JP2692752B2 - 紙幣が使用できる遊技媒体貸出機 - Google Patents

紙幣が使用できる遊技媒体貸出機

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JP2692752B2
JP2692752B2 JP52524094A JP52524094A JP2692752B2 JP 2692752 B2 JP2692752 B2 JP 2692752B2 JP 52524094 A JP52524094 A JP 52524094A JP 52524094 A JP52524094 A JP 52524094A JP 2692752 B2 JP2692752 B2 JP 2692752B2
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bill
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孝俊 武本
一成 川島
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、遊技場、例えば、パチンコ遊技場において
用いられる遊技媒体貸出機に関し、特に、高額紙幣によ
る支払ができ、しかも、低額紙幣による釣銭の払出が可
能な遊技媒体貸出機に関する。
発明の背景 遊技媒体を用いて遊技を行なう遊技機、例えば、パチ
ンコ遊技機が設置されている遊技場においては、遊技を
行なう際に、遊技媒体の貸出を受ける必要がある。この
場合に用いる装置が、遊技媒体貸出機である。
遊技媒体貸出機は、一般的には、紙幣を受け入れて、
その金額相当数の遊技媒体を払いだすものと、高額の紙
幣を受け入れて、遊技者が指定した金額に相当する数の
遊技媒体を払いだすと共に、釣銭を払いだすものとがあ
る。後者の遊技媒体貸出機の場合、釣銭が必要になる
と、予め用意されている低額紙幣および/または硬貨が
払いだされる。
しかし、釣銭を払いだす機能を持つ遊技媒体貸出機の
場合、用意されていた釣銭が無くなったり、不足した場
合、釣銭の補充が行われるまで、高額紙幣での遊技媒体
の貸出ができなくなる。そのため、しばしば、釣銭の補
充を行なう必要があるという問題がある。また、釣銭の
補充を行なう際に、紙幣、硬貨を扱うため、犯罪を誘発
する危険があるという問題がある。
そのため、従来は、低額紙幣のみが使用でき、釣銭が
不要な遊技媒体貸出機が設置された遊技場が多かった。
しかし、そのような遊技場では、高額紙幣による遊技媒
体の貸出が受けられないため、遊技者はいちいち両替を
行なわなければならないというという不便を強いられて
いた。
また、従来の装置では、貸出の払出単位が低額紙幣の
単位に合わせてあるため、高額紙幣で遊技媒体の貸出を
受ける場合に、残金をすべて釣銭として払いだす構造と
なっていた。そのため、低額紙幣の複数枚相当の遊技媒
体の貸出を受ける場合に、遊技者は、釣銭として払い出
された紙幣を、何回か遊技媒体貸出機に投入する操作を
しなければならないという不便があった。
発明の概要 本発明の第1の目的は、高額紙幣により遊技媒体の貸
出、および、紙幣での釣銭の払出ができて、しかも、釣
銭を補充する手間を軽減できる遊技媒体貸出機を提供す
ることにある。
また、本発明の第2の目的は、高額紙幣で遊技媒体の
貸出を行なう場合に、釣銭を払いださずに、複数回連続
して遊技媒体の払出が行なえる遊技媒体貸出機を提供す
ることにある。
上記第1の目的を達成するため、本発明の一態様によ
れば、 外部から投入される紙幣を取り込んで、遊技媒体の貸
出を行ない、釣銭がある場合には、紙幣を釣銭として払
い出す遊技媒体貸出機であって、 投入される紙幣を取り込んで、少なくともその金種を
識別して、紙幣を取り込んだことを示す情報、および、
金額情報を出力する紙幣識別部と、当該紙幣が釣銭に用
いることができる紙幣である場合、当該紙幣を蓄積し、
釣銭の払出指令を受けると、蓄積している紙幣から必要
枚数を釣銭として外部に払い出す紙幣返却部とを有する
紙幣識別/返却機と、 上記紙幣を取り込んだことを示す情報を取り込むと共
に、貸出指令を受けると、一定の払出単位の遊技媒体の
払出指令を出力する払出制御手段、上記金額情報を取り
込んで、該金額情報が示す金額から払出単位に相当する
金額を差し引く演算を行なって残金額を求める演算手
段、および、上記残金額を取り込んで、残金がある場合
に、釣銭の払出指令を上記紙幣返却部に出力する返却制
御手段を有する貸出制御装置と、 払出指令を受けて、定められた個数の遊技媒体を払い
出す遊技媒体払出器と、 を備える遊技媒体貸出機が提供される。
また、本発明の第2の態様によれば、上記第1の態様
に加えて、 外部から投入される紙幣を取り込んで、遊技媒体の貸
出を行ない、釣銭がある場合には、紙幣を釣銭として払
い出す遊技媒体貸出機であって、 投入される紙幣を取り込んで、紙幣を取り込んだこと
を示す情報、および、少なくともその金種を識別するた
めに必要な情報を出力する紙幣識別部と、当該紙幣が釣
銭に用いることができる紙幣であることを示す情報を受
けて、当該紙幣を蓄積し、釣銭の払出指令を受けると、
蓄積している紙幣から必要枚数を釣銭として外部に払い
だす紙幣返却部とを有する紙幣識別/返却機と、 上記紙幣を取り込んだことを示す情報を取り込むと共
に、貸出指令を受けると、一定の払出単位の遊技媒体の
払出指令を出力する払出制御手段、上記金種を識別する
ために必要な情報を取り込んで、金額情報を取り込ん
で、該金額情報が示す金額から払出単位に相当する金額
を差し引く演算を行なって残金額を求める演算手段、お
よび、上記残金額を取り込んで、残金がある場合に、釣
銭の払出指令を上記紙幣返却部に出力する返却制御手段
を有する貸出制御装置と、 払出指令を受けて、定められた個数の遊技媒体を払い
出す遊技媒体払出器と を備える遊技媒体貸出機が提供される。
また、上記第2の目的を達成するため、本発明の第3
の態様によれば、上記第1の態様に加えて、 外部からの操作を受け付けて、遊技媒体の貸出の要求
指令を上記貸出制御装置に入力するための貸出スイッチ
と、 外部からの操作を受け付けて、精算処理の要求指令を
上記貸出制御装置に入力するための精神スイッチとをさ
らに備え、 上記払出制御手段は、上記紙幣識別/返却機からの紙
幣を取り込んだことを示す情報を受けると、貸出指令が
あったと判断して、払出指令を出力し、かつ、上記貸出
スイッチからの貸出要求指令を受けると、残金があるこ
とを条件に、払出指令を出力し、 上記返却制御手段は、釣銭の払出指令を、上記精算ス
イッチからの精算処理の要求指令が入力することを条件
に行なうこと を特徴とする遊技媒体貸出機が提供される。
さらに、本発明の第4の態様によれば、上記第2の態
様に加えて、 外部からの操作を受け付けて、遊技媒体の貸出の要求
指令を上記貸出制御装置に入力するための貸出スイッチ
と、 外部からの操作を受け付けて、精算処理の要求指令を
上記貸出制御装置に入力するための精算スイッチとをさ
らに備え、 上記払出制御手段は、上記紙幣識別/返却機からの紙
幣を取り込んだことを示す情報を受けると、貸出指令が
あったと判断して、払出指令を出力し、かつ、上記貸出
スイッチからの貸出要求指令を受けると、残金があるこ
とを条件に、払出指令を出力し、 上記返却制御手段は、釣銭の払出指令を、上記精算ス
イッチからの精算処理の要求指令が入力することを条件
に行なうこと を特徴とする遊技媒体貸出機が提供される。
本発明によれば、使用できる紙幣のうち、最低額の紙
幣を釣銭用とし、釣銭用の紙幣の蓄積枚数が減少したと
き、投入される紙幣のうち、釣銭に用いることができる
紙幣を回収して、釣銭用に蓄積する。従って、紙幣によ
る釣銭払出が可能になると共に、釣銭が不足しても、投
入される紙幣から自動的に補充を行うことができるの
で、釣線の補充の手間を大幅に削減することができる。
図面の簡単な説明 図1は、本発明の遊技媒体貸出機の一実施例の構成を
示すブロック図である。
図2は、本発明の遊技媒体貸出機の一実施例の構造の
概要を側面側から示した側面図である。
図3は、本発明の遊技媒体貸出機の一実施例の構造の
概要を示す正面図である。
図4は、本発明の遊技媒体貸出機の一実施例で用いら
れる紙幣識別/返却機の内部構造であって、高額紙幣取
り込み状態を示す横断面図である。
図5は、上記紙幣識別/返却機の内部構造であって、
釣銭用紙幣取り込み状態を示す横断面図である。
図6は、上記紙幣識別/返却機の内部構造であって、
釣銭用紙幣払出状態を示す横断面図である。
図7は、上記紙幣識別/返却機の紙幣収納機構および
紙幣払出機構の構造を示す要部断面図である。
図8は、上記紙幣識別/返却機のハードウエアシステ
ム構成を示すブロック図である。
図9は、紙幣識別/返却機における紙幣の取り込み処
理の一例を示すフローチャートである。
図10Aは、紙幣が重なった状態で払い出されないよう
にするための機構の一例であって、紙幣が1枚のみ引出
された場合の例を示す説明図である。
図10Bは、紙幣が重なった状態で払い出されないよう
にするための機構の一例であって、紙幣が2枚重なって
引出された場合の例を示す説明図である。
発明を実施するための最良の形態 以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明
する。なお、以下の実施例では、遊技機としてパチンコ
遊技機が遊技場に配置され、遊技媒体貸出機として、パ
チンコ遊技機で用いられるパチンコ玉を貸し出す玉貸機
に適用した例である。なお、適用される遊技媒体は、パ
チンコ玉に限定されない。メダル、コイン、チップ等の
各種媒体の貸出を行なう、種々の貸出機に適用すること
ができる。
遊技場では、複数台の遊技機が集合した遊技機島(図
示せず)が複数箇所に配置されている。そして、各遊技
機島では、複数台の遊技媒体貸出機が各遊技機ごとに1
台ずつ隣接して配置されている。また、遊技機島では、
遊技機および遊技媒体貸出機の背面側に、各遊技媒体貸
出機に投入された紙幣を取り込んで、当該遊技機島の一
部に設けられている収納庫(図示せず)に搬送する搬送
系(図示せず)が設けられている。
本実施例の遊技媒体貸出機は、玉貸機10であって、図
3に示すように、パチンコゲーム1に隣接して設置され
る。そして、この玉貸機10は、図1および2に示すよう
に、紙幣識別/返却機20と、遊技媒体払出器60と、貸出
制御装置70とを有する。また、この玉貸機10は、外部か
らの操作を受け付けて、貸出処理要求指令を入力するた
めの貸出スイッチ16と、外部からの操作を受け付けて、
精算処理の要求指令を入力するための精算スイッチ15が
設けられている。さらに、釣銭不足等のメッセージを表
示するためのメッセージ表示部14が設けられている。さ
らに、この玉貸機10には、紙幣のほか、コインが使用で
きるようにコイン識別機50が設けられている。
この玉貸機10のケース10aの正面には、図3に示すよ
うに、紙幣識別/返却機20の一端側にある紙幣投入口11
および釣銭払出口12と、コイン識別機50の一端側にある
コイン投入口13と、メッセージ表示部14と、精算スイッ
チ15および貸出スイッチ16と、払い出されたパチンコ玉
を一時的に保留する玉つぼ17と、コイン識別機50からの
返却コインを排出するコイン返却口18とが配置されてい
る。また、玉つぼ17からのパチンコ玉を遊技機1のパチ
ンコ玉保持部(上皿)2に送るための供給路19が配置さ
れている。
コイン識別機50は、投入されたコインの真偽および種
類の識別を行って、使用できるコインのみを取り込むと
共に、そのコインの取り込み個数を種別ごとに計数し
て、合計金額を求める。そして、その金額が払出単位に
相当する金額に達したとき、コインを取り込んだことを
示す情報、および、その金額情報を、貸出制御装置70の
CPU80に送る。なお、使用できないコインが投入された
場合には、返却口18に戻す。また、合計金額が払出単位
に達するまでは保留状態とし、この状態において、図示
していない返却釦が操作されると、その保留状態で取り
込んだコインの合計額に相当するコインを返却する。
メッセージ表示部14は、例えば、パネルディスプレ
イ、具体的には、液晶パネルディスプレイで構成され
る。本実施例では、ドットマトリクスディスプレイが用
いられているが、これに限られない。例えば、一部に、
表示用セグメントを、表示すべき文字、図形等の形状に
合わせて配置してもよい。また、メッセージ等が固定的
なものである場合、それに合わせたセグメントを設けて
おいてもよい。このメッセージ表示部14では、投入金
額、残金額等の金額のほか、紙幣識別/返却機20におい
て、釣銭が不足していることを報知するメッセージ、な
んらかのトラブルが発生したことを表示するメッセージ
等の表示が行なわれる。
精算スイッチ15は、本実施例では、例えば、押し釦ス
イッチで構成される。この押し釦を押すことにより、精
算スイッチ15がオンして、精算処理要求指令が生成さ
れ、貸出制御装置70に入力される。この精算スイッチ15
は、照光式スイッチとしてもよい。照光式スイッチとす
ることにより、精算スイッチが押されると点灯して、精
算処理を要求したことが、遊技者に容易に確認できる。
そして、精算終了時に、リセットするようにすればよ
い。
貸出スイッチ16は、本実施例では、例えば、押し釦ス
イッチで構成される。この押し釦を押すことにより、貸
出スイッチ16がオンして、貸出要求指令が生成され、貸
出制御装置70に入力される。この貸出スイッチ16も、上
記精算スイッチと同様に、照光式スイッチとしてもよ
い。
また、この玉貸機10は、図2に示すように、ケース10
aの上部空間に、紙幣識別/返却機20および搬送路41
と、遊技媒体払出器60とが配置されている。搬送路41
は、紙幣識別/返却機20において、真正の紙幣と判定さ
れ、かつ、釣銭には使用しないと判定された紙幣を、図
示していない、遊技機島の紙幣収納庫に導くための搬送
系の一部である。
払出器60は、遊技機島のパチンコ玉補給系(図示せ
ず)から補給されるパチンコ玉を、貸出制御装置70から
払出指令受けて、必要な個数を搬送路61を介して玉つぼ
17に供給する。この払出個数は、例えば、1回の払出指
令について一定個数とすることができる。この一定個数
は、例えば、100個とすることができる。
紙幣識別/返却機20の下方の空間には、コイン識別機
50が配置される。このコイン識別機50の後端部側には、
真正のコインと判定されたコインを、遊技機島の一部に
配置されるコイン収納庫(図示せず)に搬送するための
コイン搬送系の一部を構成する搬送路51が連結されてい
る。また、このコイン識別装置50の下部には、返却する
コインをコイン返却口18に導くためのコインシュート52
が連結されている。
さらに、図2に示すように、ケース10a内には、貸出
制御装置70が収容されている。この貸出制御装置70は、
制御演算等を実行するための中央処理ユニット(CPU)8
0と、記憶装置71と、インタフェース72とを有する。記
憶装置71は、例えば、ランダムアクセスが可能なメモリ
(RAM)で構成される。本実施例では、CPU80は、それ自
身のプログラムを記憶する不揮発性のメモリ(図示せ
ず)を内蔵している。このCPU80は、内蔵プログラムを
実行することで、図1に模式的に示すように、払出制御
手段81、演算手段82、返却制御手段83および表示制御手
段84の各手段の機能を実現する。これらの機能について
は後述する。
紙幣識別/返却機20は、投入される紙幣を取り込ん
で、少なくともその金種を識別して、紙幣を取り込んだ
ことを示す情報、および、金額情報を出力する紙幣識別
部20aと、当該紙幣が釣銭に用いることができる紙幣で
ある場合、当該紙幣を蓄積し、釣銭の払出指令を受ける
と、蓄積している紙幣から必要枚数を釣銭として外部に
払いだす紙幣返却部20bとを有する。具体的には、図4
−図7に示すような機構と、図8に示すような制御系と
で構成される。
すなわち、紙幣識別部20aは、外部から投入される紙
幣を引き込んで、搬送する搬送駆動機構200と、引き込
まれた紙幣について、少なくとも金種を識別するために
必要な信号を検出するために用いることができるセンサ
群210と、前記センサ群210からの信号を受けて、紙幣の
金種を少なくとも判定して金額情報を出力する判定部と
しても機能する情報処理装置300とを備える。なお、本
実施例では、紙幣識別部20aは、紙幣の真偽の識別も併
せて行う機能を有する。
搬送駆動機構200は、図4−図6および図8に示すよ
うに、ケース10aの正面から奥行き方向に、かつ、紙幣
を立てた状態で搬送するように設けられる。この搬送駆
動機構200は、搬送すべき紙幣の幅より狭い間隔で、搬
送方向に沿って2列に配置された搬送ベルト223と、こ
れらのベルト223が掛け渡されている駆動プーリ221およ
び従動プーリ222と、これらプーリ221、222にそれぞれ
隣接して、紙幣を挟持した状態で搬送するためのローラ
224、225と、後述するセンサ214に対接するピンチロー
ラ226と、駆動プーリ221を駆動するための主搬送駆動回
路1226およびモータ1227とを有する。上記ベルト223
の、紙幣投入口の延長線上にある側が、紙幣の取り込み
を行なうための主搬送路220を構成する。この主搬送路2
20には、紙幣の逆流防止爪227を備える。逆流防止爪227
は、紙幣の後端が一旦通過すると、逆方向に移動するこ
とを阻止する一方向運動機構である。
なお、主搬送路220の下流側に、搬送系41の一部を構
成するベルト413、プーリ411およびローラ412が配置さ
れる。そして、従動プーリ222およびローラ225と、プー
リ411およびローラ412との間に、後述する進路切換機構
250の一部が配置される。
センサ群210は、図4および図8に示すように、紙幣
の投入を検出するためのセンサ211および紙幣の取り込
みの終了を検知するためのセンサ215と、金種の判別、
および、真偽の識別を行なうために必要な情報を検出す
るためのセンサ212、213および214とを含む。センサ211
は、紙幣投入口11と駆動プーリ221およびローラ224との
間に位置し、紙幣の先端が通過したか否かを検出して、
紙幣が投入されたことを示す信号を出力する。センサ21
2、213および214は、駆動プーリ221およびローラ224の
下流側に順次配置される。実際には、図4に示すよう
に、逆流防止爪227の位置より上流側の位置に配置され
る。センサ215は、従動プーリ222およびローラ225の直
前位置に配置される。
センサ211、212、213および215は、いずれも、発光素
子と、受光素子と、それらを駆動して信号を取り出す駆
動回路とを組み合わせて構成される光電検出センサであ
る。例えば、センサ211は、発光ダイオード211aおよび
フォトダイオード211bと、駆動回路211cとで構成され
る。センサ212は、発光ダイオード212aおよびフォトダ
イオード212bと、駆動回路212cとで構成される。センサ
213は、発光ダイオード213aおよびフォトダイオード213
bと、駆動回路213cとで構成される。センサ215は、発光
ダイオード215aおよびフォトダイオード215bと、駆動回
路215cとで構成される。センサ211、212、213および215
は、紙幣の幅方向(紙幣の長手方向と直角な方向)にそ
れぞれ複数個配置される。このように、紙幣の幅方向に
複数個配置することにより、例えば、紙幣の幅が規定の
幅であるか否かを判定するための情報を得ることができ
る。また、各駆動回路211c、212c、213cおよび215cは、
フォトダイオードからの信号を電圧信号に変換すると共
に、それを、情報処理装置で扱えるように、ディジタル
信号に変換して出力する。
また、センサ214は、読み取り用磁気ヘッド214aおよ
び駆動回路214bで構成される。このセンサ214は、紙幣
に印刷されているインクの磁気成分を検出して、紙幣の
真偽および金種の識別に必要な情報を検出する。
一方、紙幣返却部20bは、図4−図8に示すように、
釣銭に用いることができる紙幣を取り込んで、蓄積する
ための紙幣収納機構260と、切換指示を受けると、搬送
駆動機構200によって搬送されている紙幣の進路を、紙
幣収納機構260に向かう進路に変更させる進路切換機構2
50と、払出指令を受けると、紙幣収納機構260に蓄積さ
れている紙幣を取り出して外部に払い出す釣銭払出機構
270と、これらの動作を制御するための制御部としても
機能する情報処理装置300とを備える。なお、情報処理
装置300は、紙幣識別部20aのものと共通である。
進路切換機構250は、従動プーリ222およびローラ225
と、プーリ411およびローラ412との間に配置されて切換
を行なう切換板251と、切換板251を駆動するための進路
切換駆動回路258およびソレノイド259と、紙幣をUター
ン状態で紙幣収納機構260に案内するガイド板252および
253と、蓄積用の紙幣を取り込むための取込ローラ254
と、このローラ254と対接して紙幣を挟持するローラ257
と、取込ローラ254を駆動するための取込ローラ駆動回
路255およびモータ256とを備える。なお、ガイド板253
には、紙幣の滑りをよくするために、微笑ローラ253aが
複数個取り付けてある。
また、進路切換機構250は、紙幣収納機構260に収納さ
れる紙幣を検知するためのセンサ241を有する。このセ
ンサは、上記したセンサ211と同様に、発光ダイオード2
41aと、フォトダイオード241bと、駆動回路241cとで構
成される。このセンサ241により、紙幣収納機構に送ら
れる紙幣の後端を検知することができる。
紙幣収納機構260は、紙幣を複数枚積層した状態で収
納する収納部261と、積層された紙幣を上記ベルト223と
隣接して支持する支持格子262と、収納部261の入口側に
配置されて、取込ローラ254によって取り込まれる紙幣
を収納部261に案内するための案内ローラ263と、積層さ
れた紙幣を押圧固定するための押え部材264,265と、押
え部材264,265をそれぞれ変位駆動するための押え部材
駆動回路266,267およびリニアモーションアクチュエー
タ268,269とを備える。
収納部261は、紙幣を立てた状態で重ねて複数枚が収
容できる容積を持つ。そして、紙幣の前端側および後端
側は、紙幣がずれないように壁部261aおよび261bが設け
られている。また、紙幣は、なお、前端側の壁部261b
は、ベルト223側を低くして、紙幣の引出しを容易にで
きるようにすることが好ましい。
支持格子262、262は、紙幣を支持するためのもので、
複数本配置される。本実施例では、2本配置されている
が、これに限定されない。この部分に、板材を配置して
もよい。ただし、紙幣を引出すときの摩擦を考慮する
と、支持格子262が好ましい。支持格子262,262の材質
は、特に限定されないが、摩擦の小さく材料が好まし
い。例えば、金属棒が好ましく用いられる。
案内ローラ263は、進路切換機構250によりUターン状
に取り込まれる紙幣の先端が収納部261からはなれない
ように押えるためのものである。したがって、同様に機
能するものであれば、ローラに限られない。例えば、案
内板であってもよい。
押え部材264は、収納部261の前端および後端近傍にそ
れぞれ配置される。一方、押え部材265は、それらの間
に適当な間隔を保って配置される。押え部材264,265
は、それぞれ紙幣の積層される方向に変位可能に設けら
れている。そして、それぞれを変位駆動するためのリニ
アモーションアクチュエータ268,269と連結される。押
え部材264,265の材質は、特に限定されないが、摩擦の
小さく材料が好ましい。例えば、金属棒が好ましく用い
られる。
リニアモーションアクチュエータ268および269は、同
じ機構で構成される。これらは、図7に示すように、押
え部材264,265のそれぞれの上下に、それぞれ配置され
る2個の1組の機構で構成される。具体的には、押え部
材の端部が垂直に連結される支持アーム268bと、支持ア
ーム268bの一端側連結されて、この支持アーム268bを紙
幣を押圧する向きに押圧付勢する弾性部材、例えば、バ
ネ268cと、支持アーム268bをバネ268cに抗して変位させ
るアクチュエータ268a、例えば、ラック・ピニオンとモ
ータとの組合せで構成することができる。この他、ソレ
ノイドを用いることできる。
この押え部材264と265とは、紙幣を収納する際、押え
部材265を積層されている紙幣から交互に離すことによ
り、新しく収容される紙幣を収容して、それまでの紙幣
の上に重ねるためのものである。また、この押え部材26
4と265とは、上記バネ268cにより紙幣を押圧した状態で
支持する。従って、後述する紙幣の引出しを容易にして
いる。
なお、押え部材264については、側板261dと後述する
引出しローラ271とがそれぞれ対応する。押え部材265に
ついては、支持格子262がそれぞれ対応する。
釣銭払出機構270は、図4−図8において、収納部261
に収納されてい紙幣の1枚に接して、回転することによ
り、当該紙幣を収納部261から引出すための引出しロー
ラ271と、引出しローラを駆動するための引出しローラ
駆動回路274、減速機273およびモータ275と、引出され
た紙幣を、搬送ベルト223に押しつけて、ベルト223との
間で挟み持って釣銭排出口12まで搬送するための払出ロ
ーラ281および282とを有する。また、釣銭払出機構270
は、釣銭の払出を検知するセンサ242を有する。このセ
ンサ242は、払出ローラ281と釣銭排出口12との間に配置
される。また、このセンサ242は、発光ダイオード242a
と、フォトダイオード242bと、駆動回路242cとで構成さ
れる。
引出しローラ271は、図7に示すように、4つの接触
輪271wを有する。この接触輪271wは、共通の軸271xで駆
動される。そして、それぞれ紙幣に接触しつつ回転す
る。従って、接触輪271wの表面は、摩擦力の大きい材料
で形成されることが好ましい。例えば、ゴムで形成され
る。
払出ローラ281および282とは、図示していないが、共
通の支持部材で支持される。この支持部材は、払い出し
ローラ群駆動回路284およびリニアモーションアクチュ
エータ285とで駆動される。これによって、払出ローラ2
81および282は、搬送ベルト223に接触するように変位す
る。
情報処理装置300は、図8に示すように、中央処理ユ
ニット(CPU)301と、そのプログラム、固定データ等を
記憶するリードオンリメモリ(ROM)302と、データ等を
記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)303と、インタ
フェース304とを有する。また、この情報処理装置300
は、上記CPU80と接続され、信号の授受を行なう。な
お、固定データとしては、使用できる各種紙幣の特徴量
の標準値および範囲を示すデータがある。
この情報処理装置300は、センサ211−215およびセン
サ214、242のそれぞれの駆動回路から送られる信号を監
視し、入力する信号に応じて、紙幣の取り込み制御、金
種判定、真偽判定、進路切換制御、紙幣収納制御、紙幣
払出制御等を実行する。例えば、センサ211−214からの
信号により金種判定および真偽判定を行い、貸出しが許
容できる紙幣であると判定したとき、紙幣を取り込んだ
ことを示す情報および金額を示す情報を、貸出制御装置
70のCPU80に送る。また、センサ241および242からの情
報により、紙幣収納部261に収納した紙幣の枚数と払い
だした枚数とを検出する。そして、これに基づいて、進
路切換機構250の切換を制御する。すなわち、投入され
た紙幣が釣銭に使用できる紙幣であれば、その紙幣を紙
幣収納部361に導くように、進路切換機構250を制御す
る。また、釣銭が不足している場合には、その情報をCP
U80に送る。一方、CPU80から釣銭の払出の指令を受ける
と、紙幣の払出の動作に関係する駆動回路に、それぞ
れ、払出に必要な動作を指令する。
なお、上記ランダムアクセスメモリ(RAM)303は、そ
の少なくとも一部が不揮発性のメモリ素子で構成され
る。そして、この不揮発性のメモリ素子に、釣銭として
蓄積されている紙幣の合計金額または枚数が記憶され
る。これにより、営業終了後、玉貸機の電源が切られて
も、釣銭金額が保存されるので、営業再開時に、後述す
るメッセージ表示部に釣銭不足のメッセージが表示され
た玉貸機についてのみ、釣銭の補充を行えばよいので、
初期設定の手間を簡単化することができる。
次に、上記したCPU80の機能について説明する。な
お、本実施例では、コイン識別機50が設けられているの
で、このコイン識別機50から、コインを取り込んだこと
を示す情報、および、コインの金額を示す情報が入力さ
れる場合がある。この場合を含めて説明する。
払出制御手段81は、当該貸出制御装置70の外部からの
信号、すなわち、紙幣識別/返却装置20からの信号、コ
イン識別機50からの信号および貸出スイッチ16からの信
号の入力を少なくとも監視する。上記情報処理装置300
(またはコイン識別機50)から、払出単位の金額に相当
する紙幣(またはコイン)を取り込んだことを示す情報
が送られると、これを取り込む。また、貸出しスイッチ
16からの貸出指令を受けると、記憶装置71に記憶されて
いる払出許容フラグがセットされていることを確認し
て、一定の払出単位の遊技媒体の払出指令を出力する。
払出許容フラグがセットされていない場合、払出指令の
出力を行わない。
なお、本実施例では、使用できる紙幣の最低単位を、
遊技媒体の払出単位の金額と一致するように設定するこ
とを想定している。そのため、紙幣を取り込んだ直後の
貸出指令は、紙幣を取り込んだことを示す情報を貸出指
令とみなして処理するようにしてある。従って、この場
合には、貸出スイッチ16から貸出指令を入力しなくとも
よく、また、フラグの確認も省略できる。もちろん、本
発明は、このように想定することに限定されない。ま
た、コイン識別機50からのコインを取り込んだことを示
す情報も、払出単位に相当する金額分のコインを取り込
んだときに出力されるように設定してある。従って、コ
インの場合についても、紙幣の場合と同様に処理するこ
とができる。
演算手段82は、上記情報処理装置300(またはコイン
識別機50)からの金額情報を取り込み、かつ、払出制御
手段81で払出が行われた旨の情報を受けると、払いださ
れた量に相当する金額を、取り込んだ金額情報から減じ
て、残金額を求める。この場合、記憶装置71に記憶され
ている残金額が0でなければ、その残金額を加算して、
新たな残金額を求める。そして、算出された結果で、記
憶装置71に記憶されている残金額を更新する。また、残
金額が次回に払出可能な金額か否か調べ、可能であれ
ば、払出許容フラグをセットする。残金額が払出単位の
金額に満たない場合、払出許容フラグをリセットすると
共に、残金額が不足する旨のメッセージの表示を要求す
る指令を表示制御手段84に送る。なお、本実施例では、
取り込まれる金額情報は、払出単位の金額の整数倍とな
るので、払出単位の金額に満たない場合とは、0の場合
である。
このように、遊技媒体の払出単位を、釣銭として払出
可能な紙幣の金額と一致させておくことにより、釣銭と
して用意する紙幣を1種類とすることがでること、およ
び、端数がでないので、計算が簡単になることの利点が
ある。
返却制御手段83は、精算スイッチ15が押されると起動
される。この手段は、起動されると、記憶装置71に記憶
されている残金額を調べる。そして、残金がある場合、
その金額分の釣銭の払出指令を出力する。この指令は、
紙幣識別/返却機20に送られる。
このように、本実施例では、精算スイッチ15を押すこ
とを条件に釣銭の払出をする。そのため、遊技を終了す
る時点まで、精算スイッチ15を押さない状態としておけ
ば、遊技媒体の追加貸出を希望する場合に、単に、貸出
スイッチを押すのみでよく、紙幣またはコインの追加投
入の手間が省ける。また、玉貸機としても、釣銭の払出
が減少し、釣銭の消費を減少できる利点がある。
表示制御部84は、メッセージ表示部14において、残金
額等の情報、釣銭不足に関するメッセージ等の表示を行
う。例えば、紙幣識別/返却機20またはコイン識別機50
からの金額情報を取り込んだとき、その金額を投入金額
として表示させる。また、記憶装置71に記憶されている
残金額を読みだして、残金額として表示させる。さら
に、紙幣識別/返却機20から釣銭不足の情報が送られた
とき、その旨を表示させる。また、紙幣識別/返却機20
またはコイン識別機50の故障等のなんらかのトラブルが
あったとき、その旨の表示をさせる。
記憶装置71は、ランダムアクセスメモリ71で構成さ
れ、上記したように残金額の記憶を少なくとも行うほ
か、CPU80の動作に必要な記憶を行う。なお、この記憶
装置71は、少なくとも、一部を不揮発性としてもよい。
次に、本実施例の玉貸機の紙幣識別および払出動作に
ついて、図1−図8および図9を参照して説明する。な
お、この実施例では、玉貸機の遊技媒体払出単位が1000
円であり、この玉貸機が使用できる通貨は、1000円紙
幣、5000円紙幣および10000円紙幣と、500円硬貨および
100円硬貨であるとする。なお、本発明は、通貨が異な
る場合でも適用できることは、いうまでもない。
まず、遊技場において、玉貸機の初期設定を行う。こ
れは、釣銭用の紙幣、本実施例では、1000円札を予め定
めた枚数、紙幣収納機構260の紙幣収納部261にセットす
る。ここでは、例えば、20枚用意するものとする。な
お、図4等では、紙幣の枚数がそれより少ない枚数で描
かれているが、これは作図の都合であって、枚数を正確
に表現しているわけではない。
釣銭用紙幣のセットは、図3に示すように、遊技機1
と隣接して配置されている玉貸機10を、手前側に引出し
て、図2に示すような状態とし、紙幣識別/返却機20の
カバー(図示せず)を外して、20枚分重ねた紙幣を、収
納部261にいれることにより行う。この枚数は、釣銭枚
数を計数する動作を規定するプログラムに、予め規定し
ておく。従って、紙幣の枚数は正確に計数してセットす
る。
なお、紙幣の枚数を入力するためのスイッチを設けて
おき、実際にセットした枚数を、このスイッチで入力す
るようにしてもよい。この場合には、プログラムには、
数値を規定しない。それに代えて、情報処理装置300のC
PU301が、初期設定時に、スイッチで設定されている枚
数を読みだして、貸出制御装置70に送るようにする。
また、釣銭用紙幣のセットは、例えば、紙幣投入口11
から1枚ずついれることにより行うようにしてもよい。
この場合には、情報処理装置300起動後に、メッセージ
表示部14に釣銭不足のメッセージがでるので、それを確
認して、紙幣の投入を行えばよい。紙幣を投入すると、
後述するように、釣銭不足の場合と同様の作用により、
投入された紙幣が紙幣収納部261に収容されると共に、
その枚数がセンサ241で計数される。この場合には、紙
幣を1枚ずつ入力する手間がかかるが、紙幣投入のテス
トを兼ねることができる利点がある。
この状態で、紙幣識別/返却機20の起動が完了する
と、玉貸機10の使用が可能となる。この場合、その旨の
メッセージ、または、遊技者に歓迎の意を表すメッセー
ジを、メッセージ表示部84に表示するようにしてもよ
い。
遊技客が、紙幣投入口11に紙幣を投入すると、センサ
211の発光ダイオード211aから出射される光が紙幣によ
って遮られるので、フォトダイオード211bの光電流が変
化する。この光電流の変化を駆動回路で、検知信号に変
換して、情報処理装置300に送る。この信号は、図8に
示すように、インタフェース304を介してCPU301に送ら
れる。ここで、本実施例では、駆動回路211cにおいて、
紙幣の幅方向に2組配置されているセンサ211の両者か
ら検知信号が入力しているか否か調べる。これは、例え
ば、両センサの出力の論理積をとって調べることができ
る。そして、駆動回路211cは、両者からであれば、正し
い挿入状態で、紙幣が投入されたものと判断し、紙幣が
投入されたことの検知信号を出力する。一方、センサ21
1の一方のみから検知信号が出力されている場合には、
正しい挿入状態ではないと判断して、信号の入力を無視
する。
なお、メッセージ表示部14に“紙幣を正しく挿入して
ください。”というメッセージを表示するように、CPU3
01を介して貸出制御装置70に要求するようにしてもよ
い。
CPU301は、紙幣投入の検知信号を受けると、図9に示
す紙幣投入処理を実行する。すなわち、CPU301は、主搬
送駆動回路1226に対して、紙幣を取り込むように指示す
る(ステップ1001)。主搬送駆動回路1226は、紙幣の取
り込み指示を受けると、モータ1227を駆動させる。これ
により、駆動プーリ221が、図4において時計まわりに
回転して、搬送ベルト223を同方向に移動させる。これ
により、紙幣の先端が、プーリ221とローラ224に挾まれ
て引き込まれ、ベルト223によって、主搬送路220上を紙
幣識別/返却装置20の内部に引き込まれる。
この主搬送路220での紙幣の取り込み過程において、
センサ212,213および214により、紙幣の金種および真偽
の判断のための情報が収集される。例えば、紙幣の幅方
向のエッジ、長さ方向のエッジ、透過率、磁気等が検出
される。CPU301は、それらの情報を収集する(ステップ
1002)。
そして、情報処理装置300において、金種および真偽
の判定がなされる(ステップ1003,1004)。すなわち、
この判定は、投入された紙幣の幅、長さ、特定マークの
有無および分布、磁気成分の分布、透過率の分布等の予
め定められた特徴量を抽出して、それらを予め記憶して
ある標準の特徴量およびその範囲と比較して、使用可能
な紙幣であるか否か、および、その金額を識別する。こ
こで、投入された紙幣が、使用可能な紙幣のいずれにつ
いての特徴量にも該当しないと判定した場合、すなわ
ち、正しい紙幣でない場合には、主搬送駆動回路1226に
対して、当該紙幣の排出を指示する(ステップ1010)。
これを受けて、主搬送駆動回路1226は、モータ1227を逆
方向に回転させて紙幣を排出する。
一方、使用可能な紙幣である場合、1000円紙幣かどう
かの判定を行う(ステップ1005)。1000円でない場合、
すなわち、5000円または10000円である場合、それぞれ
釣銭が不足するか否か判定する(ステップ1008)。すな
わち、5000円の場合には、釣銭が4000円分あるか否か、
また、10000円の場合には、釣銭が9000円分あるか否か
を、RAM303の釣銭用紙幣合計金額を調べて判定する。不
足していない場合には、当該紙幣の取り込みを実行する
(ステップ1009)。一方、不足する場合には、当該紙幣
の排出を指示する(ステップ1010)。なお、釣銭が不足
する場合は、その状態に至った時点で、紙幣識別/返却
機20がこれを検知し、その旨を貸出制御装置70に通知
し、メッセージ表示部14に表示させるようになってい
る。
また、投入された紙幣が1000円である場合、回収が必
要か否か判定する(ステップ1006)。すなわち、図4に
示す紙幣収納部361に収納されている紙幣が、規定収容
枚数に達しているか否かを、RAM303の釣銭用紙幣合計金
額を調べて判定する。規定枚数に達していなければ、CP
U301は、回収処理を実行する(ステップ1007)。一方、
規定枚数に達していれば、当該紙幣は釣銭用に回収せ
ず、他の高額紙幣と同様に取り込み処理を行う(ステッ
プ1009)。
この後、CPU301は、回収した紙幣、または、取り込ん
だ紙幣について、当該紙幣を取り込んだことを示す情報
および金額情報を貸出制御装置70に送る。(ステップ10
11)。
ここで、ステップ1009の紙幣の取り込み処理およびス
テップ1007の回収処理についてさらに説明する。
進路切換駆動回路258は、CPU301からの取り込み指示
を受けると、切換板251が、主搬送路220が搬送系41に通
じるように、ソレノイド259を駆動する。すなわち、切
換板251が、図4に示す状態となるように設定する。な
お、切換板251が既にその状態にある場合には、上記指
示は無視される。図4は、紙幣Bが、プーリ411および
ベルト413とローラ412とにより、搬送系41に取り込まれ
つつある状態を示している。
一方、ステップ1007において、進路切換駆動回路258
は、CPU301から回収指示を受けると、切換板251が、主
搬送路220が進路切換機構250および紙幣収納機構260に
通じるように、ソレノイド259を駆動する。すなわち、
切換板251が、図5に示す状態となるように設定する。
なお、切換板251が既にその状態にある場合には、上記
指示は無視される。また、CPU301は、押え部材駆動回路
267に対して、押え部材265,265を、紙幣収納部261にお
いて、ベルト223から遠ざかる方向に退避するように指
示する。これを受けて、押え部材駆動回路267は、リニ
アモーションアクチュエータ269に対して、押え部材を
ベルト223から遠ざかる方向に変位させる。この時、押
え部材264は、紙幣収納部261にある積層された紙幣をベ
ルト223方向に押圧する状態にある。
このような準備と共に、CPU301は、取込ローラ駆動回
路255に対して、取込ローラ254を駆動するように指示す
る。これを受けて、取込ローラ駆動回路255は、モータ2
56を駆動させる。これにより、図5に示すように、紙幣
が、ベルト223と取込ローラ254によって、進路切換機構
250のガイド板252および253に案内されつつ、紙幣収納
部361送られる。この際、案内ローラ253aによって、摩
擦が軽減される。また、ローラ257および263によって、
U字状に曲げられている紙幣Bが、紙幣収納部261に向
かうように、強制的に案内される。
なお、紙幣Bの後端が、逆流防止爪227の位置を通過
すると、この爪227が下方に降りるので、通過した紙幣
は、逆流することを阻止される。これによって、紙幣に
糸を付けて、引っ張り出すような不正行為を防止するこ
とができる。
また、図5に示すように、紙幣Bの後端が、センサ25
1を通過すると、CPU301は、紙幣の回収が終了したと判
定して、紙幣の後端がベルト223から外れる時間経過し
た後、プーリ221の駆動を停止される。これは、紙幣が
搬送系41に取り込まれる場合も同じである。
このようにして、紙幣Bが紙幣収納部261に収容され
た状態では、押え部材264,264は、取り込まれた紙幣よ
りベルト223に近い側に位置する。一方、押え部材265
は、取り込まれた紙幣よりベルト223に遠い側に位置す
る。
そこで、次に、CPU301は、押え部材駆動回路266,267
に、押え部材264をベルト223から遠ざかる方向に変位す
るように指示し、押え部材265をベルト223に近づく方向
に変位するように指示する。これにより、取り込まれた
紙幣は、積層されている他の紙幣と共に重ねられて、押
え部材265で支持される。同時に、取り込まれた紙幣の
両端は、それぞれ押え部材264から外れて、それよりベ
ルト223側に位置する。
さらに、CPU301は、押え部材駆動回路266に、押え部
材264をベルト223に近づくように指示する。これによ
り、図7に示すリニアモーションアクチュエータ268が
作動して、押え部材264をベルト223に近づく方向に変位
させる。これにより、押え部材264および265は、図6に
示すように、取り込まれた紙幣を含めて、積層されてい
る紙幣をベルト223に近付ける方向に押えるように配置
される。
ここで、センサ241が紙幣の後端を検知すると、CPU30
1は、RAM303にセットされている釣銭金額に取り込んだ
紙幣の金額分を加算する。
以上の動作を1000円紙幣が投入されるごとに行うこと
により、釣銭に必要な紙幣を規定枚数確保することがで
きる。
次に、釣銭の払出を行う場合について説明する。
CPU301は、貸出制御装置70の返却制御手段83からの釣
銭払出指令を受けると、まず、払いだすべき金額を、RA
M303の所定領域にセットする。そして、CPU301は、引出
ローラ駆動回路274に、紙幣収納部261からの引出しを指
示する。これにより、引出ローラ駆動回路274は、モー
タ275を駆動させて、引出ローラ271を、図6において時
計回りに回転させる。これによって、引出ローラ271に
接している紙幣が釣銭口(紙幣払出口)12方向に引出さ
れる。具体的には、図7に示すように、接触輪271wを軸
271xで回転させることに行う。
CPU301は、さらに、払出ローラ群駆動回路284に、払
出ローラ281および282を、ベルト223に接触する位置に
変位させることを指示する。同時に、主搬送駆動回路12
26に、駆動プーリ221を時計回りに回転するように指示
する。これを受けて、払出ローラ群駆動回路284は、リ
ニアモーションアクチュエータ285を作動させて、払出
ローラ281および282を変位させて、それらのローラ281
および282とベルト223との間に、紙幣を挾さむ。プーリ
221は、主搬送駆動回路1226の指示を受けたモータ1227
により移動され、紙幣を搬送して、釣銭口12から払いだ
す。
そして、払出センサ242が、紙幣の後端を検知する
と、CPU301は、この信号を受けて、RAM303に設定されて
いる払いだすべき釣銭金額から払出た金額を差し引く。
そして、残金がある場合には、残金が0となるまで、上
記払出動作を繰り返す。これにより、釣銭の払出が行わ
れる。
一方、CPU301は、払出センサ242の信号を受けて、RAM
303に設定されている釣銭用紙幣合計額から払い出した
紙幣の金額分を差し引く。そして、残高が、釣銭不足と
なるか否か判定する。釣銭不足となる場合には、10000
円についての釣銭不足か、5000円についての釣銭不足か
を調べ、それを、貸出制御装置70のCPU80に通知して、
メッセージ表示部14に表示させる。
以上に説明した紙幣識別/返却機20の動作では、釣銭
の管理を釣銭の金額で行っているが、紙幣の枚数で管理
することもできる。
次に、図10Aおよび図10Bに、上記実施例の紙幣識別/
返却機に設けることができる、紙幣が重なって排出され
ることを防止する機構の一例について示す。
この例では、図6の払出ローラ281に代えて、駆動ロ
ーラ281bと従動ローラ281aとを設け、駆動ローラ281bと
従動ローラ281aとの間隔を最大で(t1+t2)とする。そ
して、ここで、t1<t2であり、t2は、釣銭用の紙幣の平
均厚さである。また、従動ローラ281aは、搬送ベルト22
3と垂直な方向に変位可能に支持されている。さらに、
駆動ローラ281bは、図示しないモータにより、常時、反
時計回りに駆動される。
紙幣Bが払いだされる際、紙幣Bが1枚だけベルト22
3で搬送される際には、図10Aに示すように、従動ローラ
281aと駆動ローラ281bとは、t1の間隔ではなれている。
一方、図10Bに示すように、紙幣Bが2枚重なって引出
されている場合には、従動ローラ281aが、2枚の紙幣B
により押し上げられて、駆動ローラ281bと接触すること
となる。その結果、従動ローラ281a時計回りに回転し
て、上側にある紙幣Bを払出すべき向きとは、逆向きに
押し返す。従って、紙幣Bは、下側にある紙幣Bのみが
払いだされる。

Claims (29)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部から投入される紙幣を取り込んで、遊
    技媒体の貸出を行ない、釣銭がある場合には、紙幣を釣
    銭として払い出す遊技媒体貸出機であって、 投入される紙幣を取り込んで、少なくともその金種を識
    別して、紙幣を取り込んだことを示す情報、および、金
    額情報を出力する紙幣識別部と、当該紙幣が釣銭に用い
    ることができる紙幣である場合、当該紙幣を蓄積し、釣
    銭の払出指令を受けると、蓄積している紙幣から必要枚
    数を釣銭として外部に払いだす紙幣返却部とを有する紙
    幣識別/返却機と、 上記紙幣を取り込んだことを示す情報を取り込むと共
    に、貸出指令を受けると、一定の払出単位の遊技媒体の
    払出指令を出力する払出制御手段、上記金額情報を取り
    込んで、該金額情報が示す金額から払出単位に相当する
    金額を差し引く演算を行なって残金額を求める演算手
    段、および、上記残金額を取り込んで、残金がある場合
    に、釣銭の払出指令を上記紙幣返却部に出力する返却制
    御手段を有する貸出制御装置と、 遊技媒体の払出指令を受けて、定められた個数の遊技媒
    体を払い出す遊技媒体払出器とを備え、 紙幣返却部は、 釣銭に用いることができる紙幣を蓄積するための紙幣収
    納機構と、 切換指示を受けると、搬送駆動機構によって搬送されて
    いる紙幣の進路を、紙幣収納機構に向かう進路に変更す
    ると共に、紙幣収納機構に送り込む進路切換機構と、 払出指令を受けると、紙幣収納機構に蓄積されている紙
    幣を取り出して外部に払い出す釣銭払出機構と、 これらの動作を制御する情報処理装置とを備え、 紙幣収納機構は、 紙幣を複数枚積層した状態で収容するための収納部と、 この収納部において、積層される紙幣の一方の面側にあ
    って、積層される紙幣を支持するための支持部材と、 支持部材に対して、紙幣の積層方向に変位可能に設けら
    れて、支持部材との間に積層される紙幣を挾んで固定す
    るための部材であって、紙幣の長手方向の両端近傍で紙
    幣を押える第1の押え部材、および、第1の部材が押え
    る位置の間の位置で紙幣を押える第2の押え部材と、 第1および第2の押え部材を、それぞれ独立に、紙幣を
    押圧する状態と、紙幣から離間する状態とに変位させる
    第1および第2の駆動機構とを備え、 情報処理装置は、進路切換機構によって収納部に紙幣が
    送り込まれる際、第2の駆動機構に指示して、第2の押
    え部材を紙幣から離間する状態に変位させて、第1の押
    え部材と支持部材とで紙幣を固定する状態として、紙幣
    を第1の押え部材と第2の押え部材との間に送り込ま
    せ、紙幣が送り込まれると、第2の駆動機構に指示し
    て、第2の押え部材を紙幣を押圧する状態に変位させる
    と共に、第1の駆動機構に指示して、既に積層されてい
    る紙幣と直前に送り込まれた紙幣との間に位置する第1
    の押え部材を、紙幣から離間するように一旦変位させ
    て、当該第1の部材を直前に送り込まれた紙幣の外側に
    外してから、全部の紙幣を押えるように変位させる手段
    を有すること を備える遊技媒体貸出機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の遊技媒体貸出機において、 紙幣識別部は、 外部から投入される紙幣を引き込んで、搬送する搬送駆
    動機構と、 引き込まれた紙幣について、少なくとも金種を識別する
    ために必要な信号を検出するために用いることができる
    センサ群と、 前記センサ群からの信号を受けて、紙幣の金種を少なく
    とも判定して、金額情報を出力する判定部と を備える。
  3. 【請求項3】請求項2記載の遊技媒体貸出機において、
    第1および第2の押え部材は、それぞれ紙幣の幅方向に
    延びる棒状部材である。
  4. 【請求項4】請求項2記載の遊技媒体貸出機において、
    紙幣返却部は、釣銭として外部に払い出される紙幣を計
    数するための払出計数センサをさらに備える。
  5. 【請求項5】請求項4記載の遊技媒体貸出機において、 紙幣返却部は、進路切換機構により進路が切り換えられ
    て紙幣収納機構に蓄積される紙幣の枚数を計数するため
    の蓄積計数センサをさらに備える。
  6. 【請求項6】請求項5記載の遊技媒体貸出機において、
    上記情報処理装置は、上記蓄積計数センサからの信号
    と、払出計数センサから信号と、初期値とに基づいて、
    現在、蓄積されている紙幣の枚数を求める演算手段をさ
    らに備える。
  7. 【請求項7】請求項6記載の遊技媒体貸出機において、 上記演算手段は、現在蓄積されている紙幣枚数が、蓄積
    上限量に達しているか否か判断して、上限量に達してい
    るとき、上記進路切換機構の進路切換を抑止する。
  8. 【請求項8】請求項7記載の遊技媒体貸出機において、 上記演算手段は、現在蓄積されている紙幣枚数が、当該
    装置において使用可能な高額紙幣のそれぞれについて、
    釣りの払出に必要な枚数であるか否か判断して、不足す
    る場合には、使用できない金種を示す情報を出力する。
  9. 【請求項9】請求項8記載の遊技媒体貸出機において、 上記搬送駆動機構は、逆転可能に構成され、逆転指示を
    受けると、紙幣の搬送の向きを逆転して、投入された紙
    幣を排出する。
  10. 【請求項10】請求項9記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 上記判定部は、使用できない金種を示す情報を取り込ん
    で保持し、搬送駆動機構によって引き込まれた紙幣につ
    いて検出した金額情報が、使用できない金種の金額であ
    るか否かを判断して、使用できない金種であるとき、逆
    転指示を出力する。
  11. 【請求項11】請求項10記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 当該装置の状態を外部に報知するためのメッセージを表
    示するためのメッセージ表示部をさらに備え、 上記貸出制御装置は、表示すべき情報を受け取って、上
    記メッセージ表示部に表示させる制御を行なう表示制御
    部をさらに備える。
  12. 【請求項12】請求項10記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 センサ群は、紙幣真偽を判別するために用いられる信号
    を検出するセンサを含み、 判定部は、前記センサ群からの信号を受けて、紙幣の真
    偽の判定をさらに行ない、紙幣が使用可能な真の紙幣で
    ないと判断したとき、逆転指示を出力する。
  13. 【請求項13】請求項1記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 外部からの操作を受け付けて、遊技媒体の貸出の要求指
    令を上記貸出制御装置に入力するための貸出スイッチ
    と、 外部からの操作を受け付けて、精算処理の要求指令を上
    記貸出制御装置に入力するための精算スイッチとをさら
    に備え、 上記払出制御手段は、上記紙幣識別/返却機からの金額
    情報を受けると、貸出指令があったと判断して、遊技媒
    体の払出指令を出力し、かつ、上記貸出スイッチからの
    貸出要求指令を受けると、残金があることを条件に、遊
    技媒体の払出指令を出力し、 上記返却制御手段は、釣銭の払出指令を、上記精算スイ
    ッチから精算処理の要求指令が入力されることを条件に
    行なう。
  14. 【請求項14】請求項13記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 紙幣識別部は、 外部から投入される紙幣を引き込んで、搬送する搬送駆
    動機構と、 引き込まれた紙幣について、少なくとも金種を識別する
    ために必要な信号を検出するために用いることができる
    センサ群と、 前記センサ群からの信号を受けて、紙幣の金種を少なく
    とも判定して、金額情報を出力する判定部と を備える。
  15. 【請求項15】請求項14記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 当該装置の状態を外部に報知するためのメッセージを表
    示するためのメッセージ表示部をさらに備え、 上記貸出制御装置は、表示すべき情報を受け取って、上
    記メッセージ表示部に表示させる制御を行なう表示制御
    部をさらに備える。
  16. 【請求項16】外部から投入される紙幣を取り込んで、
    遊技媒体の貸出を行ない、釣銭がある場合には、紙幣を
    釣銭として払い出す遊技媒体貸出機であって、 投入される紙幣を取り込んで、紙幣を取り込んだことを
    示す情報、および、少なくともその金種を識別するため
    に必要な情報を出力する紙幣識別部と、金種を識別する
    ために必要な情報を受けて、当該紙幣が釣銭に用いるこ
    とができる紙幣であるか否かを判定して、釣銭に用いる
    ことができる紙幣である場合、当該紙幣を蓄積し、釣銭
    の払出指令を受けると、蓄積している紙幣から必要枚数
    を釣銭として外部に払いだす紙幣返却部とを有する紙幣
    識別/返却機と、 上記紙幣を取り込んだことを示す情報を取り込むと共
    に、貸出指令を受けると、一定の払出単位の遊技媒体の
    払出指令を出力する払出制御手段、上記金種を識別する
    ために必要な情報を取り込んで、金額情報を取り込ん
    で、該金額情報が示す金額から払出単位に相当する金額
    を差し引く演算を行なって残金額を求める演算手段、お
    よび、上記残金額を取り込んで、残金がある場合に、釣
    銭の払出指令を上記紙幣返却部に出力する返却制御手段
    を有する貸出制御装置と、 遊技媒体の払出指令を受けて、定められた個数の遊技媒
    体を払い出す遊技媒体払出器とを備え、 紙幣返却部は、 釣銭に用いることができる紙幣を蓄積するための紙幣収
    納機構と、 切換指示を受けると、搬送駆動機構によって搬送されて
    いる紙幣の進路を、紙幣収納機構に向かう進路に変更す
    ると共に、紙幣収納機構に送り込む進路切換機構と、 払出指令を受けると、紙幣収納機構に蓄積されている紙
    幣を取り出して外部に払い出す釣銭払出機構と、 これらの動作を制御する情報処理装置とを備え、 紙幣収納機構は、 紙幣を複数枚積層した状態で収容するための収納部と、 この収納部において、積層される紙幣の一方の面側にあ
    って、積層される紙幣を支持するための支持部材と、 支持部材に対して、紙幣の積層方向に変位可能に設けら
    れて、支持部材との間に積層される紙幣を挾んで固定す
    るための部材であって、紙幣の長手方向の両端近傍で紙
    幣を押える第1の押え部材、および、第1の部材が押え
    る位置の間の位置で紙幣を押える第2の押え部材と、 第1および第2の押え部材を、それぞれ独立に、紙幣を
    押圧する状態と、紙幣から離間する状態とに変位させる
    第1および第2の駆動機構とを備え、 情報処理装置は、進路切換機構によって収納部に紙幣が
    送り込まれる際、第2の駆動機構に指示して、第2の押
    え部材を紙幣から離間する状態に変位させて、第1の押
    え部材と支持部材とで紙幣を固定する状態として、紙幣
    を第1の押え部材と第2の押え部材との間に送り込ま
    せ、紙幣が送り込まれると、第2の駆動機構に指示し
    て、第2の押え部材を紙幣を押圧する状態に変位させる
    と共に、第1の駆動機構に指示して、既に積層されてい
    る紙幣と直前に送り込まれた紙幣との間に位置する第1
    の押え部材を、紙幣から離間するように一旦変位させ
    て、当該第1の部材を直前に送り込まれた紙幣の外側に
    外してから、全部の紙幣を押えるように変位させる手段
    を有すること を備える遊技媒体貸出機。
  17. 【請求項17】請求項16記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 紙幣識別部は、 外部から投入される紙幣を引き込んで、搬送する搬送駆
    動機構と、 引き込まれた紙幣について、少なくとも金種を識別する
    ために必要な信号を検出して、出力するために用いられ
    るセンサ群と を備える。
  18. 【請求項18】請求項17記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 第1および第2の押え部材は、それぞれ紙幣の幅方向に
    延びる棒状部材である。
  19. 【請求項19】請求項17記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 紙幣返却部は、釣銭として外部に払い出される紙幣を計
    数するための払出計数センサをさらに備える。
  20. 【請求項20】請求項19記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 紙幣返却部は、進路切換機構により進路が切り換えられ
    て紙幣収納機構に蓄積される紙幣の枚数を計数するため
    の蓄積計数センサをさらに備える。
  21. 【請求項21】請求項20記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 上記情報処理装置は、上記蓄積計数センサからの信号
    と、払出計数センサから信号と、初期値とに基づいて、
    現在、蓄積されている紙幣の枚数を求める演算手段をさ
    らに備える。
  22. 【請求項22】請求項21記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 上記演算手段は、現在蓄積されている紙幣枚数が、蓄積
    上限量に達しているか否か判断して、上限量に達してい
    るとき、上記進路切換機構の進路切換を抑止する。
  23. 【請求項23】請求項22記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 上記演算手段は、現在蓄積されている紙幣枚数が、当該
    装置において使用可能な高額紙幣のそれぞれについて、
    釣りの払出に必要な枚数であるか否か判断して、不足す
    る場合には、使用できない金種を示す情報を出力する。
  24. 【請求項24】請求項23記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 上記搬送駆動機構は、逆転可能に構成され、逆転指示を
    受けると、紙幣の搬送の向きを逆転して、投入された紙
    幣を排出する。
  25. 【請求項25】請求項24記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 上記判定部は、使用できない金種を示す情報を取り込ん
    で保持し、搬送駆動機構によっ4て引き込まれた紙幣に
    ついて検出した金額情報が、使用できない金種の金額で
    あるか否かを判断して、使用できない金種であるとき、
    逆転指示を出力する。
  26. 【請求項26】請求項25記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 当該装置の状態を外部に報知するためのメッセージを表
    示するためのメッセージ表示部をさらに備え、 上記貸出制御装置は、表示すべき情報を受け取って、上
    記メッセージ表示部に表示させる制御を行なう表示制御
    部をさらに備える。
  27. 【請求項27】請求項25記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 センサ群は、紙幣真偽を判別するために用いられる信号
    を検出するセンサを含み、 判定部は、前記センサ群からの信号を受けて、紙幣の真
    偽の判定をさらに行ない、紙幣が使用可能な真の紙幣で
    ないと判断したとき、逆転指示を出力する。
  28. 【請求項28】請求項16記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 外部からの操作を受け付けて、遊技媒体の貸出の要求指
    令を上記貸出制御装置に入力するための貸出スイッチ
    と、 外部からの操作を受け付けて、精算処理の要求指令を上
    記貸出制御装置に入力するための精算スイッチとをさら
    に備え、 上記払出制御手段は、上記紙幣識別/返却機からの紙幣
    を取り込んだことを示す情報を受けると、貸出指令があ
    ったと判断して、遊技媒体の払出指令を出力し、かつ、
    上記貸出スイッチからの貸出要求指令を受けると、残金
    があることを条件に、遊技媒体の払出指令を出力し、 上記返却制御手段は、釣銭の払出指令を、上記精算スイ
    ッチから精算処理の要求指令が入力されることを条件に
    行なう。
  29. 【請求項29】請求項27記載の遊技媒体貸出機におい
    て、 紙幣識別部は、 外部から投入される紙幣を引き込んで、搬送する搬送駆
    動機構と、 引き込まれた紙幣について、少なくとも金種を識別する
    ために必要な信号を検出するために用いることができる
    センサ群と、 前記センサ群からの信号を受けて、紙幣の金種を少なく
    とも判定して、金額情報を出力する判定部と を備える。
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