテレビジョン受信機に電源をオフする時刻を登録しておき、内蔵のタイマー回路が予定時間になると、自動的に電源をオフするものである。
【0003】
この種のテレビジョン受像機において、例えば特開昭58−182970号公報には、電源オフ時刻到来時に表示画面が途中で消失して視聴者が戸惑うのを防止するために、オフタイマー設定時にある一定時間経過する毎に画面上にタイマー残量時間をスポット的に表示することが提案されている。
【0004】
また、特開昭59−41979号公報には、タイマーが検出する規定時間前後の一定時間は受信チャンネル表示の色をそれまでと変更することにより、規定時間が経過したことを知らずに見ていて突然に電源が切れて驚くようなことをなくすものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術においては、残時間やチャンネルのOSD(オンスクリーンディスプレイ)表示によって、電源オフ時刻の到来を視聴者に報知しているが、通常このようなOSD表示は画面端にて行われるため、視聴者にとっては気付き難いという問題がある。
【0006】
また、OSD表示を気付き易くするために、画面中央部に拡大して表示した場合は、視聴者にとって本来の映像が邪魔されることによる不快感を招来するという問題がある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、視聴映像そのものの表示形態をタイマー残時間に応じて可変することにより、オフタイマー時刻の到来を視聴者に報知することが可能な映像表示装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願の第1の発明は、電源オフ時刻をタイマー設定するためのオフタイマー手段を備えた映像表示装置であって、前記電源オフ時刻から遡った所定期間内において、映像表示形態を時間経過に伴い可変制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
本願の第2の発明は、前記制御手段が、入力映像信号の輝度レベルを時間経過に伴い可変制御することを特徴とする。
【0010】
本願の第3の発明は、前記制御手段が、入力映像信号の色レベルを時間経過に伴い可変制御することを特徴とする。
【0011】
本願の第4の発明は、前記制御手段が、入力映像信号の大きさを時間経過に伴い可変制御することを特徴とする。
【0012】
本願の第5の発明は、前記制御手段が、入力映像信号のフレームレートを時間経過に伴い可変制御することを特徴とする。
【0013】
本願の第6の発明は、前記制御手段が、バックライト光源の発光輝度を時間経過に伴い可変制御することを特徴とする。
【0014】
本願の第7の発明は、さらに、タイマー残時間をオンスクリーン表示するためのOSD手段を備えたことを特徴とする。
【0015】
本願の第8の発明は、前記電源オフ時刻から遡った所定期間内において、オンスクリーン表示形態を時間経過に伴い可変制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
【0016】
本願の第9の発明は、前記制御手段が、オンスクリーン表示信号の輝度レベルを時間経過に伴い可変制御することを特徴とする。
【0017】
本願の第10の発明は、前記制御手段が、オンスクリーン表示信号の色レベルを時間経過に伴い可変制御することを特徴とする。
【0018】
本願の第11の発明は、前記制御手段が、オンスクリーン表示信号の大きさを時間経過に伴い可変制御することを特徴とする。
【0019】
本願の第12の発明は、前記電源オフ時刻の到来をオンスクリーン表示するためのOSD手段を備えたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の映像表示装置の第1実施形態を、例えば液晶表示パネルを用いたテレビジョン受像機について、図1乃至図3とともに詳細に説明する。
【0021】
ここで、図1は本実施形態の映像表示装置における要部概略構成を示すブロック図、図2は本実施形態の映像表示装置におけるオフタイマー時の映像輝度の変化例を示す説明図、図3は本実施形態の映像表示装置におけるオフタイマー時の表示形態の変化例を示す説明図である。
【0022】
本実施形態の映像表示装置を示す図1において、1はアンテナ(図示せず)より受信されたテレビ放送波から指定チャンネルのビデオ信号を出力するチューナ、2はチューナ1で選局されたビデオ信号に対して、各種映像処理を行うための映像処理部、3は視聴チャンネル、タイマー残時間等の各種情報をオンスクリーン表示するためのOSD処理部である。
【0023】
4は映像処理部2及び/又はOSD処理部3の出力信号に基づいて、液晶表示パネル5の電圧印加電極を駆動する電極駆動部、6は液晶表示パネル5の裏面に配置された直下型又はサイド照射型のバックライト光源、7は該バックライト光源6の消灯/点灯を駆動制御するための光源駆動部である。尚、バックライト光源6は、蛍光灯ランプの他、直下型又はサイド照射型のLED(発光ダイオード)光源など種々の光源を用いることが可能である。
【0024】
8は当該装置の電源部、9は電源部8のオン/オフを駆動制御するための電源駆動部である。また、10はオフタイマー時刻の設定などの各種命令を指示入力するためのリモコン、11はリモコン10から射出された赤外線信号を受光するためのリモコン受光部、12はリモコン受光部11で受光したリモコン信号に基づいて、各構成部品の動作制御を行うマイコンである。
【0025】
尚、本実施形態においては、指示入力手段として、リモコン10を用いているが、装置本体に設けた操作部(図示せず)により、各種命令を指示入力するようにしても良いことは言うまでもない。
【0026】
次に、本実施形態におけるオフタイマー動作時のマイコン処理について、図2及び図3とともに説明する。まず、リモコン10によって指示入力された電源オフ時刻t2の所定時間前である時刻t1になると、マイコン12はOSD処理部3に対して、タイマー残時間をオンスクリーン表示するよう指示する。
【0027】
同時に、マイコン12は映像処理部2に対して、入力映像信号の輝度レベルを低下させるよう指示を出す。この動作は、図2に示すように、電源オフ時刻t2が到来するまで連続的に行われる。その結果、図3に示すように、表示映像輝度は電源オフ時刻t2が近づくに従って、順次低下することとなる。
【0028】
ここで、マイコン12は映像処理部2に対して、入力映像信号の輝度レベルではなく、入力映像信号の色レベルを可変制御するようにしても良い。例えば、電源オフ時刻t2が近づくに従って、色が落ちたモノクロ映像が表示されるように制御しても良い。尚、上述の輝度レベル、色レベルの双方を時間経過に伴い可変制御するようにしても良いことは明らかである。
【0029】
そして、電源オフ時刻t2が到来した時点で、マイコン12は電源制御部9に対して電源オフの指示を行うことにより、当該装置の電源がオフされて、オフタイマー動作が完了する。
【0030】
以上のように、本実施形態の映像表示装置においては、電源オフ時刻t2から遡った所定期間内において、入力映像信号の輝度レベル及び/又は色レベルを時間経過に伴い可変制御することによって、オフタイマー時刻の到来を確実且つ明確に視聴者に報知することが可能であり、突然に電源が切れて驚くようなことを防止することができる。
【0031】
ここで、タイマー残時間を示すOSD表示はあくまでも補助的なものであり、視聴映像の邪魔にならない画面端に小さく表示しておけば良い。尚、本実施形態では、タイマー残時間を示すOSD表示を行っているが、入力映像信号の輝度レベル、色レベルの変化によって、視聴者は十分に電源オフ時刻t2の到来を認知することができるので、このようなOSD表示自体を廃止することも可能である。
【0032】
但し、輝度レベルが低下していった後に電源が切れた場合、視聴者が装置の故障と勘違いする可能性もなくはないが、輝度変化のないOSD表示によってこのような勘違いも防止することができる。また、タイマー残時間を示すOSD表示の輝度、色、大きさの少なくとも1つ以上を、時間経過とともに変化させたり、さらに、念のために電源オフ直前に「オフタイマー時刻到来」「電源を遮断します」などの文字或いはキャラクターをOSD表示するような手段を講じても良い(図3の例では、OSD表示の輝度を時間経過に伴い可変させている)。
【0033】
また、本実施形態の映像表示装置においては、図2に示すように、映像表示形態を時間経過とともに直線的に変化させているが、これに限らず、時間経過とともに段階的に変化させたり、非線形変化させるように制御しても良いことは明らかである。
【0034】
さらに、上記第1実施形態においては、電源オフ時刻t2が近づくに伴って映像表示輝度を低下させる手段として、映像処理部2による入力映像信号の映像処理を行うように構成しているが、特別な映像信号処理を行わず、液晶表示パネル5のバックライト光源6の発光輝度を低下させるように、マイコン12から光源駆動部7に指示を行うようにして実現することも可能である。
【0035】
これによっても、オフタイマー時刻の到来を確実且つ明確に視聴者に報知することが可能であり、突然に電源が切れて驚くようなことを防止することができる。この場合、OSD表示の表示輝度も低下してしまうので、視聴者が装置の故障と勘違いするのを防止するため、タイマー残時間を示すOSD表示の色、大きさを、時間経過とともに変化させたり、または、念のために電源オフ直前に「オフタイマー時刻到来」「電源を遮断します」などの文字或いはキャラクターをOSD表示するような手段を講じても良い。
【0036】
次に、本発明の映像表示装置の第2実施形態を、例えば液晶表示パネルを用いたテレビジョン受像機について、図4乃至図6とともに説明するが、上記第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0037】
ここで、図4は本実施形態の映像表示装置における要部概略構成を示すブロック図、図5は本実施形態の映像表示装置におけるオフタイマー時の映像面積の変化例を示す説明図、図6は本実施形態の映像表示装置におけるオフタイマー時の表示形態の変化例を示す説明図である。
【0038】
本実施形態の映像表示装置は、図4に示すように、リモコン10によって指示入力された電源オフ時刻t2の所定時間前である時刻t1になると、マイコン12からの指示に基づいて、入力映像信号の大きさ(縮小率)を変化させる映像処理部22を設けている。
【0039】
すなわち、図5に示すように、時刻t1から電源オフ時刻t2が到来するまでの間、連続的に映像面積が小さくなるように、順次縮小率を大きくするように可変制御している。その結果、図6に示すように、黒色や青色の背景画面に対して映像表示面積が、電源オフ時刻t2が近づくに従って、画面中央部分に収縮することとなる。
【0040】
そして、電源オフ時刻t2が到来した時点で、映像表示面積は消失して背景画面だけとなり、マイコン12は電源制御部9に対して電源オフの指示を行う。これにより、当該装置の電源がオフされて、オフタイマー動作が完了する。
【0041】
以上のように、本実施形態の映像表示装置においては、電源オフ時刻t2から遡った所定期間内において、入力映像信号の大きさを時間経過に伴い可変制御することによって、オフタイマー時刻の到来を確実且つ明確に視聴者に報知することが可能であり、突然に電源が切れて驚くようなことを防止することができる。
【0042】
尚、上記映像処理部22としては、入力映像信号の大きさ(空間解像度)を可変処理するものの他に、入力映像信号のフレームレート(時間解像度)、すなわち駒落とし数を可変処理するものを用いても良い。この場合、時刻t1から電源オフ時刻t2の間において、時間経過に伴い入力映像信号のフレームレートを小さく(駒落とし数を増大)するように可変制御することにより、オフタイマー時刻の到来を確実且つ明確に視聴者に報知する。また、時間経過とともに空間解像度及び時間解像度の双方を可変制御するようにしても良いことは言うまでもない。
【0043】
ここで、タイマー残時間を示すOSD表示はあくまでも補助的なものであり、視聴映像の邪魔にならない画面端に小さく表示しておけば良い。尚、本実施形態では、タイマー残時間を示すOSD表示を行っているが、映像表示面積、駒落とし数の変化によって、視聴者は十分に電源オフ時刻t2の到来を認知することができるので、このようなOSD表示自体を廃止することも可能である。
【0044】
但し、タイマー残時間を示すOSD表示の輝度、色、大きさの少なくとも一つ以上を、時間経過とともに変化させたり、さらに、念のために電源オフ直前に「オフタイマー時刻到来」「電源を遮断します」などの文字をOSD表示するような手段を講じて、より明確に電源オフ時刻t2の到来を視聴者に報知するようにしても良い(図6の例では、OSD表示の大きさを時間経過に伴い可変させている)。
【0045】
また、本実施形態の映像表示装置においては、図5に示すように、映像表示面積を時間経過とともに直線的に変化させているが、これに限らず、時間経過とともに段階的に変化させたり、非線形変化させるように制御しても良いことは明らかである。
【0046】
さらに、上記第1実施形態として説明したような、入力映像信号の輝度、色の可変制御、或いはバックライト輝度の可変制御と組み合わせて、より確実に電源オフ時刻t2の到来を視聴者に報知するようにしても良いことは言うまでもない。
【0047】
また、上記本発明の実施形態においては、液晶表示パネルを用いたテレビジョン受像機について説明したが、本発明は表示デバイスとして液晶表示パネルを用いたものに限られず、例えばCRTなど各種表示デバイスを用いたものに適用しても良いことは明らかである。さらに、本発明はテレビジョン受像機に限られず、各種のディスプレイモニタに適用しても良いことは言うまでもない。
【0048】
さらに、本発明において、時間経過に伴い可変する映像表示形態は、電源オフ時刻の到来を視聴者に明確に報知可能なものであれば、上述した実施形態のものに限定されないことは明らかである。
【0049】
【発明の効果】
本発明の液晶表示装置は、上記のような構成としているので、視聴映像そのものの表示形態をタイマー残時間に応じて可変することにより、オフタイマー時刻の到来を確実且つ明確に視聴者に報知することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の映像表示装置の第1実施形態における要部概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の液晶表示装置の第1実施形態におけるオフタイマー時の映像輝度の変化例を示す説明図である。
【図3】本発明の液晶表示装置の第1実施形態におけるオフタイマー時の表示形態の変化例を示す説明図である。
【図4】本発明の映像表示装置の第2実施形態における要部概略構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の液晶表示装置の第2実施形態におけるオフタイマー時の映像輝度の変化例を示す説明図である。
【図6】本発明の液晶表示装置の第2実施形態におけるオフタイマー時の表示形態の変化例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 チューナ
2 映像処理部
3 OSD処理部
4 液晶パネル駆動部
5 液晶表示パネル
6 バックライト光源
7 光源駆動部
8 電源部
9 電源駆動部
10 リモコン
11 リモコン受光部
12 マイコン
22 映像処理部
Claims (12)
- 電源オフ時刻をタイマー設定するためのオフタイマー手段を備えた映像表示装置であって、
前記電源オフ時刻から遡った所定期間内において、映像表示形態を時間経過に伴い可変制御する制御手段を設けたことを特徴とする映像表示装置。 - 前記制御手段は、入力映像信号の輝度レベルを時間経過に伴い可変制御することを特徴とする前記請求項1に記載の映像表示装置。
- 前記制御手段は、入力映像信号の色レベルを時間経過に伴い可変制御することを特徴とする前記請求項1又は2に記載の映像表示装置。
- 前記制御手段は、入力映像信号の大きさを時間経過に伴い可変制御することを特徴とする前記請求項1乃至3のいずれかに記載の映像表示装置。
- 前記制御手段は、入力映像信号のフレームレートを時間経過に伴い可変制御することを特徴とする前記請求項1乃至4のいずれかに記載の映像表示装置。
- 前記制御手段は、バックライト光源の発光輝度を時間経過に伴い可変制御することを特徴とする前記請求項1乃至5のいずれかに記載の映像表示装置。
- タイマー残時間をオンスクリーン表示するためのOSD手段を備えたことを特徴とする前記請求項1乃至6のいずれかに記載の映像表示装置。
- 前記電源オフ時刻から遡った所定期間内において、オンスクリーン表示形態を時間経過に伴い可変制御する制御手段を設けたことを特徴とする前記請求項7に記載の映像表示装置。
- 前記制御手段は、オンスクリーン表示信号の輝度レベルを時間経過に伴い可変制御することを特徴とする前記請求項8に記載の映像表示装置。
- 前記制御手段は、オンスクリーン表示信号の色レベルを時間経過に伴い可変制御することを特徴とする前記請求項8又は9に記載の映像表示装置。
- 前記制御手段は、オンスクリーン表示信号の大きさを時間経過に伴い可変制御することを特徴とする前記請求項8乃至10のいずれかに記載の映像表示装置。
- 前記電源オフ時刻の到来をオンスクリーン表示するためのOSD手段を備えたことを特徴とする前記請求項1乃至11のいずれかに記載の映像表示装置。
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