JP5743330B2 - 定着装置及びそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びそれを備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5743330B2
JP5743330B2 JP2012119574A JP2012119574A JP5743330B2 JP 5743330 B2 JP5743330 B2 JP 5743330B2 JP 2012119574 A JP2012119574 A JP 2012119574A JP 2012119574 A JP2012119574 A JP 2012119574A JP 5743330 B2 JP5743330 B2 JP 5743330B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
rotation
rotation detection
switching lever
fixing device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012119574A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013246297A (ja
Inventor
裕徳 高橋
裕徳 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2012119574A priority Critical patent/JP5743330B2/ja
Publication of JP2013246297A publication Critical patent/JP2013246297A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5743330B2 publication Critical patent/JP5743330B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)

Description

本発明は、複写機、プリンター等の画像形成装置に搭載される、未定着のトナー像を定着する定着装置に関し、特に定着ローラーの回転を検知する機構に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置においては、ニップを形成するローラー対の少なくとも一方のローラー(定着ローラー)を加熱し、ローラー対のニップに未定着トナー画像を担持した用紙を挿通することによって記録媒体にトナーを定着する熱ローラー定着方式が広く用いられている。
また、熱ローラー定着方式としては、定着ローラーと加熱ローラーとに無端状の定着ベルトを架け渡し、加熱ローラーの熱源により定着ベルトを発熱させ、定着ベルトを介して定着ローラーと加圧ローラーのニップで未定着トナー画像を記録媒体に定着させるベルト加熱方式も用いられている。
このような定着ローラーや加熱ローラー等(熱ローラー)の加熱方式としては、ローラーに内蔵されたハロゲンランプ等のランプで加熱するランプ方式が知られているが、ウォームアップタイムの短縮や、省エネルギーの要請から、交番磁界を磁性導体に鎖交させ、渦電流を発生させることによって加熱する誘導加熱(IH:Induction Heating)方式が提案されている。
IH方式においては励磁コイルとコアとを備える誘導加熱部が大型になるため、誘導加熱部を定着ローラーや加熱ローラーの外部に配置し、ローラーを外側から加熱することが多い。この場合、ローラーが回転していない状態で加熱を開始すると、ローラー表面の一部のみが加熱されてしまう。また、ローラーの表面温度を検知する温度検知センサーが配置されているが、誘導加熱部と温度検知センサーの配置位置がローラーの周方向で異なる場合は異常昇温を検知できず、ローラーの熱変形や発煙、発火が生じるおそれがある。そのため、ローラーが回転している状態で誘導加熱部に電流を流すのが一般的である。
例えば特許文献1、2には、光学式センサー(フォトインタラプタセンサー)とアクチュエーターとを備えた回転検知手段を用いて加熱ローラーの回転の有無を検知し、検知結果に基づいて誘導加熱部に流れる電流を制御するようにしたIH方式の定着装置が開示されている。
特許文献1、2の方法では、定着ローラーや加熱ローラーの回転駆動に連動してアクチュエーターが回転し、光学式センサーの検知部の光路を開放若しくは遮断することで加熱ローラーの回転の有無を検知している。
特開2002−82549号公報 特開2005−70321号公報
ところで、定着装置周辺で紙詰まり(ジャム)が発生した場合、ジャムした用紙を取り除くために定着ローラーや加熱ローラーを回転させる必要がある。このときの定着ローラーや加熱ローラーの回転によっても回転検知手段が作動して回転検知が行われる。一方、ジャム処理時には側面カバーが開放されるため、側面カバーの開放に連動して駆動系への電力供給を遮断するインターロックスイッチが作動し、誘導加熱部への電力供給が遮断される。そのため、IH方式の誘導加熱部に電流が流れることはなく、定着ローラーや加熱ローラーが誤って加熱されるおそれはない。
しかし、通常は定着ローラーや加熱ローラーの回転を検知したとき誘導加熱部をONにする制御が入っているため、ジャム処理時の回転検知によって誘導加熱部をONにする制御信号が送信されてしまう。その結果、制御信号が送信されても誘導加熱部に電力が供給されないという矛盾が生じ、システムエラーが発生するという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、回転検知機構がジャム処理時における被加熱回転体の回転を検知しないようにすることでシステムエラーの発生を防止できる定着装置及びそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、加熱手段により加熱される被加熱回転体と、該被加熱回転体に駆動力を入力する駆動入力ギアと、前記被加熱回転体に固定された出力側ギアと、該出力側ギアの駆動力によって回転する外周面に遮光板が形成されたアクチュエーターギアと、該アクチュエーターギアの遮光板による光路の開放若しくは遮断を検知する光学式センサーと、一端が前記出力側ギアに連結され他端が前記アクチュエーターギアに連結される複数のアイドルギアで構成されるギア列と、を含み、前記被加熱回転体が回転しているか否かを検知する回転検知機構と、を有し、記録媒体上に形成されたトナー画像を定着処理するために画像形成装置に搭載される定着装置において、複数の前記アイドルギアのうちいずれか1つは、前記ギア列から退避した第1の位置と、前記ギア列に噛合する第2の位置とに選択配置される離間ギアであり、前記画像形成装置に開閉可能に支持されたカバー部材の開放に伴い前記離間ギアを前記第1の位置に移動させ、前記カバー部材の閉鎖に伴い前記離間ギアを前記第2の位置に移動させる回転検知切替手段を設けたことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の定着装置において、前記回転検知切替手段は、前記離間ギアの回転軸が摺動可能に係合する長孔状の係合溝を有し、前記カバー部材の開放に追従する第1の方向と前記カバー部材の閉鎖に追従する第2の方向とに摺動可能な回転検知切替レバーと、該回転検知切替レバーの側面に前記離間ギアを押圧する第1の付勢部材と、前記回転検知切替レバーを前記第1の方向に付勢する第2の付勢部材と、で構成され、前記カバー部材の開放に伴い、前記第2の付勢部材の付勢力によって前記回転検知切替レバーが前記第1の方向に摺動することにより、前記離間ギアが前記第1の付勢部材によって回転軸方向に移動して前記第1の位置に配置され、前記カバー部材が閉鎖されたとき、前記第2の付勢部材の付勢力に抗して前記回転検知切替レバーが前記第2の方向に摺動することにより、前記離間ギアが前記第1の付勢部材の付勢力に抗して前記第2の位置に配置されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の定着装置において、前記離間ギアは、前記回転検知切替レバーとの対向面に円錐状のカム面が形成され、前記回転検知切替レバーの前記離間ギアとの対向面には、前記カム面が嵌合する凹部と、該凹部側から上り勾配の傾斜面を有する凸部とが前記係合溝に沿って形成されており、前記回転検知切替レバーが前記第1の方向に摺動することにより、前記カム面が前記凹部に嵌合して前記離間ギアが前記第1の位置に配置され、前記回転検知切替レバーが前記第2の方向に摺動することにより、前記カム面が前記傾斜面に沿って前記凸部に乗り上げて前記離間ギアが前記第2の位置に配置されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の定着装置において、前記ギア列を構成する複数のアイドルギアのうち前記離間ギアの駆動伝達方向上流側の少なくとも1つは、駆動伝達方向上流側のギアが連結される第1ギア部材と、該第1ギア部材の軸方向に隣接して形成され駆動伝達方向下流側のギアと噛み合いながら前記第1ギア部材と一体に回転する第2ギア部材とに2分割され、前記第1ギア部材と前記第2ギア部材との間に、前記駆動入力ギアの1歯分に対応する回転角度よりも大きい回転ガタが設けられており、前記第1の付勢部材は、前記離間ギアの逆回転防止手段を兼ねることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の定着装置において、前記光学式センサーは、前記遮光板による光路の開放若しくは遮断を所定時間内に複数回検知したとき前記被加熱回転体の回転を検知することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の定着装置において、前記加熱手段は、電磁誘導により被加熱回転体を外部から加熱する誘導加熱部であることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の定着装置を備えた画像形成装置である。
本発明の第1の構成によれば、一端が回転検知機構の出力側ギアに連結され、他端がアクチュエーターギアに連結される複数のアイドルギアのうちいずれか1つのギアを、ギア列から退避した第1の位置と、ギア列に噛合する第2の位置とに選択配置される離間ギアとし、画像形成装置に開閉可能に支持されたカバー部材の開放に伴い離間ギアを第1の位置に移動させ、カバー部材の閉鎖に伴い離間ギアを第2の位置に移動させる回転検知切替手段を設けることにより、カバー部材の開放時には被加熱回転体の回転がアクチュエーターギアに伝達されず、回転検知機構が被加熱回転体の回転を検知しなくなる。従って、ジャム処理時に被加熱回転体が回転しても回転検知信号が送信されず、制御信号が送信されても誘導加熱部に電力が供給されないという矛盾が生じないため、システムエラーの発生を防止することができる。
また、本発明の第2の構成によれば、上記第1の構成の定着装置において、回転検知切替手段を、離間ギアの回転軸が摺動可能に係合する長孔状の係合溝を有し、カバー部材の開放に追従する第1の方向とカバー部材の閉鎖に追従する第2の方向とに摺動可能な回転検知切替レバーと、該回転検知切替レバーの側面に離間ギアを押圧する第1の付勢部材と、回転検知切替レバーを第1の方向に付勢する第2の付勢部材と、で構成し、カバー部材が開放されて回転検知切替レバーが第1の方向に摺動すると、離間ギアが第1の付勢部材によって第1の位置に配置され、カバー部材が閉鎖されて回転検知切替レバーが第2の方向に摺動すると、離間ギアが第1の付勢部材の付勢力に抗して第2の位置に配置されるようにしたので、簡易な構成の回転検知切替手段となる。
また、本発明の第3の構成によれば、上記第2の構成の定着装置において、回転検知切替レバーが第1の方向に摺動することにより、離間ギアのカム面が回転検知切替レバーの凹部に嵌合して離間ギアが第1の位置に配置され、回転検知切替レバーが第2の方向に摺動することにより、離間ギアのカム面が回転検知切替レバーの傾斜面に沿って凸部に乗り上げて離間ギアが第2の位置に配置されるようにしたので、回転検知切替レバーの摺動によって離間ギアを第1の位置と第2の位置とに円滑に移動させることができる。
また、本発明の第4の構成によれば、上記第2又は第3の構成の定着装置において、離間ギアの駆動伝達方向上流側の少なくとも1つのギアを第1ギア部材と第2ギア部材とに2分割し、第1ギア部材と第2ギア部材との間に、駆動入力ギアの1歯分に対応する回転角度よりも大きい回転ガタを設けることで、駆動入力ギアの歯飛びが発生したときアクチュエーターギアは回転しないか、若しくは最大でも駆動入力ギアの1歯分に対応する回転角度よりも小さい角度しか回転しない。また、第1の付勢部材は、離間ギアの逆回転防止手段を兼ねるため、仮に第1ギア部材が正逆回転しても離間ギアは第1ギア部材に追従して逆回転せず、アクチュエーターギアも逆回転しない。従って、駆動入力ギアの歯飛びが発生した場合であっても被加熱回転体の回転の誤検知を確実に防止することができる。また、第1の付勢部材を離間ギアの逆回転防止手段として用いることで、部品点数を削減することができる。
また、本発明の第5の構成によれば、上記第1乃至第4のいずれかの構成の定着装置において、光学式センサーは、遮光板による光路の開放若しくは遮断を所定時間内に複数回検知したとき被加熱回転体の回転を検知するようにしたので、仮にアクチュエーターギアが僅かに回転して遮光板による光路の開放若しくは遮断が1回検知されたとしても、被加熱回転体が回転したと誤検知されることはない。従って、被加熱回転体の回転の誤検知をより確実に防止することができる。
また、本発明の第6の構成によれば、上記第1乃至第5のいずれかの構成の定着装置において、加熱手段として電磁誘導により被加熱回転体を外部から加熱する誘導加熱部を用いることにより、ジャム処理時における被加熱回転体の回転検知によるシステムエラーの発生を防止するとともに、ウォームアップタイムの短縮や省エネルギー化を図ることができる。
また、本発明の第7の構成によれば、上記第1乃至第6のいずれかの構成の定着装置を搭載することにより、被加熱回転体が停止した状態で加熱されることによる回転体の熱変形や発煙、発火のおそれがなく安全性に優れた画像形成装置となる。
本発明の定着装置13が搭載されたカラープリンター100の内部構成を示す概略断面図 図1における定着装置13付近の拡大図 本発明の一実施形態に係る定着装置13の斜視図 定着装置13を図3の右側から見た側面図 回転検知機構60を構成する第1アイドルギア37の分解斜視図 回転検知機構60により定着ローラー131の回転が検知される様子を示す概略側面図 歯飛びが発生した場合の回転検知機構60の動作を示す概略側面図 側面カバー21を開放して反転搬送路20の内側面を露出させた状態を示す斜視図 回転検知切替レバー70を裏面側(定着装置13に対向する側)から見た斜視図 回転検知切替レバー70と当接する第2アイドルギア39の斜視図 側面カバー21が開放された状態での回転検知機構60及び回転検知切替レバー70の斜視図 回転検知機構60及び回転検知切替レバー70を図11の上方から見た側面図 側面カバー21が閉鎖された状態を示す定着装置13付近の側面図 側面カバー21が閉鎖された状態での回転検知機構60及び回転検知切替レバー70の斜視図 回転検知機構60及び回転検知切替レバー70を図14の上方から見た側面図
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の定着装置が搭載された画像形成装置の概略断面図であり、ここではタンデム方式のカラープリンターについて示している。カラープリンター100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では左側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、さらに駆動手段(図示せず)により図1において反時計回りに回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a〜1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次一次転写されて重畳された後、二次転写ローラー9の作用によって記録媒体の一例としての用紙P上に二次転写され、さらに、定着装置13において用紙P上に定着された後、装置本体より排出される。感光体ドラム1a〜1dを図1において時計回り方向に回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される用紙Pは、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12a及びレジストローラー対12bを介して二次転写ローラー9と後述する中間転写ベルト8の駆動ローラー11とのニップ部へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが主に用いられる。また、二次転写ローラー9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナー等を除去するためのブレード状のベルトクリーナー19が配置されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光装置5と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)等を除去するクリーニング部7a、7b、7c及び7dが設けられている。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光装置5によって画像データに応じて光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像データに応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナーを含む二成分現像剤が所定量充填されている。なお、後述のトナー像の形成によって各現像装置3a〜3d内に充填された二成分現像剤中のトナーの割合が規定値を下回った場合にはトナーコンテナ4a〜4dから各現像装置3a〜3dにトナーが補給される。この現像剤中のトナーは、現像装置3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、一次転写ローラー6a〜6dにより一次転写ローラー6a〜6dと感光体ドラム1a〜1dとの間に所定の転写電圧が付与され、感光体ドラム1a〜1d上のシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に一次転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、一次転写後に感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナー等がクリーニング部7a〜7dにより除去される。
中間転写ベルト8は、上流側のテンションローラー10と、下流側の駆動ローラー11とに掛け渡されており、駆動モーター(図示せず)による駆動ローラー11の回転に伴い中間転写ベルト8が反時計回り方向に回転を開始すると、用紙Pがレジストローラー対12bから所定のタイミングで駆動ローラー11とこれに隣接して設けられた二次転写ローラー9とのニップ部(二次転写ニップ部)へ搬送され、中間転写ベルト8上のフルカラー画像が用紙P上に転写される。トナー像が転写された用紙Pは用紙搬送路18を通過して定着装置13へと搬送される。
定着装置13に搬送された用紙Pは、定着ローラー対13aにより加熱及び加圧されてトナー像が用紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された用紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられる。用紙Pの片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラー対15によって排出トレイ17に排出される。
一方、用紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着装置13を通過した用紙Pは一旦排出ローラー対15方向に搬送され、用紙Pの後端が分岐部14を通過した後に排出ローラー対15を逆回転させるとともに分岐部14の搬送方向を切り換えることで、用紙Pの後端から反転搬送路20に振り分けられ、画像面を反転させた状態で二次転写ニップ部に再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次の画像が二次転写ローラー9により用紙Pの画像が形成されていない面に転写され、定着装置13に搬送されてトナー像が定着された後、排出トレイ17に排出される。
カラープリンター100の後側(図1の右側)には、反転搬送路20の一部(外側面)を構成する側面カバー21が支点21aで回動可能に支持されている。反転搬送路20において用紙がジャムした場合は、側面カバー21を開放することで反転搬送路20の内側面が露出するため、ジャム処理が可能となる。
図2は、図1における定着装置13付近の拡大図である。図1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。図2に示すように、定着装置13は、電磁誘導加熱方式の熱源を用いたIH方式であり、定着ローラー131及び加圧ローラー132から成る定着ローラー対13aと、定着ローラー131に隣接して配設される誘導加熱部133と、定着ローラー131表面の温度を検知するサーミスター等からなる温度センサー134とを備えている。誘導加熱部133と温度センサー134はカラープリンター100本体に固定され、定着ローラー131と加圧ローラー132はカラープリンター100本体に回転可能に保持されている。
定着ローラー131は、円筒型ステンレスからなる基材と、加圧ローラー132に圧接するニップ部Nへ弾性と離型性の向上のためにシリコンゴムスポンジからなる弾性層とを備え、基材と弾性層との間に、基材側から順に断熱層と誘導発熱層とを備える。
加圧ローラー132は、円筒型ステンレスからなる基材と、ニップ部Nへ弾性を付与するために基材上に形成されるシリコンゴムからなる弾性層と、ニップ部Nで未定着トナー像を溶融定着する際の離型性を向上させるために弾性層の表面を覆うフッ素樹脂チューブからなる離型層とを備える。
また、加圧ローラー132は、モーター等の駆動源(図略)によって回転駆動させられ、さらに定着ローラー131に対してその中心方向に加圧する。これにより、加圧ローラー132が定着ローラー131に圧接し、加圧ローラー132が回転すると、定着ローラー131が加圧ローラー132に対して逆方向に従動回転する。
温度センサー134は、定着ローラー131表面において軸方向(幅方向)の中央部の通紙領域と、B5やA4縦等の幅の狭い用紙が通紙された時に非通紙領域となる軸方向の両端部とに対向するように配置され、夫々の領域の温度を検知する。温度センサー134により検知された温度に基づいて、誘導加熱部133の電源が制御され、定着ローラー131表面が所定の温度に保持される。
誘導加熱部133は、励磁コイル133aとコア133bとを備え、電磁誘導により定着ローラー131を加熱するものである。銅線からなる励磁コイル133aは、ボビン(図示せず)に巻回され、コア133bの中央部の周りを軸方向に周回するように、定着ローラー131の外周面の一部に対向配置されている。また励磁コイル133aは、図示しない高圧電源に接続されていて、高圧電源から供給される高周波電流により磁束を発生させる。誘導加熱部133から発せられる磁束は、図2の紙面に平行な方向に発せられ、定着ローラー131の誘導発熱層を貫通する。誘導発熱層の磁束の周りには渦電流が生じ、渦電流が流れると、誘導発熱層内の電気抵抗によってジュール熱が発生して、誘導発熱層が発熱することになる。
定着ローラー131が誘導加熱部133によって所定の温度となるように、温度センサー134の検知する温度に基づいて電源からの電力供給を制御している。そして、定着ローラー131が加熱され所定の温度に昇温すると、ニップ部Nで挟持された用紙Pが加熱されるとともに、加圧ローラー132にて加圧されることにより、用紙P上の粉体状態のトナーが溶融定着される。
図3は、定着装置13の斜視図であり、図4は、定着装置13を図3の右方向から見た側面図である。なお、説明の便宜のため、図3及び図4では定着ローラー131、加圧ローラー132、各ローラーの駆動機構及び回転検知機構60を重点的に示しており、誘導加熱部133や温度センサー134等は記載を省略している。
図3に示すように、駆動モーター(図示せず)の駆動力が入力される駆動入力ギア30が回転すると、駆動入力ギア30に噛み合うローラー駆動ギア31が回転して加圧ローラー132が回転する。そして、加圧ローラー132が圧接される定着ローラー131が加圧ローラー132に従動して回転する。
駆動入力ギア30及びローラー駆動ギア31が設けられていない側(図3の右側)には、定着ローラー131の回転軸の一端に固定される大径ギア35と、大径ギア35に噛み合う第1アイドルギア37と、第1アイドルギア37に噛み合う第2アイドルギア39と、第2アイドルギア39に噛み合うアクチュエーターギア40が配置されている。また、アクチュエーターギア40に対向して回転検知センサー41が配置されている。第1アイドルギア37、第2アイドルギア39、アクチュエーターギア40、及び回転検知センサー41は、定着ローラー131の回転検知機構60(図5参照)を構成する。
アクチュエーターギア40の外周面には回転検知センサー41のON及びOFFの切り換えを行う複数の遮光板40aが等間隔で固定されている。第2アイドルギア39の回転軸には第1コイルバネ42が付設されており、第2アイドルギア39は第1コイルバネ42の付勢力によって回転軸方向に押圧されている。
また、加圧ローラー132は支点43aを中心として回動するアーム部材43に支持されており、アーム部材43は押圧バネ45の付勢力によって定着ローラー131側に付勢されている。これにより、加圧ローラー132は所定の圧力で定着ローラー131に圧接される。
図5は、第1アイドルギア37の分解斜視図である。第1アイドルギア37は軸方向において大径ギア35が噛み合う内側の第1ギア部材37aと、第2アイドルギア39が噛み合う外側の第2ギア部材37bとに2分割されている。第1ギア部材37aには回転軸80(図9参照)が摺動可能に挿入される軸受孔47と、軸受孔47の周囲に円弧状に形成された一対のリブ50aとが形成されている。なお、第2ギア部材37bにも第1ギア部材37aと同一形状の軸受孔47と一対のリブ50bとが形成されている。
そして、第1ギア部材37aと第2ギア部材37bとを、リブ50aとリブ50bとが互いに噛み合うように重ね合わせて回転軸に装着されている。また、リブ50aとリブ50bとを噛み合わせたとき、リブ50aとリブ50bの間には所定の隙間が形成される。これにより、第1ギア部材37aと第2ギア部材37bとは所定角度(ここでは30°)の回転ガタを有している。
回転検知センサー41は、平面視コ字型の対向する内面に発光部及び受光部から成る検知部が設けられたPI(フォトインタラプタ)センサーである。遮光板40aが検知部の光路を遮断することにより、検知部の受光信号レベルがHIGHからLOWに切り換わり、定着ローラー131の回転を検知可能となっている。定着ローラー131の回転が検知された場合は、検知信号が制御部(図示せず)に送信され、制御部から誘導加熱部133(図2参照)に制御信号が送信されて定着ローラー131の加熱が開始される。
次に、本発明の定着装置に用いられる回転検知機構60の動作について詳述する。図6は、回転検知機構60により定着ローラー131の回転が検知される様子を示す概略側面図である。駆動入力ギア30からの駆動力により加圧ローラー132が回転駆動し、加圧ローラー132に従動して定着ローラー131が回転を開始すると、定着ローラー131の回転軸に固定された大径ギア35も定着ローラー131と同方向(図6の反時計回り方向)に回転する。
次いで、大径ギア35に噛み合う第1アイドルギア37の第1ギア部材37aが図6の時計方向に回転する。そして、第1ギア部材37aのリブ50aが第2ギア部材37bのリブ50bを回転方向(時計回り方向)に押圧することにより第2ギア部材37bも時計回り方向に回転する。ここで、第1コイルバネ42の付勢力は第2ギア部材37bによる第2アイドルギア39の回転を妨げない程度に設定されているため、第2ギア部材37bに噛み合う第2アイドルギア39が図6の反時計回り方向に回転し、第2アイドルギア39に噛み合うアクチュエーターギア40が図6の時計回り方向に回転する。
そして、アクチュエーターギア40の回転によって遮光板40aが回転検知センサー41の検知部を通過するため、回転検知センサー41から検知信号が制御部に送信されて定着ローラー131の回転が検知される。
なお、回転検知センサー41は、HIGHからLOWへの受光信号レベルの切り換わり部分(エッジ)を所定時間内に複数回(ここでは300msec間に2回以上)検知したとき定着ローラー131の回転を検知する。また、2.5msec以上の間隔でエッジが検知されたときに検知有りと認識するようになっている。これにより、定着ローラー対13aの回転速度が全速(通常印字時)の場合と半速(写真原稿や厚紙への印字時)の場合の両方において良好な回転検知が可能となる。
図7は、駆動入力ギア30とローラー駆動ギア31との間で歯飛びが発生した場合の回転検知機構60の動作を示す概略側面図である。この場合、ローラー駆動ギア31は駆動入力ギア30に噛み合うときの僅かな回転(正回転)と、歯飛びが発生したときの回転負荷による僅かな逆回転とを繰り返すため、加圧ローラー132及び加圧ローラー132に従動して回転する定着ローラー131も正逆回転を小刻みに繰り返す。
これにより、定着ローラー131に固定された大径ギア35、及び大径ギア35に噛み合う第1アイドルギア37の第1ギア部材37aも時計回り方向及び反時計回り方向の回転を小刻みに繰り返す。
ここで、第1ギア部材37aと第2ギア部材37bとの回転ガタの角度を、歯飛び発生時の第1ギア部材37aの回転角度よりも大きく設定しておけば、歯飛び発生時に第1ギア部材37aから第2ギア部材37bへの駆動伝達を回転ガタにより吸収することができる。これにより、第2ギア部材37bに噛み合う第2アイドルギア39及び第2アイドルギア39に噛み合うアクチュエーターギア40は回転しないか、或いは回転したとしても回転角度が規制される。
例えば、駆動入力ギア30の歯数を25、駆動入力ギア30と第1アイドルギア37との回転数の比を1:0.85とすると、駆動入力ギア30に1歯分の歯飛びが発生したときの駆動入力ギア30の回転角は360/25=14.4°となり、そのときの第1アイドルギア37の回転角は14.4×0.85=12.24°となる。従って、第1ギア部材37aと第2ギア部材37bとの回転ガタの角度を12.24°よりも大きく設定しておけば、第1ギア部材37aから第2ギア部材37bへの駆動伝達を吸収してアクチュエーターギア40の回転を防止若しくは回転角度を規制することができる。
また、第2アイドルギア39は第1コイルバネ42によって軸方向に押圧されているため、第1ギア部材37aと第2ギア部材37bとの回転ガタによる回転検知センサー41の誤検知の防止効果は、第1ギア部材37aのリブ50aと第2ギア部材37bのリブ50aとの相対位置に関係なく発現される。
例えば、図7のようにリブ50aがリブ50bの回転方向上流側に当接した状態で歯飛びが発生すると、リブ50bがリブ50aに押圧されて第2ギア部材37bが駆動入力ギア30の1歯分に相当する角度(ここでは12.24°)だけ回転する。このとき、アクチュエーターギア40の回転位置によっては遮光板40aが回転検知センサー41の検知部を遮断或いは開放するため、回転検知センサー41によりエッジが検知される。
しかし、第2ギア部材37bに噛み合う第2アイドルギア39は第1コイルバネ42によって軸方向に押圧され、自由回転が規制されているため、第2ギア部材37bは駆動入力ギア30の1歯分に相当する12.24°だけ回転した位置で停止する。即ち、歯飛びにより第1ギア部材37aが正逆回転(揺動)しても回転ガタによって駆動伝達が吸収され、第2アイドルギア39が第1ギア部材37aに追従して揺動しないようになっている。従って、アクチュエーターギア40も揺動せずに停止するため、回転検知センサー41においてエッジは常に1回しか検知されず、定着ローラー131が回転したと誤検知されることはない。
以上説明したように、本発明の構成によれば、定着ローラー132からアクチュエーターギア40までの第1アイドルギア37を軸方向に2分割して回転ガタを持たせることで、駆動入力ギア30の歯飛び発生時における定着ローラー131の回転の誤検知を確実に防止することができる。従って、定着ローラー131が停止した状態で加熱されることによるローラーの熱変形や発煙、発火のおそれがなく安全性に優れた定着装置13、及びカラープリンター100となる。
なお、ここでは第1アイドルギア37と第2アイドルギア39の2つのギアを用いて定着ローラー131に固定された大径ギア35とアクチュエーターギア40とを連結したが、3つ以上のアイドルギアを用いて連結しても良い。その場合、いずれかのアイドルギアを第1ギア部材及び第2ギア部材に2分割するとともに、2分割されたアイドルギアの駆動伝達方向下流側に連結されたいずれかのアイドルギアに第1コイルバネ42を配置してアクチュエーターギア40の逆回転を防止すれば良い。
次に、本発明のカラープリンター100において、定着装置13周辺で用紙がジャムした場合のジャム処理方法について説明する。定着装置13よりも上方の反転搬送路20において用紙がジャムした場合は、図8に示すように側面カバー21を開放することで反転搬送路20の内側面が露出するため、ジャム処理が可能となる。また、定着装置13の上流側(図8の下側)の用紙搬送路18(図1参照)において用紙がジャムした場合は、図8に示すように側面カバー21を開放するとともに、定着装置13の下方に位置する搬送ユニット23を同時に開放する。搬送ユニット23には二次転写ローラー9及びレジストローラー対12bの一方が配置されており、搬送ユニット23の開放により用紙搬送路18の一部(定着装置13の上流側)が露出してジャム処理が可能となる。
図8に示すように、定着装置13の側面カバー21との対向面には、側面カバー21の開放に合わせて回転検知機構60による定着ローラー131の回転検知を解除する回転検知切替レバー70が設けられている。
図9は、回転検知切替レバー70を裏面側(定着装置13に対向する側)から見た斜視図である。回転検知切替レバー70は、端部70aが側面カバー21側に突出する平板状の部材であり、第1アイドルギア37の回転軸80及び第2アイドルギア39の回転軸81(いずれも図11参照)が係合する長孔状の係合溝71と、略矩形状の開口72とが形成されている。
回転検知切替レバー70の裏面側には、すり鉢状に湾曲した凹部73と、リブ状に突出する凸部74が形成されている。凹部73は係合溝71の略中央部に重なるように形成されており、凸部74は端部70aに近い側の係合溝71の周縁部に重なるように略U字状に形成されている。凸部74は、凹部73側から見て上り勾配となる傾斜面74aを有している。また、回転検知切替レバー70の端部70aには内向きに突出するバネ受け部75が設けられている。
図10は、回転検知切替レバー70と当接する第2アイドルギア39の斜視図である。第2アイドルギア39には、回転軸81が摺動可能に挿入される軸受孔39aが形成されており、第2アイドルギア39の裏面側には第1コイルバネ42の一端が固定されている。また、第2アイドルギア39の表面側(回転検知切替レバー70に対向する側)には、軸受孔39aの周縁部から径方向外側に向かって下り勾配となる円錐状のカム面39bが形成されている。カム面39bの形状は、回転検知切替レバー70の裏面側に形成された凹部73(図9参照)の内面形状と略同一である。
図11は、側面カバー21が開放された状態での回転検知機構60及び回転検知切替レバー70の斜視図であり、図12は、回転検知機構60及び回転検知切替レバー70を図11の上方から見た側面図である。回転検知切替レバー70は、定着装置13の側面フレーム90に形成された上下一対のガイド部91において水平方向に摺動可能に支持されている。
側面フレーム90のガイド部91の間にはバネ台座93が形成されており、回転検知切替レバー70をガイド部91に装着した状態で、バネ台座93は回転検知切替レバー70の開口72から外側に向かって突出する。バネ台座93と回転検知切替レバー70のバネ受け部75との間には圧縮バネから成る第2コイルバネ77が配置されている。
側面カバー21(図8参照)を開放した状態では、回転検知切替レバー70は第2コイルバネ77の付勢力によって端部70aが定着装置13から突出する方向(図12の矢印A方向)に移動する。このとき、第2アイドルギア39のカム面39bが回転検知切替レバー70の凹部73に嵌合するため、第2アイドルギア39は第1コイルバネ42の付勢力によって図12の矢印B方向に移動する。その結果、第2アイドルギア39は、第1アイドルギア37(第2ギア部材37b)との噛合、及びアクチュエーターギア40との噛合が外れた位置(第1の位置)に配置され、定着ローラー131が回転してもアクチュエーターギア40は停止しており定着ローラー131の回転検知は行われない。
従って、側面カバー21を開放してジャム処理を行う際に定着ローラー131が回転しても、回転検知センサー41から制御部(図示せず)に回転検知信号が送信されず、制御部から誘導加熱部133(図2参照)に定着ローラー131の加熱を開始する制御信号も送信されないため、システムエラーの発生を防止することができる。
図13は、側面カバー21が閉鎖された状態を示す定着装置13付近の側面図、図14は、側面カバー21が閉鎖された状態での回転検知機構60及び回転検知切替レバー70の斜視図、図15は、回転検知機構60及び回転検知切替レバー70を図14の上方から見た側面図である。ジャム処理が終了し、図13のように側面カバー21を閉鎖すると、回転検知切替レバー70の端部70aと側面カバー21の内面とが接触することによって回転検知切替レバー70は第2コイルバネ77を圧縮しながら定着装置13側(図15の矢印A′方向)に押し込まれる。
回転検知切替レバー70の移動に伴い、第2アイドルギア39のカム面39bが回転検知切替レバー70の凹部73から離脱し、傾斜面74aに沿って凸部74に乗り上げるため、第2アイドルギア39は第1コイルバネ42の付勢力に抗して図15の矢印B′方向に移動する。その結果、第2アイドルギア39は、第1アイドルギア37(第2ギア部材37b)、及び第2アイドルギア39と噛合する位置(第2の位置)に配置され、定着ローラー131の回転検知が行われる。
以上説明したように、本実施形態の構成によれば、側面カバー21が開放された状態で第2アイドルギア39を回転検知機構60のギア列から退避した第1の位置に配置することにより、回転検知機構60による定着ローラー131の回転検知が実行されないため、側面カバー21を開放してジャム処理を行う際に定着ローラー131が回転しても回転検知信号が発生せず、システムエラーを回避することができる。また、側面カバー21を閉鎖することで第2アイドルギア39が回転検知機構60のギア列に噛合する第2の位置に配置されるため、ジャム処理後は確実に定着ローラー131の回転検知を行うことができる。
また、第2アイドルギア39を回転軸81方向に付勢する第1コイルバネ42は、駆動入力ギア30とローラー駆動ギア31との間で歯飛びが発生したとき、第2アイドルギア39が第1ギア部材37aに追従して揺動しないように第2アイドルギア39を軸方向に押圧する逆回転防止手段としての機能と、第2アイドルギア39を第1アイドルギア37及びアクチュエーターギア40から離間させる機能とを有するため、回転検知機構60の構成を簡素化することができる。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば上記実施形態においては、誘導加熱部133を有するIH方式の定着装置13を例に挙げて説明したが、定着ローラーが他の加熱方式で加熱される定着装置にも全く同様に適用できるのはもちろんである。
例えば、定着ローラーと加熱ローラーとに無端状の定着ベルトを架け渡し、加熱ローラーを外部から加熱して定着ベルトを発熱させ、定着ベルトを介して定着ローラーと加圧ローラーのニップで未定着トナー画像を記録媒体に定着させるベルト加熱方式の場合、加熱ローラーの回転検知機構として用いることができる。
また、上記実施形態では、第1アイドルギア37と第2アイドルギア39の2つのギアを用いて定着ローラー131に固定された大径ギア35とアクチュエーターギア40とを連結したが、3つ以上のアイドルギアを用いて連結しても良い。さらに、回転検知切替レバー70によって第1の位置と第2の位置とに選択配置されるギアも第2アイドルギア39に限らず、他のアイドルギアとしても良い。
また、本発明は図1に示したようなタンデム型のカラープリンターに限らず、モノクロ複写機やデジタル複合機、ファクシミリやレーザープリンター等、定着装置を備えた種々の画像形成装置に適用可能である。
本発明は、定着ローラー等の被加熱回転体を加熱する加熱手段を備え、被加熱回転体が回転している状態で加熱を行う必要のある定着装置に利用可能である。本発明の利用により、カバー部材の開放時には被加熱回転体の回転がアクチュエーターギアに伝達されず、回転検知機構が被加熱回転体の回転を検知しなくなる。従って、ジャム処理時に被加熱回転体が回転しても回転検知信号が送信されず、制御信号が送信されても誘導加熱部に電力が供給されないという矛盾が生じないため、システムエラーの発生を防止できる定着装置となる。
Pa〜Pd 画像形成部
13 定着装置
13a 定着ローラー対
131 定着ローラー(被加熱回転体)
132 加圧ローラー
133 誘導加熱部(加熱手段)
21 側面カバー(カバー部材)
30 駆動入力ギア
31 ローラー駆動ギア
35 大径ギア(出力側ギア)
37 第1アイドルギア
37a 第1ギア部材
37b 第2ギア部材
39 第2アイドルギア(離間ギア)
39b カム面
40 アクチュエーターギア
40a 遮光板
41 回転検知センサー(光学式センサー)
42 第1コイルバネ(第1の付勢部材)
60 回転検知機構
70 回転検知切替レバー
71 係合溝
73 凹部
74 凸部
77 第2コイルバネ(第2の付勢部材)
100 カラープリンター

Claims (7)

  1. 加熱手段により加熱される被加熱回転体と、
    該被加熱回転体に駆動力を入力する駆動入力ギアと、
    前記被加熱回転体に固定された出力側ギアと、該出力側ギアの駆動力によって回転する外周面に遮光板が形成されたアクチュエーターギアと、該アクチュエーターギアの遮光板による光路の開放若しくは遮断を検知する光学式センサーと、一端が前記出力側ギアに連結され他端が前記アクチュエーターギアに連結される複数のアイドルギアで構成されるギア列と、を含み、前記被加熱回転体が回転しているか否かを検知する回転検知機構と、
    を有し、記録媒体上に形成されたトナー画像を定着処理するために画像形成装置に搭載される定着装置において、
    複数の前記アイドルギアのうちいずれか1つは、前記ギア列から退避した第1の位置と、前記ギア列に噛合する第2の位置とに選択配置される離間ギアであり、
    前記画像形成装置に開閉可能に支持されたカバー部材の開放に伴い前記離間ギアを前記第1の位置に移動させ、前記カバー部材の閉鎖に伴い前記離間ギアを前記第2の位置に移動させる回転検知切替手段を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 前記回転検知切替手段は、前記離間ギアの回転軸が摺動可能に係合する長孔状の係合溝を有し、前記カバー部材の開放に追従する第1の方向と前記カバー部材の閉鎖に追従する第2の方向とに摺動可能な回転検知切替レバーと、該回転検知切替レバーの側面に前記離間ギアを押圧する第1の付勢部材と、前記回転検知切替レバーを前記第1の方向に付勢する第2の付勢部材と、で構成され、
    前記カバー部材の開放に伴い、前記第2の付勢部材の付勢力によって前記回転検知切替レバーが前記第1の方向に摺動することにより、前記離間ギアが前記第1の付勢部材によって回転軸方向に移動して前記第1の位置に配置され、前記カバー部材が閉鎖されたとき、前記第2の付勢部材の付勢力に抗して前記回転検知切替レバーが前記第2の方向に摺動することにより、前記離間ギアが前記第1の付勢部材の付勢力に抗して前記第2の位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記離間ギアは、前記回転検知切替レバーとの対向面に円錐状のカム面が形成され、前記回転検知切替レバーの前記離間ギアとの対向面には、前記カム面が嵌合する凹部と、該凹部側から上り勾配の傾斜面を有する凸部とが前記係合溝に沿って形成されており、
    前記回転検知切替レバーが前記第1の方向に摺動することにより、前記カム面が前記凹部に嵌合して前記離間ギアが前記第1の位置に配置され、前記回転検知切替レバーが前記第2の方向に摺動することにより、前記カム面が前記傾斜面に沿って前記凸部に乗り上げて前記離間ギアが前記第2の位置に配置されることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記ギア列を構成する複数のアイドルギアのうち前記離間ギアの駆動伝達方向上流側の少なくとも1つは、駆動伝達方向上流側のギアが連結される第1ギア部材と、該第1ギア部材の軸方向に隣接して形成され駆動伝達方向下流側のギアと噛み合いながら前記第1ギア部材と一体に回転する第2ギア部材とに2分割され、前記第1ギア部材と前記第2ギア部材との間に、前記駆動入力ギアの1歯分に対応する回転角度よりも大きい回転ガタが設けられており、
    前記第1の付勢部材は、前記離間ギアの逆回転防止手段を兼ねることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記光学式センサーは、前記遮光板による光路の開放若しくは遮断を所定時間内に複数回検知したとき前記被加熱回転体の回転を検知することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 前記加熱手段は、電磁誘導により被加熱回転体を外部から加熱する誘導加熱部であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の定着装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の定着装置を備えた画像形成装置。
JP2012119574A 2012-05-25 2012-05-25 定着装置及びそれを備えた画像形成装置 Expired - Fee Related JP5743330B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012119574A JP5743330B2 (ja) 2012-05-25 2012-05-25 定着装置及びそれを備えた画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012119574A JP5743330B2 (ja) 2012-05-25 2012-05-25 定着装置及びそれを備えた画像形成装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015088516A Division JP5899352B2 (ja) 2015-04-23 2015-04-23 定着装置及びそれを備えた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013246297A JP2013246297A (ja) 2013-12-09
JP5743330B2 true JP5743330B2 (ja) 2015-07-01

Family

ID=49846105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012119574A Expired - Fee Related JP5743330B2 (ja) 2012-05-25 2012-05-25 定着装置及びそれを備えた画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5743330B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US12044016B2 (en) 2017-03-09 2024-07-23 Schluter Systems L.P. Uncoupling mat with heating elements

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106383432B (zh) * 2015-08-04 2023-10-24 江西镭博钛电子科技有限公司 一种显影盒

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2600002B2 (ja) * 1989-11-06 1997-04-16 キヤノン株式会社 定着装置
JP2002082549A (ja) * 1999-10-26 2002-03-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 像加熱装置及び画像形成装置
JP4553020B2 (ja) * 2008-02-27 2010-09-29 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US12044016B2 (en) 2017-03-09 2024-07-23 Schluter Systems L.P. Uncoupling mat with heating elements

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013246297A (ja) 2013-12-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5303400B2 (ja) 画像形成装置
JP2011191607A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5561476B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2011191445A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US9811033B2 (en) Fixing device and image forming apparatus therewith
JP2013015549A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2008139817A (ja) 定着装置及び画像形成装置
US8750756B2 (en) Image forming apparatus for performing fixing processing by induction heating system
JP5481363B2 (ja) 画像形成装置
CN107367917B (zh) 旋转检测机构、定影装置和图像形成装置
JP5743330B2 (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5014234B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5899352B2 (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5401480B2 (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5704775B2 (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5704774B2 (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP5657050B2 (ja) 画像形成装置
JP5611178B2 (ja) 定着装置及びそれを備えた画像形成装置
JP6169039B2 (ja) 画像形成装置
JP5376270B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5409157B2 (ja) 像加熱装置
JP5412408B2 (ja) 駆動伝達機構及びそれを備えた画像形成装置
JP2009258407A (ja) 装置ユニット、定着装置、及び、画像形成装置
JP5267849B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP5009750B2 (ja) 定着装置、画像形成装置、及び、ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5743330

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D03

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees