JP5560446B2 - リサイクル式硬貨釣銭機 - Google Patents
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Description
詳しくは、対向する外面に硬貨投入口及び硬貨出金口が配置されたリサイクル式硬貨釣銭機において、対向する外面に配置された硬貨投入口に同時に硬貨を投入することができる小型のリサイクル式硬貨釣銭機に関する。
更に詳しくは、前記同時に硬貨を投入できる安価な小型のリサイクル式硬貨釣銭機に関する。
換言すれば、一方の硬貨入金部が使用中である場合、他方の硬貨入金部は使用することが出来ない。
すなわち、他方の硬貨入金部を使用しようとする顧客は、一方の硬貨入金部の使用が終了するまで待たねばならない問題がある。
この第2の従来技術を対向する両面に対しそれぞれ配置した場合、投入硬貨の識別は各検銭機において出来るので、第1の従来技術のように他方の利用者が待たされることはない。
しかし、第2の従来技術においては、硬貨投入口に投入された硬貨が、検銭機によって真偽及び金種が判別され、偽貨で有る場合、返却用のベルトコンベヤ上に案内され、正貨である場合、シリーズに並べられた金種別の一時保留部に振り分けられて保留される。
偽貨はベルトコンベヤの搬送によって返却口へ戻され、釣銭は一時保留部から共通のホッパへ払い出された後、シュートによって纏められてベルトコンベヤ上に落下した後、当該ベルトコンベヤの搬送によって返却口へ戻される。
しかし、この組み合わせ構成においても、偽貨はベルトコンベヤによって返却口へ搬送されるため、一方の投入口側の処理が終了しなければ、他方の投入側の処理ができない。なぜなら、他方の偽貨が一方の返却口へ払出されるためである。
この問題を解決するため、偽貨を返却口へ直接戻すことも容易に考えられるかも知れない。
しかしこの場合であっても、第2の従来技術においては、一時保留部をシリーズに並列しているので装置が大型化する問題がある。
第2の従来技術のように4金種の場合はまだしも、日本円6金種になると大型化し、問題となる。
なぜなら、硬貨釣銭機のみが一緒に使用される他の装置よりも大型化してしまうためである。
また、第1及び第2の従来装置においては、硬貨投入口と硬貨出金口とが離れており、特に硬貨投入口が比較的高い位置に配置されているので、身体障害者や高齢者が使いにくい問題があった。
本発明の第2の目的は、上記第1の目的に加え、身体障害者や高齢者の使い勝手が良いリサイクル式硬貨釣銭機を提供することである。
本発明の第3の目的は、第1及び第2の目的に加え、安価なリサイクル式硬貨釣銭機を提供することである。
対向する第1外面及び第2外面を有する筐体と、前記筐体の第1外面に配置された第1硬貨投入口と、前記筐体の第2外面に配置された第2硬貨投入口と、前記筐体の第1外面に配置された第1硬貨出金口と、前記筐体の第2外面に配置された第2硬貨出金口と、前記第1硬貨投入口に投入された硬貨を真偽及び金種に応じて選別する第1硬貨選別装置と、前記第2硬貨投入口に投入された硬貨を真偽及び金種に応じて選別する第2硬貨選別装置と、前記第1硬貨選別装置及び前記第2硬貨選別装置の各々で正貨として選別された硬貨のうち対応する金種の硬貨を保留すると共に保留された硬貨を釣銭払出指令に基づいて払い出す、前記第1硬貨選別装置及び前記第2硬貨選別装置に対して共通に設けられた金種別の複数の硬貨保留装置と、前記第1硬貨選別装置で偽貨として選別された硬貨を前記第1硬貨出金口に向けて重力により直接案内する第1返却通路と、前記第2硬貨選別装置で偽貨として選別された硬貨を前記第2硬貨出金口に向けて重力により直接案内する第2返却通路と、前記第1硬貨選別装置で正貨として選別された金種別の硬貨を対応する前記硬貨保留装置の各々に重力により案内する複数の第1金種別硬貨通路と、前記第2硬貨選別装置で正貨として選別された金種別の硬貨を対応する前記硬貨保留装置の各々に重力により案内する複数の第2金種別硬貨通路と、前記複数の硬貨保留装置の各々から払い出された金種別の硬貨を受け入れ、下方に形成された落下口に重力により案内して落下させる共通ダクトと、前記共通ダクトの落下口の下方において前記第1硬貨出金口及び前記第2硬貨出金口の間に延在して張設され、前記共通ダクトの落下口から落下する硬貨を前記釣銭払出指令に基づいて前記第1硬貨出金口及び前記第2硬貨出金口のいずれか一方へ搬送する出金ベルトと、を備えるリサイクル式硬貨釣銭機において、前記共通ダクトの落下口と前記出金ベルトとの間には、前記出金ベルトに対して平行で且つ前記出金ベルトの延在方向に直角な方向に伸びる回動軸と、前記回動軸に一体であって且つ前記回動軸を挟んで前記第1硬貨出金口側及び前記第2硬貨出金口側に伸びる振分板と、が配置され、前記振分板が前記回動軸の回りに回動することにより、前記振分板の前記第1硬貨出金口側及び前記第2硬貨出金口側のいずれか一方の先端が前記出金ベルトの上面に対して最薄硬貨の厚み以下の近接した位置へ選択的に移動されることを特徴とするリサイクル式硬貨釣銭機である。
偽貨と判別された投入硬貨は、第1及び第2硬貨選別装置から第1及び第2返却通路を通って自然落下によって対応する第1及び第2硬貨出金口へ戻される。
正貨は、金種別に振り分けられ、自然落下によって金種毎に各別の第1及び第2金種別通路に振り分けられ、一対の第1及び第2硬貨選別装置の間にそれらを結ぶ直線に対して直交方向に二列に配置された金種別の硬貨保留装置に保留される。
出金指令によって金種毎の硬貨保留装置から、払出指令に応じた数の硬貨が自然落下によって共通ダクトに払い出される。
払い出された硬貨は、自重によって落下し、共通ダクトによって案内され、共通の出金ベルト上に落下させられる。
この出金ベルト上に落下した硬貨は、選択的に所定方向に移動される出金ベルトによって、所定の第1及び第2硬貨出金口へ出金される。
硬貨保留装置はホッパが二列に配置され、かつ硬貨の投入方向に対し直交方向に配置されているため、小型化することができる。
したがって、共通ダクトから落下する硬貨は出金すべき硬貨出金口側に向かって滑り落ちる。
落下した硬貨は、出金ベルトが払い出すべき硬貨出金口側に移動されるので、払い出すべき第1及び第2硬貨出金口に払い出される。
仮に、出金ベルトが払い出すべき方向と逆方向に移動された場合であっても、振分板の先端と出金ベルトとは最薄硬貨の厚み以下の間隔であるので、硬貨はそれらの間を通過できない。
よって、間違った硬貨出金口側に釣り銭が払い出されることがない利点がある。
セルフ式ガソリンスタンド102の楕円形の島106には給油機108及び自動精算機104が隣接状態に設置される。
本自動精算機104は、日本円仕様であるため、リサイクル式硬貨釣銭機100の処理対象硬貨は、1円、5円、10円、50円、100円及び500円である。
しかし、処理対象硬貨は取捨選択できる。例えば、1円及び5円硬貨を除外することができる。
また、処理対象硬貨は、ユーロ、米ドル、中国元等世界中の硬貨を対象にすることができる。
第1壁面112A及び第2壁面112Bとも同一構成であるので、左側の第1壁面112Aを例に図2を参照して説明する。
左紙幣投入口114L、左紙幣返却口116L、の組が上下関係に配置され、左硬貨投入口118L、左硬貨出金口122L、クレジットカード・電子マネー等のリーダーライタ124Lが配置されている。
左紙幣投入口114L及び左紙幣返却口116Lは、自動精算機104に内蔵されたリサイクル式紙幣処理機126から突出し、自動精算機104の第1壁面(外面)112A、第2壁面(外面)112Bの外方に突出している。
硬貨投入口118L及び左硬貨出金口122Lは、自動精算機104に内蔵されたリサイクル式硬貨釣銭機100から突出し、自動精算機104の第1壁面112A、第2壁面112Bの外方に突出している。
リサイクル式硬貨釣銭機100は、箱形の筐体112内に配置され、その下端100Uは地上から1メートル以上になるように設置される。
説明の便宜上、第1壁面112A側を左側硬貨釣銭機128L、第2壁面112B側を右側硬貨釣銭機128Rとして説明する。
右側硬貨釣銭機128Rと左側硬貨釣銭機128Lとは、個別に設けられている個別部分132及び共通に用いられる共通部分134とにより構成されている。
個別部分132は、右個別部分132R、及び左個別部分132Lにより構成される。
右個別部分132R、及び左個別部分132Lの構成は、左右対称に配置されること以外大凡同一であるので、左個別部分132Lを代表して説明し、右個別部分132Rは同一数字にLをRに変更して表示し、説明を省略する。
左硬貨投入口118Lは、大凡大人の男性の腰部の高さ位置に配置され、縦長スリット形である。
左硬貨投入口118Lは、その高さ及び幅が最大直径である500円硬貨の直径及び厚みよりも僅かに大きく形成されている。
左リフト装置138Lは、左硬貨投入口118Lに投入された硬貨Cを上方の左硬貨選別装置142Lの左受入口152Lへ投入するよう一枚ずつ区分けして持ち上げる機能を有している。
したがって、左硬貨投入口118Lが左受入口152Lよりも上方に配置される場合、左リフト装置138Lを設ける必要はない。
本実施例において左リフト装置138Lは、左螺旋装置154L、左一枚分離装置156L及び左投入シュート158Lを含んでいる。
左硬貨センサ160Lは、左硬貨投入口118Lに投入された硬貨Cを検知する機能を有する。
左硬貨センサ160Lは、例えば磁気センサによって構成され、硬貨Cを検出した場合、左硬貨検知信号CSLを後述の制御装置174に出力する。
左螺旋体164Lは、円柱状の左芯体168Lの外周面に螺旋状の左螺旋突条172Lが一体的に形成されて構成されている。
左螺旋体164Lは、左ガイド体162L内に挿入され、左螺旋突条172Lの外周が左ガイド体162Lの内面に密に接した状態で左ガイド体162L内において同一軸線回りに回転できるように配置される。
図4(B)に示すように、左ガイド体162Lと一体に硬貨Cが回転されず、かつ上方へ移動可能なように保持される左案内溝170Lが形成されている。
すなわち、左硬貨投入口118Lに投入され、左一枚分離装置156Lを通過した硬貨Cは、左螺旋突条172L上に載る。
左螺旋突条172L上に載った硬貨Cは、左案内溝170Lに規制されるため、左螺旋体164Lに対し横方向に移動できず、上下方向のみ移動可能である。
このため、左螺旋突条172Lが回転した場合、その傾斜角によって硬貨Cは左螺旋突条172Lによって押し上げられる。
制御装置174は左硬貨検知信号CSLを受信した場合、左逆転ローラ駆動モータ184L及び左リフト駆動モータ166Lを回転駆動する。
左逆転ローラ駆動モータ184L及び左リフト駆動モータ166Lは、左螺旋装置154L内の硬貨Cが全て無くなった場合、制御装置174によって停止される。
なお、左芯体168Lを所定長さに設定し、軸線方向に所定数接続して一体回転可能にすることにより、左螺旋体164Lの長さを段階的に設定することができる。
換言すれば、左芯体168Lの連続数を任意に設定することにより、任意のリフト量を得ることができる。
左一枚分離装置156Lは、左硬貨投入口118Lに連続的に投入された硬貨Cが団子状に左螺旋装置154Lの入口に到達することによる、コインジャムを防止する機能を有する。
詳述すれば、後述の左転動通路180Lにおいて、硬貨Cが周面を接するように近接せずに転動させる機能を有する。左螺旋突条172Lによって1つずつ硬貨Cをリフトするためである。
左転動通路180Lは、左硬貨投入口118Lから左螺旋装置154Lに向かって前下がりに傾斜する断面縦長スリット状の通路であり、左硬貨投入口118Lに投入された硬貨Cが左転動通路180Lの下面を構成する左ガイドレール186L上を立った状態で転動可能である。
左逆転ローラ182Lは左逆転ローラ駆動モータ184Lによって左大直径部188Lが硬貨Cの転動方向の下流側から上流側へ向かって回転する。
換言すれば、左大直径部188Lが左螺旋装置154L側から左硬貨投入口118L側へ移動する。
よって、左転動通路180Lにおいて、左大直径部188Lよりも左硬貨投入口118L側に位置する硬貨Cは、左硬貨投入口118L側へ押し戻され、左螺旋体164L側へ転動することができない。
換言すれば、左転動通路180Lを転動して来た最大直径硬貨Cが、左螺旋突条172Lの周面に当接しない位相において、左螺旋装置154Lに到達するよう、左螺旋体164Lと左逆転ローラ182Lの左大直径部188Lとの回転位相並びに左逆転ローラ182Lと左螺旋体164Lとの距離が設定される。
硬貨Cが左螺旋突条172Lと左ガイド体162Lとの間に噛み込まれることによるリフト不良、及び、複数の硬貨Cが左案内溝170Lに位置することによるコインジャムを防止するためである。
さらに換言すれば、左大直径部188Lが左転動通路180Lに進入した場合、硬貨Cは左螺旋突条172L側へ向かって転動できず、いわば待機状態になる。
左小直径部192Lが左転動通路180Lに相対した場合、硬貨Cは左転動通路180Lを転動し、左螺旋突条172Lへ向かって再び転動を開始する。
左逆転ローラ駆動モータ184Lは、制御装置174によって選択的に回転又は停止される。
左投入シュート158Lは、左螺旋装置154Lによってリフトされた硬貨Cを左受入口152Lへ案内する機能を有する。
左投入シュート158Lは、縦長スリット状の通路であり、左案内溝170Lの上端部に連通し、左螺旋装置154Lによってリフトされた硬貨Cが立った状態で左受入口152Lへ向かって転動するよう下壁が前下がりの左転動レール194Lによって構成される。
換言すれば、左螺旋突条172Lによってリフトされた硬貨Cは、左螺旋突条172Lの傾斜によって自重により左投入シュート158L側へ転動し、左転動レール194L上を左受入口152Lへ向かって転動する。
本実施例は日本円仕様であるため、1円から500円までの6金種を選別する。ユーロ硬貨仕様の場合、左硬貨選別装置142Lは8金種を選別する。しかし、必要に応じて選択された金種のみを受入れ、その他の金種は左硬貨出金口122Lにリジェクトするようにしてもよい。
左硬貨選別装置142Lは、左受入口152Lに投入された硬貨Cが所定の左転動通路190Lを転動する過程において、硬貨Cの物理的性質を左センサ196Lにより検知して当該硬貨Cの真偽及び金種を判別し、さらに転動する過程において判別結果に応じて所定の出口へ振り分けする機能を有している。
所定の出口としては、左返却口198L、左1円口202L、左5円口204L、左10円口206L、左50円口208L、左100円口212L、左500円口214L及び左オーバーフロー口216Lである。
左返却口198Lは、硬貨選別装置142Lの下面に配置され、返却硬貨RCは自然落下により左返却通路144Lを通って、左硬貨出金口122Lに返却される。
左硬貨選別装置142Lの下面には、その他、例えば、左1円口202L及び左5円口204Lが硬貨選別装置142Lの下面に配置される。
残りの左10円口206L、左50円口208L、左100円口212L、左500円口214L及び左オーバーフロー口216Lは対面する側面側の左側面222Lに配置される。
しかし、各硬貨Cの出口はこれに限られず、任意に設定できる。
左返却通路144Lは、硬貨Cが自重によって自然落下(転動を含む)できるよう縦向きに形成された、断面スリット状の通路である。
即ち、スリットの寸法は、最大硬貨である500円が自由落下できる寸法に形成されている。
左硬貨通路146Lは、左硬貨選別装置142Lの各金種別口202L〜214Lに振り分けられた硬貨Cを金種別の硬貨保留装置234へ重力により案内する機能を有する。
換言すれば、硬貨Cは左硬貨通路146Lを自然落下(転動を含む)して硬貨保留装置234に達する。
左硬貨通路146Lは、例えば断面U形の樋状であり、硬貨Cが立った状態で自重により転動可能である。
換言すれば、左1円口202L、左5円口204L、左10円口206L、左50円口208L、左100円口212L、左500円口214L及び左オーバーフロー口216Lから落下した硬貨Cは、各金種毎に設けられた左硬貨通路146Lを転動して金種別の硬貨保留装置234及びオーバーフロー保留装置255に達する。
左硬貨出金口122Lは、左返却通路144L又は出金ベルト228によって送り出された硬貨Cを受入れて、保留する機能を有する。
左硬貨出金口122Lは、例えば、上面が解放された椀形をし、基部は左側硬貨釣銭機128Lの筐体に固定されるが、大部分は自動精算機104の第1壁面112Aから突出し、顧客が左硬貨出金口122Lから取り出し易いように配置されている。
共通部分134は、硬貨保留装置234、共通ダクト230、振分装置232及び出金ベルト228を含んでいる。
まず硬貨保留装置234を説明する。
硬貨保留装置234は、硬貨Cを保留すると共に硬貨Cを一枚ずつ区分けして払出す機能を有する。
硬貨保留装置234は、例えば図6に示すように、筒形の保留ボウル236、保留ボウル236の底孔に配置した通孔238を有する回転ディスク240、弾き出し装置242、弾き出された硬貨Cを検知するカウントセンサ244を含むコインホッパ246である。
そして、上記ホッパは対向する第1壁面112A及び第2壁面112Bを結ぶ第1直線L1の中間に対し直交する第2直線L2を挟んで所定の間隔で並列配置されている。
すなわち、1円用のコインホッパ246-1、5円用のコインホッパ246-5、10円用のコインホッパ246-10が左硬貨選別装置142L側に左ホッパ列248Lとして一列に、50円用のコインホッパ246-50、100円用のコインホッパ246-100及び500円用のコインホッパ246-500が右硬貨選別装置142R側に右ホッパ列248Rとして一列に配置されている。
1円用コインホッパ246-1〜500円用コインホッパ246-500は、一体に又は別体にリサイクル式硬貨釣銭機100の筐体内から引き出し可能に配置される。コインホッパのメンテナンスや交換のためである。
これら左ホッパ列248Lと右ホッパ列248Rとの間には、オーバーフロー保留装置255たる箱形のオーバーフロー金庫252が着脱自在又はそれらの間から引き出し可能に配置される。オーバーフロー金庫252内の硬貨Cを回収し易くするためである。
左オーバーフロー口216Lから落下する硬貨Cは、左オーバーフロー通路250Lを転動してオーバーフロー金庫252に自然落下により達する。
左オーバーフロー通路250Lは1円〜500円硬貨Cが転動するので、何れの硬貨Cが転動しても転動がストップしたり、コインジャムを生じないように設定される。
共通ダクト230は、左ホッパ列248Lと右ホッパ列248Rから払い出された硬貨Cを案内して共通の出金ベルト228上に落下させる機能を有する。
共通ダクト230は漏斗形である。
各コインホッパ246-1〜246-500から払い出された硬貨Cは、共通ダクト230の下向き斜面を滑り落ち、又はダイレクトにほぼ中央に位置する落下口251に落下した後、出金ベルト228上に落下する。
振分装置232は、共通ダクト230の落下口251から落下する硬貨Cを滑り台式に払い出すべき左硬貨出金口122L又は右硬貨出金口122R側へ案内する機能を有する。
振分装置232は、振分板254、スプリング256、アクチュエータ258及び第1ストッパ262、第2ストッパ264を含んでいる。
回動軸266は、出金ベルト228の上方において、水平、かつ、回転自在に軸受(図示せず)に支持されている。
回動軸266から横方向に延在するレバー268が固定され、当該レバー268には一端を固定部に係止されたスプリング256が係止され、振分板254が所定方向に回転するよう付勢している。
本実施例においては、図8において反時計方向、換言すれば、左硬貨出金口122L側に下向き傾斜するよう付勢されている。
振分板254は第1ストッパ262によってその左側先端254Lが出金ベルト228の上面との距離が最薄硬貨Cの厚みよりも小さい隙間を有するよう係止される。
この回動は、第2ストッパ264によって、振分板254の右側先端254Rが出金ベルト228の上面との距離が最薄硬貨Cの厚みよりも小さい間隔を有するよう係止される。
しがたって、アクチュエータ258の作動が中止された場合、スプリング256の付勢力によって振分板254が回動され、第1ストッパ262によって係止された待機状態になる。
アクチュエータ258は、制御装置174によって選択的に作動される。
出金ベルト228は、共通ダクト230から落下した硬貨Cを左硬貨出金口122L又は右硬貨出金口122Rへ選択的に搬送する機能を有する。
出金ベルト228は左硬貨出金口122L及び右硬貨出金口122Rの近傍に配置された左ローラ272Lと右ローラ272Rとの間に張設された平ベルトである。
出金ベルト228の上側ベルト228Uの下側中間にガイドローラ272Gを配置し、上側ベルト228Uが中央において最も高くなるようにしている。
換言すれば、上側ベルト228Uは、その頂部が回動軸266の真下に位置するよう山形に設けられる。
右ローラ272Rに正逆転モータ276が駆動連結され、制御装置174によって選択的に正転、逆転又は停止される。
正逆転モータ276が正転された場合、例えば上側ベルト228Uは左硬貨出金口122Lへ向かって進行し、逆転された場合、右硬貨出金口122Rへ向かって進行するよう設定される。
さらに、アクチュエータ258が作動されない場合、正逆転モータ276は正転される。
換言すれば、共通ダクト230から落下した硬貨Cが振分板254上を左硬貨出金口122Lに向かって滑り落ちた場合、出金ベルト228の上側ベルト228Uは左硬貨出金口122L側へ進行する。
アクチュエータ258が作動された場合、振分板254は右硬貨出金口122R側へ傾斜し、共通ダクト230から落下した硬貨Cは、右硬貨出金口122R側へ滑り落ち、さらに上側ベルト228Uは右硬貨出金口122R側へ進行する。
便宜的に、第1壁面112A側の左側硬貨釣銭機128Lを使用するケースを説明する。
セルフ式ガソリンスタンド102に来場した顧客は、所定位置に車を停止させた後、自動精算機104の左側硬貨釣銭機128L側の左紙幣投入口114L又は左硬貨投入口118Lに紙幣又は硬貨Cを投入する。
その後、顧客は給油量を決定し、例えば「満タン」を指定し、給油を開始する。
満タンになると、給油量に応じた対価が計算され、投入額との差額が、釣銭として左紙幣返却口116L又は左硬貨出金口122Lに払い出される。
左硬貨投入口118Lに硬貨Cが投入された場合、左硬貨センサ160Lが硬貨Cを検知し、左硬貨検知信号CSLを制御装置174へ出力する。
制御装置174は、左逆転ローラ駆動モータ184L及び左リフト駆動モータ166Lに対し駆動信号を出力する。
これにより、左逆転ローラ駆動モータ184L及び左リフト駆動モータ166Lは所定方向に所定の速度で回転を開始する。
したがって、硬貨Cが連続して転動してきた場合であっても、時間的に所定の間隔を空けられる。
よって、硬貨Cは左螺旋突条172Lの間に一枚ずつ保持されて順次リフトされる。
正貨として判別された投入硬貨Cは、判別された金種に応じて左1円口202L、左5円口204L、左10円口206L、左50円口208L、左100円口212L又は左500円口214Lに案内され、金種別の左硬貨通路146Lを自重により転動して対応する金種別のコインホッパ246-1、246-5、246-10、246-50、246-100又は246-500にバラ積み状態で保留される。
金種別のコインホッパ246-1〜246-500が満杯の場合、左オーバーフロー口216Lに案内され、左オーバーフロー通路250Lを自重により転動してオーバーフロー金庫252に保留される。
換言すれば、左右の硬貨投入口118L、118Rに同時に硬貨Cを投入することができる。
まず、払出方向の指令が制御装置174から出力される。
すなわち、出金方向が左硬貨出金口122Lである場合、アクチュエータ258は作動されず、振分板254は左硬貨出金口122L側に前下がり状態を維持する。
正逆転モータ276が正転され、上側ベルト228Uは左硬貨出金口122Lへ向かって進行する。
釣銭が666円である場合、各コインホッパ246-1〜246-500へ一枚ずつの払出が指令される。
これにより、各コインホッパ246-1〜246-500から回転ディスク240の回転によって一枚ずつ払い出す。
払い出された硬貨Cは、各コインホッパ246-1〜246-500のカウントセンサ244によって検知され、各コインホッパ246-1〜246-500はこの検知信号に基づいて停止される。
各コインホッパ246-1〜246-500から払い出された硬貨Cは共通ダクト230によって案内されて落下口251から振分板254上に落下し、その傾斜によって左硬貨出金口122Lへ向かって滑落し、出金ベルト228上に落下する。
また、正逆転モータ276が逆転され、上側ベルト228Uが右硬貨出金口122Rへ向かって進行する。
払い出された硬貨Cは、各コインホッパ246-1〜246-500のカウントセンサ244によって検知され、各コインホッパ246-1〜246-500はこの検知信号に基づいて停止される。
各コインホッパ246-1〜246-500から払い出された硬貨Cは共通ダクト230によって案内されて落下口251から振分板254上に落下し、その傾斜によって右硬貨出金口122Rへ向かって滑落し、出金ベルト228上に落下する。
釣銭の払い出しは、制御装置174から釣銭払出指令が出力された順に行う。例えば、左側硬貨釣銭機128Lに先に釣銭払い出しが指令出力された場合、前述のようにアクチュエータ258は作動されずに正逆転モータ276が正転されて左硬貨出金口122L側へ出金処理される。
左硬貨出金口122L側へ出金処理後直ぐに右側硬貨釣銭機128Rにつり銭払出指令が出力され、前述のようにアクチュエータ258が作動され、かつ、正逆転モータ276が逆転されて右硬貨出金口122R側へ出金処理される。
RC 返却硬貨
112L、112R 外面
118L、118R 硬貨投入口
122L、122R 硬貨出金口
142L、142R 硬貨選別装置
144L、144R 返却通路
146L、146R 硬貨通路
234 硬貨保留装置
228 出金ベルト
230 共通ダクト
251 落下口
254 振分板
254L、254R振分板の先端
266 回動軸
Claims (1)
- 対向する第1外面及び第2外面を有する筐体と、
前記筐体の第1外面に配置された第1硬貨投入口と、
前記筐体の第2外面に配置された第2硬貨投入口と、
前記筐体の第1外面に配置された第1硬貨出金口と、
前記筐体の第2外面に配置された第2硬貨出金口と、
前記第1硬貨投入口に投入された硬貨を真偽及び金種に応じて選別する第1硬貨選別装置と、
前記第2硬貨投入口に投入された硬貨を真偽及び金種に応じて選別する第2硬貨選別装置と、
前記第1硬貨選別装置及び前記第2硬貨選別装置の各々で正貨として選別された硬貨のうち対応する金種の硬貨を保留すると共に保留された硬貨を釣銭払出指令に基づいて払い出す、前記第1硬貨選別装置及び前記第2硬貨選別装置に対して共通に設けられた金種別の複数の硬貨保留装置と、
前記第1硬貨選別装置で偽貨として選別された硬貨を前記第1硬貨出金口に向けて重力により直接案内する第1返却通路と、
前記第2硬貨選別装置で偽貨として選別された硬貨を前記第2硬貨出金口に向けて重力により直接案内する第2返却通路と、
前記第1硬貨選別装置で正貨として選別された金種別の硬貨を対応する前記硬貨保留装置の各々に重力により案内する複数の第1金種別硬貨通路と、
前記第2硬貨選別装置で正貨として選別された金種別の硬貨を対応する前記硬貨保留装置の各々に重力により案内する複数の第2金種別硬貨通路と、
前記複数の硬貨保留装置の各々から払い出された金種別の硬貨を受け入れ、下方に形成された落下口に重力により案内して落下させる共通ダクトと、
前記共通ダクトの落下口の下方において前記第1硬貨出金口及び前記第2硬貨出金口の間に延在して張設され、前記共通ダクトの落下口から落下する硬貨を前記釣銭払出指令に基づいて前記第1硬貨出金口及び前記第2硬貨出金口のいずれか一方へ搬送する出金ベルトと、を備えるリサイクル式硬貨釣銭機において、
前記共通ダクトの落下口と前記出金ベルトとの間には、前記出金ベルトに対して平行で且つ前記出金ベルトの延在方向に直角な方向に伸びる回動軸と、前記回動軸に一体であって且つ前記回動軸を挟んで前記第1硬貨出金口側及び前記第2硬貨出金口側に伸びる振分板と、が配置され、
前記振分板が前記回動軸の回りに回動することにより、前記振分板の前記第1硬貨出金口側及び前記第2硬貨出金口側のいずれか一方の先端が前記出金ベルトの上面に対して最薄硬貨の厚み以下の近接した位置へ選択的に移動されることを特徴とするリサイクル式硬貨釣銭機。
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