JP5561634B2 - 椅子 - Google Patents

椅子 Download PDF

Info

Publication number
JP5561634B2
JP5561634B2 JP2008235572A JP2008235572A JP5561634B2 JP 5561634 B2 JP5561634 B2 JP 5561634B2 JP 2008235572 A JP2008235572 A JP 2008235572A JP 2008235572 A JP2008235572 A JP 2008235572A JP 5561634 B2 JP5561634 B2 JP 5561634B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
back plate
exterior material
corner
attachment
upper edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008235572A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010063826A (ja
Inventor
伸行 上田
泰崇 ▲高▼橋
正義 鈴木
武 登内
拓馬 池田
直登 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kokuyo Co Ltd, Takano Co Ltd filed Critical Kokuyo Co Ltd
Priority to JP2008235572A priority Critical patent/JP5561634B2/ja
Publication of JP2010063826A publication Critical patent/JP2010063826A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5561634B2 publication Critical patent/JP5561634B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Description

本発明は、ヘッドレスト等を取付可能な椅子の背凭れに関するものである。
従来、ヘッドレストやハンガー等のオプション部材を取付可能な椅子の背凭れに使用する外装材において、特許文献1に示すように背板の上端部に掛けるための袋状の収容部を備えているものが知られている。また同様に、背板の下端部に掛けるための袋状の収容部を備えた外装材も周知である。このように、外装材の上縁部または下縁部が袋状であると、背板に対する外装材の脱着が比較的容易であるために、背板のみで背凭れを構成する仕様と、背板に外装材を着けて背凭れを構成する仕様とのいずれかを選択して使用することが可能となる。
特開2008‐168151号公報
しかし、このようなものであると、椅子の背凭れにヘッドレスト、ハンガー等を取り付ける場合や、背凭れに背支桿との取付部が設けられているものである場合には、それらの取付場所や取付方法に応じて外装材に特別な設計が必要となっていた。例えば、特許文献1においては、椅子の背凭れにハンガーを取り付けるために、袋状の外装材が掛かった背凭れの上端部は取付部として使用できず、袋状の外装材の掛かっていない背凭れの背面に取付部を有する態様を採らざるを得ない。このようにヘッドレスト、ハンガー等のオプション部材の取付場所によって外装材の形状を一意に決めなければならないという問題があった。
そこで本発明は上記のような課題に着目したものであり、ヘッドレスト等の取付場所及び取付方法を限定することなく上縁部及び下縁部を比較的自由に使用することができる背凭れを提供することを目的としている。
以上のような課題を解決するためになされた本発明に係る椅子の背凭れは、背板の前面側に外装材を装着してなる椅子の背凭れであって、外装材の上縁部及び下縁部の少なくとも一方に、前記背板における左右のコーナ部分の背面側を被う左、右のコーナ取付部を当該左、右のコーナ取付部の上端部分から下端部分に至る全領域において相互に離間させて設け、左のコーナ取付部と右のコーナ取付部とを連結帯により接続、離脱可能に連結しており、袋状となっていない前記コーナ取付部が前記左右のコーナ部分に巻きかけられるように前記背板に取り付けられており、前記連結帯の基端が背板のコーナ部分と対向する前記コーナ取付部の上端部分または下端部分に設けられており、前記背板が、その背面であって、左、右のコーナ取付部と連結帯とによって囲まれた部位に、オプション部材を取り付ける取付場所及び背板の下端取付部の取付場所の少なくとも一方を備えたものであることを特徴とする。
このようなものであれば、連結帯により左、右のコーナ取付部が接続、離脱可能に連結されているため比較的容易に背板に対して外装材を着脱可能とすることができる。外装材の上縁取付部に左、右のコーナ取付部を有していれば、背板の上端部のヘッドレスト、ハンガー等のオプション部材を取り付ける取付場所や取付方法によって外装材の形状を変更することなく外装材を使用することができる。また、外装材の下縁取付部に左、右のコーナ取付部を有していれば、背板の下端取付部の取付場所や取付方法によって外装材の形状を変形することなく外装材を使用することができる。
また、前記外装材の具体的な一例としては、その上縁部及び下縁部の両側で前記背板の背面側に露出するものが挙げられる。
さらに、コーナ取付部が、張地の内面に硬質板を添え設けたものであれば、張地のコーナ部の形状を一定に保つことができるので、背板のコーナ部への取付が容易となる。また、コーナ部の外観を良好なものとすることができるとともに、外装材のコーナ取付部における強度を確保することができる。
また、外装材が、右のコーナ取付部と左のコーナ取付部との間に中間取付部をさらに設けており、右のコーナ取付部、左のコーナ取付部と中間取付部とをそれぞれ連結帯により接続、離脱可能に連結したものであれば、背板の上端部または下端部に取り付けられ得る取付部材の形状及び取付方法の影響を受けにくいため、背凭れの上縁部及び下縁部を比較的自由に使用することができる。また、中間取付部の存在によりコーナ部以外の場所でも外装材が背板に取り付けられることとなり、外装材の背板への接着具合が良好になる。
さらに外装材が、その上縁部または下縁部のいずれかに一方に上記コーナ取付部を有しており、他方に袋状の取付部を有しているものであれば、その上端部または下端部においてオプション部材の取付や取付部材の設置を行わない椅子の背凭れに、比較的容易に外装材の端部を掛け止めることができる。
本発明によれば、ヘッドレスト等の取付場所及び取付方法を限定することなく上縁部及び下縁部を比較的自由に使用することができる背凭れを提供することができる。
以下、本発明をシンクロチルト式の事務用回転椅子100に適用した場合の一実施形態につき、図面を参照して説明する。
この椅子100は、図1ないし図4に示すように、脚1と、この脚1の上部に支持され水平旋回可能な支持基部2と、この支持基部2の上に配された座受3と、この座受3に保持された座4と、前記座受3下方から左右上方に延びて設けられた肘掛け10と、前記支持基部2に後傾動作可能に設けられた背支持体5と、この背支持体5に取り付けられた背凭れ6と、この背凭れ6の上端部に着脱可能に設けられるヘッドレスト8とを具備してなる。
前記脚1は、脚ベース11と、脚ベース11の中心部に設けられた脚支柱12とを備えてなる。前記脚ベース11は、中心部に設けたハブ11aから脚羽根11bを放射状に突出させて設けたもので、前記脚羽根11b先端にキャスター11cをそれぞれ設けている。前記脚支柱12は、ガススプリングを主体に構成されたもので、上下方向に弾性的に伸縮し、所望位置でロックすることができるようにした通常のものである。
前記支持基部2は、前記脚支柱12の上端部に取り付けられたハウジング21と、このハウジング21に剛結され前記背支持体5を後傾動作可能に支持する主軸22と、前記ハウジング21内に設けられ前記背支持体5の後傾動作に対して反発力を発生させる傾動反力発生機構(図示せず)とを具備してなる。前記傾動反力発生機構は、コイルスプリングやガススプリング等を用いた通常のものであるため、説明を省略する。
前記座受3は、前記座4を保持するシェル状のもので、その前端側が前記支持基部2に前後動可能に取り付けられているとともに、その後端側が前記背支持体5の基端部に支持されている。
前記肘掛け10は、前記座受3に取り付けられた肘支柱101と、前記肘支柱101の上端部に設けられた肘当て102とを具備してなる。左右の肘掛け10は、左右対称形状をなしている。
前記背支持体5は、前記支持基部2の主軸22に後傾動作可能に支持された背支桿51と、この背支桿51の上端部に取り付けられた弾性横桿52とを具備してなる。前記背支桿51は、基端部を前記支持基部2の主軸22に取り付けた下部背フレーム51bと、この下部背フレーム51bの先端に結合した上部背フレーム51aとを備えている。前記下部背フレーム51bは、金属製のもので、その外側がカバー53により覆われている。そのカバー53の外面は、前記上部背フレーム51aの外面に連続するように位置づけられている。前記上部背フレーム51aは、合成樹脂により一体成形されたもので、その上方は二股に分岐されている。前記弾性横桿52は、中間部二箇所を前記背支桿51の上端部に支持させた板ばね状のもので、その両端部で前記背凭れ6を支えている。
前記背凭れ6は、背板61を主体に構成されたものであり、この背板61の前面に着脱可能に添え設けられた前当部材63と、これら背板61または前当部材63の前面に脱着可能に設けられた外装材62とを備えてなる。前記背板61は、背板本体61aとこの背板本体61aの左右両側部に設けた側端取付部61cと、前記背板本体61aの下端部に設けた下端取付部61bとを具備してなるもので、前記側端取付部61cを前記弾性横桿52の両端部に接続するとともに、前記下端取付部61bを前記背支桿51の下部背フレーム51bに取り付けている。
前記背板本体61aは、合成樹脂により作られたもので、孔61dを有しない周縁枠部61a1と、この周縁枠部61a1に囲まれた中間面部61a2とを具備してなる。前記中間面部61a2は、複数の孔61dを設けた樹脂メッシュ領域Mと、孔61dを有しない樹脂シェル領域Sとを備えたもので、その樹脂メッシュ領域Mと樹脂シェル領域Sとを交互に配置している。具体的には、前記中間面部61a2の樹脂シェル領域Sは、水平なベルト状のもので前記周縁枠部61a1の対向部位を連結するように配されている。ベルト状をなす前記樹脂シェル領域Sは、上下方向に間隔を開けて複数本平行に配されており、これら樹脂シェル領域S間及び樹脂シェル領域Sと周縁枠部61a1との間に前記樹脂メッシュ領域Mがそれぞれ形成されている。前記樹脂メッシュ領域Mは、前記樹脂シェル領域Sよりも薄肉に形成されており、貫設された複数の円形の孔61dを有している。すなわち、前記樹脂シェル領域Sの前面と前記樹脂メッシュ領域Mの前面とは面一に形成されている一方、前記樹脂メッシュ領域Mの背面は、前記樹脂シェル領域Sの背面よりも凹んで設けられている。
以下、図5ないし図8を参照して説明する。ここで図5は、図2における背板本体61aの前面に設けられた外装材62及び前当部材63を取り外した状態の椅子100の斜視図である。また、図6は、図4におけるA‐A線に沿う拡大断面図、具体的にはヘッドレスト8から背板本体61aにかけてヘッドレスト8の後脚部81cの幅方向中心を通過するように垂直に切断した断面図を表す。図7は、ヘッドレスト8及び前当部材63を装着しない場合に外装材62が取り付けられる様子を表した断面図、及び図8は、背板61に取り付けられるヘッドレスト8、前当部材63及び外装材62の分解斜視図を表す。
前記前当部材63は、前記背板61と同じ合成樹脂により一体に形成されており、背板61を介してヘッドレスト8の後脚部81cと接続される部材本体63aと、この部材本体63aの上方に連続して設けられ前記外装材62の上端を掛けるための掛け止め縁部63bとを具備してなる。前記前当部材63の前面は面一である一方、その背面は前記部材本体63aが掛け止め縁部63bに比べて突出しており、この突出した部分は前記背板61の前面に沿った形状を有しているため、前記部材本体63aは、前記背板61の前面に脱着可能に添えて設けられる。また、前記部材本体63aには左右1ヶ所ずつ、後述するヘッドレスト8の2本の後脚部81cに対応する部分に前後に貫通するねじ孔63a1が設けられている。前記掛け止め縁部63bは、隙間を介して背板61の上縁部に対面し、その上縁部及び左右側縁上部が前記背板61の上端部及び左右側縁と同様の形状をなしている。
前記外装材62は、クッション及び張地等を縫い合わせて一体に作られており、背板61前面を覆う外装材本体62aと、この外装材本体62aの上方に設けられ、前記背板61の周縁枠部61a1上端縁または前記前当部材63の掛け止め縁部63bに掛けられる上縁取付部62bと、前記外装材本体62aの下方に設けられ、前記背板61の周縁枠部61a1下端縁における左右コーナ部に掛けられる左、右のコーナ取付部C2、C2とを具備してなる。
前記外装材本体62aは、前記背板61の周縁枠部61a1の外周縁に沿った形状である。前記上縁取付部62bは、前記外装材本体62aの上部に対応した形状をなす1枚の張地が、前記外装材本体62aの上方に重なって設けられ、それらの上縁部が縫い合わされていることにより、下向きの開口を有する袋状をなしている。前記左、右の下縁コーナ取付部C2、C2は、前記外装材本体62aの下部に対応した左右2枚の対をなす張地が、前記外装材本体62aの下方左右にそれぞれに重なって設けられ、それらの下縁部が縫い合わされることにより、それぞれ右上方、左上方に開口を有している。前記下縁コーナ取付部C2、C2は袋状とはなっておらず、これら左右の下縁コーナ取付部C2、C2の間には、背板61の下端取付部61bに対応する部分にスリット62c1が設けられているような状態となっている。前記スリット62c1部分の上方、すなわち左右の下縁コーナ取付部C2、C2における上端部分には、それら2つの下端コーナ取付部C2、C2を接続、分離可能に連結するための連結帯62c2が設けられている。連結帯62c2は、左の下縁コーナ取付部C2に取着された左バンド62c21と、右の下縁コーナ取付部C2に取着けされた右バンド62c22と、これら両バンド62c21、62c22を着脱可能に結合する図示しない止着要素とを具備してなる。前記右バンド62c22は、止着要素として弾性変形可能な凸部を有しており、前記左バンド62c21は、前記凸部に対応する凹部を有しており、これら凸部と凹部が係わり合うことによって、両バンド62c21、62c22が左右の下縁コーナ取付部C2、C2の離間距離に応じて所望の位置で止着され得る。また、左右の下縁コーナ取付部C2、C2の張地の内面には、硬質板であるアクリル板C3をそれぞれ添え設けている。
前記ヘッドレスト8は、前記背板61に着脱可能に取付部分を設けられたベース81と、このベース81に支持され使用者の頭部を支えるヘッドレスト本体82とを具備してなる。
前記ベース81は、合成樹脂により一体に形成されており、前記ヘッドレスト本体82に取り付けられるベース本体81aと、このベース本体81aから下方に延びる4本の前脚部81bと、この前脚部81bと平行に前記ベース本体81aから下方に延びる2本の後脚部81cとを具備してなる。2本の後脚部81cは左右対称に設けられ、それぞれその下部に、前記背板61に設けられた段部61a3に係わり合わせるための係わり合い部81c1を有している。前記後脚部81cの背面は面一に形成されている一方、その前面は、前記係わり合い部81c1として後脚部81cの上部よりも肉厚なものとしており、ヘッドレスト8にかかる荷重を支えている。さらに、それらの係わり合い部81c1における前記前当部材63に設けられたねじ孔63a1に対応した場所に、凹部82b1が設けられ、この凹部82b1に金属製のインサートナットNが成型されている。
前記ヘッドレスト本体82は、前記ベース81と一体に形成され前記ベース本体81aの上方から連続する合成樹脂製のバックプレート82aと、このバックプレート82aの前面及び背面を覆うクッション及び張地から成る外装材本体82bとを具備する。当該外装材62は、椅子100の座4や背凭れ6に用いられる外装材本体62aと同様の材質や色彩とすることが好ましい。
本実施形態では、前記背板61にヘッドレスト8のベース81を着脱可能に係わり合わせることによりヘッドレスト8を取り付けるようにしている。具体的には、前記背板61に設けられた段部61a3にヘッドレスト8の後脚部81cを弾性変形を利用して着脱可能に係わり合わせ、さらに前記前当部材63と後脚部81cの係わり合い部81c1とを用いて前記背板61を前後に挟み、前記前当部材63の前方から後脚部81cまで貫通させたねじBにより緊締結合させている。
次に、前記ヘッドレスト8の背板61への取り付け及び取り外しの際の操作及び各部の作用を示す。
すなわち本実施例に係るヘッドレスト8の取り付けは、ヘッドレスト8が取り付けられる背板61が、周縁枠部61a1とその周縁枠部61a1に囲まれる中間面部61a2との境界に段部61a3を有し、その中間面部61a2に複数の孔61dを有する樹脂メッシュ領域Mと孔61dを有しない樹脂シェル領域Sとを備え、前記背板61の背面における中間面部61a2の樹脂メッシュ領域Mと樹脂シェル領域Sとの境界にも段部61a3が形成されているものを用いて、まず、背板61の上縁部に向かってヘッドレスト8の前脚部81bと後脚部81cとが前記背板61を挟み込むように上方から装着する。
次に、前記背板61の段部61a3に、前記ベース81を構成している部材や背板61を構成している部材の一時的な弾性変形を利用して係わり合い部81c1を係わり合わせる。その際、前記係わり合い部81c1はその上端部が周縁枠部61a1と中間面部61a2の樹脂メッシュ領域Mとの境界に係わり合い、その下端部が樹脂メッシュ領域Mと樹脂シェル領域Sとの境界に係わり合うことで、上下方向に一定以上の力が加わらない限りヘッドレスト8を抜け止めし得る構成としている。
さらに、前記ヘッドレスト8を装着した背板61の前面に前当部材63、具体的には前当部材63の部材本体63aが背板61に接するように添えられることで、背板61を挟んでヘッドレスト8及び前当部材63が配置されることになる。その後、その前当部材63に設けられた2ヶ所のねじ孔63a1に前当部材63の前面からねじBを差し込み、樹脂メッシュ領域Mに設けられた孔61dを通って後脚部81cに設けられたインサートナットNまで貫通させねじ止めする。これにより、前当部材63、背板61及びヘッドレスト8が緊締結合される。
一方、前記ヘッドレスト8を背板61から取り外す際には、ねじ止めを解除するとともに、前当部材63を取り外し、前記ヘッドレスト8の係わり合い部81c1を前記背板61から離間させるように後脚部81cに力を加え、係わり合い部81c1と段部61a3との係わり合いを解除させる。そして、その状態でヘッドレスト8を上方に移動させることにより取り外し操作を行う。
以上のような前記ヘッドレスト8の背板61への取り付け及び取り外しの操作をすることにより、本実施例に係る椅子100の仕様として以下の3つが考えられる。
1つ目の仕様(以下、「第一仕様X」と呼ぶ。)は、図9に示すように前記背板61のみで背凭れ6を構成する。つまり、外装材62、ヘッドレスト8及び前当部材63のいずれも装着することなく、背板61のみで背凭れ6を構成する。よって、この第一仕様Xにおいては、前記背板61の樹脂シェル領域S及び樹脂メッシュ領域M及びこれらに設けられた凹部82b1や孔61dによって形成される模様が見える。
2つ目の仕様(以下、「第二仕様Y」と呼ぶ。)は、図10に示すように、前記背板61の前面に外装材62を取り付けた状態、具体的には、外装材62の上縁取付部62bを該背板61の上縁部に掛止させて構成する。第二仕様Yは、前記第一仕様Xにその背板61の前面を覆う外装材62を装着したものであり、外装材62を装着することでより使用者の背中にフィットさせることができるとともに、外装材62の色彩や模様によっては、第一仕様Xの見た目とは異なる印象を与えることができる。つまり、第一仕様Xで視認できた樹脂シェル領域S及び樹脂メッシュ領域Mによって形成される模様は見えなくなる。
3つ目の仕様(以下、「第三仕様Z」と呼ぶ。)は、図2に示すように、前記背板61の上縁部に前記ヘッドレスト8を装着するとともに該背板61の前面に外装材62をその上縁取付部62bを前記前当部材63に掛止させて構成する。第三仕様Zは、前記第一仕様Xにヘッドレスト8及び前当部材63を上述した取り付け方法によって取り付けた後、背板61下端部から前当部材63の掛け止め縁部63bにかけて外装材62を装着したものであり、第二仕様Yで背板61の上縁部に掛け止めていた外装材62の上端取付部をそのまま前当部材63の掛け止め縁部63bに適用するものである。
以上のような構成とすることにより、本実施形態に係る椅子100の背凭れ6は、図11に示すように、背板61の前面側に外装材62を装着してなる椅子100の背凭れ6であって、外装材62の下縁部に、前記背板61における左右のコーナ部分の背面側を被う左、右の下縁コーナ取付部C2、C2を相互に離間させて設け、左の下縁コーナ取付部C2と右の下縁コーナ取付部C2とを連結帯62b2により接続、離脱可能に連結しているので、比較的容易に背板61に対して外装材62を着脱可能とすることができる。すなわち、左右のバンド62b21、62b22を離脱させた状態で外装材62を背板61に装着し、しかる後にバンド62b21、62b22同士を所望の緊張状態で接続することにより外装材62の装着が完了する。また、外装材62の下縁取付部62cに左、右の下縁コーナ取付部C2、C2を有しているので、背板61の下端取付部61bが背板61の中央下端部から一体に突出して設けられているものであるにもかかわらず、外装材62を装着することができる。さらに、同じ外装材62を用いて、背板61の下端取付部61bを有しない背板61にも適用することができる。
さらに、前記下縁コーナ取付部C2、C2が、張地の内面にアクリル板C3を添え設けたものであるので、張地のコーナ部の形状を一定に保つことができ、背板61のコーナ部への取付が容易である。また、コーナ部の外観を良好なものとすることができるとともに、外装材62の下端コーナ取付部C2、C2における強度を確保することができる。
また、前当部材63に上縁取付部62bを掛け止めるようにしている本実施形態においては、ヘッドレスト8の取付場所や取付方法の影響を受けずに外装材62の形状を決定することができるので、前記外装材62の上縁取付部62bを袋状として、背凭れ6に比較的容易に外装材62の端部を掛け止めることができるようにしている。
なお、本発明は以上に述べたような実施形態に限らず種々変更可能である。
例えば、本発明に係る他の実施形態として、図12に示すように、下縁取付部62cのみならず、上縁取付部62bにも左、右の上縁コーナ取付部C1、C1を有するものが考えられる。
前記外装材本体62aは、前記背板61の周縁枠部61a1の外周縁に沿った形状である。前記上縁コーナ取付部C1、C1は、前記外装材本体62aの上部に対応した左右2枚の対をなす張地が、前記外装材本体62aの上方左右にそれぞれ重なって設けられ、それらの上縁部が縫い合わされることにより、それぞれ右下方、左下方に開口を有している。なお、前記上縁コーナ取付部C1、C1は袋状とはなっておらず、これら左右の上縁コーナ取付部C1、C1の間には、背板61のヘッドレスト8の後脚部81cに対応する部分にスリット62b1が設けられているような状態となっている。前記スリット62b1部分の下方、すなわち左右の上縁コーナ取付部C1、C1における下端部分には、それら2つの上縁コーナ取付部C1、C1を結合するための連結帯62b2が設けられている。連結帯62b2は、左の上縁コーナ取付部C1に取着された左バンド62b21と、右の上縁コーナ取付部C1に取着けされた右バンド62b22と、これら両バンド62b21、62b22を着脱可能に結合する図示しない止着要素とを具備してなる。前記右バンド62b22は、止着要素として弾性変形可能な凸部を有しており、前記左バンド62b21は、前記凸部に対応する凹部を有しており、これら凸部と凹部が係わり合うことによって、両バンド62b21、62b22が左右の上縁コーナ取付部C1、C1の離間距離に応じて所望の位置で止着され得る。一方、下端取付部61cにおいても、前記左、右の下端コーナ取付部C2、C2を有しており、それぞれ右上方、左上方に袋状となっていない開口を有している。これら左右の下縁コーナ取付部C2、C2における上端部分には、それら2つの下端コーナ取付部C2、C2を結合するための連結帯62c2が設けられている。連結帯62c2は、左の下縁コーナ取付部C2に取着された左バンド62c21と、右の下縁コーナ取付部C2に取着けされた右バンド62c22と、これら両バンド62c21、62c22を着脱可能に結合する図示しない止着要素を具備してなる。前記右バンド62c22は、止着要素として弾性変形可能な凸部を有しており、前記左バンド62c21は、前記凸部に対応する凹部を有しており、これら凸部と凹部が係わり合うことによって、両バンド62c21、62c22が左右の下縁コーナ取付部C2、C2の離間距離に応じて所望の位置で止着され得る。また、左、右コーナ取付部C1、C2の張地の内面には、アクリル板C3をそれぞれ添え設けている。
このようなものであれば、背板61の前面側に外装材62を装着してなる椅子100の背凭れ6であって、外装材62の上端部及び下端部の両方に、前記背板61における左右のコーナ部分の背面側を被う左、右のコーナ取付部C1、C2をそれぞれ相互に離間させて設け、左のコーナ取付部C1、C2と右のコーナ取付部C1、C2とを連結帯62b2、62c2により接続、離脱可能に連結しているので、比較的容易に背板61に対して外装材62を着脱可能とすることができる。また、外装材62の上縁取付部62bにも左、右の上縁コーナ取付部C1、C1を有しているので、背板61の上端部にヘッドレスト8を取り付ける仕様においても、外装材62を装着することができる。さらに、同じ外装材62を用いて、ヘッドレスト8を取り付けていない仕様の背板61にも適用することができる。
また、さらに他の実施例としては、図13に示すように、外装材62の上縁取付部62bに左、右の上縁コーナ取付部C1、C1を設け、さらに上縁中間取付部C11を有するものが考えられる。
前記外装材本体62aは、前記背板61の周縁枠部61a1の外周縁に沿った形状である。前記上縁コーナ取付部C1、C1は、前記外装材本体62aの上部に対応した左右2枚の対をなす張地が、前記外装材本体62aの上方左右にそれぞれ重なって設けられ、それらの上縁部が縫い合わされることにより、それぞれ右下方、左下方に開口を有している。また、上縁中間取付部C11は、前記左右の上縁コーナ取付部C1、C1の間に配置されるほぼ矩形の1枚の張地が、前記外装材本体62aの上方中央に重なって設けられ、それらの上縁部が縫い合わされることにより、左右と下方に開口を有している。なお、前記上縁コーナ部C1、C1及び上縁中間取付部C11は袋状とはなっておらず、これら左右の上縁コーナ取付部C1、C1と上縁中間取付部C11との間には、ヘッドレスト8等のオプション部材の取付部に対応する部分にスリット62b1、62b1が設けられているような状態となっている。前記スリット62b1、62b1部分の下方、すなわち左右の上縁コーナ取付部C1、C1及び上縁中間取付部C11における下端部分には、それら上縁取付部62b同士を結合するための連結帯62b2が設けられている。連結帯62b2は、左の上縁コーナ取付部C1に取着された左バンド62b21と、右の上縁コーナ取付部C1に取着けされた右バンド62b22と、これら両バンド62b21、62b22を着脱可能に結合する図示しない止着要素とを具備してなる。前記左右バンド62b21、62b22及び上縁中間取付部C11は、止着要素として面ファスナを有しており、左バンド62b21と中間取付部C11、及び右バンド62b22と中間取付部C11とが面ファスナによって左右の上縁コーナ取付部C1、C1の離間距離に応じて所望の位置で止着され得る。一方、下縁取付部62cは、前記外装材本体62aの下部に対応した形状をなす1枚の張地が、前記外装材本体62aの上方に重なって設けられ、それらの下縁部が縫い合わされていることにより、上向きの開口を有する袋状をなしている。また、左、右の上縁コーナ取付部C1、C1の張地の内面には、アクリル板をそれぞれ添え設けている。
このようなものであれば、前記外装材62が、右の上縁コーナ取付部C1と左の上縁コーナ取付部C1との間に上縁中間取付部C11が設けられているので、ヘッドレスト8の取付部を避けて外装材62を背板に取り付けることができるとともに、上縁中間取付部C11の存在によりコーナ部以外の場所でも外装材62が背板61に取り付けられることとなり、外装材62の背板61への接着具合が良好になる。さらに、同じ外装材62を用いて、ヘッドレスト8を取り付けていない仕様の背板61にも適用することができる。
また、下端取付部61bを有していない本実施形態においては、下端取付部61bの影響を受けずに外装材62の形状を決定することができるので、前記外装材62の下縁取付部62cを袋状として、背凭れ6に比較的容易に外装材62の端部を掛け止めることができるようにしている。
なお、前記中間取付部は、1枚に限らず複数枚であってもよい。また、背凭れ6の上縁に限らず背支桿51との取付部の位置や形状等によっては、中間部は、下端に設けてもよい。さらに、前記中間取付部、各コーナ取付部は外装材本体62aと一体に作られてもよい。
以上、本実施形態について詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の実施形態に係る椅子を示す後方斜視図。 同実施形態の前方斜視図。 同実施形態の側面図。 同実施形態の背面図。 本発明の実施形態における外装材及び前当部材を外した状態を示す分解斜視図。 同実施形態に係る椅子を示すA‐A線断面図。 同実施形態に係る椅子の第二仕様における図6に対応する断面図。 本発明の実施形態における外装材、前当部材及びヘッドレストを外した状態を示す分解斜視図。 同実施形態に係る第一仕様の椅子を示す斜視図。 同実施形態に係る第二仕様の椅子を示す斜視図。 同実施形態に係る椅子の背凭れを示す背面図。 本発明の他の実施形態に係る椅子の背凭れを示す背面図。 本発明のさらに他の実施形態に係る椅子の背凭れを示す背面図。
符号の説明
100…椅子
6…背凭れ
61…背板
62…外装材
62b2、62c2…連結帯
C1、C2…コーナ取付部
C11…中間取付部
C3…硬質板

Claims (4)

  1. 背板の前面側に外装材を装着してなる椅子の背凭れであって、外装材の上縁部及び下縁部の少なくとも一方に、前記背板における左右のコーナ部分の背面側を被う左、右のコーナ取付部を当該左、右のコーナ取付部の上縁部分から下縁部分に至る全領域において相互に離間させて設け、左のコーナ取付部と右のコーナ取付部とを連結帯により接続、離脱可能に連結しており、袋状となっていない前記コーナ取付部が前記左右のコーナ部分に巻きかけられるように前記背板に取り付けられており、前記連結帯の基端が背板のコーナ部分と対向する前記コーナ取付部の上縁部分または下縁部分に設けられており、
    前記背板が、その背面であって、左、右のコーナ取付部と連結帯とによって囲まれた部位に、オプション部材を取り付ける取付場所及び背板の下端取付部の取付場所の少なくとも一方を備えたものであることを特徴とする椅子の背凭れ。
  2. 前記外装材が、その上縁部及び下縁部の両側で前記背板の背面側に露出するものである請求項1記載の椅子の背凭れ。
  3. 前記外装材が、右のコーナ取付部と左のコーナ取付部との間に中間取付部が設けられており、右のコーナ取付部、左のコーナ取付部と中間取付部とをそれぞれ連結帯により接続、離脱可能に連結したものである請求項1又は2記載の椅子の背凭れ。
  4. 前記外装材が、その上縁部または下縁部の一方に、袋状の取付部を有している請求項1、2又は3記載の椅子の背凭れ。
JP2008235572A 2008-09-12 2008-09-12 椅子 Active JP5561634B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008235572A JP5561634B2 (ja) 2008-09-12 2008-09-12 椅子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008235572A JP5561634B2 (ja) 2008-09-12 2008-09-12 椅子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010063826A JP2010063826A (ja) 2010-03-25
JP5561634B2 true JP5561634B2 (ja) 2014-07-30

Family

ID=42189938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008235572A Active JP5561634B2 (ja) 2008-09-12 2008-09-12 椅子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5561634B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6079358U (ja) * 1983-11-05 1985-06-03 土屋商工株式会社 座椅子カバ−
JPH01108160U (ja) * 1988-01-18 1989-07-21
JP3138532U (ja) * 2007-10-24 2008-01-10 小津産業株式会社 シートカバー
JP4480771B2 (ja) * 2008-03-31 2010-06-16 コクヨ株式会社 椅子及び背カバー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010063826A (ja) 2010-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6328641B2 (ja) いす組立体
JP5386728B2 (ja) 椅子
JP2009112360A (ja) 椅子の背凭れ
JP5138252B2 (ja) 椅子における背板へのカバー取付構造
JP5561634B2 (ja) 椅子
EP3235405B1 (en) Seat
JP5739612B2 (ja) 椅子の背もたれ
JP6537827B2 (ja) 椅子
JP2011045567A (ja) 回転椅子
CN107521389B (zh) 头枕罩
JP5292595B2 (ja) 椅子
JP5079308B2 (ja) 椅子における背板へのカバーの取付構造
JP5453632B2 (ja) 椅子
JP3198381U (ja) 椅子の座席部取り付け構造
JP2013103069A (ja) 椅子
JP5453634B2 (ja) 椅子の背凭れ
JP5702530B2 (ja) 椅子用の背板ユニット及び背もたれ
JP5298328B2 (ja) 椅子用背板
JP7280473B2 (ja) 乗物用シート
JP5343423B2 (ja) 乗物用シートの着せ替えカバー
JP6533394B2 (ja) 椅子
JP5424199B2 (ja) 椅子
JP3225227U (ja) 簡便式椅子リニューアルカバー
JP6909336B2 (ja) 椅子の背もたれ
JP2013244253A (ja) 椅子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140527

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140530

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5561634

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

SZ03 Written request for cancellation of trust registration

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313Z03

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250