JP5570338B2 - 多重チョッパ装置 - Google Patents

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この発明は、半導体素子とリアクトルを組み合わせたチョッパ装置を複数並列接続した多重チョッパ装置に関し、特には互いに並列接続された各チョッパ装置の相互間の電流アンバランスの低減技術に関するものである。
従来、低圧側から高圧側や、高圧側から低圧側への直流変換に用いられる多重チョッパ装置として、半導体素子とリアクトルを組み合わせた複数のチョッパ装置を並列接続し、各チョッパ装置を2π/並列数の位相差を設けて駆動するものが知られている。このような多重チョッパ装置は、各チョッパ装置相互間で位相差を設けて駆動することにより、並列接続しない場合に比べてリップルが低減されるため、コンデンサ等の小型化が可能となる。
しかしながら、複数のチョッパ装置を並列接続する場合には、スイッチング素子やゲートドライバ、リアクトル等の特性バラツキや、駆動信号の誤差等に起因して、各チョッパ装置の相互間で電流アンバランスが生じる。そして、電流アンバランスが生じると、電流集中による過電流破壊や、温度が上昇することによる過温度破壊につながるため、各チョッパ装置間で電流を均等化する必要がある。
この問題を解決するために、従来、各チョッパ装置毎に個別に電流検出器を設けてチョッパ装置相互間の電流偏差を検出し、この電流偏差を零にするように補正することで電流の均等化を図った多重チョッパ装置が提案されている(例えば、下記の特許文献1等参照)。
特開平9−215322号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の従来技術の多重チョッパ装置にあっては、チョッパ装置相互間の電流の均等化を図ることができるものの、各チョッパ装置毎に個別に電流検出器を用いる必要があるので、装置全体の大型化や、高コストに繋がるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、互いに並列接続された各チョッパ装置の相互間の電流アンバランスの低減を図るとともに、従来よりも小型、低コスト化が可能な多重チョッパ装置を提供することを目的とする。
この発明に係わる多重チョッパ装置は、低圧側に接続されたリアクトルと上記リアクトルに接続されたスイッチング素子とダイオードとからなるチョッパ装置を複数台並列に接続し、各チョッパ装置のスイッチング素子を、互いに位相差をもたせてオン/オフすることにより、低圧側と高圧側の直流変換を行う多重チョッパ装置において、次の構成を採用している。
すなわち、第1の発明では、各々の上記チョッパ装置から高圧側に流れる全電流を検出する電流検出器と、各々の上記チョッパ装置の運転に同期した複数のサンプリング期間を設定するサンプリング回路と、上記サンプリング回路によって設定された複数のサンプリング期間中に、上記電流検出器で得られる電流を抽出するサンプリング期間電流抽出回路と、上記サンプリング期間電流抽出回路で抽出された上記電流検出器の電流に基づいて上記チョッパ装置間の電流偏差を求める演算比較回路と、
上記演算比較回路からの出力に基づいて上記チョッパ装置間の電流アンバランスを抑制する補正を行う補正回路と、を有し、上記サンプリング期間は各々の上記チョッパ装置の内の複数台から高圧側へ電流が流れる期間が含まれることを特徴としている。
また、第2の発明では、各々の上記チョッパ装置から高圧側に流れる全電流を検出する第1の電流検出器と、数台の内の1台の上記チョッパ装置から高圧側に流れる電流を検出する第2の電流検出器と、各々の上記チョッパ装置の運転に同期した複数のサンプリング期間を設定するサンプリング回路と、各々の上記サンプリング回路によって設定された複数のサンプリング期間中に、上記第1、第2の各電流検出器で得られる電流をそれぞれ抽出するサンプリング期間電流抽出回路と、上記サンプリング期間電流抽出回路で抽出された上記第1、第2の電流検出器の各電流に基づいて上記チョッパ装置間の電流偏差を求める演算比較回路と、上記演算比較回路からの出力に基づいて上記チョッパ装置間の電流アンバランスを抑制する補正を行う補正回路と、を有することを特徴としている。
第1の発明によれば、従来のようにチョッパ装置毎に電流検出器を設けなくても、各チョッパ装置から高圧側に流れる全電流を検出する単一の電流検出器を設けるだけで電流アンバランスを抑制することができる。このため、チョッパ装置間の電流アンバランスの低減を図るだけでなく、装置の小型化や低コスト化が可能になるといった従来にない顕著な効果を奏する。
また、第2の発明によれば、各チョッパ装置から高圧側に流れる全電流を検出する第1の電流検出器だけでは、電流アンバランスを十分に抑制できない場合でも、更に複数台の内の1台のチョッパ装置から高圧側に流れる電流を検出する第2の電流検出器を別途設けることで、電流アンバランスを抑制することができる。また、この場合でも、従来のようにチョッパ装置毎に電流検出器を設ける場合に比べて、電流検出器の数は少なくて済むので、装置の小型化、低コスト化が可能になるといった従来にない顕著な効果を奏する。
本発明の実施の形態1における多重チョッパ装置を示す回路構成図である。 同装置を構成する各チョッパ装置のスイッチング素子をデューティ50%以上で駆動する場合のタイムチャートである。 同装置を構成する各チョッパ装置のスイッチング素子をデューティ50%未満で駆動する場合のタイムチャートである。 本発明の実施の形態2における多重チョッパ装置のサンプリング期間電流抽出回路、および演算比較回路の詳細を示す回路構成図である。 同装置を構成する各チョッパ装置のスイッチング素子をデューティ66%以上で駆動する場合のタイムチャートである。 同装置を構成する各チョッパ装置のスイッチング素子をデューティ66%未満、33%以上で駆動する場合のタイムチャートである。 同装置を構成する各チョッパ装置のスイッチング素子をデューティ33%未満で駆動する場合のタイムチャートである。 本発明の実施の形態3における多重チョッパ装置を示す回路構成図である。 同装置を構成する各チョッパ装置のスイッチング素子をデューティ50%で駆動する場合のタイムチャートである。 本発明の実施の形態1、2の構成を一般化した多重チョッパ装置を示す回路構成図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における多重チョッパ装置を示す回路構成図である。
この実施の形態1における多重チョッパ装置は、低圧側の直流電源1から高圧側の負荷2への昇圧、および高圧側の負荷2から低圧側の直流電源1への回生動作を行うものである。この多重チョッパ装置は、互いに並列に接続された2台のチョッパ装置100A、100Bを有し、これらの各チョッパ装置100A、100Bが平滑用コンデンサ3、4を介して上記の直流電源1と負荷2に接続されている。さらに、この多重チョッパ装置は、電流検出器11、制御回路12、補正回路13、サンプリング回路14A、14B、サンプリング期間電流抽出回路15A、15B、および演算比較回路16を備えている。
ここに、各チョッパ装置100A、100Bは、リアクトル5A、5B、上アームのスイッチング素子6A、6B、下アームのスイッチング素子7A、7Bをそれぞれ備え、各スイッチング素子6A、6B、7A、7Bにはそれぞれ並列にダイオード8A、8B、9A、9Bが接続されている。
そして、各チョッパ装置100A、100Bのスイッチング素子6A、7A、6B、7Bにはドライバ10A、10Bが接続されており、昇圧および回生動作は、制御回路12からの制御信号に応じてドライバ10A、10Bがスイッチング素子6A、7A、6B、7Bをオン/オフ駆動することで行われる。この場合、各チョッパ装置100A、100Bは2台なので、2π/2=180°の位相差を設けて駆動される。
また、電流検出器(CT)11は、負荷2側の平滑コンデンサ4とチョッパ装置100A、100Bとの間に設けられており、この電流検出器11がチョッパ装置100A、100Bから負荷2側に流れる全電流を検出する。
サンプリング回路14A、14Bは、実際のスイッチングまでの遅れ時間やデッドタイム等を考慮して、各チョッパ装置100A、100Bを駆動する制御信号に同期した複数のサンプリング期間を設定するものである。
各サンプリング期間電流抽出回路15A、15Bは、各サンプリング回路14A、14Bによって設定された各サンプリング期間中に、電流検出器11で得られる電流を抽出するものである。そして、各サンプリング期間電流抽出回路15A、15Bは、例えば増幅回路17A、17B、サンプリング回路14A、14Bからのサンプリング信号に応じてオン/オフするスイッチ18A、18B、およびフィルタ19A、19Bを備える。
演算比較回路16は、例えば差動増幅回路からなり、各サンプリング期間電流抽出回路15A、15Bで抽出された各サンプリング期間中の電流の偏差を演算し、この電流偏差を補正回路13へ出力するものである。
制御回路12は、負荷2に加わる電圧が所定の電圧になるように各チョッパ装置100A、100Bの昇圧、回生動作に応じて各スイッチング素子6A、7A、6B、7Bを駆動するための所要の制御信号(ゲートパルス)を生成するものである。
補正回路13は、演算比較回路16からの出力に基づき、制御回路12から出力される制御信号の一周期内のハイレベル期間の割合(以下、デューティという)を補正する。そして、補正回路13は、このデューティ補正後の制御信号を各チョッパ装置100A、100Bのドライバ10A、10Bへ出力すると共に、この制御信号に同期したサンプリング信号をサンプリング回路14A、14Bに出力する。
次に、上記構成を有する多重チョッパ装置において、各チョッパ装置100A、100Bの相互間で電流アンバランスが生じている場合に、その電流アンバランスを抑制するための制御動作について、図2および図3に示すタイムチャートを参照して説明する。
図2は低圧側の直流電源1と高圧側の負荷2の電圧比が2倍以上で昇圧する場合を示している。
この場合、図2(a)に示すように、各チョッパ装置100A、100Bの下アームの各スイッチング素子7A、7Bが制御信号によって180°の位相差ΔTをつけてオン/オフされ、下アームの各スイッチング素子7A、7Bがそれぞれオフしている期間中に負荷2側に電流が流れる。また、この場合の制御信号のデューティは、50%以上になる。なお、ここでは発明の理解を容易にするため、一例として図2(b)に示すように、一方のチョッパ装置100Aのリアクトル5Aに流れる電流ILAが他方のチョッパ装置100Bのリアクトル5Bに流れる電流ILBよりも大きくて、各チョッパ装置100A、100B間で電流アンバランスが生じている状態を示している。
このように、両チョッパ装置100A、100Bが180°の位相差ΔTをつけて運転された状態で電圧比が2倍以上の場合は、下アームのスイッチング素子7A、7Bに加わる制御信号のデューティは50%以上となるので、図2(a)から分かるように、下アームの各スイッチング素子7A、7Bがそれぞれオフとなる期間、つまり各チョッパ装置100A、100Bから負荷2側へ電流が単独に流れることになる期間は互いに重ならない。
したがって、下アームの各スイッチング素子7A、7Bのオフ期間ごとに負荷2側に流れる電流を検出すれば、各チョッパ装置100A、100Bから単独に負荷2側に流れる電流I、Iが分かるので、両電流I、Iの偏差を求めることで各チョッパ装置100A、100B相互間の電流アンバランスを検出することができる。
そこで、図2に示すような場合には、サンプリング回路14A、14Bは、補正回路13からの出力を受けて、各チョッパ装置100A、100Bから負荷2側へ電流が流れる期間、すなわち、図2(a)において、下アームの各スイッチング素子7A、7Bがそれぞれオフとなる期間に同期して図2(d)に示すようにそれぞれサンプリング信号A、Bを出力する。
その際、電流検出器11からの出力は、各サンプリング期間電流抽出回路15A、15Bの各増幅回路17A、17Bにより増幅された後、サンプリング回路14A、14Bからのサンプリング信号A、Bに合わせてスイッチ18A、18Bがオンされる期間に抽出され、フィルタ19A、19Bを通過して演算比較回路16に入力される。
演算比較回路16は、一方のチョッパ装置100Aから負荷2側へ流れる期間の電流Iと、他方のチョッパ装置100Bから負荷2側へ流れる期間の電流Iとを比較することにより電流偏差を検出する。そして、この電流偏差の情報を補正回路13に出力する。
補正回路13は、演算比較回路16からの出力を受けて制御回路12から出力される制御信号のデューティの調整を行う。すなわち、ここでは、一方のチョッパ装置100Aのリアクトル5Aに流れる電流ILAが、他方のチョッパ装置100Bのリアクトル5Bに流れる電流ILBよりも大きいので、一方のチョッパ装置100Aの下アームのスイッチング素子7Aに加える制御信号のデューティを下げて電流ILAが他方のチョッパ装置100Bの電流ILBに近付くように調整する。これにより、両チョッパ装置100A、100Bの電流アンバランスが抑制される。
図3は、低圧側の直流電源1と高圧側の負荷2の電圧比が2倍未満の場合を示している。
この場合、図3(a)に示すように、各チョッパ装置100A、100Bの下アームの各スイッチング素子7A、7Bが制御信号によって180°の位相差ΔTをつけてオン/オフされ、下アームの各スイッチング素子7A、7Bがそれぞれオフしている期間中に負荷2側に電流が流れるが、その際の制御信号のデューティは50%未満となる。なお、この場合も、一例として、一方のチョッパ装置100Aのリアクトル5Aに流れる電流ILAが他方のチョッパ装置100Bのリアクトル5Bに流れる電流ILBよりも大きくて、各チョッパ装置100A、100B間で電流アンバランスが生じている状態を示している。
このように、両チョッパ装置100A、100Bが180°の位相差ΔTをつけて運転された状態で電圧比が2倍未満の場合は、下アームのスイッチング素子7A、7Bに加わる制御信号のデューティは50%未満となるので、図3(a)から分かるように、下アームの各スイッチング素子7A、7Bがそれぞれオフとなる期間、つまり各チョッパ装置100A、100Bから負荷2側へ電流が流れる期間が互いに重なる部分が生じる。
したがって、各スイッチング素子7A、7Bがそれぞれオフ状態となる期間に応じて負荷2側に流れる電流を単純に電流検出器11で検出すると、各チョッパ装置100A、100Bの両方から負荷2側に電流が流れる期間が含まれることになるため、各チョッパ装置100A、100Bから単独に負荷2側に流れる電流を個別に抽出することができず、チョッパ装置100A、100B相互間の電流アンバランスの補正精度が低下する。
そこで、図3に示すような場合には、サンプリング回路15A、15Bは、補正回路13からの出力を受けて、各チョッパ装置100A、100Bからそれぞれ単独に負荷2側へ電流が流れる期間、すなわち、図3(a)において、下アームの各スイッチング素子7B、7Aがそれぞれオンとなるタイミングに合わせて図3(d)に示すようにそれぞれサンプリング信号A、Bを出力する。
これにより、各チョッパ装置100A、100Bから単独に負荷2側に流れる電流I、Iが個別に抽出されるので、両電流I、Iの偏差を求めることで各チョッパ装置100A、100B相互間の電流アンバランスを検出することができる。以降のサンプリング期間電流抽出回路15A、15B、演算比較回路16、および補正回路13の動作は、図2で説明した場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
以上のように、この実施の形態1では、従来のように各チョッパ装置100A、100Bごとに電流検出器を設けなくても、各チョッパ装置100A、100Bから高圧側に流れる全電流を検出する単一の電流検出器11を設け、各チョッパ装置100A、100Bの運転タイミングに同期したサンプリング期間を適切に設定して、電流検出器11の検出した電流を抽出するだけで各チョッパ装置100A、100Bの電流アンバランスを確実に検出することができる。このため、電流アンバランスを精度良く抑制できるだけでなく、従来に比べて小型で低コストな多重チョッパ装置を提供することが可能となる。
実施の形態2.
図4は本発明の実施の形態2における多重チョッパ装置のサンプリング期間電流抽出回路、および演算比較回路の詳細を示す回路構成図である。
この実施の形態2における多重チョッパ装置は、図示しないが、3台のチョッパ装置100A〜100Cが並列に接続されて構成されている。そのため、この実施の形態2では、3つのサンプリング回路14A〜14C、および3つのサンプリング期間電流抽出回路15A〜15Cが設けられるとともに、各サンプリング期間電流抽出回路15A〜15Cの出力に基づいて各チョッパ装置100A〜100C間の電流偏差を求める演算比較回路16を備えている。
ここに、各サンプリング期間電流抽出回路15A〜15Cは、実施の形態1の場合と同様に、例えば増幅回路17A〜17C、スイッチ18A〜18C、およびフィルタ19A〜19Cにより構成されている。
また、演算比較回路16は、各サンプリング期間電流抽出回路15A〜15Cの出力を増幅する3つの増幅回路21A〜21C、各サンプリング期間電流抽出回路15A〜15Cの出力を加算増幅する1つの加算増幅回路22、および各増幅回路21A〜21Cと加算増幅回路22との差分を求める3つの差動増幅回路23A〜23Cにより構成されている。
ここで、実施の形態1のように2台のチョッパ装置100A、100Bを並列接続している場合は、演算比較回路16として差動増幅回路20を用いて各サンプリング期間電流抽出回路15A、15Bによる各サンプリング期間中の電流偏差を直接に求めることができる。しかし、この実施の形態2のように、3台のチョッパ装置100A〜100Cを並列接続した場合には、チョッパ装置から負荷2側に流れる電流の平均値を利用して、各チョッパ装置100A〜100C間の電流偏差を検出するようにしている。
次に、上記構成を有する多重チョッパ装置において、各チョッパ装置100A〜100Cの相互間で電流アンバランスが生じている場合に、その電流アンバランスを抑制するための制御動作について、図5ないし図7に示すタイムチャートを参照して説明する。
図5は、低圧側の直流電源1と高圧側の負荷2の電圧比が3倍以上で昇圧する場合を示している。
この場合、図5(a)に示すように、各チョッパ装置100A〜100Cの下アームの各スイッチング素子7A〜7Cが制御信号によって120°の位相差ΔTをつけてオン/オフされ、下アームの各スイッチング素子7A〜7Cがそれぞれオフしている期間中に負荷2側に電流が流れる。また、この場合の制御信号のデューティは、67%以上になる。なお、ここでは発明の理解を容易にするため、一例として図5(b)に示すように、各チョッパ装置100A〜100Cのリアクトルに流れる電流ILA〜ILCに電流アンバランスが生じている状態を示している。
このように、各チョッパ装置100A〜100Cが120°の位相差ΔTをつけて運転された状態で、電圧比が3倍以上の場合は、下アームのスイッチング素子7A〜7Cに加わる制御信号のデューティは67%以上となるので、図5(a)から分かるように、下アームの各スイッチング素子7A〜7Cがオフとなる期間、つまり各チョッパ装置100A〜100Cから負荷2側へ電流が流れる期間は互いに重ならない。
したがって、図5(d)に示すように、下アームの各スイッチング素子7A〜7Cの各オフ期間に同期して各サンプリング信号A、B、Cを出力して電流検出器11で得られる電流を抽出すれば、各チョッパ装置100A〜100Cから単独に負荷2側に流れる電流I、I、Iが得られる。その結果、これらの各電流I、I、Iとその平均値とを比較して各電流偏差を求めることで各チョッパ装置100A〜100C相互間の電流アンバランスを検出することができる。
具体的には、各サンプリング回路14A〜14Cは、下アームの各スイッチング素子7A〜7Cがオフとなる期間のタイミングに合わせてそれぞれサンプリング信号A、B、Cを出力する。各サンプリング期間電流抽出回路15A〜15Cは、これらの各サンプリング信号A、B、Cに応じて電流検出器11で得られる電流I、I、Iをそれぞれ抽出する。
続いて、演算比較回路16の各増幅回路21A〜21Cは、サンプリング期間電流抽出回路15A〜15Cの出力をそれぞれ個別に増幅する。一方、加算増幅回路22は、各サンプリング期間電流抽出回路15A〜15Cからの出力を加算した後、加算後の増幅率を例えば他の増幅回路21A〜21Cの増幅率の1/3に調整することにより各電流の平均値(=(I+I+I)/3)を算出する。
次いで、次段の各差動増幅回路23A〜23Cにより各々抽出後の電流I、I、Iと、加算増幅回路22で得られた各電流の平均値(=(I+I+I)/3)とを比較して各チョッパ装置100A〜100C相互間の各電流偏差を求める。補正回路13は、その電流偏差に基づいて下アームの各スイッチング素子7A〜7Cに加える制御信号のデューティの調整を行う。
図6は、低圧側の直流電源1と高圧側の負荷2の電圧比が3倍未満、1.5倍以上で昇圧する場合を示している。
この場合、図6(a)に示すように、各チョッパ装置100A〜100Cの下アームの各スイッチング素子7A〜7Cが制御信号によって120°の位相差ΔTをつけてオン/オフされ、下アームの各スイッチング素子7A〜7Cがそれぞれオフしている期間中に負荷2側に電流が流れる。そして、この場合の制御信号のデューティは67%未満、33%以上となるので、図6(a)から分かるように、下アームの各スイッチング素子7A〜7Cがオフとなる期間、つまり各チョッパ装置100A〜100Cから負荷2側へ電流が流れる期間が互いに重ならず、単独に電流I、I、Iが流れる部分が存在する。
したがって、図6(d)に示すように、各サンプリング回路14A〜14Cは、各チョッパ装置100A〜100Cから負荷2側へ電流が流れる期間が互いに重ならず、単独に電流I、I、Iが流れる部分が存在するタイミングに合わせてサンプリング信号A、B、Cをそれぞれ出力する。サンプリング期間電流抽出回路15A〜15Cは、その各サンプリング信号A、B、Cに応じて各電流I、I、Iを抽出する。以降の、演算比較回路16、および補正回路13の動作は、図5に関して説明した場合と同様であるから、ここでは詳しい説明は省略する。
図7は、低圧側の直流電源1と高圧側の負荷2の電圧比が3倍未満で昇圧する場合を示している。
この場合、図7(a)に示すように、各チョッパ装置100A〜100Cの下アームの各スイッチング素子7A〜7Cが制御信号によって120°の位相差ΔTをつけてオン/オフされ、下アームの各スイッチング素子7A〜7Cがそれぞれオフしている期間中に負荷2側に電流が流れる。そして、この場合の制御信号のデューティは33%未満となる。このため、図7(a)から分かるように、下アームの各スイッチング素子7A〜7Cがオフとなる期間、つまり各チョッパ装置100A〜100Cから負荷2側へ電流が流れる期間は必ず2つ以上重なり、各チョッパ装置100A〜100Cから負荷2側へ単独に電流が流れる期間が存在しない。すなわち、3台のチョッパ装置100A〜100Cの内、2台または3台から負荷2側へ電流が流れる。
そこで、図7に示すような場合、図7(d)に示すように、各サンプリング回路14A〜14Cは、3台のチョッパ装置100A〜100Cの内の1台分からは高圧側の負荷2側へ電流が流れない期間(換言すれば、2台のチョッパ装置から負荷2側に電流が流れる期間)のタイミングに合わせてそれぞれサンプリング信号A〜Cを出力する。なお、このサンプリング信号A〜Cの出力タイミングは、図7(a)において、下アームの各スイッチング素子7A〜7Cのオン期間に対応している。
これにより、上記の各サンプリング信号A、B、Cに応じて電流検出器11で得られる電流を抽出すれば、2台のチョッパ装置から負荷2側に同時に流れる各合計電流(I+I)、(I+I)、(I+I)がそれぞれ得られる。そのため、これらの各合計電流(I+I)、(I+I)、(I+I)に基づいて各電流偏差を求めることで各チョッパ装置100A〜100C相互間の電流アンバランスを検出することができる。
具体的には、各サンプリング回路14A〜14Cは、2台のチョッパ装置から負荷2側に電流が流れる期間のタイミングに合わせてそれぞれ図7(d)に示すサンプリング信号A〜Cを出力する。各サンプリング期間電流抽出回路15A〜15Cは、各サンプリング信号A、B、Cに応じて電流検出器11で得られる各合計電流(I+I)、(I+I)、(I+I)をそれぞれ抽出する。
続いて、演算比較回路16の各増幅回路21A〜21Cは、サンプリング期間電流抽出回路15A〜15Cの出力をそれぞれ個別に増幅する。一方、加算増幅回路22は、各サンプリング期間電流抽出回路15A〜15Cからの出力を加算した後、加算後の増幅率を例えば他の増幅回路21A〜21Cの増幅率の1/3に調整することにより、各チョッパ装置100A〜100Cから単独に負荷2側に流れる場合の各電流の加算値を、例えば次式により求める。
{(I+I)+(I+I)+(I+I)}/3=2(I+I+I)/3
次いで、次段の各差動増幅回路23A〜23Cにより、先に抽出された各合計電流(I+I)、(I+I)、(I+I)と加算増幅回路22で得られた加算値2(I+I+I)/3とを比較演算して各チョッパ装置100A〜100C相互間の電流偏差を求める。すなわち、
(I+I)−2(I+I+I)/3=(I+I+I)/3−I
(I+I)−2(I+I+I)/3=(I+I+I)/3−I
(I+I)−2(I+I+I)/3=(I+I+I)/3−I
というように平均電流(I+I+I)/3との電流偏差を求める。
補正回路13は、その電流偏差に基づいて下アームの各スイッチング素子7A〜7Cに加える制御信号のデューティの調整を行う。ただし、各差動増幅回路23A〜23Cからの出力の符号はデューティ33%以上の場合と逆になる。例えば、Iに関して言えば、差動増幅回路23Aで比較演算された値はデューティ33%以上の場合はI−(I+I+I)に対し、デューティ33%未満の場合は(I+I+I)/3−Iとなる。そのため、デューティ33%以上とデューティ33%未満の両方で用いる場合にはサンプリング期間の切換にあわせ、補正の方向が逆になるよう切り替えて用いる。
このように、3台のチョッパ装置100A〜100Cで電圧比が3倍未満で昇圧する場合のように、デューティが低くて全期間にわたって複数台のチョッパ装置から同時に負荷2側に流れる場合には、2台のチョッパ装置から負荷2側に電流が流れる期間のタイミングに合わせてサンプリング信号A〜Cを出力して電流検出器11で得られる電流を抽出するようにすれば、各チョッパ装置100A〜100C相互間の電流アンバランスを確実に抑制することができる。
以上のように、この実施の形態2では、3台のチョッパ装置100A〜100Cが並列接続された多重チョッパ装置によって、図5〜図7に示したように異なる電圧比で昇圧する場合でも、従来よりも小型で低コスト化を図りながら、各チョッパ装置100A〜100C間の電流アンバランスを確実に抑制することができる。
実施の形態3.
図8は本発明の実施の形態3における多重チョッパ装置を示す回路構成図である。
この実施の形態3の多重チョッパ装置は、4台のチョッパ装置100A〜100Dが並列接続されている。なお、図8では初段のチョッパ装置100Aと後段のチョッパ装置100Dのみを示し、その中間のチョッパ装置100B、100Cは省略している。また、負荷2側への全電流を検出する第1の電流検出器11に加えて、4台のチョッパ装置100A〜100Dの内の1台のチョッパ装置(本例では初段のチョッパ装置100A)から負荷2側に流れる電流のみを検出する第2の電流検出器24を設けている。
また、4台のチョッパ装置100A〜100Dを備えることから、他の実施の形態1、2と同様、これに併せて4つのサンプリング回路14A〜14D、および4つのサンプリング期間電流抽出回路15A〜15Dが設けられている。さらに、この実施の形態3では、第2の電流検出器CT24を追加して設けたので、これに応じて、第2の電流検出器24のサンプリング期間を設定するサンプリング回路25、およびサンプリング期間電流抽出回路26が追加されている。なお、各サンプリング期間電流抽出回路15A〜15D、サンプリング期間電流抽出回路26としては、実施の形態1、2の場合と同様な構成のものを採用することができる。
このように、この実施の形態3では、第1の電流検出器11に加え、4台のチョッパ装置100A〜100Dの内の1台のチョッパ装置100Aから負荷2側に流れる電流のみを検出する第2の電流検出器24を設け、これに応じて、第2の電流検出器24のサンプリング期間を設定するサンプリング回路25、およびサンプリング期間電流抽出回路26を追加しているのは、次の理由による。
図9は、低圧側の直流電源1と高圧側の負荷2の電圧比を2倍で昇圧する場合を示している。
この場合、各チョッパ装置100A〜100Dの下アームの各スイッチング素子7A〜7Dが制御信号によって90°の位相差をつけてオン/オフされ、下アームの各スイッチング素子7A〜7Dがそれぞれオフしている期間中に負荷2側に電流が流れる。そして、この場合の制御信号のデューティは50%となるので、図9(b)に示すように、負荷2側に流れる電流は、どのタイミングでも2台のチョッパ装置からの電流を合計したものとなる。すなわち、2台のチョッパ装置100A、100Bからの合計電流(I+I)、2台のチョッパ装置100B、100Cからの合計電流(I+I)、2台のチョッパ装置100C、100Dからの合計電流(I+I)、2台のチョッパ装置100D、100Aからの合計電流(I+I)となる。
したがって、図9(a)に示すように、2台のチョッパ装置100A、100Cのリアクトル5A、5Cに流れる電流ILA、ILC同士が略同じで、また、2台のチョッパ装置100B、100Dのリアクトル5B、5Dに流れる電流ILB、ILD同士が略同じであるが、前者の電流ILA、ILCが後者の電流ILB、ILDに比べて大きくて電流アンバランスが生じている場合を想定すると、第1の電流検出器11で検出される各2台のチョッパ装置100Aと100B、100Bと100C、100Cと100D、100Aと100Dの各々の合計電流(I+I)、(I+I)、(I+I)、(I+I)は、見かけ上、全ての期間を通じて等しくなる現象が生じる。このため、負荷2側に流れる全電流を検出する第1の電流検出器11の検出出力のみを抽出しても電流偏差を検出できないので、電流アンバランスを適切に抑制することが難しい。
そこで、この実施の形態3では、サンプリング回路14A〜14Dにより、各2台のチョッパ装置100Aと100B、100Bと100C、100Cと100D、100Aと100Dから同時に負荷2側に各合計電流(I+I)、(I+I)、(I+I)、(I+I)が流れるタイミングに合わせてサンプリング信号A〜Dを出力する。そして、これらの各サンプリング信号A〜Dに応じて、次段の各サンプリング期間電流抽出回路15A〜15Dで第1の電流検出器11で得られる各合計電流(I+I)、(I+I)、(I+I)、(I+I)を抽出する。
また、サンプリング回路25により、チョッパ装置100Aから負荷2側に電流Iが流れるタイミングに合わせてサンプリング信号を出力し、このサンプリング信号に応じて次段のサンプリング期間電流抽出回路26で第2の電流検出器24で得られる電流Iを抽出する。
そして、演算比較回路16において、各々の合計電流(I+I)、(I+I)、(I+I)、(I+I)と第2の電流検出器24で得られる電流Iを用いて、各チョッパ装置100A〜100D相互間の電流偏差を演算で求める。例えば、(I+I)−I=I、(I+I)−I=I、(I+I)−I=Iというようにして、各電流I、I、I、Iを求めると共に、平均電流(I+I+I+I)/4を算出し、これらを比較することで電流偏差が求まる。
補正回路13は、その電流偏差に基づいて下アームの各スイッチング素子7A〜7Dに加える制御信号のデューティの調整を行う。
以上のように、この実施の形態3では、4台のチョッパ装置100A〜100Dが並列接続された多重チョッパ装置によって直流電圧を昇圧する場合に、各チョッパ装置100A〜100Dから高圧の負荷2側に流れる全電流を検出する第1の電流検出器11に加えて、1台のチョッパ装置から負荷2側に流れる電流を検出する第2の電流検出器24を別途設けることで、電流アンバランスを確実に抑制することができる。この場合、2つの電流検出器11、24が必要となるものの、従来のように個々のチョッパ装置100A〜100Dに電流検出器を配置する場合に比べれば、電流検出器の全数は少なくて済み、装置の小型化、低コスト化が可能となる。
なお、この実施の形態3では、4台のチョッパ装置100A〜100Dを並列接続した場合について説明したが、6台、8台、9台、…など、5台、7台等の素数を除いた場合、すなわち、1と並列接続台数以外の整数で割り切れる台数分のチョッパ装置を並列接続した構成の場合にも、負荷2側への全電流を検出する第1の電流検出器11を設けただけでは各チョッパ装置相互間の電流アンバランスを適切に補正できない場合があるので、その際には、この実施の形態3のように複数台の内の1台のチョッパ装置から高圧側に流れる電流を検出する第2の電流検出器24を設けることで電流アンバランスを確実に抑制することが可能になる。
次に、上記の実施の形態1〜3についての変形例や応用例について説明する。
上記の各実施の形態1〜3では、発明の理解を図るためと説明の便宜上、2台〜4台のチョッパ装置100A〜100Dを並列に接続した場合について説明したが、本発明において、チョッパ装置の台数はこのような2台〜4台のものに限定されるものではなく、一般的な構成として、例えばN台(N≧5)のチョッパ装置100A〜100Nを並列に接続した場合についても適用できるのは勿論である。例えば、実施の形態1、2の構成を一般化して図10に示すような構成とすることも可能である。また、実施の形態3で説明したように、全電流を検出する電流検出器11を設けただけでは各チョッパ装置相互間の電流アンバランスを適切に補正できない場合には、図10の構成に加えて、複数台の内の1台のチョッパ装置から高圧側に流れる電流を検出する第2の電流検出器24を設けることが望ましい。
また、上記の実施の形態1〜3では、直流電源1から負荷2へ電流を供給する昇圧時について詳細に説明したが、負荷2から直流電源1への回生時にも適用できる。その場合には、各チョッパ装置100A、100B、…の上アームのスイッチング素子6A、6B、…のオン期間を元にサンプリング期間を設定する。
また、上アームのスイッチング素子6A、6B、…と下アームのスイッチング素子7A、7B、…とを交互にオン/オフする同期整流を用いる場合は、デッドタイムを除いて上アームのスイッチング素子6A、6B、…のオン期間と下アームのスイッチング素子7A、7B、…のオフ期間が重なるため、昇圧時、回生時にかかわらず、デッドタイムを除いてサンプリング期間としては同じ設定を用いることができる。
また、上記の実施の形態1〜3では、上アームと下アームのどちらにもスイッチング素子6A、6B、…、7A、7B、…を用い、昇圧および回生が可能な構成の多重チョッパ装置を示したが、下アーム7A、7B、…にのみスイッチング素子を用いた昇圧チョッパ装置や、上アームのみにスイッチング素子6A、6B、…を用いた降圧チョッパ装置についても本発明を適用することが可能である。
また、上記の実施の形態1〜3における各スイッチング素子6A、6B、…、7A、7B、…としては、IGBTやMOSFET等オン、オフ制御が可能な半導体素子が用いられ、また、ダイオードを使用する場合には、PiNダイオードやショットキーバリアダイオードの他、例えばMOSFETのボディダイオード等を用いてもよい。
また、各スイッチング素子6A、6B、…、7A、7B、…や、各ダイオードは、珪素によって形成されたものの他、珪素に比べてバンドギャップが大きいワイドバンドギャップ半導体によって形成してもよい。この場合のワイドバンドギャップ半導体としては、例えば、炭化珪素、窒化ガリウム系材料又はダイヤモンドがある。このようなワイドバンドギャップ半導体を用いた場合には損失が低いため、より一層の装置の小型化が可能となる。
100A〜100N チョッパ装置、5A〜5N リアクトル、
6A〜6N,7A〜7N スイッチング素子、8A〜8N,9A〜9N ダイオード、
11 電流検出器(第1の電流検出器)、13 補正回路、
14A〜14N,25 サンプリング回路、
15A〜15N,26 サンプリング期間電流抽出回路、16 演算比較回路、
24 第2の電流検出器。

Claims (4)

  1. 低圧側に接続されたリアクトルと上記リアクトルに接続されたスイッチング素子とダイオードとで構成されるチョッパ装置を複数台並列に接続し、各々の上記チョッパ装置の上記スイッチング素子を、互いに位相差をもたせてオン/オフすることにより、低圧側と高圧側との間で直流変換を行う多重チョッパ装置において、
    各々の上記チョッパ装置から高圧側に流れる全電流を検出する電流検出器と、
    各々の上記チョッパ装置の運転に同期した複数のサンプリング期間を設定するサンプリング回路と、
    上記サンプリング回路によって設定された複数のサンプリング期間中に、上記電流検出器で得られる電流を抽出するサンプリング期間電流抽出回路と、
    上記サンプリング期間電流抽出回路で抽出された上記電流検出器の電流に基づいて上記チョッパ装置間の電流偏差を求める演算比較回路と、
    上記演算比較回路からの出力に基づいて上記チョッパ装置間の電流アンバランスを抑制する補正を行う補正回路と、を有し、
    上記サンプリング期間は各々の上記チョッパ装置の内の複数台から高圧側へ電流が流れる期間が含まれる多重チョッパ装置。
  2. 低圧側に接続されたリアクトルと上記リアクトルに接続されたスイッチング素子とダイオードとで構成されるチョッパ装置を複数台並列に接続し、各々の上記チョッパ装置の上記スイッチング素子を、互いに位相差をもたせてオン、オフすることにより、低圧側と高圧側との間で直流変換を行う多重チョッパ装置において、
    各々の上記チョッパ装置から高圧側に流れる全電流を検出する第1の電流検出器と、
    数台の内の1台の上記チョッパ装置から高圧側に流れる電流を検出する第2の電流検出器と、
    各々の上記チョッパ装置の運転に同期した複数のサンプリング期間を設定するサンプリング回路と、
    各々の上記サンプリング回路によって設定された複数のサンプリング期間中に、上記第1、第2の各電流検出器で得られる電流をそれぞれ抽出するサンプリング期間電流抽出回路と、
    上記サンプリング期間電流抽出回路で抽出された上記第1、第2の電流検出器の各電流に基づいて上記チョッパ装置間の電流偏差を求める演算比較回路と、
    上記演算比較回路からの出力に基づいて上記チョッパ装置間の電流アンバランスを抑制する補正を行う補正回路と、
    を有する多重チョッパ装置。
  3. 上記サンプリング期間は、各々の上記チョッパ装置の内の1台分からは高圧側へ電流が流れない期間である請求項1または請求項2に記載の多重チョッパ装置。
  4. 上記スイッチング素子をワイドバンドギャップ半導体で形成した請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の多重チョッパ装置。
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