JP5561476B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、記録媒体に画像を定着させる定着装置、及び定着装置を備えた画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置に用いられる定着装置として、定着ベルトを備えたものが知られている。この種の定着装置には、例えば、図11に示す構成のものと、図12に示す構成のものとがある(特許文献1及び2参照)。図11に示す定着装置は、定着ベルト200を加熱する加熱源としてのヒータ300が、加熱ローラ600内に設けられている。一方、図12に示す定着装置は、上記加熱ローラ600を有しておらず、加熱源としてのヒータ300が定着ベルト200の内周面に直接対向するように設けられている。また、図11と図12において、符号400は、定着ベルト200の内周面に接触して配設された定着部材、符号500は、当該定着部材400との間で定着ベルト200を挟むように配設された対向部材である。いずれの定着装置においても、対向部材500と定着ベルト200との間(定着ニップ)に、未定着画像Tが形成された紙等のシート状の記録媒体Pを通過させることにより、当該記録媒体Pに画像が定着される。
特に、図12に示す定着装置は、ヒータによって定着ベルトを直接加熱できることから、図11に示す定着装置に比べて、加熱に要する時間を短縮できる利点がある。また、図12に示すような構成の定着装置において、定着ベルトの加熱効率を高めるため、あるいは、加熱源からの熱によって定着部材が破損するのを防止するために、定着ベルト内に反射部材を設けたものが提案されている(特許文献3参照)。
ところで、記録媒体としての紙等が詰まってジャム化した場合、通常、定着装置のヒータの発熱は自動的に停止するように制御されているが、加熱時のヒータは800℃前後の高温になっているため、その後のジャム処理時においてもヒータの温度が高い状態となっている場合がある。上記図11に示す定着装置では、ジャム処理の際にユーザー等が定着ベルト200に触れて内側に撓ませても、ヒータ300は加熱ローラ600内に設けられているため、定着ベルト200を介してヒータ300に触れることはない。しかしながら、上記図12に示す定着装置においては、ヒータ300が上記加熱ローラ内に設けられていないので、ユーザ等が定着ベルト200を撓ませると、定着ベルト200を介して高温状態のヒータ300に接触する危険性がある。
また、図13に示すような定着ベルト200内に反射部材700,800を設けた定着装置においても、ヒータ300が加熱ローラ内に設けられていない場合は、図14に示すように、定着ベルト200が内側に撓むと、反射部材700,800の間から定着ベルト200が進入してヒータ300に接触する虞があり、ヒータ300が高温状態となっている場合は危険である。
本発明は、斯かる事情に鑑み、定着ベルトを介して加熱源に触れるのを防止することができ、安全性を確保できる定着装置、及びその定着装置を備えた画像形成装置を提供しようとするものである。
請求項1の発明は、無端状の定着ベルトと、当該定着ベルトの内周面に直接対向して配設され定着ベルトを加熱する加熱源と、前記定着ベルトの外周面に接触して定着ニップを形成する対向部材と、前記定着ベルトの内側に配設され前記加熱源の熱を反射させる反射部材とを備え、前記定着ニップを通過する記録媒体上の画像を定着する定着装置において、少なくとも、前記定着ベルトの加熱時に、前記反射部材は、前記定着ベルトと前記加熱源とが接触し得る位置に配置され、前記定着ベルトの非加熱時に、前記反射部材を、前記定着ベルトと前記加熱源とが接触するのを防止する接触防止位置に移動させるように構成したものである。
非加熱時において、反射部材を接触防止位置に配置することにより、ユーザ等が定着ベルトに触れて内側に撓ませても、定着ベルトが加熱源に接触するのを防止することができる。これにより、ユーザ等が定着ベルトを介して加熱源に触れるのを防止でき、安全性を確保することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記定着ベルトの回転停止時に、前記反射部材を前記接触防止位置に移動させるように構成したものである。
ユーザ等が定着装置に触れる機会は定着ベルトの回転停止後が多いので、定着ベルトの回転停止時に反射部材を接触防止位置に移動させることにより、ユーザ等が定着ベルトを介して加熱源に触れるのを効果的に防止でき、安全性を確保することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の定着装置において、前記定着ニップへの記録媒体の通過終了時に、前記反射部材を前記接触防止位置に移動させるように構成したものである。
ユーザ等が定着装置に触れる機会は記録媒体の通過終了後が多いので、記録媒体の通過終了時に反射部材を接触防止位置に移動させることにより、ユーザ等が定着ベルトを介して加熱源に触れるのを効果的に防止でき、安全性を確保することができる。
請求項4の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置において、画像形成装置の装置内部を開放するためのドアの開放時に、前記反射部材を前記接触防止位置に移動させるように構成したものである。
ユーザ等が定着装置に触れる機会はドアの開放後が多いので、ドアの開放時に反射部材を接触防止位置に移動させることにより、ユーザ等が定着ベルトを介して加熱源に触れるのを効果的に防止でき、安全性を確保することができる。
請求項5の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置において、前記定着ニップ又はその近傍で生じた記録媒体のジャム検知時に、前記反射部材を前記接触防止位置に移動させるように構成したものである。
ユーザ等が定着装置に触れる機会は定着ニップ又はその近傍で生じたジャム検知後が多いので、当該ジャム検知時に反射部材を接触防止位置に移動させることにより、ユーザ等が定着ベルトを介して加熱源に触れるのを効果的に防止でき、安全性を確保することができる。
請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の定着装置において、前記反射部材を前記接触防止位置に移動させた状態で、当該反射部材を前記定着ベルトに接触又は近接して配設するように構成したものである。
反射部材を定着ベルトに接触又は近接して配設することにより、定着ベルトの形状が安定するので、ユーザ等が定着ベルトに触れたときに定着ベルトが変形して破損する虞を回避でき、安全性が向上する。
請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の定着装置において、前記反射部材は折り曲げ部を有するものである。
反射部材が折り曲げ部を有することにより、折り曲げ部を有しない反射部材に比べて、強度を向上させることができる。このため、ユーザ等が定着ベルトに接触した際に反射部材を押圧しても、反射部材が変形しにくくなり安全性が向上する。
請求項8の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載の定着装置において、前記反射部材を、前記加熱源を中心に回転させて前記接触防止位置に移動させるように構成したものである。
反射部材を、加熱源を中心に回転させて接触防止位置に移動させるように構成することにより、従来の加熱ローラの中心にヒータを設けた構成と同様の回転機構を適用でき、構成が容易となる。
請求項9の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載の定着装置において、前記反射部材を複数設け、各反射部材を前記接触防止位置に移動させることにより、当該反射部材によって前記加熱源を囲い込むように構成したものである。
加熱源を複数の反射部材で囲い込むことにより、定着ベルトと加熱源との接触をより確実に防止することができ、安全性が向上する。
請求項10の発明は、請求項1から9のいずれか1項に記載の定着装置を備えた画像形成装置である。
画像形成装置が、請求項1から9のいずれか1項に記載の定着装置を備えているので、これらの定着装置による上記効果が得られる。
本発明によれば、ジャム処理時やメンテナンス作業時などにおいて、定着装置の加熱源が高温となっている場合であっても、反射部材を接触防止位置に配置することによって、ユーザ等が定着ベルトを介して加熱源に触れるのを防止することができ、安全性を確保することが可能である。また、加熱時は、反射部材を加熱源の熱を反射するための所定の位置に配置しておくことができる。このように、本発明によれば、熱反射と接触防止の各場合に応じて反射部材を適した位置に配置でき、各場合において要求される効果を十分に発揮することができる。また、反射部材を接触防止部材として用いることで、別途、接触防止部材を設ける必要がなく、部品点数を少なくすることができるので、低コスト化及び小型化を図ることも可能である。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る定着装置の概略構成図である。 反射部材を接触防止位置に移動させた状態を示す図である。 反射部材の一例を示す斜視図である。 反射部材の変形例を示す斜視図である。 本発明の作用・効果を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る定着装置の概略構成図である。 反射部材を接触防止位置に移動させた状態を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る定着装置の概略構成図である。 反射部材を接触防止位置に移動させた状態を示す図である。 従来の定着装置の概略構成図である。 他の従来の定着装置の概略構成図である。 さらに別の従来の定着装置の概略構成図である。 従来の定着装置の課題を説明するための図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図1に示す画像形成装置は、画像形成ユニットとしての4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkを備えている。各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、画像形成装置本体100に対して着脱可能に構成してある。また、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの異なる色のトナーを収容している以外は同様の構成となっている。
具体的には、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkは、静電潜像担持体(又は像担持体)としての感光体2と、感光体2の表面を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ3と、感光体2の表面にトナー像を形成する現像手段としての現像装置4と、感光体2の表面を清掃するクリーニング手段としてのクリーニングブレード5を備えている。なお、図1では、イエローのプロセスユニット1Yが備える感光体2、帯電ローラ3、現像装置4、クリーニングブレード5のみに符号を付しており、その他のプロセスユニット1C,1M,1Bkにおいては符号を省略している。
図1において、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの上方には、露光手段としての露光装置7が配設されている。露光装置7は、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの感光体2にレーザ光を照射するように構成されている。また、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの下方には、転写装置6が配設されている。転写装置6は、画像を転写する転写体として無端状のベルトから成る中間転写ベルト10を有する。中間転写ベルト10は、複数のローラ21〜24に掛け渡されており、それらローラ21〜24のうちの1つが駆動ローラとして回転することによって、中間転写ベルト10は図の矢印に示す方向に周回走行可能に構成されている。
4つの感光体2に対向した位置に、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ11が配設されている。各一次転写ローラ11はそれぞれの位置で中間転写ベルト10の内周面を押圧しており、中間転写ベルト10の押圧された部分と各感光体2とが接触する箇所に一次転写ニップが形成されている。また、中間転写ベルト10を張架するローラのうちの1つ(ローラ24)に対向して、二次転写手段としての二次転写ローラ12が配設されている。この二次転写ローラ12は中間転写ベルト10の外周面を押圧しており、二次転写ローラ12と中間転写ベルト10とが接触する箇所に二次転写ニップが形成されている。
画像形成装置本体100の下部には、シート状の記録媒体としての記録用紙Pを収容した複数の給紙カセット13が配設されている。各給紙カセット13には、収容されている記録用紙Pを送り出す給紙ローラ14が設けてある。また、画像形成装置本体100の図の左側の外面には、機外に排出された記録用紙Pをストックする排紙トレイ20が設けてある。
また、画像形成装置本体100内には、記録用紙Pを給紙カセット13から二次転写ニップを通って排紙トレイ20へ搬送するための搬送経路Rが配設されている。この搬送経路Rにおいて、二次転写ローラ12の位置よりも記録用紙搬送方向上流側にはレジストローラ15が配設されている。また、二次転写ローラ12の位置よりも記録用紙搬の送方向下流側には、定着装置8が配設され、さらにその搬送方向下流側に一対の排紙ローラ16が配設されている。
以下、図1を参照して上記画像形成装置の基本的動作について説明する。
作像動作が開始されると、各プロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkの感光体2が図の反時計回りに回転駆動され、帯電ローラ3によって各感光体2の表面が所定の極性に一様に帯電される。次いで、図示しない読取装置によって読み取られた原稿の画像情報に基づいて、露光装置7から帯電された各感光体2の表面にレーザ光が照射されて、各感光体2の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体2に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように感光体2上に形成された静電潜像に、各現像装置4によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
中間転写ベルト10を張架するローラの1つが回転駆動し、中間転写ベルト10を図の矢印の方向に周回走行させる。また、各一次転写ローラ11に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ11と各感光体2との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。そして、各感光体2に形成された各色のトナー画像が、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、中間転写ベルト10上に順次重ね合わせて転写される。かくして中間転写ベルト10はその表面にフルカラーのトナー画像を担持する。また、中間転写ベルト10に転写しきれなかった各感光体2上のトナーは、クリーニングブレード5によって除去される。
また、作像動作が開始されると、給紙ローラ14の回転を開始し、給紙トレイ13に収容された記録用紙Pが給紙ローラ14によって搬送経路Rに送り出される。送り出された記録用紙Pは、レジストローラ15によって一旦停止され、スキューの補正が行われる。その後、レジストローラ15の駆動を再開し、記録用紙Pを、上記中間転写ベルト10上のトナー画像とタイミングを合わせて、二次転写ローラ12と中間転写ベルト10との間の二次転写ニップに送る。このとき二次転写ローラ12には、中間転写ベルト10上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、記録用紙Pと中間転写ベルト10上のトナー画像とが二次転写ニップに到達した際、二次転写ニップに形成された転写電界によって、中間転写ベルト10上のトナー画像が記録用紙P上に一括して転写される。その後、記録用紙Pは定着装置8に送り込まれ、定着装置8によってトナー画像が記録用紙P上に定着された後、記録用紙Pは一対の排出ローラ16によって排紙トレイ20に排出される。
以上の説明は、記録用紙にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つのプロセスユニット1Y,1C,1M,1Bkのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つのプロセスユニットを使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
次に、上記実施形態の画像形成装置において使用される第1実施形態に係る定着装置について説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。
図2に示すように、第1実施形態に係る定着装置8は、無端状の定着ベルト30と、その定着ベルト30の内側に設けられた加熱源としてのヒータ31と、定着ベルト30の内周面に接触して配設された定着部材としての定着ローラ32と、その定着ローラ32とはベルト周方向の反対側で定着ベルト30の内周面に接触するベルト支持ローラ33と、定着ローラ32が定着ベルト30に接触する位置で定着ベルト30の外周面に接触する対向部材(又は加圧部材)としての加圧ローラ34と、定着ベルト30の内側に配設された2つの反射部材35,36等を備えている。なお、ヒータ31は、加熱ローラ等には内包されておらず、定着ベルト30の内周面に直接対向するように配設されている。
2つの反射部材35,36のうち、一方の反射部材35は、ヒータ31とベルト支持ローラ33との間に配設され、他方の反射部材36は、ヒータ31と定着ローラ32との間に配設されている。各反射部材35,36は、ヒータ31と対向する面に反射面を有している。各反射部材35,36によって、ヒータ31の輻射熱を反射することにより、定着ローラ32及びベルト支持ローラ33に対する熱の伝達を遮り無駄な熱供給の低減を図って、定着ベルト30の加熱効率を高める一方、熱による定着ローラ32及びベルト支持ローラ33の破損を防止している。
上記のように構成された定着装置8は、加圧ローラ34が図2の反時計回りに回転駆動されることにより、定着ベルト30が加圧ローラ34の回転に従動して図2の時計回りに回転する。そして、定着ベルト30と加圧ローラ34とが接触(又は圧接)して形成された定着ニップに、未定着トナー画像Tを担持した記録用紙Pが送り込まれることで、熱と圧力によって未定着トナー画像Tが記録媒体Pに定着される。
また、図3に示すように、各反射部材35,36は、ヒータ31の周囲を回転して移動可能に構成されている。詳しくは、各反射部材35,36は、回転することにより、ヒータ31と定着ローラ32又はベルト支持ローラ33の間に配置され、ヒータ35の熱を反射する熱反射位置(図3の二点鎖線で示す位置)と、定着ローラ32及びベルト支持ローラ33が配設されていない定着ベルト30の部位とヒータ31との間に配置され、定着ベルト30とヒータ31とが接触するのを防止する接触防止位置(図3の実線で示す位置)とに、切換可能となっている。
図4に示すように、本実施形態では、円筒体40を両端部を残して2箇所で切り欠き、その切り欠いた部分の間の部分を反射部材35,36としている。この円筒体40を回転させて反射部材35,36を上記熱反射位置及び上記接触防止位置に移動させる手段としては、例えば、入力されるパルス数を調整することにより、モータ軸の回転角度を調整できるステッピングモータ等の公知の手段を適用可能である。
また、図5に示すように、円筒体40を上記と同様に切り欠いて残した部分(図の符号35,36の部分)に、さらに反射板41,42を別途設け、反射面を大きくして反射効果を向上させることも可能である。このように、上記図4及び図5に示す円筒体40を、ヒータ31を中心に回転させるように構成することで、従来の加熱ローラの中心にヒータを設けた構成と同様の回転機構を適用でき、構成が容易となる。なお、2つの反射部材35,36を互いに別体で構成することも可能である。また、反射部材は、1つのみ、あるいは3つ以上設けてもよい。
定着ベルト30を加熱する加熱時は、各反射部材35,36は図3の二点鎖線で示す熱反射位置に配置されている。一方、定着ベルト30を加熱しない非加熱時は、各反射部材35,36は図3の実線で示す接触防止位置に移動するように制御されている。このように、非加熱時において、反射部材35,36を接触防止位置に配置することにより、ユーザ等がジャム処理中やメンテナンス作業中に定着ベルト30に触れて内側に撓ませても、図6に示すように、内側に撓んだ定着ベルト30は反射部材35,36に当接するため、定着ベルト30がヒータ31に接触することがない。これにより、ユーザ等が定着ベルト30を介してヒータ31に触れるのを防止することができ、安全性を確保することができる。
また、定着ベルト30の非加熱時を判断するタイミングは、例えば、定着ベルトの回転停止時、定着ニップへの記録用紙の通過終了時、画像形成装置の装置内部を開放するためのドアの開放時、定着ニップ又はその近傍で生じた記録用紙のジャム検知時などとするのが好ましい。これらのタイミングの後に、ユーザ等が定着装置に触れることが多いからである。
図7及び図8は、本発明の第2実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。
図7は、定着ベルト30を加熱する加熱時の状態を示し、図8は、非加熱時の状態を示している。本発明の第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、加熱時は反射部材35,36を熱反射位置に配置し、非加熱時は反射部材35,36を接触防止位置に配置するように構成されている。ただし、第2実施形態では、図8に示す非加熱時において、各反射部材35,36は定着ベルト30の内周面に接触するようになっている。それ以外の構成は、第1実施形態の構成と基本的に同様である。
上記のように、本発明の第2実施形態においても、非加熱時に、反射部材35,36を接触防止位置に配置することにより、定着ベルト30がヒータ31に接触するのを防止することができ、安全性を確保することが可能である。さらに、第2実施形態では、反射部材35,36を接触防止位置に移動させた際、反射部材35,36が定着ベルト30に接触するので、定着ベルト30の形状が安定する。このため、ユーザ等が定着ベルト30に触れたときに定着ベルト30が変形して破損する虞を回避でき、安全性が向上する。また、接触防止位置に配置した反射部材35,36が定着ベルト30に接触する以外に、近接する場合であっても、同様に、定着ベルト30の形状を安定させることができ、定着ベルト30が変形して破損する虞を回避することが可能である。
図9及び図10は、本発明の第3実施形態に係る定着装置の概略構成を示す図である。
図9は、定着ベルト30を加熱する加熱時の状態を示し、図10は、非加熱時の状態を示している。図9又は図10に示すように、本発明の第3実施形態に係る定着装置8に設けられた2つの反射部材35,36は、上記各実施形態と異なり、中間部に折り曲げ部35a,36aを有する略く字型に形成されている。各反射部材35,36の折り曲げ部35a,36aの頂部(凸面側)はヒータ25と反対側を臨むように配設されている。
また、図9及び図10に示すように、本発明の第3実施形態では、2つの反射部材35,36はそれぞれ図示しない移動手段によって図の上下方向に移動可能に構成されている。この場合、各反射部材35,36を図9に示すように定着ローラ32及びベルト支持ローラ33に接近させて配置した位置を熱反射位置、各反射部材35,36を図10に示すようにヒータ31に接近させて配置した位置を接触防止位置としている。以上、第3実施形態において説明した構成以外は、上記第1実施形態と基本的に同様に構成されている。
上記のように構成された第3実施形態に係る定着装置8は、定着ベルト30を加熱しない非加熱時に、各反射部材35,36をヒータ31に接近するように移動させて接触防止位置に配置することにより、図10に示すように、ヒータ31を反射部材35,36によって略菱形状に囲い込むことができる。これにより、ユーザ等がジャム処理中やメンテナンス作業中に定着ベルト30に触れて内側に撓ませても、ユーザ等が定着ベルト30を介してヒータ31に触れるのを防止することができ、安全性を確保することができる。特に、本実施形態では、ヒータ31を反射部材35,36で囲い込むことにより、定着ベルト30とヒータ31との接触をより確実に防止することができ、安全性が向上する。
さらに、第3実施形態では、各反射部材35,36が折り曲げ部35a,36aを有しているので、上記第1及び第2実施形態に示すような折り曲げ部を有しない反射部材35,36に比べて、強度を向上させることができる。このため、ユーザ等が定着ベルト30に接触した際に反射部材35,36を押圧しても、反射部材35,36が変形しにくくなり安全性が向上する。
以上のように、本発明によれば、ジャム処理時やメンテナンス作業時などにおいて、定着装置のヒータが高温となっている場合であっても、反射部材を接触防止位置に配置することによって、ユーザ等が定着ベルトを介してヒータに触れるのを防止することができ、安全性を確保することが可能である。また、加熱時は、反射部材を加熱源の熱を反射するための所定の位置(熱反射位置)に配置しておくことができる。このように、本発明によれば、熱反射と接触防止の各場合に応じて反射部材を適した位置に配置することができ、各場合において要求される効果を十分に発揮することができる。また、反射部材を接触防止部材として用いることで、別途、接触防止部材を設ける必要がなく、部品点数を少なくすることができるので、低コスト化及び小型化を図ることも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上記本発明の各実施形態では、定着ローラやベルト支持ローラを用いた構成の定着装置を採用しているが、定着部材として回転しない定着パッドを用いた定着装置や、ベルト支持ローラを有しない定着装置にも、本発明の構成を適用可能である。また、本発明に係る定着装置は、図1に示す画像形成装置に限らず、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置に搭載することも可能である。
8 定着装置
30 定着ベルト
31 ヒータ(加熱源)
32 定着ローラ(定着部材)
33 ベルト支持ローラ
34 加圧ローラ(対向部材)
35 反射部材
35a 折り曲げ部
36 反射部材
36a 折り曲げ部
P 記録用紙(記録媒体)
特開2004−309975号公報 特開2005−283927号公報 特許4320234号公報

Claims (10)

  1. 無端状の定着ベルトと、当該定着ベルトの内周面に直接対向して配設され定着ベルトを加熱する加熱源と、前記定着ベルトの外周面に接触して定着ニップを形成する対向部材と、前記定着ベルトの内側に配設され前記加熱源の熱を反射させる反射部材とを備え、前記定着ニップを通過する記録媒体上の画像を定着する定着装置において、
    少なくとも、前記定着ベルトの加熱時に、前記反射部材は、前記定着ベルトと前記加熱源とが接触し得る位置に配置され、
    前記定着ベルトの非加熱時に、前記反射部材を、前記定着ベルトと前記加熱源とが接触するのを防止する接触防止位置に移動させるように構成したことを特徴とする定着装置。
  2. 前記定着ベルトの回転停止時に、前記反射部材を前記接触防止位置に移動させるように構成した請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記定着ニップへの記録媒体の通過終了時に、前記反射部材を前記接触防止位置に移動させるように構成した請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 画像形成装置の装置内部を開放するためのドアの開放時に、前記反射部材を前記接触防止位置に移動させるように構成した請求項1から3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記定着ニップ又はその近傍で生じた記録媒体のジャム検知時に、前記反射部材を前記接触防止位置に移動させるように構成した請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記反射部材を前記接触防止位置に移動させた状態で、当該反射部材を前記定着ベルトに接触又は近接して配設するように構成した請求項1から5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記反射部材は折り曲げ部を有する請求項1から6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記反射部材を、前記加熱源を中心に回転させて前記接触防止位置に移動させるように構成した請求項1から7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 前記反射部材を複数設け、各反射部材を前記接触防止位置に移動させることにより、当該反射部材によって前記加熱源を囲い込むように構成した請求項1から7のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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