JP2007125387A - 骨髄内釘 - Google Patents

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ウィリアム・(エヌ・エム・アイ)・ムハマド
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Berton R Moed
バートン・アール・モエド
Tracy J Watson
トレイシー・ジェイ・ワトソン
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    • A61B17/1725Guides or aligning means for drills, mills, pins or wires for applying transverse screws or pins through intramedullary nails or pins

Abstract

【課題】長骨の骨髄管の中において使用するための骨髄内釘を提供する。
【解決手段】上記の釘は、縦軸と、長骨の骨髄管の中に嵌合するための本体部分の外周部と、を定めている、本体部分、を含んでいる。この本体部分は、その本体部分を通る第1の開口部を定めている本体部分の第1の内壁、を有しており、上記第1の開口部は第1の開口部の中心線を定めている。また、上記本体部分は、その本体部分を通る第2の開口部を定めている本体部分の第2の内壁、を有している。さらに、上記第2の開口部は第2の開口部の中心線を定めている。上記第1の開口部の中心線と第2の開口部の中心線は、互いに対して、斜めになっている。また、上記第1の開口部の中心線と上記本体部分の縦軸は、これらの第1の開口部の中心線と縦軸との間に、鋭角を形成している。
【選択図】図1

Description

開示の内容
〔関連出願に対するクロス・リファレンス〕
以下の特許出願に対して、クロス・リファレンスが行なわれている。すなわち、本特許出願と同時に出願されていて、参照により本明細書に組み込まれている、「マルチプル・パーパス・ネイル,ネイル・アセンブリー・アンド・アソシエイテッド・メソッド(MULTIPLE PURPOSE NAIL, NAIL ASSEMBLY AND ASSOCIATED METHOD)」を発明の名称とするDEP5499、「イントラメデュラリー・ネイル・ウィズ・オブリーク・オープニングズ(INTRAMEDULLARY NAIL WITH OBLIQUE OPENINGS)」を発明の名称とするDEP5606、および「マルチプル・パーパス・ネイル・ウィズ・オブリーク・オープニングズ(MULTIPLE PURPOSE NAIL WITH OBLIQUE OPENINGS)」を発明の名称とするDEP5607。
〔発明の技術分野〕
本発明は、一般に、整形外科の分野に関連しており、特に、整形外科的な傷害または整形外科用の関節の製品と共に使用するための、骨に対してプロテーゼ部品を固定するための装置、に関連している。
〔発明の背景〕
骨格系は、人間の胴から延びている多くの長骨、を含んでいる。これらの長骨は、大腿骨、腓骨、脛骨、上腕骨、橈骨、および尺骨、を含む。これらの長骨は、特に、事故により傷害に曝され、したがって、このような傷害の間に折れる場合が多く、複雑に壊れている骨折を被りやすい。
例えば、自動車事故は、長骨に対する傷害の一般的な原因である。特に、大腿骨および脛骨は、膝の近辺の領域が正面の自動車事故を受ける時に、頻繁に骨折する。
多くの場合に、長骨の遠位側および/または近位側の部分、例えば、大腿骨および脛骨は、幾つかの部分に骨折して、再編成しなければならない。一般的に、ピン、プレート、ねじ、釘、ワイヤ、および外部装置の形態である、機械的な装置は、一般的に、骨折した長骨を取り付けるために用いられている。これらのピン、プレート、ワイヤ、釘、およびねじは、一般的に、例えば、チタン、ステンレス鋼またはコバルト−クロム等の、人体に適合性のある耐久性の材料により作られている。
長骨の骨折は、一般的に、3種類の可能な技術または方法の内の少なくとも一つにより、適切な位置に固定される。
第1の方法は、骨折した骨のそれぞれの部分の骨髄内管の中に配置される骨髄内釘の使用、である。
また、骨折した骨を修復する第2の方法は、軟質組織の下および骨の外部に配置されて、骨の骨折した部分を橋渡しする、内部骨プレート、の使用である。
さらに、骨折した骨を適切な位置に固定する別の方法は外部固定器の使用である。これらの外部固定器は、少なくとも2種類の大体のカテゴリ、を有している。この一つのカテゴリにおいて、上記固定器は概ね線形であり、この固定器の第1の部分は骨の第1の骨折の部分に連結して、その固定器の第2の部分はその骨の第2の骨折の部分に連結するようになっている。この場合に、第1の一連の骨ねじまたはピンは上記の固定器に最初に連結されてから、骨の第1の骨折の部分に連結される。その後、第2の一連のねじまたはピンが固定器に連結されてから、骨の第2の骨折の部分に連結されることにより、その骨の第1の骨折の部分を、その骨の第2の骨折の部分に、固定できる。
外部固定の第2の方法は、骨を固定するために、一連の離間しているリングを使用するリング型固定器の使用による。例えば、上方のリングおよび下方のリングが、ロッドにより、離間している。さらに、複数のワイヤが長骨を通して配置されて、リングにより、長骨のそれぞれの端部に連結される。その後、これらのワイヤは、自転車におけるスポークが締め付けられるように、相当に引っ張られることにより、骨の第1の骨折の部分を支持するための剛性の構造が与えられる。同様に、複数のワイヤがその骨の第2の骨折の部分を通して配置されて、下方のリングに固定されて、このリングにより引っ張られることにより、骨折の部位を橋渡ししている、骨の第2の骨折の部分の剛性の固定を与えることができる。
大腿骨の骨折を治療するために用いられる多様な装置がある。大腿骨の、頸部、頭部または転子間、の骨折は、多様な圧縮ねじ組立体により、うまく治療されており、これらの組立体は、一般に、胴部材、ラグ・スクリューおよび圧縮ねじ、を有する圧縮プレート、を含んでいる。この圧縮プレートは大腿骨の外部に固定され、胴部材は、大腿骨の頭部の方向に、予めドリルで設けた穴の中に挿入される。
ねじ山付きの端部と平滑な部分とを有するラグ・スクリューは胴部材を通して挿入されて、破壊された部分をまたいで、大腿骨の頭部の中に延びるようになっている。上記のねじ付きの部分は大腿骨の頭部に係合する。さらに、上記の圧縮ねじはラグ・スクリューを上記プレートに連結させる。この結果、圧縮ねじの張力を調節することにより、骨折部位の圧縮(整復)が調節可能になる。この場合に、ラグ・スクリューの平滑な部分は、圧縮ねじの調節を可能にするために、胴部材を通してスライドするように、自由である必要がある。
転子下および大腿長幹の骨折は、骨髄内ロッドの補助を伴って治療されており、これらのロッドは、骨折に関連している大腿骨の部分を固定するために、その大腿骨の骨髄管の中に挿入される。さらに、単一の角度を付けた十字釘または係止ねじが、大腿骨を通して骨髄内ロッドの近位側端部の中に、挿入される。また、一部の変形例において、1個以上のねじを、大腿長幹と骨髄内ロッドの遠位側端部を通して、挿入することも可能である。これらの標準的な骨髄内ロッドは、大腿長幹の下方部分の中の骨折を治療することにおいて、効果的に用いられている。
大腿頸部の骨折に備えることにおいて使用するための転子釘は、例えば、ラグ・スクリュー、の形態のねじを利用している。これらのラグ・スクリューは、移植片の動作寿命の間における、骨髄内釘に関する適切な位置に留まっていないラグ・スクリューに一般に関連している、使用における幾つかの異なった問題、を有している。例えば、上記のラグ・スクリューは、大腿骨の頸部および頭部を近位側に切り通して、その頸部および頭部を、寛骨臼と協働して、その動作の位置から動かして出す可能性がある。このような移動はその患者を歩行不能にする可能性がある。ラグ・スクリューに伴う別の問題は、大腿頭部を通る、および、骨盤腔の中への、ラグ・スクリューの内側への移動、である。骨髄内釘のラグ・スクリューに伴うさらに別の問題は、長骨からの、ねじの外側への移動または外側への抜け出しである。
転子ねじの適用におけるラグ・スクリューに伴うさらに別の問題は、頸部の崩壊の問題である。例えば、転子ねじの移植後の早期において、患者の最初の体重の支持において、その大腿骨の頭部が、頸部の崩壊として知られている現象により、遠位側に移動する可能性がある。この場合に、ラグ・スクリューが大腿頸部の中の海面骨質を十分に捕捉していなければ、その頸部および頭部は外側に移動して、頸部の崩壊として知られている現象を引き起こし、その患者における、足の長さやその他の問題を生じる。
内側への移動は、整形外科用のプロテーゼ部品と共に使用するためのファスナーにより生じる多くの問題の内の一つに過ぎない。このような海面骨質および/または骨粗しょう症の骨の中におけるファスナーの設計は、抜き出しの力、設置トルクの要求条件、骨のはがれ、移動等のような、パラメータを取り扱う必要がある。
近位側の大腿骨の骨折、例えば、小転子、大転子、および大腿頸部、の近辺の骨折は、多様な圧縮ねじの組立体および骨髄内ロッドにより、うまく治療されている。これらの骨髄内ロッドは、骨折に関連している大腿骨の部分を固定するために、その大腿骨の骨髄管の中に挿入される。一般的に、単一のねじが、大腿骨と骨髄内ロッドの近位側端部を通して、挿入される。あるいは、第2のねじを、例えば、大腿骨の頸部および頭部、の回転を阻止するために、その大腿骨を通して、さらに、骨髄内ロッドの近位側端部の中に、挿入することも可能である。
米国に導入された最も早期の骨髄内装置の一例は、ニュージャージー州、ロセルッジ(Rotherudge)のハウメディカ・カンパニー(Howmedica Company)により製造されているグロッセ−ケンプ(Grosse-Kempf)釘である。このグロッセ−ケンプ(Grosse-Kempf)釘は、インターロック用のねじを受容するための骨髄内ロッドの中のねじ山付きの穴、を含んでいる。この完全にねじ山を付けたねじは、一般的な圧縮ねじ組立体において見られる圧縮を可能にするように、スライドできない。
別の先行技術の装置はジッケル(Zickel)(商標)釘(米国特許第3,433,220号)の形態である。このジッケル(Zickel)(商標)釘は、大腿頭部の方向に挿入される単一の近位側三個フランジ型十字釘を有する中実の骨髄内釘、である。しかしながら、このような中実の断面は、その釘が案内ロッドの上において導入されること、を可能にしない。したがって、この釘は、閉鎖した外科技法が実施できないので、大腿骨の砕かれた遠位側の骨折部分のために用いられることが、拒まれている。加えて、十字釘を係止するための必要条件により、適当な圧縮を達成できない。
さらに別の先行技術の装置は、メンフィスのリチャーズ・メディカル・カンパニー(Richards Medical Company)、現在では、スミス・ネフュー・アンド・リチャーズ(Smith, Nephew, and Richards)により製造されている、ラッセル−テイラー(Russell-Taylor)(商標)インターロック釘の形態である。このラッセル−テイラー(Russell-Taylor)(商標)釘は、完全にねじ山を付けた係止ねじを同様に必要としており、それゆえ、骨髄内ロッドに対するねじのスライドを可能にしていない。
さらに別の先行技術の装置は、ストライカー−ハウメディカ(Stryker-Howmedica)により製造されている、ガンマ(Gamma)(商標)釘の形態である。このガンマ(Gamma)(商標)釘は、平滑な軸の使用により、ラグ・スクリューのスライド式の圧縮を与えている。また、このガンマ(Gamma)(商標)釘は、骨髄内釘の近位側の部分を通る止めねじにより、ラグ・スクリューの回転を止めている。
さらに別の先行技術の装置は、デピュイ・オルソペディクス・インコーポレイテッド(DePuy Orthpaedics, Inc.)により製造されている、エイス・トロキャンテリック(Ace Trochanteric)(商標)釘の形態であり、大腿頭部の中における第2のねじ山を付けたねじの使用により、不安定な骨折パタンにある、大腿頭部の回転を止める手段を与えている。この場合に、ラグ・スクリューは、上記の釘の中を自由に回転することを、可能にされている。
不安定な大腿骨の骨折においては、安定性が、骨の適切な治癒を助長するために、必要である。この大腿骨の骨折は、大転子から小転子に至る骨折、または、例えば、大腿骨の頸部の骨折、と考えることができる。複合的な骨折においては、その骨は、2個以上の部位において、骨折している可能性がある。このような複合的な骨折は不安定であり、このような骨折の適切な治癒は困難である。それゆえ、このような骨折の軸方向および回転方向の安定性も問題になる可能性がある。本発明は、上記の問題の少なくとも一部に対処しようとしている。
本発明は、整形外科用のファスナー関する上記の問題の一部を軽減すること、に関連している。
〔発明の概要〕
本発明の一つの実施形態は、係止用のねじを、さまざまな位置に配置することを可能にする一連の穴を含んでいる骨髄内釘の形態である。この釘は一組のねじを用いて係止することができ、このことはさまざまな係止の構成を可能にする。本発明の釘は、2個の別々のねじがその釘を通して配置されること、を可能にしており、それぞれのねじは異なる2つの平面の内の一つの中にある。このような異なる平面内において多数のねじを使用するための能力は、上記の係止用のねじにより、さらに良い安定性が達成されること、を可能にする。
本発明の骨髄内釘は、さらに良い骨折の安定化のために、多数のねじの固定が対向している平面内において達成されることを可能にしている転子侵入釘(「TEN釘」)の形態であってもよい。この設計の代替例として、上記の転子侵入釘は、同一平面の中に配置されて大腿頸部の中に延在する2個のねじを伴う使用のために構成されうる。不安定な大腿骨の骨折においては、安定性は適切な治癒を助長するために必要であり、本発明のTEN釘の設計は改善された安定性を達成している。多数の平面を使用することに加えて、上記のねじは、さらに良い軸方向および回転方向の安定性を補助する三角形の幾何学的な位置関係を形成している。
本発明によれば、骨髄内釘は、再構成用のねじのための2個の横穴と、係止用のねじの配置のために、大腿骨の大転子から小転子の領域まで延在する転子ねじのための角度を付けた穴と、を備えている。上記の係止用のねじは、一つの再構成用のねじと転子用のねじが利用される場合に、内側から外側の平面の中において、X字の形状が現れるような様式で、組み合わせにおいて、上記釘を通して、配置される。また、このような2個のねじの構成が釘の軸に沿って観察されると、これらのねじはX字の外観を有する。この釘の構成の中におけるねじの反対向きの性質は、この種の骨折の修復において望まれる付加された安定性を与える。また、特定の骨折のパタンに基づいて望まれる固定により、1個または2個のねじの組み合わせが可能になるように、上記のねじの構成は変更可能である。
本発明の一例の実施形態によれば、長骨の骨髄管の中において使用するための骨髄内釘が提供されている。この釘は、縦軸と、長骨の骨髄管の中に嵌合するための本体部分の外周部と、を定めている、本体部分、を含んでいる。この本体部分は、その本体部分を通る第1の開口部を定めている本体部分の第1の内壁、を有している。上記第1の開口部は第1の開口部の中心線を定めている。また、上記本体部分は、その本体部分を通る第2の開口部を定めている本体部分の第2の内壁、を有している。上記第2の開口部は第2の開口部の中心線を定めている。上記第1の開口部の中心線と第2の開口部の中心線は互いに対して斜めになっている。また、上記第1の開口部の中心線と上記本体部分の縦軸は、その第1の開口部の中心線と縦軸との間に、鋭角を形成している。
本発明の別の実施形態によれば、長骨の骨髄管の中において使用するための骨髄内釘組立体が提供されている。この釘組立体は、縦軸と、長骨の骨髄管の中に嵌合するための釘の外周部と、を定めている釘、を含んでいる。この釘は、この釘を通る第1の開口部を定めている釘の第1の内壁、を有している。上記第1の開口部は第1の開口部の中心線を定めている。また、上記釘は、その釘を通る第2の開口部を定めている釘の第2の内壁、を有している。上記第2の開口部は第2の開口部の中心線を定めている。上記第1の開口部の中心線と第2の開口部の中心線は互いに対して斜めになっている。また、上記第1の開口部の中心線と上記本体部分の縦軸は、その第1の開口部の中心線と縦軸との間に、鋭角を形成している。さらに、上記釘組立体は、上記第1の開口部にスライド可能に嵌合する第1のねじと、上記第2の開口部にスライド可能に嵌合する第2のねじ、も含んでいる。
本発明のさらに別の実施形態によれば、長骨において傷害の手術を行なうための方法が提供されている。この方法は、骨髄内釘を供給する工程、を含んでいる。この釘は、縦軸と、長骨の骨髄管の中に嵌合するための釘の外周部と、を定めている。上記釘は、その釘を通る第1の開口部を定めている釘の第1の内壁、を有している。この第1の開口部は第1の開口部の中心線を定めている。また、上記釘は、その釘を通る第2の開口部を定めている釘の第2の内壁を有している。この第2の開口部は第2の開口部の中心線を定めている。さらに、上記第1の開口部の中心線と第2の開口部の中心線は、互いに対して、斜めになっている。また、上記第1の開口部の中心線と上記本体部分の縦軸は、その第1の開口部の中心線と縦軸との間に、鋭角を形成している。
上記方法はまた、上記釘を、少なくとも部分的に、骨髄管の中に位置決めする工程と、長骨との協働と上記釘の中の第1の開口部とのスライド可能な協働とのために、第1のねじを供給する工程と、を含んでいる。上記方法は、長骨の小転子の皮質壁を通して上記第1のねじを挿入する工程と、上記第1の開口部を通してその第1のねじを挿入する工程と、をさらに含んでいる。上記方法はまた、長骨の大転子の皮質壁を通して上記第1のねじを挿入する工程と、長骨との協働と上記釘の中の第2の開口部とのスライド可能な協働とのために、第2のねじを供給する工程と、を含んでいる。上記方法は、長骨の皮質壁を通して上記第2のねじを挿入する工程と、上記第2の開口部を通してその第2のねじを挿入する工程と、長骨の皮質壁を通してその第2のねじを挿入する工程と、をさらに含んでいる。
本発明の別の実施形態によれば、長骨の骨髄管の中において使用するための骨髄内釘が提供されている。この釘は、本体部分の縦軸と、長骨の骨髄管の中に嵌合するための本体部分の外周部と、を定めている、本体部分、を含んでいる。この本体部分は、その本体部分を通る第1の開口部を定めている本体部分の第1の内壁、を有している。上記第1の開口部は第1の開口部の中心線を定めている。
上記本体部分は、その本体部分を通る第2の開口部を定めている本体部分の第2の内壁、を有している。上記第2の開口部は第2の開口部の中心線を定めている。上記第1および第2の開口部の中心線は、互いに対して、斜めになっている。さらに、上記本体部分の縦軸と上記第1の開口部の中心線は、その本体部分の縦軸と第1の開口部の中心線との間に、鋭角を形成している。また、上記本体部分の縦軸と上記第2の開口部の中心線は、その本体部分の縦軸と第2の開口部の中心線との間に、鋭角を形成している。
本発明のさらに別の実施形態によれば、長骨の骨折を修復することにおいて使用するためのキットが提供されている。このキットは、長骨の骨髄管の中における植え込みのために構成されている釘、を含んでいる。この釘は、縦軸と、長骨の骨髄管の中に嵌合するための釘の外周部と、を定めている。この釘は、その釘を通る第1の開口部を定めている釘の第1の内壁、を有している。上記第1の開口部は第1の開口部の中心線を定めている。また、上記釘は、その釘を通る第2の開口部を定めている釘の第2の内壁、を有している。上記第2の開口部は第2の開口部の中心線を定めている。上記第1の開口部の中心線および第2の開口部の中心線は、互いに対して、斜めになっている。さらに、上記本体部分の縦軸と上記第1の開口部の中心線は、その本体部分の縦軸と第1の開口部の中心線との間に、鋭角を形成している。また、上記本体部分の縦軸と上記第2の開口部の中心線は、その本体部分の縦軸と第2の開口部の中心線との間に、鋭角を形成している。上記キットは、上記第1の開口部に対してスライド可能に嵌合するように構成されている第1のねじと、上記第2の開口部に対してスライド可能に嵌合するように構成されている第2のねじと、を含んでいる。
本発明の別の実施形態によれば、長骨において傷害の手術を行なうための方法が提供されている。この方法は、骨髄内釘を供給する工程、を含んでいる。この釘は、縦軸と、長骨の骨髄管の中に嵌合するための釘の外周部と、を定めている。また、上記釘は、この釘を通る第1の開口部を定めている、釘の第1の内壁を有している。この第1の開口部は第1の開口部の中心線を定めている。
上記釘は、その釘を通る第2の開口部を定めている、第2の内壁を有している。この第2の開口部は第2の開口部の中心線を定めている。上記第1および第2の開口部の中心線は互いに対して斜めになっている。さらに、上記第1の開口部の中心線および第2の開口部の中心線の内の少なくとも一つは上記釘の縦軸を横切っている。さらに、上記本体部分の縦軸と上記第1の開口部の中心線は、その本体部分の縦軸と第1の開口部の中心線との間に、鋭角を形成している。また、上記本体部分の縦軸と上記第2の開口部の中心線は、その本体部分の縦軸と第2の開口部の中心線との間に、鋭角を形成している。
上記方法はまた、上記釘を、少なくとも部分的に、骨髄管の中に位置決めする工程と、長骨との協働と上記釘の中の第1の開口部とのスライド可能な協働とのために、第1のねじを供給する工程と、を含んでいる。上記方法は、長骨の小転子の皮質壁を通して上記第1のねじを挿入する工程と、上記第1の開口部を通してその第1のねじを挿入する工程と、をさらに含んでいる。
上記方法はまた、長骨の大転子の皮質壁を通して上記第1のねじを挿入する工程と、長骨との協働と上記釘の中の第2の開口部とのスライド可能な協働とのために、第2のねじを供給する工程と、を含んでいる。上記方法は、長骨の皮質壁を通して上記第2のねじを挿入する工程と、上記第2の開口部を通してその第2のねじを挿入する工程、も含んでいる。上記方法はまた、長骨の皮質壁を通して上記第2のねじを挿入する工程、も含んでいる。
本発明の技術的な利点は、骨髄内釘の中のさまざまな位置に、係止用のねじを供給するための能力、を含む。例えば、本発明の一例の態様によれば、長骨の骨髄管の中において使用するための骨髄内釘が提供されている。この釘は、縦軸と、長骨の骨髄管の中に嵌合するための外周部と、を定めている本体部分、を含んでいる。この本体部分は、上記釘を通る複数の開口部を定めるために、複数の内壁を定めている。このようにして、本発明は、開口部のそれぞれの中に係止用のねじが配置可能になるように、さまざまな位置に係止用のねじを供給するための能力、を提供している。
本発明の技術的な利点は、2個の別々のねじが、一度に、1個または2個の異なる平面の中に配置されることを可能にするための能力、をさらに含む。例えば、本発明の別の態様によれば、長骨の骨髄管の中において使用するための骨髄内釘が提供されている。この釘は、縦軸と、長骨の骨髄管の中に嵌合するための外周部と、を定めている本体部分、を含んでいる。この本体部分は、第1の開口部を定めている第1の内壁と、第2の開口部を定めている第2の内壁と、を有している。上記第2の開口部は第2の開口部の中心線を定めており、上記第1の開口部は第1の開口部の中心線を定めている。これら第1の開口部の中止線と第2の開口部の中心線は、互いに対して、斜めになっている。このようにして、本発明は、2個の別々のねじが、上記2個の開口部のそれぞれの中に1個ずつ、一度に、1個または2個の異なる平面の中において、配置されることを可能にするための能力、を提供している。
本発明の技術的な利点は、多数のねじの固定が、比較的に良好な骨折の安定化のために、対向している平面の中において達成されることを可能にするための能力、をさらに含む。例えば、本発明のさらに別の態様によれば、長骨の骨髄管の中において使用するための骨髄内釘が提供されている。この釘は、縦軸と、外周部と、を定めている本体部分、を含んでいる。この本体部分は、第1の開口部および第1の開口部の中心線を定めている第1の内壁、を有している。また、上記本体部分は、第2の開口部の中心線を有している第2の開口部を定めている第2の内壁、を有している。上記第1の開口部の中止線と第2の開口部の中心線は、互いに対して、斜めになっている。上記第1の開口部および第2の開口部のそれぞれはねじを受容するように構成されている。このようにして、本発明は、比較的に良好な骨折の安定化のために、対向している平面の中において達成されるような、多数のねじの固定手段、を提供している。
本発明の技術的な利点は、大腿頸部の同一面内に2個のねじを配置するための能力、も含んでいる。例えば、本発明のさらに別の態様によれば、縦軸と、延伸されている外周部と、を定めている本体部分、を含んでいる、骨髄内釘が提供されている。この本体部分は、第1の開口部を定めている第1の内壁と、第1の開口部から離間している第2の開口部を定めている第2の内壁と、を含んでいる。これらの第1の開口部と第2の開口部は平行であって離間しており、これらの開口部が患者の大腿頸部に整列することが可能になるように、位置決めされている。また、上記の開口部は、大腿骨の頸部の中に嵌合可能である離間したねじを受容するために、構成されている。このようにして、本発明は、大腿頸部の同一面内における2個のねじ、を提供している。
本発明の技術的な利点は、不安定な大腿骨の骨折を治療するために、多数の平面の中に、ねじを配置するための能力、も含んでいる。例えば、本発明のさらに別の態様によれば、縦軸と外周部とを定めている釘を含んでいる、骨髄内釘組立体が提供されている。この釘は、第1の開口部の中心線を定めている第1の開口部と、第2の開口部の中心線を定めている第2の開口部と、を含んでいる。これらの第1の開口部の中心線と第2の開口部の中心線は斜めになっている。上記第1の開口部および第2の開口部のそれぞれはねじを受容するために構成されている。このようにして、本発明は、不安定な大腿骨の骨折を治療するために、多数の平面の中にねじが配置可能になる釘、を提供している。
本発明の技術的な利点は、比較的に良好な軸方向および回転方向の安定性を補助するX字形状の幾何学的な位置関係を与えることができる2個のねじを使用するための能力、も含んでいる。例えば、本発明のさらに別の態様によれば、第1の開口部と、離間している第2の開口部と、を有している釘を含んでいる、骨髄内釘組立体が提供されている。上記第1の開口部と第2の開口部は、互いに対して、斜めになっている。これらの第1の開口部および第2の開口部は概ねX字形状を定めている。これら2個の開口部のそれぞれはねじを受容することが可能である。このようにして、本発明は、比較的に良好な軸方向と回転方向の安定性を補助するX字形状の幾何学的な位置関係を与えるための2個のねじの使用、を提供している。
本発明の技術的な利点は、同一の釘による、転子から大転子ならびに大腿頸部への固定を可能にするための能力、も含んでいる。例えば、本発明のさらに別の態様によれば、第1の軸に沿う第1の開口部と、第2の軸に沿う第2の開口部と、を有している釘を含んでいる、骨髄内釘組立体が提供されている。これらの第1および第2の軸は斜めになっており、第1の軸は大転子および小転子に整列しているが、第2の中心線は大腿骨の大腿頸部に整列している。これらの第1および第2の開口部のそれぞれはねじを受容するために構成されている。このようにして、本発明は、同一の釘の中における、大転子から小転子に至る骨の固定および大腿頸部の固定の手段、を提供している。
本発明の他の技術的な利点は、以下の図面、説明および特許請求の範囲の各請求項により、当業者において、容易に明らかになるであろう。
以下において、対応している参照符号は、幾つかの図を通して、対応している部分、を示している。また、同一の参照符号は、幾つかの図を通して、同一の部分を示すことになる。
〔発明の詳細な説明〕
本発明の実施形態およびそれらの利点は、以下の説明および図面を参照することにより、最良に理解され、この場合に、同一の符号は、各図面における、同一のおよび対応する、部分に対して用いられている。
本発明によれば、図1において、本発明の第1の実施形態が、骨髄内釘組立体10として、示されている。この骨髄内釘組立体10は長骨4の骨髄内管2の中において用いられる。この釘組立体10は釘20を含んでいる。この釘20は釘20の縦軸22を定めている。さらに、この釘20は釘20の外周部24を含んでいる。この釘20の外周部24は長骨4の骨髄管2の中に嵌合するために構成されている。この長骨4は人間の解剖学的構造の中のいずれの長骨であってもよい。例えば、長骨4は、大腿骨、脛骨、上腕骨、または任意の他の長骨、であってよい。好ましくは、本発明の釘が用いられる長骨は、上腕骨、大腿骨、または脛骨であり、この場合に、その骨の管は、本発明の種類の釘を受容するために、十分に大きい。
上記釘20は釘20の第1の内壁26を定めている。この内壁26は釘20を通る第1の開口部28を定めている。なお、この釘20が中実であれば、開口部28は釘20を斜めに通過していることが、当然に、認められるであろう。また、上記釘20が縦方向の開口部を有しているか、カニューレ形成されていれば、開口部28はその釘の両側の外壁を通過することも、当然に、同様に、認められるであろう。
図1において示されているような釘20は、その釘20の第2の内壁30をさらに含んでいるか、定めている。この第2の内壁30は、釘20のその壁部30を通る第2の開口部32、を定めている。さらに、上記第1の開口部28は第1の開口部の中心線34を定めている。また、上記第2の開口部32は第2の開口部の中心線36を定めている。
本発明によれば、上記第1の開口部の中心線34と第2の開口部の中心線36は斜めになっている。また、これらの第1の開口部の中心線34と第2の開口部の中心線36は、図1において示されているように、交差しておらず、同一平面ではない。
本発明の釘組立体10は第1のねじ38をさらに含んでいる。この第1のねじ38は、第1の開口部28にスライド可能に嵌合するシャンク部分40、を含んでいる。
図1において示されているように、第1のねじ38は、大転子44から、皮質骨6を通り、第1の開口部28の中に入り、さらに海綿骨質8の中に入り、皮質骨6の中に入ってから、小転子46まで、延在している。図1において示されているように、第1のねじ38のヘッド部42は大転子44の皮質骨6に支えられている。また、第1のねじ38のシャンク部分40は、小転子46の近辺において、皮質骨6に係合している。
図1において示されているように、釘10は近位側部分48と遠位側部分50を含んでいる。図1において分かるように、釘10は、まっすぐであるか線形であれば、梨状部分52を通り、長骨または大腿骨4の中に入ることができる。しかしながら、図1において示されているように、釘20が屈曲している形態、あるいは、転子釘である場合には、この釘20は、大転子44を通って、長骨4の中に設置または配置される。大転子44は、大腿骨4の管2の中心線に整列していないので、釘20の近位側部分48は屈曲して、釘20の遠位側部分50の縦方向の中心線56と、釘20の近位側部分48の縦方向の中心線54との間に、角度βを形成している。
第1の開口部28の第1の開口部の中心線34は、その第1の開口部の中心線34と釘20の近位側部分48の縦方向の中心線54との間に、角度θを形成している。この角度θは、第1のねじ38が大転子44から小転子46まで延在するように、選択される。
本発明の釘組立体10は第2のねじ58をさらに含んでいる。この第2のねじ58は釘20の第2の開口部32の中に嵌合するように構成されている。また、この第2のねじ58は、第1のねじ38と同様に、シャンク60とヘッド部62とを含んでいる。シャンク60は第2の開口部32の中に延在している。この第2のねじ58のシャンク60は、海綿骨質8に係合するための海綿質ねじ64、を含んでいてよい。
第2の開口部の中心線36は、釘20の近位側部分48の縦方向の中心線54に対して、角度αを形成している。この角度αは、第2のねじ58が大腿骨または長骨4の頸部3および頭部5の中に延在できるように、選択される。第2のねじ58のヘッド部62は長骨4の外壁部に静止し、第2のねじ58のシャンク60は、皮質6、海綿骨質8、第2の開口部32、さらに別の海綿骨質8を通り、頸部3を抜けて、大腿骨または長骨4の頭部5の中まで延びている。
釘20は中実であってもよく、中央の開口部またはカニューレ66を含んでいてもよい。また、釘20はこの釘20の中に形成されている第3の開口部68も含むことができる。この第3の開口部68は第3の開口部の縦方向の中心線70を定めていてよい。また、この第3の開口部68は、図1において示されているように、第2の開口部32に対して平行であってよい。したがって、第2の開口部の中心線36および第3の開口部の中心線70は、互いに、平行であってよい。
釘20の近位側部分48は、この釘20の近位側部分48が大腿骨4の大顆部分の中に配置するように構成されていることにおいて、遠位側部分50よりも、断面積において、大きくてよい。
図1において示されているように、釘組立体10は左大腿骨と共に使用するためのものである。なお、釘20は右大腿骨と共に利用可能であることも、当然に、認められるであろう。釘20は、この釘20を左大腿骨に特定的に適合させる、特徴に一致している付加的な骨、を含んでいる。
図1Aにおいて、第1の開口部28、第2の開口部32および第3の開口部68、の配置がさらに詳細に示されている。第1の開口部28の第1の中心線34は第1の平面72を定めている。図1Aにおいて示されているように、第1の平面72は、釘20の近位側部分48の縦方向の中心線54に一致している。なお、第1の平面72が、釘の近位側部分の縦方向の中心線以外の、他の場所にも配置可能であることが、当然に、認められるであろう。
図1Aにおいて示されているように、第2の開口部32の第2の中心線36および第3の開口部68の第3の中心線70は第2の平面74を定めている。この第2の平面74は、図1Aにおいて示されているように、釘20の近位側部分48の縦方向の中心線54に一致している。上記第1の平面72と第2の平面74は、これらの間に形成されている角度σを定めている。この角度σは、図1Aにおいて示されているように、鋭角であってよい。例えば、この角度σは約10度〜45度であってよい。
再び、図1において、第1の開口部28の中に配置されている第1のねじ38および第2の開口部32の中に配置されている第2のねじ58を伴って、概ねX字形状の形態が、この第1のねじ38と第2のねじ58により、与えられていることが、当然に、認められるであろう。このような図1のX字形状のねじの形態は、大腿骨の骨折を修復する際に望まれる可能性のある強度と安定性を与えている。
次に、図1Bにおいて、釘組立体10は、第1のねじ38と第2のねじ58が釘に交わっている状態で、示されている。
次に、図2において、本発明の釘20は、遠位側部分50が完全に示されている状態で、示されている。この釘20の遠位側部分50は、大腿骨4の遠位顆76に向かって、大腿骨4の管2の中に形成されている窩1の中に延在している。釘20は、その長さに応じて、顆76の中に延在してもよく、顆76よりも短くてもよい。
遠位側部分50は、図2において示されているように、第1の遠位側の開口部78、を含んでいてよく、例えば、離間している第2の遠位側の開口部80は、図2において示されているように、第1の遠位側の開口部78に対して平行であってよい。これらの第1の遠位側の開口部78と第2の遠位側の開口部80は、図2において示されているように、釘20の遠位側部分の中心線56に対して垂直または直角であってよい。第1の遠位側のねじ82は第1の遠位側の開口部78の中にスライド可能に嵌合され、第2の遠位側のねじ84は第2の遠位側の開口部80の中にスライド可能に嵌合されうる。これらの第1の遠位側のねじ82と第2の遠位側のねじ84は、図2において示されているように、大腿骨4の皮質骨6の外部の皮質壁に係合するための、皮質ねじの形態、であってよい。
大腿骨4の近位股関節顆86は大腿骨4のシャンク部分よりも大きい可能性があるので、釘20の近位側部分48は、釘20の遠位側部分50の直径DDよりも大きい直径DP、を有していてよい。釘20は、図1Aにおいて示されているように、概ね円形の形状を有している。なお、この釘が別の形状も有していてよいことが、当然に、認められるであろう。さらに、釘20は中実であってもよく、あるいは、図1および図2において示されているように、カニューレ形成されていてもよく、縦方向の開口部またはカニューレ66により定めることができる。また、釘20は、カニューレの代わりに、カニューレ66に置き換わるための縦方向の溝、を有していてもよいことも、当然に、認められるであろう。
図3において、本発明の釘20は内側/外側の平面の中において示されている。この内側/外側の平面の中において、釘20は、自然な大腿骨の弓形に一致するような形状、を有している。例えば、図3において示されているように、釘20は、近位側部分48と遠位側部分50と、を有している。さらに、遠位側部分50は、原点90から延びている半径Rにより定められている弓形の部分88、を含んでいる。この遠位側部分50はまた、弓形の部分88から延びている先端部分92、も含んでいる。この先端部分92は角度θθにより定められている。また、この先端部分92は、第1の遠位側開口部78と第2の遠位側開口部80と、を有している。
釘10は、図3において示されているように、例えば、大腿骨等の、長骨の骨髄管の中に、湾曲した釘10を案内することを補助するための、例えばシャンファー49である、平坦な表面等のような、レリーフ面、を有している。なお、上記のシャンファーが、平坦ではなく、例えば、球形または円筒形の一部分等のように、例えば、弓形である表面も有することができることが、当然に、認められるであろう。
次に、図3Aにおいて、シャンファー49は、内側/外側の図において示されており、このシャンファー49は、釘10の湾曲した部分の原点90とは反対側の遠位側端部の側において、示されている。このシャンファーは、釘10の縦方向の外周部からの角度θ2により、定めることができる。さらに、このシャンファーは、釘10の遠位側端部からのシャンファーの長さCLにより、定めることができる。
次に、図3Bにおいて、シャンファー49は前方/後方の図において示されており、このシャンファー49は遠位側端部において示されている。なお、この先端部分は、図示されているよりも、大きくても小さくてもよいことが、当然に、認められるであろう。
次に、図4において、釘20の近位側部分48がさらに詳細に示されている。この近位側部分48は第1の開口部28を含んでおり、この開口部28は第1の開口部の中心線34を定めている。上記の近位側部分48はまた、第2の開口部の中心線36を定めている第2の開口部32、も含んでいる。さらに、近位側部分48は、第3の開口部の中心線70を定めている第3の開口部68、も含んでいる。釘20は、近位側部分48の近位側端部から延びているカウンターボア94、をさらに定めている。図4において示されているように、カウンターボア94は、釘の縦方向の開口部66に対して、概ね同心状である。さらに、カウンターボア94は、ねじを係止するために、ファスナーと協働するための、めねじ96を定めている。
上記の釘20は、設置中に、釘20を案内するために役立つことのできる横スロット98、をさらに含んでいる。
次に、図5において、本発明による釘組立体の第2の組立体12が示されている。この第2の釘組立体12は、大転子44を小転子46に固定することにおいて使用するためのものである。この第2の組立体12は、図1〜図4の釘20と、第1のねじ38と、を含んでいる。第1のねじ38は第1の開口部28の中に配置されており、第1のねじ38のヘッド部42は、大腿骨4の皮質骨6に固定されるまで、進行する。このねじ38のシャンク40は、海綿骨質8の中に延びて、第1の開口部28を通り、さらに別の海綿骨質8を貫通している。さらに、シャンク40は、ねじ38を大腿骨4に固定するために、皮質骨6にも係合している。
次に、図6において、本発明のさらに別の態様が、第3の釘組立体14として、示されている。この第3の釘組立体14は、大腿骨または長骨4の頸部3および頭部5に係合するために使用するためのものである。この釘組立体14は、図6において示されているように、釘20と、第2のねじ58と、を含んでいる。この第2のねじ58は釘20の第2の開口部32の中にスライド可能に嵌合されている。また、この第2のねじ58は第2の開口部32の中に配置されていて、この第2のねじ58のヘッド部62は皮質骨6に当接して配置されており、この第2のねじ58のシャンク60は皮質骨6を貫通して海綿骨質8の中に延びている。この第2のねじ58は、さらに、開口部32を貫通して、海綿骨質8の中に延びている。さらに、第2のねじ58は、頸部3を貫通して、海綿骨質8の中において、頭部部5の中まで延びていてよい。
釘組立体14は、孤立ねじ、例えば、第2のねじ58、と共に操作可能であってよく、この第3の組立体14はまた、第3のねじ67の形態の付加的なねじも含んでいてよい。第3のねじ67は、頸部3および頭部5の固定を行なうために、第3の組立体14の中において利用される。第3のねじ67は、釘20の第3の開口部68の中に、スライド可能に嵌合される。この第3のねじ67は、ヘッド部69と軸またはシャンク71と、を有している。このねじ67のヘッド部69は、大腿骨4の皮質骨6の外表面に支えられている。シャンク71は、皮質骨6を通り、海綿骨質8、第3の開口部68、そして海綿骨質8の中に、延びている。さらに、第3のねじ67は、頸部3の海綿骨質8の中に、そして頭部5の海綿骨質8の中に、延びている。図6において示されているように、第3のねじ67は、第3の開口部68の中に組み立てられると、第3の中心線70に沿って延在でき、この第3の中心線70は第2の開口部の中心線36に対して平行であり、その中心線36から離間している。
上記の第2のねじ58と第3のねじ67は、図6において示されているように、完全にねじ山が付けられていてよいが、これらの第2のねじ58および第3のねじ67は部分的にねじ山が付けられていてもよいことが、当然に、認められるであろう。
例えば、図7において、本発明のさらに別の形態が、第4の釘組立体16として、示されている。この第4の釘組立体16は、部分的にのみねじ山が付けられているねじ、を伴う釘組立体の形態である。このような部分的にねじ山が付けられているねじの使用は、治癒を助長するための、下向きの様式における、頭部および頸部のスライド性の圧縮または移動を可能にすることができる。
図7の第4の釘組立体16は、図1〜図5の釘20と、図6のねじ58に類似している第2の部分的にねじ山が付けられているねじ58Aと、を含んでいる。しかしながら、この第2のねじ58Aは、図7において示されているように、その第2のねじ58Aのシャンク60Aにおいて、部分的にのみねじ山が付けられている。
同様に、第4の釘組立体16は、図6の第3のねじ67に類似している第3のねじ67A、を含んでいる。この第3のねじ67Aもシャンク71Aを有しているが、部分的にのみねじ山が付けられている。
図7において示されているように、第2のねじ58Aはヘッド部62Aを含んでおり、このヘッド部62Aは、大腿骨4の皮質骨6、に支えられている。また、第2のねじ58Aのシャンク60Aはこのシャンク60Aの平滑な部分73Aを含んでおり、この平滑な部分73Aは、ヘッド部62Aとねじ58Aのねじ山64Aとの間に、配置されている。この第2のねじ58Aの平滑な部分73Aは、ヘッド部62Aから、皮質骨6を通り、海綿骨質8を抜けて、釘20の第2の開口部32を通り、さらに海綿骨質を抜けて、シャンク60Aのねじ山64Aまで延在している。
同様に、第3のねじ67Aはシャンク71Aの平滑な部分75Aを含んでおり、この平滑な部分75Aは、ヘッド部69Aから、シャンク71Aのねじ山77Aまで、延びている。この第3のねじ67Aは、釘20の中に設置される場合に、その第3のねじ67Aのねじ山69Aが大腿骨4の皮質骨6の外壁に支えられるように、設置される。また、シャンク71Aの平滑な部分75Aは、皮質骨6を通り、海綿骨質8を抜けて、第3の開口部68を通り、さらに海綿骨質8の中まで延在している。さらに、ねじ山77Aはシャンク71Aの平滑な部分75Aから延出している。なお、第2のねじ58Aの平滑な部分73Aおよび第3のねじ67Aの平滑な部分75Aは、骨折した股関節のスライド性の圧縮を与えることができるように、釘20のそれぞれの第2の開口部32および第3の開口部68を貫通することが、当然に、認められるであろう。
次に、図8において、本発明のさらに別の形態が、第5の釘組立体18として、示されている。この第5の釘組立体18は、図8において示されているように、完全にねじ山が付けられているねじと、部分的にねじ山が付けられているねじの、両方、を含んでいる。
次に、図8において、本発明のさらに別の形態が、第5の釘組立体18として、示されている。この第5の釘組立体18は、部分的にねじ山を付けたねじと、完全にねじ山を付けたねじの、両方、を利用している。この図8において示されているような第5の組立体18は、釘20と、第2のねじ58Aと、第3のねじ67と、を含んでいる。第2のねじ58Aは第2の開口部32の中に嵌合されており、第3のねじ67は第3の開口部68の中に嵌合されている。
釘20は任意の適当な耐久性の材料により作成でき、例えば、プラスチック、金属または炭素繊維の複合材料により、作成できる。さらに、必要な強度を得るために、釘20は好ましくは金属により作成されている。もしも、金属により作成される場合には、釘20は、人間の解剖学的構造に対して適合性であり滅菌可能である金属により、作成できる。このような材料は、コバルト−クロム合金、ステンレス鋼合金、およびチタン合金、を含む。
次に、図9において、第1のねじ38がさらに詳細に示されている。この図9において示されている第1のねじ38は、皮質骨にそのねじを固定するための皮質ねじ、の形態である。この第1のねじ38は、ヘッド部42と、シャンク40と、を含んでいる。このシャンク40は、骨に対する係合のためのねじ山64、を有している。上記ねじ38は、図9において示されているように、このねじ38の皮質用のねじ山11を受容するために、骨の中にねじ山をタッピングまたは調製するための、自己タッピング式の特徴部分79、を含んでいてよい。なお、上記の自己タッピング式の特徴部分79は同様の自己ドリル式の特徴部分も含んでいて、ねじ山64を受容するように骨を調製するために、骨の中に開口部を作ることが可能であることが、当然に、認められるであろう。
次に、図9Aにおいて、第1の遠位側ねじ82がさらに詳細に示されている。この第1の遠位側ねじ82は、ヘッド部81と、ねじ山が付けられているシャンク83と、を含んでいる。この場合に、シャンク83は、皮質骨との係合のための皮質ねじ用のねじ山を伴って、ねじ山が付けられていてよい。また、このシャンク83は、図9のねじ38の自己タッピング式の特徴部分に類似している、自己タッピング式の特徴部分も含んでいてよい。
次に、図9Bにおいて、第2の遠位側ねじ84がさらに詳細に示されている。この第2の遠位側ねじ84は、ヘッド部85と、シャンク87と、を含んでいる。このシャンク87は、皮質用のねじ山を含むことができ、図9のねじ38の自己タッピング式の特徴部分79に類似している、自己タッピング式の特徴部分を含んでいてよい。
上記の皮質ねじ38,82および84は任意の適当な耐久性の材料により作成でき、例えば、プラスチック、金属または炭素繊維の複合材料により、作成できる。さらに、必要な強度を得るために、上記のねじは好ましくは金属により作成されている。もしも、金属により作成される場合には、上記のねじは、人間の解剖学的構造に対して適合性であり滅菌可能である金属により、作成できる。このような材料は、コバルト−クロム合金、ステンレス鋼合金、およびチタン合金、を含む。
次に、図10において、本発明の骨髄内釘と共に使用するための海綿質ねじが示されている。例えば、図10において示されているように、第2のねじ58は、ヘッド部62と、ヘッド部62から延出しているシャンク60と、を含んでいる。このシャンク60は、シャンク60の全体に配置されていてもよく、あるいは、シャンク60の一部分のみに備えることも可能である、ねじ山64、を含んでいる。第2のねじ58は、海綿骨質を通るねじ山64の自己ドリル性および自己タッピング性を与えるために、そのねじ山64の端部において配置されている自己ドリル式および自己タッピング式の特徴部分89、を含んでいてよい。
次に、図10Aにおいて、第3のねじ67が示されている。この第3のねじ67は、同様に、海綿質ねじであってよく、ヘッド部69と、シャンク71と、を含んでいる。このシャンク71はねじ山77を含んでいてよく、このねじ山77は第3のねじ67におけるシャンク71の全体に配置されている。第3のねじ67は、上記第2のねじ58の自己タッピング式および自己ドリル式の特徴部分89に類似している、自己タッピング式および自己ドリル式の特徴部分91、をさらに含んでいてよい。あるいは、上記第3のねじ67は、完全にねじ山が付けられていないシャンク71、を含んでいてもよい。例えば、図10において仮想線で示されているように、ねじ山が付けられていないシャンク部分75Aが、代替のねじ67Aの中に、含まれていてもよい。
本発明によれば、図11において、本発明のさらに別の実施形態が、骨髄内釘組立体110として、示されている。この骨髄内釘組立体110は、図11において示されているように、右大腿骨4と共に、使用するためのものである。図11の骨髄内釘組立体110は、図1および図2の釘組立体10の鏡像である。この骨髄内釘組立体110は、図1および図2の釘20の鏡像である釘120、を含んでいる。
骨髄内釘120は、大腿骨4の管2の中に嵌合するための任意の適当な形状、を有していてよい。この管2の中に嵌合するために、釘120は縦方向に細長くすることができる。簡単のために、そして、管2の中に嵌合するために、釘120は概ね円形の断面を有していてよい。また、この釘120は線形または直線状であってよく、あるいは、管2の形状にさらに密接して一致するために、湾曲および屈曲していてもよい。また、この釘120は中実であってもよく、あるいは、図11において示されているように、カニューレ形成されているか、釘120の長さに沿って延在している中央開口部166を有していてもよい。
図11において示されているような釘120は、近位側部分148と、この近位側部分148から延出している遠位側部分150と、を含んでいてよい。この近位側部分148は近位側部分の中心線154を定めており、遠位側部分150は遠位側部分の中心線156を定めている。さらに、近位側部分の中心線154は、遠位側部分の中心線156に対して、角度α′を形成している。このような近位側部分148と遠位側部分150との間の角度の関係は、釘120が大腿骨4の大転子44を通して備えられること、を容易にしている。
上記組立体110は、釘120と共に使用するために、ねじ、例えば、第1のねじ138、を含んでいてよい。これらのねじは大転子44を小転子46に連結させるために使用可能であり、あるいは、組み合わせにおいて、上記釘組立体110は、大腿骨4の頸部3および頭部5に対する係合のためのねじ(後述)も含んでいてよい。したがって、上記釘120は、図11において示されているように、第1の開口部の中心線134を定めている第1の開口部128を含んでいてよい。この第1の開口部128は、大転子44を小転子46に連結させるためのねじを受容するために、構成されている。
上記釘120は、第2の開口部の中心線136を定めている第2の開口部132、をさらに含んでいてよい。この第2の開口部132は、大腿骨4の頸部3および頭部5に対する係合のためのねじを受容するために、構成されている。さらに、上記釘120は、第3の開口部の中心線170を定めている第3の開口部168、を含んでいてよい。この第3の開口部168は、第3のねじを受容するために、構成されている。また、この第3の開口部168は、図11において示されているように、第2の開口部132に対して平行であってよい。この第3の開口部168のためのねじは、大腿骨4の頸部3ならびに頭部5の中に、配置できる。
上記釘組立体110は、大腿骨4に釘120を遠位側において固定するための遠位側ねじ、をさらに含んでいてよい。例えば、図11において示されているように、釘120は第1の遠位側ねじ182を受容するための第1の遠位側開口部178、を含んでいてよい。この第1の遠位側ねじ182は、図11において示されているように、遠位側部分の中心線156に対して垂直または直角であってよい。上記釘120は、第1の遠位側開口部178に対して離間していて平行な第2の遠位側開口部180、をさらに含んでいてよい。上記釘組立体110は、釘120の第2の遠位側開口部180との協働のための第2の遠位側ねじ184、をさらに含んでいてよい。これらの第1の遠位側ねじ182および第2の遠位側ねじ184は、大腿骨4の皮質骨6と協働できる皮質ねじの形態であってよい。
次に、図12において、釘120の内側/外側の図が示されている。この釘120の近位側部分148は、第1の開口部128と、第2の開口部132と、第3の開口部168と、を含んでいる。この近位側部分148は、図12において示されているように、遠位側部分150よりも直径が大きくて、上記のねじの開口部が近位側部分148の中に適合できるようになっている。
遠位側部分150は、図12において示されているように、右大腿骨に一致している形状を有することができる。例えば、図12において示されているように、遠位側部分150は弓形であってよく、原点190から延びている半径R′により定めることができる。この遠位側部分150の弓形の形状は、釘120が配置される右大腿骨の骨髄管の弓形の形状に、一致している。
図12において示されているように、釘120の遠位側部分150は、弓形ではないが、この遠位側部分150から角度θ′で延びることのできる遠位部分、を含んでいてもよい。さらに、この遠位側部分150の遠位部は遠位側開口部を含んでいてよい。例えば、遠位側部分150は、図12において示されているように、概ね円筒形の形状であってよい第1の遠位側開口部178と、第2の遠位開口部180と、を含むことができる。
次に、図12Aにおいて、第2の遠位側開口部180は概ね卵形であってよい。例えば、図12において示されているように、第2の遠位側開口部180は、全体の長さL′と幅W′とにより、定めることができる。この第2の遠位側開口部180は、当該第2の遠位側開口部180の両端部における半径R″により、さらに定めることができる。
次に、図13において、釘120の近位側部分148がさらに詳細に示されている。この釘120は、縦方向の開口部166と、第1の開口部の中心線134を定めている第1の開口部128と、を含んでいてよい。近位側部分148は、第2の開口部の中心線136を定めている第2の開口部132、をさらに定めていてよい。さらに、近位側部分148は、第3の開口部の中心線170を定めている第3の開口部168、を定めていてよい。
釘120に対して上記のねじの少なくとも一つを係止するために、釘120はその釘にねじを係止するための特徴を含んでいてよい。例えば、釘120は、めねじ196が形成されているカウンターボア194、を含んでいてよい。このめねじ196は、ねじに接触してそのねじを釘120に係止するために用いられるファスナーに対して嵌合するために、構成されている。さらに、上記釘120は、この釘120を角度的に位置決めするためのスロット198、を含んでいてよい。
次に、図14において、本発明の別の実施形態が、骨髄内釘組立体112として、示されている。この骨髄内釘組立体112は、図11〜図13の釘120、を含んでいる。図14の釘組立体112は、大転子44と小転子46との連結のために、構成されている。この釘組立体112は、第1の開口部128の中における位置決めのための第1のねじ138、を含んでいる。この第1のねじ138は、図示されているように、皮質ねじであってよく、図1〜図9の釘組立体10のねじ38、に類似している。上記第1の開口部128は、その第1の開口部の中心線134が大転子44から小転子46まで延在するように、配置されている。
次に、図15において、本発明のさらに別の実施形態が、骨髄内釘組立体114として、示されている。この骨髄内釘組立体114は、小転子144と大転子146を、それぞれ、連結するためと、大腿頸部3を大腿骨4に固定するために、用いられる。
図15において示されているような釘組立体114は、右大腿骨と共に使用するために、構成されている。この釘組立体114は、釘120と、第1のねじ138と、第2のねじ158と、を含んでいる。この第2のねじ158は、図1〜図9の釘組立体10の第2のねじ58、に類似している。また、この第2のねじ158は大腿頸部3に対する係合のために構成されていて、好ましくは、海綿質ねじの形態である。
第1のねじ138は第1の開口部128の中に嵌合し、第2のねじ158は第2の開口部132の中に嵌合する。この場合に、第1のねじ138は大転子44から小転子46まで延びている。第2のねじ158は、長骨または大腿骨4の外側の皮質壁から、第2の開口部132を通り、大腿骨4の頸部3および頭部5の中の海綿骨質の中まで、延びている。
図15において示されているように、第1のねじ138および第2のねじ158は、釘120の中に設置される場合に、釘120と共に、X字の形状を形成する。第1のねじ138と第2のねじ158は、第1のねじの開口部128および第2のねじの開口部132が同一平面ではないので、共に、同時に、設置可能であるが、これらは互いに対して斜めになっている。それゆえ、第1の開口部128と第2の開口部132は互いに交わらない。したがって、第1のねじ138および第2のねじ158は、共に釘120の中に設置される際に、互いに交わらず、それゆえ、共に、同時に利用可能である。
次に、図16において、本発明のさらに別の実施形態が、釘組立体116として、示されている。この釘組立体116は、釘120と、第2のねじ158と、第3のねじ167と、を含んでいる。この第3のねじ167は、第2のねじ158に類似しているか、同一であってもよい。
第2のねじ158は第2の開口部132を貫通していて、大腿骨4の外側の皮質壁から、第2の開口部132を通り、頸部3および頭部5の海綿骨質の中まで、延びている。同様に、第3のねじ167は第3の開口部168の中に嵌合している。この第3のねじ167は、簡単のために、第2のねじ158から離間していて平行な位置にあってよい。この第3のねじ167は、大腿骨4の外側の皮質壁から、第3の開口部168を通り、大腿骨4の頸部3および頭部5の中の海綿骨質の中まで、延びている。
図16において示されているように、第2のねじ158と第3のねじ167は、図16において示されているように、大腿頸部の骨折のスライド性の圧縮を行なうことを補助するための平滑な部分、を含んでいる。例えば、図16において示されているように、第2のねじ158は、第2の開口部132を通って位置決めするための平滑な部分157、を含んでいる。この平滑な部分157は骨折のスライド性の圧縮を補助する。上記第2のねじ158は、海綿質用のねじ山161を有するねじ山を付けた部分159、をさらに含んでおり、このねじ山を付けた部分159は大腿骨4の頸部3および頭部5の中に配置されている。第3のねじ167は第2のねじ158に類似しており、第3の開口部168の中にスライド可能に嵌合する平滑なシャンク部分169、を含んでいる。さらに、この第3のねじ167は、ねじ山を付けた部分169から外側に延出しているねじ山を付けた部分171、を含んでいる。このねじ山を付けた部分171は、頸部3および頭部5の中の海綿骨質に対して協働するための海綿質用のねじ山173、を含んでいる。
次に、図17において、本発明のさらに別の実施形態が、釘組立体210として、示されている。この釘組立体210は、この図17の釘組立体210が、頭部5および大腿頸部3を通るねじ山の内側への移動を最小限にするために、異なるねじ山の形態を有しているねじ、を使用していることを除いて、図7の釘組立体16に類似している。例えば、図17において示されているように、釘組立体210は、釘220の中の開口部が比較的に大きな直径のねじに適合するために比較的に大きくてよいことを除いて、図7の釘20に類似している釘220、を含んでいる。この釘220は、近位側部分248と、この近位側部分248から延出している遠位側部分250と、を含んでいる。また、この釘220は中実であってもよく、図17において示されているように、中空であるか、釘220の中央部分を縦方向に貫通している中央開口部またはカニューレ266を含んでいてもよい。
上記の近位側部分248は近位側部分の中心線254を定めており、遠位側部分250は遠位側部分の中心線256を定めている。これらの近位側部分の中心線254と遠位側部分の中心線256は、これらの間に、角度α″を定めている。この角度α″は、大転子44を通る釘220の設置を補助するように設けられている。
上記の釘220は、大腿頸部の骨折ならびに大転子から小転子に至る骨折に対する使用のために、構成されている。それゆえ、図17において示されているように、釘220は、第1の開口部の中心線234の方向に延びている第1の開口部228、を含んでいる。この第1の開口部の中心線234は、大転子44から小転子46まで、延在している。また、釘220は、第2の開口部の中心線236を定めている第2の開口部232、をさらに含んでいる。この第2の開口部の中心線236は大腿骨4の頸部3および頭部5に向かう方向に配向されている。また、上記第2の開口部232は、比較的に大きなファスナーに適合させるために、釘20の開口部32よりも、大きくてよい。
上記釘220は、第3の開口部の中心線270に沿う方向に配置されている第3の開口部268、をさらに含んでいる。図17において示されているように、第3の開口部の中心線270は第2の開口部の中心線236に対して平行であって離間している。また、上記第3の開口部268は、比較的に小さなねじを受容するために、第2の開口部232よりも、寸法が小さくてよい。この第3の開口部268は、釘組立体210に対応する回転防止ねじとして作用できる比較的に小型のねじを供給するように、備えられていてよい。
上記釘組立体210は、釘220の第2の開口部232の中にスライド可能に嵌合する第2のねじ258、を含んでいる。この第2のねじ258は、前記の釘組立体10の第2のねじ58、とは異なっている。すなわち、この第2のねじ258は、当該第2のねじ258の内側への移動を制限するように構成されている。また、この第2のねじ258は、ヘッド部262と、このヘッド部262から延びているシャンク260と、を有している。このシャンク260は、大腿骨4の頸部3および頭部5の中に位置している海綿骨質8に対する係合のための海綿質用のおねじのねじ山264、を含んでいてよい。
上記釘組立体210は第3のねじ267をさらに含んでいてよい。この第3のねじ267は第3の開口部268の中心線270に沿って延びていて、釘220の第3の開口部268の中にスライド可能に配置されている。また、この第3のねじ267は、図17において示されているように、第2のねじ258に対して平行であって離間していてよい。さらに、この第3のねじ267は第2のねじ258よりも直径が小さくてよい。また、この第3のねじ267は回転防止装置として利用できるので、この第3のねじ267は第2のねじ258よりも相当に小さくてよい。さらに、この第3のねじ267は、ヘッド部269と、シャンク271と、を含んでいてよい。このシャンク271は、大腿骨4の頸部3および頭部5の中に形成されている海綿骨質8に係合するためのねじ山277、を含んでいてよい。
上記第2のねじ258および第3のねじ267の長さは、そのねじのヘッド部が大腿骨4の皮質壁6に支えられて、シャンクが大腿骨4の頭部5の中に延在するように、決定されている。
次に、図17Aにおいて、上記釘220の、第1の開口部228、第2の開口部232、および第3の開口部268がさらに詳細に示されている。第1の開口部の中心線234は釘220の近位側部分248の中心線254と交わっている。また、第1の開口部の中心線234と近位側部分の中心線256は第1の平面272を定めている。さらに、第2の開口部の中心線236も近位側部分248の中心線254と交わっている。また、第3の開口部の中心線270も釘220の近位側部分248の中心線254と交わっている。実際に、第2の開口部の中心線236と第3の開口部の中心線270は第2の平面274を形成している。これらの第1の平面272と第2の平面274は、図17Aにおいて示されているように、これらの間に、角度σ′を形成している。
次に、図18において、釘組立体210が前方/後方の図において示されている。この釘組立体210は、近位側部分248と、遠位側部分250と、を含んでいる。さらに、この近位側部分248は、第1の開口部228と、第2の開口部232と、第3の開口部268と、を有している。
釘組立体210の釘220の遠位側部分250は、第1の遠位側開口部278を含んでおり、この遠位側開口部278は、図18において示されているように、釘220の縦軸256に対して、実質的に垂直または横向きであってよい。さらに、釘220の遠位側部分250は、第1の遠位側開口部278に対して離間していて平行な第2の遠位側開口部280、を含んでいてよい。上記第1の遠位側開口部278と第2の遠位側開口部280は釘220の遠位側の固定を行なうためのファスナーと協働して利用できる。
例えば、図18において示されているように、釘組立体210は、釘220の第1の遠位側開口部278を通して嵌合する第1の遠位側ねじ282、をさらに含んでいる。また、釘組立体210は、第2の遠位側開口部280を通して嵌合する第2の遠位側ねじ284、をさらに含んでいてよい。これらの第1の遠位側ねじ282と第2の遠位側ねじ284は皮質ねじの形態であってよく、大腿骨4の外部の皮質壁6に対して係合可能である。
次に、図19において、釘組立体210の釘220の内側/外側の図が示されている。この釘220は、近位側部分248と、遠位側部分250と、を含んでいる。この遠位側部分250は、図19において示されているように、長骨の管の形状に概ね一致する形状、を有していてよい。例えば、図19において示されているように、遠位側部分250は、弓形の部分288と、この弓形の部分288から延びている端部292と、を含んでいてよい。この弓形の部分288は原点290から延びている半径R2′により定めることができる。また、遠位側部分250の端部292は弓形の部分288から延びていて、概ね線形であってよい。
次に、図20および図21において、ねじ258は、例えば、このねじ258の第2の端部235に近接している縦方向の開口部266の中に形成されている、小さなカウンターボア233の中に形成されているめねじの形態をとる、取り出し用の特徴部分231、をさらに含んでいてよい。さらに、このねじ258は、このラグ・スクリュー258の第2の端部235から延びていて、上記の小さなカウンターボア233と縦方向の開口部266とに対して同心状である大きなカウンターボア237、も含んでいてよい。
次に、図21において、ねじ258は、このねじ258のシャンク260のシャンク外周部241において形成されている複数のねじ山264、をさらに含んでいてよい。この図21において示されているねじ山264は一様でない断面を有していてよく、このようなねじ山は、内容全体が、本明細書に組み込まれている、米国特許出願第11/168,737号において、さらに完全に記載されている。
再び、図21において、ねじ258のシャンク260の外周部241は、ねじ山264が形成されている第1の部分243を含んでいる。なお、上記第1の部分243が、ねじ258の第1の端部247から第2の端部325まで、そのねじ258の縦軸245に沿って、延在していてもよいことが、当然に、認められるであろう。また、図21において示されているように、外周部241が第2の部分249を含んでいてもよいことが、当然に、認められるであろう。このシャンク260の外周部241における第2の部分249は平滑な表面251を定めることができる。さらに、図21において示されているように、シャンク260の外周部241は概ね円筒形であってよく、例えば、DSの直径により、定めることができる。
上記のねじ258は、図21において示されているように、概ね円筒形であり、直径DSと全体の長さLにより定められている。このねじのシャンク260は、ねじ山264を含む第1の部分243と、平滑な表面251を有する第2の部分249と、を含んでいる。直径DSにおける全体の長さLは、ねじ山TLと、平滑なねじ山の付けられていない長さULと、に分けられている。このねじ山の長さTLは第1の部分243を定めており、平滑な部分の長さULは第2の部分249を定めている。ねじ山の長さTLは、例えば、シャンク260の全長Lの20〜40%の部分、であってよい。なお、平滑な部分の長さULは、好ましくは、ねじ258の第2の部分249が、大腿骨4の骨の骨折の圧縮を可能にするために、骨髄内釘220(図17を参照されたい)の斜めの第3の開口部268の中に、位置決め可能になるように、十分な長さであることが、当然に、認められるであろう。
上記のねじ山264は、図21において示されているように、ねじ258のシャンク260の外周部241の周囲に、螺旋状に、進んでよい。このねじ山264は、隣接しているねじ山の間に、縦軸245に沿って、間隔を定めているピッチPにより、定めることができる。さらに、このねじ山264は、右手または左手の方向の螺旋状の形態のいずれにおいても、縦軸245の周囲に、螺旋状に進んでよい。また、このねじ山は、図21において示されているように、単一リード型であってよいが、この代わりに、二重リード型の形態、あるいは、三重リード型の形態であってもよい。
次に、図23において、ねじ山264は任意の適当な形状またはねじ山の形態を有することができる。例えば、図23において示されているように、ねじ山264は箱およびテーパーの組み合わせ形態にすることができる。例えば、図23において示されているように、ねじ山264は、任意の適当な形状またはプロファイル253を有することができる。例えば、図23において示されているように、プロファイル253は、山頂部255と反対側の谷底部257と、を含むことができる。さらに、後端面261は、山頂部255と、ねじ258の第2の端部235に近接している谷底部257との間に配置されており、先端面263は、山頂部255と、ねじ258の第1の端部247に近接している谷底部257との間に配置されている。
図23において示されているように、先端面263および後端面261は、矢印261と反対側の方向に分解するよりも、矢印261の方向に組み立てるために、少ない力を供給するように、構成することが可能である。このような組み立ての容易さと分解の困難さとは、谷底部257および山頂部255に対して垂直または直角である形態を伴う後端面261を備えると共に、面取りされたまたは角度を付けた表面を伴うか、図23において示されているような、山頂部255と谷底部257との間において部分的に角度を付けた表面を伴う先端面263を備えることにより、図23において示されているように、達成できる。
さらに、図23において、ねじ山267がさらに詳細に示されている。このねじ258のねじ山264は、図23において示されているように、先端面263が垂直または直角な部分265と角度を付けた部分267とを含むように、先端面263を含んでいる。この角度を付けた部分267は、ねじ258を長骨または大腿骨4の中に組み立てるために、減少された力を供給する。この場合に、直角の部分265と角度を付けた部分267は、これらの間に、角度ααを定めていてよい。さらに、応力を最小限にするために、山頂部255と、谷底部257と、後端面261と、先端面263は、応力を最小限にするための弓形の部分を、それぞれの間に、含んでいてよい。
次に、図22〜図22Eにおいて、本発明の釘におけるねじのねじ山のための代替のプロファイルの形態が示されている。本発明によれば、図22において、本発明のねじのプロファイルの別の形態が示されている。この図22のねじ258Fは、プロファイル253Fを定めているねじ264F、を含んでいる。このプロファイル253Fは、離間していて平行な山頂部255Fと谷底部257F、を有している。さらに、プロファイル253Fは後端面261Fを含んでおり、この後端面261Fは谷底部257Fと山頂部255Fに対して垂直である。また、このプロファイル253Fは先端面263Fを含んでおり、この先端面263Fは、谷底部257Fと山頂部255Fとの間において、ある角度で、配置されている。
次に、図22Aにおいて、弓形の谷底部と山頂部とを含んでいるプロファイル253Aが示されている。例えば、図22Aにおいて示されているように、ねじ258Aのプロファイル253Aは弓形の山頂部255Aを含んでおり、この弓形の山頂部255Aまで、角度をつけた後端面261Aが延びている。先端面263Aも、同様に、弓形の山頂部255Aから延びている。上記プロファイル253Aは、後端面261Aと先端面263Aを連結している弓形の谷底部257A、をさらに含んでいる。
次に図22Bにおいて、ねじ258Bが、概ねV字形状のねじ山264Bを含んでいるプロファイル253Bを有するねじ山264B、を含むように、本発明のねじのねじ山に対応するさらに別のプロファイルが示されている。このプロファイル253Bは、後端面261Bと先端面263Bと、を含んでいる。この場合に、谷底部257Bおよび山頂部255Aは、図22Bにおいて示されているように、最も小さくなっている。
次に、図22Cにおいて、本発明によるねじのためのねじ山のさらに別のプロファイルが示されている。例えば、図22Cにおいて示されているように、このねじ258Cは、ブロック型または長方形であるプロファイル253Cを有するねじ山264C、を含んでいる。このプロファイル253Cは、平行で離間している、谷底部257Cと山頂部255Cと、を有している。さらに、このプロファイル253Cは、後端面261Cと、離間していて平行な先端面263Cと、を有している。これらの後端面261Cおよび先端面263Cは、谷底部257Cおよび山頂部255Cに対して、垂直または直角である。
次に、図22Dにおいて、本発明によるねじのためのねじ山のプロファイルのさらに別の実施形態が示されている。このねじ258Dのねじ山264Dのプロファイル253Dは、標準的なねじのねじ山の、概ね先端を切ったV字形状、を有している。また、このプロファイル253Dは、平坦な山頂部255Dと、反対側の角度を付けた後端面261Dおよび先端面263Dと、を含んでいる。さらに、谷底部257Dは、後端面261Dおよび先端面263Dから、延びている。
本発明のねじのねじ山のさらに別のプロファイルが、プロファイル253Eとして、示されている。このねじ258Eは、プロファイル253Eを有しているねじ山264E、を含んでいる。このプロファイル253Eは、山頂部255Eと離間している平行な谷底部257Eとに対して垂直である先端面263E、を含んでいる。また、このプロファイル253Eは、谷底部257Eと山頂部255Eとの間において、ある角度で位置決めされている後端面261E、をさらに含んでいる。
次に、図24および図25において、本発明のさらに別の実施形態が、釘組立体310として、示されている。この釘組立体310は、この釘組立体310が、左大腿骨の代わりに、右大腿骨と共に使用するためのものであることを除いて、図6の釘組立体14に類似している。例えば、図24において示されているように、釘組立体310は、図6の釘20の鏡像である釘320、を含んでいる。この釘320は、近位側部分348と遠位側部分350と、を有している。この近位側部分348は、大転子44を小転子46に連結することにおいて使用するための第1の開口部328、を含んでいる。この近位側部分348はまた、大腿骨4の頸部3および頭部5に係合するための、第2の開口部332と第3の開口部368、も含んでいる。
上記釘320の遠位側部分350は第1の遠位側開口部378を含んでいる。この第1の遠位側開口部378は、釘320の遠位側部分350の縦軸356に対して、概ね垂直または直角であってよい。さらに、釘320の遠位側部分350は、第1の遠位側開口部378に対して、離間していて概ね平行な第2の遠位側開口部380、を含むことも可能である。上記第1の遠位側開口部は第1の遠位側ねじ382を受容するような大きさに作られている。同様に、第2の遠位側開口部380は第2の遠位側ねじ384を受容するような大きさに作られている。これらの第1の遠位側ねじ382および第2の遠位側ねじ384は、図24において示されているように、皮質ねじの形態であってよく、これらの皮質ねじは大腿骨4の皮質6に係合する。
図24において示されているような釘組立体310は、大腿頸部の骨折を固定することにおいて使用するためのものであり、それゆえ、第2の開口部332の中にスライド可能に嵌合する第2のねじ358、を含んでいる。この第2のねじ358は、図24において示されているように、完全にねじ山が付けられているねじであって、大腿骨4の頸部3および頭部5の中に延在している。この第2のねじ358は海綿質ねじの形態であってよい。上記釘組立体310は第3のねじ367をさらに含んでおり、この第3のねじ367は第3の開口部368の中にスライド可能に嵌合する。また、この第3のねじ367は、大腿骨4の皮質壁8から、第3の開口部368を通り、大腿骨4の頸部3および頭部5の中まで、延びている。さらに、この第3のねじ367は、第2のねじ358に対して、平行に離間して、配置されている。また、この第3のねじ367は、完全にねじ山が付けられている海綿質ねじの形態、であってよい。
次に、図25において、釘320の内側/外側の図が示されている。この釘320は、近位側部分348と遠位側部分350、を含んでいる。この近位側部分348は概ね線形であってよい。また、遠位側部分350は、弓形の部分388と先端部分392、を有していてよい。これらの弓形の部分388および先端部分392は右大腿骨の管に一致するように設計されている。弓形部分388は、例えば、原点390から延びている半径R2″により、描くことができる。また、先端部分392は、例えば、角度θ’’’で延びている。この先端部分392は第1の遠位側開口部378を含むことができ、この第1の遠位側開口部378は、図25において示されているように、概ね円形の形状を有していてよい。また、上記の先端部分392は第2の遠位側開口部380をさらに含んでいてよく、この第2の遠位側開口部380は、図25において示されているように、概ね卵形の形状を有していてよい。
次に、図26において、本発明のさらに別の実施形態が、釘組立体312として、示されている。この釘組立体312は図24および図25の釘320を利用しているが、異なる様式のねじも利用する。この釘組立体312は概ねX字形状を伴うねじを備えていて、大転子から小転子に至る骨折と大腿頸部の骨折との両方を含む骨折を修復するために使用可能である。また、この釘組立体312は、釘320と、第1のねじ338および第2のねじ358と、を含んでいる。第1のねじ338は第1の開口部328の中にスライド可能に嵌合していて、大転子44から小転子46まで延びている。また、第2のねじ358は第2の開口部332を貫通して、大腿骨4の頸部3および頭部5に係合している。
次に、図27において、本発明のさらに別の実施形態が、釘組立体410として、示されている。この図27において示されているような釘組立体410は左大腿骨の中において使用するためのものであり、釘410を含んでおり、この釘410は大腿骨4の梨状陥凹9の中に入るために適している。この釘410が大腿骨4の梨状陥凹9の中に挿入される点において、この釘は、図27において示されているような前方/後方の図において、概ね直線状である。また、図27において示されているような釘410は、近位側部分448と遠位側部分450と、を含んでいる。さらに、この釘410は中央開口部またはカニューレ466を含んでいて、図27の前方/後方の図において、概ね直線状または線形である縦方向の中心線454を有していてよい。
上記の釘組立体410は、釘420の第2の開口部432の中にスライド可能に嵌合する第2のねじ458、をさらに含んでいる。この第2のねじ458は、図27において示されているように、部分的にねじ山が付けられているねじの形態であり、ヘッド部462と、ねじ山464を有する部分を含んでいるシャンク460と、を含んでいる。また、第2のねじ458は大腿骨4の頸部3および頭部5の海綿骨質8の中まで延びている。
図27の釘組立体410は、釘420の中に形成されている第3の開口部468の中にスライド可能に嵌合している第3のねじ467、をさらに含んでいてよい。この場合に、第2の開口部432は第2の開口部の中心線436を定めている。また、第3の開口部468は第3の開口部の中心線470を定めている。これらの第2の開口部の中心線436と第3の開口部の中心線470は、図27において示されているように、平行であって離間していてよい。上記釘組立体420は、第1のねじ438として、仮想線で示されている第3のねじ、をさらに含んでいてよい。この第1のねじ438は釘420の中に形成されている第1の開口部428の中に嵌合されうる。
上記第3のねじ467は、大腿骨4の皮質骨6に支えられているヘッド部469、を含んでいてよい。この第3のねじ467は、平滑な部分とおねじのねじ山477とを含んでいるシャンク475、を含んでいてよい。この第3のねじ467におけるおねじのねじ山477は、海綿骨質に嵌合して係合するための、海綿質型であってよい。
次に、図27Aにおいて、釘410の開口部がさらに詳細に示されている。この釘410は、第1の開口部の中心線434に沿って延びている第1の開口部428、を含んでいる。この第1の開口部の中心線434は釘420の縦軸454に交わっている。さらに、釘420の縦軸454と第1の開口部の中心線434は第1の平面472を定めている。
上記釘410は、第2の開口部の中心線436を定めている第2の開口部432、をさらに含んでいる。さらに、この釘410は、第3の開口部の中心線470を定めている第3の開口部468、を含んでいる。図27Aにおいて示されているように、第2の開口部の中心線436と第3の開口部の中心線470は釘420の中心線454に交わっている。これらの、第2の開口部の中心線436と、第3の開口部の中心線470と、釘420の中心線454は第2の平面474を定めている。この第2の平面474と上記第1の平面472は、これらの間に、角度σ’’’を定めている。
次に、図28において、本発明のさらに別の実施形態が、釘組立体412として、示されている。この釘組立体412は図27の釘組立体410に類似しているが、部分的にねじ山が付けられているねじの代わりに、完全にねじ山が付けられているねじを利用している。また、この釘組立体412は図27の釘420を含んでいる。この釘420は、第1の開口部428と、第2の開口部432と、第3の開口部468と、を含んでいる。また、この釘420は、近位側部分448と、遠位側部分450と、を有している。さらに、上記の釘組立体412は、第2の開口部432の中にスライド可能に嵌合している完全にねじ山が付けられている第2のねじ458A、を含んでいる。また、この釘組立体412は、第3の開口部468の中にスライド可能に嵌合している完全にねじ山が付けられている第3のねじ467A、をさらに含んでいる。
上記釘420の遠位側部分450は第1の遠位側開口部478を含んでおり、この第1の遠位側開口部478は、釘420の縦軸454に対して、横方向または垂直に、配置されている。この釘420は、第1の遠位側開口部478に対して、離間していて概ね平行な、第2の遠位側開口部480、をさらに含んでいてよい。また、上記釘組立体412は第1の遠位側ねじ482をさらに含んでいてよく、この第1の遠位側ねじ482は第1の遠位側開口部478の中に嵌合できる。さらに、上記釘組立体412は、第2の遠位側開口部480に嵌合するための第2の遠位側ねじ484、も含んでいてよい。
次に、図29において、図27の釘組立体410と共に、ならびに、図28の釘組立体412と共に、使用するための釘420の内側/外側の図が示されている。この釘組立体420は、近位側部分448と遠位側部分450と、を有している。この近位側部分448は、第1の開口部428と、第2の開口部432と、第3の開口部468と、を含んでいる。また、遠位側部分450は、弓形の部分488と先端部分492と、を含んでいる。これらの弓形の部分488と先端部分492は、左の長骨または大腿骨の弓形の骨髄管の中に形成されるように構成されている。
上記弓形の部分488は原点490から延びている半径R2’’’により定められている。また、先端部分492は概ね線形であり、弓形の部分488から、角度θ″″で延びている。この先端部分492は、第1の遠位側開口部478と第2の遠位側開口部480、を有している。この第1の遠位側開口部478は、図19において示されているように、概ね円筒形であってよい。また、第2の遠位側開口部480は、図19において示されているように、卵形であってよい。
上記釘410は、図29において示されているように、この湾曲している釘410を、長骨、例えば、大腿骨、の骨髄管の中に案内することを補助するための、例えば、シャンファー449等の、平坦な表面のような、レリーフ面、を含んでいる。なお、上記のシャンファーは、例えば、球形または円筒形の一部分等の、例えば、弓形のような、平坦でない表面を有していてもよいことが、当然に、認められるであろう。
次に、図29Aにおいて、シャンファー449は、釘410の湾曲した部分の原点490に対向している遠位側端部の側において示されているシャンファー449を伴う内側/外側の図において、示されている。このシャンファーは、釘410の縦方向の外周部から、角度θ3により定めることができる。さらに、このシャンファーは、釘410の遠位側端部から、シャンファーの長さCL2により、定めることができる。
次に、図29Bにおいて、シャンファー449は、遠位側端部において示されているシャンファー449を伴う前方/後方の図において、示されている。なお、この先端部分が、図示されているよりも、大きくても小さくてもよいことが、当然に、認められるであろう。
次に、図30、図31および図32において、本発明の組立体における骨髄内釘は右大腿骨のための梨状陥凹釘の形態にできる。
例えば、図30において示されているように、本発明のさらに別の実施形態は、釘組立体510として、示されている。この釘組立体510は骨髄内釘520を含んでいる。この釘520は、近位側部分548と、遠位側部分550と、有している。これらの近位側部分548と遠位側部分550は、図30の前方/後方の図において、線形であってよい。換言すれば、これらの近位側部分548と遠位側部分550は共通の縦方向の中心線554により定めることができる。さらに、近位側部分548は、第1の開口部528と、第2の開口部532と、第3の開口部568と、を有している。
上記釘520の遠位側部分550は第1の遠位側開口部578を含んでいてよく、この第1の遠位側開口部578は釘520の縦軸554に対して、横方向または垂直である。また、この釘520の遠位側部分550は、その第1の遠位側開口部578に対して離間していて平行な第2の遠位側開口部580、をさらに含んでいてよい。
上記釘組立体520は、釘520と第2のねじ558と、を含んでいてよく、この第2のねじ558は第2の開口部532の中にスライド可能に嵌合されている。この第2のねじ558は海綿質ねじであってよく、図30において示されているように、完全にねじ山が付けられていてよい。この第2のねじ558は大腿骨4の頸部3および頭部5の中に延在可能である。さらに、上記釘組立体510は第3のねじ567を含んでいてよく、この第3のねじ567は第3の開口部568の中にスライド可能に嵌合されている。また、この第3のねじ567は海綿質ねじの形態であってよく、第2のねじ558に対して平行であって離間していてよい。この第3のねじ567は大腿骨4の頸部3および頭部5の中に延在可能である。また、この第3のねじ567は、頭部5の、大腿骨4の残りの部分に対する、回転を避けるための回転防止装置として、使用可能である。
上記釘組立体510は、第1の遠位側開口部578にスライド可能に係合するための第1の遠位側ねじ582、をさらに含んでいてよい。この第1の遠位側ねじ582は皮質ねじの形態であってよく、第1の皮質6から大腿骨4における反対側の皮質まで延在可能である。上記釘組立体510は、釘520の第2の遠位側開口部580の中にスライド可能に嵌合するための第2の遠位側ねじ582、をさらに含んでいてよい。この第2の遠位側ねじ584は第1の遠位側ねじ582に類似していてよく、皮質ねじの形態であってよい。
次に、図31において、図30の釘組立体510と共に使用するための釘520が、内側/外側の図において、さらに詳細に示されている。この釘520は、好ましくは、この釘520が挿入される右大腿骨の骨髄管の形状に一致している形状、を有している。また、この釘520は、近位側部分548と、遠位側部分550と、を有していてよい。この近位側部分548は、第1の開口部528と、第2の開口部532と、第3の開口部568と、を含むことができる。
上記遠位側部分550は、大腿骨の骨髄管に一致するように、概ね曲げられた形状を有している弓形の部分588、を含んでいてよい。この弓形の部分588は、原点590から延びている半径R2’’’″により、定めることができる。さらに、遠位側部分550は先端部分592を含んでいてよく、この先端部分592は概ね線形である。また、この先端部分592は弓形の部分588から角度θ’’’″で延びていてよく、第1の遠位側開口部578と、第2の遠位側開口部580と、を含むことができる。さらに、第1の遠位側開口部578は、図25において示されているように、概ね円筒形であってよい。また、第2の遠位側開口部580は、図25において示されているように、卵形の形状を有している。
次に、図32において、本発明のさらに別の実施形態が、釘組立体512として、示されている。この釘組立体512は、図30および図31の釘520を利用しており、頸部の骨折および大転子44および小転子46の骨折を修復するために、あるいは、頸部ねじの支持と大転子から小転子に至るねじの支持により骨折を修復することを可能にするように、用いられる。この釘組立体520は、釘520と、第1のねじ538と、第2のねじ558と、を含んでいる。この第1のねじ538は釘520の第1の開口部528の中に嵌合して、大転子44から小転子46まで延びている。この第1のねじ538は皮質ねじの形態であってよく、大転子と小転子546の両方において、皮質壁6に係合できる。また、第2のねじ558は第2の開口部532の中に嵌合して、大腿骨4の皮質壁6から大腿骨4の頸部3および頭部5の中まで、延びている。この第2のねじ558は、頸部3および頭部5の中に位置している海綿骨質8に係合するための海綿質ねじの形態であってよい。
次に、図33において、本発明のさらに別の実施形態が、釘組立体またはキット600として、示されている。このキット600は釘20を含んでいる。また、このキット600は、例えば、第1のねじ38等の、ねじも含んでいてよい。さらに、このキット600は、例えば、部分的にねじ山が付けられている第2の近位側ねじ658等、の形態における第2の近位側ねじ、を含んでいてよい。さらに、上記キット600は第3の部分的にねじ山が付けられているねじ667、を含んでいてよい。なお、このキット600がさらに付加的なねじも含んでいてよいことが、当然に、認められるであろう。例えば、上記キット600は、大腿頸部の中において使用するための完全にねじ山が付けられているねじ、も含むことができる。上記キット600は、第2の完全にねじ山が付けられているねじ658Aならびに第3の完全にねじ山が付けられているねじ667A、をさらに含むことも可能である。なお、このキット600が、例えば、第1の遠位側ねじ682および第2の遠位側ねじ684等の、遠位側ねじ、をさらに含んでいてよいことが、当然に、認められるであろう。
次に、図34において、本発明のさらに別の実施形態が、外科的な技法または処置700として、示されている。この外科処置700は、骨髄内釘を供給する第1の工程702、を含んでいる。この釘は、縦軸と、外周部と、を含んでいる。この外周部は、長骨の骨髄管の中に嵌合するための大きさに作られている。上記釘は第1の開口部を定めている第1の内壁を有している。この第1の開口部は第1の開口部の中心線を定めている。上記釘は第2の内壁を有しており、この第2の内壁は釘を通る第2の開口部を定めている。さらに、この第2の開口部は第2の開口部の中心線を定めている。上記第1の開口部の中心線と第2の開口部の中心線は、互いに対して、斜めになっている。また、第1の開口部の中心線と本体部分の縦軸は、これらの間に、鋭角を形成している。上記方法700は、骨髄管の中に少なくとも部分的に、上記釘を配置する第2の工程704、をさらに含んでいる。さらに、上記方法700は、長骨との協働と、上記釘の第1の開口部とのスライド可能な協働とのために、第1のねじを供給する第3の工程706、を含んでいる。上記方法700は、長骨の小転子の皮質壁を通して第1のねじを挿入する第4の工程708、をさらに含んでいる。さらに、上記方法700は、第1の開口部を通して第1のねじを挿入する第5の工程710と、長骨の大転子の皮質壁を通して第1のねじを挿入する第6の工程712と、をさらに含んでいる。さらに、上記方法700は、長骨との協働と、釘の中の第2の開口部とのスライド可能な協働とのために、第2のねじを供給する第7の工程714、を含んでいる。上記方法700は、長骨の皮質壁を通して第2のねじを挿入する第8の工程716と、第2の開口部を通して第2のねじを挿入する第9の工程718と、をさらに含んでいる。さらに、上記方法700は、長骨の皮質壁を通して第2のねじを挿入する第10の工程720、を含んでいる。
次に、図35において、本発明のさらに別の実施形態が、外科的な処置または外科的な方法800として、示されている。この方法800は、骨髄内釘を供給する第1の工程802、を含んでいる。この釘は、縦軸と、長骨の骨髄管の中に嵌合するための釘の外周部と、を定めている。上記釘は第1の内壁を有しており、この第1の内壁は釘を通る第1の開口部を定めている。この第1の開口部は第1の開口部の中心線を定めている。上記釘は第2の内壁を有しており、この第2の内壁は釘を通る第2の開口部を定めている。さらに、この第2の開口部は第2の開口部の中心線を定めている。上記第1の開口部の中心線および第2の開口部の中心線は、互いに対して、斜めになっている。さらに、この第1の開口部の中心線および/または第2の開口部の中心線は上記釘の上記縦軸に対して横方向である。また、本体部分の縦軸と第1の開口部の中心線は、互いの間に、鋭角を形成している。また、本体部分の縦軸と第2の開口部の中心線も、互いの間に、鋭角を形成している。上記方法800は、骨髄管の中に少なくとも部分的に、上記釘を配置する第2の工程804、を含んでいる。さらに、上記方法800は、長骨との協働と、上記釘の第1の開口部とのスライド可能な協働とのために、第1のねじを供給する第3の工程806、を含んでいる。上記方法800は、長骨の小転子の皮質壁を通して第1のねじを挿入する第4の工程808、を含んでいる。さらに、上記方法800は、第1の開口部を通して第1のねじを挿入する第5の工程810と、長骨の大転子の皮質壁を通して第1のねじを挿入する第6の工程812と、を含んでいる。さらに、上記方法800は、長骨との協働と、釘の中の第2の開口部とのスライド可能な協働とのために、第2のねじを供給する第7の工程814、を含んでいる。上記方法800は、長骨の皮質壁を通して第2のねじを挿入する第8の工程816と、第2の開口部を通して第2のねじを挿入する第9の工程818と、を含んでいる。さらに、上記方法800は、長骨の皮質壁を通して第2のねじを挿入する第10の工程820、を含んでいる。
以上のように、本発明とその利点が詳細に説明されているが、種々の変形、置換および変更が、添付の特許請求の各請求項により定められているような、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、行なうことが可能であることが理解されるべきである。
〔実施の態様〕
(1)長骨の骨髄管の中において使用するための骨髄内釘において、
本体部分であって、縦軸、および、前記長骨の前記骨髄管の中に嵌合するための前記本体部分の外周部、を定めている、本体部分、
を備えており、
前記本体部分は、前記本体部分を通る第1の開口部を定めている前記本体部分の第1の内壁、を有しており、
前記第1の開口部は、第1の開口部の中心線を定めており、
前記本体部分は、前記本体部分を通る第2の開口部を定めている前記本体部分の第2の内壁、を有しており、
前記第2の開口部は、第2の開口部の中心線を定めており、
前記第1の開口部の中心線と前記第2の開口部の中心線とは、互いに対して斜めになっており、
前記第1の開口部の中心線と前記本体部分の前記縦軸とは、これらの中心線と縦軸との間に、鋭角を形成している、
釘。
(2)実施態様1に記載の釘において、
前記本体部分の少なくとも一部分は、前記縦軸に沿って、カニューレ形成されている、釘。
(3)実施態様1に記載の釘において、
前記本体部分の少なくとも一部分は、前記縦軸に沿った溝を定めている、釘。
(4)実施態様1に記載の釘において、
前記第1の開口部、および前記第2の開口部のうちの少なくとも一方は、概ね円筒形の形状を有している、釘。
(5)実施態様1に記載の釘において、
前記第1の開口部、および前記第2の開口部のうちの少なくとも一方は、概ね卵形の形状を有している、釘。
(6)実施態様1に記載の釘において、
前記第2の開口部の中心線は、前記本体部分の前記縦軸に対して垂直である、釘。
(7)実施態様1に記載の釘において、
前記第1の開口部の中心線、および前記第2の開口部の中心線のうちの少なくとも一方は、前記本体部分の前記縦軸に交わっている、釘。
(8)実施態様1に記載の釘において、
前記本体部分は、第3の開口部を定めている内壁、をさらに有しており、
前記第1の開口部、および前記第2の開口部は、概ね円筒形の形状を有している、
釘。
(9)実施態様1に記載の釘において、
前記本体部分の前記外周部は、ほぼ円筒形である、釘。
(10)実施態様9に記載の釘において、
前記釘は、第1の直径を有している第1の部分と、第2の直径を有している第2の部分と、を定めており、
前記第1の直径は前記第2の直径よりも大きい、
釘。
(11)実施態様10に記載の釘において、
前記第1の開口部、および前記第2の開口部は、前記第1の部分の中に配置されている、釘。
(12)長骨の骨髄管の中において使用するための骨髄内釘組立体において、
釘であって、
前記釘は、縦軸、および、前記長骨の前記骨髄管の中に嵌合するための前記釘の外周部、を定めており、
前記釘は、前記釘を通る第1の開口部を定めている前記釘の第1の内壁、を有しており、
前記第1の開口部は、第1の開口部の中心線を定めており、
前記釘は、前記釘を通る第2の開口部を定めている前記釘の第2の内壁、を有しており、
前記第2の開口部は、第2の開口部の中心線を定めており、
前記第1の開口部の中心線と前記第2の開口部の中心線とは、互いに対して斜めになっており、
前記第1の開口部の中心線と前記本体部分の前記縦軸とは、これらの中心線と縦軸との間に、鋭角を形成している、
釘と、
前記第1の開口部にスライド可能に嵌合されている第1のねじと、
前記第2の開口部にスライド可能に嵌合されている第2のねじと、
を備えている、釘組立体。
(13)実施態様12に記載の釘組立体において、
前記釘の少なくとも一部分は、前記縦軸に沿って、カニューレ形成されている、釘組立体。
(14)実施態様12に記載の釘組立体において、
前記釘の少なくとも一部分は、前記縦軸に沿った溝を定めている、釘組立体。
(15)実施態様12に記載の釘組立体において、
前記第1の開口部、および前記第2の開口部の内の少なくとも一方は、概ね円筒形の形状を有している、釘組立体。
(16)実施態様12に記載の釘組立体において、
前記第1の開口部、および前記第2の開口部の内の少なくとも一方は、概ね卵形の形状を有している、釘組立体。
(17)実施態様12に記載の釘組立体において、
前記第2の開口部の中心線は、前記釘の前記縦軸に対して垂直である、釘組立体。
(18)実施態様12に記載の釘組立体において、
前記第1の開口部の中心線、および前記第2の開口部の中心線のうちの少なくとも一方は、前記釘の前記縦軸に交わっている、釘組立体。
(19)実施態様12に記載の釘組立体において、
前記釘は、第3の開口部を定めている内壁、をさらに有しており、
前記第1の開口部、および前記第2の開口部は、概ね円筒形の形状を有している、
釘組立体。
(20)実施態様12に記載の釘組立体において、
前記釘の前記外周部は、ほぼ円筒形である、釘組立体。
(21)実施態様12に記載の釘組立体において、
前記釘は、第1の直径を有している第1の部分と、第2の直径を有している第2の部分と、を定めており、
前記第1の直径は前記第2の直径よりも大きい、
釘組立体。
(22)実施態様21に記載の釘組立体において、
前記第1の開口部、および前記第2の開口部は、前記第1の部分の中に配置されている、釘組立体。
(23)実施態様12に記載の釘組立体において、
前記第1のねじ、および前記第2のねじのうちの少なくとも一方は、カニューレ形成されている、釘組立体。
(24)実施態様12に記載の釘組立体において、
前記釘は、めねじをさらに含んでいる、釘組立体。
(25)実施態様12に記載の釘組立体において、
前記釘の前記縦軸と前記第2の開口部の中心線とは、これらの縦軸と中心線との間に、鋭角を定めている、釘組立体。
(26)実施態様12に記載の釘組立体において、
前記釘は、前記釘を通る第3の開口部、をさらに定めている、釘組立体。
(27)実施態様12に記載の釘組立体において、
前記釘は、前記釘を通る第3の開口部、をさらに定めている、釘組立体。
(28)長骨における傷害の手術を行なう方法において、
骨髄内釘を供給する工程であって、
前記釘は、縦軸、および、前記長骨の前記骨髄管の中に嵌合するための前記釘の外周部、を定めており、
前記釘は、前記釘を通る第1の開口部を定めている前記釘の第1の内壁、を有しており、
前記第1の開口部は、第1の開口部の中心線を定めており、
前記釘は、前記釘を通る第2の開口部を定めている前記釘の第2の内壁、を有しており、
前記第2の開口部は、第2の開口部の中心線を定めており、
前記第1の開口部の中心線と前記第2の開口部の中心線とは、互いに対して斜めになっており、
前記第1の開口部の中心線と前記本体部分の前記縦軸とは、これらの中心線と縦軸との間に、鋭角を形成している、
工程と、
前記釘を、少なくとも部分的に、前記骨髄管の中に位置させる工程と、
前記長骨との協働、および、前記釘の中の前記第1の開口部とのスライド可能な協働のために、第1のねじを供給する工程と、
前記長骨の小転子の皮質壁を通して前記第1のねじを挿入する工程と、
前記第1の開口部を通して前記第1のねじを挿入する工程と、
前記長骨の大転子の皮質壁を通して前記第1のねじを挿入する工程と、
前記長骨との協働、前記釘の中の前記第2の開口部とのスライド可能な協働のために、第2のねじを供給する工程と、
前記長骨の皮質壁を通して前記第2のねじを挿入する工程と、
前記第2の開口部を通して前記第2のねじを挿入する工程と、
前記長骨の皮質壁を通して前記第2のねじを挿入する工程と、
を含む、方法。
左大腿骨の中に植え込まれている左大腿転子釘組立体の形態の、本発明の実施形態による、骨髄内釘組立体の、部分的な、前方/後方の図である。 図1の釘組立体の端面図であり、ねじの角度的な関係を示している。 概ね、図1の釘の近位側端部からの、斜視図であり、釘に交差しているねじを示している。 図1の骨髄内釘組立体の骨髄内釘の前方/後方の図である。 図2の骨髄内釘の内側/外側の図である。 図3の釘の遠位側端部の拡大されている内側/外側の図であり、シャンファーをさらに詳細に示している。 図3の釘の遠位側端部の拡大されている前方/後方の図であり、シャンファーをさらに詳細に示している。 図2の骨髄内釘における、骨髄内釘組立体の近位側端部の、部分的に断面の、拡大されている部分的な前方/後方の図である。 使用において、大転子/小転子のねじだけを伴って、左大腿骨の中に植え込まれている、図1の骨髄内釘組立体の近位側端部の、拡大されている部分的な前方/後方の図である。 使用において、2個の完全にねじ山を付けた大腿頸部ねじを伴って、左大腿骨の中に植え込まれている、図1の骨髄内釘組立体の近位側端部の、拡大されている部分的な前方/後方の図である。 使用において、2個の部分的にねじ山を付けた大腿頸部ねじを伴って、左大腿骨の中に植え込まれている、図1の骨髄内釘組立体の近位側端部の、拡大されている部分的な前方/後方の図である。 使用において、完全にねじ山を付けた大腿頸部ねじと部分的にねじ山を付けた大腿頸部ねじを伴って、左大腿骨の中に植え込まれている、図1の骨髄内釘組立体の近位側端部の、拡大されている部分的な前方/後方の図である。 図1の釘組立体において使用するための皮質ねじの平面図である。 図1の釘組立体において使用するための第1の遠位側皮質ねじの平面図である。 図1の釘組立体において使用するための第2の遠位側皮質ねじの平面図である。 図1の釘組立体において使用するための第1の海綿質ねじの平面図である。 図1の釘組立体において使用するための第2の海綿質ねじの平面図である。 右大腿骨の中に植え込まれている右大腿転子釘組立体の形態の、本発明の実施形態による、骨髄内釘の、前方/後方の図である。 図11の骨髄内釘の内側/外側の図である。 図12の骨髄内釘の細長いスロットの部分的な内側/外側の図である。 図11の骨髄内釘の部分的な前方/後方の図である。 本発明による釘組立体を形成するために用いる大転子/小転子ねじのみを伴って、右大腿骨の中に植え込まれている、図11の骨髄内釘の近位側端部の、拡大されている部分的な前方/後方の図である。 本発明による釘組立体を形成するために、使用において、大転子/小転子用のねじと部分的にねじ山を付けた大腿頸部用のねじとを伴って、右大腿骨の中に植え込まれている、図11の骨髄内釘の近位側端部の、拡大されている部分的な前方/後方の図である。 使用において、2個の部分的にねじ山を付けた大腿頸部ねじを伴って、右大腿骨の中に植え込まれている、図11の骨髄内釘の近位側端部の、拡大されている部分的な前方/後方の図である。 左大腿骨の中に植え込まれる釘組立体を形成するために、使用において、2個の部分的にねじ山を付けた大腿頸部ねじであって、一方がカニューレ形成されているラグ・スクリューである、大腿頸部ねじを伴って、左大腿転子釘の形態における、本発明の別の実施形態による、骨髄内釘組立体の、部分的な前方/後方の図である。 図17の釘組立体の端面図であり、ねじの角度的な関係を示している。 図17の骨髄内釘組立体の骨髄内釘の前方/後方の図である。 図18の骨髄内釘の内側/外側の図である。 図17の釘組立体において使用するためのラグ・スクリューの平面図である。 矢印の方向に、線21−21に沿う、図20のラグ・スクリューの断面図である。 本発明の骨髄内釘組立体の代替の実施形態と共に使用するための、代替のラグ・スクリューに対応する、箱型のねじ山の形態の部分図である。 本発明の骨髄内釘組立体の代替の実施形態と共に使用するための、代替のラグ・スクリューに対応する、標準的なねじ山の形態の部分図である。 本発明の骨髄内釘組立体の代替の実施形態と共に使用するための、代替のラグ・スクリューに対応する、V字形状のねじ山の部分図である。 本発明の骨髄内釘組立体の代替の実施形態と共に使用するための、代替のラグ・スクリューに対応する、正方形の形状のねじ山の部分図である。 本発明の骨髄内釘組立体の代替の実施形態と共に使用するための、代替のラグ・スクリューに対応する、先端を切ったV字形状のねじ山の部分図である。 本発明の骨髄内釘組立体の代替の実施形態と共に使用するための、代替のラグ・スクリューに対応する、逆の箱型のねじ山の部分図である。 図22のねじの箱型の形状のねじ山の拡大されている断面図である。 右大腿骨の中に植え込まれている、右大腿転子釘の形態における、本発明の実施形態による、骨髄内釘の前方/後方の図である。 図24の骨髄内釘の内側/外側の図である。 本発明の別の実施形態による釘組立体を形成するために、使用において、大転子/小転子用のねじと大腿頸部用のねじとを伴って、右大腿骨の中に植え込まれている、図11の骨髄内釘の近位側端部の拡大されている部分的な前方/後方の図である。 梨状陥凹入口を伴って、左大腿骨の中に植え込まれる釘組立体を形成するために、使用において、2個の部分的にねじ山を付けた大腿頸部ねじであって、一方がカニューレ形成されているラグ・スクリューである、大腿頸部ねじを伴っている、左大腿転子釘の形態における、本発明の別の実施形態による、骨髄内釘組立体の部分的な前方/後方の図である。 図27の釘組立体の端面図であり、ねじの角度的な関係を示している。 図27の骨髄内釘組立体の骨髄内釘の前方/後方の図である。 図28の骨髄内釘の内側/外側の図である。 図29の釘の遠位側端部の拡大されている内側/外側の図であり、シャンファーをさらに詳細に示している。 図29の釘の遠位側端部の拡大されている前方/後方の図であり、シャンファーをさらに詳細に示している。 梨状陥凹入口を伴って、右大腿骨の中に植え込まれる、右大腿転子釘の形態における、本発明の実施形態による、骨髄内釘の前方/後方の図である。 図30の骨髄内釘の内側/外側の図である。 本発明の別の実施形態による釘組立体を形成するために、使用において、大転子/小転子用のねじと大腿頸部用のねじを伴って、右大腿骨の中に植え込まれている、図30の骨髄内釘の近位側端部の、拡大されている部分的な前方/後方の図である。 本発明のさらに別の実施形態による、傷害の外科手術を行なうことにおいて使用するためのキットの平面図である。 本発明の別の実施形態による、傷害の外科手術を行なう方法の、第1の部分のフロー図である。 図34のフロー図の第2の部分である。 本発明のさらに別の実施形態による、傷害の外科手術を行なう方法の、第1の部分のフロー図である。 図35のフロー図の第2の部分である。

Claims (12)

  1. 長骨の骨髄管の中において使用するための骨髄内釘において、
    本体部分であって、縦軸、および、前記長骨の前記骨髄管の中に嵌合するための前記本体部分の外周部、を定めている、本体部分、
    を備えており、
    前記本体部分は、前記本体部分を通る第1の開口部を定めている前記本体部分の第1の内壁、を有しており、
    前記第1の開口部は、第1の開口部の中心線を定めており、
    前記本体部分は、前記本体部分を通る第2の開口部を定めている前記本体部分の第2の内壁、を有しており、
    前記第2の開口部は、第2の開口部の中心線を定めており、
    前記第1の開口部の中心線と前記第2の開口部の中心線とは、互いに対して斜めになっており、
    前記第1の開口部の中心線と前記本体部分の前記縦軸とは、これらの中心線と縦軸との間に、鋭角を形成している、
    釘。
  2. 請求項1に記載の釘において、
    前記本体部分の少なくとも一部分は、前記縦軸に沿って、カニューレ形成されている、釘。
  3. 請求項1に記載の釘において、
    前記本体部分の少なくとも一部分は、前記縦軸に沿った溝を定めている、釘。
  4. 請求項1に記載の釘において、
    前記第1の開口部、および前記第2の開口部のうちの少なくとも一方は、概ね円筒形の形状を有している、釘。
  5. 請求項1に記載の釘において、
    前記第1の開口部、および前記第2の開口部のうちの少なくとも一方は、概ね卵形の形状を有している、釘。
  6. 請求項1に記載の釘において、
    前記第2の開口部の中心線は、前記本体部分の前記縦軸に対して垂直である、釘。
  7. 請求項1に記載の釘において、
    前記第1の開口部の中心線、および前記第2の開口部の中心線のうちの少なくとも一方は、前記本体部分の前記縦軸に交わっている、釘。
  8. 請求項1に記載の釘において、
    前記本体部分は、第3の開口部を定めている内壁、をさらに有しており、
    前記第1の開口部、および前記第2の開口部は、概ね円筒形の形状を有している、
    釘。
  9. 請求項1に記載の釘において、
    前記本体部分の前記外周部は、ほぼ円筒形である、釘。
  10. 請求項9に記載の釘において、
    前記釘は、第1の直径を有している第1の部分と、第2の直径を有している第2の部分と、を定めており、
    前記第1の直径は前記第2の直径よりも大きい、
    釘。
  11. 請求項10に記載の釘において、
    前記第1の開口部、および前記第2の開口部は、前記第1の部分の中に配置されている、釘。
  12. 長骨の骨髄管の中において使用するための骨髄内釘組立体において、
    釘であって、
    前記釘は、縦軸、および、前記長骨の前記骨髄管の中に嵌合するための前記釘の外周部、を定めており、
    前記釘は、前記釘を通る第1の開口部を定めている前記釘の第1の内壁、を有しており、
    前記第1の開口部は、第1の開口部の中心線を定めており、
    前記釘は、前記釘を通る第2の開口部を定めている前記釘の第2の内壁、を有しており、
    前記第2の開口部は、第2の開口部の中心線を定めており、
    前記第1の開口部の中心線と前記第2の開口部の中心線とは、互いに対して斜めになっており、
    前記第1の開口部の中心線と前記本体部分の前記縦軸とは、これらの中心線と縦軸との間に、鋭角を形成している、
    釘と、
    前記第1の開口部にスライド可能に嵌合されている第1のねじと、
    前記第2の開口部にスライド可能に嵌合されている第2のねじと、
    を備えている、釘組立体。
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