JP5566287B2 - ピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドおよびその使用方法 - Google Patents

Description

本発明は骨を治療する装置に関し、より詳しくは、大腿骨折を治療する骨髄内ロッドに関する。

種々の器具が大腿骨折の治療に使用されている。大腿の転子周囲骨折（peritrochanteric fracture）は、例えば、大腿の骨折部分を癒合させるべく大腿管内に挿入される大腿ロッド組立体を用いて治療されてきた。１つまたは２つの傾斜交差爪またはロックねじが大腿および骨髄内ロッドの近位端を通して挿入される。
現在入手できる爪には、大腿爪を横断して大腿骨頭内に充分な固定強度を達成する静止傾斜ねじが設けられている。また、爪には、オーバースリーブを用いて（または用いることなく）、転子下領域およびこの下の骨折部位の制御された（または制御されない）動的圧縮を可能にするスロットが設けられている。しばしば、大腿骨頸骨折、転子間骨折および転子下骨折の治療器具は爪の種々の静止角を有し、このため、これらの静止角に適合するための多数の在庫を必要とする。

大腿を修復するファスナに使用する骨髄内ロッドを提供する。本発明の骨髄内ロッドは、長手方向軸線に沿って延びかつステムおよびヘッドを備えた細長爪を有している。ヘッドには、ファスナを受入れるための、前記長手方向軸線に対して傾斜して一軸線に沿って延びている孔が設けられている。ヘッドには、前記孔の軸線を、ヘッドに対する第１傾斜位置からヘッドに対する第２傾斜位置までピボット回転させる機構が支持されている。前記ロッドおよびファスナを使用する方法も提供される。
添付図面は例示のみを目的とするものであって、いかなる意味においても本発明の開示範囲を制限するものではない。

本発明のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの一実施形態を示す正面図である。 図１の２−２線に沿う方向から見た、図１のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドを示す側面図である。 図２の３−３線に沿う方向から見た、図１のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの一部を破断した後面図である。 図３の４−４線で囲む部分の骨髄内ロッドを示す拡大断面図である。 図１のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドのヘッドの分解図である。 図５の６−６線方向から見た、図１のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドのヘッドの分解側面図である。 図１のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの爪の正面図であり、作動機構のコンポーネンツは除去されているところを示すものである。 図７の８−８線方向から見た、図７の爪の側面図である。 図７の９−９線に沿う、図７の爪の断面図である。 図８の１０−１０線に沿う、図７の爪の近位側部分の断面図である。 図１０の１１−１１線方向から見た、図７の爪のヘッドの側面図である。 図１１の１２−１２線方向から見た、図７の爪の上端面図である。 図１２の１３−１３線に沿う、図７の爪の近位側部分の断面図である。 図１のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドのインサートの斜視図である。 図１４の１５−１５線方向から見た、図１４のインサートの平面図である。 図１５の１６−１６線方向から見た、図１４のインサートの端面図である。 図１６の１７−１７線に沿う、図１４のインサートの断面図である。 図１のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの端ナットの斜視図である。 図１８の１９−１９線方向から見た、図１８の端ナットの側面図である。 図１８の２０−２０線方向から見た、図１８の端ナットの下端面図である。 図１９の２１−２１線方向から見た、図１８の端ナットの上端面図である。 図２１の２２−２２線に沿う、図１８の端ナットの断面図である。 図１のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドのスピンドルの斜視図である。 図２３の２４−２４線方向から見た、図２３のスピンドルの側面図である。 図２４の２５−２５線方向から見た、図２３のスピンドルの上端面図である。 図２４の２６−２６線方向から見た、図２３のスピンドル下端面図である。 図２５の２７−２７線に沿う、図２３のスピンドルの断面図である。 図１のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの止めねじの斜視図である。 図２８の２９−２９４線方向から見た、図２８の止めねじの側面図である。 図２９の３０−３０線方向から見た、図２８の止めねじの端面図である。 図３０の３１−３１線に沿う、図２８の止めねじの断面図である。 図１のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドのファスナの斜視図である。 図３２の３３−３３線方向から見た、図３２のファスナの側面図である。 図３３の３４−３４線方向から見た、図３２のファスナの端面図である。 図３４の３５−３５線に沿う、図３２のファスナの断面図である。 図１のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの近位側部分の正面図であり、骨髄内ロッドに対する図１の第１位置にあるファスナおよび骨髄内ロッドに対して反時計回り方向にピボット回転した第２位置にあるファスナを示すものである。 図１のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの近位側部分の断面図であり、骨髄内ロッドに対して第３位置にあるファスナを示すものである。 本発明のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの他の実施形態の正面図である。 図３８の３９−３９線方向から見た、図３８のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの側面図である。 図３９の４０−４０線方向から見た、図３８のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの断面図である。 図３８のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドのインサートの斜視図である。 図４１の４２−４２線方向から見た、図４１のインサートの平面図である。 図４２の４３−４３線方向から見た、図４１のインサートの端面図である。 図４３の４４−４４線に沿う、図４１のインサートの断面図である。 図３８のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドのスピンドルの斜視図である。 図４５の４６−４６線方向から見た、図４５のスピンドルの側面図である。 図４６の４７−４７線方向から見た、図４５のスピンドルの端面図である。 図４７の４８−４８線に沿う、図４５のスピンドルの断面図である。 図３８のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの止めねじの側面図である。 図４９の５０−５０線方向から見た、図４９の止めねじの端面図である。 図５０の５１−５１線に沿う、図４９の止めねじの断面図である。 図４５のスピンドルに取付けられた図４９の止めねじの斜視図である。 本発明のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの他の実施形態の遠位側部分の正面図である。 本発明のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの更に別の実施形態の遠位側部分の正面図である。 本発明のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの更に別の実施形態の遠位側部分の側面図である。 図５５の５６−５６線方向から見た、図５５のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの端面図である。 大腿骨頸の骨折を修復すべく大腿内に配置された図３８のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの概略正面図である。 転子間骨折を修復すべく大腿内に配置された図３８のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの概略正面図である。 転子下骨折を修復すべく大腿内に配置された図３８のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの概略正面図である。

概していえば、本発明によれば、哺乳綱の身体の大腿または他の骨の骨折、偽関節または変形治癒を治療する装置または器具が提供され、これらの装置または器具は、骨髄内ロッドまたは爪および該ロッドにより支持された少なくとも１つのファスナを有している。装置のヘッドには少なくとも１つの開口が設けられており、該開口は１つ以上のファスナを摺動可能に受入れて、装置のヘッドに対してファスナ（単一または複数）がピボット回転することを許容する。

好ましい一実施形態では、本発明の装置６１は、骨髄内ロッド６２と、該ロッド６２の近位側部分によりピボット回転可能に支持された近位側ファスナ６３とを有している。近位側ファスナ６３は、固定ねじ、ねじ、ペグ、ヘリカルブレードまたは他の任意の固定具を含む任意の適当な形式のものでよく、本明細書では簡単に固定ねじと呼ぶことにする。大腿爪すなわちロッド６２は、長手方向軸線６６に沿って延びる細長ボディ６４を有し、該細長ボディ６４は、近位側部分すなわちヘッド６７と、中央部分すなわちネック６８と、遠位側チップ７１に終端する遠位側部分すなわちシャフト６９とで構成される。細長ボディ６４は、ロッド６２が大腿内に挿入されたときに大腿の細い管の長さに沿ってロッド６２を整合させるため、シャフトすなわちステム６９の少なくとも一部を湾曲させることができる。細長ボディ６４は、ステンレス鋼、チタンまたは他の合金等の任意の適当な材料から作ることができ、またロッド６２が使用される長さに基いて１８０−５００ｃｍの範囲の長さにすることができる。爪６２のヘッド６７の長さは４−１５ｃｍ、好ましくは８−１２ｃｍ、直径は８−２０ｍｍにすることができる。

図３、図４および図９、図１０に部分的に示すように、長手方向に延びる通路すなわちボア７６がを設けることができる。該ボア７６は、ヘッド６７の近位側開口７７からステムのチップの開口７８まで延び、ロッドを大腿内に挿入するときにガイドワイヤに沿ってロッドをスライドできるようになっている。長手方向軸線６６の湾曲したがってロッド６２のステム６９の湾曲は、単一平面を通る湾曲でも、多平面を通る湾曲でもよい。図８、図１０、図１２および図１３に示すように、爪６２の図示の実施形態では、ボディ６４の湾曲は多平面を通って延びている。一実施形態では、ステム６９のテーパ状チップ７１に隣接するステム６９の遠位端部分に、長手方向軸線６６に垂直に延びる第１および第２ボア８１が設けられている。ボアは、固定ねじ、ねじ、ペグ、ヘリカルブレードまたは他の任意の適当な固定具等のそれぞれの遠位側ファスナを受入れることができるサイズを有し、一実施形態では、このような遠位側ファスナは、ステム６９に対して直角に固定される固定ねじまたはねじの形態をなしている。図示の実施形態では、図１、図２および図７−図９に示すように、最も遠位側のボア８１は、ステム６９の長手方向軸線６６に平行な横断方向（transverse direction）に細長く、下に横たわる大腿の部分にファスナまたはねじを締付ける前に、それぞれの遠位側ファスナまたは固定ねじ８２に対してステムを長手方向に移動させることができる。

ロッド６２のヘッド６７を貫通して少なくとも１つの横断孔すなわち開口９１が設けられており、該開口９１は、一実施形態では長手方向軸線６６に対してロッドの近位端の方向に傾斜して近位側固定ねじすなわち固定ねじ６３を受入れることができる。より詳しくは、１つ以上の横断孔すなわち孔９１の各々が固定ねじ６３を受入れて、ねじ６３と爪６２との間の角度を変えることができる。このような孔すなわち第１孔の各々は、ロッドが大腿の細い管内に配置されるときに開口の軸線９２が大腿のヘッドの方向を向くように、長手方向軸線６６に対して傾斜した方向にヘッド６７を通って延びるように形成される（図１３参照）。図５、図６および図１０−図１３から明らかなように、ヘッド６７の横断孔すなわち孔９２は、それぞれ固定ねじが挿通される第１開口すなわち横方向横断開口（lateral transverse opening）９３と、ねじの遠位側部分が突出する反対側の開口すなわち中間横断開口（medial transverse opening）９４とに連通できる。図５、図８、図１１および図１３に示すように、中間横断開口９４は、近位側固定ねじ６３の遠位側部分がピボット回転できるように、横断方向に細長く、すなわちヘッド６７およびボディ６４の長手方向に平行に形成されている。

ロッド６２のヘッド６７には、横断孔９１内で近位側固定ねじ６３を選択的にピボット回転させる作動機構すなわち調節機構または組立体１０１を設けることができる（図４−図３１参照）。この点を更に説明するならば、爪６２の中央通路７６の近位側部分は中空にして、ヘッドの近位側開口１０３に連通する長手方向に延びる近位側凹部１０２をヘッドに形成できる。図１２および図１３に示すように、凹部１０２は、近位側開口１０３に隣接する近位側部分１０２ａと、セグメント化された円形部分１０２ｂとを有している。セグメント化された円形部分１０２ｂは、その断面で見て、中間横断開口９４に隣接するヘッド６７の内面に沿って任意の適当な角度（図１２では約２４０°の角度が示されているが、好ましくは１８０−２４０°）に亘って延びている。近位側部分１０２ａには、雌ねじ１０４を設けることができる。凹部１０２のセグメント化された円形部分すなわち
セグメント形部分１０２ｂは、内側弧状面１０５から形成できる。凹部１０２の他の側すなわちセグメント形部分１０２ｂとは反対側には、第１棚部１０７、第２棚部１０８および第３棚部１０９を形成できる。各棚部は、セグメント形部分１０２ｂの内側弧状面１０５よりも半径方向内方に位置し、長手方向軸線６６に対して徐々に小さい半径を有する（図１１−図１３参照）。図４、図９および図１０に示すように、任意であるが、第１棚部１０７の近位側部分には雌ねじ１１１を設けることができる。第１棚部１０７から第２棚部１０８へと半径方向内方に延びる肩部１１２を形成できる（図１３参照）。図１１に示すように、第３棚部は横方向横断開口９３に当接できる。ヘッド６７の近位端の近位側開口１０３には横断方向に整合したスロット１１０が設けられている。これらのスロット１１０は、目標骨内に爪６２を配置するときまたは爪を操作するときに、爪６２と、挿入ジグ標的器具または他の適当な器具とを整合させるためのものである。

近位側固定ねじ６３をピボット回転させる作動機構１０１は任意の適当な形式のもので構成できるが、一実施形態では、作動機構１０１は、図５および図６の分解図および図４の組立て図に示すように、インサートすなわちスリーブ１１６と、スピンドル１１７と、端ナットすなわち安全ナット１１８と、整合ねじすなわち止めねじ１１９とからなる。これらのコンポーネンツの各々は、例えばステンレス鋼のような任意の適当な材料で作ることができる。

図１４−図１７に示すように、細長インサートすなわちスリーブ１１６は、近位側部分１２２と、遠位側部分１２３と、一側を貫通している長手方向開口１２４とを備えた管状部材１２１で形成できる。スリーブ１１６は円筒状の形状を有し、その一側に沿って設けられた細長切欠部１２６と、反対側の開口１２４とを備え、該開口１２４は、近位側端部すなわち頂端部１２８から遠位側端部すなわち底端部１２９まで貫通して延びる長手方向ボア１２７に連通している。平らな頂端部１２８および底端部１２９は互いに平行に形成できる。したがって、スリーブ１１６は、図１６に示すように、その長手方向軸線に沿う端部から見たときにセグメント形円形すなわちＣ形の形状を有している。スリーブ１１６のこのような横断面形状は、ヘッド６７のセグメント形円形部分１０２ｂの横断面形状に近似するのが好ましく、１００−３６０°、好ましくは１９０−２４０°および図１６に示すように約２４０°の弧状範囲に亘って形成できる。細長横断開口１２４はインサートの中央に形成できる。このような開口１２４は、爪６２のヘッド６７に設けられた中間横断開口９４より小さい細長形状に形成できる。インサート１１６には、この近位側部分１２２に、ボア１２７を通って延びる雌ねじ１３１が設けられ、該雌ねじ１３１は、図１４および図１７に示すように、インサート１１６の頂端部すなわち近位側端部１２８に隣接している。インサート１１６は、３０−１１０ｍｍの長さおよび爪６２のヘッド６７内に嵌合できる外径サイズを有している。内部ボア１２７の遠位側部分すなわちボアの遠位側横断開口１２４の部分は、ボアの近位側部分の内径より小さい内径を有している。

スピンドル１１７は、一定半径の遠位側部分１３７が設けられた円筒状ボディ１３６から形成され、かつ滑らかな円筒状外面１３８と、遠位側部分１３７に隣接しかつ遠位側部分に対して半径方向外方に延びている雄ねじ１４１を備えた中央部分１３９と、該中央部分１３９に隣接する近位側部分すなわちネック部分１４２とを有している（図１８−図２２参照）。ネック部分１４２には、近位側フランジ１４３と、該フランジ１４３とスピンドル１１７の中央部分１３９との間に配置された環状凹部１４４とを設けることができる。図２２に示すように、円筒状ボディ１３６には更に、近位側端部すなわち頂端部１４７と、遠位側端部すなわち底端部１４８とを設けることができる。スピンドル１１７を貫通する中央通路すなわちボア１５１を設けることができる。中央通路１５１の遠位側部分には雌ねじ１５２が設けられ、中央通路１５１の近位側部分には、駆動ソケット１５３として機能する任意の適当な横断面形状を形成できる。スピンドル１１７の長さは、５−５０ｍｍの範囲、好ましくは約１５ｍｍにすることができる。

端ナット１１８は円筒状ボディ１６１から形成でき、ボディ１６１には、一定半径の滑らかな外面１６３を備えた遠位側部分１６２と、該遠位側部分１６２に隣接しかつ遠位側部分１６２に対して半径方向外方に延びている雄ねじ１６６を備えた近位側部分１６４とを有している（図２３−図２７参照）。図２７に示すように、円筒状ボディ１６１には更に、近位側端部すなわち頂端部１６７と、遠位側端部すなわち底端部１６８とを設けることができる。平らな両端部１６７、１５８は互いに平行に形成できる。両端部１６７、１６８の間で端ナット１１８を長手方向に貫通して中央通路すなわち中央ボア１７１が延びており、ボア１７１の少なくとも近位側部分には、駆動ソケットとして機能する任意の適当な横断面形状を形成できる。端ナット１１８の遠位側端部１６８には凹部すなわちソケット１７２が設けられ、該ソケット１７２は、ボア１７１に連通しかつ遠位側部分１６２の円筒状外面１６３上に開口する側面を有している。ソケット１７２は、スピンドル１１７のネック部分１４２を協働的に受入れるサイズをもつように構成され、かつ図２４に最も明瞭に示すように一部が環状でスピンドル１１７の環状凹部１４４内に一部が座合するように半径方向内方に延びたフランジ１７３と、スピンドル１１７の近位側環状フランジ１４３の一部を受入れるべく、フランジ１７３に対して半径方向外方に延びている一部が環状の凹部１７４とを有している。端ナット１１８の長さは、５−５０ｍｍの範囲内、好ましくは約１５ｍｍにすることができる。

止めねじ１１９は円筒状ボディ１８１から形成され、一定半径の滑らかな外面１８３を備えた遠位側部分１８２と、該遠位側部分１８２に隣接しかつこれに対して半径方向外方に延びている雄ねじ１８６を備えた近位側部分１８４とを有している（図２８−図３１）。図２９に示すように、円筒状ボディ１８１には更に、近位側端部すなわち頂端部１８７と、遠位側端部すなわち底端部１８８とが設けられている。任意の適当な横断面形状を有する駆動ソケット１９１が、円筒状ボディ１８１の少なくとも一部に亘って長手方向に延びかつボディ１８１の頂端部１８７に開口している。ボディ１８１の底端部１８８は丸められている。止めねじ１１９の長さは、５−６０ｍｍの範囲内、好ましくは約２０ｍｍにすることができる。

骨髄内ロッド６２のヘッド６７に使用する近位側ファスナ６３は任意の適当な形式で作ることができ、一実施形態では、４０−２００ｍｍの範囲内の長さおよび２−２０ｍｍの範囲内の直径を有する細長円筒状ボディ２０１またはスパイラルブレード（図示せず）から作られる（図３２−図３５参照）。図示の実施形態では、ファスナは、ねじ山付き部分および滑らかな部分を備えたボディから形成された固定ねじである。細長ボディ２０１はステンレス鋼のような任意の適当な材料から形成できかつ任意の外径または不規則形状の表面２０３を備えた近位側部分２０２を有している。近位側部分２０２には、軸線方向に延びる複数（図示の実施形態では４つ）のスロット２０４が設けられ、これらのスロット２０４は、周方向に間隔を隔てた位置で表面２０３の全体に配置されている。ボディ２０１の遠位側部分２０６には雄ねじ２０７が形成されており、該雄ねじ２０７は、ボディの尖鋭遠位端すなわちチップ２０８まで延びている。或いは、ボディ２０７の遠位側部分２０６は、不規則形状または平坦（図示せず）にすることもできる。ボディ２０１は更に近位端２１１を有し、かつボディを通って近位端２１１から遠位端２０８まで長手方向に延びている中央ボア２１２が設けられている。中央ボア２１２の近位端には雌ねじ２１３が設けられ、かつ該ねじ２１３を任意の適当な形式の駆動ツールに容易に連結できるようにする任意の適当な形式の駆動ソケット２１４が形成されている。

作動組立体すなわち作動機構１０１は、任意の適当な方法で爪６２のヘッド６７内に装着できる。一組立て方法では、インサートすなわちスリーブ１１６がヘッド６７の近位側開口１０３を通してスライド可能に挿入されかつヘッド６７内の凹部１０２のセグメント化された円形部分１０２ｂ内にスライド可能に座合される。インサート１１６の横断開口１２４が、ヘッド６７の中間横断開口９４と全体的に整合される。スピンドル１１７の近位側部分１４２すなわちネック部分１４２が、端ナット１１８の遠位側部分１６２に形成されたソケット１７２内に座合され、これにより端ナット１１８とスピンドル１１７とがこれらの長手方向中心軸線に沿って同心状に配置される。スピンドル１１７とナット１１８との結合組立体は、スピンドルの遠位側部分１３７をヘッド６７の近位側開口１０３内に導入することによりヘッド６７内に装着される。中央ボア１７１の駆動ソケットを端ナットの近位側部分に係合させ、ヘッドの近位側開口１０３に隣接する雌ねじ１０４内で端ナットを回転させるのに適当な駆動ツール（図示せず）が使用され、これにより、端ナット１１８および該端ナットにより細くされたスピンドル１１７は、スピンドル１１７が、第１棚部１０７と第２棚部１０８との間で延びている肩部１１２に座合するまで、ヘッドの凹部１０２内で長手方向に移動される。スピンドル１１７がヘッド６７の凹部１０２内で遠位側に移動されると、スピンドルの雄ねじ１４１が、インサート１１６の近位側部分１２２の雌ねじ１３１と係合する。スピンドル１１７は、この近位側部分すなわちネック部分１４２の駆動ソケット１５３と適当な駆動ツールとを係合させかつヘッド６７の凹部１０２内でスピンドルを時計回り方向に回転させることにより、長手方向に移動されかつインサートとねじ係合される。

次に、止めねじ１１９は、該止めねじの近位側端部１８４に設けられた雄ねじ１８６がスピンドルの遠位側部分１３７内に形成された雌ねじ１５２と係合するまで、端ナット１１８の中央ボア１７１を通してスピンドル１１７の中央ボア１５１内に導入される。適当な駆動ツールを用いて止めねじ１１９の近位側部分１８４の駆動ソケット１９１と係合させ、止めねじ１１９の雄ねじ１８６をスピンドルの雌ねじ１５２と回転係合させることにより止めねじをスピンドル１１７に対して遠位側に移動させる。これにより、止めねじの遠位側部分１８２はスピンドル１１７の遠位側に移動され、爪６２のヘッド６７の横断孔９１内に入る。

近位側固定ねじ６３がヘッド６７の横断孔９１内に挿入されると、固定ねじ６３は、インサート１１６の横断開口を通って、ヘッドの横断軸線の回りで、爪６２に対して７０°好ましくは約３０°の角度に亘ってピボット回転できる。図示の一実施形態では、固定ねじ６３は、爪のステム６９に対して約１１５°の角度αで延びる第１位置２１６（図３６）と、爪のステムに対して約１４５°の角度αで延びる第２位置（図３７）との間でピボット回転できる。固定ねじは、爪のステムに対して約１３０°の角度αで延びる中間位置２１８（図３６）にあるところが示されている。１つの手術で固定ねじをこのようにピボット回転させるには、医者は、例えばスピンドルのネック部分１４２内の駆動ソケット１５３と適当な駆動ツールとを係合させることにより、ヘッド６７内でスピンドル１１７を回転させる。これにより、インサート１１６内の雌ねじ１３１と係合するスピンドルの中央部分１３９の雄ねじ１４１により、インサートが、ヘッド内で、セグメント化された円形部分内の第１位置すなわち遠位側位置（図示せず）から、セグメント化された円形部分内の第２位置すなわち近位側位置（図３７）まで近位側に移動される。インサート１１６の横断開口１２４の遠位側端部は、ヘッド６７内のインサートの近位側への移動中に固定ねじと係合して、該固定ねじを、ヘッドの横断孔９１の横方向横断開口９３内でピボット回転させる。スピンドル１１７は、図３７に示すヘッド６７内の作動位置にあるとき、ヘッドおよび端キャップ１１８に対して自由に回転できる。止めねじ１１９はスピンドル１１７により遠位側に回転され、これにより、止めねじの丸められた端部１６６が、固定ねじ６３の近位側部分２０２に形成された長手方向スロットの１つ内に座合して、骨髄内ロッド６２のヘッド６７に対して固定ねじを回転可能にロックし、これにより、ねじ６３がロッド６２に対して更に好ましくなく前進することすなわち引出されることが防止される。

爪６２内に配置された長手方向に移動可能なインサートすなわちスリーブ１１６を備えた骨髄内ロッド６２の作動機構１０１を示しかつ説明したが、爪６２の外部にスライド可能に配置されたインサートすなわちスリーブを設けて、爪に対して固定ねじ６２をピボット回転させることができる。

また、本発明の骨髄内ロッドの他の実施形態、例えばピボット回転可能な複数のファスナを備えた実施形態を提供できることは理解されよう。図３８−図５２には他の装置２３１が示されており、この装置２３１は、ロッド６２と実質的に同じ骨髄内ロッド２３２を有している。ロッド６２、２３２と同じコンポーネンツは、同じ参照番号を用いて説明する。骨髄内ロッド２３２は、第１および第２近位側固定ねじ２３３、２３４として示された任意の適当な第１および第２近位側ファスナを有し、これらの各ファスナは、横断孔９１と実質的に同じでありかつそれぞれの軸線９２に沿って延びている第１および第２横断孔２３６、２３７内にピボット回転可能に受入れられた近位側固定ねじ６３と実質的に同じである。第１および第２ファスナ２３３、２３４は互いに平行に延びており、これらの長さおよび形式は同じでも、異なっていてもよい。例えば第１ファスナ２３３はねじとし、第２ファスナ２３４をペグまたはブレードとすることもできる。孔２３６、２３７は、ヘッド６７と実質的に同様に、ロッド２３２のヘッド２３９に設けることができる。

作動機構すなわち作動組立体２４１は、作動機構１０１と実質的に同様に、ロッド２３２のヘッド２３９に設けることができる。作動機構２４１（図４０には、作動機構が組立てられた位置にあるところが示されている）はインサートすなわちスリーブ２４２を有している。このインサートすなわちスリーブ２４２は、機構１０１のインサート１１６と実質的に同じであるが、スリーブ１１６の横断孔９１と同様な第１および第２横断孔２４６、２４７を備え、これらの横断孔２４６、２４７は、第１および第２固定ねじ２３３、２３４をそれぞれ受入れかつピボット回転させることができるように、爪の長手方向軸線に対して或る角度で延びている（図４１−図４４）。第１および第２横断孔２４６、２４７の軸線９２は、互いに平行に形成することができるが、平行でなくてもよい。インサート２４２は、２０−１２０ｍｍの長さ、および爪２３２のヘッド２３９内に嵌合できるサイズの外径を有している。スピンドル２５６はスピンドル１１７と実質的に同様に形成できるが、スピンドル１１７の遠位側部分１３７は除去して形成できる（図４５−図４８参照）。その代わりに、図３８−図５２の二重固定ねじロッド２３２のスピンドル２５６は、スピンドル１１７の中央部分１３９と実質的に同様な近位側部分すなわちネック部分１４２および遠位側部分２５７を有している。スピンドル２５６は、５−３０ｍｍの範囲内の長さを有している。ナット１１８と実質的に同じであるが、長さの短い端キャップすなわち端ナット２６６を更に設けることができる（図４９−図５１参照）。端キャップ２６６は、３−３０ｍｍの範囲内の長さを有している。スピンドル２５６の近位側部分１４２は、図５２では端ナット２６６の遠位側部分１６２のソケット１７２内に捕捉されすなわち座合しており、このため、スピンドルおよび端キャップが、互いにこれらの作動位置に同心状に整合しているところが示されている。

作動組立体２４１のコンポーネンツは二重固定ねじロッド２３２のヘッド２３９内に装着され、装置６１に関して上述したのと実質的に同じ方法で、第１および第２近位側固定ねじ２３３、２３４に対してヘッド２３９内で作動される。図４０には、スリーブ２４２がその遠位側位置にあるところが示されている。装置２４１に第２固定ねじ２３４を設けることにより、止めねじ１１９のような止めねじの必要性を最小にでき、このような止めねじの必要性は無くすことが好ましい。この点について更に説明すると、第２近位側固定ねじは、ロッド２３２の使用中の第１近位側固定ねじ２３３に対する大腿骨頭の回転を防止すべく、ロッド２３２の手段すなわち機構内に設けられる。第１固定ねじに対する大腿骨頭の回転を防止するため、爪、ペグ、ブレードまたはボルト等の他の手段を本発明の骨髄内ロッド内に設けることは明らかである。任意であるが、第２孔２３７および第２近位側固定ねじ２３４がスライディング圧縮できるようにして、このような回転を防止しかつ装置または器具を種々の用途に適合させることができる。

本発明のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの他の実施形態が図５３に示されており、この実施形態では、装置６１、２３１と実質的に同じ装置２７１が提供される。装置６１、２３１、２７１の同じコンポーネンツは同じ参照番号を用いて説明する。装置２７１の骨髄内ロッドすなわち爪２７２はロッド６２、２３２と実質的に同じであり、第１および第２近位側固定ねじ２３３、２３４として示された任意の適当な第１および第２近位側ファスナを有している。第１ねじ２３３は、軸線９２に沿って延びている第１横断孔２３６内にピボット回転可能に受入れられる。第２ねじ２３４は、軸線２７４に沿って延びている第２横断孔２７３内にピボット回転可能に受入れられる。孔２７３は、第２横断孔２７３の軸線２７４が第１横断孔２３６の軸線９２に対して平行でない点を除き、横断孔２３６と実質的に同じ構成にすることができる。第１および第２ファスナ２３３、２３４は互いに平行ではなく、また両ファスナの長さおよび形式は同じでも、異なるものでもよい。孔２３６、２７３は、ロッド２３２のヘッド２３９に実質的に同じであるロッド２７２のヘッド２７６内に設けられる。作動機構２４１と実質的に同じであるが、孔２３６、２７３の非平行位置を得るべく変更された作動機構すなわち組立体（図示せず）が提供される。

図５４には、他の実施形態によるフォームまたは装置２８１が示されており、該装置２８１は、ロッド６２、２３２と実質的に同じ骨髄内ロッド２８２を有している。ロッド６２、２３２、２８２の同じコンポーネンツを説明するのに同じ参照番号が使用されている。骨髄内ロッド２８２は、第１、第２および第３近位側固定ねじ２３３、２３４、２８３として示されかつそれぞれ第１、第２および第３横断孔２３６、２３７、２８６内にピボット回転可能に受入れられた任意の適当な第１、第２および第３近位側ファスナを有している。第３近位側固定ねじ２８３は、第１および第２近位側固定ねじ２３３、２３４の一方または両方と同じに構成でき、第３横断孔２８６は第１および第２横断孔２３６、２３７の一方または両方と同じに構成できる。第１、第２および第３ファスナ２３３、２３４、２８３は互いに平行ではなく、また両ファスナの長さおよび形式は同じでも、異なるものでもよい。図示の実施形態では、ファスナ２３３、２３４、２８３は互いに平行に延びている。孔２３６、２３７、２８６は、ロッド２３２のヘッド２３９と実質的に同じロッド２８２のヘッド２８７内に形成される。作動機構２４１と実質的に同じであるが、第３横断孔２８６について変更されている作動機構すなわち組立体（図示せず）を設けることができる。

図５５および図５６には、本発明のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの更に別の実施形態が示されており、この実施形態では、装置６１、２３１と実質的に同じ装置２９６が提供される。装置６１、２３１、２９６と同じコンポーネンツは、同じ参照番号を用いて説明する。装置２９６の骨髄内ロッドすなわち爪２９７はロッド６２、２３２と実質的に同じであり、第１および第２近位側固定ねじ２３３、２３４として示された任意の適当な第１および第２近位側ファスナを有している。第１ねじ２３３は、軸線９２に沿って延びる第１横断孔２３６内にピボット回転可能に受入れられている。第２ねじ２３４は、軸線２９９に沿って延びる第２横断孔２９８内にピボット回転可能に受入れられている。第２横断孔２９８は、該横断孔２９８の軸線２９９が第１横断孔２３６の軸線９２に対して平行でない点を除き、第１横断孔２３６と実質的に同じである。より詳しくは、軸線２９９は、図５６に角度θで示すように、軸線９２に対してロッド２９７の長手方向軸線６６の回りで周方向に傾斜している。角度θは、任意の適当な数値である。軸線９２、２９９は、図３８に示すように、ロッド２３２の軸線９２のような長手方向軸線６６に対して同じ角度で延びるように構成するか、図５３に示すように、ロッド２７２の軸線９２、２７４のような長手方向軸線６６に対して異なる角度で延びるように構成できる。第１および第２ファスナ２３３、２３４の長さおよび形式は、同じでもよいし、異ならせることもできる。孔２３６、２９８は、ロッド２３２のヘッド２３９と実質的に同じであるロッド２９７のヘッド３０１に設けられる。作動機構２４１と実質的に同じであるが、孔２３６、２９８の異なる周方向整合が得られるように変更された作動機構すなわち組立体（図示せず）が提供される。

本発明のピボット回転可能なファスナを備えた骨髄内ロッドの上記種々の実施形態から、このようなファスナの個数は任意の適当数に定めることができることは理解されよう。多数のファスナが設けられる場合には、ファスナは、互いに平行に配置するか、または長手方向軸線に対してまたは爪の長手方向軸線の回りで互いに種々の角度で配置することができる。図示の装置から、例えば、３つの非平行ファスナが設けられたもの、多数のファスナが、ロッドの長手方向軸線の回りで互いに周方向に整合しているが、ロッドの近位端から等距離の間隔を隔てて配置されたもの、または２つ以上第１ファスナがこのような長手方向軸線に対して周方向に整合しておりかつ１つ以上の第２ファスナが第１ファスナに対してこのような長手方向軸線の回りで周方向に間隔を隔てているものを推測できるであろう。

本発明の装置は、各ファスナのロッドに別々の横断孔が設けられたものを図示したが、多数のファスナを、単一の孔にピボット回転可能に通すことを考えることもできる。単一の横断孔が２つのファスナを受入れる構成のこのような一実施形態では、ロッドの孔の１つまたは両方および作動機構の孔は、このような孔の２つの端部の間の幅が細くなっている構造を有し、このため、このような孔のそれぞれの端部を通って延びる２つのファスナは、ロッドおよび／または作動機構の細い材料により互いに分離される。

本発明のピボット回転可能な固定ねじを備えた骨髄内ロッドを用いる幾つかの手術方法が図５７−図５９に示されており、ここには、二重固定ねじロッド２３２を備えた装置２３１を用いて大腿３１１の転子周囲骨折を修復する方法が示されている。より詳しくは、図５７−図５９のそれぞれには、大腿骨頸骨折３１６の修復、転子間骨折３１７の修復および転子下骨折３１８の修復を行っているロッド２３２が示されている。本発明の手術方法の実施に先立ち、ロッド２３３が、大転子３２１を通して、大腿骨幹３２３の骨髄管３２２内に導入された。第１および第２固定ねじ２３３、２３４を、ロッドのヘッド２３９のそれぞれ第１および第２横断孔２３６、２３７の横方向横断開口９３内に挿入できるようにするため、大転子の側部に適当な孔３２４が形成された。次に、固定ねじが大腿３１１の骨頭３２６内にねじ込まれた。しかしながら、各場合に、骨折が整復されないこと、大転子のロッドへの入口点が非常に横方向に位置すること、またはこれらを組合せた理由から、大腿骨頭の更なる調節が必要になることがある。本発明の一手術方法では、スピンドル２５６のネック部分１４２の駆動ソケット１５３内に座合させるため、適当な駆動要素（図示せず）が、大腿の入口点３２７を通して、爪２３２のヘッド２３９の近位側開口１０３内に導入される。スピンドル２５６は、駆動要素により例えば時計回り方向に回転され、これにより、スピンドルの雄ねじ１４１がインサートすなわちスリーブ２４２の近位側部分１２２の雌ねじと係合して、インサート２４２をヘッド２３９内で近位側にスライドすなわち移動させ、これにより、骨折が整復されかつ大腿３１１の骨頭３２６が図５７−図５９において仮想線で示すように内反され、したがって大腿の残部に対して適正に位置決めされるまで、第１および第２近位側固定ねじ２３３、２３４の各々を、ロッドのヘッド２３９に向けて上方（図５７−図５９で見て時計回り方向）にピボット回転させる。第１および第２近位側固定ねじは、これらのねじが、ロッド２３２のヘッド２３９に向かって上方にピボット回転される第２位置にあるときには図５７−図５９において参照番号２３３′、２３４′として示されている。

端ナット２６６のソケット１７２内のスピンドル２５６のネック部分１４２を捕捉することにより、スピンドル２５６がヘッド２３９の長手方向軸線と同心状位置から移動することが抑制され、これにより、ロッドのヘッド２３９内でのスピンドル２５６のこのような不整合から生じるインサート２４２の好ましくない移動、およびインサートにより所定位置に保持された第１および第２固定ねじ２３３、２３４の好ましくない移動が抑制される。第２固定ねじ２３４は、第１固定ねじ２３３に対する大腿骨頭３２６の回転を防止できないまでも抑制する。

本発明の装置には、大腿骨頭３２６または他の任意の適当な骨の一部を固定するのに２つ以上の近位側ファスナを設けることができ、これも本発明の範囲内にある。
上記説明から理解されようが、骨髄内爪の固定特性とスライド圧縮ねじの利益とを結合した、大腿骨折を治療する装置が提供される。本発明の装置は、これまで２つ以上の器具を必要とした種々の大腿骨折を治療する単一器具を提供する。この器具は、種々の大腿骨折および大腿骨切り部の治療に使用でき、かつ病院および製造業者が整形外科器具の種々の在庫を低減することを可能にし、したがってコストを低減させることを可能にする。本発明の器具は、医者が、移植後に骨折または骨切り部をより好ましい位置に移動させることを可能にし、例えば、大腿骨頸または転子間骨折部のスライド圧縮することを可能にする。本発明の装置は、医者が、大腿骨頭内に延びる近位側固定ねじの角度を変えることを可能にし、これは、大腿骨髄内管内への大腿ロッドの挿入の前または後に行うことができる。

６２ 骨髄内ロッド（大腿爪、爪）
６３ 近位側ファスナ
６４ 細長ボディ
６７ 近位側部分（ヘッド）
６８ 中央部分（ネック）
６９ 遠位側部分（シャフト、ステム）
８２ ねじ
１０１ 作動機構
１１６ インサート（スリーブ）
１１７ スピンドル
１１８ 端ナット（安全ナット）
１１９ 整合ねじ（止めねじ）

Claims (7)

1. 哺乳類の身体の骨を修復するファスナ（６３，２３３）に使用する骨髄内ロッドにおいて、
   中央長手方向軸線（６６）に沿って延びかつステム（６９）およびヘッド（６７）を備えた細長爪（６２）を有し、該ヘッドには、前記中央長手方向軸線に対して傾斜して延びておりかつファスナを受入れることができる孔（９１，２３６）が設けられ、
   該孔（９１，２３６）は、前記中央長手方向軸線から間隔をおいた第１及び第２の側部分及び前記ファスナを前記第１側部分に係合させるためのヘッドによって支持された長手方向へ移動可能なインサート（１１６）を有し、前記ファスナを、前記ヘッドに対する第１傾斜位置から前記ヘッドに対する第２傾斜位置まで前記中央長手方向軸線から間隔を置いた横断軸線の回りで適所にピボット回転させることを特徴とする骨髄内ロッド。
2. 前記ヘッドには、前記中央長手方向軸線に対して傾斜した第２軸線に沿って延びている第２孔（２７３）が設けられ、該第２孔は前記中央長手方向軸線に関して対向する第１及び第２の側部を有し、前記インサート（１１６）は、前記第２孔の第１側部の第２ファスナ（２３４）と係合し、前記ファスナを、前記ヘッドに対する第１傾斜位置から第２傾斜位置まで第２孔の第２の側部の第２ピボット点を中心にピボット回転させるように構成され、第２ファスナと一緒に使用することを特徴とする請求項１記載の骨髄内ロッド。
3. 前記孔の軸線および第２孔の軸線は互いに平行に延びていることを特徴とする請求項２記載の骨髄内ロッド。
4. 前記孔の軸線および第２孔の軸線は互いに平行に延びていないことを特徴とする請求項２記載の骨髄内ロッド。
5. 前記前記孔の軸線および第２孔の軸線は、前記長手方向軸線の回りで互いに周方向に間隔を隔てていることを特徴とする請求項２記載の骨髄内ロッド。
6. 前記インサート（１１６）は、ヘッド内に配置されていることを特徴とする請求項１記載の骨髄内ロッド。
7. 前記ヘッドには、手術現場での前記インサート（１１６）の調節を可能にする、前記長手方向軸線に沿う近位側開口が設けられていることを特徴とする請求項６記載の骨髄内ロッド。

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